JP2004284769A - 廃棄物の貯留施設 - Google Patents

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Yoichi Yoshinaga
陽一 吉永
Yoshiaki Nishina
慶晃 西名
Yasushi Akiyasu
慶志 秋保
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
Masato Okuda
正人 奥田
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Abstract

【課題】貯留設備の各棚を効率的に利用する。
【解決手段】収集車9、11で搬入された廃プラスチック26、28をコンテナ27に詰替えて貯留すると共に、別の収集車7でコンテナより小容積の収集ケース24に収納された状態で搬入されたびん及び又は缶29を貯留する廃棄物の貯留施設において、コンテナの容積に対応した容積を有する複数の棚2が高さ方向、幅方向及び奥行き方向に配列された立体式貯留設備1と、収集車で搬入されたびん及び又は缶を収納した1個以上の収集ケースを搬送治具25上に積上げるケース積上装置6a、6bと、廃プラスチックが収納されたコンテナ27及び収集ケース24が積上げられた搬送治具25を立体式貯留設備1内の指定された棚2に入庫するとともに、指定された棚から該当棚に収納されたコンテナ及び収集ケースが積上げられた搬送治具を出庫する入出庫機構3、4とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収集車で収集された廃プラスチック及びびん・缶等の資源化対象の廃棄物を一時貯留する廃棄物の貯留施設に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各工場、各事業所、各家庭で生じる廃棄物のうち再利用可能な廃棄物を資源化対象の廃棄物として、それぞれ資源化対象の廃棄物の種別に応じた専用の回収車で回収して、最終的に、各廃棄物の種別に応じた専用の資源化工場へ搬送し、この資源化工場で資源材料に変換される。そして、この資源材料が各種の工場で製品の原料として採用されたり、燃料として採用される。
【0003】
資源化対象の廃棄物の種類は多くあるが、代表的なものとして、廃プラスチック、びん・缶が存在する。廃プラスチックとしては、ペットボトルとその他のプラスチックに分別される。
【0004】
びん・缶は重量が重いので、各街角の回収地点に収集ケースを事前に置き、住民はこの収集ケースにびん・缶を排出する。また、ペットボトルは軽く形状も近似しているので、各街角の回収地点にネット袋を事前に置き、住民はこのネット袋にペットボトルを排出する。また、その他のプラスチックは形状や重量が一定しないのいで、住民はその他のプラスチックをそのまま回収地点に排出する。
【0005】
回収担当者は、びん・缶、ペットボトル、その他のプラスチックに対してそれぞれ専用の収集車で各回収地点を巡回して各収集ケース、ネット袋、その他のプラスチックを収集する。
【0006】
一般に、資源化工場と各回収地点とは遠く離れているので、各収集車で収集された資源化対象の各廃棄物を一旦、廃棄物の貯留施設に貯留し、その後、例えば大型搬送車で、各廃棄物をまとめて、各資源化工場へ搬送する。なお、各貯留施設のなかには、各収集車で収集した例えば3種類に分別した各廃棄物をさらに細かく選別する選別装置を備え、資源化工場の処理負担を軽減するようにしたものも実用化されている。
【0007】
このような機能を有する廃棄物の貯留施設においては、各専用の搬送車で搬入された、それぞれ荷姿、重量が異なるびん・缶、ペットボトル、その他のプラスチック等の複数種類の廃棄物を区別して各棚に収納する貯留設備が設けられている。そして、各棚に、びん・缶、ペットボトル、その他のプラスチックを一時的に収納する。そして、必要に応じて各棚に収納された各廃棄物を種別毎に取出して大型の搬送車に積込んで、専用の資源化工場へ搬送する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した廃棄物の貯留施設においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
【0009】
すなわち、貯留設備の各棚には、前述したそれぞれ荷姿、重量が異なるびん・缶、ペットボトル、その他のプラスチック等の複数種類の廃棄物が収納されるので、各棚は、各廃棄物の種類に対応した大きさ(容積)に設定されている。そして、各廃棄物はそれぞれ専用の棚に収納される。
【0010】
このように、廃棄物はそれぞれ専用の棚に収納されるので、例えば、一時的にある特定の種類の廃棄物の搬入が増加した場合においては、貯留設備内の該当種類の廃棄物の棚が不足し、他の種類の廃棄物の棚に空き状態が多発することになり、貯留設備の利用効率が低下する問題が生じる。
【0011】
各棚へ各廃棄物を入庫し、各棚から各廃棄物を出庫する入出庫機構も、各廃棄物の種別に対応して複数種類設ける必要があり、廃棄物の貯留施設の全体構成が複雑化する問題が生じる。
【0012】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、廃棄物の荷姿、重量に係わらず、収集車で搬入された複数種類の廃棄物を同一構成の棚に入出庫でき、貯留設備を全て同一構成の棚で構成でき、貯留設備の各棚を効率的に利用でき、かつ、棚に対する各廃棄物の入出庫を実施する入出庫機構の設置台数も削減でき、施設の全体構成を簡素化できる廃棄物の貯留施設を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解消するために、本発明は、収集車で搬入された廃プラスチックをコンテナに詰替えて貯留すると共に、別の収集車でコンテナより小容積の収集ケースに収納された状態で搬入されたびん及び又は缶を貯留する廃棄物の貯留施設において、コンテナの容積に対応した容積を有する複数の棚が高さ方向、幅方向及び奥行き方向に配列された立体式貯留設備と、収集車で搬入されたびん及び又は缶を収納した1個以上の収集ケースを搬送治具上に積上げるケース積上装置と、廃プラスチックが収納されたコンテナ及び収集ケースが積上げられた搬送治具を立体式貯留設備内の指定された棚に入庫するとともに、指定された棚から該当棚に収納されたコンテナ及び収集ケースが積上げられた搬送治具を出庫する入出庫機構とを備えている。
【0014】
また、別の発明は、搬送治具はコンテナの底面形状とほぼ同一形状を有したパレットである。
【0015】
このように構成された廃棄物の貯留施設においては、収集車で搬入された廃プラスチックはコンテナに詰替えられる。一方、収集車で搬入されたびん及び又は缶を収納した各収集ケースは例えばパレット等からなる搬送治具上に積上げられる。
【0016】
このように、びん及び又は缶を収納した小容積からなる多数の収集ケースをパレット等からなる搬送治具上に積上げることによって、収集ケースが積上げられた搬送治具を廃プラスチックが収納されたコンテナと同等に取り扱うことができるので、入出庫機構で、立体式貯留設備の各棚にコンテナと同一条件で入出庫可能である。
【0017】
また、別の発明は、上記発明の廃棄物の貯留施設に対して、さらに、びん及び又は缶を資源化可能な状態に選別する選別装置と、入出庫機構にて出庫されたパレットに積上げられた各収集ケースを取り崩して、各収集ケースに収納されたびん及び又は缶を選別装置へ供給する取出部とを備えている。
【0018】
このように構成された廃棄物の貯留施設においては、入出庫機構にて出庫されたパレットに積上げられた各収集ケースに収納されたびん及び又は缶は選別装置へ供給される。
【0019】
さらに、別の発明は、上記発明の廃棄物の貯留施設において、取出部は、びん及び又は缶が取出された後の空の収集ケースをパレット上に積上げる。また、入出庫機構は、空の収集ケースが積上げられたパレットを立体式貯留設備内の指定された棚に入庫するとともに、指定された棚から該当棚に収納された空の収集ケースが積上げられたパレットを出庫する。そして、びん及び又は缶を収納した収集ケースを搬入した収集車は、入出庫機構にて出庫された空の収集ケースが積上げられたパレットの空の収集ケースを搬出する。
【0020】
このように構成された廃棄物の貯留施設においては、びん及び又は缶専用の収集車で例えば各回収地点で収集したびん及び又は缶を収納した収集ケースを廃棄物の貯留施設に搬入すると同時に、この廃棄物の貯留施設の立体式貯留設備の棚に収納された空の収集ケースを出庫して、びん及び又は缶専用の収集車に積込んで、各回収地点へ配置していく。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る廃棄物の貯留施設を上方から見た配置図である。
【0022】
同一構成の複数の棚2が高さ方向及び幅方向に配設された棚列1aと、この棚列1aの対向位置に配設され、棚列1aと同一構成の別の棚列1bとで立体式貯留設備1を構成する。この立体式貯留設備1における棚列1aと棚列1bとの間に敷設されたレール3上にスタッカークレーン4が搭載されている。このレール3とスタッカークレーン4とで、運転装置5に指定された棚2に対してコンテナ又は収集ケースが積上げられたパレットを入出庫する入出庫機構を構成する。
【0023】
立体式貯留設備1の一方の棚列1aの外側(貯留施設の外側)に、びん・缶専用の収集車7からびん・缶を収納した収集ケースを搬入するびん・缶搬入ヤード6、ペットボトル専用の収集車9からネット袋に収納されたペットボトルを搬入するペットボトル搬入ヤード8、その他プラスチック専用の収集車11からその他プラスチックを搬入するその他プラスチック搬入ヤード10が形成されている。さらに、棚列1aの外側に、空の収集ケースをびん・缶専用の収集車7に積込んで搬出する空ケース搬出ヤード12が形成されている。
【0024】
びん・缶搬入ヤード6においては、図2(a)に示すように、びん・缶専用の収集車7からびん・缶を収納した収集ケース24をフォークリフト6aで下ろして、リフタ6bで搬送治具としてのパレット25上に積上げる。したがって、フォークリフト6a及びリフタ6bはびん・缶を収納した収集ケース24をパレット25上に積上げるケース積上装置を構成する。
【0025】
ペットボトル搬入ヤード8においては、図2(b)に示すように、ペットボトル専用の収集車9から下ろされたネット袋に収納されたペットボトル26をネット袋から取出してホッパー8aを介してコンテナ27に詰替える。
【0026】
その他プラスチック搬入ヤード10においては、図2(c)に示すように、その他プラスチック専用の収集車11からその他プラスチック28を直接ホッパー9aを介してコンテナ27に詰替える。
【0027】
図3は、コンテナ27と収集ケース24とパレット25との形状比較を示す図である。コンテナ27は、図3(a)に示すように、底面が2m×3m、高さが2mの箱形形状を有し、びん・缶29を収納する収集ケース24は、図3(b)に示すように、底面が30cm×50cm、高さが30cmの箱形形状を有している。パレット25は、図3(c)に示すように、コンテナ27の底面形状と同じ、2m×3mの板状形状を有する。図3(d)は、パレット25上に複数の収集ケース24を積上げた状態を示す。立体式貯留設備1の各棚2の大きさ(容積)は、コンテナ27の大きさに対応した大きさに設定されている。
【0028】
また、立体式貯留設備1の他方の棚列1bの外側(貯留施設の内側)に、入出庫機構で棚2から出庫されたパレット25に積上げられた各収集ケース24に収納されたびん・缶29を取出して、びん・缶選別装置16へ供給するとともに、空になった収集ケース24を元のパレット25に積上げて、空ケース入庫ヤード15へ置くびん・缶取出部14が設けられている。びん・缶選別装置16は、供給されたびん・缶29をさらに資源化可能な状態に選別して、選別したびん・缶29をコンテナ27に詰め込んで選別びん・缶入庫ヤード17に置く。
【0029】
具体的には、このびん・缶取出部14においては、図2(d)に示すように、棚2から出庫されたパレット25に積上げられた各収集ケース24をリフタ14aで取り崩して、反転器14bで、各収集ケース24に収納されたびん・缶29をホッパー14cを介して、びん・缶選別装置16内の選別コンベア16a上に供給する。
【0030】
さらに、立体式貯留設備1の他方の棚列1bの外側(貯留施設の内側)に、入出庫機構で棚2から出庫されたペットボトル26が収納されたコンテナ27からペットボトル26を取出し、ペットボトル圧縮装置19に供給するペットボトル取出部18が設けられている。ペットボトル圧縮装置19は、供給された各ペットボトル26に含まれる異物等を除去した後に、圧縮して、圧縮後のペットボトル26をコンテナ27に詰め込んでペットボトル入庫ヤード20に置く。
【0031】
さらに、立体式貯留設備1の他方の棚列1bの外側(貯留施設の内側)に、入出庫機構で棚2から出庫されたその他プラスチック28が収納されたコンテナ27からその他プラスチック28を取出し、プラスチック選別圧縮装置22に供給するプラスチック取出部21が設けられている。プラスチック選別圧縮装置22は、供給された各その他プラスチック28をプラスチック材質毎にさらに詳細に選別して、プラスチック材質毎に含まれる異物等を除去した後に、圧縮して、圧縮後の材質毎のプラスチックをそれぞれ個別のコンテナ27に詰め込んでプラスチック入庫ヤード23に置く。
【0032】
なお、空ケース搬出ヤード12は、びん・缶選別装置16で選別されたびん・缶が収納されたコンテナ27、ペットボトル圧縮装置19で圧縮された後のペットボトル26が収納されたコンテナ27、プラスチック選別圧縮装置22で選別圧縮された後の材質毎のプラスチックが収納された各コンテナ27を大型の搬送車に積み込んで、それぞれ専用の資源化工場へ搬出する搬出ヤードを兼ねる。
【0033】
次に、立体式貯留設備1及びレール3とスタッカークレーン4とで構成された入出庫機構の詳細構成を図4〜図7を用いて説明する。
図4は、立体式貯留設備1の概略構成を模式的に示す斜視図である。前述したように、複数の棚2が高さ方向及び幅方向に配設された棚列1aと、この棚列1aと同一構成の別の棚列1bとで立体式貯留設備1を構成する。この立体式貯留設備1における棚列1aと棚列1bとの間に敷設されたレール3上にスタッカークレーン4が移動自在に搭載されている。
【0034】
棚列1aの外側には、前述したびん・缶搬入ヤード6、ペットボトル搬入ヤード8、その他プラスチック搬入ヤード10、空ケース搬出ヤード12が形成されている。図示するように、各棚列1a、1bの最下段には棚2は形成されていない。これは、入出庫機構を構成するスタッカークレーン4で各棚2に対するコンテナ27及び複数の収集ケース24が積上げられたパレット25の入出庫を実施する際に、コンテナ27及びパレット25の搬送路を確保する必要があるからである。
【0035】
図5(a)は、各棚列1a、1bの各棚2をスタッカークレーン4側からみた模式図である。互いに幅方向(横方向)に隣接する各棚2の両側に位置する柱30a、30bに対して、棚2の底板31の一端が取付けられている。棚2の底板31の一部は、スタッカークレーン4の爪でこの棚2に収納されたコンテナ27及びパレット25を持上げて引出すために除去されている。なお、柱は棚2の両側の他に前後も設けられているので、各棚2は4本の柱30a、30b、30c、30dに囲まれている。
【0036】
なお、図5(b)に示すように、コンテナ27の下端部にスタッカークレーン4の爪が挿入れる空間が形成され、パレット25にスタッカークレーン4の爪が挿入される穴が形成されていた場合においては、棚2の底板31の一部を除去する必要はない。
【0037】
図6は、スタッカークレーン4の概略構成を模式図である。Π字型フレーム32の両側の支柱32a、32b相互間に、基板33が支柱32a、32bの上下方向に移動自在に設けられている。具体的には、このΠ字型フレーム32の上側に取付けられた巻上機で基板33を吊すワイヤを巻上ることによって、基板33を上下方向に移動させる。
【0038】
この基板33の上面に、両側の棚列1a、1bの各棚2に対向する方向に移動自在に下側スライド板34が設けられている。さらに、この下側スライド板34の上面に、対向する各棚2方向に移動自在に上側スライド板35が設けられている。この上側スライド板35の移動方向にそれぞれ一対の爪36が形成されている。具体的には、基板33の下面に、下側スライド板34、上側スライド板35を連動して水平方向に移動させる移動機構が取付けられている。
【0039】
基板33、下側スライド板34、上側スライド板35の形状は、各棚2に収納されるコンテナ27及びパレット25の底面の形状より若干大きい形状に形成されている。
【0040】
図7(a)、(b)は、このスタッカークレーン4を用いて、任意の棚2に収納されたコンテナ27又は複数の収集ケース24が積上げられたパレット25を出庫する手順を示す図である。先ず、下側スライド板34、上側スライド板35を支柱32a、32bの中心の基準位置に戻して、下側スライド板34、上側スライド板35を基板33の上面に重なった状態とする。
【0041】
この状態で、スタッカクレーン4をレール3上で目標棚2の所属列へ移動させ、次に、基板33を巻上機で目標棚2の対向位置まで上昇させる。そして、図7(a)に示すように、下側スライド板34、上側スライド板35を目標棚2方向へ水平に移動させて、上側スライド板35の爪36を目標棚2に収納されたパレット25の下側へ位置させる。この状態で、基板33を巻上機で少し上昇させることにより、パレット25を上側スライド板35の上面に載置させる。
【0042】
パレット25が上側スライド板35の上面に載置された状態で、下側スライド板34、上側スライド板35を支柱32a、32bの中心の基準位置に戻して、下側スライド板34、上側スライド板35を基板33の上面に重なった状態とする。すると、図7(b)に示すように、複数の収集ケース24が積上げられたパレット25が、棚2から取出されて、スタッカークレーン4内に収納される。
【0043】
そして、基板33を巻上機で棚列1a、1bの最下段位置まで降下させる。次に、スタッカクレーン4をレール3上で、目標移動位置であるびん・缶取出部14の対向位置まで移動させる。次に、下側スライド板34、上側スライド板35をびん・缶取出部14方向に水平移動することによって、複数の収集ケース24が積上げられたパレット25をびん・缶取出部14に出庫する。
【0044】
このように、スタッカークレーン4をレール3上で移動させる場合と、基板33を上下移動させる場合とにおいては、下側スライド板34、上側スライド板35を支柱32a、32bの中心の基準位置に戻しておく。
【0045】
びん・缶搬入ヤード6の複数の収集ケース24が積上げられたパレット25を目標棚2に入庫する場合においては、スタッカークレーン4をびん・缶搬入ヤード6位置へ移動させ、下側スライド板34、上側スライド板35をびん・缶搬入ヤード6方向に水平移動させ、この上側スライド板35の上面にリフタ6bで複数の収集ケース24が積上げられたパレット25を載置する。そして、下側スライド板34、上側スライド板35を基準位置に戻した状態で、スタッカークレーン4をレール3上で目標棚2の所属列へ移動させ、次に、基板33を巻上機で目標棚2の対向位置まで上昇させる。
【0046】
そして、下側スライド板34、上側スライド板35を目標棚2方向へ水平に移動させて、上側スライド板35上に載置された複数の収集ケース24が積上げられたパレット25を目標棚2に収納する。収納が終了すると、下側スライド板34、上側スライド板35を基準位置に戻す。
【0047】
このように構成されたスタッカークレーン4においては、複数の収集ケース24が積上げられたパレット25と同じ操作でもって、各コンテナ27の目標棚2に対する入出庫を実施できる。
【0048】
このように構成された廃棄物の貯留施設においては、びん・缶専用の収集車7にてびん・缶搬入ヤード6へ搬入されたびん・缶29を収納した収集ケース24をパレット25上に積上げ、この複数の収集ケース24が積上げられたパレット25を入出庫機構を用いて目標の棚2に入庫する。同様に、ペットボトル専用の収集車9からペットボトル搬入ヤード8に搬入されたペットボトル26はコンテナ27に詰替えられた後に、入出庫機構を用いて目標の棚2に入庫される。さらに、その他プラスチック専用の収集車11からその他プラスチック搬入ヤード10へ搬入されたその他プラスチック28はコンテナ27に詰替えられた後に、入出庫機構を用いて目標の棚2に入庫される。
【0049】
各棚2に収納された複数の収集ケース24が積上げられたパレット25は入出庫機構を用いてびん・缶取出部14へ出庫され、びん・缶選別装置16で選別され再度コンテナ27へ収納され、選別びん・缶入庫ヤード17へ出される。また、各棚2に収納されたペットボトル26が収納されたコンテナ27は入出庫機構を用いて、ペットボトル取出部18へ出庫され、ペットボトル圧縮装置19で圧縮され再度コンテナ27へ収納され、ペットボトル入庫ヤード20へ出される。さらに、各棚2に収納されたその他プラスチック28が収納されたコンテナ27は入出庫機構を用いて、プラスチック取出部21へ出庫され、プラスチック選別圧縮装置22で選別圧縮された後再度コンテナ27へ収納され、プラスチック入庫ヤード23へ出される。
【0050】
入出庫機構は、各入庫ヤード15、17、20、23における空の収集ケース24が積上げられたパレット25、処理済みの各廃棄物が収納された各コンテナ27を立体式貯留設備1の各指定された棚2に収納する。
【0051】
さらに、入出庫機構は、必要に応じて各棚2に収納された空の収集ケース24が積上げられたパレット25、処理済みの各廃棄物が収納された各コンテナ27を空ケース搬出ヤード12へ出庫する。
【0052】
空ケース搬出ヤード12へ出庫された空の収集ケース24が積上げられたパレット25の各空の収集ケース24は、びん・缶専用の収集車7に積込まれて、搬出される。びん・缶専用の収集車7は、各空の収集ケース24を各回収地点へ配置していく。
【0053】
このように構成された廃棄物の貯留施設においては、収集車9、11で搬入されたペットボトル26、その他プラスチック28等の廃プラスチックはコンテナ27に詰替えられる。一方、収集車7で搬入されたびん・缶29を収納した各収集ケース24はパレット25上に積上げられる。このように、びん・缶29を収納した小容積からなる多数の収集ケース24をパレット25上に積上げることによって、収集ケース24が積上げられたパレット25廃プラスチックが収納されたコンテナ27と同等に取り扱うことができるので、入出庫機構で、立体式貯留設備1の各棚2にコンテナ27と同一条件で入出庫可能である。
したがって、立体式貯留設備1の各棚2を有効に使用することができる。
【0054】
さらに、結果的に、びん・缶29の廃棄物と、ペットボトル26及びその他プラスチック28等の廃プラスチックとを同一の入出庫機構を用いて、入出庫が可能であるので、廃棄物の貯留施設全体の構造を簡素化できる。
【0055】
図8は本発明の他の実施形態に係る廃棄物の貯留施設を上方から見た配置図である。図1に示す実施形態に係る廃棄物の貯留施設と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
【0056】
この実施形態に係る廃棄物の貯留施設においては、空ケース搬出ヤード12の代わりに、大型搬送車40に対する搬出ヤード41が設けられている。そして、この実施形態の廃棄物の貯留施設においては、各搬入ヤード6、8、10を介して搬入された各廃棄物を前述したようにパレット25、コンテナ27に積上げ又は収納して、各棚2に入庫する。そして、必要に応じて、各棚2に入庫されたパレット25、コンテナ27をそのまま搬出ヤード41に出庫する。搬出ヤード41に出庫された未処理状態の各廃棄物が積上げ又は収納されたパレット25、コンテナ27は、大型搬送車40に積まれて、それぞれ専用の資源化工場に搬送される。
【0057】
このように構成された廃棄物の貯留施設は、各回収車7、9、11で回収した廃棄物をそれぞれ専用の資源化工場に搬送する場合の中継基地の機能を有する。
【0058】
なお、各実施形態においては、搬入ヤードにてフィルム系等のその他プラスチック27を圧縮して入庫するようにしてもよい。このようにすれば、より一層、棚を効率的に利用できる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の廃棄物の貯留施設においては、びん・缶を収納した小容積からなる多数の収集ケースをパレット等からなる搬送治具上に積上げることによって、収集ケースが積上げられた搬送治具を廃プラスチックが収納されたコンテナと同等に取り扱うことができるので、入出庫機構で、立体式貯留設備の各棚にコンテナと同一条件で入出庫可能である。
【0060】
したがって、貯留設備を全て同一構成の棚で構成でき、貯留設備の各棚を効率的に利用でき、かつ、棚に対する各廃棄物の入出庫を実施する入出庫機構の設置台数も削減でき、施設の全体構成を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る廃棄物の貯留施設を上方から見た配置図
【図2】同実施形態に係る廃棄物の貯留施設における各ヤードにおける動作内容を示す図
【図3】同実施形態に係る廃棄物の貯留施設で採用されるコンテナ、収集ケース、パレットの形状比較を示す図
【図4】同実施形態に係る廃棄物の貯留施設の立体式貯留設備を示す模式図
【図5】同立体式貯留設備の棚を示す図
【図6】同実施形態に係る廃棄物の貯留施設に組込まれたスタッカークレーンの概略構成を示す模式図
【図7】同スタッカークレーンの棚に対する入出庫動作を示す図
【図8】本発明の一実施形態に係る廃棄物の貯留施設を上方から見た配置図
【符号の説明】
1…立体式貯留設備、2…棚、3…レール、4…スタッカークレーン、5…運転装置、6…びん・缶搬入ヤード、8…ペットボトル搬入ヤード、10…その他プラスチック搬入ヤード、12…空ケース搬出ヤード、14…びん・缶取出部、16…びん・缶選別装置、18…ペットボトル取出部、19…ペットボトル圧縮装置、21…プラスチック取出部、22…プラスチック選別圧縮装置、24…収集ケース、25…パレット、26…ペットボトル、27…コンテナ、28…その他プラスチック、29…びん・缶

Claims (4)

  1. 収集車で搬入された廃プラスチックをコンテナに詰替えて貯留すると共に、別の収集車で前記コンテナより小容積の収集ケースに収納された状態で搬入されたびん及び又は缶を貯留する廃棄物の貯留施設において、
    前記コンテナの容積に対応した容積を有する複数の棚が高さ方向、幅方向及び奥行き方向に配列された立体式貯留設備と、
    前記収集車で搬入されたびん及び又は缶を収納した1個以上の収集ケースを搬送治具上に積上げるケース積上装置と、
    前記廃プラスチックが収納されたコンテナ及び前記収集ケースが積上げられた搬送治具を前記立体式貯留設備内の指定された棚に入庫するとともに、指定された棚から該当棚に収納されたコンテナ及び前記収集ケースが積上げられた搬送治具を出庫する入出庫機構と
    を備えたことを特徴とする廃棄物の貯留施設。
  2. 前記搬送治具は前記コンテナの底面形状とほぼ同一形状を有したパレットであることを特徴とする請求項1記載の廃棄物の貯留施設。
  3. びん及び又は缶を資源化可能な状態に選別する選別装置と、
    前記入出庫機構にて出庫された前記パレットに積上げられた各収集ケースを取り崩して、各収集ケースに収納されたびん及び又は缶を前記選別装置へ供給する取出部と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の廃棄物の貯留施設。
  4. 前記取出部は、びん及び又は缶が取出された後の空の収集ケースを前記パレット上に積上げ、
    前記入出庫機構は、前記空の収集ケースが積上げられたパレットを前記立体式貯留設備内の指定された棚に入庫するとともに、指定された棚から該当棚に収納された空の収集ケースが積上げられたパレットを出庫し、
    前記びん及び又は缶を収納した収集ケースを搬入した収集車は、前記入出庫機構にて出庫された空の収集ケースが積上げられたパレットの空の収集ケースを搬出する
    ことを特徴とする請求項3記載の廃棄物の貯留施設。
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