JP2004273994A - コイル部品 - Google Patents

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隆洋 力武
Kazuo Takahashi
一雄 高橋
Masaru Yoshihara
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Abstract

【課題】コイル部品に流す電流の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えても、唸り音の大きさが大きくなることを抑制した低騒音形のコイル部品を提供することを目的としている。
【解決手段】磁心33と、磁心33の外周に配置した巻線34とを有したコイル部本体35と、コイル部本体35を収納した一面が開口36の容器37と、容器37に充填した絶縁性の充填樹脂38とを備え、充填樹脂38は、コイル部本体35の周りを覆う下層部の充填樹脂39と容器37の開口36を塞ぐ上層部の充填樹脂40との2層からなり、下層部の充填樹脂39は弾性を有した合成樹脂にしており、上層部の充填樹脂40は下層部の充填樹脂39より硬度が高い合成樹脂とした構成。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器に使用する低騒音型のコイル部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコイル部品について、図面を参照しながら説明する。
【0003】
図6は従来のコイル部品の断面図、図7は同コイル部品の図6におけるA−A線の断面図である。
【0004】
図6、図7において従来のコイル部品は、複数のカットコア1をギャップスペーサ2を介して突合せるとともに閉磁路を形成した磁心3と、磁心3の外周に配置した巻枠4と、巻枠4の外周に巻回した巻線5とを有したコイル部本体6と、このコイル部本体6を収納した一面が開口7の容器8とを備え、この容器8に絶縁性の充填樹脂9を充填してコイル部品を構成していた。
【0005】
この従来のコイル部品の使用例を図8の従来のコイル部品の使用例を示す回路図を参照しながら説明する。
【0006】
図8において、10はバッテリー等の直流電源、11はチョークコイル、12はスイッチング部、13は整流ダイオード、14は平滑コンデンサ、15はモーター等の負荷、16はスイッチング部12のスイッチング周波数を高い周波数と低い周波数に切替えて負荷に供給する電力を制御する制御部、21はノイズ対策用のコンデンサであり、直流電源の直流電圧を電圧変換して負荷に供給するチョッパー方式のDC/DCコンバータを構成している。
【0007】
そして、コイル部品はチョッパー方式のDC/DCコンバータのチョークコイル11として用いられ、コイル部品には制御部がスイッチング周波数を切替えることによって高い周波数と低い周波数の電流が流れる。
【0008】
通常、コイル部品に電流が流れると、磁心の磁歪振動によって唸り音が発生する。
【0009】
図9および図10は従来のコイル部品の唸り音−電流特性の特性曲線図である。
【0010】
図9、図10において横軸はコイル部品に流れる電流(A)であり、縦軸は唸り音(dB)である。
【0011】
図9の曲線17と曲線18は充填樹脂9にシリコンゴム等の弾性を有した合成樹脂を用いたコイル部品の特性を示している。
【0012】
そして、曲線17は5.0kHzの低い周波数の電流を流したときの特性曲線であり、曲線18は10.0kHzの高い周波数の電流を流したときの特性曲線である。
【0013】
図10の曲線19と曲線20は充填樹脂9にエポキシ樹脂等の硬度の高い合成樹脂を用いたコイル部品の特性を示している。
【0014】
そして、曲線19は5.0kHzの低い周波数の電流を流したときの特性曲線であり、曲線20は10.0khzの高い周波数の電流を流したときの特性曲線である。
【0015】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0016】
【特許文献1】
実開昭61−123525号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、スイッチング部12の周波数を高い周波数と低い周波数に切替えてコイル部品に電流を流すと、充填樹脂9に弾性を有した合成樹脂を用いた曲線17と曲線18では、高い周波数から低い周波数に切替えて電流を流すと唸り音が大きくなり、充填樹脂9に硬度の高い合成樹脂を用いた曲線19と曲線20では、低い周波数から高い周波数に切替えて電流を流すと唸り音が大きくなっていた。
【0018】
このように、負荷15に供給する電力を制御する等のためにスイッチング部12の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えてコイル部品に電流を流すと、唸り音の大きさが大きくなるといった問題点を有していた。
【0019】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、コイル部品に流す電流の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えても、唸り音の大きさが大きくなることを抑制した低騒音形のコイル部品を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
【0021】
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、充填樹脂は、コイル部本体の周りを覆う下層部の充填樹脂と容器の開口を塞ぐ上層部の充填樹脂との2層からなり、下層部の充填樹脂は弾性を有した合成樹脂にしており、上層部の充填樹脂は下層部の充填樹脂より硬度が高い合成樹脂とした構成である。
【0022】
上記構成により、下層部の充填樹脂は弾性を有した合成樹脂としているので、コイル部本体の磁心の磁歪振動が容器に伝わることを下層部の充填樹脂が減衰させて唸り音を小さくすることができ、上層部の充填樹脂を下層部の充填樹脂より硬度が高い合成樹脂としているので、下層部の充填樹脂の表面を硬度の高い上層部の樹脂が覆い下層部の充填樹脂の表面が振動することを抑制して唸り音をより小さくすることができる。
【0023】
このとき、特に、電流の振幅の周期の小さい高い周波数の振動を弾性を有した下層部の充填樹脂が減衰することができ、電流の振幅の周期が大きい低い周波数の振動を硬度の高い上層部の充填樹脂が振動を抑制することができ、これらの相乗効果として、コイル部品に流す電流の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えても唸り音の大きさが大きくなることを抑制することができる。
【0024】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、下層部の充填樹脂はシリコンゴム系またはウレタンゴム系の合成樹脂とした構成である。
【0025】
上記構成により、シリコンゴム系またはウレタンゴム系の合成樹脂は絶縁性が高いので、絶縁性のよいコイル部品を構成できる。
【0026】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、上層部の充填樹脂は下層部の充填樹脂より線膨張係数が小さい合成樹脂とした構成である。
【0027】
上記構成により、上層部の充填樹脂の温度変化に対する膨張収縮を小さくすることができ、上層部の充填樹脂が容器との界面で剥離したり、上層部の充填樹脂にクラックが発生することを抑制できる。
【0028】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、上層部の充填樹脂はエポキシ系の合成樹脂とした構成である。
【0029】
上記構成により、エポキシ系の合成樹脂は接着性が高いので、上層部の充填樹脂と容器との界面が剥離することを抑制することができる。
【0030】
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、容器は金属製の容器とした構成である。
【0031】
上記構成により、金属製の容器は熱伝導性がよいので、コイル部本体の発熱を放熱しやすくして、コイル部品の温度上昇を抑制できる。
【0032】
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、容器はアルミ製の容器とした構成である。
【0033】
上記構成により、アルミは熱伝導性がよく、また、軽量なので、コイル部本体の発熱を放熱しやすくでき、また、コイル部品を軽量化することができる。
【0034】
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、充填樹脂に対向する容器の内側側面に凹部を設けた構成である。
【0035】
上記構成により、充填樹脂が凹部の内部に充填され、充填樹脂と凹部とが係合するので、外部からの振動等による充填樹脂と容器とが剥離することを抑制できる。
【0036】
本発明の請求項8に記載の発明は、特に、容器の外側側面には、高さ方向および横方向へ延びた突条を容器と一体に設けた構成である。
【0037】
上記構成により、容器の側壁面を磁心の磁歪振動によって振動することを抑制することができ、より低騒音化を図ることができる。
【0038】
本発明の請求項9に記載の発明は、特に、磁心と巻線との間に棒状のスペーサを配置した構成である。
【0039】
上記構成により、磁心と巻線の間へ下層部の充填樹脂を的確に充填できるので、磁心の磁歪振動が巻線や容器に伝わることを抑制することができ、磁心と巻線とを的確に絶縁することができる。
【0040】
本発明の請求項10に記載の発明は、特に、コイル部本体を絶縁性のゴムシートを介して容器に載置した構成である。
【0041】
上記構成により、コイル部本体を容器に載置しても、コイル部本体と容器の間にゴムシートを介しているので、磁心の磁歪振動が容器に伝わることを抑制することができる。
【0042】
本発明の請求項11に記載の発明は、特に、巻線から上層部の充填樹脂の外部に引き出した引き出し線と、引き出し線と接続した端子と、引き出し線の周縁から容器の側方まで突出した絶縁性の端子板とを設け、端子板に端子を沿わせて固定した構成である。
【0043】
上記構成により、容器を金属製にした場合でも、容器と端子との絶縁を的確に行うことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態におけるコイル部品について図面を参照しながら説明する。
【0045】
図1は本発明の一実施の形態におけるコイル部品の斜視図、図2は同コイル部品の図1におけるB−B線の断面図、図3は同コイル部品の図1におけるC−C線の断面図、図4は同コイル部品の分解斜視図である。
【0046】
図1〜図4において、本発明の一実施の形態におけるコイル部品は、複数のカットコア31をギャップスペーサ32を介して突合せるとともに閉磁路を形成した磁心33と、平角導線をエッジワイズに巻回するとともに磁心33の外周に配置した巻線34とを有したコイル部本体35と、コイル部本体35を収納した一面が開口36の容器37と、容器37に充填した絶縁性の充填樹脂38とを備えている。
【0047】
そして、充填樹脂38は、コイル部本体35の周りを覆う下層部の充填樹脂39と容器37の開口36を塞ぐ上層部の充填樹脂40との2層からなり、下層部の充填樹脂39は弾性を有した合成樹脂にしており、上層部の充填樹脂40は下層部の充填樹脂39より硬度が高い合成樹脂としている。
【0048】
この弾性を有した下層部の充填樹脂39にはシリコン系の合成樹脂を用いている。
【0049】
そして、上層部の充填樹脂40は、下層部の充填樹脂39より硬度が高いことに加えて、下層部の充填樹脂39より線膨張係数が小さい合成樹脂を用いており、この上層部の充填樹脂40にはエポキシ系の合成樹脂を用いている。
【0050】
また、容器37はアルミを用いた金属製の容器37にしており、容器37の内側側面には、下層部の充填樹脂39に対向する位置に凹部41を設け、容器37の外側側面には、高さ方向および横方向へ延びた突条42を容器37と一体に設けている。
【0051】
そして、磁心33と巻線34との間には、棒状のスペーサ43を配置している。
【0052】
さらに、コイル部本体35は絶縁性のゴムシート44を介して容器に載置している。
【0053】
また、巻線34から上層部の充填樹脂40の外部に引き出した引き出し線45と、引き出し線45と接続した端子46と、引き出し線45の周縁から容器37の側方まで突出させた絶縁性の端子板47と、容器37に端子板47を固定するねじ穴48と、端子板47に容器37のねじ穴48と相対する位置に貫通孔49とを設けており、固定ねじ50を端子板47の貫通孔49に挿通させるとともに容器37のねじ穴48に螺合して端子板47を容器37に固定し、端子板47に端子46を沿うように固定してコイル部品を構成している。
【0054】
尚、端子46と端子板47の先端には外部の配線とのねじ止めを行う外部配線用固定孔51を設けている。
【0055】
上記のように構成したコイル部品について、以下、その動作を説明する。
【0056】
下層部の充填樹脂39は弾性を有した合成樹脂としているので、コイル部本体35の磁心33の磁歪振動が容器37に伝わることを下層部の充填樹脂39が減衰させて唸り音を小さくすることができ、上層部の充填樹脂40を下層部の充填樹脂39より硬度が高い合成樹脂としているので、下層部の充填樹脂39の表面を硬度の高い上層部の充填樹脂40が覆い下層部の充填樹脂39の表面が振動することを抑制して唸り音をより小さくすることができる。
【0057】
このとき特に、電流の振幅の周期の小さい高い周波数の振動を弾性を有した下層部の充填樹脂39が減衰することができ、電流の振幅の周期が大きい低い周波数の振動を硬度の高い上層部の充填樹脂40が振動を抑制することができ、これらの相乗効果として、コイル部品に流す電流の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えても唸り音の大きさが大きくなることを抑制することができる。
【0058】
また、下層部の充填樹脂39をシリコンゴム系の合成樹脂としたので、シリコンゴム系合成樹脂は絶縁性が高く絶縁性のよいコイル部品を構成できる。
【0059】
尚、この下層部の充填樹脂39はウレタンゴム系の合成樹脂を用いても良く、シリコンゴム系の樹脂と同様に絶縁性のよいコイル部品を構成できる。
【0060】
そして、上層部の充填樹脂40は下層部の充填樹脂39より線膨張係数が小さい合成樹脂としているので、上層部の充填樹脂40の温度に対する膨張収縮を小さくすることができ、上層部の充填樹脂40が容器37との界面で剥離したり、上層部の充填樹脂40にクラックが発生することを抑制して、唸り音が大きくなることを抑制することができ、信頼性を向上することができる。
【0061】
さらに、上層部の充填樹脂40はエポキシ系樹脂としているので、エポキシ系樹脂は接着性が高く、上層部の充填樹脂40と容器との界面が剥離することを抑制できる。
【0062】
また、容器37は金属製の容器としているので、金属製の容器37は熱伝導性がよく、コイル部本体35の発熱を放熱しやすくして、コイル部品の温度上昇を抑制できる。
【0063】
そして、容器37はアルミ製の容器としたので、アルミは熱伝導性がよく、また、軽量なので、コイル部本体35の発熱を放熱しやすくすることができ、また、コイル部品の軽量化を図ることができる。
【0064】
さらに、下層部の充填樹脂39と対向する容器の内側側面に凹部41を設けたので、下層部の充填樹脂39と凹部41とを係合させることができ、外部からの振動等による下層部の充填樹脂39と容器37とが剥離することを抑制できる。
【0065】
また、容器37の外側側面に高さ方向および横方向へ延びた突条42を容器37と一体に設けたので、容器37の側壁面を磁心33の磁歪振動によって振動することを抑制することができ、より低騒音化を図ることができる。
【0066】
そして、磁心33と巻線34との間の棒状のスペーサ43を配置したので、磁心33と巻線34との間に下層部の充填樹脂39を的確に充填でき、磁心33の磁歪振動が巻線34や容器37に伝わることを抑制することができ、また、磁心33と巻線34とを的確に絶縁することができる。
【0067】
さらに、コイル部本体35を絶縁性のゴムシート44を介して容器37に載置したので、コイル部本体35を容器37に載置しても、ゴムシート44が磁心33の磁歪振動を容器37へ伝わることを抑制することができる。
【0068】
また、巻線34から上層部の充填樹脂40の外部に引き出した引き出し線45と、引き出し線45と接続した端子46と、引き出し線45の周縁から容器37の側方まで突出した絶縁性の端子板47とを設け、端子板47に端子46を沿わせて固定したので、容器37を金属製にした場合でも、容器37と端子46との絶縁を的確に行うことができる。
【0069】
そして、容器37にブッシング(図示せず)等を設けて引き出し線45を引き出した場合に比べて、引き出し線45を上層部の充填樹脂の外部に引き出しているので、引き出し線45の周りに密着した下層部の充填樹脂39および上層部の充填樹脂40が、引き出し線45に伝わった磁心の磁歪振動を吸収して、より低騒音化を図ることができる。
【0070】
次に、上記のように構成されたコイル部品を図8に示したチョッパー方式のDC/DCコンバータに用いたときの唸り音−電流特性について、図5の本発明の一実施の形態のコイル部品の唸り音−電流特性曲線図を参照して説明する。
【0071】
図5において、横軸はコイル部品に流れる電流(A)であり、縦軸は唸り音(dB)である。
【0072】
曲線22は5.0kHzの低い周波数の電流を流したときの特性曲線であり、曲線23は10.0kHzの高い周波数の電流を流したときの特性曲線である。
【0073】
本発明の曲線22、23は従来のコイル部品の特性を示す曲線17、18、19および20に比べて、唸り音を小さくすることができ、コイル部品に流す電流の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えても唸り音が大きくなることはない。
【0074】
このように、本発明の一実施の形態のコイル部品は、充填樹脂38は、コイル部本体35の周りを覆う下層部の充填樹脂39と容器37の開口36を塞ぐ上層部の充填樹脂40との2層からなり、下層部の充填樹脂39は弾性を有した合成樹脂にしており、上層部の充填樹脂40は下層部の充填樹脂39より硬度が高い合成樹脂とした構成である。
【0075】
これにより、磁心33の磁歪振動による唸り音を小さくすることができ、コイル部品に流す電流の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えても、唸り音の大きさが大きくなることを抑制した低騒音形のコイル部品を構成することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、充填樹脂は、コイル部本体の周りを覆う下層部の充填樹脂と容器の開口を塞ぐ上層部の充填樹脂との2層からなり、下層部の充填樹脂は弾性を有した合成樹脂にしており、上層部の充填樹脂は下層部の充填樹脂より接着性が高い合成樹脂とした構成である。
【0077】
これにより、磁心の磁歪振動による唸り音を小さくすることができ、コイル部品に流す電流の周波数を低い周波数と高い周波数に切替えても、唸り音の大きさが大きくなることを抑制した低騒音形のコイル部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるコイル部品の斜視図
【図2】同コイル部品の図1におけるB−B線の断面図
【図3】同コイル部品の図1におけるC−C線の断面図
【図4】同コイル部品の分解斜視図
【図5】同コイル部品の唸り音−電流特性を示す特性曲線図
【図6】従来のコイル部品の断面図
【図7】同コイル部品の図6におけるA−A線の断面図
【図8】同コイル部品を用いた使用例を示す回路図
【図9】同コイル部品の唸り音−電流特性を示す特性曲線図
【図10】同コイル部品の唸り音−電流特性の他の例を示す特性曲線図
【符号の説明】
22 曲線
23 曲線
31 カットコア
32 ギャップスペーサ
33 磁心
34 巻線
35 コイル部本体
36 開口
37 容器
38 充填樹脂
39 下層部の充填樹脂
40 上層部の充填樹脂
41 凹部
42 突条
43 棒状のスペーサ
44 ゴムシート
45 引き出し線
46 端子
47 端子板
48 ねじ穴
49 貫通孔
50 固定ねじ
51 外部配線用固定孔

Claims (11)

  1. 磁心と、磁心の外周に配置した巻線とを有したコイル部本体と、前記コイル部本体を収納した一面が開口の容器と、前記容器に充填した絶縁性の充填樹脂とを備え、前記充填樹脂は、前記コイル部本体の周りを覆う下層部の充填樹脂と前記容器の開口を塞ぐ上層部の充填樹脂との2層からなり、前記下層部の充填樹脂は弾性を有した合成樹脂にしており、上層部の充填樹脂は前記下層部の充填樹脂より硬度が高い合成樹脂としたコイル部品。
  2. 下層部の充填樹脂はシリコンゴム系またはウレタンゴム系の合成樹脂とした請求項1に記載のコイル部品。
  3. 上層部の充填樹脂は下層部の充填樹脂より線膨張係数が小さい合成樹脂とした請求項1に記載のコイル部品。
  4. 上層部の充填樹脂はエポキシ系の合成樹脂とした請求項1に記載のコイル部品。
  5. 容器は金属製の容器とした請求項1に記載のコイル部品。
  6. 容器はアルミ製の容器とした請求項5に記載のコイル部品。
  7. 充填樹脂に対向する容器の内側側面に凹部を設けた請求項1に記載のコイル部品。
  8. 容器の外側側面に、高さ方向および横方向へ延びた突条を容器と一体に設けた請求項1に記載のコイル部品。
  9. 磁心と巻線との間に棒状のスペーサを配置した請求項1に記載のコイル部品。
  10. コイル部本体を絶縁性のゴムシートを介して容器に載置した請求項1に記載のコイル部品
  11. 巻線から上層部の充填樹脂の外部に引き出した引き出し線と、前記引き出し線と接続した端子と、前記引き出し線の周縁から容器の側方まで突出した絶縁性の端子板とを設け、前記端子板に前記端子を沿わせて固定した請求項6に記載のコイル部品。
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