JP2004273521A - マスク作成方法及びマスク作成装置 - Google Patents

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Shigetoshi Sugawa
成利 須川
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Abstract

【課題】F2リソグラフィ、EUVL、及び電子ビーム露光装置では、ペリクルが使えないことから、パーティクルに弱いリソグラフィ技術であった。
【解決手段】縮小投影露光することにより、マスクを作成している間、マスターマスクを取り換えることなく、パターンを転写する。このため、マスターマスクとして、作成すべきマスクの寸法に比較して大きな寸法を有する大型マスターマスクを使用する。この構成によれば、露光中、ペリクル取り付けた状態で、大型マスターマスクを縮小投影光学系によって一度にパターン露光してマスクを作成できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス製造時の露光工程(即ちリソグラフィ工程)で用いられるマスクの作成方法、及びマスクの作成装置に関する。なお、マスクの対象としては、真空紫外領域である波長157nmのフッ素分子レーザ(以下、F2レーザと呼ぶ。)を光源とするF2リソグラフィで用いられるF2マスク、X線領域である波長13.4nmの光源とするEUVL(Extremely Ultraviolet Lithography)用のEUVマスク、あるいはLEEPL(Low Energy E−beam Proximity Projection Lithography)などの電子ビーム用マスクなど、一般に次世代リソグラフィ技術と呼ばれる露光装置におけるマスク(ここでは、次世代マスクと呼ぶ)等である。
【0002】
【従来の技術】
現在、リソグラフィ工程では、紫外域である波長248nmのレーザ光を発振するKrFエキシマレーザを光源としたKrFリソグラフィが広く利用されている。また、波長193nmのArFエキシマレーザを光源とするArFリソグラフィも量産工程においても利用され始めている。
【0003】
これらのリソグラフィにおいて使用される露光装置(一般に、ステッパと呼ばれる。)では、回路パターンを刻まれたパターン部材を縮小投影光学系によってウエハ上にパターン転写(パターン露光とも呼ばれる。)するものである。尚、このパターン部材は、光リソグラフィではレチクルと呼ばれ、他方、X線リソグラフィや電子ビームリソグラフィでは一般にマスクと呼ばれるが、ここでは、これらレチクル及びマスクを総称して、マスクと呼ぶ。
【0004】
通常、露光装置に取り付けられたマスクのパターン面にパーティクル(微小なゴミのことである。)などが付着していると、パーティクルもパターン転写されてしまうため、マスクにはパーティクルが無い状態を常に保つ必要がある。そのために、ペリクルと呼ばれる透明なポリマーから成る厚さ約1ミクロンの薄膜が用いられている。ペリクルは、マスクのパターン面側に、パターン面から僅かに離されて配置されている。
【0005】
このように、ペリクルを使用した場合、ペリクル面にパーティクルが付着していても縮小投影光学系によってウエハ上に結像されるのは転写されるパターンであって、ペリクル面はウエハ上に結像されないため、ウエハ上には露光によってパーティクルの影響を受けることなしにパターンが転写されることになる。
【0006】
一方、特表2002−529927号公報(特許文献)には、極短波長紫外線を用いたEUVL(Extremely Ultraviolet Lithography)デバイスが記載されている。しかしながら、上記特許文献では、EUVLに使用されるマスクに伴う問題点について何等指摘されていない。
【0007】
【特許文献1】
特表2002−529927号公報
【0008】
【非特許文献1】
Proceedings of the SPIE, Vol.4186, p.34−45、或いは、Proceedings of the SPIE, Vol.4562, p.522−529
Proceedings of the SPIE,vol.4562,2002年、第38頁〜第44頁
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ArFリソグラフィの次の世代のリソグラフィ技術と言われているF2リソグラフィでは、従来と同様のポリマーから成るペリクル(以下、ソフトペリクルと呼ぶ。)を用いると、F2レーザのレーザ光に対する耐光性が著しく悪いため、短期間でダメージを受けることが問題になっている。一方、厚さ0.3mm〜0.8mmの石英ガラスで構成したハードペリクルと呼ばれるペリクルでは、レーザ光によるダメージはほとんど無いが、ソフトペリクルに比べて厚さが300〜1000倍にもなるため、ウエハ上に転写されるパターンの像が歪むなど問題がある。
【0010】
したがって、実用的なF2用ペリクル実現の目処は立っていない。ペリクルを使用できない状態では、パーティクルに対して非常に弱いリソグラフィ技術になってしまう。
【0011】
また、F2リソグラフィの次の世代、あるいはF2リソグラフィに代わるリソグラフィとして期待されているEUVLでは、光源の波長13.4nmのX線に対して、これを通すガラスやポリマーが存在しないことから、マスクにはペリクルが無い。そのためパーティクルに対して弱いリソグラフィ技術である。
【0012】
同様にLEEPLなどの電子ビームを用いたパターン転写型のリソグラフィにおいても、電子ビームを進路を曲げずに通過させる膜が無いことから、ペリクルを用いることができないため、やはりパーティクルに弱いリソグラフィ技術である。
【0013】
以上説明した理由により、次世代リソグラフィで用いられる露光装置では、ペリクルが実現しにくいか、或いは、利用できないため、露光に悪影響を及ぼすパーティクルがマスクに付着し、ブロアー等で吹き飛ばしても除去できなくなった場合は、マスクとして使えなくなり、その結果、長期間を掛けて、マスクを作り直す必要があった。
【0014】
このように、次世代リソグラフィで使用されるマスク(即ち、次世代マスク)は、パーティクルの付着によって使用不能になる場合が多くなるものと推測される。このような状況に対処するためには、新たな次世代マスクを迅速且つ安価に作成し、使用されているマスクと取り換えることができるような技術を開発しておく必要がある。
【0015】
本発明の目的は、ペリクルが無いマスク(即ち、ペリクルレスマスク)に適した次世代リソグラフィを提供することである。
【0016】
本発明の具体的な目的は、マスク、特に、次世代マスクを迅速且つ安価に作成できるマスク作成方法及び作成装置を提供することである。
【0017】
本発明のより具体的な他の目的は、同じマスクを繰り返して何度も短時間に作成できるマスク作成方法及び作成装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
ところで、マスクを繰り返し露光する技術として、マスターマスクのパターンを縮小投影光学系によって縮小し、目的とするマスクを作成するフォトマスクリピータが提案されている。このフォトマスクレピータについては、例えば、Proceedings of the SPIE, Vol.4186, p.34−45、或いは、Proceedings of the SPIE,
Vol.4562, p.522−529に記載されている。
【0019】
このフォトマスクリピータに使用されるマスターマスクは、マスクのパターンの線幅よりも大きな線幅のパターンを有し、マスターマスク上のパターンを繰り返し縮小投影露光することによって、マスクを作成するフォトマスクリピータと呼ばれる手法が提案されている。
【0020】
フォトマスクレピータに使用されるマスターマスクと、目的とするマスクとは、互いに同じ大きさを有している。このため、例えば、目的とするマスクの2倍の大きさを有するパターンのマスターマスクを利用する場合、マスターマスクが計4枚必要になる。したがって、目的とするマスクを作成する場合に、露光装置においてマスターマスクを交換する必要がある。
【0021】
マスターマスクの交換には時間が掛かるという問題がある。即ち、マスターマスクを縮小投影光学系の上に配置する際に、位置や傾きの調整を極めて正確に行う(アライメントと呼ばれる。)必要があり、これに数十秒から1分以上掛かっていた。つまり、実際の露光は数秒で済むのに対して、マスターマスクの交換時間が長く掛かるため、1枚のマスクを全てパターン露光し終わるまでに数分もの長い時間が掛かっていた。その結果、レジストの露光部が周囲の雰囲気に長時間曝されるため、現像後にパターン異常を起こすこともあった。
【0022】
更にまた、複数枚のマスターマスクをパターン転写する際に、隣接パターンの繋ぎ目を正確に合わせて露光する(以下、繋ぎ合わせ露光と呼ぶ。)ことが困難であることなどの問題もあった。
【0023】
したがって、従来提案されているフォトマスクレピータを使用しても、次世代マスクを迅速且つ安価に用意することは困難である。
【0024】
上記した点を考慮して、本発明では、所定のサイズを有する次世代マスクを、これよりも大きく且つペリクルを有するフォトマスク(これを、以下、大型マスターマスクと呼ぶ。)をあらかじめ作成しておき、当該大型マスターマスクを元に縮小投影光学系を用いた縮小投影露光によって次世代マスクを作成するマスク作成方法及び装置が得られる。
【0025】
これによると、先ず、大型マスターマスクにおける最小線幅を、従来のKrFやArF等の露光装置を用いても十分に露光できる程度まで十分に大きくできる。その結果、マスターマスクにペリクルを用いることができるため、パーティクルが付いても当該大型マスターマスク自体を交換する必要はない。しかも、本発明ではマスターマスクを大型化するため、目的とする次世代マスク1枚の描画に、マスターマスクを1枚で済ますことができる。
【0026】
この構成によれば、従来のフォトマスクリピータとは異なり、マスク1枚分の描画時間は、充分短い露光時間だけであり、レジストが変化することもない。しかも繋ぎ合わせ露光に伴う問題はない。
【0027】
更に、マスターマスクが大型になっても、露光装置が直交する2方向に移動できるステージを備えることで、大型の縮小投影光学系を開発する必要がなく、半導体デバイス用露光装置の縮小投影光学系を利用して、目的とするマスクへのパターン露光が可能になる。
【0028】
また、特に次世代マスクが等倍マスクの場合、大型マスターマスクの大きさを、等倍マスクの4倍か5倍にすることで、現状のKrFやArF等の露光装置をそのまま利用することができる。
【0029】
なお、大型マスターマスクの製作には、微小なミラーを二次元配列状に多数並べた反射鏡表示素子(デジタルマイクロミラーなどと呼ばれるデバイス)をパターン的に制御して、これに紫外レーザ光を照射し、反射光をマスク基板上にパターン描画する装置を用いることができる。尚、これに関しては、例えば、Proceedings of SPIE,vol.4562,2002年、第38頁〜第44頁において示されている。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0031】
図1は本発明の第1の実施形態に係るマスク作成装置100の構成図である。マスク作成装置100は、F2マスクやEUVマスクなどに用いられる通常の6インチマスク(描画エリアとしては、縦100mm、横132mmである。)を作成する装置である。したがって、目的とするマスクにおける最小線幅は、F2リソグラフィやEUVLが使われ始めると言われている最小線幅と同程度の65nmになっている。
【0032】
本実施形態のマスク作成装置100で用いられる大型マスターマスク1は、目的とするマスクの4倍であり、X方向に400mm、Y方向に528mmのパターン描画領域を有している。大型マスターマスク1は大型マスクステージ9のステージ台5a上に載せられている。大型マスクステージ9のステージ台5aはYステージガイド6a内でY方向に往復移動できるようになっており、Yステージガイド6a自体がXステージガイド6b内でX方向に往復移動できるようになっている。したがって、大型マスターマスク1はX方向とY方向の両方向(即ち、二次元的)に移動できるようになっている。
【0033】
大型マスターマスク1におけるレーザ光照射領域8aを通過するレーザ光は、縮小投影光学系2を通り、マスク基板3における露光領域8bに当たる。即ち、大型マスターマスク1におけるレーザ光照射領域8a内のパターンが、縮小投影光学系2によって、マスク基板3における露光領域8bにパターン露光される。なお、縮小投影光学系2としては、ここでは、半導体デバイス露光用のArF露光装置で用いられている1/4縮小投影光学系が利用されている。
【0034】
一方、マスク基板3はステージ台5bに載せられており、ステージ台5bはYステージガイド6c内でY方向に移動できるようになっており、Yステージガイド6c自体がXステージガイド6d内でX方向に移動できるようになっている。したがって、マスク基板3も、X方向とY方向の両方向(即ち、二次元的)に移動できるようになっている。
【0035】
このように、大型マスターマスク1とマスク基板3の双方を連動させながら、それぞれX方向、及びY方向に移動させることで、大型マスターマスク1の全パターンがマスク基板3上に転写され、描画パターン7が形成される。換言すれば、マスク基板3に全ての描画パターン7が転写されるまで、大型マスターマスク1を取り換える必要は無い。このことは、本発明に係る作成方法では、縮小投影露光中、大型マスターマスク1とマスク基板3とは一対一の関係にあることを意味している。
【0036】
ここで、図2を参照して、大型マスターマスク1を使用したマスク基板3上の描画パターン7について説明する。大型マスターマスク1のレーザ光照射領域8aが縮小投影光学系2によって1度にパターン露光される。このレーザ光照射領域8aは、大型マスターマスク1に比べて遥かに小さく、ここではX方向に100mm、Y方向に30mmとなっている。したがって、レーザ照射領域8aはY方向にスキャンしながら、反転する度にX方向にステップすることで、大型マスターマスク1全体を移動するようになっている。なお、図には描かれていないが、露光光源としてArFエキシマレーザが用いられており、これによる波長193nmのレーザ光がレーザ照射領域8aに照射されている。
【0037】
一方、マスク基板3における露光領域8bは、大型マスターマスク1におけるレーザ光照射領域8aとは、X方向にも、Y方向にも反対側に移動するようになっているが、レーザ光照射領域8aが大型マスターマスク1全体を移動することで、露光領域8bは描画パターン7を形成する。なお、露光領域8bは、大型マスターマスク1が1/4に縮小されるため、X方向に25mm、Y方向に7.5mmとなっている。したがって、これがX方向、Y方向に移動することで、描画パターン7の大きさとしては、X方向に100mm、Y方向に132mmとなり、4倍フォトマスクが作成される。
【0038】
以上のように、大型マスターマスク1は、描画パターン7のパターンサイズの4倍になっているため、最小線幅は260nmである。このため、大型マスターマスク1を作成する場合は、電子ビーム描画装置でもよいが、波長248nmのKrFエキシマレーザを光源とした露光装置があれば十分な精度で作成できる。
【0039】
また、レーザビーム描画装置を利用することができ、更に、波長248nmよりも長い405nmの半導体レーザを光源としたレーザビーム描画装置を利用することもできる。即ち、解像度の限界は、露光用レーザ光の波長の1/3倍程度と言われているからであり、最小線幅が260nmの場合は、780nmまでの長い波長のレーザ光が利用できる。
【0040】
一方、大型マスターマスク1に照射されるレーザ光は波長193nmのArFエキシマレーザであるため、ペリクルが利用できる。即ち、図3に示したように、大型マスターマスク1は、パターンが付いた大型マスク基板11から離れた位置にペリクル12が貼り付けられている。したがって、大型マスターマスク1にパーティクルが付着しても問題はない。
【0041】
以上説明したように、本発明のマスク作成装置100では、通常のフォトマスクよりも遥かに大きな大型マスターマスク1を1枚のみ使用することによってマスクを作成できる。具体的には、図示されたマスク作成装置100は、大型マスターマスク1を大型マスクステージ9上に搭載し、大型マスクステージ9上で、大型マスターマスク1をX方向とY方向の両方に移動させる構成を有している。この構成により、半導体デバイス用露光装置で用いられる通常の縮小投影光学系2を利用して、マスクを作成できるようになった。
【0042】
更に、互いに直交する2方向に移動できる移動機構を備えた大型マスクステージ9は、通常の半導体デバイス用露光装置には無い構成要素である。即ち、通常の半導体デバイス用露光装置におけるマスクステージは、固定タイプか、或いは、1方向のみに往復移動できるタイプ(スキャン型露光装置と呼ばれる。)である。
【0043】
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係るマスク作成装置200を説明する。図4に示されたマスク作成装置200は大型マスクステージ29及びマスクステージ24とを備え、等倍マスクを作成するために使用される。この関係で、目的とするマスク基板23上の描画パターン27は、X方向に25mm、Y方向に33mmの大きさを有し、半導体デバイスと同等の寸法になっている。
【0044】
図示されたマスク作成装置200における縮小投影光学系22は、1/4に縮小する光学系であるため、大型マスターマスク21における描画領域は、X方向に100mm、Y方向に132mmの大きさになっている。
【0045】
大型マスターマスク21は、大型マスクステージ29を構成するステージ台25aに載せられており、ステージ台25aはYステージガイド26a内でY方向に往復移動できるようになっている。
【0046】
一方、マスク基板23は、マスクステージ24を構成するステージ台25bに載せられており、ステージ台25bはYステージガイド26b内でY方向に往復移動できるようになっている。
【0047】
露光用のレーザ光は大型マスターマスク21におけるレーザ光照射領域28aのみを照射し、これが縮小投影光学系22によって、露光領域28bにパターン転写される。しかし、大型マスターマスク21がY方向に(即ち、1次元的に)スキャンされ、同時に、マスク基板23がY方向で反対方向に1次元的にスキャンされることで、大型マスターマスク21の全体のパターンが1/4に縮小されて、マスク基板23における描画パターン27として形成される。
【0048】
本実施形態におけるマスク作成装置200の特徴としては、目的とするマスクが等倍マスクであるため、これを用いて製造する半導体デバイスのパターン寸法と同じである。したがって、縮小投影光学系22が半導体デバイス露光用露光装置の縮小投影光学系が利用できるだけでなく、大型マスクステージ29も1方向(Y方向)のみの移動で済むため、半導体デバイス露光用のスキャン型露光装置のマスクステージが利用できる。
【0049】
また、大型マスターマスク21では、図3に示したように、第1実施形態と同様、大型マスク基板11にペリクル12が付いているため、パーティクルが付着しても問題は生じない。
【0050】
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態に係るマスク作成装置300を説明する。図示されたマスク作成装置300は電子ビーム露光用等倍マスクを作成する装置である。ここでは、特に微細なパターンに対応させるために、露光光源に波長13.4nmのX線を用いている。解像度は波長に比例するため、短波長程、微細な露光パターンを転写できるから、上記した波長の露光光源の使用は微細な露光パターンの転写を可能にしている。
【0051】
矢印で示されたX線は、ミラー34で反射して、大型マスターマスク31に照射される。大型マスタマスク31は反射型マスクであり、ここで反射したX線は縮小投影光学系32に入る。縮小投影光学系32は凸面鏡35a、凹面鏡36a、凸面鏡35b、凹面鏡36bの順に当たる。これにより、大型マスターマスク31のパターンが1/4に縮小されて、マスク基板33に転写される。
【0052】
大型マスターマスク31とマスク基板33は、図で左右に往復移動できるように構成されている。この構成により、X線が大型マスターマスク31のパターン面の全面に当たることで、マスク基板33に全パターンが転写される。
【0053】
本実施形態では、露光光源がX線であるため、前述した実施形態と異なり、大型マスターマスク31にはペリクルが利用できない。しかしながら、図示された本実施形態は、大型マスターマスク31を開閉できるカバー37で覆う構造を有している。当該カバー37はシャッタ38a、38bと、当該シャッタの背後に設けられたキャビティとを有し、このシャッタ38a、38bにより、大型マスターマスク31を開閉する。X線はシャッタ38a、38bとの間から大型マスターマスク31に入射し、当該大型マスターマスク31によって反射される。
【0054】
図示されたカバー37のキャビティには上部からガス39が注入できるようになっており、これによって、パーティクルが極めて入り難い構造となっている。したがって、大型マスターマスク31は、ペリクルを有する光学マスクと同様にパーティクルフリーな構造になっている。尚、ガス39としては、波長13.4nmのX線に対して透過率の高いヘリウムが好ましい。
【0055】
以上のように、本実施形態は、本発明を構成するフォトマスクと縮小投影光学系とに関してEUVLで用いられる波長13.4nmのX線用のものをそのまま利用したが、カバー37を用いることで、大型マスターマスク31にパーティクルが付きにくくなっているため、前述した実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0056】
図6を参照して、図1及び図4に示された大型マスターマスク1、21の作成方法の一例を説明する。図示された例では、作成すべき目的のマスクは100x132mmの寸法を有しているものとする。この場合、目的とするマスクの4倍の寸法(400x528mm)を持つ大型マスターマスク基板11がまず用意される。
【0057】
次に、当該大型マスターマスク基板11は、ArF、KrF等のレーザを用いた露光装置に取り付けられる。この例では、大型マスターマスク基板11は、複数の微小ミラーを二次元的に配列したミラーアレイ31を有し、ミラーアレイ31を構成する各微小ミラーは、図示しないマスクパターンデータ装置からのデータによって、個別に制御されている。
【0058】
ミラーアレイ31には、ArF等のレーザ光源(図示せず)からレーザ光が照射され、ミラーアレイ31を構成する各微小ミラーによって反射される。ミラーアレイ31で反射された反射レーザ光は、パターンデータ装置から与えられるデータに応じたパターンを有し、当該反射レーザ光はレンズ系32を介して大型マスターマスク基板11に導かれる。この結果、大型マスターマスク基板11上には、ミラーアレイ31の像が投影される。ミラーアレイ31に形成されるパターンは目的とする描画パターンの一部であり、その描画パターンが拡大された形で、大型マスタマスク基板11に投影される。
【0059】
以下、大型マスターマスク基板11を順次移動させることにより、大型マスターマスク基板11に、描画パターンが描画され、大型マスターマスクが形成される。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、目的とするマスクよりも大きなマスターマスクを用いることにより、マスターマスクを取り換えることなく、迅速且つ安価にマスク、特に、ペリクルを使用できない次世代マスクを作成できる。更に、大きなマスターマスクは、目的とするマスクと比較して最小線幅が大きくなるため、KrFやArFなどの従来の露光装置で作ることができ、しかも、これらの露光波長ではソフトペリクルが利用できるため、パーティクルによりマスクが使用できなくなることはない。
【0061】
また、マスターマスクは大型のマスクであるため、目的とするマスクは、露光1回で作成でき、1枚のマスクの露光時が数秒で済む。そのため、現像後のパターン異常は起こらない。また、マスク作成時間が短縮されることから、マスクを使い捨て方式で頻繁に交換しても、半導体デバイス製造日数が大幅に増えることはない。以上より、パーティクルに弱いペリクルレスマスクを用いたリソグラフィ技術において、特にパーティクルを心配する必要がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマスク作成装置の構成図である。
【図2】マスク作成装置における描画パターン7の説明図である。
【図3】マスク作成装置における大型マスターマスク1の説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るマスク作成装置の構成図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るマスク作成装置の構成図である。
【図6】本発明において使用される大型マスターマスクの作成方法を説明する概略図である。
【符号の説明】
1、21、31 大型マスターマスク
2、22、32 縮小投影光学系
3、23、33 マスク基板
4、24 マスクステージ
5a、5b、25a、25b ステージ台
6a、6c、26a、26b Yステージガイド
6b、6d Xステージガイド
7、27 描画パターン
8a、28a レーザ光照射領域
8b、28b 露光領域
9、29 大型マスクステージ
11 大型マスク基板
12 ペリクル
34 ミラー
35a、35b 凸面鏡
36a、36b 凹面鏡
37 カバー
38a、38b シャッタ
39 ガス

Claims (14)

  1. 波長190nm以下の真空紫外光或いは電子ビームを用いた半導体デバイス用露光装置で用いられる次世代マスクを、前記マスクよりも大きく、且つ、ペリクルを有するフォトマスクと縮小投影光学系を用いた縮小投影露光によって、前記次世代マスクを作成することを特徴とするマスク作成方法。
  2. 波長190nm以下の真空紫外光或いは電子ビームを用いた半導体デバイス用露光装置で用いられる次世代マスクを作成するマスク作成装置において、前記次世代マスクよりも大きく、且つ、ペリクルを有するフォトマスクを移動可能に支持する支持手段と、前記フォトマスクを縮小投影露光する縮小投影光学系とを含み、前記フォトマスクを縮小投影露光することによって前記次世代マスクを作成するマスク作成装置。
  3. 前記支持手段は前記フォトマスクを載せるステージを備え、当該ステージは直交する2方向に移動できることを特徴とする請求項2のマスク作成装置。
  4. 前記次世代マスクが等倍マスクであることを特徴とする請求項1記載のマスク作成方法。
  5. 前記次世代マスクが等倍マスクであることを特徴とする請求項2記載のマスク作成装置。
  6. 電子ビームを用いた半導体デバイス用露光装置で用いられる電子ビーム用マスクを作成するマスク作成方法であって、前記マスクよりも大きいX線用マスクにX線を照射する工程と、前記X線用マスクを経てX線を少なくとも縮小投影によってマスク基板に導く工程とを有することを特徴とする電子ビーム用マスク作成方法。
  7. 電子ビームを用いた半導体デバイス用露光装置で用いられる電子ビーム用マスクを作成するマスク作成装置において、前記電子ビーム用マスクよりも大きいX線用マスクを移動可能に支持する支持手段と、前記X線用マスクを縮小投影露光する縮小投影光学系とを含み、前記X線用マスクを縮小投影露光することによって前記電子ビーム用マスクを作成することを特徴とするマスク作成装置。
  8. 前記電子ビーム用マスクよりも大きいX線用マスクを覆うカバー手段を含み、当該カバー手段は開閉式のシャッタとガスを注入できる構造を有するキャビティとを備えていることを特徴とする請求項7記載のマスク作成装置。
  9. 予め定められた寸法を有し、所定の波長以下の紫外光或いは電子ビームを用いた露光に使用されるマスクの作成方法において、前記作成されるべきマスクよりも大きい寸法を有するマスターマスクを用意し、縮小投影光学系を使用して前記マスターマスクの縮小投影露光を行い、これによって、前記マスクを作成することを特徴とするマスク作成方法。
  10. 請求項9において、前記縮小投影露光の際、前記マスターマスクには、ペリクルが取り付けられることを特徴とするマスク作成方法。
  11. 請求項9または10において、前記マスターマスクの縮小投影露光中、前記マスターマスクと前記マスクとは、1対1の関係にあることを特徴とするマスク作成方法。
  12. 請求項9乃至11のいずれかにおいて、前記マスターマスクは、二次元配列された複数のマイクロミラーによって構成されたミラーアレイを含む露光装置を用いて形成されることを特徴とするマスク作成方法。
  13. 請求項9において、前記縮小投影露光中、前記マスターマスク及び前記マスクは、二次元的に移動されることを特徴とするマスク作成方法。
  14. 請求項9において、前記縮小投影露光中、前記マスターマスク及び前記マスクは、一次元的に移動されることを特徴とするマスク作成方法。
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