JP2004275604A - 車両用シート構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構造で、容易に、シートクッション下の荷物収容スペースへのアクセスができるようにした、車両用シート構造を提供することを目的とする。
【解決手段】シートクッション3下方に荷物を収容する収容部5を備えた車両用シート構造であって、シートクッション3の前端とシートフレーム4との間に介装され、シートクッション3前端を回動可能に支持するヒンジ機構6と、ヒンジ機構6を中心に、シートクッション3の後端を引き起こした開放位置方向へシートクッション3を付勢する付勢部材7と、付勢部材7に抗し、シートクッションを着座位置に固定するロック機構8,62と、ロック機構8,62によるシートクッション3の固定を解除する解除手段14,22,42,52とをそなえるように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】シートクッション3下方に荷物を収容する収容部5を備えた車両用シート構造であって、シートクッション3の前端とシートフレーム4との間に介装され、シートクッション3前端を回動可能に支持するヒンジ機構6と、ヒンジ機構6を中心に、シートクッション3の後端を引き起こした開放位置方向へシートクッション3を付勢する付勢部材7と、付勢部材7に抗し、シートクッションを着座位置に固定するロック機構8,62と、ロック機構8,62によるシートクッション3の固定を解除する解除手段14,22,42,52とをそなえるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッション下方の空間を物入れとして活用するようにした、車両用シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、限られた車内スペースを活用すべく、乗員席のシートクッション下方の空間を利用できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1の技術)。この技術について、以下、図8を用いて説明する。
従来のシート101は、シートバック103とシートクッション106とから主に構成されており、このシートクッション106が、クッションフレーム108の前端に設けられたヒンジ機構102によって回動支持されている。また、シートクッション106の後端には図示しないラッチ機構が設けられ、このラッチ機構により、通常は、シートクッション106上に乗員が着座できる位置でシートクッション106の後端がシートクッションフレーム108に対してロックされる。さらに、シートクッション106の下方には車両床面との間に空間107が設けられ、空間107には収容容器104が着脱可能に収容されるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3070810号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この収容容器104内へ物を出し入れしたり、収容容器104を着脱したりする場合、操作者は、ラッチ機構のストラップ105を引き上げることで、ラッチ機構のロックを解除し、さらにストラップ105を引き上げることでシートクッション106の後端を前上方へ引き上げるという一連の操作を行なう必要がある。
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術によれば、シートクッション内部の収納スペース107に荷物を収容する場合、操作者は、上述のようなストラップ105に対する操作を要求されることになるので利便性が低い。特に、シートクッション内部の収納スペースを利用しようとしている操作者は手荷物を持っている場合が多く、このような状況の操作者は、上述のようなストラップ105の操作を行なうため、手荷物を一旦どこかに置いた後にストラップ105に対する操作を行なわざるを得ないため、非常に不便であることが多い。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、簡素な構造で、容易に、シートクッション下の荷物収容スペースへのアクセスができるようにした、車両用シート構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる請求項1記載の車両用シート構造は、シートクッション下方に荷物を収容する収容部を備えた車両用シート構造であって、該シートクッションの前端とシートフレームとの間に介装され、該シートクッション前端を回動可能に支持するヒンジ機構と、該ヒンジ機構を中心に、該シートクッションの後端を引き起こした開放位置方向へ、該シートクッションを付勢する付勢部材と、該付勢部材に抗し、該シートクッションを着座位置に固定するロック機構と、該ロック機構によるシートクッションの固定を解除する解除手段とをそなえることを特徴としている。
【0008】
これにより、解除手段によってロック機構によるシートクッションの固定を解除するだけで、付勢部材による付勢力によってシートクッションを開放位置にすることが可能となる。
また、請求項2記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において、該解除手段が、解除信号を送信する信号送信部と、該解除信号を受信する信号受信部と、該ロック機構に接続され、該解除信号に基づいて該ロック機構による該シートクッションの固定を解除するアクチュエータとから構成されることを特徴としている。
【0009】
また、請求項3記載の車両用シート構造は、上記請求項2記載の構成において、該信号送信部が、キーレスエントリシステムのリモコンと一体に内蔵されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において、該解除手段が、該ロック機構と機械的に接続され、該ロック機構による固定を解除するプッシュボタン機構であることを特徴としている。
【0010】
また、請求項5記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において該解除手段が、該ロック機構と機械的に接続され、該ロック機構による固定を解除するレバー機構であることを特徴としている。
また、請求項6記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において該解除手段が、該ロック機構と機械的に接続され、操作者によって踏み込まれることによって該ロック機構による固定を解除する踏込みペダル機構であることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる車両用シート構造について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、シート1は、背もたれ(シートバック)2と座面(シートクッション)3,シートフレーム4,シートフレーム4内であってシートクッション3の下に形成された収容部(荷物収容スペース)5とから主に構成されている。
【0012】
このシートクッション3は、シートクッション3前端とシートフレーム4との間に介装されたヒンジ機構6によって回動可能に支持されており、このヒンジ機構6を回動中心に、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向が跳ね上げられると、収容部5へアクセスできるようになっている。なお、以後、シートクッション3の後端が前方へ跳ね上げられた位置を開放位置、一方、シートクッション3上に乗員が着座できる位置(図中符号3′参照)を着座位置という。
【0013】
また、ヒンジ機構6にはシートクッション3とシートフレーム4との間にはトーションスプリング(付勢部材)7が配設されており、シートクッション3を開放位置方向(図中矢印A方向)へ付勢するようになっている。
また、シートクッション3を着座位置にしたときに、この着座位置にシートクッション3を固定するロック機構8が付設されている。
【0014】
さらに、このシート1には、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除するロック解除システム(解除手段)14が設けられている。このロック解除システム14は、ワイヤ13によって上記のロック機構8と機械的に接続されたアクチュエータ9と、このアクチュエータ9と電気的に接続されたECU10と、このECU10と電気的に接続された信号受信部11と、この信号受信部11と無線(もしくは赤外線)により通信可能に接続される信号送信部15とによって構成されている。
【0015】
このうち、信号受信部11は、信号送信部15からの解除信号を受信し、ECU10へ伝達するものである。また、ECU10はアクチュエータ9のコントローラであって、信号受信部11によって解除信号が受信されると、アクチュエータ9に対して制御信号を出力するものである。また、アクチュエータ9は、ワイヤ13を引張るための電磁アクチュエータであって、ECU10によってその動作が制御されるようになっている。
【0016】
なお、上述のアクチュエータ9,ECU10,信号受信部11のそれぞれは、バッテリ(図示略)から供給される電力によって駆動するようになっている。
また、信号送信部15はキーレスエントリシステムのリモートコントローラ(リモコン)17と一体に内蔵されており、このリモコン17にはキーレスエントリシステムによるドアロック制御の際に用いられるドアロック制御ボタン17aと、シートクッション3を開放位置にする際に用いられるシート開放ボタン17bとが設けられている。
【0017】
このシート開放ボタン17bが押されると、リモコン17に内蔵された信号送信部15から、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する旨の指示信号である解除信号が発信されるようになっている。
そして、信号受信部11によって解除信号が受信されると、ECU10から制御信号がアクチュエータ9へ送信され、これに基づいてアクチュエータ9が作動してワイヤ13を引張るようになっている。そして、ワイヤ13がアクチュエータ9によって引張られると、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
【0018】
したがって、シートクッション3が着座位置にある場合に、操作者はリモコン17のシート開放ボタン17bを押下するだけで、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除され、トーションスプリング7による付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となるようになっている。
【0019】
本発明の一実施形態としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
操作者がシートクッション3下に形成された収容部5内に荷物を収容する場合や収容部5内に収められた荷物を取り出す場合、まず、操作者は、リモコン17のシート開放ボタン17bを押して、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する。
【0020】
すると、ヒンジ機構6にシートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、自動的にシートクッション3が着座位置から開放位置へと変化して、収容部5が開放され、操作者は荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることが可能となる。
つまり、図8に示して説明した従来のように、操作者は、シートクッション106を開放位置とするためにストラップ105を手で引き上げる操作を要さず、本実施形態にかかる本願発明においては、単にリモコン17のシート開放ボタン17bを押すだけで、簡単にシートクッション3下の収容部5へのアクセスを可能とし、収容部5を荷物収容スペースとして利用することができる。
【0021】
また、キーレスエントリシステムのリモコン17と一体に信号送信部15が設けられているので、操作者は、ドアロックを解除する際に用いたリモコン17をそのまま用いて、容易にシートクッション3を開放位置にすることができる。
特に、操作者が手荷物を持っているような場合であっても、ドアロック解除に用いたリモコン17のシート開放ボタン17bを押すだけでシートクッション3を開放位置にすることができるので、大変に利便性が高い。
【0022】
なお、開放位置にあるシートクッション3を着座位置に戻す場合、操作者は、付勢部材7の付勢力に抗してシートクッション3の後端を着座方向(図1中矢印Aと逆方向)へ加重すればよい。これにより、シートクッション3が着座位置となるとロック機構8のロック爪(図示略)が自然にロック溝(図示略)に嵌入し、シートクッション3が固定される。
【0023】
次に本発明の一実施形態の第1変形例について、図2および図3を用いて説明すると、図2はその構造を模式的に示す模式図、図3はその要部を模式的に示す側面図である。なお、本第1変形例において、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し一部その説明を省略する。また、本変形例の説明においては、上述の一実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
【0024】
図2に示すように、シート21は、シートバック2とシートクッション3と、シートフレーム4と、シートフレーム4内であってシートクッション3下に形成された収容部5とから主に構成され、基本的には、上述の実施形態にかかるシート1と同様に構成されている。また、ヒンジ機構6、ロック機構8も図1で示したシート1と同様に構成されている。
【0025】
しかし、本第1変形例においては、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する解除手段としてプッシュボタン機構22が設けられている点で、図1に示す上述の実施形態のものと異なる。
このプッシュボタン機構22について、図3を用いて説明すると、このプッシュボタン機構22は、ボタン23,リンク部材25,リターンスプリング27,滑車部材28,ワイヤ29によって主に構成され、これらの部材がシートバック2に内蔵されている。
【0026】
ここで、ボタン23は、操作者によって図中矢印Bで示す方向にプッシュ操作される部材であって、シートバック2側面の一般的な身長の操作者が操作しやすい高さ(例えば、地上高70cm程度)に設けられている。また、このボタン23は、操作方向(矢印B参照)に抗するようにリターンスプリング27によって付勢され、ボタン23が操作された後であっても、その付勢力によって自動的に復帰するようになっている。
【0027】
リンク部材25は、その一端(枢軸24)がボタン23と回動可能に接続され、他端(枢軸26)が図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30と回動可能に固設されるようになっている。また、このリンク部材25の中程にはワイヤ29が接続され、ボタン23がリンク部材25とワイヤ29とを介してロック機構8と接続されるようになっている。
【0028】
滑車部材28は、図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30に枢着され、ワイヤ29の先端29aの変位方向が、リンク部材25の変位方向(矢印C参照)と略一致するように、ワイヤ29をガイドするようになっている。
ワイヤ29は、図2に示すように、ワイヤスリーブ31内を通じて、プッシュボタン機構22からシートフレーム4内を経てシートクッション3前端のロック機構8に渡って敷設され、プッシュボタン機構22とロック機構8とを機械的に接続している。
【0029】
したがって、図3中矢印Bで示すようにボタン23が押されると、リンク部材25の一端24が矢印Cで示す方向に他端26を回動中心にして変位し、この変位にあわせて、ワイヤ29が矢印Dで示すように引っ張られ、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
そして、ロック機構8による固定が解除されると、図2に示すように、シートクッション3とシートフレーム4との間に設けられたトーションスプリング7による付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となるようになっている。
【0030】
したがって、操作者は、単にプッシュボタン機構22のボタン23を押すだけで、シートクッション3を開放位置として、収容部5へのアクセスを可能とし、これにより、操作者は収容部5に荷物を収容したり、収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
本発明の第1変形例としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
【0031】
まず、操作者がプッシュボタン機構22のボタン23を押して、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除すると、シートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、自動的にシートクッション3が着座位置から開放位置へ移行する。
これにより、操作者は容易に収容部5へアクセスすることが可能となり、荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることが可能となる。
【0032】
また、操作者が操作しやすい高さにプッシュボタン機構22のボタン23が配設されているので、高い利便性を確保することができる。
なお、シートクッション3を着座位置に戻す場合は、上述の実施形態と同様に、付勢部材7に抗してシートバック3を着座方向に加重すればよく、シートクッション3が着座位置となると、ロック機構8の作用により、シートクッション3が着座位置にロックされる。
【0033】
次に本発明の一実施形態の第2変形例について、図を用いて説明すると、図4はその構造を模式的に示す模式図、図5はその要部を模式的に示す側面図である。なお、本変形例において、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し一部その説明を省略する。また、本第2変形例の説明においても、上述の実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
【0034】
図4に示すように、シート41は、シートバック2とシートクッション3と、シートフレーム4と、シートフレーム4内であってシートクッション3下に形成された収容部5とから主に構成され、基本的には、上述の一実施形態にかかるシート1と同様の構成である。また、ヒンジ機構6、ロック機構8も図1で示したシート1と同様の構成になっている。
【0035】
しかし、本第2変形例においては、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する解除手段として、レバー機構42が設けられている点で、図1に示す一実施形態と異なる。
このレバー機構42は、図5に示すように、レバー43,滑車部材45,ワイヤ46によって主に構成され、シートバック2に内蔵されるようになっている。
【0036】
レバー43は、操作者によって図中矢印Eで示す方向に操作されるものであって、シートバック2の側面の一般的な身長の操作者が操作しやすい高さ(例えば、地上高70cm程度)に設けられている。また、このレバー43の一端44は図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30に枢着されるとともに、ロック機構8と接続されたワイヤ46が接続されている。さらに、レバー43は、操作方向(矢印E参照)に抗するようにリターンスプリング(図示略)が設けられ、このリターンスプリングの付勢力により、レバー43が操作された後であっても、その付勢力によって自動的に復帰するようになっている。
【0037】
滑車部材45は、図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30に枢着され、ワイヤ46の先端46aの変位方向(矢印G参照)が、レバー43の変位方向(矢印E参照)と略一致するように、ガイドするようになっている。
ワイヤ46は、図4に示すように、ワイヤスリーブ31内を通じて、ロック機構8からシートフレーム4内を経てシートバック2内のレバー機構42に渡って敷設され、レバー機構42とロック機構8とを機械的に接続するものである。
【0038】
つまり、図5中矢印Eで示すようにレバー43が操作されると、このレバー43が枢軸44を中心に回動し、レバー43に接続されたワイヤ46が矢印G方向へ引っ張られ、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
そして、ロック機構8による固定が解除されると、図4に示すように、シートクッション3とシートフレーム4との間に設けられたトーションスプリング7による付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となり、収容部5へのアクセスが可能となるように構成されている。
【0039】
このように、操作者は、レバー機構42のレバー43を操作するだけで、シートクッション3を開放位置とし、収容部5に荷物を収容したり、収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
本発明の第2変形例としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
【0040】
まず、操作者がレバー機構42のレバー43を操作すると、この操作がレバー43からワイヤ46を介してロック機構8へ伝達され、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除される。そして、シートクッション3の固定が解除されると、シートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、自動的にシートクッション3が着座位置から開放位置へ移行し、収容部5へアクセスすることが可能となる。
【0041】
これにより、操作者は、単にレバー43を操作するだけで、簡単にシートクッション3を開放位置とし、荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
また、操作者が操作しやすい高さにレバー機構42のレバー43が配設されているので、容易にシートクッション3を開放位置とすることができ、さらなる利便性の向上に寄与することができる。
【0042】
ところで、上述の実施形態、第1変形例および第2変形例においては、ロック機構8がヒンジ機構6に設けられている場合について説明したがこれに限定するものではない。
例えば、図6に示すように、ロック機構62を、第1係止部材63,第2係止部材64,リターンスプリング65,ワイヤ66から構成してもよい。
【0043】
第1係止部材63は、シートクッション3側方の後端近傍に下方へ向けて突設され、第2係止部材64と係合される部材であって、第2係止部材64と係合されることによって、シートクッション3を着座位置にしたときに、この着座位置にシートクッション3を固定する部材である。
第2係止部材64は、シートフレーム4に枢着され、第1係止部材63と係合する部材であって、枢軸64aを中心に揺動するようになっている。また、この第2係止部材64の一端64bにはリターンスプリング65が設けられており、このリターンスプリング65の付勢力によって、一端64bが押し下げられるとともに、第2係止部材64の他端64cが第1係止部材63方向(矢印L参照)へ付勢されるようになっている。
【0044】
また、この第2係止部材64の一端64bにはワイヤ66が接続され、また、このワイヤ66の他端は、図4や図5を用いて説明した第2変形例のレバー機構42に接続されている。
操作者が、このレバー機構42のレバー43を操作すると、図6に示すワイヤ66が図中矢印Mで示す方向に変位し、これに伴って第2係止部材64も図中鎖線で示すように変位し、シートクッション3の第1係止部材63が第2係止部材64から解放される。そして、ヒンジ機構6のシートフレーム4とシートクッション3との間に渡って設けられたトーションスプリング7の付勢力によって、シートクッション3は矢印Aで示す方向へ自動的に開放位置まで跳ね上がるようになっている。
【0045】
上述の構成により、トーションスプリング7による付勢力に抗してシートクッション3を着座位置に固定するロック機構62を、単純な構成で実現することが可能となる。
次に本発明の一実施形態の第3変形例について、その構造を模式的に示す模式図である図7を用いて説明する。なお、本第3変形例においても、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し一部その説明を省略する。また、本変形例の説明においても、上述の実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
【0046】
図7に示すように、シート51は、シートバック2とシートクッション3と、シートフレーム4と、シートフレーム4内であってシートクッション3下に形成された収容部5とから主に構成され、原則的には、上述の一実施形態にかかるシート1と同様に構成されている。また、ヒンジ機構6、ロック機構8も図1で示した実施形態のシート1と同様の構成になっている。
【0047】
しかし、本第3変形例においては、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する解除手段として、踏込みペダル機構52が設けられている点で、図1に示す実施形態のものと異なっている。
この踏込みペダル機構52は、開放ペダル53,リンク部材54によって構成され、シートフレーム4の側方に設けられている。
【0048】
ここで、開放ペダル53は、操作者によって図中矢印Hで示す方向に踏み込まれることで操作されるものであって、シートフレーム4の外側面の床面近傍に設けられている。また、この開放ペダル53はリンク部材54およびワイヤ55を介してロック機構8と接続されている。
リンク部材54は、図示しないブラケットによってシートフレーム4に枢着され、その一端に上述の開放ペダル53が接続されるとともに、その他端にワイヤ55が接続されるようになっている。また、このリンク部材54には図示しないリターンスプリングが設けられ、開放ペダル53が踏み込まれても、その後、リターンスプリングの付勢力によって開放ペダル53は自動的に復帰するようになっている。
【0049】
ワイヤ55は、ワイヤスリーブ31によって保護され、踏込みペダル機構52とロック機構8とを機械的に接続するものである。
図7中矢印Hで示すように、開放ペダル53が踏み込まれると、この開放ペダル53と接続されたリンク部材54がその枢軸54aを中心に回動し(図中矢印J参照)、リンク部材54に接続されたワイヤ55が矢印K方向へ引っ張られることによって、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
【0050】
そして、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されると、シートクッション3とシートフレーム4との間に設けられたトーションスプリング7の付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となるようになっている。
このように、操作者は、踏込みペダル機構52の開放ペダル53を踏み込むだけで、シートクッション3が自動的に開放位置となることで収容部5へのアクセスが可能となり、収容部5に荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
【0051】
特に、操作者が手荷物を持っているような場合であっても、足で開放ペダル53を踏み込むことでシートクッション3を開放位置にすることができるので、大変に利便性が高い。
本発明の第3変形例としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
【0052】
まず、操作者が踏込みペダル機構52の開放ペダル53を操作すると、この操作がワイヤ55を通じてロック機構8へ伝達されることで、シートクッション3の固定が解除され、シートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、シートクッション3が着座位置から開放位置へ移行する。
【0053】
つまり、操作者は、開放ペダル53を踏み込むだけで、簡単にシートクッション3を開放位置とし、荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
なお、本発明は上述した実施態様およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0054】
例えば、上述のボタン機構22やレバー機構23をシートバック3外側面に設ける場合について説明したが、これに限定するものではなく、例えば、シートバックの内側面や他の場所であってもよく、また複数そなえるように構成してもよい。これにより、操作者は、さまざまな方向からボタン23やレバー43を操作することが可能となり、利便性をさらに向上させることができる。
【0055】
また、付勢手段7にダンパ(図示せず)を併設することにより、シートクッション3が勢いよく開くことを防止するようにしてもよい。
また、踏込みペダル機構52の開放ペダル53をリクライニングレバーと兼用するように構成してもよい。この場合、開放ペダル53を引き上げるとシートバック2の角度調整が可能となり、一方、この開放ペダル53を押し下げるとシートクッション3が開放位置へ跳ね上げることが可能となる。これにより、部品点数を抑制し、コスト抑制に寄与することが可能となる。
【0056】
また、例えば、クーペタイプの車両などにおいては、前部座席を最前方までスライドさせて、後部座席へ乗り込むためのスペースを容易に確保するためのスライドペダルが設けられている場合が一般的であるが、このスライドペダルと、上述の踏込みペダル機構52の開放ペダル53とを兼用するようにしてもよい。この場合、開放ペダル53を深く踏み込むとスライドペダルとして機能し、一方、開放ペダル53を浅く踏むとシートクッション3の跳ね上げ用のペダルとして機能させるようにすればよい。
【0057】
これにより、部品点数を抑制し、コスト抑制に寄与することが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用シート構造によれば、簡素な構造で、容易に、シートクッション下の荷物収容スペースへのアクセスができる。
つまり、ロック機構によるシートクッションの固定を、解除手段によって解除すると、付勢部材の付勢力によってシートクッションが開放位置まで跳ね上がるので、操作者は、容易にシートクッション下方の収容部を利用することが可能となる。(請求項1)
また、操作者は解除手段を遠隔制御することができるので、シートクッションを容易に開放位置とし、シートクッション下方の収容部を簡単に利用することが可能となる。また、解除手段を遠隔制御できるので、解除手段の配置位置の制約を廃し、設計上の自由度を高くすることができる。(請求項2)
また、解除信号を送信する信号送信部をキーレスエントリシステムのリモコンと一体に内蔵することによって、操作者は、シートクッション下方の収容部にアクセスする為の新たなリモコンを持つ必要がなく、利便性が向上する。また、ドアロック解除をした後にシートクッション跳ね上げ動作を行なうという一連の動作流れの中で、同一のリモコンを用いて双方の動作を制御できるので、利用者にさらなる利便性を提供することが可能となるとともに、部品点数を少なくすることでコスト抑制にも寄与することも可能となる。(請求項3)
また、解除手段をプッシュボタン機構によって構成することで、操作者はボタンを押すだけでシートクッションを跳ね上げ、収納部を開放し、収納部の荷物の出し入れをすることが可能となり、利便性が大いに向上する。(請求項4)
また、解除手段をレバー機構によって構成することで、操作者はレバーを操作するだけでシートクッションを跳ね上げ、収納部を開放し、収納部の荷物の出し入れをすることが可能となり、利便性が大いに向上する。(請求項5)
また、解除手段を踏込みペダル機構によって構成することで、操作者は開放ペダルを踏み込むだけでシートクッションを跳ね上げて、収納部を開放し、収納部の荷物の出し入れをすることが可能となり、利便性が大いに向上する。(請求項6)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造の側面図である。
【図2】本発明の一実施形態の第1変形例に係る車両用シート構造を模式的に示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態の第1変形例に係る車両用シート構造のプッシュボタン構造を模式的に示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両用シート構造を模式的に示す側面図である。
【図5】本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両用シート構造のレバー構造を模式的に示す側面図である。
【図6】本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両用シート構造のロック機構の一例を模式的に示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態の第3変形例に係る車両用シート構造を模式的に示す側面図である。
【図8】従来のシートを示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
3 シートクッション
4 シートフレーム
5 収容部
6 ヒンジ機構
7 トーションスプリング(付勢部材)
8,62 ロック機構
9 アクチュエータ
11 信号受信部
14 ロック解除システム(解除手段)
15 信号送信部
17 リモートコントローラ(リモコン)
22 プッシュボタン機構(解除手段)
42 レバー機構(解除手段)
52 踏込みペダル機構(解除手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッション下方の空間を物入れとして活用するようにした、車両用シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、限られた車内スペースを活用すべく、乗員席のシートクッション下方の空間を利用できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1の技術)。この技術について、以下、図8を用いて説明する。
従来のシート101は、シートバック103とシートクッション106とから主に構成されており、このシートクッション106が、クッションフレーム108の前端に設けられたヒンジ機構102によって回動支持されている。また、シートクッション106の後端には図示しないラッチ機構が設けられ、このラッチ機構により、通常は、シートクッション106上に乗員が着座できる位置でシートクッション106の後端がシートクッションフレーム108に対してロックされる。さらに、シートクッション106の下方には車両床面との間に空間107が設けられ、空間107には収容容器104が着脱可能に収容されるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3070810号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この収容容器104内へ物を出し入れしたり、収容容器104を着脱したりする場合、操作者は、ラッチ機構のストラップ105を引き上げることで、ラッチ機構のロックを解除し、さらにストラップ105を引き上げることでシートクッション106の後端を前上方へ引き上げるという一連の操作を行なう必要がある。
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術によれば、シートクッション内部の収納スペース107に荷物を収容する場合、操作者は、上述のようなストラップ105に対する操作を要求されることになるので利便性が低い。特に、シートクッション内部の収納スペースを利用しようとしている操作者は手荷物を持っている場合が多く、このような状況の操作者は、上述のようなストラップ105の操作を行なうため、手荷物を一旦どこかに置いた後にストラップ105に対する操作を行なわざるを得ないため、非常に不便であることが多い。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、簡素な構造で、容易に、シートクッション下の荷物収容スペースへのアクセスができるようにした、車両用シート構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる請求項1記載の車両用シート構造は、シートクッション下方に荷物を収容する収容部を備えた車両用シート構造であって、該シートクッションの前端とシートフレームとの間に介装され、該シートクッション前端を回動可能に支持するヒンジ機構と、該ヒンジ機構を中心に、該シートクッションの後端を引き起こした開放位置方向へ、該シートクッションを付勢する付勢部材と、該付勢部材に抗し、該シートクッションを着座位置に固定するロック機構と、該ロック機構によるシートクッションの固定を解除する解除手段とをそなえることを特徴としている。
【0008】
これにより、解除手段によってロック機構によるシートクッションの固定を解除するだけで、付勢部材による付勢力によってシートクッションを開放位置にすることが可能となる。
また、請求項2記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において、該解除手段が、解除信号を送信する信号送信部と、該解除信号を受信する信号受信部と、該ロック機構に接続され、該解除信号に基づいて該ロック機構による該シートクッションの固定を解除するアクチュエータとから構成されることを特徴としている。
【0009】
また、請求項3記載の車両用シート構造は、上記請求項2記載の構成において、該信号送信部が、キーレスエントリシステムのリモコンと一体に内蔵されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において、該解除手段が、該ロック機構と機械的に接続され、該ロック機構による固定を解除するプッシュボタン機構であることを特徴としている。
【0010】
また、請求項5記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において該解除手段が、該ロック機構と機械的に接続され、該ロック機構による固定を解除するレバー機構であることを特徴としている。
また、請求項6記載の車両用シート構造は、上記請求項1記載の構成において該解除手段が、該ロック機構と機械的に接続され、操作者によって踏み込まれることによって該ロック機構による固定を解除する踏込みペダル機構であることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる車両用シート構造について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、シート1は、背もたれ(シートバック)2と座面(シートクッション)3,シートフレーム4,シートフレーム4内であってシートクッション3の下に形成された収容部(荷物収容スペース)5とから主に構成されている。
【0012】
このシートクッション3は、シートクッション3前端とシートフレーム4との間に介装されたヒンジ機構6によって回動可能に支持されており、このヒンジ機構6を回動中心に、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向が跳ね上げられると、収容部5へアクセスできるようになっている。なお、以後、シートクッション3の後端が前方へ跳ね上げられた位置を開放位置、一方、シートクッション3上に乗員が着座できる位置(図中符号3′参照)を着座位置という。
【0013】
また、ヒンジ機構6にはシートクッション3とシートフレーム4との間にはトーションスプリング(付勢部材)7が配設されており、シートクッション3を開放位置方向(図中矢印A方向)へ付勢するようになっている。
また、シートクッション3を着座位置にしたときに、この着座位置にシートクッション3を固定するロック機構8が付設されている。
【0014】
さらに、このシート1には、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除するロック解除システム(解除手段)14が設けられている。このロック解除システム14は、ワイヤ13によって上記のロック機構8と機械的に接続されたアクチュエータ9と、このアクチュエータ9と電気的に接続されたECU10と、このECU10と電気的に接続された信号受信部11と、この信号受信部11と無線(もしくは赤外線)により通信可能に接続される信号送信部15とによって構成されている。
【0015】
このうち、信号受信部11は、信号送信部15からの解除信号を受信し、ECU10へ伝達するものである。また、ECU10はアクチュエータ9のコントローラであって、信号受信部11によって解除信号が受信されると、アクチュエータ9に対して制御信号を出力するものである。また、アクチュエータ9は、ワイヤ13を引張るための電磁アクチュエータであって、ECU10によってその動作が制御されるようになっている。
【0016】
なお、上述のアクチュエータ9,ECU10,信号受信部11のそれぞれは、バッテリ(図示略)から供給される電力によって駆動するようになっている。
また、信号送信部15はキーレスエントリシステムのリモートコントローラ(リモコン)17と一体に内蔵されており、このリモコン17にはキーレスエントリシステムによるドアロック制御の際に用いられるドアロック制御ボタン17aと、シートクッション3を開放位置にする際に用いられるシート開放ボタン17bとが設けられている。
【0017】
このシート開放ボタン17bが押されると、リモコン17に内蔵された信号送信部15から、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する旨の指示信号である解除信号が発信されるようになっている。
そして、信号受信部11によって解除信号が受信されると、ECU10から制御信号がアクチュエータ9へ送信され、これに基づいてアクチュエータ9が作動してワイヤ13を引張るようになっている。そして、ワイヤ13がアクチュエータ9によって引張られると、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
【0018】
したがって、シートクッション3が着座位置にある場合に、操作者はリモコン17のシート開放ボタン17bを押下するだけで、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除され、トーションスプリング7による付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となるようになっている。
【0019】
本発明の一実施形態としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
操作者がシートクッション3下に形成された収容部5内に荷物を収容する場合や収容部5内に収められた荷物を取り出す場合、まず、操作者は、リモコン17のシート開放ボタン17bを押して、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する。
【0020】
すると、ヒンジ機構6にシートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、自動的にシートクッション3が着座位置から開放位置へと変化して、収容部5が開放され、操作者は荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることが可能となる。
つまり、図8に示して説明した従来のように、操作者は、シートクッション106を開放位置とするためにストラップ105を手で引き上げる操作を要さず、本実施形態にかかる本願発明においては、単にリモコン17のシート開放ボタン17bを押すだけで、簡単にシートクッション3下の収容部5へのアクセスを可能とし、収容部5を荷物収容スペースとして利用することができる。
【0021】
また、キーレスエントリシステムのリモコン17と一体に信号送信部15が設けられているので、操作者は、ドアロックを解除する際に用いたリモコン17をそのまま用いて、容易にシートクッション3を開放位置にすることができる。
特に、操作者が手荷物を持っているような場合であっても、ドアロック解除に用いたリモコン17のシート開放ボタン17bを押すだけでシートクッション3を開放位置にすることができるので、大変に利便性が高い。
【0022】
なお、開放位置にあるシートクッション3を着座位置に戻す場合、操作者は、付勢部材7の付勢力に抗してシートクッション3の後端を着座方向(図1中矢印Aと逆方向)へ加重すればよい。これにより、シートクッション3が着座位置となるとロック機構8のロック爪(図示略)が自然にロック溝(図示略)に嵌入し、シートクッション3が固定される。
【0023】
次に本発明の一実施形態の第1変形例について、図2および図3を用いて説明すると、図2はその構造を模式的に示す模式図、図3はその要部を模式的に示す側面図である。なお、本第1変形例において、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し一部その説明を省略する。また、本変形例の説明においては、上述の一実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
【0024】
図2に示すように、シート21は、シートバック2とシートクッション3と、シートフレーム4と、シートフレーム4内であってシートクッション3下に形成された収容部5とから主に構成され、基本的には、上述の実施形態にかかるシート1と同様に構成されている。また、ヒンジ機構6、ロック機構8も図1で示したシート1と同様に構成されている。
【0025】
しかし、本第1変形例においては、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する解除手段としてプッシュボタン機構22が設けられている点で、図1に示す上述の実施形態のものと異なる。
このプッシュボタン機構22について、図3を用いて説明すると、このプッシュボタン機構22は、ボタン23,リンク部材25,リターンスプリング27,滑車部材28,ワイヤ29によって主に構成され、これらの部材がシートバック2に内蔵されている。
【0026】
ここで、ボタン23は、操作者によって図中矢印Bで示す方向にプッシュ操作される部材であって、シートバック2側面の一般的な身長の操作者が操作しやすい高さ(例えば、地上高70cm程度)に設けられている。また、このボタン23は、操作方向(矢印B参照)に抗するようにリターンスプリング27によって付勢され、ボタン23が操作された後であっても、その付勢力によって自動的に復帰するようになっている。
【0027】
リンク部材25は、その一端(枢軸24)がボタン23と回動可能に接続され、他端(枢軸26)が図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30と回動可能に固設されるようになっている。また、このリンク部材25の中程にはワイヤ29が接続され、ボタン23がリンク部材25とワイヤ29とを介してロック機構8と接続されるようになっている。
【0028】
滑車部材28は、図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30に枢着され、ワイヤ29の先端29aの変位方向が、リンク部材25の変位方向(矢印C参照)と略一致するように、ワイヤ29をガイドするようになっている。
ワイヤ29は、図2に示すように、ワイヤスリーブ31内を通じて、プッシュボタン機構22からシートフレーム4内を経てシートクッション3前端のロック機構8に渡って敷設され、プッシュボタン機構22とロック機構8とを機械的に接続している。
【0029】
したがって、図3中矢印Bで示すようにボタン23が押されると、リンク部材25の一端24が矢印Cで示す方向に他端26を回動中心にして変位し、この変位にあわせて、ワイヤ29が矢印Dで示すように引っ張られ、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
そして、ロック機構8による固定が解除されると、図2に示すように、シートクッション3とシートフレーム4との間に設けられたトーションスプリング7による付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となるようになっている。
【0030】
したがって、操作者は、単にプッシュボタン機構22のボタン23を押すだけで、シートクッション3を開放位置として、収容部5へのアクセスを可能とし、これにより、操作者は収容部5に荷物を収容したり、収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
本発明の第1変形例としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
【0031】
まず、操作者がプッシュボタン機構22のボタン23を押して、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除すると、シートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、自動的にシートクッション3が着座位置から開放位置へ移行する。
これにより、操作者は容易に収容部5へアクセスすることが可能となり、荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることが可能となる。
【0032】
また、操作者が操作しやすい高さにプッシュボタン機構22のボタン23が配設されているので、高い利便性を確保することができる。
なお、シートクッション3を着座位置に戻す場合は、上述の実施形態と同様に、付勢部材7に抗してシートバック3を着座方向に加重すればよく、シートクッション3が着座位置となると、ロック機構8の作用により、シートクッション3が着座位置にロックされる。
【0033】
次に本発明の一実施形態の第2変形例について、図を用いて説明すると、図4はその構造を模式的に示す模式図、図5はその要部を模式的に示す側面図である。なお、本変形例において、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し一部その説明を省略する。また、本第2変形例の説明においても、上述の実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
【0034】
図4に示すように、シート41は、シートバック2とシートクッション3と、シートフレーム4と、シートフレーム4内であってシートクッション3下に形成された収容部5とから主に構成され、基本的には、上述の一実施形態にかかるシート1と同様の構成である。また、ヒンジ機構6、ロック機構8も図1で示したシート1と同様の構成になっている。
【0035】
しかし、本第2変形例においては、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する解除手段として、レバー機構42が設けられている点で、図1に示す一実施形態と異なる。
このレバー機構42は、図5に示すように、レバー43,滑車部材45,ワイヤ46によって主に構成され、シートバック2に内蔵されるようになっている。
【0036】
レバー43は、操作者によって図中矢印Eで示す方向に操作されるものであって、シートバック2の側面の一般的な身長の操作者が操作しやすい高さ(例えば、地上高70cm程度)に設けられている。また、このレバー43の一端44は図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30に枢着されるとともに、ロック機構8と接続されたワイヤ46が接続されている。さらに、レバー43は、操作方向(矢印E参照)に抗するようにリターンスプリング(図示略)が設けられ、このリターンスプリングの付勢力により、レバー43が操作された後であっても、その付勢力によって自動的に復帰するようになっている。
【0037】
滑車部材45は、図示しないブラケットを介してシートバックフレーム30に枢着され、ワイヤ46の先端46aの変位方向(矢印G参照)が、レバー43の変位方向(矢印E参照)と略一致するように、ガイドするようになっている。
ワイヤ46は、図4に示すように、ワイヤスリーブ31内を通じて、ロック機構8からシートフレーム4内を経てシートバック2内のレバー機構42に渡って敷設され、レバー機構42とロック機構8とを機械的に接続するものである。
【0038】
つまり、図5中矢印Eで示すようにレバー43が操作されると、このレバー43が枢軸44を中心に回動し、レバー43に接続されたワイヤ46が矢印G方向へ引っ張られ、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
そして、ロック機構8による固定が解除されると、図4に示すように、シートクッション3とシートフレーム4との間に設けられたトーションスプリング7による付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となり、収容部5へのアクセスが可能となるように構成されている。
【0039】
このように、操作者は、レバー機構42のレバー43を操作するだけで、シートクッション3を開放位置とし、収容部5に荷物を収容したり、収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
本発明の第2変形例としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
【0040】
まず、操作者がレバー機構42のレバー43を操作すると、この操作がレバー43からワイヤ46を介してロック機構8へ伝達され、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除される。そして、シートクッション3の固定が解除されると、シートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、自動的にシートクッション3が着座位置から開放位置へ移行し、収容部5へアクセスすることが可能となる。
【0041】
これにより、操作者は、単にレバー43を操作するだけで、簡単にシートクッション3を開放位置とし、荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
また、操作者が操作しやすい高さにレバー機構42のレバー43が配設されているので、容易にシートクッション3を開放位置とすることができ、さらなる利便性の向上に寄与することができる。
【0042】
ところで、上述の実施形態、第1変形例および第2変形例においては、ロック機構8がヒンジ機構6に設けられている場合について説明したがこれに限定するものではない。
例えば、図6に示すように、ロック機構62を、第1係止部材63,第2係止部材64,リターンスプリング65,ワイヤ66から構成してもよい。
【0043】
第1係止部材63は、シートクッション3側方の後端近傍に下方へ向けて突設され、第2係止部材64と係合される部材であって、第2係止部材64と係合されることによって、シートクッション3を着座位置にしたときに、この着座位置にシートクッション3を固定する部材である。
第2係止部材64は、シートフレーム4に枢着され、第1係止部材63と係合する部材であって、枢軸64aを中心に揺動するようになっている。また、この第2係止部材64の一端64bにはリターンスプリング65が設けられており、このリターンスプリング65の付勢力によって、一端64bが押し下げられるとともに、第2係止部材64の他端64cが第1係止部材63方向(矢印L参照)へ付勢されるようになっている。
【0044】
また、この第2係止部材64の一端64bにはワイヤ66が接続され、また、このワイヤ66の他端は、図4や図5を用いて説明した第2変形例のレバー機構42に接続されている。
操作者が、このレバー機構42のレバー43を操作すると、図6に示すワイヤ66が図中矢印Mで示す方向に変位し、これに伴って第2係止部材64も図中鎖線で示すように変位し、シートクッション3の第1係止部材63が第2係止部材64から解放される。そして、ヒンジ機構6のシートフレーム4とシートクッション3との間に渡って設けられたトーションスプリング7の付勢力によって、シートクッション3は矢印Aで示す方向へ自動的に開放位置まで跳ね上がるようになっている。
【0045】
上述の構成により、トーションスプリング7による付勢力に抗してシートクッション3を着座位置に固定するロック機構62を、単純な構成で実現することが可能となる。
次に本発明の一実施形態の第3変形例について、その構造を模式的に示す模式図である図7を用いて説明する。なお、本第3変形例においても、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し一部その説明を省略する。また、本変形例の説明においても、上述の実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
【0046】
図7に示すように、シート51は、シートバック2とシートクッション3と、シートフレーム4と、シートフレーム4内であってシートクッション3下に形成された収容部5とから主に構成され、原則的には、上述の一実施形態にかかるシート1と同様に構成されている。また、ヒンジ機構6、ロック機構8も図1で示した実施形態のシート1と同様の構成になっている。
【0047】
しかし、本第3変形例においては、ロック機構8によるシートクッション3の固定を解除する解除手段として、踏込みペダル機構52が設けられている点で、図1に示す実施形態のものと異なっている。
この踏込みペダル機構52は、開放ペダル53,リンク部材54によって構成され、シートフレーム4の側方に設けられている。
【0048】
ここで、開放ペダル53は、操作者によって図中矢印Hで示す方向に踏み込まれることで操作されるものであって、シートフレーム4の外側面の床面近傍に設けられている。また、この開放ペダル53はリンク部材54およびワイヤ55を介してロック機構8と接続されている。
リンク部材54は、図示しないブラケットによってシートフレーム4に枢着され、その一端に上述の開放ペダル53が接続されるとともに、その他端にワイヤ55が接続されるようになっている。また、このリンク部材54には図示しないリターンスプリングが設けられ、開放ペダル53が踏み込まれても、その後、リターンスプリングの付勢力によって開放ペダル53は自動的に復帰するようになっている。
【0049】
ワイヤ55は、ワイヤスリーブ31によって保護され、踏込みペダル機構52とロック機構8とを機械的に接続するものである。
図7中矢印Hで示すように、開放ペダル53が踏み込まれると、この開放ペダル53と接続されたリンク部材54がその枢軸54aを中心に回動し(図中矢印J参照)、リンク部材54に接続されたワイヤ55が矢印K方向へ引っ張られることによって、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されるようになっている。
【0050】
そして、ロック機構8によるシートクッション3の固定が解除されると、シートクッション3とシートフレーム4との間に設けられたトーションスプリング7の付勢力により、シートクッション3が図中矢印Aで示す方向に跳ね上がって開放位置となるようになっている。
このように、操作者は、踏込みペダル機構52の開放ペダル53を踏み込むだけで、シートクッション3が自動的に開放位置となることで収容部5へのアクセスが可能となり、収容部5に荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
【0051】
特に、操作者が手荷物を持っているような場合であっても、足で開放ペダル53を踏み込むことでシートクッション3を開放位置にすることができるので、大変に利便性が高い。
本発明の第3変形例としての車両用シート構造は上述のように構成されるので、以下のような作用・効果が得られる。
【0052】
まず、操作者が踏込みペダル機構52の開放ペダル53を操作すると、この操作がワイヤ55を通じてロック機構8へ伝達されることで、シートクッション3の固定が解除され、シートクッション3とシートフレーム4との間に渡って設けられた付勢部材7の付勢力により、シートクッション3が着座位置から開放位置へ移行する。
【0053】
つまり、操作者は、開放ペダル53を踏み込むだけで、簡単にシートクッション3を開放位置とし、荷物を収容部5内へ荷物を収容したり収容部5内の荷物を取り出したりすることができる。
なお、本発明は上述した実施態様およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0054】
例えば、上述のボタン機構22やレバー機構23をシートバック3外側面に設ける場合について説明したが、これに限定するものではなく、例えば、シートバックの内側面や他の場所であってもよく、また複数そなえるように構成してもよい。これにより、操作者は、さまざまな方向からボタン23やレバー43を操作することが可能となり、利便性をさらに向上させることができる。
【0055】
また、付勢手段7にダンパ(図示せず)を併設することにより、シートクッション3が勢いよく開くことを防止するようにしてもよい。
また、踏込みペダル機構52の開放ペダル53をリクライニングレバーと兼用するように構成してもよい。この場合、開放ペダル53を引き上げるとシートバック2の角度調整が可能となり、一方、この開放ペダル53を押し下げるとシートクッション3が開放位置へ跳ね上げることが可能となる。これにより、部品点数を抑制し、コスト抑制に寄与することが可能となる。
【0056】
また、例えば、クーペタイプの車両などにおいては、前部座席を最前方までスライドさせて、後部座席へ乗り込むためのスペースを容易に確保するためのスライドペダルが設けられている場合が一般的であるが、このスライドペダルと、上述の踏込みペダル機構52の開放ペダル53とを兼用するようにしてもよい。この場合、開放ペダル53を深く踏み込むとスライドペダルとして機能し、一方、開放ペダル53を浅く踏むとシートクッション3の跳ね上げ用のペダルとして機能させるようにすればよい。
【0057】
これにより、部品点数を抑制し、コスト抑制に寄与することが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用シート構造によれば、簡素な構造で、容易に、シートクッション下の荷物収容スペースへのアクセスができる。
つまり、ロック機構によるシートクッションの固定を、解除手段によって解除すると、付勢部材の付勢力によってシートクッションが開放位置まで跳ね上がるので、操作者は、容易にシートクッション下方の収容部を利用することが可能となる。(請求項1)
また、操作者は解除手段を遠隔制御することができるので、シートクッションを容易に開放位置とし、シートクッション下方の収容部を簡単に利用することが可能となる。また、解除手段を遠隔制御できるので、解除手段の配置位置の制約を廃し、設計上の自由度を高くすることができる。(請求項2)
また、解除信号を送信する信号送信部をキーレスエントリシステムのリモコンと一体に内蔵することによって、操作者は、シートクッション下方の収容部にアクセスする為の新たなリモコンを持つ必要がなく、利便性が向上する。また、ドアロック解除をした後にシートクッション跳ね上げ動作を行なうという一連の動作流れの中で、同一のリモコンを用いて双方の動作を制御できるので、利用者にさらなる利便性を提供することが可能となるとともに、部品点数を少なくすることでコスト抑制にも寄与することも可能となる。(請求項3)
また、解除手段をプッシュボタン機構によって構成することで、操作者はボタンを押すだけでシートクッションを跳ね上げ、収納部を開放し、収納部の荷物の出し入れをすることが可能となり、利便性が大いに向上する。(請求項4)
また、解除手段をレバー機構によって構成することで、操作者はレバーを操作するだけでシートクッションを跳ね上げ、収納部を開放し、収納部の荷物の出し入れをすることが可能となり、利便性が大いに向上する。(請求項5)
また、解除手段を踏込みペダル機構によって構成することで、操作者は開放ペダルを踏み込むだけでシートクッションを跳ね上げて、収納部を開放し、収納部の荷物の出し入れをすることが可能となり、利便性が大いに向上する。(請求項6)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用シート構造の側面図である。
【図2】本発明の一実施形態の第1変形例に係る車両用シート構造を模式的に示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態の第1変形例に係る車両用シート構造のプッシュボタン構造を模式的に示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両用シート構造を模式的に示す側面図である。
【図5】本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両用シート構造のレバー構造を模式的に示す側面図である。
【図6】本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両用シート構造のロック機構の一例を模式的に示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態の第3変形例に係る車両用シート構造を模式的に示す側面図である。
【図8】従来のシートを示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
3 シートクッション
4 シートフレーム
5 収容部
6 ヒンジ機構
7 トーションスプリング(付勢部材)
8,62 ロック機構
9 アクチュエータ
11 信号受信部
14 ロック解除システム(解除手段)
15 信号送信部
17 リモートコントローラ(リモコン)
22 プッシュボタン機構(解除手段)
42 レバー機構(解除手段)
52 踏込みペダル機構(解除手段)
Claims (6)
- シートクッション下方に荷物を収容する収容部を備えた車両用シート構造であって、
該シートクッションの前端とシートフレームとの間に介装され、該シートクッション前端を回動可能に支持するヒンジ機構と、
該ヒンジ機構を中心に、該シートクッションの後端を引き起こした開放位置方向へ該シートクッションを付勢する付勢部材と、
該付勢部材に抗し、該シートクッションを着座位置に固定するロック機構と、
該ロック機構によるシートクッションの固定を解除する解除手段とをそなえることを特徴とする、車両用シート構造。 - 該解除手段が、
解除信号を送信する信号送信部と、
該解除信号を受信する信号受信部と、
該ロック機構に接続され、該解除信号に基づいて該ロック機構による該シートクッションの固定を解除するアクチュエータとから構成されることを特徴とする、請求項1記載の車両用シート構造。 - 該信号送信部が、キーレスエントリシステムのリモコンと一体に内蔵されていることを特徴とする、請求項2記載の車両用シート構造。
- 該解除手段が、
該ロック機構と機械的に接続され、該ロック機構による固定を解除するプッシュボタン機構であることを特徴とする、請求項1記載の車両用シート構造。 - 該解除手段が、
該ロック機構と機械的に接続され、該ロック機構による固定を解除するレバー機構であることを特徴とする、請求項1記載の車両用シート構造。 - 該解除手段が、
該ロック機構と機械的に接続され、操作者によって踏み込まれることによって該ロック機構による固定を解除する踏込みペダル機構であることを特徴とする、請求項1記載の車両用シート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074123A JP2004275604A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 車両用シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003074123A JP2004275604A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 車両用シート構造 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8085238B2 (en) | 2005-10-18 | 2011-12-27 | Sony Corporation | Backlight, display apparatus and light source controlling method |
JP7498424B2 (ja) | 2019-12-17 | 2024-06-12 | スズキ株式会社 | キーレスアンテナの取付構造 |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003074123A patent/JP2004275604A/ja active Pending
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