JP2004277016A - 燃料油添加剤添加装置および燃料油添加剤添加方法 - Google Patents

燃料油添加剤添加装置および燃料油添加剤添加方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃料油の取引を簡便にできる燃料油添加剤添加装置および燃料油添加剤添加方法を提供すること。
【解決手段】 製油所または油槽所においてタンクローリ3へ燃料油を充填する際に、燃料油充填手段4および添加剤添加手段5によって燃料油に添加剤を添加する。製油所または油槽所の燃料油貯蔵手段2には、添加剤を添加しない、共通の燃料油の状態で燃料油を貯蔵できるので、各燃料油販売会社が独自の添加剤をそれぞれに添加でき、かつ燃料油の取引を簡便にできる。また、給油所または二次貯蔵所では添加剤が既に添加された燃料油が供給されるので、給油所または二次貯蔵所での作業が繁雑になることなく顧客に給油できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料油に添加剤を添加する添加剤添加装置および添加剤添加方法に関する。
ガソリンなどの燃料には、その性能を向上あるいは維持するために様々な添加剤が添加されている。例えばガソリンに添加される酸化防止剤では、ガム状物質の生成を抑制して車のキャブレター各部やインジェクターノズル、フューエルフィルタなどの詰まりを抑制する。金属不活性剤では、銅などの金属によって促進されるガソリンの酸化、劣化を防止する。また、性能向上のために、燃費向上剤や加速性向上剤が添加される場合もある。さらに、排ガス規制のために、メタノール、エタノール等の含酸素化合物が添加されることもある。これらのような添加剤は、燃料油販売会社によってそれぞれ種類や添加量が異なるので、通常製油所において燃料製造時に添加剤を添加するか、または油槽所の油槽タンク内において添加剤を混合した後に出荷している。
近年では、各燃料油販売会社の物流提携により、製油所あるいは油槽所からの燃料を融通し合う燃料のバーター取引が行われている。バーター取引では、添加剤が添加されていない共通の燃料の形で燃料を取引し、各燃料油販売会社において独自の添加剤を添加することで流通の簡易化およびコストの削減を図る必要がある。このようなバーター取引において燃料油販売会社各社が燃料に添加剤を添加するシステムとしては、給油所において燃料に添加剤を添加するものが提案されている(例えば特許文献1)。これは、給油所の燃料に添加剤を入れずに貯蔵しておき、顧客の車への給油の際に燃料の種類に応じて予め設定された添加剤を投入するものである。これにより、給油所に配送される燃料の種類の共通化を図ることができ、各燃料油販売会社間の燃料のバーター取引をより容易にできる。
特開平5−162799号公報 (第3−4頁)
ところで、各燃料油販売会社は、燃料油のさらなる流通の簡易化およびコストの削減を図る必要性から、各燃料油販売会社間でそれぞれが所有する油槽所を統廃合したり、系列以外の給油所との取引を進めようとしている。しかしながら、前述のようなシステムは、バーター取引をより有効にするために提案されたものであり、顧客の車への給油の際に添加剤を投入するので、給油所における作業が煩雑となり、作業者の手間が増えるという問題がある。
本発明の目的は、給油所または二次貯蔵所での作業負担を増やすことなく、各燃料油販売会社間での燃料油の取引や系列以外の給油所との燃料油の取引を簡便にできる燃料油添加剤添加装置および燃料油添加剤添加方法を提供することにある。
本発明の燃料油添加剤添加装置は、燃料油が貯蔵される燃料油貯蔵手段と、燃料油貯蔵手段の燃料油をタンクローリに充填する燃料油充填手段と、この燃料油充填手段で燃料油貯蔵手段からタンクローリに燃料油を充填する際に、燃料油に添加剤を添加する添加剤添加手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、燃料油貯蔵手段に蓄積された燃料油をタンクローリに充填する際に添加剤を添加するので、燃料油貯蔵手段の燃料油は添加剤が添加されない状態で貯蔵が可能となる。従って、燃料油貯蔵手段に貯蔵された共通の燃料油を各燃料油販売会社や給油所向けに出荷することが可能となり、燃料油販売会社間での燃料油の取引や系列が異なる給油所との燃料油の取引が促進される。また、タンクローリに充填すると同時に添加剤が添加されているので、給油所または二次貯蔵所ではタンクローリから燃料油を供給すればよく、給油所または二次貯蔵所での添加剤添加の作業が不要となるので、給油所または二次貯蔵所での作業負担が軽減される。
本発明の燃料油添加剤添加装置は、燃料油が充填されたタンクローリと、タンクローリの燃料油を給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段に充填する燃料油充填手段と、この燃料油充填手段でタンクローリから燃料油貯蔵手段に燃料油を充填する際に、燃料油に添加剤を添加する添加剤添加手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、タンクローリから給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段に燃料油を充填する際に添加剤を添加するので、タンクローリでは添加剤が添加されない共通の燃料油の形で輸送される。従って、製油所や油槽所などでは共通の燃料油の状態で蓄積が可能となり、各燃料油販売会社間での燃料油の取引や系列が異なる給油所との燃料油の取引が簡便になり、より柔軟な取引が可能となる。また、給油所または二次貯蔵所では、タンクローリから燃料油を供給されると同時に添加剤が添加されているので、例えば顧客の車に給油する際に添加剤を添加する作業が不要となり、給油所または二次貯蔵所での作業負担が軽減される。
本発明では、燃料油は、ガソリン、軽油、灯油、ジェット燃料、A重油、およびC重油のいずれかであることが望ましい。
この発明によれば、これらの燃料油は、異なる添加剤を添加することで各燃料油販売会社のそれぞれの特色を活かし易く、従って、これらのような燃料油に、各燃料油販売会社間の取引を容易にする本発明を適用することで、各燃料油販売会社でそれぞれの添加剤を添加可能としながらバーター取引が可能となり、特に有用である。
本発明では、添加剤は、セタン価向上剤、流動性向上剤、潤滑性向上剤、酸化防止剤、燃費向上剤、加速性向上剤、窒素酸化物低減剤、水抜剤、清浄剤、識別剤、着色剤、香料、臭気改善剤、腐食防止剤、帯電防止剤、オクタン価向上剤、摩擦低減剤、防錆剤、抗乳化剤、PM低減剤、残炭分、クマリン、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテル、エチルターシャリーブチルエーテル、メチルターシャリーアミルエーテル、脂肪酸メチルエステル、およびGTL(Gas To Liquid)のいずれか一つまたは二つ以上の組み合わせからなることが望ましい。
この発明によれば、添加剤が適切に選択されているので、これらのうちいずれか一つまたは二つ以上の組み合わせの添加剤が燃料油に添加されれば、燃料油の性能が所望に維持あるいは発揮される。
ここで、脂肪酸メチルエステルとしては、酪酸メチルエステル、ラウリン酸メチルエステル、ステアリン酸メチルエステル、オレイン酸メチルエステル、リノール酸メチルエステル、リノレン酸メチルエステル、ドコサヘキサエン酸メチルエステル、エルカ酸メチルエステル等の他、動植物油、例えば、大豆油、菜種油、ひまわり油、パーム油、アマニ油、落花生油、イワシ油、牛脂肪油、廃食用油等をメチルエステル化した脂肪酸メチルエステルが挙げられる。
本発明の燃料油添加剤添加方法は、燃料油に添加剤を添加する燃料油添加剤添加方法であって、燃料油が貯蔵される燃料油貯蔵手段からタンクローリに燃料油を充填する燃料油充填工程と、この燃料油充填工程と同時に燃料油に添加剤を添加する添加剤添加工程とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、タンクローリへの燃料油充填工程と同時に燃料油に添加剤が添加されるので、燃料油貯蔵手段の燃料油には添加剤が添加されない状態で貯蔵が可能となり、各燃料油販売会社間の燃料油の取引や系列が異なる給油所との燃料油の取引が簡便となる。
また、タンクローリへの燃料油充填工程と同時に添加剤が添加されるので、給油所または二次貯蔵所には添加剤が既に添加された状態で供給され、給油所または二次貯蔵所では通常の給油を行えばよく、作業負担が軽減される。
本発明の燃料油添加剤添加方法は、燃料油に添加剤を添加する燃料油添加剤添加方法であって、燃料油が充填されたタンクローリから給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段に燃料油を充填する燃料油充填工程と、この燃料油充填工程と同時に燃料油に添加剤を添加する添加剤添加工程とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、タンクローリから給油所または二次貯蔵所への燃料油供給の際に添加剤が添加されるので、給油所または二次貯蔵所では添加剤が既に添加された燃料油を貯蔵可能となる。従って、給油所または二次貯蔵所において添加剤添加の作業が不要となり、給油所での作業負担が軽減される。
また、タンクローリには共通の燃料油を充填すればよいので、各燃料油販売会社間の取引や系列が異なる給油所との取引が簡便となる。
このような本発明によれば、製油所または油槽所からタンクローリに燃料油を充填する時、またはタンクローリから給油所または二次貯蔵所に燃料油を供給する時に添加剤を添加するので、製油所または油槽所では共通の燃料油の状態で燃料油を貯蔵でき、給油所または二次貯蔵所での作業を複雑化することなく、各燃料油販売会社間での燃料油の取引や系列が異なる給油所との燃料油の取引を簡便にできるという効果がある。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、後述する第二実施形態以降で、以下に説明する第一実施形態での構成部品と同じ部品および同様な機能を有する部品には同一符号を付し、説明を簡単にあるいは省略する。
〔第一実施形態〕
図1には、第一実施形態にかかる燃料油添加剤添加方法の概略図が示されている。また、図2には、第一実施形態にかかる燃料油添加剤添加装置1の全体構成のブロック図が示されている。これらの図1および図2において、燃料油添加剤添加装置1は、製油所または油槽所に蓄積された燃料油をタンクローリ3に充填する際に使用されるもので、燃料油が蓄積される燃料油貯蔵手段2と、燃料油を所定の給油所または二次貯蔵所に輸送するタンクローリ3と、燃料油貯蔵手段2からタンクローリ3へ燃料油を充填する燃料油充填手段4と、燃料油に添加剤を添加する添加剤添加手段5とを備えている。
図3には燃料油添加剤添加装置1の添加剤添加手段5の概略図が示されている。この図3および前述の図2において、燃料油貯蔵手段2は、例えば製油所や油槽所などにおいて大量の燃料油が貯蔵された燃料油タンクなどを採用でき、その側面には燃料油を外部に排出可能な接続口21(図3)が設けられている。
なお、燃料油貯蔵手段2に貯蔵される燃料油は限定されず任意のものを採用できるが、特にガソリン、軽油、灯油、ジェット燃料、A重油、およびC重油のいずれかであることが望ましい。
タンクローリ3は、内部に燃料油などの液体を蓄積可能となっており、燃料油貯蔵手段2からの燃料油が充填される接続口31(図3)を備えている。
燃料油充填手段4は、燃料油貯蔵手段2の接続口21とタンクローリ3の接続口31とを連結する連結配管41と、この連結配管41の途中に設けられ、燃料油貯蔵手段2の燃料油をタンクローリ3に送油する燃料油用ポンプ42と、タンクローリ3に充填された燃料油の充填量を検出する充填量検出手段43と、この充填量検出手段43からの情報に基づいて燃料油用ポンプ42の送油動作を制御する燃料油制御手段44(図2)とを備えている。
ここで、充填量検出手段43は、本実施形態では連結配管41を流通する燃料油の流量を検出する流量計が採用されている。
添加剤添加手段5は、燃料油に添加される添加剤が貯蔵された添加剤貯蔵手段51と、添加剤貯蔵手段51と連結配管41とを連結する添加配管52と、添加配管52の途中に設けられ、添加剤貯蔵手段51から連結配管41へ添加剤を送液する添加剤用ポンプ53と、添加剤の添加量を検出する添加量検出手段54と、この添加量検出手段54の情報と充填量検出手段43の情報とに基づいて添加剤用ポンプ53の動作を制御する添加剤制御手段55(図2)とを備えている。
添加配管52先端の開口端は、連結配管41内部の断面略中央まで突出して、燃料油の流通する方向に沿って開口している。このような構造により、添加剤が燃料油に混合されやすくなっている。
添加量検出手段54は、本実施形態では添加配管52を流通する添加剤の流量を検出する流量計が採用されている。
また、添加剤は、限定されず任意のものを採用できるが、特にセタン価向上剤、流動性向上剤、潤滑性向上剤、酸化防止剤、燃費向上剤、加速性向上剤、窒素酸化物低減剤、水抜剤、清浄剤、識別剤、着色剤、香料、臭気改善剤、腐食防止剤、帯電防止剤、オクタン価向上剤、摩擦低減剤、防錆剤、抗乳化剤、PM低減剤、残炭分、クマリン、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテル、エチルターシャリーブチルエーテル、メチルターシャリーアミルエーテル、脂肪酸メチルエステル、およびGTL(Gas To Liquid)のいずれか一つまたは二つ以上の組み合わせからなることが望ましい。
なお、各添加剤の添加量は、各添加剤の性能や燃料油との混ざりやすさなどを考慮して適宜制御すればよい。つまり、添加剤の添加量は、例えば添加剤が燃料油に均一に混合された状態で、添加剤の濃度が約10ppmから約50容量%となるように添加剤の添加量を制御すればよく、例えばセタン価向上剤、流動性向上剤、潤滑性向上剤、酸化防止剤、燃費向上剤、加速性向上剤、窒素酸化物低減剤、水抜剤、清浄剤、識別剤、着色剤、香料、臭気改善剤、腐食防止剤、帯電防止剤、オクタン価向上剤、摩擦低減剤、防錆剤、抗乳化剤、PM低減剤、残炭分、クマリン等は、10ppmから10,000ppmの間の濃度に制御すればよく、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテル、エチルターシャリーブチルエーテル、メチルターシャリーアミルエーテル、GTLなどは0.5容量%から20容量%の間で制御すればよく、軽油などに脂肪酸メチルエステルを添加する場合は、0.5容量%から50容量%の間で制御すればよい。
ここで、燃料油充填手段4および/または添加剤添加手段5は、燃料油貯蔵手段2が設けられる製油所または油槽所などに設置されていてもよいし、タンクローリ3に設けられていてもよい。燃料油充填手段4および/または添加剤添加手段5が製油所または油槽所などに設けられる場合には、添加剤添加手段5の添加剤貯蔵手段51には、各燃料油販売会社で使用する添加剤の種類に対応した添加剤を貯蔵すればよい。また、これらがタンクローリ3に設けられる場合には、各燃料油販売会社がそれぞれ独自の添加剤を用意して添加剤貯蔵手段51に貯蔵し、燃料油とともにタンクローリ3で輸送すればよい。
この時、添加剤が複数ある場合には、所定の混合比で予め混合しておき、添加剤貯蔵手段51に貯蔵すればよい。
このような燃料油添加剤添加装置1では、まず、製油所や油槽所から燃料油を出荷する際に、タンクローリ3を搬入する。次に、燃料油貯蔵手段2の接続口21とタンクローリ3の接続口31との間に連結配管41を接続する接続工程を行う。この際、連結配管41には燃料油充填手段4のその他の構成部品および添加剤添加手段5が接続されているので、これらも同時に接続されることとなる。
燃料油用ポンプ42によって燃料油貯蔵手段2から燃料油を送油し、タンクローリ3に充填する燃料油充填工程を行う。タンクローリ3への燃料油の充填量は、充填量検出手段43により検出され、この検出情報は燃料油制御手段44に送信される。燃料油制御手段44では、充填量の検出信号に基づいて充填量が予め設定された値となるように燃料油用ポンプ42の送油量を制御する。例えば、充填量検出手段43によって燃料油の流量が検出される場合には、流量が一定の所定値となるように燃料油用ポンプ42を制御する。
添加剤添加手段5は、タンクローリ3への燃料油の充填が開始されると同時に燃料油への添加剤添加工程を行う。添加剤用ポンプ53では、添加剤貯蔵手段51から添加剤を汲み上げ、添加配管52から連結配管41へ添加剤を添加する。添加剤の添加量は、添加量検出手段54によって検出され、添加剤制御手段55へ送信される。
添加剤制御手段55では、充填量検出手段43からの燃料油の充填量と、添加量検出手段54からの添加剤の添加量とに基づいて、添加剤用ポンプ53の送液量を制御する。つまり、燃料油の充填量から、燃料油に対する添加剤の濃度が予め設定された値となるように添加剤の添加量を算出し、添加量検出手段54からの検出信号が算出された添加量となるように添加剤用ポンプ53を制御する。
添加剤が添加され、燃料油が充填されたタンクローリ3は、各給油所または二次貯蔵所に移動し、給油所または二次貯蔵所の燃料油タンクなどに燃料油を充填する。給油所または二次貯蔵所では、燃料油に既に添加剤が添加されているので、燃料油を顧客に供給すればよい。
このような第一実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 燃料油貯蔵手段2内の燃料油をタンクローリ3に送油する際に、燃料油に添加剤を添加するので、燃料油貯蔵手段2では、添加剤が添加されない共通の燃料油の形で貯蔵できる。従って、それぞれ異なる添加剤を添加する各燃料油販売会社に対して共通の燃料油を供給することができるので、各燃料油販売会社間での燃料油の取引を促進できる。つまり、例えば各燃料油販売会社間でそれぞれが所有する油槽所を統廃合したり、系列以外の給油所との取引を進めようとする場合にも、共通の燃料油を扱うことができるので、取引を簡便にできる。そして、共通の燃料油を扱うことができるので、各燃料油販売会社の製油所や油槽所からのバーター取引も簡便にでき、当該バーター取引を促進できる。
また、給油所または二次貯蔵所においては、既に燃料油に添加剤が添加されているので、従来と同様に燃料油の供給をするだけでよく、給油所または二次貯蔵所での作業が繁雑になることがなく、顧客への給油時に添加剤を添加する場合に比べて、作業負担を軽減できる。
(2) 燃料油としてガソリン、軽油、灯油、ジェット燃料、A重油、およびC重油のいずれかを選択した場合では、各燃料油販売会社で独自の添加剤をそれぞれ選択することができ、各社の特色を活かすことができるので、特に有用である。逆に、独自の添加剤を選択することが有用な、これらのような燃料油に本発明を適用することにより、燃料油のバーター取引をより一層促進できる。
(3) 添加剤としてセタン価向上剤、流動性向上剤、潤滑性向上剤、酸化防止剤、燃費向上剤、加速性向上剤、窒素酸化物低減剤、水抜剤、清浄剤、識別剤、着色剤、香料、臭気改善剤、腐食防止剤、帯電防止剤、オクタン価向上剤、摩擦低減剤、防錆剤、抗乳化剤、PM低減剤、残炭分、クマリン、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテル、エチルターシャリーブチルエーテル、メチルターシャリーアミルエーテル、脂肪酸メチルエステル、およびGTLのいずれか一つまたは二つ以上の組み合わせを選択した場合では、燃料油の性能を適切に維持し、または所望の性能を十分に発揮することができ、顧客の満足を得られる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について説明する。図4には第二実施形態にかかる燃料油添加剤添加装置1の全体構成のブロック図が示されている。この図4において、燃料油添加剤添加装置1は、タンクローリ3から給油所または二次貯蔵所へ燃料油を供給する際に使用されるもので、燃料油が充填されたタンクローリ3と、給油所または二次貯蔵所で燃料油が貯蔵される燃料油貯蔵手段6と、第一実施形態と同様の燃料油充填手段4および添加剤添加手段5を備えている。
タンクローリ3に充填された燃料油は、製油所や油槽所において添加剤が添加されていない、共通の燃料油の状態で充填され、給油所または二次貯蔵所へ輸送されている。
給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段6は、燃料油充填手段4の連結配管41と連結する接続口(図示せず)を備えている。
ここで、燃料油充填手段4および/または添加剤添加手段5は、タンクローリ3に設けられていてもよいし、給油所または二次貯蔵所に設置されていてもよい。燃料油充填手段4および/または添加剤添加手段5がタンクローリ3に設けられる場合には、各燃料油販売会社がそれぞれ独自の添加剤を用意して添加剤貯蔵手段51に貯蔵し、タンクローリ3で輸送すればよい。また、これらが給油所または二次貯蔵所に設けられる場合には、添加剤添加手段5の添加剤貯蔵手段51には、その給油所または二次貯蔵所で使用する燃料油に対応した添加剤を貯蔵すればよい。
この時、添加剤が複数ある場合には、所定の混合比で予め混合しておき、添加剤貯蔵手段51に貯蔵すればよい。
このような燃料油添加剤添加装置1では、製油所や油槽所などで燃料油が充填されたタンクローリ3は、給油所または二次貯蔵所に移動する。給油所または二次貯蔵所において、タンクローリ3の接続口31と給油所の燃料油貯蔵手段6の接続口とに連結配管41の両端を接続する接続工程を行う。
次に、燃料油充填手段4によってタンクローリ3から燃料油貯蔵手段6に燃料油を充填する燃料油充填工程を行う。この燃料油充填工程の際に、添加剤添加手段5によって連結配管41内を流通する燃料油に必要量の添加剤を添加する添加剤添加工程を行う。
給油所または二次貯蔵所では、燃料油貯蔵手段6には既に所定の添加剤が添加された燃料油が貯蔵されているので、従来と同様に燃料油を顧客に供給する。
このような第二実施形態によれば、第一実施形態の(2)および(3)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(4) タンクローリ3から給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段6に燃料油を供給する際に、各燃料油販売会社の添加剤を添加剤添加手段5によって添加するので、タンクローリ3および製油所、油槽所では添加剤が添加されない共通の燃料油の状態で貯蔵することができる。従って、第一実施形態の(1)の効果と同様に、それぞれ異なる添加剤を添加する各燃料油販売会社に対して共通の燃料油を供給することができるので、各燃料油販売会社間での燃料油の取引や系列が異なる給油所との燃料油の取引を促進できる。
また、給油所または二次貯蔵所においては、既に燃料油に添加剤が添加されているので、従来と同様に燃料油の供給をするだけでよく、給油所または二次貯蔵所の作業が繁雑になることがなく、顧客への給油時に添加剤を添加する場合に比べて、作業負担を軽減できる。
(5) 給油所または二次貯蔵所で添加剤を添加するので、各燃料油販売会社の独自の添加剤を給油所で保管することができるようになる。従って、添加剤を毎回燃料油とともに輸送する必要がなく、燃料油の供給作業をより簡便にできる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、添加剤は一種類のみ、または複数ある場合にはこれらを混合して貯蔵していたが、これに限らず複数の添加剤添加手段5を設けて、複数の添加剤を同時に、または所定の順序で添加してもよい。このように構成すれば、例えば製油所や油槽所で各燃料油販売会社毎の添加剤をそれぞれ貯蔵しておき、燃料油販売会社に対応して添加剤添加手段5を選択することにより、各燃料油販売会社の所望の添加剤を簡単に選択、添加できる。
充填量検出手段43および添加量検出手段54は、流量計が用いられていたが、これに限らず例えば重量計等を用いてもよい。この場合には、例えば第一実施形態では、充填量検出手段43は、燃料油貯蔵手段6内の燃料油の重量の減少分をタンクローリ3への充填量として検出してもよいし、またはタンクローリ3の重量の増加分から添加剤の重量を減算して充填量として検出してもよい。また、添加量検出手段54は、添加剤貯蔵手段51の重量の減少分を添加剤の添加量として検出してもよい。同様に、第二実施形態においてもこれらの検出方法を利用することができる。
このように、充填量検出手段43および添加量検出手段54は、各実施形態のものに限らず、任意の構成の検出手段を採用できる。
燃料油制御手段44および添加剤制御手段55は、それぞれに設けられていたが、一つの制御手段として燃料油および添加剤の両方を一括して制御してもよい。
また、これらの制御手段において、燃料油用ポンプ42および添加剤用ポンプ53の動作を予めプログラミングしてもよい。このようにすれば、燃料油の送油の検出を待たずに、燃料油の送油と同時に添加剤の添加を開始できるので、タイムラグを最小限に抑えることができ、より正確な燃料油充填、添加剤添加を行える。
添加剤添加手段5は、添加量検出手段54の後流で、連結配管41において添加剤が添加される位置にラインミキサー等の混合手段を備えていてもよい。このように構成すれば、添加剤が燃料油に均一に混合されるので、燃料油の性能をより効果的に維持または発揮できる。なお、このような混合手段は、連結配管41において添加配管52の後流、つまり添加配管52の開口端からタンクローリ3または給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段6までの間に設けてもよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、各燃料油販売会社の物流提携による燃料のバーター取引に利用できる他、各燃料油販売会社の統廃合による燃料油の取引や系列以外の給油所との燃料油の取引にも利用することができる。
本発明の第一実施形態にかかる燃料油添加剤添加方法を示す概略図である。 第一実施形態にかかる燃料油添加剤添加装置の全体を示す構成ブロック図である。 第一実施形態にかかる添加剤添加手段を示す概略図である。 本発明の第二実施形態にかかる燃料油添加剤添加装置の全体を示す構成ブロック図である。
符号の説明
1 燃料油添加剤添加装置
2,6 燃料油貯蔵手段
3 タンクローリ
4 燃料油充填手段
5 添加剤添加手段

Claims (6)

  1. 燃料油が貯蔵される燃料油貯蔵手段と、
    前記燃料油貯蔵手段の前記燃料油をタンクローリに充填する燃料油充填手段と、
    この燃料油充填手段で前記燃料油貯蔵手段から前記タンクローリに前記燃料油を充填する際に、前記燃料油に添加剤を添加する添加剤添加手段とを備えた
    ことを特徴とする燃料油添加剤添加装置。
  2. 燃料油が充填されたタンクローリと、
    前記タンクローリの前記燃料油を給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段に充填する燃料油充填手段と、
    この燃料油充填手段で前記タンクローリから前記燃料油貯蔵手段に前記燃料油を充填する際に、前記燃料油に添加剤を添加する添加剤添加手段とを備えた
    ことを特徴とする燃料油添加剤添加装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料油添加剤添加装置において、
    前記燃料油は、ガソリン、軽油、灯油、ジェット燃料、A重油、およびC重油のいずれかである
    ことを特徴とする燃料油添加剤添加装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の燃料油添加剤添加装置において、
    前記添加剤は、セタン価向上剤、流動性向上剤、潤滑性向上剤、酸化防止剤、燃費向上剤、加速性向上剤、窒素酸化物低減剤、水抜剤、清浄剤、識別剤、着色剤、香料、臭気改善剤、腐食防止剤、帯電防止剤、オクタン価向上剤、摩擦低減剤、防錆剤、抗乳化剤、PM低減剤、残炭分、クマリン、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテル、エチルターシャリーブチルエーテル、メチルターシャリーアミルエーテル、脂肪酸メチルエステル、およびGTLのいずれか一つまたは二つ以上の組み合わせからなる
    ことを特徴とする燃料油添加剤添加装置。
  5. 燃料油に添加剤を添加する燃料油添加剤添加方法であって、
    燃料油が貯蔵される燃料油貯蔵手段からタンクローリに前記燃料油を充填する燃料油充填工程と、
    この燃料油充填工程と同時に前記燃料油に添加剤を添加する添加剤添加工程とを備えた
    ことを特徴とする燃料油添加剤添加方法。
  6. 燃料油に添加剤を添加する燃料油添加剤添加方法であって、
    燃料油が充填されたタンクローリから給油所または二次貯蔵所の燃料油貯蔵手段に前記燃料油を充填する燃料油充填工程と、
    この燃料油充填工程と同時に前記燃料油に添加剤を添加する添加剤添加工程とを備えた
    ことを特徴とする燃料油添加剤添加方法。
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