JP2004284693A - エレベータの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗り場呼びに対応して適切なエレベータカゴを選択してエレベータカゴを効率良く動作させることができ、エレベータ制御装置の維持管理が容易な、エレベータの制御方法を提供する。
【解決手段】複数台のエレベータカゴを制御するエレベータの群管理制御装置を用い、群管理制御装置は、乗り場呼びのある階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるエレベータカゴを当該乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとし、前記予約エレベータカゴとは別のエレベータカゴが当該乗り場呼びのある停止予定階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されることを判別したら、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替える。
【選択図】 図4
【解決手段】複数台のエレベータカゴを制御するエレベータの群管理制御装置を用い、群管理制御装置は、乗り場呼びのある階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるエレベータカゴを当該乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとし、前記予約エレベータカゴとは別のエレベータカゴが当該乗り場呼びのある停止予定階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されることを判別したら、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替える。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、複数台のエレベータカゴを備えて複数階の乗り場呼びに対応するエレベータを制御するためのエレベータの制御装置は、エレベータカゴの群管理制御装置と単体制御装置を備えている。
群管理制御装置は、例えば、乗り場呼びのある階に最も先に到着することが予測されるエレベータカゴを判別したら、そのエレベータカゴの単体制御装置に当該乗り場呼びの予約を割り付ける。
単体制御装置は、群管理制御装置から乗り場呼びの予約が割り付けられると、その乗り場呼びのある停止予定階でエレベータカゴを停止させる。また、単体制御装置は、各エレベータカゴのカゴ呼びに対応する階でもエレベータカゴを停止させる。
ここで、群管理制御装置で乗り場呼びの予約が割り付けられたエレベータカゴ以外のエレベータカゴが、乗り場呼びのある停止予定階を通過すると、乗り場呼びを入力したエレベータの利用者が不信感を持つ場合がある。そこで、各単体制御装置では、エレベータカゴを運転している方向側で、エレベータカゴから所定の階床以内の乗り場呼びを検出したときには、予約が割り付けられていなくても、その乗り場呼びのある階でエレベータカゴを停止させている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−199147号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各単体制御装置によって、停止予定階で、予約エレベータカゴ以外のエレベータカゴを停止できるようにすると、多数のエレベータカゴを効率良く動作させることが困難である。
また、乗り場呼びの予約割り付けに関する制御方法を変更する場合、複数のエレベータカゴ毎に設けられた各単体制御装置に設定されているプログラムの記憶媒体を全て交換する必要があり維持管理が容易ではない。
そこで、本発明は、乗り場呼びに対応して適切なエレベータカゴを選択してエレベータカゴを効率良く動作させることができ、エレベータ制御装置の維持管理が容易な、エレベータの制御方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するための、請求項1に記載の発明は、複数台のエレベータカゴを制御するエレベータの群管理制御装置は、乗り場呼びのある階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるエレベータカゴを当該乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとし、前記予約エレベータカゴとは別のエレベータカゴが当該乗り場呼びのある停止予定階に先に到着することが予測されることを判別したら、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替える。
ここで、予約の“振り替え”とは、予約エレベータカゴの予約(前の予約)の解除を含んでいても良いし、含んでいなくてもよい。
また、「到着」とは、エレベータカゴがその階で停止する場合、及び通過する場合の両方を含むものとする。
請求項1に記載のエレベータの制御方法によれば、乗り場呼びに対応するエレベータカゴの予約の変更を群管理制御装置で行うので、乗り場呼びに対応して適切なエレベータカゴを選択してエレベータカゴを効率良く動作させることができ、また、エレベータ制御装置の維持管理が容易である。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエレベータの制御方法であって、複数台のエレベータカゴは、各エレベータカゴを制御する単体制御装置を備え、各単体制御装置は、対応するエレベータカゴのカゴ呼びによる階でエレベータカゴをそれぞれ停止し、前記別のエレベータカゴは、カゴ呼びによって前記停止予定階に前記予約エレベータカゴよりも先に到着する、もしくは先に到着すると予測される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のエレベータの制御方法であって、群管理制御装置は、予約されていないエレベータカゴを適宜所定の階に配車制御し、前記別のエレベータカゴは、エレベータカゴの配車制御によって前記停止予定階に前記予約エレベータカゴよりも先に到着する、もしくは先に到着すると予測される。
ここで、「配車」制御とは、乗り場呼びの予約が入っておらず、カゴ呼びもないエレベータカゴを、例えば、混雑が予想される階に予め回すことをいう。また、この「配車」制御の1つの方法としては、階床の数をエレベータカゴの台数でほぼ等分にし、各エレベータカゴが担当する階床を設定し、各エレベータカゴに予約やカゴ呼びがない場合には、担当する階床に回すようにしてもよい。「配車」制御の方法については任意である。
請求項2、3に記載のエレベータの制御方法によれば、カゴ呼びや「配車」で、別のエレベータが停止予定階に到着する場合にもそのエレベータに予約を変更することができる。
【0007】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの制御方法であって、群管理制御装置は、前記予約エレベータカゴが前記停止予定階に停止することなく設定時間以上経過したら、前記停止予定階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測される別のエレベータカゴに、前記乗り場呼びに対応する予約を振り替える。
請求項4に記載のエレベータの制御方法によれば、利用者の利便性が向上する。
【0008】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの制御方法であって、群管理制御装置は、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替えた場合、前記予約エレベータカゴの前記乗り場呼びに対応する予約を解除する。
請求項5に記載のエレベータの制御方法によれば、予約エレベータカゴの予約を解除できるので効率がよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態の構成について、図1を用いて説明する。
エレベータの制御装置1には、複数のエレベータカゴ21、31、41、51の動作を総括的に制御する群管理制御装置10が設けられている。群管理制御装置10には、対応する各エレベータカゴ21、31、41、51のみをそれぞれ制御するカゴ制御装置(請求項中の、単体制御装置)20、30、40、50が接続されている。例えば、図1に示すように、群管理制御装置10に、カゴ制御装置20が接続され、カゴ制御装置20にはエレベータカゴ21が接続されている。カゴ31、41、51についても同様である。また、カゴ21〜51には、それぞれ、カゴ呼び入力部22〜52が設けられている。
また、群管理制御装置10には、各階の乗り場呼び入力部11が接続されている。
【0010】
乗り場呼び入力部11は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に、乗り場の状況を示す情報を群管理制御装置10に送信する。乗り場の状況を示す情報とは、例えば、「乗り場呼び」のある階(上方向もしくは下方向、呼び時刻)の情報である。
カゴ制御装置20、30、40、50は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報を群管理制御装置10に送信する。各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報とは、例えば、カゴの「現在位置」、カゴの「状態」(下向きもしくは上向きに運転中、停止中、また、運転中であれば、減速中もしくは加速中もしくは定常速度運転中等)、「カゴ呼び」のある階(カゴ呼び入力部22、32、42、52でカゴ呼びが入力されている階)である。
群管理制御装置10は、カゴ制御装置20、30、40、50から受信した各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報、及び乗り場呼び入力部11から受信した乗り場の状況を示す情報に基づいて、後述する、乗り場呼びに対応する「予約エレベータカゴ」(カゴ21、31、41、51のいずれか)を選択し、「乗り場呼びの予約」(乗り場呼びの予約が入っている場合、その乗り場の階床の予約)をする。そして、各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報と「乗り場呼びの予約」とを“カゴ情報”として記憶装置(図示していない。)に記憶する(図2のAに示す。)。また、乗り場の状況を示す情報と「予約エレベータカゴ」とを“乗り場情報”として記憶する(図2のBに示す。)。また、「予約エレベータカゴ」を選択したら、選択したカゴのカゴ制御装置(カゴ制御装置20、30、40、50のいずれか)に停止予定信号を送信する(カゴ21、31、41、51のいずれかを予約する。)。カゴ制御装置は、停止予定信号を受信したら、乗り場呼びのある停止予定階でカゴを停止することを予定する。
“カゴ情報”及び“乗り場情報”は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に更新されている。
【0011】
次に、本実施の形態の動作を実行するための、群管理制御装置10の処理手順について、図3、図4に示すフローチャート図を用いて説明する。
この処理手順は、群管理制御装置10のCPU(図示していない。)が、ROM等の記憶装置(図示していない。)に記憶されているプログラムに基づいて、適宜実行する。
エレベータカゴ21、31、41、51の運転を開始すると(エレベータの制御装置1の電源を投入すると)、図3に示す処理が実行される。
ステップS10では、乗り場の情報を取得する。各乗り場の情報とは、「乗り場呼び」のある階(上方向もしくは下方向、呼び時刻)であり、また、例えば、その乗り場呼びに対してカゴの割り付けは済んでいるか否かの情報を含んでいる。これらの情報を受信したら、乗り場呼びの待ち時間、また、待ち時間が所定時間以内であるか否か等を演算し、図2のBに示す“乗り場情報”として記憶しておく。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、カゴ21、31、41、51の情報を取得する。各カゴの情報とは、カゴの「現在位置」、カゴの「状態」(下向きもしくは上向きに運転中、停止中、また、運転中であれば減速中もしくは加速中もしくは定常速度運転中等)、「カゴ呼び」のある階(カゴ呼び入力部22、32、42、52でカゴ呼びが入力されている階)等の情報である。これらの情報を受信したら、図2のAに示す“カゴ情報”として記憶しておく。そして、ステップS30に進む。ステップS30では、「カゴの割り付け」を行う。「カゴの割り付け」は乗り場呼びに対応する「予約エレベータカゴ」の選択であり、処理手順の詳細については後述する。
ステップS40では、運転終了か否かを判別する。運転を終了するのであれば(Yes)、終了する。終了しないのであれば(No)、ステップS10に戻る。
【0012】
次に、図3のステップS30の「カゴの割り付け処理」について、図4を用いて説明する。
「カゴの割り付け処理」が実行されると、ステップS31で、図3のステップS10、S20で取得した乗り場情報、及びカゴ情報に基づいて、各乗り場呼びのある階に、どのカゴが一番早く到着するかを予測する。
例えば、エレベータカゴが1階床につき通過する時間をΔs1、また、1階床につき停止する時間をΔs2とすると、
で示す値を、各エレベータカゴ毎に演算する。そして、S(秒)が一番小さいエレベータカゴが、当該乗り場に一番早く到着すると予測する。この演算は、既に、割り付け済みの乗り場呼びに関しても実行する。そして、ステップS32に進む。
ステップS32では、一番早く到着すると予測したカゴを当該乗り場呼びに対応する「予約エレベータカゴ」として、予約を更新する(「乗り場呼びの予約」)。予測したカゴが以前予測したカゴと同じであっても、違っていても、上書きをする。そして、ステップS33に進む。
ステップS33で、乗り場呼びの割り当てが変更になったカゴはあるか否か判別する。変更になったカゴがなければ(No)リターンする。変更になったカゴがあれば、ステップS33aに進む。
ステップS33aでは、変更後の予約カゴ(新予約カゴ)のカゴ制御装置に予約を入れる(変更後の予約カゴのカゴ制御装置に停止予定信号を送信する。)。そして、ステップS34に進む。
ステップS34では、変更されて予約が入ったカゴが、当該乗り場呼びのある停止予定階でまもなく停止するか否かを判別する。まだ、停止しない場合には(No)、リターンする。まもなく停止する場合には(Yes)、ステップS35に進む。
ステップS35では、前の予約カゴの予約を解消する(前の予約カゴのカゴ制御装置に停止中止信号を送信する。)。そして、リターンする。
【0013】
このような群管理制御装置10を用いたエレベータの制御方法による動作の例を、図5〜図8を用いて説明する。
ここでは、図6に示すように、32階建てのビルの各階に乗り場呼び入力部11が設けられ、4基のエレベータカゴ21、31、41、51を制御するエレベータ制御方法について説明する。
図5に示すように、時刻t1で、18階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。18階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階、ここでは18階であることを示す情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す情報を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。適切なエレベータカゴとは、停止予定階である18階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるカゴである。例えば、時刻t1では、カゴ21、31、41、51の中で18階に最も近く(例えば、25階で停止していた。)、上方向に運転中ではないカゴ21を選択し、18階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとする。群管理制御装置10は、カゴ制御装置20に、18階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置20は、群管理制御装置10から18階での停止予約信号を受信し、カゴ21を18階に向けて下方向に運転する。
【0014】
次に、時刻t2で、13階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。13階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(13階であることを示す)情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す信号を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、時刻t2では、上方向に運転中ではなく、カゴ21、31、41、51の中で13階に最も近く、下方向に運転中のカゴ21を選択し、13階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置20に、13階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置20は、群管理制御装置10から13階での停止予約信号を受信する。カゴ21は、既に、時刻t1より下方向に向けて運転中である。
【0015】
次に、時刻t3で、32階で停止していたカゴ31のカゴ呼び入力部32が操作され、24階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置30は、カゴ31を24階に向けて下方向に運転する。
【0016】
次に、時刻t4で、9階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。9階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(9階であることを示す)情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す情報を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、時刻t4では、カゴ21が9階に最も近い位置(例えば、24階を通過中。)を下向きに運転中ではあるが、カゴ21は、18階、及び13階の乗り場呼びが予約されているので、24階に向けて下向きに運転中のカゴ31の方が、早く9階に到着することが予想される。そこで、カゴ31が選択されて、9階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置30に、9階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置30は、群管理制御装置10から9階での停止予約信号を受信する。カゴ31は、既に、時刻t3より下方向に向けて運転中である。
【0017】
次に、時刻t5で、32階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。32階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(32階であることを示す)情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す信号を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、32階は最上階であるため、時刻t5で、カゴ21、31、41、51の中で下方向に運転しておらず、32階に最も近い(例えば、8階で停止している。)カゴ41が選択され、32階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置40に、32階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置40は、群管理制御装置10から32階での停止予約信号を受信し、カゴ41を32階に向けて上方向に運転する。
【0018】
次に、時刻t6で、停止していたカゴ51のカゴ呼び入力部52が操作され、6階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置50は、カゴ51を6階に向けて下方向に運転する。
【0019】
次に、時刻t7で、8階の乗り場呼び入力部11が操作され、上方向の乗り場呼びが発生する。8階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(8階であることを示す)情報と、上方向の乗り場呼びが発生したことを示す情報を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、時刻t7で、8階に最も早く到着すると予測される(6階のカゴ呼び以外は予約がない。)カゴ51が選択され、8階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置50に、8階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置50は、群管理制御装置10から8階での停止予約信号を受信し、カゴ51が、6階で停止した後に8階に向けて上方向に運転する。
時刻t7における、カゴ21、31、41、51の状況を図6に示す。
また、図2に示す、群管理装置10の記憶装置に記憶されている“カゴ情報”及び“乗り場情報”は、時刻t7における各情報の例である。
【0020】
時刻t8で、カゴ21が、乗り場呼びのある18階に到着し、停止する。
そして、時刻t9で、例えば、18階でカゴ21に乗った複数の利用者により、カゴ呼び入力部22が操作され、16階、15階、14階、10階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置20は、カゴ21を16階に向けて下方向に運転する(カゴ21は、13階の乗り場呼びの予約もあるので、13階に向けて下方向に運転する途中、16、15、14階に停止する。)。
【0021】
時刻t10では、カゴ31がカゴ呼びに対応する24階に到着し、停止する。カゴ31には、9階の乗り場呼びの予約があるので、再び9階に向けて下方向に運転する。
時刻t11では、カゴ51がカゴ呼びに対応する6階に到着し、停止する。カゴ51には、8階の乗り場呼びの予約があるので、折り返し8階に向けて上方向に運転する。
【0022】
時刻t12では、カゴ51がカゴ呼びに対応する8階に到着し、停止する。そして、例えば、8階でカゴ51に乗った利用者により、カゴ呼び入力部52が操作され、17階、18階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置50は、カゴ51を17階に向けて上方向に運転する。
時刻t12における、カゴ21、31、41、51の状況を図7に示す。
【0023】
時刻t13では、カゴ41がカゴ呼びに対応する32階に到着し、停止する。そして、例えば、32階でカゴ41に乗った利用者により、カゴ呼び入力部42が操作され、18階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置40は、カゴ41を18階に向けて下方向に運転する。
【0024】
時刻t14では、カゴ51がカゴ呼びに対応する17階に到着し、停止する。カゴ51には、18階の乗り場呼びの予約があるので、再び18階に向けて上方向に運転する。
【0025】
このように、群管理制御装置10では、所定時間毎(例えば、1秒単位毎)に、カゴ21、31、41、51の情報と、乗り場の情報とを受信して、適切なカゴの割り付けを実行している。
そこで、時刻t15で、下方向に運転中のカゴ31が、下方向に運転中のカゴ21よりも先に13階に到着することが予測されたとする。これは、例えば、13階の乗り場呼びがカゴ21に予約された時(t2時)の後、カゴ21は、カゴ呼びで更に16階、15階、14階、10階で停止することになり、13階に到着するまでに時間がかかるようになったことによる。このため、カゴ21に割り付けた13階の乗り場呼びの予約を、カゴ31に振り替える。
例えば、カゴ制御装置30に13階での停止予約信号を送信し、カゴ31が13階で実際に停止しそうになった時点で、カゴ21に割り付けられた13階の予約を解消する。
“実際に停止しそうになった時点”を、どのように判別するかは、任意である。例えば、停止予定階から所定階以内に到着して減速をし始めた時点とする。
時刻t15における、カゴ21、31、41、51の状況を図8に示す。
【0026】
このように、エレベータの制御装置1では、群管理制御装置10を用いて、逐次、乗り場の情報とカゴの情報を把握し、乗り場呼びに対応する適切なカゴを、複数台のエレベータカゴ21、31、41、51の中から選択して予約する。そして、選択したカゴが、以前に選択したカゴとは違うカゴであった場合には、以前に選択したカゴの予約を解消することができる。
これにより、複数のカゴの中から、その時々で、乗り場呼びに対応する適切なカゴを選択することが容易である。カゴの運転状況や乗り場呼びの状況は、時々刻々と変化するが、変化に対応して適切なカゴを迅速に選択することができる。これにより、利用者の利便性が向上する。また、カゴ制御装置に設定するプログラムが簡易になることで、群管理制御装置のプログラムのみをメンテナンスすればよい場合が増え、エレベータの制御装置の維持管理が容易である。
【0027】
以前に選択したカゴの予約は解消してもしなくてもよい。また、以前の予約を解消するタイミングは、実施の形態のように、新しく選択したカゴが乗り場呼びのある階に停止しそうな時でもよいし、新しく選択したカゴが予約された時点でもよい。
乗り場の情報や、カゴの情報に基づいて、乗り場呼びに対応するカゴを割り付ける手順は任意である。
例えば、
(1)乗り場呼びの階から最も近い階に停止している、もしくは、乗り場呼びと同方向に運転されているいずれかのカゴに、当該乗り場呼びの予約を割り付ける。
(2)ただし、最上階及び最下階は、乗り場呼びとは逆方向に運転されていてよい。
(3)乗り場呼びの予約が割り付けられた後、逐次、予約されたカゴが停止予定階に到着する予定時刻を算出し、他のカゴについても、当該階に到着する予定時刻を算出し、他のカゴの方が早く停止予定階に到着する予定であるという結果が算出されたら、その時点で、乗り場呼びの予約を、早く停止予定階に到着する予定であるカゴに振り替える。その後、以前のカゴの予約を解消する。
(4)ただし、振り替える予定の乗り場呼びがある階以外の階(例えば、本実施の形態では、13階以外の階)に停止するために減速中のカゴには予約を振り替えない。
このような条件に基づいて乗り場呼びの予約を割り付ける。その他の条件を加えてもよいし、また、この条件に限定されるものではない。
【0028】
また、例えば、乗り場呼びが発生してから、予約エレベータカゴが到着するまでの時間を検出していて、所定時間以上の時間が経過していれば、もしくは到着するまでに所定時間以上の時間が経過すること(長待ち)が予測されれば、他のエレベータカゴに予約を振り替えるようにしてもよい。すなわち、本実施の形態では、所定時間毎に予約を更新して、常に、一番早く到着すると予測されるエレベータカゴに予約を入れているが、例えば、長待ちが予測されたことをきっかけに、予約を更新するようにしてもよい。
例えば、図6〜図8に示すエレベータカゴの状態で、13階の乗り場呼びに対応して予約されたカゴ21が、3分を経過しても13階に到着していないことを検出した時点、もしくは3分以上経過しても13階に到着しないことが予測した時点で、他のエレベータカゴに予約を振り替える。
これによれば、乗り場呼びに対してカゴを所定時間以内に到着させることができるので、利用者の利便性が一層向上する。
【0029】
また、例えば、本実施の形態のように、予約が振り替えられるカゴ31には13階のカゴ呼びがなくてもよいし、13階のカゴ呼びがあってもよい。すなわち、予約が振り替えられる前から、元々、13階で(カゴ呼びで)停止する予定であってもよい。
また、予約が振り替えられるカゴは、配車によって当該乗り場呼びがある階に到着する、もしくは到着が予定されているカゴでもよい。
これらによれば、予約を振り替えられるカゴが多いので、利用者の利便性が一層向上する。
【0030】
本発明のエレベータの制御方法は、本実施の形態で説明した処理あるいは構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また、本実施の形態では、群管理制御装置10から停止予定信号や停止中止信号を受信したカゴ制御装置20、30、40、50が、各カゴ21、31、41、51を停止制御している。また、カゴ制御装置20、30、40、50は、カゴ呼び入力部22、32、42、52で入力されたカゴ呼びに対応して各カゴ21、31、41、51を停止制御している。しかし、これらの停止制御も群管理制御装置10が実行するようにしてもよい。これによれば、カゴ制御装置20、30、40、50は、なくてもよい。
本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜5に記載のエレベータの制御方法によれば、乗り場呼びに対応して適切なエレベータを容易に選択して、エレベータカゴを効率よく動作させることができ、エレベータ制御装置の維持管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータ制御方法を用いた一実施の形態の概略構成図である。
【図2】“カゴ情報”、“乗り場情報”の例を示す説明図である。
【図3】群管理制御装置10による処理手順を説明するフローチャート図である。
【図4】群管理制御装置10による処理手順を説明するフローチャート図である。
【図5】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【図6】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【図7】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【図8】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【符号の説明】
1 エレベータの制御装置
10 群管理制御装置
11 乗り場呼び入力部
20、30、40、50 カゴ制御装置
21、31、41、51 カゴ
22、32、42、52 カゴ呼び入力部
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、複数台のエレベータカゴを備えて複数階の乗り場呼びに対応するエレベータを制御するためのエレベータの制御装置は、エレベータカゴの群管理制御装置と単体制御装置を備えている。
群管理制御装置は、例えば、乗り場呼びのある階に最も先に到着することが予測されるエレベータカゴを判別したら、そのエレベータカゴの単体制御装置に当該乗り場呼びの予約を割り付ける。
単体制御装置は、群管理制御装置から乗り場呼びの予約が割り付けられると、その乗り場呼びのある停止予定階でエレベータカゴを停止させる。また、単体制御装置は、各エレベータカゴのカゴ呼びに対応する階でもエレベータカゴを停止させる。
ここで、群管理制御装置で乗り場呼びの予約が割り付けられたエレベータカゴ以外のエレベータカゴが、乗り場呼びのある停止予定階を通過すると、乗り場呼びを入力したエレベータの利用者が不信感を持つ場合がある。そこで、各単体制御装置では、エレベータカゴを運転している方向側で、エレベータカゴから所定の階床以内の乗り場呼びを検出したときには、予約が割り付けられていなくても、その乗り場呼びのある階でエレベータカゴを停止させている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−199147号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各単体制御装置によって、停止予定階で、予約エレベータカゴ以外のエレベータカゴを停止できるようにすると、多数のエレベータカゴを効率良く動作させることが困難である。
また、乗り場呼びの予約割り付けに関する制御方法を変更する場合、複数のエレベータカゴ毎に設けられた各単体制御装置に設定されているプログラムの記憶媒体を全て交換する必要があり維持管理が容易ではない。
そこで、本発明は、乗り場呼びに対応して適切なエレベータカゴを選択してエレベータカゴを効率良く動作させることができ、エレベータ制御装置の維持管理が容易な、エレベータの制御方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するための、請求項1に記載の発明は、複数台のエレベータカゴを制御するエレベータの群管理制御装置は、乗り場呼びのある階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるエレベータカゴを当該乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとし、前記予約エレベータカゴとは別のエレベータカゴが当該乗り場呼びのある停止予定階に先に到着することが予測されることを判別したら、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替える。
ここで、予約の“振り替え”とは、予約エレベータカゴの予約(前の予約)の解除を含んでいても良いし、含んでいなくてもよい。
また、「到着」とは、エレベータカゴがその階で停止する場合、及び通過する場合の両方を含むものとする。
請求項1に記載のエレベータの制御方法によれば、乗り場呼びに対応するエレベータカゴの予約の変更を群管理制御装置で行うので、乗り場呼びに対応して適切なエレベータカゴを選択してエレベータカゴを効率良く動作させることができ、また、エレベータ制御装置の維持管理が容易である。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエレベータの制御方法であって、複数台のエレベータカゴは、各エレベータカゴを制御する単体制御装置を備え、各単体制御装置は、対応するエレベータカゴのカゴ呼びによる階でエレベータカゴをそれぞれ停止し、前記別のエレベータカゴは、カゴ呼びによって前記停止予定階に前記予約エレベータカゴよりも先に到着する、もしくは先に到着すると予測される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のエレベータの制御方法であって、群管理制御装置は、予約されていないエレベータカゴを適宜所定の階に配車制御し、前記別のエレベータカゴは、エレベータカゴの配車制御によって前記停止予定階に前記予約エレベータカゴよりも先に到着する、もしくは先に到着すると予測される。
ここで、「配車」制御とは、乗り場呼びの予約が入っておらず、カゴ呼びもないエレベータカゴを、例えば、混雑が予想される階に予め回すことをいう。また、この「配車」制御の1つの方法としては、階床の数をエレベータカゴの台数でほぼ等分にし、各エレベータカゴが担当する階床を設定し、各エレベータカゴに予約やカゴ呼びがない場合には、担当する階床に回すようにしてもよい。「配車」制御の方法については任意である。
請求項2、3に記載のエレベータの制御方法によれば、カゴ呼びや「配車」で、別のエレベータが停止予定階に到着する場合にもそのエレベータに予約を変更することができる。
【0007】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの制御方法であって、群管理制御装置は、前記予約エレベータカゴが前記停止予定階に停止することなく設定時間以上経過したら、前記停止予定階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測される別のエレベータカゴに、前記乗り場呼びに対応する予約を振り替える。
請求項4に記載のエレベータの制御方法によれば、利用者の利便性が向上する。
【0008】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの制御方法であって、群管理制御装置は、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替えた場合、前記予約エレベータカゴの前記乗り場呼びに対応する予約を解除する。
請求項5に記載のエレベータの制御方法によれば、予約エレベータカゴの予約を解除できるので効率がよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態の構成について、図1を用いて説明する。
エレベータの制御装置1には、複数のエレベータカゴ21、31、41、51の動作を総括的に制御する群管理制御装置10が設けられている。群管理制御装置10には、対応する各エレベータカゴ21、31、41、51のみをそれぞれ制御するカゴ制御装置(請求項中の、単体制御装置)20、30、40、50が接続されている。例えば、図1に示すように、群管理制御装置10に、カゴ制御装置20が接続され、カゴ制御装置20にはエレベータカゴ21が接続されている。カゴ31、41、51についても同様である。また、カゴ21〜51には、それぞれ、カゴ呼び入力部22〜52が設けられている。
また、群管理制御装置10には、各階の乗り場呼び入力部11が接続されている。
【0010】
乗り場呼び入力部11は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に、乗り場の状況を示す情報を群管理制御装置10に送信する。乗り場の状況を示す情報とは、例えば、「乗り場呼び」のある階(上方向もしくは下方向、呼び時刻)の情報である。
カゴ制御装置20、30、40、50は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報を群管理制御装置10に送信する。各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報とは、例えば、カゴの「現在位置」、カゴの「状態」(下向きもしくは上向きに運転中、停止中、また、運転中であれば、減速中もしくは加速中もしくは定常速度運転中等)、「カゴ呼び」のある階(カゴ呼び入力部22、32、42、52でカゴ呼びが入力されている階)である。
群管理制御装置10は、カゴ制御装置20、30、40、50から受信した各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報、及び乗り場呼び入力部11から受信した乗り場の状況を示す情報に基づいて、後述する、乗り場呼びに対応する「予約エレベータカゴ」(カゴ21、31、41、51のいずれか)を選択し、「乗り場呼びの予約」(乗り場呼びの予約が入っている場合、その乗り場の階床の予約)をする。そして、各カゴ21、31、41、51の状況を示す情報と「乗り場呼びの予約」とを“カゴ情報”として記憶装置(図示していない。)に記憶する(図2のAに示す。)。また、乗り場の状況を示す情報と「予約エレベータカゴ」とを“乗り場情報”として記憶する(図2のBに示す。)。また、「予約エレベータカゴ」を選択したら、選択したカゴのカゴ制御装置(カゴ制御装置20、30、40、50のいずれか)に停止予定信号を送信する(カゴ21、31、41、51のいずれかを予約する。)。カゴ制御装置は、停止予定信号を受信したら、乗り場呼びのある停止予定階でカゴを停止することを予定する。
“カゴ情報”及び“乗り場情報”は、所定時間毎(例えば、1秒毎)に更新されている。
【0011】
次に、本実施の形態の動作を実行するための、群管理制御装置10の処理手順について、図3、図4に示すフローチャート図を用いて説明する。
この処理手順は、群管理制御装置10のCPU(図示していない。)が、ROM等の記憶装置(図示していない。)に記憶されているプログラムに基づいて、適宜実行する。
エレベータカゴ21、31、41、51の運転を開始すると(エレベータの制御装置1の電源を投入すると)、図3に示す処理が実行される。
ステップS10では、乗り場の情報を取得する。各乗り場の情報とは、「乗り場呼び」のある階(上方向もしくは下方向、呼び時刻)であり、また、例えば、その乗り場呼びに対してカゴの割り付けは済んでいるか否かの情報を含んでいる。これらの情報を受信したら、乗り場呼びの待ち時間、また、待ち時間が所定時間以内であるか否か等を演算し、図2のBに示す“乗り場情報”として記憶しておく。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、カゴ21、31、41、51の情報を取得する。各カゴの情報とは、カゴの「現在位置」、カゴの「状態」(下向きもしくは上向きに運転中、停止中、また、運転中であれば減速中もしくは加速中もしくは定常速度運転中等)、「カゴ呼び」のある階(カゴ呼び入力部22、32、42、52でカゴ呼びが入力されている階)等の情報である。これらの情報を受信したら、図2のAに示す“カゴ情報”として記憶しておく。そして、ステップS30に進む。ステップS30では、「カゴの割り付け」を行う。「カゴの割り付け」は乗り場呼びに対応する「予約エレベータカゴ」の選択であり、処理手順の詳細については後述する。
ステップS40では、運転終了か否かを判別する。運転を終了するのであれば(Yes)、終了する。終了しないのであれば(No)、ステップS10に戻る。
【0012】
次に、図3のステップS30の「カゴの割り付け処理」について、図4を用いて説明する。
「カゴの割り付け処理」が実行されると、ステップS31で、図3のステップS10、S20で取得した乗り場情報、及びカゴ情報に基づいて、各乗り場呼びのある階に、どのカゴが一番早く到着するかを予測する。
例えば、エレベータカゴが1階床につき通過する時間をΔs1、また、1階床につき停止する時間をΔs2とすると、
で示す値を、各エレベータカゴ毎に演算する。そして、S(秒)が一番小さいエレベータカゴが、当該乗り場に一番早く到着すると予測する。この演算は、既に、割り付け済みの乗り場呼びに関しても実行する。そして、ステップS32に進む。
ステップS32では、一番早く到着すると予測したカゴを当該乗り場呼びに対応する「予約エレベータカゴ」として、予約を更新する(「乗り場呼びの予約」)。予測したカゴが以前予測したカゴと同じであっても、違っていても、上書きをする。そして、ステップS33に進む。
ステップS33で、乗り場呼びの割り当てが変更になったカゴはあるか否か判別する。変更になったカゴがなければ(No)リターンする。変更になったカゴがあれば、ステップS33aに進む。
ステップS33aでは、変更後の予約カゴ(新予約カゴ)のカゴ制御装置に予約を入れる(変更後の予約カゴのカゴ制御装置に停止予定信号を送信する。)。そして、ステップS34に進む。
ステップS34では、変更されて予約が入ったカゴが、当該乗り場呼びのある停止予定階でまもなく停止するか否かを判別する。まだ、停止しない場合には(No)、リターンする。まもなく停止する場合には(Yes)、ステップS35に進む。
ステップS35では、前の予約カゴの予約を解消する(前の予約カゴのカゴ制御装置に停止中止信号を送信する。)。そして、リターンする。
【0013】
このような群管理制御装置10を用いたエレベータの制御方法による動作の例を、図5〜図8を用いて説明する。
ここでは、図6に示すように、32階建てのビルの各階に乗り場呼び入力部11が設けられ、4基のエレベータカゴ21、31、41、51を制御するエレベータ制御方法について説明する。
図5に示すように、時刻t1で、18階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。18階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階、ここでは18階であることを示す情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す情報を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。適切なエレベータカゴとは、停止予定階である18階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるカゴである。例えば、時刻t1では、カゴ21、31、41、51の中で18階に最も近く(例えば、25階で停止していた。)、上方向に運転中ではないカゴ21を選択し、18階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとする。群管理制御装置10は、カゴ制御装置20に、18階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置20は、群管理制御装置10から18階での停止予約信号を受信し、カゴ21を18階に向けて下方向に運転する。
【0014】
次に、時刻t2で、13階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。13階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(13階であることを示す)情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す信号を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、時刻t2では、上方向に運転中ではなく、カゴ21、31、41、51の中で13階に最も近く、下方向に運転中のカゴ21を選択し、13階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置20に、13階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置20は、群管理制御装置10から13階での停止予約信号を受信する。カゴ21は、既に、時刻t1より下方向に向けて運転中である。
【0015】
次に、時刻t3で、32階で停止していたカゴ31のカゴ呼び入力部32が操作され、24階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置30は、カゴ31を24階に向けて下方向に運転する。
【0016】
次に、時刻t4で、9階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。9階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(9階であることを示す)情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す情報を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、時刻t4では、カゴ21が9階に最も近い位置(例えば、24階を通過中。)を下向きに運転中ではあるが、カゴ21は、18階、及び13階の乗り場呼びが予約されているので、24階に向けて下向きに運転中のカゴ31の方が、早く9階に到着することが予想される。そこで、カゴ31が選択されて、9階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置30に、9階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置30は、群管理制御装置10から9階での停止予約信号を受信する。カゴ31は、既に、時刻t3より下方向に向けて運転中である。
【0017】
次に、時刻t5で、32階の乗り場呼び入力部11が操作され、下方向の乗り場呼びが発生する。32階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(32階であることを示す)情報と、下方向の乗り場呼びが発生したことを示す信号を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、32階は最上階であるため、時刻t5で、カゴ21、31、41、51の中で下方向に運転しておらず、32階に最も近い(例えば、8階で停止している。)カゴ41が選択され、32階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置40に、32階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置40は、群管理制御装置10から32階での停止予約信号を受信し、カゴ41を32階に向けて上方向に運転する。
【0018】
次に、時刻t6で、停止していたカゴ51のカゴ呼び入力部52が操作され、6階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置50は、カゴ51を6階に向けて下方向に運転する。
【0019】
次に、時刻t7で、8階の乗り場呼び入力部11が操作され、上方向の乗り場呼びが発生する。8階の乗り場呼び入力部11は、群管理制御装置10に、自階を示す(8階であることを示す)情報と、上方向の乗り場呼びが発生したことを示す情報を送信する。群管理制御装置10は、各エレベータカゴ21、31、41、51の中から、適切なエレベータカゴを選択する。例えば、時刻t7で、8階に最も早く到着すると予測される(6階のカゴ呼び以外は予約がない。)カゴ51が選択され、8階の乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとなる。群管理制御装置10は、カゴ制御装置50に、8階での停止予約信号を送信する。カゴ制御装置50は、群管理制御装置10から8階での停止予約信号を受信し、カゴ51が、6階で停止した後に8階に向けて上方向に運転する。
時刻t7における、カゴ21、31、41、51の状況を図6に示す。
また、図2に示す、群管理装置10の記憶装置に記憶されている“カゴ情報”及び“乗り場情報”は、時刻t7における各情報の例である。
【0020】
時刻t8で、カゴ21が、乗り場呼びのある18階に到着し、停止する。
そして、時刻t9で、例えば、18階でカゴ21に乗った複数の利用者により、カゴ呼び入力部22が操作され、16階、15階、14階、10階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置20は、カゴ21を16階に向けて下方向に運転する(カゴ21は、13階の乗り場呼びの予約もあるので、13階に向けて下方向に運転する途中、16、15、14階に停止する。)。
【0021】
時刻t10では、カゴ31がカゴ呼びに対応する24階に到着し、停止する。カゴ31には、9階の乗り場呼びの予約があるので、再び9階に向けて下方向に運転する。
時刻t11では、カゴ51がカゴ呼びに対応する6階に到着し、停止する。カゴ51には、8階の乗り場呼びの予約があるので、折り返し8階に向けて上方向に運転する。
【0022】
時刻t12では、カゴ51がカゴ呼びに対応する8階に到着し、停止する。そして、例えば、8階でカゴ51に乗った利用者により、カゴ呼び入力部52が操作され、17階、18階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置50は、カゴ51を17階に向けて上方向に運転する。
時刻t12における、カゴ21、31、41、51の状況を図7に示す。
【0023】
時刻t13では、カゴ41がカゴ呼びに対応する32階に到着し、停止する。そして、例えば、32階でカゴ41に乗った利用者により、カゴ呼び入力部42が操作され、18階のカゴ呼びが発生する。カゴ制御装置40は、カゴ41を18階に向けて下方向に運転する。
【0024】
時刻t14では、カゴ51がカゴ呼びに対応する17階に到着し、停止する。カゴ51には、18階の乗り場呼びの予約があるので、再び18階に向けて上方向に運転する。
【0025】
このように、群管理制御装置10では、所定時間毎(例えば、1秒単位毎)に、カゴ21、31、41、51の情報と、乗り場の情報とを受信して、適切なカゴの割り付けを実行している。
そこで、時刻t15で、下方向に運転中のカゴ31が、下方向に運転中のカゴ21よりも先に13階に到着することが予測されたとする。これは、例えば、13階の乗り場呼びがカゴ21に予約された時(t2時)の後、カゴ21は、カゴ呼びで更に16階、15階、14階、10階で停止することになり、13階に到着するまでに時間がかかるようになったことによる。このため、カゴ21に割り付けた13階の乗り場呼びの予約を、カゴ31に振り替える。
例えば、カゴ制御装置30に13階での停止予約信号を送信し、カゴ31が13階で実際に停止しそうになった時点で、カゴ21に割り付けられた13階の予約を解消する。
“実際に停止しそうになった時点”を、どのように判別するかは、任意である。例えば、停止予定階から所定階以内に到着して減速をし始めた時点とする。
時刻t15における、カゴ21、31、41、51の状況を図8に示す。
【0026】
このように、エレベータの制御装置1では、群管理制御装置10を用いて、逐次、乗り場の情報とカゴの情報を把握し、乗り場呼びに対応する適切なカゴを、複数台のエレベータカゴ21、31、41、51の中から選択して予約する。そして、選択したカゴが、以前に選択したカゴとは違うカゴであった場合には、以前に選択したカゴの予約を解消することができる。
これにより、複数のカゴの中から、その時々で、乗り場呼びに対応する適切なカゴを選択することが容易である。カゴの運転状況や乗り場呼びの状況は、時々刻々と変化するが、変化に対応して適切なカゴを迅速に選択することができる。これにより、利用者の利便性が向上する。また、カゴ制御装置に設定するプログラムが簡易になることで、群管理制御装置のプログラムのみをメンテナンスすればよい場合が増え、エレベータの制御装置の維持管理が容易である。
【0027】
以前に選択したカゴの予約は解消してもしなくてもよい。また、以前の予約を解消するタイミングは、実施の形態のように、新しく選択したカゴが乗り場呼びのある階に停止しそうな時でもよいし、新しく選択したカゴが予約された時点でもよい。
乗り場の情報や、カゴの情報に基づいて、乗り場呼びに対応するカゴを割り付ける手順は任意である。
例えば、
(1)乗り場呼びの階から最も近い階に停止している、もしくは、乗り場呼びと同方向に運転されているいずれかのカゴに、当該乗り場呼びの予約を割り付ける。
(2)ただし、最上階及び最下階は、乗り場呼びとは逆方向に運転されていてよい。
(3)乗り場呼びの予約が割り付けられた後、逐次、予約されたカゴが停止予定階に到着する予定時刻を算出し、他のカゴについても、当該階に到着する予定時刻を算出し、他のカゴの方が早く停止予定階に到着する予定であるという結果が算出されたら、その時点で、乗り場呼びの予約を、早く停止予定階に到着する予定であるカゴに振り替える。その後、以前のカゴの予約を解消する。
(4)ただし、振り替える予定の乗り場呼びがある階以外の階(例えば、本実施の形態では、13階以外の階)に停止するために減速中のカゴには予約を振り替えない。
このような条件に基づいて乗り場呼びの予約を割り付ける。その他の条件を加えてもよいし、また、この条件に限定されるものではない。
【0028】
また、例えば、乗り場呼びが発生してから、予約エレベータカゴが到着するまでの時間を検出していて、所定時間以上の時間が経過していれば、もしくは到着するまでに所定時間以上の時間が経過すること(長待ち)が予測されれば、他のエレベータカゴに予約を振り替えるようにしてもよい。すなわち、本実施の形態では、所定時間毎に予約を更新して、常に、一番早く到着すると予測されるエレベータカゴに予約を入れているが、例えば、長待ちが予測されたことをきっかけに、予約を更新するようにしてもよい。
例えば、図6〜図8に示すエレベータカゴの状態で、13階の乗り場呼びに対応して予約されたカゴ21が、3分を経過しても13階に到着していないことを検出した時点、もしくは3分以上経過しても13階に到着しないことが予測した時点で、他のエレベータカゴに予約を振り替える。
これによれば、乗り場呼びに対してカゴを所定時間以内に到着させることができるので、利用者の利便性が一層向上する。
【0029】
また、例えば、本実施の形態のように、予約が振り替えられるカゴ31には13階のカゴ呼びがなくてもよいし、13階のカゴ呼びがあってもよい。すなわち、予約が振り替えられる前から、元々、13階で(カゴ呼びで)停止する予定であってもよい。
また、予約が振り替えられるカゴは、配車によって当該乗り場呼びがある階に到着する、もしくは到着が予定されているカゴでもよい。
これらによれば、予約を振り替えられるカゴが多いので、利用者の利便性が一層向上する。
【0030】
本発明のエレベータの制御方法は、本実施の形態で説明した処理あるいは構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また、本実施の形態では、群管理制御装置10から停止予定信号や停止中止信号を受信したカゴ制御装置20、30、40、50が、各カゴ21、31、41、51を停止制御している。また、カゴ制御装置20、30、40、50は、カゴ呼び入力部22、32、42、52で入力されたカゴ呼びに対応して各カゴ21、31、41、51を停止制御している。しかし、これらの停止制御も群管理制御装置10が実行するようにしてもよい。これによれば、カゴ制御装置20、30、40、50は、なくてもよい。
本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜5に記載のエレベータの制御方法によれば、乗り場呼びに対応して適切なエレベータを容易に選択して、エレベータカゴを効率よく動作させることができ、エレベータ制御装置の維持管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータ制御方法を用いた一実施の形態の概略構成図である。
【図2】“カゴ情報”、“乗り場情報”の例を示す説明図である。
【図3】群管理制御装置10による処理手順を説明するフローチャート図である。
【図4】群管理制御装置10による処理手順を説明するフローチャート図である。
【図5】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【図6】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【図7】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【図8】本発明のエレベータ制御方法を用いたカゴ21、31、41、51の動作を示す説明する図である。
【符号の説明】
1 エレベータの制御装置
10 群管理制御装置
11 乗り場呼び入力部
20、30、40、50 カゴ制御装置
21、31、41、51 カゴ
22、32、42、52 カゴ呼び入力部
Claims (5)
- 複数台のエレベータカゴを制御するエレベータの群管理制御装置を用い、
群管理制御装置は、乗り場呼びのある階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるエレベータカゴを当該乗り場呼びに対応する予約エレベータカゴとし、
前記予約エレベータカゴとは別のエレベータカゴが当該乗り場呼びのある停止予定階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測されることを判別したら、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替えるエレベータの制御方法。 - 請求項1に記載のエレベータの制御方法であって、
複数台のエレベータカゴは、各エレベータカゴを制御する単体制御装置を備え、
各単体制御装置は、対応するエレベータカゴのカゴ呼びによる階でエレベータカゴをそれぞれ停止し、
前記別のエレベータカゴは、カゴ呼びによって、前記停止予定階に前記予約エレベータカゴよりも先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるエレベータの制御方法。 - 請求項1又は2に記載のエレベータの制御方法であって、
群管理制御装置は、予約されていないエレベータカゴを適宜所定の階に配車制御し、
前記別のエレベータカゴは、エレベータカゴの配車制御によって、前記停止予定階に前記予約エレベータカゴよりも先に到着する、もしくは先に到着すると予測されるエレベータの制御方法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの制御方法であって、
群管理制御装置は、前記予約エレベータカゴが前記停止予定階に停止することなく設定時間以上経過したら、前記停止予定階に先に到着する、もしくは先に到着すると予測される別のエレベータカゴに、当該乗り場呼びに対応する予約を振り替えるエレベータの制御方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの制御方法であって、
群管理制御装置は、当該乗り場呼びに対応する予約を前記別のエレベータカゴに振り替えた場合、前記予約エレベータカゴの当該乗り場呼びに対応する予約を解除するエレベータの制御方法。
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