JP2004289208A - 認証装置および認証方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末の操作を必要とせずに該携帯端末を認証することができる認証装置を提供する。
【解決手段】認証装置1の受信処理部12が、携帯端末2の電話番号を受信すると、端末データ読み取り部13はその電話番号を読み取る。制御部15は、読み取ったその電話番号と端末データ記憶部15aに登録されている電話番号とが一致しているか否か判断する。一致している場合、受信電波強度計測部14は、受信処理部12が電話番号を受信した際の電波強度値を計測する。制御部15は、計測した電波強度値と設定受信電波強度記憶部15bに登録されている受信電波強度のしきい値とを比較する。計測した電波強度値がしきい値を超えている場合、制御部15はアラーム18を鳴らして周囲に報知する。
【選択図】 図1
【解決手段】認証装置1の受信処理部12が、携帯端末2の電話番号を受信すると、端末データ読み取り部13はその電話番号を読み取る。制御部15は、読み取ったその電話番号と端末データ記憶部15aに登録されている電話番号とが一致しているか否か判断する。一致している場合、受信電波強度計測部14は、受信処理部12が電話番号を受信した際の電波強度値を計測する。制御部15は、計測した電波強度値と設定受信電波強度記憶部15bに登録されている受信電波強度のしきい値とを比較する。計測した電波強度値がしきい値を超えている場合、制御部15はアラーム18を鳴らして周囲に報知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯通信端末によってその発信者を特定し、人間の入退出等を管理する認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビルやマンションの入退場等を許可する認証システムにおいて、頻繁に入退場するユーザに携帯端末を所持させ、その携帯端末の発信する情報で入退場の管理をするという技術が知られている。この技術において、ユーザは携帯端末自体の電話番号と、携帯端末が発信する発信番号とを、携帯端末を操作して建物内部にある認証装置に送信する。認証装置は、送信された携帯端末自体の電話番号と発信番号とが、認証装置の記憶部に記憶された番号と一致するかそれぞれ照合する。一致していたら、認証装置はその携帯端末を認証許可する。
また従来の技術として、着信時に網から送信される発番号を検出し、該発番号とメモリに登録してある電話番号との一致検出を行う。そして、該発番号が一致のときと不一致のときとで着信を知らせる呼出手段の鳴動パターンや音量レベル、あるいは振動パターンや振動レベル等の動作態様を異ならせるようにするものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−238178号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術は、認証装置に認証される携帯端末を所持していても、ユーザがその携帯端末に入力操作などの動作を行わなければ認証許可されず、煩雑であった。
この発明はこのような点を鑑みてなされたもので、携帯端末の操作を必要とせずにその携帯端末を認証することができる認証装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1記載の認証装置は、携帯端末と無線通信を行うことで前記携帯端末に対する認証処理を行う認証装置において、携帯端末の識別情報を登録する識別情報登録手段と、前記携帯端末が発信する電波の強度のしきい値を設定するしきい値設定手段と、任意の携帯端末の識別情報を受信し読み取る読取手段と、前記識別情報登録手段により登録された前記識別情報と、前記読取手段により読み取った前記任意の携帯端末の識別情報とが一致するか否か照合する識別情報照合手段と、該携帯端末の電波強度を計測する電波強度計測手段と、前記照合手段の結果により識別情報が一致した場合、かつ、前記電波強度計測手段により計測した該携帯端末の電波強度が、前記しきい値設定手段により設定した前記電波強度のしきい値を超えた場合に、該携帯端末の認証許可処理を行う認証許可手段とを有する。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の認証装置において、前記しきい値設定手段は、前記電波強度計測手段による測定結果をしきい値として設定する設定手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の認証装置において、前記しきい値設定手段は、前記電波強度計測手段によって測定された電波強度または前記しきい値を表示する表示手段と、前記表示手段により表示された前記電波強度を調整する調整手段とをさらに有することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の認証装置において、前記認証許可手段によって前記携帯端末が認証許可された際、外部に報知する報知手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の認証システムは、携帯端末と、前記携帯端末と無線通信を行い前記携帯端末の認証処理を行う認証装置とで構成される認証システムにおいて、前記認証装置が携帯端末の識別情報を登録する第1の過程と、前記携帯端末が発信する電波の強度のしきい値を前記認証装置が設定する第2の過程と、前記認証装置が、任意の携帯端末から受信した識別情報を読み取る第3の過程と、前記認証装置が、登録された前記識別情報と、読み取った前記任意の携帯端末の識別情報とが一致するか否か照合する第4の過程と、前記認証装置が、該携帯端末の電波強度を計測する第5の過程と、照合した結果、携帯端末の識別情報が一致している場合、かつ、計測した該携帯端末の電波強度が、前記電波強度のしきい値を超えた場合、前記認証装置が該携帯端末の認証処理を行う第6の過程とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る認証装置1の概略構成を示すブロック図である。認証装置1はユーザの自宅に備えてある。11はアンテナであり、携帯端末2からの無線信号を受信する。12は受信処理部であり、携帯端末2から受信した信号を処理する。13は端末データ読み取り部(読取手段)であり、携帯端末2固有の端末データ(電話番号など)を読み取る。14は受信電波強度計測部(電波強度計測手段)であり、携帯端末2から受信した電波の強度を計測する。15は制御部(識別情報照合手段、認証許可手段)であり、認証装置1各部を制御する。15aは端末データ記憶部(識別情報登録手段)であり、制御部15内にあって、認証対象となる携帯端末固有の電話番号などといった端末データ(識別情報)を記憶する。15bは設定受信電波強度記憶部(しきい値設定手段)であり、制御部15内にあって、制御部15で設定した、認証対象となる携帯端末の受信電波強度のしきい値を記憶する。16は表示部(表示手段)、17は操作部(調整手段)、18はアラーム(報知手段)であり、ユーザとのインタフェースとなる。
携帯端末2は、定期的に電波を発信し、基地局または認証装置1に端末固有の電話番号を送信している。または、基地局からの要求により電話番号を送信する。
【0011】
次に、上記構成における動作について説明する。まず、携帯端末2固有の電話番号を認証装置1に登録する動作について、図2を参照して説明する。
ユーザは認証装置1の操作部17を用いて端末の登録開始を指示する。制御部15はその指示を受けて端末の登録開始処理を行う(ステップSa1)。次に、ユーザは携帯端末2を認証装置1に近づけて、携帯端末2の操作キーを押下し、携帯端末2固有の電話番号を送信する。受信処理部12はアンテナ11を介してその電話番号を受信し(ステップSa3)、端末データ読み取り部13に送る。端末データ読み取り部13はその電話番号を読み取り(ステップSa5)、端末データ記憶部15aに登録する(ステップSa7)。登録が終了したら、制御部15は表示部16に、携帯端末2の電話番号を登録した旨を表示する(ステップSa9)。
【0012】
次に携帯端末2からの受信電波強度のしきい値設定動作について、図3を参照して説明する。しきい値の設定において、携帯端末2が認証装置1に近づくほど、携帯端末2からの受信電波強度値は大きくなり、携帯端末2が離れるほど受信電波強度値は低くなる。よって、受信電波強度値のしきい値を低く設定すると、携帯端末2が遠くにあっても、認証装置1は携帯端末2の電波を検知して認証することができる。
【0013】
受信処理部12は、周辺の各種電波の中から、ステップSa7で電話番号を登録した携帯端末2が発信している電波を識別し、受信電波強度計測部14に送る(ステップSb1)。受信電波強度計測部14は、この携帯端末2の現在位置における受信電波強度値を計測する(ステップSb3)。
次に、ユーザは携帯端末2の操作キーを用いて、認証装置1に受信電波強度値の取り込み開始指示を送信する(ステップSb4)。その指示を受けて制御部15は、ステップSb3で計測している携帯端末2の受信電波強度値を取得し(ステップSb5)、その値を表示部16に表示する(ステップSb7)。次にユーザは、表示部16に表示されているこの受信電波強度値を、受信電波強度のしきい値に設定するか判断する(ステップSb9)。
【0014】
ステップSb7で表示されている値をしきい値に設定する場合、(ステップSb9で「Yes」)、ユーザは操作部17の登録ボタンを押下する(ステップSb13)。制御部15は、表示部16に表示されている受信電波強度値をしきい値として、設定受信電波強度記憶部15bに登録する(ステップSb15)。ステップSb7で表示されている値をしきい値に設定しない場合(ステップSb9で「No」)、ユーザは表示部16に表示されている受信電波強度値を、操作部17を用いて補正する(ステップSb11)。そして、ステップSb13の処理に進む。
ステップSb15でしきい値を登録した後、制御部15は登録完了した旨を表示部16に表示させる。
以上によりユーザは、認証装置1の位置から携帯端末2の現在位置までの距離における受信電波強度値を基準にして、この距離範囲で携帯端末2を認証装置1に認証させる場合、基準にした電波強度値をそのまましきい値として登録する。この距離範囲より大きい範囲で携帯端末2を認証装置1に認証させる場合、受信電波強度値を基準にした値から低く補正してしきい値とし、登録する。
【0015】
次に、携帯端末2を認証する動作について、図4を参照して説明する。ユーザは携帯端末2を持って外出している。携帯端末2は待受状態であり、電話番号等の端末データを定期的に発信している。基地局からの要求により電波を送信する携帯端末の場合は、ユーザが携帯端末2の何らかの操作ボタンを操作して、電話番号を送信する。
認証装置1の受信処理部12がその電話番号を受信すると(ステップSc3)、端末データ読み取り部13がその電話番号を読み取る(ステップSc5)。携帯端末2が認証装置1からあまりにも遠くに離れすぎているときは、受信処理部12は携帯端末2の電話番号を受信できない。制御部15は、ステップSc5で端末データ読み取り部13が読み取った電話番号と、端末データ記憶部15aに登録されている電話番号が一致しているか否か判断する(ステップSc7)。一致していない場合(ステップSc7で「No」)、ステップSc3の動作に戻る。一致している場合(ステップSc7で「Yes」)、受信電波強度計測部14はステップSc3で受信処理部12が電話番号を受信した際の受信電波強度値を計測する(ステップSc9)。
制御部15は、ステップSc9で計測した現在の受信電波強度値と、設定受信電波強度記憶部15bに登録されている受信電波強度のしきい値とを比較する(ステップSc11)。現在の受信電波強度値が受信電波強度のしきい値を越えていない場合(ステップSc11で「No」)、ステップSc3の処理に戻る。越えている場合(ステップSc11で「Yes」)、制御部15は認証許可処理を行う(ステップSc12)。この場合、携帯端末2を持ったユーザが認証装置1のある自宅付近にいることになるので、制御部15はアラーム18で自宅にいる家族に報知する(ステップSc13)。
【0016】
以上説明したように、本実施形態によれば、あらかじめ認証装置に携帯端末の電話番号と受信電波強度のしきい値を登録して、認証装置で携帯端末を認証する際に、携帯端末から受信した電話番号と電波強度値で、電話番号の照合と電波強度値の比較とを自動的に行う。これにより、ユーザの操作を行わずに認証処理を簡単に行うことができる。
【0017】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0018】
例えば、上記実施形態において、認証装置をマンションの住宅内に備え、携帯端末がマンション入口に近づいてきたら、入口のオートロックを解錠するようにしてもよい。
また、無線通信機能を備えた携帯型パーソナル・コンピュータ又はPDA(Personal Digital Assistance)に本発明を適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、あらかじめ認証装置に携帯端末の端末データを登録し、かつ該携帯端末の電波強度のしきい値を設定する。そして認証装置は、任意の携帯端末から受信した端末データと、受信した電波によって計測した電波強度値で、端末データの照合と電波強度値の比較とを自動的に行って認証許可処理を行う。よって、ユーザによる入力等の操作を行わずに認証処理を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る認証装置と携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における携帯端末2固有の電話番号を認証装置1に登録する動作を示すフローチャートである。
【図3】同実施形態における携帯端末2からの受信電波強度のしきい値を設定する動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態における携帯端末2を認証する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…認証装置、2…携帯端末、11…端末信号受信アンテナ、12…受信処理部、13…端末データ読み取り部、14…受信電波強度計測部、15…制御部、16…表示部、17…操作部、18…アラーム、15a…端末データ記憶部、15b…設定受信電波強度記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯通信端末によってその発信者を特定し、人間の入退出等を管理する認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビルやマンションの入退場等を許可する認証システムにおいて、頻繁に入退場するユーザに携帯端末を所持させ、その携帯端末の発信する情報で入退場の管理をするという技術が知られている。この技術において、ユーザは携帯端末自体の電話番号と、携帯端末が発信する発信番号とを、携帯端末を操作して建物内部にある認証装置に送信する。認証装置は、送信された携帯端末自体の電話番号と発信番号とが、認証装置の記憶部に記憶された番号と一致するかそれぞれ照合する。一致していたら、認証装置はその携帯端末を認証許可する。
また従来の技術として、着信時に網から送信される発番号を検出し、該発番号とメモリに登録してある電話番号との一致検出を行う。そして、該発番号が一致のときと不一致のときとで着信を知らせる呼出手段の鳴動パターンや音量レベル、あるいは振動パターンや振動レベル等の動作態様を異ならせるようにするものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−238178号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術は、認証装置に認証される携帯端末を所持していても、ユーザがその携帯端末に入力操作などの動作を行わなければ認証許可されず、煩雑であった。
この発明はこのような点を鑑みてなされたもので、携帯端末の操作を必要とせずにその携帯端末を認証することができる認証装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1記載の認証装置は、携帯端末と無線通信を行うことで前記携帯端末に対する認証処理を行う認証装置において、携帯端末の識別情報を登録する識別情報登録手段と、前記携帯端末が発信する電波の強度のしきい値を設定するしきい値設定手段と、任意の携帯端末の識別情報を受信し読み取る読取手段と、前記識別情報登録手段により登録された前記識別情報と、前記読取手段により読み取った前記任意の携帯端末の識別情報とが一致するか否か照合する識別情報照合手段と、該携帯端末の電波強度を計測する電波強度計測手段と、前記照合手段の結果により識別情報が一致した場合、かつ、前記電波強度計測手段により計測した該携帯端末の電波強度が、前記しきい値設定手段により設定した前記電波強度のしきい値を超えた場合に、該携帯端末の認証許可処理を行う認証許可手段とを有する。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の認証装置において、前記しきい値設定手段は、前記電波強度計測手段による測定結果をしきい値として設定する設定手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の認証装置において、前記しきい値設定手段は、前記電波強度計測手段によって測定された電波強度または前記しきい値を表示する表示手段と、前記表示手段により表示された前記電波強度を調整する調整手段とをさらに有することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の認証装置において、前記認証許可手段によって前記携帯端末が認証許可された際、外部に報知する報知手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の認証システムは、携帯端末と、前記携帯端末と無線通信を行い前記携帯端末の認証処理を行う認証装置とで構成される認証システムにおいて、前記認証装置が携帯端末の識別情報を登録する第1の過程と、前記携帯端末が発信する電波の強度のしきい値を前記認証装置が設定する第2の過程と、前記認証装置が、任意の携帯端末から受信した識別情報を読み取る第3の過程と、前記認証装置が、登録された前記識別情報と、読み取った前記任意の携帯端末の識別情報とが一致するか否か照合する第4の過程と、前記認証装置が、該携帯端末の電波強度を計測する第5の過程と、照合した結果、携帯端末の識別情報が一致している場合、かつ、計測した該携帯端末の電波強度が、前記電波強度のしきい値を超えた場合、前記認証装置が該携帯端末の認証処理を行う第6の過程とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る認証装置1の概略構成を示すブロック図である。認証装置1はユーザの自宅に備えてある。11はアンテナであり、携帯端末2からの無線信号を受信する。12は受信処理部であり、携帯端末2から受信した信号を処理する。13は端末データ読み取り部(読取手段)であり、携帯端末2固有の端末データ(電話番号など)を読み取る。14は受信電波強度計測部(電波強度計測手段)であり、携帯端末2から受信した電波の強度を計測する。15は制御部(識別情報照合手段、認証許可手段)であり、認証装置1各部を制御する。15aは端末データ記憶部(識別情報登録手段)であり、制御部15内にあって、認証対象となる携帯端末固有の電話番号などといった端末データ(識別情報)を記憶する。15bは設定受信電波強度記憶部(しきい値設定手段)であり、制御部15内にあって、制御部15で設定した、認証対象となる携帯端末の受信電波強度のしきい値を記憶する。16は表示部(表示手段)、17は操作部(調整手段)、18はアラーム(報知手段)であり、ユーザとのインタフェースとなる。
携帯端末2は、定期的に電波を発信し、基地局または認証装置1に端末固有の電話番号を送信している。または、基地局からの要求により電話番号を送信する。
【0011】
次に、上記構成における動作について説明する。まず、携帯端末2固有の電話番号を認証装置1に登録する動作について、図2を参照して説明する。
ユーザは認証装置1の操作部17を用いて端末の登録開始を指示する。制御部15はその指示を受けて端末の登録開始処理を行う(ステップSa1)。次に、ユーザは携帯端末2を認証装置1に近づけて、携帯端末2の操作キーを押下し、携帯端末2固有の電話番号を送信する。受信処理部12はアンテナ11を介してその電話番号を受信し(ステップSa3)、端末データ読み取り部13に送る。端末データ読み取り部13はその電話番号を読み取り(ステップSa5)、端末データ記憶部15aに登録する(ステップSa7)。登録が終了したら、制御部15は表示部16に、携帯端末2の電話番号を登録した旨を表示する(ステップSa9)。
【0012】
次に携帯端末2からの受信電波強度のしきい値設定動作について、図3を参照して説明する。しきい値の設定において、携帯端末2が認証装置1に近づくほど、携帯端末2からの受信電波強度値は大きくなり、携帯端末2が離れるほど受信電波強度値は低くなる。よって、受信電波強度値のしきい値を低く設定すると、携帯端末2が遠くにあっても、認証装置1は携帯端末2の電波を検知して認証することができる。
【0013】
受信処理部12は、周辺の各種電波の中から、ステップSa7で電話番号を登録した携帯端末2が発信している電波を識別し、受信電波強度計測部14に送る(ステップSb1)。受信電波強度計測部14は、この携帯端末2の現在位置における受信電波強度値を計測する(ステップSb3)。
次に、ユーザは携帯端末2の操作キーを用いて、認証装置1に受信電波強度値の取り込み開始指示を送信する(ステップSb4)。その指示を受けて制御部15は、ステップSb3で計測している携帯端末2の受信電波強度値を取得し(ステップSb5)、その値を表示部16に表示する(ステップSb7)。次にユーザは、表示部16に表示されているこの受信電波強度値を、受信電波強度のしきい値に設定するか判断する(ステップSb9)。
【0014】
ステップSb7で表示されている値をしきい値に設定する場合、(ステップSb9で「Yes」)、ユーザは操作部17の登録ボタンを押下する(ステップSb13)。制御部15は、表示部16に表示されている受信電波強度値をしきい値として、設定受信電波強度記憶部15bに登録する(ステップSb15)。ステップSb7で表示されている値をしきい値に設定しない場合(ステップSb9で「No」)、ユーザは表示部16に表示されている受信電波強度値を、操作部17を用いて補正する(ステップSb11)。そして、ステップSb13の処理に進む。
ステップSb15でしきい値を登録した後、制御部15は登録完了した旨を表示部16に表示させる。
以上によりユーザは、認証装置1の位置から携帯端末2の現在位置までの距離における受信電波強度値を基準にして、この距離範囲で携帯端末2を認証装置1に認証させる場合、基準にした電波強度値をそのまましきい値として登録する。この距離範囲より大きい範囲で携帯端末2を認証装置1に認証させる場合、受信電波強度値を基準にした値から低く補正してしきい値とし、登録する。
【0015】
次に、携帯端末2を認証する動作について、図4を参照して説明する。ユーザは携帯端末2を持って外出している。携帯端末2は待受状態であり、電話番号等の端末データを定期的に発信している。基地局からの要求により電波を送信する携帯端末の場合は、ユーザが携帯端末2の何らかの操作ボタンを操作して、電話番号を送信する。
認証装置1の受信処理部12がその電話番号を受信すると(ステップSc3)、端末データ読み取り部13がその電話番号を読み取る(ステップSc5)。携帯端末2が認証装置1からあまりにも遠くに離れすぎているときは、受信処理部12は携帯端末2の電話番号を受信できない。制御部15は、ステップSc5で端末データ読み取り部13が読み取った電話番号と、端末データ記憶部15aに登録されている電話番号が一致しているか否か判断する(ステップSc7)。一致していない場合(ステップSc7で「No」)、ステップSc3の動作に戻る。一致している場合(ステップSc7で「Yes」)、受信電波強度計測部14はステップSc3で受信処理部12が電話番号を受信した際の受信電波強度値を計測する(ステップSc9)。
制御部15は、ステップSc9で計測した現在の受信電波強度値と、設定受信電波強度記憶部15bに登録されている受信電波強度のしきい値とを比較する(ステップSc11)。現在の受信電波強度値が受信電波強度のしきい値を越えていない場合(ステップSc11で「No」)、ステップSc3の処理に戻る。越えている場合(ステップSc11で「Yes」)、制御部15は認証許可処理を行う(ステップSc12)。この場合、携帯端末2を持ったユーザが認証装置1のある自宅付近にいることになるので、制御部15はアラーム18で自宅にいる家族に報知する(ステップSc13)。
【0016】
以上説明したように、本実施形態によれば、あらかじめ認証装置に携帯端末の電話番号と受信電波強度のしきい値を登録して、認証装置で携帯端末を認証する際に、携帯端末から受信した電話番号と電波強度値で、電話番号の照合と電波強度値の比較とを自動的に行う。これにより、ユーザの操作を行わずに認証処理を簡単に行うことができる。
【0017】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0018】
例えば、上記実施形態において、認証装置をマンションの住宅内に備え、携帯端末がマンション入口に近づいてきたら、入口のオートロックを解錠するようにしてもよい。
また、無線通信機能を備えた携帯型パーソナル・コンピュータ又はPDA(Personal Digital Assistance)に本発明を適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、あらかじめ認証装置に携帯端末の端末データを登録し、かつ該携帯端末の電波強度のしきい値を設定する。そして認証装置は、任意の携帯端末から受信した端末データと、受信した電波によって計測した電波強度値で、端末データの照合と電波強度値の比較とを自動的に行って認証許可処理を行う。よって、ユーザによる入力等の操作を行わずに認証処理を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る認証装置と携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における携帯端末2固有の電話番号を認証装置1に登録する動作を示すフローチャートである。
【図3】同実施形態における携帯端末2からの受信電波強度のしきい値を設定する動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態における携帯端末2を認証する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…認証装置、2…携帯端末、11…端末信号受信アンテナ、12…受信処理部、13…端末データ読み取り部、14…受信電波強度計測部、15…制御部、16…表示部、17…操作部、18…アラーム、15a…端末データ記憶部、15b…設定受信電波強度記憶部
Claims (5)
- 携帯端末と無線通信を行うことで前記携帯端末に対する認証処理を行う認証装置において、
携帯端末の識別情報を登録する識別情報登録手段と、
前記携帯端末が発信する電波の強度のしきい値を設定するしきい値設定手段と、
任意の携帯端末の識別情報を受信し読み取る読取手段と、
前記識別情報登録手段により登録された前記識別情報と、前記読取手段により読み取った前記任意の携帯端末の識別情報とが一致するか否か照合する識別情報照合手段と、
該携帯端末の電波強度を計測する電波強度計測手段と、
前記照合手段の結果により識別情報が一致した場合、かつ、前記電波強度計測手段により計測した該携帯端末の電波強度が、前記しきい値設定手段により設定した前記電波強度のしきい値を超えた場合に、該携帯端末の認証許可処理を行う認証許可手段と
を有する認証装置。 - 前記しきい値設定手段は、前記電波強度計測手段による測定結果をしきい値として設定する設定手段とを具備する
ことを特徴とする請求項1記載の認証装置。 - 前記しきい値設定手段は、前記電波強度計測手段によって測定された電波強度または前記しきい値を表示する表示手段と、
前記表示手段により表示された前記しきい値を調整する調整手段とをさらに有する
ことを特徴とする請求項2記載の認証装置。 - 前記認証許可手段によって前記携帯端末が認証許可された際、外部に報知する報知手段を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の認証装置。 - 携帯端末と、前記携帯端末と無線通信を行い前記携帯端末の認証処理を行う認証装置とで構成される認証システムにおいて、
前記認証装置が携帯端末の識別情報を登録する第1の過程と、
前記携帯端末が発信する電波の強度のしきい値を前記認証装置が設定する第2の過程と、
前記認証装置が、任意の携帯端末から受信した識別情報を読み取る第3の過程と、
前記認証装置が、登録された前記識別情報と、読み取った前記任意の携帯端末の識別情報とが一致するか否か照合する第4の過程と、
前記認証装置が、該携帯端末の電波強度を計測する第5の過程と、
照合した結果、携帯端末の識別情報が一致している場合、かつ、計測した該携帯端末の電波強度が、前記電波強度のしきい値を超えた場合、前記認証装置が該携帯端末の認証処理を行う第6の過程と
を有する認証方法。
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JP2003075321A JP2004289208A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 認証装置および認証方法 |
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