JP2004286427A - 熱気の排気システム,その制御方法及びブラインド - Google Patents
熱気の排気システム,その制御方法及びブラインド Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 ブラインド31を支持する支持部5と,最上部のスラット32aとの間に,スラットのない非スラット部38を設定して,開口を形成する。上部のスラット32には,下部のスラット33よりも密閉性が高いものを使用する。排気口16は,支持部5近傍の室内側の天井6に形成されている。空間Sからの熱気は,非スラット部38から漏出して,排気口16から排気される。
【選択図】 図8
Description
まずブラインドの室内側に上下に移動可能なシート状のロールブラインドやカーテンを別途設置して,ブラインドとロールブラインド,カーテンの間の熱気を上方に排気する方法がある(特許文献1,2参照)。
次にブラインドの上部のスラット間に遮蔽膜を垂設し,ブラインドの遮蔽膜との間をやはり上方に排気するものがある(特許文献3参照)。
さらに窓部の室内側にブラインドに代えて,光と空気の透過性について特殊なロールスクリーンを設置したものもある(特許文献4参照)。
たとえば,排熱率向上を重視する場合には,上部の開口幅を小さく,高密閉のスラット4b部分を大きくして,漏出する熱気を薄く,かつ煙突効果による換気量を少なくする。一方温熱環境の向上を重視する場合には,開口幅を大きくし,高密閉のスラット4b部分を小さくして下側のブラインド部分の温度を下げることができる。
通常のブラインドのスラットは,その側面形状が窓側に凸に湾曲した形状を有しているが,かかる場合,前記上部のスラット4bの当該湾曲させる際の曲率を,前記下部のスラット4cの曲率よりも大きく設定したり,あるいは,上部のスラット4bの窓側の端縁に,下側に折曲した延伸部を設けても,上部のスラット4bの密閉性を下部のスラット4cよりも高くすることができる。
なお上がり天井とは,窓側の天井が室内側の天井よりも一段上がっている天井であり,該窓側の天井面と,窓側と室内側天井の段差部にできる垂直面(壁面)とで構成された天井である。なおブラインドボックスで構成された場合も含まれる。すなわちブラインドボックスを予め奥行き方向を長めにして製作することで形成できる。例えば通常のブラインドの場合の奥行きよりも2倍以上の奥行きを持たせたり,状況によっては梁まで延長して製作して形成できる。
上がり天井部に排気口を形成する場合,天井面ではなく,前記垂直面(壁面)にこれを形成してもよい。
吸込んだ空気は,全量または一部を空調機や天井チャンバーに戻す。吸い込み運転については,過剰な動力消費をなくすため,日射量ピークが,ある値を超えた時間帯のみ運転(他の時間は停止)することが好ましい。
また,そのような吸込みによって中性帯が上昇して,中性帯より下側の低温の領域が拡大するため,窓部付近の温熱環境も向上する。
かかる制御によって,排気口からの排気を必要な際に行なうことができ,省エネ運転が可能である。
また本実施の形態では,スラット32,33の室内側端縁は,上下方向に揃っており,結果として,上部のスラットの32の窓側の端縁は,図8にも示したように,下部のスラット33のそれより,窓側に突き出た構成となっている。
また垂壁21の設置によっても捕集率は向上する。すなわち,垂壁21を設置すると排気口16の近傍に熱気を滞留させることができ,排気口16への風速を相対的に大きくすることができ,その結果捕集率が向上する。
さらにまた図18に示したように,上部のスラット32の窓側の端縁に,下側に折曲した延伸部32bを設けてもよい。
これら図17,図18に示したブラインドによっても,上部のスラットの密閉性を下部のスラットの密閉性よりも高くすることができる。
排気捕集効率=CpE×γE×GE×△TE/Σ(Cpi×γi×Gi×△Ti)
である。
但し,
排気捕集効率(−)
排気熱量,漏出熱量(W)
GE:排気量(m3/h)
G:ブラインドからの漏出風量(m3/h)
G’:減少した漏出風量(m3/h)
Cp:比熱(J/kg/K)
CpE: 排気の比熱(J/kg/K)
γ:空気の比重(kg/m3)
γE:排気の比重(kg/m3)
△TE:排気温度と室温(流入温度)との温度差(K)
△T:漏出平均温度と室温(流入温度)との温度差(K)
i:高さ方向の要素
である。
2 窓ガラス
3,11,31 ブラインド
4,13,32,33 スラット
5 支持部
6 天井
7,16 排気口
15 ペリカウンタ
15a 吸込口
38 非スラット部
Claims (22)
- ブラインドが設置された窓部の日射による熱気を排気するシステムにおいて,
前記ブラインドのスラット支持部近傍であって,ブラインドよりも室内側の天井部に,排気口が形成されたことを特徴とする,熱気の排気システム。 - ブラインドが設置された窓部の日射による熱気を排気するシステムにおいて,
前記ブラインドのスラットをコードを介して支持する支持部と,最上部のスラットとの間に,スラットのない非スラット部が設けられ,
前記ブラインドの上部のスラットには,下部のスラットよりも密閉性が高いものが使用されたことを特徴とする,熱気の排気システム。 - 前記非スラット部の高さ方向の長さは,150mm以下であることを特徴とする,請求項2に記載の熱気の排気システム。
- 前記上部のスラットの奥行きは,前記下部のスラットの奥行きより長く,
かつスラットの面を日射方向に対して直角に向けたときに,上部のスラットの窓側の端縁の俯角が,下部のスラットの窓側の端縁の俯角よりも大きいものであることを特徴とする,請求項2又は3のいずれかに記載の熱気の排気システム。 - 前記のスラットの側面形態は湾曲した形状を有し,前記上部のスラットの曲率は,前記下部のスラットの曲率よりも大きく設定されていることを特徴とする,請求項2又は3のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記上部のスラットは,下側に折曲した延伸部を窓側の端縁に有することを特徴とする,請求項2又は3のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記ブラインドのスラット支持部近傍のブラインドよりも室内側の天井部に,排気口が形成されたことを特徴とする,請求項2〜6のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記排気口のさらに室内側天井部に,垂壁が設けられたことを特徴とする,請求項1又は7に記載の熱気の排気システム。
- 前記排気口は,スラット支持部から続く,上がり天井部に形成されていることを特徴とする,1又7に記載の熱気の排気システム。
- 前記排気口よりも室内側に,ブラインド側に向けて気流を吹き出す吹出口が形成されたことを特徴とする,請求項1,7,8又は9のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記排気口よりも室内側に,室内側の天井に沿って気流を吹き出す吹出口が形成されたことを特徴とする,請求項1,7,8又は9のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記気流は,ライン状であることを特徴とする,請求項10又は11のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記排気口は,スリット形状であることを特徴とする,請求項1,7,8,9,10又は11のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記ブラインドと窓部との間の空間の下方に,当該空間の空気を吸い込む吸込口を有することを特徴とする,請求項1,7,8,9,10,11,12又は13のいずれかに記載の熱気の排気システム。
- 前記吸込口は,ペリカウンタに設けられていることを特徴とする,請求項14に記載の熱気の排気システム。
- 前記吸込口は,前記空間の下方の床面に設けられていることを特徴とする,請求項14に記載の熱気の排気システム。
- 前記吸込口は,空調機の吸込口であることを特徴とする,請求項14に記載の熱気の排気システム。
- 請求項1,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16又は17のいずれかに記載の熱気の排気システムを制御する方法であって,
窓部から前記排気口へと向かう気流の温度を測定し,
前記気流の温度が所定値よりも高い場合には,排気口からの排気を行う排気ファンを駆動させることを特徴とする,排気システムの制御方法。 - スラットをコードを介して支持部で支持し,ラダーコードによってスラットの角度調節を行うブラインドであって,
前記支持部と,最上部のスラットとの間に,スラットのない非スラット部が設けられ,
前記非スラット部の高さ方向の長さは,スラットの奥行き長さよりも長くかつ150mm以下であることを特徴とするブラインド。 - スラットをコードを介して支持部で支持し,ラダーコードによってスラットの角度調節を行うブラインドであって,
前記支持部と,最上部のスラットとの間に,スラットのない非スラット部が設けられ,
上部のスラットの奥行きは,下部のスラットの奥行きより長く,かつスラットの面を日射方向に対して直角に向けたときに,上部のスラットの窓側の端縁の俯角が,下部のスラットの窓側の端縁の俯角よりも大きいものであることを特徴とする,ブラインド。 - スラットをコードを介して支持部で支持し,ラダーコードによってスラットの角度調節を行うブラインドであって,
前記支持部と,最上部のスラットとの間に,スラットのない非スラット部が設けられ,
各スラットの側面形態は湾曲した形状を有し,上部のスラットの曲率は,下部のスラットの曲率よりも大きく設定されていることを特徴とする,ブラインド。 - スラットをコードを介して支持部で支持し,ラダーコードによってスラットの角度調節を行うブラインドであって,
前記支持部と,最上部のスラットとの間に,スラットのない非スラット部が設けられ,
上部のスラットは,下側に折曲した延伸部を端縁に有することを特徴とする,ブラインド。
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JP2011094944A (ja) * | 2009-10-01 | 2011-05-12 | Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd | 冷暖房システム |
JP2012137225A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 店舗の換気装置 |
JP2021006676A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | 三協立山株式会社 | 開口部装置 |
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- 2003-10-14 JP JP2003354036A patent/JP4430369B2/ja not_active Expired - Fee Related
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