JP2004281893A - 静電気対策部品とその製造方法 - Google Patents

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英晃 ▲徳▼永
Hideaki Tokunaga
Tatsuya Inoue
竜也 井上
Akihiko Ibata
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Abstract

【課題】静電気パルスをバイパスさせて機器の電気回路に印加される電圧を抑制することができる高周波回路に適した静電気対策部品とその製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも第1、第2、第3の3つの外部電極を有するセラミック焼結体にバリスタと第1、第2の2つのインダクタとを形成し、バリスタと第1のインダクタとを電気的に並列になるようにバリスタの電極および第1のインダクタの導体を第1、第2の外部電極に電気的に接続し、第2のインダクタの導体を第1、第3の外部電極に電気的に接続した静電気対策部品であり、これを、電気的に並列接続したバリスタと第1のインダクタとを機器回路の信号ラインとグランド間に接続するように設け、第2のインダクタを機器回路の信号ラインに直列接続するように設けた場合、機器回路に静電気パルスが印加されるのを妨げられ、機器の電気回路に印加される電圧を抑制する効果が大である静電気対策部品。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器を静電気から保護する静電気対策部品とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話等の電子機器の小型化、高性能化は急速に進み、それに伴い電子機器に用いられる電子部品の小型化も急速に進んでいる。しかし、その反面、電子機器や電子部品の耐電圧は低下する。そのため、人体と電子機器の端子が接触した時に発生する静電気パルスによる機器内部の電気回路の破壊が増えてきている。静電気パルスにより1ナノ秒以下の速度でかつ数百〜数キロボルトという高電圧が印加されるからである。
【0003】
従来、このような静電気パルスへの対策としては、静電気が入るラインとグランド間にインダクタや(静電容量の小さい)バリスタを設け、静電気をバイパスさせ、機器の電気回路に印加される電圧を抑制する方法が提案されている。
【0004】
なお、静電気パルスの対策に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−56023号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話やパソコン等の電子機器の回路周波数は、年々高周波化が進み、特にアンテナ回路などでは数百MHz〜数GHzといった高周波になっている。このような高周波回路に用いられる静電気対策部品は、静電容量が信号の挿入損失に大きく影響を与えるので低静電容量であることが望ましく、信号ラインとグランド間に設ける場合、静電容量は数pF以下が望ましい。
【0007】
静電気対策部品として用いられる代表的なものとしては、積層タイプの酸化亜鉛バリスタが挙げられるが、酸化亜鉛バリスタの誘電率は大きく(ε:200以上)、数pF以下の低静電容量を実現するためには、電極間厚みを厚くするか、電極面積を低減させなければならない。
【0008】
しかし、電極間厚みを厚くするとバリスタのバリスタ電圧が高くバイパスする電圧が高くなり、その結果、静電気が印加された際、電気回路に印加される抑制後の電圧も高くなり保護効果が小さくなる。また、電極面積を低減させると静電気が印加された際の単位面積あたりの電流量が大きくなり、バリスタ自体が破壊しやすくなる。他の材料のバリスタにおいても同様の問題を有している。
【0009】
一方、静電気対策部品としてインダクタを用いた場合には、静電容量値に留意する必要はない。しかしながらインダクタは、その周波数特性より低周波のサージ・パルスはバイパスさせることができるが、高周波のパルスはバイパスさせることができない。このため、電圧波形が1ナノ秒以下の速度でかつ数百〜数キロボルトという高電圧である静電気に対しては、インダクタでは特に電圧立ち上がり部の高電圧部分をバイパスさせて抑制することができないという問題を有している。
【0010】
そこで本発明は、高電圧で高周波である静電気に対して、この静電気パルスをバイパスさせて機器の電気回路に印加される電圧を抑制することができる高周波回路に適した静電気対策部品とその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を有するものである。
【0012】
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも第1、第2および第3の3つの外部電極を有するセラミック焼結体であって、前記セラミック焼結体にバリスタと第1および第2の2つのインダクタとを形成し、前記バリスタと前記第1のインダクタとを電気的に並列になるように前記バリスタの電極および前記第1のインダクタの導体を前記第1および第2の外部電極に電気的に接続するとともに、前記第2のインダクタの導体を前記第1および第3の外部電極に電気的に接続した静電気対策部品という構成を有しており、これにより、電気的に並列に接続したバリスタと第1のインダクタとに第2のインダクタを電気的に直列に接続し一体化した部品であるので、これを、電気的に並列に接続したバリスタと第1のインダクタとを機器回路の信号ラインとグランド間に接続するように設け、第2のインダクタを機器回路の信号ラインに直列に接続するように設けた場合、静電気パルスを第1のインダクタによってグランドにバイパスさせると同時に、第1のインダクタで除去しきれない高周波成分をバリスタによって吸収することができ、さらに信号ラインに直列に接続した第2のインダクタにより、機器回路に静電気パルスの高周波成分が印加されるのを妨げることができ、機器の電気回路に印加される電圧を抑制する効果が大である静電気対策部品となる。同時に、1個の部品としているので機器の小型化が実現できるとともに組み立てコストの低減も図れる。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、バリスタの電極と第1のインダクタの導体とを第1および第2の外部電極を介して電気的に接続したという構成を有しており、これにより、バリスタと第1のインダクタとの電気的な並列接続が容易であるとともに、外部電極の形成前にはバリスタおよび第1のインダクタはそれぞれ電気的に独立しているので、その特性の測定、検査を容易に行うことができる。
【0014】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、バリスタの電極および第1および第2の2つのインダクタの導体はセラミック焼結体の内部に形成したという構成を有しており、これにより、耐候的性能等の十分な信頼性が確保できるとともに、バリスタとインダクタとを一つの製造プロセスで同時に形成することができる。
【0015】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、セラミック焼結体はZnOを主成分とする電圧依存性抵抗体セラミックからなるという構成を有しており、これにより、優れたバリスタ特性を有するバリスタが形成でき、したがって、静電気に対して優れた吸収抑制効果を有するものとなる。また、セラミック焼結体が非磁性材料であるのでインダクタの高周波での特性が良好なものとなる。
【0016】
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、バリスタは電流1mAを流したときのバリスタ電圧が50V以下であるという構成を有しており、これにより、バイパスする電圧が低くなり、その結果、静電気が印加された際、電気回路に印加される抑制後の電圧も低くでき、静電気に対して優れた吸収抑制効果を有するものとなる。
【0017】
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、第1のインダクタのインダクタンスが100nH以下であるという構成を有しており、これにより、静電気に対して優れた吸収抑制効果を有するものとなる。
【0018】
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、第2のインダクタのインダクタンスが100nH以下であるという構成を有しており、これにより、数百MHz以上の高周波回路に用いるのに適した静電気対策部品となる。
【0019】
本発明の請求項8に記載の発明は、特に、バリスタの電極間の静電容量が10pF以下であるという構成を有しており、これにより、数百MHz以上の高周波回路に用いるのに適した静電気対策部品となる。
【0020】
本発明の請求項9に記載の発明は、特に、第1および第2のインダクタのインダクタンスがそれぞれ100nH以下であり、かつ、バリスタの電極間の静電容量が10pF以下であるという構成を有しており、これにより、静電気に対して優れた吸収抑制効果を有し、かつ数百MHz以上の高周波回路に用いるのに適した静電気対策部品となる。
【0021】
本発明の請求項10に記載の発明は、バリスタの電極となる導体パターンを形成したセラミック生シートと第1および第2の2つのインダクタの導体となる導体パターンを形成したセラミック生シートとを積層して積層体を作製する第1の工程と、前記積層体を焼成してセラミック焼結体の内部にバリスタと第1および第2の2つのインダクタとを形成する第2の工程と、前記セラミック焼結体の前記バリスタおよび前記第1および第2のインダクタの特性を検査する第3の工程と、次に、前記セラミック焼結体に少なくとも第1、第2および第3の3つの外部電極を形成し、前記第1および第2の外部電極により前記第1のインダクタの導体と前記バリスタの電極とを電気的に並列接続するとともに、前記第2のインダクタの導体を前記第1および第3の外部電極に電気的に接続する第4の工程とを有する静電気対策部品の製造方法であり、これにより、バリスタと2つのインダクタとを一つの製造プロセスで同時に形成することができる。そして、バリスタと第1のインダクタとを外部電極を形成して電気的に並列接続する前のセラミック焼結体について特性の検査を行うので、2つのインダクタおよびバリスタの特性は、それぞれ単独で測定し特性選別することができる。したがって、電圧を抑制する効果が大である静電気対策部品が、安価で高精度に製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜10に記載の発明について説明する。
【0023】
以下、本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1におけるセラミック焼結体の模式的分解斜視図、図2は本発明の実施の形態1における静電気対策部品の外観斜視図、図3は本発明の実施の形態1における静電気対策部品の等価回路図である。
【0024】
図1、図2において、10はセラミック層、11は第1のインダクタ導体、12は第2のインダクタ導体、13は配線導体、14はビア導体、15は内部電極、16は第1のインダクタ部、17は第2のインダクタ部、18はバリスタ部、19は無効層部、20はセラミック焼結体、30は第1の外部電極、40は第2の外部電極、50は第3の外部電極である。
【0025】
図1および図2に示すように、本実施の形態1における静電気対策部品は、無効層部19、第1のインダクタ部16、第2のインダクタ部17およびバリスタ部18を積層一体化した構造のセラミック焼結体20に、第1の外部電極30、第2の外部電極40および第3の外部電極50を設けたものであり、バリスタ部18と第1のインダクタ部16とを電気的に並列に接続するように第1の外部電極30および第2の外部電極40をバリスタ部18の内部電極15および第1のインダクタ導体11に接続し、第1の外部電極30および第3の外部電極50を第2のインダクタ導体12に電気的に接続したものである。
【0026】
そして、第1のインダクタ部16および第2のインダクタ部17はそれぞれ、セラミック層10に形成した配線導体13をビア部に形成したビア導体14で接続して、スパイラル状の第1のインダクタ導体11および第2のインダクタ導体12をセラミック焼結体20の内部に形成し、第1のインダクタ導体11の両端をセラミック焼結体20の一端面と側面に引き出し、第2のインダクタ導体12の両端をセラミック焼結体20の両端面に引き出して形成している。また、バリスタ部18は、セラミック層10と内部電極15とを交互に積層し、内部電極15をセラミック焼結体20の一端面と側面に交互に引き出して形成している。
【0027】
上記したように、本実施の形態1における静電気対策部品は、第1および第2の2つのインダクタとバリスタとをセラミック焼結体として積層一体化した構造であり、第1のインダクタ導体11とバリスタの内部電極15とを第1の外部電極30および第2の外部電極40を介して電気的に並列接続し、第2のインダクタ導体12の一方の端部を第1の外部電極30に接続し第1のインダクタ導体11およびバリスタの内部電極15に電気的に直列に接続し、第2のインダクタ導体12の他方の端部を第3の外部電極50に電気的に接続した構成としている。
【0028】
そして、本発明の実施の形態1における静電気対策部品の回路は、図3に示す等価回路となる。図3において、201はバリスタ、202は第1のインダクタ、203は第2のインダクタである。
【0029】
上記のような構造に構成し、特に、機器の電気回路に以下のように設けた時に優れた静電気対策部品となる。電気的に並列に接続したバリスタと第1のインダクタとを機器回路の信号ラインとグランド間に設け、第2のインダクタを機器回路の信号ラインに直列に接続して設けた場合、電気的に並列に接続したバリスタと第1のインダクタとにより、静電気パルスを第1のインダクタによってグランドにバイパスさせると同時にインダクタで除去しきれない高周波成分をバリスタによって吸収することができ、さらに、信号ラインに直列に接続した第2のインダクタにより、静電気パルスの高周波成分が機器の電気回路に印加されるのを抑制し、グランド側のバリスタによる高周波成分の吸収を促進する作用を有し、機器の電気回路に印加される電圧を抑制する効果が大きく優れた静電気対策部品となる。
【0030】
また、上記のように、1個の部品としているので、機器の小型化が実現できるとともに組み立てコストの低減も図れる。さらに、2つのインダクタとバリスタとをセラミック焼結体として積層一体化した構造であるので、耐候的性能等の十分な信頼性が確保できるとともに、バリスタと2つのインダクタとを一つの製造プロセスで同時に形成することができる。
【0031】
以下に、本発明の実施の形態1における静電気対策部品の製造方法および静電気に対する抑制効果について説明する。
【0032】
まず、ZnOを主成分とし添加物として少なくともBiを0.01〜5mol%、Coを0.01〜5mol%を含むセラミック粉末にブチラール樹脂等のバインダ、フタル酸ジブチル等の可塑剤、酢酸ブチル等の溶剤を適量加えたものをボールミルで混合、分散させてスラリーを作製した。このスラリーをドクターブレード法等によりシート状に成形し、15〜50μmの厚みのセラミック生シートを作製した。
【0033】
次に、図1における無効層部19、第1のインダクタ部16、第2のインダクタ部17およびバリスタ部18となるシートを、それぞれ次のようにして準備した。無効層部19となるシートは上記のセラミック生シートをそのまま用いた。バリスタ部18となるシートは、Ag,Ag−Pd,Pt等の金属粉末と有機ビヒクル、有機溶剤とからなる導体ペーストを用いて、内部電極15となる矩形パターンを上記のセラミック生シート上に印刷形成して準備した。第1のインダクタ部16および第2のインダクタ部17となるシートは、まず、上記のセラミック生シートに50〜300μmの穴径でビア部を形成し、上記と同様の導体ペーストを用いて、このビア部にビア導体14となる導体ペーストを充填し、さらにこのセラミック生シート上に配線導体13となる幅25〜200μmの導体パターンを印刷形成して準備した。
【0034】
なお、印刷形成した内部電極15となる矩形パターン、および、ビア部のビア導体14および配線導体13となる導体パターンは、切断した後に図1に示した形状となるよう図1に図示した形状を多数個を縦横に配列したパターン形状とした。
【0035】
次に、上記で準備したそれぞれのシートを、図1に示したように、まず、下の無効層部19となるシートを複数枚積層し、この上に、バリスタ部18となるシートを複数枚積層し、さらに、第1のインダクタ部16および第2のインダクタ部17となるシートを複数枚積層し、さらにこの上に、上の無効層部19となるシートを複数枚積層した後、500kg/cmで加圧して積層体ブロックを得た。
【0036】
次に、上記積層体ブロックを所望の寸法に切断分離して、個片の積層体とした。この積層体を、200〜700℃で熱処理しバインダを除去した後、900〜1200℃で0.5〜5時間焼成し、セラミック焼結体20を得た。
【0037】
次に、このセラミック焼結体20の両端面と側面にAg,Ag−Pd,Ag−Pt等の金属粉末と有機ビヒクル、適量のガラスフリットからなるペーストを塗布、乾燥し、500〜900℃で焼き付けを行って、下地電極25a,25b,25cおよび25d(図示せず)を形成した。
【0038】
この時、下地電極25aはセラミック焼結体20の一方の端面に露出した内部電極15に接続するように形成し、下地電極25bは同端面に露出した第1のインダクタ導体11および第2のインダクタ導体12に接続するように形成し、下地電極25cは他方の端面に露出した第2のインダクタ導体12に接続するように形成し、下地電極25dは側面に露出した内部電極15および第1のインダクタ導体11に接続するように形成した。続いて、これを特性検査した。
【0039】
次に、この下地電極を形成したセラミック焼結体20の両端面と側面の下地電極25a,25b,25c,25dの上にAg,Ag−Pd,Ag−Pt等の金属粉末と有機ビヒクル、適量のガラスフリットからなるペーストを塗布、乾燥し、500〜900℃で焼き付けを行って、第1の外部電極30、第2の外部電極40および第3の外部電極50を形成した。
【0040】
この時、第1の外部電極30は下地電極25aおよび下地電極25bに接続するようにセラミック焼結体20の一方の端面に形成し、第2の外部電極40は下地電極25dおよびセラミック焼結体20の他方の側面に露出した内部電極15に接続するようにセラミック焼結体20の両側面に形成し、第3の外部電極50は下地電極25cに接続するようにセラミック焼結体20の他方の端面に形成した。このようにして、バリスタ部18と第1のインダクタ部16とを電気的に並列に接続するように第1の外部電極30および第2の外部電極40をバリスタ部18の内部電極15および第1のインダクタ導体11に接続し、第1の外部電極30および第3の外部電極50を第2のインダクタ導体12に電気的に接続し、図2に示した本実施の形態1の静電気対策部品の完成品を作製した。図2に示すように、本実施の形態1の静電気対策部品は、第2の外部電極40をセラミック焼結体20の両側面に形成しているので、電子回路に実装して使用する時に、配線および接続の自由度が増したものとなる。
【0041】
なお、上記のように、本実施の形態1の静電気対策部品の特性検査は、第1の外部電極30、第2の外部電極40および第3の外部電極50を形成する前のセラミック焼結体20について検査し特性選別を行い、その後、第1の外部電極30、第2の外部電極40および第3の外部電極50を形成し完成品とした。それは以下の理由によるものである。
【0042】
つまり、通常、バリスタの特性は、電圧−電流特性からのバリスタ電圧、静電容量等を測定し、特性選別を行う。しかしながら、本実施の形態1の静電気対策部品の完成品のように、インダクタとバリスタとを電気的に並列接続した場合には、インダクタは低周波ではインピーダンスが小さく、見かけ上ショート状態になり、バリスタの特性の測定が困難なためである。
【0043】
したがって、上述したように、第1の外部電極30、第2の外部電極40および第3の外部電極50を形成する前のセラミック焼結体20について検査し特性選別を行うことが好ましい。このため、セラミック焼結体20には特性検査を行うための下地電極を形成した。
【0044】
上記のように、下地電極25a,25b,25cおよび25dを形成したセラミック焼結体20においては、第1のインダクタ部16、第2のインダクタ部17およびバリスタ部18は、電気的に直列接続でありそれぞれ電気的に独立しているので、第1および第2のインダクタの特性とバリスタの特性は、それぞれ単独で測定し特性選別することができる。具体的に、特性検査は以下のようにした。
【0045】
まず、バリスタ部18の内部電極15に接続する下地電極25aと下地電極25dとに測定端子を当接し、バリスタの特性として、直流での電圧−電流特性を測定しバリスタ電圧V1mA(1mAの電流を流した時にかかる電圧値)を検査した。そして、1V、1kHzの交流下での静電容量を測定し検査した。
【0046】
次に、第1のインダクタ部16のインダクタ導体11に接続する下地電極25bと下地電極25dとに測定端子を当接し、インダクタの特性として、1V、100MHzの交流下でのインダクタンスを測定し検査した。
【0047】
次に、第2のインダクタ部17のインダクタ導体12に接続する下地電極25bと下地電極25cとに測定端子を当接し、インダクタの特性として、1V、100MHzの交流下でのインダクタンスを測定し検査した。
【0048】
なお、上記本実施の形態1のように特性検査を行うために下地電極を形成することが好ましいが、バリスタ部18の内部電極15および第1のインダクタ部16のインダクタ導体11および第2のインダクタ部17のインダクタ導体12がセラミック焼結体20の端面に十分に露出し、特性検査のための測定端子と電気的接続がとれる場合は、下地電極は必ずしも必要ではない。
【0049】
続いて、上記で作製した本実施の形態1の静電気対策部品について、静電気試験を行い評価した。また、比較のために、従来のバリスタ、従来のインダクタ、およびバリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品についても同様の静電気試験を行い評価した。
【0050】
静電気試験は、図4および図5に示す回路により行った。スイッチ103を接続して直流電源101より所定の電圧(2〜8kV)を印加して、静電容量150pFの容量ボックス104に電荷をチャージした後、スイッチを切り替えてスイッチ103を開放しスイッチ105を接続して、容量ボックス104にチャージした電荷を静電気パルスとして、抵抗106を介して信号ライン108を通して被保護機器110に印加するというものである。
【0051】
そして、従来のバリスタ、従来のインダクタ、およびバリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品は、図4に示すように、評価試料109として、被保護機器110に接続する信号ライン108とグランドライン107間に接続した。また、本実施の形態1の静電気対策部品は、図5に示すように、評価試料109として、電気的に並列に接続したバリスタ201と第1のインダクタ202とを被保護機器110に接続する信号ライン108とグランドライン107間に接続し、第2のインダクタ203を被保護機器110の信号ライン108に直列に接続した。
【0052】
そして静電気パルスを印加した時の、被保護機器110の直前の信号ライン108とグランドライン107間の電圧波形を測定することにより、静電気パルスをバイパスさせて被保護機器110に印加される電圧を抑制する効果、つまり、評価試料109である静電気対策部品の静電気パルスに対する吸収抑制効果を評価した。
【0053】
評価結果の電圧波形の一例を図6、図7、図8、図9および図10に示す。図6は、静電気対策部品を信号ライン108とグランドライン107間に設けない場合であり、すなわち図4に示す静電気試験回路により印加される静電気パルスの電圧波形である。そして、図7は従来のインダクタを接続した場合の被保護機器110に印加される電圧波形であり、図8は従来のバリスタを接続した場合の被保護機器110に印加される電圧波形であり、図9はバリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品を接続した場合の被保護機器110に印加される電圧波形であり、図10は本実施の形態1の静電気対策部品を図5に示すように接続した場合の被保護機器110に印加される電圧波形である。
【0054】
図7、図8、図9および図10に示したように、図7の従来のインダクタを設けた場合には、波形の立ち上がり部の電圧の抑制効果が小さく被保護回路へかかる電圧は高いが、数十ナノ秒後にはグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を弱めていることがわかる。これはインダクタは高周波領域でインピーダンスが高く、数百MHz程度の高周波の静電気波形に対して、つまり立ち上がり部ではバイパスさせて吸収抑制することができないためと考えられる。
【0055】
また、図8の従来のバリスタを設けた場合には、波形の立ち上がり部の電圧の抑制には大きな効果があり、静電気パルスの立ち上がり部の電圧をバリスタによりバイパスさせて吸収抑制し、被保護回路にかかる電圧の最大値を大幅に小さくできることがわかる。しかし、静電気が完全に放電されるまでに時間を要し、長時間被保護回路に電圧がかかっている状態であることがわかる。
【0056】
また、図9のバリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品を信号ラインとグランドラインに設けた場合には、立ち上がり部ではバリスタの特性が支配的となり被保護回路にかかる電圧の最大値を大幅に小さくでき、その後はインダクタの特性が支配的になり、短時間にグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を弱めていることがわかる。
【0057】
一方、図10の本実施の形態1の静電気対策部品を設けた場合には、第1のインダクタとバリスタを信号ラインとグランドラインに並列に設け、さらに信号ラインに直列に第2のインダクタを接続した構成になっているため、立ち上がり部ではバリスタの特性が支配的となり、被保護回路にかかる電圧の最大値を大幅に小さくでき、さらに、信号ラインに直列に接続された第2のインダクタが静電気パルスの立ち上がり部の高周波成分に対して相対的に高インピーダンスになるため静電気パルスの信号ラインへの通過を抑制し、被保護回路にかかる電圧の最大値をさらに小さくすることができ、その後は第1のインダクタの特性が支配的になり、短時間にグランド側にバイパスさせ被保護回路にかかる電圧を弱めていることがわかる。このように時間の経過に伴いバリスタのエネルギー分担が小さくなるので静電気に対する電圧の吸収抑制効果に加えて、バリスタの破壊限界値も向上させることができ、バリスタの低静電容量化等の設計自由度も向上する。
【0058】
次に、上記で説明した静電気試験により、本実施の形態1の静電気対策部品の静電気パルスに対する吸収抑制効果を評価した結果について、従来のバリスタ、従来のインダクタ、およびバリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品の評価結果とあわせて具体的に説明する。
【0059】
評価に供した試料はそれぞれ次の特性のものである。本実施の形態1の静電気対策部品は、バリスタのバリスタ電圧V1mAが27V、静電容量が2.5pFとし、第1のインダクタのインダクタンスが10nH、第2のインダクタのインダクタンスが68nHのものを試料とした。そしてこの特性にあわせて、従来のバリスタは、バリスタ電圧V1mAが27V、静電容量が2.5pFのものを試料とし、従来のインダクタは、インダクタンスが10nHのものを試料とし、バリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品は、バリスタ電圧V1mAが27V、静電容量が2.5pFのバリスタと、インダクタンスが10nHのインダクタを用いた。なお、バリスタ電圧V1mAはバリスタに1mAの電流を流したときにかかる電圧を示す。
【0060】
評価は、図4および図5に示す回路により印加される静電気パルスの電圧(図6に示すVpp)を、2kV,4kV,8kVと電圧を変えて印加し、それぞれの部品を評価試料109に接続した場合の被保護機器110に印加される電圧波形を測定して行い、この電圧波形の電圧の最大値をVp、印加後50ナノ秒後の電圧をV50として、その抑制効果を評価した。(表1)はその評価結果である。
【0061】
【表1】
Figure 2004281893
【0062】
(表1)に示すように、本実施の形態1の静電気対策部品は、従来のバリスタおよび従来のインダクタを単独で用いた場合、またバリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品を用いた場合に比べ、VpおよびV50がともに極めて小さく、静電気パルスに対する抑制効果が大きく、被保護機器110に対する保護効果が大きいことがわかる。
【0063】
次に、本実施の形態1の静電気対策部品の特性とその静電気パルスに対する吸収抑制効果の関係を評価した結果について具体的に説明する。
【0064】
まず、バリスタの特性をバリスタ電圧V1mAを27V、静電容量を2.5pFとして固定し、また第2のインダクタのインダクタンスを68nHに固定し、第1のインダクタのインダクタンスを変えて被保護機器110に印加される電圧波形を測定した結果を(表2)に示す。なお、上記と同様に、評価は電圧波形の最大値Vp、印加後50ナノ秒後の電圧V50を測定し、その抑制効果を評価した。また、後述する評価も同様にVp、V50を測定しその抑制効果を評価した。
【0065】
【表2】
Figure 2004281893
【0066】
(表2)に示すように、第1のインダクタのインダクタンスが大きくなると被保護機器110に印加される電圧も大きくなる。これは第1のインダクタのインピーダンスがインダクタンスに依存し、バイパスされにくくなるためと考えられる。この結果から、第1のインダクタのインダクタンスが小さいほど静電気パルスに対する吸収抑制効果が大きいことがわかり、被保護機器の耐圧レベルを考慮すると100nH以下であることが望ましい。
【0067】
次に、バリスタの特性をバリスタ電圧V1mAを27V、静電容量を2.5pFとして固定し、また第1のインダクタのインダクタンスを10nHに固定し、第2のインダクタのインダクタンスを変えて被保護機器110に印加される電圧波形を測定した結果を(表3)に示す。
【0068】
【表3】
Figure 2004281893
【0069】
(表3)に示すように、第2のインダクタのインダクタンスが大きくなると被保護機器110に印加される電圧は小さくなる。これはインダクタのインピーダンスがインダクタンスに依存し、信号ラインに直列に接続された第2のインダクタによって静電気パルスが通過しづらくなるためと考えられる。この結果から、第2のインダクタのインダクタンスが大きいほど静電気パルスに対する吸収抑制効果が大きいことがわかる。しかしながら、第2のインダクタのインダクタンスを大きくすると、高周波回路になればなるほど正常信号の信号電圧が減衰し伝送特性に影響を与えるので、数MHz以上の周波数の高周波回路に用いる場合には、100nH以下であることが望ましい。
【0070】
次に、第1のインダクタのインダクタンスを10nH、第2のインダクタのインダクタンスを68nHに固定し、さらにバリスタの特性のうちバリスタ電圧V1mAを27Vと固定して、バリスタの静電容量を変えて被保護機器110に印加される電圧波形を測定した結果を(表4)に示す。
【0071】
【表4】
Figure 2004281893
【0072】
(表4)に示すように、バリスタの静電容量が大きくなると被保護機器110に印加される電圧が小さくなっていることがわかる。この結果から、バリスタの静電容量が大きいほど抑制効果が大きいことがわかる。
【0073】
一方、バリスタの静電容量を大きくするとバリスタのインピーダンスが小さくなり、高周波回路になればなるほど、正常信号の信号電圧が減衰し伝送特性に影響を与えるので、数MHz以上の周波数の高周波回路に用いる場合には、バリスタの静電容量は10pF以下にすることが望ましい。
【0074】
次に、第1のインダクタのインダクタンスを10nH、第2のインダクタのインダクタンスを68nHに固定し、さらにバリスタの特性のうち静電容量を2.5pFと固定し、バリスタのバリスタ電圧V1mAを変えて被保護機器110に印加される電圧波形を測定した結果を(表5)に示す。
【0075】
【表5】
Figure 2004281893
【0076】
(表5)に示すように、バリスタ電圧V1mAを上げていくと被保護機器110に印加される電圧も上昇していることがわかる。これはバリスタの電流−電圧カーブがそのまま高電圧側に移行しているためである。この結果から、バリスタのバリスタ電圧V1mAは低いほど抑制効果が大きく、被保護機器の耐圧レベルを考慮するとバリスタ電圧V1mAは50V以下であることが望ましい。
【0077】
上記のように、本実施の形態1の静電気対策部品は、第1のインダクタのインダクタンスが小さく第2のインダクタのインダクタンスが大きいほど、そして、バリスタの静電容量が大きくバリスタ電圧V1mAが低いほど静電気に対する抑制効果は大きいが、高周波回路等に用いる場合には、回路特性に合わせて最適な値となるように作製することが好ましい。
【0078】
【発明の効果】
以上のように本発明は、少なくとも第1、第2および第3の3つの外部電極を有するセラミック焼結体であって、前記セラミック焼結体にバリスタと第1および第2の2つのインダクタとを形成し、前記バリスタと前記第1のインダクタとを電気的に並列になるように前記バリスタの電極および前記第1のインダクタの導体を前記第1および第2の外部電極に電気的に接続するとともに、前記第2のインダクタの導体を前記第1および第3の外部電極に電気的に接続した静電気対策部品であり、電気的に並列に接続したバリスタと第1のインダクタとに第2のインダクタを電気的に直列に接続し一体化した部品であるので、これを、電気的に並列に接続したバリスタと第1のインダクタとを機器回路の信号ラインとグランド間に接続するように設け、第2のインダクタを機器回路の信号ラインに直列に接続するように設けた場合、静電気パルスを第1のインダクタによってグランドにバイパスさせると同時に、第1のインダクタで除去しきれない高周波成分をバリスタによって吸収することができ、さらに信号ラインに直列に接続した第2のインダクタにより、機器回路に静電気パルスの高周波成分が印加されるのを妨げることができ、機器の電気回路に印加される電圧を抑制する効果が大である静電気対策部品となる。同時に、1個の部品としているので機器の小型化が実現できるとともに組み立てコストの低減も図れるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるセラミック焼結体の模式的分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における静電気対策部品の外観斜視図
【図3】本発明の実施の形態1における静電気対策部品の等価回路図
【図4】本発明の実施の形態1における静電気試験の回路図
【図5】本発明の実施の形態1における静電気試験の回路図
【図6】静電気試験回路により印加される静電気パルスの電圧波形の一例を示す図
【図7】従来のインダクタを接続した場合の被保護機器に印加される電圧波形の一例を示す図
【図8】従来のバリスタを接続した場合の被保護機器に印加される電圧波形の一例を示す図
【図9】バリスタとインダクタとを電気的に並列接続した部品を接続した場合の被保護機器に印加される電圧波形の一例を示す図
【図10】本実施の形態1の静電気対策部品を接続した場合の被保護機器に印加される電圧波形の一例を示す図
【符号の説明】
10 セラミック層
11 第1のインダクタ導体
12 第2のインダクタ導体
13 配線導体
14 ビア導体
15 内部電極
16 第1のインダクタ部
17 第2のインダクタ部
18 バリスタ部
19 無効層部
20 セラミック焼結体
30 第1の外部電極
40 第2の外部電極
50 第3の外部電極
101 直流電源
102,106 抵抗
103,105 スイッチ
104 容量ボックス
107 グランドライン
108 信号ライン
109 評価試料
110 被保護機器
201 バリスタ
202 第1のインダクタ
203 第2のインダクタ

Claims (10)

  1. 少なくとも第1、第2および第3の3つの外部電極を有するセラミック焼結体であって、前記セラミック焼結体にバリスタと第1および第2の2つのインダクタとを形成し、前記バリスタと前記第1のインダクタとを電気的に並列になるように前記バリスタの電極および前記第1のインダクタの導体を前記第1および第2の外部電極に電気的に接続するとともに、前記第2のインダクタの導体を前記第1および第3の外部電極に電気的に接続した静電気対策部品。
  2. バリスタの電極と第1のインダクタの導体とを第1および第2の外部電極を介して電気的に接続した請求項1に記載の静電気対策部品。
  3. バリスタの電極および第1および第2の2つのインダクタの導体はセラミック焼結体の内部に形成した請求項1に記載の静電気対策部品。
  4. セラミック焼結体はZnOを主成分とする電圧依存性抵抗体セラミックからなる請求項1に記載の静電気対策部品。
  5. バリスタは電流1mAを流したときのバリスタ電圧が50V以下である請求項1に記載の静電気対策部品。
  6. 第1のインダクタのインダクタンスが100nH以下である請求項1に記載の静電気対策部品。
  7. 第2のインダクタのインダクタンスが100nH以下である請求項1に記載の静電気対策部品。
  8. バリスタの電極間の静電容量が10pF以下である請求項1に記載の静電気対策部品。
  9. 第1および第2のインダクタのインダクタンスがそれぞれ100nH以下であり、かつバリスタの電極間の静電容量が10pF以下である請求項1に記載の静電気対策部品。
  10. バリスタの電極となる導体パターンを形成したセラミック生シートと第1および第2の2つのインダクタの導体となる導体パターンを形成したセラミック生シートとを積層して積層体を作製する第1の工程と、前記積層体を焼成してセラミック焼結体の内部にバリスタと第1および第2の2つのインダクタとを形成する第2の工程と、前記セラミック焼結体の前記バリスタおよび前記第1および第2のインダクタの特性を検査する第3の工程と、次に、前記セラミック焼結体に少なくとも第1、第2および第3の3つの外部電極を形成し、前記第1および第2の外部電極により前記第1のインダクタの導体と前記バリスタの電極とを電気的に並列接続するとともに、前記第2のインダクタの導体を前記第1および第3の外部電極に電気的に接続する第4の工程とを有する静電気対策部品の製造方法。
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