JP2004274844A - 保守計画立案支援方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力の流通設備に対する適切な保守タスクをコスト対効果を考慮して選定する。
【解決手段】保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部に適用される各保守タスクについて、当該保守タスクの有効性に関する情報を取得するステップと、保守タスクのいずれかが該当する保守タスクレベルのうち、有効性に関する情報が有効であることを示している保守タスクを含み且つ最も低い保守コストの保守タスクレベルを検出するステップと、地域毎の事故復旧パターン・データと顧客業種毎の停電被害度と地域毎の業種構成比とから、保守計画立案を行うべき機器についての停電影響度を算出するステップと、停電影響度に基づき系統重要度を判定するステップと、系統重要度が所定の基準以上と判定された機器に含まれる機能部のうち故障の影響が所定の基準以上の機能部について保守タスク又は保守タスクの周期の変更を提示するステップとを含む。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、電力の送配変電設備についての保守計画立案支援技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力の送配変電設備(流通設備)に対して、その機能維持のため運転監視、巡視、点検、さらには補修等の保全作業を実施している。従来、この保全作業の周期や内容などの保全計画は、機器のメーカ推奨やトラブル経験などによる技術的判断に基づいて故障低減を目標に決定しており、さらに、設備毎に同一基準を適用した一律一斉の時間計画保全が中心である。
【0003】
また、膨大な数の機器や部品から構成される装置に対する点検や検査などの保全方式の体系的な意思決定手法については航空機器におけるRCM(Reliability Centered Maintenance)があり、これを流通設備に適用する方法については、CIGRE WG13.08 Final Report: ”LIFE MANAGEMENT OF CIRCUIT−BREAKERS”, Aug. 2000(非特許文献1)に論じられている。このレポートでは海外における電力流通分野におけるRCMの解析アプローチを示している。具体的には、系統方式と機器方式に分類し、それぞれ次のように説明されている。系統方式とは電力系統の主要機能に対する各機器の重要度(機器事故時の系統への影響度合い等)を評価し、保守タスクを選定する方式である。一方、機器方式とは遮断器など機器の主要機能に対する各故障モードの重要度を評価し、保守タスクを選定する方式である。通常RCMの解析は、次の7段階に分けられる。(1)システムの選択、(2)システムの境界の定義、(3)システムの説明、(4)システムの機能と機能故障解析、(5)故障モード影響解析、(6)保守タスク決定論理ツリー解析、(7)保守作業の選択。上記文献により保全方式の選定は一応可能であるが、我が国における電力設備にそのまま適用することが適当ではない部分もある。
【0004】
また、RCMの適用事例としては、化学プラントへの適用例について、「RCMの基本的考え方を学ぶ」プラントエンジニア平成10年5月号から平成11年3月号(非特許文献2)において論じられている。
【0005】
さらに、小栗章敬及び大木功「電力流通設備保守計画へのRCM手法の適用」電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会資料(PE−01−65/PSE−01−59)(2001年10月4日)13頁から17頁(非特許文献3)では、系統方式と機器方式の組み合わせ方式について論じられている。しかし、当文献では適切な保守タスクを効率的に且つコスト対効果を考慮して選定することができず、さらに人間の関与をより多く求めるものであったため、保守計画を立案するのに多くの時間と手間が必要となっていた。
【0006】
また、特開平4−344967号公報には、発電プラントにおける保全の対象となる機器・部品について故障モードと故障影響度を評価し、この故障影響度と保全方式により保全優先度を決定し、機器保全管理の最適化の支援方法を開示している。しかし、流通設備についての供給信頼度への影響については考慮されておらず、また具体的にどの保守タスクを実施すべきか決定することはない。
【0007】
【非特許文献1】
CIGRE WG13.08 Final Report: ”LIFE MANAGEMENT OF CIRCUIT−BREAKERS”, Aug. 2000
【非特許文献2】
「RCMの基本的考え方を学ぶ」プラントエンジニア平成10年5月号から平成11年3月号
【非特許文献3】
小栗章敬及び大木功「電力流通設備保守計画へのRCM手法の適用」電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会資料(PE−01−65/PSE−01−59)(2001年10月4日)13頁から17頁
【特許文献1】
特開平4−344967号公報
【特許文献2】
特開昭63−208716公報
【特許文献3】
特開平2−208597号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上で述べた従来技術における問題を解決するものであって、電力の流通設備に対する適切な保守タスクをコスト対効果を考慮して選定するための新規な技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る保守計画立案支援方法は、保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部又は故障モードに適用される各保守タスクについて、当該保守タスクの有効性に関する情報を取得し、記憶装置に格納する取得ステップと、保守タスクのいずれかが該当する保守タスクレベルのうち、有効性に関する情報が有効であることを示している保守タスクを含み且つ最も低い保守コストの保守タスクレベルを検出する検出ステップと、検出された保守タスクレベル及び当該保守タスクレベルに属する保守タスクのデータを提示する提示ステップとを含む。
【0010】
保守タスクレベルが保守方式及びコストに基づきレベル分けされるので、このように保守タスク毎に有効性に関する情報を取得すれば、有効な保守タスクを含み且つ最も低い保守コストの保守タスクレベルを検出することができるようになる。なお、最も低い保守コストの保守タスクレベルから保守タスクの有効性に関する情報を判断すれば、より効率的に目的の保守タスクレベル及び保守タスクを検出することができるようになる。
【0011】
また、上で述べた取得ステップが、保守タスクに対応して少なくとも保守タスクレベルが設定されている保守タスクデータベースを参照して、保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部又は故障モードに適用される保守タスクを、保守タスクレベル毎に分類し、保守計画立案者に提示すると共に、各保守タスクについて有効性の有無について入力を促すステップを含むようにしてもよい。
【0012】
さらに、上で述べた取得ステップが、保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部又は故障モードに適用される保守タスク毎に、故障進展フローの中におけるカバー範囲を設定するステップをさらに含むようにしてもよい。各保守タスクの有効性を確認することができる。
【0013】
さらに、本発明において、保守計画立案を行うべき機器の各機能部について当該機能部の故障の影響度及び故障の頻度から重要度を判定する重要度判定ステップをさらに含み、重要度判定ステップにおいて重要と判定された機能部又は故障モードについて判断ステップ及び提示ステップを実行するようにしてもよい。
【0014】
また、上で述べた重要度判定ステップが、機能部の故障の影響度のレベル値と機能部の故障の頻度のレベル値とを用いて、重要を表す領域と非重要を表す領域との境界線が規定されたリスクマトリクスに従って、当該機能部又は故障モードの重要度を判定するステップを含むようにしてもよい。
【0015】
さらに、本発明において、機能部について故障進展フローの入力を促すステップと、入力された故障進展フローに基づいて上記機能部の故障の影響度を判定するステップとをさらに含むようにしてもよい。故障進展フローによれば大きな問題が生ずる状態に遷移する故障モードを特定できるため、機能部の故障の影響度を判定することができる。
【0016】
また、本発明において、重要度判定ステップにおいて非重要と判定された機能部又は故障モードについて、事後保全での対応可能性についての情報及び事後保全費用についての情報を取得し、記憶装置に格納するステップと、事後保全での対応可能性についての情報が対応可能を表している場合又は事後保全費用についての情報が予防保全費用より事後保全費用が低いことを表している場合には、当該機能部又は故障モードに対して事後保全を対応付けて、記憶装置に格納するステップとをさらに含むようにしてもよい。
【0017】
さらに、本発明において、事後保全での対応可能性についての情報が対応不可を表しており且つ事後保全費用についての情報が予防保全費用より事後保全費用が高いことを表している場合には、当該機能部又は故障モードについて判断ステップ及び提示ステップを実行するようにしてもよい。
【0018】
さらに、本発明において、提示ステップにおいて提示された、特定の機能についての保守タスクレベルが時間計画保全に該当する保守タスクレベルであった場合には、周期の延伸についての設定を促すステップをさらに含むようにしてもよい。
【0019】
また、本発明において、提示ステップにおいて提示された、特定の機能についての保守タスクレベル及び当該保守タスクレベルに属する保守タスクのデータに基づき決定された保守タスクを、保守計画立案を行うべき機器について集約することにより保守計画を生成し、記憶装置に格納するステップをさらに含むようにしてもよい。
【0020】
さらに、本発明において、地域毎の事故復旧パターン・データと顧客業種毎の停電被害度と地域毎の業種構成比とから、保守計画立案を行うべき機器についての停電影響度を算出し、記憶装置に格納するステップと、停電影響度に基づき系統重要度を判定するステップと、系統重要度が所定の基準以上と判定された機器に含まれる機能部のうち故障の影響が所定の基準以上の機能部又は故障モードについて保守タスク又は保守タスクの周期の変更を提示するステップとをさらに含むようにしてもよい。電力系統における重要度に基づき機器の情報から決定された保守タスクを変更するようにするものである。
【0021】
また、系統重要度が所定の基準以上と判定された機器に含まれる機能部のうち故障の影響が所定の基準以上の機能部又は故障モードについて保守タスク又は保守タスクの周期の変更を促すステップを実行するようにしても良い。
【0022】
また、本発明に係る分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することも可能であって、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。ネットワークを介してデジタル信号として配信される場合もある。また、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリに一時保管される。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係るシステム概要図を図1に示す。図1の例では、例えばLAN(Local Area Network)であるネットワーク1に、保守計画の立案者が操作し例えばパーソナルコンピュータである1又は複数の立案者端末3と、後に述べる各機器の故障に関する知見を入力する処理等を行うための、例えばパーソナルコンピュータである1又は複数の技術者端末7と、本実施の形態における主要な処理を実施する電力設備合理的保全計画立案支援システム5とが接続されている。
【0024】
電力設備合理的保全計画立案支援システム5は、解析対象機器特定部51と、機能故障解析部52と、故障モード影響解析部53と、保守解析部54と、故障モードLTA(Logic Tree Analysis)部55と、機器方式保守計画処理部56と、解析対象系統特定部57と、停電影響度算出部58と、系統重要度判定部59と、系統方式保守計画処理部60とを有しており、コンピュータの例えばメインメモリにワークメモリ領域61を確保する。また、電力設備合理的保全計画立案支援システム5は、設備情報データベース(DB)、保全履歴DB、保守タスクDB、機器の故障率DB、及び技術者知見DB等を含む設備DB65と、系統構成DB、電力潮流DB、系統事故復旧パターンDB、停電被害度DB、地域特性DB及び停電影響度DB等を含む系統DB64と、保守計画関連データ格納部63とを管理している。
【0025】
以下、図2の処理フローに従って、図3乃至図29を用いて、図1に示したシステムの処理内容及びDB又はデータ格納部に関しては格納されているデータ等について詳細に説明する。
【0026】
(1)解析対象機器の特定(図2:ステップS1)
電力設備合理的保全計画立案支援システム5の解析対象機器特定部51は、設備DB65の設備情報DBからデータを例えばワークメモリ領域61に読み出して解析対象機器のリストを生成し、立案者端末3に当該解析対象機器のリストのデータを送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システム5から解析対象機器のリストのデータを受信し、表示装置に表示する。計画立案者は、表示装置に表示されている解析対象機器のリストの中から、今回解析を行う機器を選択入力する。ここでは「ガス遮断機(GCB:Gas Circuit Breaker)」が選択されたものとする。立案者端末3は、解析対象機器についての選択入力を受け付け、選択された解析対象機器の識別データを電力設備合理的保全計画立案支援システム5に送信する。
【0027】
(2)機能故障解析(FFA:Function Failure Analysis)(図2:ステップS3)
電力設備合理的保全計画立案支援システム5の解析対象機器特定部51は、立案者端末3から受信した解析対象機器の識別データを受信し、例えばワークメモリ領域61に当該解析対象機器の識別データを格納する。そして、機能故障解析部52は、解析対象機器の識別データを用いて、設備DB65における機器の故障率DBを検索して当該解析対象機器についてのデータをワークメモリ領域61に抽出する。
【0028】
機器の故障率DBに登録されるデータの一例を図3に示す。図3の例は、ガス遮断機の一部分のデータ例を示しており、図3のテーブルには、機器名の列501と、機能部の列502と、構成部位の列503と、主要故障モードの列504と、故障実績の有無の列と故障件数の列と故障率の列とを含む故障実績の列505と、知見の有無の列と故障率レベルの列とを含む技術者知見の列506と、事後保全で対応できるか否かについてのデータを登録する列507と、事後保全費用についての列508とが設けられている。なお、これとは別に例えば過去6年間の稼動機器台数のデータについても保持している。故障実績は過去6年間の保全履歴を示すものであり、故障率は(過去6年間の故障件数)/(過去6年間の稼動機器台数)により計算される。図3に示したように本実施の形態では、実際の故障だけではなく、保全履歴DB、技術者知見DB、全国大の信頼性データ、類似の機器についての参考文献等により、技術者の知見として故障発生が考えられる部位と故障モードについてのデータが登録されるようになっている。従って、我が国のように機器の信頼性が高く事故実績が少ない場合であっても、故障発生が考えられる部位及び故障モードまで考慮に入れて保全計画を立案することができるようになる。なお、技術者の知見については、技術者が技術者端末7を操作して、各構成部位について知見を入力するようになっている。
【0029】
さらに、機能故障解析部52は、抽出された解析対象機器についてのデータ(特に機器名、機能部、構成部位、故障実績及び技術者知見のデータ)を用いて図4に示すような機器階層表を生成する。図3に示したように、解析対象機器(ガス遮断機)を、機能部(遮断部、充電部など)、構成部位(遮断部についての絶縁操作ロッド、支持絶縁筒、通電ロッド、バッファシリンダ、ノズル等。充電部についてのブッシング端子及びBCT。)に展開し、各部位について故障履歴が登録されているものは「履歴」、技術者による知見が登録されているものは「知見」というデータを機器階層表に登録する。
【0030】
そして、機能故障解析部52は、生成した機器階層表のデータを、立案者端末3に送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システム5から機器階層表のデータを受信し、表示装置に表示する。計画立案者は、図4に示すような機器階層表を見て、解析対象機器の機能及びその機能故障の実績及び可能性について確認する。
【0031】
なお、各部位について「履歴」や「知見」が登録されている場合には、故障可能性ありと判断され、次ステップの故障モード影響解析における解析対象部位として特定される。すなわち、解析対象部位の絞込みがなされたことになる。
【0032】
(3)故障モード影響解析(FMEA:Failure Modes and Effects Analysis)(図2:ステップS5)
計画立案者による指示に応じて、立案者端末3は電力設備合理的保全計画立案支援システム5に、故障モード影響解析への移行を要求する。電力設備合理的保全計画立案支援システム5の故障モード影響解析部53は、立案者端末3からの要求を受信すると、以下の処理を実施する。すなわち、故障の「履歴」や「知見」が登録されている部位を抽出する(図5:ステップS31)。次に、機器の故障率DBのデータを用いて、抽出された部位を含む機能毎に故障モードを分類し、分類結果を例えばワークメモリ領域61に格納する(ステップS33)。そして、各故障モードについて、該当する部位に対応して機器の故障率DBに登録されている故障率又は故障率レベルから図6に示す基準に基づき頻度レベルを特定し、例えばワークメモリ領域61に格納する(ステップS35)。図6に示す頻度の基準テーブルでは、故障が最も頻繁なEレベルから、故障の実績のないAレベルまで5段階に頻度レベルが分けられており、各頻度レベルにつき故障率の範囲が内容の列511に規定されている。図6の故障率の設定については、過去6年の実績値がCレベル(中)に該当するものとし、これを基準に設定してある。なお、技術者の知見に基づく故障レベルの場合には、レベルの列512のレベル名の下の括弧内に示された故障レベルで頻度レベルを決定するものとする。
【0033】
そして、故障モード影響解析部53は、例えば図7に示すような故障進展フローの入力画面のデータを生成し、立案者端末3に送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システム5から故障進展フローの入力画面のデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS37)。図7には、プラント名「変電所」、システム名「GCB」、サブシステム「遮断部」の故障モード影響解析のための故障進展フローを入力する画面例が示されている。機器名として「GCB」、機能部名として「遮断部」、構成部位リストとしてステップS31で抽出された「絶縁操作ロッド」「支持絶縁筒」「絶縁支え」「通電ロッド」、信頼性データとして「知見あり」の部位(「絶縁操作ロッド」「支持絶縁筒」「絶縁支え」「通電ロッド」)とその故障原因(「摩擦・疲労・腐食」)、頻度としてステップS35で特定された頻度レベルとが含まれる。計画立案者は、故障進展フローの入力部515に、図示しない入力ツール部に列挙されている部品などを用いて故障進展フローを入力する。フローの各段階は、進展の順番に従って接続線により接続される。接続線は例えば進展速度によって線の太さが規定される。図7に示された例では、「摩擦・疲労・腐食」から「固渋・かじり」へ移行し、「固渋・かじり」から「開閉速度低下」に移行し、「開閉速度低下」から「動作不良」に移行し、「動作不良」から「地絡」に移行し、「地絡」から「CB停止」に移行する。特に「動作不良」から「地絡」への移行速度は速いため、太線にて示されている。
【0034】
立案者端末3は、計画立案者による故障進展フローの入力を受け付け、故障進展フローのデータを電力設備合理的保全計画立案支援システム5に送信する。電力設備合理的保全計画立案支援システム5の故障モード影響解析部53は、故障進展フローのデータを受信し、例えば保守計画関連データ格納部63に格納する(ステップS39)。故障モード影響解析部53は、基準テーブルに従って、故障進展フローのデータから影響度を決定し、保守計画関連データ格納部63に格納する(ステップS41)。本実施の形態では、機器の故障進展に伴う影響度は、影響度が最も大きいレベル4から影響度が最も小さいレベル1まで4段階に影響度が分けられている。その評価基準は、電力系統への影響から顧客への影響まで系統一貫した評価とするため、供給信頼度低下への進展可能性を評価できるように設定されている。影響度についての基準テーブルの一例を図8に示す。図8の例では、各レベルの内容の列521と、レベル値の列522と、機能影響についてのキーワードの列523と、機器への影響についてのキーワードの列524とが設けられている。ここでは、故障モード影響解析部53が、ステップS39において登録された故障進展フローにおける故障進展状態の最終状態(左端の状態から接続線を辿っていった先の右端の状態)と、機能影響についてのキーワードの列523及び機器への影響についてのキーワードの列524に登録されたキーワードとを比較して、一致する最も高いレベルを影響度と判定し、例えばワークメモリ領域61に格納する。
【0035】
故障モード影響解析部53は、このように決定された頻度レベル及び影響度レベルから、各機能部の故障モードの重要性を判定し、保全計画関連データ格納部63に格納する(ステップS43)。この重要性の判定には図9のリスクマトリクスを用いる。図9の例では、頻度Aレベルを1とし、...頻度Eレベルを5とする場合に、頻度レベル×影響度レベルの値が8以上、及び影響度レベルは1であるが頻度レベルがEである場合には、予防保全(運転、巡視、外部診断、点検などを実施)が必要として「重要」と判定し、それ以外は事後保全(不具合を発見したら補修等を実施)で十分として「非重要」と判定するようなマトリクスとなっている。例えば、影響度レベルが4であり、頻度レベルがBである場合には、図9のリスクマトリクスから「重要」であると判断される。
【0036】
このように故障モードの重要性の判定が終了するとこの判定結果を示すべく、故障モード影響解析部53は、故障進展フロー、頻度レベル、影響度レベル及び重要性判定結果などを含む故障モード影響解析結果画面のデータを、立案者端末3に送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システムから故障モード影響解析結果画面のデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS45)。例えば、図10のような画面が表示される。図10は、図7の表示内容に、ステップS39で入力された故障進展フロー、ステップS41及びS43において決定された影響度及び重要性判定結果のデータが追加されている。計画立案者は、この画面表示により、各故障モードの重要性を確認することができる。なお、故障モードの重要性は、当該故障モードに関連する機能部の重要性をも示している。場合によっては、影響度レベル、頻度レベル、及び重要性の判定結果を、図10の画面において修正するようにしても良い。修正した場合には、立案者端末3から電力設備合理的保全計画立案支援システム5の故障モード影響解析部53に修正後のデータを送信し、保全計画関連データ格納部63に登録する。
【0037】
(4)保守解析(図2:ステップS7)
計画立案者による指示に応じて、立案者端末3は電力設備合理的保全計画立案支援システム5に、保守解析への移行を要求する。電力設備合理的保全計画立案支援システム5の保守解析部54は、立案者端末3からの要求を受信すると、以下の処理を実施する。すなわち、設備DB65の保守タスクDBに登録されている保守業務テーブル及び保守タスクレベル判定基準テーブルを用いて、保守タスクレベル階層表を生成する。
【0038】
図11に保守タスクDBに登録されている保守業務テーブルの一例を示す。図11の例では、インデックスの列531と、保守業務名の列532と、保守タスク名の列533と、インターバルの列534と、保守コストの列535と、コストレベルの列536と、保守作業時の対象機器の停止必要性の列537と、検出精度の列538と、保守レベルの列539と、保守タスクレベル名の列540と、適用される機能部の列と主要故障モードの列とを含む保守対象機能部1の列541と、適用される機能部の列などを含む保守対象機能部2の列542と、...と含む。このように各保守タスクは、保守レベル1の運転レベル、保守レベル2の巡視レベル、保守レベル3の外部診断レベル、保守レベル4の定期点検レベル、保守レベル5の定期交換レベルのいずれかに属する。また、各保守タスクには、適用される機能部(及び機器)も規定されている。なお、これらのデータについては、例えば技術者端末7から技術者による入力を受信し、登録するようにしても良い。
【0039】
また、図12に保守タスクDBに登録されている保守レベル判定基準テーブルの一例を示す。図12の例では、保全方式の行551と、レベルの行552と、保守コストの行と停止必要性の行と検出精度の行とを含む判定基準の行553とが設けられている。本実施の形態では、保全方式としては時間計画保全(TBM)と状態監視保全(CBM)とがある。そして、時間計画保全には、保守レベル5の定期交換レベルと保守レベル4の定期点検レベルとが含まれる。また、状態監視保全には、保守レベル3の外部診断レベルと、保守レベル2の巡視レベルと、保守レベル1の運転レベルとが含まれる。そして、図12の保守レベル判定基準テーブルには、各レベルについて保守コスト、停止必要性、及び検出精度が規定されている。
【0040】
保守解析部54は、保守業務テーブルと保守レベル判定基準テーブルとをワークメモリ領域61に読み出し、最初に保守業務テーブルを保守レベルにてソートし、列についても順番を整理している。この処理結果を図13に示す。図11に示した保守業務テーブルの例では、保守レベル1の運転レベルが1保守業務、保守レベル2の巡視レベルが2保守業務、保守レベル3の外部診断レベルが3保守業務、保守レベル4の定期点検レベルが4保守業務、保守レベル5の定期交換レベルが2保守業務、順番に列挙されている。
【0041】
そして保守解析部54は、機能部及び主要故障モード単位に集約し、さらに保守レベル判定基準テーブルを用いて保守タスクレベル階層表を生成し、当該保守タスクレベル階層表を含む画面のデータを、立案者端末3に送信する。さらに、保守解析部54は、保守計画関連データ格納部63から故障進展フローのデータを読み出し、故障進展フローと保守タスクとの関連付け確認入力画面のデータを生成し、同時に、別ウインドで又は画面切り替え可能な態様で、立案者端末3に送信する。
【0042】
図14に保守タスクレベル階層表の一例を示す。図14の例では、ガス遮断器についてのテーブルであり、主に保守レベル判定基準テーブルからのデータから構成される部分554と、保守業務テーブルから取得されたデータから構成される部分555とに分けられる。この部分555には、機能部毎に、主要故障モード、保守レベル5の定期交換レベルに属する保守タスク、保守レベル4の定期点検レベルに属する保守タスクと、保守レベル3の外部診断レベルに属する保守タスクと、保守レベル2の巡視レベルに属する保守タスクと、保守レベル1の運転レベルに属する保守タスクと、事後保全での対応可否についてのデータと、事後保全費用についてのデータが含まれるようになっている。この画面において保守計画立案者は、各機能部について特定された保守タスクの当該機能部への対応可能性への判定結果を入力する。従って、保守レベル5の定期交換レベルに属する保守タスクについての判定結果を入力するための列556と、保守レベル4の定期点検レベルに属する保守タスクについての判定結果を入力するための列557と、保守レベル3の外部診断レベルに属する保守タスクについての判定結果を入力するための列558と、保守レベル2の巡視レベルに属する保守タスクについての判定結果を入力するための列559と、保守レベル1の運転レベルに属する保守タスクについての判定結果を入力するための列560とが設けられている。また、各機能部について事後保全での対応可能性についてのデータ及び事後保全費用についてのデ−タ、又はそのいずれかを、計画立案者がこの画面において入力するようにしても良い。図14の例では、内部一般点検、開閉特性試験、開閉特性試験、モニタリング装置による遮断器動作時間測定については「有効(○)」と判定されている。また、巡視による外観目視については「やや有効(△)」と判定されている。なお、「無効」という判定には「×」と記される。
【0043】
図15に故障進展フローと保守タスクとの関連付け確認入力画面の一例を示す。図10等に示した故障進展フローに重ねて保守タスクのブロックを、図示しないツールボックスなどから入力することができるようになっている。この故障進展フローと保守タスクとの関連付け確認入力画面では、各保守タスクがどのような状態を発見することができるのか、そのカバー範囲はどの程度のなのか、また他の保守タスクとの重複などの関連とを確認するために入力を行う。図15の例では、外部目視巡視565は摩擦・疲労・腐食状態と固渋・かじり状態の一部とをカバーする。また、内部一般点検及び開閉特性試験566は摩擦・疲労・腐食状態と固渋・かじり状態とをカバーする。開閉特性試験567は固渋・かじり状態と開閉速度低下状態の一部とをカバーする。モニタリング測定568は固渋・かじり状態と開閉速度低下状態の一部とをカバーする。図15に示した故障進展フローと保守タスクとの関連付けを行えば、そのカバー範囲や効果を確認することができるため、図14に示した保守タスクレベル階層表における各保守タスクの対応可能性の判定結果入力を適切に行うことができるようになる。
【0044】
このような画面への入力データについては立案者端末3から電力設備合理的保全計画立案支援システム5の保守解析部54に送信される。保守解析部54は、立案者端末3から入力データを受信すると、保守計画関連データ格納部63に登録する。すなわち、保守計画関連データ格納部63は、故障進展フローと保守タスクとの関連付けデータと、各機能部に係る保守タスクの対応可能性の判定結果のデータとが登録される。
【0045】
(5)故障モード論理ツリー解析(図2:ステップS9)
保守計画関連データ格納部63に、各機能部の故障モードに係る保守タスクの対応可能性の判定結果のデータが登録されると、故障モードLTA部55が、故障モード論理ツリー解析処理を実施する。この処理の処理フローを図16に示す。なお、図16の処理フローは、特定の機能部の1の故障モードについての処理であり、複数の機能部及び複数の故障モードについては、図16の処理フローをその数だけ実行する。故障モードLTA部55は、保守計画関連データ格納部63からステップS5の処理結果のデータを読み出し、ステップS5において特定の機能部の故障モードについて重要と判定されたか又は非重要と判定されたか判断する(ステップS51)。もし、非重要と判定されていた場合には、非重要故障モードLTAとして、当該特定の機能部の故障モードが事後保全で対処可能か否かを例えば機器の故障率DB(図3)を参照して判断する(ステップS53)。事後保全で対処可能と登録されていれば、当該特定の機能部の故障モードに対応して事後保全の適用を登録する(ステップS57)。一方、事後保全で対処可能と登録されていなければ、保守業務テーブル(図11)及び機器の故障率DB(図3)を参照して、「事後保全費」>「予防保全費」の関係が成り立つか判断する(ステップS55)。事後保全費が予防保全費より高くなる場合には、予防保全を行った方がよいからである。「事後保全費」>「予防保全費」という関係が成り立つ場合には、重要故障モードLTAを適用すべくステップS59に移行する。一方、「事後保全費」≦「予防保全費」という関係が成り立つ場合には、ステップS57に移行する。
【0046】
一方、特定の機能部の故障モードが重要と判定されたとステップS51において判断された場合には、重要故障モードLTAとして、以下の処理を実施する。なお、ステップS55において「非重要」の故障モードについても保全費用の関係から「重要」と同様の取り扱いが必要という場合も同じである。重要故障モードLTAでは、保全費用を軽減させ、且つ処理を高速化するため、保守レベルの低いものから判断してゆく。すなわち、当該特定の機能部の故障モードに係る、保守レベル1(状態監視保全に含まれる)の運転レベルの保守タスクが、ステップS7(図2)において有効(「やや有効」を含む)と登録されたか判断する(ステップS59)。保守レベル1の運転レベルの保守タスクが有効と登録されている場合には、当該特定の機能部(又はその故障モード)に対応して当該保守タスクを選択し、特定の機能部(又はその故障モード)と当該保守タスクのデータとを保守計画関連データ格納部63に登録する(ステップS61)。また、ステップS7において「やや有効」と登録されたか判断する(ステップS63)。ステップS7において「やや有効」と登録されたと判断される場合には、ステップS65に移行する。ステップS7において単に「有効」と登録されたと判断された場合には、ステップS93に移行する。このように、保守レベルの低いものから判断し、「有効」と判定された保守タスクを特定した時点で処理を終了するため、特定の機能の故障モードについて最も保守コストが低い保守タスクを、高速に特定することができる。
【0047】
「運転レベル」の保守タスクは有効ではないと判定されているとステップS59において判断された場合や「運転レベル」の保守タスクは「やや有効」と判定されているとステップS63において判断された場合には、保守レベル2(状態監視保全に含まれる)の巡視レベルの保守タスクが、ステップS7において有効(「やや有効」を含む)と登録されたか判断する(ステップS65)。保守レベル2の巡視レベルの保守タスクが有効と登録されている場合には、当該特定の機能部(又はその故障モード)に対応して当該保守タスクを選択し、特定の機能部(又はその故障モード)と当該保守タスクのデータとを保守計画関連データ格納部63に登録する(ステップS67)。また、ステップS7において「やや有効」と登録されたか判断する(ステップS69)。ステップS7において「やや有効」と登録されたと判断される場合には、ステップS71に移行する。ステップS7において単に「有効」と登録されたと判断された場合には、ステップS93に移行する。
【0048】
「巡視レベル」の保守タスクは有効ではないと判定されているとステップS65において判断された場合や「巡視レベル」の保守タスクは「やや有効」と判定されているとステップS69において判断された場合には、保守レベル3(状態監視保全に含まれる)の外部診断レベルの保守タスクが、ステップS7において有効(「やや有効」を含む)と登録されたか判断する(ステップS71)。保守レベル3の外部診断レベルの保守タスクが有効と登録されている場合には、当該特定の機能部(又はその故障モード)に対応して当該保守タスクを選択し、特定の機能部(又はその故障モード)と当該保守タスクのデータとを保守計画関連データ格納部63に登録する(ステップS73)。また、ステップS7において「やや有効」と登録されたか判断する(ステップS75)。ステップS7において「やや有効」と登録されたと判断される場合には、ステップS77に移行する。ステップS7において単に「有効」と登録されたと判断された場合には、ステップS93に移行する。
【0049】
「外部診断レベル」の保守タスクは有効ではないと判定されているとステップS71において判断された場合や「外部診断レベル」の保守タスクは「やや有効」と判定されているとステップS75において判断された場合には、保守レベル4(時間計画保全に含まれる)の定期点検レベルの保守タスクが、ステップS7において有効(「やや有効」を含む)と登録されたか判断する(ステップS77)。保守レベル4の定期点検レベルの保守タスクが有効と登録されている場合には、当該特定の機能部(又はその故障モード)に対応して当該保守タスクを選択し、特定の機能部(又はその故障モード)と当該保守タスクのデータとを保守計画関連データ格納部63に登録する(ステップS79)。但し、定期点検レベルの保守タスクについては、そのインターバルをどのようにするかという問題がある。保守コストの面からすればインターバルは長い方が良い。従って、本実施の形態では、定期点検レベルの保守タスクについてのインターバルの延伸を推奨するよう、保守計画関連データ格納部63に設定登録する(ステップS81)。なお、現在のインターバルのデータを例えば保守業務テーブル(図11)から読み出し、現在のインターバルの3倍の長さを仮設定して登録するようにしても良い。そして、ステップS7において「やや有効」と登録されたか判断する(ステップS83)。ステップS7において「やや有効」と登録されたと判断される場合には、ステップS85に移行する。ステップS7において単に「有効」と登録されたと判断された場合には、ステップS93に移行する。
【0050】
「定期点検レベル」の保守タスクは有効ではないと判定されているとステップS71において判断された場合や「定期点検レベル」の保守タスクは「やや有効」と判定されているとステップS83において判断された場合には、保守レベル5(時間計画保全に含まれる)の定期交換レベルの保守タスクが、ステップS7において有効(「やや有効」を含む)と登録されたか判断する(ステップS85)。保守レベル5の定期交換レベルの保守タスクが有効と登録されている場合には、当該特定の機能部(又はその故障モード)に対応して当該保守タスクを選択し、特定の機能部(又はその故障モード)と当該保守タスクのデータとを保守計画関連データ格納部63に登録する(ステップS87)。但し、定期交換レベルの保守タスクについては、そのインターバルをどのようにするかという問題がある。保守コストの面からすればインターバルは長い方が良い。従って、本実施の形態では、定期点検レベルの保守タスクについてのインターバルの延伸を推奨するよう、保守計画関連データ格納部63に設定登録する(ステップS89)。なお、現在のインターバルのデータを例えば保守業務テーブル(図11)から読み出し、現在のインターバルの3倍の長さを仮設定して登録するようにしても良い。そして、ステップS93に移行する。
【0051】
なお、「定期交換レベル」の保守タスクは有効ではないと判定されているとステップS85において判断された場合には、当該特定の機能部の故障モードについては適切な保守タスクがないということになるので、当該特定の機能部を有する機器の設計変更を行う、異なる機器を使用するような設計変更を行う、又は改良を推奨することを、当該特定の機能部(又はその故障モード)と共に保守計画関連データ格納部63に登録する(ステップS91)。なお、ステップS7における判定の結果が問題がある場合もあるので、ステップS7の判定結果を確認することを勧める旨のメッセージを登録しておいてもよい。そしてステップS93に移行する。
【0052】
故障モードLTA部55は、上で述べた処理によって特定された特定の機能部の故障モードについて適用するのが適切な保守タスクを計画立案者に提示すべく、例えば図17に示すような画面のデータを生成し、立案者端末3に送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システム5から画面のデータを受信し、表示装置に表示する。図17の例では、機器名、機能部名、故障モード名が含まれ、保守レベル名の列571と、選択可能なタスク名の列572と、選択された保守タスク名の列と判定結果の列と周期検討のコメント入力欄の列と周期の設定入力欄の列とを含む有効なタスクを特定するための列573とが設けられたテーブルが含まれる。図17には示していないが、従前のインターバルのデータを示したり、インターバルの延伸を推奨するコメントを表示したり、計画立案者の入力を補助するようにしても良い。有効な保守タスクを特定するための列573の選択された保守タスク名の列においては、上で述べた処理において特定された「有効」なタスクが列挙され、その判定結果も示される。図17の例では、巡視レベルの外部目視巡視、外観診断レベルのモニタリング測定という保守タスクが選択されており、外部診断レベルより高レベルの保守タスクについては「省略」されている。計画立案者は、このような処理結果を見て、判定結果の妥当性及び周期の検討を行い、周期の検討結果につきコメントを登録する必要があれば周期検討のコメント入力欄に入力する。また、周期の列に実施すべき保守タスクについてのインターバルを入力する。
【0053】
立案者端末3は、計画立案者からの入力を受け付け、送信指示に応じて電力設備合理的保全計画立案支援システム5に送信する。電力設備合理的保全計画立案支援システム5の故障モードLTA部55は、立案者端末3から保守タスクの選択結果並びに周期検討コメント及び周期データを受信し、保守計画関連データ格納部63に登録する(ステップS93)。
【0054】
以上のような処理を繰り返すことにより、特定の機器について各機能部に適切な保守タスクが特定され、さらにインターバルの設定がなされるようになる。
【0055】
(6)機器方式による保全計画立案(図2:ステップS11)
ステップS1で特定された解析対象機器の全ての機能部についてステップS9までの処理が終了すると、保守計画関連データ格納部63には例えば図18に示すようなデータが登録されることになる。図18の例では、機器名の列581と、機能部の列582と、保守レベル値の列584と、保守タスクレベル名の列585と、保守タスク名の列586と、インターバルの列587と、インデックスの列588と、保守業務名の列589と、保守コストの列590と、保守コストの列590と、コストレベルの列591と、保守時の機器の停止の必要性のデータを登録するための列592と、検出精度を登録するための列593と、...とが設けられる。
【0056】
電力設備合理的保全計画立案支援システム5の機器方式保守計画処理部56は、保守計画関連データ格納部63に格納されているデータ(図18)を、例えばワークメモリ領域61に読み出し、特定の機器に係る保守タスクレベルでソートし、保守タスクを集約する。例えば、図19に示すようなデータを生成し、ワークメモリ領域61に格納する。図19の例では、保守タスクレベルの列594と、保守タスクの列595と、インターバルの列596とが設けられている。同じ保守タスクレベルにおいて複数の保守タスクの実施の可能性があるが、異なる機能部について同じ保守タスクがステップS9において選択されていれば、それらは集約される。インターバルについても例えば最も短いインターバルに集約される。そして機器方式保守計画処理部56は、図19に示したようなデータを基にして図20のような画面のデータを生成し、立案者端末3に送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システム5から画面のデータを受信し、表示装置に表示する。
【0057】
図20の例では、保守タスクの列601とインターバルの列602とが設けられており、保守タスクの列601には各保守タスクレベルにつき有効と判断された保守タスクが列挙されており、各保守タスクについてインターバルの列602にその保守タスクを実施すべきインターバルが示されている。計画立案者は、この保守タスクのリストと各保守タスクのインターバルについて、その妥当性を確認する。もし、妥当ではないと判断する場合には、本画面において修正入力を行う。インターバルを修正するようにしても良いし、保守タスクを追加又は変更して、そのインターバルを規定するようにしても良い。図20の例では示されていないが、例えば従前の保守計画で実施しているような保守タスクについては、今回選択されなかった場合でも図20の保守タスクのリストにおいて列挙するといった方法を採用しても良い。
【0058】
そして、計画立案者が登録を指示した場合には、機器方式保守計画処理部56は、入力されたデータ等を電力設備合理的保全計画立案支援システム5に送信する。電力設備合理的保全計画立案支援システム5の機器方式保守計画処理部56は、立案者端末3から受信したデータを、例えば図19に示したような形式で保守計画関連データ格納部63に登録する。
【0059】
このようにすれば、解析対象機器について費用対効果の高い保守タスクが選択され、機器方式の保守計画が生成されるようになる。
【0060】
(7)解析対象系統の特定(図2:ステップS13)
ステップS11で生成された機器方式の保守計画に従えば、同じ機器であれば全て同じ保守計画が適用されることになるが、同じ機器でもその電力系統における位置関係によって重要性は大きく異なる。従って、以下では電力系統における機器の系統重要性を評価して、適切な保守計画を生成するための処理を説明する。
【0061】
電力設備合理的保全計画立案支援システム5の解析対象系統特定部57は、系統DB64の系統構成DBからデータを例えばワークメモリ領域61に読み出し、解析対象電力系統のリストを生成し、立案者端末3に当該解析対象電力系統のリストのデータを送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システム5から解析対象電力系統のリストのデータを受信し、表示装置に表示する。計画立案者は、表示装置に表示されている解析対象電力系統のリストの中から、今回解析を行う電力系統を選択入力する。立案者端末3は、解析対象電力系統についての選択入力を受け付け、選択された解析対象電力系統の識別データを電力設備合理的保全計画立案支援システム5に送信する。
【0062】
(8)停電影響度算出(図2:ステップS15)
電力設備合理的保全計画立案支援システム5の解析対象系統特定部57は、ユーザ端末から受信した解析対象電力系統の識別データを受信し、例えばワークメモリ領域61に当該解析対象電力系統の識別データを格納する。そして、停電影響度算出部58は、選択された解析対象電力系統についてのデータを系統構成DBからワークメモリ領域61に読み出し、選択された解析対象電力系統に関連する変電所、送電線、事故点毎の、事故時における復旧パターンのデータを系統事故復旧パターンDBからワークメモリ領域61に読み出し、各業種についての停電被害度を停電被害度DBからワークメモリ領域61に読み出し、選択された解析対象電力系統に関連する地域の業種分布を地域特性DBからワークメモリ領域61に読み出す。
【0063】
図21に系統構成DBに格納されるデータを模式的に表した図を示す。図21の例では、上位変電所が第1の送電線(送電線a)を介して変電所Aと変電所Bに接続しており、さらに第2の送電線(送電線b)を介して変電所Cに接続している。このような模式図を示すことができるような系統構成のデータと、図22に示すような事故機器と事故点との関係を示すためのテーブルが系統構成DBには格納されている。図22の例では、変電所名の列611と、事故機器の列612と、事故点1の列613と、事故点2の列614とが設けられている。このテーブルは、変電所の事故機器と事故点との関係を規定するためのテーブルであり、以下で説明する事故機器の停電影響度は、当該事故機器に対応して規定されている事故点の停電影響度の合計にて算出される。例えば、変電所Aの受電用遮断器は、事故点1として送電線aと事故点2として変電所Aの変圧器一次側との影響を受け、変電所Aの受電用遮断器の停電影響度は、送電線aの停電影響と変電所Aの変圧器一次側の停電影響度との合計となる。
【0064】
図23に系統事故復旧パターンDBに格納されるデータを模式的に表した図を示す。図23の例では、事故点である変電所Aの変圧器1次側における停電量の時間変化、事故点である変電所Bの変圧器1次側における停電量の時間変化、事故点である変電所Cの変圧器1次側における停電量の時間変化、事故点である送電線aの1回線における停電量の時間変化、事故点である送電線bの1回線における停電量の時間変化が示されている。このようなグラフを描くことができるようなデータが系統事故復旧パターンDBに登録されている。なお、電力潮流DB及び系統構成DBから自動的に系統事故復旧パターンを生成するようなシミュレーション・プログラムを用意して、自動的に系統事故復旧パターンDBを構成するようにしても良い。
【0065】
図24に停電被害度DBに格納されるデータの一例を示す。図24に示したテーブルの例では、業種の列621と、停電時間1分の場合の停電被害度の列622と、停電時間1時間の場合の停電被害度の列623と、停電時間2時間の場合の停電被害度の列624とが設けられている。このように、業種毎に停電被害度の時間変化が規定される。なお、停電被害度については、停電コスト、電気料金、年間消費電力量、業種などの情報を基にして算出されるものである。
【0066】
図25に地域特性DBに格納されるデータの一例を示す。図25に示したテーブルの例では、業種の列631と、変電所Aにおける業種構成比の列632と、変電所Bにおける業種構成比の列633と、変電所Cにおける業種構成比の列634と、...とが設けられている。
【0067】
停電影響度算出部58は、上で述べたデータを用いて各事故点の停電影響度を算出し、例えばワークメモリ領域61に格納し、さらに停電影響度DBに登録する。事故点(例えば変電所Aの変圧器1次側)の停電影響度の計算は、系統事故復旧パターンDBに格納されている停電量(例えば最初の1時間の供給支障電力)×(業種aの停電被害度(例えば1時間の停電被害度)×事故点を含む変電所(ここでは変電所A)の業種aの構成比+業種bの停電被害度×事故点を含む変電所の業種bの構成比+業種cの停電被害度×事故点を含む変電所の業種cの構成比+...)で計算する。このような停電影響度を、変電所の変圧器1次側について計算した結果を例えば図26に示す。ここでは、変電所Aの変圧器1次側が事故点である場合には14ポイント、変電所Bの変圧器1次側が事故点である場合には48ポイント、変電所Cの変圧器1次側が事故点である場合には100ポイントとなる。同様に、送電線の1回線について計算した結果を例えば図27に示す。ここでは、送電線aの一回線が事故点である場合には20ポイント、送電線bの一回線が事故点である場合には10ポイントとなる。
【0068】
停電影響度算出部58は、図22に示した、事故機器と事故点との関係を示すためのテーブルに従って、事故機器の影響度を算出し、例えばワークメモリ領域61に格納し、停電影響度DBに登録する。上でも述べたように、変電所の受電用遮断器が事故機器である場合には、変電所の変圧器1次側の停電影響度+送電線の1回線の停電影響度で計算されることが分かる。従って、変電所Aの受電用遮断器が事故機器である場合には、変電所Aの変圧器1次側の停電影響度(14ポイント)と送電線aの1回線の停電影響度(20ポイント)から、34ポイントと計算される。また、変電所Bの受電用遮断器が事故機器である場合には、変電所Bの変圧器1次側の停電影響度(48ポイント)と送電線aの1回線の停電影響度(20ポイント)から、68ポイントと計算される。さらに、変電所Cの受電用遮断器が事故機器である場合には、変電所Cの変圧器1次側の停電影響度(100ポイント)と送電線bの1回線の停電影響度(10ポイント)から、110ポイントと計算される。このような計算結果は例えば図28に示すようにワークメモリ領域61上でまとめられ、停電影響度DBに登録される。
【0069】
(9)系統重要度判定(図2:ステップS17)
系統重要度判定部59は、停電影響度DBのデータをワークメモリ領域61に読み出し、各事故機器の停電影響度のポイント値に従って、例えば最重要、重要、通常といった複数レベルの系統重要度を決定し、保守計画関連データ格納部63に登録する。例えば図28の例であれば、50ポイント以下であれば通常、100ポイント以下であれば重要、100ポイントを超える場合には最重要といった形で系統重要度を決定する。但し、この判断基準については、全ての機器について同じということではなく、電力系統における機能、負荷の大きさ、地域実態を踏まえて設定する。
【0070】
(10)系統方式による保全計画立案(図2:ステップS19)
系統重要度が決定されると、系統方式保守計画処理部60は、解析対象機器について機器方式の保守計画のデータを保守計画関連データ格納部63からワークメモリ領域61に読み出して、ステップS17において判断された系統重要度及びステップS5で算出された影響度に従って、解析対象機器の保守計画を構成する。すなわち、解析対象機器についての故障モードのうち、電力信頼度低下への進展可能性ありと判断される故障モード(例えば、故障進展フローにおいて最終状態が「CB停止」や「CB開閉不能」となるもの)についての保守タスクを、系統重要度に応じてその保守タスクレベルを上げる又は保守タスクの周期を短くするといった設定を行う。なお、電力信頼度低下への進展可能性ありと判断される故障モードは、ステップS5で影響度レベルが高く設定される。
【0071】
本実施の形態では、系統重要度が最重要と判断された解析対象機器については、従前の保守タスクのままを適用し、系統重要度が重要と判断された解析対象機器については、ステップS5で高い影響度レベルが設定された故障モードに関連する保守タスクのうち最も高い保守タスクレベルに属する保守タスクの実施インターバルを、機器方式の保守計画(図20)におけるインターバルより短くする。
【0072】
図20に示すような保守計画が機器方式で決定されている場合には、図29のような保守計画が系統方式の保守計画として生成され、ワークメモリ領域61に格納される。図29の例では、重要度レベルIは系統重要度が最重要を表し、重要度レベルIIは系統重要度が重要を表し、重要度レベルIIIは系統重要度が通常を表す。重要度レベルIは、上で述べたように、従前の保守タスクが列挙されており、機器方式の保守計画には含まれていない定期点検レベルの外部一般点検及び特性試験が追加されている。一方、重要度レベルIIは、上で述べたように、重要度レベルIIIのうちステップS5で高い影響度レベルが設定された故障モードに関連する保守タスクのうち最も高い保守タスクレベルに属する保守タスク(主要機能の確認試験及び付帯機能の確認試験)の実施インターバルを、重要度レベルIIIのインターバルより短く設定する。機器方式の保守計画では、従前のインターバルに対して3倍の期間を設定したので、本実施の形態では従前のインターバルに対して2倍の期間を設定するものとする。従って重要度レベルIIIが18年、重要度レベルIIが12年、重要度レベルIが6年となる。
【0073】
(11)保守計画の出力・登録(図2:ステップS21)
系統方式保守計画処理部60は、ステップS19で生成された系統方式の保守計画を含む画面のデータを生成し、立案者端末3に送信する。立案者端末3は、電力設備合理的保全計画立案支援システム5から画面のデータを受信し、表示装置に表示する。例えば図29に示したようなデータが表示装置に表示される。計画立案者は、表示された系統方式の保守計画を見て、内容を確認する。この段階において、系統重要度等に従って、保守計画を修正することができる。
【0074】
立案者端末3は、計画立案者からの入力を受け付け、入力されたデータを計画立案者の指示に従って、電力設備合理的保全計画立案支援システム5に送信する。電力設備合理的保全計画立案支援システム5の系統方式保守計画処理部60は、立案者端末3から入力データを受信し、系統方式の保守計画の確定版データとして、保守計画関連データ格納部63に登録する。
【0075】
以上のような処理を実施することにより、電力系統や地域実態を踏まえ、機器の機能や重要度などを体系的に分析し、その分析結果に基づいた保守計画を決定することができるようになる。また、機器の劣化度合い、故障時の社会的影響、経済的影響などのリスクを定量化した上で、各機器の重要度などを判定しており、具体的妥当性のある保守計画を生成することができる。また、保守コストを抑えつつ効果的な保守を行うことができるようになる。さらに、故障進展フローや故障進展フローと保守タスクの関連付け、故障率、故障についての知見の集積など、データの管理体系化及び効率化並びにノウハウの継承にも有効である。
【0076】
なお、図1では、電力会社などの社内における保守計画の作成を念頭においたシステム構成を示したが、例えば電力設備合理的保全計画立案支援システム5を、ASP(Application Service Provider)サーバとしてインターネットに接続して、例えば一般の電気事業者又は特別高圧・高圧需要家に対して保守計画生成サービスを提供するように構成することも可能である。すなわち、顧客が、例えばインターネットに接続されている自己の端末から、設備DBの内容、系統DBの内容をASPサーバに送信し、ASPサーバにおいて上で述べた処理フローに従って、顧客からの入力や選択入力などに応じて、保守計画を生成し、顧客の端末に送信する。ASPサーバでは、顧客から受信したデータを、自己が有する設備のデータを用いて適切な結果を得るように補完して、処理を行うようにしても良い。また、顧客と事業者がメールなどの手段を用いて、より具体的なコンサルティングを行うようにしてもよい。
【0077】
上で述べた本発明の実施の形態は、一実施の形態に過ぎず、本発明はこれに限定されない。特に図1のシステム構成図における電力設備合理的保全計画立案支援システム5の機能ブロックは、必ずしもプログラム・モジュールに対応するものではない。さらに、1台のコンピュータにより電力設備合理的保全計画立案支援システム5を構成するのではなく、複数台のコンピュータにより構成するようにしても良い。また、ネットワーク構成も図1に示した例に限定されない。さらに、図1ではクライアント・サーバ方式の実施の形態を示しているが、電力設備合理的保全計画立案支援システム5の機能を全て立案者端末3に持たせて、処理を実施させることも可能である。
【0078】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、電力の流通設備に対する適切な保守タスクをコスト対効果を考慮して選定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るシステム概要図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る処理フローを示す図である。
【図3】機器の故障率DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】機器階層表の一例を示す図である。
【図5】故障モード影響解析の処理フローを示す図である。
【図6】頻度の基準テーブルの一例を示す図である。
【図7】故障進展フローの入力画面の一例を示す図である。
【図8】影響度の基準テーブルの一例を示す図である。
【図9】リスクマトリクスの一例を示す図である。
【図10】影響度及び重要度の判定結果を示すための画面例を示す図である。
【図11】保守タスクDBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図12】保守タスクレベル判定基準テーブルの一例を示す図である。
【図13】保守タスクDBに格納されたデータのソート結果を示す図である。
【図14】保守タスクレベル階層表の一例を示す図である。
【図15】故障進展フローと保守タスクの関連付けを行うための画面例を示す図である。
【図16】故障モードLTAの処理フローを示す図である。
【図17】故障モードLTAの結果表示画面例を示す図である。
【図18】故障モードLTAの処理結果を示す図である。
【図19】故障モードLTAの処理結果の集計結果を示す図である。
【図20】機器方式の保守計画の表示例を示す図である。
【図21】系統構成DBに格納されているデータを模式的に示す図である。
【図22】系統構成DBに格納されているデータの一例を示す図である。
【図23】系統事故復旧パターンDBに格納されているデータを模式的に示す図である。
【図24】停電被害度DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図25】地域特性DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図26】停電影響度DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図27】停電影響度DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図28】停電影響度DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図29】系統方式の保守計画の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 3 立案者端末
5 電力設備合理的保全計画立案支援システム
7 技術者端末
51 解析対象機器特定部 52 機能故障解析部
53 故障モード影響解析部 54 保守解析部
55 故障モードLTA部 56 機器方式保守計画処理部
57 解析対象系統特定部 58 停電影響度算出部
59 系統重要度判定部 60 系統方式保守計画処理部
61 ワークメモリ領域 63 保守計画関連データ格納部
64 系統DB 65 設備DB

Claims (14)

  1. 保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部又は故障モードに適用される各保守タスクについて、当該保守タスクの有効性に関する情報を取得し、記憶装置に格納する取得ステップと、
    前記保守タスクのいずれかが該当する保守タスクレベルのうち、前記有効性に関する情報が有効であることを示している保守タスクを含み且つ最も低い保守コストの保守タスクレベルを検出する検出ステップと、
    検出された前記保守タスクレベル及び当該保守タスクレベルに属する保守タスクのデータを提示する提示ステップと、
    を含む、コンピュータによる保守計画立案支援方法。
  2. 前記取得ステップが、
    前記保守タスクに対応して少なくとも保守タスクレベルが設定されている保守タスクデータベースを参照して、前記保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部又は故障モードに適用される保守タスクを、保守タスクレベル毎に分類し、保守計画立案者に提示すると共に、各保守タスクについて有効性の有無について入力を促すステップ、
    を含む請求項1記載の保守計画立案支援方法。
  3. 前記取得ステップが、
    前記保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部又は故障モードに適用される保守タスク毎に、故障進展フローの中におけるカバー範囲を設定するステップ
    をさらに含む請求項2記載の保守計画立案支援方法。
  4. 前記保守計画立案を行うべき機器の各機能部について当該機能部の故障の影響度及び故障の頻度から重要度を判定する重要度判定ステップ、
    をさらに含み、
    前記重要度判定ステップにおいて重要と判定された機能部又は故障モードについて前記判断ステップ及び提示ステップを実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の保守計画立案支援方法。
  5. 前記重要度判定ステップが、
    前記機能部の故障の影響度のレベル値と前記機能部の故障の頻度のレベル値とを用いて、重要を表す領域と非重要を表す領域との境界線が規定されたリスクマトリクスに従って、前記機能部又は故障モードの重要度を判定するステップ
    を含む請求項4記載の保守計画立案支援方法。
  6. 前記機能部について故障進展フローの入力を促すステップと、
    入力された前記故障進展フローに基づいて前記機能部の故障の影響度を判定するステップと、
    をさらに含む請求項4又は5記載の保守計画立案支援方法。
  7. 前記重要度判定ステップにおいて非重要と判定された機能部又は故障モードについて、事後保全での対応可能性についての情報及び事後保全費用についての情報を取得し、記憶装置に格納するステップと、
    前記事後保全での対応可能性についての情報が対応可能を表している場合又は前記事後保全費用についての情報が予防保全費用より前記事後保全費用が低いことを表している場合には、当該機能部又は故障モードに対して事後保全を対応付けて、記憶装置に格納するステップと、
    をさらに含む請求項4記載の保守計画立案支援方法。
  8. 前記事後保全での対応可能性についての情報が対応不可を表しており且つ前記事後保全費用についての情報が予防保全費用より前記事後保全費用が高いことを表している場合には、当該機能部又は故障モードについて前記判断ステップ及び提示ステップを実行する
    ことを特徴とする請求項4記載の保守計画立案支援方法。
  9. 前記提示ステップにおいて提示された、前記特定の機能についての前記保守タスクレベルが時間計画保全に該当する保守タスクレベルであった場合には、周期の延伸についての設定を促すステップ
    をさらに含む請求項1記載の保守計画立案支援方法。
  10. 前記提示ステップにおいて提示された、前記特定の機能についての前記保守タスクレベル及び当該保守タスクレベルに属する保守タスクのデータに基づき決定された保守タスクを、前記保守計画立案を行うべき機器について集約することにより保守計画を生成し、記憶装置に格納するステップ
    をさらに含む請求項1記載の保守計画立案支援方法。
  11. 地域毎の事故復旧パターン・データと顧客業種毎の停電被害度と地域毎の業種構成比とから、前記保守計画立案を行うべき機器についての停電影響度を算出し、記憶装置に格納するステップと、
    前記停電影響度に基づき系統重要度を判定するステップと、
    前記系統重要度が所定の基準以上と判定された前記機器に含まれる機能部のうち故障の影響が所定の基準以上の機能部又は故障モードについて保守タスク又は保守タスクの周期の変更を提示するステップと、
    をさらに含む請求項1乃至10のいずれか1つ記載の保守計画立案支援方法。
  12. 地域毎の事故復旧パターン・データと顧客業種毎の停電被害度と地域毎の業種構成比とから、前記保守計画立案を行うべき特定の機器についての停電影響度を算出し、記憶装置に格納するステップと、
    前記停電影響度に基づき系統重要度を判定するステップと、
    前記系統重要度が所定の基準以上と判定された前記機器に含まれる機能部のうち故障の影響が所定の基準以上の機能部又は故障モードについて保守タスク又は保守タスクの周期の変更を促すステップと、
    をさらに含む請求項1乃至10のいずれか1つ記載の保守計画立案支援方法。
  13. 請求項1乃至12記載の保守計画立案支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 保守計画立案を行うべき機器の特定の機能部又は故障モードに適用される各保守タスクについて、当該保守タスクの有効性に関する情報を取得し、記憶装置に格納する取得手段と、
    前記保守タスクのいずれかが該当する保守タスクレベルのうち、前記有効性に関する情報が有効であることを示している保守タスクを含み且つ最も低い保守コストの保守タスクレベルを検出する検出手段と、
    検出された前記保守タスクレベル及び当該保守タスクレベルに属する保守タスクのデータを提示する提示手段と、
    を有する保守計画立案支援装置。
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