JP2004276446A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理ユニット80では、600dpiの場合は、同一のラインの画像データに基づいて発光点70A、70Bを発光させるように点灯信号A、Bを生成して駆動回路72A、72Bに供給し、1200dpiでは、副走査方向に隣合う別々のラインの画像データに基づいて発光点70A、70Bを発光させるように点灯信号A、Bを生成して駆動回路72A、72Bに供給することで、出力解像度に応じて、発光点70A、70Bを同一に点灯制御するか、独立に点灯制御するかを切替える。光走査装置では発光点70A、70Bから出力された2本の光ビームを同時走査し、600dpiのときは2本の光ビームで同一のラインの画像を書き込み、1200dpiのときには、1回の走査で2ラインずつ画像を書き込む。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係わり、光ビームの照射により感光体上に画像を形成すると共に、前記画像の解像度の切替え機能を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタや電子写真複写機等の画像形成装置には、半導体レーザ(以下、「LD」という)等の光源から出力され、画像データに基づいて変調された光ビームを、回転多面鏡などの偏向手段により偏向させることで、感光体上を走査露光し、画像を記録する画像記録装置がある。この種の画像形成装置の多くは、複数の解像度の画像を出力することができるように、解像度を切替える機能を有している。
【0003】
解像度の切替えは、最も単純には、回転多面鏡を回転させるスキャナモータの回転数に相当する走査速度と、画像データに基づいて光ビームをON/OFFするスピードに相当するビデオレート(変調周波数)とを変更することで行うことができる。例えば、低解像度から高解像度へと解像度を2倍に切替える場合は、走査速度を2倍、ビデオレートを4倍にすればよい。しかしながら、スキャナモータは現状でも限界回転数近くで使用しており、走査速度の高速化には限界があり、ビデオレートについても、LDやLDを駆動する駆動回路の特性や不要輻射の増大により、これを4倍に変更することは技術的に困難であった。
【0004】
このため、実際の解像度の切替えには、高解像度での画像出力時に、走査速度を維持させるためにプロセス速度(副走査速度)を下げたり、使用する光源(発光点)数を増やして複数ライン同時に走査することでビデオレートの変更量を少なくするなどの工夫が必要とされた。しかしながら、プロセス速度を下げる方法では、高解像度出力時の生産性が著しく低下する。また、光源数を増やす方法では、単位面積当たりの露光量を解像度に係わらずに略一定にするために、使用する光源の個数に応じて各光源の光出力レベル(出力光量)を制御する必要があり、各光源の光出力レベルを複数段階に切替え可能にするために、LDを駆動する駆動回路が複雑になったり、切替え可能な解像度が制限されてしまう。すなわち、より広範な解像度切替えのためには、解像度切替えに伴う光出力レベル、走査速度、プロセス速度の変化量を抑えることが要求される。
【0005】
そこで、従来より、走査速度及びプロセス速度の両者を一定に保ったまま解像度を切替える技術として、走査密度に応じて主走査方向に画像データの各画素データを連続させて拡張画像データを作成し、この拡張画像データに基づく光ビームの走査を走査密度に応じて副走査方向に繰返し行うことが提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特許第3231049号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、同一の画素データが連続されるため、表現できる階調パターンの種類が少なく、特に低解像度時の階調性が低下してしまうという問題があった。
【0008】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、光出力レベル、走査速度、及びプロセス速度の変更量を抑え、且つ階調性を犠牲にすることなく解像度を切替えることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光ビームの照射により感光体上に画像を形成すると共に、前記画像の解像度の切替え機能を備えた画像形成装置において、複数の発光点を備え、複数の光ビームを出力する光源と、前記感光体上に、前記光源から出力された複数の光ビームを所定方向に配列させて、前記光ビームの配列方向と直交する方向に走査する走査光学系と、前記画像データに基づいて、前記発光点の点灯をパルス幅変調制御すると共に、前記画像の解像度に応じて、前記複数の発光点を同一に制御するか独立に制御するかを切替える点灯制御手段と、を有することを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、光源は複数の発光点を備えており、各発光点は、点灯制御手段により画像データに基づいてパルス幅変調(PWM)制御により点灯される。これにより、光源からは、画像データに基づいて変調された複数の光ビームが出力される。光源から出力された複数の光ビームは、走査光学系により、所定方向に配列されて、この配列方向と直交する方向(主走査方向)に感光体上を走査される。すなわち、画像データに基づいて変調された複数の光ビームを、主走査方向と直交する方向(副走査方向)に並べて感光体上を同時に走査させて、感光体上に画像を形成することができる。このときPWMにより画像の階調を表現するので、従来技術のように同一の画素データを連続させる必要がなく、階調性を損なう心配がない。
【0011】
ここで、点灯制御手段では、画像の解像度に応じて、複数の発光点を同一に制御するか、独立に制御するかを切替えて、各発光点の点灯を制御(パルス幅点灯制御)するようにした。これにより、例えば、低解像度画像形成時には、複数の発光点を同一に制御し、同一の画像データに基づいて変調された複数の光ビームで同時走査して、複数の光ビームで同一ラインの画像を感光体上に形成することができる。また、高解像度画像形成時には、複数の発光点を独立に制御し、異なる画像データに基づいて変調された複数の光ビームで同時走査して、複数の光ビームで複数ラインの画像を同時に感光体上に形成することができる。
【0012】
すなわち、画像の解像度に応じて、複数の発光点を同一に制御するか、独立に制御するかを切替えるようにしたことで、画像の解像度が切替わっても使用する発光点数は同じだが、画像の解像度に応じて、1ラインの画像を形成するために用いる光ビーム数を変えて、同時に形成するライン数を変えることができる。
【0013】
これにより、走査速度及びプロセス速度を略一定に保ったまま、ビデオレート(変調周波数)の変更のみで解像度を切替えることが可能となる。また、このとき、1ラインの画像を形成するために用いる光ビーム数により単位面積当たりの露光量を調整することができるので、各発光点の光出力レベルについても略一定に維持することができる。また、同時に形成するライン数を解像度に応じて増減することで、例えば解像度を2倍にしたときにビデオレートを4倍にまでする必要はなく、ビデオレートの変更量も少なく抑えることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、光ビームの照射により感光体上に画像を形成すると共に、前記画像の解像度の切替え機能を備えた画像形成装置において、複数の発光点を備え、複数の光ビームを出力する光源と、前記感光体上に、前記光源から出力された複数の光ビームを所定方向に配列させて、前記光ビームの配列方向と直交する方向に走査する走査光学系と、前記画像データに基づいて、前記発光点の点灯をパルス幅変調制御すると共に、前記画像の解像度に応じて前記発光点の点灯数及び1画素当たりの点灯デューティを切替える点灯制御手段と、を有することを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明によれば、光源は複数の発光点を備えており、各発光点は、点灯制御手段により画像データに基づいてパルス幅変調制御により点灯される。これにより、光源からは、画像データに基づいて変調された複数の光ビームが出力される。光源から出力された複数の光ビームは、走査光学系により、所定方向に配列されて、この配列方向と直交する方向(主走査方向)に感光体上を走査される。すなわち、画像データに基づいて変調された複数の光ビームを、主走査方向と直交する方向(副走査方向)に並べて感光体上を同時に走査させて、感光体上に画像を形成することができる。このときPWMにより画像の階調を表現するので、従来技術のように同一の画素データを連続させる必要がなく、階調性を損なう心配がない。
【0016】
ここで、点灯制御手段では、画像の解像度に応じて、前記発光点の点灯数を切替えて、各発光点の点灯を制御(パルス幅点灯制御)するようにしたので、例えば、低解像度画像形成時には、画像データに基づいて点灯させる発光点数を減らして、同時走査する光ビーム数を減らし、感光体上に同時に形成する画像のライン数を少なくすることができる。また、高解像度画像形成時には、低解像度画像形成時よりも、画像データに基づいて点灯させる発光点数を増やして、同時走査する光ビーム数を増やし、感光体上に同時に形成する画像のライン数をより多くすることができる。
【0017】
これにより、走査速度及びプロセス速度を略一定に保ったまま、ビデオレートの変更のみで解像度を切替えることが可能となる。また、ビデオレートの変更量も、同時に形成するライン数を解像度に応じて増減することで、例えば解像度を2倍にしたときに4倍にまでする必要はなく、少なく抑えることができる。
【0018】
また、点灯制御手段では、画像解像度に応じて、1画素当たりの点灯デューティも切替えるようにしたので、高解像度画像形成時には、点灯させる発光点数が増えた分だけ、低解像度画像形成時よりも同一階調の画素を形成するための点灯デューティを小さくして、点灯時間を短くすることができる。このように、点灯ディーティにより単位面積当たりの露光量を調整することができるので、各発光点の光出力レベルについても略一定に維持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0020】
[第1の実施の形態]
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置10を示す。この画像形成装置10は、解像度の切替え機能を備えており、以下では、一例として、画像の解像度を1200dpiと600dpiとに切替え可能な場合を例に説明する。
【0021】
図1に示されるように、画像形成装置10はケーシング12によって被覆されている。画像形成装置10の下部には、用紙トレイ14が配設されている。用紙トレイ14には、例えば、B5サイズ、B4サイズ、A4サイズ、A3サイズ等の所望のサイズの用紙16が備えられている。用紙トレイ14における用紙排出部近傍には半月ローラ18Aが配設されている。半月ローラ18Aは用紙トレイ14に供給された用紙16を上層から順に1枚ずつ送り出す。用紙トレイ14から送り出された用紙16は、複数の搬送ローラ対20によって、後述する感光体32と転写用帯電体42との間に向けて搬送される。
【0022】
画像形成装置10の一方の側面(図1の右側面)には、必要に応じて用紙16を手差しで挿入する手差しトレイ22が配設されている。手差しトレイ22における用紙排出部近傍には、前述した用紙トレイ14と同様に半月ローラ18Bが配設されており、用紙16を上層から一枚ずつ送り出すことができるようになっている。
【0023】
手差しトレイ22が配設されている側面に対向する画像形成装置10の側面(図1の左側面)には、所望の画像が形成された用紙16が排出される排出トレイ24が設けられている。
【0024】
ケーシング12内には、画像形成部30が設けられている。画像形成部30は、図1に示される矢印A方向に定速回転する円筒状の感光体32、画像データ(本実施の形態における画像形成装置10は白黒画像を対象としているため、画像処理を施すことによってグレイスケールの画像データに変換される)に基づいて光ビームを(図1の矢印B参照)感光体32に向けて照射する光走査装置34、及び用紙16に所望の画像を定着する定着器36を含んで構成している。
【0025】
感光体32の周面近傍には帯電器38が配設されている。帯電器38は、感光体32を一様に帯電させる。帯電器38により一様に帯電された感光体32は、図1に示される矢印A方向に回転することによって光走査装置34により光ビームが照射される。これにより、感光体32に潜像が形成される。なお、本実施形態では、感光体32の矢印A方向への回転速度は、解像度の切替えても一定のままとし、プロセス速度を維持するようになっている。
【0026】
また、光走査装置34による光ビームの照射位置よりも感光体32の回転方向下流側には、感光体32の周面に対向して、感光体32にトナーを供給する現像器40が配設されている。現像器40から供給されたトナーは、光走査装置34によって図1に示される矢印B方向からの光が照射された部分にトナーを付着するようになっている。これにより感光体32にトナー像が形成される。
【0027】
現像器40の配設位置よりも感光体32の回転方向下流側(感光体32の軸芯垂下位置)には、感光体32の周面に対向して、転写用帯電体42が配設されている。転写用帯電体42は、感光体32に形成されたトナー像を用紙16に転写する。
【0028】
転写用帯電体42の配設位置よりも感光体32の回転方向下流側には、感光体32に対向して、クリーナー44が配設されている。クリーナー44により、転写後に感光体32の表面に残留しているトナーが除去される。
【0029】
トナー像が転写された用紙16は、図1に示される矢印C方向に搬送される。感光体32よりも用紙16の搬送方向下流側には、加圧ローラ36Aと加熱ローラ36Bを含んで構成している定着器36が配設されている。定着器36では、搬送されてきたトナー像が転写された用紙16を加熱及び加圧し、トナーを融解固定する。すなわち、定着器36では所謂定着処理が施され、用紙16上に所定の画像が形成される。
【0030】
光走査装置34は、図2に示すように、光源としてLD50と、LD50から射出された光ビームを反射して、光ビームを走査させる回転多面鏡52とを備えている。
【0031】
LD50は、LDドライバ54に接続されている。LDドライバ54では、画像データに基づいて光ビームが射出されるようにLD50の駆動をコントロールする。
【0032】
光走査装置34の走査光学系は、回転多面鏡52を含んで以下の如く構成されている。すなわち、LD50から射出された光ビームの進行方向下流側には、コリメータレンズ56、シリンダレンズ58が順に配置されている。コリメータレンズ56はLD50から射出された光ビームを拡散光線から平行光線に変換する。コリメータレンズ56で平行光線に変換された光ビームは、シリンダレンズ58を介して回転多面鏡52に入射される。
【0033】
回転多面鏡52は、側面に複数の反射面52Aが設けられた正多角形状(本実施の形態では正六角形)に形成されており、入射された光ビームはこの反射面52Aに収束するようになっている。
【0034】
また、回転多面鏡52は、回転軸52Bを中心に矢印D方向に回転する。すなわち、各反射面52Aへの光ビームの入射角は、連続的に変化し、偏向される。これにより、感光体32の軸線方向に走査して、光ビームが感光体32に照射される。なお、本実施形態では、回転多面鏡52の矢印D方向への回転速度は、解像度の切替えても一定であり、走査速度が維持するようになっている。
【0035】
回転多面鏡52により反射された光ビームの進行方向には、第1レンズ60A及び第2レンズ60Bから構成されたfθレンズ60、反射ミラー62が順に配置されている。回転多面鏡52により反射された光ビームは、fθレンズ60を透過して、反射ミラー62により屈曲されて感光体32に照射される。また、このときfθレンズ60を透過することにより、感光体32に光ビームを照射するときの走査速度が等速度になるとともに、感光体32の周面上に結像点が結ばれるようになっている。このような走査光学系により、光走査装置34では、LD50から射出された光ビームを感光体上に結像させて、一定速度で走査することができる。
【0036】
また、光走査装置34は、反射ミラー62と感光体32の間で且つ図2に示す感光体32の最左端方向に、折返しミラー64が配置されている。また、この折返しミラー64の光の折返し(反射)方向には、フォトディテクタなどで光を検出するビーム位置検出器66が配置されている。すなわち、反射ミラー62により屈曲された光ビームのうち、感光体32の最左端方向に進行する光ビームは、折返しミラー64により反射されて、ビーム位置検出器66へと案内されるようになっている。これにより、ビーム位置検出器66には、LD50から出力された光ビームが感光体32を軸線方向に走査するごとに、感光体32の最左端に照射されるべき光ビームが入射されることになる。ビーム位置検出器66では、この入射光の検出により、光走査装置34による感光体32への光ビームの1走査ごとの走査開始タイミングを検知することができるようになっている。
【0037】
ここで、本実施の形態に係る光走査装置34においては、LD50として2つの発光点70A、70Bを有する半導体レーザ(所謂DualLD)を用いている(図3参照)。この発光点70A、70Bは、各々から出力された2本の光ビームが上記で説明した光走査装置34の走査光学系により感光体32上に走査された場合に、互いの光ビームの中心位置が、1200dpiの間隔に相当する距離である21μmだけ、光ビームの走査方向に直交する副走査方向(図1,2の矢印A方向)にずれるように離間されて配置されている。言いかえると、光走査装置34では、走査光学系により、発光点70A、70Bから出力された2本の光ビームを副走査方向に21μmずらして、この2本の光ビームで同時に感光体32を走査するようになっている。
【0038】
図3に、このように2つの発光点70A、70Bを備えたLD50を駆動するための電気系の構成を示す。図3に示すように、LDドライバ54は、発光点70A、70Bの各々に対して駆動回路72A、72Bを備えており(図3参照)、発光点70A、70Bを別々に発光(点灯)させることができるようになっている。このLDドライバ54は、画像処理ユニット80と接続されている。
【0039】
画像処理ユニット80は、スキャナやコンピュータ、さらにはネットワークを介したクライアント(コンピュータ)などが接続され、ユーザにより画像形成が指示された中間調画像(階調画像)あるいは文字画像を表す画像データが入力されるようになっている。
【0040】
画像処理ユニット80は、入力された画像データから形成する画像の解像度に応じた画素単位で点灯ON/OFFを示すパルス信号(以下、点灯信号)A、Bを生成し、この点灯信号A、BをLDドライバ54の駆動回路72A、72Bにそれぞれ供給するものである。駆動回路72A、72Bは、それぞれに供給された点灯信号A、Bに基づいて、発光点70A、70Bを発光(点灯)させる。これにより、LD50から画像データに基づく2本の光ビームが出力される。すなわち、画像処理ユニット80が、点灯制御手段として機能する。
【0041】
本実施の形態では、画像処理ユニット80を図3に示す如く構成し、解像度に応じて、発光点70A、70Bを同一に点灯制御するか、独立に点灯制御するかを切替えることができるようになっている。なお、図3では、本発明に係わる部分のみ示している。
【0042】
すなわち、図3に示すように、画像処理ユニット80は、LD点灯信号生成部82と、切替えスイッチ部84と、を備えている。また、画像処理ユニット80には、画像形成装置10全体の動作を司るメインコントローラ(図示省略)から、ユーザにより指示された画像の解像度に応じて、切替え信号が入力されるようになっている。
【0043】
LD点灯信号生成部82には、画像処理ユニット80に入力された画像データと切替え信号が入力されるようになっている。LD点灯信号生成部82は、データ生成部86と、ラインバッファ88A、88Bと、点灯信号生成部90A、90Bと、を備えている。
【0044】
データ生成部86は、入力された画像データを切替え信号により指定された解像度の画素単位の点灯データに変換し、且つ切替え信号に応じて、ラインバッファ88A又はラインバッファ88Bを選択し、変換により生成した点灯データをライン単位で、選択したラインバッファに格納する。具体的には、データ生成部86は、切替え信号により、600dpiの解像度が指定されている場合には、生成された各ラインの点灯データをラインバッファ88Aに順次格納し、1200dpiの解像度が指定されている場合には、ラインバッファ88Aには奇数ライン、ラインバッファ88Bには偶数ラインの点灯データを格納する。
【0045】
ラインバッファ88A、88Bは、点灯信号生成部90A、90Bと接続されており、点灯信号生成部90A、90Bは、ラインバッファ88A、88Bに格納された点灯データを光走査装置34の1主走査毎に、解像度に応じたビデオレートで読み出し、1画素毎のLDの点灯のON/OFFを示す点灯信号を生成するようになっている。なお、点灯データの読出しは、ビーム位置検出器66の検出信号と同期させて行えばよい。また、ビデオレートは、切替え信号に応じて切替えられる。
【0046】
このとき点灯信号生成部90A、90Bにおいて生成される点灯信号は、各画素毎の点灯をONにするパルス幅が当該画素の階調に応じた長さとされ、所謂PWM(パルス幅変調)制御が行われるようになっている。
【0047】
点灯信号生成部90Aの出力は、LD駆動回路72の駆動回路72Aと接続されている。すなわち点灯信号生成部90Aで生成された点灯信号は、LD50の発光点70Aを点灯させるための点灯信号Aとして駆動回路72Aに供給される。
【0048】
切替えスイッチ部84は、2つの入力端と1つの出力端を備え、2つの入力端の何れか一方を選択して、選択した入力端からの入力信号を出力するものである。切替えスイッチ部84の一方の入力端は、駆動回路72Aと繋がる点灯信号生成部90Aの出力が分岐されて接続されており、他方の入力端には、点灯信号生成部90Bの出力が接続されており、出力端は、LD駆動回路72の駆動回路72Bに接続されている。
【0049】
この切替えスイッチ部84には、スイッチング信号として、切替え信号が入力されるようになっている。切替えスイッチ部84では、画像の解像度に応じて、具体的には、600dpiの場合は、点灯信号生成部90Aで生成された点灯信号、1200dpiの場合は、点灯信号生成部90Bで生成された点灯信号というように切替えて、LD50の発光点70Bを点灯させるための点灯信号Bとして、駆動回路72Bに供給する。
【0050】
このように構成したことにより、画像処理ユニット80では、600dpiの場合は、同一のラインの画像データに基づいて発光点70A、70Bを発光させるように点灯信号A、Bを生成し、1200dpiでは、副走査方向に隣合う別々のラインの画像データに基づいて発光点70A、70Bを発光させるように点灯信号A、Bを生成して、生成した点灯信号A、Bを駆動回路72A、72Bに供給することができる。
【0051】
なお、図3で示した画像処理ユニット80は一例であり、解像度に応じて、発光点70A、70Bを同一に点灯制御するか、独立に点灯制御するかを切替えることができれば、画像処理ユニット80の構成はこれに限定されるものではない。
【0052】
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
【0053】
第1の実施の形態に係る画像形成装置10は、画像の形成が指示されると、帯電器38によって感光体32が一様に帯電され、光走査装置34から画像データに射出される光ビームが用紙16に形成するべき画像に対応して照射される。このとき、光走査装置34では、LD50の2つの発光点70A、Bが画像データに基づいて画像処理ユニット80で生成された点灯信号A、Bに従ってON/OFF制御され、LD50から画像データに基づいて変調された2本の光ビームが出力され、この2本の光ビームで同時に感光体32を走査露光する。この光走査装置34による光の走査(主走査)と共に、感光体32の回転により副走査がなされて、感光体32上に潜像が形成されることになる。
【0054】
感光体32上に形成された潜像は、現像器40によりトナーが供給されて現像される。現像されたトナー像は転写用帯電体42によって用紙16に転写される。トナー像が転写された用紙16は定着器36によって定着処理が施され画像が形成され、排出トレイ24に排出される。
【0055】
次に、図4、図5を参照して、解像度が1200dpiと600dpiの場合の光走査装置34の走査露光について説明する。なお、以下では、発光点70A、Bの光出力をそれぞれAch、Bchと称す。また、図4、図5は、光走査装置34により照射されたAch、Bchの光ビームの感光体32上における画素単位のビームスポットBSを示している。
【0056】
解像度が1200dpiの場合は、駆動回路72A、72Bにより、画像処理ユニット80で生成した点灯信号A、Bに従って発光点70A、70Bが点灯されて、図4に示す如く走査露光が行われる。すなわち、解像度が1200dpiの場合は、AchとBchは、1画素の点灯時間が感光体32上で1200dpiに相当する略21μmとなるようなビデオレートで独立に点灯制御されて、互いに隣り合う別々のライン(具体的には、Achは奇数ライン、Bchは偶数ライン)の画像データに基づく光ビームを出力する。これにより、2本の光ビームで同時に隣接する2ラインを同時に走査して、感光体32に2ラインずつ画像が書き込まれることになる。
【0057】
これに対して、解像度が600dpiの場合は、図5に示す如く走査露光が行われる。すなわち、解像度が600dpiの場合は、AchとBchは、1画素の点灯時間が感光体32上で600dpiに相当する略42μmとなるようなビデオレート(すなわち1200dpiときの1/2倍の周波数のビデオレート)で同一に点灯制御されて、同一のラインの画像データに基づく光ビームを出力する。このとき、Ach、Bchの光ビームは、副走査方向に21μmの間隔になるように配置されるため、感光体32上で副走査方向にAch、Bchの光ビームが合算され、副走査方向の走査間隔は600dpi相当の略42μmとなる。これにより、画像の1つのラインを2本の光ビームで同時に走査して、感光体32に1ラインずつ画像が書き込まれることになる。
【0058】
ここで、ビデオレートの変更により、600dpiのときは主走査方向の点灯時間が1200dpiのときの2倍となるため、1画素当たりの露光量(以下、光量)も2倍となるが、単位面積当たりの光量に換算すると、600dpiでも1200dpiでも等しい光量になる。すなわち、1画素長(寸法)の違いから600dpiのときは1画素当たりの点灯時間が1200dpiの2倍にしても単位面積当たりの光量は変わらないので、解像度の切替えに伴ってビデオレートを変更しても、LD50において各発光点70の光出力レベルを変更する必要はない。また、当然ながら、点灯信号における1画素当たりの光ビームのON/OFF比を定めるデューティも変更する必要もない。
【0059】
上記をまとめると、解像度が600dpiの場合と1200dpiの場合の、プロセス速度、走査速度、出力光量、ビデオレート(周波数)の関係は表1のようになる。なお、表1では、600dpiの場合のプロセス速度、走査速度、光出力レベル、ビデオレート(周波数)、デューティを、それぞれVp、Vs、P、f、100として示している。
【0060】
【表1】
【0061】
すなわち、第1の実施の形態では、2つの発光点70A、70Bを同一に点灯制御するか、独立に点灯制御するかを切替え可能とし、光走査装置34による2本の光ビームの同時走査によって、低解像度の600dpiのときは1回の走査で1ラインずつ画像を書き込むが、高解像度の1200dpiのときには、1回の走査で2ラインずつ画像を書き込むようにしたことにより、表1に示す如く、プロセス速度、走査速度、及び光出力レベルを維持したまま、ビデオレートを変更するだけで、解像度を600dpi/1200dpiに切替えることができる。このとき、例えば、1200dpiに切替えるためには、ビデオレートを600dpiのときの2倍にするだけでよく、ビデオレートの変更量も抑えることができる。また、PWMにより画像の階調を表現することで、従来技術のように同一の画素データを連続させる必要がなく、階調性を損なう心配もない。
【0062】
なお、上記では、解像度を600dpiと1200dpiとで切替える場合を例に説明したが、ビデオレートと画像の1つのラインを走査するビーム数を増やすことで、更に低い解像度とすることもできる。
【0063】
例えば、解像度を400dpiにするには、図6に示す如く走査露光を行なうようにすればよい。すなわち、400dpiの場合は、1画素の点灯時間が感光体32上で400dpiに相当する略63μmとなるようなビデオレートで、第1走査目のAch、Bch、及び第2走査目のAchは同一の点灯信号とし、同一のラインの画像データに基づいて光ビームを出力させる。このとき、Ach、Bchの光ビームは、副走査方向に21μmの間隔になるように配置されるため、感光体32上で副走査方向に第1走査目のAch、Bch、及び第2走査目のAchの光ビームが合算され、副走査方向の走査間隔は400dpi相当の略63μmとなる。以降、同様に、第2走査目のBch、及び第3走査目のAch、Bchは画像の次のラインに基づく光ビーム、第3走査目のAch、Bch、及び第4走査目のAchはさらに次のラインの光ビーム、…と出力させて、副走査方向に3つの光ビームが合算され、3本の光ビームで画像の1ラインを書き込むことで、解像度を400dpiにすることができる。
【0064】
ここで、ビデオレートの変更により、400dpiのときは、主走査方向の点灯時間が1200dpiのときの3倍となるため、1画素当たりの露光量(以下、光量)も3倍となるが、単位面積当たりの光量に換算すると1200dpiの場合と光量が等しい。すなわち、解像度の切替えに伴ってビデオレートを変更しても、LD50(各発光点70)の出力光量を変更する必要はない。
【0065】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、使用する発光点数を変えずに解像度を切替える場合を説明したが、第2の実施の形態では、使用する発光点数を変更して、解像度を切替える場合を説明する。なお、画像形成装置10の構成は、基本的には第1の実施の形態と同様でよいため、以下では、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
【0066】
第2の実施の形態では、画像処理ユニット80において、各発光点を独立に点灯制御すると共に、使用する(点灯させる)発光点数を切替え、且つ発光点数の切替えに応じてデューティを調整する点が第1の実施の形態と異なり、このため、図7に示す如く画像処理ユニット80を構成している。なお、図7では、本発明に係わる部分のみ示している。また、図7では、図3と同一の部材については同一の部材番号を付与しており、ここでは詳細な説明を省略する。
【0067】
すなわち、図7に示すように、画像処理ユニット80は、切替えスイッチ部84に代えて、切替えスイッチ部94を備え、且つデューティ切替え部92を更に備えられている。
【0068】
LD点灯信号生成部82では、第1の実施の形態と同様に、点灯データを生成して、ラインバッファ88A、88Bに格納され、この点灯データに基づいて、点灯信号生成部90A,90Bにより点灯信号が生成される。
【0069】
デューティ切替え部90は、点灯信号生成部90A,90Bと接続されている。また、デューティ切替え部90には、切替え信号が入力されるようになっている。
【0070】
デューティ切替え部90は、切替え信号に応じて、すなわち解像度に応じて、点灯信号生成部90A,Bで生成する点灯信号を1画素単位でそのパルス幅のデューティ比を切替える。すなわち、点灯生成部90A、90Bでは、階調に応じたパルス幅で各画素の点灯信号を生成するが(PWM制御)、各画素の点灯信号の階調に応じたパルス幅に相当するON/OFFデューティは、デューティ切替え部92A、92Bにより切替えられるようになっている。具体的には、デューティ切替え部92A、92Bは、1200dpiのときのデューティ比を600dpiのときの半分にし、1画素当たりの光ビームのON/OFF比を半分にする。具体的には600dpiのときのデューティ比が100%であれば、1200dpiの場合は50%にする。
【0071】
点灯生成部90Aの出力は、LD駆動回路72の駆動回路72Aと接続されている。点灯生成部90Aで生成された点灯信号は、点灯信号Aとして、駆動回路72Aに供給される。
【0072】
点灯生成部90Bの出力は、切替えスイッチ部94を介して、LD駆動回路72の駆動回路72Bと接続されており、点灯生成部90Bで生成された点灯信号を、点灯信号Bとして、駆動回路72Bに供給することができるようになっている。
【0073】
この切替えスイッチ部94は、スイッチング信号として、切替え信号が入力されるようになっており、切替え信号に基づいて、点灯生成部90Bと駆動回路72Bとの接続のON/OFFを切替える。すなわち、切替えスイッチ部94では、画像の解像度に応じて、具体的には、600dpiの場合は、前記接続をOFFして駆動回路72Bへの点灯信号Bの供給を中止し、1200dpiの場合のみ、前記接続をONにして、駆動回路72Bに点灯信号Bを供給するというように、駆動回路72Bへの点灯信号Bの供給を制御する。
【0074】
このように構成することにより、画像処理ユニット80では、駆動回路72A、72Bへは、別々の点灯信号A、Bを供給して、発光点70A、70Bを独立に制御することができ、且つ、600dpiの場合は、駆動回路72Aへのみ点灯信号Aを供給し、発光点70Aのみを点灯させる(使用する)が、1200dpiでは、発光点70A、70Bの両者のデューティを半分にして点灯させる(使用する)ことができる。
【0075】
なお、図7に示した画像処理ユニット80は一例であり、各発光点を独立に点灯制御すると共に、使用する(点灯させる)発光点数を切替え、且つ発光点数の切替えに応じてデューティを調整することができれば、画像処理ユニット80の構成はこれに限定されるものではない。
【0076】
このような画像処理ユニット80を用いた場合の光走査装置34の走査露光について、図8〜図10を参照して、以下に説明する。なお、図8〜図10は、光走査装置34により照射されたAch、Bchの光ビームの感光体32上における画素単位のビームスポットBSを示している。
【0077】
第2の実施の形態では、解像度を600dpiとした場合には、駆動回路72Aにのみ点灯信号Aが供給されて、発光点70Aのみが画像データに基づいて点灯され、光走査装置34では、図8に示す如く、発光点70Aから出力された1本の光ビーム、すなわちAchのみで走査露光する。すなわち、解像度が600dpiの場合は、Achは、1画素の点灯時間が感光体32上で600dpiに相当する略42μmとなるようなビデオレートで点灯制御されて、画像データに基づく光ビームを出力する。これにより、感光体32に1ラインずつ画像が書き込まれる。
【0078】
次に、解像度を1200dpiにするためには、図9に示す如く走査露光すればよい。すなわち、1200dpiの場合は、駆動回路72A、駆動回路72Bに互いに隣接するラインの点灯信号A、Bを供給して、発光点70A、70Bを画像データに基づいて点灯し、AchとBchとが、1画素の点灯時間が感光体32上で1200dpiに相当する略21μmとなるようなビデオレート(すなわち600dpiときの2倍の周波数のビデオレート)で独立に点灯制御されて、互いに隣り合う別々のライン(具体的には、Achは奇数ライン、Bchは偶数ライン)の画像データに基づく光ビームを出力する。これにより、2本の光ビームで同時に隣接する2ラインを同時に走査して、感光体32に2ラインずつ画像が書き込まれることになり、走査速度を変更することなく、解像度を600dpiから1200dpiに上げることができる。
【0079】
このとき、使用する発光点70の個数が2倍に増えているため、解像度の切替えに係わらずに各発光点70の光出力レベルを同一にした場合には、感光体32上での単位面積当たりの光量も2倍となる。すなわち、図8に示すように、600dpiのときの単位面積当たりの平均光量をPwとすると、図9に示すように、出力光量を同一のままで、単に使用する発光点数を変更して解像度を切替えたのでは、1200dpiでは、AchとBchの光ビームの重なりがあり、平均光量は2Pwとなってしまう。すなわち、画像形成に適切な光量で感光体32を露光するには、各発光点70の光出力レベルを半分に変更する必要がある。
【0080】
これに対して、第2の実施の形態では、1200dpiの場合には、図10に示すように、1画素当たりのON/OFF比に相当するデューティ比を600dpiのときの半分の50%にするので、各発光点70の光出力レベルは一定のままでも、単位面積当たりの平均光量をPwにすることができる。
【0081】
上記をまとめると、解像度が600dpiの場合と1200dpiの場合の、プロセス速度、走査速度、出力光量、ビデオレート(周波数)の関係は表1のようになる。なお、表2では、600dpiの場合のプロセス速度、走査速度、光出力レベル、ビデオレート(周波数)、デューティを、それぞれVp、Vs、P、f、100として示している。
【0082】
【表2】
【0083】
すなわち、第2の実施の形態では、2つの発光点70A、70Bを独立に制御すると共に、使用する(点灯させる)発光点数を切替え、且つ発光点数の切替えに応じてデューティを調整するようにし、光走査装置34による光ビームの走査には、低解像度の600dpiのときは発光点70Aのみを使用して、1回の走査で1ラインずつ画像を書き込むが、高解像度の1200dpiのときには、発光点70A、70Bの両方を使用して、1回の走査で2ラインずつ画像を書き込むようにした。これにより、表2に示す如く、プロセス速度、走査速度を維持したまま、ビデオレートを変更するだけで、解像度を600dpi/1200dpiに切替えることができる。このとき、例えば、1200dpiに切替えるためには、ビデオレートを600dpiのときの2倍にするだけでよく、ビデオレートの変更量も抑えることができる。
【0084】
また、使用発光点数の変更による露光量変化には、デューティを切替えることで対応するようにしたため、各発光点70からの光出力レベルも維持したまま解像度を切替えることができる。また、従来技術のように同一の画素データを連続させる必要もないので、階調性を損なう心配もない。
【0085】
なお、上記第1、第2の実施の形態では、発光点数を2個とし、副走査方向の配置ピッチを、各発光点により副走査方向に1200dpiに相当する21μmだけ離間して感光体32上に光ビームが照射されるようにした場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。実現したい最高解像度や、切替えたい解像度に応じて、発光点70の個数や配置間隔は適宜選択すればよい。例えば、発光点数を4個とし、副走査方向の配置ピッチを10.5μmとすれば、2400dpiの解像度を実現可能となり、また第2の実施の形態の如く、使用発光点数の変更により解像度を切替える場合には、2400dpi、1200dpi、600dpiに切替えることができる。
【0086】
また、上記第1、第2の実施の形態では、プロセス速度、走査速度、出力光量を維持したまま、解像度を切替えるようにしたが、許容範囲内であれば、必ずしもプロセス速度、走査速度、光出力レベルは一定でなくてもよい。例えば、LD50の各発光点70の光量設定範囲の限界が、現在している光量の1.5倍である場合、プロセス速度、走査速度は、1.22(=(1.5)1/2)倍まで変更可能であり、この範囲内であれば、略一定とみなす。
【0087】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、光出力レベル、走査速度、及びプロセス速度の変更量を抑え、且つ階調性を犠牲にすることなく解像度を切替えることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る光走査装置の詳細構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係るLDを駆動するための電気系の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態に係る解像度が1200dpiの場合に感光体に照射されるビームスポットを示す模式図である。
【図5】第1の実施の形態に係る解像度を600dpiに切替えた場合に感光体に照射されるビームスポットを示す模式図である。
【図6】第1の実施の形態に係る解像度を400dpiに切替えた場合に感光体に照射されるビームスポットを示す模式図である。
【図7】第2の実施の形態に係るLDを駆動するための電気系の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施の形態に係る解像度が600dpiの場合に感光体に照射されるビームスポットを示す模式図である。
【図9】使用発光点数を増やして解像度を1200dpiに切替えた場合に感光体に照射されるビームスポットを示す模式図である(従来技術)。
【図10】第2の実施の形態に係る解像度を1200dpiに切替えた場合に感光体に照射されるビームスポットを示す模式図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
32 感光体
34 光走査装置
50 LD
52 回転多面鏡
54 LDドライバ
66 ビーム位置検出器
70A、70B 発光点
72A、72B 駆動回路
80 画像処理ユニット
82 LD点灯信号生成部
84 切替えスイッチ部
86 データ生成部
92 切替えスイッチ部
Claims (2)
- 光ビームの照射により感光体上に画像を形成すると共に、前記画像の解像度の切替え機能を備えた画像形成装置において、
複数の発光点を備え、複数の光ビームを出力する光源と、
前記感光体上に、前記光源から出力された複数の光ビームを所定方向に配列させて、前記光ビームの配列方向と直交する方向に走査する走査光学系と、
前記画像データに基づいて、前記発光点の点灯をパルス幅変調制御すると共に、前記画像の解像度に応じて、前記複数の発光点を同一に制御するか独立に制御するかを切替える点灯制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 光ビームの照射により感光体上に画像を形成すると共に、前記画像の解像度の切替え機能を備えた画像形成装置において、
複数の発光点を備え、複数の光ビームを出力する光源と、
前記感光体上に、前記光源から出力された複数の光ビームを所定方向に配列させて、前記光ビームの配列方向と直交する方向に走査する走査光学系と、
前記画像データに基づいて、前記発光点の点灯をパルス幅変調制御すると共に、前記画像の解像度に応じて、前記発光点の点灯数及び1画素当たりの点灯デューティを切替える点灯制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170014A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 建築板 |
JP2008074096A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-04-03 | Ricoh Printing Systems Ltd | 光走査装置 |
US8320028B2 (en) | 2006-08-22 | 2012-11-27 | Ricoh Company, Ltd. | Optical scanning apparatus |
JP2017119354A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 |
-
2003
- 2003-03-17 JP JP2003071810A patent/JP2004276446A/ja active Pending
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