JP2004288225A - Dram及びアクセス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、Random Row Accessにおいて、高いデータレートを得ることができるDRAM及びDRAMへのアクセス方法を提供することにある。
【解決手段】本発明は、複数本のメインワード線14から1本を選択することによって、512本の副ワード線16から8本の副ワード線16が選択され、副ワード線16を選択する信号及びEnableシグナルによって1本の副ワード線16が選択されるように構成した。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、複数本のメインワード線14から1本を選択することによって、512本の副ワード線16から8本の副ワード線16が選択され、副ワード線16を選択する信号及びEnableシグナルによって1本の副ワード線16が選択されるように構成した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)において、アクセスを複数に分割したブロックに限定して行い、そのRow Addressのラッチ、センスアンプの活性化、さらにWrite−back後のPrecharge(プリチャージ)までを、全てこのブロック内の回路による信号でコントロールする事により、あたかも非常に多数のバンクがある様なアクセスを可能にする方法に関し、Random Row Accessでの高いデータレートを得るDRAM及びアクセス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAMの速度はMPUなどに比べて遅く、コンピュータの性能向上の大きな障害になっている。特にRow Addressが連続して変わる動作(Random Row Access)ではアクセス時間が長い事に加えて、前のアクセスのPrechargeにも時間がかかり、DRAMの動作は大変に遅くなる。Random Row Accessになるのをできるだけ防ぐ為に、最近の高性能DRAMであるSDRAM(Synchronous DRAM),SDRAM DDR(SDRAM Double Data Rate),Rambusなど全てがバンクを設けている。DRAMの高速化の為に、同じページ内のカラムアドレスにアクセスされる様、プログラムやメモリへのマッピングに工夫が成されている。
【0003】
しかし、個々のプログラム間ではその様な事が出来ず、必ず別のRow Addressへのアクセスとなる。バンクを設ける事により、次のRow Addressが今アクセス中のRowと別のバンクであれば、この現在アクセス中のRowをPrechargeせずに、次のRow Addressへのアクセスを開始出来る。従って、前回のバーストが終了すると同時に次回のバーストが始まり、データバスは時間的空間のない高速処理が可能となる。
【0004】
この様に次から次へとBank Conflict無しに別のバンクに移るには、かなりバンクの数を増やさなければ効果が無い。バンクごとにActive, Precharge, Read, Writeの信号とこの信号のコントロールが必要である。多数バンクを設けることはチップサイズの増大をもたらすので、SDRAMでは4バンクしか設けられない。
【0005】
Rambusはチップサイズ増大によって、72Mbで16バンク、144Mbで32バンクとしている。Rambusの場合には、サイクルタイムが長い事と、Shared Sense Ampをまたいでバンクを構成しているので、一回のRow Accessで3バンクが実質的に占有されてしまう為、後述の様に多大なチップサイズの増大を行い、32バンクに増加しても効果は少ない。従って、どの種類のDRAMもRandom Row Accessに対しては高いデータレートを出す事は出来ないのが現状である。
【0006】
上記の内容を、128Mb(8Mbx16)の同一ハードウエアーを例にとり詳細に説明する。図3に示すように従来のSDRAM40の場合は4バンクであり、1バンク当り32Mbとなるが、これらは独立したブロックとなっている。1回のRow Accessで8Kbのセンスアンプが活性化される。1本のビット線には512本のワード線が直交して横切っている。従って、これは512x8K=4Mbのセルアレーの入っているブロックを活性化している事になる。32Mbある1つのバンク内には、8個のブロックから成っている。同じバンク内の別のRow Addressはアクセス出来ない仕組になっている。
【0007】
しかし、現実には絶対にアクセス出来ないRow Addressは同じ4Mbのブロック内の他の511本のワード線のみである。センスアンプを共有していない他の7ブロックのワード線は同じバンクであっても、本当はアクセス可能である。にもかかわらずこのブロック単位をバンクとしないのは、バンクが多くなると、バンクのコントロールの複雑さ、シグナルラインの増加の為、チップサイズが大きくなるからである。16あるデータI/Oパッドへは、各バンクから16のデータラインがそれぞれ繋がっており、バンクが増えると、I/Oパッドへの結線が増大する。
【0008】
一方、Rambus42は、センスアンプを共有する512本のワード線で囲まれる4Mbのブロック単位でバンクを構成し、SDRAMより多い全チップで32バンクとしている。データラインの混雑を避ける為、図4の様な縦積み構造であるが、各バンクへのコントロールシグナルの多さから、チップサイズの増大は防げない。また、これ以上バンクを増やすと、ページ長が短くなり、ページミスの確率が増えるので、活性化させたバンクの数を増やしておかねばならない。
【0009】
しかし、新たなRow Accessに利用出来るバンクが少なくなり、Bank Conflictの確率が増えて、肝心のバンクの数を増やす目的であるBank Conflictの削減が得られない。従って、バンクの数を増やして、多くのバンクを活性化しないでおけば、Bank Conflictの確率は下げられるが、ページのヒット率は下がってしまう。この様に、ページモードで高いヒット率を期待する事と、バンク数の多さでBank Conflictを避けようという事は、互いに矛盾する特性で、バンク数を増やしても減らしても、どちらにしても結果的にあまり性能向上には繋がらない。ページミスとBank Conflictの二つの課題をバンク数で解決するのは本質的に無理である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、Random Row Accessにおいて、高いデータレートを得ることができるDRAM及びDRAMへのアクセス方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のDRAMの要旨とするところは、データを記憶する複数のセグメントで構成されたブロックと、複数の副ワード線の内、所定本数の副ワード線を選択するメインワード線と、前記複数のセグメントの内1個と所定本数の副ワード線の内1本とを選択するコーナー・ブロックと、を含むDRAMにおいて、前記コーナー・ブロックが、前記所定本数の副ワード線の内1本を選択する信号が送信される複数本のGlobal Z−Lineと、セグメントを選択する信号が送信されるセグメント選択線と、副ワード線とセグメント選択線が接続された複数のNAND回路と、該NAND回路からの所定信号によって動作する複数のラッチ回路と、を含むことにある。
【0012】
また、本発明のアクセス方法の要旨とするところは、1つのブロックがセグメント・デコーダーによって複数に分割されており、該ブロック内の複数の副ワード線から所望の副ワード線を選択するDRAMのアクセス方法であって、メインワード線をアクティブにすることによって、前記複数の副ワード線から所定本数の副ワード線を選択するステップと、コーナー・ブロックに含まれる複数本のGlobal Z−Lineの内、所望のGlobal Z−Lineとセグメント選択線とをアクティブにすることによって、該コーナー・ブロックに含まれる複数本のLocal Z−Lineの内、該所望のGlobal Z−Lineに対応したLocal Z−Lineをアクティブにするステップと、前記所定本数の副ワード線の中から、アクティブになった前記Local Z−Lineに対応した副ワード線を選択するステップと、を含むことにある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のDRAM及びアクセス方法について、実施の形態を図面を基に説明する。
【0014】
図1に示す本発明のDRAM10は、Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリをベースにしており、ページモードを使用していないため、ページ長は必要ない。理想的にはバースト長に充分なセンスアンプ(SA)の数のみで良い。従って、極端に小さなブロック12の活性化と非常に多くのブロック12を持つ事が出来、ページヒット及びミスを考慮せずに、Bank Conflictのみを少なくすることだけを目的とし、出来るだけブロック12の数を増やす事で、Random Row Access性能の向上を達成できる。
【0015】
データラインの混雑を防ぐ為、DRAM10は、16本のI/Oを4分割し32Mbに分割されたアレー15から4I/Oを取出す構造である。DRAM10のブロック12は、512本のワード線と512本のビットラインペアがマトリックス状に配置されており、それぞれの格子にデータを記憶するセルを有する。ブロック12は、512X512=256Kbのデータが記憶できる。アレー15は32Mbであるため、1つのアレー15におけるブロック12の数は128個である。
【0016】
1つが256kbのブロック12の構造を図2に示す。ブロック12は、ロウ(Row)のセグメント・デコーダー(Segment Row Decoder)20で4個のセグメント21に分割されている。ブロック12内の512本あるビットラインペアー(Bit Line Pairs)18は、ロウのセグメント・デコーダー20によって4分割されている。1024本のビットラインペアー18に渡る1本のメインワード線(Main Word Lines)14から、8本のPolycideで構成された副ワード線16が選択され、この8本のうち1本が選択されるように構成されている。1つのブロック12にメインワード線14は64本である。Polycideの副ワード線16はセグメント・デコーダー20の左右両端に256本のビットラインペアー18に渡って配置されている。1つのセグメント・デコーダー20内では、4本の内1本の副ワード線16が選択される。
【0017】
図2の右端がセグメント・デコーダー20及びコーナー・ブロック(CB)24の回路構成である。コーナー・ブロック24は4本の副ワード線16の内、1本の副ワード線16を選択する信号が送信されるGlobal Z−Line26と、セグメント21を選択する信号であるEnableシグナルが送信されるセグメント選択線28と、4個のNAND回路30と、ラッチ回路32を含む。その他、Reset信号が入力されるReset線36を含む。
【0018】
ロウのセグメント・デコーダー20には、ラッチ回路32に接続された4本のLocal Z−Line34が含まれる。4本のLocal Z−Line34の内、1本のLocal Z−Line34をアクティブにすることによって、Local Z−Line34に接続された副ワード線16が選択される。各セグメント21には、センスアンプ(SA)23が設けられている。
【0019】
次に、副ワード線16の選択の方法、即ち、本発明のDRAM10のアクセス方法について説明する。メインワード線14を選択することにより、8本の副ワード線16が選択される。メインワード線14の選択方法は後述する。
【0020】
32Mbに分割されたアレー15の下から4本のGlobal Z−Line26の内1本にロウのプレデコーダーの出力シグナルがデータ・ラインペア(Data Line Pairs)22で上がってくる。即ち、4本のGlobal Z−Line26の内1本に副ワード線16を選択する信号が供給される。データ・ラインペア22は、1つのブロック12に16本である。コーナー・ブロック24のセグメント選択線28にもEnableシグナルを送信する。Enableシグナルも上記の出力シグナルと同様に供給される。副ワード線16を選択する信号及びEnableシグナルはハイ(High)のパルスであり、この信号によって、4個のNAND回路30の出力の内、1個がロウ(Low)になる。またこのパルスは一連のタイミングチェーンを開始するシグナルでもある。
【0021】
コーナー・ブロック24内で、NAND回路30からロウの信号を受け取ったラッチ回路32が、そのラッチ回路32に接続されたLocal Z−Line34をハイにラッチする。ラッチ後、Enableシグナルのパルスはロウ(Low)になる。このようにラッチ回路32はロウの信号で動作し、4本のLocal Z−Line34から1本が選択される。セグメント・デコーダー20内でハイになったLocal Z−Line34に接続された副ワード線16が活性化させられる。言い換えると、メインワード線14で選択された8本の副ワード線16の内、1本の副ワード線16が選択されたことになる。
【0022】
上記のことをまとめると、メインワード線14によって512本の副ワード線16から8本(所定本数)の副ワード線16を選択し、副ワード線16を選択する信号及びEnableシグナルによって1本の副ワード線16が選択される。
【0023】
また、メインワード線14も図2に示すメイン・ロウ・デコーダ(Main Row Decoder)38によって、同様の手法でラッチされる事により、256Kbのブロック12で、256本のビットラインペアー18に渡る2本のPolycideの副ワード線16が活性化される。即ち、2本の副ワード線16によって512本のビットラインペアー18が活性化される。
【0024】
CB24内にはセンスアンプのセットノードを駆動する回路も入っている。その回路の駆動シグナルを受けて、再書き込みが完了した事を知らせる信号であるReset信号を発生する回路などもCD24内に含み、CB24内でReset信号を発生で発生させ、ラッチ回路32に供給される。Reset信号はデータの再書き込みの終了を示す信号である。この信号をLocal Z−Line34のラッチの解除に使う事により、副ワード線16のリストアーが出来る。Reset信号は更に任意の時間の遅延の後、センスアンプのセットノードのリストアーにも使用される。
【0025】
この様に、読み出し時と書き込み時ともに、副ワード線16の活性化からPrechargeに至るまでの一連の動作が、このCB24内の回路で発生する信号で、逐次処理される。この一連の動作が終了する前に、他の256Kbのブロック12に次のロウアクセスが来ても、最初にアクセスされたブロック12はGlobal Z−Line26の変化に影響されず、そのブロック12の処理を続ける事が出来る。また同時に、次の256Kbのブロック12の処理も並行して進み、独自のシグナルでサイクルを完了する事が出来る。この様に、ブロック12は特別なバンクとしてのGlobalなシグナルがなくても、あたかもバンクと同一の動作が行えるので、Virtual Bank(VB)と呼ぶ。このVB構造は、バンクコントロールシグナル無しに、非常に多数のバンクを有するようなバンク化が行える。
【0026】
Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリで用いたバースト長に渡るデータのPrefetch後、あるいは同じくバースト長に渡る書き込みデータのセルへの一括書き込み後に自動的にPrechargeを行う方式に、ロウアクセスをパイプライン式に短い周期アクセスさせるこの本発明のアクセス方法を適用する事で、バンクコントロール無しに実質的に多くのVBを設置出来、データレートの高速化が可能となる。
【0027】
本発明では、ページモードを廃しており、ページヒット、ミスと言う概念が不要であり、Bank Conflictが無ければ完全にRow−to−RowのアクセスでもSeamless動作が出来、データレートはいつもピーク値である。従ってBank Conflictの確率と言う観点ら従来技術と本発明の性能比較を表1に行う。
【0028】
【表1】
【0029】
メモリシステムバスが64ビット幅(但しRambusは16ビット幅とする)、32バイトのキャッシュラインを想定しての比較である。Bank Conflictの観点で、もう一つ重要な項目は、サイクルタイムとバーストに必要な時間との比である。32バイトのキャッシュラインを64ビット幅で処理するには、4ビットバーストである。Rambusの場合は16ビット幅なので、16ビットバーストである。Random Row AccessがSeamlesになる確率をこの表1では求めている。
【0030】
先ず、サイクルタイムがバースト時間と等しいか、それより短いと、バンクは全く無くてもどのアドレスでもRow−to−RowでSeamlessであるので、その確率は100%となる。サイクルタイムがバーストタイムの2倍の時には、今アクセスされているバンクは次の次のRow Access には使える様に成るので、次のサイクルで使えるのは2バンクであれば、その内の別の1個であるから、確率は50%となる。このサイクルタイムとバーストタイムの比はRandom Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリでは1か2であるので、いつも高い確率でBank Conflict に成らずSeamless動作の成功率が高い。
【0031】
これに比べ、従来のSDRAMDDRやRambusはサイクルタイムが長く、この比は4乃至5と非常に大きい。この場合,Seamlessが成功するには、この4乃至5サイクル続けてBank Conflictを避けなければ成らない。従って、必然的に高い確率は得られない。例えばSDRAM DDRにおいて、上記の比が4で4バンクの場合、最初のRow Accessはどこのバンクでも良いが、2回目が4バンクの内3バンクしか使えず、3回目はそれが2になり,4回目では最初のバンクはまだPrechargeを完了してなく使用できず、残っている1個のみである事から、4サイクルが全てBank Conflict無しでSeamlessが完成する確率は(1×3/4×2/4×1/4)×100=9.375%となる。一般的にバンク数がBで、サイクルタイムとバーストタイムの比をRとすれば、成功確率は以下の式1で与えられる。
【0032】
【式1】
【0033】
Rambusの場合にはShared Sense Ampでバンクが1つ使われると、その上下のバンクはセンスアンプが使われており、合計で3バンクしか使えないので、以下の式2となり、バンクの数の割には成功確率は低い。
【0034】
【式2】
【0035】
一方本発明の場合、Rが1か2のRandom Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリであり、2バンクでも上記の確率は50%となりバンク数が増えると急速に高くなる。16バンクでも94%にも成り、128Mbで可能な128バンクでは、99.3%にも成り、これはほぼ常にどんなアドレスでのRow−to−Row AccessでもSeamless動作が出来ることを示している。また、RambusのようなShared Sense Ampであっても、16バンクでも81%にも成る。
【0036】
その他、本発明のVB方式は、テスト時間の大幅削減による低コスト化を行える。通常のSDRAMやRambusのバンク構成では、バンクを活性化しておいたまま、他のバンクにアクセスが行く為、これらを組み合せた形での様々なテストが必要になる。バンク数が増えるとこの組み合せ数は膨大になり、テストコストの大幅上昇につながる。その為にもバンク数は増やせない。事実Rambusの16バンクとか32バンクでも同時に活性化しておけるのは4バンクに限られている。これは、ページ長を短くしている事に成り、ページヒットを上げられないことにも成っている。一方、本発明では、バンクコントロールが不要で、またセンスアンプを活性化したまま、別のバンクをアクセスする事が無いので、その様な複雑な組み合せテストは要らない。本発明のDRAM10は、全く通常のRandom Row Accessを短い周期でまわすテストで良い。
【0037】
また本発明は、ワード線の選択からPrecharge完了までの動作ロウアクセス動作をCB内で発生させたシグナルで処理する方法の発明であり、(1)Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリで用いたPrefetch後、一括書き込み後の自動Precharge方法、(2)Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリで用いたCycle/Burstタイム比2の様な小さい方法、との組み合せでより大きな効果が得られる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について上記に記載したが、本発明の実施の形態は上記に限定されるものではない。例えば、コーナー・ブロック24のラッチ回路32がハイの信号で動作する回路に変更することも可能である。この場合、NAND回路30は、AND回路に変更される。
【0039】
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正及び変形を加えた態様で実施できるものである。
【0040】
【発明の効果】
本発明のDRAM及びアクセス方法によると、従来技術でのバンクの位置づけが、先ずページモードの多用で、ページミス時の為にバンクを設けるという発想から抜出した。即ち、ページモードを廃し、ブロックの活性化でサイクルタイムの大幅短縮をはかり、Random Row Access性能そのものを改善した。本発明は、このブロックの活性化を上手く利用して、従来の様な、バンクコントロール無しに、あたかも実質的に、はるかに多数のバンクを有している様な動作を可能にし、データレートが80%以上に向上された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDRAMの構成を示す図である。
【図2】図1のDRAMの構造を4段階で示した図である。
【図3】従来のSDRAMの構成を示す図である。
【図4】従来のRAMBUSの構成を示す図である。
【符号の説明】
10:DRAM
12:ブロック(VB)
14:メインワード線
15:32Mbに分割されたアレー
16:副ワード線
18:ビットラインペアー
20:ロウのセグメント・デコーダー
21:セグメント
22:データ・ラインペア
23:センスアンプ
24:コーナー・ブロック
26:Global Z−Line
28:セグメント選択線
30:NAND回路
32:ラッチ回路
34:Local Z−Line
36:Reset線
38:メインロウデコーダ
40:SDRAM
42:Rambus
【発明の属する技術分野】
本発明は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)において、アクセスを複数に分割したブロックに限定して行い、そのRow Addressのラッチ、センスアンプの活性化、さらにWrite−back後のPrecharge(プリチャージ)までを、全てこのブロック内の回路による信号でコントロールする事により、あたかも非常に多数のバンクがある様なアクセスを可能にする方法に関し、Random Row Accessでの高いデータレートを得るDRAM及びアクセス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAMの速度はMPUなどに比べて遅く、コンピュータの性能向上の大きな障害になっている。特にRow Addressが連続して変わる動作(Random Row Access)ではアクセス時間が長い事に加えて、前のアクセスのPrechargeにも時間がかかり、DRAMの動作は大変に遅くなる。Random Row Accessになるのをできるだけ防ぐ為に、最近の高性能DRAMであるSDRAM(Synchronous DRAM),SDRAM DDR(SDRAM Double Data Rate),Rambusなど全てがバンクを設けている。DRAMの高速化の為に、同じページ内のカラムアドレスにアクセスされる様、プログラムやメモリへのマッピングに工夫が成されている。
【0003】
しかし、個々のプログラム間ではその様な事が出来ず、必ず別のRow Addressへのアクセスとなる。バンクを設ける事により、次のRow Addressが今アクセス中のRowと別のバンクであれば、この現在アクセス中のRowをPrechargeせずに、次のRow Addressへのアクセスを開始出来る。従って、前回のバーストが終了すると同時に次回のバーストが始まり、データバスは時間的空間のない高速処理が可能となる。
【0004】
この様に次から次へとBank Conflict無しに別のバンクに移るには、かなりバンクの数を増やさなければ効果が無い。バンクごとにActive, Precharge, Read, Writeの信号とこの信号のコントロールが必要である。多数バンクを設けることはチップサイズの増大をもたらすので、SDRAMでは4バンクしか設けられない。
【0005】
Rambusはチップサイズ増大によって、72Mbで16バンク、144Mbで32バンクとしている。Rambusの場合には、サイクルタイムが長い事と、Shared Sense Ampをまたいでバンクを構成しているので、一回のRow Accessで3バンクが実質的に占有されてしまう為、後述の様に多大なチップサイズの増大を行い、32バンクに増加しても効果は少ない。従って、どの種類のDRAMもRandom Row Accessに対しては高いデータレートを出す事は出来ないのが現状である。
【0006】
上記の内容を、128Mb(8Mbx16)の同一ハードウエアーを例にとり詳細に説明する。図3に示すように従来のSDRAM40の場合は4バンクであり、1バンク当り32Mbとなるが、これらは独立したブロックとなっている。1回のRow Accessで8Kbのセンスアンプが活性化される。1本のビット線には512本のワード線が直交して横切っている。従って、これは512x8K=4Mbのセルアレーの入っているブロックを活性化している事になる。32Mbある1つのバンク内には、8個のブロックから成っている。同じバンク内の別のRow Addressはアクセス出来ない仕組になっている。
【0007】
しかし、現実には絶対にアクセス出来ないRow Addressは同じ4Mbのブロック内の他の511本のワード線のみである。センスアンプを共有していない他の7ブロックのワード線は同じバンクであっても、本当はアクセス可能である。にもかかわらずこのブロック単位をバンクとしないのは、バンクが多くなると、バンクのコントロールの複雑さ、シグナルラインの増加の為、チップサイズが大きくなるからである。16あるデータI/Oパッドへは、各バンクから16のデータラインがそれぞれ繋がっており、バンクが増えると、I/Oパッドへの結線が増大する。
【0008】
一方、Rambus42は、センスアンプを共有する512本のワード線で囲まれる4Mbのブロック単位でバンクを構成し、SDRAMより多い全チップで32バンクとしている。データラインの混雑を避ける為、図4の様な縦積み構造であるが、各バンクへのコントロールシグナルの多さから、チップサイズの増大は防げない。また、これ以上バンクを増やすと、ページ長が短くなり、ページミスの確率が増えるので、活性化させたバンクの数を増やしておかねばならない。
【0009】
しかし、新たなRow Accessに利用出来るバンクが少なくなり、Bank Conflictの確率が増えて、肝心のバンクの数を増やす目的であるBank Conflictの削減が得られない。従って、バンクの数を増やして、多くのバンクを活性化しないでおけば、Bank Conflictの確率は下げられるが、ページのヒット率は下がってしまう。この様に、ページモードで高いヒット率を期待する事と、バンク数の多さでBank Conflictを避けようという事は、互いに矛盾する特性で、バンク数を増やしても減らしても、どちらにしても結果的にあまり性能向上には繋がらない。ページミスとBank Conflictの二つの課題をバンク数で解決するのは本質的に無理である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、Random Row Accessにおいて、高いデータレートを得ることができるDRAM及びDRAMへのアクセス方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のDRAMの要旨とするところは、データを記憶する複数のセグメントで構成されたブロックと、複数の副ワード線の内、所定本数の副ワード線を選択するメインワード線と、前記複数のセグメントの内1個と所定本数の副ワード線の内1本とを選択するコーナー・ブロックと、を含むDRAMにおいて、前記コーナー・ブロックが、前記所定本数の副ワード線の内1本を選択する信号が送信される複数本のGlobal Z−Lineと、セグメントを選択する信号が送信されるセグメント選択線と、副ワード線とセグメント選択線が接続された複数のNAND回路と、該NAND回路からの所定信号によって動作する複数のラッチ回路と、を含むことにある。
【0012】
また、本発明のアクセス方法の要旨とするところは、1つのブロックがセグメント・デコーダーによって複数に分割されており、該ブロック内の複数の副ワード線から所望の副ワード線を選択するDRAMのアクセス方法であって、メインワード線をアクティブにすることによって、前記複数の副ワード線から所定本数の副ワード線を選択するステップと、コーナー・ブロックに含まれる複数本のGlobal Z−Lineの内、所望のGlobal Z−Lineとセグメント選択線とをアクティブにすることによって、該コーナー・ブロックに含まれる複数本のLocal Z−Lineの内、該所望のGlobal Z−Lineに対応したLocal Z−Lineをアクティブにするステップと、前記所定本数の副ワード線の中から、アクティブになった前記Local Z−Lineに対応した副ワード線を選択するステップと、を含むことにある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のDRAM及びアクセス方法について、実施の形態を図面を基に説明する。
【0014】
図1に示す本発明のDRAM10は、Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリをベースにしており、ページモードを使用していないため、ページ長は必要ない。理想的にはバースト長に充分なセンスアンプ(SA)の数のみで良い。従って、極端に小さなブロック12の活性化と非常に多くのブロック12を持つ事が出来、ページヒット及びミスを考慮せずに、Bank Conflictのみを少なくすることだけを目的とし、出来るだけブロック12の数を増やす事で、Random Row Access性能の向上を達成できる。
【0015】
データラインの混雑を防ぐ為、DRAM10は、16本のI/Oを4分割し32Mbに分割されたアレー15から4I/Oを取出す構造である。DRAM10のブロック12は、512本のワード線と512本のビットラインペアがマトリックス状に配置されており、それぞれの格子にデータを記憶するセルを有する。ブロック12は、512X512=256Kbのデータが記憶できる。アレー15は32Mbであるため、1つのアレー15におけるブロック12の数は128個である。
【0016】
1つが256kbのブロック12の構造を図2に示す。ブロック12は、ロウ(Row)のセグメント・デコーダー(Segment Row Decoder)20で4個のセグメント21に分割されている。ブロック12内の512本あるビットラインペアー(Bit Line Pairs)18は、ロウのセグメント・デコーダー20によって4分割されている。1024本のビットラインペアー18に渡る1本のメインワード線(Main Word Lines)14から、8本のPolycideで構成された副ワード線16が選択され、この8本のうち1本が選択されるように構成されている。1つのブロック12にメインワード線14は64本である。Polycideの副ワード線16はセグメント・デコーダー20の左右両端に256本のビットラインペアー18に渡って配置されている。1つのセグメント・デコーダー20内では、4本の内1本の副ワード線16が選択される。
【0017】
図2の右端がセグメント・デコーダー20及びコーナー・ブロック(CB)24の回路構成である。コーナー・ブロック24は4本の副ワード線16の内、1本の副ワード線16を選択する信号が送信されるGlobal Z−Line26と、セグメント21を選択する信号であるEnableシグナルが送信されるセグメント選択線28と、4個のNAND回路30と、ラッチ回路32を含む。その他、Reset信号が入力されるReset線36を含む。
【0018】
ロウのセグメント・デコーダー20には、ラッチ回路32に接続された4本のLocal Z−Line34が含まれる。4本のLocal Z−Line34の内、1本のLocal Z−Line34をアクティブにすることによって、Local Z−Line34に接続された副ワード線16が選択される。各セグメント21には、センスアンプ(SA)23が設けられている。
【0019】
次に、副ワード線16の選択の方法、即ち、本発明のDRAM10のアクセス方法について説明する。メインワード線14を選択することにより、8本の副ワード線16が選択される。メインワード線14の選択方法は後述する。
【0020】
32Mbに分割されたアレー15の下から4本のGlobal Z−Line26の内1本にロウのプレデコーダーの出力シグナルがデータ・ラインペア(Data Line Pairs)22で上がってくる。即ち、4本のGlobal Z−Line26の内1本に副ワード線16を選択する信号が供給される。データ・ラインペア22は、1つのブロック12に16本である。コーナー・ブロック24のセグメント選択線28にもEnableシグナルを送信する。Enableシグナルも上記の出力シグナルと同様に供給される。副ワード線16を選択する信号及びEnableシグナルはハイ(High)のパルスであり、この信号によって、4個のNAND回路30の出力の内、1個がロウ(Low)になる。またこのパルスは一連のタイミングチェーンを開始するシグナルでもある。
【0021】
コーナー・ブロック24内で、NAND回路30からロウの信号を受け取ったラッチ回路32が、そのラッチ回路32に接続されたLocal Z−Line34をハイにラッチする。ラッチ後、Enableシグナルのパルスはロウ(Low)になる。このようにラッチ回路32はロウの信号で動作し、4本のLocal Z−Line34から1本が選択される。セグメント・デコーダー20内でハイになったLocal Z−Line34に接続された副ワード線16が活性化させられる。言い換えると、メインワード線14で選択された8本の副ワード線16の内、1本の副ワード線16が選択されたことになる。
【0022】
上記のことをまとめると、メインワード線14によって512本の副ワード線16から8本(所定本数)の副ワード線16を選択し、副ワード線16を選択する信号及びEnableシグナルによって1本の副ワード線16が選択される。
【0023】
また、メインワード線14も図2に示すメイン・ロウ・デコーダ(Main Row Decoder)38によって、同様の手法でラッチされる事により、256Kbのブロック12で、256本のビットラインペアー18に渡る2本のPolycideの副ワード線16が活性化される。即ち、2本の副ワード線16によって512本のビットラインペアー18が活性化される。
【0024】
CB24内にはセンスアンプのセットノードを駆動する回路も入っている。その回路の駆動シグナルを受けて、再書き込みが完了した事を知らせる信号であるReset信号を発生する回路などもCD24内に含み、CB24内でReset信号を発生で発生させ、ラッチ回路32に供給される。Reset信号はデータの再書き込みの終了を示す信号である。この信号をLocal Z−Line34のラッチの解除に使う事により、副ワード線16のリストアーが出来る。Reset信号は更に任意の時間の遅延の後、センスアンプのセットノードのリストアーにも使用される。
【0025】
この様に、読み出し時と書き込み時ともに、副ワード線16の活性化からPrechargeに至るまでの一連の動作が、このCB24内の回路で発生する信号で、逐次処理される。この一連の動作が終了する前に、他の256Kbのブロック12に次のロウアクセスが来ても、最初にアクセスされたブロック12はGlobal Z−Line26の変化に影響されず、そのブロック12の処理を続ける事が出来る。また同時に、次の256Kbのブロック12の処理も並行して進み、独自のシグナルでサイクルを完了する事が出来る。この様に、ブロック12は特別なバンクとしてのGlobalなシグナルがなくても、あたかもバンクと同一の動作が行えるので、Virtual Bank(VB)と呼ぶ。このVB構造は、バンクコントロールシグナル無しに、非常に多数のバンクを有するようなバンク化が行える。
【0026】
Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリで用いたバースト長に渡るデータのPrefetch後、あるいは同じくバースト長に渡る書き込みデータのセルへの一括書き込み後に自動的にPrechargeを行う方式に、ロウアクセスをパイプライン式に短い周期アクセスさせるこの本発明のアクセス方法を適用する事で、バンクコントロール無しに実質的に多くのVBを設置出来、データレートの高速化が可能となる。
【0027】
本発明では、ページモードを廃しており、ページヒット、ミスと言う概念が不要であり、Bank Conflictが無ければ完全にRow−to−RowのアクセスでもSeamless動作が出来、データレートはいつもピーク値である。従ってBank Conflictの確率と言う観点ら従来技術と本発明の性能比較を表1に行う。
【0028】
【表1】
【0029】
メモリシステムバスが64ビット幅(但しRambusは16ビット幅とする)、32バイトのキャッシュラインを想定しての比較である。Bank Conflictの観点で、もう一つ重要な項目は、サイクルタイムとバーストに必要な時間との比である。32バイトのキャッシュラインを64ビット幅で処理するには、4ビットバーストである。Rambusの場合は16ビット幅なので、16ビットバーストである。Random Row AccessがSeamlesになる確率をこの表1では求めている。
【0030】
先ず、サイクルタイムがバースト時間と等しいか、それより短いと、バンクは全く無くてもどのアドレスでもRow−to−RowでSeamlessであるので、その確率は100%となる。サイクルタイムがバーストタイムの2倍の時には、今アクセスされているバンクは次の次のRow Access には使える様に成るので、次のサイクルで使えるのは2バンクであれば、その内の別の1個であるから、確率は50%となる。このサイクルタイムとバーストタイムの比はRandom Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリでは1か2であるので、いつも高い確率でBank Conflict に成らずSeamless動作の成功率が高い。
【0031】
これに比べ、従来のSDRAMDDRやRambusはサイクルタイムが長く、この比は4乃至5と非常に大きい。この場合,Seamlessが成功するには、この4乃至5サイクル続けてBank Conflictを避けなければ成らない。従って、必然的に高い確率は得られない。例えばSDRAM DDRにおいて、上記の比が4で4バンクの場合、最初のRow Accessはどこのバンクでも良いが、2回目が4バンクの内3バンクしか使えず、3回目はそれが2になり,4回目では最初のバンクはまだPrechargeを完了してなく使用できず、残っている1個のみである事から、4サイクルが全てBank Conflict無しでSeamlessが完成する確率は(1×3/4×2/4×1/4)×100=9.375%となる。一般的にバンク数がBで、サイクルタイムとバーストタイムの比をRとすれば、成功確率は以下の式1で与えられる。
【0032】
【式1】
【0033】
Rambusの場合にはShared Sense Ampでバンクが1つ使われると、その上下のバンクはセンスアンプが使われており、合計で3バンクしか使えないので、以下の式2となり、バンクの数の割には成功確率は低い。
【0034】
【式2】
【0035】
一方本発明の場合、Rが1か2のRandom Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリであり、2バンクでも上記の確率は50%となりバンク数が増えると急速に高くなる。16バンクでも94%にも成り、128Mbで可能な128バンクでは、99.3%にも成り、これはほぼ常にどんなアドレスでのRow−to−Row AccessでもSeamless動作が出来ることを示している。また、RambusのようなShared Sense Ampであっても、16バンクでも81%にも成る。
【0036】
その他、本発明のVB方式は、テスト時間の大幅削減による低コスト化を行える。通常のSDRAMやRambusのバンク構成では、バンクを活性化しておいたまま、他のバンクにアクセスが行く為、これらを組み合せた形での様々なテストが必要になる。バンク数が増えるとこの組み合せ数は膨大になり、テストコストの大幅上昇につながる。その為にもバンク数は増やせない。事実Rambusの16バンクとか32バンクでも同時に活性化しておけるのは4バンクに限られている。これは、ページ長を短くしている事に成り、ページヒットを上げられないことにも成っている。一方、本発明では、バンクコントロールが不要で、またセンスアンプを活性化したまま、別のバンクをアクセスする事が無いので、その様な複雑な組み合せテストは要らない。本発明のDRAM10は、全く通常のRandom Row Accessを短い周期でまわすテストで良い。
【0037】
また本発明は、ワード線の選択からPrecharge完了までの動作ロウアクセス動作をCB内で発生させたシグナルで処理する方法の発明であり、(1)Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリで用いたPrefetch後、一括書き込み後の自動Precharge方法、(2)Random Row AccessでのSeamlessな動作をねらったメモリで用いたCycle/Burstタイム比2の様な小さい方法、との組み合せでより大きな効果が得られる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について上記に記載したが、本発明の実施の形態は上記に限定されるものではない。例えば、コーナー・ブロック24のラッチ回路32がハイの信号で動作する回路に変更することも可能である。この場合、NAND回路30は、AND回路に変更される。
【0039】
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正及び変形を加えた態様で実施できるものである。
【0040】
【発明の効果】
本発明のDRAM及びアクセス方法によると、従来技術でのバンクの位置づけが、先ずページモードの多用で、ページミス時の為にバンクを設けるという発想から抜出した。即ち、ページモードを廃し、ブロックの活性化でサイクルタイムの大幅短縮をはかり、Random Row Access性能そのものを改善した。本発明は、このブロックの活性化を上手く利用して、従来の様な、バンクコントロール無しに、あたかも実質的に、はるかに多数のバンクを有している様な動作を可能にし、データレートが80%以上に向上された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDRAMの構成を示す図である。
【図2】図1のDRAMの構造を4段階で示した図である。
【図3】従来のSDRAMの構成を示す図である。
【図4】従来のRAMBUSの構成を示す図である。
【符号の説明】
10:DRAM
12:ブロック(VB)
14:メインワード線
15:32Mbに分割されたアレー
16:副ワード線
18:ビットラインペアー
20:ロウのセグメント・デコーダー
21:セグメント
22:データ・ラインペア
23:センスアンプ
24:コーナー・ブロック
26:Global Z−Line
28:セグメント選択線
30:NAND回路
32:ラッチ回路
34:Local Z−Line
36:Reset線
38:メインロウデコーダ
40:SDRAM
42:Rambus
Claims (7)
- データを記憶する複数のセグメントで構成されたブロックと、複数の副ワード線の内、所定本数の副ワード線を選択するメインワード線と、前記複数のセグメントの内1個と所定本数の副ワード線の内1本とを選択するコーナー・ブロックと、を含むDRAMにおいて、
前記コーナー・ブロックが、前記所定本数の副ワード線の内1本を選択する信号が送信される複数本のGlobal Z−Lineと、セグメントを選択する信号が送信されるセグメント選択線と、副ワード線とセグメント選択線が接続された複数のNAND回路と、該NAND回路からの所定信号によって動作する複数のラッチ回路と、を含む請求項1に記載のDRAM。 - 前記ラッチ回路に接続され、該ラッチ回路が動作することによってアクティブになるLocal Z−Lineを含む請求項1に記載のDRAM。
- 前記コーナー・ブロックに前記センスアンプのセットノードを駆動するための信号を発生させる回路を含む請求項1乃至2に記載のDRAM。
- 前記セットノードを駆動するための信号によって、データの再書き込みの完了を示すReset信号を発生する回路を前記コーナー・ブロックに有する請求項3に記載のDRAM。
- 1つのブロックがセグメント・デコーダーによって複数に分割されており、該ブロック内の複数の副ワード線から所望の副ワード線を選択するDRAMのアクセス方法であって、
メインワード線をアクティブにし、前記複数の副ワード線から所定本数の副ワード線を選択するステップと、
コーナー・ブロックに含まれる複数本のGlobal Z−Lineの内、所望のGlobal Z−Lineとセグメント選択線とをアクティブにし、該コーナー・ブロックに含まれる複数本のLocal Z−Lineの内、該所望のGlobal Z−Lineに対応したLocal Z−Lineをアクティブにするステップと、
前記所定本数の副ワード線の中から、アクティブになった前記Local Z−Lineに対応した副ワード線を選択するステップと、
を含むアクセス方法。 - 前記ブロックごとにセンスアンプを有し、前記コーナー・ブロックから該センスアンプのセットノードを駆動させる信号を発信するステップを含む請求項5に記載のアクセス方法。
- 前記アクティブになったLocal Z−Lineを前記コーナー・ブロックの回路によってリセットするステップを含む請求項5乃至6に記載のアクセス方法。
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