JP2004282393A - 撮像装置、撮像方法、撮像プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のデジタルカメラの構成は、従来のデジタルカメラに、新たに測距装置17とイラスト調整回路19と画像合成用DRAM18が追加されており、画像データコントローラの構成が異なることである。一般的に、測距装置17にはアクティブ方式とパッシブ方式があり、アクティブ方式は、音波や赤外線を被写体に照射しその跳ね返りの時間や角度から距離を測り、パッシブ方式は、レンズ付きのラインセンサに光を受けて光の入射角度から距離を測る。本発明ではどちらの方式でも利用可能である。またイラスト調整回路19は、システムコントローラ14から入力信号を得て、画像合成DRAM18とデータのやりとりを行う。画像合成用DRAM18は、DRAM6内に含まれてもよい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関し、さらに詳しくは、電子画像を撮像・再生するカメラのズーム方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラなどの電子画像撮像装置の普及により、撮影画像を液晶モニタで即座に確認できることで撮影ミスが減り、また自分で手軽に画像加工やプリントができるなど、画像を扱う機会が増えてきている。しかし、モニタに表示された画像やプリントされた画像を見たとき、そこに写されている物体の長さや大きさを容易に類推することは難しい。特に最近では高倍率ズーム機能を備えたものも多くなり、例えば、被写体が小石なのか、それとも巨大な岩なのかを判断するのも難しい場合がある。これに対して、同一出願人による特願2002−226154では、ズーム機能から得られる倍率データと測距手段から得られる測距データから、大きさの既知なイラストを画像に合成して被写体の大きさを判断できるようにした発明が既に出願されている。
【0003】
図9は、従来の一般的なデジタルカメラの構成を示す図である。このデジタルカメラは、被写体の画像光を集光する光学レンズ1と、集光された画像光を撮像素子3に照射するタイミングを生成するメカシャッタ2と、CCD等で構成されメカシャッタ2を通過した画像光を電気信号に変換する撮像素子3と、撮像素子3からの信号をサンプルホールドするS/H回路4と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D回路5と、圧縮された画像データを蓄積するDRAM6と、撮影中及び撮影した画像を表示する画像表示装置7と、各種の画像処理をおこなう画像データコントローラ8と、JPEGなどのフォーマット規格に準拠して画像データを圧縮/伸張を行う画像圧縮回路9と、スマートメディアやコンパクトフラッシュ(登録商標)等で構成され画像を保存する画像記録メディア10と、撮像素子3、S/H回路4、A/D回路5、および画像データコントローラ8のタイミングを制御するタイミング発生器11と、メカシャッタ2を駆動するシャッタ駆動回路12と、光学レンズ1により被写体の焦点を合わせるレンズ駆動回路13と、操作スイッチ16などから得られる信号に応じてEEPROM15からデータを読み出しシステム制御を行うシステムコントローラ14と、装置を最適に動作させるためのプログラムを保存するEEPROM15と、レリーズスイッチ、電源スイッチ、及び撮影/再生モードを切り替えるスイッチ等で構成される操作スイッチ16とを備えて構成される。
【0004】
次にデジタルカメラの動作について説明する。被写体から得られる光信号は、光学レンズ1の焦点距離を変化させることによって、被写体の拡大、縮小およびピント調整が行われ撮像素子3上に集光し像を形成する。デジタルカメラのピント調整は、撮像素子3に形成された像のコントラストを検出し、最もコントラストの高い位置に光学レンズ1を移動させるCCD−AF方式が一般的である。一方で、銀塩カメラ時代から用いられてきた測距装置を用いたピント調整を行う機種も次第に増えてきている。測距装置を用いたピント調整の利点はフォーカス動作の高速化が挙げられる。撮像素子3上には、フォトダイオードが規則正しく2次元に配列し、電荷転送路として垂直CCD(Charge Coupled Device)と水平CCDがあり、フォトダイオードの光電変換機能により、入射した光量に応じた電荷を蓄積し、光信号を電気信号に変換する。撮像素子3に入射する光量は、撮像素子手前のメカシャッタ2と撮像素子内部の電子シャッタによって調整が可能である。1個のフォトダイオードは1画素に相当し、一般的にフォトダイオード上には、R(Red)、G(Green)、B(Blue)のいずれか1つのカラーフィルタと、より多くの光を取り込むためにマイクロレンズが取り付けられている。フォトダイオードに蓄積された電荷は、読み出しパルスに従って垂直CCDに読み出され、垂直CCDから水平CCDを通って、水平1ラインずつ出力アンプから出力される。撮像素子3からの信号はS/H回路4に入力し、サンプルホールドされて、各画素に対応したデータが抽出される。A/D回路5では、S/H回路4からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D回路5からの信号は、画像データコントローラ8に入力し画像処理が行われる。画像処理時のデータの一時的な記憶場所としてDRAM6が用いられている。画像データコントローラ8での処理内容は、図10にて詳述する。
【0005】
画像表示装置7では、撮像中及び撮像した画像を表示装置用に信号変換を行ったのち表示される。画像圧縮回路9では、画像データをJPEGなどのフォーマット規格に準拠した圧縮/伸張を行い、その後画像記録メディア10(スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)など)に保存する。EEPROM15(電気的消去およびプログラム可能なROM)には、装置を最適に動作させるためのプログラムやデータが保存されており、システムコントローラ14は操作スイッチなどから得られる信号に応じてEEPROMからデータを読み出しシステム制御を行っている。ここで操作スイッチ16には、レリーズスイッチ、電源スイッチ、撮影/再生モード切り換えなどが含まれる。タイミング発生器11は、撮像素子3、S/H回路4、A/D回路5、画像データコントローラ8の動作タイミングを制御している。
【0006】
図10は、図9のデジタルカメラの画像データコントローラ8のブロック図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図9のA/D回路5から出力されたデジタルデータが、画像データコントローラ8に入力すると、まずRGB補間処理8aが行われる。一般にフォトダイオード上には、1色のカラーフィルタが付いているため、1画素に対してR、G、Bのいずれか1つの色しかデータを保持していない。そのため、周りの画素の情報から演算で残りの2色の補間を行う。次に、ガンマ補正8bを行い画像のトーン(階調)の調整を行う。その後、画像表示用と画像保存用にRGB信号をYUV変換8cによって輝度信号(Y)と色差信号(U、V)に変換する。この他にも画像のエッジ部分を処理して画像にメリハリをつけるエッジ強調を行っているものもある。
【特許文献1】特願2002−226154
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特許文献1は撮影後の画像について言及がないため、画像再生時において被写体の大きさを知ることができなといった問題がある。
また、従来の一般的なデジタルカメラには、ズーム画像の大きさを知るための手段がなく、そこに写されている物体の長さや大きさを容易に類推することができないといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、撮影時または撮影後に画像内の被写体の大きさを容易に推察することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、光学的、またはデジタル的なズーム機能を備えた撮像手段と、被写体までの距離を測定する測距手段と、前記ズーム機能から得られる倍率データと前記測距手段から得られる測距データに基づいて、大きさの既知なイラストを選択するイラスト調整手段と、該イラスト調整手段により選択されたイラストを、前記撮像手段により撮像された画像と合成するイラスト合成手段と、該イラスト合成手段により合成された画像を表示する画像表示手段と、前記イラスト合成手段により合成された画像を記録する画像記録手段とを備えたことを特徴とする。
一般的なデジタルカメラの構成例と比較すると、新たに測距手段とイラスト調整手段と画像合成用のイラスト合成手段が追加されている点が異なる。一般的に、測距装置にはアクティブ方式とパッシブ方式があり、アクティブ方式は、音波や赤外線を被写体に照射し、その跳ね返りの時間や角度から距離を測る。それに対してパッシブ方式は、レンズ付きのラインセンサに光を受けて光の入射角度から距離を測る。本発明ではどちらの方式でも利用可能である。またイラスト調整手段は、システムコントローラから入力信号を得て、イラスト合成手段とデータのやりとりを行う。
かかる発明によれば、撮影した画像にイラストを表示できることにより、撮影後でも容易に被写体の大きさを判断することができる。
【0009】
請求項2は、前記イラスト調整手段は、前記被写体から前記撮像装置までの距離とズーム倍率に対応させた大きさの既知のイラストを保存するイラスト保存部と、前記倍率データと測距データに基づいて、対応するイラストを前記イラスト保存部から選択するイラスト選択部とを備えたことを特徴とする。
イラスト調整手段は、複数の既知のイラストを保存するイラスト保存部と、その中から倍率データと測距データに基づいて、イラストを選択するイラスト選択部から構成されている。この構成により、イラスト保存部内のイラストを適宜変更及び修正することにより、最適なイラストを選択することができる。
かかる発明によれば、イラスト保存部にイラストを保存するので、イラストを適宜変更及び修正することが可能となり、イラストのバリエーションが広くすることができる。
請求項3は、前記画像記録手段に画像を記録する際、前記撮像手段により撮像された画像に前記イラストを合成した状態で記録するか否かを選択可能としたことを特徴とする。
本発明は、画像記録時に撮影画像にイラストを合成した状態で記録するかどうか選択できることを特徴としている。イラスト表示モードで画像を撮影した後に、イラストを合成した状態で画像を保存するか、或いはイラストなしで保存を行うかをユーザが選択できるようにする。選択するタイミングは、撮影前でもよいし、撮影後イラストの合成を確認してから選択を行ってもよい。イラストを合成した状態で保存を選択したときには、そのままイラストを合成した状態で画像を保存する。そして、イラストなしで保存を選択したときには、イラストは削除して通常の撮影画像を保存する。また、イラスト合成ありとなしとの2枚の画像をそれぞれ保存できるようにしてもよい。
かかる発明によれば、画像記録時に撮影画像にイラストを合成した状態で記録するかどうか選択できるので、イラストが不必要な画像とイラストが必要な画像とを任意に選択することができる。
【0010】
請求項4は、前記画像記録手段に画像と共に記録された倍率データ及び測距データに基づいて、前記イラスト選択手段によりイラストを選択し、該イラストを画像再生時の画像と合成することを特徴とする。
本発明は、撮影画像と共に記録された倍率データと測距データから、画像再生時にイラストを画像に合成できることを特徴としている。現在、撮影画像には、様々な情報が付加されて記録されている。例えば、画像サイズ、シャッタースピード、絞り値、画質モードなどがある。本発明では、さらに撮影画像に撮影時の倍率データと測距データの情報を加えて保存する。そして、画像再生時にこの2つのデータからイラストを選択して撮影画像にイラストを合成する。
かかる発明によれば、画像再生時にこの2つのデータからイラストを選択して撮影画像にイラストを合成することができるので、撮影時にイラストなしの状態で撮影画像を保存しても、後から再生時にイラストを再現することができる。また、パソコンなど撮影に用いた機器以外で再生を行うときにも、この2つのデータを用いることでイラストを再現することが可能となる。
請求項5は、ユーザが撮影または作成した画像をイラストとして利用可能としたことを特徴とする。
本発明は、ユーザが撮影または作成した画像をイラストとして利用できることを特徴としている。例えば、カメラで撮影した画像やパソコン等で作成した画像をイラストに設定できるようにするために、カメラにイラスト取り込みモードを用意する。
かかる発明によれば、ユーザが撮影または作成したイラストを利用できることにより、撮影作業に親近感を抱き娯楽性を増すことができる。
【0011】
請求項6は、光学的、またはデジタル的なズーム機能による撮像ステップと、被写体までの距離を測定する測距ステップと、前記ズーム機能から得られる倍率データと前記測距ステップから得られる測距データに基づいて、大きさの既知なイラストを選択するイラスト調整ステップと、該イラスト調整ステップにより選択されたイラストを、前記撮像ステップにより撮像された画像と合成するイラスト合成ステップと、該イラスト合成ステップにより合成された画像を表示する画像表示ステップと、前記イラスト合成ステップにより合成された画像を記録する画像記録ステップとを備えたことを特徴とする。
かかる発明によれば、請求項1と同様の作用効果を奏する。
請求項7は、前記イラスト調整ステップは、前記被写体から撮像装置までの距離とズーム倍率に対応させた大きさの既知のイラストを保存するイラスト保存ステップと、前記倍率データと測距データに基づいて、対応するイラストを前記イラスト保存ステップから選択するイラスト選択ステップとを備えたことを特徴とする。
かかる発明によれば、請求項2と同様の作用効果を奏する。
請求項8は、前記画像記録ステップにより画像を記録する際、前記撮像ステップにより撮像された画像に前記イラストを合成した状態で記録するか否かを選択可能としたことを特徴とする。
かかる発明によれば、請求項3と同様の作用効果を奏する。
【0012】
請求項9は、前記画像記録ステップに画像と共に記録された倍率データ及び測距データに基づいて、前記イラスト選択ステップによりイラストを選択し、該イラストを画像再生時の画像と合成することを特徴とする。
かかる発明によれば、請求項4と同様の作用効果を奏する。
請求項10は、ユーザが撮影または作成した画像をイラストとして利用可能としたことを特徴とする。
かかる発明によれば、請求項5と同様の作用効果を奏する。
請求項11は、請求項6乃至10の何れか一項に記載の撮像方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする。
かかる発明によれば、本発明の撮像方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。
請求項12は、請求項11に記載の撮像プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
かかる発明によれば、撮像プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録することにより、この記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの構成を示す図である。図1が図9と異なる点は、新たに測距装置17とイラスト調整回路19と画像合成用DRAM18が追加されており、画像データコントローラ(後述)の構成が異なることである。一般的に、測距装置17にはアクティブ方式とパッシブ方式があり、アクティブ方式は、音波や赤外線を被写体に照射しその跳ね返りの時間や角度から距離を測り、パッシブ方式は、レンズ付きのラインセンサに光を受けて光の入射角度から距離を測る。本発明ではどちらの方式でも利用可能である。またイラスト調整回路19は、システムコントローラ14から入力信号を得て、画像合成DRAM18とデータのやりとりを行う。画像合成用DRAM18は、DRAM6内に含まれてもよい。以下、具体的な事例を挙げて説明する。
図2は、本発明の被写体の大きさを判断するためのイラスト表示処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。ユーザはイラスト表示をするか否かのモード選択を行う(S1)。ここでモード選択手段は、ハード的に専用の操作スイッチであってもよいし、ソフト的にLCDに設定メニューを表示し選択する形式でもよい。ステップS1でユーザがイラスト表示モードを選択すると(S1でYESのルート)、カメラは、現在の被写体からカメラまでの距離を測距装置17で測定し、その測距結果を測距データとしてシステムコントローラ14からイラスト調整回路19に入力する。また、現在のカメラのズーム倍率も倍率データとしてシステムコントローラ14から取得し、イラスト調整回路19に入力する(S2)。イラスト調整回路19はこれらのデータに基づいて対応するイラストを選択し(S3)、撮影された画像とイラストを画像合成用DRAMにより合成し(S4)、合成された画像を画像表示装置7に表示する(S5)。そしてイラストを見ながらズーム倍率を決定して画像を撮影し(S6)、その画像とイラストを合成して(S7)、合成画像を画像圧縮回路9により圧縮して画像記録メディア10に記録する(S8)。
【0014】
図3は、本発明のイラスト調整回路とその周辺部のブロック図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。イラスト調整回路19は、イラスト保存用メモリ19bとイラスト選択部19aから構成されている。イラスト保存用メモリ19bはEEPROM15でも代用できる。イラスト保存用メモリ19bには、被写体からカメラまでの距離とズーム倍率に対応させた複数の大きさの既知なイラスト(例えば、タバコの箱など)を予め保持させておく。そして、システムコントローラ14から取得した測距データと倍率データをもとに対応するイラストの選択を行う。
図4は、被写体からカメラまでの距離(測距データ:横軸)とズーム倍率(倍率データ:縦軸)に対応させたイラストの一例を示す図である。例えば、現在の被写体とカメラの距離(測距データ)が1.6mで、ズーム倍率(倍率データ)が2.3倍のとき、測距データ:横軸は1〜2mを選択し、倍率データ:縦軸は2〜3を選択してその交点にある「タバコの箱」40のイラストがイラスト選択部19aで選択され、画像合成用DRAM18に呼び出される。また、モニタリング画像の生成フローは、図1で示した撮像素子3で像を形成し、S/H回路4でサンプルホールドを行い、A/D回路5でアナログ信号からデジタル信号に変換し、画像データコントローラ20で画像処理して画像表示装置7に表示する。
【0015】
図5は、画像データコントローラ20の内部構成を示すブロック図である。この画像データコントローラ20での画像処理内容は、図5のブロック図に示すようにDRAM6を一時的な記憶場所として、モニタリング画像用にライン間引き処理20a、RGB補間20b、ガンマ補正20c、YUV変換20dを行い、モニタリング画像を画像合成用DRAM18に記録する。画像合成用DRAM18内のモニタリング画像41と選択したイラスト画像42は、図6に示すように画像を重ねて合成したモニタリング画像43として画像表示装置7に表示する。その後ユーザが撮影動作を行うと、図5のように撮像装置は、撮影画像をRGB補間20b、ガンマ補正20c、YUV変換20dを行ったあと、イラスト画像を合成した状態で画像圧縮し画像記録メディア10に保存する。
また他の実施形態として、画像記録時に撮影画像にイラストを合成した状態で記録するかどうか選択できることを特徴としている。イラスト表示モードで画像を撮影した後に、イラストを合成した状態で画像を保存するか、イラストなしで保存を行うかをユーザが選択する。選択するタイミングは、撮影前でもよいし、撮影後イラストの合成を確認してから選択を行ってもよい。イラストを合成した状態で保存を選択したときには、そのままイラストを合成した状態で画像を保存する。そして、イラストなしで保存を選択したときには、イラストは削除して通常の撮影画像のみを保存する。また、イラスト合成有りと無しの2枚の画像をそれぞれ保存できるようにしてもよい。
また他の実施形態として、撮影画像と共に記録された倍率データと測距データから、画像再生時にイラストを画像に合成できることを特徴としている。現在、撮影画像には、様々な情報が付加されて記録されている。例えば、画像サイズ、シャッタースピード、絞り値、画質モードなどがある。本実施形態では、さらに撮影画像に撮影時の倍率データと測距データの情報を加えて保存する。そして、画像再生時にこの2つのデータからイラストを選択して撮影画像にイラストを合成する。画像の合成方法は、図2の実施形態と同様である。これにより、撮影時にイラストなしの状態で撮影画像を保存しても、後から再生時にイラストを再現することができる。また、パソコンなど撮影に用いた機器以外で再生を行うときにも、この2つのデータを用いることでイラストを再現することが可能となる。
【0016】
図7は本発明のイラスト取り込みモードのフローチャートである。ユーザが撮影または作成した画像をイラストとして利用できることを特徴としている。実施例としては、カメラで撮影した画像やパソコン等で作成した画像をイラストに設定できるようにするために、カメラにイラスト取り込みモードを用意する。イラスト取り込みモードでは、まず設定するイラストのサイズを決定する(S10)。これは、どの程度の大きさのものをイラストにするかを決めるもので、図4に示したような既存のイラストを選択して、それと同等の大きさの画像を取り込むようにしてもよいし、例えば30cm×40cmなどというようにユーザが大きさを指定できてもよい。次に、イラストの取り込みであるが、撮影取り込みを行うか否かを判断し(S11)、カメラで撮影する場合には(S11でYESのモード)モニタリングを開始する(S12)。このとき、図8(a)のようにイラストの大きさが分かりやすいように四角の枠44を設けてもよいし、さらに図8(b)のように既存のイラストをゴースト表示45(通常の表示よりも薄い表示)してもよい。ユーザは、四角の枠44内に一杯になるように(または、ゴースト表示イラスト45と同じ大きさになるように)被写体をモニタリングして撮影を行う(S13)。そしてその画像を確認し(S14)、取り込んだ画像は、EEPROMなどの内蔵メモリに保存し(S15)、既存のイラストと同様に使用する。また、ステップS11でパソコンで作成した画像を取り込む場合には(S11でNOのモード)、予め取り込み可能なイラストサイズを設定しておき、ユーザはその大きさでイラストを作成し画像記録メディアに保存し、カメラは画像記録メディアからイラストを取り込み(S16)、取り込んだ画像は、EEPROMなどの内蔵メモリに保存し(S15)、既存のイラストと同様に使用する。
【0017】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1、6の発明によれば、撮影した画像にイラストを表示できることにより、撮影後でも容易に被写体の大きさを判断することができる。
また請求項2、7では、イラスト保存部にイラストを保存するので、イラストを適宜変更及び修正することが可能となり、イラストのバリエーションが広くすることができる。
また請求項3、8では、画像記録時に撮影画像にイラストを合成した状態で記録するかどうか選択できるので、イラストが不必要な画像とイラストが必要な画像とを任意に選択することができる。
また請求項4、9では、画像再生時にこの2つのデータからイラストを選択して撮影画像にイラストを合成することができるので、撮影時にイラストなしの状態で撮影画像を保存しても、後から再生時にイラストを再現することができる。また、パソコンなど撮影に用いた機器以外で再生を行うときにも、この2つのデータを用いることでイラストを再現することが可能となる。
また請求項5、10では、ユーザが撮影または作成したイラストを利用できることにより、撮影作業に親近感を抱き娯楽性を増すことができる。
また請求項11では、本発明の撮像方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。
また請求項12では、撮像プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録することにより、この記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの構成を示す図である。
【図2】本発明の被写体の大きさを判断するためのイラスト表示処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。
【図3】本発明のイラスト調整回路とその周辺部のブロック図である。
【図4】本発明の被写体からカメラまでの距離(測距データ:横軸)とズーム倍率(倍率データ:縦軸)に対応させたイラストの一例を示す図である。
【図5】本発明の画像データコントローラ20の内部構成を示すブロック図である。
【図6】本発明のモニタリング画像に選択したイラスト画像を合成する図である。
【図7】本発明のイラスト取り込みモードのフローチャートである。
【図8】本発明のモニタリング画像の例を示す図である。
【図9】従来の一般的なデジタルカメラの構成を示す図である。
【図10】図9のデジタルカメラの画像データコントローラ8のブロック図である。
【符号の説明】
1 光学レンズ1、2 メカシャッタ、3 撮像素子、4 S/H回路、5 A/D回路、6 DRAM、7 画像表示装置、8 画像データコントローラ、9 画像圧縮回路、10 画像記録メディア、11 タイミング発生器、12 シャッタ駆動回路、13 レンズ駆動回路、14 システムコントローラ、15EEPROM、16 操作スイッチ、17 測距装置、18 画像合成用DRAM、19 イラスト調整回路
Claims (12)
- 光学的、またはデジタル的なズーム機能を備えた撮像手段と、被写体までの距離を測定する測距手段と、前記ズーム機能から得られる倍率データと前記測距手段から得られる測距データに基づいて、大きさの既知なイラストを選択するイラスト調整手段と、該イラスト調整手段により選択されたイラストを、前記撮像手段により撮像された画像と合成するイラスト合成手段と、該イラスト合成手段により合成された画像を表示する画像表示手段と、前記イラスト合成手段により合成された画像を記録する画像記録手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
- 前記イラスト調整手段は、前記被写体から前記撮像装置までの距離とズーム倍率に対応させた大きさの既知のイラストを保存するイラスト保存部と、前記倍率データと測距データに基づいて、対応するイラストを前記イラスト保存部から選択するイラスト選択部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記画像記録手段に画像を記録する際、前記撮像手段により撮像された画像に前記イラストを合成した状態で記録するか否かを選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記画像記録手段に画像と共に記録された倍率データ及び測距データに基づいて、前記イラスト選択手段によりイラストを選択し、該イラストを画像再生時の画像と合成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- ユーザが撮影または作成した画像をイラストとして利用可能としたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 光学的、またはデジタル的なズーム機能による撮像ステップと、被写体までの距離を測定する測距ステップと、前記ズーム機能から得られる倍率データと前記測距ステップから得られる測距データに基づいて、大きさの既知なイラストを選択するイラスト調整ステップと、該イラスト調整ステップにより選択されたイラストを、前記撮像ステップにより撮像された画像と合成するイラスト合成ステップと、該イラスト合成ステップにより合成された画像を表示する画像表示ステップと、前記イラスト合成ステップにより合成された画像を記録する画像記録ステップとを備えたことを特徴とする撮像方法。
- 前記イラスト調整ステップは、前記被写体から撮像装置までの距離とズーム倍率に対応させた大きさの既知のイラストを保存するイラスト保存ステップと、前記倍率データと測距データに基づいて、対応するイラストを前記イラスト保存ステップから選択するイラスト選択ステップとを備えたことを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
- 前記画像記録ステップにより画像を記録する際、前記撮像ステップにより撮像された画像に前記イラストを合成した状態で記録するか否かを選択可能としたことを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
- 前記画像記録ステップに画像と共に記録された倍率データ及び測距データに基づいて、前記イラスト選択ステップによりイラストを選択し、該イラストを画像再生時の画像と合成することを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
- ユーザが撮影または作成した画像をイラストとして利用可能としたことを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
- 請求項6乃至10の何れか一項に記載の撮像方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする撮像プログラム。
- 請求項11に記載の撮像プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
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