JP2004276317A - 複合容器の製造方法 - Google Patents

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浩志 河▲崎▼
Katsuo Tsurusawa
勝男 鶴澤
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Abstract

【課題】電子レンジ等で加熱した際にも、外装容器と内装容器との間の剥離を阻止する。
【解決手段】金型の加温中、金型に装着された外装容器1と成形された内装容器2とを接着性樹脂3を介して貼り合わせるので、接着性樹脂3が活性化状態を維持したままで両者1,2を接着させる。これにより、接着性樹脂3による接着強度を向上させ、剥離を阻止する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙ブランク材からなる外装容器とプラスチックシートからなる内装容器とを接着性樹脂を介して接着する複合容器の製造方法に係り、特に、外装容器と内装容器との間の剥離を阻止し得る複合容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題が深刻化し、容器類並びに包装材料の易廃棄性が要求されている。このため、容器類並びに包装材料としては、易焼却性又はリサイクル性をもつ紙部材を使用したい要望がある。紙部材を用いた容器としては、紙部材の外装容器と、プラスチック部材の内装容器とが接着されて製造される複合容器が知られている。
【0003】
この種の複合容器やその製造方法は、最近では種々の改良が進められている。具体的には、例えば紙部材を樹脂含浸紙として容器強度を向上させた複合容器がある(例えば、特許文献1参照。)。また、この特許文献1には、複合容器の製造方法として、金型内部に外装容器を挿入し、この金型内部で内装容器が成形され、外装容器と内装容器を接合する方式が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−270563号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような複合容器の製造方法は、特に何も問題は無いが、本発明者の考察によれば、改良の余地があると考えられる。
【0006】
例えば液体食品を充填した複合容器の試作品を製造し、この試作品の複合容器を電子レンジ等で加熱した際に、ごくまれに、外装容器の紙部材と内装容器のプラスチック部材との間に剥離が生じる場合があった。言うまでもなく、このような剥離は、製品段階の複合容器には生じないようにする必要がある。
【0007】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、電子レンジ等で加熱した際にも、外装容器と内装容器との間の剥離を阻止し得る複合容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、紙ブランク材からなる外装容器とプラスチックシートからなる内装容器とを接着性樹脂を介して接着する複合容器の製造方法において、前記外装容器が装着される金型を前記接着性樹脂が活性化状態を維持できる温度に加温する工程と、前記外装容器を前記金型に装着する工程と、前記金型の加温中、前記接着性樹脂を外側面に有するプラスチックシートを前記金型により真空成形又は圧空成形すると共に、成形された内装容器と前記外装容器とを前記接着性樹脂を介して貼り合わせる工程と、を備えた複合容器の製造方法である。
【0009】
第2の発明は、第1の発明における接着性樹脂が、121℃以上の融点を有し、前記融点よりも低温の熱水中では剥離を生じない耐熱水性を有している。
【0010】
(作用)
従って、第1の発明は以上のような手段を講じたことにより、金型の加温中、金型に装着され、当該金型からの伝熱により加温された外装容器と成形された内装容器とを接着性樹脂を介して貼り合わせるので、接着性樹脂が活性化状態を維持したままで両者を接着させる。
【0011】
これにより、接着性樹脂による接着強度が向上するので、電子レンジ等で加熱した際にも、外装容器と内装容器との間の剥離を阻止することができる。
【0012】
第2の発明は、接着性樹脂が121℃以上の融点と耐熱水性を有するので、第1の発明の作用に加え、複合容器をレトルト殺菌した際でも、紙ブランク材とプラスチックシートとの間の剥離を阻止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る複合容器の構成を示す模式図である。この複合容器は、トレイ形の容器本体10に蓋材20が接着されて構成される。この容器本体10は、紙ブランク材からなる外装容器1と、プラスチックシートからなる内装容器2とが接着性樹脂3を介して接着されている。なお、この複合容器は、図1に示したトレイ形に限らず、図2に示すカップ形又は図3に示す丼状形などのように、内装容器2を真空成形又は圧空成形可能な形状であればよい。
【0015】
ここで、外装容器1に用いられる紙ブランク材は、紙をはじめとする繊維構造物の総称である。紙の種類としては、100%バージンパルプからなるもの、100%再生故紙からなるもの、それらを任意の割合で混合したもの、NBKP材、LBKP材の使用率、木材パルプ以外のケナフ、バンブー等の植物繊維材料、またクレーコート処理された紙など、様々な種類の紙を用いることが可能である。
【0016】
ここでの紙ブランク材は、パルプ等からなる繊維構造物を全て包含し、いわゆる紙の種類に限定されるものではない。すなわち、紙ブランク材は、複合容器の形状や内容物の種類や重量により、紙ブランク材として使用可能なものを任意に使用すればよい。
【0017】
また、これらを加工原紙として用い、湿潤時の紙力増強剤や耐水化剤、はっ水剤を含浸加工するための加工紙として使用することが可能である。例えば紙ブランク材に、抄紙段階あるいは抄紙後の二次加工として、剛性、耐水性、耐熱水性を付与できる樹脂を含浸加工しても良い。
【0018】
紙ブランク材に含浸する樹脂は、乾燥強度および耐水性、湿潤強度を付与するものとして、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリルアミド、でんぷん等がある。
【0019】
また、湿潤時紙力増強剤としては、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、でんぷん、ポリアミドアミン、そのエピクロルヒドリン変性体、さらには各種ラテックスなどが用いられる。各種ラテックスは、例えば天然ゴムラテックス、SBR、NBR、ポリクロロプレン等の天然ゴムラテックス、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンもしくはこれらの共重合体の樹脂ラテックス等である。
【0020】
耐水性まで付与できる樹脂としては、シラン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、イソシアネート系樹脂などの熱硬化性樹脂の他に、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂なども、要求される耐熱水温度により選択使用することが可能である。
【0021】
含浸するイソシアネート樹脂としては、周知の各種のもの、例えばフェニレンジイソシアネート(PDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、4,4‘ジイソシアネートジフェニルメタン(MDI)、等の芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の芳香族脂肪族ジイソシアネート、水添TDI、水添XDI、水添MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂肪族、若しくは脂環状ジイソシアネート及びこれらの誘導体であるポリオール付加物、ビュレット体、3量体である3官能以上のポリイソシアネート、リジントリイソシアネート(LTI)等の3官能イソシアネートの他、イソシアネートを含む各種のオリゴマー、ポリマー等が使用可能である。この中で、この含浸紙を用いた複合容器を食品用途に使用する場合、XDI又はIPDIのいずれか又はそれらの混合体を用いることが好ましい。
【0022】
また、付加機能として、高いはっ水性などが要求される場合においても、必要な耐熱水性を損なわない限り、要求に応じて上記の樹脂材料を複合又は混合して使用することが可能である。
【0023】
また、紙ブランク材の片面又は両面に、樹脂層を有する用紙を使用することも可能であり、外装容器1となる紙ブランク材の、容器外側面にポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がラミネートされた構成のものが好ましく用いられる。
【0024】
さらに、外装容器内面側にもポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂のようなポリオレフィン系樹脂の他、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂やエチレン−ビニルアルコール共重合体のようなバリア性樹脂の単体や、これらの樹脂を組合せた複合フィルムなども使用可能である。
【0025】
すなわち、本発明は、複合容器の外装容器1の紙ブランク材及びその表面積層構成に限定されるものではない。
【0026】
一方、内装容器2に用いられるプラスチックシートは、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などポリオレフィン系樹脂や環状オレフィン樹脂の他、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂などのポリエステル系樹脂、そしてポリアクリロニトリル樹脂など成形が可能な樹脂であれば、任意の樹脂が使用可能となっている。
【0027】
プラスチックシートとしては、これらの樹脂と、ポリアミド樹脂やエチレン−ビニルアルコール共重合体のようなバリア性樹脂とを多層構造として使用することにより、複合容器に酸素バリア性、水蒸気バリア性や保香性を付与することもできる。
【0028】
すなわち、本発明は、内装容器2のプラスチックシートの材質及び構成に限定されるものではない。
【0029】
接着性樹脂3は、紙ブランク材とプラスチックシートとを接着可能な樹脂であればよい。
【0030】
蓋材20は、容器本体10と同様の多層構造でもよいが、ここでは、開封し易い観点から、前述したプラスチックシートと同様の樹脂からなる任意の厚さのプラスチックシートが用いられている。
【0031】
次に、以上のように構成された複合容器の製造方法を図4のフローチャートを用いて説明する。
始めに、紙ブランク材からなる外装容器1と、内装容器2に成形されるプラスチックシートとを準備する。ここで、外装容器1は、必要により、外側となる面に予め印刷層が形成されている。また、プラスチックシートは、予め片面に接着性樹脂3が塗布されている。
【0032】
いま、外装容器1が装着される金型を接着性樹脂3が活性化状態を維持できる温度に加温すると共に(ST1)、外装容器1をこの金型に装着する(ST2)。なお、本発明において、「活性化状態」とは、接着性樹脂が軟化して接着性を発現している状態をいう。金型の温度は、ここでは一例として100℃に加温する。この温度は、接着性樹脂3が活性化状態を維持できる温度であり、また、接着性樹脂3の融点未満の温度である。また、ステップST1及びST2は、同時並行した例を述べたが、いずれかを先に行なってもよい。
【0033】
次に、金型の加温中、接着性樹脂3を外側面に有するプラスチックシートをこの金型により真空成形又は圧空成形すると共に(ST3)、成形により得られた内装容器2と予め装着されている外装容器1とを接着性樹脂3を介して貼り合わせる(ST4)。また、ステップST3及びST4は、同じ金型により同時に行なう例を述べたが、ステップST3を別の金型で行ない、しかる後、ステップST4を行なってもよい。
【0034】
このとき、金型が加温中であるので、金型からの伝熱によって紙ブランク材も加温され、接着性樹脂3が活性化状態を維持したままで紙ブランク材とプラスチックシートとを接着する。
【0035】
これにより、接着性樹脂3による接着強度を向上させて容器本体10が製造される。以下、容器本体10に内容物を充填し(ST5)、蓋材20を接着すると(ST6)、複合容器が完成する。この複合容器は、内容物が液体食品の場合には、加熱殺菌処理が施された後、流通される。
【0036】
上述したように本実施形態によれば、金型の加温中に、内装容器2と外装容器1とを接着性樹脂3を介して貼り合わせることにより、接着性樹脂による接着強度を向上できる。従って、電子レンジ等で加熱した際にも、内装容器2と外装容器1との間の剥離を阻止することができる。
【0037】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0038】
本実施形態は、第1の実施形態の具体例であり、複合容器完成後に121℃30分のレトルト殺菌を行なうことを想定した例であって、具体的には、以下のような接着性樹脂3を用いている。
【0039】
すなわち、接着性樹脂3は、121℃以上、より具体的には121〜160℃の融点を有し、融点よりも低温の熱水中では剥離を生じない耐熱水性を有するものであり、例えばホットメルト型接着剤が使用可能となっている。
【0040】
ここで、ホットメルト型接着剤としては、反応性ホットメルト型接着剤を用いることがより好ましい。反応性ホットメルト型接着剤は、接着後に硬化反応が進行することにより、極めて耐熱性、耐水性に優れた効果を現すものである。従って、この反応性ホットメルト型接着剤を塗布、接着するときの温度が、121℃未満であっても、硬化反応が進行すると、121℃の熱でも軟化せず、耐水性も得られるため、耐熱水性を得ることができる。
【0041】
また、反応性ホットメルト型接着剤として、イソシアネート基の水分・湿気硬化反応の接着剤がさらに好ましく用いられる。この反応性ホットメルト型接着剤のイソシアネート基は、周知の各種のもの、例えばフェニレンジイソシアネート(PDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、4,4‘ジイソシアネートジフェニルメタン(MDI)、等の芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の芳香族脂肪族ジイソシアネート、水添TDI、水添XDI、水添MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂肪族、若しくは脂環状ジイソシアネート及びこれらの誘導体であるポリオール付加物等が使用可能である。
【0042】
さらに、反応性ホットメルト型接着剤としては、イソシアネート種が、キシリレンジイソシアネート、又はイソホロンジイソシアネートのいずれか、又はそれらの混合物からなるものが好ましい。さらにこの中で、この含浸紙を用いた複合容器を食品用途に使用する場合は、そのイソシアネート種は、XDI又はIPDIのいずれか又はそれらの混合体を用いることが好ましい。
【0043】
以上のような構成によれば、接着性樹脂3が121℃以上の融点と耐熱水性を有するので、第1の実施形態の効果に加え、複合容器をレトルト殺菌した際でも、紙ブランク材とプラスチックシートとの間の剥離を阻止することができる。
【0044】
また、この接着性樹脂3が活性化状態を維持できるように、具体的には金型は100℃以上の温度に加温するのが好ましい。さらに、接着性樹脂3の接着性を好適に発揮させる上から、接着性樹脂3の融点未満の温度に加温するのが好ましい。
【0045】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0046】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0047】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を詳細に説明する。
(実施例1:第1の実施形態に対応)
実施例1は、次の(i)〜(ii)のように作成した複合容器である。
【0048】
(i)100℃に加温した真空成形金型内に予め外装容器1となる紙容器を挿入する。
(ii)紙容器の面に接着性樹脂3を有するポリプロピレンを主体とするプラスチックシートを真空成形して紙容器と内装(プラスチック)容器2とを接着する。
【0049】
実施例1の複合容器は、接着時にも金型温度を100℃に温度調整してあるので、接着性樹脂3の活性化状態を維持でき、外装容器1と内装容器3とが充分に接着されていた。
【0050】
また、実施例1の複合容器は、内容物が充填された後、喫食時に電子レンジにより加熱調理しても、内装容器2が剥離することなく、利用できた。
【0051】
(比較例1)
比較例1は、実施例1に比べ、金型を温度調整せず、約25℃の金型温度にて外装容器1と内装容器2とを接着性樹脂3により接着した複合容器である。なお、金型温度以外の要素としての、真空成形機、真空成形金型、外装容器1、プラスチックシート及び接着性樹脂2は、全て実施例1と同じものを用いた。
【0052】
比較例1の複合容器は、接着性樹脂3が活性化状態を維持できず、外装容器1と内装容器2との接着が不十分となっており、剥離し易くなっていた。比較例1の複合容器は、内容物の充填の後、電子レンジで加熱調理すると、内装容器2に剥離が生じた。
【0053】
(実施例2:第2の実施形態に対応)
実施例2は、実施例1の金型温度を130℃とし、且つ接着性樹脂3を代えたものである。ここで、実施例2に用いた接着性樹脂3は、134℃の融点を有し、耐熱性に優れたものであり、具体的には、ポリプロピレン樹脂をマレイン酸グラフト変性した樹脂である。
【0054】
実施例2の複合容器は、接着時にも、金型温度を130℃に温度調整してあるので、接着性樹脂3の活性化状態を維持でき、外装容器1と内装容器3とが充分に接着されていた。
【0055】
また、実施例2の複合容器は、内容物が充填された後、121℃30分のレトルト殺菌処理を施し、さらに、喫食時に電子レンジにより加熱調理しても、内装容器2が剥離することなく、利用できた。
【0056】
(比較例2)
比較例2は、比較例1の金型温度を60℃としたものである。
比較例2の複合容器は、内容物の充填の後、121℃30分のレトルト殺菌調理が施された時に、内装容器2に剥離が生じた。また、比較例2の複合容器は、電子レンジにより加熱調理すると、さらに、内装容器2に剥離が生じた。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子レンジ等で加熱した際にも、外装容器と内装容器との間の剥離を阻止できる複合容器の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る複合容器の構成を示す模式図である。
【図2】同実施形態における変形構成を示す模式図である。
【図3】同実施形態における変形構成を示す模式図である。
【図4】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…外装容器、2…内装容器、3…接着性樹脂、10…容器本体、20…蓋材。

Claims (3)

  1. 紙ブランク材からなる外装容器とプラスチックシートからなる内装容器とを接着性樹脂を介して接着する複合容器の製造方法において、
    前記外装容器が装着される金型を前記接着性樹脂が活性化状態を維持できる温度に加温する工程と、
    前記外装容器を前記金型に装着する工程と、
    前記金型の加温中、前記接着性樹脂を外側面に有するプラスチックシートを前記金型により真空成形又は圧空成形すると共に、成形された内装容器と前記外装容器とを前記接着性樹脂を介して貼り合わせる工程と、
    を備えたことを特徴とする複合容器の製造方法。
  2. 前記接着性樹脂は、121℃以上の融点を有し、前記融点よりも低温の熱水中では剥離を生じない耐熱水性を有することを特徴とする請求項1記載の複合容器の製造方法。
  3. 紙ブランク材からなる外装容器とプラスチックシートからなる内装容器とを、121℃以上の融点を有する接着性樹脂を介して接着する複合容器の製造方法であって、
    前記外装容器が装着される金型を100℃以上の温度に加温する工程と、
    前記外装容器を前記金型に装着する工程と、
    前記金型の加温中、前記接着性樹脂を外側面に有するプラスチックシートを前記金型により真空成形又は圧空成形すると共に、成形された内装容器と前記外装容器とを前記接着性樹脂を介して貼り合わせる工程と、
    を備えたことを特徴とする複合容器の製造方法。
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