JP2004276927A - ホールダー兼用カートン - Google Patents
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Abstract
【課題】電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンにおいて、開封後にカートンから取り出した内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、トレーを保持するホールダーとして使用できる機能を付与した手で持ちやすいホールダー兼用カートンを提供することにある。
【解決手段】本発明は、一つの面に設けた嵌合孔にトレーを嵌合して保持するホールダーとして使用できる機能を付与したカートンであって、嵌合孔が略多角形であり、対向する平行な一対の辺を折れ線とし、他の辺を外周切り取り線とし、一対の折れ線の中間に帯状ジッパーを多角形を上切り込み片と下切り込み片とに二分する形で設け、上切り込み片と下切り込み片とを折れ線でカートンの外方に折り曲げて嵌合孔を形成すると共に、上切り込み片と下切り込み片とをカートンを手で持つための把持部としたことを特徴とするホールダー兼用カートンである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、一つの面に設けた嵌合孔にトレーを嵌合して保持するホールダーとして使用できる機能を付与したカートンであって、嵌合孔が略多角形であり、対向する平行な一対の辺を折れ線とし、他の辺を外周切り取り線とし、一対の折れ線の中間に帯状ジッパーを多角形を上切り込み片と下切り込み片とに二分する形で設け、上切り込み片と下切り込み片とを折れ線でカートンの外方に折り曲げて嵌合孔を形成すると共に、上切り込み片と下切り込み片とをカートンを手で持つための把持部としたことを特徴とするホールダー兼用カートンである。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンであって、開封後に内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、トレーを保持するホールダーとして使用できる機能を付与したホールダー兼用カートンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンとしては、通常のシールカートン等あったり、あるいは、一方が開口した形状で、内容物が入ったトレー、具材等を収納し、全体をシュリンク包装する形態が公知であり、使用されている。また、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったパウチを収納するカートンとしては、パウチをカートンの収納したままで電子レンジ内で調理できるようにした形態が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−99065号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、パウチの場合には、カートンに収納したままで電子レンジに入れて調理することができる形態とすることはできるが、調理後には、パウチを手で持って中味を他の容器に移して食する必要があり、手間がかかるという問題がある。その点、トレーの場合には、調理後に、そのまま食することができるという長所がある。しかしながら、従来の形態のカートンでは、電子レンジで調理する場合、内容物の入ったトレーをカートンから取り出して、トレーの状態で電子レンジに入れ、調理終了後にトレーのまま取り出して食するという方法であり、加熱されたトレーを直接手で持つ必要があり、熱いままでは持ちにくく、火傷するなどの危険性があるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンにおいて、開封後にカートンから取り出した内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、トレーを保持するホールダーとして使用できる機能を付与した手で持ちやすいホールダー兼用カートンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記のような問題点を解決すべく種々検討した結果、本発明は、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納し、開封後に取り出した前記内容物の入った前記トレーを電子レンジで調理する時に、一つの面に設けた嵌合孔に前記トレーを嵌合して保持するホールダーとして使用できる機能を付与したカートンであって、前記嵌合孔が略多角形であり、対向する平行な一対の辺を折れ線とし、他の辺を外周切り取り線とし、一対の前記折れ線の中間に帯状ジッパーを前記多角形を上切り込み片と下切り込み片とに二分する形で設け、前記上切り込み片と前記下切り込み片とを前記折れ線で前記カートンの外方に折り曲げて前記嵌合孔を形成すると共に、前記上切り込み片と前記下切り込み片とを前記カートンを手で持つための把持部としたことを特徴とするホールダー兼用カートンである。そして、前記帯状ジッパーが二本の切り取り線から形成されていることを特徴とし、前記外周切り取り線が、前記帯状ジッパーとの交点から前記折れ線に向かう方向に切り取りやすい形状としたことを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンにおいて、開封後にカートンから取り出した内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、空になったカートンの一面に嵌合孔を設けることにより、トレーを嵌合し保持するホールダーとして使用できる機能を付与し、かつ、把持部を設けることにより、手で持ちやすい形状としたホールダー兼用カートンを得ることができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。図1は、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のホールダーとして使用する前の状態を示す斜視図であり、図2は、本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する状態を示す斜視図であり、図3は、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のブランクを示す展開図であり、図4は、本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する説明図である。
【0009】
図1は、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例を示す斜視図である。図1−aはホールダー兼用カートンAの表面側を、図1−bはホールダー兼用カートンAの裏面側を示している。裏面側の面(必ずしも裏面側に限定されるものではない)には、トレーBを嵌合するための8角形の嵌合孔1を形成するために、外周切り取り線4、4、折り込み用の折れ線6、6、そして、帯状ジッパー5を設けている。本実施例のように上方に開口部を有する形状の場合には、中に内容物であるトレーBを収納し全体をプラスチックフィルムで包装することが好ましい。
【0010】
図2は、本発明のホールダー兼用カートンAを開封した後、トレーBのホールダーとして使用する時の形状を示す斜視図である。ホールダー兼用カートンAでは、図1で示した帯状ジッパー5を取り除き、外周切り取り線4、4を引き裂いて、正8角形が二分されて形成された上切り込み片2と下切り込み片3とを折り込み用の折れ線6、6でホールダー兼用カートンAの外方にそれぞれ折り曲げて、トレーBを嵌合し保持することが可能な正8角形の嵌合孔1を形成し、かつ、この上切り込み片2と下切り込み片3とをホールダー兼用カートンAを持ちやすくするための把持部としている。
【0011】
図3は、本発明のホールダー兼用カートンAのブランクを示す展開図である。ブランク10は、図3に示すように、側面11、前面12、側面13、後面14、糊代片15を順次折れ線a、b、c、dを介して連設している。また、側面11の下辺には折れ線eを介して底折り込み片16を連設し、前面12の下辺には折れ線fを介して底面17を連設し、側面13の下辺には折れ線gを介して底折り込み片18を連設し、後面14の下辺には折れ線hを介して底面19を連設している。また、後面14の上辺には、折れ線を介して補強片(図示せず)を連設することもできる。使用時に、この補強片を折り曲げることにより、後面14が補強されてトレーBを嵌合したホールダー兼用カートンAが変形しにくくなる。
【0012】
そして、後面14には、トレーBを嵌合し保持する正8角形の嵌合孔1を形成するための外周切り取り線4、4、折れ線6、6、そして、その正8角形を上切り込み片2と下切り込み片3とに二分するように帯状ジッパー5を設けている。すなわち、正8角形の上下の対向する平行な2辺は、上下切り込み片2、3を折り込むための折れ線6、6とし、他の6辺は、外周切り取り線4、4とし、そして、上下の折れ線6、6の中間に位置する平行な切り取り線5a、5aで、正8角形を2分する位置に、帯状ジッパー5を設けている。
【0013】
さらに、帯状ジッパー5を引き裂く取っ掛かりとなるように、帯状ジッパー5の一方の端部には切り込みを入れて摘みやすくすることが好ましい。
【0014】
そして、帯状ジッパー5の切り取り線5a、5aおよび外周切り取り線4、4は引き裂きやすいように、本実施例では、不連続なY字形の切り込みとしているが、他にも、L字形、I字形の切り込みとすることもできる。いずれの場合にも、帯状ジッパー5の一方の端部から引き裂きはじめて、外周切り取り線4、4との交点まで引き裂き、引き続いて外周切り取り線4、4を上下方向に引き裂くことができるように、方向性を持たせることが好ましい。
【0015】
また、本実施例では、嵌合孔1の形状を、正8角形としているが、円形のトレーBを嵌合して保持できればよく、4角形、6角形、10角形等とすることができる。また、外周切り取り線4の部分においては、一部をトレーBに合わせて円弧状にすることもできる。
【0016】
つぎに、実際に、本発明のホールダー兼用カートンAを開封した後に、内容物の入ったトレーBを電子レンジで調理する時に、トレーBを保持するホールダーとして使用する方法について説明する。内容物の入ったトレーBをホールダー兼用カートンAから取り出して、トレーBを空のホールダー兼用カートンAに嵌合し保持した状態で電子レンジに入れ、調理終了後にそのまま取り出して食するという方法である。
【0017】
まず、図4−aに示すように、ホールダー兼用カートンAからトレーBを取り出す。つぎに、開封された後の空き箱であるホールダー兼用カートンAをトレーBのホールダーとして使用するが、そのために、ホールダー兼用カートンAの裏面側の後面14にトレーBを嵌合し保持する嵌合孔1を形成する。この嵌合孔1を形成するために、まず、図4−bに示すように、帯状ジッパー5を一方の端部を摘んで取っ掛かりとして帯状ジッパー5を引き裂いて取り除く、つぎに、図4−cに示すように、帯状ジッパー5に連続している外周切り取り線4、4を上下方向に引き裂いて、折れ線6、6の部分を残した状態としてそれぞれ上切り込み片2、下切り込み片3とし、この上下切り込み片2、3を外方に折り曲げることにより、図2に示すように、ホールダー兼用カートンAの後面14に正8角形の嵌合孔1を形成することができる。そして、外方に折り曲げた上下切り込み片2、3をホールダー兼用カートンAを手で持つための把持部とすることができる。
【0018】
そして、図4−dに示すように、この嵌合孔1に内容物の入ったトレーBを嵌合し保持した状態にして電子レンジ内に入れ調理することができる。すなわち、トレーBを取り出した後の空のホールダー兼用カートンAをトレーBのホールダーとして利用することができる。さらに、調理後に取り出して、ホールダー兼用カートンAにトレーBを嵌合し保持した状態で食することもできる。その際、外方に折り曲げた上下切り込み片2、3の把持部を手で持つことによって、加熱されたトレーBに接触することがないので、持ちやすく火傷等をする危険を防ぐことができる。
【0019】
なお、ホールダー兼用カートンの形態は、本実施では上部が開口したボトム形式としているが、特に限定されるものではなく、例えば、他のボトム形式のカートン、シールカートン、サック式カートン、二重式カートン、ロック式カートン等、適宜選定することができる。
【0020】
上記の本発明のホールダー兼用カートンに使用する材料としては、主に板紙があげられるが、他にもEフルート、マイクロフルートなどの段ボール、プラスチックシートなどがあげられる。板紙としては、160〜500g/m2の範囲が好ましい。
【0021】
【発明の効果】
本発明のホールダー兼用カートンは、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンであって、内容物であるトレーを収納する通常の機能に加えて、カートンを開封後に取り出した内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、空になったカートンの一面に設けた嵌合孔にトレーを嵌合し保持するホールダーとして使用できるという機能を有し、かつ、嵌合孔を形成するための切り込み片を把持部とした形状としたことにより、トレーを嵌合したホールダー兼用カートンが手で持ちやすくなり、使用者が直接加熱されたトレーを手で持つ必要がなく、火傷をする危険性を防ぐという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のホールダーとして使用する前の状態を示す斜視図である。
【図2】本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する状態を示す斜視図である。
【図3】本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のブランクを示す展開図である。
【図4】本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する説明図である。
【符号の説明】
A ホールダー兼用カートン
B トレー
1 嵌合孔
2 上切り込み片
3 下切り込み片
4 外周切り取り線
5 帯状ジッパー
5a 切り取り線
6 折れ線
10 ブランク
11 側面
12 前面
13 側面
14 後面
15 糊代片
16 底折り込み片
17 底面
18 底折り込み片
19 底面
a〜h 折れ線
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンであって、開封後に内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、トレーを保持するホールダーとして使用できる機能を付与したホールダー兼用カートンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンとしては、通常のシールカートン等あったり、あるいは、一方が開口した形状で、内容物が入ったトレー、具材等を収納し、全体をシュリンク包装する形態が公知であり、使用されている。また、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったパウチを収納するカートンとしては、パウチをカートンの収納したままで電子レンジ内で調理できるようにした形態が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−99065号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、パウチの場合には、カートンに収納したままで電子レンジに入れて調理することができる形態とすることはできるが、調理後には、パウチを手で持って中味を他の容器に移して食する必要があり、手間がかかるという問題がある。その点、トレーの場合には、調理後に、そのまま食することができるという長所がある。しかしながら、従来の形態のカートンでは、電子レンジで調理する場合、内容物の入ったトレーをカートンから取り出して、トレーの状態で電子レンジに入れ、調理終了後にトレーのまま取り出して食するという方法であり、加熱されたトレーを直接手で持つ必要があり、熱いままでは持ちにくく、火傷するなどの危険性があるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンにおいて、開封後にカートンから取り出した内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、トレーを保持するホールダーとして使用できる機能を付与した手で持ちやすいホールダー兼用カートンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記のような問題点を解決すべく種々検討した結果、本発明は、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納し、開封後に取り出した前記内容物の入った前記トレーを電子レンジで調理する時に、一つの面に設けた嵌合孔に前記トレーを嵌合して保持するホールダーとして使用できる機能を付与したカートンであって、前記嵌合孔が略多角形であり、対向する平行な一対の辺を折れ線とし、他の辺を外周切り取り線とし、一対の前記折れ線の中間に帯状ジッパーを前記多角形を上切り込み片と下切り込み片とに二分する形で設け、前記上切り込み片と前記下切り込み片とを前記折れ線で前記カートンの外方に折り曲げて前記嵌合孔を形成すると共に、前記上切り込み片と前記下切り込み片とを前記カートンを手で持つための把持部としたことを特徴とするホールダー兼用カートンである。そして、前記帯状ジッパーが二本の切り取り線から形成されていることを特徴とし、前記外周切り取り線が、前記帯状ジッパーとの交点から前記折れ線に向かう方向に切り取りやすい形状としたことを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンにおいて、開封後にカートンから取り出した内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、空になったカートンの一面に嵌合孔を設けることにより、トレーを嵌合し保持するホールダーとして使用できる機能を付与し、かつ、把持部を設けることにより、手で持ちやすい形状としたホールダー兼用カートンを得ることができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。図1は、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のホールダーとして使用する前の状態を示す斜視図であり、図2は、本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する状態を示す斜視図であり、図3は、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のブランクを示す展開図であり、図4は、本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する説明図である。
【0009】
図1は、本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例を示す斜視図である。図1−aはホールダー兼用カートンAの表面側を、図1−bはホールダー兼用カートンAの裏面側を示している。裏面側の面(必ずしも裏面側に限定されるものではない)には、トレーBを嵌合するための8角形の嵌合孔1を形成するために、外周切り取り線4、4、折り込み用の折れ線6、6、そして、帯状ジッパー5を設けている。本実施例のように上方に開口部を有する形状の場合には、中に内容物であるトレーBを収納し全体をプラスチックフィルムで包装することが好ましい。
【0010】
図2は、本発明のホールダー兼用カートンAを開封した後、トレーBのホールダーとして使用する時の形状を示す斜視図である。ホールダー兼用カートンAでは、図1で示した帯状ジッパー5を取り除き、外周切り取り線4、4を引き裂いて、正8角形が二分されて形成された上切り込み片2と下切り込み片3とを折り込み用の折れ線6、6でホールダー兼用カートンAの外方にそれぞれ折り曲げて、トレーBを嵌合し保持することが可能な正8角形の嵌合孔1を形成し、かつ、この上切り込み片2と下切り込み片3とをホールダー兼用カートンAを持ちやすくするための把持部としている。
【0011】
図3は、本発明のホールダー兼用カートンAのブランクを示す展開図である。ブランク10は、図3に示すように、側面11、前面12、側面13、後面14、糊代片15を順次折れ線a、b、c、dを介して連設している。また、側面11の下辺には折れ線eを介して底折り込み片16を連設し、前面12の下辺には折れ線fを介して底面17を連設し、側面13の下辺には折れ線gを介して底折り込み片18を連設し、後面14の下辺には折れ線hを介して底面19を連設している。また、後面14の上辺には、折れ線を介して補強片(図示せず)を連設することもできる。使用時に、この補強片を折り曲げることにより、後面14が補強されてトレーBを嵌合したホールダー兼用カートンAが変形しにくくなる。
【0012】
そして、後面14には、トレーBを嵌合し保持する正8角形の嵌合孔1を形成するための外周切り取り線4、4、折れ線6、6、そして、その正8角形を上切り込み片2と下切り込み片3とに二分するように帯状ジッパー5を設けている。すなわち、正8角形の上下の対向する平行な2辺は、上下切り込み片2、3を折り込むための折れ線6、6とし、他の6辺は、外周切り取り線4、4とし、そして、上下の折れ線6、6の中間に位置する平行な切り取り線5a、5aで、正8角形を2分する位置に、帯状ジッパー5を設けている。
【0013】
さらに、帯状ジッパー5を引き裂く取っ掛かりとなるように、帯状ジッパー5の一方の端部には切り込みを入れて摘みやすくすることが好ましい。
【0014】
そして、帯状ジッパー5の切り取り線5a、5aおよび外周切り取り線4、4は引き裂きやすいように、本実施例では、不連続なY字形の切り込みとしているが、他にも、L字形、I字形の切り込みとすることもできる。いずれの場合にも、帯状ジッパー5の一方の端部から引き裂きはじめて、外周切り取り線4、4との交点まで引き裂き、引き続いて外周切り取り線4、4を上下方向に引き裂くことができるように、方向性を持たせることが好ましい。
【0015】
また、本実施例では、嵌合孔1の形状を、正8角形としているが、円形のトレーBを嵌合して保持できればよく、4角形、6角形、10角形等とすることができる。また、外周切り取り線4の部分においては、一部をトレーBに合わせて円弧状にすることもできる。
【0016】
つぎに、実際に、本発明のホールダー兼用カートンAを開封した後に、内容物の入ったトレーBを電子レンジで調理する時に、トレーBを保持するホールダーとして使用する方法について説明する。内容物の入ったトレーBをホールダー兼用カートンAから取り出して、トレーBを空のホールダー兼用カートンAに嵌合し保持した状態で電子レンジに入れ、調理終了後にそのまま取り出して食するという方法である。
【0017】
まず、図4−aに示すように、ホールダー兼用カートンAからトレーBを取り出す。つぎに、開封された後の空き箱であるホールダー兼用カートンAをトレーBのホールダーとして使用するが、そのために、ホールダー兼用カートンAの裏面側の後面14にトレーBを嵌合し保持する嵌合孔1を形成する。この嵌合孔1を形成するために、まず、図4−bに示すように、帯状ジッパー5を一方の端部を摘んで取っ掛かりとして帯状ジッパー5を引き裂いて取り除く、つぎに、図4−cに示すように、帯状ジッパー5に連続している外周切り取り線4、4を上下方向に引き裂いて、折れ線6、6の部分を残した状態としてそれぞれ上切り込み片2、下切り込み片3とし、この上下切り込み片2、3を外方に折り曲げることにより、図2に示すように、ホールダー兼用カートンAの後面14に正8角形の嵌合孔1を形成することができる。そして、外方に折り曲げた上下切り込み片2、3をホールダー兼用カートンAを手で持つための把持部とすることができる。
【0018】
そして、図4−dに示すように、この嵌合孔1に内容物の入ったトレーBを嵌合し保持した状態にして電子レンジ内に入れ調理することができる。すなわち、トレーBを取り出した後の空のホールダー兼用カートンAをトレーBのホールダーとして利用することができる。さらに、調理後に取り出して、ホールダー兼用カートンAにトレーBを嵌合し保持した状態で食することもできる。その際、外方に折り曲げた上下切り込み片2、3の把持部を手で持つことによって、加熱されたトレーBに接触することがないので、持ちやすく火傷等をする危険を防ぐことができる。
【0019】
なお、ホールダー兼用カートンの形態は、本実施では上部が開口したボトム形式としているが、特に限定されるものではなく、例えば、他のボトム形式のカートン、シールカートン、サック式カートン、二重式カートン、ロック式カートン等、適宜選定することができる。
【0020】
上記の本発明のホールダー兼用カートンに使用する材料としては、主に板紙があげられるが、他にもEフルート、マイクロフルートなどの段ボール、プラスチックシートなどがあげられる。板紙としては、160〜500g/m2の範囲が好ましい。
【0021】
【発明の効果】
本発明のホールダー兼用カートンは、電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納するカートンであって、内容物であるトレーを収納する通常の機能に加えて、カートンを開封後に取り出した内容物の入ったトレーを電子レンジで調理する時に、空になったカートンの一面に設けた嵌合孔にトレーを嵌合し保持するホールダーとして使用できるという機能を有し、かつ、嵌合孔を形成するための切り込み片を把持部とした形状としたことにより、トレーを嵌合したホールダー兼用カートンが手で持ちやすくなり、使用者が直接加熱されたトレーを手で持つ必要がなく、火傷をする危険性を防ぐという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のホールダーとして使用する前の状態を示す斜視図である。
【図2】本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する状態を示す斜視図である。
【図3】本発明のホールダー兼用カートンの実施の形態の一実施例のブランクを示す展開図である。
【図4】本発明のホールダー兼用カートンを実際にホールダーとして使用する説明図である。
【符号の説明】
A ホールダー兼用カートン
B トレー
1 嵌合孔
2 上切り込み片
3 下切り込み片
4 外周切り取り線
5 帯状ジッパー
5a 切り取り線
6 折れ線
10 ブランク
11 側面
12 前面
13 側面
14 後面
15 糊代片
16 底折り込み片
17 底面
18 底折り込み片
19 底面
a〜h 折れ線
Claims (3)
- 電子レンジで調理する米飯、惣菜等の内容物が入ったトレーを収納し、開封後に取り出した前記内容物の入った前記トレーを電子レンジで調理する時に、一つの面に設けた嵌合孔に前記トレーを嵌合して保持するホールダーとして使用できる機能を付与したカートンであって、
前記嵌合孔が略多角形であり、対向する平行な一対の辺を折れ線とし、他の辺を外周切り取り線とし、一対の前記折れ線の中間に帯状ジッパーを前記多角形を上切り込み片と下切り込み片とに二分する形で設け、前記上切り込み片と前記下切り込み片とを前記折れ線で前記カートンの外方に折り曲げて前記嵌合孔を形成すると共に、前記上切り込み片と前記下切り込み片とを前記カートンを手で持つための把持部としたことを特徴とするホールダー兼用カートン。 - 前記帯状ジッパーが二本の切り取り線から形成されていることを特徴とする請求項1に記載するホールダー兼用カートン。
- 前記外周切り取り線が、前記帯状ジッパーとの交点から前記折れ線に向かう方向に切り取りやすい形状としたことを特徴とする請求項2に記載するホールダー兼用カートン。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003067927A JP2004276927A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | ホールダー兼用カートン |
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JP2004276927A true JP2004276927A (ja) | 2004-10-07 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003067927A Withdrawn JP2004276927A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | ホールダー兼用カートン |
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---|---|
JP (1) | JP2004276927A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007320272A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 個人情報通信シート |
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2003
- 2003-03-13 JP JP2003067927A patent/JP2004276927A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007320272A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 個人情報通信シート |
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