JP2004286448A - 道路情報管理システムおよびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】地点情報に、交通経路(道路、鉄道)と、地点情報(交差点、住所)とを用い、音声による双方向の事象データの授受が行え、走行中でも、交通経路に沿った任意地点の事象データを管理する交通路情報管理システムを提供する。
【解決手段】本発明の道路情報管理システムは、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す地点識別情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す領域識別情報とが対応付けられて記憶されている位置情報データベースと、位置情報データベースを用い、地点識別情報と、領域識別情報との変換処理を行う位置情報変換部と、各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す地点識別情報に関連付けて記憶されている事象データベースと、位置変換部が領域識別情報から変換した地点識別情報に基づき、地点識別情報に対応する事象データを、事象データベースから検索する検索部とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の道路情報管理システムは、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す地点識別情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す領域識別情報とが対応付けられて記憶されている位置情報データベースと、位置情報データベースを用い、地点識別情報と、領域識別情報との変換処理を行う位置情報変換部と、各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す地点識別情報に関連付けて記憶されている事象データベースと、位置変換部が領域識別情報から変換した地点識別情報に基づき、地点識別情報に対応する事象データを、事象データベースから検索する検索部とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの車両に搭載され、または歩行者に携帯されて用いられるナビゲーションシステム(ナビゲーション機能を有する携帯端末も含む)であり、音声による双方向の対話形式による事象データの授受を行い、地図画面を用いずとも、所定領域の道路情報等の取得が可能な道路情報管理システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車などにおいて、地図表示を行う地図表示装置としてナビゲーションシステムが広く普及している。
このナビゲーションシステムにおいては、CD−ROMやDVD−ROMに記憶された地図を読み出して、CRTまたはLCD等の表示手段に表示するとともに、人工衛星からの電波を受信して、現在位置を計測して、計測結果を上記地図上に表示するようになっている。
【0003】
さらに、画面上の地図の所定の地点(例えば、交差点,建物の名称,鉄道の駅等)に目的地や経由地点としてのマークを付しておくと(目的地や経由地点として登録しておくと)、走行中にそのマーク(登録地点)に近づくと、アラーム音や録音音声、合成音声などが通知として出力されるようになされている。
ナビゲーションシステムのユーザは、上記通知により、所定の地点に達したことを知ることができる。
【0004】
そして、特許文献1には、上述したナビゲーション機能に加えて、符号表示手段が、地図上の所定の登録地点に符号を付与し、地図を表示する表示手段に、この符号を表示する構成を有するものがあり、地図の縮尺を切り換えた場合に、上記符号表示手段が、地図の縮尺が切り換えられても、符号を表示することが記載されている。
すなわち、従来例は、地図上の交差点等の一地点に対して番号を付与して表示しており、その番号がユーザにより発話されたとき、その番号を音声認識し、その番号が付与されている交差点を画面の中心に配置した地図に切り換えるとともに、画面の中心に、カーソルを表示する。
ここで、従来例においては、ユーザの通過する交通経路に対して、緯度経度の連続した点列、またはノード番号/リンク番号によって、表示,記録及び管理の各処理を行っている。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−160484号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のナビゲーションシステムにおいては、音声や文字データにより、道路やその周辺の位置情報を緯度経度、あるいはノード番号とリンク番号とで示されても、ユーザには、地図上の相対的な位置が分からないので、通常、ユーザがこの相対的な位置を認識するため、道路情報を表示する際に対応する地図上の位置に、通知したい情報を配置する必要があるが、走行中(すなわち運転中)に地図を見て情報を得ることは困難である。
また、同様に、ユーザが道路を指定する場合に、緯度経度(またはノード番号・リンク番号)とで示すことができないため、ナビゲーションシステムのデータベースに登録されている交差点または建物等の特定地点の名称を検索して、地図上において指定する地点を指示する必要があり、走行中にこの操作を行うことはできない。
【0007】
このため、従来例においては、緯度経度(またはノード番号・リンク番号)とで示される位置の情報を、文字または音声を使用して表示及び通知するとき、地点を指定するために、位置を示す座標値ではない特定地点の名称等の専用の情報(読み上げ情報等)を、緯度経度(またはリンク番号・ノード番号)と別に生成し、対応付けを行う必要がある。
すなわち、従来の方法では、音声情報により指定できる位置情報が、交差点名や建物など、すなわち、緯度経度(またはノード番号・リンク番号)で示された特定な地点の情報であり、道路の途中の任意の地点についての指定はできない。
【0008】
また、従来例においては、上述したように、運転中(走行中)に、画面上の地図を見たり、位置の検索を行うことができないため、走行している道路の先で起こっている事象の情報を得るために、音声で場所の特定を行う必要があるが、交差点の渋滞情報のように、特定の地点の情報しか得ることができない。
すなわち、従来例においては、車両の走行中に、利用者がナビゲーションシステムに対し、事象データを得るとき、予め指定していない限り、特定地点以外に、地図上における道路の任意の地点の指定が行えないため、交通情報として交通経路(道路及び鉄道)に沿って起こっている色々な事象(すなわち、出来事、例えば、渋滞,事故,お祭り,催し物など)の状態を知ることができない。
【0009】
さらに、従来の方法では、同様に、ユーザが自身が体験した上記事象を、例えば交通路情報センターのデータベースに登録しようとした場合、走行途中であると地図上の地点を任意に指定した入力操作が行えないため、音声により入力操作を行おうとしても、交差点の様な特定地点の情報としてしか、事象データの登録処理が行えない。
【0010】
本願発明は、地点情報として交通経路(道路及び鉄道)と、地点情報(交差点、住所)とを用いることによって、音声による双方向の事象データの授受が行え、車両の走行中においても、交通経路に沿った任意の地点の各種事象の事象データを管理することが可能な交通路情報管理システムを提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の道路情報管理システムは、携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する道路情報管理システムであり、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けられて記憶されている位置情報データベースと、前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報との変換処理を行う位置情報変換部と、前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて記憶されている事象データベースと、
前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する検索部とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の道路情報管理システムは、第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する事象データ登録部を有することを特徴とする。
本発明の道路情報管理システムは、携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う音声処理装置を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の道路情報管理方法は、携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する道路情報管理方法であり、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けて、位置情報データベースに記憶する過程と、前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報と、の変換処理を位置情報変換部が行う過程と、前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて、事象データベースに記憶する過程と、前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する過程とを有することを特徴とする。
【0014】
本発明の道路情報管理方法は、第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する過程を有することを特徴とする。
本発明の道路情報管理方法は、携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う過程を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の道路情報管理プログラムは、携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する処理をコンピュータに行わせるプログラムであり、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けて、位置情報データベースに記憶する処理と、前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報との変換処理を位置情報変換部が行う処理と、前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて、事象データベースに記憶する処理と、前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する処理とを有することを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラムである。
【0016】
本発明の道路情報管理プログラムは、第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する処理を有することを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラムである。
本発明の道路情報管理プログラムは、携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う処理を有することを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラムである。
本発明の記録媒体は、上記プログラムのいずれかを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態による道路情報管理システムの構成例を示すブロック図である。
この図において、道路情報管理システムは、サーバ2,音声認識・合成装置3,検索部4,登録部5,位置情報変換装置6,事象データベース7及び位置情報データベース8を有している。
サーバ2は、情報通信ネットワークIを介して、例えば、車両Cに搭載されているカーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)とデータの送受信を行い、道路情報管理システム1内の各部の制御を行うものであり、詳細な動作については順次説明を行う。
ここで、上記情報通信ネットワークIは、WAN(Wide Area Network),公衆回線網,専用回線網及びインターネット等から構成されている。
【0018】
位置情報データベース8には、交通経路(道路名及び鉄道路名など)と地点名(住所,交差点名など、道路などで走行中に得られる地点を識別する名称)とで地図上の所定の領域を示す領域識別情報(第2の地点情報)と、緯度及び経度の情報、またはノード番号及びリンク番号で所定の地点を示す地点識別情報(第1の地点情報、地図上の相対位置を認識するために用いる)とが対応して記憶されている。
地点名のみで領域を指定して使用とすると、同一住所に異なった道路が複数通っていることもあり、事象の発生している道路の判定(特定)が行えないために交通経路名(交通路線名)と地点名とで領域識別情報を構成させている。
ここで、上記領域識別情報は、例えば、「〇〇街道(交通経路)」と「〇〇区××町△△番地(住所)」とにより、〇〇区××町△△番地近辺における〇〇街道沿いの所定の領域(〇〇街道(交通経路)において、〇〇区××町△△番地を中心とした、この〇〇街道沿いの前後の所定の距離の範囲)を指定することとなる。
【0019】
すなわち、上記地点識別情報は、上記所定の領域に対応する場所として、〇〇街道にある〇〇区××町△△番地の中心(または近傍)の緯度・経度の点列またはノード番号・リンク番号となる。
位置情報変換装置6は、サーバ2から入力される領域識別情報を検索し、検索された領域識別情報に対応した地点識別情報を抽出して、サーバ2へ出力することで、領域識別情報から地点識別情報への変換処理を行う。
【0020】
事象データベース7には、地点識別情報に対応して、この地点識別情報が示す地点において、登録時点に発生していた事象の内容及び状態を示す事象データが記憶(登録)されている。
例えば、事象データベース7には、〇〇区××町△△番地、すなわち、この住所に対応する緯度経度(またはノード番号及びリンク番号)においての事象データとして、「渋滞」で「通り抜けるのに1時間必要」や、「事故」で「復旧に3時間必要」等の情報が記憶されている。
事象としては、「渋滞」,「事故」,「工事」,「イベント開催中」等がある。
【0021】
検索部4は、サーバ2から入力される地点識別情報に基づき(検索キーとして)、この地点識別情報に対応する事象データを、位置情報データベース8において検索し、検索された事象データをサーバ2へ出力する。
登録部5は、地点識別情報及びこの地点識別情報に対応した事象データがサーバ2から入力されると、この地点識別情報に対応させ各事象データを、事象データベース7へ登録する。
また、登録部5は、各事象データを登録するときに、登録する時点の時間を登録時間として添付して登録し、所定の時間毎に、一定期間を過ぎた事象データの更新処理を行う。
すなわち、登録部5は、同一地点に同一事象(すなわち、事故及び工事などのカテゴリ)に対する事象データが登録される場合、登録時刻の古い事象データを消去し、新たに入力される事象データをこの地点識別情報に対応させて、事象データベース7へ登録する(書き込む)。
また、登録部5は、登録時間と現在の時刻との差時間を求め、この差時間が各カテゴリ(事象の種類)毎に設定された上記一定期間を過ぎた事象データを検出した場合、この事象データを消去する。
【0022】
次に、車両Cに搭載されているカーナビゲーションシステムについて、図2を参照して説明する。図2は、上記カーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図である。この実施形態の説明においては、移動体端末であるカーナビゲーションシステムを用いて説明するが、移動体端末を含む携帯端末、例えば携帯電話やPDA((Personal Digital Assistant))など車両に搭載または利用者が携帯して移動可能な通信機能を有する端末であれば、いずれでも使用可能である。
カーナビは、制御部10,送受信部11,記憶部12,音声出力部13及び音生入力部14を有している。
制御部10は、記憶部12に記憶されているプログラムにより動作し、図示しない音声処理ボタンが押されると、音声処理の動作を開始するとともに、送受信部11を介して、サーバ2へ音声処理開始信号を送信する。
【0023】
ここで、送受信部11は、無線基地局M,ネットワークIを介して、サーバ2との間でデータの送受信を行う。
音声入力部14は、入力される音声信号をADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)等によりエンコードして、音声データとして制御部10へ出力する。
音声出力部13は、制御部10から入力される音声データをデコードして、音声信号へ変換して、スピーカ等から音声として出力する。
【0024】
次に、図1,図3および図4を参照し、一実施形態の動作例を説明する。図3は図1における道路情報管理システム1の動作の流れを示すフローチャートであり、図4は図2におけるステップS1,S3,S5,S9の詳細な処理のフローチャートを示している。
サーバ2は、カーナビから音声処理開始信号が入力されると、この送信以降に入力されるデータを音声データとして、音声認識を行う制御信号とともに、音声認識・合成装置3へ転送する。
ここで、道路情報管理システム1においては、「検索」または「登録」を始めに音声認識を行い(ステップS1)、次に「道路名」の音声認識を行い(ステップS3)、次に「地番」の音声認識を行い(ステップS5)、そして「事象」の音声認識を行う(ステップS9)流れとなっている。
ステップS1,S3,S5,S9は、同様な処理が行われ、図4に示した音声認識処理における
【0025】
音声認識・合成装置3は、「検索または登録のいずれの処理ですか」の質問の音声データをサーバ2へ送信する。
これにより、サーバ2は、上記音声データを、音声処理開始信号の発信元のカーナビに対して送信する。
カーナビは、入力された音声データを音声信号に変換して、スピーカから出力する。
これにより、ユーザは、出力される「検索または登録のいずれの処理ですか」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい「検索」または「登録」のいずれかの音声を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する。
【0026】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される音声データ、例えば、「検索」または「登録」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS1)。
ここで、ステップS1の音声認識処置は、「検索」の音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「検索」を、文字列「検索」に変更する(ステップS11)。
このとき、音声認識・合成装置3は、文字列「検索」が、音声処理が開始されて、第1段階に入力される文字列「検索」又は「登録」のいずれかであるかの判定を行う(ステップS12)。
【0027】
そして、音声認識・合成装置3は、音声認識の結果が「検索」又は「登録」のいずれかであると判定した場合、処理をステップS2へ進め、「検索」及び「登録」のいずれでもないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
次に、サーバ2は音声認識・合成装置3から、「検索」及び「登録」のいずれでもないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「検索または登録のいずれの処理ですか」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「検索」または「登録」のいずれかの発声を促す(ステップS13)。
【0028】
そして、サーバ2は、音声認識の結果が「検索」であった場合、音声認識・合成装置3に対して、第2段階として、ユーザに音声の入力を促す音声データを要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、サーバ2に対して、「道路名を発声してください」の音声データを出力する。
そして、カーナビはサーバ2から上記音声データが入力されると、すでに述べた手順により、スピーカから「道路名を発声してください」の音声をスピーカから出力し、ユーザに道路名の発声を促す。
【0029】
これにより、ユーザは、出力される「道路名を発声してください」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい、検索を要求する領域を示す領域識別情報の道路名の音声、例えば「〇〇街道」を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する(ステップS2)。
【0030】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される「〇〇街道」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS3)。
ここで、ステップS3の音声認識処置は、入力される音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「〇〇街道」を、文字列「〇〇街道」に変更する(ステップS11)。
次に、音声認識・合成装置3は、上記文字列「〇〇街道」を音声合成して、音声データ「〇〇街道ですね」を生成し、サーバ2を介してカーナビへ送信する。
【0031】
そして、ユーザはスピーカから出力される道路名の確認の音声、「〇〇街道ですね」により、自身の発声した音声が正しく理解されているか否かの確認を行う。
そして、ユーザは正しく理解されていると判定すると、カーナビのOKボタンを押し、正しく理解されていないと判定するとカーナビのNOボタンを押す。
これにより、カーナビは、OKボタンまたはNOボタンが押されたことにより、正しく音声認識されたか否かを示す判定信号をサーバ2へ送信する。
【0032】
次に、サーバ2は、上記判定信号により、音声認識が正しく行われたか否かの判定を行い、正しく行われたと判定した場合、処理をステップS4へ進め、正しく行われないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
次に、サーバ2は音声認識・合成装置3から、正しい音声認識が行われていないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「道路名を発声してください」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「道路名」の発声を促す(ステップS13)。
【0033】
そして、サーバ2は、音声認識の結果が正しいと判定された場合、音声認識・合成装置3に対して、第3段階として、ユーザに音声の入力を促す音声データを要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、サーバ2に対して、「地番(地点名)を発声してください」の音声データを出力する。
そして、カーナビはサーバ2から上記音声データが入力されると、すでに述べた手順により、スピーカから「地番を発声してください」の音声をスピーカから出力し、ユーザに地番の発声を促す。
【0034】
これにより、ユーザは、出力される「地番を発声してください」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい、検索を要求する領域を示す領域識別情報の道路名の音声、例えば「〇〇区××町△△番地」を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する(ステップS4)。
【0035】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される「〇〇区××町△△番地」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS5)。
ここで、ステップS5の音声認識処置は、入力される音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「〇〇区××町△△番地」を、文字列「〇〇区××町△△番地」に変更する(ステップS11)。
次に、音声認識・合成装置3は、上記文字列「〇〇区××町△△番地」を音声合成して、音声データ「〇〇区××町△△番地ですね」を生成し、サーバ2を介してカーナビへ送信する。
【0036】
そして、ユーザはスピーカから出力される地番の確認の音声、「〇〇区××町△△番地ですね」により、自身の発声した音声が正しく理解されているか否かの確認を行う。
そして、ユーザは正しく理解されていると判定すると、カーナビのOKボタンを押し、正しく理解されていないと判定するとカーナビのNOボタンを押す。
これにより、カーナビは、OKボタンまたはNOボタンが押されたことにより、正しく音声認識されたか否かを示す判定信号をサーバ2へ送信する。
【0037】
次に、サーバ2は、上記判定信号により、音声認識が正しく行われたか否かの判定を行い、正しく行われたと判定した場合、処理をステップS6へ進め、正しく行われないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
そして、サーバ2は音声認識・合成装置3から、正しい音声認識が行われていないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「地番を発声してください」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「地番」の発声を促す(ステップS13)。
【0038】
次に、サーバ2は、領域識別情報から地点識別情報へ変換させるため、入力された領域識別情報を変換要求と共に、位置情報変換部6へ送信する。
そして、位置情報変換部6は、領域識別情報として道路名「〇〇街道」と地点名「〇〇区××町△△番地」とが入力されたため、この領域識別情報を位置情報データベース8から検索し、対応する地点識別情報、例えば緯度経度からなる地点識別情報を抽出する(ステップS6)。
【0039】
そして、サーバ2は、ユーザから要求された処理が「検索」または「登録」のいずれであるかの判定を、変換された要求処理の文字列を、「検索」または「登録」の文字列と比較し、「検索」の文字列と一致したことにより、要求処理の文字列が「検索」であると判定すると、処理をステップS8へ進め、「登録」であると判定すると処理をステップS9へ進める。
上述したように、要求された処理が検索処理である場合、サーバ2は、検索部4に対して検索要求とともに、変換された地点識別情報を送信して、事象データの検索処理を行う。
すなわち、検索部4は、入力される地点識別情報を事象データベース7より検索し、検索された事象データの文字列、例えば文字列「事故、渋滞中」をサーバ2へ出力する(ステップS8)。
【0040】
一方、サーバ2は、変換された要求処理の文字列を、「検索」または「登録」の文字列と比較し、「検索」の文字列と一致したことにより、要求処理の文字列が「検索」であると判定すると、すなわち、要求された処理が登録処理である場合、音声認識・合成装置3に対して、第4段階として、ユーザに音声の入力を促す音声データを要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、サーバ2に対して、「事象を発声してください」の音声データを出力する。
そして、カーナビはサーバ2から上記音声データが入力されると、すでに述べた手順により、スピーカから「事象を発声してください」の音声をスピーカから出力し、ユーザに事象の種類の発声を促す。
【0041】
これにより、ユーザは、出力される「事象を発声してください」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい、事象の種類及び付加情報を示す単語、例えば「事故、渋滞中」を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する(ステップS9)。
【0042】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される「事故、渋滞中」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS10)。
ここで、ステップS9の音声認識処理は、入力される音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「事故、渋滞中」を、文字列「事故、渋滞中」に変更する(ステップS11)。
次に、音声認識・合成装置3は、上記文字列「事故、渋滞中」を音声合成して、音声データ「事故、渋滞中ですね」を生成し、サーバ2を介してカーナビへ送信する。
【0043】
そして、ユーザはスピーカから出力される事象の種類の確認の音声、「事故、渋滞中ですね」により、自身の発声した音声が正しく理解されているか否かの確認を行う。
そして、ユーザは正しく理解されていると判定すると、カーナビのOKボタンを押し、正しく理解されていないと判定するとカーナビのNOボタンを押す。
これにより、カーナビは、OKボタンまたはNOボタンが押されたことにより、正しく音声認識されたか否かを示す判定信号をサーバ2へ送信する。
【0044】
次に、サーバ2は、上記判定信号により、音声認識が正しく行われたか否かの判定を行い、正しく行われたと判定した場合、処理をステップS6へ進め、正しく行われないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
次に、サーバ2は音声認識・合成装置3から、正しい音声認識が行われていないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「事象を発声してください」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「事象」の発声を促す(ステップS13)。
【0045】
そして、サーバ2は、事象の状態が正しく認識されたことにより、地点識別情報及び事象データを、登録要求とともに、登録部5へ送信する。
これにより、登録部5は、地点識別情報に対応させて、上記事象データを事象データベース7へ登録する。
次に、登録部5はサーバ2に対して、登録が正常に終了したことを示す登録受理信号とともに、「登録されました」の文字列を出力する(ステップS11)。
【0046】
そして、サーバ2は、ユーザが「検索」を要求した場合、文字列「事故、渋滞中」を音声認識・合成装置3へ送信し、ユーザが「登録」を要求した場合、文字列「登録されました」を送信し、いずれかの文字列の音声合成を要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、要求された文字列の音声合成を行い、合成した音声信号をサーバ12へ出力する(ステップS12)。
次に、サーバ2は、入力される音声信号を、カーナビへ送信する(ステップS13)。
【0047】
次に、カーナビは、受信したサーバ12からの音声信号を、音声に変換してスピーカより出力、すなわち、ユーザに対して、検索要求がされている場合、事象データの音声による読み上げ処理を行い、登録要求がされている場合、「登録されました」の音声による読み上げ処理を行う。
上述した説明において、ステップS1,S3及びS5において、音声認識を2段階処理、すなわち離散発話の音声認識として説明してあるが、当然に、連続発話に対する音声認識を用いて、検索要求の場合であれば、「道路名、〇〇街道、地番、〇〇区××町△△番地、検索」を連続した単語列を認識させ、一括して、入力音声の確認を行い、上述したフローチャートの検索処理に従い各領域識別情報に対応した検索処理を行うようにしても良い(登録処理においても同様である)。
【0048】
上述したように、本発明の道路情報管理システムは、音声により入力される領域識別信号を、位置情報変換装置6が位置情報データベース8を検索することにより、緯度・経度またはノード番号・リンク番号からなる地点識別情報に変換するため、ユーザが音声により道路名(現在通行している道路)と地番(電信柱の住所)とを読み上げることにより、位置情報変換装置6が地点情報に変換して、事象データベース7から、容易に、任意の地点の所定の範囲内における道路の事象データを得ることができる。
【0049】
また、本発明の道路情報管理システムは、所定の領域の事象データを、音声により入力される、道路名及び地点名とからなる領域識別情報により、事象データベース7から検索することができるため、カーナビを操作して検索する地点の設定をする必要がないので、カーナビに表示されている地図を見ることなく、車両を走行させながら、任意の地点における必要な交通路の状態を知ることができる。
【0050】
さらに、本発明の道路情報管理システムは、所定の領域の事象データを、音声により入力される、道路名及び地点名とからなる領域識別情報により、事象データベース7に対して登録することができるため、カーナビを操作して事象データを登録する地点の設定をする必要がないので、カーナビに表示されている地図を見ることなく、車両を走行させながら、任意の地点の交通路の状態を所定の領域に対応して登録することができる。
【0051】
次に、本発明の実施の形態によるコンピュータが実行するためのプログラムについて説明する。
図1における道路情報管理システムにおけるコンピュータシステムのCPUが実行するためのプログラムは、本発明によるプログラムを構成する。
このプログラムを格納するための記録媒体としては、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、磁気記録媒体等を用いることができ、これらをROM、RAM、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード等に構成して用いてよい。
【0052】
また上記記録媒体は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部のRAM等の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものも含まれる。
【0053】
また上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されるものであってもよい。上記伝送媒体とは、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体をいうものとする。
【0054】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0055】
従って、このプログラムを図1のシステム又は装置とは異なるシステム又は装置において用い、そのシステム又は装置のコンピュータがこのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態で説明した機能及び効果と同等の機能及び効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0056】
以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
上述した一実施形態においては、ユーザへの検索結果及び登録結果の通知を音声で行っていたが、文字データで行うことも可能である。
このとき、サーバ2は、検索部4や登録部5からの文字列のデータを、音声合成せずに、カーナビに送信することとする。
また、図2に表示部を追加し、もしくは音声出力部に代えて設け、入力される文字データを表示することとなる。
【0057】
【発明の効果】
上述したように、本発明の道路情報管理システムは、音声により入力される領域識別信号を、位置情報変換装置が位置情報データベースを検索することにより、緯度・経度またはノード番号・リンク番号からなる地点識別情報に変換するため、ユーザが音声により道路名(現在通行している道路)と地番(電信柱の住所)とを読み上げることにより、位置情報変換装置が地点情報に変換して、事象データベースから、容易に、任意の地点の所定の範囲内における道路の事象データを得たり、任意の地点の所定の領域に対応させて、事象データの登録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による道路情報管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の車両Cに搭載されているカーナビゲーションの構成例を示すブロック部である。
【図3】図1の道路情報管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【図4】図3におけるステップS1,S3,S5,S10における音声認識処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 道路情報管理システム
2 サーバ
3 音声認識・合成装置
4 検索部
5 登録部
6 位置情報変換装置
7 事象データベース
8 位置情報データベース
10 制御部
11 送受信部
12 記憶部
13 音声出力部
14 音声入力部
I 情報通信ネットワーク
C 車両
M 無線基地局
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの車両に搭載され、または歩行者に携帯されて用いられるナビゲーションシステム(ナビゲーション機能を有する携帯端末も含む)であり、音声による双方向の対話形式による事象データの授受を行い、地図画面を用いずとも、所定領域の道路情報等の取得が可能な道路情報管理システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車などにおいて、地図表示を行う地図表示装置としてナビゲーションシステムが広く普及している。
このナビゲーションシステムにおいては、CD−ROMやDVD−ROMに記憶された地図を読み出して、CRTまたはLCD等の表示手段に表示するとともに、人工衛星からの電波を受信して、現在位置を計測して、計測結果を上記地図上に表示するようになっている。
【0003】
さらに、画面上の地図の所定の地点(例えば、交差点,建物の名称,鉄道の駅等)に目的地や経由地点としてのマークを付しておくと(目的地や経由地点として登録しておくと)、走行中にそのマーク(登録地点)に近づくと、アラーム音や録音音声、合成音声などが通知として出力されるようになされている。
ナビゲーションシステムのユーザは、上記通知により、所定の地点に達したことを知ることができる。
【0004】
そして、特許文献1には、上述したナビゲーション機能に加えて、符号表示手段が、地図上の所定の登録地点に符号を付与し、地図を表示する表示手段に、この符号を表示する構成を有するものがあり、地図の縮尺を切り換えた場合に、上記符号表示手段が、地図の縮尺が切り換えられても、符号を表示することが記載されている。
すなわち、従来例は、地図上の交差点等の一地点に対して番号を付与して表示しており、その番号がユーザにより発話されたとき、その番号を音声認識し、その番号が付与されている交差点を画面の中心に配置した地図に切り換えるとともに、画面の中心に、カーソルを表示する。
ここで、従来例においては、ユーザの通過する交通経路に対して、緯度経度の連続した点列、またはノード番号/リンク番号によって、表示,記録及び管理の各処理を行っている。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−160484号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のナビゲーションシステムにおいては、音声や文字データにより、道路やその周辺の位置情報を緯度経度、あるいはノード番号とリンク番号とで示されても、ユーザには、地図上の相対的な位置が分からないので、通常、ユーザがこの相対的な位置を認識するため、道路情報を表示する際に対応する地図上の位置に、通知したい情報を配置する必要があるが、走行中(すなわち運転中)に地図を見て情報を得ることは困難である。
また、同様に、ユーザが道路を指定する場合に、緯度経度(またはノード番号・リンク番号)とで示すことができないため、ナビゲーションシステムのデータベースに登録されている交差点または建物等の特定地点の名称を検索して、地図上において指定する地点を指示する必要があり、走行中にこの操作を行うことはできない。
【0007】
このため、従来例においては、緯度経度(またはノード番号・リンク番号)とで示される位置の情報を、文字または音声を使用して表示及び通知するとき、地点を指定するために、位置を示す座標値ではない特定地点の名称等の専用の情報(読み上げ情報等)を、緯度経度(またはリンク番号・ノード番号)と別に生成し、対応付けを行う必要がある。
すなわち、従来の方法では、音声情報により指定できる位置情報が、交差点名や建物など、すなわち、緯度経度(またはノード番号・リンク番号)で示された特定な地点の情報であり、道路の途中の任意の地点についての指定はできない。
【0008】
また、従来例においては、上述したように、運転中(走行中)に、画面上の地図を見たり、位置の検索を行うことができないため、走行している道路の先で起こっている事象の情報を得るために、音声で場所の特定を行う必要があるが、交差点の渋滞情報のように、特定の地点の情報しか得ることができない。
すなわち、従来例においては、車両の走行中に、利用者がナビゲーションシステムに対し、事象データを得るとき、予め指定していない限り、特定地点以外に、地図上における道路の任意の地点の指定が行えないため、交通情報として交通経路(道路及び鉄道)に沿って起こっている色々な事象(すなわち、出来事、例えば、渋滞,事故,お祭り,催し物など)の状態を知ることができない。
【0009】
さらに、従来の方法では、同様に、ユーザが自身が体験した上記事象を、例えば交通路情報センターのデータベースに登録しようとした場合、走行途中であると地図上の地点を任意に指定した入力操作が行えないため、音声により入力操作を行おうとしても、交差点の様な特定地点の情報としてしか、事象データの登録処理が行えない。
【0010】
本願発明は、地点情報として交通経路(道路及び鉄道)と、地点情報(交差点、住所)とを用いることによって、音声による双方向の事象データの授受が行え、車両の走行中においても、交通経路に沿った任意の地点の各種事象の事象データを管理することが可能な交通路情報管理システムを提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の道路情報管理システムは、携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する道路情報管理システムであり、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けられて記憶されている位置情報データベースと、前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報との変換処理を行う位置情報変換部と、前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて記憶されている事象データベースと、
前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する検索部とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の道路情報管理システムは、第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する事象データ登録部を有することを特徴とする。
本発明の道路情報管理システムは、携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う音声処理装置を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の道路情報管理方法は、携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する道路情報管理方法であり、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けて、位置情報データベースに記憶する過程と、前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報と、の変換処理を位置情報変換部が行う過程と、前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて、事象データベースに記憶する過程と、前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する過程とを有することを特徴とする。
【0014】
本発明の道路情報管理方法は、第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する過程を有することを特徴とする。
本発明の道路情報管理方法は、携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う過程を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の道路情報管理プログラムは、携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する処理をコンピュータに行わせるプログラムであり、経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けて、位置情報データベースに記憶する処理と、前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報との変換処理を位置情報変換部が行う処理と、前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて、事象データベースに記憶する処理と、前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する処理とを有することを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラムである。
【0016】
本発明の道路情報管理プログラムは、第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する処理を有することを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラムである。
本発明の道路情報管理プログラムは、携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う処理を有することを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラムである。
本発明の記録媒体は、上記プログラムのいずれかを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態による道路情報管理システムの構成例を示すブロック図である。
この図において、道路情報管理システムは、サーバ2,音声認識・合成装置3,検索部4,登録部5,位置情報変換装置6,事象データベース7及び位置情報データベース8を有している。
サーバ2は、情報通信ネットワークIを介して、例えば、車両Cに搭載されているカーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)とデータの送受信を行い、道路情報管理システム1内の各部の制御を行うものであり、詳細な動作については順次説明を行う。
ここで、上記情報通信ネットワークIは、WAN(Wide Area Network),公衆回線網,専用回線網及びインターネット等から構成されている。
【0018】
位置情報データベース8には、交通経路(道路名及び鉄道路名など)と地点名(住所,交差点名など、道路などで走行中に得られる地点を識別する名称)とで地図上の所定の領域を示す領域識別情報(第2の地点情報)と、緯度及び経度の情報、またはノード番号及びリンク番号で所定の地点を示す地点識別情報(第1の地点情報、地図上の相対位置を認識するために用いる)とが対応して記憶されている。
地点名のみで領域を指定して使用とすると、同一住所に異なった道路が複数通っていることもあり、事象の発生している道路の判定(特定)が行えないために交通経路名(交通路線名)と地点名とで領域識別情報を構成させている。
ここで、上記領域識別情報は、例えば、「〇〇街道(交通経路)」と「〇〇区××町△△番地(住所)」とにより、〇〇区××町△△番地近辺における〇〇街道沿いの所定の領域(〇〇街道(交通経路)において、〇〇区××町△△番地を中心とした、この〇〇街道沿いの前後の所定の距離の範囲)を指定することとなる。
【0019】
すなわち、上記地点識別情報は、上記所定の領域に対応する場所として、〇〇街道にある〇〇区××町△△番地の中心(または近傍)の緯度・経度の点列またはノード番号・リンク番号となる。
位置情報変換装置6は、サーバ2から入力される領域識別情報を検索し、検索された領域識別情報に対応した地点識別情報を抽出して、サーバ2へ出力することで、領域識別情報から地点識別情報への変換処理を行う。
【0020】
事象データベース7には、地点識別情報に対応して、この地点識別情報が示す地点において、登録時点に発生していた事象の内容及び状態を示す事象データが記憶(登録)されている。
例えば、事象データベース7には、〇〇区××町△△番地、すなわち、この住所に対応する緯度経度(またはノード番号及びリンク番号)においての事象データとして、「渋滞」で「通り抜けるのに1時間必要」や、「事故」で「復旧に3時間必要」等の情報が記憶されている。
事象としては、「渋滞」,「事故」,「工事」,「イベント開催中」等がある。
【0021】
検索部4は、サーバ2から入力される地点識別情報に基づき(検索キーとして)、この地点識別情報に対応する事象データを、位置情報データベース8において検索し、検索された事象データをサーバ2へ出力する。
登録部5は、地点識別情報及びこの地点識別情報に対応した事象データがサーバ2から入力されると、この地点識別情報に対応させ各事象データを、事象データベース7へ登録する。
また、登録部5は、各事象データを登録するときに、登録する時点の時間を登録時間として添付して登録し、所定の時間毎に、一定期間を過ぎた事象データの更新処理を行う。
すなわち、登録部5は、同一地点に同一事象(すなわち、事故及び工事などのカテゴリ)に対する事象データが登録される場合、登録時刻の古い事象データを消去し、新たに入力される事象データをこの地点識別情報に対応させて、事象データベース7へ登録する(書き込む)。
また、登録部5は、登録時間と現在の時刻との差時間を求め、この差時間が各カテゴリ(事象の種類)毎に設定された上記一定期間を過ぎた事象データを検出した場合、この事象データを消去する。
【0022】
次に、車両Cに搭載されているカーナビゲーションシステムについて、図2を参照して説明する。図2は、上記カーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図である。この実施形態の説明においては、移動体端末であるカーナビゲーションシステムを用いて説明するが、移動体端末を含む携帯端末、例えば携帯電話やPDA((Personal Digital Assistant))など車両に搭載または利用者が携帯して移動可能な通信機能を有する端末であれば、いずれでも使用可能である。
カーナビは、制御部10,送受信部11,記憶部12,音声出力部13及び音生入力部14を有している。
制御部10は、記憶部12に記憶されているプログラムにより動作し、図示しない音声処理ボタンが押されると、音声処理の動作を開始するとともに、送受信部11を介して、サーバ2へ音声処理開始信号を送信する。
【0023】
ここで、送受信部11は、無線基地局M,ネットワークIを介して、サーバ2との間でデータの送受信を行う。
音声入力部14は、入力される音声信号をADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)等によりエンコードして、音声データとして制御部10へ出力する。
音声出力部13は、制御部10から入力される音声データをデコードして、音声信号へ変換して、スピーカ等から音声として出力する。
【0024】
次に、図1,図3および図4を参照し、一実施形態の動作例を説明する。図3は図1における道路情報管理システム1の動作の流れを示すフローチャートであり、図4は図2におけるステップS1,S3,S5,S9の詳細な処理のフローチャートを示している。
サーバ2は、カーナビから音声処理開始信号が入力されると、この送信以降に入力されるデータを音声データとして、音声認識を行う制御信号とともに、音声認識・合成装置3へ転送する。
ここで、道路情報管理システム1においては、「検索」または「登録」を始めに音声認識を行い(ステップS1)、次に「道路名」の音声認識を行い(ステップS3)、次に「地番」の音声認識を行い(ステップS5)、そして「事象」の音声認識を行う(ステップS9)流れとなっている。
ステップS1,S3,S5,S9は、同様な処理が行われ、図4に示した音声認識処理における
【0025】
音声認識・合成装置3は、「検索または登録のいずれの処理ですか」の質問の音声データをサーバ2へ送信する。
これにより、サーバ2は、上記音声データを、音声処理開始信号の発信元のカーナビに対して送信する。
カーナビは、入力された音声データを音声信号に変換して、スピーカから出力する。
これにより、ユーザは、出力される「検索または登録のいずれの処理ですか」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい「検索」または「登録」のいずれかの音声を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する。
【0026】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される音声データ、例えば、「検索」または「登録」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS1)。
ここで、ステップS1の音声認識処置は、「検索」の音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「検索」を、文字列「検索」に変更する(ステップS11)。
このとき、音声認識・合成装置3は、文字列「検索」が、音声処理が開始されて、第1段階に入力される文字列「検索」又は「登録」のいずれかであるかの判定を行う(ステップS12)。
【0027】
そして、音声認識・合成装置3は、音声認識の結果が「検索」又は「登録」のいずれかであると判定した場合、処理をステップS2へ進め、「検索」及び「登録」のいずれでもないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
次に、サーバ2は音声認識・合成装置3から、「検索」及び「登録」のいずれでもないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「検索または登録のいずれの処理ですか」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「検索」または「登録」のいずれかの発声を促す(ステップS13)。
【0028】
そして、サーバ2は、音声認識の結果が「検索」であった場合、音声認識・合成装置3に対して、第2段階として、ユーザに音声の入力を促す音声データを要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、サーバ2に対して、「道路名を発声してください」の音声データを出力する。
そして、カーナビはサーバ2から上記音声データが入力されると、すでに述べた手順により、スピーカから「道路名を発声してください」の音声をスピーカから出力し、ユーザに道路名の発声を促す。
【0029】
これにより、ユーザは、出力される「道路名を発声してください」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい、検索を要求する領域を示す領域識別情報の道路名の音声、例えば「〇〇街道」を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する(ステップS2)。
【0030】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される「〇〇街道」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS3)。
ここで、ステップS3の音声認識処置は、入力される音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「〇〇街道」を、文字列「〇〇街道」に変更する(ステップS11)。
次に、音声認識・合成装置3は、上記文字列「〇〇街道」を音声合成して、音声データ「〇〇街道ですね」を生成し、サーバ2を介してカーナビへ送信する。
【0031】
そして、ユーザはスピーカから出力される道路名の確認の音声、「〇〇街道ですね」により、自身の発声した音声が正しく理解されているか否かの確認を行う。
そして、ユーザは正しく理解されていると判定すると、カーナビのOKボタンを押し、正しく理解されていないと判定するとカーナビのNOボタンを押す。
これにより、カーナビは、OKボタンまたはNOボタンが押されたことにより、正しく音声認識されたか否かを示す判定信号をサーバ2へ送信する。
【0032】
次に、サーバ2は、上記判定信号により、音声認識が正しく行われたか否かの判定を行い、正しく行われたと判定した場合、処理をステップS4へ進め、正しく行われないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
次に、サーバ2は音声認識・合成装置3から、正しい音声認識が行われていないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「道路名を発声してください」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「道路名」の発声を促す(ステップS13)。
【0033】
そして、サーバ2は、音声認識の結果が正しいと判定された場合、音声認識・合成装置3に対して、第3段階として、ユーザに音声の入力を促す音声データを要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、サーバ2に対して、「地番(地点名)を発声してください」の音声データを出力する。
そして、カーナビはサーバ2から上記音声データが入力されると、すでに述べた手順により、スピーカから「地番を発声してください」の音声をスピーカから出力し、ユーザに地番の発声を促す。
【0034】
これにより、ユーザは、出力される「地番を発声してください」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい、検索を要求する領域を示す領域識別情報の道路名の音声、例えば「〇〇区××町△△番地」を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する(ステップS4)。
【0035】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される「〇〇区××町△△番地」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS5)。
ここで、ステップS5の音声認識処置は、入力される音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「〇〇区××町△△番地」を、文字列「〇〇区××町△△番地」に変更する(ステップS11)。
次に、音声認識・合成装置3は、上記文字列「〇〇区××町△△番地」を音声合成して、音声データ「〇〇区××町△△番地ですね」を生成し、サーバ2を介してカーナビへ送信する。
【0036】
そして、ユーザはスピーカから出力される地番の確認の音声、「〇〇区××町△△番地ですね」により、自身の発声した音声が正しく理解されているか否かの確認を行う。
そして、ユーザは正しく理解されていると判定すると、カーナビのOKボタンを押し、正しく理解されていないと判定するとカーナビのNOボタンを押す。
これにより、カーナビは、OKボタンまたはNOボタンが押されたことにより、正しく音声認識されたか否かを示す判定信号をサーバ2へ送信する。
【0037】
次に、サーバ2は、上記判定信号により、音声認識が正しく行われたか否かの判定を行い、正しく行われたと判定した場合、処理をステップS6へ進め、正しく行われないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
そして、サーバ2は音声認識・合成装置3から、正しい音声認識が行われていないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「地番を発声してください」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「地番」の発声を促す(ステップS13)。
【0038】
次に、サーバ2は、領域識別情報から地点識別情報へ変換させるため、入力された領域識別情報を変換要求と共に、位置情報変換部6へ送信する。
そして、位置情報変換部6は、領域識別情報として道路名「〇〇街道」と地点名「〇〇区××町△△番地」とが入力されたため、この領域識別情報を位置情報データベース8から検索し、対応する地点識別情報、例えば緯度経度からなる地点識別情報を抽出する(ステップS6)。
【0039】
そして、サーバ2は、ユーザから要求された処理が「検索」または「登録」のいずれであるかの判定を、変換された要求処理の文字列を、「検索」または「登録」の文字列と比較し、「検索」の文字列と一致したことにより、要求処理の文字列が「検索」であると判定すると、処理をステップS8へ進め、「登録」であると判定すると処理をステップS9へ進める。
上述したように、要求された処理が検索処理である場合、サーバ2は、検索部4に対して検索要求とともに、変換された地点識別情報を送信して、事象データの検索処理を行う。
すなわち、検索部4は、入力される地点識別情報を事象データベース7より検索し、検索された事象データの文字列、例えば文字列「事故、渋滞中」をサーバ2へ出力する(ステップS8)。
【0040】
一方、サーバ2は、変換された要求処理の文字列を、「検索」または「登録」の文字列と比較し、「検索」の文字列と一致したことにより、要求処理の文字列が「検索」であると判定すると、すなわち、要求された処理が登録処理である場合、音声認識・合成装置3に対して、第4段階として、ユーザに音声の入力を促す音声データを要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、サーバ2に対して、「事象を発声してください」の音声データを出力する。
そして、カーナビはサーバ2から上記音声データが入力されると、すでに述べた手順により、スピーカから「事象を発声してください」の音声をスピーカから出力し、ユーザに事象の種類の発声を促す。
【0041】
これにより、ユーザは、出力される「事象を発声してください」の質問に対応して、図示しないマイクに向かい、事象の種類及び付加情報を示す単語、例えば「事故、渋滞中」を発声する。
そして、カーナビはこの音声を音声データとして、サーバ2へ送信する(ステップS9)。
【0042】
そして、音声認識・合成装置3は、サーバ2を介して、カーナビから入力される「事故、渋滞中」を示す音声データの音声認識処置を行う(ステップS10)。
ここで、ステップS9の音声認識処理は、入力される音声データに対する音声認識,すなわち音声データ「事故、渋滞中」を、文字列「事故、渋滞中」に変更する(ステップS11)。
次に、音声認識・合成装置3は、上記文字列「事故、渋滞中」を音声合成して、音声データ「事故、渋滞中ですね」を生成し、サーバ2を介してカーナビへ送信する。
【0043】
そして、ユーザはスピーカから出力される事象の種類の確認の音声、「事故、渋滞中ですね」により、自身の発声した音声が正しく理解されているか否かの確認を行う。
そして、ユーザは正しく理解されていると判定すると、カーナビのOKボタンを押し、正しく理解されていないと判定するとカーナビのNOボタンを押す。
これにより、カーナビは、OKボタンまたはNOボタンが押されたことにより、正しく音声認識されたか否かを示す判定信号をサーバ2へ送信する。
【0044】
次に、サーバ2は、上記判定信号により、音声認識が正しく行われたか否かの判定を行い、正しく行われたと判定した場合、処理をステップS6へ進め、正しく行われないと判定した場合、処理をステップS13へ進める(ステップS12)。
次に、サーバ2は音声認識・合成装置3から、正しい音声認識が行われていないと判定したことを示す判定信号が入力されると、「事象を発声してください」を、再度、カーナビに送信し、ユーザに対して「事象」の発声を促す(ステップS13)。
【0045】
そして、サーバ2は、事象の状態が正しく認識されたことにより、地点識別情報及び事象データを、登録要求とともに、登録部5へ送信する。
これにより、登録部5は、地点識別情報に対応させて、上記事象データを事象データベース7へ登録する。
次に、登録部5はサーバ2に対して、登録が正常に終了したことを示す登録受理信号とともに、「登録されました」の文字列を出力する(ステップS11)。
【0046】
そして、サーバ2は、ユーザが「検索」を要求した場合、文字列「事故、渋滞中」を音声認識・合成装置3へ送信し、ユーザが「登録」を要求した場合、文字列「登録されました」を送信し、いずれかの文字列の音声合成を要求する。
これにより、音声認識・合成装置3は、要求された文字列の音声合成を行い、合成した音声信号をサーバ12へ出力する(ステップS12)。
次に、サーバ2は、入力される音声信号を、カーナビへ送信する(ステップS13)。
【0047】
次に、カーナビは、受信したサーバ12からの音声信号を、音声に変換してスピーカより出力、すなわち、ユーザに対して、検索要求がされている場合、事象データの音声による読み上げ処理を行い、登録要求がされている場合、「登録されました」の音声による読み上げ処理を行う。
上述した説明において、ステップS1,S3及びS5において、音声認識を2段階処理、すなわち離散発話の音声認識として説明してあるが、当然に、連続発話に対する音声認識を用いて、検索要求の場合であれば、「道路名、〇〇街道、地番、〇〇区××町△△番地、検索」を連続した単語列を認識させ、一括して、入力音声の確認を行い、上述したフローチャートの検索処理に従い各領域識別情報に対応した検索処理を行うようにしても良い(登録処理においても同様である)。
【0048】
上述したように、本発明の道路情報管理システムは、音声により入力される領域識別信号を、位置情報変換装置6が位置情報データベース8を検索することにより、緯度・経度またはノード番号・リンク番号からなる地点識別情報に変換するため、ユーザが音声により道路名(現在通行している道路)と地番(電信柱の住所)とを読み上げることにより、位置情報変換装置6が地点情報に変換して、事象データベース7から、容易に、任意の地点の所定の範囲内における道路の事象データを得ることができる。
【0049】
また、本発明の道路情報管理システムは、所定の領域の事象データを、音声により入力される、道路名及び地点名とからなる領域識別情報により、事象データベース7から検索することができるため、カーナビを操作して検索する地点の設定をする必要がないので、カーナビに表示されている地図を見ることなく、車両を走行させながら、任意の地点における必要な交通路の状態を知ることができる。
【0050】
さらに、本発明の道路情報管理システムは、所定の領域の事象データを、音声により入力される、道路名及び地点名とからなる領域識別情報により、事象データベース7に対して登録することができるため、カーナビを操作して事象データを登録する地点の設定をする必要がないので、カーナビに表示されている地図を見ることなく、車両を走行させながら、任意の地点の交通路の状態を所定の領域に対応して登録することができる。
【0051】
次に、本発明の実施の形態によるコンピュータが実行するためのプログラムについて説明する。
図1における道路情報管理システムにおけるコンピュータシステムのCPUが実行するためのプログラムは、本発明によるプログラムを構成する。
このプログラムを格納するための記録媒体としては、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、磁気記録媒体等を用いることができ、これらをROM、RAM、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード等に構成して用いてよい。
【0052】
また上記記録媒体は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部のRAM等の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものも含まれる。
【0053】
また上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されるものであってもよい。上記伝送媒体とは、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体をいうものとする。
【0054】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0055】
従って、このプログラムを図1のシステム又は装置とは異なるシステム又は装置において用い、そのシステム又は装置のコンピュータがこのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態で説明した機能及び効果と同等の機能及び効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0056】
以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
上述した一実施形態においては、ユーザへの検索結果及び登録結果の通知を音声で行っていたが、文字データで行うことも可能である。
このとき、サーバ2は、検索部4や登録部5からの文字列のデータを、音声合成せずに、カーナビに送信することとする。
また、図2に表示部を追加し、もしくは音声出力部に代えて設け、入力される文字データを表示することとなる。
【0057】
【発明の効果】
上述したように、本発明の道路情報管理システムは、音声により入力される領域識別信号を、位置情報変換装置が位置情報データベースを検索することにより、緯度・経度またはノード番号・リンク番号からなる地点識別情報に変換するため、ユーザが音声により道路名(現在通行している道路)と地番(電信柱の住所)とを読み上げることにより、位置情報変換装置が地点情報に変換して、事象データベースから、容易に、任意の地点の所定の範囲内における道路の事象データを得たり、任意の地点の所定の領域に対応させて、事象データの登録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による道路情報管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の車両Cに搭載されているカーナビゲーションの構成例を示すブロック部である。
【図3】図1の道路情報管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【図4】図3におけるステップS1,S3,S5,S10における音声認識処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 道路情報管理システム
2 サーバ
3 音声認識・合成装置
4 検索部
5 登録部
6 位置情報変換装置
7 事象データベース
8 位置情報データベース
10 制御部
11 送受信部
12 記憶部
13 音声出力部
14 音声入力部
I 情報通信ネットワーク
C 車両
M 無線基地局
Claims (10)
- 携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する道路情報管理システムであり、
経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けられて記憶されている位置情報データベースと、
前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報との変換処理を行う位置情報変換部と、
前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて記憶されている事象データベースと、
前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する検索部と
を有することを特徴とする道路情報管理システム。 - 第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する事象データ登録部を有することを特徴とする請求項1記載の道路情報管理システム。
- 携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う音声処理装置を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の道路情報管理システム。
- 携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する道路情報管理方法であり、
経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けて、位置情報データベースに記憶する過程と、
前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報との変換処理を位置情報変換部が行う過程と、
前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて、事象データベースに記憶する過程と、
前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する過程と
を有することを特徴とする道路情報管理方法。 - 第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する過程を有することを特徴とする請求項4記載の道路情報管理方法。
- 携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う過程を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の道路情報管理方法。
- 携帯端末から受信する、位置情報が付された事象データを登録し、また、記憶されている事象データを、検索要求された位置情報に基づき検索して携帯端末に送信する処理をコンピュータに行わせるプログラムであり、
経度緯度情報またはノード番号とリンク番号とで地図上の地点を示す第1の位置情報と、交通路線名と地点名とで地図上の所定の領域を示す第2の位置情報とが対応付けて、位置情報データベースに記憶する処理と、
前記位置情報データベースを用い、前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報との変換処理を位置情報変換部が行う処理と、
前記各地点の状態を示す事象データが、対応する地点を示す前記第1の位置情報に関連付けて、事象データベースに記憶する処理と、
前記位置変換部が前記第2の位置情報から変換された前記第1の位置情報に基づき、この第1の位置情報に対応する事象データを、前記事象データベースから検索する処理と
を有することを特徴とするコンピュータが実行可能な道路情報管理プログラム。 - 第2の位置情報と事象データが携帯端末から入力されると、この事象データを、この第2の位置情報から変換された第1の位置情報に対応させて、前記事象データベースへ登録する処理を有することを特徴とする請求項7記載のコンピュータが実行可能な道路情報管理プログラム。
- 携帯端末から入力される音声データの音声認識を行い、第2の位置情報と事象データとを抽出し、また、検索された事象データの音声合成を行う処理を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のコンピュータが実行可能な道路情報管理プログラム。
- 請求項7から請求項9のいずれかを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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2003
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