JP2004282655A - 監視情報通報方法、監視情報通報装置および端末 - Google Patents

監視情報通報方法、監視情報通報装置および端末 Download PDF

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伸吾 日山
Hideki Matsuda
英樹 松田
Masaki Nishimura
将樹 西村
Kazuhiro Hayauchi
和弘 早内
Masayuki Kouda
昌之 紅田
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Abstract

【課題】従来の監視システムでは、監視情報をインターネットを活用して電子メールとして関係者へ送信することにより、低コストで多様な端末へ通報できるようになった。しかし、電子メールとして送信した監視情報が、ネットワークの問題などで通報先となる関係者の端末へ届いていない場合を識別して、適切な対処を行うことが困難であった。
【解決手段】監視システムが検出した監視情報を通報するための監視情報通報装置を設け、監視情報を通報された端末は、受信した監視情報に対して到達確認の応答を行い、監視情報通報装置は該確認応答がないときは、通報先を切り替え、確実に監視情報を関係者へ通報できるようにした。また、ネットワークの診断を行ってネットワークの問題を事前に検出して通報先を設定変更し、監視情報が迅速かつ確実に関係者へ届くようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視情報通報方法、監視情報通報装置および端末に関し、特に、監視システムで検出した警報などの監視情報を、ネットワークを介して端末へ通報する監視情報通報方法、監視情報通報装置および端末に関する。
各種設備の運転、警報や故障等の状態を監視する監視システムにおいて、通常は監視システムが設置されている監視センターに待機しているオペレータが監視を実施しているが、監視センターの責任者や設備の管理責任者が監視センターにいない場合や、オペレータが巡回等で監視センターを離れる時など、不在中に設備の警報や故障が発生した場合に設備機器に対する処置判断や処置が迅速に行えなくなる危険性がある。また、監視の対象となる機器の運用者へも、迅速な監視情報の通報が必要となる場合がある。
【0002】
通報すべき関係者との通信可否の状態を常時監視し、通信不可の場合は迅速に代わりの関係者へ通報するなど、通報先の管理を確実に行って、監視システムで検出した監視情報を迅速かつ確実に関係者に通報できる方法が望まれている。
【0003】
【従来の技術】
各種設備にて発生した警報、故障等を検出する監視システムから、設備の管理者、保守者などの関係者に対して、その情報を通報又は連絡する手段として、現在、音声通報や電子メール通報等が実施されている。
電話を使った音声通報の場合、通報を受けた関係者が電話の呼出しに対して通話すれば、その場で設備状況、詳細確認を実施できる利便性がある。また、監視システム側でも通報先の相手が確認したかどうかを容易に認識でき、未確認の場合には代わりの人に通報し直す事ができる。
【0004】
しかし、音声通報の場合、管理者が電話などの音声出力端末に出られない状況や、音声通報を受信する端末の電源が入っていない状況では、通報したい情報を伝える事ができず、他の対応者を探す手段を講じる必要があり、かつ、音声通報を後で聴く等の情報保存を行う事が難しくなる。
それに対して電子メール通報の場合、通報された情報を容易に記録として保持しておく事が可能であり、問題発生設備の特定及び、処置後の報告書作成時に履歴参照可能、といった柔軟な対応が可能となる。また、電子メール通報では、一般に普及している携帯電話やパソコンなどの多様な端末に低コストで対応でき、今後も適用が拡大していくと思われる。
【0005】
図21は、従来技術の監視情報通報方法である。
監視システム100は、監視対象100a、100b、100cの状態を監視し、警報を検出すると、監視システムの管理者、担当者、あるいは監視対象の機器の運用担当者などの関係者が保持する端末200a、200b、200cへ、該警報を通報する。図21は、監視対象100cで発生した警報を端末200aへ通報する場合を示しており、次のステップで処理される。
【0006】
S01. 監視対象100cで故障が発生し、警報が監視システム100へ通知される。
S02. 監視システム100は、警報の内容を含んだ監視情報を、担当者が保持する端末200aを宛先とする電子メールとして、ネットワーク400を介してメールサーバ300へ送信する。
S03. メールサーバ300は、宛先となっている端末200aに前記電子メールを送信する。
【0007】
S04. 端末200aの操作者は、受信した電子メールの内容を確認し、必要ならば監視システム100宛に確認した旨の電子メール返信を行う。
S05. 前記返信された電子メールはネットワーク400を介してメールサーバ300へ送信される。
S06. メールサーバ300は、前記返信された電子メールを通常の電子メールと同様にして、監視システム100へ配信する。
上記のように、従来の技術では、監視システムから警報を通報する際は、それを電子メールとして通報先の端末へ送信し、該端末の操作者による返信の電子メールにより情報の到達を確認している(例えば特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−281087号公報(第3〜6頁、第2図、第7図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
電子メールによる通報の場合、電子メールの通報先の関係者が端末操作により受信した電子メールを返送して、通報した情報の到達を確認する方法が提案されている。しかし、通報先の関係者が電子メールは受信したが一時的に返送の操作をできない場合、あるいは、電子メール自体が端末の電源切れやネットワークの異状などで端末へ届いていない場合の識別ができない。つまり、電子メールが返信されてこない場合においても、端末またはネットワークの物理的な異状のために届かない場合と、端末には電子メールが届いているが、端末の操作者の人為的な理由で一時的に内容を確認できる状態にない場合とがあり、監視システム側ではそれに応じて対応を変えることが難しい。例えば、物理的に端末と通信できない状況にあるときは、通報先を他の端末へ自動的に切り替え、人為的な理由で一時的に確認できない可能性があるときは、監視システム側の運用者の判断で対応を決めるなどの、きめ細かな対応がやりにくい。
【0010】
本発明は、監視情報をネットワークを介して端末へ通報する方法において、監視情報の通報先となる関係者を通報の優先度により分類管理し、通報先の受信可否状態や不在予定を監視しながら、自動的に、あるいは事前に通報先を切替えることにより、監視情報が迅速かつ確実に関係者へ通報できる監視情報通報方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第一の発明は、監視システムが検出した監視情報をネットワークを介して端末へ通報する監視情報通報方法において、前記監視システムから前記監視情報を受け取って前記端末へ通報する監視情報通報装置を設け、前記監視情報通報装置は前記監視システムから受け取った前記監視情報を前記端末に表示出力できる形式のメッセージに変換して通報メッセージとし、前記通報メッセージの通常時の通報先となる主通報先のアドレス情報、および、前記主通報先へ通信できない状態のときの通報先となる従通報先のアドレス情報を保持し、前記通報メッセージを主通報先アドレス情報が示す端末へ送信し、前記端末は、前記通報メッセージを受信した時点で到達確認応答メッセージを返送し、前記監視情報通報装置は、前記到達確認応答メッセージが所定の時間内に前記端末から返送されないときは、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、ように構成している。
【0012】
ここで、前記監視情報は重要度を示す警報レベル値を含み、前記監視情報通報装置は、前記主通報先アドレス情報毎に通報レベル値を設け、前記警報レベル値が前記通報レベル値と同じかまたは高いときに、前記通報メッセージを前記主通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、ように構成することもできる。
さらに、前記端末の操作者が前記通報メッセージの内容を確認した時点で内容確認応答メッセージを返送し、前記監視情報通報装置は、前記到達確認応答メッセージが所定の時間内に前記端末から返送され、かつ、前記内容確認応答メッセージが所定の時間内に前記端末から返送されないときは、前記監視情報通報装置の運用者へその旨通知する、ようにもできる。
【0013】
第一の発明によれば、主通報先となる端末と監視情報通報装置との間の通信ができない状態になったときは、直ちに、予め登録した代わりの従通報先の端末へ通報メッセージを送信することができ、警報発生時の迅速な対応が可能となる。つまり、事前に主通報先の人を代行できる人の端末アドレス、あるいは、主通報先の人が保持する予備の端末アドレスを従通知先アドレスとして登録しておくことにより、警報発生時の対応が迅速に行えるようになる。また、発生した警報の重要度、つまり、影響範囲に応じて通報先を選定でき、状況に応じた適切な判断を迅速に行えるようになる。さらに、端末の操作者の人為的な理由で通報メッセージの内容確認をしていない場合は、監視情報通報装置の運用者が速やかに認識でき、別な手段で通報する、あるいは、別な人へ通報するなどの対応を迅速に行うことができるようになる。
【0014】
第二の発明は、第一の発明において、前記監視情報通報装置は、前記端末に対し、前記ネットワークの通信状態を確認するための第一の診断メッセージを所定の周期で送信し、
前記端末は、前記第一の診断メッセージが所定の時間内に受信されないときは、前記端末の操作者へその旨通知する、ように構成する。
【0015】
また、前記端末は、前記監視情報通報装置に対し、前記ネットワークの通信状態を確認するための第二の診断メッセージを所定の周期で送信し、前記監視情報通報装置は、前記第二の診断メッセージが所定の時間内に受信されないときは、以後、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、ようにしてもよい。
【0016】
第二の発明によれば、監視情報通報装置と端末との間の通信ができない状態になった場合も速やかに端末の操作者が認知でき、例えば、別な手段で監視情報通報装置の運用者へ連絡して通報先を代わりの人へ変更してもらうなどして、警報が発生する前に対応の体制を調整することができ、警報発生時の対応遅れを防止できる。
【0017】
また、監視情報通報装置は、監視情報通報装置と端末との間の通信が正常にできない状態を速やかに検出し、通報先を代わりとなる通報先へ設定変更することにより、警報発生時の対応遅れを防止できる。
一方、上記第一の発明ないし第二の発明において、前記端末は、前記端末の操作者から通報メッセージの第一の転送要求が入力された場合は、前記監視情報通報装置へ前記通報メッセージの転送設定を要求する第一の転送設定メッセージを送信し、前記監視情報通報装置は、前記第一の転送設定メッセージを受信したときは、以後、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、ように構成することもできる。また、前記監視情報通報装置は、前記通報メッセージの転送先アドレスを前記主通報先毎に任意に設定できる転送先アドレス格納領域を備え、前記端末は、前記端末の操作者から前記通報メッセージの第二の転送要求が入力された場合は、前記監視情報通報装置へ前記通報メッセージの転送先アドレスの設定を要求する第二の転送設定メッセージを送信し、前記監視情報通報装置は、前記第二の転送先設定メッセージを受信したときは、前記第二の転送設定メッセージに含まれる転送先アドレス情報を、前記転送先アドレス格納領域に設定し、以後、前記通報メッセージを前記転送先アドレス格納領域に設定されたアドレスが示す端末へ送信する、こともできる。
【0018】
これによれば、予め端末の操作者が不在になることが分かっている場合などは、代わりとなる人の端末アドレスを従通報先アドレスとして登録しておくことにより、警報発生時の対応の遅れを防止できる。また、端末の操作者が急に不在となる場合などでも、代理の人をその場で調整し、その人の端末アドレスを任意転送先アドレスとして設定することにより、通報先を状況に応じて柔軟に変更できる。
【0019】
さらに、上記の発明において、前記端末は、前記端末の操作者から前記通報メッセージの送信を停止するための通報停止要求が入力された場合は、前記監視情報通報装置へ通報停止要求メッセージを送信し、前記監視情報通報装置は、前記通報停止要求メッセージを受信したときは、前記端末へ通報停止の要求を受け付けた旨の応答メッセージを返送し、以後、前記通報メッセージを前記端末へ送信しない、ように構成することもできる。また、前記監視情報通報装置は、前記監視情報通報装置の運用者から前記端末への通報メッセージの送信を停止するための通報停止要求が入力された場合は、前記端末へ通報メッセージの送信を停止する旨の通報停止通知メッセージを送信し、以後、前記通報メッセージを前記端末へ送信しない、ようにしてもよい。
【0020】
これによれば、端末の操作者または監視情報通報装置の運用者が、通報の停止を事前に把握して別な通報先を調整することができ、警報発生時の対応遅れを防止することができる。
また、上記の発明において、前記監視情報通報装置は、前記端末へ送信した前記通報メッセージを記憶する通報メッセージログテーブルを備え、前記監視情報通報装置の運用者から、任意に指定した端末へ前記通報メッセージを送信するための任意通報要求が入力されたときは、前記通報メッセージログテーブルに記憶されている通報メッセージ一覧を表示し、前記運用者が前記通報メッセージ一覧の中から選択した通報メッセージを、前記運用者が入力した通報先アドレスが示す端末へ送信する、ように構成することもできる。
【0021】
これによれば、発生した警報の影響範囲を判断の上、通報先を任意に追加して過去の通報メッセージも含めて通報することができ、警報の内容に応じた柔軟な対応が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の監視情報通報方法である。
監視システム100は監視対象100a、100b、100cの状態を監視し、警報を検出した場合は、該警報を監視情報通報装置500へ引き渡す。監視情報通報装置500は、該警報の種類に対応したメッセージを含んだ電子メール形式の通報メッセージを生成し、通報先となる端末を宛先として送信する。監視情報通報装置500から送信された通報メッセージは、ネットワーク400を介してメールサーバ300へ送信された後、通報先となる端末へ配信される。
【0023】
図1の実施例では、監視システム100が監視対象100cの警報を検出して、端末200a宛にその警報を含んだ通報メッセージを送信する例を示している。処理ステップの順番を[ ]内に記して表現しており、そのステップ毎の処理内容は次の通り。
S01. 監視システム100は、監視対象100cからの警報を検出する。
【0024】
S02. 監視システム100は、検出した警報ALMに警報の重要度を示す警報レベル値を付与して警報データALM(3)とし、監視情報通報装置500へ引き渡す。ここで、ALM(3)の括弧内の数値”3”は、警報レベル値を示す。
また、ここでは監視システム側で警報レベル値を付与するとして記述したが、監視対象から監視システムへ通知される警報の中に既に含んでいてもよい。
【0025】
S03. 監視情報通報装置500は、監視システム100から引き渡された警報データALM(3)に含まれている警報が発生した機器のアドレス情報を基に、通報するメッセージの内容を決定して、電子メール形式の通報メッセージを生成する。
監視情報通報装置500は、通報先を管理するための通報先情報テーブル22を備え、通報先情報テーブル22の各エントリには、通報レベル値、主通知先アドレス、従通報先アドレス、が含まれている。ここで、主通知先アドレスは、通常運用時の通報先となる端末のアドレスである。また、従通報先アドレスは、前記主通報先が通信不可のときに代替の通報先となる端末のアドレスである。通知レベル値は監視システム100から引き渡される警報データALMに含まれる警報レベル値に対応して予め設定される。警報データALMに含まれる警報レベル値が前記通報レベル値と同じかそれより高い場合に、前記主通報先アドレスが示す端末へ前記通報メッセージを通報する。これにより、警報の重要度に対応して通報先を選択することができ、例えば、重要度大の警報のみ通報すべき人と全ての警報を通報すべき人とを区分けするなどして、監視対象となるシステムや機器の状況に適合した柔軟で効率的な監視システムの運用が可能となる。
【0026】
図1の実施例では、監視システム100から渡される警報レベル値は”3”で、通報先情報テーブル22内に、通報レベル値が”2”で、主通報先アドレスが”200a”、従通報先アドレスが”200b”のエントリがある場合を示しており、警報レベル値は数値が大きいものをレベルが高いとして数値を割り付けている。この場合は、警報レベル値が”3”で、通報レベル値”2”よりレベルが高いため、監視情報通報装置500は、主通報先となる端末200aを宛先として前記通報メッセージを送信する。
【0027】
S04. 監視情報通報装置500は、端末200aを宛先とする通報メッセージM(200a)をネットワーク400へ送信する。
S05. メールサーバ300は、監視情報通報装置500から送信されてきた通報メッセージM(200a)を、通常の電子メールと同様にして、宛先である端末200aへ配信する。
【0028】
S06. 端末200aは通報メッセージM(200a)を正常に受信した場合は、電子メール形式の到達確認応答メッセージMr1を生成し、通報メッセージM(200a)の送信元である監視情報通報装置500を宛先としてネットワーク400へ送信する。
S07. メールサーバ300は、受信した前記到達確認応答メッセージMr1を、通常の電子メールと同様にして、監視情報通報装置500へ配信する。
【0029】
S08. 一方、前記通報メッセージM(200a)の内容を確認した端末200aの操作者は、確認した旨の入力を端末200aに対して行う。
S09. 端末200aは、通報メッセージの内容を確認した旨を示す電子メール形式の内容確認応答メッセージMr2を、通報メッセージM(200a)の送信元である監視情報通報装置500を宛先としてネットワーク400へ送信する。
【0030】
S10. メールサーバ300は、受信した内容確認応答メッセージMr2を、通常の電子メールと同様にして、監視情報通報装置500へ配信する。
S11. 上記ステップS07で、何らかの理由で端末200aからの到達確認応答メッセージMr1が、所定の時間内に監視情報通報装置500で受信されなかった場合、監視情報通報装置500は、端末200aは通報メッセージを受信できない状況にあると判断し、通報先情報テーブル22内に登録されている従通知先アドレスを宛先として、通報メッセージM(200a)と同じ内容の通報メッセージM(200b)をネットワーク400へ送信する。これにより、ネットワーク400や端末200aの物理的な障害で監視情報通報装置500と端末200aとの間の通信ができなくなった場合は、予め登録した代わりの端末へ通報メッセージが自動的に送信され、迅速な対応が可能となる。
【0031】
S12. メールサーバ300は、受信した通報メッセージM(200b)を、宛先となる端末200bへ配信する。以後、端末200bが正常に通報メッセージを受信した後の処理は、上記ステップS06〜S10と同様である。
図1では、監視情報通報装置500を監視システム100とは別な装置として表現しているが、監視情報通報装置500を監視システム100の中に組み込むこともできる。また、端末の数は限定されない。メールサーバ300は、この形態に限定されるものではなく、監視情報通報装置500と端末との間を電子メールで通信できるものならば、どのような形態のものでもよく、1台に限定されるものでもない。監視システム100の監視対象についても、3個に限定されるものではなく、監視システムが許容できる範囲の任意の個数が可能である。
【0032】
図2〜図12は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンスをケース別に示したもので、以下各図について説明する。
図2は、監視情報通報装置500から端末200aへの通報メッセージの送信が正常に行われた場合の転送シーケンスである。
S01. 監視システム100は、検出した警報を警報データALMとして監視情報通報装置500へ引き渡す。
【0033】
S02. 監視情報通報装置500は、受信した警報データALMに含まれる監視対象の機器アドレスを基に、後述する通報対象機器テーブルを検索して、通報対象の機器からの警報か否かを判定する。通報対象の機器からの警報の場合は、警報の内容を示す電子メール形式のメッセージを生成して通報メッセージとする。そして、前記警報データALMに含まれる警報レベル値を基に、後述する通報先情報テーブルを検索して通報先を選定し、通報メッセージMを送信する。同時に、通報メッセージMが通報先へ届いたときに返送される到達確認応答メッセージを待合わせるための監視タイマーをスタートする。
【0034】
S03. メールサーバ300は、受信した通報メッセージMを、宛先である端末200aへ配信する。
S04. 端末200aは、通報メッセージMを受信すると、受信したことを送信元である監視情報通報装置500へ通知するために、電子メール形式の到達確認応答メッセージMr1を監視情報通報装置500宛に送信する。
【0035】
S05. 端末200aから到達確認応答メッセージMr1を受信したメールサーバ300は、宛先である監視情報通報装置500へ配信する。
S06. 監視情報通報装置500は到達確認メッセージMr1を受信すると、上記ステップS02でスタートした監視タイマーを解除し、端末200aの操作者が通報メッセージMの内容を確認した時点で端末200aから送信されてくる内容確認応答メッセージMr2を待合わせるための監視タイマーをスタートする。
【0036】
S07. その後、端末200aの操作者から、上記ステップS04で受信した通報メッセージMの内容を確認した旨の確認入力IN1が端末200aへ入力されると、端末200aは内容確認応答メッセージMr2を監視情報通報装置500宛に送信する。
S08. メールサーバ300は、受信した内容確認応答メッセージMr2を監視情報通報装置500へ配信する。
【0037】
S09. 内容確認メッセージMr2を受信した監視情報通報装置500は、その旨を監視情報通報装置500の運用者へOUT1として表示出力する。
以上が、監視情報通報装置500と通報先の端末との間の通信が正常に行われた場合の転送シーケンスである。
図3は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(2)で、通報先の端末から到達確認応答メッセージが規定時間内に返送されてこない場合の転送シーケンスである。
【0038】
S01. 監視システム100は、検出した警報を警報データALMとして監視情報通報装置500へ引き渡す。
S02. 監視情報通報装置500は、受信した警報データALMに含まれる監視対象の機器アドレスを基に、後述する通報対象機器テーブルを検索して、通報対象の機器からの警報か否かを判定する。通報対象の機器からの警報の場合は、警報の内容が分かる電子メール形式のメッセージを生成して通報メッセージとする。そして、前記警報データALMに含まれる警報レベル値を基に、後述する通報先情報テーブルを検索して通報先を選定する。
【0039】
通報先の選定は、警報データALMに含まれている警報レベル値と、通報先情報テーブル内のエントリの通報レベル値とを比較し、警報レベル値が通報レベル値と同じか高い値の場合に、該エントリに保持されている主通報先アドレスを選択することによって行う。
次に、選定された主通報先アドレスを宛先として通報メッセージMを送信すると同時に、通報メッセージMが通報先へ届いたときに返送される到達確認応答メッセージを待合わせるための監視タイマーをスタートする。図3の実施例では、選定された主通知先は端末200aで、監視タイマーのタイマー値はT1としている。
【0040】
S03. メールサーバ300は、受信した通報メッセージMを、宛先である端末200aへ配信する。
S04. 上記ステップS02で端末200aを宛先として送信した通報メッセージMに対して、端末200aから到達確認メッセージMr1が規定時間T1内に返送されてこない場合、監視情報通報装置500は、通報先情報テーブルを検索して前記主通報先アドレスに対応する従通報先アドレスを抽出し、その抽出した従通報先アドレスを宛先として、上記ステップS02で送信した通報メッセージMと同じ内容の通報メッセージMを送信する。これにより、監視情報通報装置と端末の間の通信が異状のときにも、予め通報先情報テーブルに登録された従通報先へ自動的に通報メッセージが送信され、警報発生時の迅速な対応が可能となる。
【0041】
S05〜S11. ステップS05〜S11の処理は、上記図1のステップS03〜S09の処理と同様で、相違点は、通報メッセージの宛先が端末200aから端末200bになったことだけであり、詳細な説明は割愛する。
図4は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(3)で、通報メッセージの宛先となる端末から、送信した通報メッセージの内容を確認した旨を示す内容確認応答メッセージが規定時間内に返送されてこない場合の転送シーケンスを示している。
【0042】
S01. 監視システム100は、検出した警報を警報データALMとして監視情報通報装置500へ引き渡す。
S02. 監視情報通報装置500は、受信した警報データALMに含まれる監視対象の機器アドレスを基に、後述する通報対象機器テーブルを検索して、通報対象の機器からの警報か否かを判定する。通報対象の機器からの警報の場合は、警報の内容が分かる電子メール形式のメッセージを生成して通報メッセージとする。そして、前記警報データALMに含まれる警報レベル値を基に、後述する通報先情報テーブルを検索して通報先を選定し、通報メッセージMを送信する。同時に、通報メッセージMが通報先へ届いたときに返送される到達確認応答メッセージを待合わせるための監視タイマーをスタートする。
【0043】
S03. メールサーバ300は、受信した通報メッセージMを、宛先である端末200aへ配信する。
S04. 端末200aは、通報メッセージMを受信すると、受信したことを送信元である監視情報通報装置500へ通知するために、電子メール形式の到達確認応答メッセージMr1を監視情報通報装置500宛に送信する。
【0044】
S05. 端末200aから到達確認応答メッセージMr1を受信したメールサーバ300は、宛先である監視情報通報装置500へ配信する。
S06. 監視情報通報装置500は到達確認メッセージMr1を受信すると、上記ステップS02でスタートした監視タイマーを解除し、端末200aの操作者が通報メッセージMの内容を確認した時点で端末200aから送信されてくる内容確認応答メッセージMr2を待合わせるための監視タイマーをスタートする。
【0045】
S07. 予め定められた監視時間T2内に、端末200aから通報メッセージMの内容を確認した旨の内容確認応答メッセージMr2が返送されてこない場合は、その旨を表示出力して、監視情報通報装置500の運用者へ通知する。これにより、通報先の端末と監視情報通報装置との間の通信はできるが、通報先の人が人為的な理由により通報メッセージの内容を確認できない場合は、監視情報通報装置の運用者による判断で、状況に応じた対応を取ることができるようになる。
【0046】
図5は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(4)で、端末200aが監視情報通報装置500からの診断メッセージを受信できなくなった場合の転送シーケンスを示している。
S01. 監視情報通報装置500は、監視情報通報装置と端末間の通信が可能な状態か否かを端末側で診断できるようにするために、所定の周期T3で電子メール形式の診断データH1を、通報メッセージの送信先となる全端末へ送信する。図5の実施例では、端末200aを代表として記載している。
【0047】
S02. メールサーバ300は監視情報通報装置500から送信されてきた診断メッセージH1を、宛先となる端末200aへ配信する。
S03. 端末200aは、端末200aを初期起動した時点で、所定の監視時間T4の監視タイマーをスタートとさせておく。そして、監視情報通報装置500から診断メッセージH1を受信した時点で、該監視タイマーをリスタートする。
【0048】
S04〜S06. 以後、所定の周期T3で、上記ステップS01〜S03の処理を繰り返す。
S07. 端末200aは、所定の監視時間T4内に、監視情報通報装置500からの診断メッセージH1を受信できなかった場合は、監視情報通報装置500と端末200aの間の通信が異状と見なして、その旨をOUT3として表示出力し端末200aの操作者へ通知する。
【0049】
これにより、通報メッセージの通報先となる端末の操作者は、警報が発生する前に事前に自分は通報メッセージを受け取れないことを認識し、例えば、別な連絡手段で監視情報通報装置の運用者へ対応を依頼しておくなどして、警報発生時の対応遅れを未然に防止することができる。
図6は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(5)で、監視情報通報装置500が端末側200aからの診断メッセージを受信できなくなった場合の転送シーケンスを示している。
【0050】
S01. 端末200aは、端末200aを初期起動した時点より、所定の周期T5で電子メール形式の診断メッセージH2を監視情報通報装置500へ送信開始する。
S02. メールサーバ300は、端末200aから送信されてきた診断メッセージH2を、通常の電子メールと同様にして、監視情報通報装置500へ配信する。
S03. 監視情報通報装置500は、その初期起動時点より、所定の監視時間T6の監視タイマーを通報メッセージの送信先となる端末毎にスタートし、各端末から診断メッセージH2を受信した時点で、該監視タイマーをリスタートする。
【0051】
S04〜S06. 端末200aの所定の周期T5で、上記ステップS01〜S03と同様な処理を繰り返す。
S07. 監視情報通報装置500は、所定の監視時間T6内に端末200aからの診断メッセージH2を受信できなかったときは、監視情報通報装置500と端末200aとの間は通信不可状態であると判断し、以後の通報メッセージの送信先を、通報先情報テーブルに保持されている従通報先アドレスが示す端末に切り替える。図6の実施例では、端末200aが主通報先で、端末200bがそれに対応する従通報先となる。
【0052】
S08〜S16. その後、監視システム100が監視対象機器の警報を検出した場合は、従通報先となる端末200bに対して、前記図1の正常時の転送シーケンスS01〜S09と同様にして、通報メッセージMを送信する。これにより、監視情報通報装置は、警報が発生する前に、通報先となる端末と監視情報通報装置とが通信できない状況にあることを認識して通報先を切り替えておくことができ、警報発生時の対応を迅速に行うことができるようになる。
【0053】
上記の図6に示す実施例では、監視情報通報装置500において端末からの診断メッセージH2が所定の時間内に受信されるか否かの時間監視処理を行っているが、この時間監視処理をメールサーバ300で行い、その監視結果を監視情報通報装置500へ引き渡すように構成することも可能で、この場合は監視情報通報装置500とメールサーバ300との間の通信負荷が低減される。
【0054】
図7は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(6)で、端末の操作者が監視情報通報装置からの通報メッセージを受信し内容確認することができない状況になること予想される場合に、監視情報通報装置に依頼して通報メッセージの送信先を従通報先に切替えておくものである。
S01. 端末200aの操作者は、例えば不在などにより、監視情報通報装置からの通報メッセージの受信または内容確認ができない状況になることが予測される場合は、転送設定要求IN2を端末200aに入力する。端末200aは、通報メッセージの通報先を従来の主通報先アドレスから従通報先アドレスへ切替えるために、電子メール形式の転送設定メッセージTS1を、情報通報装置500へ送信する。
【0055】
S02. メールサーバ300は、受信した転送設定メッセージTS1を監視情報通報装置500へ配信する。
S03. 転送設定メッセージTS1を受信した監視情報通報装置500は、通報先テーブル22内の端末200aが主通報先アドレスとなるエントリを検索し、該エントリの通報先フラグを従通報先アドレスを有効とするように設定した後、転送設定完了メッセージTS1rを、端末200aへ送信する。
S04. メールサーバ300は、受信した転送設定完了メッセージTS1rを、端末200aへ配信する。
S05. 転送設定完了メッセージTS1rを受信した端末200aは、その旨をOUT4として表示出力して端末200aの操作者へ通知する。
S06〜S14. その後、監視情報通報装置500が監視システム100から警報データALMを通知された場合は、端末200bに対して、前記図1に示す正常時の転送シーケンス(1)のステップS01〜S09と同様な手順で、通報メッセージMを送信する。これにより、主通報先となる人が何らかの理由で対応できない状況が予想される場合は、事前に通報メッセージの送信先を従通報先へ切替えておくことができ、警報発生時の対応遅れを防止することができる。
【0056】
図8は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(7)で、端末の操作者が監視情報通報装置からの監視情報を受信できない状況になることが分かっている場合に、代わりに通報メッセージを受け取る端末を任意に指定して、その旨を監視情報通報装置に通知し、以後の通報メッセージの通報先を指定されたアドレスの端末とするものである。
【0057】
S01. 端末200aの操作者が、監視情報通報装置からの通報メッセージを受信できない状況になることが予測される場合に、代わりに通報メッセージを受信する端末のアドレス情報を含んだ転送設定要求IN3を入力する。
端末200aは、入力されたアドレス情報を含んだ電子メール形式の転送設定メッセージTS2を情報通報装置500へ送信する。
【0058】
S02. メールサーバ300は、受信した転送設定メッセージTS2を、監視情報通報装置500へ配信する。
S03. 転送設定メッセージTS2を受信した監視情報通報装置500は、通報先情報テーブル22内の端末200aが主通報先アドレスとなるエントリを検索し、該エントリの通報先フラグを、任意通報先アドレスを有効とするように設定して、転送設定メッセージTS2に含まれている新しい通報先アドレスを、該エントリ内に設けられている任意転送先情報の領域に設定した後、転送先設定完了メッセージTSr2を端末200aへ送信する。
S04. メールサーバ300は、受信した転送設定完了メッセージTSr2を、端末200aへ配信する。
S05. 転送設定完了メッセージTSr2を受信した端末200aは、その旨を表示出力して端末200aの操作者へ通知する。
S06〜S14. その後、監視システム100から警報データALMが監視情報通報装置500へ引き渡されたときは、新たに設定された転送先となる端末200cに対して、前記図1に示す正常時の転送シーケンス(1)のシーケンスS01〜S09と同様な手順で、通報メッセージMを送信する。これにより、現在の主通報先となる端末の操作者が、予め監視情報通報装置に登録されていない通報先アドレスを任意に指定して、通報メッセージを転送することが可能となり、例えば、主通報先の人が不在になる場合や、使用する端末を一時的に変更する場合などでも、柔軟に対応できる。
図9は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(8)で、端末200aが通報メッセージの通報を停止したい場合の転送シーケンスである。
S01. 端末200aの操作者が通報停止依頼IN4を入力すると、端末200aは以後の通報メッセージの通報の停止を依頼するために、電子メール形式の通報停止メッセージSTP1を監視情報通報装置500宛に送信する。
【0059】
S02. メールサーバ300は受信した通報停止メッセージSTP1を、通常の電子メールと同様に、監視情報通報装置500へ配信する。
S03. 通報停止メッセージSTP1を受信した監視情報通報装置500は、通報先情報テーブル内の、主通報先情報が端末200aと成っているエントリを検索し、該エントリ内の通報先フラグに、通報なしを意味する識別コードを設定した後、通報停止の設定完了を示す電子メール形式の通報停止設定完了メッセージSTP1rを、端末200a宛に送信する。
【0060】
S04. メールサーバ300は、受信した通報停止設定完了メッセージSTP1rを、通常の電子メールと同様にして、端末200aへ配信する。
S05. 通報停止設定完了メッセージSTP1rを受信した端末200aは、その旨を表示出力し、操作者に通知する。
S06〜S07. 以後、監視情報通報装置500は、監視システム100から警報データALMが通知されても、端末200a宛へは通報メッセージを送信しない。これにより、端末の操作により、監視情報通報装置の運用者が認識した上での通報メッセージの送信停止が可能となり、監視情報通報装置における通報先情報の管理が迅速かつ効率よく行える。
【0061】
図10は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(9)で、監視情報通報装置500の運用者が、端末200a宛の通報メッセージの送信を停止する場合の転送シーケンスである。
S01. 監視情報通報装置500の運用者は、端末200a宛の通報の停止要求IN5を入力する。監視情報通報装置500は、通報先情報テーブル内の、主通報先情報が端末200aとなっているエントリを検索し、該エントリ内の通報先フラグに、通報なしを意味する識別コードを設定すると同時に、通報停止の設定完了を示す電子メール形式の通報停止設定完了メッセージSTP2を、端末200a宛に送信する。
【0062】
S02. メールサーバ300は受信した通報停止メッセージSTP2を、通常の電子メールと同様に、端末200aへ配信する。
S03. 通報停止メッセージSTP1を受信した端末200aは、その旨を表示出力し、操作者に通知する。
S04〜S05. 以後、監視情報通報装置500は、監視システム100から警報データALMが通知されても、端末200a宛へは通報メッセージを送信しない。これにより、監視情報通報装置の運用者の判断で、通報メッセージの送信を停止でき、監視情報通報装置での通報先の管理が、端末の操作者も認識した形で、迅速かつ効率よく行えるようになる。
【0063】
図11は、本発明の監視情報通報方法の転送シーケンス(10)で、監視情報通報装置500の通報先情報テーブルに登録されていない通報先に対して、通報メッセージを指定して送信するものである。
S01. 監視情報通報装置500は、通報先となる各端末へ通報メッセージを送信する際に、通報メッセージ内容とその発信時刻を通報メッセージログ情報として記憶しておく。
【0064】
S02. 監視情報通報装置500の運用者が追加通報要求IN6を入力すると、監視情報通報装置500は、上記シーケンスS01で記憶した通報メッセージログ情報を、その発信時刻順にOUT8として表示出力する。
S03. 監視情報通報装置500の運用者は、表示出力OUT8を見て、追加して送信すべき通報メッセージを選択し、通報先アドレス情報とともにIN7として入力する。
【0065】
監視情報通報装置500は、選択された通報メッセージを、入力IN7で指定された通報先アドレスを宛先として送信する。図11の実施例では、監視情報通報装置500の運用者が指定した通報先は端末200cとしている。
S04〜S10. 以降の処理手順は、通報先が端末200aから200cになった以外は、前記図1に示した転送シーケンス(1)のシーケンスS03〜S09と同様である。これにより、監視情報通報装置の運用者は、予め通報先情報テーブルに登録されていない通報先に対して、過去の通報メッセージの中から選択して通報することが可能となり、例えば、発生した警報の影響範囲を判断した上で、必要な人へ追加の通報を行うなど、状況に応じた柔軟な監視システムの運用ができる。
【0066】
図12は、本発明の監視情報通報装置の構成で、その処理内容を、送受信および入出力データの種類別に説明する。
(1).警報データALM受信時
警報受信判定部1は、監視システム100からの警報データALMを受信すると、通報対象機器テーブル20を参照し、受信した警報が通報すべき警報か否かを判定する。ここで、警報データALMには、監視対象となる機器のアドレス、および、警報の重要度を示す警報レベル値が含まれている。
【0067】
通報対象テーブル20には監視対象機器のアドレス毎にエントリが設けられ、各エントリには、監視対象機器アドレス、警報を通報するか否かを示す通報有無フラグおよび通報有の場合の通報メッセージ種別コードが含まれている。
警報受信判定部1で通報要と判定された場合は、通報すべきメッセージ種別コードと警報レベル値が通報メッセージ編集部2へ引き渡される。
【0068】
通報メッセージ編集部2は、引き渡されたメッセージ種別コードをキーにして通報メッセージテーブル21を検索し、該当する通報メッセージ文を決定して、警報レベル値と共に通報メッセージ管理部4へ引き渡す。ここで、通報メッセージテーブル21には、通報メッセージ種別コードと対応する通報メッセージ文が、全通報メッセージ種別コードについて記憶されている。
【0069】
通報メッセージ管理部4は、通知先情報テーブル22を検索し、引き渡された警報レベル値と同じか低い通報レベル値を含んでいるエントリを選定して、該エントリに含まれる主通報先アドレスを宛先として、引き渡された通報メッセージ文を内容とする電子メール形式の通報メッセージMを生成して送信部5に引き渡す。同時にタイマー監視部7へ依頼して到達確認応答メッセージの受信待ちを監視する確認応答待タイマーをスタートし、端末からの到達確認応答メッセージMr1の受信を待合わせる。
【0070】
送信部5は、引き渡された通報メッセージMをメールサーバ300へ送信する。
(2).到達確認応答メッセージMr1受信時
受信部6は、端末200aへ送信した通報メッセージMに対する到達確認応答メッセージMr1をメールサーバ 300から受信したときは、タイマー監視部7へ引き渡す。
【0071】
タイマー監視部7は、確認応答待タイマーテーブル23a内の、端末200aに対応するエントリのタイマーカウンタをリセットして到達確認応答待の監視タイマーを停止する。そして、内容確認応答待の監視タイマーをスタートして、端末200aからの内容確認応答メッセージMr2の受信を待合わせる。
規定時間内に到達確認応答メッセージMr1が返送されず、監視タイマーのタイムアウトとなったときは、その旨を入出力部3へ表示する。同時に、転送設定部9に依頼して通報先を主通報先アドレスから従通報先アドレスへ切り替えた後、通報メッセージ管理部4に依頼して、端末200aへ送信した通報メッセージと同じ内容の通報メッセージMを、切替後の従通報先アドレスへ送信する。
(3). 内容確認応答メッセージMr2受信時
受信部6は、内容確認応答メールサーバMr2をメールサーバ300から受信したときは、タイマー監視部7へ引き渡す。
【0072】
タイマー監視部7は、確認応答待タイマーテーブル23a内の、端末200aに対応するエントリのタイマーカウンタをリセットして内容確認応答待の監視タイマーを解除して、入出力部3を経由してその旨表示出力し、運用者へ通知する。
内容確認応答メッセージMr2が規定時間内に返送されないときは、その旨入出力部3経由で運用者に表示出力し、運用者の判断にゆだねる。
(4).転送設定メッセージTS1、TS2を受信時
受信部6は、端末200aから転送設定メッセージTS1またはTS2を受信したときは、受信したメッセージを転送設定部9へ引き渡す。
【0073】
転送設定部9は、転送設定メッセージTS1のときは、通報先情報テーブル22内の端末200aに対応するエントリに設定されている従通報先情報を有効となるように通知先フラグを設定して、転送設定完了メッセージTS1rを端末200aに送信する。
転送設定メッセージTS2のときは、通報先情報テーブル22内の端末200aに対応するエントリの通知先フラグを任意転送先情報が有効となるように設定し、転送設定メッセージTS2に含まれている転送先アドレスを、該エントリの任意転送先アドレスの格納領域に設定する。その後、転送設定完了メッセージTS2rを端末200aに送信する。
(5).診断メッセージH2受信時
受信部6は、端末200aより診断メッセージH2を受信したときは、診断メッセージH2をタイマー監視部7へ引き渡す。
【0074】
タイマー監視部7は、診断メッセージ受信待タイマーテーブル23c内に設定されている端末200a向けの診断メッセージ受信待タイマーをリスタートする。
診断メッセージ受信待タイマーテーブル23cは、各端末から監視情報通報装置5へ、各端末毎に割り当てられた周期で送信されてくる診断メッセージの受信を各端末毎に監視するテーブルである。各端末から診断メッセージH2が送信されてきた時点で、本テーブルで管理している各端末毎に設けられたタイマーカウンタをリスタートするが、端末からの診断メッセージ受信が途絶えて、該タイマーカウンタがカウントアウトした場合は、ターマー監視部7は、転送設定部9に依頼して、通報先情報テーブル22の通報先を従通報先情報が有効となるように設定する。これにより、以後の該端末への通報メッセージは従通報先へ送信される。
(6). 通報停止要求メッセージSTP1受信時
受信部6は、通報停止要求メッセージSTP1を受信したときは、通報停止メッセージSTP1を停止設定部10へ引き渡す。
【0075】
停止設定部10は、通報先情報テーブル22内の該当するエントリの通報先フラグに通報なしを意味する識別情報を設定すると同時に、通報停止要求メッセージSTP1の発信元の端末200aへ通報停止の設定完了を示す停止完了メッセージSTP1rを返送する。本設定がなされた後は、従来の主通報先アドレスが示していた端末200aへは、通報メッセージは送信されない。
(7).診断メッセージH1の送信
タイマー監視部7は、監視情報通報装置500の初期起動時点で、診断メッセージ送信タイマーテーブル23bに登録されている全ての端末に対して、診断メッセージ送信タイマーを起動する。
【0076】
診断メッセージ送信タイマーテーブル23bは、監視情報通報装置500から送信する診断メッセージの定周期送信を管理するテーブルである。本テーブルに設定されている設定タイマー値をタイマーカウンタに設定し、該タイマーカウンタがカウントアウトした時点で、同じく本テーブル内に設定されている通報先アドレスへの診断メッセージH1の送信を診断メッセージ送信部8に依頼すると同時に、該タイマーカウンタへ設定タイマー値を再設定して、監視タイマーをリスタートする。
【0077】
診断メッセージ送信部8は、電子メール形式の診断メッセージH1を生成して、対応する端末へ送信する。
(8). 監視情報通報装置の運用者からの通報停止要求入力時
入出力部3は、監視情報通報装置500の運用者から通報停止要求の入力がなされたときは、停止設定部10へ通知する。
【0078】
停止設定部10は、通報先情報テーブル22内の該当するエントリの通報先フラグに通報なしを意味する識別情報を設定した後、通報停止の対象となる端末200aへ通報停止通知メッセージSTP2を送信する。
(9).監視情報通報装置の運用者からの追加通報要求入力時
入出力部3は、監視情報通報装置の運用者から追加通報要求が入力されたときは、通報メッセージログテーブルを参照して、過去に送信した通報メッセージを、時刻の新しいものから順に一覧形式で表示出力する。運用者は、表示された一覧の中から、追加して通報したい通報メッセージを選択し、さらに、通報先のアドレス情報を入力する。入出力部3は、運用者から入力された情報を追加通報設定部11へ引き渡す。
【0079】
追加通報設定部11は、通報メッセージログテーブル24から、運用者の入力で指定された通報メッセージを抽出して、新たな通報メッセージとし、運用者が入力したアドレスを宛先として、送信部5に依頼して送信する。
図13は、本発明の監視情報通報装置の通報対象機器テーブルの構成で、前記通報対象機器テーブル20の実施例を示している。
【0080】
本テーブルには、監視システムの監視対象となるすべての機器に対応して、予めエントリが登録される。各エントリには、監視対象となる機器の機器アドレス、通報要否フラグ、通報メッセージ種別コードが含まれる。
図13では、エントリ数となる監視対象機器数rに続いて、エントリとなる監視対象機器情報がr個登録されている。第1番目のエントリA(1)は、機器アドレスA(1,a)、通報要否フラグA(1,b)、通報メッセージ種別コードA(1,c)で構成される。それ以外のエントリA(2)〜A(r)についても同様である。
【0081】
監視情報通報装置500は、監視システム100から引き渡された警報データALMに含まれる機器のアドレス情報をキーにして本テーブルを検索し、一致したエントリ内の通報要否フラグが要の場合は、前記通報メッセージ編集部2に依頼して、該エントリの通報メッセージ種別コードに対応する通報メッセージを生成する。本テーブルを設けることにより、通報の対象とする機器を設定できるようになり、必要に応じて不要な通報を抑制するなど、効率的で柔軟な通報を行うことができる。
【0082】
図14は、本発明の監視情報通報装置の通報メッセージテーブルの構成で、前記通報メッセージテーブル21の実施例を示している。
通報メッセージの種別コード毎にエントリが登録され、エントリ数を示す通報メッセージ数q、および、q個のエントリとなる通報メッセージ情報B(1)〜B(q)で構成され、例えば第1のエントリとなる通報メッセージ情報B(1)は、通報メッセージ種別コードB(1,a)および通報メッセージ文B(1,b)で構成される。それ以外の通報メッセージ情報B(2)〜B(q)についても同様である。
【0083】
前記通報メッセージ編集部2は、前記警報受信判定部1から引き渡された通報メッセージ種別コードを基に本テーブルを検索し、一致したエントリの通報メッセージ文をもとに電子メール形式の通報メッセージを組み立てる。本テーブルを設けることにより、通報するメッセージの内容をより分かりやすく変更するなどの、通報メッセージの内容変更が容易に行えるようになる。
【0084】
図15は、本発明の監視情報通報装置の通報先情報テーブルの構成である。
図15は前記通報先情報テーブル22の実施例で、登録されるエントリの数を示す通報先の数n、および、n個の通報先情報C(1)〜C(n)で構成されている。例えば、第1のエントリである通報先情報C(1)は、通報レベル値C(1,a)、通報先フラグC(1,b)、到達確認応答監視時間C(1,c)、内容確認応答監視時間C(1,c)、主通報先情報C(1,d)、従通報先情報C(1,e)および任意通報先情報C(1,f)で構成される。さらに、主通報先情報C(1,d)は通報先アドレスC(1,d,a)、診断メッセージ受信監視時間C(1,d,b)、診断メッセージ送信周期C(1,d,c)で構成される。従通報先情報C(1,e)および任意転送先情報C(1,f)についても同様である。
【0085】
また、C(1)以外のエントリである通報先情報C(2)〜C(n)についても同様である。
前記通報メッセージ管理部4は、監視システム100から引き渡される警報データALMに含まれる警報レベル値と、本テーブル内の各エントリの通報レベル値とを比較し、該警報レベル値が該通報レベル値と同じか高い値の場合には、該エントリの主通報先アドレスへ通報メッセージMを送信する。例えば、数値が大きいほどレベルが高いとした場合に、監視システム100から引き渡される警報データALMに含まれる警報レベル値が”3”のときは、通報レベル値が”2”のエントリに登録されている主通報先アドレスへは通報メッセージは送信されるが、通報レベル値が”4”のエントリに登録されている主通報先アドレスへは通報メッセージMは送信されない。
【0086】
これにより、例えば、通常の体制では対応困難な重大な警報が発生したときのみ通報する人、通常の体制の範囲内で対応できる中程度の障害が発生したときに通報する人、軽度の障害発生だが監視対象システムの日常運用に携わっているため全ての状況を把握する人、のように発生した警報の重要度、つまり、影響範囲に応じて通報先を選定でき、状況に応じた適切な判断を迅速に行えるようになる。
【0087】
また、該端末から前記通報メッセージMが到達したことを示す到達確認応答メッセージMr1が返送されてくるのを確認するための到達確認応答監視時間を設け、該到達確認応答監視時間内に該端末から到達確認応答メッセージMr1が返送されてこない場合は、監視情報通報装置と端末との間で通信できない状況が発生したと判断して、前記通報メッセージMを従通報先アドレスの端末へ再度送信する。以後、通報メッセージMは従通報先アドレスへ送信される。
【0088】
これにより、例えば、事前に主通報先の人を代行できる人の端末アドレス、あるいは、主通報先の人が保持する予備の端末アドレスを従通知先アドレスとして登録しておくことにより、警報発生時の対応が迅速に行えるようになる。
本発明では、端末の操作者の要求により通報先を主通報先から従通報先に変更することもできる。このときは、端末から監視情報通報装置へ転送先設定メッセージTS1が送信され、監視情報通報装置は転送先設定メッセージTS1を受信すると、本テーブル内に設定されている従通知情報を有効とするように、通報先フラグを設定する。以後、通報メッセージMは従通報先アドレスへ送信される。これにより、例えば、予め端末の操作者が不在になることが分かっている場合などは、代わりとなる人の端末アドレスを従通報先アドレスとして登録しておくことにより、警報発生時の対応の遅れを防止できる。
【0089】
また、本発明では、監視情報通報装置から主通報先の端末へ送信した通報メッセージMの内容を、該端末の操作者つまり主通報先となる人が確認した時点で、内容確認応答メッセージMr2を監視情報通報装置へ返送するように構成している。このとき、該端末から本テーブルに設定されている内容確認応答監視時間内に内容確認応答メッセージMr2が返送されてこないときは、前記入出力部3経由で監視情報通報装置の運用者へ表示出力する。これにより、端末の操作者の人為的な理由で通報メッセージの内容確認をしていないことが分かり、例えば、監視情報通報装置の運用者は別な手段で通報する、あるいは、別な人へ通報するなどの対応を迅速に行うことができる。
【0090】
任意転送先情報は、端末の操作者が任意に指定したアドレスの端末へ通報メッセージを転送する際に使用される。前記転送設定部9は、端末から転送先設定メッセージTS2が送信されてきたときに、転送先設定メッセージTS2に含まれている転送先アドレスを、任意転送先アドレスの領域に設定する。以後、通報メッセージMは任意転送先アドレスの領域に設定されているアドレスへ送信される。これにより、例えば、端末の操作者が急に不在となることが分かった時などは、代理の人を調整して、その人の端末アドレスを任意転送先アドレスとして設定するなど、状況に応じて柔軟に通報先を柔軟に変更できるようになる。
【0091】
図16は、本発明の監視情報通報装置の確認応答待タイマーテーブルの構成である。
前記確認応答待タイマーテーブル23aの実施例であり、通報先アドレス毎にエントリが設けられる。本テーブルは、登録されるエントリの数を示すタイマー情報数k、および、エントリとなるk個のタイマー情報D(1)〜D(k)で構成されている。例えば、第1のエントリとなるタイマー情報D(1)は、到達確認応答待タイマー値D(1,a)、内容確認応答待タイマー値D(1,b)、タイマーカウンタD(1,c)、通報メッセージ通番D(1,d)および通報先アドレスD(1,e)で構成される。その他のエントリであるタイマー情報D(2)〜D(k)についても同様である。
【0092】
本テーブルは、監視情報通報装置500が通報先となる端末へ通報メッセージMを送信した際、該端末から返送される確認応答を監視するために設けられる。
まず、通報先となる端末が物理的に通信できる状態にあるか否かを確認するために、送信した通報メッセージMに対して端末から到達確認応答メッセージMr1が、規定時間内に返送されるか否かを監視する。そのための設定タイマー値が到達確認応答待タイマー値である。この到達確認応答待タイマー値が経過するまでに到達確認応答メッセージMr1が返送されないときは、該端末は何らかの理由で監視情報通報装置500とは通信できない状態にあると判断し、監視情報通報装置500は通報メッセージMの送信先を従来の主通報先から従通報先へ切り替える。
【0093】
次に、端末から到達確認応答メッセージMr1が規定時間内に返送された場合は、本テーブル内に設定されている内容確認応答待タイマー値の時間内に、内容確認応答メッセージMr2が該端末から返送されるか否かを監視する。規定時間内に返送されない場合は、端末操作者の人為的理由により通報メッセージの内容確認がなされていないと判断し、監視情報通報装置500へその旨表示出力して運用者へ通知する。
【0094】
タイマーカウンタは、監視時間の経過をカウントするための作業領域である。
通報メッセージ通番は、端末へ送信する通報メッセージを識別するための通しの番号で、この番号により送信された個々の通報メッセージが特定できる。到達確認応答待ちタイムアウト時に、同じ内容の通報メッセージを別な送信先へ送信する際に、通報メッセージログテーブル24から該当する通報メッセージを抽出するために使用する。
【0095】
図17は、本発明の監視情報通報装置の診断メッセージ送信タイマーテーブルの構成である。
前記診断メッセージ送信タイマーテーブル23bの実施例で、通報先アドレス毎にエントリが設けられる。本テーブルは、エントリ数を示すタイマー数s、および、エントリとなるs個のタイマー情報E(1)〜E(s)から構成されている。例えば、第1のエントリとなるタイマー情報E(1)は、設定タイマー値E(1,a)、タイマーカウンタE(1,b)および通報先アドレスE(1,c)で構成される。その他のエントリE(2)〜E(s)についても同様である。
【0096】
本テーブルは、監視情報通報装置500から通報先となる各端末へ所定の周期で診断メッセージH1を送信し、各端末側で監視情報通報装置500との間の通信状態をチェックするために使用する。エントリに設定されている設定タイマー値が示す時間内に、監視情報通報装置500から送信されてくる診断メッセージH1が端末で受信できない場合は、該端末と監視情報通報装置500との通信ができない状態にあると判断し、該端末は、端末の操作者へその旨表示出力して通知する。これにより、監視情報通報装置と端末との間の通信ができない状態になった場合も速やかに端末の操作者が認知でき、例えば、別な手段で監視情報通報装置の運用者へ連絡して通報先を代わりの人の端末へ変更してもらうなどして、警報が発生する前に対応の体制を調整することができ、警報発生時の対応遅れを防止できる。
【0097】
図18は、本発明の監視情報通報装置の診断メッセージ受信待タイマーテーブルの構成である。
前記診断メッセージ受信待タイマーテーブル23cの実施例で、通報先アドレス毎にエントリが設けられる。本テーブルは、登録されるエントリ数を示すタイマー数m、および、エントリとなるm個のタイマー情報F(1)〜F(m)から構成されている。例えば、第1のエントリとなるタイマー情報F(1)は、設定タイマー値F(1,a)、タイマーカウンタF(1,b)および通報先アドレスF(1,c)で構成される。その他のエントリF(2)〜F(m)についても同様である。
【0098】
本テーブルは、通報先となる各端末から端末毎に予め定められた周期で送信されてくる診断メッセージH2を監視するために使用するもので、監視情報通報装置500は、該端末から設定タイマー値が示す時間内に診断メッセージH2が受信されない場合は、該端末と監視情報通報装置500との通信ができない状態にあると判断し、以後の該端末への通報メッセージは、従通報先となる端末へ送信する。設定タイマー値の時間内に端末から診断メッセージH2が送信されてくれば、タイマーカウンタをリスタートする。これにより、監視情報通報装置と端末との間の通信が正常にできない状態を速やかに検出し、事前に通報先を代わりとなる通報先へ設定変更することにより、警報発生時の対応遅れを防止できる。
【0099】
図19は、本発明の監視情報通報装置の通報メッセージログテーブルの構成である。
前記通報メッセージログテーブル24の実施例で、本テーブルに登録されるエントリの数を示すログメッセージ数p、および、エントリとなるp個のログメッセージ情報G(1)〜G(p)から構成される。例えば、第1のエントリとなるログメッセージ情報G(1)は、送信時刻G(1,a)、通報メッセージ種別コードG(1,b)、通報メッセージ通番G(1,c)、警報レベル値G(1,d)および通報メッセージ文G(1,e)で構成される。その他のエントリG(2)〜G(p)についても同様である。
【0100】
本テーブルは、監視情報通報装置500が端末へ送信した通報メッセージMの内容を記憶しておくもので、監視情報通報装置500の運用者が、予め通報先情報テーブル22に登録していない通報先に対して追加して通報メッセージを送信したい場合に使用される。
監視情報通報装置500の運用者からの追加通報要求が入力されると、本テーブル内の情報が新しいものから順に一覧形式で表示出力され、運用者がその中から通報したい通報メッセージを選択して、さらに通報先のアドレスを入力することにより、選択された通報メッセージが指定されたアドレスの端末へ送信される。
【0101】
また、主通知先の端末へ通報メッセージMを送信したが、到達確認応答メッセージMr1が規定時間内に返送されなかった場合にも本テーブルは参照され、本テーブル内に記憶されている通報メッセージの中から通報メッセージ通番が同じものを抽出して、従通報先の端末宛に送信する。
本テーブルを設けることにより、例えば、発生した警報の影響範囲を判断の上、通報先を任意に追加して過去の通報メッセージも含めて通報することができ、警報への柔軟な対応が可能となる。
【0102】
図20は、本発明の端末の構成である。
受信部31は、監視情報通報装置500から送信されてくる各種メッセージをメッセージ記憶部41に格納する。
受信するメッセージの種類としては、通報メッセージ、診断メッセージ、端末からの転送設定メッセージに対する応答メッセージ、監視情報通報装置500からの通報停止メッセージがある。
【0103】
メッセージ管理部32は、監視情報通報装置500から送信されてきた通報メッセージを受信した時点で、到達確認応答メッセージMr1を監視情報通報装置500へ返送すると同時に、入出力部34経由で、端末200aの操作者へその旨表示出力する。そして、操作者から前記通報メッセージMの内容を確認した旨の入力があったときは、入出力部34経由でメッセージ管理部32に通知され、メッセージ管理部32は内容確認応答メッセージMr2を作成して、送信部33経由で監視情報通報装置500へ送信する。
【0104】
タイマー監視部35は、端末の初期起動時点で、診断メッセージ送信タイマー42および診断メッセージ受信待タイマー43をスタートする。
診断メッセージ送信タイマー42は、タイムアウトするとその旨タイマー監視部35へ通知する。タイマー監視部35はタイムアウトを通知されると、診断メッセージ送信タイマー42をリスタートすると同時に診断メッセージ送信部37へ通知する。診断メッセージ送信部37は診断メッセージH2を生成して、送信部33経由で監視情報通報装置500へ送信する。
【0105】
診断メッセージ受信待タイマー43は、監視情報通報装置500からの診断メッセージH1受信を、メッセージ管理部32経由で通知された時点で監視タイマーをリスタートする。また、監視情報通報装置500からの診断メッセージH1の受信が所定の時間途絶えた場合は、タイムアウトをタイマー監視部35に通知する。タイムアウトを通知されたタイマー監視部35は、診断異状処理部36へ通知し、診断異状処理部36は入出力部34経由で端末200aの操作者へその旨を表示出力する。
【0106】
端末200aの操作者から通報メッセージの転送設定要求が入力されたときは、入出力部34経由で通報転送設定部38へ通知される。
通報転送先設定部38は、入力された要求が通報先の主従切替要求のときは、転送設定要求メッセージTS1を送信部33経由で監視情報通報装置500へ送信する。転送設定要求メッセージTS1に対する応答メッセージTS1rが監視情報通報装置500から返送されてきたときは、受信部31経由でメッセージ記憶部41に格納された後、メッセージ管理部32により入出力部34経由で操作者へその旨表示出力される。
【0107】
通報転送先設定部38は、入力された要求が、操作者による任意転送先アドレス指定の場合は、転送設定要求メッセージTS2を送信部33経由で監視情報通報装置500へ送信する。転送設定メッセージTS2に対する応答メッセージTS2rが監視情報通報装置500から返送されてきたときは、受信部31経由でメッセージ記憶部41に格納された後、メッセージ管理部32により入出力部34経由で操作者へその旨表示出力される。
【0108】
端末200aの操作者が、通報メッセージの通報停止要求を入力した場合は、入出力部34経由で通報停止設定部39に通知される。通報停止設定部39は、通報停止要求メッセージSTP1を生成して、送信部33経由で監視情報通報装置500へ送信する。通報停止要求メッセージSTP1に対する応答メッセージSTP1rが監視情報通報装置500から返送されてきたときは、受信部31経由でメッセージ記憶部41に格納された後、メッセージ管理部32により入出力部34経由で操作者へその旨表示出力される。
【0109】
以上の本発明の実施例では、端末200a、200b、200cを用いて説明したが、端末の数は任意で、これに限定されない。また、ネットワーク400経由でメールサーバ300を介してメッセージの送受を行うことで説明したが、メールサーバは一台に限定されない。
上記の図12〜図20に示した本発明の構成には、処理の分割方法、テーブルの構成方法において様々な変形が考えられるが、本発明は同様に適用できる。
【0110】
上記の実施例において、主通報先から従通報先に切り替わった後、主通報先に復旧する手順については、復旧した端末から復旧を示す電子メール形式の復旧通知メッセージを送信して通知する、または、監視情報通報装置の運用者からの入力することにより実現できる。
また、従通報先または任意転送先に通報先を切り替えた後に通信異状を検出した場合の処理については、様々な方法が考えられるが、本発明の本質には影響しないため、その詳細は割愛する。
【0111】
(付記1) 監視システムが検出した監視情報をネットワークを介して端末へ通報する監視情報通報方法において、
前記監視システムから前記監視情報を受け取って前記端末へ通報する監視情報通報装置を設け、
前記監視情報通報装置は前記監視システムから受け取った前記監視情報を前記端末に表示出力するための通報メッセージに変換し、
前記通報メッセージの通常時の通報先となる主通報先のアドレス情報、および、前記主通報先へ送信できない場合の通報先となる従通報先のアドレス情報を保持し、
前記通報メッセージを主通報先アドレス情報が示す端末へ送信し、
前記端末は、前記通報メッセージを受信した時点で到達確認応答メッセージを返送し、
前記監視情報通報装置は、前記到達確認応答メッセージが所定の時間内に前記端末から返送されないときは、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、
ことを特徴とする監視情報通報方法。
【0112】
(付記2) 付記1に記載の監視情報の通報方法において、
前記監視情報は重要度を示す警報レベル値を含み、
前記監視情報通報装置は、前記主通報先アドレス情報毎に通報レベル値を設け、
前記警報レベル値が前記通報レベル値と同じかまたは高い値のときに、前記通報メッセージを前記主通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、
ことを特徴とする監視情報通報方法。
【0113】
(付記3) 付記1ないし付記2のいずれかに記載の監視情報通報方法において、
前記監視情報通報装置は、前記端末に対し、前記ネットワークの通信状態を監視するための第一の診断メッセージを所定の周期で送信し、
前記端末は、前記第一の診断メッセージを受信し、
前記第一の診断メッセージが所定の時間内に受信されないときは、前記端末の操作者へその旨通知する、
ことを特徴とする監視情報通報方法。
【0114】
(付記4) 付記1ないし付記3のいずれかに記載の監視情報通報方法において、
前記端末は、前記監視情報通報装置に対し、前記ネットワークの通信状態を確認するための第二の診断メッセージを所定の周期で送信し、
前記監視情報通報装置は、前記第二の診断メッセージが所定の時間内に受信されないときは、以後、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、
ことを特徴とする監視情報通報方法。
【0115】
(付記5) 付記1ないし付記4のいずれかに記載の監視情報通報方法において、
前記監視情報通報装置は、前記通報メッセージの転送先アドレスを前記主通報先毎に任意に設定できる転送先アドレス格納領域を備え、
前記端末は、前記端末の操作者から前記通報メッセージの第二の転送要求が入力された場合は、前記監視情報通報装置へ前記通報メッセージの転送先アドレスの設定を要求する第二の転送設定メッセージを送信し、
前記監視情報通報装置は、前記第二の転送先設定メッセージを受信したときは、前記第二の転送設定メッセージに含まれる転送先アドレス情報を、前記転送先アドレス格納領域に設定し、以後、前記通報メッセージを前記転送先アドレス格納領域に設定されたアドレスが示す端末へ送信する、
ことを特徴とする監視情報通報方法。
【0116】
(付記6) 監視システムから引き渡された監視情報を、ネットワークを介して端末へ通報する監視情報通報装置において、
前記監視システムから受け取った前記監視情報を前記端末に表示出力するための通報メッセージに変換する手段と、
前記通報メッセージの通常時の通報先となる主通報先のアドレス情報、および、前記主通報先へ送信できない場合の通報先となる従通報先のアドレス情報を保持する手段と、
前記通報メッセージを前記主通報先アドレス情報が示す端末へ送信する手段と、
前記端末から、前記通報メッセージを受信したことを示す到達確認応答メッセージが所定の時間内に返送されないときは、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する手段を備える
ことを特徴とする監視情報通報装置。
【0117】
(付記7) 付記6に記載の監視情報通報装置において、
前記監視情報から重要度を示す警報レベル値を抽出する手段と、
前記主通報先アドレス情報毎に通報レベル値を付与して保持する手段と、
前記警報レベル値が前記通報レベル値と同じかまたは高いときに、前記通報メッセージを前記主通報先アドレス情報が示す端末へ送信する手段を備える
ことを特徴とする監視情報通報装置。
【0118】
(付記8) 付記6または付記7のいずれかに記載の監視情報通報装置において、
前記端末から、前記通報メッセージの転送設定を要求する第一の転送設定メッセージを受信した場合は、以後、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する手段と、
前記通報メッセージの転送先アドレスを前記主通報先毎に任意に設定できる転送先アドレス格納領域と、
前記端末から、前記通報メッセージの転送先アドレスの設定を要求する第二の転送設定メッセージを受信した場合は、前記第二の転送設定メッセージに含まれる転送先アドレス情報を、前記転送先アドレス格納領域に設定する手段と、
以後、前記通報メッセージを前記転送先アドレス格納領域に設定されたアドレスが示す端末へ送信する手段とを備える
ことを特徴とする監視情報通報装置。
【0119】
(付記9) 付記6ないし付記8のいずれかに記載の監視情報通報装置において、
前記端末へ送信した前記通報メッセージを記憶する通報メッセージログテーブルと、
前記監視情報通報装置の運用者が、任意に指定した端末へ前記通報メッセージを送信するための任意の通報先アドレスを入力する手段と、
前記通報メッセージログテーブルに記憶されている通報メッセージ一覧を表示する手段と、
前記運用者が前記通報メッセージ一覧の中から通報メッセージを選択する手段と、
前記運用者が入力した通報先アドレスが示す端末へ前記選択された通報メッセージを送信する手段を備える
ことを特徴とする監視情報通報装置。
【0120】
(付記10) 監視システムが検出した監視情報を表示出力できる形式に変換した通報メッセージを、ネットワークを経由して受信する端末において、
前記通報メッセージを受信する手段と、
前記通報メッセージを受信した時点で到達確認応答メッセージを返送する手段と、
前記端末の操作者が前記通報メッセージの内容を確認した時点で内容確認応答メッセージを返送する手段と、
前記ネットワークの通信状態を確認するために所定の周期で送信されてくる第一の診断メッセージを受信する手段と、
前記第一の診断メッセージが所定の時間内に受信されないときは、前記端末の操作者へその旨通知する手段を備える
ことを特徴とする端末。
【0121】
(付記11) 付記10に記載の端末において、
前記ネットワークの通信状態を監視するための第二の診断メッセージを所定の周期で送信する手段と、
前記端末の操作者から前記通報メッセージに対する第一の転送要求が入力された場合は、前記通報メッセージの転送設定を要求する第一の転送設定メッセージを送信する手段と、
前記端末の操作者から前記通報メッセージに対する第二の転送要求が入力された場合は、前記通報メッセージの転送先アドレスの設定を要求する第二の転送設定メッセージを送信する手段と、
前記端末の操作者から前記通報メッセージの送信を停止するための通報停止要求が入力された場合は、通報停止要求メッセージを送信する手段と、
前記通報メッセージの送信を停止する旨の通報停止通知メッセージを受信した場合は、その旨前記端末の操作者へ通知する手段を備える
ことを特徴とする端末。
【0122】
【発明の効果】
本発明は、監視システムから引き渡された警報をネットワークを介して端末へ通報する監視情報通報装置を設け、監視情報通報装置と端末間の通信状況を常時監視し、通信不可の状態が検出されたときは速やかに代わりの通報先に切り替えて通報するようにした。また、警報の通報先を警報の重要度に応じてレベル分けして管理し、警報の内容に応じて適切な通報先の選定が行えるように構成した。
【0123】
これにより、ネットワークなどの通信環境の状況により警報の通報が遅延するのを予防し、警報の重要度に応じた適切な通報が可能となり、警報への迅速な対応と監視システムの効率的な運用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視情報通報方法
【図2】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(1)
【図3】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(2)
【図4】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(3)
【図5】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(4)
【図6】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(5)
【図7】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(6)
【図8】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(7)
【図9】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(8)
【図10】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(9)
【図11】本発明の監視情報通報方法による転送シーケンス(10)
【図12】本発明による監視情報通報装置の構成
【図13】本発明による監視情報通報装置の通報対象機器テーブルの構成
【図14】本発明による監視情報通報装置の通報メッセージテーブルの構成
【図15】本発明による監視情報通報装置の通報先情報テーブルの構成
【図16】本発明による監視情報通報装置の確認応答待タイマーテーブルの構成
【図17】本発明による監視情報通報装置の診断メッセージ送信タイマーテーブルの構成
【図18】本発明による監視情報通報装置の診断メッセージ受信待タイマーテーブルの構成
【図19】本発明による監視情報通報装置の通報メッセージログテーブルの構成
【図20】本発明による端末の構成
【図21】従来技術の監視情報通報方法
【符号の説明】
1 警報受信判定部
2 通報メッセージ編集部
3 入出力部
4 通報メッセージ管理部
5 送信部
6 受信部
7 タイマー監視部
8 診断メッセージ送信部
9 転送設定部
10 停止設定部
11 追加通報設定部
20 通報対象機器テーブル
21 通報メッセージテーブル
22 通報先情報テーブル
23a 確認応答待タイマーテーブル
23b 診断メッセージ送信タイマーテーブル
23c 診断メッセージ受信待タイマーテーブル
24通報メッセージログテーブル
31受信部
32メッセージ管理部
33送信部
34入出力部
35 タイマー監視部
36診断メッセージ異状処理部
37診断メッセージ送信部
38通報転送設定部
39通報停止設定部
41メッセージ記憶部
42 診断メッセージ送信タイマー
43診断メッセージ受信待タイマー
100監視システム
100a,100b,100c 監視対象
200a,200b,200c 端末
300メールサーバ
400ネットワーク
500 監視情報通報装置

Claims (5)

  1. 監視システムが検出した監視情報をネットワークを介して端末へ通報する監視情報通報方法において、
    前記監視システムから前記監視情報を受け取って前記端末へ通報する監視情報通報装置を設け、
    前記監視情報通報装置は前記監視システムから受け取った前記監視情報を前記端末に表示出力できる形式のメッセージに変換して通報メッセージとし、
    前記通報メッセージの通常時の通報先となる主通報先のアドレス情報、および、前記主通報先へ通信できない状態のときの通報先となる従通報先のアドレス情報を保持し、
    前記通報メッセージを主通報先アドレス情報が示す端末へ送信し、
    前記端末は、前記通報メッセージを受信した時点で到達確認応答メッセージを返送し、
    前記監視情報通報装置は、前記到達確認応答メッセージが所定の時間内に前記端末から返送されないときは、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、
    ことを特徴とする監視情報通報方法。
  2. 請求項1に記載の監視情報の通報方法において、
    前記監視情報は重要度を示す警報レベル値を含み、
    前記監視情報通報装置は、前記主通報先アドレス情報毎に通報レベル値を設け、
    前記警報レベル値が前記通報レベル値と同じまたは高いときに、前記通報メッセージを前記主通報先アドレス情報が示す端末へ送信する、
    ことを特徴とする監視情報通報方法。
  3. 請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の監視情報通報方法において、
    前記監視情報通報装置は、前記端末に対し、前記ネットワークの通信状態を監視するための診断メッセージを所定の周期で送信し、
    前記端末は前記診断メッセージを受信し、
    前記診断メッセージが所定の時間内に受信されないときは、前記端末の操作者へその旨通知する、
    ことを特徴とする監視情報通報方法。
  4. 監視システムから引き渡された監視情報を、ネットワークを介して端末へ通報する監視情報通報装置において、
    前記監視システムから受け取った前記監視情報を前記端末に表示出力するための通報メッセージに変換する手段と、
    前記通報メッセージの通常時の通報先となる主通報先のアドレス情報、および、前記主通報先へ送信できない場合の通報先となる従通報先のアドレス情報を保持する手段と、
    前記通報メッセージを前記主通報先アドレス情報が示す端末へ送信する手段と、
    前記端末から、前記通報メッセージを受信したことを示す到達確認応答メッセージが所定の時間内に返送されないときは、前記通報メッセージを前記従通報先アドレス情報が示す端末へ送信する手段を備える
    ことを特徴とする監視情報通報装置。
  5. 監視システムが検出した監視情報を表示出力できる形式に変換した通報メッセージを、ネットワークを経由して受信する端末において、
    前記通報メッセージを受信する手段と、
    前記通報メッセージを受信した時点で到達確認応答メッセージを返送する手段と、
    前記端末の操作者が前記通報メッセージの内容を確認した時点で内容確認応答メッセージを返送する手段と、
    前記ネットワークの通信状態を確認するために所定の周期で送信されてくる診断メッセージを受信する手段と、
    前記診断メッセージが所定の時間内に受信されないときは、前記端末の操作者へその旨通知する手段を備える
    ことを特徴とする端末。
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