JP2004284248A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP2004284248A JP2003080814A JP2003080814A JP2004284248A JP 2004284248 A JP2004284248 A JP 2004284248A JP 2003080814 A JP2003080814 A JP 2003080814A JP 2003080814 A JP2003080814 A JP 2003080814A JP 2004284248 A JP2004284248 A JP 2004284248A
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Minoru Koyada
実 古谷田
Koichi Adachi
耕一 足立
Atsushi Kubota
敦 久保田
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドの放置時間が長くても印字品質の悪化を防止することができるインクジェット記録装置を提供することである。
【解決手段】圧電部材24を変形させることでインクをノズル2からインク滴として吐出させるインクジェットヘッド3を備えるインクジェット記録装置において、ノズル2からインクを吸引する吸引部を設け、ノズル2からインクを吐出させないように圧電部材24を変形させ、その変形後に吸引部にノズル2からインクを吸引させるようにした。これにより、ノズル2に存在するインクの気液界面付近が振動し、増粘したインクのノズル2に対する付着力が弱くなり、増粘したインクが吐出孔近傍のノズル面に接触することなく吸引されるので、インクジェットヘッド3の放置時間が長くても印字品質の悪化を防止することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録媒体に対してノズルからインクをインク滴として吐出させるインクジェットヘッドを備えており、このインクジェットヘッドによって記録媒体に画像を記録する装置である。このようなインクジェット記録装置では、電源OFFの状態で一定期間(例えば、数日)放置後、電源をONにした場合、正常な印字動作を実行するためにメンテナンス動作を実行する必要がある。このときに、メンテナンス動作を実行するか否かの判断や何度メンテナンス動作を実行するかの判断等を電源OFFの時間に応じて行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
ここで、メンテナンス動作としては、例えば、ノズルからインクを吐出方向に押し出す加圧メンテナンスを実行してインクをノズルから押し出した後、ノズルからインクを吸引する吸引メンテナンスを実行する方法がある。これにより、インクジェットヘッドのノズル面に付着したインク等が除去される。なお、ノズル面とは、ノズルの吐出孔が設けられている面である。一方、吸引メンテナンスだけを実行することも可能であり、さらに、加圧メンテナンス又は吸引メンテナンス後にワイプによりノズル面に付着したインク等を拭き取ることによって、インクジェットヘッドの状態を良好に保つことも可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−166577公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクジェットヘッドの放置時間(インクジェットヘッドを使用しなかった時間)が一定期間を超えた場合には、吐出孔近傍の気液界面付近のインクが局所的に増粘する等、インク特性が変化してしまう。加圧メンテナンス及び吸引メンテナンスを実行する方法では、加圧メンテナンスが実行されると、局所的に増粘したインクがノズルから押し出される。このとき、押し出されたインクは、局所的に増粘しているため、吐出孔近傍の撥インク膜に広がって付着してしまい、その後、吸引メンテナンスを実行しても除去できず、ノズル面に残留してしまう。これにより、ノズル面の撥インク性が悪化し、印字品質(特に、吐出直進性)が悪化してしまう。また、吸引メンテナンスだけを実行する方法では、局所的に増粘したインクの粘度が高い場合、インクは吸引時に吐出孔付近の撥インク膜上に広がりやすくなり、撥インク膜に付着してしまう。さらに、加圧メンテナンス又は吸引メンテナンス後にワイプでインク面に付着したインクを拭き取る方法では、付着したインクを除去することは可能であるが、拭き取り時に、増粘したインクをノズルに戻してしまう可能性が高く、これがインク目詰まりの原因になる。インク目詰まりが発生すると、印字品質は悪化してしまう。
【0006】
本発明の目的は、インクジェットヘッドの放置時間が長くても印字品質の悪化を防止することができるインクジェット記録装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録装置は、圧電部材を変形させることによってインクをノズルからインク滴として吐出させるインクジェットヘッドと、前記ノズルからインクを吸引する吸引部と、前記ノズルからインクを吐出させないように前記圧電部材を変形させる変形制御手段と、前記変形制御手段による前記圧電部材の変形後に前記吸引部に前記ノズルからインクを吸引させる吸引制御手段と、を備える。
【0008】
したがって、インクジェットヘッドが一定期間放置された場合でも、ノズルからインクを吐出させないように圧電部材を変形させることで、ノズルに存在するインクの気液界面付近が振動し、増粘したインクのノズルに対する付着力が弱くなり、その後、ノズルからインクを吸引することで、増粘したインクは、吐出孔近傍のノズル面に接触することなく吸引され、ノズル面に付着することがなくなるため、インクジェットヘッドの放置時間が長くても印字品質の悪化を防止することが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は本実施の形態のインクジェット記録装置1を概略的に示す正面図である。インクジェット記録装置1は、記録媒体に対してインクをノズル2からインク滴として吐出させるインクジェットヘッド3、インクジェットヘッド3にインク供給経路4を介して接続されてインクを保持するインクタンク5、そして、インクジェットヘッド3のノズル2からインクを押し出すようにノズル2に加圧し、さらに、ノズル2からインクを吸引する加圧吸引部6等を備えている。また、インクジェット記録装置1は、記録媒体である用紙等を順次送り出して副走査方向に搬送する搬送部(図示せず)、そして、インクジェットヘッド3を搭載して主走査方向に移動するキャリッジ(図示せず)も備えている。
【0011】
インクジェットヘッド3は、略一直線上に並べて形成された複数のノズル2を備えている。これにより、インクジェットヘッド3のノズル面7には、複数のノズル2の吐出孔8が略一直線上に形成されている。すなわち、インクジェットヘッド3は、ノズル面7の吐出孔8からインクをインク滴として吐出させるように構成されている。なお、ノズル面7には、撥インク膜(図示せず)が形成されている。
【0012】
加圧吸引部6は、ノズル面7に対向する位置に位置付けられて複数のノズル2が並ぶ方向に移動自在に設けられた吸引ヘッド9、吸引ヘッド9を複数のノズル2が並ぶ方向に移動させる移動駆動部10、ノズル2に存在するインクを吐出方向に押し出す加圧力を発生させ、又は、ノズル2からインクを吸引する吸引力を発生させるポンプ11、インクタンク5と吸引ヘッド9とポンプ11とを連通するインク経路12、インク経路12を加圧経路13と吸引経路14とに切り替える切替スイッチ15、そして、ポンプ11に接続されて廃インクを保持する廃インクタンク16から構成されている。なお、吸引ヘッド9はインクジェットヘッド3における複数のノズル2の一部を覆うように構成されているが、これに限るものではなく、例えば吸引ヘッド9は全てのノズル2を覆うように構成されても良い。この場合には、移動駆動部10を設ける必要が無くなり、省スペース化及び低コスト化を実現することができる。ここで、加圧吸引部6が吸引部として機能し、吸引ヘッド9及びポンプ11が吸引部の主要部を構成している。また、切替スイッチ15としては、切替弁等が用いられる。
【0013】
移動駆動部10は、吸引ヘッド9を複数のノズル2が並ぶ方向に案内して移動させるガイドスクリュウ17、そして、ガイドスクリュウ17を回転駆動させる駆動モータ18から構成されている。吸引ヘッド9は、移動駆動部10によってノズル2が並ぶ方向に移動し、ポンプ11による吸引力によって、インクジェットヘッド3の全てのノズル2からインクを吸引する。吸引された廃インクは、吸引経路14を通り、廃インクタンク16に流れ込む。
【0014】
図2はインクジェットヘッド3を概略的に示す縦断側面図、図3はそのA−A線断面図である。インクジェットヘッド3は、複数のノズル2が形成されたノズルプレート20、複数のノズル2に各々対向する位置に設けられインクを収容する複数個の圧力室21を備えている。複数個の圧力室21は、それぞれに共通インク室22からインクが供給されるように構成されている。圧力室21の一部を形成してノズルプレート20に対向する面は振動板23によって形成されている。振動板23には、各圧力室21に対応させて複数個の圧電部材24が固定されている。振動板23及び圧電部材24は、アクチュエータを構成しており、圧電部材24は駆動信号発生回路25の出力端子に電気的に接続されている。また、共通インク室22には、インク供給経路4に接続されてインクを供給するためのインク供給口26が設けられている。なお、圧電部材24としては、圧電素子(ピエゾ素子)が用いられているが、これに限るものではない。
【0015】
このようなインクジェットヘッド3は、駆動信号発生回路25から圧電部材24に駆動信号を付与し、圧電部材24を変形させて、振動板23を振動させる。この振動によって圧力室21の容積が変化する。圧力室21の容積が増える過程で、共通インク室22のインクが圧力室21に吸引され、圧力室21の容積が減る過程で、圧力室21のインクがインク滴(液滴)となってノズル2から外部に向けて吐出する。
【0016】
インクとしては、様々なインクが用いられるが、ここでは、例えば、UVインク(紫外線硬化型インク)が用いられている。このUVインクは、具体的には、顔料、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、分散剤やその他の添加剤(例えば表面張力調整剤)等から構成されている。UVインクは揮発性が非常に低いインクであるため、インクの蒸発乾燥によるノズル2の目詰まりの発生頻度を抑えることが可能になる。さらに、UVインクは耐磨耗性にも優れている。このようなUVインクを用いることで、印字品質を向上させることができる。
【0017】
図4はインクジェット記録装置1が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。インクジェット記録装置1は、コントローラ30を内蔵し、コントローラ30は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)31、CPU31が実行する各種プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)32、CPU31のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)33、タイマ34等をバスライン35で接続することによって構成されている。
【0018】
CPU31には、インクジェットヘッド制御部36を介してインクジェットヘッド3が接続されており、駆動モータ制御部37を介して駆動モータ18が接続されており、切替スイッチ制御部38を介して切替スイッチ15が接続されており、さらに、ポンプ制御部39を介してポンプ11が接続されている。また、CPU31には、駆動制御部(図示せず)を介して搬送部(図示せず)及びキャリッジ(図示せず)も接続されている。なお、インクジェットヘッド制御部36が駆動信号発生回路25を備えている。
【0019】
このような構成において、CPU31がROM32に格納されたプログラムに基づいて実行するメンテナンス動作処理について図5を参照して説明する。図5はメンテナンス動作処理の流れを示すフローチャートである。
【0020】
CPU31は、電源がOFFされると、インクジェットヘッド3の放置時間(インクジェットヘッド3が使用されなかった時間)の計測を開始し(ステップS1)、電源がONされるまで(S2のN)、その放置時間を計測する。これにより、インクジェットヘッド3の放置時間が計測される。ここに、計測手段としての機能が実行される。
【0021】
そして、CPU31は、電源がONされると(S2のY)、インクジェットヘッド3の放置時間が60時間(60H)を超えているか否かを判断する(S3)。ここに、判断手段としての機能が実行される。
【0022】
インクジェットヘッド3の放置時間が60時間を超えていると判断した場合には(S3のY)、メンテナンス動作Aを実行する(S4)。ここに、制御実行手段としての機能が実行される。その後、CPU31は、印字動作に待機する(S5)。また、インクジェットヘッド3の放置時間が60時間を超えていないと判断した場合には(S3のN)、メンテナンス動作Bを実行する。その後、CPU31は、印字動作に待機する(S5)。
【0023】
メンテナンス動作Aは、インクを吐出させないようにインクジェットヘッド3の圧電部材24を変形させ、インクを微振動させながらノズル2からインクを吸引する吸引メンテナンスを実行する。すなわち、CPU31は、インクジェットヘッド制御部36によってインクを吐出させないように圧電部材24を変形させ、切替スイッチ15によってインク経路12を吸引経路14に切り替え、ポンプ11によって吸引力を発生させ、さらに、移動駆動部10によって吸引ヘッド9を移動させてノズル2からインクを吸引する。ここに、変形制御手段及び吸引制御手段としての機能が実行される。
【0024】
ここで、圧電部材24に対する電圧印加(駆動信号)について図6を参照して説明する。図6は圧電部材24に付与する駆動信号を示し、(a)は通常印字を行う場合の説明図、(b)はメンテナンス動作Aを行う場合の説明図である。なお、図6においては、横軸が時間を示し、縦軸が電圧を示す。
【0025】
図6(a)に示すように、通常印字を行う場合には、1つのノズル2からインクを1ドロップ(1インク滴)吐出させるために、負電圧(−V)を0.5Tcだけ圧電部材24に印加して圧電部材24を変形させ(圧力室21の容積が増える)、0.5Tc後に正電圧(+V)を0.5Tcだけ圧電部材24に印加して圧電部材24を変形させる(圧力室21の容積が減る)。これにより、ノズル2からインクが1ドロップ吐出される。
【0026】
図6(b)に示すように、メンテナンス動作Aを行う場合には、ノズル2からインクを吐出させないように圧電部材24を変形させるために、負電圧(−V)をTcだけ圧電部材24に印加して圧電部材24を変形させる(圧力室21の容積が増える)。このとき、圧電部材24に対する負電圧の印加だけでは、インクは吐出しない。すなわち、ここでは、圧力室21の容積が増えるように圧電部材24を変形させている。これにより、ノズル2からインクが吐出せずに、ノズル2に存在するインクの気液界面付近が振動し、増粘したインクのノズル2に対する付着力が弱くなる。なお、負電圧を印加する時間や負電圧を印加する回数等は、各種の印字動作条件等に基づいて予め設定されているが、これに限るものではない。
【0027】
このように、メンテナンス動作Aを実行することによって、ノズル2に存在するインクの気液界面付近が振動し、増粘したインクのノズル2に対する付着力が弱くなるため、増粘したインクが吐出孔8近傍の撥インク膜上に接触することなく吸引される。これにより、増粘したインクがノズル面7に付着することなく除去されるので、ノズル面7の撥インク性の悪化を防止することが可能になり、印字品質の低下を防止することができる。
【0028】
メンテナンス動作Bは、従来のメンテナンス方法であり、ノズル2からインクを吐出方向に押し出す加圧メンテナンスを実行してインクをノズル2から押し出した後、ノズル2からインクを吸引する吸引メンテナンスを実行する。すなわち、CPU31は、切替スイッチ15によってインク経路12を加圧経路13に切り替え、ポンプ11によって加圧力を発生させ、インク供給経路4を介してインクタンク5内のインクをインクジェットヘッド3に送り、ノズル2に存在するインクを吐出方向に押し出す。その後、切替スイッチ15によってインク経路12を吸引経路14に切り替え、ポンプ11によって吸引力を発生させ、さらに、移動駆動部10によって吸引ヘッド9を移動させてノズル2からインクを吸引する。これにより、インクジェットヘッド3の放置時間が60時間未満である場合には、ノズル2からインクが除去される。なお、電源がONされている間には、一定時間毎にメンテナンス動作Bが実行され、インクジェットヘッド3の状態が良好に保たれている。
【0029】
このように本実施の形態のインクジェット記録装置1においては、圧電部材24を変形させることによってインクをノズル2からインク滴として吐出させるインクジェットヘッド3と、ノズル2からインクを吸引する吸引部(加圧吸引部6)と、ノズル2からインクを吐出させないように圧電部材24を変形させる変形制御手段と、変形制御手段による圧電部材24の変形後に吸引部(加圧吸引部6)にノズル2からインクを吸引させる吸引制御手段と、を備えることから、インクジェットヘッド3が一定期間放置された場合でも、ノズル2からインクを吐出させないように圧電部材24を変形させることで、ノズル2に存在するインクの気液界面付近が振動し、増粘したインクのノズル2に対する付着力が弱くなり、その後、ノズル2からインクを吸引することで、増粘したインクは、吐出孔8近傍のノズル面7(撥インク膜)に接触することなく吸引され、ノズル面7に付着することがなくなるので、インクジェットヘッド3の放置時間が長くても印字品質の悪化を防止することができる。
【0030】
また、本実施の形態においては、インクは紫外線硬化型のインク(UVインク)であることから、インクの蒸発乾燥によるノズル2の目詰まりの発生頻度を抑えることができ、その結果として、印字品質を向上させることができる。
【0031】
また、本実施の形態においては、インクジェットヘッド3の放置時間を計測する計測手段と、計測手段により計測された放置時間が60時間を超えているか否かを判断する判断手段と、判断手段により放置時間が60時間を超えていると判断された場合、変形制御手段及び吸引制御手段を実行する制御実行手段と、を備えることから、インクジェットヘッド3の放置時間が60時間を超えた場合にだけ、変形制御手段と吸引制御手段が実行されるため、省エネルギー化を実現することができる。
【0032】
なお、本実施の形態においては、変形制御手段、吸引制御手段、計測手段、判断手段及び制御実行手段等は、ROM32に記憶されているプログラムに基づいてCPU31が行うメンテナンス動作処理で実行されるようにしているが、これに限るものではなく、例えば、IPU等によりハードウエアが行うメンテナンス動作処理で実行されるようにしても良い。
【0033】
【実施例】
本実施例では、本実施の形態のインクジェット記録装置1を用いて、60時間(60H)未満放置後の印字品質と60時間(60H)を超える放置後の印字品質とを検査した。なお、印字品質の検査としては、印字動作後に印字抜け等を検査する検査方法が用いられている。インクとしては、UVインクが用いられている。
【0034】
図7は印字品質の検査結果を示す表である。なお、図7においては、〇は印字品質が良好であることを示し、△は印字品質が少し悪いことを示し、×は印字品質が悪いことを示す。
【0035】
図7に示すように、メンテナンス動作を実行しない場合には、60時間未満放置後の印字品質が△又は×となり、60時間を超える放置後の印字品質が×となる。また、メンテナンス動作Bを実行した場合には、60時間未満放置後の印字品質が○となり、60時間を超える放置後の印字品質が×となる。また、メンテナンス動作Aを実行した場合には、60時間を超える放置後の印字品質が○となる。
【0036】
これにより、インクジェットヘッド3の放置時間が60時間を超えても、メンテナンス動作Aを実行することによって印字品質を良好に維持することが可能であり、その結果として、印字品質の低下を防止することができることがわかる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、インクジェットヘッドが一定期間放置された場合でも、ノズルからインクを吐出させないように圧電部材を変形させることで、ノズルに存在するインクの気液界面付近が振動し、増粘したインクのノズルに対する付着力が弱くなり、その後、ノズルからインクを吸引することで、増粘したインクは、吐出孔近傍のノズル面に接触することなく吸引され、ノズル面に付着することがなくなるので、インクジェットヘッドの放置時間が長くても印字品質の悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のインクジェット記録装置を概略的に示す正面図である。
【図2】インクジェットヘッドを概略的に示す縦断側面図である。
【図3】インクジェットヘッドのA−A線断面図である。
【図4】インクジェット記録装置が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。
【図5】メンテナンス動作処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】圧電部材に付与する駆動信号を示し、(a)は通常印字を行う場合の説明図、(b)はメンテナンス動作Aを行う場合の説明図である。
【図7】印字品質の検査結果を示す表である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 ノズル
3 インクジェットヘッド
6 吸引部(加圧吸引部)
24 圧電部材

Claims (3)

  1. 圧電部材を変形させることによってインクをノズルからインク滴として吐出させるインクジェットヘッドと、
    前記ノズルからインクを吸引する吸引部と、
    前記ノズルからインクを吐出させないように前記圧電部材を変形させる変形制御手段と、
    前記変形制御手段による前記圧電部材の変形後に前記吸引部に前記ノズルからインクを吸引させる吸引制御手段と、
    を備えるインクジェット記録装置。
  2. 前記インクは紫外線硬化型のインクである請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インクジェットヘッドの放置時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された前記放置時間が60時間を超えているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記放置時間が60時間を超えていると判断された場合、前記変形制御手段及び前記吸引制御手段を実行する制御実行手段と、
    を備える請求項2記載のインクジェット記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220309A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Mimaki Engineering Co Ltd 印刷システム、インクジェットプリンタ、及び印刷方法

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