JP2004281157A - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004281157A
JP2004281157A JP2003069138A JP2003069138A JP2004281157A JP 2004281157 A JP2004281157 A JP 2004281157A JP 2003069138 A JP2003069138 A JP 2003069138A JP 2003069138 A JP2003069138 A JP 2003069138A JP 2004281157 A JP2004281157 A JP 2004281157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
combustion
gas
reforming
reforming water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003069138A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisen So
慶泉 蘇
Mitsuo Okada
光生 岡田
Junji Masuda
淳二 増田
Takeshige Inoue
毅成 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Ballard Corp
Original Assignee
Ebara Ballard Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Ballard Corp filed Critical Ebara Ballard Corp
Priority to JP2003069138A priority Critical patent/JP2004281157A/ja
Publication of JP2004281157A publication Critical patent/JP2004281157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料処理装置の熱効率、ひいては燃料電池発電システムの発電効率を向上させた燃料電池発電システム、及び発電方法を提供する。
【解決手段】燃焼燃料5を導入して燃焼し、燃焼排ガス9を排出する燃焼部18と、原料燃料4と改質用水7とを導入し、燃焼により発生する熱を利用して、導入した原料燃料と導入した改質用水との水蒸気改質反応により燃料ガス8を生成する改質部15と、燃料ガス8の変成反応を行う変成部16と、前記変成反応が行われた燃料ガス8に含まれる一酸化炭素を選択的に酸化し、酸化の後に排出する選択酸化部17とを有する燃料処理装置1と、排出した燃焼排ガス、排出した燃料ガスとを、導入する改質用水と互いに同時に熱交換させて、改質用水を予熱する予熱手段2と、改質用水を予熱した燃料ガスと、酸化剤ガス13とを導入し電気化学的反応により発電する燃料電池とを備える燃料電池発電システム101とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池発電システム及び発電方法に関し、特に熱回収を行う燃料電池発電システム及び発電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ガス、LPG、消化ガス、メタノール、GTLや灯油のような原料燃料から、燃料処理装置を介して水素に富む燃料ガスを生成し、燃料電池の燃料極に供給すると共に、空気等の酸素を含む酸化剤ガスを燃料電池の酸化剤ガス極に供給して電気化学的反応により発電する燃料電池発電システムは、燃料処理装置の熱効率を高くすることが高い発電効率を達成するために必要である。
【0003】
従来の燃料電池発電システムでは、燃料処理装置の排熱を有効利用するために、燃料処理装置を出た燃焼排ガスの排熱や燃料ガスの排熱を、燃料処理装置へ供給する燃焼空気の予熱やコージェネレーションシステムとして系外へ供給する温水の加熱に利用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の燃料電池発電システムでは、例えば燃焼排ガスや燃料ガスの排熱を燃焼空気の予熱に利用する場合、燃焼空気の熱容量が小さいため燃焼排ガス及び燃料ガスが持つ露点温度65〜70℃程度の潜熱を回収することができなかった。また、燃焼排ガスや燃料ガスの排熱を、系外へ供給する温水の加熱に利用する場合、顕熱のみでなく前記潜熱も利用できシステムの排熱回収効率の向上に寄与するが、燃料処理装置の熱効率、システムの発電効率の向上には寄与していなかった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑み、燃料処理装置の熱効率、ひいては燃料電池発電システムの発電効率を向上させた燃料電池発電システム、及び発電方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による燃料電池発電システム101は、例えば図1に示すように、燃焼燃料5を導入して燃焼し、燃焼排ガス9を排出する燃焼部18と、原料燃料4と改質用水7とを導入し、前記燃焼により発生する熱を利用して、前記導入した原料燃料4と前記導入した改質用水7との水蒸気改質反応により燃料ガス8を生成する改質部15と、燃料ガス8の変成反応を行う変成部16と、前記変成反応が行われた燃料ガス8に含まれる一酸化炭素を選択的に酸化し、前記酸化の後に排出する選択酸化部17とを有するを有する燃料処理装置1と;前記排出した燃焼排ガス9と、前記排出した燃料ガス8とを、前記導入する改質用水7と互いに同時に熱交換させて、改質用水7を予熱する予熱手段2と;改質用水7を予熱した燃料ガス8と、酸化剤ガス13とを導入し電気化学的反応により発電する燃料電池3とを備える。
【0007】
このように構成すると、予熱手段2を備え、前記排出した燃焼排ガス9と、前記排出した燃料ガス8とを、前記導入する改質用水7と互いに同時に熱交換させて、改質用水7を予熱するので、熱容量の大きい改質用水7によって燃焼排ガス9と燃料ガス8とを同時に冷却し、燃焼排ガス9と燃料ガス8との、潜熱と顕熱とを改質用水7に回収し、改質用水7の温度を高め、改質用水7を蒸発させるために利用される燃焼熱の一部を改質反応に利用し、燃料処理装置1の熱効率を向上させ、ひいては燃料電池発電システム101の発電効率を向上させることができる。
【0008】
請求項2に係る発明による燃料電池発電システム102は、請求項1に記載の燃料電池発電システムにおいて、例えば図4に示すように、前記燃焼部18は、燃焼空気6を導入して燃焼燃料5を燃焼し;予熱手段102は、前記排出した燃焼排ガス9、と前記生成した燃料ガス8とによって、さらに前記導入する燃焼燃料5、または前記導入する燃焼空気6を予熱する。
【0009】
このように構成すると、予熱手段102を備え、燃焼排ガス9と燃料ガス8によって、燃焼燃料5、または燃焼空気6を予熱するので、燃焼燃料の燃焼熱のうち燃焼燃料、燃焼空気の温度上昇に利用される熱が少なくてすむので、燃料処理装置1の熱効率をさらに向上させ、ひいては燃料電池発電システム201の発電効率をさらに向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池発電システム101の構成を模式的に示すブロック図である。
燃料電池発電システム101は、燃料処理装置1と、燃料電池3と、予熱手段としての改質用水予熱手段2と、改質用水流路10と、燃料ガス流路11と、燃焼排ガス流路12と、原料燃料流路21と、燃焼燃料流路22と、燃焼空気流路23、酸化剤ガス流路24と、選択酸化用空気流路26とを含んで構成される。燃料処理装置1は、改質部15と、変成部16と、選択酸化部17と、燃焼部18とを有する。改質部15には改質触媒(不図示)が、変成部16には変成触媒(不図示)が、選択酸化部17には選択酸化触媒(不図示)が充填されている。
【0012】
改質部15は、原料燃料4を導入し水素に富む燃料ガス8(改質ガス)を生成して排出する。変成部16は、燃料ガス8中のCO変成反応を行う。選択酸化部17は、燃料ガス8に含まれる一酸化炭素を選択的に酸化し、酸化後に燃料ガス8を排出する。燃焼部18は、燃焼燃料5と燃焼空気6とを導入し燃焼を発生させ、燃焼排ガス9を排出する。原料燃料4、燃焼燃料5は、例えば都市ガス、LPG、消化ガス、メタノール、GTLや灯油等の炭化水素系燃料である。燃焼燃料5は、原料燃料4と同じ種類の燃料であってもよく、燃料電池3から排出される、未燃焼の燃料ガス8であるオフガス(不図示)であってもよい。燃焼部18に発生する燃焼の燃焼熱によって、改質部15(例えば、600〜750℃に加熱)、変成部16(例えば、200〜300℃に加熱)、選択酸化部17(例えば、100〜200℃に加熱)が加熱される。
【0013】
燃料電池3は、燃料極(不図示)に、選択酸化部17から排出された燃料ガス8を導入し、酸化剤ガス極(不図示)に酸素を含む酸化剤ガス13(例えば、空気)を導入し、燃料ガス8と酸化剤ガス13との電気化学的反応により発電する。改質用水予熱手段2は、燃焼排ガス9と燃料ガス8とを加熱流体として両者互いに並流で導入し、改質用水7を被加熱流体として前記加熱流体に対し対向流で導入し、燃焼排ガス9と燃料ガス8と、改質用水7との間で熱交換を行う。燃焼排ガス9と改質用水7のとの熱交換と、燃料ガス8と改質用水7との熱交換とは、互いに同時に開始される。さらに燃焼排ガス9と改質用水7のとの熱交換と、燃料ガス8と改質用水7との熱交換とは、互いに同時に終了する。このように熱交換が行われるので、燃料処理装置1の排熱を有効利用し、系外に排出する熱エネルギを少なくすることができる。
【0014】
以下各構成要素と各流路の接続関係を説明する。以下のように各構成要素と各流路が接続されているため前述のように各ユーティリティが各構成要素に供給され各構成要素から排出される。
【0015】
改質部15には、原料燃料4を供給する原料燃料流路21と、改質用水7を改質用水予熱手段2を介して供給する改質用水流路10と、燃料ガス8を排出し、改質用水予熱手段2を介して燃料電池3の燃料極(不図示)に送る燃料ガス流路11とが接続されている。燃料ガス流路11は、改質部15と改質用水予熱手段2とを結ぶ熱回収前燃料ガス流路11Aと、改質用水予熱手段2と燃料電池3とを結ぶ熱回収後燃料ガス流路11Bとを含んで構成される。改質用水流路10は、改質用水供給源(不図示)と改質用水予熱手段2とを結ぶ熱回収前改質用水流路10Aと、改質用水予熱手段2と改質部15とを結ぶ熱回収後改質用水流路10Bとを含んで構成される。改質部15に供給された改質用水7は、改質部15により加熱され水蒸気となる。
【0016】
選択酸化部17には、選択酸化用空気25を供給する選択酸化用空気流路26が接続されている。
【0017】
燃焼部18には、燃焼燃料5を供給する燃焼燃料流路22と、燃焼空気6を供給する燃焼空気流路23と、燃焼排ガス9を排出し、改質用水予熱手段2を介して燃焼排ガス処理装置(不図示)に送る燃焼排ガス流路12とが接続されている。燃焼排ガス流路12は、燃焼部18と改質用水予熱手段2とを結ぶ熱回収前燃焼排ガス流路12Aと、改質用水予熱手段2と燃焼排ガス処理装置(不図示)とを結ぶ熱回収後燃焼排ガス流路12Bとを含んで構成される。
【0018】
燃料電池3の酸化剤ガス極(不図示)側には、酸化剤ガス13を供給する酸化剤ガス流路24が接続されている。
【0019】
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池発電システム101の作用を説明する。
燃焼部18に燃焼燃料5と燃焼空気6とが導入され、点火装置(不図示)によって点火され燃焼が発生し、燃焼排ガス9が燃焼排ガス処理装置(不図示)に向けて排出される。燃焼の発生した燃焼部18は、改質部15、変成部16、選択酸化部17を加熱する。燃焼部18の加熱により改質部15が、所定の温度(例えば改質部が700℃。典型的には、改質部が700℃に達していれば、変成部16、選択酸化部17も所定の温度に達している。)に達した後、改質部15に原料燃料4と改質用水7が供給される。改質用水7は改質部15に加熱され蒸発する。原料燃料4は、改質部15で水蒸気改質反応により水素を豊富に含む燃料ガス8に改質される(例えば、CH+HO→3H)。変成部16では、燃料ガス8中のCOが変成反応を受ける(CO+HO→CO+H)。選択酸化部17に選択酸化用空気25が導入され、燃料ガス8中のCOが選択酸化用空気25によって選択的に酸化される(CO+(1/2)O→CO)。
【0020】
燃料ガス8は選択酸化部17から燃料電池3の燃料極(不図示)側に向けて排出される。燃料電池3の酸化剤ガス極(不図示)側には、酸化剤ガス13が供給される。燃料電池3は、負荷(不図示)に接続され、燃料ガス8と酸化剤ガス13との電気化学的反応により発電を行う。
【0021】
改質用水7は改質用水予熱手段2を通って改質部15に供給され、燃料ガス8は改質用水予熱手段2を通って燃料電池3に供給され、燃焼排ガス9は改質用水予熱手段2を通って燃焼排ガス処理装置(不図示)に供給される。
例えば、5〜40℃の改質用水7は、改質用水予熱手段2を通過する間に燃料ガス8と燃焼排ガス9とによって加熱(予熱)され95〜105℃の温水、または温水と水蒸気の気液2相流体となる。また、110〜140℃、露点温度65〜70℃の燃料ガス8は、改質用水予熱手段2を通過する間に改質用水7に冷却されて、62〜65℃の水蒸気飽和ガスとなる。120〜160℃、露点温度65〜70℃の燃焼排ガス9は、改質用水予熱手段2を通過する間に改質用水7に冷却されて、62〜65℃の水蒸気飽和ガスとなる。
【0022】
改質用水予熱手段2において、改質用水7は、燃料ガス8と燃焼排ガス9と、それぞれ同時に熱交換を行って予熱され、改質部15において蒸発に使用される熱エネルギを少なくすることができ、燃焼部18での燃焼熱を原料燃料4の改質反応(吸熱反応)により多く利用することができる。また、燃料ガス8と燃焼排ガス9中に含まれる水蒸気を改質用水7によって、同時に冷却し凝縮させることができ、さらに燃料ガス8と燃焼排ガス9のガス温度を低くすることができる。よって、共に露点温度が65〜70℃である燃料ガス8と燃焼排ガス9との、潜熱と顕熱とを同時に熱回収することができ、燃料処理装置1の熱効率、ひいては燃料電池発電システム101の発電効率を向上させた燃料電池発電システム101とすることができる。
【0023】
次に、改質用水予熱手段2の詳細例について説明する。
図2は、改質用水予熱手段2としてのプレート型三流体熱交換器31(以下熱交換器31)の構成を示すブロック図である。
【0024】
熱交換器31は、3層のプレート隔室32、33、34(32〜34)とをこの順序で含んで構成される。プレート隔室32〜34は、1つの端面に取り付けられた入口配管32A、33A、34A(32A〜34A)と、この1つの端面と対向する他の端面に取り付けられた出口配管32B、33B、34B(32B〜34B)とを有する。プレート隔室32〜34の内部では、入口配管32A〜34Aから入った流体が、入口配管32A〜34Aから出口配管32B〜34Bに向かう方向に流体が流れ、出口配管32B〜34Bから出るよう構成されている。また、プレート隔室内部に適宜偏流を減少させる整流板(不図示)を設けてもよい。
【0025】
熱交換器31は、真ん中のプレート隔室に改質用水7を通し、真ん中のプレート隔室を挟む外側のプレート隔室には燃料ガス8、燃焼排ガス9を通すように構成されている。すなわち、真ん中のプレート隔室であるプレート隔室33の入口配管33Aには、熱回収前改質用水流路10Aが接続され、出口配管33Bには、熱回収後改質用水流路10Bが接続されている。外側のプレート隔室であるプレート隔室32の入口配管32Aには、熱回収前燃焼排ガス流路12Aが接続され、出口配管32Bには、熱回収後燃焼排ガス流路12Bが接続されている。外側のプレート隔室であるプレート隔室34の入口配管34Aには、熱回収前燃料ガス流路11Aが接続され、出口配管34Bには、熱回収後燃料ガス流路11Bが接続されている。
【0026】
熱交換器31は、燃焼排ガス9の流れと改質用水7の流れは対向流となり、燃料ガス8の流れと改質用水7の流れは対向流となるよう構成されている。燃焼排ガス9と燃料ガス8の流れの関係は並流となっている。以上のように熱交換器31は、燃焼排ガス9と燃料ガス8とを、互いに同時に改質用水7と熱交換させ、燃焼排ガス9と燃料ガス8とによって改質用水7を加熱し、改質用水7によって燃焼排ガス9と燃料ガス8とを冷却することができる。
【0027】
改質用水予熱手段2を、図3に示すような別の構造としてもよい。
図3は、改質用水予熱手段2としてのチューブ型三流体熱交換器41(以下熱交換器41)の構成を示すブロック図である。
【0028】
熱交換器41は、二本の互いに接触して平行に配置された平滑管42、43と、平滑管42、43の外周部に平滑管42、43の1つの端面近傍から、この1つの端面に対向する他の端面近傍まで巻回されたチューブ44とを含んで構成される。平滑管42、43は、半円弧部が接触するように配置されている。平滑管42、43は、1つの端面に取り付けられた入口配管42A、43Aと、他の端面に取り付けられた出口配管42B、43Bとを有する。平滑管42、43の内部では、入口配管42A、43Aから入った流体が、平滑管42、43の長手方向に流体が流れ、出口配管42B、43Bから出るよう構成されている。
【0029】
熱交換器41は、平滑管42に燃焼排ガス9を通し、平滑管43に燃料ガス8を通し、チューブ44に改質用水7を通するように構成されている。すなわち、平滑管板42の入口配管42Aには、熱回収前燃焼排ガス流路12Aが接続され、出口配管42Bには、熱回収後燃焼排ガス流路12Bが接続されている。平滑管43の入口配管43Aには、熱回収前燃料ガス流路11Aが接続され、出口配管43Bには、熱回収後燃料ガス流路11Bが接続されている。チューブ44の一方の端(入口配管42A、43Aに近い方)には、熱回収前改質用水流路10Aが接続され、他方の端(出口配管42B、43Bに近い方)には、熱回収後改質用水流路10Bが接続されている。
【0030】
熱交換器41は、燃焼排ガス9の流れと改質用水7の流れは局所的に直交流で全体としては略対向流であり、燃料ガス8の流れと改質用水7の流れは局所的に直交流で全体としては略対向流である。燃焼排ガス9と燃料ガス8の流れの関係は並流となっている。チューブ44は、比較的柔らかくて曲げ加工が容易であり、熱伝導性がよい銅チューブが好適である。以上のように熱交換器41は、燃焼排ガス9と燃料ガス8とを、互いに同時に改質用水7と熱交換させ、燃焼排ガス9と燃料ガス8とによって改質用水7を加熱し、改質用水7によって燃焼排ガス9と燃料ガス8とを冷却することができる。
【0031】
本実施の形態の燃料電池発電システム101によれば、平滑管にチューブを巻回した構造としたので、熱交換器41を簡易な構造とすることができる。
平滑管の代わりに、単位長さ当たりの伝熱面積を大きくすることができるコルゲート管(不図示)またはフレキ管(不図示)を使用してもよい。
【0032】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池発電システム201の構成を模式的に示すブロック図である。以下、図1に示した第1の実施の形態に係る燃料電池発電システム101との構成上の相違を主として説明する。以下に特に説明していない点は燃料電池発電システム101と同様の構成である。
【0033】
燃料電池発電システム201は、燃料電池発電システム101と同様、改質部15と、変成部16と、選択酸化部17と、燃焼部18とを有する燃料処理装置1と、燃料電池3と、改質用水予熱手段102と、改質用水流路10と、燃料ガス流路11と、燃焼排ガス流路12と、原料燃料流路21と、燃焼燃料流路122と、燃焼空気流路123と、酸化剤ガス流路24とを含んで構成される。
【0034】
改質用水予熱手段102は、燃焼排ガス9と燃料ガス8とを加熱流体として導入し、改質用水7を被加熱流体として導入し、燃焼排ガス9と燃料ガス8と、改質用水7との間で熱交換を行い、さらに燃焼燃料5と燃焼空気6とを被加熱流体として導入し、燃焼排ガス9と燃料ガス8とのどちらか一方と燃焼燃料5との間、どちらか他方と燃焼空気6との間で熱交換を行う。
【0035】
燃焼部18及び改質用水予熱手段102と、燃焼燃料流路122及び燃焼空気流路123との間の接続関係を説明する。燃焼燃料流路122は、燃焼燃料供給源(不図示)と改質用水予熱手段102とを結ぶ熱回収前燃焼燃料流路122Aと、改質用水予熱手段102と燃焼部18とを結ぶ熱回収後燃焼燃料流路122Bとを含んで構成される。燃焼空気流路123は、燃焼空気供給源(不図示)と改質用水予熱手段102とを結ぶ熱回収前燃焼空気流路123Aと、改質用水予熱手段102と燃焼部18とを結ぶ熱回収後燃焼空気流路123Bとを含んで構成される。
【0036】
本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池発電システム201の作用を説明する。以下第1の実施の形態に係る燃料電池発電システム101との作用上の相違を主として説明する。以下に特に説明していない点は燃料電池発電システム101と同様の作用である。
【0037】
改質用水7は改質用水予熱手段102を通って改質部15に供給され、燃焼燃料5は改質用水予熱手段102を通って燃焼部18に供給され、燃焼空気6は改質用水予熱手段102を通って燃焼部18に供給される。燃料ガス8は改質用水予熱手段102を通って燃料電池3に供給され、燃焼排ガス9は改質用水予熱手段102を通って燃焼排ガス処理装置(不図示)に供給される。
【0038】
各流体は、改質用水予熱手段102を通過する間に、以下のように温度変化する。例えば5〜40℃の改質用水7は、燃料ガス8と燃焼排ガス9とによって加熱(予熱)され90〜105℃の温水、または温水と水蒸気の気液2相流体となる。例えば5〜60℃の燃焼燃料5は、燃料ガス8と燃焼排ガス9のどちらか一方によって加熱(予熱)され90〜105℃の燃料となる。例えば5〜40℃の燃焼空気6は、燃料ガス8と燃焼排ガス9の残りの一方によって加熱(予熱)され90〜105℃の空気となる。
【0039】
また、例えば110〜140℃、露点温度65〜70℃の燃料ガス8は、改質用水7および、燃焼燃料5と燃焼空気6のどちらか一方によって冷却されて、60〜63℃の水蒸気飽和ガスとなる。例えば120〜160℃、露点温度65〜70℃の燃焼排ガス9は、改質用水7および、燃焼燃料5と燃焼空気6の残りの一方によって冷却されて、60〜63℃の水蒸気飽和ガスとなる。
【0040】
前述のように、燃料ガス8と燃焼排ガス9中に含まれる水蒸気を改質用水7、さらに燃焼燃料5と燃焼空気6によって冷却し凝縮させることができ、さらに燃料ガス8と燃焼排ガス9のガス温度を低くすることができる。よって、共に露点温度が65〜70℃である燃料ガス8と燃焼排ガス9との、潜熱と顕熱とを熱回収することができ、燃料処理装置1の熱効率、ひいては燃料電池発電システム201の発電効率を向上させた燃料電池発電システム201とすることができる。
【0041】
次に、改質用水予熱手段102の詳細について説明する。
図5は、改質用水予熱手段102としてのプレート型五流体熱交換器131(以下熱交換器131)の構成を示すブロック図である。
【0042】
熱交換器131は、熱交換器31のプレート隔室32〜34(図2)を挟むようにプレート隔室35、36が追加された、5層構造であり、プレート隔室32〜36を含んで構成される。プレート隔室35、36は、プレート隔室32〜34と同じ構造であり、1つの端面に取り付けられた入口配管35A、36Aと、この1つの端面と対向する他の端面に取り付けられた出口配管35B、36Bとを有する。プレート隔室35、36の内部では、入口配管35A、36Aから入った流体が、入口配管35A、36Aから出口配管35B、36Bに向かう方向に流体が流れ、出口配管35B、36Bから出るよう構成されている。
【0043】
熱交換器131は、一番外側の2つのプレート隔室35、36の一方に、燃焼燃料5または燃焼空気6の一方を通し、一番外側の2つのプレート隔室35、36の残りの一方に、燃焼燃料5または燃焼空気6の残りの一方を通すように構成されている。すなわち、プレート隔室35の入口配管35Aには、熱回収前燃焼燃料流路122Aまたは熱回収前燃焼空気流路123Aが接続され、出口配管35Bには、熱回収後燃焼燃料流路122Bまたは熱回収後燃焼空気流路123Bが接続される。プレート隔室36の入口配管36Aには、熱回収前燃焼燃料流路122Aまたは熱回収前燃焼空気流路123Aが接続され、出口配管36Bには、熱回収後燃焼燃料流路122Bまたは熱回収後燃焼空気流路123Bが接続される。
なお、図中、熱交換器131は、プレート隔室32の外側にプレート隔室35を設け、プレート隔室34の外側にプレート隔室36を設ける場合で示している。
【0044】
熱交換器131は、燃焼排ガス9の流れと改質用水7の流れは対向流となり、燃焼排ガス9の流れと改質用水7の流れの一方と燃焼燃料5の流れとはとは対向流であり、燃焼排ガス9の流れと改質用水7の流れの残りの一方と燃焼空気6の流れとは対向流であり、燃料ガス8の流れと改質用水7の流れは対向流となるよう構成されている。また、燃焼排ガス9と燃料ガス8の流れの関係は並流となっている。以上のように熱交換器131は、燃焼排ガス9と燃料ガス8とによって改質用水7を加熱し、すなわち改質用水7によって燃焼排ガス9と燃料ガス8とを冷却することができる。なお、改質用水予熱手段102は、図3に示した、平滑管にチューブを巻回した構造の熱交換器を採用してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、予熱手段を設け、排出した燃焼排ガスと、生成した燃料ガスとを、前記導入する改質用水と互いに同時に熱交換させて、改質用水を予熱するので、熱容量の大きい改質用水によって燃焼排ガスと燃料ガスとを冷却し、燃焼排ガスと燃料ガスとの、潜熱と顕熱とを改質用水に回収し、改質用水の温度を高め、改質用水を蒸発させるために利用される燃焼熱の一部を改質反応に利用し、燃料処理装置の熱効率を向上させ、ひいては燃料電池発電システムの発電効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池発電システムの構成を示す模式的ブロック図である。
【図2】図1の燃料電池発電システムの改質用水予熱手段の詳細例を模式的に示す立体ブロック図である。
【図3】図1の燃料電池発電システムの改質用水予熱手段の他の詳細例を模式的に示す立体ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池発電システムの構成を示す模式的ブロック図である。
【図5】図4の燃料電池発電システムの改質用水予熱手段の詳細例を模式的に示す立体ブロック図である。
【符号の説明】
1 燃料処理装置
2、102 改質用水予熱手段
3 燃料電池
4 原料燃料
5 燃焼燃料
6 燃焼空気
7 改質用水
8 燃料ガス
9 燃焼排ガス
10 改質用水流路
10A 熱回収前改質用水流路
10B 熱回収後改質用水流路
11 燃料ガス流路
11A 熱回収前燃料ガス流路
11B 熱回収後燃料ガス流路
12 燃焼排ガス流路
12A 熱回収前燃焼排ガス流路
12B 熱回収後燃焼排ガス流路
13 酸化剤ガス
15 改質部
16 変成部
17 選択酸化部
18 燃焼部
21 原料燃料流路
22、122 燃焼燃料流路
22A、122A 熱回収前燃焼燃料流路
22B、122B 熱回収後燃焼燃料流路
23、123 燃焼空気流路
23A、123A 熱回収前燃焼空気流路
23B、123B 熱回収後燃焼空気流路
24 酸化剤ガス流路
25 選択酸化用空気
26 選択酸化用空気流路
31、41 改質用水予熱器
101、102 燃料電池発電システム

Claims (2)

  1. 燃焼燃料を導入して燃焼し、燃焼排ガスを排出する燃焼部と、原料燃料と改質用水とを導入し、前記燃焼により発生する熱を利用して、前記導入した原料燃料と前記導入した改質用水との水蒸気改質反応により燃料ガスを生成する改質部と、前記燃料ガスの変成反応を行う変成部と、前記変成反応が行われた燃料ガスに含まれる一酸化炭素を選択的に酸化し、前記酸化の行われた燃料ガスを排出する選択酸化部とを有する燃料処理装置と;
    前記排出した燃焼排ガスと、前記排出した燃料ガスとを、前記導入する改質用水と互いに同時に熱交換させて、前記改質用水を予熱する予熱手段と;
    前記改質用水を予熱した燃料ガスと、酸化剤ガスとを導入し電気化学的反応により発電する燃料電池とを備える;
    燃料電池発電システム。
  2. 前記燃焼部は、燃焼空気を導入して前記燃焼燃料を燃焼し;
    前記予熱手段は、前記排出した燃焼排ガスと、前記生成した燃料ガスとによって、さらに前記導入する燃焼燃料、または前記導入する燃焼空気を予熱する;
    請求項1に記載の燃料電池発電システム。
JP2003069138A 2003-03-14 2003-03-14 燃料電池発電システム Pending JP2004281157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003069138A JP2004281157A (ja) 2003-03-14 2003-03-14 燃料電池発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003069138A JP2004281157A (ja) 2003-03-14 2003-03-14 燃料電池発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004281157A true JP2004281157A (ja) 2004-10-07

Family

ID=33286251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003069138A Pending JP2004281157A (ja) 2003-03-14 2003-03-14 燃料電池発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004281157A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100582634B1 (ko) 2004-10-15 2006-05-23 지에스퓨얼셀 주식회사 연료전지용 개질가스의 복합 열교환방법 및 열교환장치
JP2019216092A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃料電池システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100582634B1 (ko) 2004-10-15 2006-05-23 지에스퓨얼셀 주식회사 연료전지용 개질가스의 복합 열교환방법 및 열교환장치
JP2019216092A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃料電池システム
JP7223960B2 (ja) 2018-06-12 2023-02-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109193009B (zh) 固体氧化物燃料电池复合系统及使用方法
JP2008541382A (ja) 一体化熱交換器ネットワークを有する高温型燃料電池システム
JP2004087169A (ja) 発電装置
JP2006318908A (ja) 一体型熱交換網を有する高温燃料電池システム
WO2008029755A1 (fr) Appareil générateur d'hydrogène et système de pile à combustible
JP2009224041A (ja) 固体酸化物形燃料電池発電システム
JP2008088049A (ja) 水素生成装置及び燃料電池システム
JP2008234994A (ja) 燃料電池システム
JP3704299B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池と燃焼を利用する産業プロセスとのコンバインドシステムとその運転方法
JP5163147B2 (ja) 熱交換器及び複合型燃料反応器
JP3820765B2 (ja) 燃料反応器
JPH04206362A (ja) 高温型燃料電池系発電装置
JP4210912B2 (ja) 燃料改質器および燃料電池発電装置
JP2003123815A (ja) 燃料電池システム
JP2004281157A (ja) 燃料電池発電システム
JP2003187849A (ja) 固体高分子型燃料電池発電装置
JP4531320B2 (ja) 水素含有ガス生成装置の運転制御方法
JP4624382B2 (ja) 水素含有ガス生成装置の運転制御方法
JP2001313053A (ja) 燃料電池システム
JP2004175621A (ja) 液体燃料の改質方法および装置
JP3941159B2 (ja) 燃料電池発電システム
KR101250418B1 (ko) 연료 전지용 연료 변환 장치
JP2001143731A (ja) 燃料電池システム
JP2004196584A (ja) 水素製造装置および燃料電池システムの停止方法
JP4502468B2 (ja) 燃料電池発電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105