JP2004282446A - ネットワークスキャナシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はクライアント端末からの指示に応じて同一原稿を繰り返し読み取って、意図する画像を読み取るネットワークスキャナシステムを提供する。
【解決手段】ネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2が、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示に応じて、搬送機構部13で、同一原稿Gを原稿読取面上に繰り返し搬送して原稿Gを読み取り、読み取った原稿Gの画像データを読取指示を送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnにネットワークNWを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示がある毎に実行する。したがって、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの操作で、同一原稿Gを意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2が、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示に応じて、搬送機構部13で、同一原稿Gを原稿読取面上に繰り返し搬送して原稿Gを読み取り、読み取った原稿Gの画像データを読取指示を送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnにネットワークNWを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示がある毎に実行する。したがって、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの操作で、同一原稿Gを意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークスキャナシステムに関し、詳細には、クライアント端末からの指示に応じて同一原稿を繰り返し読取面上に搬送して読み取って、意図する画像を簡単かつ容易に読み取るネットワークスキャナシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2000−184110号公報
従来、原稿の画像を読み取る画像読取装置、例えば、スキャナは、SCSI等のインターフェイスでコンピュータに直接接続されており、スキャナで読み取った原稿の画像を当該接続されたコンピュータに転送して、コンピュータで各種画像処理等を行っている。
【0003】
したがって、従来、スキャナは、コンピュータと1対1での使用となっており、スキャナに接続されたコンピュータ以外の他のコンピュータ等で当該スキャナで読み取った画像を利用する場合には、スキャナで読み取った画像を当該スキャナに接続されたコンピュータで、フロッピーディスク(登録商標)等の書込・読取可能で着脱可能な記録媒体に保管し、当該記録媒体を、当該画像を利用する他のコンピュータで読み取らせる方法が用いられていた。
【0004】
一方、近時、ネットワーク接続可能なスキャナが出現し、ネットワークに、スキャナ及び複数のクライアントコンピュータが接続されたネットワーク環境において、複数の利用者が1台のスキャナを共有して使用する場面が増えている。
【0005】
このようなネットワークに接続されたネットワークスキャナにあっては、SCSIやUSB等でコンピュータと1対1で接続されているスキャナとは異なって、複数の利用者が利用できる等の利用性が向上される反面、以下のような問題があった。
【0006】
すなわち、複数の利用者で共有されることから、ネットワークスキャナは、使用者のコンピュータと距離が離れた場所に設置されることが多く、利用者は、ネットワークスキャナに原稿をセットして読み取らせ、当該読み取らせた画像データを自分の端末のコンピュータに送信させて、自分の端末のコンピュータの設置場所に戻って、画像の確認を行う必要があった。
【0007】
したがって、自分の端末のコンピュータに戻って、読み取りが正常に行われていなかったり、意図する画像が読み取られていなかった場合には、再度、ネットワークスキャナの設置されている場所まで行って、読み取りのやり直しを行わせる必要があり、利用性が悪いという問題があった。
【0008】
そして、近時、ネットワークスキャナをネットワークに接続されたコンピュータから制御して読み取りを行わせることのできるネットワークスキャナが出現しており、この場合には、端末のコンピュータで画像の確認を行いながら読み取りや読み取りのやり直しを行わせることができ、意図する画像を得ることができる。
【0009】
ところが、従来のネットワークスキャナは、原稿を1枚または1部を読み取る度に、原稿をセットする必要があり、複数枚の原稿を読取状態を確認しながら読み取らせるには、端末のコンピュータとネットワークスキャナとの間を何回も往復する必要があり、利用性が悪いだけでなく、複数枚の原稿の読み取りが完了するまで、1人の利用者がネットワークスキャナを長時間占有することとなり、ネットワークスキャナを複数の利用者で共有する場合の利用性が悪いという問題があった。
【0010】
そして、従来、画像入力装置に画像確認用のディスプレイを設けた画像読取システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような公報記載の従来技術にあっては、読取画像を確認できる大型のディスプレイを設ける必要があり、読取画像の画像品質を確認できる大型のディスプレイを設けるには、ネットワークスキャナの価格が高くなるとともに、大型化するという問題があった。
【0012】
この場合、ディスプレイを小型化すると、小型のディスプレイに表示される画像では、正常に読み取られたか否か程度の判断を行うことはできるが、意図する画像品質で読み取られているか否かの判断は難しく、改良の必要があった。
【0013】
そこで、請求項1記載の発明は、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置が、クライアント端末からの読取指示に応じて、同一原稿を読取面上に繰り返し搬送する搬送手段で同一原稿を読取面上に搬送して、読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせ、安価に意図する画像を容易に取得することのできる利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0014】
請求項2記載の発明は、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段を設け、クライアント端末からの読取指示に応じて、搬送手段で、繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を読取面上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせ、また、繰り返し読取原稿トレイを3つ以上設けることで、複数のクライアント端末からの読取指示にも適切に対応し、安価に意図する画像を容易に取得することのできるより一層利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、を設け、搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された原稿を読取面上を通過させて排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取ることにより、1回のみ読み取りを行う原稿を、繰り返し読み取りを行う原稿と区別して読取処理を行い、安価に意図する画像を容易に取得するとともに、より一層利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、繰り返し読取動作中に、1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行することにより、1回のみ読み取りを行う原稿の読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿の読み取りに優先して行って、画像読取装置が繰り返し読み取りを行うクライアント端末に占有されることを防止し、安価に意図する画像を容易に取得するとともに、より一層利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のネットワークスキャナシステムは、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、前記画像読取装置が、前記クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データを前記ネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他の前記クライアント端末に送信するネットワークスキャナシステムであって、前記画像読取装置は、同一原稿を前記読取面上に繰り返し搬送する搬送手段、を備え、前記クライアント端末からの読取指示に応じて、当該搬送手段で同一原稿を前記読取面上に搬送して、前記読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきた前記クライアント端末に前記ネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理を前記クライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、上記目的を達成している。
【0018】
上記構成によれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置が、クライアント端末からの読取指示に応じて、同一原稿を読取面上に繰り返し搬送する搬送手段で同一原稿を読取面上に搬送して、読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0019】
請求項2記載の発明のネットワークスキャナシステムは、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、前記画像読取装置が、前記クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データを前記ネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他の前記クライアント端末に送信するネットワークスキャナシステムであって、前記画像読取装置は、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を前記読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段と、を備え、前記クライアント端末からの読取指示に応じて、前記搬送手段で、前記繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を前記読取面上を通過させて他の前記繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を前記読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきた前記クライアント端末に前記ネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理を前記クライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、上記目的を達成している。
【0020】
上記構成によれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段を設け、クライアント端末からの読取指示に応じて、搬送手段で、繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を読取面上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、また、繰り返し読取原稿トレイを3つ以上設けることで、複数のクライアント端末からの読取指示にも適切に対応することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0021】
請求項2の場合、例えば、請求項3に記載するように、前記画像読取装置は、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、をさらに備え、前記搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された前記原稿を前記読取面上を通過させて前記排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を前記読取手段で読み取るものであってもよい。
【0022】
上記構成によれば、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、を設け、搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された原稿を読取面上を通過させて排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取るので、1回のみ読み取りを行う原稿を、繰り返し読み取りを行う原稿と区別して読取処理を行ることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0023】
また、例えば、請求項4に記載するように、前記画像読取装置は、前記繰り返し読取動作中に、前記1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の前記搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行するものであってもよい。
【0024】
上記構成によれば、繰り返し読取動作中に、1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行するので、1回のみ読み取りを行う原稿の読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿の読み取りに優先して行って、画像読取装置が繰り返し読み取りを行うクライアント端末に占有されることを防止することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】
図1〜図5は、本発明のネットワークスキャナシステムの一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明のネットワークスキャナシステムの一実施の形態を適用したネットワークスキャナシステム1のシステム構成図である。
【0027】
図1において、ネットワークスキャナシステム1は、LAN(Local Area Network)等のネットワークNWにネットワークスキャナ装置(画像読取装置)2及び複数のクライアントコンピュータ(クライアント端末)PC1〜PCnが接続されている。
【0028】
ネットワークスキャナシステム1は、クライアントコンピュータPC1〜PCnで、必要な読取条件等を設定した後、読取開始操作を行うと、クライアントコンピュータPC1〜PCnから制御信号をネットワークNWを介してネットワークスキャナ装置2に送信し、ネットワークスキャナ装置2が当該制御信号を受信して、セットされている原稿の画像を制御信号で指定されている読取条件等に基づいて読み取りを行う。ネットワークスキャナ装置2は、原稿の読み取りが完了すると、当該読取を指示してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnまたは読取条件で指定された送信先クライアントコンピュータPC1〜PCnに、読み取った原稿の画像データを送信する。
【0029】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、図2に示すように、本体筐体11の上部にADF(Auto Document Feeder)12が配設されており、ADF12は、搬送機構部(搬送手段)13に、上部から読取専用原稿挿入口14、2つの原稿挿入排出口15、16、反転原稿挿入排出口17及び原稿排出口18が順次設けられている。ADF12には、上記読取専用原稿挿入口14に、読取専用原稿トレイ(1回読取原稿トレイ)19が、原稿挿入排出口15、16に、繰り返し読取原稿トレイ20、21が、反転原稿挿入排出口17に、反転トレイ22が、それぞれ取り付けられており、本体筐体11の上面には、上記原稿排出口18から排出される読み取りの完了した原稿Gの載置される排紙トレイ23が形成されている。
【0030】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、図3〜図5に示すように、本体筐体11のADF12の設けられている面に、原稿読取面30が設けられており、当該原稿読取面30の下方の保体筐体11内に、図示しない読取走査部が配設されており、読取走査部は、原稿読取面(読取面)30上を搬送される原稿Gに、図示しない読取部(読取手段)の光源から読取光を照射して、当該原稿Gで反射される反射光をCCD(Charge Coupled Device )等の光電変換素子で光電変換することで、原稿Gの画像を読み取る。
【0031】
上記ADF12の読取専用原稿トレイ19には、1回だけ読み取りを行って、繰り返し読み取りを行わない原稿Gが載置され、繰り返し読取原稿トレイ20には、繰り返し読み取りを行う可能性のある原稿Gが載置される。また、繰り返し読取原稿トレイ21には、繰り返し読取原稿トレイ20にセットされて読み取りが行われて搬送されてきた原稿Gが原稿挿入排出口16から送り込まれて載置され、また、繰り返し読取原稿トレイ21上の原稿Gは、この原稿挿入排出口16から送り出されて画像の読み取りが行われた後、上記繰り返し読取原稿トレイ20上に原稿挿入排出口15から送り込まれて載置される。反転トレイ22には、読取専用原稿トレイ19、繰り返し読取原稿トレイ20、21に載置された両面原稿Gが、搬送機構部13で搬送されて読み取られる毎に反転原稿挿入排出口17から送り込まれて載置され、再度、反転原稿挿入排出口17から搬送機構部13に送り出す。
【0032】
排紙トレイ23には、読取専用原稿トレイ19に載置されて読み取りの完了した原稿Gが最終的に原稿排出口18から送り出されて載置される。
【0033】
そして、搬送機構部13は、読取専用原稿トレイ19上に載置された原稿Gについては、図5に破線と矢印で示すように、読取専用原稿トレイ19上から原稿Gを取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出する。
【0034】
また、搬送機構部13は、繰り返し読取原稿トレイ20上に載置された原稿Gについては、図3に破線と矢印で示すように、繰り返し読取原稿トレイ20上の原稿Gを原稿挿入排出口15から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置する。
【0035】
搬送機構部13は、繰り返し読取原稿トレイ21上に載置した原稿Gについては、図4に破線と矢印で示すように、繰り返し読取原稿トレイ21上の原稿Gを原稿挿入排出口16から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置する。
【0036】
すなわち、ネットワークスキャナ装置2は、クライアントコンピュータPC1〜PCnから読取指示がある毎に、搬送機構部13で、繰り返し読取原稿トレイ20上に載置された原稿Gに対しては、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、また、両面原稿Gのときには、反転トレイ22を利用した反転処理を行って、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、繰り返し搬送を行って、繰り返し読み取りを行う繰り返し読取動作処理を行う。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2が、繰り返し読取原稿トレイ22と繰り返し読取原稿トレイ21との間を、原稿読取面30上を搬送させつつ、繰り返して搬送することで、繰り返し読み取ることができ、この繰り返し読取動作処理をネットワークスキャナ装置2の接続されているネットワークNWに接続されているクライアントコンピュータPC1〜PCnから制御することができる。
【0038】
すなわち、ネットワークスキャナ装置2は、動作状態を各種センサで検出して、繰り返し読取原稿トレイ20、21が利用可能かどうか検出して、検出結果を、例えば、利用可能機能情報として各クライアントコンピュータPC1〜PCnに送信する。
【0039】
各クライアントコンピュータPC1〜PCnは、ネットワークスキャナ装置2から送信されてくる利用可能機能情報をディスプレイに表示出力し、ネットワークスキャナシステム1の利用者は、ディスプレイに表示される利用可能機能情報を見て、利用可能な機能を使用した読み取り動作設定をクライアントコンピュータPC1〜PCnで行う。
【0040】
例えば、いま、利用者が、読取対象の原稿Gを、繰り返し読み取りを行わない場合には、自己のクライアントコンピュータPC1〜PCnで、読取条件を設定して、読取開始を指示する開始コマンドを送信する。
【0041】
次に、利用者は、ネットワークスキャナ装置2の設置場所に行って、原稿Gを読取専用原稿トレイ19上にセットし、スタートキーを投入する。
【0042】
ネットワークスキャナ装置2は、原稿Gが読取専用原稿トレイ19にセットされ、スタートキーが投入されると、搬送機構部13を駆動して、図5に破線と矢印で示したように、読取専用原稿トレイ19上から原稿Gを取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせる。このとき、ネットワークスキャナ装置2は、クライアントコンピュータPC1〜PCnから送信されてきた読取条件を示すコマンドに応じた読み取りを行う。ネットワークスキャナ装置2は、その後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出する。
【0043】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、読み取った原稿Gの画像をコマンドを送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnまたはコマンドで指定されたクライアントコンピュータPC1〜PCnに送信する。
【0044】
また、利用者が、読取対象の原稿Gを、繰り返し読み取りを行わせる場合には、自己のクライアントコンピュータPC1〜PCnで、読取条件を設定して、読取開始を指示する開始コマンドを送信する。
【0045】
次に、利用者は、ネットワークスキャナ装置2の設置場所に行って、原稿Gを繰り返し読取原稿トレイ20上にセットし、スタートキーを投入する。
【0046】
ネットワークスキャナ装置2は、原稿Gが繰り返し読取原稿トレイ20にセットされ、スタートキーが投入されると、搬送機構部13を駆動して、図3に破線と矢印で示したように、繰り返し読取原稿トレイ20上の原稿Gを原稿挿入排出口15から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置する。
【0047】
ネットワークスキャナ装置2は、読み取った原稿Gの画像データをコマンドを送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnに送信し、画像データを受信したクライアントコンピュータPC1〜PCnは、当該画像データの画像をディスプレイに表示する。
【0048】
利用者は、クライアントコンピュータPC1〜PCnのディスプレイに表示される画像を見て、読み取りが正常の行われたか、また、意図する画像品質で読み取られたかを確認することができる。
【0049】
そして、読み取りが正常に行われなかったり、意図する画質で読み取られていないときには、利用者は、クライアントコンピュータPC1〜PCnから必要な読取条件の再設定を行って、クライアントコンピュータPC1〜PCnに、再読取開始を指示するコマンドをネットワークスキャナ装置2に送信させる。
【0050】
ネットワークスキャナ装置2は、再読取開始のコマンドが送られてくると、搬送機構部13を駆動して、繰り返し読取原稿トレイ21上に載置した原稿Gを、図4に破線と矢印で示したように、原稿挿入排出口16から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置する。
【0051】
すなわち、ネットワークスキャナ装置2は、クライアントコンピュータPC1〜PCnからのコマンドに応じて、搬送機構部13を駆動して、繰り返し読取原稿トレイ20上に載置された原稿Gを、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、また、両面原稿Gのときには、反転トレイ22を利用した反転処理を行って、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、繰り返し搬送を行って、繰り返し読み取りを行う繰り返し読取動作処理を、クライアントコンピュータPC1〜PCnから読取指示コマンドが送られてくる毎に行う。
【0052】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、最終的に読み取った原稿Gの画像データをコマンドを送ってきたクライアントコンピュータPC1〜PCnまたはコマンドで指定されたクライアントコンピュータPC1〜PCnに送信する。
【0053】
さらに、ネットワークスキャナ装置2は、上記繰り返し読取動作中に、他の利用者が読取専用原稿トレイ19上に原稿Gをセットして読み取りを指示すると、繰り返し読取動作を一時中断し、1回のみの読み取りを行う読取専用原稿トレイ19上の原稿Gを優先して読み取りを行い、当該読取専用原稿トレイ19上の原稿Gの読み取りが完了すると、一時中断していた繰り返し読取動作を再開する。
【0054】
なお、上記説明では、繰り返し読取原稿トレイ20、21を2つのみ設けいている場合について説明したが、3つ以上設けてもよく、このようにすると、複数のクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示にも適切に対応することができる。
【0055】
このように、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2が、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示に応じて、同一原稿Gを原稿読取面30上に繰り返し搬送して、当該原稿Gを読み取って、当該読み取った原稿Gの画像データを読取指示を送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnにネットワークNWを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示がある毎に実行している。
【0056】
したがって、クライアントコンピュータPC1〜PCnとネットワークスキャナ装置2の間を往復移動することなく、また、ネットワークスキャナ装置2に大型のディスプレイを設けることなく、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの操作で、同一原稿Gを意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0057】
また、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイ20、21と、当該繰り返し読取原稿トレイ20、21の間を原稿読取面30上を通過させて繰り返し搬送する搬送機構部13を設け、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示に応じて、搬送機構部13で、繰り返し読取原稿トレイ20、21の1つにセットされた原稿Gを原稿読取面30上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ20、21上に搬送し、当該原稿読取面30上を通過する原稿Gを読み取って、当該読み取った原稿Gの画像データを当該読取指示を送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnにネットワークNWを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示がある毎に実行している。
【0058】
したがって、クライアントコンピュータPC1〜PCnとネットワークスキャナ装置2の間を往復移動することなく、また、ネットワークスキャナ装置2に大型のディスプレイを設けることなく、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの操作で、同一原稿Gを意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、また、繰り返し読取原稿トレイ20、21を3つ以上設けることで、複数のクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示にも適切に対応することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0059】
さらに、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、1回のみ読み取りを行う原稿Gの載置される読取専用原稿トレイ19と、読み取りの完了した原稿Gの排出される排紙トレイ23と、を設け、搬送機構部13が、読取専用原稿トレイ19上に載置された原稿Gを原稿読取面30上を通過させて排紙トレイ23上に排出させて、原稿読取面30上を通過する原稿Gを読み取っている。
【0060】
したがって、1回のみ読み取りを行う原稿Gを、繰り返し読み取りを行う原稿Gと区別して読取処理を行ることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0061】
また、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、繰り返し読取動作中に、読取専用原稿トレイ19上に原稿Gが載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該読取専用原稿トレイ19上の原稿Gの搬送と当該原稿Gの読み取りを優先して行い、読取専用原稿トレイ19上の原稿Gの搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行している。
【0062】
したがって、1回のみ読み取りを行う原稿Gの読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿Gの読み取りに優先して行って、ネットワークスキャナ装置2が繰り返し読み取りを行うクライアントコンピュータPC1〜PCnに占有されることを防止することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0063】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置が、クライアント端末からの読取指示に応じて、同一原稿を読取面上に繰り返し搬送する搬送手段で同一原稿を読取面上に搬送して、読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0065】
請求項2記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段を設け、クライアント端末からの読取指示に応じて、搬送手段で、繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を読取面上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、また、繰り返し読取原稿トレイを3つ以上設けることで、複数のクライアント端末からの読取指示にも適切に対応することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0066】
請求項3記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、を設け、搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された原稿を読取面上を通過させて排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取るので、1回のみ読み取りを行う原稿を、繰り返し読み取りを行う原稿と区別して読取処理を行ることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0067】
請求項4記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、繰り返し読取動作中に、1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行するので、1回のみ読み取りを行う原稿の読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿の読み取りに優先して行って、画像読取装置が繰り返し読み取りを行うクライアント端末に占有されることを防止することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワークスキャナシステムの一実施の形態を適用したネットワークスキャナシステムのシステム構成図。
【図2】図1のネットワークスキャナ装置のADF部の拡大斜視図。
【図3】図2のネットワークスキャナ装置の繰り返し読取原稿トレイ上にセットされた原稿を原稿読取面を経由して他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送する場合の動作説明図。
【図4】図3のネットワークスキャナ装置の他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送されてきた原稿を原稿読取面を経由して元の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送する場合の動作説明図。
【図5】図2のネットワークスキャナ装置の読取専用原稿トレイ上にセットされた原稿を原稿読取面を経由して排紙トレイ上に搬送する場合の動作説明図。
【符号の説明】
1 ネットワークスキャナシステム
2 ネットワークスキャナ装置
PC1〜PCn クライアントコンピュータ
NW ネットワーク
11 本体筐体
12 ADF
13 搬送機構部
14 読取専用原稿挿入口
15、16 原稿挿入排出口
17 反転原稿挿入排出口
18 原稿排出口
19 読取専用原稿トレイ
20、21 繰り返し読取原稿トレイ
22 反転トレイ
23 排紙トレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークスキャナシステムに関し、詳細には、クライアント端末からの指示に応じて同一原稿を繰り返し読取面上に搬送して読み取って、意図する画像を簡単かつ容易に読み取るネットワークスキャナシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2000−184110号公報
従来、原稿の画像を読み取る画像読取装置、例えば、スキャナは、SCSI等のインターフェイスでコンピュータに直接接続されており、スキャナで読み取った原稿の画像を当該接続されたコンピュータに転送して、コンピュータで各種画像処理等を行っている。
【0003】
したがって、従来、スキャナは、コンピュータと1対1での使用となっており、スキャナに接続されたコンピュータ以外の他のコンピュータ等で当該スキャナで読み取った画像を利用する場合には、スキャナで読み取った画像を当該スキャナに接続されたコンピュータで、フロッピーディスク(登録商標)等の書込・読取可能で着脱可能な記録媒体に保管し、当該記録媒体を、当該画像を利用する他のコンピュータで読み取らせる方法が用いられていた。
【0004】
一方、近時、ネットワーク接続可能なスキャナが出現し、ネットワークに、スキャナ及び複数のクライアントコンピュータが接続されたネットワーク環境において、複数の利用者が1台のスキャナを共有して使用する場面が増えている。
【0005】
このようなネットワークに接続されたネットワークスキャナにあっては、SCSIやUSB等でコンピュータと1対1で接続されているスキャナとは異なって、複数の利用者が利用できる等の利用性が向上される反面、以下のような問題があった。
【0006】
すなわち、複数の利用者で共有されることから、ネットワークスキャナは、使用者のコンピュータと距離が離れた場所に設置されることが多く、利用者は、ネットワークスキャナに原稿をセットして読み取らせ、当該読み取らせた画像データを自分の端末のコンピュータに送信させて、自分の端末のコンピュータの設置場所に戻って、画像の確認を行う必要があった。
【0007】
したがって、自分の端末のコンピュータに戻って、読み取りが正常に行われていなかったり、意図する画像が読み取られていなかった場合には、再度、ネットワークスキャナの設置されている場所まで行って、読み取りのやり直しを行わせる必要があり、利用性が悪いという問題があった。
【0008】
そして、近時、ネットワークスキャナをネットワークに接続されたコンピュータから制御して読み取りを行わせることのできるネットワークスキャナが出現しており、この場合には、端末のコンピュータで画像の確認を行いながら読み取りや読み取りのやり直しを行わせることができ、意図する画像を得ることができる。
【0009】
ところが、従来のネットワークスキャナは、原稿を1枚または1部を読み取る度に、原稿をセットする必要があり、複数枚の原稿を読取状態を確認しながら読み取らせるには、端末のコンピュータとネットワークスキャナとの間を何回も往復する必要があり、利用性が悪いだけでなく、複数枚の原稿の読み取りが完了するまで、1人の利用者がネットワークスキャナを長時間占有することとなり、ネットワークスキャナを複数の利用者で共有する場合の利用性が悪いという問題があった。
【0010】
そして、従来、画像入力装置に画像確認用のディスプレイを設けた画像読取システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような公報記載の従来技術にあっては、読取画像を確認できる大型のディスプレイを設ける必要があり、読取画像の画像品質を確認できる大型のディスプレイを設けるには、ネットワークスキャナの価格が高くなるとともに、大型化するという問題があった。
【0012】
この場合、ディスプレイを小型化すると、小型のディスプレイに表示される画像では、正常に読み取られたか否か程度の判断を行うことはできるが、意図する画像品質で読み取られているか否かの判断は難しく、改良の必要があった。
【0013】
そこで、請求項1記載の発明は、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置が、クライアント端末からの読取指示に応じて、同一原稿を読取面上に繰り返し搬送する搬送手段で同一原稿を読取面上に搬送して、読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせ、安価に意図する画像を容易に取得することのできる利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0014】
請求項2記載の発明は、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段を設け、クライアント端末からの読取指示に応じて、搬送手段で、繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を読取面上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせ、また、繰り返し読取原稿トレイを3つ以上設けることで、複数のクライアント端末からの読取指示にも適切に対応し、安価に意図する画像を容易に取得することのできるより一層利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、を設け、搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された原稿を読取面上を通過させて排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取ることにより、1回のみ読み取りを行う原稿を、繰り返し読み取りを行う原稿と区別して読取処理を行い、安価に意図する画像を容易に取得するとともに、より一層利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、繰り返し読取動作中に、1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行することにより、1回のみ読み取りを行う原稿の読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿の読み取りに優先して行って、画像読取装置が繰り返し読み取りを行うクライアント端末に占有されることを防止し、安価に意図する画像を容易に取得するとともに、より一層利用性の良好なネットワークスキャナシステムを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のネットワークスキャナシステムは、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、前記画像読取装置が、前記クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データを前記ネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他の前記クライアント端末に送信するネットワークスキャナシステムであって、前記画像読取装置は、同一原稿を前記読取面上に繰り返し搬送する搬送手段、を備え、前記クライアント端末からの読取指示に応じて、当該搬送手段で同一原稿を前記読取面上に搬送して、前記読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきた前記クライアント端末に前記ネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理を前記クライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、上記目的を達成している。
【0018】
上記構成によれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置が、クライアント端末からの読取指示に応じて、同一原稿を読取面上に繰り返し搬送する搬送手段で同一原稿を読取面上に搬送して、読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0019】
請求項2記載の発明のネットワークスキャナシステムは、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、前記画像読取装置が、前記クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データを前記ネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他の前記クライアント端末に送信するネットワークスキャナシステムであって、前記画像読取装置は、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を前記読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段と、を備え、前記クライアント端末からの読取指示に応じて、前記搬送手段で、前記繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を前記読取面上を通過させて他の前記繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を前記読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきた前記クライアント端末に前記ネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理を前記クライアント端末からの読取指示がある毎に実行することにより、上記目的を達成している。
【0020】
上記構成によれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段を設け、クライアント端末からの読取指示に応じて、搬送手段で、繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を読取面上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、また、繰り返し読取原稿トレイを3つ以上設けることで、複数のクライアント端末からの読取指示にも適切に対応することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0021】
請求項2の場合、例えば、請求項3に記載するように、前記画像読取装置は、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、をさらに備え、前記搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された前記原稿を前記読取面上を通過させて前記排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を前記読取手段で読み取るものであってもよい。
【0022】
上記構成によれば、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、を設け、搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された原稿を読取面上を通過させて排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取るので、1回のみ読み取りを行う原稿を、繰り返し読み取りを行う原稿と区別して読取処理を行ることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0023】
また、例えば、請求項4に記載するように、前記画像読取装置は、前記繰り返し読取動作中に、前記1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の前記搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行するものであってもよい。
【0024】
上記構成によれば、繰り返し読取動作中に、1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行するので、1回のみ読み取りを行う原稿の読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿の読み取りに優先して行って、画像読取装置が繰り返し読み取りを行うクライアント端末に占有されることを防止することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】
図1〜図5は、本発明のネットワークスキャナシステムの一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明のネットワークスキャナシステムの一実施の形態を適用したネットワークスキャナシステム1のシステム構成図である。
【0027】
図1において、ネットワークスキャナシステム1は、LAN(Local Area Network)等のネットワークNWにネットワークスキャナ装置(画像読取装置)2及び複数のクライアントコンピュータ(クライアント端末)PC1〜PCnが接続されている。
【0028】
ネットワークスキャナシステム1は、クライアントコンピュータPC1〜PCnで、必要な読取条件等を設定した後、読取開始操作を行うと、クライアントコンピュータPC1〜PCnから制御信号をネットワークNWを介してネットワークスキャナ装置2に送信し、ネットワークスキャナ装置2が当該制御信号を受信して、セットされている原稿の画像を制御信号で指定されている読取条件等に基づいて読み取りを行う。ネットワークスキャナ装置2は、原稿の読み取りが完了すると、当該読取を指示してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnまたは読取条件で指定された送信先クライアントコンピュータPC1〜PCnに、読み取った原稿の画像データを送信する。
【0029】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、図2に示すように、本体筐体11の上部にADF(Auto Document Feeder)12が配設されており、ADF12は、搬送機構部(搬送手段)13に、上部から読取専用原稿挿入口14、2つの原稿挿入排出口15、16、反転原稿挿入排出口17及び原稿排出口18が順次設けられている。ADF12には、上記読取専用原稿挿入口14に、読取専用原稿トレイ(1回読取原稿トレイ)19が、原稿挿入排出口15、16に、繰り返し読取原稿トレイ20、21が、反転原稿挿入排出口17に、反転トレイ22が、それぞれ取り付けられており、本体筐体11の上面には、上記原稿排出口18から排出される読み取りの完了した原稿Gの載置される排紙トレイ23が形成されている。
【0030】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、図3〜図5に示すように、本体筐体11のADF12の設けられている面に、原稿読取面30が設けられており、当該原稿読取面30の下方の保体筐体11内に、図示しない読取走査部が配設されており、読取走査部は、原稿読取面(読取面)30上を搬送される原稿Gに、図示しない読取部(読取手段)の光源から読取光を照射して、当該原稿Gで反射される反射光をCCD(Charge Coupled Device )等の光電変換素子で光電変換することで、原稿Gの画像を読み取る。
【0031】
上記ADF12の読取専用原稿トレイ19には、1回だけ読み取りを行って、繰り返し読み取りを行わない原稿Gが載置され、繰り返し読取原稿トレイ20には、繰り返し読み取りを行う可能性のある原稿Gが載置される。また、繰り返し読取原稿トレイ21には、繰り返し読取原稿トレイ20にセットされて読み取りが行われて搬送されてきた原稿Gが原稿挿入排出口16から送り込まれて載置され、また、繰り返し読取原稿トレイ21上の原稿Gは、この原稿挿入排出口16から送り出されて画像の読み取りが行われた後、上記繰り返し読取原稿トレイ20上に原稿挿入排出口15から送り込まれて載置される。反転トレイ22には、読取専用原稿トレイ19、繰り返し読取原稿トレイ20、21に載置された両面原稿Gが、搬送機構部13で搬送されて読み取られる毎に反転原稿挿入排出口17から送り込まれて載置され、再度、反転原稿挿入排出口17から搬送機構部13に送り出す。
【0032】
排紙トレイ23には、読取専用原稿トレイ19に載置されて読み取りの完了した原稿Gが最終的に原稿排出口18から送り出されて載置される。
【0033】
そして、搬送機構部13は、読取専用原稿トレイ19上に載置された原稿Gについては、図5に破線と矢印で示すように、読取専用原稿トレイ19上から原稿Gを取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出する。
【0034】
また、搬送機構部13は、繰り返し読取原稿トレイ20上に載置された原稿Gについては、図3に破線と矢印で示すように、繰り返し読取原稿トレイ20上の原稿Gを原稿挿入排出口15から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置する。
【0035】
搬送機構部13は、繰り返し読取原稿トレイ21上に載置した原稿Gについては、図4に破線と矢印で示すように、繰り返し読取原稿トレイ21上の原稿Gを原稿挿入排出口16から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置する。
【0036】
すなわち、ネットワークスキャナ装置2は、クライアントコンピュータPC1〜PCnから読取指示がある毎に、搬送機構部13で、繰り返し読取原稿トレイ20上に載置された原稿Gに対しては、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、また、両面原稿Gのときには、反転トレイ22を利用した反転処理を行って、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、繰り返し搬送を行って、繰り返し読み取りを行う繰り返し読取動作処理を行う。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2が、繰り返し読取原稿トレイ22と繰り返し読取原稿トレイ21との間を、原稿読取面30上を搬送させつつ、繰り返して搬送することで、繰り返し読み取ることができ、この繰り返し読取動作処理をネットワークスキャナ装置2の接続されているネットワークNWに接続されているクライアントコンピュータPC1〜PCnから制御することができる。
【0038】
すなわち、ネットワークスキャナ装置2は、動作状態を各種センサで検出して、繰り返し読取原稿トレイ20、21が利用可能かどうか検出して、検出結果を、例えば、利用可能機能情報として各クライアントコンピュータPC1〜PCnに送信する。
【0039】
各クライアントコンピュータPC1〜PCnは、ネットワークスキャナ装置2から送信されてくる利用可能機能情報をディスプレイに表示出力し、ネットワークスキャナシステム1の利用者は、ディスプレイに表示される利用可能機能情報を見て、利用可能な機能を使用した読み取り動作設定をクライアントコンピュータPC1〜PCnで行う。
【0040】
例えば、いま、利用者が、読取対象の原稿Gを、繰り返し読み取りを行わない場合には、自己のクライアントコンピュータPC1〜PCnで、読取条件を設定して、読取開始を指示する開始コマンドを送信する。
【0041】
次に、利用者は、ネットワークスキャナ装置2の設置場所に行って、原稿Gを読取専用原稿トレイ19上にセットし、スタートキーを投入する。
【0042】
ネットワークスキャナ装置2は、原稿Gが読取専用原稿トレイ19にセットされ、スタートキーが投入されると、搬送機構部13を駆動して、図5に破線と矢印で示したように、読取専用原稿トレイ19上から原稿Gを取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせる。このとき、ネットワークスキャナ装置2は、クライアントコンピュータPC1〜PCnから送信されてきた読取条件を示すコマンドに応じた読み取りを行う。ネットワークスキャナ装置2は、その後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿排出口18から排紙トレイ23上に排出する。
【0043】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、読み取った原稿Gの画像をコマンドを送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnまたはコマンドで指定されたクライアントコンピュータPC1〜PCnに送信する。
【0044】
また、利用者が、読取対象の原稿Gを、繰り返し読み取りを行わせる場合には、自己のクライアントコンピュータPC1〜PCnで、読取条件を設定して、読取開始を指示する開始コマンドを送信する。
【0045】
次に、利用者は、ネットワークスキャナ装置2の設置場所に行って、原稿Gを繰り返し読取原稿トレイ20上にセットし、スタートキーを投入する。
【0046】
ネットワークスキャナ装置2は、原稿Gが繰り返し読取原稿トレイ20にセットされ、スタートキーが投入されると、搬送機構部13を駆動して、図3に破線と矢印で示したように、繰り返し読取原稿トレイ20上の原稿Gを原稿挿入排出口15から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口16から繰り返し読取原稿トレイ21上に載置する。
【0047】
ネットワークスキャナ装置2は、読み取った原稿Gの画像データをコマンドを送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnに送信し、画像データを受信したクライアントコンピュータPC1〜PCnは、当該画像データの画像をディスプレイに表示する。
【0048】
利用者は、クライアントコンピュータPC1〜PCnのディスプレイに表示される画像を見て、読み取りが正常の行われたか、また、意図する画像品質で読み取られたかを確認することができる。
【0049】
そして、読み取りが正常に行われなかったり、意図する画質で読み取られていないときには、利用者は、クライアントコンピュータPC1〜PCnから必要な読取条件の再設定を行って、クライアントコンピュータPC1〜PCnに、再読取開始を指示するコマンドをネットワークスキャナ装置2に送信させる。
【0050】
ネットワークスキャナ装置2は、再読取開始のコマンドが送られてくると、搬送機構部13を駆動して、繰り返し読取原稿トレイ21上に載置した原稿Gを、図4に破線と矢印で示したように、原稿挿入排出口16から取り込んで原稿読取面30に搬送して画像の読み取りを行わせた後、当該原稿Gが片面原稿Gであると、そのまま、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置し、当該原稿Gが両面原稿Gであると、一旦、反転原稿挿入排出口17から反転トレイ22上に排出して原稿Gを反転させた後、再度、反転原稿挿入排出口17から取り込んで、原稿読取面30に搬送して裏面の画像の読み取りを行わせて、原稿挿入排出口15から繰り返し読取原稿トレイ20上に載置する。
【0051】
すなわち、ネットワークスキャナ装置2は、クライアントコンピュータPC1〜PCnからのコマンドに応じて、搬送機構部13を駆動して、繰り返し読取原稿トレイ20上に載置された原稿Gを、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、また、両面原稿Gのときには、反転トレイ22を利用した反転処理を行って、繰り返し読取原稿トレイ21との間で、繰り返し搬送を行って、繰り返し読み取りを行う繰り返し読取動作処理を、クライアントコンピュータPC1〜PCnから読取指示コマンドが送られてくる毎に行う。
【0052】
そして、ネットワークスキャナ装置2は、最終的に読み取った原稿Gの画像データをコマンドを送ってきたクライアントコンピュータPC1〜PCnまたはコマンドで指定されたクライアントコンピュータPC1〜PCnに送信する。
【0053】
さらに、ネットワークスキャナ装置2は、上記繰り返し読取動作中に、他の利用者が読取専用原稿トレイ19上に原稿Gをセットして読み取りを指示すると、繰り返し読取動作を一時中断し、1回のみの読み取りを行う読取専用原稿トレイ19上の原稿Gを優先して読み取りを行い、当該読取専用原稿トレイ19上の原稿Gの読み取りが完了すると、一時中断していた繰り返し読取動作を再開する。
【0054】
なお、上記説明では、繰り返し読取原稿トレイ20、21を2つのみ設けいている場合について説明したが、3つ以上設けてもよく、このようにすると、複数のクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示にも適切に対応することができる。
【0055】
このように、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2が、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示に応じて、同一原稿Gを原稿読取面30上に繰り返し搬送して、当該原稿Gを読み取って、当該読み取った原稿Gの画像データを読取指示を送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnにネットワークNWを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示がある毎に実行している。
【0056】
したがって、クライアントコンピュータPC1〜PCnとネットワークスキャナ装置2の間を往復移動することなく、また、ネットワークスキャナ装置2に大型のディスプレイを設けることなく、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの操作で、同一原稿Gを意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0057】
また、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、ネットワークスキャナ装置2に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイ20、21と、当該繰り返し読取原稿トレイ20、21の間を原稿読取面30上を通過させて繰り返し搬送する搬送機構部13を設け、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示に応じて、搬送機構部13で、繰り返し読取原稿トレイ20、21の1つにセットされた原稿Gを原稿読取面30上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ20、21上に搬送し、当該原稿読取面30上を通過する原稿Gを読み取って、当該読み取った原稿Gの画像データを当該読取指示を送信してきたクライアントコンピュータPC1〜PCnにネットワークNWを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示がある毎に実行している。
【0058】
したがって、クライアントコンピュータPC1〜PCnとネットワークスキャナ装置2の間を往復移動することなく、また、ネットワークスキャナ装置2に大型のディスプレイを設けることなく、クライアントコンピュータPC1〜PCnからの操作で、同一原稿Gを意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、また、繰り返し読取原稿トレイ20、21を3つ以上設けることで、複数のクライアントコンピュータPC1〜PCnからの読取指示にも適切に対応することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0059】
さらに、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、1回のみ読み取りを行う原稿Gの載置される読取専用原稿トレイ19と、読み取りの完了した原稿Gの排出される排紙トレイ23と、を設け、搬送機構部13が、読取専用原稿トレイ19上に載置された原稿Gを原稿読取面30上を通過させて排紙トレイ23上に排出させて、原稿読取面30上を通過する原稿Gを読み取っている。
【0060】
したがって、1回のみ読み取りを行う原稿Gを、繰り返し読み取りを行う原稿Gと区別して読取処理を行ることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0061】
また、本実施の形態のネットワークスキャナシステム1は、繰り返し読取動作中に、読取専用原稿トレイ19上に原稿Gが載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該読取専用原稿トレイ19上の原稿Gの搬送と当該原稿Gの読み取りを優先して行い、読取専用原稿トレイ19上の原稿Gの搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行している。
【0062】
したがって、1回のみ読み取りを行う原稿Gの読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿Gの読み取りに優先して行って、ネットワークスキャナ装置2が繰り返し読み取りを行うクライアントコンピュータPC1〜PCnに占有されることを防止することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0063】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置が、クライアント端末からの読取指示に応じて、同一原稿を読取面上に繰り返し搬送する搬送手段で同一原稿を読取面上に搬送して、読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0065】
請求項2記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、画像読取装置が、クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データをネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他のクライアント端末に送信するに際して、画像読取装置に、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段を設け、クライアント端末からの読取指示に応じて、搬送手段で、繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を読取面上を通過させて他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきたクライアント端末にネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理をクライアント端末からの読取指示がある毎に実行するので、クライアント端末と画像読取装置の間を往復移動することなく、また、画像読取装置に大型のディスプレイを設けることなく、クライアント端末からの操作で、同一原稿を意図する画像品質で読み取られるまで繰り返し読み取らせることができ、また、繰り返し読取原稿トレイを3つ以上設けることで、複数のクライアント端末からの読取指示にも適切に対応することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0066】
請求項3記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、を設け、搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された原稿を読取面上を通過させて排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を読取手段で読み取るので、1回のみ読み取りを行う原稿を、繰り返し読み取りを行う原稿と区別して読取処理を行ることができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0067】
請求項4記載の発明のネットワークスキャナシステムによれば、繰り返し読取動作中に、1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行するので、1回のみ読み取りを行う原稿の読み取りを、繰り返し読み取りを行う原稿の読み取りに優先して行って、画像読取装置が繰り返し読み取りを行うクライアント端末に占有されることを防止することができ、安価に意図する画像を容易に取得することができるとともに、より一層利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワークスキャナシステムの一実施の形態を適用したネットワークスキャナシステムのシステム構成図。
【図2】図1のネットワークスキャナ装置のADF部の拡大斜視図。
【図3】図2のネットワークスキャナ装置の繰り返し読取原稿トレイ上にセットされた原稿を原稿読取面を経由して他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送する場合の動作説明図。
【図4】図3のネットワークスキャナ装置の他の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送されてきた原稿を原稿読取面を経由して元の繰り返し読取原稿トレイ上に搬送する場合の動作説明図。
【図5】図2のネットワークスキャナ装置の読取専用原稿トレイ上にセットされた原稿を原稿読取面を経由して排紙トレイ上に搬送する場合の動作説明図。
【符号の説明】
1 ネットワークスキャナシステム
2 ネットワークスキャナ装置
PC1〜PCn クライアントコンピュータ
NW ネットワーク
11 本体筐体
12 ADF
13 搬送機構部
14 読取専用原稿挿入口
15、16 原稿挿入排出口
17 反転原稿挿入排出口
18 原稿排出口
19 読取専用原稿トレイ
20、21 繰り返し読取原稿トレイ
22 反転トレイ
23 排紙トレイ
Claims (4)
- ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、前記画像読取装置が、前記クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データを前記ネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他の前記クライアント端末に送信するネットワークスキャナシステムであって、前記画像読取装置は、同一原稿を前記読取面上に繰り返し搬送する搬送手段、を備え、前記クライアント端末からの読取指示に応じて、当該搬送手段で同一原稿を前記読取面上に搬送して、前記読取手段で当該原稿を読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきた前記クライアント端末に前記ネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理を前記クライアント端末からの読取指示がある毎に実行することを特徴とするネットワークスキャナシステム。
- ネットワークに少なくとも画像読取装置と複数のクライアント端末が接続され、前記画像読取装置が、前記クライアント端末で設定された読取条件に基づいて、読取面上を搬送される原稿を読取手段で読み取って当該読み取った原稿の画像データを前記ネットワークを介して当該クライアント端末または当該クライアント端末から指定された他の前記クライアント端末に送信するネットワークスキャナシステムであって、前記画像読取装置は、少なくとも2つの繰り返し読取原稿トレイと、当該繰り返し読取原稿トレイの間を前記読取面上を通過させて繰り返し搬送する搬送手段と、を備え、前記クライアント端末からの読取指示に応じて、前記搬送手段で、前記繰り返し読取原稿トレイの1つにセットされた原稿を前記読取面上を通過させて他の前記繰り返し読取原稿トレイ上に搬送し、当該読取面上を通過する当該原稿を前記読取手段で読み取って、当該読み取った原稿の画像データを当該読取指示を送信してきた前記クライアント端末に前記ネットワークを介して送信する繰り返し読取動作処理を前記クライアント端末からの読取指示がある毎に実行することを特徴とするネットワークスキャナシステム。
- 前記画像読取装置は、1回のみ読み取りを行う原稿の載置される1回読取原稿トレイと、読み取りの完了した原稿の排出される排紙トレイと、をさらに備え、前記搬送手段が、当該1回読取原稿トレイ上に載置された前記原稿を前記読取面上を通過させて前記排紙トレイ上に排出させて、当該読取面上を通過する当該原稿を前記読取手段で読み取ることを特徴とする請求項2記載のネットワークスキャナシステム。
- 前記画像読取装置は、前記繰り返し読取動作中に、前記1回読取原稿トレイ上に原稿が載置されると、当該繰り返し読取動作を一時中断して、当該1回読取原稿トレイ上の当該原稿の前記搬送と当該原稿の読み取りを優先して行い、当該1回読取原稿トレイ上の原稿の搬送と読み取りが完了すると、当該中断した繰り返し読み取り動作処理を続行することを特徴とする請求項3記載のネットワークスキャナシステム。
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2003
- 2003-03-17 JP JP2003071611A patent/JP2004282446A/ja active Pending
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