JP3783782B2 - テレビジョン - Google Patents

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Description

本発明は、テレビジョンに関し、特に、CRT装置の管面を保護することが可能なテレビジョンに関する。
従来より次の技術が知られている。
CRT装置においては、アノード電極に高電圧が印加されているため、電源をオフにする際に同高電圧を消費させる何らかの処理が必要となる。そこで、第一の技術として、CRT装置の電源をオフにする際に、明るく光る白画面をCRT装置の管面上に表示して同高電圧を消費する手法が従来より用いられている。
また、第二の技術として、電源オフを表している表示制御信号に基づいてコントラスト調整回路の振調整機能を殺するスイッチ手段と、電源オフを表している表示制御信号に基づいてブライトネス調整回路に印加される電圧整機能を殺するスイッチ手段を備えるCRTディスプレイ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記文献においては、電源オフ時、コントラスト調整回路に入力された画像信号がコントラスト調整用の可変抵抗器を介さずに接地され、コントラスト調整機能がなくなり、その結果、基準値のプラス数十ボルトがカソードに印加され、CRTの画面上は無表示状態となる。また、電源オフ時、ブライトネス調整回路に印加される電圧調整用の可変抵抗器には電流が流れなくなり、コントロールグリッドには−100Vがそのまま印加され、スポット位置が暗くなる。かかる作用によって、電源をオフにしたときに画面中央に残るスポットの発生を防止している。また、電源オフ時にアノードに残る高電圧は放出されず、画面が明るくなることは無い。
特開平6‐4032号公報
上記第一の技術においは、上記高電圧を消費するために白画面表示を行った場合に以下のような弊害が生じ得た。CRT装置のカソード電極ではヒータを加熱することにより電子ビームを放出するが、電源をオンにした後、短時間で電源をオフにすると、ヒータの加熱が足りない為に電子ビームが充分に放出されないことがあった。かかる場合に上述した白画面表示を行うと、画面中央が一瞬光って消える、いわゆるスポット消えが生じかねなかった。
また、上記文献にかかる第二の技術においては、電源をオフにした際は一律に画面を暗い無表示状態にする。従って、アノード電極には高電圧が残されたままになるという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、いわゆるスポット消えを適切に解消し製品の劣化を抑えることのできるテレビジョンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、クロマICより出力された映像信号を入力するとともに、同映像信号とは異なる取得系統から取得した所定の静止画像を同映像信号に重畳して生成した映像信号を出力可能なオンスクリーンディスプレイ回路(OSD回路)と、同OSD回路から出力された映像信号に対して所定の画質調整処理を行う画質調整回路と、同画質調整回路から出力された映像信号をヒータに加熱されることで電子ビームをアノード電極側に放出するカソード電極に入力し、同入力した映像信号に基づき同電子ビーム量を制御しつつ、同制御された電子ビームを管面上の蛍光体に衝突させ同蛍光体を発光させることによって同入力した映像信号に基づく画像表示を行うCRT装置と、同クロマIC及びOSD回路と接続し所定のプログラムに基づき制御処理を行うマイコンとを有し、同マイコンは、電源がオフにされたと判断した場合に、同OSD回路に、白画面表示を行うための映像信号を出力させ、同CRT装置は同映像信号に基づいて白画面表示を行い同アノード電極に残存する高電圧を消費するテレビジョンにおいて、同マイコンは、電源がオフにされたと判断した場合に、直近に電源がオンにされてから同電源がオフにされるまでの期間の計測結果を取得するとともに、同計測結果が予め設定された基準期間よりも短いか否か判断し、同計測結果が同基準期間よりも短いと判断した場合には、同OSD回路に、黒画面表示を行うための映像信号を出力させ、同画質調整回路は、同黒画面表示を行うための映像信号に対してブライトネス調整値を最小とする画質調整処理を行い、同CRT装置は同画質調整回路から出力された同黒画面表示を行うための映像信号に基づいて黒画面表示を行う構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、OSD回路は、クロマICより出力された映像信号を入力するとともに、同映像信号とは異なる取得系統から取得した所定の静止画像を同映像信号に重畳して生成した映像信号を出力することができる。画質調整回路は、OSD回路から出力された映像信号を入力し、同映像信号に対して所定の画質調整処理を行う。次に、CRT装置は、ヒータによって加熱されることで電子ビームをアノード電極側に放出するカソード電極において、同画質調整回路から出力される映像信号を入力し、同入力した映像信号に基づき同電子ビーム量を制御する。そして、同制御された電子ビームを管面上の蛍光体に衝突させ同蛍光体を発光させることにより、同入力した映像信号に基づく画像表示を行う。マイコンは、同クロマIC及びOSD回路と接続し所定のプログラムに基づき制御処理を行う。
ここで、上記マイコンは、上記テレビジョンの電源がオフにされたと判断した場合に、同OSD回路に、白画面表示を行うための映像信号を出力させる。CRT装置は、かかる映像信号に基づいて白画面表示を行い同アノード電極に残存する高電圧を消費する。すなわち、電源をオフにする際に、画面全体を光らせる白画面表示を強制的に行う処理をすることで、アノード電極側に残存する高電圧を消費している。しかし、上記ヒータが充分に加熱されておらず、カソード電極から放出される電子ビームの量が充分でないときに、かかる白画面表示を行う処理をすると、画面中央が一瞬光って消えるいわゆるスポット消えが生じかねない。当該スポット消えは、CRT装置の管面焼けを生じさせる可能性がある。
かかる構成において、上記マイコンは、電源がオフにされたと判断した場合に、直近に電源がオンにされてから同電源がオフにされるまでの期間の計測結果を取得する。次に、同計測結果が予め設定された基準期間よりも短いか否か判断し、同計測結果が同基準期間よりも短いと判断した場合には、同OSD回路に、黒画面表示を行うための映像信号を出力させる。画質調整回路は、同黒画面表示を行うための映像信号を入力し、同映像信号に対してブライトネス調整値を最小とする画質調整処理を行う。そして、同CRT装置は、同画質調整回路から出力された映像信号に基づいて黒画面表示を行う。すなわち、電源がオンにされてからオフにされるまでの時間がある一定の基準期間よりも短い場合には、上記ヒータは充分に加熱されておらず、その結果カソード電極から放出される電子ビームの量も充分でないと考えられる。従って、電源がオンにされてからオフにされるまでの時間が上記基準期間よりも短い場合には、CRT装置の管面に、白画面表示ではなく黒画面表示を行い、カソード電極から放出される電子ビームの量が充分でないことによって生じ得るスポット消えを防止する。また、画質調整回路は、黒画面表示を行うための映像信号のブライトネス調整値を最小とするため、黒画面が明るくなることが防止される。
請求項2にかかる発明は、テレビジョン放送信号より抽出される映像信号に所定の静止画像を重畳して生成した映像信号を出力可能な映像信号重畳手段と、同映像信号重畳手段から出力された映像信号に対して所定の画質調整処理を行う画質調整手段と、同画質調整手段から出力された映像信号に基づく画像表示を行うCRT装置とを備え、電源がオフとなった際に白画面表示を行うことにより同CRT装置のアノード電極に残存する高電圧を消費するテレビジョンであって、同映像信号重畳手段は、電源がオンにされてから同電源がオフにされるまでの期間を計測し、同計測の結果が予め設定された第一基準期間よりも短いか否か判断するとともに、同計測の結果が第一基準期間よりも短いと判断した場合に黒画面表示を行うための映像信号を同画質調整手段に出力し、同CRT装置は、同画質調整手段を介して入力した黒画面表示を行うための映像信号に基づいて黒画面表示を行う構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、映像信号重畳手段は、テレビジョン放送信号より抽出される映像信号に所定の静止画像を重畳して生成した映像信号を出力可能である。画質調整手段は、同映像信号重畳手段から出力された映像信号に対して所定の画質調整処理を行う。CRT装置は、同画質調整手段から出力された映像信号に基づく画像表示を行う。かかる構成において上記テレビジョンは、電源がオフとなった際に白画面表示を行うことにより同CRT装置のアノード電極に残存する高電圧を消費する。
しかし、電源をオフにした場合に、常に画面を明るくする白画面表示を行うと、電源をオンにしてから短い期間内に同電源をオフにした場合、画面中央においていわゆるスポット消えが生じかねない。そこで、上記映像信号重畳手段は、電源がオンにされてから同電源がオフにされるまでの期間を計測し、同計測の結果が予め設定された第一基準期間よりも短いか否か判断する。そして、同計測の結果が第一基準期間よりも短いと判断した場合に黒画面表示を行うための映像信号を同画質調整手段に出力する。画質調整手段を介して黒画面表示を行うための映像信号を入力したCRT装置は、同映像信号に基づいて黒画面表示を行う。
電源がオンにされてからオフにされるまでの期間が、予め設定された第一基準期間よりも短い場合には、CRT装置のカソード電極を加熱するヒータは充分に加熱されておらず、カソード電極から放出される電子ビームの量も充分でないと考えられる。従って、電源がオンにされてからオフにされるまでの期間が第一基準期間よりも短い場合には、CRT装置の管面に、白画面表示ではなく黒画面表示を行い、カソード電極から放出される電子ビームの量が充分でないことによって生じ得るスポット消えを防止する。
請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記載のテレビジョンにおいて、上記画質調整手段は、上記映像信号重畳手段から出力された映像信号に対してブライトネスを低下させる処理を行う構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、上記画質調整手段は、上記映像信号重畳手段から出力された映像信号に対してブライトネスを低下させる。請求項2において説明したように、CRT装置の管面に黒画面表示を行うことによりスポット消えを防止することは可能であるが、さらに映像信号のブライトネスを低下させることによって、画面が明るくなることを確実に防いでいる。なお、映像信号のブライトネスを低下させるのであるから、画面が所定の明るさとなることを防止できる程度に低減しても良いし、映像信号のブライトネス調整値を最小にまで下げても良い。
請求項4にかかる発明は、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョンにおいて、上記映像信号重畳手段は、電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの期間を計測し、同計測の結果が予め上記第一基準期間よりも長い期間に設定された第二基準期間よりも短いか否か判断するとともに、同計測の結果が第二基準期間よりも短いと判断した場合には、同計測期間中の電源がオンにされていた期間の長短に拘わらず、黒画面表示を行うための映像信号を出力しない構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、上記映像信号重畳手段は、電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの期間を計測する。次に、同計測の結果が予め設定された第二基準期間よりも短いか否か判断する。当該第二基準期間は、上記第一基準期間よりも長い期間に定められている。上述したように、電源がオンにされてからオフにされるまでの時間が短い場合には、ヒータが充分に加熱されないためカソード電極から放出する電子ビームの量も充分ではないのが通常である。しかし、電源をオフにしてから次に同電源をオフにするまでの時間が短い場合、すなわち、電源をオフにしてから短期間で再びオンにした場合は、ヒータの温度が下がりきる前に再びヒータを加熱することになる。従って、カソード電極は短時間で充分に加熱される。
上記映像信号重畳手段は、上記計測の結果が第二基準期間よりも短いと判断した場合には、電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの期間中の電源がオンにされていた期間の長短に拘わらず、黒画面表示を行うための映像信号を出力しない。上記計測の結果が第二基準期間よりも短いならば、電源をオフにした際に、カソード電極から放出される電子ビームの量が充分でないことによるスポット消えは生じないと考えられる。従って、上記映像信号重畳手段は黒画面表示を行うための映像信号を出力せず、通常通り、白画面表示を行うための映像信号を出力する。
請求項5にかかる発明は、上記請求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョンは、同テレビジョンの周囲温度を計測する温度計測手段を有し、上記映像信号重畳手段は、同温度計測手段による計測結果に基づいて出力する映像信号を変化させる構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、上記テレビジョンは、テレビジョンの周囲温度を計測する温度計測手段を有している。そして、上記映像信号重畳手段は、同温度計測手段による計測結果に基づいて出力する映像信号を変化させる。カソードを加熱するヒータの温度上昇や温度下降は、電源をオンにしている期間の長さだけではなく、テレビジョンの周囲温度の影響も受ける。従って、テレビジョンの周囲温度の違いを考慮することにより、白画面表示を行うための映像信号を出力すべきか黒画面表示を行うための映像信号を出力すべきかについて、カソードの加熱状況に応じた的確な選択をすることができる。
請求項6にかかる発明は、上記請求項5に記載のテレビジョンにおいて、上記映像信号重畳手段は、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも低い場合には、長期間に設定された第一基準期間を選択し、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも高い場合には、短期間に設定された第一基準期間を選択する構成としてある。
上記のように構成した請求項6にかかる発明においては、上記映像信号重畳手段は、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも低い場合には、長期間に設定された第一基準期間を選択する。計測した周囲温度が所定のしきい値よりも低い場合には、電源をオンにしてからヒータが充分に温度上昇するまでに長い時間を要するからである。そして、上記映像信号重畳手段は、長期間に設定された第一基準期間と電源がオンにされてからオフにされるまでの期間とを比較し、電源がオンにされてからオフにされるまでの期間が第一基準期間よりも短いと判断した場合は、ヒータが充分に温度上昇していないとして、黒画面表示を行うための映像信号を出力する。
一方、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも高い場合には、短期間に設定された第一基準期間を選択する。かかる場合には、電源をオンにしてから短時間でヒータが充分に温度上昇するからである。そして、上記映像信号重畳手段は、短期間に設定された第一基準期間と電源がオンにされてからオフにされるまでの期間とを比較し、電源がオンにされてからオフにされるまでの期間が第一基準期間よりも短いと判断した場合は、ヒータが充分に温度上昇していないとして、黒画面表示を行うための映像信号を出力する。
請求項7にかかる発明は、上記請求項5または請求項6のいずれかに記載のテレビジョンにおいて、上記映像信号重畳手段は、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも低い場合には、短期間に設定された第二基準期間を選択し、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも高い場合には、長期間に設定された第二基準期間を選択する構成としてある。
上記のように構成した請求項7にかかる発明においては、上記映像信号重畳手段は、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも低い場合には、短期間に設定された第二基準期間を選択する。計測した周囲温度が所定のしきい値よりも低い場合には、一度電源をオフにすると短時間でヒータの温度は下がってしまう。上記映像信号重畳手段は、短期間に設定された第二基準期間と電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの時間とを比較する。そして、電源がオフにされてから次にオフにされるまでの期間が第二基準期間よりも短いと判断した場合は、一度電源をオフにした後のヒータがまだある程度の温度を保っているときに電源をオンにしてヒータを加熱し、再び電源がオフにされるまでの期間にヒータは充分に温度上昇したとして、黒画面表示を行うための映像信号を出力せず、通常通り白画面表示を行うための映像信号を出力する。
上記映像信号重畳手段は、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも高い場合には、長期間に設定された第二基準期間を選択する。計測した周囲温度が所定のしきい値よりも高い場合には、一度電源をオフにしても、ヒータの温度が下がるにはある程度期間を要する。上記映像信号重畳手段は、長期間に設定された第二基準期間と電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの時間とを比較する。そして、電源がオフにされてから次にオフにされるまでの時間が第二基準期間よりも短いと判断した場合は、一度電源をオフにした後のヒータがまだある程度の温度を保っているときに電源をオンにしてヒータを加熱し、再び電源がオフにされるまでの期間にヒータは充分に温度上昇したとして、黒画面表示を行うための映像信号を出力せず、通常通り白画面表示を行うための映像信号を出力する。
以上説明したように、請求項1及び請求項2にかかる発明によれば、カソード電極から放出される電子ビームの量が充分でないことによって生じ得るスポット消えを防止し、管面焼けを防ぐことが可能なテレビジョンを提供することができる。
また、請求項3にかかる発明によれば、黒画面表示が明るくなることを確実に防ぐことができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの期間を考慮することで、カソードの加熱状況に応じた的確な黒画面表示又は白画面表示の選択を行うことができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、テレビジョンの周囲温度を考慮することで、カソードの加熱状況に応じた的確な黒画面表示又は白画面表示の選択を行うことができる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、電源がオンにされてから同電源がオフにされるまでの期間及びテレビジョンの周囲温度を考慮することで、カソードの加熱状況に応じた的確な黒画面表示又は白画面表示の選択を行うことができる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの期間及びテレビジョンの周囲温度を考慮することで、カソードの加熱状況に応じた的確な黒画面表示又は白画面表示の選択を行うことができる。
以下の順序に従って、本願発明の実施形態について説明する。
(1)テレビジョンの全体構成
(2)電源のオン・オフのタイミングと画面表示との関係
(3)まとめ
(1)テレビジョンの全体構成
図1は、本願発明の一実施形態にかかるテレビジョンの概略構成を示した図である。
同図に示すように、テレビジョン100は、概略チューナ11と、クロマIC12と、、マイコン20と、CRT30等を備える。チューナ11とクロマIC12とマイコン20は、IICバス50を介して相互に接続している。マイコン20は、CPU21、ROM22、RAM23、オンスクリーンディスプレイ回路(OSD回路)24、タイマ回路25を内蔵し、テレビジョン100全体を適宜制御している。また、マイコン20は、リモコンI/F26を有している。操作者が外部からリモコン信号を送信すると、同リモコン信号はリモコンI/F26を介してマイコン20に送信され、マイコン20は同リモコン信号に基づく所定の制御処理を行う。
また、マイコン20、チューナ11、クロマIC12、フライバックトランス(FBT)15等には電源回路60から複数電位の直流の基準電圧が供給されており、これらの装置は同基準電圧を利用して動作するようになっている。
チューナ11は、マイコン20の制御により、アンテナ10を介してテレビジョン放送信号を受信し、中間周波信号に変換して出力する。同中間周波信号は、クロマIC12に出力される。クロマIC12は、図示していないが、中間周波増幅(VIF)回路、同VIF回路と接続した検波回路、同検波回路と接続した同期回路等を備えている。
VIF回路は、チューナ11から入力される中間周波信号を中間周波増幅し、中間周波増幅した中間周波信号を検波回路に出力する。検波回路は、VIF回路にて中間周波増幅された中間周波信号を検波し、RGB信号としての映像信号と音声信号とを出力する。
検波回路において検波された映像信号は、マイコン20が備えるOSD回路24を介して映像信号増幅回路13に出力される。同OSD回路24では、上記映像信号に基づく映像に、他の文字やキャラクタなどの静止画像を重畳することが可能である。つまり、OSD回路24においては、OSD表示を行うためのOSD表示信号を生成し、上記クロマIC12から入力した映像信号に同OSD表示信号を重畳した上でクロマIC12に出力することができる。また、OSD回路24は、マイコン20の制御によって白画面表示をするための映像信号や黒画面表示をするための映像信号を生成し、出力する。
映像信号を入力した映像信号増幅回路13は、映像信号の電圧振幅を増幅する。また、映像信号増幅回路13は、画質調整回路16と接続している。同画質調整回路16においては、後述するように、映像信号に対してブライトネスを調整する所定の画質調整処理が行われる。そして、信号の増幅処理及びブライトネスの調整処理を受けた映像信号は、CRT30のカソード電極31に入力される。
上記クロマIC12の検波回路は、検波の過程で水平・垂直同期信号も生成しており、かかる水平・垂直同期信号を同期回路に出力する。同期回路は、入力した水平・垂直同期信号に基づいてのこぎり波状の水平・垂直ドライブ信号を生成し、水平偏向回路と垂直偏向回路とからなる偏向回路14に出力する。偏向回路14は、水平・垂直ドライブ信号に対応した所定の水平・垂直ドライブ電流を作成し、CRT30に取り付けられた偏向コイル33に供給する。また、水平偏向回路で生じる高周波信号はFBT15に供給され、同FBT15は、同高周波信号を昇圧・整流して各回路に供給する電圧を得ている。
CRT30は、カソード電極31と、ヒータ32と、偏向コイル33と、アノード電極34と、管面35とを備えている。カソード電極31はヒータ32に加熱されることによって電子ビームを放出する。電子ビームは、直流の高電圧が印加されたアノード電極34によって管面35側に引きつけられ、同管面35に塗布された蛍光体に衝突する。このアノード電極34に印加される高電圧は、上記FBT15によって生成される。ヒータ32を熱するためのパルス電流も上記FBT15によって生成される。また、図示しない複数のコントロールグリッドが、同電子ビームの流れを集束する働きをする。さらに電子ビームは、偏向コイル33に供給された水平・垂直ドライブ電流によって水平・垂直方向にドライブされる。
このようにしてカソード電極31から放出された電子ビームは、集束・偏向して同管面35上を走査し、RGBの蛍光体を発光させて画像表示を行う。
なお、実際のカラーCRTにおいては、カソード電極とヒータと複数のコントロールグリッドとを有す電子銃がRGBに対応して3本備えられていが、同図においては説明の簡単のため、各一つのカソード電極31及びヒータ32を示している。
IICバス50には温度計測回路40が接続されている。温度計測回路40は、テレビジョン100の周囲温度を計測するものであり、取得した周囲温度の計測結果をマイコン20に送信する。後述するように、温度計測回路40から同計測結果の送信を受けたマイコン20は、同計測結果に基づいてOSD回路24に出力させる映像信号を変化させることができる。
(2)電源のオン・オフのタイミングと画面表示との関係
上述の通りCRT30のアノード電極34にはFBT15から高電圧が供給されるが、テレビジョン100の電源をオフにした場合に同高電圧がアノード電極34に残ってしまう。そこで、同高電圧を消費するために、マイコン20は電源がオフにされたと判断した場合に、画面全体を明くるく光らせる白画面表示を行うための処理をする。
一方、カソード電極31を加熱するヒータ32が充分に熱されていない場合は、白画面表示ではなく、黒画面表示を行う。ヒータ32の温度上昇が充分でなく同カソード電極31から放出される電子ビームの量も不充分である場合に、電源をオフにする際に原則通り白画面表示を行うと、画面中央が一瞬光って消える、いわゆるスポット消えが生じかねない。同スポット消えは、管面焼けを生じさせる可能性もあり、CRT30の製品劣化を防ぐためにも、同スポット消えを解消する必要がある。
以下に、マイコン20がOSD回路24によって白画面表示を行うための映像信号または黒画面表示を行うための映像信号を出力する際の処理について説明する。
図2は、かかる処理の内容を示したフローチャートである。
先ずマイコン20は、リモコンI/F26を介して、電源をオフにすることを指示するリモコン信号の送信があるか否かを判断する(ステップS100)。電源オフを指示するリモコン信号の送信があった場合は、マイコン20は電源回路60からの直流電圧の供給を絶つが、かかる直流電圧の供給を絶つ際に、以下の処理を行う。
マイコン20は、電源オフを指示するリモコン信号の送信があったと判断した場合は、以前に送信を受けた電源オンを指示するリモコン信号のうち直近のリモコン信号の送信を受けてから今回の電源オフを指示するリモコン信号の送信を受けるまでの期間(以下、オン‐オフ期間)の計測結果をタイマ回路25から取得する(ステップS110)。次に、所定の記憶領域から、予め記憶しておいた第一基準期間を取得し(ステップS120)、上記取得したオン‐オフ期間の計測結果と第一基準期間とを比較する作業を行う(ステップS130)。第一基準期間の長さは自由に設定可能であるが、電源をオンにしてからカソード電極31から電子を充分に放出できる程にヒータ32が熱せられるのに要する期間を用いる。例えば、上記第一基準期間を30秒と設定することができる。
S130において、オン‐オフ期間の計測結果が第一基準期間よりも短いと判断された場合、ヒータ32はカソード電極31から電子ビームを充分に放出させる程には熱せられていないと考えられる。よってマイコン20は、OSD回路24において黒画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS140)。
一方、オン‐オフ期間の計測結果が第一基準期間よりも長いと判断された場合は、ヒータ32はカソード電極31から電子ビームを充分に放出させる程に熱せられていると考えられる。よってマイコン20は、OSD回路24において白画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS150)。
上記処理によってOSD回路24から出力された、白画面表示を行うための映像信号または黒画面表示を行うための映像信号は、映像信号増幅回路13における増幅処理と画質調整回路16における画質調整処理を経てCRT30のカソード電極31に出力される。 カソード電極31に印加される映像信号は、カソード電極31から放出される電子ビームの量を制御することによって画像表示を実現する。また、管面35上における輝度は、管面35に到達する電子ビーム量に比例するため、カソード電極31から引き出される電流値が大きい場合は画面は高輝度となり、同電流値が小さい場合は低輝度となる。従って、CRT30において視認可能な画像表示をするには、カソード電極31から電流が流れ始める為に必要な直流電圧(カットオフ電圧)をカソード電極31に印加する必要がある。
カットオフ電圧を基準(0V)として、同電圧値以上の映像信号をカソード電極31に印加しなければカソード電極31からは電子ビームは放出されない。電子ビームが放出されない結果、CRT30の管面35は黒画面表示となる。
従って、OSD回路24は、黒画面表示を行う場合には、カットオフ電圧以下の信号レベルにかかる映像信号を出力すればよいことになる。
OSD回路24から出力された同カットオフ電圧以下の信号レベルの映像信号は、画質調整回路16においてブライトネス調整値を最小とする画質調整処理を受けた上でカソード電極31に印加される。通常、ブライトネスの調整においては、映像信号の最小輝度をテレビジョン100を使用する環境に合わせるため、直流電圧を印加して映像信号の信号レベル全体を引き上げる。しかし、画質調整回路16がブライトネス調整値を最小とする処理を行うことで、ユーザが画面のブライトネスを高く設定していた場合にも、かかる設定が最小値に矯正される。その結果、OSD回路24からカットオフ電圧以下の信号レベルの映像信号を出力したにも拘らず、ブライトネスを上げるための直流電圧が印加されて黒画面が全体的に明るい画面になってしまう、ということが防がれる。
かかる黒画面表示を行うための映像信号がカソード電極31に印加されることで、CRT30には画面全体が暗くなる黒画面表示がなされ、画面の一部が光るということは無くなり上記スポット消えが防止される。
一方、白画面表示を行う場合は、OSD回路24は、RGBの信号レベルがR=G=Bとなるような映像信号を出力する。また、かかる白画面表示のための映像信号をカソード電極31に出力する際、画質調整回路16において、ブライトネス調整値を最大とする画質調整処理を行うことで、CRT30の管面35上に明るく光る白画面表示をすることが可能となる。その結果、上記アノード電極34に残存する高電圧が消費される。
図2においては、オン‐オフ期間の長さによって、白画面表示を行うか黒画面表示を行うか判断したが、以前に電源をオフにした時からどの程度期間が経過しているかをも考慮して白画面表示を行うか黒画面表示を行うか判断しても良い。
図3は、マイコン20が、以前の電源オフ時からの経過期間を考慮した上でOSD回路24によって白画面表示を行うための映像信号または黒画面表示を行うための映像信号を出力する際の処理内容を示したフローチャートである。
マイコン20は、リモコンI/F26を介して、電源をオフにすることを指示するリモコン信号の送信があるか否かを判断する(ステップS200)。
マイコン20は、電源オフを指示するリモコン信号の送信があったと判断した場合には、以前に送信を受けた電源オフを指示するリモコン信号のうち直近のリモコン信号の送信を受けてから今回の電源オフを指示するリモコン信号の送信を受けるまでの期間(以下、オフ‐オフ期間)の計測結果をタイマ回路25から取得する(ステップS210)。次に、所定の記憶領域より予め記憶しておいた第二基準期間を取得し(ステップS220)、上記取得したオフ‐オフ期間の計測結果と第二基準期間とを比較する作業を行う(ステップS230)。第二基準期間の長さは自由に設定可能であるが、熱せられたヒータ32が、電源をオフにした後カソード電極31から電子を充分に放出できなくなる程にその温度を下げるのに要する期間を用いる。例えば、上記第二基準期間を3分と設定することができる。
S230において、オフ‐オフ期間の計測結果が第二基準期間よりも長いと判断した場合、マイコン20はオン‐オフ期間の計測結果をタイマ回路25から取得する(ステップS240)。そして、所定の記憶領域から、予め記憶しておいた第一基準期間を取得し(ステップS250)、上記取得したオン‐オフ期間の計測結果と第一基準期間とを比較する作業を行う(ステップS260)。マイコン20は、オン‐オフ期間が第一基準期間よりも短いと判断した場合は、OSD回路24において黒画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS270)。一方、S230においてオフ‐オフ期間が第二基準期間よりも短いと判断した場合、または、S260においてオン‐オフ期間が第一基準期間よりも長いと判断した場合は、マイコン20は、OSD回路24において白画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS280)。
図4は、オフ‐オフ期間及びオン‐オフ期間の長さと電源をオフにした際になされる画面表示との関係を示している。
同図の(a)は、オフ‐オフ期間が第二基準期間よりも長く、かつ、オン‐オフ期間が第一基準期間よりも短い場合を示している。この場合ヒータ32は、前回に電源をオフにした後カソード電極31から電子を充分に放出できなくなる程に温度を下げ、かつ、その後電源がオンにされても、カソード電極31から電子を充分に放出できる程には熱せられなかったことになる。従って、原則通り白画面表示を行うと、上記スポット消えが生じかねないため、黒画面表示を行いスポット消えの発生を防ぐ。
同図の(b)(c)は、オフ‐オフ期間が第二基準期間よりも短い場合を示している。かかる場合は、オン‐オフ期間の長短に拘わらず、ヒータ32はカソード電極31から電子を充分に放出できる程の高温状態であるため、原則通り白画面表示を行う。
同図の(d)は、オフ‐オフ期間が第二基準期間よりも長く、オン‐オフ期間も第一基準期間より長い場合を示している。この場合ヒータ32は、前回に電源をオフにした後温度を大きく下げることになるが、オン‐オフ期間中にカソード電極31から電子を充分に放出できる程に熱せられるため、原則通り白画面表示を行う。
ここで、上記第一基準期間及び第二基準期間の長さをテレビジョン100の周囲温度を考慮して選択できる構成としても良い。かかる構成とすれば、より的確にヒータ32の加熱状況に応じた白画面表示または黒画面表示の選択をすることができる。
図5は、マイコン20がOSD回路24によって白画面表示を行うための映像信号または黒画面表示を行うための映像信号を出力する際の処理であって、周囲温度を考慮する場合の処理内容を示したフローチャートである。
マイコン20は、リモコンI/F26を介して、電源をオフにすることを指示するリモコン信号の送信があるか否かを判断する(ステップS300)。電源オフを指示するリモコン信号の送信があったと判断した場合は、マイコン20は温度計測回路40において計測されたテレビジョン100の周囲温度Tを取得する(ステップS305)。次に、同周囲温度と所定のしきい値Thとを比較する(ステップS310)。しきい値は自由に設定可能である。S310において、周囲温度Tがしきい値Thよりも高いと判断された場合は、所定の記憶領域に予め記憶されていた高温用第二基準期間と低温用第二基準期間とのうち高温用第二基準期間を選択して取得する(ステップS315)。
高温用及び低温用第二基準期間の長さは自由に設定可能であるが、高温用第二基準期間としては、気温がしきい値Thよりも高い状況下において、熱せられたヒータ32が電源をオフにした後カソード電極31から電子を充分に放出できなくなる程にその温度を下げるのに要する期間を用いる。また、低温用第二基準期間としては、気温がしきい値Thよりも低い状況下において、熱せられたヒータ32が電源をオフにした後カソード電極31から電子を充分に放出できなくなる程にその温度を下げるのに要する期間を用いる。従って、低温用第二基準期間は高温用第二基準期間よりも短い期間に設定する必要があり、例えば、高温用第二基準期間を3分とし、低温用第二基準期間を2分とする場合が考えられる。
次に、マイコン20は、オフ‐オフ期間の計測結果をタイマ回路25から取得し(ステップS325)、同取得したオフ‐オフ期間の計測結果と、高温用第二基準期間とを比較する作業を行う(ステップS335)。オフ‐オフ期間の計測結果が高温用第二基準期間よりも長いと判断した場合、マイコン20は、所定の記憶領域に予め記憶されていた高温用第一基準期間と低温用第一基準期間とのうち高温用第一基準期間を選択して取得する(ステップS345)。高温用及び低温用第一基準期間の長さは自由に設定可能であるが、高温用第一基準期間としては、気温がしきい値Thよりも高い状況下において電源をオンにしてからカソード電極31より電子を充分に放出できる程にヒータ32が熱せられるのに要する期間を用いる。また、低温用第一基準期間としては、気温がしきい値Thよりも低い状況下において電源をオンにしてからカソード電極31より電子を充分に放出できる程にヒータ32が熱せられるのに要する期間を用いる。従って、高温用第一基準期間は低温用第一基準期間よりも短い期間に設定する必要があり、例えば、高温用第一基準期間を30秒とし、低温用第一基準期間を40秒とする場合が考えられる。
マイコン20は、オン‐オフ期間の計測結果をタイマ回路25から取得し(ステップS355)、同取得したオン‐オフ期間の計測結果と、高温用第一基準期間とを比較する作業を行う(ステップS365)。オン‐オフ期間の計測結果が高温用第一基準期間よりも短いと判断した場合、マイコン20は、OSD回路24において黒画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS375)。一方、S335においてオフ‐オフ期間が高温用第二基準期間よりも短いと判断した場合、または、S365においてオン‐オフ期間が高温用第一基準期間よりも長いと判断した場合は、マイコン20は、OSD回路24において白画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS380)。
一方、S310において、周囲温度Tがしきい値Thよりも低いと判断した場合は、マイコン20は、所定の記憶領域から低温用第二基準期間を選択して取得する(ステップS320)。次に、オフ‐オフ期間の計測結果をタイマ回路25から取得し(ステップS330)、同取得したオフ‐オフ期間の計測結果と、低温用第二基準期間とを比較する作業を行う(ステップS340)。オフ‐オフ期間の計測結果が低温用第二基準期間よりも長いと判断した場合、マイコン20は、所定の記憶領域から低温用第一基準期間を選択して取得する(ステップS350)。そして、オン‐オフ期間の計測結果をタイマ回路25から取得し(ステップS360)、同取得したオン‐オフ期間の計測結果と、低温用第一基準期間とを比較する作業を行う(ステップS370)。オン‐オフ期間の計測結果が低温用第一基準期間よりも短いと判断した場合、マイコン20は、OSD回路24において黒画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS375)。一方、S340においてオフ‐オフ期間が低温用第二基準期間よりも短いと判断した場合、または、S370においてオン‐オフ期間が低温用第一基準期間よりも長いと判断した場合は、マイコン20は、OSD回路24において白画面表示を行うための映像信号を生成し、クロマIC12に対して出力する(ステップS380)。
テレビジョン100の周囲温度Tが高い場合と低い場合とでは、電源オフ後のヒータ32の温度の下降度合いも異なる。よって、オフ‐オフ期間が同じであっても、周囲温度の違いにより、カソード電極31から電子ビームが充分に放出される状態を保っている場合とそうでない場合がある。同様に、オン‐オフ期間が同じであっても、カソード電極31が電子を充分に放出できる程に加熱されている場合とそうでない場合がある。従って、同図のように、テレビジョン100の周囲温度Tを考慮して設定された各基準期間とオフ‐オフ期間,オン‐オフ期間とを比較することで、より的確にヒータ32の加熱状況に応じた、白画面表示又は黒画面表示の選択をすることができる。
なお、図4において、第一基準期間を高温用第一基準期間と読み替え、第二基準期間を高温用第二基準期間と読み替えれば、周囲温度Tがしきい値Thよりも高い場合の、オフ‐オフ期間及びオン‐オフ期間の長さと電源をオフにした際の画像表示との関係を示すことになる。同様に、第一基準期間を低温用第一基準期間と読み替え、第二基準期間を低温用第二基準期間と読み替えれば、周囲温度Tがしきい値Thよりも低い場合の、オフ‐オフ期間及びオン‐オフ期間の長さと電源をオフにした際の画像表示との関係を示すことになる。
(3)まとめ
このように、マイコン20は、電源をオフにする指示を受けた際に上記オン‐オフ期間と第一基準期間とを比較し、オン‐オフ期間が第一基準期間よりも短いと判断した場合には、OSD回路24に黒画面表示のための映像信号をCRT30に出力させる。その結果、電源が短期間だけオンにされており、カソード電極31から充分に電子ビームが放出されない状況においては、電源をオフにする際に白画面表示の替わりに黒画面表示が行われ、いわゆるスポット消えの発生が防止される。また、上記オフ‐オフ期間や周囲温度を考慮することで、より的確に白画面表示か黒画面表示かの選択をすることができる。
本願発明の一実施形態にテレビジョンの概略構成図である。 マイコンが、OSD回路によって所定の映像信号を出力する際の処理内容を示したフローチャートである。 マイコンが、OSD回路によって所定の映像信号を出力する際の処理であって、オフ‐オフ期間の長さを考慮した場合の処理内容を示したフローチャートである。 オフ‐オフ期間及びオン‐オフ期間の長さと電源をオフにした際になされる画面表示との関係を示した図である。 マイコンが、OSD回路によって所定の映像信号を出力する際の処理であって、周囲温度を考慮した場合の処理内容を示したフローチャートである。
符号の説明
10…アンテナ
11…チューナ
12…クロマIC
13…映像信号増幅回路
14…偏向回路
15…FBT
16…画質調整回路
20…マイコン
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…OSD回路
25…タイマ回路
26…リモコンI/F
30…CRT
31…カソード電極
32…ヒータ
33…偏向コイル
34…アノード電極
35…管面
40…温度計測回路
60…電源回路
100…テレビジョン

Claims (7)

  1. クロマICより出力された映像信号を入力するとともに、同映像信号とは異なる取得系統から取得した所定の静止画像を同映像信号に重畳して生成した映像信号を出力可能なオンスクリーンディスプレイ回路(OSD回路)と、同OSD回路から出力された映像信号に対して所定の画質調整処理を行う画質調整回路と、同画質調整回路から出力された映像信号をヒータに加熱されることで電子ビームをアノード電極側に放出するカソード電極に入力し、同入力した映像信号に基づき同電子ビーム量を制御しつつ、同制御された電子ビームを管面上の蛍光体に衝突させ同蛍光体を発光させることによって同入力した映像信号に基づく画像表示を行うCRT装置と、同クロマIC及びOSD回路と接続し所定のプログラムに基づき制御処理を行うマイコンとを有し、
    同マイコンは、電源がオフにされたと判断した場合に、同OSD回路に、白画面表示を行うための映像信号を出力させ、同CRT装置は同映像信号に基づいて白画面表示を行い同アノード電極に残存する高電圧を消費するテレビジョンにおいて、
    同マイコンは、電源がオフにされたと判断した場合に、直近に電源がオンにされてから同電源がオフにされるまでの期間の計測結果を取得するとともに、同計測結果が予め設定された基準期間よりも短いか否か判断し、同計測結果が同基準期間よりも短いと判断した場合には、同OSD回路に、黒画面表示を行うための映像信号を出力させ、
    同画質調整回路は、同黒画面表示を行うための映像信号に対してブライトネス調整値を最小とする画質調整処理を行い、
    同CRT装置は同画質調整回路から出力された同黒画面表示を行うための映像信号に基づいて黒画面表示を行うことを特徴とするテレビジョン。
  2. テレビジョン放送信号より抽出される映像信号に所定の静止画像を重畳して生成した映像信号を出力可能な映像信号重畳手段と、同映像信号重畳手段から出力された映像信号に対して所定の画質調整処理を行う画質調整手段と、同画質調整手段から出力された映像信号に基づく画像表示を行うCRT装置とを備え、電源がオフとなった際に白画面表示を行うことにより同CRT装置のアノード電極に残存する高電圧を消費するテレビジョンであって、
    同映像信号重畳手段は、電源がオンにされてから同電源がオフにされるまでの期間を計測し、同計測の結果が予め設定された第一基準期間よりも短いか否か判断するとともに、同計測の結果が第一基準期間よりも短いと判断した場合に黒画面表示を行うための映像信号を同画質調整手段に出力し、
    同CRT装置は、同画質調整手段を介して入力した黒画面表示を行うための映像信号に基づいて黒画面表示を行うことを特徴とするテレビジョン。
  3. 上記画質調整手段は、上記映像信号重畳手段から出力された映像信号に対してブライトネスを低下させる処理を行うことを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン。
  4. 上記映像信号重畳手段は、電源がオフにされてから次に同電源がオフにされるまでの期間を計測し、同計測の結果が予め上記第一基準期間よりも長い期間に設定された第二基準期間よりも短いか否か判断するとともに、同計測の結果が第二基準期間よりも短いと判断した場合には、同計測期間中の電源がオンにされていた期間の長短に拘わらず、黒画面表示を行うための映像信号を出力しないことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョン。
  5. 上記テレビジョンは、同テレビジョンの周囲温度を計測する温度計測手段を有し、上記映像信号重畳手段は、同温度計測手段による計測結果に基づいて出力する映像信号を変化させることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョン。
  6. 上記映像信号重畳手段は、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも低い場合には、長期間に設定された第一基準期間を選択し、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも高い場合には、短期間に設定された第一基準期間を選択することを特徴とする請求項5に記載のテレビジョン。
  7. 上記映像信号重畳手段は、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも低い場合には、短期間に設定された第二基準期間を選択し、上記温度計測手段による計測結果が所定のしきい値よりも高い場合には、長期間に設定された第二基準期間を選択することを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載のテレビジョン。
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