JP2004286053A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーローラから大きなトラクション力を受け、トラニオン支持部材に押し付けられてもトラニオンの接触部の磨耗を低減できるトロイダル型無段変速機を提供することにある。
【解決手段】入力軸と、この入力軸に互いに同心に、かつ互いに独立して回転自在に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスクの中心軸の方向に対して直角方向となる位置に存在する傾転軸22を有し、この傾転軸22を中心として傾転する少なくとも一対のトラニオン21と、このトラニオン21に回転自在に支持されるとともに前記入力ディスク及び出力ディスクのトラクション面同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、前記トラニオンの傾転軸を支持するラジアルベアリングを有するキャリアとを備えたトロイダル型無段変速機において、前記トラニオン21の傾転軸22に該トラニオン21と一体の端面21aを設けるとともに、前記傾転軸22及び端面21aの一部または全部をラジアルベアリングの転走面と同等の硬度にしたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車用の変速機として用いるトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用の変速機として用いるトロイダル型無段変速機において、トラニオンの摩耗や組成変形に対して材質を強固にしたトラニオンが知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0003】
従来のトロイダル型無段変速機は、図4及び図5に示すように構成されている。すなわち、エンジン等の駆動源(図示しない)に連結される入力軸1には入力ディスク2と出力ディスク3がニードルベアリングを介して回転自在に支持されている。入力ディスク2の背面側にはカム板4が入力軸1に対してスプライン係合しており、カム板4と入力ディスク2との間にはローラ5が介在され、入力ディスク2を出力ディスク3側に押し付けるローディングカム式あるいは油圧ローディング式の押圧機構6が設けられている。
【0004】
入力ディスク2と出力ディスク3との間には傾転軸7を中心として揺動するトラニオン8a,8bが設けられ、トラニオン8a,8bの中心部には変位軸9が設けられている。そして、この変位軸9にはパワーローラ10が回転自在に支持され、このパワーローラ10は入力ディスク2及び出力ディスク3と接するトラクション部を有し、入力ディスク2と出力ディスク3との間に傾転自在に転接されている。
【0005】
また、トラニオン8a,8bとパワーローラ10との間にはパワーローラ軸受11が設けられている。このパワーローラ軸受11はパワーローラ10に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、パワーローラ10の回転を許容するものである。このようなパワーローラ軸受11の複数個の玉12はトラニオン8a,8b側に設けられた円環状の外輪13と回転部としてのパワーローラ10との間に設けられた円環状の保持器14によって保持されている。さらに、前記トラニオン8a,8bを傾転自在に支持するヨーク15にはラジアルベアリング16が設けられ傾転軸7を支持している。
【0006】
前述したトロイダル型無段変速機に組み込まれているトラニオン8a,8bはパワーローラ10を回転自在に支持し、両端の傾転軸7を中心として傾転する。このトラニオン8a,8bはパワーローラ10から大きな荷重を受けるため、全体を焼入れすると疲労破壊強度がなくなる。そこで、パワーローラ8a,8bの硬度が要求される部位、一般にラジアルベアリングの転走面、傾転ストッパ部、パワーローラ背面スラストベアリングのストッパ部等のみを高周波焼入れしてHRC55以上としている。
【0007】
前記特許文献1においては、前記傾転軸におけるラジアルニードルベアリングの転走面を高周波熱処理によってHRC55以上としている。また、特許文献2は、トラニオンを傾転自在に支持するラジアルニードルベアリングの転走面となる円筒部と、この円筒部と垂直な端面部とをR形状に形成した繋ぎ部によって繋いでいる。そして、円筒部、端面部及び繋ぎ部を高周波熱処理によってHv400以上に硬化させている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−132302号公報
【0009】
【特許文献2】
特開平11−201250号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トロイダル型無段変速機においては、パワーローラ10の軸心を入出力ディスク2,3の軸心に対して若干オフセットさせ、動力伝達部に生じるサイドスリップによりパワーローラ10を傾転させて変速を行う。トラニオン8a,8bはパワーローラ10に対してこの軸方向のオフセットを与えるとともに、傾転支持の役目を担っている。
【0011】
図6に示すように、トラニオン8a,8bの周囲にキャリア17を設け、このキャリア17の支持軸を中心にキャリア17を揺動変位させることにより、パワーローラ10の軸心をオフセットさせる構造の場合、トラニオン8a,8bを軸方向に油圧等で支持していないため、矢印A方向のトラクション力でトラニオン8a,8bはキャリア17に押し付けられる。このため、トラニオン8a,8bとラジアルベアリング16の間もしくはラジアルベアリング16とキャリア17との間にスラストベアリング18を配置して傾転に対するフリクションを下げる必要がある。
【0012】
しかし、トラニオン8a,8bの端面をスラストベアリング18の転走面とする場合、硬度が不足すると転動強度が不足して剥離が発生することが考えられる。また、トラニオン8a,8bを軸方向に油圧支持するとともに、パワーローラ10の軸心をオフセットさせる場合においてもラジアルベアリング16やスペーサ等との接触部の硬度が低いと磨耗が進み、磨耗粉の発生により各部の転動寿命を低下することが考えられる。
【0013】
また、特許文献1は、傾転軸におけるラジアルニードルベアリングの転走面を高周波熱処理によってHRC55以上としているが、トラクション力でトラニオンがキャリアやヨークに押し付けられることに対する接触部の磨耗に対しては着目していない。このため、トラニオンとラジアルベアリングの間もしくはラジアルベアリングとキャリアやヨークとの間にスラストベアリングを配置して傾転に対するフリクションを下げる必要がある。
【0014】
また、特許文献2は、ラジアルニードルベアリングの転走面となる円筒部、この円筒部と垂直な端面部とをR形状に形成した繋ぎ部によって繋ぎ、円筒部、端面部及び繋ぎ部を高周波熱処理によってHv400以上に硬化させているが、特許文献1と同様に、トラクション力でトラニオンがキャリアやヨークに押し付けられることに対する接触部の磨耗に対しては着目していない。
【0015】
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、パワーローラから大きなトラクション力を受けるトラニオンの端面の接触部を硬度アップさせ、接触部の磨耗の低減、転走面の寿命向上を図ることができるトロイダル型無段変速機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記目的を達成するために、入力軸と、この入力軸に互いに同心に、かつ互いに独立して回転自在に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスクの中心軸の方向に対して直角方向となる位置に傾転軸を有し、この傾転軸を中心として傾転する少なくとも一対のトラニオンと、このトラニオンに回転自在に支持されるとともに前記入力ディスク及び出力ディスクのトラクション面同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、前記トラニオンの傾転軸を支持するラジアルベアリングを有するトラニオン支持部材とを備えたトロイダル型無段変速機において、前記トラニオンの傾転軸に該トラニオンと一体の端面を設けるとともに、前記傾転軸及び端面の一部または全部を前記ラジアルベアリングの転走面と同等の硬度にしたことを特徴とする。
【0017】
前記構成によれば、トラニオンの傾転軸及び端面の一部または全部をラジアルベアリングの転走面と同等の硬度にすることにより、パワーローラから大きなトラクション力を受け、キャリア等のトラニオン支持部材に押し付けられてもトラニオンの接触部の磨耗を低減できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は第1の実施形態を示し、(a)はトラニオンの縦断側面図、(b)はその端面図であり、従来と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
【0020】
本実施形態のトラニオン21は、両端部に互いに同心の一対の傾転軸22が設けられ、中間部の背面に平坦面23が形成されている。平坦面23の一部にはパワーローラ10の変位軸9を軸支する円孔24が設けられている。さらに、トラニオン21の両端部には前記傾転軸22を設けるために一対の折れ曲がり部25が設けられ、パワーローラ10を囲む袋部26が形成されている。
【0021】
トラニオン21の傾転軸22には該トラニオン21と一体の端面21aが設けられている。トラニオン21の傾転軸22の外周部、すなわちラジアルニードルベアリングの転走面22aは高周波焼入れすることにより、硬度がHRC55以上に硬度アップされている。本実施形態においては、トラニオン21と一体の端面21aの全域に亘って前記傾転軸22のラジアルニードルベアリングの転走面22aと同時に高周波焼入れすることにより、硬度がラジアルニードルベアリングの転走面22aの硬度(HRC55以上)と同等、つまり硬度がHRC55以上に硬度アップされている(図1(a)の網掛け部分は高周波焼入れした部分を示す。)。
【0022】
このように、傾転軸22の端面21aの全部をラジアルベアリングの転走面22aと同等の硬度にすることにより、パワーローラ10から大きなトラクション力を受け、キャリア15に押し付けられてもトラニオン8a,8bの接触部の磨耗を低減できる。従って、磨耗粉の発生により各部の転動寿命の低下を防ぎ、トラニオン8a,8bの寿命を向上できる。
【0023】
図2は第2の実施形態を示し、(a)はトラニオンの縦断側面図、(b)はその端面図であり、第1の実施形態と異なる部分は、トラニオン21と一体の端面21aの一部、前記傾転軸22の根元に近い部分のみを傾転軸22のラジアルニードルベアリングの転走面22aと同時に高周波焼入れし、硬度がラジアルニードルベアリングの転走面22aと同等、つまり硬度がHRC55以上に硬度アップしたものである(図2(a)の網掛け部分は高周波焼入れした部分を示す。)。
【0024】
図3は第1の実施形態または第2の実施形態のトラニオン21の傾転軸22をラジアルニードルベアリング27を介してトラニオン支持部材としてのヨーク28に回転自在に支持したものである。
【0025】
この場合、トラニオン21と一体の端面21aの一部または全部を高周波焼入れし、ラジアルニードルベアリング27の転走面22aと同等、つまり硬度がHRC55以上に硬度アップされているため、ラジアルニードルベアリング27やスペーサ(図示しない)との当り面は、上記強度アップにより磨耗を防止できる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、トラニオンと一体の端面の一部または全域に亘って傾転軸のラジアルニードルベアリングの転走面と同等に硬度アップしたことにある。
【0027】
従って、パワーローラから大きなトラクション力を受け、キャリア等のトラニオン支持部材に押し付けられてもトラニオンの接触部の磨耗を低減できる。従って、磨耗粉の発生により各部の転動寿命の低下を防ぎ、寿命を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、(a)はトラニオンの縦断側面図、(b)はその端面図。
【図2】この発明の第2の実施形態を示し、(a)はトラニオンの縦断側面図、(b)はその端面図。
【図3】第1の実施形態または第2の実施形態のトラニオンの傾転軸をラジアルニードルベアリングを介してトラニオン支持部材としてのヨークに回転自在に支持した状態を示す縦断側面図。
【図4】従来のトロイダル型無段変速機の縦断側面図。
【図5】図4のX−X線に沿う断面図。
【図6】従来例を示し、トラニオンをキャリアに支持した状態の縦断側面図。
【符号の説明】
1…入力軸、2…入力ディスク、3…出力ディスク、7…傾転軸、10…パワーローラ、21…トラニオン、21a…端面、22…傾転軸

Claims (1)

  1. 入力軸と、この入力軸に互いに同心に、かつ互いに独立して回転自在に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスクの中心軸の方向に対して直角方向となる位置に傾転軸を有し、この傾転軸を中心として傾転する少なくとも一対のトラニオンと、このトラニオンに回転自在に支持されるとともに前記入力ディスク及び出力ディスクのトラクション面同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、前記トラニオンの傾転軸を支持するラジアルベアリングを有するトラニオン支持部材とを備えたトロイダル型無段変速機において、
    前記トラニオンの傾転軸に該トラニオンと一体の端面を設けるとともに、前記傾転軸及び端面の一部または全部を前記ラジアルベアリングの転走面と同等の硬度にしたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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