JP2004289581A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】監視領域を効率的に監視すること。
【解決手段】予め定められた第1監視領域および第2監視領域を監視するための単一のカメラ101と、カメラ101から得られた画像から監視領域としての第1監視領域の画像の変化を検知するための画像変化検知部113と、画像変化検知部113による判断結果に基づいて、監視領域を第1監視領域から第2監視領域に切換える領域切換部115とを含む。このため、監視領域全体のうち、第1監視領域をデフォルトで監視することができ、第1監視領域の状況に応じて領域全体を監視することが可能となる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、監視システムに関し、特に、予め定められた領域を撮像することによりその領域を監視する監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の領域を監視する監視システムが知られている。特開2001−76291号公報(特許文献1)には、所定領域を通過する人をカウントする技術が記載されている。この特許文献1によれば、所定領域の真上にカメラを設置し、そのカメラで所定領域全体を撮影する。そしてカメラから得られた画像から人を抽出し、通過する人をカウントする。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−76291号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、所定領域全体を撮影して得られる画像を処理して人を検出するため、所定領域全体を撮影することができるようにカメラの設置位置、画角を定める必要がある。カメラの撮影範囲に所定領域全体を含めるために、カメラの画角を大きくできない場合には撮影距離を長くする必要がある。このため、カメラの撮影距離が長く確保できないような設置位置に制限を受ける場所には、適用することができない。さらに、撮影距離を長くした場合には、人の検出精度を確保するためにカメラの解像度を高くする必要があり、高価なカメラを使用しなければならない。
【0005】
また、広角レンズをカメラに搭載することで撮影距離を短くして所定領域全体を撮影範囲に含めることも可能であるが、広角レンズを用いて撮影して得られる画像は端の領域が歪むため、人を検出する精度が低下してしまうといった問題が生じる。
【0006】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、監視領域を効率的に監視することが可能な監視システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、監視システムは、予め定められた第1監視領域および第2監視領域を監視するための単一の撮影手段と、撮影手段から得られた画像から、監視領域としての第1監視領域の状態を判断する判断手段と、判断手段による判断結果に基づいて、監視領域を第1監視領域から第2監視領域に切換える切換手段とを備える。
【0008】
この発明に従えば、第1の監視領域の状態に基づいて、監視領域が第1の監視領域から第2の監視領域に切換えられる。第1の監視領域での状態を判断した後に第2の監視領域が監視されるので、第2の監視領域を常に監視しておく必要がない。このため、必要なときに限って第2の監視領域が監視されるので、監視領域を効率的に監視することが可能な監視システムを提供することができる。
【0009】
好ましくは、第2監視領域は、第1監視領域を含んだ広範囲の領域である。このため、第2の監視領域の部分的な領域の状態に基づいて、第2の監視領域の全体が監視される。その結果、広範囲の監視領域に対応しながら、注視するべき狭い監視領域に重点を置いた監視が可能となる。
【0010】
好ましくは、第1監視領域は撮影手段から得られた画像の一部の領域であり、第2監視領域は撮影手段から得られた画像の全領域である。このため、撮影手段の撮影領域を切換えるための機械的な機構を設けることなく監視領域を切換えることができる。また、第1監視領域は第2監視領域より狭いので、第1の監視領域の状態を判断するために処理するデータ量が少なくなる。その結果、状態を判断するための処理を迅速に実行することが可能となる。
【0011】
好ましくは、第2監視領域は、第1監視領域のすべてを含まない領域である。このため、第1の監視領域と第2の監視領域とに対応しながら、最も注視すべき第1の監視領域に重点を置いた監視が可能となる。
【0012】
好ましくは、撮影手段は、撮影領域を変更する機構を備え、切換手段は機構を制御して撮影手段による撮影領域を変えることにより、監視領域を第1監視領域から第2監視領域に切換える。このため、第1の監視領域と第2の監視領域との監視に対応しながら、第1の監視領域に重点を置いた監視が可能となる。また、撮影領域を変更可能としたので、撮影手段の設置位置の自由度が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0014】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における監視システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、監視システム100は、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)110と、パソコン110に接続され、監視領域を撮影して得られる画像を出力するカメラ101と、パソコン110からの指示に基づき所定の情報を出力するための出力部120とを含む。
【0015】
パソコン110は、コンピュータ読取可能な記録媒体130に記録された監視プログラムを読取り、パソコン110に内蔵された中央演算装置(CPU)において読取った監視プログラムを実行する。記録媒体130は、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、FD(Flexible Disk)などである。一般的に、パソコン110で実行される監視プログラムは、記録媒体に記録されて流通する。そして、パソコン110が備えるCD−ROMドライブまたはFDドライブにより読取られ、パソコン110が備えるハードディスクに一時的に記憶される。パソコン110では、ハードディスクに記憶された監視プログラムをランダムアクセスメモリ(RAM)に読取り、CPUで実行する。このようなパソコン110のハード構成および動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0016】
なお、記録媒体130としては、CD−ROM、FD、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disk)/MD(Mini Disk)/DVD(Digital Versatile Disk))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等を含む。
【0017】
また、ここでいうプログラムとは、パソコン110のCPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
【0018】
図2は、第1の実施の形態における監視システムの機能を示す機能ブロック図である。図2を参照して、カメラ101は、ズーム駆動部102を備える。ズーム駆動部102は、パソコン110から受信する制御信号に従って、カメラ101が備えるズームレンズを駆動する。したがって、カメラ101では、ズーム駆動部102によりズームレンズがズームアウトの状態に駆動された場合には、監視領域の全体を撮影した画像を出力し、ズーム駆動部102によりズームレンズがズームインの状態に駆動された場合には監視領域の一部分を撮影して得られた画像を出力する。第1の実施の形態においては、ズームレンズがズームインの状態でカメラ101が撮影可能な撮影領域が第1監視領域であり、ズームレンズがズームアウトの状態でカメラ101が撮影可能な撮影領域が第2監視領域である。したがって、第1監視領域は、第2監視領域に含まれる。
【0019】
パソコン110は、カメラ101と通信するための入出力インターフェイス111と、CPU112と、外部記憶装置116とを含む。入出力インターフェイス111は、カメラ101が出力する画像を受信し、CPU112へ出力する。また、CPU112から受信するカメラ101の制御信号を受信し、カメラ101へ出力する。ここでいう制御信号は、ズーム駆動部102に与える信号であって、カメラ101のズームレンズをズームインの状態またはズームアウトの状態への駆動を指示するための信号である。
【0020】
外部記憶装置116は、上述したCD−ROMドライブまたはFDドライブである。記録媒体130に記録された監視プログラムが外部記憶装置116で読取られ、CPU112へ出力される。CPU112に内蔵されたRAMに受信した監視プログラムが一時的に記憶され、CPU112で実行されることになる。監視プログラムがCPU112で実行されると、CPU112には、画像変化検知部113と、人検知部114と、領域切換部115とが形成される。
【0021】
画像変化検知部113は、カメラ101から受信した画像の変化を検知する。画像の変化の検知方法としては、予め記憶された画像と入力された画像とを比較する背景差分法等の周知の技術を用いることができる。画像の変化が検出された場合には、画像変化が生じたことを示す信号が領域切換部115に出力される。
【0022】
人検知部114は、カメラ101から入力された画像内に人が存在するか否かの検知を行なう。画像中から人を検知する方法としては、処理対象となる画像からエッジ画像を作成し、予め準備した相似で大きさを異ならせた複数の円形状のテンプレートをエッジ画像上で順次移動させ、エッジ画像のエッジ部分とテンプレートとが重なった回数を画素ごとにカウントする。そして、カウント数の大きな画素を抽出することによって人の頭部の領域を検知する方法を用いることができる。この方法については、特開2001−222719号公報に記載されている。
【0023】
人検知部114は、画像中から人の存在を検知すると、領域切換部115に、人の存在を示す情報を出力する。人の存在を示す情報には、検出された人の数を含めることができる。また、人検知部114において、画像から人物を特定する処理を実行するようにし、特定された人物名を含めるようにしてもよい。
【0024】
領域切換部115は、画像変化検知部113より受信する検知信号に基づいて、カメラ101のズーム駆動部102に対してズームアウトの状態にズームレンズを駆動するための制御信号を入出力インターフェイス111に出力する。また、領域切換部115は、監視システム100が起動された状態、すなわちパソコン110が起動された状態では、カメラ101のズームレンズをズームインの状態に駆動するための制御信号をカメラ101に入出力インターフェイス111を介して出力する。
【0025】
出力部120は、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネルまたは陰極線管等の表示装置である。出力部120は、領域切換部115から受信した監視領域における人数を表示する。また、出力部120は、表示装置に代えて、または表示装置に加えてスピーカ等の音声出力装置とするようにしてもよい。この場合には、監視領域に人が侵入した旨を示す警告メッセージを出力したり、ブザー等の警告音を発生することになる。
【0026】
本実施の形態においては、監視領域全体、第1監視領域および第2監視領域の用語を用いる。監視領域全体とは、監視システムで監視の対象とする領域全てを示す。第1監視領域とは、カメラ101のズームレンズがズームインの状態で撮影される領域を示す。第2監視領域とは、カメラ101のズームレンズがズームアウトした状態で撮影される領域を示す。さらに、第1の実施の形態においては、後述するように、第1監視領域と監視領域全体とは、同じ領域を示す。
【0027】
図3は、本実施の形態における第1監視領域および第2監視領域を示す図である。本実施の形態においては、監視領域を部屋全体の領域としている。図3(A)に示すように、第2監視領域202は部屋全体を含む。第2監視領域202は、監視領域全体でもある。このため、本実施の形態においては、監視領域全体と第2監視領域とに同じ符号202を付して説明する。カメラ101は、ズームレンズがズームアウトの状態にあるときに、第2監視領域202が撮影可能な位置に設置される。
【0028】
図3(B)に示すように、部屋の出入口周辺の領域であって、第2監視領域202に含まれるその一部分である。カメラ101は、ズームレンズがズームインの状態にあるときに第1監視領域201を撮影可能なようにズームレンズのズーム量が設定される。
【0029】
図4は、第1の実施の形態におけるパソコン110で実行される監視処理の流れを示すフローチャートである。この監視処理は、CPU112で実行される処理である。図4を参照して、監視処理では、ズームイン指示を示す制御信号が入出力インターフェイス111に出力される。この制御信号は、領域切換部115より出力され、カメラ101のズームレンズをズームインの状態に駆動することを指示するための信号である。これにより、カメラ101のズーム駆動部102により、受信した制御信号に基づき、カメラ101のズームレンズがズームインの状態に駆動される。この状態で、カメラ101がパソコン110に出力する画像は、第1監視領域201を撮影して得られた画像である。
【0030】
パソコン110では、入出力インターフェイス111によりカメラ101から出力される画像が入力されてCPU112に出力される。CPU112では、入力された画像が画像変化検知部113において処理される(ステップS02)。画像変化検知部113では、カメラ101から画像を受信するごとに、上述した画像変化検知処理が実行される。なお、カメラ101から受信される画像が受信されるごとに、画像変化検知処理を実行するのではなく、カメラ101から出力される画像のフレームを間引いて画像変化検知処理を実行するようにしてもよい。たとえば、カメラ101が出力する画像のフレームレートが、1秒間に30フレームである場合、画像が受信されるごとに処理する場合には1秒間に30回画像変化検知処理が実行することになるが、フレームを間引いて1秒間に15回実行するようにしてもよい。また、所定の時間間隔、たとえば1秒ごとに画像変化検知処理を実行するようにしてもよい。このように、画像変化検知部113が画像変化検知処理を実行する間隔は、任意に定めることができる。
【0031】
画像変化検知部113により、画像に変化があったことが検知された場合には、領域切換部115に検知信号が出力される。領域切換部115では、検知信号が出力されたか否かが判断される(ステップS03)。そして、変化があるとされた場合には、ズームアウト指示を示す制御信号が入出力インターフェイス111に出力される(ステップS04)。この制御信号は、領域切換部115より出力され、カメラ101のズームレンズをズームアウトの状態に駆動することを指示するための信号である。これにより、カメラ101のズーム駆動部102により、受信した制御信号に基づき、カメラ101のズームレンズがズームアウトの状態に駆動される。この状態で、カメラ101がパソコン110に出力する画像は、第2監視領域201を撮影して得られた画像である。
【0032】
第2監視領域を撮影して得られた画像は、入出力インターフェイス111で受信され、CPU112へ出力される。人検知部114では、入出力インターフェイス111から受信した第2監視領域を撮影して得られた画像を用いて、人検知処理が実行される(ステップS05)。人検知部114では、上述した人検知処理が実行される。そして、人が検知された場合には(ステップS06でYES)、検知した人の人数を領域切換部115に出力する(ステップS07)。
【0033】
また、人検知部114で人を検出しない場合(ステップS06でNO)には、ステップS01に戻る。この場合には、さらにカメラ101に対してズームインの状態に駆動するための駆動信号が出力され、撮影領域が第1監視領域に切換えられる。そして、上述した画像変化検知処理が実行されることになる。
【0034】
ステップS07では、領域切換部115から人検知部114で検知された人の数が出力部120に出力される。出力部120では、パソコン110より受信した人数が表示される。また、警告メッセージまたは警告音が出力される。また、カメラ101から受信した画像を出力部120で表示するようにしてもよい。出力部120からは、カメラ101で撮影した画像を常に表示させる必要はなく、他の情報を表示させておくことも可能である。このような場合であっても、人検知部114で人が検知された場合には、出力部120の表示を、カメラ101で撮影された画像に強制的に切換えるようにしてもよい。さらに、表示とともに音声または警告音を出力するようにしてもよい。
【0035】
図5は、監視処理の実行に伴って変化する撮影領域を説明するための図である。監視システム100が起動された状態では、カメラ101では第1監視領域201が撮影される。この状態では、図3(B)に示す画像がパソコン110に入力されることになる。監視領域202に人が侵入した場合には、入口に人が存在する画像(図5(A))がカメラ101から出力される。画像変化検知部113では、図3(B)に示した画像201を背景画像とし、その背景画像と図5(A)に示した画像201とを比較することにより画像の変化を検知する。
【0036】
領域切換部115では、画像変化検知部113より検知信号を受信すると、カメラ101に対してズームレンズをズームアウトした状態に駆動することを指示するための制御信号を出力する。その結果、カメラ101からは、図5(B)に示す第2監視領域202を撮影した画像が出力される。この画像を用いて、人検知部114において人検知処理が実行される。人が検知されると、領域切換部115では、出力部120に対してカメラ101で撮影された画像を出力する。すなわち、カメラ101では、第2監視領域の撮影を継続して行なっており、この画像が出力部120より出力されることになる。したがって、第2監視領域に侵入した人が、移動して第1監視領域から外れた領域に存在したとしても、第2監視領域に含まれるため図5(C)に示すようにその人を含む画像が出力部120に表示されるので、その画像を見るユーザは、人が監視領域に侵入したことを確認することができる。
【0037】
以上説明したように、第1の実施の形態における監視システムでは、監視する領域を、監視領域全体と同じ領域の第2監視領域と、その第2監視領域の一部である第1監視領域とに分けている。人の侵入があったか否かは、第1監視領域を撮影した画像の変化に基づき検出し、第1監視領域の画像に変化があった場合にのみ第2監視領域を撮影した画像に基づき人を検知するようにしている。
【0038】
一般的に、画像変化検知処理と人検知処理とでは処理量が大幅に異なる。画像変化検知処理は、人検知処理に比較して処理量が少ない。このため、初めから第2監視領域の全体を撮影した画像を用いて人検知処理を実行する場合に比べて、パソコン110の負荷を軽減することができる。また、監視領域全体に人が侵入する場合に初めに変化が現れる第1監視領域に絞って画像変化検知処理を実行するようにしたので、人の侵入を確実に検出することができる。
【0039】
[第2の実施の形態]
図6は、第2の実施の形態における監視システムの機能を示す機能ブロック図である。図6を参照して、第1の実施の形態における監視システムと異なるところは、カメラ101が、ズーム駆動部102に代えてパン・チルト駆動部131を備えた点と、CPU112には、人検知部114、人数算出部132、判定部133および領域切換部115Aが形成される点である。
【0040】
カメラ101は、パン・チルト駆動部131を有し、パソコン110から受信する制御信号に従って、カメラ101の撮影方向を、水平方向(パン方向)および上下方向(チルト方向)に変更することが可能である。なお、本実施の形態においては、カメラ101が、パン方向(水平方向)およびチルト方向(上下方向)に撮影方向を変更可能としたが、パン方向およびチルト方向のいずれか1方向だけの切換が可能となるようにしてもよい。
【0041】
第2の実施の形態においては、監視領域全体、第1監視領域および第2監視領域の用語を用いる。監視領域全体とは、監視システムで監視の対象とする領域全てを示す。第1監視領域は、カメラ101が撮影方向を切換える前に撮影される領域を示す。第2監視領域は、カメラ101が撮影方向を切換えた後に撮影可能な領域を示す。監視領域全体は、後述するように、第1監視領域と第2監視領域とを組合わせた領域を示す。
【0042】
人検知部114は、カメラ101から受信した画像中から、人の領域を抽出する人検知処理を実行するものであった。人数算出部132では、人検知部114で抽出された領域を計数することにより、画像中に存在する人の数を判定部133に出力する。判定部133では、人数算出部132で出力された人数を予め定められた所定の値と比較し、予め定められた所定の値を超えた場合には、領域切換部115Aに対してその旨を示す信号を出力する。
【0043】
領域切換部115Aでは、判定部133により画像中に含まれる人数が所定の値を超えたことを示す信号を受信すると、撮影方向の切換を指示する制御信号をカメラ101に入出力インターフェイス111を介して出力する。これにより、カメラ101は、撮影方向を第1監視領域から第2監視領域に切換える。撮影方向が切換えられた後にカメラ101から出力される画像は、第2監視領域を撮影した画像である。その後、第2監視領域を撮影した画像について、上述した人検知部114、人数算出部132へ上述した処理がさらに実行される。すべての撮影方向それぞれについて撮影された画像(第1監視領域と第2監視領域)に基づき算出された人数の合計が第2の所定の値を超える場合には、出力部120に対して警告を出力する旨の信号が出力される。
【0044】
図7は、第2の実施の形態におけるカメラで撮影される監視領域を示す図である。ここでは、たとえば店舗のレジに並んでいる精算待ちする客の混み具合を検出する場合を例に説明する。図7を参照して、カメラ101は、レジを待つ客を撮影可能な店舗の天井に設置されている。第1監視領域50は、線分ABと線分ACとが挟まれた領域であり、第2監視領域51は、線分ACと線分ADとで挟まれた領域である。
【0045】
カメラ101はレジ周辺を撮影するための第1監視領域50と、レジの順番を待つために並ぶ客の列の後方を撮影範囲に含む第2監視領域51とを撮影可能である。第1監視領域50と第2監視領域51とは、撮影方向が異なるのみで、カメラ101のズーム量(φ)および画角(θ)は同じである(θ=φ)。したがって、第1監視領域50と第2監視領域51とは、カメラ101の撮影方向を異ならせることにより撮影される。
【0046】
カメラ101の撮影方向は、第1監視領域50を撮影するための方向に初期設定されている。そして、第1監視領域50に存在する人数が予め定められた第1の所定人数を超えた場合には、カメラ101の撮影方向が第2監視領域51に変更される。図7に示す例では、所定人数を3人としており、1番目から3番目の3人が算出された場合に撮影方向が切換えられる。
【0047】
そして、第2監視領域51が撮影した画像がパソコン110に出力される。パソコン110では、第2監視領域51を撮影して得られた画像に含まれる人の数が算出される。図7に示す例では、4番目から8番目の5人が算出される。その結果、第1監視領域に存在する人の数と加算して、レジに合計8人の人が並んでいるものと判定される。予め定められた第2の所定人数が7人である場合には、出力部120から警告音、または警告メッセージが出力される。
【0048】
ここでは、第1監視領域と第2監視領域とは重なることのない別の領域としたが、第2監視領域は、第1監視領域の全部を含むことのない領域であればよい。すなわち、第1監視領域と第2監視領域とは同じ領域ではなく、第1監視領域と第2監視領域とが全く異なる領域である場合、または、第1監視領域と第2監視領域とが一部分が重なる場合であってもよい。一部分が重なる場合には、人数算出部132において人数を算出する場合に、その重なった領域において重複して人数を計数するのを防止する必要がある。
【0049】
図8は、第2の実施の形態におけるパーソナルコンピュータで実行される監視処理の流れを示すフローチャートである。この監視処理は、CPU112で実行される処理である。図8を参照して、カメラ101の撮影方向の切換えを指示する制御信号が入出力インターフェイス111に出力される(ステップS11)。この制御信号は、領域切換部115Aより出力され、カメラ101の撮影方向を初期位置に設定することを指示するための信号である。これにより、カメラ101のパン・チルト駆動部131により、受信した制御信号に基づき、カメラ101の撮影方向が第1監視領域を撮影する方向となるように駆動される。この状態で、カメラ101がパソコン110に出力する画像は、第1監視領域50を撮影して得られた画像である。
【0050】
パソコン110では、カメラ101から第1監視領域を撮影して得られた画像が受信されると、人検知部114において、受信した画像中に存在する人の領域を検知する人検知処理が実行される(ステップS12)。そして、人検知部114では、人の領域を検知した場合には検知された領域を人数算出部132に出力し(ステップS13でYES)、検知しない場合にはステップS12へ戻る。
【0051】
カメラ101は、所定のフレームレートで画像をパソコン110に出力する。人検知部114では、カメラ101から画像を受信するごとに、上述した人検知処理が実行される。なお、カメラ101から画像が受信されるごとに、人検知処理を実行するのではなく、カメラ101から出力される画像のフレームを間引いて人検知処理を実行するようにしてもよい。たとえば、カメラ101が出力する画像のフレームレートが、1秒間に30フレームである場合、画像が受信されるごとに処理する場合には1秒間に30回人検知処理が実行することになるが、フレームを間引いて1秒間に15回実行するようにしてもよい。また、所定の時間間隔、たとえば1秒ごとに人検知処理を実行するようにしてもよい。このように、人検知部114が人検知処理を実行する間隔は、任意に定めることができる。
【0052】
人数算出部132では、人検知部114で抽出された領域の数をカウントすることにより、画像中に存在する人数を算出する人数算出処理が実行される(ステップS14)。そして、判定部113において、算出された人数が第1の所定人数を超えるか否かが判断される(ステップS15)。ここでは、第1の所定人数を3人としている。算出された人数が第1の所定人数を超えるとされた場合にはステップS16に進み、そうでない場合にはステップS12へ戻る。すなわち、監視領域50を撮影して得られた画像中に3人の人が存在することが検出された場合には、ステップS16以降の処理が実行され、そうでない場合にはステップS12からステップS15の処理が繰返し実行されることになる。
【0053】
判定部133では、算出された人数が第1の所定人数を超えると判定された場合には、領域切換部115Aに対してその旨を示す信号を出力する。領域切換部115Aでは、判定部133より算出された人数が第1の所定人数を超えることを示す信号が受信されると、カメラ101の撮影方向の切換えを指示する制御信号が入出力インターフェイス111に出力される(ステップS16)。この制御信号は、領域切換部115Aより出力され、カメラ101の撮影方向を第2監視領域に切換えることを指示するための信号である。これにより、カメラ101のパン・チルト駆動部131により、受信した制御信号に基づき、カメラ101の撮影方向が第2監視領域を撮影する方向となるように駆動される。この状態で、カメラ101がパソコン110に出力する画像は、第2監視領域51を撮影して得られた画像である。このため、以降の処理では、第2監視領域51を撮影して得られた画像が処理対象となる。
【0054】
人検知部114では、第2監視領域51を撮影した得られた画像から、人の領域を検知する人検知処理が実行される(ステップS17)。そして、人数算出部132において抽出された領域の数をカウントする人数算出処理が実行される(ステップS18)。
【0055】
算出された人数は判定部133に出力され、判定部133では、ステップS14で算出された人数と、ステップS18で算出された人数を合計して、その合計した人数が第2の所定の人数を超えるか否かが判断される(ステップS19)。ここでは第2の所定人数を7人としている。第2の所定人数を超える場合には、領域切換部115Aは、出力部120に対して、混雑している旨を報知することを指示する信号を出力する(ステップS20)。報知する旨を示す信号は、たとえば、出力部120が表示装置である場合には、警告メッセージを表示させたり、出力部120がスピーカ等の音声出力装置である場合には、警告音を発声させたり、警告メッセージを発声させたりする。第2の所定の人数を超えない場合には、ステップS11へ進み、上述した処理が繰返し実行されることになる。
【0056】
なお、第2の実施の形態においては、第2監視領域を1つとしたが、第2監視領域の数はこれに限られず、複数あってもよい。この場合、カメラ101のパン・チルト駆動部131は、カメラ101で第1監視領域および複数の第2監視領域を撮影可能な撮影方向に変更する。また、パン・チルト駆動部131に加えて、ズーム駆動部をカメラ101に設け、複数の第2監視領域を撮影するようにしてもよい。
【0057】
以上説明したように、第2の実施の形態における監視システム100Aは、監視領域の混雑状態を監視するために、監視領域の全体を撮影するのではなく、監視領域の一部(第1監視領域)だけをまず監視し、第1監視領域が混雑している場合にのみ第1監視領域とは異なる第2監視領域の混雑状態を調べることによって、監視領域の全体の混雑状況を監視するようにしている。このため、監視領域がカメラの画角に比較して広すぎる場合、換言すれば、カメラを設置により定まる撮影距離および画角が制限されることにより、監視領域の全体を一度に撮影することができない場合であっても、監視領域の混雑状態を判定することが可能となる。
【0058】
[第3の実施の形態]
図9は、第3の実施の形態における監視システムの機能を示す機能ブロック図である。第3の実施の形態における監視システム100Bは、第1の実施の形態における監視システム100と異なるところは、カメラ101がズーム駆動部102を有さず、カメラの画角が固定されている点と、CPU112に人検知部114および画像処理領域変更部140が形成される点である。その他の点については第1の実施の形態における監視システム100と同様であるので、ここでは説明を繰返さない。
【0059】
第3の実施の形態においては、監視領域全体、第1監視領域および第2監視領域の用語を用いる。監視領域全体とは、監視システムで監視の対象とする領域全てを示す。カメラ101が撮影する領域は、監視領域全体を含む。第2監視領域は、カメラ101が撮影する領域であり、監視領域全体と同じである。監視領域全体は、部屋全体の領域としている。第1監視領域は、第2監視領域の一部分の領域を示す。第1監視領域は、部屋の出入口周辺を含む領域としている。
【0060】
カメラ101は、第2監視領域(監視領域全体)を撮影領域とし、カメラ101が稼動している場合には、第2監視領域を撮影した画像をパソコン110に出力する。カメラ101は、ズーム駆動部102またはパン・チルト駆動部131を有する必要はなく、これらの駆動部を有しない安価なカメラを用いることができる。
【0061】
CPU112には、外部記憶装置116で記録媒体130より読取られた監視プログラムが、実行されることにより、人検知部114および画像処理領域変更部140が形成される。上述したように、パソコン110には、第2監視領域を撮影して得られる画像がカメラ101より受信される。人検知部114は、受信した画像のうち、第1監視領域を含む画像を処理対象として、人を検知する人検知処理が実行される。人が検知された場合には、画像処理領域変更部140に対して、検知信号が出力される。画像処理領域変更部140は、人検知部114に領域変更信号を出力する。この領域変更信号は、人検知部114で処理の対象とする領域を第2監視領域を含む領域に切換えることを指示するための信号である。
【0062】
また、画像処理領域変更部140は、人検知部114から人検知信号が受信されたことに応じて、出力部120に対して、人が侵入したことを示す警告を出力させるために、必要な情報を出力部120に送信する。
【0063】
図10は、第3の実施の形態におけるカメラ撮影領域と画像処理領域との関係を示す図である。ここでは、監視領域をある部屋の全体を監視領域としている。したがって、カメラ101はある部屋の壁際の天井付近に設けられ、その部屋の入口を撮影範囲に含み、部屋全体を撮影可能な位置に設置される。図10を参照して、画像801は、カメラ101から受信される画像である。画像801は、第2監視領域(監視領域全体)を撮影して得られた画像である。画像801中で、画像801の入口付近の部分領域802が、第1監視領域に相当する。第1監視領域は、第2監視領域に含まれ、その一部分である。
【0064】
人検知部114で処理対象とする領域は、画像801または部分領域802である。この画像801と部分領域802のいずれを処理対象の画像領域とするかは、画像処理領域変更部140で決定され、人検知部114にその切換が領域変更信号として出力される。人検知部114は、画像処理領域変更部140から受信した領域変更信号に従って、画像801および部分領域802のいずれかに対して人検知処理を実行する。
【0065】
画像処理領域変更部140には、部分領域802の画像801中における位置が予めROM等に記憶されている。人検知部114は、その部分領域802の画像801中における位置情報をROMから読取ることにより、画像中から処理対象とする部分領域802を抽出する。
【0066】
図11は、第3の実施の形態におけるパーソナルコンピュータで実行される監視処理の流れを示すフローチャートである。監視処理は、CPU112で実行される。図11を参照して、監視処理では、まず、人検知部114で処理対象とする処理領域を部分領域802に設定する(ステップS31)。この設定は、画像処理領域変更部140から領域変更信号が人検知部114に出力されることにより行なわれる。そして、カメラ101から入出力インターフェイス111を介して、画像801が取得される(ステップS32)。
【0067】
さらに、取得した画像801中から処理対象とする部分領域802を抽出し(ステップS33)、抽出した部分領域802に対して、上述した人検知処理が実行される(ステップS34)。部分領域は、第1監視領域を撮影して得られた画像に相当する。
【0068】
人検知部114では、部分領域802から人を検知したか否かが判断され(ステップS35)、人が検知された場合にはステップS36に進み、そうでない場合には、次の画像を処理するためにステップS32へ戻る。人検知部114では、部分領域802から人が検知された場合には、画像処理領域変更部140に検知信号を出力し、そうでない場合には何も出力しない。画像処理領域変更部140では、人検知部より検知信号を受信すると、人検知部で処理対象とする領域を部分領域802から画像801に切換えるための切換信号を出力する。これにより、人検知部114で処理対象とする領域が、第2監視領域を撮影して得られる画像801に設定される(ステップS36)。
【0069】
人検知部114では、次にカメラ101から入出力インターフェイス111を介して画像801を取得し(ステップS37)、取得した画像801に対して人検知処理を実行する(ステップS38)。そして、画像801から人が検知されたか否かが判断される(ステップS38)。人が検知された場合にはステップS39に進み、そうでない場合にはステップS31へ進む。人検知部114では、上述したように、人が検知された場合には検知信号を画像処理領域変更部140に出力する。画像処理領域変更部140は、検知信号を受信すると、監視領域に人が侵入したことを示すのに必要な情報(検知結果)を出力部120に出力する。ここでの検知結果には、たとえばカメラ101から受信された画像そのもの、検知した人を計数した人数、検知した人を特定する情報などが含まれる。また、ただ単に、監視領域に人が侵入したことを示す警告メッセージ、警告音等であってもよい。
【0070】
図12は、監視処理の実行に伴って変化する処理対象領域を説明するための図である。監視システム100Bが起動された時点では、図10に示した画像801がカメラ101から出力され、パソコン110で受信される。図12(A)は、監視領域全体に人が侵入した状態で、カメラ101から出力される画像801を示す図である。このとき、人検知部114で処理対象となるのは、部分領域802である。
【0071】
このように、初めから画像801を処理対象とするのではなく、部分領域802を処理対象としたのは次の理由による。部分領域802は、画像801の部分的な領域であるため、画素数が少ない。このため、人検知処理を実行する対象となるデータ量が少ないため、処理時間が短くてすむ。その結果、パソコン110の負荷を低減することができるからである。また、第1監視領域は、監視領域全体に人が侵入した場合に、その人を最初に検出される領域である。このため、監視領域全体に人が侵入することを検出するためには、部分領域802に対して人検知処理を実行すれば十分だからである。
【0072】
部分領域802に対して人検知処理が実行されることにより、人が検知されると、画像処理領域変更部140から領域変更信号が受信され、処理対象領域が、図12(B)に示すように、カメラ101から受信された画像801の全体領域に切換えられる。
【0073】
図12(A)および(B)を参照して、部分領域802を処理対象としているときに、人が検知された後、画像処理対象の領域を変更しなければ、侵入した人が処理対象としている部分領域802から出てしまう。図12(B)に示すように、処理対象とする領域を画像801とすることにより、監視領域全体を処理対象とすることができるので、監視領域に人が存在することを検出することができる。
【0074】
また、部分領域(第1監視領域)802に対する人検知処理において、何らかの理由により誤って人が検知された場合に、画像801(第2監視領域)において、さらに人検知処理を実行することにより、部分領域802に対する人検知処理におけるエラーを検出することができる。すなわち、このような場合には、図12(C)に示す画像801が処理対象とされ、その画像801からは人が検出されることがないので、部分領域802に対する人検知処理の結果が誤っていることを検出することができる。
【0075】
以上説明したように、第3の実施の形態における監視システム100Bは、初めから画像全体の第2監視領域を処理対象とするのではなく、第2監視領域の一部分である第1監視領域に注視してまず画像処理を行ない、その結果、必要な場合にだけ第2監視領域に対して画像処理を実行するようにしたので、パソコン110で実行する画像処理の負担を低減することができる。
【0076】
また、人が監視領域全体に人が初めに侵入する第1監視領域に注視して処理速度の速い人検知処理を実行するので、人検知処理の回数を増やすことができ、高精度に検知することができる。
【0077】
なお、本実施の形態においては、人検知部114で人検知処理を実行するようにしたが、この人検知部114を画像変化検知部113に置き換えるようにしてもよい。この場合には、まず部分領域802に対して画像変化検知処理が実行され、画像変化があった場合に、処理対象とする領域を画像801として、画像変化検知処理が実行される。そして、画像801で画像変化が検知された場合に、出力部120から、監視領域に何らかの侵入があったことを示す警告メッセージ等を出力するようにすればよい。
【0078】
(1) 以上説明したように、本発明は、予め定められた第1監視領域および第2監視領域を監視するための単一の撮影手段と、
前記撮影手段から得られた画像から、監視領域としての前記第1監視領域の状態を判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に基づいて、監視領域を前記第1監視領域から前記第2監視領域に切換える切換手段とを備えた、監視システムである。さらに以下のように構成してもよい。
【0079】
前記第2監視領域は、前記第1監視領域を含んだ広範囲の領域であり、
前記第1監視領域は、前記撮影手段から得られた画像の一部領域であり、前記第2監視領域は前記撮影手段から得られた画像の全領域であり、
前記判断手段は、画像を処理することにより状態判断を実行し、前記第1監視領域の状態判断を行なう場合は、前記第2監視領域内であって前記第1監視領域に対応する画像の領域に対する画像処理を行なわない。
【0080】
これにより、第1監視領域の監視時に、必要とされる画像処理の負担を低減することができる。
【0081】
(2) また、本発明における記載の監視システムは、切換手段によって監視領域が第2監視領域に切換えられた後、前記判断手段は、当該第2監視領域の状態を判断する。これにより、監視領域全体を対象として状態判断が可能となる。
【0082】
(3) また、本発明は、監視方法としても捉えることができる。この場合には、監視方法は、予め定められた第1監視領域および第2監視領域を監視するための単一の撮影手段から得られた画像から、監視領域としての前記第1監視領域の状態を判断する判断ステップと、
前記判断ステップにおける判断結果に基づいて、監視領域を前記第1監視領域から前記第2監視領域に切換える切換ステップとを含むものである。
【0083】
これによれば、監視領域全体のうち、第1監視領域をデフォルトの状態で監視することができ、第1監視領域の状況に応じて監視領域の全体を監視することが可能となる。
【0084】
(4) (3)の監視方法は、前記第1監視領域は、前記撮影手段から得られた画像の一部領域であり、前記第2監視領域は、前記撮影手段から得られた画像の全領域であり、
前記判断手段は、画像を処理することにより状態判断を実行し、前記第1監視領域の状態判断を行なう場合は、前記第2監視領域であって、前記第1監視領域に対応する画像の領域に対する画像処理を行なわない。
【0085】
これによれば、撮影手段による撮影領域を切換える機械的な機構を設けなくとも監視領域の全体に対応しながら、最も注視すべき狭い第1監視領域に重点を置いた監視が可能となる。さらに、第1監視領域の監視時に、必要とされる画像処理負担を低減することができる。
【0086】
(5) 本発明は、コンピュータにより実行される監視プログラムとしても捉えることができる。この場合に監視プログラムは、(3)(4)に記載した監視方法をコンピュータに実行させるための監視プログラムである。
【0087】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における監視システムの全体概要を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における監視システムの機能を示す機能ブロック図である。
【図3】カメラで撮影される第1監視領域および第2監視領域を示す図である。
【図4】第1の実施の形態におけるパーソナルコンピュータで実行される監視処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】監視処理の実行に伴って変化する撮影領域を説明するための図である。
【図6】第2の実施の形態における監視システムの機能を示す機能ブロック図である。
【図7】第2の実施の形態におけるカメラで撮影される監視領域を示す図である。
【図8】第2の実施の形態におけるパーソナルコンピュータで実行される監視処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態における監視システムの機能を示す機能ブロック図である。
【図10】第3の実施の形態におけるカメラの撮影領域と画像処理領域との関係を示す図である。
【図11】第3の実施の形態におけるパーソナルコンピュータで実行される監視処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】監視処理の実行に伴って変化する処理対象領域を説明するための図である。
【符号の説明】
100,100A,100B 監視システム、101 カメラ、102 ズーム駆動部、110 パーソナルコンピュータ、111 入出力インターフェイス、113 画像変化検知部、114 人検知部、115,115A 領域切換部、116 外部記憶装置、120 出力部、130 記録媒体、131 パン・チルト駆動部、132 人数算出部、133 判定部、140 画像処理領域変更部。

Claims (5)

  1. 予め定められた第1監視領域および第2監視領域を監視するための単一の撮像手段と、
    前記撮像手段から得られた画像から、監視領域としての前記第1監視領域の状態を判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、監視領域を前記第1監視領域から前記第2監視領域に切換える切換手段とを備えた、監視システム。
  2. 前記第2監視領域は、前記第1監視領域を含んだ広範囲の領域である、請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記第1監視領域は、前記撮像手段から得られた画像の一部の領域であり、前記第2監視領域は前記撮像手段から得られた画像の全領域である、請求項2に記載の監視システム。
  4. 前記第2監視領域は、前記第1監視領域のすべてを含まない領域である、請求項1に記載の監視システム。
  5. 前記撮像手段は、撮像領域を変更する機構を備え、
    前記切換手段は、前記機構を制御して前記撮像手段による撮像領域を変えることにより、監視領域を前記第1監視領域から前記第2監視領域に切換える、請求項1に記載の監視システム。
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