JP2004281440A - 半導体レーザユニット - Google Patents

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尚一 坂本
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Abstract

【課題】DVDの読み込み,書き込みなどの大容量レーザ出射用であり、小型ながらレーザ出射量の増大に対応可能な半導体レーザユニットを提供する。
【解決手段】アイランド5底部に放熱機能を増大させる突出部(増量部)55を形成し、樹脂成形部6におけるアイランド5下部に突出するソケット部10内の空間部11にその突出部55を収容したので、外形寸法は従来と同様に維持しながら放熱性を大幅に改善し、小型ながらレーザ出射量の増大に対応可能な半導体レーザユニットAとした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも光源用のレーザダイオードチップ(以下「LDチップ」と称する)を搭載する半導体レーザユニットに関し、主として、CD(Compact Disk),DVD(digital versatile disk)などの光ディスクの読み込み、書き込みやその他各種の光ディスク応用機器に組み込まれてピックアップを構成する半導体レーザユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音楽用CDやその他のCD−ROM、DVD等の各種光ディスクの読み込み、書き込みを行う光ディスク応用機器において、ビーム生成、光分岐、誤差信号生成等の機能を有するホログラム素子(HOE)を光学系として採用したホログラム方式のピックアップが提案されている。
このピックアップは、光源用のLDチップと信号読み込み用の受光部材とを一つのパッケージ内に配置した半導体レーザユニットと、その半導体レーザユニットの上面に接着固定したホログラム素子とを備えている。
このようなホログラム方式のピックアップは、部品点数の削減,耐環境性能の向上等によって小型軽量化,低価格化,高速アクセスを可能にする等、様々な利点を達成することができる。
【0003】
一方、本願出願人は、ノート型パソコン用のCD−ROMドライブ、音楽用CD等の携帯型や車搭載型プレーヤー等の光ディスク応用機器における更なる小型軽量化、低コスト化のニーズに即応可能なものとして、特許文献1などに開示された半導体レーザユニットを先に提案している。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−256649号公報(図7)
【0005】
この半導体レーザユニットは、特許文献1の図7に開示されるように、LDチップや受光部材などを搭載する金属製のアイランドと、該アイランドを挟んで相互に嵌合する左右一対の樹脂成形体からなる樹脂成形部と、前記各樹脂成形体に鉛直方向をもって並列状に保持されワイヤボンディングなどの導通手段で前記レーザダイオードチップに電気的に接続される多数のリードピンとからなるユニット構造とすることで、部品点数の削減、組み立て作業の簡素化、製品の小型化、低コスト化等を実現し得るものである。
【0006】
また本願出願人は、特許文献2に開示されるように、前記樹脂成形部のアイランド下面側に膨出する部分が、各リードピンの側部の電気的接続面が露呈するソケット部となるよう構成し、ピックアップ部への実装作業を簡単に行え、小型化された光ディスク応用機器の製造に極めて有用な半導体レーザユニットを先に提案している。
【0007】
【特許文献2】
特開平11−233808号公報(図8、図11)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、CDよりも容量の大きいDVDがノート型パソコンや各種マルチメディア機器などの製品の記録媒体として多用されつつあるが、この種DVDの読み込み、書き込みに用いる半導体レーザユニットでは、レーザ出射量が大きくなるに伴いその放熱量が大きくなるため、より大きな放熱性を備えた半導体レーザユニットが要求されている。
放熱性の改善はアイランドを大きくすれば対応可能ではあるが、アイランドの外形寸法を拡大した場合、その拡大に合わせて、半導体レーザユニットが実装されるピックアップ部の構成も変更しなければならず、且つそれに合わせて製品自体の内部構造も変更を余儀なくされる。
このような変更は、小型化,薄型化,軽量化が著しいマルチメディア機器、光ディスク応用機器において現実的ではなく、ユニット全体の外形寸法を変更することなく放熱性を改善し得る新規な半導体レーザユニットが強く要望されている。
【0009】
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、主としてDVDなどの光記録媒体への書き込みなどの大容量のレーザ出射を伴う分野に使用される半導体レーザユニットであって、ユニット全体の外形寸法を変更することなく放熱性を改善し得る新規な半導体レーザユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、少なくとも光源用のLDチップ(レーザダイオードチップ)の搭載面を有する金属製のアイランドと、該アイランドを挟んで相互に嵌合する左右一対の樹脂成形体からなる樹脂成形部と、前記各樹脂成形体に鉛直方向をもって並列状に保持されワイヤボンディングなどの導通手段で前記LDチップに電気的に接続される多数のリードピンからなる半導体レーザユニットであって、
前記左右の樹脂成形体は、並列状の各リードピンにおける上部と側部に電気的接続面を残して各リードピンを保持し、且つ前記樹脂成形部のアイランド下面側に膨出する部分に、各リードピンの側部の電気的接続面が露呈するソケット部が形成されるよう一体成形され、
さらに前記アイランドの底部に、該アイランドの放熱機能を増大させる増量部を突出形成すると共に、前記樹脂成形部におけるソケット部の内側には、前記増量部が収容される空間部を形成して、外形寸法を変えることなく放熱性を改善し得るよう形成したことを特徴とする(請求項1)。
【0011】
このような構成によれば、アイランド底部に増量部を形成することで該アイランドの放熱機能が増大すると共に、その増量部は樹脂成形部内の空間部に収容されるので、ユニット全体の外形寸法を変更することなく、放熱性を改善することができる。
よって、アイランド下部に突出するソケット部によりピックアップ部への実装作業を簡単に行え、小型化された光ディスク応用機器などの製造に極めて有用であるという本出願人による先提案の効果をそのまま奏し、且つ、ユニット全体の外形寸法は従来と同様のため、該ユニットを実装するピックアップ部の構成さらにはこのピックアップ部を内蔵した光ディスク応用機器などの製品自体の内部構造を変更することなく、放熱性が改善された半導体レーザユニットを得ることができる。
【0012】
本発明において、前記アイランド底部の増量部が、前記ソケット部内に収容可能な最大許容寸法に形成されていることが好ましい(請求項2)。
このように構成した場合、ユニット全体の外形寸法を変更することなく、より大きな放熱機能を得ることができる。
【0013】
また本発明において、前記左右の樹脂成形体に保持される任意のリードピンに電気的に接続されるバイパスコンデンサを備え、前記樹脂成形体の側面に窓穴を開設して前記任意のリードピンの側部適所を該窓穴に臨ませると共に、該窓穴内に前記バイパスコンデンサを埋設して、外形寸法を変えることなく前記バイパスコンデンサを装着することが好ましい(請求項3)。
【0014】
このように構成した場合、本発明の半導体レーザユニットが実装されたピックアップによりDVDなどへの書き込み作業を行っている最中に、半導体レーザユニットへの電源電圧が瞬間的に降下した場合でも、バイパスコンデンサに蓄えられた電位によりその降下が補填されることで、前記書き込み作業への悪影響を防ぐことができる。該作用は、DVDなどへの書き込み作業などの高速応答が要求される場合に特に有効である。
【0015】
また、本発明の半導体レーザユニットは、光源用のレーザダイオードチップ、信号読み込み用の受光部材などを搭載する前の態様(請求項1〜3)と、アイランドにレーザダイオードチップ、受光部材などを搭載してなる態様(請求項4)との双方を含むものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を図1〜図3を参照して説明する。
本例の半導体レーザユニットAは、基本的構成を前述の本願出願人による先提案と同様とするユニット体であるが、以下、主に本例の特徴点について説明する。
【0017】
すなわち、半導体レーザユニットAは、光源用のLDチップ(レーザダイオードチップ)1の搭載面2と、信号読み込み用の受光素子(受光部材)3の搭載面4を有する金属製のアイランド5と、該アイランド5を挟んで相互に嵌合する左右一対の樹脂成形体6a,6bからなる樹脂成形部6と、各樹脂成形体6a,6bに鉛直方向をもって並列状に保持されワイヤボンディング(導通手段)7でLDチップ1,受光素子3に電気的に接続される多数のリードピン8からなり、そのユニット体上面を不図示のカバーで覆ってLDチップ1,受光素子3,ワイヤボンディング7等を保護し、さらにカバーの上面には不図示のホログラム素子を取り付けてホログラム方式のピップアップを構成するようになっている。
【0018】
アイランド5は、例えばFe,Al,Cuなどの所望の放熱特性を備えた金属材料を用いて冷間鋳造等により、左右の耳部51,52と、これら耳部51,52の中央部位間に連設される矩形部53と、この矩形部53の上面に突出する搭載部54と、矩形部53の底部に設けた突出部(増量部)55とを、高精度に一体成型したもので、その表面には、例えばCu,Ni,Auなどのメッキが施されている。
【0019】
搭載部54には、LDチップ1の搭載面2がその側面に、受光素子3の搭載面が上面に、夫々形成されている。
【0020】
突出部(増量部)55は、矩形部53の長さ方向と幅方向のほぼ全域にわたる分部を下方へ突出させて、アイランド5の放熱機能を増大させるようになっている。該突出部55は、後述する空間部11内に収容可能な最大許容寸法をもって、アイランド5の底面に一体成形されている。
【0021】
樹脂成形部6を構成する左右の樹脂成形体6a,6bは、リードフレームに成形された並列状のリードピン8の上部にワイヤボンディング7との電気的接続面9aを、側部に実装時の電気的接続面9bを夫々残して、各リードピン8を並列状に保持し得るようモールド成形されたもので、各リードピン8の上半部を被覆する上段部6a−1,6b−1と、各リードピン8の下半部を被覆する下段部6a−2,6b−2を備えると共に、内面側にはアイランド5及び相対する樹脂成形体6a,6bとの接合部となる窪み部6a−3,6b−3が凹設されるよう一体成形されている。
【0022】
各樹脂成形体6a,6bの下段部6a−2,6b−2は、前記した電気的接続面9bを残して各リードピン8の下半部を被覆するよう形成されており、これら下段部6a−2,6b−2により、半導体レーザユニットAのピックアップ部への実装作業を簡単に行い得るソケット部10が構成されている。
【0023】
各樹脂成形体6a,6b内面側の窪み部6a−3,6b−3は、アイランド5をその搭載面2,4と耳部51,52を残して収容可能に形成されている。すなわち、両窪み部6a−3,6b−3間には、矩形部53,搭載部54の搭載面2,4以外の部分,突出部55が収容される空間部11が形成されており、この空間部11内に突出部55が収容されることで、半導体レーザユニットAの外形寸法を変えることなくその放熱性を改善し得るようになっている。
【0024】
また、左右の樹脂成形体6a,6bの上段部6a−1,6b−1の側面には、各樹脂成形体6a,6bに保持される任意のリードピン8に電気的に接続されるバイパスコンデンサ12を装填するための窓穴13を開設し、前記任意のリードピン8の側面を該窓穴13に臨ませてある。
バイパスコンデンサ12は、半導体レーザユニットAを実装したピックアップ部によってDVDなどへの書き込み作業を行っている最中に、半導体レーザユニットAへの電源電圧が瞬間的に降下した場合に、その降下を補填するためのものである。
そうして、窓穴13内にバイパスコンデンサ12を埋設状に装填して任意のリードピン8に電気的に接続することで、半導体レーザユニットAの外形寸法を変えることなく、DVDなどへの書き込み作業が円滑になされるよう構成されている。
【0025】
並列状のリードピン8は左右の樹脂成形体6a,6bを樹脂モールドで成形することで、両樹脂成形体6a,6bに分散して保持されている。すなわち、本願出願人による先提案の特許文献に記載されるように、各リードピン8はリードフレームに一体成形されたもので、該リードフレームは基板となる帯状の極薄金属板、例えば42アロイ板や銅板等にプレス成型或いはエッチング等の周知手段を施して複数のリードピン8を所望ピッチをもって多数並列状に有するよう成形され、左右の樹脂成形体6a,6b成形用の型にこのリードフレームをセットし各樹脂成形体6a,6bを各々モールド成形することにより、多数のリードピン8が各樹脂成形体6a,6bに対し、鉛直方向をもって並列状に保持されるようになっている。
【0026】
以上の構成になる本例の半導体レーザユニットAは、リードフレームに極小ピッチで多数並列状に形成されるリードピン8を、該リードフレームに対しモールド成形される左右の樹脂成形体6a,6bで保持するので、多数のリードピン8を高精度で集積し得、また各リードピン8を各樹脂成形体6a,6bに鉛直方向をもって保持するので、アイランド5上のLDチップ1、受光素子3の周囲を各リードピン8のインナーリードで占有することが無くなり、小型化への対応が容易である。
【0027】
また、アイランド5は金属材料で成形され平面度、直角度に優れた搭載面2,4を具備することから、LDチップ1,受光素子3を高精度で取り付けることができる。
【0028】
また、各リードピン8の電気的接触面9bを露呈させたソケット部10を有し、このソケット部10をピックアップ部に形成される装填口に挿入するだけでピックアップ部への実装が行われるので、各リードピン8毎にリード線を繋ぎ半田付けするなどの実装作業を余儀なくされた従来の不具合を解消し、ピックアップの組み立て作業を大幅に簡素化し得る。
【0029】
さらに本例の半導体レーザユニットAは、アイランド5を挟んで左右の樹脂成形体6a,6bを相互に嵌合させることで、アイランド5と樹脂成形部6を一体化させると共に、両樹脂成形体6a,6b間に形成される空間部11内に、アイランド5の矩形部53,搭載部54の搭載面2,4以外の部分,突出部55を収容する。
突出部(増量部)55はアイランド5の放熱機能を増大させるべく、アイランド5の底面に突出状に形成するものであるが、該突出部55の形成寸法を、前記空間部11内に収容可能な最大許容寸法とすることで、半導体レーザユニットAの外形寸法を従来の半導体レーザユニットと同一規格に維持したままで、従来の半導体レーザユニットよりも大きな放熱機能を得ることができる。
【0030】
また、左右の樹脂成形体6a,6bに設けた窓穴13内にバイパスコンデンサ12を装填することで、半導体レーザユニットAの外形寸法を従来の半導体レーザユニットと同一規格に維持したままで、バイパスコンデンサ12により、半導体レーザユニットAへの電源電圧の瞬間的な降下を補填して、DVDなどへの書き込み作業への悪影響を防ぐことができる。
【0031】
次に、本発明に係る半導体レーザユニットと従来品との放熱機能の測定試験について説明する。
本発明の実施品として、図1〜図3に基づき説明した前述の半導体レーザユニットAを用いた。
【0032】
比較品として、前記半導体レーザユニットAにおけるアイランド5に代えて、図4に示すアイランド100を備えた従来の半導体レーザユニットBを用いた。
このアイランド100は、前述のアイランド5と同じ金属材料を用いて冷間鋳造等により、左右の耳部101,102と、これら耳部101,102の中央部位間に連設される矩形部103と、この矩形部103の上面に突出する搭載部104を備えると共に、搭載部104にLDチップ1の搭載面2と受光素子3の搭載面4を有するよう、高精度に一体成型したもので、矩形部103の底部に突出部(増量部)55を備えないこと以外は前記アイランド5と同様の形状に成形され、その表面には前述のアイランド5と同様のメッキが施されている。
【0033】
このような実施品(半導体レーザユニットA)と比較品(半導体レーザユニットB)を試料とし、図5に示す測定器200を用いて放熱効果を測定した。
測定器200は、経過時間に伴う温度変化を記録するもので、各アイランド5,100におけるLDチップの搭載面2に相当する第一の測定点▲1▼と、各アイランドの左右の端部(耳部51,52と101,102の中央部位)に相当する第二,第三の測定点▲2▼,▲3▼の、夫々の温度変化を記録し得るようになっている。
【0034】
そうして、先端温度が約110℃に加熱された棒状ヒータの先端部を、上記実施品と比較品におけるLDチップの搭載面2に当て、各測定点▲1▼〜▲3▼における時間経過に伴う温度変化を測定した。結果を図6に示す。
【0035】
図6(イ)は比較品の測定結果、(ハ)は実施品の測定結果を表し、測定開始から300秒経過後の各測定点の値は、比較品では▲1▼46.5℃、▲2▼46.0℃、▲3▼44.8℃であるのに対し、実施品では▲1▼43.6℃、▲2▼44.0℃、▲3▼42.8℃であり、各測定点毎の比較では、実施品が比較品に対し、▲1▼−2.9℃、▲2▼−2.0℃、▲3▼−2.0℃と、全ての測定点で下回り、実施品が放熱効果に優れていることが確認できた。
【0036】
以上、本発明に係る半導体レーザユニットの実施形態の一例を説明したが、本発明は図示例に限定されず、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内であれば、異なる実施形態とすることも可能であることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る半導体レーザユニットは以上説明したように構成したので、以下の効果を奏する。
【0038】
(請求項1)
ノート型パソコンやPDA、携帯型や車搭載型のAV機器のような小型化,薄型化,軽量化が顕著な光ディスク応用機器への組み込みが容易で、極小型でありながら製品精度が高く、しかもDVDへの書き込みのような大容量のレーザ出射にも対応可能な放熱量を有し、しかも、従来品の規格寸法をそのまま維持しながら前記各効果を有する、コンパクトな構造の半導体レーザユニットを提供できた。
【0039】
(請求項2)
従来品の規格寸法をそのまま維持し得る最大許容範囲内で最大限の放熱効果が得られるので、前述の効果をより実効あるものとし得た。
【0040】
(請求項3)
前述の効果に加え、DVDなどへの書き込み作業を行っている最中に電源電圧が瞬間的に降下した場合でも、バイパスコンデンサによりその降下を補填して前記書き込み作業への悪影響を防止し得るので、DVDなどのへの大容量記録光媒体へ移行しつつあるノート型パソコンや車搭載型のAV機器への対応が容易であるなどの効果を有する。
【0041】
(請求項4)
光源用のレーザダイオードチップや信号読み込み用の受光部材などの素子を搭載した、前記各効果を有する半導体レーザユニットとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】アイランドの斜視図で、(イ)は上面側、(ロ)は底面側を表す。
【図4】従来のアイランドの斜視図で、(イ)は上面側、(ロ)は底面側を表す。
【図5】アイランドの放熱効果の測定方法を表す簡略図で、(イ)半導体レーザユニットの上面側、(ロ)は同正面側を表す。
【図6】図5の方法により得られた放熱効果の結果を表すグラフで、(イ)は従来の半導体レーザユニットを、(ロ)は本願の半導体レーザユニットを夫々を示す。
【符号の説明】
A:半導体レーザユニット
1:LDチップ(レーザダイオードチップ)
3:受光素子
2,4:搭載面
5:アイランド
55:突出部(増量部)
6a,6b:樹脂成形体
6:樹脂成形部
7:ワイヤボンディング(導通手段)
8:リードピン
9a,9b:電気的接続面
10:ソケット部
11:空間部

Claims (4)

  1. 少なくとも光源用のレーザダイオードチップの搭載面を有する金属製のアイランドと、該アイランドを挟んで相互に嵌合する左右一対の樹脂成形体からなる樹脂成形部と、前記各樹脂成形体に鉛直方向をもって並列状に保持されワイヤボンディングなどの導通手段で前記レーザダイオードチップに電気的に接続される多数のリードピンからなる半導体レーザユニットであって、
    前記左右の樹脂成形体は、並列状の各リードピンにおける上部と側部に電気的接続面を残して各リードピンを保持し、且つ前記樹脂成形部のアイランド下面側に膨出する部分に、各リードピンの側部の電気的接続面が露呈するソケット部が形成されるよう一体成形され、
    さらに前記アイランドの底部に、該アイランドの放熱機能を増大させる増量部を突出形成すると共に、前記樹脂成形部におけるソケット部の内側には、前記増量部が収容される空間部を形成して、外形寸法を変えることなく放熱性を改善し得るよう形成したことを特徴とする半導体レーザユニット。
  2. 前記アイランド底部の増量部が、前記ソケット部内に収容可能な最大許容寸法に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザユニット。
  3. 前記左右の樹脂成形体に保持される任意のリードピンに電気的に接続されるバイパスコンデンサを備え、前記樹脂成形体の側面に窓穴を開設して前記任意のリードピンの側部適所を該窓穴に臨ませると共に、該窓穴内に前記バイパスコンデンサを埋設して、外形寸法を変えることなく前記バイパスコンデンサを装着したことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体レーザユニット。
  4. 前記アイランドに、光源用のレーザダイオードチップや信号読み込み用の受光部材などの素子を搭載すると共に、該素子と前記各リードピンとを、ワイヤボンディングなどの導通手段で電気的に接続してなる請求項1又は2又は3記載の半導体レーザユニット。
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