JP2004279264A - スペクトル拡散方式の受信機および受信信号処理方法 - Google Patents

スペクトル拡散方式の受信機および受信信号処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004279264A
JP2004279264A JP2003072204A JP2003072204A JP2004279264A JP 2004279264 A JP2004279264 A JP 2004279264A JP 2003072204 A JP2003072204 A JP 2003072204A JP 2003072204 A JP2003072204 A JP 2003072204A JP 2004279264 A JP2004279264 A JP 2004279264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
digital signal
frequency
frequency shift
fft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003072204A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakayama
謙二 中山
Akihiro Hirano
晃宏 平野
Toshiyuki Ito
敏之 伊藤
Hiroshige Asada
博重 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Kanazawa University Technology Licensing Organization (KUTLO)
Original Assignee
Denso Corp
Kanazawa University Technology Licensing Organization (KUTLO)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Kanazawa University Technology Licensing Organization (KUTLO) filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003072204A priority Critical patent/JP2004279264A/ja
Publication of JP2004279264A publication Critical patent/JP2004279264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

【課題】スペクトル拡散方式の受信機において、高速な信号サーチ処理方法を提供する。
【解決手段】ステップ201において無線電波信号を受信して中間周波数のデジタル信号に変換し、ステップ202においてそのデジタル信号についてFFTを行い、次いで、周波数領域にて周波数シフトを行うステップ203と、拡散符号レプリカとのFFTの積演算を行うステップ204と、IFFTを行うステップ205とを所要の周波数シフト回数に応じて繰り返して、デジタル信号拡散符号を検出する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS受信機に代表されるスペクトル拡散方式の受信機及び受信信号の処理方法に関し、特に、受信動作開始時の信号サーチ処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
スペクトル拡散方式は、送信側が所定の拡散符号(疑似乱数コード:PRNコード)を用いて被変調信号のスペクトルを拡散して無線電波信号として送信し、受信側が受信した信号データに対して同一の拡散符号を用いてスペクトル逆拡散処理を行うことにより、元の被変調信号を復元するものである。この通信方式は、ノイズに非常に強く小電力で長距離の通信が可能であるため、衛星通信や移動体通信等に用いられている。
【0003】
スペクトル拡散方式を利用するものには、携帯電話等の移動体通信や無線LAN等があり、中でも代表的なものとしてGPSが挙げられる。GPSは、無線電波信号を送信する衛星を利用するシステムであり、少なくとも4つの衛星について、受信者と衛星との距離を決定し、それらの距離の球面の交差点として得られる3次元空間の位置が受信者の3次元空間の位置を決定する。各衛星は、L1、L2と呼ばれる二種類の搬送波を、測距信号となる擬似雑音符号(PRNコード)及び軌道情報などの航法メッセージによって変調した無線電波信号を送信する。各衛星には固有のPRNコードが割り当てられており、互いに非干渉性である。このため、各衛星から送信される無線電波信号は受信側において分離することができる。一般に利用されているGPSにおいては、3種類あるPRNコードのうち、符号列が公表されているC/Aコードが使用されている。GPSは、このC/Aコードを拡散符号として使用するものであり、以下の議論において、搬送波信号をC/Aコード(以下、拡散符号と呼ぶ)によってBPSK変調することを拡散と呼び、受信側において拡散符号を用いて同期検波(復調)することを逆拡散と呼ぶ。また、受信信号と同じ拡散符号を同定するために、受信信号と受信機内にて生成する拡散符号レプリカ(衛星の数と同じ数の種類がある)との相関演算が行われる。さらに、拡散符号が同じでも、衛星からの時間遅れが生じるので拡散符号レプリカでは時間遅れも考慮する必要がある、拡散符号が合致し、かつ、時間遅れも一致(同期)したときに相関が最も大きくなる。検出された時間遅れは、衛星からの距離計算に用いられる。
【0004】
GPSのようなスペクトル拡散方式の受信機においては、受信動作開始時に受信信号と拡散符号との同期点の検索、すなわち信号サーチ処理が必要とされる。信号サーチ処理は、受信信号の搬送周波数と復調に用いる周波数のずれを補正し、信号データと拡散符号の相関演算を行って信号データの復調に必要な拡散符号及びその時間遅れを検出するものである。受信した信号データにおける搬送周波数のずれの原因としては、送信機(衛星)の移動におけるドップラー効果による周波数のずれ、受信機の移動におけるドップラー効果による周波数のずれ、及び送受信機間の局部発信器誤差が挙げられる。このとき、補正すべき周波数ずれの大きさをあらかじめ予測することは困難であるため、周波数ずれの範囲を想定し、その範囲において、許容できる周波数ずれを走査の間隔として、必要回数の相関演算を行う必要がある。
【0005】
一方、携帯電話等の小型情報端末にGPS受信機能を実装する場合、低消費電力化は重要な課題であり、その解決手段の一つとして前記信号サーチ処理の高速化が望まれている。このGPS受信機における信号サーチ処理の高速化を実現する手法が、特許文献1に開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特表平11−513787号公報
【0007】
この文献によれば、各衛星のドップラーシフト情報が基地局(符号10)から遠隔ユニット(符号20)に送信され、かつ、基地局から送信された信号と遠隔ユニット内部のモデムAFC(自動周波数制御)とから局部発信器のドリフトが計算され、遠隔ユニットはこれらの情報及び計算結果を基に、ドップラー補正指数を受信信号に掛け合わせる。この結果に対して高速フーリエ変換(以下、FFT)を行い、受信機内に予め記憶させた拡散符号レプリカのFFT結果との相関演算を行うことにより、相関演算を高速に行うことができると記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法によれば、衛星の移動によるドップラーシフトは、基地局から送信される情報によりオフセット、すなわち、補正することができるが、受信機の移動によるドップラーシフトをオフセットすることはできない。受信機の移動速度が時速60km程度であれば、このドップラーシフトは無視できる程度であるが、さらに高速で移動した場合は、上記ドップラーシフトを無視できなくなる。また、送受信機間における相対的な局部発信器周波数のずれはオフセットすることができるが、受信機自身の局部発信器の誤差をオフセットすることはできない。受信機において汎用的に使用される局部発信器の安定度は±数ppm程度であるため、L1の搬送波においておよそ±5kHz程度の誤差が発生する。このため、上記のオフセットできない搬送周波数のずれは、必然的に受信機内において補正することとなる。その補正方法は、上述したように周波数ずれの最大値を想定し、所定間隔にて周波数シフトを行って、その都度相関演算を行うこととなる。
【0009】
したがって、特許文献1に記載されている手法による信号処理のフローは、実際には図6に示すものとなる。図6において、STEP101は、受信した無線電波信号を中間周波数にダウンコンバートしてAD変換(アナログ−デジタル変換)するステップである。STEP102は、周波数シフトを行うステップである。STEP103は、FFTを行うステップである(特許文献1のステップ112に相当)。STEP104は、信号のFFTの結果と拡散符合レプリカのFFT結果との積演算を行うステップである(特許文献1のステップ114に相当)。STEP105は、逆高速フーリエ変換(以下、IFFT)を行うステップである(特許文献1のステップ118に相当)。このSTEP102からSTEP105までの一連の動作を、周波数ずれの最小値から最大値まで、周波数を所定間隔でシフトさせて繰り返す。例えば、周波数のずれの最大値を約10kHzと想定し、250Hz間隔で周波数シフトを行うとすると、上記動作の繰り返しは約40回行う必要があることとなる。
【0010】
相関演算の際はFFTを利用して高速に演算処理が行われるものの、周波数シフトの回数だけFFTを行うため、周波数サーチ範囲(周波数ずれの想定範囲)が広い場合及び走査する周波数間隔が小さい(細かい)場合は演算量が増大するという問題点を有する。特に、信号サーチ処理に必要な総演算量においてFFTの占める割合は高く、FFTの回数が増大することは信号サーチ処理の高速化において重大な問題となる。そこで、本発明は、上述の問題点を解消し、GPSに代表されるスペクトル拡散方式の受信機において、さらに高速な信号サーチ処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のスペクトル拡散方式の受信機は、無線電波信号を受信するアンテナと、受信した無線電波信号を中間周波数信号に変換するダウンコンバータ部と、中間周波数信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、デジタル信号の復調処理を行うハードウェアロジック部と、デジタル信号のソフトウェアによる演算処理を行うMPU部と、デジタル信号の演算処理に使用されるメモリー部とを備え、上記ハードウェアロジック部、MPU部及びメモリー部において上記入力されたデジタル信号とそれを復調するための拡散符号との積演算を行う際に、デジタル信号に対して高速フーリエ変換処理を行った結果に周波数シフトを行って搬送周波数のずれを補正することを特徴とする。
【0012】
入力されたデジタル信号とそれを復調するための拡散符号との相関演算を行うに際し、ドップラー効果や局部発信器周波数のずれ等による上記受信した無線電波信号の搬送周波数のずれを適宜補正する必要があるが、この発明によれば、中間周波数へのダウンコンバートおよびデジタル信号への変換の後にFFT処理を一度行うことにより、周波数領域における周波数シフトを行って搬送周波数のずれの補正が行われることとなる。すなわち、従来の時間領域における周波数シフトはシフト回数だけFFT演算を行う必要があるのに対し、本発明は周波数領域における周波数シフトであるため、入力されたデジタル信号のFFT処理を循環シフトさせるだけで周波数シフトによる搬送周波数のずれの補正を行うことができる。
【0013】
また、本発明の請求項3記載のスペクトル拡散方式の受信信号処理方法は、無線電波信号を受信して中間周波数のデジタル信号に変換する第一のステップと、次いで高速フーリエ変換処理を行う第二のステップと、次いで周波数領域にて周波数シフトを行う第三のステップと、次いで拡散符号との積演算を行う第四のステップと、次いで逆高速フーリエ変換処理を行う第五のステップとを備え、第三乃至第五のステップを所要の周波数シフト回数に応じて繰り返して、受信したデジタル信号の拡散符号を検出することを特徴とする。
【0014】
上述したように、入力されたデジタル信号とそれを復調するための拡散符号との相関演算を行うに際し、受信した無線電波信号のドップラー効果等による搬送周波数のずれを適宜補正する必要があるが、この発明によれば、第一のステップにおける中間周波数へのダウンコンバートおよびデジタル信号への変換の後に、第二のステップにおけるFFT処理を一度行うことにより、第三のステップにおける周波数領域での周波数シフトによる搬送周波数のずれの補正が所要回数行われることとなる。すなわち、従来は時間領域における周波数シフトを行ってからFFTを行い、この動作を周波数シフト回数だけ行う必要があるのに対し、本発明は入力されたデジタル信号についてFFT処理を一度行い、その結果に対して周波数シフトによる搬送周波数のずれの補正と拡散符号のFFTとの積演算とIFFT処理とを所要回数行うため、一回の信号サーチ処理において、演算量の多いFFT処理回数を1回にまで低減させることができる。
【0015】
また、請求項2記載のスペクトル拡散方式の受信機は、請求項1記載の発明を前提とし、前記無線電波信号がGPS信号であることを特徴とする。また、請求項4記載のスペクトル拡散方式の受信信号処理方法は、請求項3記載の発明を前提とし、前記無線電波信号がGPS信号であることを特徴とする。
【0016】
これらの発明によれば、特にGPS(全地球測位システム)を利用する受信機において、受信動作開始時の高速信号サーチ処理が効果的に行われることとなり、受信機における消費電力の低減が図られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、GPS受信機への適用を例に図面を引用しながら説明する。
【0018】
本発明が適用されたGPS受信機の信号サーチ部のモジュール構成図を図1に示す。信号サーチ部10は、GPS信号を受信するアンテナ16、GPS信号をIF信号に変換するRFダウンコンバータ11、アナログ/デジタル変換を行うAD変換器12及びデジタル信号の演算処理を行うハードウェアロジック13から構成される。また、ハードウェアロジック13における演算処理をソフトウェアで行うためのMPU14及び演算の際にMPU14とハードウェアロジック13が用いるメモリー15が、ハードウェアロジック13に付属される。本発明は主にハードウェアロジック13、MPU14及びメモリー15において行われる演算処理に関する。
【0019】
図2に本発明の信号サーチフローを示す。第一のステップとして、STEP201は、アンテナ16にて受信されたGPS信号をRFダウンコンバータ11においてIF(中間周波数)信号に変換し、AD変換器12においてデジタル信号とするステップである。第二のステップとして、STEP202は、上記デジタル信号についてFFTを行うステップである。第三のステップとして、STEP203は、上記デジタル信号のFFTの結果について周波数領域において周波数シフトを行うステップである。第四のステップとして、STEP204は、上記周波数シフトを行った結果と拡散符号レプリカのFFTの結果との相関演算を行うステップである。第五のステップとして、STEP205は、IFFTを行うステップである。このSTEP203からSTEP205までの一連の動作は、周波数を想定される変動範囲内において所定間隔でシフトさせて繰り返し行われる。本発明は、受信信号に一度FFTを行ってから周波数領域において周波数シフトを行うため、上記一連の繰り返し動作において演算量の大きいFFTが行われないこととなり、信号サーチ処理全体における総演算量を大幅に低減させることができる。
【0020】
周波数シフトは、FFT結果について循環シフトを行うことにより実現される。x(t)を入力されたデジタル信号とし、x(t)を左右反転した拡散符号レプリカとし、相関演算及びIFFT処理の結果をy(n)としたときの相関演算の概念図を図3に示す。x(t)、x(t)を離散フーリエ変換したものをX(jω)、X(jω)、FFT点数をNとすると、相関演算の結果y(n)は、数式1及び数式2で表される。数式1の計算は、時間域で表すと数式2と等価である。これをx(t)とx(t)との相関計算の形にするために、x(t)を予め反転する。これを数式3に示す。この計算では、x(t)とx(t)の時間をずらした相関計算が一括して行われる。従って、IFFTの結果として、一つの拡散符号に対して、全ての時間遅れに対する相関が得られることになる。周波数シフトはX(jω)を周波数軸上でシフトすることに相当する。
【数1】
Figure 2004279264
【数2】
Figure 2004279264
【数3】
Figure 2004279264
【0021】
周波数ずれがない場合は、このy(n)において、ピークすなわち高い相関値がある点nにおいて発生し、周波数ずれが存在する場合は、このy(n)においてピークが発生しない。周波数シフトを行うときは、x(t)をフーリエ変換したX(jω)について、FFT点を1点分循環シフトさせ、FFTの積演算とIFFT処理により相関演算を行う。
【0022】
周波数シフトでは、x(t)をフーリエ変換したX(jω)について、FFT点を1点分循環シフトさせ、FFTの積演算及びIFFT処理を行う動作を周波数シフトの回数分だけ繰り返すことにより、周波数シフトを行う相関演算結果が得られる。したがって、周波数シフトの度にx(t)をフーリエ変換する必要はなく、最初に一度だけx(t)をフーリエ変換すればよい。周波数ずれが残存する場合のy(n)のシミュレーション結果を図4(a)に、周波数シフトを行うことにより搬送周波数のずれが補正された場合のy(n)のシミュレーション結果を図4(b)に示す。補正によりy(n)にピークが現れ、相関が検出できていることが分かる。横軸は時間遅れを表しており、1/2048msec刻みで計算されている。
【0023】
信号データの拡散符号と受信機の拡散符号レプリカとを同一とし、衛星と受信機との間における伝播遅延時間を500ビットとしたときの、周波数ずれfdをパラメータとした相関演算についてのシミュレーション結果を図5に示す。この図は、相関の取れている点の近辺について横軸を拡大したものであり、周波数ずれfdが大きくなるにつれ、相関の値が小さくなる様子が示されている。また、周波数ずれfdが0kHzのときに相関の値がもっとも大きくなるが、周波数ずれfdが0.125kHz程度であっても、ほとんど相関の最大値は変わらないことが示されている。したがって、0.125kHzが実際の搬送周波数のずれに対して周波数シフトを繰り返したときに残る周波数ずれに対する許容範囲である。残留の周波数ずれを0.125kHz以下とするために必要な周波数シフトの間隔は、0.125kHzの2倍である0.25kHz以下とすればよい。
【0024】
FFTの分解能frは、サンプリング周波数をfsとし、FFT点数をNとすると、通常数式4で表される。
【数4】
Figure 2004279264
【0025】
本実施の形態において、AD変換器12におけるサンプリング周波数は2.048MHzであり、拡散符号のコード長は1023ビットであるため、例えば、FFT点数を拡散符号コード長の2倍の2046点とすると、数式1におけるFFTの分解能frは1kHzとなる。ここで、FFTの分解能frが上述した周波数シフトに相当するようにするには、FFT点数Nを4倍の8184点とすると、FFTの分解能frを0.25kHzとすることができる。
【0026】
このとき、周波数のずれの最大値を約10kHzと想定すると、1回の信号サーチにおいて、0.25kHzずつの周波数シフト操作を約40回繰り返すこととなる。図6に示されるような従来の方法において、この0.25kHzずつの周波数シフト操作STEP102を行うとすると、周波数シフト操作の都度FFT(STEP103)を約40回行うこととなる。しかし、本発明においては図2に示されるように、STEP202においてFFTを行った後に周波数シフトSTEP203を行うため、1回の信号サーチにおいて、演算量の多いFFTは1回行うだけでよい。これにより、FFT部分における演算量は従来の約2割に、また信号サーチ処理全体における演算量は従来の約6割にまで低減されることとなる。
【0027】
本実施の形態は、本発明をGPS受信機に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、スペクトル拡散方式における受信信号処理について広く適用することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、受信信号データをFFT処理した後に、周波数領域において周波数シフトすなわち周波数ずれの補正を所定回数行うため、演算量の多いFFTの回数を従来方法より大幅に低減させることが可能である。したがって、信号サーチ処理における演算量が大幅に低減されることとなり、信号サーチ処理を高速に行うことができる。さらに、特にGPS受信機に本発明を適用した場合は、信号サーチ処理の高速化により消費電力を低減させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号サーチ部のモジュール構成図
【図2】本発明の信号サーチ方法を示すフローチャート図
【図3】相関値算出の概念図
【図4】(a)は、周波数ずれが残存する場合における相関のシミュレーション結果のグラフ、(b)は、周波数ずれが補正された場合における相関のシミュレーション結果のグラフ
【図5】本発明の相関演算のシミュレーション結果のグラフ
【図6】従来の信号サーチ方法を示すフローチャート図
【符号の説明】
10 信号サーチ部
11 RFダウンコンバータ
12 AD変換機
13 ハードウェアロジック
14 MPU
15 メモリー
16 アンテナ
101 RF入力
102 周波数シフト
103 FFT
104 FFTの積演算
105 IFFT
201 RF入力
202 FFT
203 周波数シフト
204 FFTの積演算
205 IFFT
fd 周波数ずれ
fr FFTの分解能
fs サンプリング周波数
N FFT点数

Claims (4)

  1. スペクトル拡散方式の受信機であって、無線電波信号を受信するアンテナと、受信した無線電波信号を中間周波数信号に変換するダウンコンバータ部と、中間周波数信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、デジタル信号の復調処理を行うハードウェアロジック部と、デジタル信号のソフトウェアによる演算処理を行うMPU部と、デジタル信号の演算処理に使用されるメモリー部とを備え、
    上記ハードウェアロジック部、MPU部及びメモリー部において上記入力されたデジタル信号とそれを復調するための拡散符号との積演算を行う際に、デジタル信号に対して高速フーリエ変換処理を行った結果に周波数シフトを行って搬送周波数のずれを補正することを特徴とするスペクトル拡散方式の受信機。
  2. 請求項1記載のスペクトル拡散方式の受信機において、前記無線電波信号がGPS信号であることを特徴とするスペクトル拡散方式の受信機。
  3. 無線電波信号を受信して中間周波数のデジタル信号に変換する第一のステップと、次いで高速フーリエ変換処理を行う第二のステップと、次いで周波数領域にて周波数シフトを行う第三のステップと、次いで拡散符号との積演算を行う第四のステップと、次いで逆高速フーリエ変換処理を行う第五のステップとを備え、
    第三乃至第五のステップを所要の周波数シフト回数に応じて繰り返して、受信したデジタル信号の拡散符号を検出することを特徴とするスペクトル拡散方式の受信信号処理方法。
  4. 請求項3記載のスペクトル拡散方式の受信信号処理方法において、前記無線電波信号がGPS信号であることを特徴とするスペクトル拡散方式の受信信号処理方法。
JP2003072204A 2003-03-17 2003-03-17 スペクトル拡散方式の受信機および受信信号処理方法 Pending JP2004279264A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003072204A JP2004279264A (ja) 2003-03-17 2003-03-17 スペクトル拡散方式の受信機および受信信号処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003072204A JP2004279264A (ja) 2003-03-17 2003-03-17 スペクトル拡散方式の受信機および受信信号処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004279264A true JP2004279264A (ja) 2004-10-07

Family

ID=33288463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003072204A Pending JP2004279264A (ja) 2003-03-17 2003-03-17 スペクトル拡散方式の受信機および受信信号処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004279264A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007228424A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Mitsubishi Electric Corp 同期タイミング検出装置および受信機
CN101373212B (zh) * 2007-08-22 2011-09-14 锐迪科微电子(上海)有限公司 基于快速傅立叶变换的卫星信号跟踪方法及应用其的接收机
KR101160553B1 (ko) 2011-03-31 2012-07-03 국방과학연구소 실시간 스펙트럼 연산 장치 및 방법, 그리고 실시간 스펙트럼 연산 방법을 프로그램으로 기록한 기록매체
CN103454656A (zh) * 2013-07-26 2013-12-18 山东华戎信息产业有限公司 一种精密单点定位的观测数据处理方法
JP2014183460A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Icom Inc 通信機および通信方法
CN112198536A (zh) * 2020-09-25 2021-01-08 湖北大学 一种gps l1复用信号伪码提取设备及方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04115177A (ja) * 1990-09-05 1992-04-16 Yuseisho Tsushin Sogo Kenkyusho 搬送波位相測定法
JPH11513787A (ja) * 1995-10-09 1999-11-24 スナップトラック・インコーポレーテッド Gps受信機とgps信号を処理する方法
WO2002025829A1 (en) * 2000-09-18 2002-03-28 Skybitz, Inc. System and method for fast code phase and carrier frequency acquisition in gps receiver
JP2003087222A (ja) * 2001-06-25 2003-03-20 Sony Corp スペクトラム拡散信号復調方法および装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04115177A (ja) * 1990-09-05 1992-04-16 Yuseisho Tsushin Sogo Kenkyusho 搬送波位相測定法
JPH11513787A (ja) * 1995-10-09 1999-11-24 スナップトラック・インコーポレーテッド Gps受信機とgps信号を処理する方法
WO2002025829A1 (en) * 2000-09-18 2002-03-28 Skybitz, Inc. System and method for fast code phase and carrier frequency acquisition in gps receiver
JP2003087222A (ja) * 2001-06-25 2003-03-20 Sony Corp スペクトラム拡散信号復調方法および装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007228424A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Mitsubishi Electric Corp 同期タイミング検出装置および受信機
JP4700518B2 (ja) * 2006-02-24 2011-06-15 三菱電機株式会社 同期タイミング検出装置および受信機
CN101373212B (zh) * 2007-08-22 2011-09-14 锐迪科微电子(上海)有限公司 基于快速傅立叶变换的卫星信号跟踪方法及应用其的接收机
KR101160553B1 (ko) 2011-03-31 2012-07-03 국방과학연구소 실시간 스펙트럼 연산 장치 및 방법, 그리고 실시간 스펙트럼 연산 방법을 프로그램으로 기록한 기록매체
JP2014183460A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Icom Inc 通信機および通信方法
CN103454656A (zh) * 2013-07-26 2013-12-18 山东华戎信息产业有限公司 一种精密单点定位的观测数据处理方法
CN103454656B (zh) * 2013-07-26 2015-07-08 华戎信息产业有限公司 一种精密单点定位的观测数据处理方法
CN112198536A (zh) * 2020-09-25 2021-01-08 湖北大学 一种gps l1复用信号伪码提取设备及方法
CN112198536B (zh) * 2020-09-25 2022-08-09 湖北大学 一种gps l1复用信号伪码提取设备及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5428647A (en) Method and apparatus for synchronizing a received signal in a digital radio communication system
US8005315B2 (en) Spectrum spreading signal demodulation method and apparatus
US7830953B2 (en) Receiving apparatus, communication apparatus and control apparatus using the same
JP5015788B2 (ja) 測位信号を受信しつつコヒーレント積分長を長くするための方法及び装置
JP2001509324A (ja) 通信システムでの周波数オフセットの決定
CN1134919C (zh) 导频信号的检测方法和接收器
MXPA01002489A (es) Localizacion de posicion con un oscilador de baja tolerancia.
KR20070106798A (ko) 미약 전력에 의한 스펙트럼 확산 통신방법 및 시스템,고주파 무선기
MXPA01002492A (es) Receptor simplificado con rotador para realizar localizacion de posicion.
KR20030070924A (ko) 저공차 발진기를 사용하여 위치측정 및 위치지정을수행하기 위한 방법
JP2007228237A (ja) キャリア位相追尾装置および擬似雑音コード信号追尾装置
JPH08511664A (ja) 時間依存法則に従って変調される基準を有する通信システム用の信号パケット
MXPA01002496A (es) Metodo de localizacion de posicion, asistido con estacion base consciente de limite de datos.
JP2008510163A (ja) 適応型検索エンジンを使用してgps信号を取得する装置、方法及びコンピュータプログラム
WO2008057667A2 (en) Method for measuring time of arrival of signals in a communications network
US8503511B2 (en) Method and receiver apparatus for determining a correlation value considering frequency correction
JP2001033543A (ja) 距離検出方法及び距離検出装置
MXPA01002487A (es) Localizacion de posicion en ambiente limitado en memoria..
US8208880B2 (en) Frequency control device, frequency control method, base station apparatus, and mobile station apparatus
CN101789807B (zh) 频偏估计方法、装置以及通信设备
JP2004279264A (ja) スペクトル拡散方式の受信機および受信信号処理方法
JP2018174491A (ja) 人工衛星
KR100743731B1 (ko) 수신 장치, 수정 역확산 부호 생성 장치, 수정 역확산 부호생성 방법
EP1511186A1 (en) A method and system for frequency offset estimation
US20080123718A1 (en) Positioning apparatus and control method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050610

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20050610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050701

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20050811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060307