JP2004285951A - 直噴式内燃機関の燃料噴射弁固定装置 - Google Patents

直噴式内燃機関の燃料噴射弁固定装置 Download PDF

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Yutaka Kawamoto
裕 川本
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Abstract

【課題】燃料圧力の上昇後に、燃料噴射弁10に必要以上の押付け荷重がかかるのを防止する。
【解決手段】燃料噴射弁10の先端部側をシリンダヘッド1の取付孔9に挿入し、燃料噴射弁10の基端部側を燃料分配管12の燃料出口管13にOリング17を介して挿入する。燃料出口管13と燃料噴射弁10との間に介装されて、燃料噴射弁10をシリンダヘッド1側へ押圧するバネ部材18を設ける。また、Oリング17に作用する燃料出口管13内の燃料圧力に応動し、燃料圧力の増大時に、燃料噴射弁10に作用して、これをシリンダヘッド1側へ押圧する燃圧応動部材19を設ける。この燃圧応動部材19は、同時に、バネ部材18の燃料出口管13側に作用して、バネ部材18を燃料出口管13から離間させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直噴式内燃機関における燃料噴射弁の固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料噴射弁固定装置では、特許文献1に示されるように、燃料噴射弁の先端部側をシリンダヘッドの取付孔に挿入し、燃料噴射弁の基端部側を燃料分配管(フュエルレール)の燃料出口管(燃料供給部)に軸シール部材(Oリング)を介して挿入し、シリンダヘッドに固定した板バネにより、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧することにより燃料噴射弁の一部(弁側位置決め部)をシリンダヘッドの取付孔の座面(ヘッド側位置決め部)に係止させて固定している。
【0003】
【特許文献1】特開平11−294302号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、板バネにより、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧することで、燃料噴射弁を固定しているが、エンジン始動後、高圧燃料ポンプにより、燃料分配管内の燃料圧力が上昇すると、燃料圧力が軸シール部材を介して燃料噴射弁に作用するので、板バネの力と燃料圧力とで、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧することになる。
【0005】
このため、必要以上の押付け荷重がかかることで、燃料分配管、板バネ、燃料噴射弁、シリンダヘッド形状、あるいはこれらの寸法バラツキによっては、燃料噴射弁に過大な偏荷重がかかり、燃料噴射特性を悪化させる恐れがあるという問題点があった。
【0006】
また、荷重が均等であったとしても、シリンダヘッド又は燃料噴射弁の座面が傾いている場合には、やはり偏荷重となり、ノズルに横荷重がかかる。ノズルに横荷重がかかると、弁部の摺動抵抗が増え、開弁遅れに対し閉弁遅れの増加が大きくなって、噴射量増大方向にエラーを生じる。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、燃料圧力の上昇後に、燃料噴射弁に必要以上の押付け荷重がかかることで、過大な偏荷重を生じるのを防止できる燃料噴射弁固定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明に係る燃料噴射弁固定装置では、燃料分配管の燃料出口管と燃料噴射弁との間に介装されて、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧するバネ部材を設ける一方、燃料出口管内の軸シール部材に作用する燃料出口管内の燃料圧力に応動し、燃料圧力の増大時に、燃料噴射弁に作用して、これをシリンダヘッド側へ押圧すると共に、前記バネ部材の燃料出口管側に作用して、前記バネ部材を前記燃料出口管から離間させる燃圧応動部材を設ける構成とする。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、燃料圧力が上昇する前は、バネ部材により、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧することで、燃料噴射弁を固定し、燃料圧力が上昇した後は、燃料圧力を利用して、燃圧応動部材により、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧することで、燃料噴射弁を固定する。そして、このときは、燃圧応動部材により、前記バネ部材の作用を解除するので、必要以上の押付け荷重がかかることを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す内燃機関の要部断面図、図2は燃料噴射弁固定装置の全体図である。
【0011】
シリンダヘッド1、シリンダブロック2及びピストン3により形成される各気筒の燃焼室4に対し、シリンダヘッド1に吸気ポート5及び排気ポート6が接続され、それぞれに吸気弁7及び排気弁8が装着されている。
【0012】
また、シリンダヘッド1の吸気弁7側の側部に形成した取付孔9に、燃料噴射弁10が斜め下向きに取付けられ、燃焼室4内に直接燃料を噴射するようになっている。そして、シリンダヘッド1の中央部付近に点火プラグ11が配置され、混合気に火花点火するようになっている。
【0013】
各気筒の燃料噴射弁10への燃料の供給は、高圧燃料ポンプ(図示せず)から高圧燃料が導かれる全気筒又はバンク毎に共通の燃料分配管12により、各気筒毎の燃料出口管13を介して、なされる。燃料分配管12は、カムシャフト(図示せず)と平行に配置され、その延在方向複数箇所に取付用ブラケット14が一体に形成され、このブラケット14を介して、シリンダヘッド1にボルト15で固定される。
【0014】
燃料噴射弁10の固定構造については、図3及び図4により説明する。図3は燃料噴射弁固定装置の拡大図であり、その上部には後述するバネ部材18及び燃圧応動部材19を上から見た図を併記してある。また、図4にはバネ部材18を90°回転させた状態を示している。
【0015】
燃料噴射弁10は、その先端部側をシリンダヘッド1の取付孔9に挿入して、燃焼室4内に臨ませている。燃料噴射弁10は、先端部側に小径のノズル部10aを有し、中間に最大径の大径部10bを有している。ここで、燃料噴射弁10のノズル部10aは取付孔9の対応する孔径の部分にシールリング16を介して挿入され、大径部10bの下側のテーパ状の段部10cが取付孔9の座面9aに係止されるようになっている。
【0016】
燃料噴射弁10の基端部側は、Oリング取付溝10dに装着された軸シール部材としてのOリング17を介して、燃料分配管12の燃料出口管13に挿入されている。
【0017】
ここにおいて、燃料噴射弁10の大径部10bより上側の位置に、バネ部材18を嵌合させることで、燃料分配管12の燃料出口管13と、燃料噴射弁10の大径部10b上側の段部10eとの間に、バネ部材18を介装してある。
【0018】
バネ部材18は、板バネを2つに折り曲げて、上面側を上に凸、下面側を下に凸にすると共に、遊端側から切欠きを形成してC字又はU字状にしてある。
バネ部材18は、燃料噴射弁10をシリンダヘッド1側へ押圧することにより、燃料噴射弁10のテーパ状段部10cをシリンダヘッド1の取付孔9の座面9aに係止させて固定するように機能する。
【0019】
また、燃料噴射弁10の基端部側のOリング取付溝10dに、Oリング17と共にかつその受圧面とは反対側に位置させ、軸方向に遊び(隙間)をもって、燃圧応動部材19を装着してある。
【0020】
燃圧応動部材19は、リング状の部材であり、前記Oリング17に作用する燃料出口管13内の燃料圧力に応動し、燃料圧力の増大時に、燃料噴射弁10のOリング取付溝10dの壁面に作用して、これをシリンダヘッド1側へ押圧する。
【0021】
また、燃圧応動部材19は、円筒部19aを備え、前記燃料圧力の増大時に、前記円筒部19aの端部が前記バネ部材18の燃料出口管13側に作用して、前記バネ部材18を前記燃料出口管13から離間させるよう構成されている。
【0022】
次に作用を説明する。
燃料圧力が低く、燃料噴射弁10が燃焼圧によって持ち上げられる恐れがある始動時には、図3及び図4に示したように、燃料分配管12(燃料出口管13)がバネ部材18を押さえ、バネ部材18が燃料噴射弁10をシリンダヘッド1側へ押付けることで、燃料噴射弁10を固定する。このとき、燃圧応動部材19と燃料噴射弁10との間には隙間がある(図4参照)。
【0023】
始動後、燃料圧力が上昇すると、図5に示すように、燃料圧力により、Oリング17と共に燃圧応動部材19が押下げられ、この押下げ力で、燃料噴射弁10をシリンダヘッド1側へ押付けることで、燃料噴射弁10を固定する。このとき、燃圧燃圧応動部材19の円筒部19aがバネ部材18に当接して、バネ部材18を燃料分配管12(燃料出口管13)から離間させる(図5中の隙間)。このため、燃料噴射弁10は燃料圧力のみにより固定され、必要以上の押付け荷重がかからない。
【0024】
すなわち、従来の技術では、バネ荷重のみで固定する場合と、燃圧+バネ荷重で固定する場合とがあり、寸法がばらついても、バネの許容応力範囲となるようにバネ定数を設定すると、燃圧+バネ荷重が、燃料噴射弁の許容荷重を超えてしまうことがある(図6(a)参照)。また、燃圧+バネ荷重<燃料噴射弁許容荷重としようとすると、バネの許容応力を超えてしまう(図6(b)参照)。
【0025】
これに対し、本発明では、寸法がばらついても、バネの許容応力範囲内、かつ燃圧による押さえ力以下となるようにバネ定数を設定すると、最大でも燃圧による押さえ力までしか加わらないようになる(図6(c)参照)。
【0026】
以上説明したように、本実施形態によれば、燃料分配管12の燃料出口管13と燃料噴射弁10との間に介装されて、燃料噴射弁10をシリンダヘッド1側へ押圧するバネ部材18を設ける一方、燃料出口管13内の軸シール部材17に作用する燃料出口管13内の燃料圧力に応動し、燃料圧力の増大時に、燃料噴射弁10に作用して、これをシリンダヘッド1側へ押圧すると共に、前記バネ部材18の燃料出口管13側に作用して、前記バネ部材18を前記燃料出口管13から離間させる燃圧応動部材19を設ける構成とすることにより、燃料圧力が上昇する前は、バネ部材による押付けで、燃料圧力が上昇した後は、バネ部材の作用を解除して、燃料圧力による押付けで、燃料噴射弁を固定するので、必要以上の押付け荷重がかかることを防止できる。従って、部品バラツキ等があっても、過大な偏荷重が生じるのを防止でき、燃料噴射特性の悪化を防止できる。
【0027】
また、本実施形態によれば、前記軸シール部材は、燃料噴射弁10の基端部側のOリング取付溝10dに装着されるOリング17とし、前記燃圧応動部材19は、前記Oリング取付溝10dにOリング17と共にかつその受圧面とは反対側に位置させて軸方向に遊び(隙間)をもって装着されるリング状の部材19とすることにより、比較的簡単な構成で、実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す内燃機関の要部断面図
【図2】燃料噴射弁固定装置の全体図
【図3】燃料噴射弁固定装置の拡大図
【図4】バネ部材18を90°回転させた状態を示す図
【図5】燃料圧力上昇時の状態を示す図
【図6】特性図
【符号の説明】
1 シリンダヘッド
4 燃焼室
9 取付孔
9a 座面
10 燃料噴射弁
10d Oリング取付溝
12 燃料分配管
13 燃料出口管
14 取付用ブラケット
15 ボルト
16 シールリング
17 Oリング(軸シール部材)
18 バネ部材
19 燃圧応動部材
19a 円筒部

Claims (2)

  1. 燃料噴射弁の先端部側をシリンダヘッドの取付孔に挿入し、燃料噴射弁の基端部側を燃料分配管の燃料出口管に軸シール部材を介して挿入し、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧することにより燃料噴射弁の一部をシリンダヘッドの取付孔の座面に係止させて固定する直噴式内燃機関の燃料噴射弁固定装置であって、前記燃料出口管と燃料噴射弁との間に介装されて、燃料噴射弁をシリンダヘッド側へ押圧するバネ部材と、
    前記軸シール部材に作用する燃料出口管内の燃料圧力に応動し、燃料圧力の増大時に、燃料噴射弁に作用して、これをシリンダヘッド側へ押圧すると共に、前記バネ部材の燃料出口管側に作用して、前記バネ部材を前記燃料出口管から離間させる燃圧応動部材と、
    を含んで構成される直噴式内燃機関の燃料噴射弁固定装置。
  2. 前記軸シール部材は、燃料噴射弁の基端部側のOリング取付溝に装着されるOリングであり、
    前記燃圧応動部材は、前記Oリング取付溝にOリングと共にかつその受圧面とは反対側に位置させて軸方向に遊びをもって装着されるリング状の部材であることを特徴とする請求項1記載の直噴式内燃機関の燃料噴射弁固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014092098A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Keihin Corp 燃料噴射弁の支持構造

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