JP2004284521A - 地下鉄駅構内における案内表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電車を待っている乗客が目線を変えることなく、かつ電車運行情報等の情報を含む多くの情報を迅速に入手できるようにするとともに、運転の障害とならない安全な方法で前記電車運行情報等を表示可能とする。
【解決手段】地下鉄駅構内に設置され、少なくとも電車運行情報を含む各種情報を表示するための案内表示システムであって、相対式プラットフォームの場合は対面するプラットフォーム間に存在する中間柱2,2の間に対し、電車の走行方向に沿って略平行に透過型又は反射型の映像表示スクリーン3を設置するとともに、プラットフォームの上方に映像投影装置4を設置し、運行電車の入線情報を取得し、プラットフォームへの入線前に前記映像投影装置からの投射映像を遮断するか、或いは静止画に切り替えるようにし、運行電車の出線情報を取得したならば、放映を開始するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】地下鉄駅構内に設置され、少なくとも電車運行情報を含む各種情報を表示するための案内表示システムであって、相対式プラットフォームの場合は対面するプラットフォーム間に存在する中間柱2,2の間に対し、電車の走行方向に沿って略平行に透過型又は反射型の映像表示スクリーン3を設置するとともに、プラットフォームの上方に映像投影装置4を設置し、運行電車の入線情報を取得し、プラットフォームへの入線前に前記映像投影装置からの投射映像を遮断するか、或いは静止画に切り替えるようにし、運行電車の出線情報を取得したならば、放映を開始するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも電車運行情報を含む各種情報を表示するための案内表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地下鉄のプラットフォームにおいて、次の電車の発車時刻や到着状況等電車運行情報を表示する案内表示板は、プラットフォームの上部位置に、電車の走行方向に対して直角に設置され、現在時刻・発車時刻等の時刻表示がデジタル時計方式で発光表示されたり、または到着状況表示が表示板に隣の駅を発車しました等の文字で発光表示されるようにした内照式、あるいは発光する文字を点滅させる点滅式、又はテロップ状式等の方法で表示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−328638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地下鉄駅などのプラットフォームにおいては、乗客と車輌とが接触する人身事故が多く発生している。この原因の一つに、車輌の進入に気付かなかったり、気付くのが遅いことが挙げられる。すなわち、前述のように案内表示板の設置位置がプラットフォームの上部で電車の走行方向に対して直角方向で表示される場合、乗車口に向かうお客の目線に対しては正面方向になる利点はあるものの、乗車口で電車を待っているお客は、電車の走行方向に身体を向け、目線が線路側に向いているため、その直角方向の案内表示板を見る場合は敢えて振り向く必要があり、電車の進入に気付かなかったり、気付くのが遅くなったりして、電車との接触事故の原因となることがあった。
【0005】
また、前述した案内表示板は、乗降客の邪魔にならないプラットフォームの上部位置に設置され、乗降客の通行の安全を考慮すると大きさの制約を受けることから、表示情報が次の電車の発車時刻や到着状況程度に限定され、多くの情報を得ることができない。さらに、電車運行情報をテロップ状に流す場合には、テロップ情報の途中から見た場合は、内容を理解することができないため、テロップ情報が再度流されるのを待って情報を得るか、駅員に尋ねるしか情報を知ることができない状況にある。
【0006】
前記案内表示は、乗降客の知りたいと思っている情報を伝えることにより、乗降客の心理状態を安定させると共に事故を未然に防ぐ効果をもたらすものであるが、従来の案内表示板では、電車を待っている目線の前に表示がない、又はテロップ情報のため情報を掴みきれないと言った欲求不満をもたらすことがあった。
【0007】
一方、上記特許文献1に記載されるように、プロジェクター等の映像投影装置を用い、スクリーン等の表示パネルに地下鉄案内情報等の映像を投影する場合、電車の運転手からは、多様な色彩の光線がうごめいて見え、運転の障害となるため非常に危険であるなどの問題がある。
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、電車を待っている乗客が目線を90度変えることなく、かつ電車運行情報等の情報を含む多くの情報を迅速に入手できるようにするとともに、運転の障害とならない安全な方法で前記電車運行情報等を表示可能とする地下鉄駅構内における案内表示システムを提供することにある。
【0009】
第2課題は、放映内容を自由に設定でき、かつ放映結果を収集・記録できる等、放映内容を統括的に集中管理するようにした地下鉄駅構内における案内表示システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、地下鉄駅構内に設置され、少なくとも電車運行情報を含む各種情報を表示するための案内表示システムであって、
相対式プラットフォームの場合は対面するプラットフォーム間に存在する中間柱の間、島式プラットフォームの場合には壁面に対し、電車の走行方向に沿って略平行に透過型又は反射型の映像表示スクリーンを設置するとともに、プラットフォームの上方又は下方、或いは中間柱の間に映像投影装置を設置し、
運行電車の入線情報を取得し、プラットフォームへの入線前に前記映像投影装置からの投射映像を遮断するか、或いは静止画に切り替えるようにし、運行電車の出線情報を取得したならば、放映を開始するようにすることを特徴とする地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0011】
請求項2に係る本発明として、前記映像表示スクリーンに表示される各種情報は、電車進入情報と注意喚起メッセージ、次電車以降の入線情報、営業案内情報等のいずれか又は組合せからなる電車運行情報の他、電車の故障、事故、電車の遅れ等のいずれか又は組合せからなる緊急情報、および企業広告情報を含む請求項1記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0012】
請求項3に係る本発明として、前記電車入線情報および電車出線情報の取得は、地下鉄駅への入側に設置された入線信号および地下鉄駅の出側に設置された出線信号から夫々行うようにする請求項1,2いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0013】
請求項4に係る本発明として、前記映像表示スクリーンは、透明又は不透明のガラス又は樹脂の一方面側に半透明樹脂フィルムを貼着したものを用いる請求項1〜3いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0014】
請求項5に係る本発明として、前記映像表示スクリーンは、定期的に映像面を清掃する自動清掃装置を備えている請求項1〜4いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0015】
請求項6に係る本発明として、前記映像表示スクリーンにおいて、透明又は不透明のガラス又は樹脂の一方面側に半透明樹脂フィルムを貼着していない面側に静電気防止材を塗布してある請求項4,5いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0016】
前記第2課題を解決するために請求項7に係る本発明として、前記請求項1〜6いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムにおいて、
少なくとも前記各地下鉄駅構内に設置された映像投影装置に接続された放映用コンピュータと、統括管理場所に設置された管理用コンピュータとが通信回線を通じて相互に接続され、
前記放映用コンピュータは、複数種の放映モード及びこれに対応した映像コンテンツが記録され、前記管理用コンピュータにおける放映モードの設定が前記放映用コンピュータに送信されると、この指示に従って前記放映用コンピュータでは記録された映像コンテンツを放映するとともに、自己のコンピュータ管理番号とともに、放映した映像コンテンツのデータを管理用コンピュータに送信し、管理用コンピュータでは、放映内容の確認とともに、画像種、放映時間を含む管理データを記録・蓄積するようにしたことを特徴とする地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0017】
請求項8に係る本発明として、管理用コンピュータから放映用コンピュータに対し、地下鉄の運行ダイヤおよび列車制御用の信号・保安データを送信するようにしてある請求項7記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0019】
〔映像表示スクリーン及び映像投影装置の設置〕
図1及び図2は相対式プラットフォームにおける映像表示スクリーン及び映像投影装置の設置例を示した地下鉄駅の横断面図であり、図3及び図4は島式プラットフォームにおける同設置例を示した地下鉄駅の横断面図である。
【0020】
図1及び図2に示されるように、相対式プラットフォームの場合には、対面するプラットフォーム1A、1Bの間に中間柱2がレール方向に所定の間隔で存在している。乗客は前記中間柱2,2側を向いて電車を待っているため、本案内表示システムでは、図1に示されるように、前記中間柱2、2の間に、電車の走行方向に沿って略平行に透過型又は反射型の映像表示スクリーン3を設置する(図5参照)とともに、プラットフォームの上方にプロジェクター等の映像投影装置4を設置するか、図2に示されるように、プラットフォームの下方に映像投影装置4を設置するようにする。
【0021】
また、図3及び図4に示されるように、島式プラットフォーム1Cの場合には、乗客は対向する壁面5側を向いて待っているため、本案内表示システムでは、図3に示されるように、プラットフォーム1Cの壁面5に、電車の走行方向に沿って略平行に反射型の映像表示スクリーン3を設置するとともに、プラットフォームの上方に映像投影装置4を設置するか、図4に示されるように、プラットフォームの下方に映像投影装置4を設置するようにする。前記映像表示スクリーン3は、いずれの例でもレール方向に所定の間隔で複数設置される。
【0022】
前記映像表示スクリーン3としては、透明樹脂板の一方側面に半透明フィルムを貼着したものが好適に使用される。前記透明樹脂板としては、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂などの各種透明樹脂を用いることができる。透明樹脂を用いる理由としては、スクリーン面を平板とすることが容易であることを挙げることができるが、これらの中でも特に、軽くて丈夫である等の理由によりアクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂が好適に用いられる。また、樹脂板に代えてガラスを用いることもできる。なお、前記島式プラットフォーム1Cの場合は、反射型スクリーンとなるため、フィルム表側に貼着する場合は前記樹脂板は透明でなくてもよい。また、相対型プラットフォームでも反射型スクリーンを用いる場合は前記と同様である。
【0023】
一方、前記半透明フィルムとしては、材質には特に制限がないが、ポリエチレン、ポリエステル等のオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、塩化ビニル樹脂フィルムなどを使用することができ、これを半透明化するために、例えば酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、硫化亜鉛(ZnS)、シリカ(SiO2)などの金属酸化微粉末を内添、若しくはこれらの金属酸化物の薄膜を蒸着やスパッタリングなどにより単層または複層形成することにより、好ましくは白色の半透明膜(反射防止膜)を形成したものが用いられる。これらの半透明化方法の内、特には酸化チタンによる半透明膜を形成したものが好適に用いられる。酸化チタンは、結晶構造がアナタースの場合で2.55の屈折率を有し、ルチルの場合で2.76の屈折率を有し、プロジェクターからの投射光をスクリーン面に垂直になるように屈折させるため、他よりも鮮明な映像を映し出すことが可能となる。なお、樹脂の屈折率は概ね1.4〜1.6程度であり、製造方法や化学処理等によって半透明化を図ったものよりは、前記酸化チタンによる半透明膜の方が格段に高い屈折率を備えている。
【0024】
前記半透明樹脂フィルムの半透明度は、仮に透過型スクリーンとして使用する場合には、JIS A 5759による透過率で50〜80%であることが望ましく、反射型スクリーンとして使用する場合にはJIS A 5759による透過率で40%未満であることが望ましい。
【0025】
前記半透明樹脂フィルムを透明樹脂板に貼着するには、無色透明または半透明の接着剤、例えば合成樹脂、合成ゴム、シリコン系またはポリウレタン系の接着剤を用いて貼着することもできるが、好ましくは水貼りによって接着するのが望ましい。水貼りに用いられる接着剤としては、例えばアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸スチレン共重合体、ポリビニルアルコール、水溶性高分子、水溶性エマルジョン等の乾燥後に透明になる樹脂系有機バインダー等を使用することができる。
【0026】
前記半透明樹脂フィルムを貼着した透明樹脂板は、アルミ又はステンレス等の鋼材によって、例えば枠状又は格子状に構成された下地材と一体とし、所要の強度を持たせるようにするのが望ましい。
【0027】
本案内表示システムにおいて、前記構造の映像表示スクリーン3を使用する理由を列挙すれば次のとおりである。
【0028】
▲1▼映像の表示手段としては、他にプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、プロジェクションテレビ等などが存在するが、これらのディスプレイは画面が大型化すると、全体の装置規模が大きくなるとともに、コスト増になる。
【0029】
▲2▼プロジェクターを用いたスクリーンは、日中屋外の明るい場所ではほとんど見えない欠点があるが、地下鉄駅ホーム構内での照度は低く、プロジェクターからの映像であっても鮮明に表示が可能である。
【0030】
▲3▼特に、プラットフォームの壁面に映像表示スクリーンを設置する場合には、建築限界を侵さないようにする必要がある。この点、スクリーンの場合には他のプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等よりも厚みをかなり薄くできる。
【0031】
▲4▼映像表示手段は軌道敷き内に設置されることになるため、清掃と固定部の点検以外立ち入る必要のないメンテナンスフリーであることが最良である。この点、プラズマディスプレイあるいはデジタル表示等は電気的な機器を内蔵しているため日常的な点検整備が必要になるが、スクリーンの場合は電気的な機器を内蔵していないため実質的にメンテナンスフリーとすることが可能である。
【0032】
ところで、地下鉄路線内は、電車の車輪とレールの摩擦により鉄粉系の埃が発生するとともに、電車の車輪部から漏れた油脂材が少量ではあるがミスト状で飛び散っている。これはほとんどプラットフォーム1A〜1Cより低い位置で発生していることから、前記映像表示スクリーン3の設置位置は、その影響範囲より高い位置に設置するのが望ましい。また、相対式プラットフォーム1A、1Bにおける設置では、保線の際に作業員が上下線間を行き来したい場合があるため、人が通り抜けられる高さとすることが望ましい。
【0033】
また、地下鉄営業時間内は、前記映像表示スクリーン3の清掃は危険であるため作業を行うことができない。従って、定期的に、例えば1日1回、映像面を清掃する自動清掃装置を備えていることが望ましい。前記清掃装置としては、例えば図6に示されるように、映像表示スクリーン3の映像面側に、水平方向に沿って配設されるとともに、上下方向に移動可能な回転軸20を配置し、この回転軸20の周面に清掃用の布やスポンジを巻き付けたり、羽根状(ハタキ状)の布巾を取付けた装置とすることができる。前記回転軸20の上下方向の駆動はチェーン方式、ラック駆動方式等の任意の方式とすることができる。また、静電気によってスクリーン面に鉄粉系の埃が付着するのを極力防止するため、フィルムの表面ではなく、反対のガラス又は樹脂面側に静電気防止材を塗布するようにしてもよい。
【0034】
〔その他の形態例〕
(1)上記形態例では映像表示スクリーン3としては、透明樹脂板の一方側面に半透明フィルムを貼着したものを用いるようにしたが、これ以外に光学繊維をスクリーンパネルに植え込んだ光学繊維スクリーンなどを使用することも可能である。
【0035】
〔案内表示システム〕
本案内表示システムは、上記要領にて映像表示スクリーン3及び映像投影装置4を特定位置に設置するとともに、前記映像投影装置4に対しては、図8に示されるように、放映用コンテンツを供給する等のために放映用コンピュータ6が接続されている。これらの放映用コンピュータ6,6…は、地下鉄駅への入側に設置された入線信号7および地下鉄駅の出側に設置された出線信号8と接続され、電車が当該地下鉄駅に到着する直前であるとの入線情報と、電車が当該地下鉄駅から出発した際の出線情報を取得するようになっている。そして、前記放映用コンピュータ6において、電車が地下鉄駅に入線する際には、前記映像投影装置4からの投射映像を遮断するか、或いは静止画に切り替えるようにして、光線によるちらつき等が運転手の障害にならないように制御するようになっている。
【0036】
以下、さらに具体的な例を説明すると、
先ず放映される映像の種類としては、例えば定常放映、緊急放映、任意放映、CF(コマーシャル)放映に分類して作成しておく。
【0037】
前記定常放映は「車輌進入のお知らせと注意喚起」、「次に発車する車輌の発車時刻など」、「鉄道会社からのお知らせ」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスク上にデジタル情報として記録されているとともに、映像の識別記号などが同時に記録されている。放映プログラムを構築する際には、この識別記号を任意に組み合わせることにより、放映順序などを任意に実行することができるようになる。以下、緊急放映、任意放映、CF放映についても同様な手法を用いるものとする。
【0038】
前記緊急放映は、「車輌の故障案内」、「人身事故の案内」、「車輌の遅れ案内」、「火災の案内や浸水などの案内」「緊急避難の誘導」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスクにデジタル情報として記録されたものである。
【0039】
前記任意放映は、「公共テレビの放映」、「鉄道設備のメンテナンスの案内」、「駅周辺部の状況の案内」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスクにデジタル情報として記録されたものである。
【0040】
前記CF放映は、「企業の新製品のコマーシャル」、「企業のイメージアップ」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスクにデジタル情報として記録されたものである。
【0041】
これらの映像については、予め、放映順序などのプログラムを設定し、駅部に車輌が進入していない時間帯に、プログラム条件に従って放映される。放映及び放映停止の切り替えは、例えば車輌が駅区間に入ってくる際に切り替わる「入線信号7」を用いることで容易に行うことができる。駅区間に車輌が進入してきた場合には、各種の映像を放映中であっても、定常放映の「車輌進入のお知らせと注意喚起」の映像に切り替えることとする。そして一定時間の経過後(車輌が駅に到着する直前)には、放映用コンピュータ6側で映像供給を中断したり、静止画に切り替えたり、或いはプロジェクター4の前面にシャッターを下ろすなどして、映像表示スクリーン3への放映を停止する。
【0042】
次に電車が当駅を出発し、当該駅区間の出側に配置された「出線信号8」が切り替わったときには、この信号を用いて次の放映を開始するようプログラムを構築する。この場合、プログラムによっては任意放映、CF放映のどの映像を用いるかはプログラムの構築により自由に設定することができる。この状態は、次の車輌が進入するまでの間、繰り返し放映を続けることができるように設定しておく。後は同様な手順を繰り返すものとする(図7参照)。
【0043】
緊急事態が生じたような場合、手動による映像切り替えを可能としておき、車輌が駅に進入していない条件のもとで初期設定のプログラムの中へ緊急放映を割り込ませることも容易となる。なお、スピーカを併設し、映像とともに音声も同時に情報として伝達することも可能である。
【0044】
次に、上記案内表示システムの全体システムの構築例について説明する。
【0045】
本案内表示システムにおいて、図8に示されるように、それぞれの放映用コンピュータ6,6…は、インターネット(イントラネット含む。)を経由し、同図の左下に示してある管理会社の管理コンピュータ10に接続されている。この管理コンピュータ10は、列車運行ダイヤ及び列車制御用・保安データ等のデータが蓄積された電車運行管理用コンピュータ9と接続されている。また、駅に広告などを掲載しようとするクライアント(複数社)のクライアントコンピュータ11、広告を取り扱う広告代理店(1又は複数社)のクライアントコンピュータ12とインターネット(イントラネット含む)通信回線を通じて相互に接続されている。
【0046】
そして、前記広告代理店が広告希望会社を募り、クライアントとなった企業から広告料を受け取り、この一部を管理会社に支払うようになっている。
【0047】
このようなシステムを構築した場合に、クライアントに対する課金計算をプログラム的に処理可能とするとともに、各地下鉄駅に設置された放映用コンピュータ6,6…を集中管理し得る放映管理システムの制御プログラム例について詳述する。
【0048】
前記放映用コンピュータ6は、複数種の放映モード、本例では定常放映モード、緊急放映モード、任意モードおよびCF放映モードの各モードが設定されるとともに、これに対応した映像コンテンツが記録されている。一方、管理コンピュータ10は、システム全体の基本運用と管理を行うもので、定常放映の制御・管理、放映時間の配分・管理、放映回数の配分・管理、放映時間帯別料金設定・管理を行うようになっている。なお、前記放映用コンピュータ6には管理用番号が割り振られている。
【0049】
本制御プログラムは、図9に示されるように、メインプログラムとサブプログラムから構成されている。図の左半分はメインプログラムで、列車運行ダイヤ及び列車制御用信号を保有する電車運行管理用コンピュータ9とリンクした管理コンピュータ10に搭載される。図の右半分はサブプログラムで、各駅に設置してある放映用コンピュータ6,6…の中に搭載される。
【0050】
メインプログラムの基本的な流れの説明は次の通りである。なお、図9中に示してある括弧番号と以下の説明の番号は対応しているものとする。
【0051】
(1)プログラムのスタート
(2)初期放映モードを設定する
(3)コンピュータのナンバーなどの確認を行う(各駅からのコンピュータからの問い合わせ)
(4)列車運行ダイヤの読み込み・データを受ける
(5)ATCなど、列車制御用の信号・保安データ等を確認する
・信号・保安データ等をサブプログラムへ伝送する
(6)放映モードを確認する
(7)定常モードを選定した場合である
(8)緊急モードを選定した場合である
(9)任意モードを選定した場合である
(10)CFモードを選定した場合である
・モードの情報をサブプログラムへ伝送する
・サブプログラムから放映内容のデータを受ける
(11)放映した内容のプログラムを確認する
(12)放映した内容(画像の種類・放映時間・時間帯その他)を記録する
(13)割り込み情報(放映モードの変更、信号・保安データの入力、放映中止など)の有無を確認する
・割り込み情報が無ければ、再び(5)と(6)の間に戻る
(14)放映中止の確認を行い、中止の入力があればプログラムの終了
・放映中止でなければ、再び(2)と(3)の間に戻る
【0052】
一方、サブプログラムの基本的な流れの説明は次の通りである。なお、図9中に示してある括弧番号と以下の説明の番号は対応しているものとする。
(1)プログラムのスタート
(2)初期放映モードの設定
・メインプログラムから信号・保安データなどを受ける
(3)割り込み情報(例えば、放映モードの変更、信号・保安データの入力、放映中止)の有無の確認
・放映モードの変更の場合は(4)と(5)の間にジャンプする
(4)放映中止の確認を行い、中止の入力があれば放映を終了する
・メインプログラムへデータ(PCナンバー、放映モードなど)を伝送する
・メインプログラムから放映モードの情報を受ける
(5)放映モードを確認する
(6)定常放映プログラムを実行する場合である
(7)緊急放映プログラムを実行する場合である
(8)任意放映プログラムを実行する場合である
(9)CF放映プログラムを実行する場合である
・実行プログラムのデータをメインプログラムへ伝送する
(10)実行プログラムを確認する
(11)実行プログラムの内容(画像の種類・放映時間・時間帯その他)を記録する
・再び(1)と(2)の間に戻る
【0053】
このように、メインプログラムとサブプログラムの間でデータの交換を行いながら、列車の運行ダイヤのデータと列車制御用信号・保安データとを受けながら、列車運行情報、危険回避行動、地域の情報、企業ニュースなど車輌が駅に進入していない間の時間を利用して、乗降客に対して効果的な映像による情報提供が可能となる。
【0054】
また、実際に放映した内容については、メインプログラムによって、全てのサブプログラムが記録・蓄積した結果を集計して確認することができるので、このシステムを使用した結果の料金については容易に精算することができる。サブプログラムでは、それぞれのサブプログラムの中で記録した内容についての集計結果を確認することができる。
【0055】
メインプログラムとサブプログラムについては、それぞれ独立して使用することができる自律分散システムとなっている。ただし、サブプログラムだけを単独で使用する場合には、使用する駅の「列車運行ダイヤ」のデータと、「列車制御用信号・保安データ」を別途受け入れる必要がある。
【0056】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、電車を待っている乗客が目線を90度変えることなく、かつ電車運行情報等の情報を含む多くの情報を迅速に入手できるようになるとともに、運転の障害とならない安全な方法で前記電車運行情報等を乗客に表示可能となる。
【0057】
さらに効果を列記すれば、
▲1▼これまで、駅に設置されている情報のほとんどはペインティングによる絵文字や写真であったが、本発明を導入すると、動画・静止画を乗客に自然に目に入る位置・方向に設置することができるので、眺める機会が飛躍的に増大するとともに見る人に大きなインパクトを与えることができる。
▲2▼本発明を導入すると、従来の案内表示機能に留まらず、乗降客に対して安全確保を促す為のお知らせや、車輌などの故障時における乗客への情報提供、緊急時における避難誘導など、幅広く質の高い情報伝達手段として利用することができる。
▲3▼広範囲なエリアに対して、情報をリアルタイムに伝達することが出来るとともに、情報の作成・更新・維持管理なども容易で安価に行うことができる。
▲4▼各駅に設置してある放映システムの遠方・集中管理が容易である。
▲5▼駅のプラットフォームを情報伝達の場として利用できる。
▲6▼駅構内の未利用スペースの活用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その1)である。
【図2】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その2)である。
【図3】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その3)である。
【図4】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その4)である。
【図5】映像表示スクリーン3を中間柱2,2間への設置正面図である。
【図6】自動清掃装置例を示す縦断面図である。
【図7】電車の入線・出線と連動させた映像放映要領図である。
【図8】本案内表示システムのシステム構築例を示す概念図である。
【図9】制御プログラムのフロー図である。
【符号の説明】
1A・1B…相対式プラットフォーム、1C…島式プラットフォーム、2…中間柱、3…映像表示スクリーン、4…映像投影装置、5…壁面、6…コンピュータ、7…入線信号、8…出線信号
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも電車運行情報を含む各種情報を表示するための案内表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地下鉄のプラットフォームにおいて、次の電車の発車時刻や到着状況等電車運行情報を表示する案内表示板は、プラットフォームの上部位置に、電車の走行方向に対して直角に設置され、現在時刻・発車時刻等の時刻表示がデジタル時計方式で発光表示されたり、または到着状況表示が表示板に隣の駅を発車しました等の文字で発光表示されるようにした内照式、あるいは発光する文字を点滅させる点滅式、又はテロップ状式等の方法で表示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−328638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地下鉄駅などのプラットフォームにおいては、乗客と車輌とが接触する人身事故が多く発生している。この原因の一つに、車輌の進入に気付かなかったり、気付くのが遅いことが挙げられる。すなわち、前述のように案内表示板の設置位置がプラットフォームの上部で電車の走行方向に対して直角方向で表示される場合、乗車口に向かうお客の目線に対しては正面方向になる利点はあるものの、乗車口で電車を待っているお客は、電車の走行方向に身体を向け、目線が線路側に向いているため、その直角方向の案内表示板を見る場合は敢えて振り向く必要があり、電車の進入に気付かなかったり、気付くのが遅くなったりして、電車との接触事故の原因となることがあった。
【0005】
また、前述した案内表示板は、乗降客の邪魔にならないプラットフォームの上部位置に設置され、乗降客の通行の安全を考慮すると大きさの制約を受けることから、表示情報が次の電車の発車時刻や到着状況程度に限定され、多くの情報を得ることができない。さらに、電車運行情報をテロップ状に流す場合には、テロップ情報の途中から見た場合は、内容を理解することができないため、テロップ情報が再度流されるのを待って情報を得るか、駅員に尋ねるしか情報を知ることができない状況にある。
【0006】
前記案内表示は、乗降客の知りたいと思っている情報を伝えることにより、乗降客の心理状態を安定させると共に事故を未然に防ぐ効果をもたらすものであるが、従来の案内表示板では、電車を待っている目線の前に表示がない、又はテロップ情報のため情報を掴みきれないと言った欲求不満をもたらすことがあった。
【0007】
一方、上記特許文献1に記載されるように、プロジェクター等の映像投影装置を用い、スクリーン等の表示パネルに地下鉄案内情報等の映像を投影する場合、電車の運転手からは、多様な色彩の光線がうごめいて見え、運転の障害となるため非常に危険であるなどの問題がある。
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、電車を待っている乗客が目線を90度変えることなく、かつ電車運行情報等の情報を含む多くの情報を迅速に入手できるようにするとともに、運転の障害とならない安全な方法で前記電車運行情報等を表示可能とする地下鉄駅構内における案内表示システムを提供することにある。
【0009】
第2課題は、放映内容を自由に設定でき、かつ放映結果を収集・記録できる等、放映内容を統括的に集中管理するようにした地下鉄駅構内における案内表示システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、地下鉄駅構内に設置され、少なくとも電車運行情報を含む各種情報を表示するための案内表示システムであって、
相対式プラットフォームの場合は対面するプラットフォーム間に存在する中間柱の間、島式プラットフォームの場合には壁面に対し、電車の走行方向に沿って略平行に透過型又は反射型の映像表示スクリーンを設置するとともに、プラットフォームの上方又は下方、或いは中間柱の間に映像投影装置を設置し、
運行電車の入線情報を取得し、プラットフォームへの入線前に前記映像投影装置からの投射映像を遮断するか、或いは静止画に切り替えるようにし、運行電車の出線情報を取得したならば、放映を開始するようにすることを特徴とする地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0011】
請求項2に係る本発明として、前記映像表示スクリーンに表示される各種情報は、電車進入情報と注意喚起メッセージ、次電車以降の入線情報、営業案内情報等のいずれか又は組合せからなる電車運行情報の他、電車の故障、事故、電車の遅れ等のいずれか又は組合せからなる緊急情報、および企業広告情報を含む請求項1記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0012】
請求項3に係る本発明として、前記電車入線情報および電車出線情報の取得は、地下鉄駅への入側に設置された入線信号および地下鉄駅の出側に設置された出線信号から夫々行うようにする請求項1,2いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0013】
請求項4に係る本発明として、前記映像表示スクリーンは、透明又は不透明のガラス又は樹脂の一方面側に半透明樹脂フィルムを貼着したものを用いる請求項1〜3いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0014】
請求項5に係る本発明として、前記映像表示スクリーンは、定期的に映像面を清掃する自動清掃装置を備えている請求項1〜4いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0015】
請求項6に係る本発明として、前記映像表示スクリーンにおいて、透明又は不透明のガラス又は樹脂の一方面側に半透明樹脂フィルムを貼着していない面側に静電気防止材を塗布してある請求項4,5いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0016】
前記第2課題を解決するために請求項7に係る本発明として、前記請求項1〜6いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムにおいて、
少なくとも前記各地下鉄駅構内に設置された映像投影装置に接続された放映用コンピュータと、統括管理場所に設置された管理用コンピュータとが通信回線を通じて相互に接続され、
前記放映用コンピュータは、複数種の放映モード及びこれに対応した映像コンテンツが記録され、前記管理用コンピュータにおける放映モードの設定が前記放映用コンピュータに送信されると、この指示に従って前記放映用コンピュータでは記録された映像コンテンツを放映するとともに、自己のコンピュータ管理番号とともに、放映した映像コンテンツのデータを管理用コンピュータに送信し、管理用コンピュータでは、放映内容の確認とともに、画像種、放映時間を含む管理データを記録・蓄積するようにしたことを特徴とする地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0017】
請求項8に係る本発明として、管理用コンピュータから放映用コンピュータに対し、地下鉄の運行ダイヤおよび列車制御用の信号・保安データを送信するようにしてある請求項7記載の地下鉄駅構内における案内表示システムが提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0019】
〔映像表示スクリーン及び映像投影装置の設置〕
図1及び図2は相対式プラットフォームにおける映像表示スクリーン及び映像投影装置の設置例を示した地下鉄駅の横断面図であり、図3及び図4は島式プラットフォームにおける同設置例を示した地下鉄駅の横断面図である。
【0020】
図1及び図2に示されるように、相対式プラットフォームの場合には、対面するプラットフォーム1A、1Bの間に中間柱2がレール方向に所定の間隔で存在している。乗客は前記中間柱2,2側を向いて電車を待っているため、本案内表示システムでは、図1に示されるように、前記中間柱2、2の間に、電車の走行方向に沿って略平行に透過型又は反射型の映像表示スクリーン3を設置する(図5参照)とともに、プラットフォームの上方にプロジェクター等の映像投影装置4を設置するか、図2に示されるように、プラットフォームの下方に映像投影装置4を設置するようにする。
【0021】
また、図3及び図4に示されるように、島式プラットフォーム1Cの場合には、乗客は対向する壁面5側を向いて待っているため、本案内表示システムでは、図3に示されるように、プラットフォーム1Cの壁面5に、電車の走行方向に沿って略平行に反射型の映像表示スクリーン3を設置するとともに、プラットフォームの上方に映像投影装置4を設置するか、図4に示されるように、プラットフォームの下方に映像投影装置4を設置するようにする。前記映像表示スクリーン3は、いずれの例でもレール方向に所定の間隔で複数設置される。
【0022】
前記映像表示スクリーン3としては、透明樹脂板の一方側面に半透明フィルムを貼着したものが好適に使用される。前記透明樹脂板としては、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂などの各種透明樹脂を用いることができる。透明樹脂を用いる理由としては、スクリーン面を平板とすることが容易であることを挙げることができるが、これらの中でも特に、軽くて丈夫である等の理由によりアクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂が好適に用いられる。また、樹脂板に代えてガラスを用いることもできる。なお、前記島式プラットフォーム1Cの場合は、反射型スクリーンとなるため、フィルム表側に貼着する場合は前記樹脂板は透明でなくてもよい。また、相対型プラットフォームでも反射型スクリーンを用いる場合は前記と同様である。
【0023】
一方、前記半透明フィルムとしては、材質には特に制限がないが、ポリエチレン、ポリエステル等のオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、塩化ビニル樹脂フィルムなどを使用することができ、これを半透明化するために、例えば酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、硫化亜鉛(ZnS)、シリカ(SiO2)などの金属酸化微粉末を内添、若しくはこれらの金属酸化物の薄膜を蒸着やスパッタリングなどにより単層または複層形成することにより、好ましくは白色の半透明膜(反射防止膜)を形成したものが用いられる。これらの半透明化方法の内、特には酸化チタンによる半透明膜を形成したものが好適に用いられる。酸化チタンは、結晶構造がアナタースの場合で2.55の屈折率を有し、ルチルの場合で2.76の屈折率を有し、プロジェクターからの投射光をスクリーン面に垂直になるように屈折させるため、他よりも鮮明な映像を映し出すことが可能となる。なお、樹脂の屈折率は概ね1.4〜1.6程度であり、製造方法や化学処理等によって半透明化を図ったものよりは、前記酸化チタンによる半透明膜の方が格段に高い屈折率を備えている。
【0024】
前記半透明樹脂フィルムの半透明度は、仮に透過型スクリーンとして使用する場合には、JIS A 5759による透過率で50〜80%であることが望ましく、反射型スクリーンとして使用する場合にはJIS A 5759による透過率で40%未満であることが望ましい。
【0025】
前記半透明樹脂フィルムを透明樹脂板に貼着するには、無色透明または半透明の接着剤、例えば合成樹脂、合成ゴム、シリコン系またはポリウレタン系の接着剤を用いて貼着することもできるが、好ましくは水貼りによって接着するのが望ましい。水貼りに用いられる接着剤としては、例えばアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸スチレン共重合体、ポリビニルアルコール、水溶性高分子、水溶性エマルジョン等の乾燥後に透明になる樹脂系有機バインダー等を使用することができる。
【0026】
前記半透明樹脂フィルムを貼着した透明樹脂板は、アルミ又はステンレス等の鋼材によって、例えば枠状又は格子状に構成された下地材と一体とし、所要の強度を持たせるようにするのが望ましい。
【0027】
本案内表示システムにおいて、前記構造の映像表示スクリーン3を使用する理由を列挙すれば次のとおりである。
【0028】
▲1▼映像の表示手段としては、他にプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、プロジェクションテレビ等などが存在するが、これらのディスプレイは画面が大型化すると、全体の装置規模が大きくなるとともに、コスト増になる。
【0029】
▲2▼プロジェクターを用いたスクリーンは、日中屋外の明るい場所ではほとんど見えない欠点があるが、地下鉄駅ホーム構内での照度は低く、プロジェクターからの映像であっても鮮明に表示が可能である。
【0030】
▲3▼特に、プラットフォームの壁面に映像表示スクリーンを設置する場合には、建築限界を侵さないようにする必要がある。この点、スクリーンの場合には他のプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等よりも厚みをかなり薄くできる。
【0031】
▲4▼映像表示手段は軌道敷き内に設置されることになるため、清掃と固定部の点検以外立ち入る必要のないメンテナンスフリーであることが最良である。この点、プラズマディスプレイあるいはデジタル表示等は電気的な機器を内蔵しているため日常的な点検整備が必要になるが、スクリーンの場合は電気的な機器を内蔵していないため実質的にメンテナンスフリーとすることが可能である。
【0032】
ところで、地下鉄路線内は、電車の車輪とレールの摩擦により鉄粉系の埃が発生するとともに、電車の車輪部から漏れた油脂材が少量ではあるがミスト状で飛び散っている。これはほとんどプラットフォーム1A〜1Cより低い位置で発生していることから、前記映像表示スクリーン3の設置位置は、その影響範囲より高い位置に設置するのが望ましい。また、相対式プラットフォーム1A、1Bにおける設置では、保線の際に作業員が上下線間を行き来したい場合があるため、人が通り抜けられる高さとすることが望ましい。
【0033】
また、地下鉄営業時間内は、前記映像表示スクリーン3の清掃は危険であるため作業を行うことができない。従って、定期的に、例えば1日1回、映像面を清掃する自動清掃装置を備えていることが望ましい。前記清掃装置としては、例えば図6に示されるように、映像表示スクリーン3の映像面側に、水平方向に沿って配設されるとともに、上下方向に移動可能な回転軸20を配置し、この回転軸20の周面に清掃用の布やスポンジを巻き付けたり、羽根状(ハタキ状)の布巾を取付けた装置とすることができる。前記回転軸20の上下方向の駆動はチェーン方式、ラック駆動方式等の任意の方式とすることができる。また、静電気によってスクリーン面に鉄粉系の埃が付着するのを極力防止するため、フィルムの表面ではなく、反対のガラス又は樹脂面側に静電気防止材を塗布するようにしてもよい。
【0034】
〔その他の形態例〕
(1)上記形態例では映像表示スクリーン3としては、透明樹脂板の一方側面に半透明フィルムを貼着したものを用いるようにしたが、これ以外に光学繊維をスクリーンパネルに植え込んだ光学繊維スクリーンなどを使用することも可能である。
【0035】
〔案内表示システム〕
本案内表示システムは、上記要領にて映像表示スクリーン3及び映像投影装置4を特定位置に設置するとともに、前記映像投影装置4に対しては、図8に示されるように、放映用コンテンツを供給する等のために放映用コンピュータ6が接続されている。これらの放映用コンピュータ6,6…は、地下鉄駅への入側に設置された入線信号7および地下鉄駅の出側に設置された出線信号8と接続され、電車が当該地下鉄駅に到着する直前であるとの入線情報と、電車が当該地下鉄駅から出発した際の出線情報を取得するようになっている。そして、前記放映用コンピュータ6において、電車が地下鉄駅に入線する際には、前記映像投影装置4からの投射映像を遮断するか、或いは静止画に切り替えるようにして、光線によるちらつき等が運転手の障害にならないように制御するようになっている。
【0036】
以下、さらに具体的な例を説明すると、
先ず放映される映像の種類としては、例えば定常放映、緊急放映、任意放映、CF(コマーシャル)放映に分類して作成しておく。
【0037】
前記定常放映は「車輌進入のお知らせと注意喚起」、「次に発車する車輌の発車時刻など」、「鉄道会社からのお知らせ」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスク上にデジタル情報として記録されているとともに、映像の識別記号などが同時に記録されている。放映プログラムを構築する際には、この識別記号を任意に組み合わせることにより、放映順序などを任意に実行することができるようになる。以下、緊急放映、任意放映、CF放映についても同様な手法を用いるものとする。
【0038】
前記緊急放映は、「車輌の故障案内」、「人身事故の案内」、「車輌の遅れ案内」、「火災の案内や浸水などの案内」「緊急避難の誘導」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスクにデジタル情報として記録されたものである。
【0039】
前記任意放映は、「公共テレビの放映」、「鉄道設備のメンテナンスの案内」、「駅周辺部の状況の案内」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスクにデジタル情報として記録されたものである。
【0040】
前記CF放映は、「企業の新製品のコマーシャル」、「企業のイメージアップ」等の映像であり、放映用コンピュータ6のハードディスクにデジタル情報として記録されたものである。
【0041】
これらの映像については、予め、放映順序などのプログラムを設定し、駅部に車輌が進入していない時間帯に、プログラム条件に従って放映される。放映及び放映停止の切り替えは、例えば車輌が駅区間に入ってくる際に切り替わる「入線信号7」を用いることで容易に行うことができる。駅区間に車輌が進入してきた場合には、各種の映像を放映中であっても、定常放映の「車輌進入のお知らせと注意喚起」の映像に切り替えることとする。そして一定時間の経過後(車輌が駅に到着する直前)には、放映用コンピュータ6側で映像供給を中断したり、静止画に切り替えたり、或いはプロジェクター4の前面にシャッターを下ろすなどして、映像表示スクリーン3への放映を停止する。
【0042】
次に電車が当駅を出発し、当該駅区間の出側に配置された「出線信号8」が切り替わったときには、この信号を用いて次の放映を開始するようプログラムを構築する。この場合、プログラムによっては任意放映、CF放映のどの映像を用いるかはプログラムの構築により自由に設定することができる。この状態は、次の車輌が進入するまでの間、繰り返し放映を続けることができるように設定しておく。後は同様な手順を繰り返すものとする(図7参照)。
【0043】
緊急事態が生じたような場合、手動による映像切り替えを可能としておき、車輌が駅に進入していない条件のもとで初期設定のプログラムの中へ緊急放映を割り込ませることも容易となる。なお、スピーカを併設し、映像とともに音声も同時に情報として伝達することも可能である。
【0044】
次に、上記案内表示システムの全体システムの構築例について説明する。
【0045】
本案内表示システムにおいて、図8に示されるように、それぞれの放映用コンピュータ6,6…は、インターネット(イントラネット含む。)を経由し、同図の左下に示してある管理会社の管理コンピュータ10に接続されている。この管理コンピュータ10は、列車運行ダイヤ及び列車制御用・保安データ等のデータが蓄積された電車運行管理用コンピュータ9と接続されている。また、駅に広告などを掲載しようとするクライアント(複数社)のクライアントコンピュータ11、広告を取り扱う広告代理店(1又は複数社)のクライアントコンピュータ12とインターネット(イントラネット含む)通信回線を通じて相互に接続されている。
【0046】
そして、前記広告代理店が広告希望会社を募り、クライアントとなった企業から広告料を受け取り、この一部を管理会社に支払うようになっている。
【0047】
このようなシステムを構築した場合に、クライアントに対する課金計算をプログラム的に処理可能とするとともに、各地下鉄駅に設置された放映用コンピュータ6,6…を集中管理し得る放映管理システムの制御プログラム例について詳述する。
【0048】
前記放映用コンピュータ6は、複数種の放映モード、本例では定常放映モード、緊急放映モード、任意モードおよびCF放映モードの各モードが設定されるとともに、これに対応した映像コンテンツが記録されている。一方、管理コンピュータ10は、システム全体の基本運用と管理を行うもので、定常放映の制御・管理、放映時間の配分・管理、放映回数の配分・管理、放映時間帯別料金設定・管理を行うようになっている。なお、前記放映用コンピュータ6には管理用番号が割り振られている。
【0049】
本制御プログラムは、図9に示されるように、メインプログラムとサブプログラムから構成されている。図の左半分はメインプログラムで、列車運行ダイヤ及び列車制御用信号を保有する電車運行管理用コンピュータ9とリンクした管理コンピュータ10に搭載される。図の右半分はサブプログラムで、各駅に設置してある放映用コンピュータ6,6…の中に搭載される。
【0050】
メインプログラムの基本的な流れの説明は次の通りである。なお、図9中に示してある括弧番号と以下の説明の番号は対応しているものとする。
【0051】
(1)プログラムのスタート
(2)初期放映モードを設定する
(3)コンピュータのナンバーなどの確認を行う(各駅からのコンピュータからの問い合わせ)
(4)列車運行ダイヤの読み込み・データを受ける
(5)ATCなど、列車制御用の信号・保安データ等を確認する
・信号・保安データ等をサブプログラムへ伝送する
(6)放映モードを確認する
(7)定常モードを選定した場合である
(8)緊急モードを選定した場合である
(9)任意モードを選定した場合である
(10)CFモードを選定した場合である
・モードの情報をサブプログラムへ伝送する
・サブプログラムから放映内容のデータを受ける
(11)放映した内容のプログラムを確認する
(12)放映した内容(画像の種類・放映時間・時間帯その他)を記録する
(13)割り込み情報(放映モードの変更、信号・保安データの入力、放映中止など)の有無を確認する
・割り込み情報が無ければ、再び(5)と(6)の間に戻る
(14)放映中止の確認を行い、中止の入力があればプログラムの終了
・放映中止でなければ、再び(2)と(3)の間に戻る
【0052】
一方、サブプログラムの基本的な流れの説明は次の通りである。なお、図9中に示してある括弧番号と以下の説明の番号は対応しているものとする。
(1)プログラムのスタート
(2)初期放映モードの設定
・メインプログラムから信号・保安データなどを受ける
(3)割り込み情報(例えば、放映モードの変更、信号・保安データの入力、放映中止)の有無の確認
・放映モードの変更の場合は(4)と(5)の間にジャンプする
(4)放映中止の確認を行い、中止の入力があれば放映を終了する
・メインプログラムへデータ(PCナンバー、放映モードなど)を伝送する
・メインプログラムから放映モードの情報を受ける
(5)放映モードを確認する
(6)定常放映プログラムを実行する場合である
(7)緊急放映プログラムを実行する場合である
(8)任意放映プログラムを実行する場合である
(9)CF放映プログラムを実行する場合である
・実行プログラムのデータをメインプログラムへ伝送する
(10)実行プログラムを確認する
(11)実行プログラムの内容(画像の種類・放映時間・時間帯その他)を記録する
・再び(1)と(2)の間に戻る
【0053】
このように、メインプログラムとサブプログラムの間でデータの交換を行いながら、列車の運行ダイヤのデータと列車制御用信号・保安データとを受けながら、列車運行情報、危険回避行動、地域の情報、企業ニュースなど車輌が駅に進入していない間の時間を利用して、乗降客に対して効果的な映像による情報提供が可能となる。
【0054】
また、実際に放映した内容については、メインプログラムによって、全てのサブプログラムが記録・蓄積した結果を集計して確認することができるので、このシステムを使用した結果の料金については容易に精算することができる。サブプログラムでは、それぞれのサブプログラムの中で記録した内容についての集計結果を確認することができる。
【0055】
メインプログラムとサブプログラムについては、それぞれ独立して使用することができる自律分散システムとなっている。ただし、サブプログラムだけを単独で使用する場合には、使用する駅の「列車運行ダイヤ」のデータと、「列車制御用信号・保安データ」を別途受け入れる必要がある。
【0056】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、電車を待っている乗客が目線を90度変えることなく、かつ電車運行情報等の情報を含む多くの情報を迅速に入手できるようになるとともに、運転の障害とならない安全な方法で前記電車運行情報等を乗客に表示可能となる。
【0057】
さらに効果を列記すれば、
▲1▼これまで、駅に設置されている情報のほとんどはペインティングによる絵文字や写真であったが、本発明を導入すると、動画・静止画を乗客に自然に目に入る位置・方向に設置することができるので、眺める機会が飛躍的に増大するとともに見る人に大きなインパクトを与えることができる。
▲2▼本発明を導入すると、従来の案内表示機能に留まらず、乗降客に対して安全確保を促す為のお知らせや、車輌などの故障時における乗客への情報提供、緊急時における避難誘導など、幅広く質の高い情報伝達手段として利用することができる。
▲3▼広範囲なエリアに対して、情報をリアルタイムに伝達することが出来るとともに、情報の作成・更新・維持管理なども容易で安価に行うことができる。
▲4▼各駅に設置してある放映システムの遠方・集中管理が容易である。
▲5▼駅のプラットフォームを情報伝達の場として利用できる。
▲6▼駅構内の未利用スペースの活用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その1)である。
【図2】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その2)である。
【図3】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その3)である。
【図4】映像表示スクリーン3及び映像投影装置4の設置例(その4)である。
【図5】映像表示スクリーン3を中間柱2,2間への設置正面図である。
【図6】自動清掃装置例を示す縦断面図である。
【図7】電車の入線・出線と連動させた映像放映要領図である。
【図8】本案内表示システムのシステム構築例を示す概念図である。
【図9】制御プログラムのフロー図である。
【符号の説明】
1A・1B…相対式プラットフォーム、1C…島式プラットフォーム、2…中間柱、3…映像表示スクリーン、4…映像投影装置、5…壁面、6…コンピュータ、7…入線信号、8…出線信号
Claims (8)
- 地下鉄駅構内に設置され、少なくとも電車運行情報を含む各種情報を表示するための案内表示システムであって、
相対式プラットフォームの場合は対面するプラットフォーム間に存在する中間柱の間、島式プラットフォームの場合には壁面に対し、電車の走行方向に沿って略平行に透過型又は反射型の映像表示スクリーンを設置するとともに、プラットフォームの上方又は下方、或いは中間柱の間に映像投影装置を設置し、
運行電車の入線情報を取得し、プラットフォームへの入線前に前記映像投影装置からの投射映像を遮断するか、或いは静止画に切り替えるようにし、運行電車の出線情報を取得したならば、放映を開始するようにすることを特徴とする地下鉄駅構内における案内表示システム。 - 前記映像表示スクリーンに表示される各種情報は、電車進入情報と注意喚起メッセージ、次電車以降の入線情報、営業案内情報等のいずれか又は組合せからなる電車運行情報の他、電車の故障、事故、電車の遅れ等のいずれか又は組合せからなる緊急情報、および企業広告情報を含む請求項1記載の地下鉄駅構内における案内表示システム。
- 前記電車入線情報および電車出線情報の取得は、地下鉄駅への入側に設置された入線信号および地下鉄駅の出側に設置された出線信号から夫々行うようにする請求項1,2いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システム。
- 前記映像表示スクリーンは、透明又は不透明のガラス又は樹脂の一方面側に半透明樹脂フィルムを貼着したものを用いる請求項1〜3いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システム。
- 前記映像表示スクリーンは、定期的に映像面を清掃する自動清掃装置を備えている請求項1〜4いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システム。
- 前記映像表示スクリーンにおいて、透明又は不透明のガラス又は樹脂の一方面側に半透明樹脂フィルムを貼着していない面側に静電気防止材を塗布してある請求項4,5いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システム。
- 前記請求項1〜6いずれかに記載の地下鉄駅構内における案内表示システムにおいて、
少なくとも前記各地下鉄駅構内に設置された映像投影装置に接続された放映用コンピュータと、統括管理場所に設置された管理用コンピュータとが通信回線を通じて相互に接続され、
前記放映用コンピュータは、複数種の放映モード及びこれに対応した映像コンテンツが記録され、前記管理用コンピュータにおける放映モードの設定が前記放映用コンピュータに送信されると、この指示に従って前記放映用コンピュータでは記録された映像コンテンツを放映するとともに、自己のコンピュータ管理番号とともに、放映した映像コンテンツのデータを管理用コンピュータに送信し、管理用コンピュータでは、放映内容の確認とともに、画像種、放映時間を含む管理データを記録・蓄積するようにしたことを特徴とする地下鉄駅構内における案内表示システム。 - 管理用コンピュータから放映用コンピュータに対し、地下鉄の運行ダイヤおよび列車制御用の信号・保安データを送信するようにしてある請求項7記載の地下鉄駅構内における案内表示システム。
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