JP2004278031A - セグメントストック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械的な構造を簡素化して、コストの削減とスペース化を図ること。
【解決手段】ストック装置は、セグメントピースCPを収納するものであって、ストック部10とクレーンとを備え、ストック部10は、ラック14とピース支持機構16とを備えている。ラック14の全高Hは、ピースCPの実質高さHの2倍に、スペーサSの高さhと、ピースCPの湾曲高さhを加えたものに、若干の余裕を設けた大きさになっている。機構16は、ラック14の長手方向に沿って移動自在に支持された一対の受承プレート18と、プレート18を近接,離間する方向に移動させる移動機構部20とを備えている。プレート18が離間移動した待機位置Aでは、プレート18間の間隔は、ピースCPの長さよりも大きくなり、受承位置Bでは、プレート18間の間隔は、ピースCPの長さよりも小さくなり、セグメントピースCPの下面に当接可能な位置となる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、セグメントストック装置に関し、特に、セグメントピースを上下方向に移動させて般出入するセグメントストック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
都市部で施工されるシールド工事では、作業ヤードの確保が困難で、特に、湾曲した曲板状のセグメントピースを収納するセグメント用のストックヤードは、掘削外径が大きいほど、広く必要とする。
【0003】
一般的に、シールド工事におけるセグメントピースのストック量は、シール材の貼付作業,交通事情を加味して、平均日進量の1.5〜2.0日分を想定している。
【0004】
このような量のセグメントピースをストックする際に、ストックヤードが十分に確保できない場合には、立坑や坑内にストックしているが、立坑や坑内は、作業空間が狭く、横持ち作業が発生するので、あまり好ましい状態とはいえない。
【0005】
そこで、例えば、特許文献1には、立坑の近傍に設置するセグメントなどの物品のストック装置が提案されている。この文献1に提案されているストック装置は、多段状に積層された受棚を有するセグメントピース(物品)の収納棚と、収納棚の前面に沿って、荷台を昇降させる昇降装置と、荷台上に搭載され、当該荷台と受棚との間で物品を受け渡す移載装置とを備えている。
【0006】
移載装置は、受棚内に進出する2段状の伸縮機構を備え、受棚内に設置されている受台上に、セグメントピースを載置収納させるとともに、受台上に載置されているセグメントピースは、移載装置の伸縮機構を介して、取出すように構成されている。
【0007】
しかしながら、このような構成のセグメントストック装置には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−211707号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、特許文献1に開示されているストック装置では、受棚内に2段状に伸縮する伸縮機構を側方から挿入して、セグメントピース搬入、ないしは、取出しを行うため、各受棚の高さは、収納するセグメントピースの実質的な厚みに加えて、2段状の伸縮機構が挿入できる大きさが必要になり、高さ方向に余分なスペースを必要とし、複数の受棚を積層すると、かなり大きな無駄な高さが必要になる。
【0010】
また、特許文献1に開示されているストック装置では、セグメントピースの般出入に、荷台を昇降させる昇降装置と、荷台上に搭載され、当該荷台と受棚との間で物品を受け渡す移載装置とが必要になるので、機械的な構造が複雑になり、設備が高価になるという問題もあった。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、機械的な構造を簡素化して、コストの削減を図る一方で、省スペース化を図ることができるセグメントストック装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、湾曲した曲板状のセグメントピースを収納するセグメントストック装置において、相互に隣接状態で列設される複数のストック部と、前記ストック部の直上を走行し、前記セグメントピースを上下移動自在に吊下げ保持しするクレーンとを備え、前記ストック部は、複数が上下方向に積層設置され、前記セグメントピースを収納する枠状のラックと、前記ラックのそれぞれに配置され、前記枠状ラックの長手方向に沿って移動自在に支持された一対の受承プレートと、前記受承プレートを近接,離間する方向に移動させる移動機構部とを有し、前記受承プレートは、前記移動機構部の作動により、前記ラックの外周側近傍の待機位置と、前記待機位置から前記ラックの中央部に移動する受承位置のいずれかにセットされ、前記待機位置で、前記セグメントピースを保持した前記クレーンの上下移動を可能にするとともに、前記受承位置で、前記クレーンに保持された前記セグメントピースを下方側から受承支持するピース支持機構とを備え、前記クレーンにより、前記セグメントピースを前記ストック部の下方から上方に向けて、前記ラックに順次搬入収納するとともに、前記ラックに収納されている前記セグメントピースを前記ストック部の上方から下方に向けて、前記ラックから順次搬出するようにした。
【0013】
このように構成したセグメントストック装置によれば、クレーンにより、セグメントピースをストック部の下方から上方に向けて、ラックに順次搬入収納するとともに、ラックに収納されているセグメントピースをストック部の上方から下方に向けて、ラックから順次搬出するので、ラックの全高は、セグメントピースの実質的な高とさほぼ同じ大きさに設定することができ、ストック部の高さ方向の省スペース化が図れる。
【0014】
また、ストック部に対するセグメントピースの搬出入は、ストック部の直上を走行し、セグメントピースを上下移動自在に吊下げ保持しするクレーンで行うので、機械的な構成が簡略化され、設備のコストダウンを図ることができる。
【0015】
前記セグメントピースは、スペーサを介在させて上側が凹になるように2枚重ね状態で前記ラック内に積層収納することができる。
【0016】
前記ラック内には、前記セグメントピースの収納の有無を検知する在荷センサーを設けることができる。
【0017】
前記クレーンは、前記ストック部の上方に設置されたクレーンレールに沿って、当該ストック部の直上を走行する走行機構部と、前記走行機構部に上下移動自在に吊下げ支持され、前記セグメントピースを保持する把持機構部とを有することができる。
【0018】
前記把持機構部は、上側が凹状になるように配置された前記セグメントピースの、長手方向の両側から前記セグメントピースの下方に侵入して、当該セグメントピースを保持するセグメントグラブを有することができる。
【0019】
前記把持機構部は、本体部から外方に突設された複数のガイドアームと、前記ガイドアームの先端に設けられたガイドローラとを備え、前記ガイドローラを前記ストック部の上下方向に延設されたガイドフレームに沿って転動させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1から図10は、本発明にかかるセグメントストック装置の一実施例を示している。
【0021】
同図に示したセグメントストック装置は、湾曲した曲板状のセグメントピースCPを、例えば、平均日進量の1.5〜2.0日分を収納するものであって、ストック部10とクレーン12とを備えている。
【0022】
ストック部10は、本実施例の場合には、合計14個使用されていて、7個ずつが2列状に隣接配置されている。ストック部10は、枠状のラック14とピース支持機構16とを備えている。
【0023】
ラック14は、H型鋼で構成された長方形状の中空枠体であって、1つのストック部10に対して、5個のラック14が上下方向に積層配置されている。本実施例の場合、各ラック14には、図5に拡大して示すように、2枚のセグメントピースCPが、上が凹状になるように、スペーサSを介在させて、段状に重ね合わせた状態で収納される。
【0024】
この場合、各ラック14内のセグメントピースCPを収納する全高Hは、図5にその概要を示すように、セグメントピースCPの実質高さHの約2倍に、スペーサSの高さhと、セグメントピースCPの湾曲高さhを加えたものに、若干の余裕を設けた大きさになっている。
【0025】
ピース支持機構16は、その詳細を図5および図6に示すように、各ラック14にそれぞれ配置されている。ピース支持機構16は、ラック14のそれぞれに配置され、待機位置Aにあって、ラック14の内方でセグメントピースCPを保持したクレーン12の上下移動を可能にするとともに、ラック14の内部に移動した受承位置Bで、クレーン12に保持されたセグメントピースCPを下方から受承支持する機能を備えている。
【0026】
本実施例のピース支持機構16は、枠状ラック14の長手方向に沿って移動自在に支持された一対の受承プレート18と、受承プレート18を近接,離間する方向に移動させる移動機構部20とを備えている。
【0027】
受承プレート18は、ラック14の短手方向に沿って、相互に平行になるように延設されており、各受承プレート18の上端面には、セグメントピースCPを受承する際に衝撃を緩衝するクッション材が固設されている。
【0028】
移動機構部20は、同一構成の一対から構成され、チェーン200と、複数のガイドシーブ201と、チェーン200の回動駆動用モータ202とを備え、これらの各構成部材がラック14の長手方向の両側に配置されている。
【0029】
チェーン200は、分断された2本から構成され、1本のチェーン200は、一方の受承プレート18(図5に左側に示したもの)の左側に一端が固定され、他端側が、この受承プレート18の左側に延設されて、複数のガイドシーブ201を経て駆動用モータ202のスプロケットに捲回され、その後、他方の受承プレート18(図5に右側に示したもの)の左側に固定されている。
【0030】
もう1本チェーン200は、一方の受承プレート18(図5に左側に示したもの)の右側に一端が固定され、他端側が、この受承プレート18の右側に延設され、図5の右端に示したガイドシーブ201を経て、他方の受承プレート18(図5に右側に示したもの)の右側に固定されている。
【0031】
このように構成した移動機構部20によれば、駆動用モータ202の同期駆動により、一対の受承プレート18が、ラック14の長手方向に沿って移動し、この移動に伴って、相互に近接および離間することになる。
【0032】
この場合、受承プレート18が離間移動して、ラック14の短手方向の外周側近傍に近接した状態(図5の上段側に示した状態)が待機位置Aであり、この待機位置Aから受承プレート18を相互に近接する方向に移動させて、これをラック14のほぼ中央部に位置させた状態(図5の下段に示した状態)が受承位置Bであって、受承プレート18は、これらのいずれかにセットされる。
【0033】
待機位置Aでは、受承プレート18間の間隔は、スペーサSを介在させて2枚重ねに積層されたセグメントピースCPの長さよりも大きくなり、受承位置Bでは、受承プレート18間の間隔は、セグメントピースCPの長さよりも小さくなり、セグメントピースCPの下面に当接可能な位置となる。
【0034】
クレーン12は、図1に示すように、ストック部10の直上に設けられたクレーンレール38に沿って、移動自在に設置されていて、本実施例の場合には、同一構成の一対が同じクレーンレール38に沿って移動するように構成されている。
【0035】
図1においては、ストック部10のほぼ中央部分に示されているクレーン12が、ラック14にセグメントピースCPを搬出入する場合に用いられ、図1の右側に配置されたクレーン12が、セグメント仮置き台40に載置されているセグメントピースCPを、立坑41内に搬入するために用いられている。
【0036】
なお、図1に符号42で示したものは、運搬車両にて搬入されたセグメントピースCPをセグメント仮置き台43上に移送する汎用クレーンであり、クレーン12は、この仮置き台43上に載置されているセグメントピースCPを吊下げ支持して、各ラック14に順次搬入収納する。
【0037】
クレーン12でセグメントピースCPをストック部10に収納する際には、ストック部10の下方から上方に向けて、順次各ラック14に収納するとともに、搬出する際には、各ラック14の収納されているセグメントピースCPを、ストック部10の上方から下方に向けて順次取り出す。
【0038】
本実施例のクレーン12は、図1に示すように、クレーンレール38上に設けられた走行機構部12aと、走行機構部12aに上下移動自在に吊下げ支持された把持機構部12bとを備えている。
【0039】
走行機構部12aには、把持機構部12bを吊下げるワイヤ12cの巻取りウインチや、走行機構部12aをクレーンレール38に沿って移動させる移動駆動部などが備えられている。
【0040】
把持機構部12bは、その詳細を図7〜図10に示すように、本体部120bと、セグメントグラブ121bと、ストッパ122bと、ガイドアーム123bとを備えている。本体部120bは、ワイヤ12cにより走行機構部12aに上下移動自在に吊下げ支持され、その中心位置が、ラック14の中心に位置決めされる。
【0041】
セグメントグラブ121bは、同一構成の一対から構成され、側面形状が概略凹形になっていて、その上端側が本体部120bの側面に揺動自在に支持されている。セグメントグラブ121bの揺動方向は、ラック14の長手方向に沿って、ラック14の内外方向に回動するようになっている。
【0042】
各セグメントグラブ121bの下面側には、一端が本体部120bの下面に係止された伸縮ジャッキ124bが配置されていて、この伸縮ジャッキ124bを駆動することにより、セグメントグラブ121bは、図8に示すように、揺動移動される。
【0043】
そして、セグメントグラブ121bが揺動移動した際の概略下死点においては、上側が凹状になるように配置されたセグメントピースCPの、長手方向の両側から、セグメントピースCPの下方に侵入して、これを保持するように構成されている。
【0044】
ストッパ122bは、本体部120bの下方に4本突設されていて、セグメントグラブ121bでセグメントピースCPを保持した際に、上段側のピースCPの内面に当接して、セグメントグラブ121bの保持状態の安定化を図る。
【0045】
ガイドアーム123bは、同一構成の4本を備え、本体部120bの両側面から外方に突設されていて、各ガイドアーム123bの先端には、図10に示すように、複数のガイドローラ125bが回転自在に設けられている。
【0046】
このガイドローラ125bは、ラック14を貫通するようにして、ストック部10の上下方向に延設されたガイドフレーム44に沿って転動する。ガイドフレーム44は、ラック14の中心に対して、正方形の各頂点に配置されていて、等間隔になっており、ガイドローラ125bがガイドフレーム44に沿って転動することにより、本体部120bの上下移動を、ラック14の中心で確実に行うようにしている。
【0047】
なお、図7,8に符号45で示した部材は、ラック14の四周内面に設けられた本体部120bの引っ掛かり防止ガイドである。また、図8において符号36で示した部材は、各ラック14内に設けられた在荷センサであって、この在荷センサー36は、図7にその平面配置状態を示すように、ラック14内の対角線上に設けられていて、ラック14内に収納されているセグメントピースCPの有無を検出する。
【0048】
以上のように構成したセグメントストック装置では、セグメントピースCPをラック14内に収納する際には、まず、クレーン12を仮置き台43の直上まで移動させて、把持機構部12bを下降させて、セグメントグラブ121bの内方側への回動により、セグメントピースCPを保持し、その後、ストック部10の上方まで吊り上げる。
【0049】
次いで、クレーン12をクレーンレール38に沿って移動させて、ストック部10のラック14の直上に移動させる。この際の停止位置は、例えば、各ストック部10のラック14の中心位置は、予め知ることができるので、その既知位置にクレーン12の走行機構部12aを、例えば、近接センサなどにより停止させて、把持機構部12bの本体部120bの中心がラック14の中心と一致するようにすればよい。
【0050】
クレーン12がストック部10のラック14の中心に位置決めされると、次に、把持機構部12bを降下させる。この際には、各ラック14内のピース支持機構16は、待機位置Aにセットしておく。この場合の待機位置Aのセット状態の確認は、受承プレート18の位置を近接センサーにより確認するようにすればよい。
【0051】
また、把持機構部12bを降下させる際には、ガイドローラ125bをガイドフレーム44に沿って転動させて、下降動作の安定化を図る。把持機構部12bがセグメントピースCPの収納位置に到達すると、ピース支持機構部16の移動機構20を作動させて、受承プレート18を近接方向に移動させて、受承位置Bにセットする。
【0052】
なお、この受承プレート18の受承位置Bへの移動操作は、予め、セグメントピースCPの収納ラック14が決定している場合には、クレーン12の操作を行う前などに、受承位置Bにセットすることもでき、受承位置Bへのセット状態は、例えば、近接センサを設けることなどにより確認することができる。
【0053】
そして、受承プレート18の上面にセグメントピースCPの下面が当接して、これが受承プレート18に受承されると、セグメントグラブ121bを外方に回動させて、セグメントピースCPの保持を開放させた後に、把持機構部12bを上方に吊り上げる。
【0054】
以後は、同様な操作を繰り返すことにより、各ストック部10のラック14に、下方から上方に向けて、2段状に積重されたセグメントピースCPを順次収納する。
【0055】
各ラック14に収納されているセグメントピースCPをストック部10から搬出する際には、搬出しようとするストック部10のラック14の中心に、把持機構部12bの本体部120bの中心が一致するようにクレーン12を移動させる。
【0056】
次いで、把持機構部12bを降下させて、取り出そうとするセグメントピースCPの上方の所定位置に停止させる。この際に、把持機構部12bのセグメントグラブ121bは、外方側に回動させて、把持機構部12bを降下するときに、セグメントピースCPとの干渉を避ける。
【0057】
そのときの把持機構部12bの停止位置は、各ラックに対して、ラック14の高さなどにより予め求めておき、その位置に到達すると、例えば、近接センサなどによりこれを検知して、自動的に停止させることができる。
【0058】
把持機構部12bが所定の位置に停止すると、セグメントグラブ121bを内方側に回動移動させて、セグメントピースCPを保持させ、その後、ピース支持機構部16の移動機構部20を作動させて、受承プレート18を離間方向に移動させて、待機位置Aにセットして、保持したセグメントピースCPを上方に吊り上げ搬出する。
【0059】
なお、この場合、受承プレート18の待機位置Aへの移動操作は、セグメントピースCPを搬出した適当な時期に行うようにしてもよい。また、ラック14からセグメントピースCPを搬出する際には、在荷センサ36により予め対応するラック14にセグメントピースCPが存在していることを確認することもできる。搬出したセグメントピースCPは、その後、仮置き台40に載せて、セグメントグラブ121bの保持を解除する。
【0060】
以後は、同様な操作を繰り返すことで、ラック14からセグメントピースCPを上方から下方に向けて順次搬出することになる。以上のように構成したセグメントストック装置によれば、クレーン12により、セグメントピースCPをストック部10の下方から上方に向けて、ラック14に順次搬入収納するとともに、ラック14に収納されているセグメントピースCPをストック部10の上方から下方に向けて、ラック14から順次搬出するので、ラック14の全高は、セグメントピースCPの実質的な高とさ概略同じ大きさに設定することができ、ストック部10の高さ方向の省スペース化が図れる。
【0061】
また、ストック部10に対するセグメントピースCPの搬出入は、ストック部10の直上を走行し、セグメントピースCPを上下移動自在に吊下げ保持しするクレーン12で行うので、機械的な構成が簡略化され、設備のコストダウンを図ることができる。
【0062】
なお、上記実施例では、セグメントピースCPは、スペーサSを介装して、2枚積層した状態でラック14に収納する場合を例示したが、本発明の実施は、これに限られることはなく、セグメントピースCPは、一枚ずつ収納してもよいし、3枚以上積層した状態での収納も可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明にかかるセグメントストック装置によれば、機械的な構造を簡素化して、コストの削減を図る一方で、省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるセグメントストック装置の全体構成を示す側面説明図ある。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図1の右側面説明図である。
【図5】図1の要部拡大図である。
【図6】図5の要部平面図である。
【図7】図1に示したセグメントストック装置のクレーンに吊下げ支持される把持機構部の上面図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】図7の側面図である。
【図10】図7のA部拡大図である。
【符号の説明】
10 ストック部
12 クレーン
14 ラック
16,16a ピース支持機構
18 支承アーム
20 移動機構部
22 回転部
24 支持部
26 ジャッキ本体
28 伸縮プランジャ
36 在荷センサ

Claims (6)

  1. 湾曲した曲板状のセグメントピースを収納するセグメントストック装置において、
    相互に隣接状態で列設される複数のストック部と、
    前記ストック部の直上を走行し、前記セグメントピースを上下移動自在に吊下げ保持しするクレーンとを備え、
    前記ストック部は、複数が上下方向に積層設置され、前記セグメントピースを収納する枠状のラックと、
    前記ラックのそれぞれに配置され、前記枠状ラックの長手方向に沿って移動自在に支持された一対の受承プレートと、前記受承プレートを近接,離間する方向に移動させる移動機構部とを有し、
    前記受承プレートは、前記移動機構部の作動により、前記ラックの外周側近傍の待機位置と、前記待機位置から前記ラックの中央部に移動する受承位置のいずれかにセットされ、
    前記待機位置で、前記セグメントピースを保持した前記クレーンの上下移動を可能にするとともに、前記受承位置で、前記クレーンに保持された前記セグメントピースを下方側から受承支持するピース支持機構とを備え、
    前記クレーンにより、前記セグメントピースを前記ストック部の下方から上方に向けて、前記ラックに順次搬入収納するとともに、前記ラックに収納されている前記セグメントピースを前記ストック部の上方から下方に向けて、前記ラックから順次搬出することを特徴とするセグメントストック装置。
  2. 前記セグメントピースは、スペーサを介在させて上側が凹になるように2枚重ね状態で前記ラック内に積層収納することを特徴とする請求項1記載のセグメントストック装置。
  3. 前記ラック内には、前記セグメントピースの収納の有無を検知する在荷センサーを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のセグメントストック装置。
  4. 前記クレーンは、前記ストック部の上方に設置されたクレーンレールに沿って、当該ストック部の直上を走行する走行機構部と、
    前記走行機構部に上下移動自在に吊下げ支持され、前記セグメントピースを保持する把持機構部とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のセグメントストック装置。
  5. 前記把持機構部は、上側が凹状になるように配置された前記セグメントピースの、長手方向の両側から前記セグメントピースの下方に侵入して、当該セグメントピースを保持するセグメントグラブを有することを特徴とする請求項4記載のセグメントストック装置。
  6. 前記把持機構部は、本体部から外方に突設された複数のガイドアームと、前記ガイドアームの先端に設けられたガイドローラとを備え、
    前記ガイドローラを前記ストック部の上下方向に延設されたガイドフレームに沿って転動させることを特徴とする請求項4または5記載のセグメントストック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010189937A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Ohbayashi Corp セグメントの設置方法及びセグメントの積み重ね用治具
JP2010189936A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Ohbayashi Corp セグメントの積み重ね用治具及びセグメントの設置方法

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