JP2004282595A - 画像管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者情報および検査情報を含む属性情報を、医用画像とは別個に取得された関連画像に効率よく付与する。
【解決手段】画像サーバ3に保管されたDICOM形式の医用画像をパソコン1に読み出してモニタに表示する。表示した医用画像の患者を撮影することにより取得した関連画像を記憶したデジタルカメラ6をパソコン1に接続し、関連画像をパソコン1に取り込む。表示している医用画像に付与された属性情報を関連画像に付与し、さらに関連画像をDICOM形式に変換して、画像サーバ3に保管する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像サーバ3に保管されたDICOM形式の医用画像をパソコン1に読み出してモニタに表示する。表示した医用画像の患者を撮影することにより取得した関連画像を記憶したデジタルカメラ6をパソコン1に接続し、関連画像をパソコン1に取り込む。表示している医用画像に付与された属性情報を関連画像に付与し、さらに関連画像をDICOM形式に変換して、画像サーバ3に保管する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、とくにDICOM形式等の所定形式を有する医用画像を管理する画像管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より医用画像の分野において、病院内の画像サーバに患者の放射線画像等の医用画像を保管し、医師が所有するパソコン等の端末装置からの要求に応じて、医用画像をその端末装置に転送して表示するようにしたシステムが用いられている。このようなシステムにおいては、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)装置、CT(コンピュータ断層像撮影)装置、MRI(磁気共鳴像撮影)装置等の入力モダリティにおいて患者を撮影することにより得られた医用画像に、氏名、ID、性別、生年月日等の患者の個人情報である患者情報および医用画像を観察することによる医師の所見、検査の結果、検査年月日等の検査情報等を属性情報として付与して、患者毎または検査毎にまとめて画像サーバに医用画像を保管している。ここで、医用画像のファイル形式としては、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine )形式が用いられている。DICOM形式は属性情報を付与する形式となっているため、医用画像の保管管理に適した形式である。
【0003】
また、交通事故の患者のように外傷がみられる場合には、上記医用画像の他に、デジタルカメラ等により患者の外観を撮影することにより患者の画像(以下関連画像とする)を得、これを医用画像とともに画像サーバに保管して管理している。このように、医用画像のみならず関連画像を保管しておけば、患者の外観の把握や治癒の程度の把握が容易となる。また、訴訟等があった場合にも医用画像のみならず関連画像を証拠として用いることが可能となる。
【0004】
一方、業務上の記録データにマルチメディアデータを関連付け、記録データを一覧表示した際に、その一覧にマルチメディアデータが関連付けられた記録データが含まれている場合に、その旨を表すマークを表示し、表示されたマークを指定することによりその記録データに関連付けられたマルチメディアデータを再生するようにしたシステムが提案されている(特許文献1参照)。このようなシステムにおいて、記録データを患者の属性情報とし、マルチメディアデータを医用画像および関連画像とすれば、属性情報に付与されたマークを指示することにより、その属性情報が付与された医用画像および関連画像を再生することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−132561号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記医用画像はDICOM形式を有し、属性情報が標準的に付与されるが、デジタルカメラ等により得た関連画像はDICOM形式ではなく、また属性情報が付与されていないため、医用画像と同じように関連画像を参照するためには、関連画像をDICOM形式に変換して属性情報を付与する必要がある。しかしながら、関連画像に属性情報を付与するためには、属性情報をマニュアル入力する必要があるため、多忙なときにはその作業が非常に面倒である。また、誤った属性情報を入力してしまい、関連画像に全く別の患者の属性情報が付与されてしまうおそれもある。このため、誤った属性情報を入力していないかのチェックを入念に行う必要があり、その結果、関連画像への属性情報の付与が非常に効率が悪いものとなっていた。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、医用画像とは別個に取得された関連画像に属性情報を効率よく付与することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像管理装置は、撮影した患者の患者情報を含む属性情報が付与された、所定形式の医用画像から該属性情報を読み出す属性情報読出手段と、
前記医用画像を得た患者と同一患者に関連し、前記属性情報が未付与の関連画像に前記読み出した属性情報を付与する属性情報付与手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
「患者情報」とは、患者の氏名、ID、性別、生年月日、住所、電話番号等の患者の個人的な情報をいう。
【0010】
「所定形式」としては、医用画像に用いられている形式であればいかなるものであってもよく、例えば上述したDICOM形式を用いることができる。
【0011】
なお、本発明による画像管理装置においては、前記属性情報は、前記患者の検査情報を含むものであってもよい。
【0012】
「検査情報」とは、検査年月日、医用画像を観察することによる医師の所見や、異常部位の場所等、検査により得られる種々の情報をいう。
【0013】
また、本発明による画像管理装置においては、前記関連画像が前記所定形式とは異なる形式である場合、前記属性情報付与手段を、前記関連画像を前記所定形式に変換する手段としてもよい。
【0014】
また、本発明による画像管理装置においては、外部装置に記憶された前記関連画像を読み出す画像読出手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0015】
「外部装置」としては、関連画像を保管しているものであれば、デジタルカメラ、FD、CD−R、DVD−R、ハードディスク、メモリカード等のリムーバブルメディア、パソコン、ネットワーク接続された画像サーバ等、いかなる装置を用いることができる。
【0016】
また、本発明による画像管理装置においては、複数の患者についての複数の医用画像を保管する画像サーバから、所望とする患者の医用画像を読み出して表示する表示手段をさらに備えるものとし、
前記属性情報読出手段を、前記表示手段に表示された医用画像から属性情報を読み出す手段としてもよい。
【0017】
また、本発明による画像管理装置においては、前記属性情報が付与された関連画像および前記医用画像を保管する保管手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0018】
「保管手段」としては、FD、CD−R、DVD−R、メモリカード等のリムーバブルメディア、ハードディスク、パソコン、ネットワーク接続された画像サーバ等、いかなる手段を用いることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、属性情報読出手段が所定形式の医用画像から属性情報を読み出し、属性情報付与手段が読み出した属性情報を関連画像に付与する。このため、属性情報をマニュアル入力する必要がなくなり、これにより入力ミスを防止できるとともに、入力された属性情報を確認する必要がなくなって、効率よく属性情報を関連画像に付与できる。
【0020】
また、関連画像が所定形式とは異なる場合には、関連画像を所定形式に変換することにより、医用画像と関連画像との形式を適合させることができ、その結果、関連画像を医用画像と同じように取り扱うことが可能となる。
【0021】
また、外部装置に記憶された関連画像を読み出すことにより、本発明の画像管理装置以外の場所に保管された関連画像に、医用画像に付与された属性情報を付与できる。
【0022】
また、画像サーバから所望とする患者の医用画像を表示し、表示された医用画像から属性情報を読み出すことにより、医用画像を目視により確認してから関連画像に属性情報を付与できるため、属性情報を付与する関連画像を得た患者の確認を確実に行うことができる。
【0023】
また、属性情報が付与された関連画像を保管手段に保管しておくことにより、後から関連画像を参照することが容易となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による画像管理装置を適用した医用画像保管システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による医用画像保管システムは、画像管理装置としての機能を有するパソコン1と、医用画像および関連画像を保管する画像サーバ3と、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)装置、CT(コンピュータ断層像撮影)装置、MRI(磁気共鳴像撮影)装置等の医用画像を生成する複数の入力モダリティ5とがネットワーク2を介して接続されて構成される。
【0025】
また、パソコン1にはデジタルカメラ6が例えばUSBケーブル7により接続される。デジタルカメラ6には、付属のメモリカードに患者の外観を表す関連画像が記憶されており、デジタルカメラ6とパソコン1とを接続することにより、パソコン1がデジタルカメラ6から関連画像を読み出す。
【0026】
画像サーバ3には、入力モダリティ5が生成した医用画像およびパソコン1が送信した関連画像がネットワーク2を介して送信されて保管される。また、入力モダリティ5においてはDICOM形式の医用画像が生成され、その医用画像には、医用画像を取得した患者の氏名、ID、性別、生年月日等の患者情報および医用画像を観察することによる医師の所見、検査の結果、検査年月日等の検査結果を表す検査情報が付与される。したがって、画像サーバ3に保管された医用画像は患者情報および検査情報を含む属性情報が付与されたものとなっている。なお、関連画像にも後述するようにパソコン1において属性情報が付与される。
【0027】
また、画像サーバ3は、ネットワーク2を介して送信された医用画像および関連画像を患者毎または検査毎にまとめて保管する。具体的には、患者毎または検査毎にフォルダを作成し、そのフォルダに対応する患者情報および検査情報が付与された医用画像および関連画像を保管する。
【0028】
図2はパソコン1の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、パソコン1は、パソコン1の制御を行うCPU11と、パソコン1を画像管理装置として動作させるためのプログラム、デジタルカメラ6から関連画像を取り込むためのプログラムおよび画像を表示するためのビューアプログラムを含むCPU11の動作プログラム並びに医用画像、関連画像等の各種情報を記憶するための記憶手段であるハードディスク12と、プログラム実行時の作業領域となるRAM13と、USBケーブル7を接続するためのUSBインターフェース14と、ネットワーク2に接続するためのネットワークインターフェース15と、各種入力を行うためのキーボード、マウス等からなる入力部16と、種々の表示を行うモニタ17とから構成されている。
【0029】
そしてCPU11がハードディスク12から画像管理装置のプログラムを読み出して実行することにより、CPU11が属性情報読出手段、属性情報付与手段、画像読出手段として機能する。また、画像サーバ3が保管手段として、モニタ17が表示手段として機能する。
【0030】
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図3は本実施形態において行われる処理を模式的に示す図、図4は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、画像サーバ3には入力モダリティ5が生成した属性情報が付与された医用画像が保管されているものとする。
【0031】
CPU11は、オペレータによる医用画像の表示の指示が入力部16により行われたか否かを監視しており(ステップS1)、ステップS1が肯定されると、指示のあった医用画像を画像サーバ3から読み出し(ステップS2)、モニタ17に表示する(ステップS3)。
【0032】
続いて、CPU11はUSBインターフェース14にUSBケーブル7を介してデジタルカメラ6が接続されたか否かの監視を開始し(ステップS4)、ステップS4が肯定されると、デジタルカメラ6のメモリカードに記憶されている関連画像をUSBインターフェース14を介して読み出し(ステップS5)、ハードディスク12に一時的に記憶する(ステップS6)。なお、この際、デジタルカメラ6のメモリカードに記憶されている関連画像のサムネイル画像の一覧を作成してモニタ17に表示し、読み出す関連画像をオペレータに選択させるようにしてもよい。
【0033】
なお、読み出した関連画像には、デジタルカメラ6の規格に適合した撮影日時や撮影情報等の付帯情報が付与されているため、CPU11は関連画像から付帯情報を削除し(ステップS7)、関連画像をデジタルカメラ6の規格に適合した形式からDICOM形式に変換する(ステップS8)。さらにモニタ17に表示している医用画像に付与された属性情報を読み出し(ステップS9)、読み出した属性情報を付帯情報に代えて関連画像に付与する(ステップS10)。そして、属性情報が付与された関連画像を、ネットワークインターフェース15を介してネットワーク2経由で画像サーバ3に送信し(ステップS11)、処理を終了する。
【0034】
このように、本実施形態においては、モニタ17に表示している医用画像に付与された属性情報を読み出し、これを関連画像に付与しているため、関連画像に属性情報を付与する際に属性情報をマニュアル入力する必要がなくなり、これにより、入力ミスを防止できるとともに、入力された属性情報を確認する必要がなくなって、属性情報を効率よく関連画像に付与できる。
【0035】
また、関連画像を医用画像と同様のDICOM形式に変換しているため、医用画像と関連画像との形式を適合させることができ、その結果、関連画像を医用画像と同じように取り扱うことが可能となる。
【0036】
また、画像サーバ3から所望とする患者の医用画像を読み出してモニタ17に表示し、表示された医用画像から属性情報を読み出すことにより、医用画像を目視により確認してから関連画像に属性情報を付与できるため、属性情報を付与する関連画像を得た患者の確認を確実に行うことができる。
【0037】
また、属性情報が付与された関連画像を画像サーバ3に保管しておくことにより、後から関連画像を参照することが容易となる。
【0038】
なお、上記実施形態においては、デジタルカメラ6から関連画像を読み出してパソコン1に入力しているが、FD、CD−R、DVD−R、ハードディスク、単体のメモリカード等のリムーバブルメディア、ネットワーク接続された画像サーバ等に記録または保管された関連画像を読み出してパソコン1に入力してもよい。
【0039】
また、パソコン1とデジタルカメラ6との接続をUSBケーブル7を用いて行っているが、接続のインターフェースはUSBに限定されるものではなく、IEEE1394等の有線インターフェースの他、ブルーツース、無線LAN等の無線インターフェースを用いてもよい。
【0040】
また、上記実施形態においては、モニタ17に医用画像を表示し、表示されている医用画像の属性情報を関連画像に付与しているが、画像サーバ3から複数の患者についての属性情報のみを読み出して属性情報のリストをモニタ17に表示し、このリストからオペレータが選択した属性情報を関連画像に付与してもよい。また、属性情報を読み出す医用画像が画像サーバ3に保管されていない場合には、モニタ17に属性情報の入力を受け付ける画面を表示し、オペレータに属性情報を入力させ、入力された属性情報を関連画像に付与してもよい。
【0041】
また、画像サーバ3に保管されているすべての患者の医用画像をパソコン1に読み出し、図5に示すように、患者の氏名、ID、性別および生年月日等の患者情報をフォルダ名としたフォルダをモニタ17に表示し、さらに関連画像のサムネイル画像の一覧20をモニタ17に表示し、オペレータが各患者のフォルダに関連画像のサムネイル画像をドラッグアンドドロップすることにより、関連画像にそのフォルダの患者の属性情報を付与するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像管理装置を適用した医用画像保管システムの構成を示す概略ブロック図
【図2】パソコンの構成を示す概略ブロック図
【図3】本実施形態において行われる処理を模式的に示す図
【図4】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【図5】患者毎に分類されたフォルダおよび関連画像のサムネイル画像の一覧が表示された状態を示す図
【符号の説明】
1 パソコン
2 ネットワーク
3 画像サーバ
5 入力モダリティ
6 デジタルカメラ
7 USBケーブル
11 CPU
12 ハードディスク
13 RAM
14 USBインタフェース
15 ネットワークインタフェース
16 入力部
17 モニタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、とくにDICOM形式等の所定形式を有する医用画像を管理する画像管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より医用画像の分野において、病院内の画像サーバに患者の放射線画像等の医用画像を保管し、医師が所有するパソコン等の端末装置からの要求に応じて、医用画像をその端末装置に転送して表示するようにしたシステムが用いられている。このようなシステムにおいては、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)装置、CT(コンピュータ断層像撮影)装置、MRI(磁気共鳴像撮影)装置等の入力モダリティにおいて患者を撮影することにより得られた医用画像に、氏名、ID、性別、生年月日等の患者の個人情報である患者情報および医用画像を観察することによる医師の所見、検査の結果、検査年月日等の検査情報等を属性情報として付与して、患者毎または検査毎にまとめて画像サーバに医用画像を保管している。ここで、医用画像のファイル形式としては、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine )形式が用いられている。DICOM形式は属性情報を付与する形式となっているため、医用画像の保管管理に適した形式である。
【0003】
また、交通事故の患者のように外傷がみられる場合には、上記医用画像の他に、デジタルカメラ等により患者の外観を撮影することにより患者の画像(以下関連画像とする)を得、これを医用画像とともに画像サーバに保管して管理している。このように、医用画像のみならず関連画像を保管しておけば、患者の外観の把握や治癒の程度の把握が容易となる。また、訴訟等があった場合にも医用画像のみならず関連画像を証拠として用いることが可能となる。
【0004】
一方、業務上の記録データにマルチメディアデータを関連付け、記録データを一覧表示した際に、その一覧にマルチメディアデータが関連付けられた記録データが含まれている場合に、その旨を表すマークを表示し、表示されたマークを指定することによりその記録データに関連付けられたマルチメディアデータを再生するようにしたシステムが提案されている(特許文献1参照)。このようなシステムにおいて、記録データを患者の属性情報とし、マルチメディアデータを医用画像および関連画像とすれば、属性情報に付与されたマークを指示することにより、その属性情報が付与された医用画像および関連画像を再生することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−132561号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記医用画像はDICOM形式を有し、属性情報が標準的に付与されるが、デジタルカメラ等により得た関連画像はDICOM形式ではなく、また属性情報が付与されていないため、医用画像と同じように関連画像を参照するためには、関連画像をDICOM形式に変換して属性情報を付与する必要がある。しかしながら、関連画像に属性情報を付与するためには、属性情報をマニュアル入力する必要があるため、多忙なときにはその作業が非常に面倒である。また、誤った属性情報を入力してしまい、関連画像に全く別の患者の属性情報が付与されてしまうおそれもある。このため、誤った属性情報を入力していないかのチェックを入念に行う必要があり、その結果、関連画像への属性情報の付与が非常に効率が悪いものとなっていた。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、医用画像とは別個に取得された関連画像に属性情報を効率よく付与することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像管理装置は、撮影した患者の患者情報を含む属性情報が付与された、所定形式の医用画像から該属性情報を読み出す属性情報読出手段と、
前記医用画像を得た患者と同一患者に関連し、前記属性情報が未付与の関連画像に前記読み出した属性情報を付与する属性情報付与手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
「患者情報」とは、患者の氏名、ID、性別、生年月日、住所、電話番号等の患者の個人的な情報をいう。
【0010】
「所定形式」としては、医用画像に用いられている形式であればいかなるものであってもよく、例えば上述したDICOM形式を用いることができる。
【0011】
なお、本発明による画像管理装置においては、前記属性情報は、前記患者の検査情報を含むものであってもよい。
【0012】
「検査情報」とは、検査年月日、医用画像を観察することによる医師の所見や、異常部位の場所等、検査により得られる種々の情報をいう。
【0013】
また、本発明による画像管理装置においては、前記関連画像が前記所定形式とは異なる形式である場合、前記属性情報付与手段を、前記関連画像を前記所定形式に変換する手段としてもよい。
【0014】
また、本発明による画像管理装置においては、外部装置に記憶された前記関連画像を読み出す画像読出手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0015】
「外部装置」としては、関連画像を保管しているものであれば、デジタルカメラ、FD、CD−R、DVD−R、ハードディスク、メモリカード等のリムーバブルメディア、パソコン、ネットワーク接続された画像サーバ等、いかなる装置を用いることができる。
【0016】
また、本発明による画像管理装置においては、複数の患者についての複数の医用画像を保管する画像サーバから、所望とする患者の医用画像を読み出して表示する表示手段をさらに備えるものとし、
前記属性情報読出手段を、前記表示手段に表示された医用画像から属性情報を読み出す手段としてもよい。
【0017】
また、本発明による画像管理装置においては、前記属性情報が付与された関連画像および前記医用画像を保管する保管手段をさらに備えるものとしてもよい。
【0018】
「保管手段」としては、FD、CD−R、DVD−R、メモリカード等のリムーバブルメディア、ハードディスク、パソコン、ネットワーク接続された画像サーバ等、いかなる手段を用いることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、属性情報読出手段が所定形式の医用画像から属性情報を読み出し、属性情報付与手段が読み出した属性情報を関連画像に付与する。このため、属性情報をマニュアル入力する必要がなくなり、これにより入力ミスを防止できるとともに、入力された属性情報を確認する必要がなくなって、効率よく属性情報を関連画像に付与できる。
【0020】
また、関連画像が所定形式とは異なる場合には、関連画像を所定形式に変換することにより、医用画像と関連画像との形式を適合させることができ、その結果、関連画像を医用画像と同じように取り扱うことが可能となる。
【0021】
また、外部装置に記憶された関連画像を読み出すことにより、本発明の画像管理装置以外の場所に保管された関連画像に、医用画像に付与された属性情報を付与できる。
【0022】
また、画像サーバから所望とする患者の医用画像を表示し、表示された医用画像から属性情報を読み出すことにより、医用画像を目視により確認してから関連画像に属性情報を付与できるため、属性情報を付与する関連画像を得た患者の確認を確実に行うことができる。
【0023】
また、属性情報が付与された関連画像を保管手段に保管しておくことにより、後から関連画像を参照することが容易となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による画像管理装置を適用した医用画像保管システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による医用画像保管システムは、画像管理装置としての機能を有するパソコン1と、医用画像および関連画像を保管する画像サーバ3と、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)装置、CT(コンピュータ断層像撮影)装置、MRI(磁気共鳴像撮影)装置等の医用画像を生成する複数の入力モダリティ5とがネットワーク2を介して接続されて構成される。
【0025】
また、パソコン1にはデジタルカメラ6が例えばUSBケーブル7により接続される。デジタルカメラ6には、付属のメモリカードに患者の外観を表す関連画像が記憶されており、デジタルカメラ6とパソコン1とを接続することにより、パソコン1がデジタルカメラ6から関連画像を読み出す。
【0026】
画像サーバ3には、入力モダリティ5が生成した医用画像およびパソコン1が送信した関連画像がネットワーク2を介して送信されて保管される。また、入力モダリティ5においてはDICOM形式の医用画像が生成され、その医用画像には、医用画像を取得した患者の氏名、ID、性別、生年月日等の患者情報および医用画像を観察することによる医師の所見、検査の結果、検査年月日等の検査結果を表す検査情報が付与される。したがって、画像サーバ3に保管された医用画像は患者情報および検査情報を含む属性情報が付与されたものとなっている。なお、関連画像にも後述するようにパソコン1において属性情報が付与される。
【0027】
また、画像サーバ3は、ネットワーク2を介して送信された医用画像および関連画像を患者毎または検査毎にまとめて保管する。具体的には、患者毎または検査毎にフォルダを作成し、そのフォルダに対応する患者情報および検査情報が付与された医用画像および関連画像を保管する。
【0028】
図2はパソコン1の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、パソコン1は、パソコン1の制御を行うCPU11と、パソコン1を画像管理装置として動作させるためのプログラム、デジタルカメラ6から関連画像を取り込むためのプログラムおよび画像を表示するためのビューアプログラムを含むCPU11の動作プログラム並びに医用画像、関連画像等の各種情報を記憶するための記憶手段であるハードディスク12と、プログラム実行時の作業領域となるRAM13と、USBケーブル7を接続するためのUSBインターフェース14と、ネットワーク2に接続するためのネットワークインターフェース15と、各種入力を行うためのキーボード、マウス等からなる入力部16と、種々の表示を行うモニタ17とから構成されている。
【0029】
そしてCPU11がハードディスク12から画像管理装置のプログラムを読み出して実行することにより、CPU11が属性情報読出手段、属性情報付与手段、画像読出手段として機能する。また、画像サーバ3が保管手段として、モニタ17が表示手段として機能する。
【0030】
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図3は本実施形態において行われる処理を模式的に示す図、図4は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、画像サーバ3には入力モダリティ5が生成した属性情報が付与された医用画像が保管されているものとする。
【0031】
CPU11は、オペレータによる医用画像の表示の指示が入力部16により行われたか否かを監視しており(ステップS1)、ステップS1が肯定されると、指示のあった医用画像を画像サーバ3から読み出し(ステップS2)、モニタ17に表示する(ステップS3)。
【0032】
続いて、CPU11はUSBインターフェース14にUSBケーブル7を介してデジタルカメラ6が接続されたか否かの監視を開始し(ステップS4)、ステップS4が肯定されると、デジタルカメラ6のメモリカードに記憶されている関連画像をUSBインターフェース14を介して読み出し(ステップS5)、ハードディスク12に一時的に記憶する(ステップS6)。なお、この際、デジタルカメラ6のメモリカードに記憶されている関連画像のサムネイル画像の一覧を作成してモニタ17に表示し、読み出す関連画像をオペレータに選択させるようにしてもよい。
【0033】
なお、読み出した関連画像には、デジタルカメラ6の規格に適合した撮影日時や撮影情報等の付帯情報が付与されているため、CPU11は関連画像から付帯情報を削除し(ステップS7)、関連画像をデジタルカメラ6の規格に適合した形式からDICOM形式に変換する(ステップS8)。さらにモニタ17に表示している医用画像に付与された属性情報を読み出し(ステップS9)、読み出した属性情報を付帯情報に代えて関連画像に付与する(ステップS10)。そして、属性情報が付与された関連画像を、ネットワークインターフェース15を介してネットワーク2経由で画像サーバ3に送信し(ステップS11)、処理を終了する。
【0034】
このように、本実施形態においては、モニタ17に表示している医用画像に付与された属性情報を読み出し、これを関連画像に付与しているため、関連画像に属性情報を付与する際に属性情報をマニュアル入力する必要がなくなり、これにより、入力ミスを防止できるとともに、入力された属性情報を確認する必要がなくなって、属性情報を効率よく関連画像に付与できる。
【0035】
また、関連画像を医用画像と同様のDICOM形式に変換しているため、医用画像と関連画像との形式を適合させることができ、その結果、関連画像を医用画像と同じように取り扱うことが可能となる。
【0036】
また、画像サーバ3から所望とする患者の医用画像を読み出してモニタ17に表示し、表示された医用画像から属性情報を読み出すことにより、医用画像を目視により確認してから関連画像に属性情報を付与できるため、属性情報を付与する関連画像を得た患者の確認を確実に行うことができる。
【0037】
また、属性情報が付与された関連画像を画像サーバ3に保管しておくことにより、後から関連画像を参照することが容易となる。
【0038】
なお、上記実施形態においては、デジタルカメラ6から関連画像を読み出してパソコン1に入力しているが、FD、CD−R、DVD−R、ハードディスク、単体のメモリカード等のリムーバブルメディア、ネットワーク接続された画像サーバ等に記録または保管された関連画像を読み出してパソコン1に入力してもよい。
【0039】
また、パソコン1とデジタルカメラ6との接続をUSBケーブル7を用いて行っているが、接続のインターフェースはUSBに限定されるものではなく、IEEE1394等の有線インターフェースの他、ブルーツース、無線LAN等の無線インターフェースを用いてもよい。
【0040】
また、上記実施形態においては、モニタ17に医用画像を表示し、表示されている医用画像の属性情報を関連画像に付与しているが、画像サーバ3から複数の患者についての属性情報のみを読み出して属性情報のリストをモニタ17に表示し、このリストからオペレータが選択した属性情報を関連画像に付与してもよい。また、属性情報を読み出す医用画像が画像サーバ3に保管されていない場合には、モニタ17に属性情報の入力を受け付ける画面を表示し、オペレータに属性情報を入力させ、入力された属性情報を関連画像に付与してもよい。
【0041】
また、画像サーバ3に保管されているすべての患者の医用画像をパソコン1に読み出し、図5に示すように、患者の氏名、ID、性別および生年月日等の患者情報をフォルダ名としたフォルダをモニタ17に表示し、さらに関連画像のサムネイル画像の一覧20をモニタ17に表示し、オペレータが各患者のフォルダに関連画像のサムネイル画像をドラッグアンドドロップすることにより、関連画像にそのフォルダの患者の属性情報を付与するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像管理装置を適用した医用画像保管システムの構成を示す概略ブロック図
【図2】パソコンの構成を示す概略ブロック図
【図3】本実施形態において行われる処理を模式的に示す図
【図4】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【図5】患者毎に分類されたフォルダおよび関連画像のサムネイル画像の一覧が表示された状態を示す図
【符号の説明】
1 パソコン
2 ネットワーク
3 画像サーバ
5 入力モダリティ
6 デジタルカメラ
7 USBケーブル
11 CPU
12 ハードディスク
13 RAM
14 USBインタフェース
15 ネットワークインタフェース
16 入力部
17 モニタ
Claims (6)
- 撮影した患者の患者情報を含む属性情報が付与された、所定形式の医用画像から該属性情報を読み出す属性情報読出手段と、
前記医用画像を得た患者と同一患者に関連し、前記属性情報が未付与の関連画像に前記読み出した属性情報を付与する属性情報付与手段とを備えたことを特徴とする画像管理装置。 - 前記属性情報が、前記患者の検査情報を含むことを特徴とする請求項1記載の画像管理装置。
- 前記関連画像が前記所定形式とは異なる形式である場合、前記属性情報付与手段は、前記関連画像を前記所定形式に変換する手段であることを特徴とする請求項1または2記載の画像管理装置。
- 外部装置に記憶された前記関連画像を読み出す画像読出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像管理装置。
- 複数の患者についての複数の医用画像を保管する画像サーバから、所望とする患者の医用画像を読み出して表示する表示手段をさらに備え、
前記属性情報読出は、前記表示手段に表示された医用画像から属性情報を読み出す手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の画像管理装置。 - 前記属性情報が付与された関連画像および前記医用画像を保管する保管手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の画像管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074060A JP2004282595A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 画像管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003074060A JP2004282595A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 画像管理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004282595A true JP2004282595A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33289802
Family Applications (1)
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JP2003074060A Withdrawn JP2004282595A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 画像管理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004282595A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021064165A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | 省二 柳川 | 保険契約支援システム及び保険契約支援方法。 |
WO2023127366A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | 富士フイルム株式会社 | 画像ファイル変換方法、画像ファイル変換装置、及びプログラム |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003074060A patent/JP2004282595A/ja not_active Withdrawn
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