JP2004289653A - 陰極線管表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スポット残りを防止することができる陰極線管表示装置を回路の構成や制御の手順を複雑にすることなく提供することである。
【解決手段】陰極線管表示装置を、画像を表示する動作をする陰極線管7と、電源キー11による電源をオン、オフする操作に応じて陰極線管7の動作の開始及び停止を制御する制御用マイコン1と、陰極線管7に白色背景画像を出力させるように動作する映像信号処理回路2を備える構成とする。
映像信号処理回路2は、データ通信バス10によって制御用マイコン1に接続されており、白色に表示することを内容とする動作指示データが制御用マイコン1より入力されると、陰極線管7に白色背景画像を出力するように動作する。
そして、陰極線管表示装置が定常動作状態にあり、電源オフする操作がされると、制御用マイコン1は、映像信号処理回路2に動作指示データを出力して陰極線管7に白色背景画像を表示させた後に陰極線管7の動作を停止させる。
【選択図】 図1
【解決手段】陰極線管表示装置を、画像を表示する動作をする陰極線管7と、電源キー11による電源をオン、オフする操作に応じて陰極線管7の動作の開始及び停止を制御する制御用マイコン1と、陰極線管7に白色背景画像を出力させるように動作する映像信号処理回路2を備える構成とする。
映像信号処理回路2は、データ通信バス10によって制御用マイコン1に接続されており、白色に表示することを内容とする動作指示データが制御用マイコン1より入力されると、陰極線管7に白色背景画像を出力するように動作する。
そして、陰極線管表示装置が定常動作状態にあり、電源オフする操作がされると、制御用マイコン1は、映像信号処理回路2に動作指示データを出力して陰極線管7に白色背景画像を表示させた後に陰極線管7の動作を停止させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極線管を備えるテレビ受像機等の陰極線管表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
陰極線管を備える陰極線管表示装置は、陰極線管の画面に画像を表示するように動作する。この陰極線管に画像を表示するにあたり、陰極線管に高電圧を印加して電子ビームを加速させ、この電子ビームが陰極線管の画面に衝突して発光することにより画像が形成される。
【0003】
ところで、陰極線管表示装置の電源をオフして動作を停止させようとすると、いわゆるスポット残りと呼ばれる稲妻状の発光が画面に現れることがある。即ち、陰極線管には上記電子ビームを加速するための高電圧が印加されていたため、陰極線管の内外部導電被膜に形成されるコンデンサに残存する電荷等の影響により、電源オフした後にも電子ビームの加速を生じて画面を発光させることがある。
【0004】
このような、電源オフした後に生ずる画面の発光は、見た目に悪く視聴者に不快な印象を与える。従って、従来のテレビ受像機には、上記スポット残りを防止するように構成されたものがあった(例えば、実用新案登録文献1参照。)。
【0005】
【実用新案登録文献1】
実開平4−2169号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のテレビ受像機にあっては、スポット残りを防止するための回路が多くの回路素子によって構成されており、複雑な構成となっていた。
【0007】
そこで、本発明は、回路の構成や制御の手順を複雑にすることなく、スポット残りを防止することができる陰極線管表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ヒータに一定電圧値以上の電圧が一定時間印加されて電子銃が加熱されることにより定常動作状態となる陰極線管と、電源をオン、オフする操作に応じて前記陰極線管の動作の開始及び停止を制御する制御用マイコンと、前記陰極線管の画面に出力する内容に応じた色信号を形成する映像信号処理回路とを備え、
前記映像信号処理回路は、ディジタルデータ伝送路によって前記制御用マイコンに接続されており、画面全体を白色に表示することを内容とする動作指示データが前記制御用マイコンより入力されると、前記陰極線管の画面に白色背景画像を出力するように動作し、
前記制御用マイコンは、
前記電源オフする操作がされると、前記ヒータに一定電圧値以上の電圧が一定時間以上印加されて前記陰極線管が定常動作状態にあるか否か検出し、
前記陰極線管が定常動作状態にあることを検出した場合に、前記映像信号処理回路に前記動作指示データを出力し、前記陰極線管に白色背景画像を出力させた後に前記陰極線管の動作を停止させるとともに、
前記陰極線管が定常動作状態にあることを検出しなかった場合には、前記映像信号処理回路をぺデスタルレベルで動作させた後に前記陰極線管の動作を停止させるように構成された陰極線管表示装置である(請求項1)。
【0009】
本発明の陰極線管表示装置によると、陰極線管が定常動作状態にある場合には、電源オフする操作がされると、前記制御用マイコンは、ディジタルデータ伝送路を介して映像信号処理回路を制御して陰極線管に白色背景画像を出力させ、その後に電源オフする制御を行う。これにより、回路の構成や制御の手順を複雑にすることなく、スポット残りの発生を防ぐことができる。
【0010】
また、陰極線管表示装置が定常動作状態にない場合、即ち電源オンされた直後の前記陰極線管を安定して動作させ得ない状態にある場合には、前記制御用マイコンは、映像信号処理回路を前記白色背景表示画像を出力させることなく、ペデスタルレベルで動作させた後に電源オフするように制御する。これにより、陰極線管表示装置が定常動作状態にない場合には、電源オフする操作がされると、簡易な処理によって速やかに電源オフされる。
【0011】
また、前記ディジタルデータ伝送路をデータ伝送路とクロック伝送路とを備えてなるI2C通信バスとし、
前記制御用マイコンは、前記映像信号処理回路が前記動作指示データを受信したことを検出できるように構成することができる(請求項2)。
【0012】
この発明によると、制御用マイコンは映像信号処理回路が動作指示データを受信したか否か検出できるので、映像信号処理回路を白色背景画像を出力させるようにより確実に動作させることができ、スポット残りの発生を確実に防止することができる。
【0013】
また、前記映像信号処理回路が陰極線管に画像を出力させる輝度を抑制する機能を備える場合に、
前記陰極線管に白色背景画像を出力させるにあたり、前記映像信号処理回路を輝度を抑制する動作を緩和させるように制御することができる(請求項3)。
【0014】
これにより、前記映像信号処理回路に白色背景画像を出力するように動作させるにあたり、輝度の抑制を緩和させ、より明るい白色背景画像を出力させることができる。これにより、スポット残りの発生をより確実に防止することができる。
【0015】
また、上記陰極線管表示装置について(請求項1乃至3)、前記記制御用マイコンが、陰極線管の画面に画像を出力する際に走査される電子ビームを前記画面の上下方向に沿って走査させる基準となる垂直同期信号を検出して、前記動作指示データを前記映像処理回路に出力するように構成することができる(請求項4)。
【0016】
これにより、映像信号処理回路を前記垂直同期信号のタイミングに合わせて動作させ、前記電子ビームが陰極線管の画面の上下方向に沿って走査されるタイミングに合わせて陰極線管に白色背景画像を出力させることができる。これにより、前記白色背景画像を陰極線管の画面の上端部又は下端部に出力させることができる。これにより、この陰極線管表示装置を使用する視聴者の視界に入り難い画面の上端部又は下端部に白色背景画像を出力させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1、図2に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態の構成の概略を示すブロック図であり、本発明にかかる陰極線管表示装置の構成の概略を示すブロック図である。
【0018】
図1に示される陰極線管表示装置は、操作キー11と、操作判別手段12と、制御用マイクロコンピュータ(以下、「制御用マイコン」という)1と、映像信号処理回路2と、色信号増幅回路3と、高圧発生回路5と、陰極線管(CRT)7と、電源回路8とを備えている。
【0019】
操作キー11には、この陰極線管表示装置を動作させるための電源をオン(ON)、オフ(OFF)させる電源キー11aが設けられている。この陰極線管表示装置により、陰極線管7に出力される映像を視聴する視聴者が操作キー11を操作すると、その操作の内容は操作判別手段12により判別される。また、電源キー11aにより電源をオン又はオフさせる操作がされると、操作判別手段12が電源オンされたか又は電源オフされたかを判別する。
【0020】
操作判別手段12が操作部11に対する操作の内容を判別すると、操作の内容を表す操作信号が操作判別手段12より制御用マイコン1に入力される。これにより、制御用マイコン1が操作部11に対する操作の内容を判別するようにされている。そして、制御用マイコン1は、電源キー11aが操作されると、電源をオンする操作又は電源をオフする操作がされたことを検出する。
【0021】
上記操作キー11は、陰極線管表示装置の本体に設けられる操作キー及び前記本体外のリモコンに設けられる操作キーのいずれであってもよい。なお、上記操作キー11がリモコンに設けられる場合は、操作判別手段12はリモコンより送信される送信波を受信して操作の内容を判別できるようにされる。
【0022】
制御用マイコン1は、この陰極線管表示装置をテレビ受像機として動作させるための各種の制御を行う。制御用マイコン1は、特に図示しないCPU(中央処理装置)やROM(読み出し専用メモリ)やRAM(読み書き可能メモリ)を備えている。
【0023】
ROMには、この陰極線管表示装置の動作を制御するための制御プログラムが格納されている。この制御プログラムは、後に説明する電源をオン、オフする操作に伴う制御の手順を内容とする部分を含んでいる。
【0024】
また、制御用マイコン1には、特に図示しないE2PROM等の外部メモリが接続されている。また、制御用マイコン1は、特に図示しないI2Cインターフェースを備えている。
【0025】
また、制御用マイコン1は、データ通信バス10により後に説明する映像信号処理回路2と接続されている。データ通信バス10は、ディジタルデータの送受信に用いられ、ディジタルデータ伝送路にあたる。そして、制御用マイコン1は、データ通信バス10を介して、動作指示データを映像信号処理回路2に送信する。
【0026】
データ通信バス10は、図1に示される例では、I2C(INTER−INTEGRATED CIRCUIT)バス通信に基づくデータ通信に対応できるようにされている。データ通信バス10は、シリアルデータを伝送するためのデータ伝送路10aと、クロックパルスを伝送するためのクロック伝送路10bを備えている。
【0027】
映像信号処理回路2は、後に説明する陰極線管7の画面に出力する画像の内容に応じた色信号(R、G、B)を形成し、この色信号を色信号増幅回路3に出力する。
【0028】
映像信号処理回路2は、図示されない経路より入力された映像信号を色信号に変換する処理を行う。また、映像信号処理回路2は、後に説明するように、制御用マイコン1より入力信号として動作指示データが入力されると、この動作指示データに基づいて色信号を形成する。
【0029】
映像信号処理回路2は、データ入力端子2aとクロック入力端子2bを備えている。データ入力端子2aはデータ通信バス10のデータ伝送路10aと接続される。クロック入力端子2bはデータ通信バス10のクロック伝送路10bと接続される。
【0030】
データ入力端子2aには、映像信号処理回路2の動作の内容を表す動作指示データが制御用マイコン1より入力される。クロック入力端子2bには、制御用マイコン1よりクロックパルスが入力される。
【0031】
そして、制御用マイコン1は、クロック入力端子2bに入力されたクロックパルスの受信に応じて、映像信号処理回路2が動作指示データを受信したか否かを検出する。
【0032】
映像信号処理回路2は、制御用マイコン1より画面全体を白色に表示することを内容とする第一の動作指示データが入力されると、陰極線管7に白色背景画像を出力するための色信号(R、G、B)を形成する。この白色背景画像は、画面全体を白色に表示することを内容とする画像である。
【0033】
この映像信号処理回路2は、公知の映像信号処理回路によって構成することができ、特定のビデオクロマICを備える回路によって構成することができる。ビデオクロマICは、一般にビデオ信号とクロマ信号を処理する集積回路である。
【0034】
そして、特定のビデオクロマICとして、制御用マイコン1より前記第一の動作指示データが入力されると、陰極線管7の画面に白色背景画像を表示するための要素となる色信号(R、G、B)を生成するものが用いられる。
【0035】
この特定のビデオクロマICにより映像信号処理回路2を構成するにあたり、そのデータ入力端子が前記データ伝送路10aに接続され、そのクロック入力端子が前記クロック伝送路10bに接続される。
【0036】
そして、この特定のビデオクロマICは、1バイト(8ビット)で構成されるシリアルデータの各ビットの状態(「High」、「Low」)により表示色や輝度を表す動作指示データを与えて動作させることができる。
【0037】
なお、前記特定のビデオクロマICは、マイコンで制御されるテレビ受像機の分野において公知である。そして、本発明を実施するにあたり、この公知の特定のビデオクロマICを用いることができる。
【0038】
また、映像信号処理回路2は、ACL(オート・コントラスト・リミッター)を備えている。ACLは、陰極線管7に画像を表示させる際の輝度を一定の上限値より低い範囲に抑制するように動作する。即ち、このACLによって、陰極線管7のアノード電流が予め設定された値を超えることがないように制御される。
【0039】
そして、陰極線管7に表示させる輝度を抑制したくない場合にはACLによる輝度抑制動作を緩和させる。ACLによる輝度抑制動作を緩和すると、陰極線管7の画面に表示する輝度(明るさ)を最大にすることができ、また画面のコントラストを最大にすることもできる。
【0040】
このACLは制御用マイコン1によって制御される。即ち、制御用マイコン1より映像信号処理回路2に第二の動作指示データが入力されると、ACLは輝度抑制動作を緩和するように制御される。
【0041】
また、第三の動作指示データを映像信号処理回路2に入力することにより、陰極線管7に画像を出力する明るさを最大にできる。また、第四の動作指示データを映像信号処理回路2に入力することにより、陰極線管7に画像を出力するコントラストを最大にすることができる。
【0042】
また、映像信号処理回路2は、その内部で発生する垂直同期信号及び水平同期信号を動作のタイミングの基準としている。そして、映像信号処理回路2より出力された色信号に基づく画像を陰極線管7の画面に出力するにあたり、陰極線管7の電子ビームを垂直方向(上下方向)に走査するタイミングは、垂直同期信号が基準となる。
【0043】
また、映像信号処理回路2より出力された色信号に基づく画像を陰極線管7に出力するにあたり、陰極線管7の電子ビームを水平方向(横方向)に走査するタイミングは水平同期信号が基準となる。
【0044】
また、映像信号処理回路2より出力された垂直同期信号及び水平同期信号は制御用マイコン1に入力されるようにされており、制御用マイコン1は垂直同期信号及び水平同期信号が出力されるタイミングを検出する。
【0045】
色信号増幅回路3は、色信号(R、G、B)の増幅を行う。即ち、色信号増幅回路3は、映像信号処理回路2より入力された色信号を増幅し、増幅した色信号を陰極線管7に出力する。
【0046】
高圧発生回路5は、陰極線管7のアノードに印加する高電圧を出力する。高圧発生回路5より出力される高電圧により、陰極線管7に設けられる電子銃より出射された電子ビームを加速し、加速させた電子ビームが陰極線管7の画面に衝突して発光することにより画像が形成される。
【0047】
そして、陰極線管7に画像を表示するにあたり、前記電子ビームが色信号増幅回路3より入力された色信号に基づいて画面の垂直方向及び水平方向に沿って走査され、電子ビームが走査された画面上の軌跡によって画像が形成される。また陰極線管7の画面上の各画素が、入力された色信号の情報に基づき特定の色に発色する。
【0048】
なお、前記電子ビームは、図示しない垂直偏向コイルが発生する磁界により縦方向に順次に上から下(又は下から上)に向かって垂直方向に走査される。垂直偏向コイルの動作は、映像信号処理回路2より出力される垂直同期信号によって制御される。
【0049】
また、前記電子ビームは、図示しない水平偏向コイルが発生する磁界により横方向に順次に左から右(又は右から左)に向かって水平方向に走査される。水平偏向コイルの動作は、映像信号処理回路2より出力される水平同期信号によって制御される。
【0050】
また、前記陰極線管7に備わる電子銃は、陰極線管7に設けられる図示されないヒータによって加熱される。そして、このヒータは、電源オンされると電源回路8により動作電圧が供給され、電子銃を加熱する。
【0051】
そして、ヒータに一定電圧値以上の動作電圧が供給されて一定時間が経過すると、前記電子銃は安定して電子ビームを出射できる状態となる。そして、陰極線管7は、電子銃が安定して電子ビームを出射する状態となると定常動作状態となり、画面への画像の出力を安定して行える状態となる。
【0052】
前記陰極線管7の電子銃を加熱するためのヒータは、一般に定常動作状態の動作電圧として6.0〜6.3V(ボルト)の電圧が供給される。そして、このヒータは、前記定常動作状態の動作電圧が前記一定時間として2秒印加されると、安定して加熱できる状態となる。
【0053】
この電子銃を加熱するヒータを電源回路8のフライバックトランス(FBT)に接続し、該ヒータにフライバックトランスより動作電圧を供給することができる。そして、このフライバックトランスよりヒータに出力される電圧の電圧値を映像信号処理回路2によって検出するようにできる。
【0054】
フライバックトランスより出力された電圧の電圧値を映像信号処理回路2によって検出するにあたり、公知のビデオクロマICで採用される信号処理の技術を採用することができる。
【0055】
即ち、テレビ受像機の技術分野において、電源回路のフライバックトランスよりヒータに供給される電圧をビデオクロマICで検出することは公知である。そして、映像信号処理回路2においてヒータに供給される電圧を検出するにあたり、ビデオクロマICで採用される公知の信号処理の技術を用いることができる。
【0056】
そして、フライバックトランスよりヒータに供給された電圧の電圧値は、映像信号処理回路2より制御用マイコン1に入力することにより、制御用マイコン1によって検出することができる。
【0057】
また、図1に示される陰極線管表示装置は、電源回路8より動作電力が供給される。即ち、制御用マイコン1、白色背景表示回路2、色信号増幅回路3、高圧発生回路5及び陰極線管7等を動作させる電力は電源回路8より供給されるようにされている。そして、電源回路8は、制御用マイコン1によって電源オン(ON)、オフ(OFF)が制御される。
【0058】
電源回路8は、外部の商用電源より交流電力を供給される。陰極線管表示装置には図示されない電源コードが付設されており、この電源コードを商用電源に接続することにより、電源回路8は交流電力を供給される。
【0059】
また、電源回路8には、前記電源コードを接続することによって一定の動作電圧を出力する常時出力端子が設けられている。そして、制御用マイコン1は、電源回路8がオフされていても、前記常時出力端子より動作電力を供給されることができる。
【0060】
なお、以上に説明した陰極線管表示装置は、テレビ受像機として一般的に動作させるための、図1に図示されない他の公知の部材や回路等を備えている。即ち、文字や通常の映像等を表す映像信号に基づき陰極線管7の画面に文字等を表示するためのオンスクリーン表示回路(OSD回路)等の回路を備えている。これらのオンスクリーン表示回路等は、制御用マイコンによって制御されるテレビ受像機に設けられる公知の回路である。
【0061】
以上に説明した本発明の陰極線管表示装置を動作させる例について、図2に基づいて説明する。図2は、陰極線管表示装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【0062】
まず、陰極線管表示装置の電源コードを商用電源に接続すると、電源回路8より制御用マイコン1に動作電力が供給される。これにより、制御用マイコン1が動作を開始し、制御プログラムの実行が開始される(S1)。
【0063】
そして、電源キー11aによる電源オンする操作がされたか(POWER ON(パワーオン)受信)どうかを制御用マイコン1が検出し(S2)、電源オンする操作がされたことを検出するまで待機する(S2、NO)。
【0064】
そして、S2において、電源オンする操作を検出すると(S2、YES)、陰極線管7の電子銃を加熱するヒータに印加される電圧を監視する(S3)。次に、制御用マイコン1は、電源キー11aによる電源オフする操作がされたか(POWER OFF(パワーオフ)受信)どうかを検出し(S4)、電源オフする操作がされたことを検出するまで待機する(S4、NO)。
【0065】
次に、S4において、制御用マイコン1は、電源オフする操作を検出すると(S4、YES)、ヒータに印加されている動作電圧が電圧値及び時間ともに一定の閾値以上にあるか否か、即ちヒータに一定電圧値以上の電圧が印加されてから一定の時間が経過したか否か検出する(S5)。
【0066】
S5において、ヒータの動作電圧が一定の閾値以上にあることを検出した場合(S5、YES)、映像信号処理回路2を動作させる適切なタイミングであるか否かを映像信号処理回路2より出力される垂直同期信号のタイミングに基づいて検出する(S6)。S6において、制御用マイコン1は、映像信号処理回路2を動作させる適切なタイミングであることが検出されるまで待機する(S6、NO)。
【0067】
そして、適切なタイミングであることを検出すると(S6、YES)、制御用マイコン1より第一の動作指示データ、第二の動作指示データ、第三の動作指示データ、第四の動作指示データを出力し、映像信号処理回路2を画面全体に白を出力する白色背景画像を表示させるよう動作させるとともに、輝度(BRIGHT)及びコントラスト(CONTRAST)を最大にする(S7)。これにより、輝度及びコントラストが最大とされた白色背景画像が、陰極線管7の画面に出力される。
【0068】
次に、映像信号処理回路2を、水平同期信号の水平パルス及び垂直同期信号の垂直パルスの生成を停止させるように制御する(S8)。次に、S7で行った処理、即ち映像信号処理回路2を白色背景画像を出力させるように動作させる処理を解除する(S9)。そして、映像信号処理回路2の動作を停止させた(S10)後に、電源回路8を停止させて電源パワーオフを行う(S14)。
【0069】
一方、前記S5において、ヒータに印加されている動作電圧について、電圧値及び時間ともに閾値に達していない場合(S5、NO)、映像信号処理回路2を陰極線管7に表示する色信号(R、G、B)の出力のレベルを同期信号レベル(ペデスタルレベル)まで落とすように制御し、輝度(BRIGHT)及びコントラスト(CONTRAST)を最小値とするように制御する(S11)。このS11における映像信号処理回路2の出力の最小レベルである同期信号レベルは、ペデスタルレベルとも呼ばれる。
【0070】
次に、映像信号処理回路2を、水平同期信号の水平パルス及び垂直同期信号の垂直パルスの生成を停止するように制御する(S12)。次に、S11で行った処理、即ち映像信号処理回路2をペデスタルレベルとするように動作させる処理を解除する(S13)。そして、映像信号処理回路2の動作を停止(S10)させた後に、電源回路8を停止させ電源パワーオフを行う(S14)。
【0071】
以上に説明した手順によると、S4において電源オフする操作があったことを検出し、S5において陰極線管7が定常動作状態にあることを検出すると、S7において陰極線管7の画面に白色背景画像を出力させた後に、S14において電源オフしている。
【0072】
これにより、陰極線管7に蓄えられていた電荷をアノード電流として放電させた後に電源をオフすることができる。これにより、前記陰極線管7の電荷を放電させた後に電源オフするので、陰極線管7のスポット残りの発生を防止することができる。
【0073】
また、以上のS7の手順では、前記白色背景画像を出力するにあたり、輝度及びコントラストを最大にしている。これにより、陰極線管7の電荷をより確実に放電させることができ、スポット残りの発生をより確実に防止できる。
【0074】
これにより、スポット残りが発生することにより視聴者に不快な印象を与えることを防ぐことができ、またスポット残りの発生による陰極線管の画面の焼き付けを防ぐこともできる。
【0075】
また、以上の手順では、S6において垂直同期信号のタイミングを検出してから、S7において映像信号処理回路2を白色背景画像を出力させるように動作させている。
【0076】
これにより、白色背景画像を表す色信号を、陰極線管7の画面の垂直方向(上下方向)に沿って電子ビームが走査されるタイミングに合わせて映像信号処理回路2及び色信号増幅回路3より陰極線管7に出力させることができる。これにより、陰極線管7の画面の上端部又は下端部に白色背景画像を出力することができ、陰極線管7の画面における視聴者の視界に入らない領域に白色背景画像を出力することができる。
【0077】
また、以上のS5において、陰極線管7の電子銃を加熱するヒータの動作電圧が一定の閾値に達していないことを検出した場合(S5、NO)は、陰極線管表示装置が電源オンされてから一定時間が経過しておらず定常動作状態に至っていない場合である。そして、この場合には、以上に説明したように、映像信号処理回路2をペデスタルレベルで動作させるように制御する(S11)。
【0078】
即ち、陰極線管表示装置が電源オンされた直後の定常動作状態に至る前に電源オフする操作がされた場合には、陰極線管7に白色背景画像を出力させることなく、映像信号処理回路2をペデスタルレベルとして動作させて電源オフするようにしている。
【0079】
これにより、陰極線管7が定常動作状態となっていない場合に、映像信号処理回路2を白色背景画像を出力させるように動作させることなく、簡易な制御により速やかに電源オフさせることができる。
【0080】
また、以上に説明した陰極線管表示装置によると、制御用マイコン1と映像信号処理回路2とデータ通信バス10とを接続し、データ通信バス10を介して制御用マイコン1により映像信号処理回路2を制御することによって、スポット残りを防ぐことができる。これにより、特別な回路を設けることなく、簡易な構成によってスポット残りを防ぐことができる。
【0081】
そして、制御用マイコン1が表示色を内容とする動作指示データを映像信号処理回路2に出力することによって陰極線管7に白色背景画像を出力させることができるので、簡易な制御の手順によってスポット残りを防ぐことができる。
【0082】
そして、制御用マイコン1が映像信号処理回路2を直接に制御して白色背景画像を出力させるので、陰極線管7に白色背景画像を出力する制御を速やかに行うことができる。
【0083】
これにより、視聴者により電源キー11aの操作によって電源オフする操作がされてから、実際に電源回路8による電源をオフして停止させるまでの時間を短くすることができる。
【0084】
これにより、視聴者が陰極線管7の画面を見ながら電源オフする操作した後、画面が完全に停止するまでの時間を短くできる。これにより、視聴者が電源オフする操作をしてから画面が完全に停止するまで不愉快に待機させられることなく、視聴者に心地良い印象を与えることができる。
【0085】
なお、以上の説明では、データ通信バス10としてI2C通信バスを用い、制御用マイコン1がI2Cバス通信に基づいて映像信号処理回路2に動作指示データを送信する例を挙げて説明した。
【0086】
本発明を実施するにあたり、I2Cバス通信以外のバス通信に基づく方式により実施することもできる。また、本発明は、バス通信以外であっても、ディジタルデータを通信する方式に基づき実施することができる。
【0087】
即ち、本発明を実施するにあたり、制御用マイコンと映像信号処理回路がディジタルデータを通信できるディジタルデータ伝送路を介して直接に接続され、制御用マイコンよりディジタルデータとしての動作指示データを映像信号処理回路に送信し、陰極線管7に白色背景画像を出力させることができればよい。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の陰極線管表示装置によると、電源オフする操作がされると、制御用マイコンが、陰極線管に白色背景画像を出力させるように映像信号処理回路を動作させた後に電源オフする制御を行う。これにより、回路の構成や制御用マイコンの制御の手順を複雑にすることなく、スポット残りの発生を防ぐことができる。
【0089】
そして、本発明の陰極線管表示装置によると、電源オンされた直後の定常動作状態に至っていない状態で電源オフする操作がされると、前記白色背景画像を出力する処理を行うことなく、簡易な処理によって速やかに電源オフされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる陰極線管表示装置のブロック図である。
【図2】陰極線管表示装置を動作させる手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御用マイコン
2 映像信号処理回路
2a データ入力端子
2b クロック入力端子
3 色信号増幅回路
5 高圧発生回路
7 陰極線管
8 電源回路
10 データ通信バス
10a データ伝送路
10b クロック伝送路
11 操作キー
11a 電源キー
12 操作判別手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極線管を備えるテレビ受像機等の陰極線管表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
陰極線管を備える陰極線管表示装置は、陰極線管の画面に画像を表示するように動作する。この陰極線管に画像を表示するにあたり、陰極線管に高電圧を印加して電子ビームを加速させ、この電子ビームが陰極線管の画面に衝突して発光することにより画像が形成される。
【0003】
ところで、陰極線管表示装置の電源をオフして動作を停止させようとすると、いわゆるスポット残りと呼ばれる稲妻状の発光が画面に現れることがある。即ち、陰極線管には上記電子ビームを加速するための高電圧が印加されていたため、陰極線管の内外部導電被膜に形成されるコンデンサに残存する電荷等の影響により、電源オフした後にも電子ビームの加速を生じて画面を発光させることがある。
【0004】
このような、電源オフした後に生ずる画面の発光は、見た目に悪く視聴者に不快な印象を与える。従って、従来のテレビ受像機には、上記スポット残りを防止するように構成されたものがあった(例えば、実用新案登録文献1参照。)。
【0005】
【実用新案登録文献1】
実開平4−2169号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のテレビ受像機にあっては、スポット残りを防止するための回路が多くの回路素子によって構成されており、複雑な構成となっていた。
【0007】
そこで、本発明は、回路の構成や制御の手順を複雑にすることなく、スポット残りを防止することができる陰極線管表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ヒータに一定電圧値以上の電圧が一定時間印加されて電子銃が加熱されることにより定常動作状態となる陰極線管と、電源をオン、オフする操作に応じて前記陰極線管の動作の開始及び停止を制御する制御用マイコンと、前記陰極線管の画面に出力する内容に応じた色信号を形成する映像信号処理回路とを備え、
前記映像信号処理回路は、ディジタルデータ伝送路によって前記制御用マイコンに接続されており、画面全体を白色に表示することを内容とする動作指示データが前記制御用マイコンより入力されると、前記陰極線管の画面に白色背景画像を出力するように動作し、
前記制御用マイコンは、
前記電源オフする操作がされると、前記ヒータに一定電圧値以上の電圧が一定時間以上印加されて前記陰極線管が定常動作状態にあるか否か検出し、
前記陰極線管が定常動作状態にあることを検出した場合に、前記映像信号処理回路に前記動作指示データを出力し、前記陰極線管に白色背景画像を出力させた後に前記陰極線管の動作を停止させるとともに、
前記陰極線管が定常動作状態にあることを検出しなかった場合には、前記映像信号処理回路をぺデスタルレベルで動作させた後に前記陰極線管の動作を停止させるように構成された陰極線管表示装置である(請求項1)。
【0009】
本発明の陰極線管表示装置によると、陰極線管が定常動作状態にある場合には、電源オフする操作がされると、前記制御用マイコンは、ディジタルデータ伝送路を介して映像信号処理回路を制御して陰極線管に白色背景画像を出力させ、その後に電源オフする制御を行う。これにより、回路の構成や制御の手順を複雑にすることなく、スポット残りの発生を防ぐことができる。
【0010】
また、陰極線管表示装置が定常動作状態にない場合、即ち電源オンされた直後の前記陰極線管を安定して動作させ得ない状態にある場合には、前記制御用マイコンは、映像信号処理回路を前記白色背景表示画像を出力させることなく、ペデスタルレベルで動作させた後に電源オフするように制御する。これにより、陰極線管表示装置が定常動作状態にない場合には、電源オフする操作がされると、簡易な処理によって速やかに電源オフされる。
【0011】
また、前記ディジタルデータ伝送路をデータ伝送路とクロック伝送路とを備えてなるI2C通信バスとし、
前記制御用マイコンは、前記映像信号処理回路が前記動作指示データを受信したことを検出できるように構成することができる(請求項2)。
【0012】
この発明によると、制御用マイコンは映像信号処理回路が動作指示データを受信したか否か検出できるので、映像信号処理回路を白色背景画像を出力させるようにより確実に動作させることができ、スポット残りの発生を確実に防止することができる。
【0013】
また、前記映像信号処理回路が陰極線管に画像を出力させる輝度を抑制する機能を備える場合に、
前記陰極線管に白色背景画像を出力させるにあたり、前記映像信号処理回路を輝度を抑制する動作を緩和させるように制御することができる(請求項3)。
【0014】
これにより、前記映像信号処理回路に白色背景画像を出力するように動作させるにあたり、輝度の抑制を緩和させ、より明るい白色背景画像を出力させることができる。これにより、スポット残りの発生をより確実に防止することができる。
【0015】
また、上記陰極線管表示装置について(請求項1乃至3)、前記記制御用マイコンが、陰極線管の画面に画像を出力する際に走査される電子ビームを前記画面の上下方向に沿って走査させる基準となる垂直同期信号を検出して、前記動作指示データを前記映像処理回路に出力するように構成することができる(請求項4)。
【0016】
これにより、映像信号処理回路を前記垂直同期信号のタイミングに合わせて動作させ、前記電子ビームが陰極線管の画面の上下方向に沿って走査されるタイミングに合わせて陰極線管に白色背景画像を出力させることができる。これにより、前記白色背景画像を陰極線管の画面の上端部又は下端部に出力させることができる。これにより、この陰極線管表示装置を使用する視聴者の視界に入り難い画面の上端部又は下端部に白色背景画像を出力させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1、図2に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態の構成の概略を示すブロック図であり、本発明にかかる陰極線管表示装置の構成の概略を示すブロック図である。
【0018】
図1に示される陰極線管表示装置は、操作キー11と、操作判別手段12と、制御用マイクロコンピュータ(以下、「制御用マイコン」という)1と、映像信号処理回路2と、色信号増幅回路3と、高圧発生回路5と、陰極線管(CRT)7と、電源回路8とを備えている。
【0019】
操作キー11には、この陰極線管表示装置を動作させるための電源をオン(ON)、オフ(OFF)させる電源キー11aが設けられている。この陰極線管表示装置により、陰極線管7に出力される映像を視聴する視聴者が操作キー11を操作すると、その操作の内容は操作判別手段12により判別される。また、電源キー11aにより電源をオン又はオフさせる操作がされると、操作判別手段12が電源オンされたか又は電源オフされたかを判別する。
【0020】
操作判別手段12が操作部11に対する操作の内容を判別すると、操作の内容を表す操作信号が操作判別手段12より制御用マイコン1に入力される。これにより、制御用マイコン1が操作部11に対する操作の内容を判別するようにされている。そして、制御用マイコン1は、電源キー11aが操作されると、電源をオンする操作又は電源をオフする操作がされたことを検出する。
【0021】
上記操作キー11は、陰極線管表示装置の本体に設けられる操作キー及び前記本体外のリモコンに設けられる操作キーのいずれであってもよい。なお、上記操作キー11がリモコンに設けられる場合は、操作判別手段12はリモコンより送信される送信波を受信して操作の内容を判別できるようにされる。
【0022】
制御用マイコン1は、この陰極線管表示装置をテレビ受像機として動作させるための各種の制御を行う。制御用マイコン1は、特に図示しないCPU(中央処理装置)やROM(読み出し専用メモリ)やRAM(読み書き可能メモリ)を備えている。
【0023】
ROMには、この陰極線管表示装置の動作を制御するための制御プログラムが格納されている。この制御プログラムは、後に説明する電源をオン、オフする操作に伴う制御の手順を内容とする部分を含んでいる。
【0024】
また、制御用マイコン1には、特に図示しないE2PROM等の外部メモリが接続されている。また、制御用マイコン1は、特に図示しないI2Cインターフェースを備えている。
【0025】
また、制御用マイコン1は、データ通信バス10により後に説明する映像信号処理回路2と接続されている。データ通信バス10は、ディジタルデータの送受信に用いられ、ディジタルデータ伝送路にあたる。そして、制御用マイコン1は、データ通信バス10を介して、動作指示データを映像信号処理回路2に送信する。
【0026】
データ通信バス10は、図1に示される例では、I2C(INTER−INTEGRATED CIRCUIT)バス通信に基づくデータ通信に対応できるようにされている。データ通信バス10は、シリアルデータを伝送するためのデータ伝送路10aと、クロックパルスを伝送するためのクロック伝送路10bを備えている。
【0027】
映像信号処理回路2は、後に説明する陰極線管7の画面に出力する画像の内容に応じた色信号(R、G、B)を形成し、この色信号を色信号増幅回路3に出力する。
【0028】
映像信号処理回路2は、図示されない経路より入力された映像信号を色信号に変換する処理を行う。また、映像信号処理回路2は、後に説明するように、制御用マイコン1より入力信号として動作指示データが入力されると、この動作指示データに基づいて色信号を形成する。
【0029】
映像信号処理回路2は、データ入力端子2aとクロック入力端子2bを備えている。データ入力端子2aはデータ通信バス10のデータ伝送路10aと接続される。クロック入力端子2bはデータ通信バス10のクロック伝送路10bと接続される。
【0030】
データ入力端子2aには、映像信号処理回路2の動作の内容を表す動作指示データが制御用マイコン1より入力される。クロック入力端子2bには、制御用マイコン1よりクロックパルスが入力される。
【0031】
そして、制御用マイコン1は、クロック入力端子2bに入力されたクロックパルスの受信に応じて、映像信号処理回路2が動作指示データを受信したか否かを検出する。
【0032】
映像信号処理回路2は、制御用マイコン1より画面全体を白色に表示することを内容とする第一の動作指示データが入力されると、陰極線管7に白色背景画像を出力するための色信号(R、G、B)を形成する。この白色背景画像は、画面全体を白色に表示することを内容とする画像である。
【0033】
この映像信号処理回路2は、公知の映像信号処理回路によって構成することができ、特定のビデオクロマICを備える回路によって構成することができる。ビデオクロマICは、一般にビデオ信号とクロマ信号を処理する集積回路である。
【0034】
そして、特定のビデオクロマICとして、制御用マイコン1より前記第一の動作指示データが入力されると、陰極線管7の画面に白色背景画像を表示するための要素となる色信号(R、G、B)を生成するものが用いられる。
【0035】
この特定のビデオクロマICにより映像信号処理回路2を構成するにあたり、そのデータ入力端子が前記データ伝送路10aに接続され、そのクロック入力端子が前記クロック伝送路10bに接続される。
【0036】
そして、この特定のビデオクロマICは、1バイト(8ビット)で構成されるシリアルデータの各ビットの状態(「High」、「Low」)により表示色や輝度を表す動作指示データを与えて動作させることができる。
【0037】
なお、前記特定のビデオクロマICは、マイコンで制御されるテレビ受像機の分野において公知である。そして、本発明を実施するにあたり、この公知の特定のビデオクロマICを用いることができる。
【0038】
また、映像信号処理回路2は、ACL(オート・コントラスト・リミッター)を備えている。ACLは、陰極線管7に画像を表示させる際の輝度を一定の上限値より低い範囲に抑制するように動作する。即ち、このACLによって、陰極線管7のアノード電流が予め設定された値を超えることがないように制御される。
【0039】
そして、陰極線管7に表示させる輝度を抑制したくない場合にはACLによる輝度抑制動作を緩和させる。ACLによる輝度抑制動作を緩和すると、陰極線管7の画面に表示する輝度(明るさ)を最大にすることができ、また画面のコントラストを最大にすることもできる。
【0040】
このACLは制御用マイコン1によって制御される。即ち、制御用マイコン1より映像信号処理回路2に第二の動作指示データが入力されると、ACLは輝度抑制動作を緩和するように制御される。
【0041】
また、第三の動作指示データを映像信号処理回路2に入力することにより、陰極線管7に画像を出力する明るさを最大にできる。また、第四の動作指示データを映像信号処理回路2に入力することにより、陰極線管7に画像を出力するコントラストを最大にすることができる。
【0042】
また、映像信号処理回路2は、その内部で発生する垂直同期信号及び水平同期信号を動作のタイミングの基準としている。そして、映像信号処理回路2より出力された色信号に基づく画像を陰極線管7の画面に出力するにあたり、陰極線管7の電子ビームを垂直方向(上下方向)に走査するタイミングは、垂直同期信号が基準となる。
【0043】
また、映像信号処理回路2より出力された色信号に基づく画像を陰極線管7に出力するにあたり、陰極線管7の電子ビームを水平方向(横方向)に走査するタイミングは水平同期信号が基準となる。
【0044】
また、映像信号処理回路2より出力された垂直同期信号及び水平同期信号は制御用マイコン1に入力されるようにされており、制御用マイコン1は垂直同期信号及び水平同期信号が出力されるタイミングを検出する。
【0045】
色信号増幅回路3は、色信号(R、G、B)の増幅を行う。即ち、色信号増幅回路3は、映像信号処理回路2より入力された色信号を増幅し、増幅した色信号を陰極線管7に出力する。
【0046】
高圧発生回路5は、陰極線管7のアノードに印加する高電圧を出力する。高圧発生回路5より出力される高電圧により、陰極線管7に設けられる電子銃より出射された電子ビームを加速し、加速させた電子ビームが陰極線管7の画面に衝突して発光することにより画像が形成される。
【0047】
そして、陰極線管7に画像を表示するにあたり、前記電子ビームが色信号増幅回路3より入力された色信号に基づいて画面の垂直方向及び水平方向に沿って走査され、電子ビームが走査された画面上の軌跡によって画像が形成される。また陰極線管7の画面上の各画素が、入力された色信号の情報に基づき特定の色に発色する。
【0048】
なお、前記電子ビームは、図示しない垂直偏向コイルが発生する磁界により縦方向に順次に上から下(又は下から上)に向かって垂直方向に走査される。垂直偏向コイルの動作は、映像信号処理回路2より出力される垂直同期信号によって制御される。
【0049】
また、前記電子ビームは、図示しない水平偏向コイルが発生する磁界により横方向に順次に左から右(又は右から左)に向かって水平方向に走査される。水平偏向コイルの動作は、映像信号処理回路2より出力される水平同期信号によって制御される。
【0050】
また、前記陰極線管7に備わる電子銃は、陰極線管7に設けられる図示されないヒータによって加熱される。そして、このヒータは、電源オンされると電源回路8により動作電圧が供給され、電子銃を加熱する。
【0051】
そして、ヒータに一定電圧値以上の動作電圧が供給されて一定時間が経過すると、前記電子銃は安定して電子ビームを出射できる状態となる。そして、陰極線管7は、電子銃が安定して電子ビームを出射する状態となると定常動作状態となり、画面への画像の出力を安定して行える状態となる。
【0052】
前記陰極線管7の電子銃を加熱するためのヒータは、一般に定常動作状態の動作電圧として6.0〜6.3V(ボルト)の電圧が供給される。そして、このヒータは、前記定常動作状態の動作電圧が前記一定時間として2秒印加されると、安定して加熱できる状態となる。
【0053】
この電子銃を加熱するヒータを電源回路8のフライバックトランス(FBT)に接続し、該ヒータにフライバックトランスより動作電圧を供給することができる。そして、このフライバックトランスよりヒータに出力される電圧の電圧値を映像信号処理回路2によって検出するようにできる。
【0054】
フライバックトランスより出力された電圧の電圧値を映像信号処理回路2によって検出するにあたり、公知のビデオクロマICで採用される信号処理の技術を採用することができる。
【0055】
即ち、テレビ受像機の技術分野において、電源回路のフライバックトランスよりヒータに供給される電圧をビデオクロマICで検出することは公知である。そして、映像信号処理回路2においてヒータに供給される電圧を検出するにあたり、ビデオクロマICで採用される公知の信号処理の技術を用いることができる。
【0056】
そして、フライバックトランスよりヒータに供給された電圧の電圧値は、映像信号処理回路2より制御用マイコン1に入力することにより、制御用マイコン1によって検出することができる。
【0057】
また、図1に示される陰極線管表示装置は、電源回路8より動作電力が供給される。即ち、制御用マイコン1、白色背景表示回路2、色信号増幅回路3、高圧発生回路5及び陰極線管7等を動作させる電力は電源回路8より供給されるようにされている。そして、電源回路8は、制御用マイコン1によって電源オン(ON)、オフ(OFF)が制御される。
【0058】
電源回路8は、外部の商用電源より交流電力を供給される。陰極線管表示装置には図示されない電源コードが付設されており、この電源コードを商用電源に接続することにより、電源回路8は交流電力を供給される。
【0059】
また、電源回路8には、前記電源コードを接続することによって一定の動作電圧を出力する常時出力端子が設けられている。そして、制御用マイコン1は、電源回路8がオフされていても、前記常時出力端子より動作電力を供給されることができる。
【0060】
なお、以上に説明した陰極線管表示装置は、テレビ受像機として一般的に動作させるための、図1に図示されない他の公知の部材や回路等を備えている。即ち、文字や通常の映像等を表す映像信号に基づき陰極線管7の画面に文字等を表示するためのオンスクリーン表示回路(OSD回路)等の回路を備えている。これらのオンスクリーン表示回路等は、制御用マイコンによって制御されるテレビ受像機に設けられる公知の回路である。
【0061】
以上に説明した本発明の陰極線管表示装置を動作させる例について、図2に基づいて説明する。図2は、陰極線管表示装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【0062】
まず、陰極線管表示装置の電源コードを商用電源に接続すると、電源回路8より制御用マイコン1に動作電力が供給される。これにより、制御用マイコン1が動作を開始し、制御プログラムの実行が開始される(S1)。
【0063】
そして、電源キー11aによる電源オンする操作がされたか(POWER ON(パワーオン)受信)どうかを制御用マイコン1が検出し(S2)、電源オンする操作がされたことを検出するまで待機する(S2、NO)。
【0064】
そして、S2において、電源オンする操作を検出すると(S2、YES)、陰極線管7の電子銃を加熱するヒータに印加される電圧を監視する(S3)。次に、制御用マイコン1は、電源キー11aによる電源オフする操作がされたか(POWER OFF(パワーオフ)受信)どうかを検出し(S4)、電源オフする操作がされたことを検出するまで待機する(S4、NO)。
【0065】
次に、S4において、制御用マイコン1は、電源オフする操作を検出すると(S4、YES)、ヒータに印加されている動作電圧が電圧値及び時間ともに一定の閾値以上にあるか否か、即ちヒータに一定電圧値以上の電圧が印加されてから一定の時間が経過したか否か検出する(S5)。
【0066】
S5において、ヒータの動作電圧が一定の閾値以上にあることを検出した場合(S5、YES)、映像信号処理回路2を動作させる適切なタイミングであるか否かを映像信号処理回路2より出力される垂直同期信号のタイミングに基づいて検出する(S6)。S6において、制御用マイコン1は、映像信号処理回路2を動作させる適切なタイミングであることが検出されるまで待機する(S6、NO)。
【0067】
そして、適切なタイミングであることを検出すると(S6、YES)、制御用マイコン1より第一の動作指示データ、第二の動作指示データ、第三の動作指示データ、第四の動作指示データを出力し、映像信号処理回路2を画面全体に白を出力する白色背景画像を表示させるよう動作させるとともに、輝度(BRIGHT)及びコントラスト(CONTRAST)を最大にする(S7)。これにより、輝度及びコントラストが最大とされた白色背景画像が、陰極線管7の画面に出力される。
【0068】
次に、映像信号処理回路2を、水平同期信号の水平パルス及び垂直同期信号の垂直パルスの生成を停止させるように制御する(S8)。次に、S7で行った処理、即ち映像信号処理回路2を白色背景画像を出力させるように動作させる処理を解除する(S9)。そして、映像信号処理回路2の動作を停止させた(S10)後に、電源回路8を停止させて電源パワーオフを行う(S14)。
【0069】
一方、前記S5において、ヒータに印加されている動作電圧について、電圧値及び時間ともに閾値に達していない場合(S5、NO)、映像信号処理回路2を陰極線管7に表示する色信号(R、G、B)の出力のレベルを同期信号レベル(ペデスタルレベル)まで落とすように制御し、輝度(BRIGHT)及びコントラスト(CONTRAST)を最小値とするように制御する(S11)。このS11における映像信号処理回路2の出力の最小レベルである同期信号レベルは、ペデスタルレベルとも呼ばれる。
【0070】
次に、映像信号処理回路2を、水平同期信号の水平パルス及び垂直同期信号の垂直パルスの生成を停止するように制御する(S12)。次に、S11で行った処理、即ち映像信号処理回路2をペデスタルレベルとするように動作させる処理を解除する(S13)。そして、映像信号処理回路2の動作を停止(S10)させた後に、電源回路8を停止させ電源パワーオフを行う(S14)。
【0071】
以上に説明した手順によると、S4において電源オフする操作があったことを検出し、S5において陰極線管7が定常動作状態にあることを検出すると、S7において陰極線管7の画面に白色背景画像を出力させた後に、S14において電源オフしている。
【0072】
これにより、陰極線管7に蓄えられていた電荷をアノード電流として放電させた後に電源をオフすることができる。これにより、前記陰極線管7の電荷を放電させた後に電源オフするので、陰極線管7のスポット残りの発生を防止することができる。
【0073】
また、以上のS7の手順では、前記白色背景画像を出力するにあたり、輝度及びコントラストを最大にしている。これにより、陰極線管7の電荷をより確実に放電させることができ、スポット残りの発生をより確実に防止できる。
【0074】
これにより、スポット残りが発生することにより視聴者に不快な印象を与えることを防ぐことができ、またスポット残りの発生による陰極線管の画面の焼き付けを防ぐこともできる。
【0075】
また、以上の手順では、S6において垂直同期信号のタイミングを検出してから、S7において映像信号処理回路2を白色背景画像を出力させるように動作させている。
【0076】
これにより、白色背景画像を表す色信号を、陰極線管7の画面の垂直方向(上下方向)に沿って電子ビームが走査されるタイミングに合わせて映像信号処理回路2及び色信号増幅回路3より陰極線管7に出力させることができる。これにより、陰極線管7の画面の上端部又は下端部に白色背景画像を出力することができ、陰極線管7の画面における視聴者の視界に入らない領域に白色背景画像を出力することができる。
【0077】
また、以上のS5において、陰極線管7の電子銃を加熱するヒータの動作電圧が一定の閾値に達していないことを検出した場合(S5、NO)は、陰極線管表示装置が電源オンされてから一定時間が経過しておらず定常動作状態に至っていない場合である。そして、この場合には、以上に説明したように、映像信号処理回路2をペデスタルレベルで動作させるように制御する(S11)。
【0078】
即ち、陰極線管表示装置が電源オンされた直後の定常動作状態に至る前に電源オフする操作がされた場合には、陰極線管7に白色背景画像を出力させることなく、映像信号処理回路2をペデスタルレベルとして動作させて電源オフするようにしている。
【0079】
これにより、陰極線管7が定常動作状態となっていない場合に、映像信号処理回路2を白色背景画像を出力させるように動作させることなく、簡易な制御により速やかに電源オフさせることができる。
【0080】
また、以上に説明した陰極線管表示装置によると、制御用マイコン1と映像信号処理回路2とデータ通信バス10とを接続し、データ通信バス10を介して制御用マイコン1により映像信号処理回路2を制御することによって、スポット残りを防ぐことができる。これにより、特別な回路を設けることなく、簡易な構成によってスポット残りを防ぐことができる。
【0081】
そして、制御用マイコン1が表示色を内容とする動作指示データを映像信号処理回路2に出力することによって陰極線管7に白色背景画像を出力させることができるので、簡易な制御の手順によってスポット残りを防ぐことができる。
【0082】
そして、制御用マイコン1が映像信号処理回路2を直接に制御して白色背景画像を出力させるので、陰極線管7に白色背景画像を出力する制御を速やかに行うことができる。
【0083】
これにより、視聴者により電源キー11aの操作によって電源オフする操作がされてから、実際に電源回路8による電源をオフして停止させるまでの時間を短くすることができる。
【0084】
これにより、視聴者が陰極線管7の画面を見ながら電源オフする操作した後、画面が完全に停止するまでの時間を短くできる。これにより、視聴者が電源オフする操作をしてから画面が完全に停止するまで不愉快に待機させられることなく、視聴者に心地良い印象を与えることができる。
【0085】
なお、以上の説明では、データ通信バス10としてI2C通信バスを用い、制御用マイコン1がI2Cバス通信に基づいて映像信号処理回路2に動作指示データを送信する例を挙げて説明した。
【0086】
本発明を実施するにあたり、I2Cバス通信以外のバス通信に基づく方式により実施することもできる。また、本発明は、バス通信以外であっても、ディジタルデータを通信する方式に基づき実施することができる。
【0087】
即ち、本発明を実施するにあたり、制御用マイコンと映像信号処理回路がディジタルデータを通信できるディジタルデータ伝送路を介して直接に接続され、制御用マイコンよりディジタルデータとしての動作指示データを映像信号処理回路に送信し、陰極線管7に白色背景画像を出力させることができればよい。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の陰極線管表示装置によると、電源オフする操作がされると、制御用マイコンが、陰極線管に白色背景画像を出力させるように映像信号処理回路を動作させた後に電源オフする制御を行う。これにより、回路の構成や制御用マイコンの制御の手順を複雑にすることなく、スポット残りの発生を防ぐことができる。
【0089】
そして、本発明の陰極線管表示装置によると、電源オンされた直後の定常動作状態に至っていない状態で電源オフする操作がされると、前記白色背景画像を出力する処理を行うことなく、簡易な処理によって速やかに電源オフされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる陰極線管表示装置のブロック図である。
【図2】陰極線管表示装置を動作させる手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御用マイコン
2 映像信号処理回路
2a データ入力端子
2b クロック入力端子
3 色信号増幅回路
5 高圧発生回路
7 陰極線管
8 電源回路
10 データ通信バス
10a データ伝送路
10b クロック伝送路
11 操作キー
11a 電源キー
12 操作判別手段
Claims (4)
- ヒータに一定電圧値以上の電圧が一定時間印加されて電子銃が加熱されることにより定常動作状態となる陰極線管と、電源をオン、オフする操作に応じて前記陰極線管の動作の開始及び停止を制御する制御用マイコンと、前記陰極線管の画面に出力する内容に応じた色信号を形成する映像信号処理回路とを備え、
前記映像信号処理回路は、ディジタルデータ伝送路によって前記制御用マイコンに接続されており、画面全体を白色に表示することを内容とする動作指示データが前記制御用マイコンより入力されると、前記陰極線管の画面に白色背景画像を出力するように動作し、
前記制御用マイコンは、
前記電源オフする操作がされると、前記ヒータに一定電圧値以上の電圧が一定時間以上印加されて前記陰極線管が定常動作状態にあるか否か検出し、
前記陰極線管が定常動作状態にあることを検出した場合に、前記映像信号処理回路に前記動作指示データを出力し、前記陰極線管に白色背景画像を出力させた後に前記陰極線管の動作を停止させるとともに、
前記陰極線管が定常動作状態にあることを検出しなかった場合には、前記映像信号処理回路をぺデスタルレベルで動作させた後に前記陰極線管の動作を停止させるように構成された陰極線管表示装置。 - 前記ディジタルデータ伝送路がデータ伝送路とクロック伝送路とを備えてなるI2C通信バスであり、
前記制御用マイコンは、前記映像信号処理回路が前記動作指示データを受信したことを検出できる請求項1に記載の陰極線管表示装置。 - 前記映像信号処理回路は、陰極線管に画像を出力させる輝度を抑制する機能を備えており、
前記陰極線管に白色背景画像を出力させるにあたり、前記輝度を抑制する動作が緩和されるように制御される請求項1又は2に記載の陰極線管表示装置。 - 前記制御用マイコンは、陰極線管の画面に画像を出力する際に走査される電子ビームを前記画面の上下方向に沿って走査させる基準となる垂直同期信号を検出して、前記動作指示データを前記映像処理回路に出力する請求項1乃至3のいずれかに記載の陰極線管表示装置。
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