JP2004276746A - 船体構造 - Google Patents

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Keizo Terada
敬三 寺田
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Abstract

【課題】船体構造において、甲板を車両の乗降性や主機関のメンテナンス作業性を両立した高さ位置に設定することができると共に、メンテナンス作業の作業性の向上を図る。
【解決手段】主機関としてのディーゼルエンジン15が設置された機関室14の上方の第1甲板11に、エンジンメンテナンス用の第1開口部17を形成し、この第1開口部17を開閉可能な第1カバープレート18を着脱自在に装着すると共に、この第1カバープレート18にピストンメンテナンス用の複数の第2開口部51,52,53を形成し、この各第2開口部51,52,53を開閉自在な第2カバープレート54,55,56をそれぞれ着脱自在に装着する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関室に設置された主機関をメンテナンス可能とした船体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶には、船尾の下方に機関室が設けられ、この機関室内に推進駆動用として主機関(例えば、ディーゼルエンジン)が搭載され、この主機関によりプロペラが回転駆動することで推進力を得ることができる。このような船舶では、航海中や停泊中に主機関のメンテナンス作業やトラブルに対する処理作業を行うことがあり、機関室の天井にクレーン設備を設けると共に、主機関の上方に作業用の空間部を確保する必要がある。
【0003】
従って、主機関のメンテナンス作業時やトラブルに対する処理作業時には、作業者が機関室内に入り、天井クレーンを操作して機関を解体し、主機関の上方の作業用空間部を用いて構成部材の交換作業や調整作業などを行っている。
【0004】
このような船舶の主機関に対する各種作業を行う技術としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−10071号公報
【0006】
この特許文献1に記載された「船舶機関室のディーゼル主機搬出方法」は、機関室のディーゼル主機を換装する場合、機関室とカーゴホールとを仕切る隔壁に開口を穿設し、この開口を通してレールを敷設し、機関室内のディーゼル主機をレールに沿わせてカーゴホール内に移動させた後、クレーンによりハッチを通して船体外へ運搬するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の船体構造にて、車両などを乗り入れる搭載する第1甲板の高さは、着岸する岸壁の高さに対応して設定されている。一方、この第1甲板の下方には機関室が位置しており、この機関室の上部には、前述したように、主機関の作業用空間部を確保する必要から、第1甲板の高さをなるべく高い位置に設定したいという要望がある。そのため、第1甲板を車両の乗降性と主機関のメンテナンス作業性とを両立した高さ位置に設定することができないという問題がある。
【0008】
なお、上述した特許文献1に記載された「船舶機関室のディーゼル主機搬出方法」にあっては、機関室とカーゴホールとの隔壁に開口を穿設したり、別途主機関を移動するためのレールを敷設しなければならず、コストが増加してしまうという問題がある。
【0009】
本発明はこのような問題を解決するものであって、甲板を車両の乗降性や主機関のメンテナンス作業性を両立した高さ位置に設定することができると共に、メンテナンス作業の作業性の向上を図った船体構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の船体構造は、機関室内に主機関が設置され、該主機関の上方に位置する甲板にメンテナンス用の第1開口部が形成され、該第1開口部に第1カバープレートが着脱自在に装着され、該第1カバープレートにメンテナンス用の第2開口部が複数形成され、該各第2開口部に複数の第2カバープレートがそれぞれ着脱自在に装着されたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2の発明の船体構造では、前記第1開口部は前記主機関本体に対応した大きさに形成され、前記複数の第2開口部は前記主機関における複数のシリンダに対応した位置に形成されたことを特徴としている。
【0012】
請求項3の発明の船体構造では、前記第2開口部は、前記シリンダに装着されたピストンを引き抜くための開口部であることを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明の船体構造では、前記第1カバープレートは複数のプレートから構成され、該複数のプレートの一方に段付き水平フランジが形成され、前記複数のプレートの他方が該段付き水平フランジに重合して固定されたことを特徴としている。
【0014】
請求項5の発明の船体構造では、前記第2カバープレートに開閉操作用ハンドルが設けられたことを特徴としている。
【0015】
請求項6の発明の船体構造では、前記第1開口部における前記第1カバープレートの下方に位置して前記主機関の開放装置が設けられたことを特徴としている。
【0016】
請求項7の発明の船体構造では、前記甲板に前記第1開口部を水平に横切る横梁が架設され、該横梁に前記開放装置としての荷役装置が装着されたことを特徴としている。
【0017】
請求項8の発明の船体構造では、前記第1カバープレートの上面に前記主機関の開放装置が着脱自在に設けられたことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の第1実施形態に係る船体構造を表す第1甲板の平面視、図2に甲板及び機関室の断面、図3に図1のIII−III断面、図4に図1のIV−IV断面、図5に図1のV−V断面、図6に図1のVI−VI断面を示す。
【0020】
第1実施形態の船体構造において、図1及び図2に示すように、船体の後部には第1甲板11及び前後の隔壁12,13により機関室14が設けられており、この機関室14に主機関としてのディーゼルエンジン15が設置されている。そして、第1の上方に第2甲板16が設けられ、この第2甲板16の上方に図示しない上甲板が設けられている。
【0021】
図1乃至図4に示すように、この第1甲板11には、ディーゼルエンジン15の上方に位置してメンテナンス用の第1開口部17が矩形状をなしてディーゼルエンジン15の本体に対応した大きさに形成されており、この第1開口部17には第1カバープレート18が着脱自在に装着されている。即ち、この第1開口部17にて、第1甲板11の開口端部には全周にわたってこの第1甲板11の位置より所定高さ低い水平フランジ19が連結され、この水平フランジ19には垂下フランジ20が連結されている。また、第1甲板11の開口端部には各フランジ19,20より外側に位置して全周にわたって縦壁21が連結されており、第1開口部17を水平に横切るように2つの横梁22,23が架設され、端部がこの縦壁21に連結されている。
【0022】
一方、第1カバープレート18は3つのプレート24,25,26から構成されており、第1、第3プレート24,26の外周部が第1甲板11の開口端部に重合して第1開口部17の前後を閉止可能であり、第2プレート25の外周部が第1甲板11の開口端部及び第1、第3プレート24,26の外周部に重合して第1開口部17の中央を閉止可能となっている。
【0023】
即ち、第1プレート24は、第1開口部17の周縁に対向する3辺の下面に水平な連結フランジ27が連結され、この連結フランジ27には垂下フランジ28が連結されている。また、この第1プレート24は、第2プレート25の外周部に対向する残りの1辺に縦壁29が横梁22の上方に位置して連結され、この縦壁29には第1プレート24の位置より所定高さ低い水平フランジ30が連結され、この水平フランジ30には垂下フランジ31が連結されている。
【0024】
また、第3プレート26は、前述した第1プレート24とほぼ同様の構成をなし、第1開口部17の周縁に対向する3辺の下面に水平な連結フランジ32が連結され、この連結フランジ32には垂下フランジ33が連結されている。また、この第3プレート26は、第2プレート25の外周部に対向する残りの1辺に縦壁34が横梁23の上方に位置して連結され、この縦壁34には第3プレート26の位置より所定高さ低い水平フランジ35が連結され、この水平フランジ35には垂下フランジ36が連結されている。
【0025】
更に、第2プレート25は、第1開口部17の周縁及び第1、第3プレート24,26の外周部に対向して、外周部の下面に全周にわたって水平な連結フランジ37が連結され、この連結フランジ37には垂下フランジ38が連結されている。
【0026】
そして、まず、第1甲板11の第1開口部17に対して、リング状のゴムパッキン39を介して第1プレート24及び第3プレート26をその前後に載置し、締結ボルト40により締結する。この場合、第1プレート24の連結フランジ27が第1甲板11の水平フランジ19にパッキン39を介して上方から重合した状態で、締結ボルト40が各フランジ27,19及びパッキン39を貫通して水平フランジ19のウエルドナット41に螺合することで、第1プレート24が第1甲板11に締結される。また、第3プレート26の連結フランジ32が第1甲板11の水平フランジ19にパッキン39を介して上方から重合した状態で、締結ボルト40が各フランジ32,19及びパッキン39を貫通して水平フランジ19のウエルドナット41に螺合することで、第3プレート26が第1甲板11に締結される。
【0027】
次に、第1プレート24及び第3プレート26により前後が閉止された第1甲板11の第1開口部17に対して、ゴムパッキン39及び直線状のゴムパッキン42,43を介して第2プレート25をその中央に載置し、締結ボルト40により締結する。この場合、第2プレート25の連結フランジ37が第1甲板11の水平フランジ19にパッキン39を介して上方から重合すると共に、第1、第3プレート24,26の水平フランジ30,35にパッキン42,43を介して上方から重合した状態で、締結ボルト40が各フランジ37,19及びパッキン39と、各フランジ37,30及びパッキン42と、各フランジ37,35及びパッキン43を貫通して各フランジ19,30,35のウエルドナット41に螺合することで、第2プレート25が第1甲板11に締結される。
【0028】
なお、図1及び図5に示すように、第1、第2、第3プレート24,25,26の上面の四隅には、凹部44,45,46が形成され、この凹部44,45,46には、各プレート24,25,26を吊り上げて開閉するための開閉操作用ハンドル47,48,49が設けられている。また、図3及び図4に示すように、第1カバープレート18は第1甲板11と両者の表面がほぼ同一高さとなるように固定されており、第1甲板11と各プレート24,25,26との段差部にはラバー50が装着されて平坦面となっている。
【0029】
また、図1に示すように、第1、第2、第3プレート24,25,26(第1カバープレート18)にはメンテナンス用の第2開口部51,52,53がそれぞれ複数形成されている。この第2開口部51,52,53は円形状をなし、ディーゼルエンジン15に設けられた複数のシリンダに対応した位置に直線配列して形成されており、上方から第2開口部51,52,53を通して各シリンダに装着されたピストンを引き抜き可能となっている。そして、この第2開口部51,52,53には第2カバープレート54,55,56が着脱自在に装着されている。
【0030】
即ち、例えば、図6に示すように、第1カバープレート18の第2開口部51にて、第1プレート24の開口端部には全周にわたってこの第1プレート24の位置より所定高さ低い水平フランジ57が連結され、この水平フランジ57には垂下フランジ58が連結されている。一方、第2カバープレート54は円盤形状をなし、第2開口部51の外周部の下面に水平な連結フランジ59が連結されている。そして、第1プレート24の第2開口部51に対して、第2カバープレート54の連結フランジ59がリング状のゴムパッキン60を介して第1プレート24の水平フランジ57に上方から重合した状態で、締結ボルト61が各フランジ59,57及びパッキン60を貫通して水平フランジ57のウエルドナット62に螺合することで、第2カバープレート54が第1プレート24に締結されている。
【0031】
なお、説明は省略するが、第2開口部52,53及び第2カバープレート55,56も同様の構成となっている。
【0032】
また、各第2カバープレート54,55,56の上面の中央には、凹部63,64,65が形成され、この凹部63,64,65には、各プレート54,55,56を吊り上げて開閉するための開閉操作用ハンドル66,67,68が設けられている。更に、第2カバープレート54,55,56は第1カバープレート18とは表面がほぼ同一高さとなるように固定されており、両者の段差部にはラバー69が装着されて平坦面となっている。
【0033】
ところで、図2及び図3に示すように、第2甲板16の下部にはディーゼルエンジン15の第1開放装置(荷役装置)71が設けられると共に、第1開口部17、つまり、第1カバープレート18の下方にはディーゼルエンジン15の第2開放装置(荷役装置)81が設けられている。第1開放装置71にて、第2甲板16の下面部にはディーゼルエンジン15におけるシリンダの縦列方向に沿ってガイドレール72が固定され、このガイドレール72に沿ってホイスト73が移動自在に支持されている。このホイスト73は、図示しないが、ガイドレール72に直行する水平方向にも移動自在であり、昇降自在なフック74を有し、第1カバープレート18やピストンP(図2参照)などのディーゼルエンジン15の構成部材を吊り上げ可能となっている。
【0034】
第2開放装置72にて、各横梁22の下面部にはディーゼルエンジン15におけるシリンダの縦列方向に沿って左右一対のガイドレール82が固定され、このガイドレール82に沿って走行体83が移動自在に支持され、この移動体83に掛け渡されたガータ84にチェーンブロック85が移動自在に支持されている。このチェーンブロック85は、昇降自在なフック86を有してピストンなどのディーゼルエンジン15の構成部材を吊り上げ可能となっている。
【0035】
このように構成された第1実施形態の船体構造にて、図1及び図2に示すように、通常は、第1甲板11の所定に位置に第1カバープレート18が固定されることで、開1開口部17が閉止されると共に、この第1カバープレート18の所定の位置に複数の第2カバープレート54,55,56が固定されることで、各第2開口部51,52,53が閉止されている。
【0036】
船舶の運航中にエンジントラブルが発生した場合、作業者は機関室14に入ると共に、第1甲板11からボルト61を弛緩して抜き取り、開閉操作用ハンドル66,67,68を用いて各第2カバープレート54,55,56を外し、各第2開口部51,52,53を開放状態とする。この場合、第1甲板11上には輸送中の車両が駐車したら、この車両を移動して各第2カバープレート54,55,56を取り外す必要があるため、できるだけ車両がこの第2カバープレート54,55,56を塞がないように駐車位置を考慮する必要がある。
【0037】
そして、第2カバープレート54,55,56が外されて第2開口部51,52,53が開放されると、作業者は機関室14内でディーゼルエンジン15のシリンダヘッド等を解体して上部を開放し、第1開放装置71を操作してホイスト73を第2開口部51の上方に移動し、フック74を第2開口部51を通して機関室14内に下降し、ピストンPに係止する。そして、フック74を上昇してピストンPを吊り上げて第1甲板11上に移動する。ここで、取り外したピストンPなど各エンジン構成部材の点検作業を行う。この場合、第2開放装置81を用いて各エンジン構成部材の搬送作業を行う。
【0038】
一方、ドックでの船舶の停泊中にディーゼルエンジン15のメンテナンス作業を行う場合、作業者は機関室14に入ると共に、第1甲板11からボルト40を弛緩して抜き取り、第1開放装置71を操作し、開閉操作用ハンドル47,48,49を用いて各第1カバープレート18を外し、各第1開口部17を開放状態とする。そして、作業者は機関室14内のディーゼルエンジン15を解体し、第1、第2開放装置71,81を用い、開放された大きな第1開口部17から各エンジン構成部材を第1甲板11上に移動する。この第1甲板11上で、取り外したピストンPなど各エンジン構成部材の点検作業を行う。
【0039】
このように第1実施形態の船体構造にあっては、主機関としてのディーゼルエンジン15が設置された機関室14の上方の第1甲板11に、エンジンメンテナンス用の第1開口部17を形成し、この第1開口部17を開閉可能な第1カバープレート18を着脱自在に装着すると共に、この第1カバープレート18にピストンメンテナンス用の複数の第2開口部51,52,53を形成し、この各第2開口部51,52,53を開閉自在な第2カバープレート54,55,56をそれぞれ着脱自在に装着している。
【0040】
従って、ディーゼルエンジン15のメンテナンス作業を第1、第2開口部17,51,52,53を通して第1甲板11上で行うことができ、機関室14におけるディーゼルエンジン15の上方の作業空間部を減少することで、第1甲板11の高さ位置を船舶への車両の乗降性や主機関のメンテナンス作業性を両立した高さ位置に設定することができ、また、このメンテナンス作業を広い第1甲板11上で行うことができ、作業性を向上することができる。
【0041】
図7に本発明の第2実施形態に係る船体構造における第2開放装置の平面視、図8に図7のVIII−VIII断面を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0042】
第2実施形態では、前述した第1実施形態の第1開口部17に設けた第1開放装置71に代えて、第1甲板11上に第3開放装置を着脱式に設けている。即ち、第2実施形態の船体構造において、図7及び図8に示すように、第1カバープレート17(第1プレート24)には、第2開口部51の周囲に位置して4つの貫通孔91が形成され、この貫通孔91の下部にキャップ92が固定されて脚部支持穴93が形成され、蓋94が着脱自在に設けられている。
【0043】
第3開放装置101は図示しない運搬台車により搬送可能であり、本体102の四隅に脚部103がそれぞれ固定され、電動式チェーンブロック104が本体102に固定されてガイドレール105に沿って移動自在となっており、この電動式チェーンブロック104には、昇降自在で第2開口部51を通してピストンを吊り上げ可能なフック106が設けられている。
【0044】
従って、船舶の運航中にエンジントラブルが発生した場合、作業者は該当する第2開口部51の周囲の蓋93を外し、運搬台車により第3開放装置101を搬送し、各脚部103を脚部支持孔93に嵌合して第3開放装置101を立設する。続いて、作業者は機関室14に入ると共に、第1甲板11からボルト61を弛緩して抜き取り、開閉操作用ハンドル66を用いて各第2カバープレート54を外し、各第2開口部51を開放状態とする。そして、第2カバープレート54が外されて第2開口部51が開放されると、作業者は機関室14内でディーゼルエンジン15のシリンダヘッド等を解体して上部を開放し、第3開放装置101を操作して電動式チェーンブロック104を第2開口部51の上方に移動し、フック106を第2開口部51を通して機関室14内に下降し、ピストンに係止する。そして、フック106を上昇してピストンを吊り上げて第1甲板11上に移動し、ここで、取り外したピストンなど各エンジン構成部材の点検作業を行う。
【0045】
このように第2実施形態の船体構造にあっては、第1甲板11に形成されたエンジンメンテナンス用の第1開口部17を第1カバープレート18により開閉可能とすると共に、この第1カバープレート18に形成されたピストンメンテナンス用の第2開口部51を第2カバープレート54により開閉可能とし、第1カバープレート18に脚部支持穴93を設けている。
【0046】
従って、第1甲板11の天井部にクレーン装置などを不要として第1甲板11上の空間部を拡大することができる。
【0047】
なお、上述した各実施形態にて、第1開口部17及び第1カバープレート18の形状を矩形としたが、この形状はディーゼルエンジンの大きさが形状、あるいはメンテナンス性を考慮して適宜設定すれば良いものである。また、第2開口部51,52,53及び第2カバープレート54,55,55の形状もエンジン構成部材の大きさが形状、あるいはメンテナンス性を考慮して適宜設定すれば良いものである。
【0048】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の船体構造によれば、機関室内に主機関を設置し、主機関の上方に位置する甲板にメンテナンス用の第1開口部を形成し、この第1開口部に第1カバープレートを着脱自在に装着し、第1カバープレートにメンテナンス用の第2開口部を複数形成し、各第2開口部に複数の第2カバープレートをそれぞれ着脱自在に装着したので、主機関のメンテナンス作業を第1、第2開口部を通して甲板上で行うことができ、機関室における主機関の上方の作業空間部を減少することで、甲板の高さ位置を船舶への車両の乗降性や主機関のメンテナンス作業性を両立した高さ位置に設定することができ、また、このメンテナンス作業を広い甲板上で行うことができ、作業性を向上することができる。
【0049】
請求項2の発明の船体構造によれば、第1開口部を主機関本体に対応した大きさに形成し、複数の第2開口部を主機関における複数のシリンダに対応した位置に形成したので、第1カバープレートを外さずに、それより小さい第2カバープレートを取り外すだけで、シリンダに装着されたピストンのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0050】
請求項3の発明の船体構造によれば、第2開口部をシリンダに装着されたピストンを引き抜くための開口部としたので、比較的メンテナンス作業の多いピストンの引き抜き作業を容易に行うことができる。
【0051】
請求項4の発明の船体構造によれば、第1カバープレートを複数のプレートから構成し、複数のプレートの一方に段付き水平フランジを形成し、複数のプレートの他方を段付き水平フランジに重合して固定したので、カバープレートを分割化して取り扱い性を向上することができると共に、装着後に表面をフラットとすることができる。
【0052】
請求項5の発明の船体構造によれば、第2カバープレートに開閉操作用ハンドルを設けたので、第2カバープレートの扱い性を向上することができる。
【0053】
請求項6の発明の船体構造によれば、第1開口部における第1カバープレートの下方に位置して主機関の開放装置を設けたので、主機関の開放作業を効率的に行うことができる。
【0054】
請求項7の発明の船体構造によれば、甲板に第1開口部を水平に横切る横梁を架設し、横梁に開放装置としての荷役装置を装着したので、開放装置により第1開口部の全域にわたって荷役作業を行うことができ、作業性を向上することができる。
【0055】
請求項8の発明の船体構造によれば、第1カバープレートの上面に主機関の開放装置を着脱自在に設けたので、開放装置の不使用時には甲板上の空間部を拡大して有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る船体構造を表す第1甲板の平面図である。
【図2】甲板及び機関室の断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】1のV−V断面図である。
【図6】図1のVI−VI断面図である。
【図7】図7に本発明の第2実施形態に係る船体構造における第2開放装置の平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
11 第1甲板
14 機関室
15 ディーゼルエンジン(主機関)
17 第1開口部
18 第1カバープレート
22,23 横梁
24 第1プレート
25 第2プレート
26 第3プレート
47 開閉操作用ハンドル
51,52,53 第2開口部
54,55,56 第2カバープレート
66 開閉操作用ハンドル
71 第1開放装置
72 第2開放装置
101 第3開放装置

Claims (8)

  1. 機関室内に主機関が設置され、該主機関の上方に位置する甲板にメンテナンス用の第1開口部が形成され、該第1開口部に第1カバープレートが着脱自在に装着され、該第1カバープレートにメンテナンス用の第2開口部が複数形成され、該各第2開口部に複数の第2カバープレートがそれぞれ着脱自在に装着されたことを特徴とする船体構造。
  2. 請求項1記載の船体構造において、前記第1開口部は前記主機関本体に対応した大きさに形成され、前記複数の第2開口部は前記主機関における複数のシリンダに対応した位置に形成されたことを特徴とする船体構造。
  3. 請求項2記載の船体構造において、前記第2開口部は、前記シリンダに装着されたピストンを引き抜くための開口部であることを特徴とする船体構造。
  4. 請求項1記載の船体構造において、前記第1カバープレートは複数のプレートから構成され、該複数のプレートの一方に段付き水平フランジが形成され、前記複数のプレートの他方が該段付き水平フランジに重合して固定されたことを特徴とする船体構造。
  5. 請求項1記載の船体構造において、前記第2カバープレートに開閉操作用ハンドルが設けられたことを特徴とする船体構造。
  6. 請求項1記載の船体構造において、前記第1開口部における前記第1カバープレートの下方に位置して前記主機関の開放装置が設けられたことを特徴とする船体構造。
  7. 請求項6記載の船体構造において、前記甲板に前記第1開口部を水平に横切る横梁が架設され、該横梁に前記開放装置としての荷役装置が装着されたことを特徴とする船体構造。
  8. 請求項8記載の船体構造において、前記第1カバープレートの上面に前記主機関の開放装置が着脱自在に設けられたことを特徴とする船体構造。
JP2003071301A 2003-03-17 2003-03-17 船体構造 Withdrawn JP2004276746A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006341818A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Onomichi Dockyard Co Ltd Roro船
JP2019001268A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 三井E&S造船株式会社 洋上浮体構造物
JP2022001465A (ja) * 2020-06-22 2022-01-06 弘史 佐藤 Roro船

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