JP2004288695A - 基板保持方法および基板保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板を傷を付けることなく容易に位置合わせおよび保持することが可能な基板保持方法および基板保持装置を提供する。
【解決手段】それぞれ回転自在に支持されているとともに吸着面44から突出した複数の樹脂ボール60により、基板50を吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持する。樹脂ボールにより支持された基板を移動させ吸着面に対して所定の位置に位置決めした後、樹脂ボールを吸着面から引っ込んだ位置へ移動させ、基板を吸着面上に載置する。吸着面上に載置された基板を吸着面に吸着、保持する。
【選択図】 図5
【解決手段】それぞれ回転自在に支持されているとともに吸着面44から突出した複数の樹脂ボール60により、基板50を吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持する。樹脂ボールにより支持された基板を移動させ吸着面に対して所定の位置に位置決めした後、樹脂ボールを吸着面から引っ込んだ位置へ移動させ、基板を吸着面上に載置する。吸着面上に載置された基板を吸着面に吸着、保持する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、平面型画像表示装置等に使用される基板を製造工程において位置決め保持するための基板保持方法および基板保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、陰極線管(以下、CRTと称する)に代わる次世代の軽量、薄型の表示装置として様々な平面型の画像表示装置が注目されている。例えば、放電現象による蛍光体の発光を利用したプラズマディスプレイ(PDP)、液晶表示装置、あるいは、主として電界による電子放出を利用したフィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)が知られている。
【0003】
これらの画像表示装置では、その構成部材として、ガラス板等からなる薄い基板が用いられている。そして、画像表示装置の製造工程において基板を位置決め保持する工程は数多くあり、その位置決め保持方法は用途により様々である。その中で、例えば、特許文献1には、Oリング等を用いてガラス基板を部分的に吸着し、保持台上に保持する方法が知られている。
【0004】
このようなOリング等を用いた吸着支持方法は、ガラス基板と接触するOリングの変形によりシール効果を生み出し、シールされたことによる閉鎖空間の圧力を下げることにより吸着保持を行っている。
【0005】
従来、Oリング等を用いた吸着保持方法では、ガラス基板を位置決めブロック等に押し当てることにより、保持位置の再現性を保証している。位置決めブロックは、ガラス基板と同等の高さに設けられ、ガラス基板をOリングに接触した状態で位置調整し、所定位置に位置決めする方法が主流となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−100903号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記吸着保持方式において、ガラス基板とOリングとは線又は面にて接触し、ガラス基板の位置きめは、Oリングを擦りながらガラス基板を変位させることにより行っている。そのため、接触状態によっては、ガラス基板に擦り傷等が付いてしまう可能性がある。また、Oリングを構成するゴムとの摩擦により、ガラス基板が動かないこともあり得るため、位置決めが不安定になってしまう。
【0008】
こうした問題を解決するため、Oリングに滑りを良くする溶剤等を付加し位置決めを行うケースも考えられる。しかし、この場合でも、ガラス基板はOリングと接触している状態であり、Oリングに擦られながら位置合わせされるため、擦り傷が付く可能性がある。
【0009】
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、基板を傷を付けることなく容易に位置合わせおよび保持することが可能な基板保持方法および基板保持装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の形態に係る基板洗浄方法は、基板を位置決めし吸着保持する基板保持方法において、
それぞれ回転自在に支持されているとともに吸着面から突出した複数の樹脂ボールにより、基板を上記吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持し、上記樹脂ボールにより支持された基板を移動させ上記吸着面に対して所定の位置に位置決めし、上記位置決め後、上記複数の樹脂ボールを上記吸着面から引っ込んだ位置へ移動させて上記基板を上記吸着面上に載置し、上記吸着面上に載置された基板を上記吸着面に吸着して保持することを特徴としている。
【0011】
また、この発明の他の態様に係る基板保持装置は、吸着面を有した保持台と、それぞれ樹脂ボールを回転自在に支持しているとともに、上記樹脂ボールを上記吸着面から突出し上記基板を上記吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持する支持位置と、上記吸着面から引っ込んだ退避位置と、の間で移動させる複数の支持機構と、上記吸着面上に載置された基板を上記吸着面に吸着する吸着機構と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
上記のように構成された基板保持方法および基板保持装置によれば、複数の樹脂ボールを用いて基板を吸着面から一定距離浮かせた状態で移動させて位置決めした後、基板を吸着面に吸着保持する。位置決めの際、基板の移動に応じて樹脂ボールが回転し、基板と樹脂ボールとの擦れを殆ど生じることなく基板を位置合わせすることが可能となる。これにより、基板を傷つけることなく、且つ、円滑に位置決めおよび吸着保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る基板保持方法および基板保持装置について詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る基板保持方法および基板保持装置によって吸着保持される基板を備えた画像表示装置の一例としてFEDの構成を説明する。
【0014】
図1および図2に示すように、FEDは、絶縁基板としてそれぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板11、および背面基板12を備え、これらの基板は1〜2mmの隙間を置いて対向配置されている。そして、前面基板11および背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が真空状態に維持された扁平な矩形状の真空外囲器10を構成している。接合部材として機能する側壁13は、例えば低融点ガラスからなるフリットガラス、低融点金属等の封着材19により、背面基板12の周縁部および前面基板11の周縁部に封着されている。
【0015】
真空外囲器10の内部には、前面基板11および背面基板12に加わる大気圧荷重を支えるため、複数のスペーサ14が設けられている。スペーサ14としては、板状あるいは柱状のスペーサ等を用いることができる。
【0016】
前面基板11内面の画像表示領域には、蛍光面として、赤、緑、青の蛍光体層16とマトリックス状の遮光層17とを有した蛍光体スクリーン15が形成されている。これらの蛍光体層16はストライプ状あるいはドット状に形成されている。蛍光体スクリーン15上には、アルミニウム膜等からなるメタルバック20が形成され、更に、メタルバックに重ねてゲッター膜8が形成されている。なお、蛍光体スクリーン15は、この発明における基板上の形成層を構成している。
【0017】
背面基板12の内面上には、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16を励起する励起手段として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子18が設けられている。電子放出素子18は、画素毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板12の内面には電子放出素子18に電位を供給する多数本の配線7がマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器10の外部に引出されている。
【0018】
このようなFEDでは、画像を表示する場合、蛍光体スクリーン15およびメタルバック20にアノード電圧を印加し、電子放出素子18から放出された電子ビームをアノード電圧により加速して蛍光体スクリーンへ衝突させる。これにより、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16が励起されて発光し、カラー画像を表示する。
【0019】
次に、上述したFEDの製造工程において、前面基板あるいは背面基板として用いられる矩形状の基板を吸着保持する基板保持方法および基板保持装置について詳細に説明する。
図3ないし図5に示すように、基板保持装置は、設置面36に敷設された一対のガイドレール37に沿って直線的に往復移動自在な可動台27と、図示しないモータを内蔵し可動台27上に設けられた基台40と、この基台により回転自在にかつ水平に支持された吸着テーブル42と、を備えている。保持台として機能する吸着テーブル42の上面は、水平に延びた平坦な吸着面44を形成している。この吸着面44は、保持対象となる基板、例えば、矩形状のガラス基板50とほぼ等しい寸法の矩形状に形成されている。
【0020】
吸着面44には、その周縁に沿って、それぞれ矩形状の第1および第2Oリング23a、23bが設置されている。第1および第2Oリング23a、23bは、例えば、断面が円形のゴムシールによって形成されている。また、第1および第2Oリング23a、23bは異なる径を有し、所定の隙間を置いて平行に並んで配置されている。第1および第2Oリング23a、23bは、吸着面44に形成された環状溝内に配置され、一部が約1mm程度、吸着面44から突出している。第1および第2Oリング23a、23b間の空間は、吸着テーブル42に形成された吸気路45、およびこの吸気路に接続された吸気管46を介して、図示しない排気装置に連通している。
【0021】
そして、ガラス基板50は、第1および第2Oリング23a、23bに重ねて吸着面44上に載置され、ガラス基板の裏面と2本の第1および第2Oリング23a、23bとの間にできた空間を排気装置によって真空引することにより、吸着面44上に吸着保持される。なお、第1および第2Oリング23a、23b、吸気管46および排気装置は、吸着機構を構成している。
【0022】
吸着面44上において、ガラス基板50の短辺の中央部、および長辺の2箇所に当接可能な位置には、それぞれ位置決めブロック52が突出して設けられている。そして、ガラス基板50の1つの短辺および1つの長辺をこれらの位置決めブロック52に押し当てることにより、ガラス基板50を吸着面44に対して所定の位置に位置決めすることができる。
【0023】
また、吸着テーブル42には複数の透孔54が形成され、それぞれ第2Oリング23bの内側で吸着面44に開口している。これらの透孔54は、例えば、9個設けられ、ガラス基板50の4つの角部、隣合う角部間の中間部、およびガラス基板の中心部と対応する位置にそれぞれ配置されている。
【0024】
更に、基板保持装置は、それぞれ吸着テーブル42の透孔54を介してガラス基板50を支持する複数の支持機構56を備えている。各支持機構56は、例えば、フッ素系樹脂により形成された樹脂ボール60と、樹脂ボールを回転自在に支持したボール受け62とを有している。ボール受け62は皿状に形成され、その内部には樹脂ボール60を自由な方向へ回転自在に支持した多数の受け玉が配置されている。樹脂ボール60は、その一部がボール受け62から上方へ突出した状態で支持されている。
【0025】
各支持機構56は、ボール受け62を支持しているとともに対応する透孔54を通して昇降させる昇降機構を備えている。図4および図5に示すように、昇降機構は、吸着テーブル42の吸着面44に対してほぼ垂直に、かつ、透孔54とほぼ同軸的に延びた昇降軸64と、この昇降軸をその軸方向に沿って昇降させる駆動部66と、を有している。駆動部66は、ステップモータ、ソレノイド等により構成され、ブラケット68を介して基台40に取付けられている。昇降軸64の上端は、位置調整機構70を介してボール受け62の底部に連結されている。
【0026】
そして、支持機構56の駆動部66によって昇降軸64を昇降させることにより、各樹脂ボール60は、図6(a)に示すように、ボール受け部62とともに吸着テーブル42の上方へ大きく突出する基板移載位置と、図5および図6(b)に示すように、吸着面44から僅かに突出する支持位置と、図6(c)に示すように、吸着面から引っ込みボール受け部62とともに吸着テーブル42の下方に位置する退避位置と、の間を移動される。
なお、位置調整機構70は、吸着面44に対する樹脂ボール60の高さを微調整可能に構成されている。
【0027】
次に、上記のように構成された基板保持装置を用いてガラス基板50を吸着保持する方法について説明する。
まず、図6(a)に示すように、各支持機構56の駆動部66を同時に駆動して各樹脂ボール60を基板移載位置へ移動させる。続いて、図示しない基板搬送機構により、ガラス基板50を9個の樹脂ボール60上に移載し、これらの樹脂ボールによって支持する。この際、ガラス基板50は、その長辺および短辺が吸着テーブル42の長辺および短辺とそれぞれほぼ平行となるように、且つ、位置決めブロック52と重ならないように樹脂ボール60上に載置される。
なお、基板移載位置において、樹脂ボール60は吸着面44から充分に離間しているため、吸着テーブル42に対してガラス基板50を容易に載せ降ろしすることができる。
【0028】
次に、図5および図6(b)に示すように、各支持機構56の駆動部66を同時に駆動して各樹脂ボール60を支持位置へ移動させる。支持位置において、各樹脂ボール60は吸着面44から僅かに突出している。これにより、ガラス基板50は、吸着面44と平行にかつ吸着面並びに第1および第2Oリング23a、23bと僅かな隙間を置いた状態で、樹脂ボール60上に支持される。この支持位置において、ガラス基板50と第1および第2Oリング23a、23bとの隙間は、接触しない範囲で小さい程望ましく、例えば、約0.2mmに設定されている。
【0029】
その後、図3および図5に示すように、図示しない位置決め機構を用いてガラス基板50を矢印方向へ移動させ、ガラス基板の連続した長辺および短辺をそれぞれ位置決めブロック52に押し当てる。これにより、ガラス基板50を吸着面44に対して所定位置に位置決めする。なお、位置決めの際、ガラス基板50は第1および第2Oリング23a、23bに接触することなく僅かな隙間を置いて対向している。そのため、Oリングによって擦られることなくガラス基板50を容易に移動、位置決めすることができる。同時に、各樹脂ボール60はガラス基板50の移動に伴い回転し、ガラス基板との間で摺動が生じることはほとんどない。そのため、ガラス基板50を一層円滑に移動させ、位置決めすることができる。
【0030】
続いて、図6(c)に示すように、各支持機構56の駆動部66を同時に駆動して各樹脂ボール60を退避位置へ移動させる。樹脂ボール60が支持位置から退避位置へ移動する間、樹脂ボール上に支持されていたガラス基板50は、第1および第2Oリング23a、23b上に載置され、樹脂ボールからOリング上に移される。その後、吸着機構の排気装置を駆動し、ガラス基板50の裏面、吸着面44、および2本の第1および第2Oリング23a、23bで囲まれた空間を真空引する。これにより、ガラス基板50は位置決めされた状態のまま吸着面44に吸着され保持される。この際、第1および第2Oリング23a、23bは、ガラス基板50に押されて弾性変形するため、ガラス基板は吸着面44に密着することができる。
以上の工程により、ガラス基板50は所定位置に位置決めした状態で吸着テーブル42上に吸着保持される。
【0031】
このように構成された基板保持方法および基板保持装置によれば、複数の樹脂ボール60を用いてガラス基板50を吸着面44およびOリングから一定距離浮かせた状態で支持し、この状態でガラス基板を移動させて位置決めした後、吸着面に吸着保持する。位置決めの際、ガラス基板は第1および第2Oリング23a、23bと隙間を置いて対向しているため、ガラス基板とOリングとが擦れ合うことがなく、ガラス基板を容易に位置決めできるとともにガラス基板に擦り傷が付くことを防止できる。同時に、ガラス基板50を支持している樹脂ボール60は、ガラス基板50の移動に応じて回転する。そのため、ガラス基板50と樹脂ボール60との擦れを殆ど生じることなくガラス基板の位置合わせを行うことができる。従って、ガラス基板を傷つけることなく、且つ、円滑に位置決めおよび吸着保持を行うことができる。
【0032】
以上のことから、ガラス基板を傷付けることなく高い繰り返し精度にて所定位置に保持することができる。従って、画像表示装置等の製造工程において、ガラス基板の製品歩留まりが向上し、安定した品位のガラス基板を供給することが可能となる。
【0033】
また、位置決めを行う支持位置において、ガラス基板50と第1および第2Oリング23a、23bとの隙間が小さい程、位置決め後、その位置がずれることなくガラス基板を吸着面44上に吸着保持することができる。そして、支持位置に支持されたガラス基板50と第1および第2Oリング23a、23bとの隙間の均一性は、複数個の樹脂ボール60にてガラス基板を多点支持することにより容易に制御することが可能である。特に、ガラス基板50の撓みに起因する上記隙間の不均一性は、複数個の樹脂ボールによる多点支持、および、調整機構による各樹脂ボール60の高さ微調整により矯正でき、その結果、隙間の均一性を維持することができる。
【0034】
なお、この発明は上述した実施の形態に限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、保持対象となる基板は、FEDの基板に限定されることなく、液晶表示パネルの基板、PDPの基板等、種々の基板に適用することができる。また、樹脂ボールの材質は適宜選択可能であるとともに、樹脂ボールの数も必要に応じて増減可能である。
【0035】
吸着テーブルの吸着面は水平に限らず、水平方向に対し僅かに傾斜していてもよい。この場合、吸着テーブルの位置決めブロックは、吸着面の傾斜方向下流側に設けることが望ましい。更に、位置決め手段は、位置決めブロックに限らず、位置決めセンサ等により基板位置を検出する構成としてもよい。また、吸着手段は、Oリングに限らず、吸着パッド等を用いることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、基板を傷を付けることなく容易に位置合わせおよび保持することが可能な基板保持方法および基板保持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板を備えたFEDを示す斜視図。
【図2】図1の線A−Aに沿った上記FEDの断面図。
【図3】この発明の実施の形態に係る基板保持装置を示す平面図。
【図4】上記基板保持装置を示す側面図。
【図5】図3の線B−Bに沿った断面図。
【図6】上記基板保持装置による基板移載工程、位置決め工程、吸着工程をそれぞれ示す図5に対応の断面図。
【符号の説明】
10…真空外囲器、 11…前面基板、
12…背面基板、 13…側壁、
15…蛍光体スクリ−ン、 22…吸着プレート、
23a、23b…第1および第2Oリング、 40…基台、
42…吸着テーブル、 44…吸着面、
50…ガラス基板、 52…位置決めブロック、
54…透孔、 56…支持機構、 60…樹脂ボール、
62…ボール受け、 66…駆動部、 70…調整機構。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、平面型画像表示装置等に使用される基板を製造工程において位置決め保持するための基板保持方法および基板保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、陰極線管(以下、CRTと称する)に代わる次世代の軽量、薄型の表示装置として様々な平面型の画像表示装置が注目されている。例えば、放電現象による蛍光体の発光を利用したプラズマディスプレイ(PDP)、液晶表示装置、あるいは、主として電界による電子放出を利用したフィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)が知られている。
【0003】
これらの画像表示装置では、その構成部材として、ガラス板等からなる薄い基板が用いられている。そして、画像表示装置の製造工程において基板を位置決め保持する工程は数多くあり、その位置決め保持方法は用途により様々である。その中で、例えば、特許文献1には、Oリング等を用いてガラス基板を部分的に吸着し、保持台上に保持する方法が知られている。
【0004】
このようなOリング等を用いた吸着支持方法は、ガラス基板と接触するOリングの変形によりシール効果を生み出し、シールされたことによる閉鎖空間の圧力を下げることにより吸着保持を行っている。
【0005】
従来、Oリング等を用いた吸着保持方法では、ガラス基板を位置決めブロック等に押し当てることにより、保持位置の再現性を保証している。位置決めブロックは、ガラス基板と同等の高さに設けられ、ガラス基板をOリングに接触した状態で位置調整し、所定位置に位置決めする方法が主流となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−100903号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記吸着保持方式において、ガラス基板とOリングとは線又は面にて接触し、ガラス基板の位置きめは、Oリングを擦りながらガラス基板を変位させることにより行っている。そのため、接触状態によっては、ガラス基板に擦り傷等が付いてしまう可能性がある。また、Oリングを構成するゴムとの摩擦により、ガラス基板が動かないこともあり得るため、位置決めが不安定になってしまう。
【0008】
こうした問題を解決するため、Oリングに滑りを良くする溶剤等を付加し位置決めを行うケースも考えられる。しかし、この場合でも、ガラス基板はOリングと接触している状態であり、Oリングに擦られながら位置合わせされるため、擦り傷が付く可能性がある。
【0009】
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、基板を傷を付けることなく容易に位置合わせおよび保持することが可能な基板保持方法および基板保持装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の形態に係る基板洗浄方法は、基板を位置決めし吸着保持する基板保持方法において、
それぞれ回転自在に支持されているとともに吸着面から突出した複数の樹脂ボールにより、基板を上記吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持し、上記樹脂ボールにより支持された基板を移動させ上記吸着面に対して所定の位置に位置決めし、上記位置決め後、上記複数の樹脂ボールを上記吸着面から引っ込んだ位置へ移動させて上記基板を上記吸着面上に載置し、上記吸着面上に載置された基板を上記吸着面に吸着して保持することを特徴としている。
【0011】
また、この発明の他の態様に係る基板保持装置は、吸着面を有した保持台と、それぞれ樹脂ボールを回転自在に支持しているとともに、上記樹脂ボールを上記吸着面から突出し上記基板を上記吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持する支持位置と、上記吸着面から引っ込んだ退避位置と、の間で移動させる複数の支持機構と、上記吸着面上に載置された基板を上記吸着面に吸着する吸着機構と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
上記のように構成された基板保持方法および基板保持装置によれば、複数の樹脂ボールを用いて基板を吸着面から一定距離浮かせた状態で移動させて位置決めした後、基板を吸着面に吸着保持する。位置決めの際、基板の移動に応じて樹脂ボールが回転し、基板と樹脂ボールとの擦れを殆ど生じることなく基板を位置合わせすることが可能となる。これにより、基板を傷つけることなく、且つ、円滑に位置決めおよび吸着保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る基板保持方法および基板保持装置について詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る基板保持方法および基板保持装置によって吸着保持される基板を備えた画像表示装置の一例としてFEDの構成を説明する。
【0014】
図1および図2に示すように、FEDは、絶縁基板としてそれぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板11、および背面基板12を備え、これらの基板は1〜2mmの隙間を置いて対向配置されている。そして、前面基板11および背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が真空状態に維持された扁平な矩形状の真空外囲器10を構成している。接合部材として機能する側壁13は、例えば低融点ガラスからなるフリットガラス、低融点金属等の封着材19により、背面基板12の周縁部および前面基板11の周縁部に封着されている。
【0015】
真空外囲器10の内部には、前面基板11および背面基板12に加わる大気圧荷重を支えるため、複数のスペーサ14が設けられている。スペーサ14としては、板状あるいは柱状のスペーサ等を用いることができる。
【0016】
前面基板11内面の画像表示領域には、蛍光面として、赤、緑、青の蛍光体層16とマトリックス状の遮光層17とを有した蛍光体スクリーン15が形成されている。これらの蛍光体層16はストライプ状あるいはドット状に形成されている。蛍光体スクリーン15上には、アルミニウム膜等からなるメタルバック20が形成され、更に、メタルバックに重ねてゲッター膜8が形成されている。なお、蛍光体スクリーン15は、この発明における基板上の形成層を構成している。
【0017】
背面基板12の内面上には、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16を励起する励起手段として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子18が設けられている。電子放出素子18は、画素毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板12の内面には電子放出素子18に電位を供給する多数本の配線7がマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器10の外部に引出されている。
【0018】
このようなFEDでは、画像を表示する場合、蛍光体スクリーン15およびメタルバック20にアノード電圧を印加し、電子放出素子18から放出された電子ビームをアノード電圧により加速して蛍光体スクリーンへ衝突させる。これにより、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16が励起されて発光し、カラー画像を表示する。
【0019】
次に、上述したFEDの製造工程において、前面基板あるいは背面基板として用いられる矩形状の基板を吸着保持する基板保持方法および基板保持装置について詳細に説明する。
図3ないし図5に示すように、基板保持装置は、設置面36に敷設された一対のガイドレール37に沿って直線的に往復移動自在な可動台27と、図示しないモータを内蔵し可動台27上に設けられた基台40と、この基台により回転自在にかつ水平に支持された吸着テーブル42と、を備えている。保持台として機能する吸着テーブル42の上面は、水平に延びた平坦な吸着面44を形成している。この吸着面44は、保持対象となる基板、例えば、矩形状のガラス基板50とほぼ等しい寸法の矩形状に形成されている。
【0020】
吸着面44には、その周縁に沿って、それぞれ矩形状の第1および第2Oリング23a、23bが設置されている。第1および第2Oリング23a、23bは、例えば、断面が円形のゴムシールによって形成されている。また、第1および第2Oリング23a、23bは異なる径を有し、所定の隙間を置いて平行に並んで配置されている。第1および第2Oリング23a、23bは、吸着面44に形成された環状溝内に配置され、一部が約1mm程度、吸着面44から突出している。第1および第2Oリング23a、23b間の空間は、吸着テーブル42に形成された吸気路45、およびこの吸気路に接続された吸気管46を介して、図示しない排気装置に連通している。
【0021】
そして、ガラス基板50は、第1および第2Oリング23a、23bに重ねて吸着面44上に載置され、ガラス基板の裏面と2本の第1および第2Oリング23a、23bとの間にできた空間を排気装置によって真空引することにより、吸着面44上に吸着保持される。なお、第1および第2Oリング23a、23b、吸気管46および排気装置は、吸着機構を構成している。
【0022】
吸着面44上において、ガラス基板50の短辺の中央部、および長辺の2箇所に当接可能な位置には、それぞれ位置決めブロック52が突出して設けられている。そして、ガラス基板50の1つの短辺および1つの長辺をこれらの位置決めブロック52に押し当てることにより、ガラス基板50を吸着面44に対して所定の位置に位置決めすることができる。
【0023】
また、吸着テーブル42には複数の透孔54が形成され、それぞれ第2Oリング23bの内側で吸着面44に開口している。これらの透孔54は、例えば、9個設けられ、ガラス基板50の4つの角部、隣合う角部間の中間部、およびガラス基板の中心部と対応する位置にそれぞれ配置されている。
【0024】
更に、基板保持装置は、それぞれ吸着テーブル42の透孔54を介してガラス基板50を支持する複数の支持機構56を備えている。各支持機構56は、例えば、フッ素系樹脂により形成された樹脂ボール60と、樹脂ボールを回転自在に支持したボール受け62とを有している。ボール受け62は皿状に形成され、その内部には樹脂ボール60を自由な方向へ回転自在に支持した多数の受け玉が配置されている。樹脂ボール60は、その一部がボール受け62から上方へ突出した状態で支持されている。
【0025】
各支持機構56は、ボール受け62を支持しているとともに対応する透孔54を通して昇降させる昇降機構を備えている。図4および図5に示すように、昇降機構は、吸着テーブル42の吸着面44に対してほぼ垂直に、かつ、透孔54とほぼ同軸的に延びた昇降軸64と、この昇降軸をその軸方向に沿って昇降させる駆動部66と、を有している。駆動部66は、ステップモータ、ソレノイド等により構成され、ブラケット68を介して基台40に取付けられている。昇降軸64の上端は、位置調整機構70を介してボール受け62の底部に連結されている。
【0026】
そして、支持機構56の駆動部66によって昇降軸64を昇降させることにより、各樹脂ボール60は、図6(a)に示すように、ボール受け部62とともに吸着テーブル42の上方へ大きく突出する基板移載位置と、図5および図6(b)に示すように、吸着面44から僅かに突出する支持位置と、図6(c)に示すように、吸着面から引っ込みボール受け部62とともに吸着テーブル42の下方に位置する退避位置と、の間を移動される。
なお、位置調整機構70は、吸着面44に対する樹脂ボール60の高さを微調整可能に構成されている。
【0027】
次に、上記のように構成された基板保持装置を用いてガラス基板50を吸着保持する方法について説明する。
まず、図6(a)に示すように、各支持機構56の駆動部66を同時に駆動して各樹脂ボール60を基板移載位置へ移動させる。続いて、図示しない基板搬送機構により、ガラス基板50を9個の樹脂ボール60上に移載し、これらの樹脂ボールによって支持する。この際、ガラス基板50は、その長辺および短辺が吸着テーブル42の長辺および短辺とそれぞれほぼ平行となるように、且つ、位置決めブロック52と重ならないように樹脂ボール60上に載置される。
なお、基板移載位置において、樹脂ボール60は吸着面44から充分に離間しているため、吸着テーブル42に対してガラス基板50を容易に載せ降ろしすることができる。
【0028】
次に、図5および図6(b)に示すように、各支持機構56の駆動部66を同時に駆動して各樹脂ボール60を支持位置へ移動させる。支持位置において、各樹脂ボール60は吸着面44から僅かに突出している。これにより、ガラス基板50は、吸着面44と平行にかつ吸着面並びに第1および第2Oリング23a、23bと僅かな隙間を置いた状態で、樹脂ボール60上に支持される。この支持位置において、ガラス基板50と第1および第2Oリング23a、23bとの隙間は、接触しない範囲で小さい程望ましく、例えば、約0.2mmに設定されている。
【0029】
その後、図3および図5に示すように、図示しない位置決め機構を用いてガラス基板50を矢印方向へ移動させ、ガラス基板の連続した長辺および短辺をそれぞれ位置決めブロック52に押し当てる。これにより、ガラス基板50を吸着面44に対して所定位置に位置決めする。なお、位置決めの際、ガラス基板50は第1および第2Oリング23a、23bに接触することなく僅かな隙間を置いて対向している。そのため、Oリングによって擦られることなくガラス基板50を容易に移動、位置決めすることができる。同時に、各樹脂ボール60はガラス基板50の移動に伴い回転し、ガラス基板との間で摺動が生じることはほとんどない。そのため、ガラス基板50を一層円滑に移動させ、位置決めすることができる。
【0030】
続いて、図6(c)に示すように、各支持機構56の駆動部66を同時に駆動して各樹脂ボール60を退避位置へ移動させる。樹脂ボール60が支持位置から退避位置へ移動する間、樹脂ボール上に支持されていたガラス基板50は、第1および第2Oリング23a、23b上に載置され、樹脂ボールからOリング上に移される。その後、吸着機構の排気装置を駆動し、ガラス基板50の裏面、吸着面44、および2本の第1および第2Oリング23a、23bで囲まれた空間を真空引する。これにより、ガラス基板50は位置決めされた状態のまま吸着面44に吸着され保持される。この際、第1および第2Oリング23a、23bは、ガラス基板50に押されて弾性変形するため、ガラス基板は吸着面44に密着することができる。
以上の工程により、ガラス基板50は所定位置に位置決めした状態で吸着テーブル42上に吸着保持される。
【0031】
このように構成された基板保持方法および基板保持装置によれば、複数の樹脂ボール60を用いてガラス基板50を吸着面44およびOリングから一定距離浮かせた状態で支持し、この状態でガラス基板を移動させて位置決めした後、吸着面に吸着保持する。位置決めの際、ガラス基板は第1および第2Oリング23a、23bと隙間を置いて対向しているため、ガラス基板とOリングとが擦れ合うことがなく、ガラス基板を容易に位置決めできるとともにガラス基板に擦り傷が付くことを防止できる。同時に、ガラス基板50を支持している樹脂ボール60は、ガラス基板50の移動に応じて回転する。そのため、ガラス基板50と樹脂ボール60との擦れを殆ど生じることなくガラス基板の位置合わせを行うことができる。従って、ガラス基板を傷つけることなく、且つ、円滑に位置決めおよび吸着保持を行うことができる。
【0032】
以上のことから、ガラス基板を傷付けることなく高い繰り返し精度にて所定位置に保持することができる。従って、画像表示装置等の製造工程において、ガラス基板の製品歩留まりが向上し、安定した品位のガラス基板を供給することが可能となる。
【0033】
また、位置決めを行う支持位置において、ガラス基板50と第1および第2Oリング23a、23bとの隙間が小さい程、位置決め後、その位置がずれることなくガラス基板を吸着面44上に吸着保持することができる。そして、支持位置に支持されたガラス基板50と第1および第2Oリング23a、23bとの隙間の均一性は、複数個の樹脂ボール60にてガラス基板を多点支持することにより容易に制御することが可能である。特に、ガラス基板50の撓みに起因する上記隙間の不均一性は、複数個の樹脂ボールによる多点支持、および、調整機構による各樹脂ボール60の高さ微調整により矯正でき、その結果、隙間の均一性を維持することができる。
【0034】
なお、この発明は上述した実施の形態に限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、保持対象となる基板は、FEDの基板に限定されることなく、液晶表示パネルの基板、PDPの基板等、種々の基板に適用することができる。また、樹脂ボールの材質は適宜選択可能であるとともに、樹脂ボールの数も必要に応じて増減可能である。
【0035】
吸着テーブルの吸着面は水平に限らず、水平方向に対し僅かに傾斜していてもよい。この場合、吸着テーブルの位置決めブロックは、吸着面の傾斜方向下流側に設けることが望ましい。更に、位置決め手段は、位置決めブロックに限らず、位置決めセンサ等により基板位置を検出する構成としてもよい。また、吸着手段は、Oリングに限らず、吸着パッド等を用いることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、基板を傷を付けることなく容易に位置合わせおよび保持することが可能な基板保持方法および基板保持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板を備えたFEDを示す斜視図。
【図2】図1の線A−Aに沿った上記FEDの断面図。
【図3】この発明の実施の形態に係る基板保持装置を示す平面図。
【図4】上記基板保持装置を示す側面図。
【図5】図3の線B−Bに沿った断面図。
【図6】上記基板保持装置による基板移載工程、位置決め工程、吸着工程をそれぞれ示す図5に対応の断面図。
【符号の説明】
10…真空外囲器、 11…前面基板、
12…背面基板、 13…側壁、
15…蛍光体スクリ−ン、 22…吸着プレート、
23a、23b…第1および第2Oリング、 40…基台、
42…吸着テーブル、 44…吸着面、
50…ガラス基板、 52…位置決めブロック、
54…透孔、 56…支持機構、 60…樹脂ボール、
62…ボール受け、 66…駆動部、 70…調整機構。
Claims (6)
- 基板を位置決めし吸着保持する基板保持方法において、
それぞれ回転自在に支持されているとともに吸着面から突出した複数の樹脂ボールにより、基板を上記吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持し、
上記樹脂ボールにより支持された基板を移動させ上記吸着面に対して所定の位置に位置決めし、
上記位置決め後、上記複数の樹脂ボールを上記吸着面から引っ込んだ位置へ移動させて上記基板を上記吸着面上に載置し、
上記吸着面上に載置された基板を上記吸着面に吸着して保持することを特徴とする基板保持方法。 - 基板を吸着保持する基板保持装置において、
平坦な吸着面を有した保持台と、
それぞれ樹脂ボールを回転自在に支持しているとともに、上記樹脂ボールを上記吸着面から突出し上記基板を上記吸着面と平行にかつ吸着面と所定の隙間を置いて支持する支持位置と、上記吸着面から引っ込んだ退避位置と、の間で移動させる複数の支持機構と、
上記吸着面上に載置された基板を上記吸着面に吸着する吸着機構と、
を備えた基板保持装置。 - 上記保持台は、上記吸着面に開口した複数の透孔を有し、
上記各支持機構は、上記樹脂ボールを回転自在に支持しているとともに上記透孔内を移動可能に設けられたボール受けと、上記ボール受けを上記吸着面に対して垂直な方向に沿って昇降させる駆動部と、を有している請求項2に記載の基板保持装置。 - 上記吸着機構は、上記吸着面に設けられ上記基板の表面周縁部に接触可能な第1Oリングと、上記吸着面に設けられ上記第1Oリングの内側に第1Oリングと隙間を置いて位置しているとともに上記基板の表面周縁部に接触可能な第2Oリングと、上記第1および第2Oリング間の空間を排気する排気手段と、を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の基板保持装置。
- 上記樹脂ボールに支持された基板の側縁にそれぞれ当接可能に上記保持台に設けられ複数の位置決め部を備えていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の基板保持装置。
- 各支持機構は、上記吸着面に対する樹脂ボールの高さを調整する調整機構を備えていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の基板保持装置。
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JP2003075749A JP2004288695A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 基板保持方法および基板保持装置 |
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Cited By (3)
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JP2007027653A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Nikon Corp | 基板ホルダおよび露光装置 |
WO2013082776A1 (zh) * | 2011-12-06 | 2013-06-13 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 切割机的对位装置 |
JP2018142700A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | シャンハイ マイクロ エレクトロニクス イクイプメント(グループ)カンパニー リミティド | 基板搬送装置および方法 |
-
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- 2003-03-19 JP JP2003075749A patent/JP2004288695A/ja active Pending
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