JP2004287954A - 検索システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リンクされた他のデータベースに格納された関連するデータを検索抽出できるようにする。またリンクが形成された後に追加登録された関連データも検索抽出できるようにする。
【解決手段】参照したいデータをクリックして検索指示をしたとき、検索指示されたデータに付与された検索キーワードを入手する。そして、この検索キーワードを用いて同一の検索キーワードが付与された関連するデータも含めて検索抽出してそのリストを表示する。表示されたリストから参照したデータを指示してその詳細情報を得る。
【選択図】 図3
【解決手段】参照したいデータをクリックして検索指示をしたとき、検索指示されたデータに付与された検索キーワードを入手する。そして、この検索キーワードを用いて同一の検索キーワードが付与された関連するデータも含めて検索抽出してそのリストを表示する。表示されたリストから参照したデータを指示してその詳細情報を得る。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報検索に利用される。本発明は、設計支援システムとして開発されたものであるが、相互にリンクされたデータベース間でリンクされた情報を指定して参照する場合に、リンクで指定された情報に関連する情報を自動的に検索抽出できる検索システムとして利用できる。本発明は、特にデータベース間のリンクを形成した後に更新あるいは追加された情報も併せて参照することが可能な情報検索システムとして利用できる。
【0002】
【従来の技術】
設計者が設計指針などの設計マニュアルが格納された設計情報データベースを用いて設計作業を行っている場合に、いま設計を行っている製品に関するトラブルの事象例や、どのような試験を行うかの試験方法データベースにある情報を参照しながら設計作業をすすめることがよい。
【0003】
このような場合、一般的には、トラブル事例のデータベースや試験方法のデータベースにそれぞれアクセスし、各データベースごとに参照したいトラブル事例、試験方法に関する検索キーワードを入力して、参照したいトラブル事例や試験方法を検索抽出することができる。このような検索は、それぞれのデータベースごとの検索になるため、設計者はそれぞれのデータベースに関する検索方法に習熟する必要があり、利用者にとって使いやすいものではない。
【0004】
従来例として、画像の特徴を抽出し、この特徴を検索キーワードとして検索する装置(例えば、特許文献1参照)や入力された文字列から検索キーワードを取得して検索を行う装置(例えば、特許文献2参照)などがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−007469号公報
【特許文献2】
特開2002−117061号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、関連するデータベースをリンクさせておき、一つのデータベースを使用中にその中に埋め込まれた関連するデータベースの関連するデータのアドレスをクリックすることにより関連するデータを検索表示する方式では、リンクさせたデータしか検索抽出できない問題がある。例えば、設計マニュアルデータベースを使用しているときに、現在設計を行っている製品に関連するトラブル事例が登録されているトラブル情報データベースを呼び出して参照しようとする場合、その設計マニュアルデータベースにリンクされたトラブル事例のケースしか検索抽出することができない。
【0007】
新たな事例が発生し、それがトラブル情報データベースに登録されても、その登録された事例が設計マニュアルデータベース側にリンクされていなければ、新たな事例については設計マニュアルデータベースから検索抽出をすることができない。設計マニュアルデータベース側から検索抽出するためには、トラブル情報データベースに新たなトラブル事例を追加登録あるいは更新をするときに、設計マニュアルデータベース側の埋め込まれる検索用アドレスを常に更新する作業が必要である。
【0008】
このため、複数の関連するデータベース間でリンクを張って参照することができる検索システムでは、新たに情報を追加更新していく場合に最新の情報を参照できるようにリンクの更新作業を常に行わなければならない問題がある。
【0009】
本発明は、一つのデータベースを使用しているときに、当該データベースにリンクされた他のデータベースのデータに関連するデータを検索抽出できる検索システムを提供することを目的とする。また、本発明は、他のデータベースに追加更新された情報も検索抽出でき、データベースのメンテナンス作業を容易にする検索システムを提供することを目的とする。また、本発明は、データベースのリンクを形成した後に追加された関連する情報を自動的に検索抽出できる検索システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
一つのデータベースを使用中に、当該データベースに埋め込まれた検索用アドレスを指示することでリンクされた他のデータベースにアクセス可能な検索システムでは、リンクされた他のデータベースには、検索項目であり、データベースにそれぞれ格納登録される一つの検索データ(例えば一つの事例について記述された内容)について付与する検索キーワードとしてあらかじめ当該データベースで付与されるキーワードを定めておき、例えば、検索データの識別名(ケース番号あるいは事例の表題などの識別名)と検索キーワードとの対応関係を示す検索ファイル(索引テーブル)を作成しておく。
【0011】
一つのデータベースには、関連するデータベースに格納された検索データの検索用アドレス(検索ファイルのアドレスを指示するポインタ)が埋め込まれており、ユーザが表示されている検索用アドレスをクリックすると、当該関連する他のデータベースの検索ファイルの指示された検索データに付与された検索キーワードを取得する。そしてこの取得した検索キーワードで再度、検索ファイルを検索すると、最初の指定された検索データに付与された検索キーワードで分類指定される検索データに関連する検索データのリストを取得することができる。そして、この取得した各検索データをリストから指示することで各事例について当該データベースに格納されている詳細な情報を抽出表示することができる。
【0012】
このため、リンクが張られた検索データに関連し、リンクに表示されていない関連する検索データを自動的に検索抽出することができる。また、新たな情報が追加更新されても、ユーザは、一つのデータベースにおいてリンクが張られた他のデータベースで追加更新された情報に関するリンク用アドレスが更新されていなくても、この追加更新された情報も併せて検索抽出することができるため、他のデータベースの追加更新時におけるリンクの追加更新を必要とせず、データベースのメンテナンス作業負荷を軽減することができる。
【0013】
本発明は容器包装設計支援システムとして、設計情報データベースに、当該容器包装についてのトラブル情報データベース、試験方法のデータベースなどがリンクされた構成において、設計情報データベースを使用して設計作業中に、過去の容器包装についてのトラブル情報を参照したいときに、トラブル情報データベースに埋め込まれたトラブル事例と同じ検索キーワードが付与された関連するトラブル事例を検索抽出することができる。この検索抽出できるトラブル事例は、二つのデータベースにリンクを張る作業が行われた後に、トラブル情報データベースに追加登録された新たなトラブル事例も含まれるので、データベース間のリンクの更新作業が不要であり、データベースの管理を容易とする。
【0014】
すなわち、本発明の第一の観点は、一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能な検索システムである。
【0015】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備え、この検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する手段と、この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する手段とを備えたところにある。
【0016】
これにより、ユーザが表示されている検索用アドレスをクリックすると、関連するデータベースの検索ファイルの検索データに付与された検索キーワードを取得し、この取得した検索キーワードで再度、検索ファイルを検索することにより、最初の検索データに付与された検索キーワードで分類指定される検索データに関連する検索データのリストを取得することができ、この取得した各検索データをリストから指示することで各事例について当該データベースに格納されている詳細な情報を抽出表示することができる。したがって、データベースの追加更新時におけるリンクの追加更新を必要とせず、データベースのメンテナンス作業負荷を軽減することができる。
【0017】
さらに、前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する手段と、この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する手段とを備えることができる。
【0018】
これにより、ユーザが直接クリックして指定した検索ファイル以外にも関連する検索ファイルが異なるデータベースに存在する場合には、これを自動的に検索することができるので、ユーザは、関連するデータを洩れなく参照することができる。
【0019】
本発明の第二の観点は検索方法であって、本発明の特徴とするところは、データベースに格納する検索データについて、当該検索データの属性について検索キーワードとして付与すべき検索キーワードがあらかじめ定められ、データベースに格納された検索データに対応して前記検索キーワードが付与された検索ファイルを生成し、データベースに前記検索データに対応する前記検索ファイルのアドレスが埋め込まれ、前記検索データを含む前記検索ファイルのアドレスが指示されたとき、前記検索ファイルにより、当該検索データに付与された検索キーワードを抽出し、前記検索ファイルからこの検索キーワードが付与された検索データのリストを再度検索抽出して表示するところにある。
【0020】
さらに、前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出し、この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出して表示することができる。
【0021】
本発明の第三の観点は、一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能であり、前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備えた検索システムに用いられるプログラムである。
【0022】
ここで、本発明の特徴とするところは、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、前記検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する機能と、この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する機能とを実現させるところにある。
【0023】
さらに、前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する機能と、この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する機能とを実現させることもできる。
【0024】
このプログラムは、記録媒体に記録されて情報処理装置にインストールされ、あるいは通信回線を介して情報処理装置にインストールされることにより当該情報処理装置を所望の検索システムの装置として機能させることができる。
【0025】
これにより、情報処理装置を用いて、データベースを使用しているときに、当該データベースにリンクされた他のデータベースのデータに関連するデータを検索抽出でき、他のデータベースに追加更新された情報も検索抽出でき、データベースのメンテナンス作業を容易にし、データベースのリンクを形成した後に追加された関連する情報を自動的に検索抽出できる検索システムを実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
この実施の形態では、本発明を包装容器設計支援システムとして実現した場合の例で説明する。
【0028】
図1は、包装容器設計支援システムの構成例を示すブロック図である。設計支援システムは、一つのデータベースとして設計情報データベース1を備えており、他のデータベースとしてトラブル情報データベース2と試験方法データベース3とを備えており、ユーザ(設計作業者)は各端末6−1〜6−nを操作し、設計作業を行う。
【0029】
すなわち、本実施例の検索システムは、一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能な検索システムである。
【0030】
ここで、本実施例の特徴とするところは、前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備え、この検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する検索キーワード抽出部4と、この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する再検索部5とを備えたところにある。
【0031】
設計情報データベース1は、包装容器を設計するための設計データや設計マニュアル情報等が格納されている。ここで、例えば、設計マニュアルのデータを表示して作業をしているとき、落下強度からの材質選定マニュアルの項を表示していると、この材質選定マニュアルの欄には、トラブル情報データベース2に登録されている、過去にあった落下破壊のトラブル事例がそのケース番号と表題とともにウィンドウに表示される。
【0032】
図2にその表示例を示す。図2の設計マニュアルを表示しているときのトラブル情報データベースにリンクされたトラブル事例の表示ウィンドウを示すものであり、ケース番号(1111、2222)とともに、そのケース番号の表題、例えば「落下破袋(2222)」のように表示される。この表示されたケース番号がトラブル情報データベース2の検索ファイルの各トラブル事例ケースのアドレスを指示するポインタになっており、ユーザがこのポインタをクリックすると、検索キーワード抽出部4は、リンク先の検索ファイルにアクセスしてトラブル情報データベース2を検索するための検索キーワードを検索抽出する。図2の右側は、トラブル事例(1111、2222)のウィンドウをクリックしたときにトラブル情報データベース2の検索ファイルから検索抽出される関連するトラブル事例の表示リストの例を示すものである。
【0033】
本発明実施の形態の特徴とするところは、リンクが張られたトラブル事例1111、2222を表示するだけではなく、再検索部5は、このクリックされた事例に付与された検索キーワードを取得して、同一の検索キーワードで再度検索ファイルを検索して、同一の検索キーワードが付与された関連するトラブル事例を検索抽出して図2のように関連トラブル情報リストとして表示するところにある。
【0034】
図3に、上述の設計マニュアルを参照中に、トラブル情報データベース2を検索して関連するトラブル事例を検索抽出する関連トラブル情報検索動作のフローチャートを示して説明する。ユーザは、設計マニュアルを表示して作業中に、関連するトラブル情報を参照したいときは、当該設計マニュアルの表示画面にウィンドウで表示されているトラブル情報リンク先をクリックする。これは、設計情報データベース1に埋め込まれたトラブル情報データベース2の検索ファイルのアドレスを指示することであり、これにより、トラブル情報データベース2の検索キーワード抽出部4がキーワード検索を開始する。ユーザによりトラブル情報リンク先がクリックされると(S11)、検索キーワード抽出部4は、トラブル情報データベース2のトラブル事例のケースナンバーを入手する(S12)。
【0035】
トラブル情報データベース2の検索ファイルへリンクされると、指示されたトラブル事例のケース番号に付与された検索キーワードを取得する(S13)。検索ファイルは、トラブル情報データベース2の索引にあたる。この検索ファイルでは、トラブルケースごとに、トラブルカテゴリ、トラブルの詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態などにわけて、トラブルの事例ごとに、検索キーワードが付与されている。この検索キーワードは、トラブルの事例の属性に対応してトラブル情報データベース2で使用されるキーワードとして決められたいわば制限検索キーワードであり、データベースを作成するときに自由に付与できるフリーキーワードではない。
【0036】
次に、再検索部5は、検索キーワード抽出部4が入手した検索キーワードを用いて、今度は指定されたトラブル情報データベース2の検索ファイルを検索する(S14)。最初にクリックしたトラブル事例に付与された検索キーワードと同一の検索キーワードが付与されている関連するトラブル事例が検索抽出されるのでそのリストを表示する(S15)。この関連トラブル情報リストの表示例が図2の右側に示したものである。ユーザは、この表示された関連トラブル情報リストを見て、表示したいトラブル情報をクリックして表示を指示すると(S16)、指示されたトラブル情報(トラブル事例)の詳細をトラブル情報データベース2から詳細情報を抽出して表示する(S17)。
【0037】
そのトラブル情報の詳細としては、トラブル事例ナンバー、表題、検索キーワード、原因、対策の詳細、トラブルの詳細図面、発生年月日、対策年月日、データベースへの登録日などの情報が表示される。
【0038】
図4は、トラブル情報データベースの検索ファイルの構造例を示すものである。トラブル情報ナンバー(または表題)ごとに、トラブルカテゴリ、トラブル詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態、検索データ(詳細情報)などの項目欄にわけ、それぞれの項目ごとに付与された検索キーワードの番号が入れられた表形式で作成された例である。この検索キーワードの欄に記入される検索キーワードはそれぞれ番号で付与されており、検索ファイルの検索キーワードの欄には番号のみを記入するものとする。ただし、各番号ごとに検索キーワードとして、例えば「01」は「容器包装性能」、「05」は「内容物クレーム」、「11」は「破損」のようにそれぞれの検索キーワードと番号との対応表が別途作成されている。
【0039】
この検索キーワードの具体例についてさらに説明する。本実施の形態のトラブル情報データベース2では、検索キーワードとして、トラブル事例の属性に基づいて、検索キーワードを、トラブルカテゴリ、トラブル詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態の項目に分け、それぞれの項目ごとに付与される検索キーワードが決められている。その検索キーワードの例を図5に示す。
【0040】
まず、トラブルカテゴリの欄では、容器/包装性能、外観不良、あふれ、ダレ、内容物クレームなどの検索キーワードがあり、この中で具体的なトラブル事例に沿った検索キーワードが付与される。また、トラブル詳細の欄は、トラブルカテゴリに対して小分類の関係にあり、容器/包装性能のカテゴリのトラブル詳細として、破損、嵌合不良、接着不良、開封性不良などの検索キーワードが付与される。さらに、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態の欄もそれぞれ検索キーワードが決められており、トラブル事例によりそれぞれの属性にあった検索キーワードが選択される。
【0041】
図2の例では、初めのトラブル事例として、落下割れ(1111)および落下破袋(2222)のみが表示されている。ユーザが端末6−1の表示画面上で、このいずれかをポインタでクリックすると、端末6−1は、トラブル情報データベース2にリンクされる。図4はトラブル情報のファイル構成例である。図4の検索ファイル上で、トラブル情報ナンバー(1111)または(2222)の情報が検索されるとき、検索キーワード抽出部4により、これらのトラブル情報に付与された検索キーワードが抽出される。図4の例では、カテゴリ(01または05)、トラブル詳細(11または20)が抽出される。ここで、再検索部5は、これらの検索キーワードに基づき検索ファイルを再検索する。その結果、検索キーワードとして01および20を含むトラブル情報ナンバー(7777)が検索される。この再検索結果は、図2に示すように追加情報として端末6−1に表示される。これにより、ユーザは、落下割れ(1111)または落下破袋(2222)をポインタでクリックしただけであるが、追加情報である落下割れ(7777)も併せて検索することができる。図2の例では、関連トラブル情報リストの項目をポインタでクリックすることにより、図4に示した検索ファイルの検索データ(詳細情報)を閲覧することができる。
【0042】
ここで、図4のケース「7777」は、トラブル情報データベース2に追加されたトラブル事例を示している。このトラブル事例の追加登録の動作については図6にそのフローチャートを示して説明する。トラブル事例の追加(新規)登録を行うときは、まず、当該トラブル事例について、カテゴリ、トラブル詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態について、トラブル情報データベースで使用される検索キーワードを選択して付与する(S21)。そして、検索ファイルを呼び出し、追加登録を指示する(S22)。ケース番号は追加作業ごとに自動的に昇順で付与されるので、追加登録するケース番号の欄に、ケースの表題を記入し、検索キーワード欄には、そのトラブル事例に付与される検索キーワード(番号)を記入して登録していく(S23)。これにより図4に示す「7777」のケースのように追加情報として登録される。
【0043】
あるいは、新たなトラブル事例の追加登録は、追加登録を指示し、表示されたトラブル事例を記入するフォーマットを呼び出し、トラブル事例の表題、検索キーワードの分類欄ごとに付与すべき検索キーワードを選択して付与し、その後、追加登録すべきトラブル事例の原因、対策の詳細、図面、発生年月日、対策年月日等の情報を入力することで、検索ファイル側に追加情報の番号、表題、検索キーワードが自動的に転記される構成としてもよい。
【0044】
いずれの方式でも、追加されたトラブル事例の番号と検索キーワードとがすでに登録されたトラブル事例の番号と検索キーワードとの対応を示す検索ファイルに追加され、トラブル事例の番号、検索キーワードのいずれからでも検索可能な検索ファイルが作られる形であればよい。
【0045】
なお、検索キーワードの選択については、トラブル事例の追加登録作業あるいは検索ファイルの作成作業中に、図5に示したような検索キーワードのテーブルを別途表示して、記入する検索キーワードの各欄ごとにテーブル表示を行ってクリックして選択する操作方法とすると検索キーワードの選択動作が簡単になる。
【0046】
この追加登録されたトラブル事例は、付与された検索キーワードにより検索することで、リンクされていない他のデータベースから検索抽出することが可能であり、追加登録を行ったときに、他のデータベースのリンクを追加あるいは更新する作業が必要ない。
【0047】
なお、上述の実施の形態の説明では、包装容器設計支援システムの例として説明したが、リンクされたデータベースの検索システムとして複数のデータベース間をリンクした検索システムとして実現することができる。例えば商品企画支援システムとして、商品に対する「クレーム例データベース」と、「商品企画作成マニュアルデータベース」との間でリンクを形成した場合に、「クレーム例データベース」に日々追加登録されるクレーム例を他のデータベースから検索抽出することが可能である。
【0048】
次に、複数のデータベース間をリンクした検索システムの例として、設計情報データベース1とトラブル情報データベース2と試験方法データベース3とをリンクした検索システムの例を説明する。
【0049】
検索ファイルには、図9に示すように、トラブル情報データベース2の検索データに関連する試験方法データベース3に格納された関連検索データを示す情報である試験法ナンバー(C001)が付与され、検索キーワード抽出部4がこの試験法ナンバー(C001)を抽出したときには、その旨を試験方法データベース3の検索キーワード抽出部7に通知する。この通知を受けた検索キーワード抽出部7は、この試験法ナンバーが示す前記関連検索データが記録された試験方法データベース3に備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する。さらに、試験方法データベース3の再検索部8は、検索キーワード抽出部7が抽出したこの検索キーワードをもとに試験方法データベース3における当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する。
【0050】
図7は、試験方法のデータベースでの検索ファイルの構造例を示すものである。この試験方法の検索ファイルは、試験ケースごとに、検索キーワードを付与した例であり、例えば試験方法ナンバー「C001」のケースには、「強度」、「密度」、「重量」というキーワードを付与した例を示している。図4に示すトラブル情報データベースの検索ファイルは、検索キーワードの欄をカテゴリ、内容詳細、容器形態などにわけ、その中で、付与すべき検索キーワードを選択する形式であるが、図7は、試験方法のケースごとに、検索キーワード欄にそれぞれ対応する検索キーワードを付与して記入する形式をとっている。図4に示す検索ファイルも図7に示す検索ファイルのようにケースごとに、データベースで使用される制限検索キーワードを付与した表(テーブル)例を示すものであり、実質的には同一である。
【0051】
試験法情報の更新追加登録の動作については図8にそのフローチャートを示して説明する。試験法情報の追加登録を行うときは、まず、当該試験法情報について、強度、密度、重量、スクイズ性などの試験法情報データベースで使用される検索キーワードを選択して付与する(S31)。そして、検索ファイルを呼び出し、追加登録を指示する(S32)。ケース番号は追加作業ごとに自動的に昇順で付与されるので、追加登録するケース番号の欄に、ケースの表題を記入し、検索キーワード欄には、その試験法情報に付与される検索キーワード(番号)を記入して登録していく(S33)。これにより図7に示す「C888」のケースのように追加情報として登録される。
【0052】
あるいは、新たな試験法情報の追加登録は、追加登録を指示し、表示された試験法情報を記入するフォーマットを呼び出し、試験法情報の表題、検索キーワードの分類欄ごとに付与すべき検索キーワードを選択して付与し、その後、追加登録すべき試験法情報の詳細、図面、試験年月日等の情報を入力することで、検索ファイル側に追加情報の番号、表題、検索キーワードが自動的に転記される構成としてもよい。
【0053】
いずれの方式でも、追加された試験法情報の番号と検索キーワードとがすでに登録された試験法情報の番号と検索キーワードとの対応を示す検索ファイルに追加され、試験法情報の番号、検索キーワードのいずれからでも検索可能な検索ファイルが作られる形であればよい。
【0054】
試験方法データベース3は、包装容器を設計するための試験法情報やトラブル事例に対処するための試験法情報等が格納されている。ここで、例えば、設計マニュアルのデータを表示して作業をしているとき、落下強度からの材質選定マニュアルの項を表示していると、この材質選定マニュアルの欄には、試験方法データベース3に登録されている、過去にあった落下破壊の試験法情報がそのケース番号と表題とともにウィンドウとして表示される。
【0055】
次に、トラブル情報データベース2および試験方法データベース3を検索して関連するトラブル事例を検索抽出する関連トラブル情報検索動作のフローチャートを図11を参照して説明する。ユーザは、図10に示すように、設計マニュアルを表示して作業中に、関連するトラブル情報を参照したいときは、当該設計マニュアルの表示画面にウィンドウで表示されているトラブル情報リンク先をクリックする。これは、設計情報データベース1に埋め込まれたトラブル情報データベース2の検索ファイルのアドレスを指示することであり、これにより、トラブル情報データベース2の検索キーワード抽出部4はキーワード検索を開始する。ユーザによりトラブル情報リンク先がクリックされると(S41)、検索キーワード抽出部4は、トラブル情報データベース2のトラブル事例のケースナンバーを入手する(S42)。
【0056】
トラブル情報データベース2の検索ファイルへリンクされると、検索キーワード抽出部4は、指示されたトラブル事例のケース番号に付与された検索キーワードを取得する(S43)。検索ファイルは、トラブル情報データベース2の索引にあたる。この検索ファイルでは、トラブルケースごとに、トラブルカテゴリ、トラブルの詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態、試験法ナンバーにわけて、トラブルの事例ごとに、検索キーワードが付与されている。この検索キーワードは、トラブルの事例の属性に対応してトラブル情報データベース2で使用されるキーワードとして決められたいわば制限検索キーワードであり、データベースを作成するときに自由に付与できるフリーキーワードではない。
【0057】
続いて、再検索部5は、入手した検索キーワードを用いて、今度は同一の検索ファイルを検索する(S44)と、最初にクリックしたトラブル事例に付与された検索キーワードと同一の検索キーワードが付与されている関連するトラブル事例(7777:落下割れ)が検索抽出されるのでそのリストを表示する(S47)。この関連トラブル情報リストの表示例が図10の右側に示したものである。ユーザは、この表示された関連トラブル情報リストを見て、表示したいトラブル情報をクリックして表示を指示すると(S48)、指示されたトラブル情報(トラブル事例)の詳細をトラブル情報データベース2から検索データとして詳細情報を抽出して表示する(S49)。そのトラブル情報の詳細としては、トラブル事例ナンバー、表題、検索キーワード、原因、対策の詳細、トラブルの詳細図面、発生年月日、対策年月日、データベースへの登録日などの情報が表示される。
【0058】
さらに、検索キーワード抽出部4は、入手した試験法ナンバー(C001)を検索キーワード抽出部7に通知する。この通知を受けた検索キーワード抽出部7は、試験方法データベース3の検索ファイルにおける検索キーワード(強度、密度、重量)を入手する(S45)。再検索部8は、入手した検索キーワードにより試験方法データベース3の関連試験法情報を検索する(S46)。これにより、リンクするトラブル情報とともに関連試験法情報(C001およびC888)を表示する(S47)。リスト中で表示したい試験法情報がクリックされると(S48)、クリックされた試験法情報を表示する(S49)。これにより、図10の右側のように、関連トラブル情報リストには、トラブル事例の他に、当該トラブル事例に関連する試験法情報が表示される。
【0059】
本発明は、汎用の情報処理装置にインストールすることにより、上述の包装容器の設計支援システムとして機能させるプログラムとして実現することができる。このプログラムは、記録媒体に記録されて情報処理装置にインストールされ、あるいは通信回線を介して情報処理装置にインストールされることにより当該情報処理装置をそれぞれ検索キーワード抽出部4および7、再検索部5および8として機能させ、複数のデータベース間での検索を行うシステムとして機能させることができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、複数のデータベース間でリンクが張られているときに、リンクで指定した事例だけでなく関連する事例などのデータを容易に検索抽出することができ、ユーザの利便性を高めることができる。また、データベース間でリンクを形成した後に、各データベースに追加登録されたデータも他のデータベースへのリンクを更新することなく他のデータベースから検索することができるため、データベース間のリンクの更新追加などのメンテナンス作業が不要であり、データベースの管理作業および費用を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の包装容器設計支援システムの構成を示す図。
【図2】設計情報データベースを使用中にトラブル情報データベースを参照する場合の表示例を示す図。
【図3】関連トラブル情報の検索動作を説明するフローチャート。
【図4】トラブル情報データベースの検索ファイルの構造例を示す図。
【図5】トラブル情報データベースの検索キーワードの例を説明する図。
【図6】トラブル情報データベースの追加登録手順を説明するフローチャート。
【図7】試験方法データベースの検索ファイルの構造例を示す図。
【図8】試験方法データベースの追加登録手順を説明するフローチャート。
【図9】トラブル情報データベースの検索ファイルの構造例を示す図。
【図10】設計情報データベースを使用中にトラブル情報データベースを参照する場合の表示例を示す図。
【図11】関連試験法情報の検索動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 設計情報データベース
2 トラブル情報データベース
3 試験方法データベース
4、7 検索キーワード抽出部
5、8 再検索部
6−1〜n 端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報検索に利用される。本発明は、設計支援システムとして開発されたものであるが、相互にリンクされたデータベース間でリンクされた情報を指定して参照する場合に、リンクで指定された情報に関連する情報を自動的に検索抽出できる検索システムとして利用できる。本発明は、特にデータベース間のリンクを形成した後に更新あるいは追加された情報も併せて参照することが可能な情報検索システムとして利用できる。
【0002】
【従来の技術】
設計者が設計指針などの設計マニュアルが格納された設計情報データベースを用いて設計作業を行っている場合に、いま設計を行っている製品に関するトラブルの事象例や、どのような試験を行うかの試験方法データベースにある情報を参照しながら設計作業をすすめることがよい。
【0003】
このような場合、一般的には、トラブル事例のデータベースや試験方法のデータベースにそれぞれアクセスし、各データベースごとに参照したいトラブル事例、試験方法に関する検索キーワードを入力して、参照したいトラブル事例や試験方法を検索抽出することができる。このような検索は、それぞれのデータベースごとの検索になるため、設計者はそれぞれのデータベースに関する検索方法に習熟する必要があり、利用者にとって使いやすいものではない。
【0004】
従来例として、画像の特徴を抽出し、この特徴を検索キーワードとして検索する装置(例えば、特許文献1参照)や入力された文字列から検索キーワードを取得して検索を行う装置(例えば、特許文献2参照)などがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−007469号公報
【特許文献2】
特開2002−117061号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、関連するデータベースをリンクさせておき、一つのデータベースを使用中にその中に埋め込まれた関連するデータベースの関連するデータのアドレスをクリックすることにより関連するデータを検索表示する方式では、リンクさせたデータしか検索抽出できない問題がある。例えば、設計マニュアルデータベースを使用しているときに、現在設計を行っている製品に関連するトラブル事例が登録されているトラブル情報データベースを呼び出して参照しようとする場合、その設計マニュアルデータベースにリンクされたトラブル事例のケースしか検索抽出することができない。
【0007】
新たな事例が発生し、それがトラブル情報データベースに登録されても、その登録された事例が設計マニュアルデータベース側にリンクされていなければ、新たな事例については設計マニュアルデータベースから検索抽出をすることができない。設計マニュアルデータベース側から検索抽出するためには、トラブル情報データベースに新たなトラブル事例を追加登録あるいは更新をするときに、設計マニュアルデータベース側の埋め込まれる検索用アドレスを常に更新する作業が必要である。
【0008】
このため、複数の関連するデータベース間でリンクを張って参照することができる検索システムでは、新たに情報を追加更新していく場合に最新の情報を参照できるようにリンクの更新作業を常に行わなければならない問題がある。
【0009】
本発明は、一つのデータベースを使用しているときに、当該データベースにリンクされた他のデータベースのデータに関連するデータを検索抽出できる検索システムを提供することを目的とする。また、本発明は、他のデータベースに追加更新された情報も検索抽出でき、データベースのメンテナンス作業を容易にする検索システムを提供することを目的とする。また、本発明は、データベースのリンクを形成した後に追加された関連する情報を自動的に検索抽出できる検索システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
一つのデータベースを使用中に、当該データベースに埋め込まれた検索用アドレスを指示することでリンクされた他のデータベースにアクセス可能な検索システムでは、リンクされた他のデータベースには、検索項目であり、データベースにそれぞれ格納登録される一つの検索データ(例えば一つの事例について記述された内容)について付与する検索キーワードとしてあらかじめ当該データベースで付与されるキーワードを定めておき、例えば、検索データの識別名(ケース番号あるいは事例の表題などの識別名)と検索キーワードとの対応関係を示す検索ファイル(索引テーブル)を作成しておく。
【0011】
一つのデータベースには、関連するデータベースに格納された検索データの検索用アドレス(検索ファイルのアドレスを指示するポインタ)が埋め込まれており、ユーザが表示されている検索用アドレスをクリックすると、当該関連する他のデータベースの検索ファイルの指示された検索データに付与された検索キーワードを取得する。そしてこの取得した検索キーワードで再度、検索ファイルを検索すると、最初の指定された検索データに付与された検索キーワードで分類指定される検索データに関連する検索データのリストを取得することができる。そして、この取得した各検索データをリストから指示することで各事例について当該データベースに格納されている詳細な情報を抽出表示することができる。
【0012】
このため、リンクが張られた検索データに関連し、リンクに表示されていない関連する検索データを自動的に検索抽出することができる。また、新たな情報が追加更新されても、ユーザは、一つのデータベースにおいてリンクが張られた他のデータベースで追加更新された情報に関するリンク用アドレスが更新されていなくても、この追加更新された情報も併せて検索抽出することができるため、他のデータベースの追加更新時におけるリンクの追加更新を必要とせず、データベースのメンテナンス作業負荷を軽減することができる。
【0013】
本発明は容器包装設計支援システムとして、設計情報データベースに、当該容器包装についてのトラブル情報データベース、試験方法のデータベースなどがリンクされた構成において、設計情報データベースを使用して設計作業中に、過去の容器包装についてのトラブル情報を参照したいときに、トラブル情報データベースに埋め込まれたトラブル事例と同じ検索キーワードが付与された関連するトラブル事例を検索抽出することができる。この検索抽出できるトラブル事例は、二つのデータベースにリンクを張る作業が行われた後に、トラブル情報データベースに追加登録された新たなトラブル事例も含まれるので、データベース間のリンクの更新作業が不要であり、データベースの管理を容易とする。
【0014】
すなわち、本発明の第一の観点は、一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能な検索システムである。
【0015】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備え、この検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する手段と、この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する手段とを備えたところにある。
【0016】
これにより、ユーザが表示されている検索用アドレスをクリックすると、関連するデータベースの検索ファイルの検索データに付与された検索キーワードを取得し、この取得した検索キーワードで再度、検索ファイルを検索することにより、最初の検索データに付与された検索キーワードで分類指定される検索データに関連する検索データのリストを取得することができ、この取得した各検索データをリストから指示することで各事例について当該データベースに格納されている詳細な情報を抽出表示することができる。したがって、データベースの追加更新時におけるリンクの追加更新を必要とせず、データベースのメンテナンス作業負荷を軽減することができる。
【0017】
さらに、前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する手段と、この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する手段とを備えることができる。
【0018】
これにより、ユーザが直接クリックして指定した検索ファイル以外にも関連する検索ファイルが異なるデータベースに存在する場合には、これを自動的に検索することができるので、ユーザは、関連するデータを洩れなく参照することができる。
【0019】
本発明の第二の観点は検索方法であって、本発明の特徴とするところは、データベースに格納する検索データについて、当該検索データの属性について検索キーワードとして付与すべき検索キーワードがあらかじめ定められ、データベースに格納された検索データに対応して前記検索キーワードが付与された検索ファイルを生成し、データベースに前記検索データに対応する前記検索ファイルのアドレスが埋め込まれ、前記検索データを含む前記検索ファイルのアドレスが指示されたとき、前記検索ファイルにより、当該検索データに付与された検索キーワードを抽出し、前記検索ファイルからこの検索キーワードが付与された検索データのリストを再度検索抽出して表示するところにある。
【0020】
さらに、前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出し、この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出して表示することができる。
【0021】
本発明の第三の観点は、一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能であり、前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備えた検索システムに用いられるプログラムである。
【0022】
ここで、本発明の特徴とするところは、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、前記検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する機能と、この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する機能とを実現させるところにある。
【0023】
さらに、前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する機能と、この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する機能とを実現させることもできる。
【0024】
このプログラムは、記録媒体に記録されて情報処理装置にインストールされ、あるいは通信回線を介して情報処理装置にインストールされることにより当該情報処理装置を所望の検索システムの装置として機能させることができる。
【0025】
これにより、情報処理装置を用いて、データベースを使用しているときに、当該データベースにリンクされた他のデータベースのデータに関連するデータを検索抽出でき、他のデータベースに追加更新された情報も検索抽出でき、データベースのメンテナンス作業を容易にし、データベースのリンクを形成した後に追加された関連する情報を自動的に検索抽出できる検索システムを実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
この実施の形態では、本発明を包装容器設計支援システムとして実現した場合の例で説明する。
【0028】
図1は、包装容器設計支援システムの構成例を示すブロック図である。設計支援システムは、一つのデータベースとして設計情報データベース1を備えており、他のデータベースとしてトラブル情報データベース2と試験方法データベース3とを備えており、ユーザ(設計作業者)は各端末6−1〜6−nを操作し、設計作業を行う。
【0029】
すなわち、本実施例の検索システムは、一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能な検索システムである。
【0030】
ここで、本実施例の特徴とするところは、前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備え、この検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する検索キーワード抽出部4と、この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する再検索部5とを備えたところにある。
【0031】
設計情報データベース1は、包装容器を設計するための設計データや設計マニュアル情報等が格納されている。ここで、例えば、設計マニュアルのデータを表示して作業をしているとき、落下強度からの材質選定マニュアルの項を表示していると、この材質選定マニュアルの欄には、トラブル情報データベース2に登録されている、過去にあった落下破壊のトラブル事例がそのケース番号と表題とともにウィンドウに表示される。
【0032】
図2にその表示例を示す。図2の設計マニュアルを表示しているときのトラブル情報データベースにリンクされたトラブル事例の表示ウィンドウを示すものであり、ケース番号(1111、2222)とともに、そのケース番号の表題、例えば「落下破袋(2222)」のように表示される。この表示されたケース番号がトラブル情報データベース2の検索ファイルの各トラブル事例ケースのアドレスを指示するポインタになっており、ユーザがこのポインタをクリックすると、検索キーワード抽出部4は、リンク先の検索ファイルにアクセスしてトラブル情報データベース2を検索するための検索キーワードを検索抽出する。図2の右側は、トラブル事例(1111、2222)のウィンドウをクリックしたときにトラブル情報データベース2の検索ファイルから検索抽出される関連するトラブル事例の表示リストの例を示すものである。
【0033】
本発明実施の形態の特徴とするところは、リンクが張られたトラブル事例1111、2222を表示するだけではなく、再検索部5は、このクリックされた事例に付与された検索キーワードを取得して、同一の検索キーワードで再度検索ファイルを検索して、同一の検索キーワードが付与された関連するトラブル事例を検索抽出して図2のように関連トラブル情報リストとして表示するところにある。
【0034】
図3に、上述の設計マニュアルを参照中に、トラブル情報データベース2を検索して関連するトラブル事例を検索抽出する関連トラブル情報検索動作のフローチャートを示して説明する。ユーザは、設計マニュアルを表示して作業中に、関連するトラブル情報を参照したいときは、当該設計マニュアルの表示画面にウィンドウで表示されているトラブル情報リンク先をクリックする。これは、設計情報データベース1に埋め込まれたトラブル情報データベース2の検索ファイルのアドレスを指示することであり、これにより、トラブル情報データベース2の検索キーワード抽出部4がキーワード検索を開始する。ユーザによりトラブル情報リンク先がクリックされると(S11)、検索キーワード抽出部4は、トラブル情報データベース2のトラブル事例のケースナンバーを入手する(S12)。
【0035】
トラブル情報データベース2の検索ファイルへリンクされると、指示されたトラブル事例のケース番号に付与された検索キーワードを取得する(S13)。検索ファイルは、トラブル情報データベース2の索引にあたる。この検索ファイルでは、トラブルケースごとに、トラブルカテゴリ、トラブルの詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態などにわけて、トラブルの事例ごとに、検索キーワードが付与されている。この検索キーワードは、トラブルの事例の属性に対応してトラブル情報データベース2で使用されるキーワードとして決められたいわば制限検索キーワードであり、データベースを作成するときに自由に付与できるフリーキーワードではない。
【0036】
次に、再検索部5は、検索キーワード抽出部4が入手した検索キーワードを用いて、今度は指定されたトラブル情報データベース2の検索ファイルを検索する(S14)。最初にクリックしたトラブル事例に付与された検索キーワードと同一の検索キーワードが付与されている関連するトラブル事例が検索抽出されるのでそのリストを表示する(S15)。この関連トラブル情報リストの表示例が図2の右側に示したものである。ユーザは、この表示された関連トラブル情報リストを見て、表示したいトラブル情報をクリックして表示を指示すると(S16)、指示されたトラブル情報(トラブル事例)の詳細をトラブル情報データベース2から詳細情報を抽出して表示する(S17)。
【0037】
そのトラブル情報の詳細としては、トラブル事例ナンバー、表題、検索キーワード、原因、対策の詳細、トラブルの詳細図面、発生年月日、対策年月日、データベースへの登録日などの情報が表示される。
【0038】
図4は、トラブル情報データベースの検索ファイルの構造例を示すものである。トラブル情報ナンバー(または表題)ごとに、トラブルカテゴリ、トラブル詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態、検索データ(詳細情報)などの項目欄にわけ、それぞれの項目ごとに付与された検索キーワードの番号が入れられた表形式で作成された例である。この検索キーワードの欄に記入される検索キーワードはそれぞれ番号で付与されており、検索ファイルの検索キーワードの欄には番号のみを記入するものとする。ただし、各番号ごとに検索キーワードとして、例えば「01」は「容器包装性能」、「05」は「内容物クレーム」、「11」は「破損」のようにそれぞれの検索キーワードと番号との対応表が別途作成されている。
【0039】
この検索キーワードの具体例についてさらに説明する。本実施の形態のトラブル情報データベース2では、検索キーワードとして、トラブル事例の属性に基づいて、検索キーワードを、トラブルカテゴリ、トラブル詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態の項目に分け、それぞれの項目ごとに付与される検索キーワードが決められている。その検索キーワードの例を図5に示す。
【0040】
まず、トラブルカテゴリの欄では、容器/包装性能、外観不良、あふれ、ダレ、内容物クレームなどの検索キーワードがあり、この中で具体的なトラブル事例に沿った検索キーワードが付与される。また、トラブル詳細の欄は、トラブルカテゴリに対して小分類の関係にあり、容器/包装性能のカテゴリのトラブル詳細として、破損、嵌合不良、接着不良、開封性不良などの検索キーワードが付与される。さらに、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態の欄もそれぞれ検索キーワードが決められており、トラブル事例によりそれぞれの属性にあった検索キーワードが選択される。
【0041】
図2の例では、初めのトラブル事例として、落下割れ(1111)および落下破袋(2222)のみが表示されている。ユーザが端末6−1の表示画面上で、このいずれかをポインタでクリックすると、端末6−1は、トラブル情報データベース2にリンクされる。図4はトラブル情報のファイル構成例である。図4の検索ファイル上で、トラブル情報ナンバー(1111)または(2222)の情報が検索されるとき、検索キーワード抽出部4により、これらのトラブル情報に付与された検索キーワードが抽出される。図4の例では、カテゴリ(01または05)、トラブル詳細(11または20)が抽出される。ここで、再検索部5は、これらの検索キーワードに基づき検索ファイルを再検索する。その結果、検索キーワードとして01および20を含むトラブル情報ナンバー(7777)が検索される。この再検索結果は、図2に示すように追加情報として端末6−1に表示される。これにより、ユーザは、落下割れ(1111)または落下破袋(2222)をポインタでクリックしただけであるが、追加情報である落下割れ(7777)も併せて検索することができる。図2の例では、関連トラブル情報リストの項目をポインタでクリックすることにより、図4に示した検索ファイルの検索データ(詳細情報)を閲覧することができる。
【0042】
ここで、図4のケース「7777」は、トラブル情報データベース2に追加されたトラブル事例を示している。このトラブル事例の追加登録の動作については図6にそのフローチャートを示して説明する。トラブル事例の追加(新規)登録を行うときは、まず、当該トラブル事例について、カテゴリ、トラブル詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態について、トラブル情報データベースで使用される検索キーワードを選択して付与する(S21)。そして、検索ファイルを呼び出し、追加登録を指示する(S22)。ケース番号は追加作業ごとに自動的に昇順で付与されるので、追加登録するケース番号の欄に、ケースの表題を記入し、検索キーワード欄には、そのトラブル事例に付与される検索キーワード(番号)を記入して登録していく(S23)。これにより図4に示す「7777」のケースのように追加情報として登録される。
【0043】
あるいは、新たなトラブル事例の追加登録は、追加登録を指示し、表示されたトラブル事例を記入するフォーマットを呼び出し、トラブル事例の表題、検索キーワードの分類欄ごとに付与すべき検索キーワードを選択して付与し、その後、追加登録すべきトラブル事例の原因、対策の詳細、図面、発生年月日、対策年月日等の情報を入力することで、検索ファイル側に追加情報の番号、表題、検索キーワードが自動的に転記される構成としてもよい。
【0044】
いずれの方式でも、追加されたトラブル事例の番号と検索キーワードとがすでに登録されたトラブル事例の番号と検索キーワードとの対応を示す検索ファイルに追加され、トラブル事例の番号、検索キーワードのいずれからでも検索可能な検索ファイルが作られる形であればよい。
【0045】
なお、検索キーワードの選択については、トラブル事例の追加登録作業あるいは検索ファイルの作成作業中に、図5に示したような検索キーワードのテーブルを別途表示して、記入する検索キーワードの各欄ごとにテーブル表示を行ってクリックして選択する操作方法とすると検索キーワードの選択動作が簡単になる。
【0046】
この追加登録されたトラブル事例は、付与された検索キーワードにより検索することで、リンクされていない他のデータベースから検索抽出することが可能であり、追加登録を行ったときに、他のデータベースのリンクを追加あるいは更新する作業が必要ない。
【0047】
なお、上述の実施の形態の説明では、包装容器設計支援システムの例として説明したが、リンクされたデータベースの検索システムとして複数のデータベース間をリンクした検索システムとして実現することができる。例えば商品企画支援システムとして、商品に対する「クレーム例データベース」と、「商品企画作成マニュアルデータベース」との間でリンクを形成した場合に、「クレーム例データベース」に日々追加登録されるクレーム例を他のデータベースから検索抽出することが可能である。
【0048】
次に、複数のデータベース間をリンクした検索システムの例として、設計情報データベース1とトラブル情報データベース2と試験方法データベース3とをリンクした検索システムの例を説明する。
【0049】
検索ファイルには、図9に示すように、トラブル情報データベース2の検索データに関連する試験方法データベース3に格納された関連検索データを示す情報である試験法ナンバー(C001)が付与され、検索キーワード抽出部4がこの試験法ナンバー(C001)を抽出したときには、その旨を試験方法データベース3の検索キーワード抽出部7に通知する。この通知を受けた検索キーワード抽出部7は、この試験法ナンバーが示す前記関連検索データが記録された試験方法データベース3に備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する。さらに、試験方法データベース3の再検索部8は、検索キーワード抽出部7が抽出したこの検索キーワードをもとに試験方法データベース3における当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する。
【0050】
図7は、試験方法のデータベースでの検索ファイルの構造例を示すものである。この試験方法の検索ファイルは、試験ケースごとに、検索キーワードを付与した例であり、例えば試験方法ナンバー「C001」のケースには、「強度」、「密度」、「重量」というキーワードを付与した例を示している。図4に示すトラブル情報データベースの検索ファイルは、検索キーワードの欄をカテゴリ、内容詳細、容器形態などにわけ、その中で、付与すべき検索キーワードを選択する形式であるが、図7は、試験方法のケースごとに、検索キーワード欄にそれぞれ対応する検索キーワードを付与して記入する形式をとっている。図4に示す検索ファイルも図7に示す検索ファイルのようにケースごとに、データベースで使用される制限検索キーワードを付与した表(テーブル)例を示すものであり、実質的には同一である。
【0051】
試験法情報の更新追加登録の動作については図8にそのフローチャートを示して説明する。試験法情報の追加登録を行うときは、まず、当該試験法情報について、強度、密度、重量、スクイズ性などの試験法情報データベースで使用される検索キーワードを選択して付与する(S31)。そして、検索ファイルを呼び出し、追加登録を指示する(S32)。ケース番号は追加作業ごとに自動的に昇順で付与されるので、追加登録するケース番号の欄に、ケースの表題を記入し、検索キーワード欄には、その試験法情報に付与される検索キーワード(番号)を記入して登録していく(S33)。これにより図7に示す「C888」のケースのように追加情報として登録される。
【0052】
あるいは、新たな試験法情報の追加登録は、追加登録を指示し、表示された試験法情報を記入するフォーマットを呼び出し、試験法情報の表題、検索キーワードの分類欄ごとに付与すべき検索キーワードを選択して付与し、その後、追加登録すべき試験法情報の詳細、図面、試験年月日等の情報を入力することで、検索ファイル側に追加情報の番号、表題、検索キーワードが自動的に転記される構成としてもよい。
【0053】
いずれの方式でも、追加された試験法情報の番号と検索キーワードとがすでに登録された試験法情報の番号と検索キーワードとの対応を示す検索ファイルに追加され、試験法情報の番号、検索キーワードのいずれからでも検索可能な検索ファイルが作られる形であればよい。
【0054】
試験方法データベース3は、包装容器を設計するための試験法情報やトラブル事例に対処するための試験法情報等が格納されている。ここで、例えば、設計マニュアルのデータを表示して作業をしているとき、落下強度からの材質選定マニュアルの項を表示していると、この材質選定マニュアルの欄には、試験方法データベース3に登録されている、過去にあった落下破壊の試験法情報がそのケース番号と表題とともにウィンドウとして表示される。
【0055】
次に、トラブル情報データベース2および試験方法データベース3を検索して関連するトラブル事例を検索抽出する関連トラブル情報検索動作のフローチャートを図11を参照して説明する。ユーザは、図10に示すように、設計マニュアルを表示して作業中に、関連するトラブル情報を参照したいときは、当該設計マニュアルの表示画面にウィンドウで表示されているトラブル情報リンク先をクリックする。これは、設計情報データベース1に埋め込まれたトラブル情報データベース2の検索ファイルのアドレスを指示することであり、これにより、トラブル情報データベース2の検索キーワード抽出部4はキーワード検索を開始する。ユーザによりトラブル情報リンク先がクリックされると(S41)、検索キーワード抽出部4は、トラブル情報データベース2のトラブル事例のケースナンバーを入手する(S42)。
【0056】
トラブル情報データベース2の検索ファイルへリンクされると、検索キーワード抽出部4は、指示されたトラブル事例のケース番号に付与された検索キーワードを取得する(S43)。検索ファイルは、トラブル情報データベース2の索引にあたる。この検索ファイルでは、トラブルケースごとに、トラブルカテゴリ、トラブルの詳細、容器包装形態、容器包装材質、内容物形態、試験法ナンバーにわけて、トラブルの事例ごとに、検索キーワードが付与されている。この検索キーワードは、トラブルの事例の属性に対応してトラブル情報データベース2で使用されるキーワードとして決められたいわば制限検索キーワードであり、データベースを作成するときに自由に付与できるフリーキーワードではない。
【0057】
続いて、再検索部5は、入手した検索キーワードを用いて、今度は同一の検索ファイルを検索する(S44)と、最初にクリックしたトラブル事例に付与された検索キーワードと同一の検索キーワードが付与されている関連するトラブル事例(7777:落下割れ)が検索抽出されるのでそのリストを表示する(S47)。この関連トラブル情報リストの表示例が図10の右側に示したものである。ユーザは、この表示された関連トラブル情報リストを見て、表示したいトラブル情報をクリックして表示を指示すると(S48)、指示されたトラブル情報(トラブル事例)の詳細をトラブル情報データベース2から検索データとして詳細情報を抽出して表示する(S49)。そのトラブル情報の詳細としては、トラブル事例ナンバー、表題、検索キーワード、原因、対策の詳細、トラブルの詳細図面、発生年月日、対策年月日、データベースへの登録日などの情報が表示される。
【0058】
さらに、検索キーワード抽出部4は、入手した試験法ナンバー(C001)を検索キーワード抽出部7に通知する。この通知を受けた検索キーワード抽出部7は、試験方法データベース3の検索ファイルにおける検索キーワード(強度、密度、重量)を入手する(S45)。再検索部8は、入手した検索キーワードにより試験方法データベース3の関連試験法情報を検索する(S46)。これにより、リンクするトラブル情報とともに関連試験法情報(C001およびC888)を表示する(S47)。リスト中で表示したい試験法情報がクリックされると(S48)、クリックされた試験法情報を表示する(S49)。これにより、図10の右側のように、関連トラブル情報リストには、トラブル事例の他に、当該トラブル事例に関連する試験法情報が表示される。
【0059】
本発明は、汎用の情報処理装置にインストールすることにより、上述の包装容器の設計支援システムとして機能させるプログラムとして実現することができる。このプログラムは、記録媒体に記録されて情報処理装置にインストールされ、あるいは通信回線を介して情報処理装置にインストールされることにより当該情報処理装置をそれぞれ検索キーワード抽出部4および7、再検索部5および8として機能させ、複数のデータベース間での検索を行うシステムとして機能させることができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、複数のデータベース間でリンクが張られているときに、リンクで指定した事例だけでなく関連する事例などのデータを容易に検索抽出することができ、ユーザの利便性を高めることができる。また、データベース間でリンクを形成した後に、各データベースに追加登録されたデータも他のデータベースへのリンクを更新することなく他のデータベースから検索することができるため、データベース間のリンクの更新追加などのメンテナンス作業が不要であり、データベースの管理作業および費用を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の包装容器設計支援システムの構成を示す図。
【図2】設計情報データベースを使用中にトラブル情報データベースを参照する場合の表示例を示す図。
【図3】関連トラブル情報の検索動作を説明するフローチャート。
【図4】トラブル情報データベースの検索ファイルの構造例を示す図。
【図5】トラブル情報データベースの検索キーワードの例を説明する図。
【図6】トラブル情報データベースの追加登録手順を説明するフローチャート。
【図7】試験方法データベースの検索ファイルの構造例を示す図。
【図8】試験方法データベースの追加登録手順を説明するフローチャート。
【図9】トラブル情報データベースの検索ファイルの構造例を示す図。
【図10】設計情報データベースを使用中にトラブル情報データベースを参照する場合の表示例を示す図。
【図11】関連試験法情報の検索動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 設計情報データベース
2 トラブル情報データベース
3 試験方法データベース
4、7 検索キーワード抽出部
5、8 再検索部
6−1〜n 端末
Claims (6)
- 一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能な検索システムであって、前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備え、
この検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する手段と、
この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する手段とを備えた
ことを特徴とする検索システム。 - 前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、
この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する手段と、
この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する手段と
を備えた請求項1記載の検索システム。 - データベースに格納する検索データについて、当該検索データの属性について検索キーワードとして付与すべき検索キーワードがあらかじめ定められ、
データベースに格納された検索データに対応して前記検索キーワードが付与された検索ファイルを生成し、
データベースに前記検索データに対応する前記検索ファイルのアドレスが埋め込まれ、
前記検索データを含む前記検索ファイルのアドレスが指示されたとき、前記検索ファイルにより、当該検索データに付与された検索キーワードを抽出し、
前記検索ファイルからこの検索キーワードが付与された検索データのリストを再度検索抽出して表示する
検索方法。 - 前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、
この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出し、
この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出して表示する
請求項3記載の検索方法。 - 一つのデータベース内に他のデータベースに格納された検索データにかかわる検索用アドレスが埋め込まれて当該検索用アドレスを指示することによってリンクされたデータベースにアクセス可能であり、
前記他のデータベースには、格納された検索データごとに、検索データの属性に対応した検索キーワードであって予め属性ごとに付与されることが決められた検索用キーワードが付与された検索ファイルを備えた検索システムに用いられるプログラムであって、
情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、
前記検索ファイルを参照し検索データに付与された検索キーワードを抽出する機能と、
この抽出したこの検索キーワードをもとに当該検索キーワードが付与された他の検索データを検索抽出する機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。 - 前記検索ファイルには、検索データに関連する異なるデータベースに格納された関連検索データを示す情報が付与され、
この情報が示す前記関連検索データが記録された前記異なるデータベースに備えられた検索ファイルを参照し前記関連検索データに付与された検索キーワードを抽出する機能と、
この抽出したこの検索キーワードをもとに前記異なるデータベースにおける当該検索キーワードが付与された他の関連検索データを検索抽出する機能と
を実現させる請求項5記載のプログラム。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003080480A Pending JP2004287954A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 検索システムおよび方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004287954A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009251641A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Nec Corp | 検索システム、検索方法とそのプログラム |
JP2016115277A (ja) * | 2014-12-17 | 2016-06-23 | ダイキン工業株式会社 | 技術者支援システム |
JP2017134578A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 株式会社 ゆうちょ銀行 | 文書管理装置、文書管理方法及び文書管理プログラム |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080480A patent/JP2004287954A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009251641A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Nec Corp | 検索システム、検索方法とそのプログラム |
JP2016115277A (ja) * | 2014-12-17 | 2016-06-23 | ダイキン工業株式会社 | 技術者支援システム |
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