JP2004272521A - コンテンツの適時送信システムおよびその送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】先にダウンロードされたコンテンツに関連する他のコンテンツを適当なタイミングでユーザー情報処理装置に自動送信するシステムと方法を提供する。
【解決手段】コンテンツの送信シーケンステーブル6と、コンテンツの送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段7と、クロック手段8と、ウェブサイトにアクセスして情報を収集するアグリゲーション手段5と、所定のコンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして送信シーケンステーブル6によって後に送信すべきコンテンツを決定し、送信タイミング決定手段7に送信タイミングを決定させ、クロック手段8の計時に基づいて適当な送信タイミングでコンテンツメニューあるいはウェブサイトから取得したコンテンツをユーザー情報処理装置2に送信する、センターサーバー制御手段4と、を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツの送信シーケンステーブル6と、コンテンツの送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段7と、クロック手段8と、ウェブサイトにアクセスして情報を収集するアグリゲーション手段5と、所定のコンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして送信シーケンステーブル6によって後に送信すべきコンテンツを決定し、送信タイミング決定手段7に送信タイミングを決定させ、クロック手段8の計時に基づいて適当な送信タイミングでコンテンツメニューあるいはウェブサイトから取得したコンテンツをユーザー情報処理装置2に送信する、センターサーバー制御手段4と、を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザーの情報処理装置から最初のコンテンツをダウンロードさせると、最初のコンテンツに関連してユーザーが次に関心を持つであろうコンテンツを決定し、予め設定した適当なタイミングでユーザーの情報処理装置に後に送信すべきコンテンツのメニュー、あるいは、次に送信すべきコンテンツそのものを自動送信し、さらに必要な回数だけ先に送信したコンテンツに関連性がある次のコンテンツを適当なタイミングでユーザーの情報処理装置に自動送信することを繰り返す、コンテンツの適時送信システムおよびその送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、インターネット上にはコンテンツをダウンロードさせることを目的とするウェブサイトが多数存在している。
【0003】
このようなコンテンツをダウンロードさせることを目的とするウェブサイトは、ユーザーがそのコンピュータによって所定のコンテンツをダウンロードするためのリクエストを送信すると、要求された当該コンテンツをユーザーのコンピューターに送信する(ダウンロードさせる)。
【0004】
ダウンロードさせるコンテンツは、テキストデータ、音楽のコンテンツ、画像(動画と静画を含む)のコンテンツ等、参照することを目的とするコンテンツ(「データのコンテンツ」という)、および、フリーウェア、シェアウェア、有料のソフトウェア、ゲーム等、データ処理をすることを目的とするコンテンツ(「プログラムのコンテンツ」という)がある。
【0005】
従来のコンテンツをダウンロードさせるウェブサイトは、ユーザーにコンテンツをダウンロードさせると、自らのウェブサイトが目的とする処理を完了し、他のウェブサイトからユーザーが次に関心を持つであろうコンテンツをダウンロードさせることは無かった。
【0006】
上記ユーザーが次に関心を持つであろうコンテンツがダウンロードされないという事情は、ショッピング(いわゆるインターネットショッピング)をさせることを目的とするウェブサイトにおいても同様である。
【0007】
ショッピングをさせることを目的とするウェブサイト(ショッピングサイト)は、ユーザーがそのコンピューターでウェブサイトにアクセスして商品の購入や予約を決めると、決済の処理を行い、商品の配送のための指示を行う。
【0008】
このようなショッピングサイトにおいても、ユーザーがある商品を購入または予約すると、自らのウェブサイトが目的とする処理を完了し、他のウェブサイトからユーザーが次に関心を持つであろう商品の情報を送信することは無かった。
【0009】
ショッピングをさせることを目的とするウェブサイト(ショッピングサイト)は、商品の売買が目的であるので、一般的にはコンテンツをダウンロードさせるウェブサイトと区別される。しかし、ユーザーが商品の購入や予約を決める前に、宣伝や商品の画面データ(仕様等のテキストデータと商品の画像データの一方または双方からなる場合を含む)や購入・予約のための画面データをユーザーのコンピューターに送信するので、ショッピングサイトも、商品の情報に関するコンテンツをユーザーに提供するウェブサイトと言うことができる。
【0010】
本明細書においては、上記商品に関連する宣伝、商品情報、画面データ、音声データも「コンテンツ」に含めて記載する。その意味で、ショッピングをさせることを目的とするウェブサイトも「コンテンツをダウンロードさせるウェブサイト」に含めて言うものとする。
【0011】
なお、上記ショッピングウェブサイトは、「商品」は有形の商品の他、保険の契約、金融の取引等、無形の商品も含むものとし、また、「購入」は現物の購入の他、予約、契約を含むものとする。
【0012】
(先行技術文献情報)
本願発明は、1つのコンテンツのダウンロードをきっかけに、次々にユーザーが関心を持つであろうコンテンツを適当なタイミングでユーザーに自動的に提供しようというまったく新規な発想に基づくものであるので、先行する文献は存在しない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
先にユーザーにダウンロードさせたコンテンツに関連する他のコンテンツ(次にユーザーが関心を持つであろうコンテンツ)を他のウェブサイトから取得して適当なタイミングでユーザーのコンピューターに送信することができれば、大いに有益なシステムを実現することができる。
【0014】
例えば、ユーザーがある目的地までの航空機チケットのコンテンツをダウンロードして予約したとすると、次にユーザーは旅行用品や目的地周辺の交通機関に関するコンテンツに関心をもつものと予測される。また、目的地の空港周辺の交通機関に関するコンテンツがダウンロードされると、次に宿泊所や観光に関するコンテンツに対してユーザーが関心を持つであろうと予測される。
【0015】
このように、先に送信したコンテンツの次にユーザーが関心を持つであろう次のコンテンツを、それも適当なタイミングで送信することができれば、送信したコンテンツはユーザーにとっては有用かつ便利なことが多くなる。また、コンテンツを提供するウェブサイトにとっても、利用されるであろう確率が高いコンテンツを効率よく提供することができるようになる。
【0016】
一方、上記システムを1つのウェブサイトで実現しようとすると、ウェブサイトが保有する情報量の問題が生じる。
【0017】
すなわち、ユーザーが1つのコンテンツに関連して次に関心をもつであろうコンテンツは最初のコンテンツと全く異なる分野のコンテンツであることが多い。例えば、上記例のように、航空機のチケットの予約のためのウェブサイトと旅行用品のショッピングサイトと空港周辺の交通機関の情報を提供するウェブサイトとでは全く異なる業者が提供するものであることが多い。このような、全く異なる分野のコンテンツをすべて1つのウェブサイトによって提供することは不可能に近い。したがって、全く異なる分野の情報を適当なタイミングで次々にユーザーに提供できるための考案が要求される。
【0018】
また、従来のシステムでは、異なる業者が提供するウェブサイトから一人のユーザーに対して適当なタイミングで異なるコンテンツを送信することはできなかった。
【0019】
そこで、本願発明が解決しようとする課題は、先のコンテンツがダウンロードされると、次のコンテンツあるいはそのコンテンツを取得するためのメニューを適当なタイミングでユーザーのコンピューターに自動的に送信することができるシステムと方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係るコンテンツの適時送信システムは、コンテンツの送信順序を記憶したコンテンツの送信シーケンステーブルと、所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段と、計時するクロック手段と、所定のウェブサイトにアクセスして所定の情報を収集するアグリゲーション手段と、最初に所定のユーザー情報処理装置の要求に応じて所定のコンテンツを当該ユーザー情報処理装置にダウンロードさせ、前記コンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして前記送信シーケンステーブルを参照して後に送信すべきコンテンツを決定し、前記送信タイミング決定手段に前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定させ、前記クロック手段の計時に基づいて前記送信タイミング決定手段が決定した送信タイミングで、後に送信すべきコンテンツのメニューを前記ユーザー情報処理装置に送信し、あるいは、前記アグリゲーション手段に後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得させ、該コンテンツを前記ユーザー情報処理装置に送信する、センターサーバー制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0021】
本発明によれば、送信シーケンステーブルと送信タイミング決定手段とクロック手段とアグリゲーション手段により、ユーザーには有用な情報を必要な時に提供することができ、且つ、ウェブサイトはそれぞれの専門とするコンテンツに特化しながらそれらのウェブサイトのコンテンツを収集してユーザーに有用なコンテンツを効率よく提供することができる。
【0022】
前記送信タイミング決定手段は、所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定するためのルールを記憶した送信タイミング知識ベースを備え、前記送信タイミング知識ベースを用いて所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定するようにすることができる。
【0023】
本発明によれば、送信タイミング知識ベースのルールを用いることにより、先に送信したコンテンツの内容を解析して複雑な条件にも対応して適当なタイミングで後に送信すべきコンテンツを送信することができる。
【0024】
本願発明のコンテンツの適時送信システムは、ウェブサイトにアクセスするためのユーザーの認証情報を記憶する認証情報データベースと、前記アグリゲーション手段がウェブサイトにアクセスする際に、前記アグリゲーション手段と協働してウェブサイトからの要求に応じて前記認証情報データベースからユーザーの認証情報を取得して前記アグリゲーション手段に出力するエミュレーターと、を有するようにすることができる。
【0025】
本発明によれば、ウェブサイトからのユーザー認証情報の要求に応じて、エミュレーターが認証情報データベースから必要な情報を取得してウェブサイトに返送することができる。これにより、必要な時にユーザー認証を必要とするウェブサイトからの情報をユーザーに提供することができる。
【0026】
本願発明のコンテンツの適時送信システムは、前記アグリゲーション手段が取得した画面データからテキストデータを取り出すスクリーンスクレーパー手段と、前記スクリーンスクレーパー手段が取り出したテキストデータに属性情報を付してデータベースに記憶させるデータベース化手段と、前記データベース化手段が出力したデータを記憶管理するコンテンツ情報一時記憶データベースと、を有するようにすることができる。
【0027】
本発明によれば、ウェブサイトから取得したコンテンツから必要な情報を取り出してコンテンツ情報一時記憶データベースに一時的に蓄積することができる。これにより、当該情報が要求された際には、ウェブサイトにアクセスする必要が無く、迅速にユーザーに提供することができる。
【0028】
本願発明のコンテンツの適時送信システムは、前記アグリゲーション手段が取得した画面データからテキストデータを取り出すスクリーンスクレーパー手段と、前記アグリゲーション手段によって取得された複数のコンテンツから前記スクリーンスクレーパー手段が取り出したテキストデータを比較し、いずれのコンテンツが所与の条件により適合するかを判断し、ダウンロードすべきコンテンツを決定するコンテンツ決定手段と、を有するようにすることができる。
【0029】
本発明によれば、同じ情報に対する要求に対してアグリゲーション手段が複数のコンテンツを取得した場合には、スクリーンスクレーパー手段とコンテンツ決定手段により、所与の条件により適合したコンテンツを提供することができる。
【0030】
本発明によるコンテンツの適時送信方法は、所定のユーザー情報処理装置の要求に応じて所定のコンテンツを当該ユーザー情報処理装置にダウンロードさせる工程と、前記コンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして所定の記憶装置に記憶された送信シーケンスを参照して後に送信すべきコンテンツを決定する工程と、前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを検索または算出する工程と、前記送信タイミングで後に送信すべきコンテンツのメニューを前記ユーザー情報処理装置に送信し、あるいは、前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得して前記ユーザー情報処理装置に送信する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0031】
本発明によれば、所定のコンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして、送信すべきコンテンツを決定する工程と送信タイミングを決定する工程とを有し、該送信タイミングで該コンテンツ等をユーザー情報処理装置に送信するので、ユーザーには有用な情報を必要な時に提供することができる。
【0032】
前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを算出する工程は、コンテンツの内容に応じて送信タイミングを決定するルールを記憶した送信タイミング知識ベースを用いて、コンテンツの内容を解析して適当なタイミングで決定する、ようにすることができる。
【0033】
本発明によれば、先に送信したコンテンツの内容を解析して複雑な条件にも対応して適当なタイミングで後に送信すべきコンテンツを送信することができる。
【0034】
本発明によるコンテンツの適時送信方法は、ウェブサイトにアクセスするためのユーザーの認証情報を記憶装置に記憶させておく工程を有し、前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得する工程において、前記ウェブサイトから要求されたユーザーの認証情報に対して前記記憶させておいたユーザーの認証情報を出力して当該ウェブサイトにアクセスする、ようにすることができる。
【0035】
本発明によれば、必要な時にユーザー認証を必要とするウェブサイトからの情報をユーザーに提供することができる。
【0036】
前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得する工程において、前記ウェブサイトから取得した画面データからテキストデータを取り出す工程と、前記テキストデータに属性情報を付して記憶装置に記憶させておく工程と、をさらに有するようにすることができる。
【0037】
本発明によれば、ウェブサイトから取得したコンテンツから必要な情報を取り出してコンテンツ情報一時記憶データベースに一時的に蓄積することができるので、当該情報が要求された際には、ウェブサイトにアクセスする必要が無く、迅速にユーザーに提供することができる。
【0038】
前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトにアクセスから取得する工程において、複数のウェブサイトから取得したコンテンツの画面データからテキストデータを取り出す工程と、前記取り出したテキストデータを比較していずれのコンテンツが所与の条件により適合するかを判断し、ダウンロードすべきコンテンツを決定する工程と、をさらに有するようにすることができる。
【0039】
本発明によれば、同じ情報に対する要求に対して複数のコンテンツを取得した場合には、所与の条件により適合したコンテンツを提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による「コンテンツの適時送信システムおよびその方法」の一実施形態について以下に説明する。
【0041】
図1は本発明の一実施形態によるコンテンツの適時送信システムのシステム構成とその処理の流れを示している。
【0042】
図1に示すように、本発明によるコンテンツ適時送信システム1は通信網、好ましくはインターネットを介してユーザー情報処理装置2と、ウェブサイト3とに接続されている。
【0043】
ユーザー情報処理装置2は、ユーザー所有の情報処理装置を意味し、情報を処理することができる装置であればよく、コンピューター、PDA、携帯電話等は類別によらずに含まれる。
【0044】
ウェブサイト3は、上述したようにコンテンツを提供することを目的とするウェブサイトとショッピングをさせることを目的とするウェブサイトを含み、図1では便宜的に同じ種類のコンテンツを提供するウェブサイトをグループ3a,3b,・・・に分けて示している。
【0045】
コンテンツ適時送信システム1は、少なくともセンターサーバー制御手段4と、アグリゲーション手段5と、送信シーケンステーブル6と、送信タイミング決定手段7と、クロック手段8と、を有している。また、コンテンツ適時送信システム1は、ユーザー情報処理装置2との通信手段を有しており、本実施形態ではウェブサーバー9とワイヤレスサーバー10とによってユーザー情報処理装置2と通信をするようにしている。
【0046】
送信タイミング決定手段7は、送信するタイミングを判断あるいは推論するシステムとする場合には送信タイミング知識ベース7aを備えている。
【0047】
以上はコンテンツ適時送信システム1の核になる構成であるが、追加の機能により以下のような構成を有するようにすることができる。
【0048】
アクセスに際してユーザーの認証情報の入力を求められるウェブサイトにアクセスすることができるシステムとする場合には、エミュレーター11と認証情報データベース12とを備えるようにするのが好ましい。
【0049】
アグリゲーション手段5がウェブサイトから取得した情報を一時的に記憶しておき、同じ情報を要求された場合にウェブサイトにアクセスすることなく情報を提供することができるシステムとする場合には、スクリーンスクレーパー手段13とデータベース化手段14とコンテンツ情報一時記憶データベース15を備えるようにするのが好ましい。
【0050】
アグリゲーション手段5が同じ要求に対する情報を複数取得した場合にその中でもっともユーザーの要求に適合する情報を選別して提供することができるシステムとする場合には、コンテンツ決定手段16を備えるようにするのが好ましい。
【0051】
以上はコンテンツ適時送信システム1の構成であったが、次に上記各構成について以下に個別に説明する。
【0052】
センターサーバー制御手段4は、コンテンツ適時送信システム1の機能を統合し、コンテンツ適時送信システム1として種々の処理を実行することができるように制御する手段である。センターサーバー制御手段4は、好ましくは他のオブジェトに対してリクエストを送信し、各オブジェクトの処理結果を受信して一連の処理をすすめるようにする。センターサーバー制御手段4は、独立したコンピューターでもよく、ソフトウェアによって規定される理論上のモジュールでもよい。
【0053】
アグリゲーション手段5は、複数のウェブサイトにアクセスして異なる種類のコンテンツを収集する手段である。アグリゲーション手段5は、アクセスすべきウェブサイトや取得すべきウェブサイトの画面データの在処(URL)の指示を受けると、自律的に当該ウェブサイトと接続のプロトコルを確立し、当該画面データを取得することができる手段である。
【0054】
送信シーケンステーブル6は、コンテンツの送信順序を記憶したものである。送信シーケンステーブル6は「テーブル」と称しているが、コンテンツの送信順序を記憶し読み出すことができるものであればテーブルのようなファイルの形式には限られず、データベース形式のものであってもよい。送信シーケンステーブル6には、好ましくは送信すべきコンテンツのURLの情報が含まれるようにする。URLはセンターサーバー制御手段4を介してアグリゲーション手段5に入力される。また、本明細書において「後に送信すべきコンテンツ」は単数に限られず、一連の複数のコンテンツであってもよい。また、「後に送信すべきコンテンツ」は、1つの1つのコンテンツの連なりに限られず、1つのコンテンツの次に複数のコンテンツを送信するように分岐してもよい。
【0055】
送信タイミング決定手段7は、所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定する手段である。送信タイミングの決定は、先のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを単に読み出すだけの場合もあれば、先に送信したコンテンツの内容、たとえば航空チケットの例で言えば目的地の到着時刻に次のコンテンツを送信するように送信タイミングを決定する場合もある。後者のような場合は、コンテンツの種類、次に送信するコンテンツの種類、先に送信したコンテンツの内容等によって次のコンテンツの送信タイミングが複雑に変化するので、送信タイミング知識ベース7aを備え、送信タイミング知識ベース7aのルールを用いて送信タイミングを決定することが好ましい。
【0056】
クロック手段8は、計時する手段である。本システムにおける送信タイミングはクロック手段8の計時に基づいて決定される。
【0057】
ウェブサーバー9は、コンピューター用の画面を介して本システム1とユーザーのコンピューターとの間の情報のやり取りを可能にするサーバーである。ワイヤレスサーバー10は、ワイヤレス通信網を介してPDAや携帯電話用の画面を通してコンテンツ適時送信システム1とユーザーのPDAや携帯電話との間の情報のやり取りを可能にするサーバーである。
【0058】
エミュレーター11は、アクセスする際にユーザー認証を行うウェブサイトに対して、アグリゲーション手段5にユーザーに成り代わってアクセスさせる手段である。具体的には、エミュレーター11は、ユーザー認証を行うウェブサイトからの要求に応じて認証情報データベース12からユーザー認証情報を取得し、それをアグリゲーション手段5に送信し、アグリゲーション手段5がウェブサイトに送信することにより、あたかもユーザー自身がアクセスしているようにウェブサイト側に処理させるようにする手段である。
【0059】
スクリーンスクレーパー手段13は、画面データからテキストデータを取り出す手段である。
【0060】
通常、ウェブサイト3から取得した画面データ(表示画面、ウェブページ)は画像などデータ処理には不向きなデータを含む。スクリーンスクレーパー手段13は、ウェブサイトからダウンロードした画面データから画像データを取り除き、データ処理に適したテキストデータを取り出す手段である。
【0061】
スクリーンスクレーパー手段13は、定義ファイルを有し、定義ファイルには如何なるURLの如何なるウェブ画面から如何なる部分のテキストデータを何の情報として取り出すかについて予め定義されている。この定義ファイルの定義により、スクリーンスクレーパー手段13はウェブ画面から任意の情報をテキストデータとして取り出すことができるようになっている。
【0062】
データベース化手段14は、スクリーンスクレーパー手段13がウェブサイト3のウェブ画面から取り出したテキストデータに対して、後に検索することができるように、必要な属性情報を付してコンテンツ情報一時記憶データベース15に記憶させる手段である。ここで「属性情報」とは、データの具体的な数値や内容を括る概念、すなわちデータ項目である。属性情報とレコード名からデータが特定される。
【0063】
コンテンツ決定手段16は、アグリゲーション手段5が1つのリクエストに対して複数のウェブサイトから複数のコンテンツを取得した場合に、その中でもっともユーザーの要求に適合するコンテンツを決定する手段である。例えば、ユーザーが航空機のチケットを求める場合に、アグリゲーション手段5が複数のショッピングサイトから同一チケットの情報を複数取得したとすると、コンテンツ決定手段16は各ショッピングサイトの航空機チケットの値段を比較してユーザーに送信すべきコンテンツを決定する手段にすることができる。
【0064】
以上が本コンテンツ適時送信システム1の各構成要素の個別の説明であったが、次に上記構成要素によってコンテンツ適時送信システム1が如何なる処理を行うかについて以下に説明する。
【0065】
以下の説明では、航空機チケットを予約したことをトリガーとしてそれに関連するコンテンツをそれ以降にダウンロードさせる例を図2を用いて説明する。
【0066】
なお、図2は、航空機チケットを予約したことをトリガーとしてそれに関連するコンテンツをダウンロードさせるタイムチャートを概念的に示したものである。図2において、横軸は時間、縦軸はコンテンツの種類を示している。以下の説明では図1と図2をあわせて参照することにより本願発明をより明白にすることができる。
【0067】
コンテンツ適時送信システム1においては、最初にユーザーが所定のコンテンツをダウンロードしたことをトリガーとして作動を開始する。
【0068】
図2の例では、最初にユーザーが所定の航空機のチケットを予約したことをトリガーとして処理を開始する。
【0069】
ユーザーが所定のコンテンツをダウンロードすると、センターサーバー制御手段4はそのユーザーとその要求とを特定してジョブを登録し、ジョブ管理を開始する。センターサーバー制御手段4は最初に送信したコンテンツに関連してすべてのコンテンツの送信が終了するまで各ジョブの実行を監視する。ジョブは、ユーザー名と送信すべきコンテンツとその送信タイミングの情報を含み、センターサーバー制御手段4はクロック手段8に手段によって計時し、処理すべきタイミングで自動的に各ジョブについて処理を行う。
【0070】
上記ジョブの登録をするために、センターサーバー制御手段4は、送信シーケンステーブル6を参照し、最初のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツを特定する。図2の例の場合、旅行用品の販売のためのコンテンツ、航空機の運航状況に関するコンテンツ、目的地周辺の交通機関に関するコンテンツ、ホテルの予約のためのコンテンツ、食事情報に関するコンテンツ、観光情報に関するコンテンツ等が後に送信すべきコンテンツとして選定されている。送信シーケンステーブル6から後に送信すべきコンテンツの在処を示すURLの情報も提供される。
【0071】
次にセンターサーバー制御手段4は、送信タイミング決定手段7に後に送信すべきコンテンツのそれぞれの送信タイミングを決定させる。送信タイミング決定手段7は、必要に応じて送信タイミング知識ベース7aを参照して後に送信すべき各コンテンツの送信タイミング(送信時刻)を決定する。
【0072】
送信タイミング(送信時刻)は単なる取り決めで予め定めておく場合もあれば、所定の入力条件から所定のロジックによって決定される場合もある。
【0073】
例えば、図2の例において、旅行用品の販売用のコンテンツは航空機のチケットが予約された後の一定時間後に送信するように予め定めておくことができる。一方、航空機の運航状況に関するコンテンツは当該航空機のフライトの直前に提供しなければならないので、航空機チケットの内容、すなわちフライト時刻から決定しなければならない。このような所定の演算を行う必要がある送信タイミングについて、送信タイミング知識ベース7aには先にダウンロードさせたコンテンツの種類、そのコンテンツの如何なる部分の情報を使用するか、該部分の情報について如何なる演算を行うか、というルールが収納されている。
【0074】
したがって、送信タイミングを決定するに際して、送信タイミング決定手段7は単に予め定められた送信タイミング(送信時刻)を検索するか、上記送信タイミング知識ベース7aのルールに基づいて所定の演算を行って送信タイミングを算出するようにする。
【0075】
なお、送信タイミングの決定は、最初のコンテンツのダウンロード後に全部が一度に決定されない場合がある。すなわち、コンテンツの送信シーケンスの途中においてユーザーがダウンロードしたコンテンツの内容によりその時点で再度送信タイミングを決定することがある。たとえば、送信シーケンスの途中でユーザーがチケットを購入する等の場合である。その場合は、センターサーバー制御手段4は送信シーケンスの途中で送信タイミング決定手段7に送信タイミングを決定させるように制御する。
【0076】
以上のようにして送信シーケンス、すなわち後に送信すべきコンテンツと送信タイミングが確定される。次に、コンテンツ適時送信システム1がユーザー情報処理装置2にコンテンツを送信する処理について説明する。
【0077】
センターサーバー制御手段4はクロック手段8により時間を計測し、登録されている各ジョブ(送信シーケンス)の送信タイミングを監視する。送信タイミングに至ると、センターサーバー制御手段4はユーザー情報処理装置2にコンテンツまたはコンテンツを要求するためのメニューを送信する。直接コンテンツを自動送信する場合とは、例えば図2の例において旅行用品販売用のコンテンツを自動的に送信するなどの場合である。一方、コンテンツを要求するためのメニューとは、例えば図2の例においてユーザーに「ホテルの予約」、「食事情報」、「観光情報」のメニューを送信し、ユーザーに選択させてから該コンテンツを送信する場合である。
【0078】
ユーザー情報処理装置2にコンテンツを送信する前に、センターサーバー制御手段4はアグリゲーション手段5にウェブサイト3にアクセスさせ、コンテンツを取得させる。センターサーバー制御手段4はアグリゲーション手段5に必要な画面データのURLを出力し、アグリゲーション手段5はそのURLのウェブサイト3にアクセスする。
【0079】
アグリゲーション手段5は、同じ情報に対する要求に対して複数のウェブサイトにアクセスする場合がある。例えば、航空機のチケットの予約をするような場合には、複数の航空機チケット販売用のウェブサイトにアクセスすることがある。図1において、ウェブサイト3がグループ3a,3b,・・・に分けられているのは、同じ情報に対する要求に対して同一グループ内の複数のウェブサイトにアクセスすることがあることを表している。
【0080】
アグリゲーション手段5がコンテンツを取得すると、アグリゲーション手段5はセンターサーバー制御手段4に出力し、センターサーバー制御手段4は当該コンテンツをウェブサーバー9またはワイヤレスサーバー10を通してユーザー情報処理装置2に送信する。
【0081】
以上の処理を必要な時に実行することにより、ユーザー情報処理装置2には必要な時に必要な情報すなわちコンテンツが自動的に送信されるようになる。ユーザーにとっては、必要な時に送信されるコンテンツであるので有用なコンテンツとして利用することができる。また、ウェブサイトにとっては、利用される確率が高いコンテンツを提供することができるようになる。
【0082】
また、本願発明によれば、アグリゲーション手段5が次々に分野の異なる複数のウェブサイトからコンテンツを収集して送信するので、ユーザーが関心を持つであろう多種類のコンテンツを1つのウェブサイトで保持する必要が無い。これにより、各ウェブサイトは専門とするコンテンツに特化しながら、ユーザーの多様な要求に応えることができる。
【0083】
一面、本願発明はユーザーの行動を予測し、ユーザーの行動に合わせて必要な時に必要な情報(コンテンツ)を自動的に提供するシステムと方法ということができる。
【0084】
すなわち、送信タイミング決定手段7はユーザーが最初にダウンロードしたコンテンツにより、ユーザーの行動が予見できることがある(図2の航空機チケットの予約がその場合に該当する)。その場合にはユーザーの行動のスケジュールに合わせて、適当なタイミングでユーザーが必要であろう情報(コンテンツ)を自動的に送信する。図2の例のように、航空機のチケットの予約すると、次に旅行用品に関するコンテンツを送信し、フライト直前になると航空機の運航状況のコンテンツを送信し、目的地に到着するであろう時刻に現地の交通機関のコンテンツを送信し、さらに所定時間が経過したときにホテルの予約や食事の情報等を送信する、という具合である。
【0085】
このように、特定のコンテンツの送信シーケンス、たとえば航空機のチケットの予約をトリガーとする関連コンテンツの適時送信システムに特化することにより、本願発明のコンテンツ適時送信システムおよび方法はユーザーの行動を予測して、その行動スケジュールに合わせて情報を提供するシステムと方法とすることができる。
【0086】
以上は本願発明のシステムと方法の核となる部分の処理であったが、次に付加的な機能を有するシステムと方法について以下に説明する。
【0087】
まずユーザーに成り代わってウェブサイト3にアクセスすることができる機能を有するシステムと方法について説明する。
【0088】
ウェブサイトのうち、例えば金融機関のウェブサイトは、ウェブ画面によってユーザーに残高照会あるいは金融取引のサービスを提供することがある。しかし、金融機関のウェブサイトや一部の他のウェブサイトにおいては、認証されたユーザーのみが当該サービスを利用することができるようにする必要がある。金融機関のウェブサイトは、アクセスを要求するユーザーに対して、ユーザーIDあるいはパスワードあるいは口座番号等の認証情報の入力を求めるユーザー認証画面を送信し、ユーザーに認証情報を入力させ、認証情報が入力されたユーザー認証画面を受信して認証情報を照合してユーザーのアクセスを許可するようにしている。
【0089】
エミュレーター11と認証情報データベース12を備えたコンテンツ適時送信システムにおいては、エミュレーター11がアグリゲーション手段5が受信したユーザー認証画面に対し、当該ユーザー認証画面の各欄に認証情報データベース12から取得したユーザーの認証情報を入力することができる。エミュレーター11は予めユーザー認証画面にいずれの欄にいずれの認証情報を入力すべきかを設定した定義ファイルを有しており、そのような定義ファイルによって正しい入力欄に正しい認証情報を入力できるようになっている。
【0090】
上記認証情報が入力されたユーザー認証画面をアグリゲーション手段5がウェブサイトに返送することにより、ウェブサイトにおいてはあたかもユーザー自身がアクセスを要求しているように送受信されるので、アグリゲーション手段5によるアクセスを許容し、アグリゲーション手段5に必要な情報を与えることができる。
【0091】
本システムによれば、ユーザーが必要な時に必要なコンテンツを送信するシステムと方法において、ユーザー認証を行うようなウェブサイトからのコンテンツを提供することができるようになる。例えば、必要な時に口座の残高の情報を自動的に提供することでできるようになり、たとえば株式取引等の関連情報の適時配信システムを構成する場合には、きわめて便利なコンテンツ適時送信システムとその方法を実現することができる。
【0092】
次に、コンテンツの情報を一時的にコンテンツ適時送信システム内に蓄積し、必要なときに必要な情報を迅速に提供することができる機能を有するシステムと方法について説明する。
【0093】
スクリーンスクレーパー手段13とデータベース化手段14とコンテンツ情報一時記憶データベース15を備えたコンテンツ適時送信システムは、コンテンツの情報を一時的にコンテンツ適時送信システム内に蓄積してユーザーに迅速に提供することができる。このシステムにおいては、アグリゲーション手段5がウェブサイト3から取得した画面データから、スクリーンスクレーパー手段13がテキストデータを取り出し、該テキストデータをデータベース化手段14に出力する。データベース化手段14は、スクリーンスクレーパー手段13から入力したテキストデータに対して属性情報を付してコンテンツ情報一時記憶データベース15に出力する。
【0094】
ここで、属性情報は、スクリーンスクレーパー手段13の定義ファイルが如何なるURLの如何なるウェブ画面から如何なる部分のテキストデータを何の情報として取り出すかについて予め定義しているので、データベース化手段14はスクリーンスクレーパー手段13の定義ファイルを参照することにより各テキストデータについて詳細に設定することができる。属性情報を付されたデータは、テキストデータはコンテンツ情報一時記憶データベース15のDBMSを介して適当な場所に記憶されることができる。そして、必要なときにテキストデータはDBMSにより検索されることができる。
【0095】
このコンテンツ適時送信システムによれば、頻繁に変わらない情報は、一時コンテンツ情報一時記憶データベース15に整理した形で記憶させ、このような情報が要求された時にはウェブサイト3にアクセスすることなく、コンテンツ情報一時記憶データベース15からデータを検索して迅速にユーザー情報処理装置2に送信することができる。これにより、情報を迅速に提供できる。また、コンテンツ情報一時記憶データベース15に蓄積された情報は、コンテンツからデータとして抽出されたものであるので、検索条件を設定することにより密度が高い情報を効率よく提供することができるようになる。
【0096】
次に、複数のコンテンツを取得した場合に、ユーザーにとって有利なコンテンツを選択して送信することができる機能を有するシステムと方法について説明する。
【0097】
アグリゲーション手段5とコンテンツ決定手段16を有するコンテンツ適時送信システム1は、ユーザーが必要とする情報に対してインターネットからもっとも有利な情報を検索して提供することができる。このシステムにおいては、一つの情報に対する要求に対してアグリゲーション手段5が複数のウェブサイトから複数のコンテンツを取得した場合に、まずスクリーンスクレーパー手段13が各コンテンツから必要な情報をテキストデータとして取り出す。そして、これらのテキストデータはコンテンツ決定手段16に入力され、コンテンツ決定手段16によって比較されて所与の条件により適合するテキストデータが確定される。
【0098】
たとえば航空機のチケット予約をする場合には、アグリゲーション手段5が複数の航空機のチケット予約サイトにアクセスし、それぞれ航空機のチケットの価格を含む画面データを取得する。次に、スクリーンスクレーパー手段13が各画面データから航空機の価格をテキストデータとして取り出し、コンテンツ決定手段16に出力する。前記価格のテキストデータを入力したコンテンツ決定手段16は、各航空機チケット予約サイトの価格を比較し、最も安価なコンテンツを特定し、当該ウェブサイトのコンテンツをセンターサーバー制御手段4に通知することができる。これにより、センターサーバー制御手段4は最も安価なチケットの情報を提供するコンテンツをユーザー情報処理装置2に送信することができる。
【0099】
このコンテンツ適時送信システムによれば、単にユーザーが必要な情報を必要な時に提供することができるのみならず、最もユーザーにとって有利な情報を提供することができるようになる。
【0100】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、センターサーバー制御手段とアグリゲーション手段と送信シーケンステーブルと送信タイミング決定手段とクロック手段とを有することにより、最初にユーザーが所定のコンテンツをダウンロードしたことをトリガーとして、該ユーザーが関心を持つであろう情報(コンテンツ)を該ユーザーが必要とするであろうタイミングで提供することができるようになる。
【0101】
これにより、本発明によれば、ユーザーには有用な情報を必要な時に提供することができ、且つ、ウェブサイトは1つのウェブサイトに全ての情報を保持する必要が無くそれぞれの専門とするコンテンツに特化しながら上述したような利用される確率が高いコンテンツを効率よく提供することができるシステムと方法を実現することができる。
【0102】
また、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、エミュレーターと認証情報データベースを備えることにより、ユーザー認証を行うウェブサイトからもコンテンツを取得してユーザーに提供することができるようになる。
【0103】
これにより、必要な時にユーザー認証が必要なウェブサイトからも必要な情報を取得してユーザーに自動的に送信することができるシステムと方法が実現される。
【0104】
また、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、スクリーンスクレーパー手段とデータベース化手段とコンテンツ情報一時記憶データベースを備えることにより、ウェブサイトから取得したコンテンツから必要な情報をテキストデータの形で取り出し、これをコンテンツ情報一時記憶データベースに記憶管理させておくことができるようになる。
【0105】
これにより、情報が必要な時にウェブサイトにアクセスすること無く、迅速にユーザーに情報を提供することができる。しかも、検索条件の適当な設定により密度の高い目的の情報を効率よく提供することができるようになる。
【0106】
これにより、ウェブサイトにアクセスするための通信の無駄を省き、迅速かつ密度の高い情報をユーザーに提供するシステムと方法を実現することができる。
【0107】
また、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、コンテンツ決定手段を備えることにより、同一の情報に対する要求に対して複数のコンテンツを取得した場合に、所与の条件により適合したコンテンツを提供することができるようになる。
【0108】
これにより、ユーザーに必要な時にユーザーにとってもっとも有利な情報を提供するシステムと方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるコンテンツの適時送信システムの構成と処理の流れを示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例である航空機のチケット予約に関するコンテンツの送信シーケンスを概念的に示した図。
【符号の説明】
1 コンテンツ適時送信システム
2 ユーザー情報処理装置
3 ウェブサイト
4 センターサーバー制御手段
5 アグリゲーション手段
6 送信シーケンステーブル
7 送信タイミング決定手段
7a 送信タイミング知識ベース
8 クロック手段
9 ウェブサーバー
10 ワイヤレスサーバー
11 エミュレーター
12 認証情報データベース
13 スクリーンスクレーパー手段
14 データベース化手段
15 コンテンツ情報一時記憶データベース
16 コンテンツ決定手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザーの情報処理装置から最初のコンテンツをダウンロードさせると、最初のコンテンツに関連してユーザーが次に関心を持つであろうコンテンツを決定し、予め設定した適当なタイミングでユーザーの情報処理装置に後に送信すべきコンテンツのメニュー、あるいは、次に送信すべきコンテンツそのものを自動送信し、さらに必要な回数だけ先に送信したコンテンツに関連性がある次のコンテンツを適当なタイミングでユーザーの情報処理装置に自動送信することを繰り返す、コンテンツの適時送信システムおよびその送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、インターネット上にはコンテンツをダウンロードさせることを目的とするウェブサイトが多数存在している。
【0003】
このようなコンテンツをダウンロードさせることを目的とするウェブサイトは、ユーザーがそのコンピュータによって所定のコンテンツをダウンロードするためのリクエストを送信すると、要求された当該コンテンツをユーザーのコンピューターに送信する(ダウンロードさせる)。
【0004】
ダウンロードさせるコンテンツは、テキストデータ、音楽のコンテンツ、画像(動画と静画を含む)のコンテンツ等、参照することを目的とするコンテンツ(「データのコンテンツ」という)、および、フリーウェア、シェアウェア、有料のソフトウェア、ゲーム等、データ処理をすることを目的とするコンテンツ(「プログラムのコンテンツ」という)がある。
【0005】
従来のコンテンツをダウンロードさせるウェブサイトは、ユーザーにコンテンツをダウンロードさせると、自らのウェブサイトが目的とする処理を完了し、他のウェブサイトからユーザーが次に関心を持つであろうコンテンツをダウンロードさせることは無かった。
【0006】
上記ユーザーが次に関心を持つであろうコンテンツがダウンロードされないという事情は、ショッピング(いわゆるインターネットショッピング)をさせることを目的とするウェブサイトにおいても同様である。
【0007】
ショッピングをさせることを目的とするウェブサイト(ショッピングサイト)は、ユーザーがそのコンピューターでウェブサイトにアクセスして商品の購入や予約を決めると、決済の処理を行い、商品の配送のための指示を行う。
【0008】
このようなショッピングサイトにおいても、ユーザーがある商品を購入または予約すると、自らのウェブサイトが目的とする処理を完了し、他のウェブサイトからユーザーが次に関心を持つであろう商品の情報を送信することは無かった。
【0009】
ショッピングをさせることを目的とするウェブサイト(ショッピングサイト)は、商品の売買が目的であるので、一般的にはコンテンツをダウンロードさせるウェブサイトと区別される。しかし、ユーザーが商品の購入や予約を決める前に、宣伝や商品の画面データ(仕様等のテキストデータと商品の画像データの一方または双方からなる場合を含む)や購入・予約のための画面データをユーザーのコンピューターに送信するので、ショッピングサイトも、商品の情報に関するコンテンツをユーザーに提供するウェブサイトと言うことができる。
【0010】
本明細書においては、上記商品に関連する宣伝、商品情報、画面データ、音声データも「コンテンツ」に含めて記載する。その意味で、ショッピングをさせることを目的とするウェブサイトも「コンテンツをダウンロードさせるウェブサイト」に含めて言うものとする。
【0011】
なお、上記ショッピングウェブサイトは、「商品」は有形の商品の他、保険の契約、金融の取引等、無形の商品も含むものとし、また、「購入」は現物の購入の他、予約、契約を含むものとする。
【0012】
(先行技術文献情報)
本願発明は、1つのコンテンツのダウンロードをきっかけに、次々にユーザーが関心を持つであろうコンテンツを適当なタイミングでユーザーに自動的に提供しようというまったく新規な発想に基づくものであるので、先行する文献は存在しない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
先にユーザーにダウンロードさせたコンテンツに関連する他のコンテンツ(次にユーザーが関心を持つであろうコンテンツ)を他のウェブサイトから取得して適当なタイミングでユーザーのコンピューターに送信することができれば、大いに有益なシステムを実現することができる。
【0014】
例えば、ユーザーがある目的地までの航空機チケットのコンテンツをダウンロードして予約したとすると、次にユーザーは旅行用品や目的地周辺の交通機関に関するコンテンツに関心をもつものと予測される。また、目的地の空港周辺の交通機関に関するコンテンツがダウンロードされると、次に宿泊所や観光に関するコンテンツに対してユーザーが関心を持つであろうと予測される。
【0015】
このように、先に送信したコンテンツの次にユーザーが関心を持つであろう次のコンテンツを、それも適当なタイミングで送信することができれば、送信したコンテンツはユーザーにとっては有用かつ便利なことが多くなる。また、コンテンツを提供するウェブサイトにとっても、利用されるであろう確率が高いコンテンツを効率よく提供することができるようになる。
【0016】
一方、上記システムを1つのウェブサイトで実現しようとすると、ウェブサイトが保有する情報量の問題が生じる。
【0017】
すなわち、ユーザーが1つのコンテンツに関連して次に関心をもつであろうコンテンツは最初のコンテンツと全く異なる分野のコンテンツであることが多い。例えば、上記例のように、航空機のチケットの予約のためのウェブサイトと旅行用品のショッピングサイトと空港周辺の交通機関の情報を提供するウェブサイトとでは全く異なる業者が提供するものであることが多い。このような、全く異なる分野のコンテンツをすべて1つのウェブサイトによって提供することは不可能に近い。したがって、全く異なる分野の情報を適当なタイミングで次々にユーザーに提供できるための考案が要求される。
【0018】
また、従来のシステムでは、異なる業者が提供するウェブサイトから一人のユーザーに対して適当なタイミングで異なるコンテンツを送信することはできなかった。
【0019】
そこで、本願発明が解決しようとする課題は、先のコンテンツがダウンロードされると、次のコンテンツあるいはそのコンテンツを取得するためのメニューを適当なタイミングでユーザーのコンピューターに自動的に送信することができるシステムと方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係るコンテンツの適時送信システムは、コンテンツの送信順序を記憶したコンテンツの送信シーケンステーブルと、所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段と、計時するクロック手段と、所定のウェブサイトにアクセスして所定の情報を収集するアグリゲーション手段と、最初に所定のユーザー情報処理装置の要求に応じて所定のコンテンツを当該ユーザー情報処理装置にダウンロードさせ、前記コンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして前記送信シーケンステーブルを参照して後に送信すべきコンテンツを決定し、前記送信タイミング決定手段に前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定させ、前記クロック手段の計時に基づいて前記送信タイミング決定手段が決定した送信タイミングで、後に送信すべきコンテンツのメニューを前記ユーザー情報処理装置に送信し、あるいは、前記アグリゲーション手段に後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得させ、該コンテンツを前記ユーザー情報処理装置に送信する、センターサーバー制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0021】
本発明によれば、送信シーケンステーブルと送信タイミング決定手段とクロック手段とアグリゲーション手段により、ユーザーには有用な情報を必要な時に提供することができ、且つ、ウェブサイトはそれぞれの専門とするコンテンツに特化しながらそれらのウェブサイトのコンテンツを収集してユーザーに有用なコンテンツを効率よく提供することができる。
【0022】
前記送信タイミング決定手段は、所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定するためのルールを記憶した送信タイミング知識ベースを備え、前記送信タイミング知識ベースを用いて所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定するようにすることができる。
【0023】
本発明によれば、送信タイミング知識ベースのルールを用いることにより、先に送信したコンテンツの内容を解析して複雑な条件にも対応して適当なタイミングで後に送信すべきコンテンツを送信することができる。
【0024】
本願発明のコンテンツの適時送信システムは、ウェブサイトにアクセスするためのユーザーの認証情報を記憶する認証情報データベースと、前記アグリゲーション手段がウェブサイトにアクセスする際に、前記アグリゲーション手段と協働してウェブサイトからの要求に応じて前記認証情報データベースからユーザーの認証情報を取得して前記アグリゲーション手段に出力するエミュレーターと、を有するようにすることができる。
【0025】
本発明によれば、ウェブサイトからのユーザー認証情報の要求に応じて、エミュレーターが認証情報データベースから必要な情報を取得してウェブサイトに返送することができる。これにより、必要な時にユーザー認証を必要とするウェブサイトからの情報をユーザーに提供することができる。
【0026】
本願発明のコンテンツの適時送信システムは、前記アグリゲーション手段が取得した画面データからテキストデータを取り出すスクリーンスクレーパー手段と、前記スクリーンスクレーパー手段が取り出したテキストデータに属性情報を付してデータベースに記憶させるデータベース化手段と、前記データベース化手段が出力したデータを記憶管理するコンテンツ情報一時記憶データベースと、を有するようにすることができる。
【0027】
本発明によれば、ウェブサイトから取得したコンテンツから必要な情報を取り出してコンテンツ情報一時記憶データベースに一時的に蓄積することができる。これにより、当該情報が要求された際には、ウェブサイトにアクセスする必要が無く、迅速にユーザーに提供することができる。
【0028】
本願発明のコンテンツの適時送信システムは、前記アグリゲーション手段が取得した画面データからテキストデータを取り出すスクリーンスクレーパー手段と、前記アグリゲーション手段によって取得された複数のコンテンツから前記スクリーンスクレーパー手段が取り出したテキストデータを比較し、いずれのコンテンツが所与の条件により適合するかを判断し、ダウンロードすべきコンテンツを決定するコンテンツ決定手段と、を有するようにすることができる。
【0029】
本発明によれば、同じ情報に対する要求に対してアグリゲーション手段が複数のコンテンツを取得した場合には、スクリーンスクレーパー手段とコンテンツ決定手段により、所与の条件により適合したコンテンツを提供することができる。
【0030】
本発明によるコンテンツの適時送信方法は、所定のユーザー情報処理装置の要求に応じて所定のコンテンツを当該ユーザー情報処理装置にダウンロードさせる工程と、前記コンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして所定の記憶装置に記憶された送信シーケンスを参照して後に送信すべきコンテンツを決定する工程と、前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを検索または算出する工程と、前記送信タイミングで後に送信すべきコンテンツのメニューを前記ユーザー情報処理装置に送信し、あるいは、前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得して前記ユーザー情報処理装置に送信する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0031】
本発明によれば、所定のコンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして、送信すべきコンテンツを決定する工程と送信タイミングを決定する工程とを有し、該送信タイミングで該コンテンツ等をユーザー情報処理装置に送信するので、ユーザーには有用な情報を必要な時に提供することができる。
【0032】
前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを算出する工程は、コンテンツの内容に応じて送信タイミングを決定するルールを記憶した送信タイミング知識ベースを用いて、コンテンツの内容を解析して適当なタイミングで決定する、ようにすることができる。
【0033】
本発明によれば、先に送信したコンテンツの内容を解析して複雑な条件にも対応して適当なタイミングで後に送信すべきコンテンツを送信することができる。
【0034】
本発明によるコンテンツの適時送信方法は、ウェブサイトにアクセスするためのユーザーの認証情報を記憶装置に記憶させておく工程を有し、前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得する工程において、前記ウェブサイトから要求されたユーザーの認証情報に対して前記記憶させておいたユーザーの認証情報を出力して当該ウェブサイトにアクセスする、ようにすることができる。
【0035】
本発明によれば、必要な時にユーザー認証を必要とするウェブサイトからの情報をユーザーに提供することができる。
【0036】
前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得する工程において、前記ウェブサイトから取得した画面データからテキストデータを取り出す工程と、前記テキストデータに属性情報を付して記憶装置に記憶させておく工程と、をさらに有するようにすることができる。
【0037】
本発明によれば、ウェブサイトから取得したコンテンツから必要な情報を取り出してコンテンツ情報一時記憶データベースに一時的に蓄積することができるので、当該情報が要求された際には、ウェブサイトにアクセスする必要が無く、迅速にユーザーに提供することができる。
【0038】
前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトにアクセスから取得する工程において、複数のウェブサイトから取得したコンテンツの画面データからテキストデータを取り出す工程と、前記取り出したテキストデータを比較していずれのコンテンツが所与の条件により適合するかを判断し、ダウンロードすべきコンテンツを決定する工程と、をさらに有するようにすることができる。
【0039】
本発明によれば、同じ情報に対する要求に対して複数のコンテンツを取得した場合には、所与の条件により適合したコンテンツを提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による「コンテンツの適時送信システムおよびその方法」の一実施形態について以下に説明する。
【0041】
図1は本発明の一実施形態によるコンテンツの適時送信システムのシステム構成とその処理の流れを示している。
【0042】
図1に示すように、本発明によるコンテンツ適時送信システム1は通信網、好ましくはインターネットを介してユーザー情報処理装置2と、ウェブサイト3とに接続されている。
【0043】
ユーザー情報処理装置2は、ユーザー所有の情報処理装置を意味し、情報を処理することができる装置であればよく、コンピューター、PDA、携帯電話等は類別によらずに含まれる。
【0044】
ウェブサイト3は、上述したようにコンテンツを提供することを目的とするウェブサイトとショッピングをさせることを目的とするウェブサイトを含み、図1では便宜的に同じ種類のコンテンツを提供するウェブサイトをグループ3a,3b,・・・に分けて示している。
【0045】
コンテンツ適時送信システム1は、少なくともセンターサーバー制御手段4と、アグリゲーション手段5と、送信シーケンステーブル6と、送信タイミング決定手段7と、クロック手段8と、を有している。また、コンテンツ適時送信システム1は、ユーザー情報処理装置2との通信手段を有しており、本実施形態ではウェブサーバー9とワイヤレスサーバー10とによってユーザー情報処理装置2と通信をするようにしている。
【0046】
送信タイミング決定手段7は、送信するタイミングを判断あるいは推論するシステムとする場合には送信タイミング知識ベース7aを備えている。
【0047】
以上はコンテンツ適時送信システム1の核になる構成であるが、追加の機能により以下のような構成を有するようにすることができる。
【0048】
アクセスに際してユーザーの認証情報の入力を求められるウェブサイトにアクセスすることができるシステムとする場合には、エミュレーター11と認証情報データベース12とを備えるようにするのが好ましい。
【0049】
アグリゲーション手段5がウェブサイトから取得した情報を一時的に記憶しておき、同じ情報を要求された場合にウェブサイトにアクセスすることなく情報を提供することができるシステムとする場合には、スクリーンスクレーパー手段13とデータベース化手段14とコンテンツ情報一時記憶データベース15を備えるようにするのが好ましい。
【0050】
アグリゲーション手段5が同じ要求に対する情報を複数取得した場合にその中でもっともユーザーの要求に適合する情報を選別して提供することができるシステムとする場合には、コンテンツ決定手段16を備えるようにするのが好ましい。
【0051】
以上はコンテンツ適時送信システム1の構成であったが、次に上記各構成について以下に個別に説明する。
【0052】
センターサーバー制御手段4は、コンテンツ適時送信システム1の機能を統合し、コンテンツ適時送信システム1として種々の処理を実行することができるように制御する手段である。センターサーバー制御手段4は、好ましくは他のオブジェトに対してリクエストを送信し、各オブジェクトの処理結果を受信して一連の処理をすすめるようにする。センターサーバー制御手段4は、独立したコンピューターでもよく、ソフトウェアによって規定される理論上のモジュールでもよい。
【0053】
アグリゲーション手段5は、複数のウェブサイトにアクセスして異なる種類のコンテンツを収集する手段である。アグリゲーション手段5は、アクセスすべきウェブサイトや取得すべきウェブサイトの画面データの在処(URL)の指示を受けると、自律的に当該ウェブサイトと接続のプロトコルを確立し、当該画面データを取得することができる手段である。
【0054】
送信シーケンステーブル6は、コンテンツの送信順序を記憶したものである。送信シーケンステーブル6は「テーブル」と称しているが、コンテンツの送信順序を記憶し読み出すことができるものであればテーブルのようなファイルの形式には限られず、データベース形式のものであってもよい。送信シーケンステーブル6には、好ましくは送信すべきコンテンツのURLの情報が含まれるようにする。URLはセンターサーバー制御手段4を介してアグリゲーション手段5に入力される。また、本明細書において「後に送信すべきコンテンツ」は単数に限られず、一連の複数のコンテンツであってもよい。また、「後に送信すべきコンテンツ」は、1つの1つのコンテンツの連なりに限られず、1つのコンテンツの次に複数のコンテンツを送信するように分岐してもよい。
【0055】
送信タイミング決定手段7は、所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定する手段である。送信タイミングの決定は、先のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを単に読み出すだけの場合もあれば、先に送信したコンテンツの内容、たとえば航空チケットの例で言えば目的地の到着時刻に次のコンテンツを送信するように送信タイミングを決定する場合もある。後者のような場合は、コンテンツの種類、次に送信するコンテンツの種類、先に送信したコンテンツの内容等によって次のコンテンツの送信タイミングが複雑に変化するので、送信タイミング知識ベース7aを備え、送信タイミング知識ベース7aのルールを用いて送信タイミングを決定することが好ましい。
【0056】
クロック手段8は、計時する手段である。本システムにおける送信タイミングはクロック手段8の計時に基づいて決定される。
【0057】
ウェブサーバー9は、コンピューター用の画面を介して本システム1とユーザーのコンピューターとの間の情報のやり取りを可能にするサーバーである。ワイヤレスサーバー10は、ワイヤレス通信網を介してPDAや携帯電話用の画面を通してコンテンツ適時送信システム1とユーザーのPDAや携帯電話との間の情報のやり取りを可能にするサーバーである。
【0058】
エミュレーター11は、アクセスする際にユーザー認証を行うウェブサイトに対して、アグリゲーション手段5にユーザーに成り代わってアクセスさせる手段である。具体的には、エミュレーター11は、ユーザー認証を行うウェブサイトからの要求に応じて認証情報データベース12からユーザー認証情報を取得し、それをアグリゲーション手段5に送信し、アグリゲーション手段5がウェブサイトに送信することにより、あたかもユーザー自身がアクセスしているようにウェブサイト側に処理させるようにする手段である。
【0059】
スクリーンスクレーパー手段13は、画面データからテキストデータを取り出す手段である。
【0060】
通常、ウェブサイト3から取得した画面データ(表示画面、ウェブページ)は画像などデータ処理には不向きなデータを含む。スクリーンスクレーパー手段13は、ウェブサイトからダウンロードした画面データから画像データを取り除き、データ処理に適したテキストデータを取り出す手段である。
【0061】
スクリーンスクレーパー手段13は、定義ファイルを有し、定義ファイルには如何なるURLの如何なるウェブ画面から如何なる部分のテキストデータを何の情報として取り出すかについて予め定義されている。この定義ファイルの定義により、スクリーンスクレーパー手段13はウェブ画面から任意の情報をテキストデータとして取り出すことができるようになっている。
【0062】
データベース化手段14は、スクリーンスクレーパー手段13がウェブサイト3のウェブ画面から取り出したテキストデータに対して、後に検索することができるように、必要な属性情報を付してコンテンツ情報一時記憶データベース15に記憶させる手段である。ここで「属性情報」とは、データの具体的な数値や内容を括る概念、すなわちデータ項目である。属性情報とレコード名からデータが特定される。
【0063】
コンテンツ決定手段16は、アグリゲーション手段5が1つのリクエストに対して複数のウェブサイトから複数のコンテンツを取得した場合に、その中でもっともユーザーの要求に適合するコンテンツを決定する手段である。例えば、ユーザーが航空機のチケットを求める場合に、アグリゲーション手段5が複数のショッピングサイトから同一チケットの情報を複数取得したとすると、コンテンツ決定手段16は各ショッピングサイトの航空機チケットの値段を比較してユーザーに送信すべきコンテンツを決定する手段にすることができる。
【0064】
以上が本コンテンツ適時送信システム1の各構成要素の個別の説明であったが、次に上記構成要素によってコンテンツ適時送信システム1が如何なる処理を行うかについて以下に説明する。
【0065】
以下の説明では、航空機チケットを予約したことをトリガーとしてそれに関連するコンテンツをそれ以降にダウンロードさせる例を図2を用いて説明する。
【0066】
なお、図2は、航空機チケットを予約したことをトリガーとしてそれに関連するコンテンツをダウンロードさせるタイムチャートを概念的に示したものである。図2において、横軸は時間、縦軸はコンテンツの種類を示している。以下の説明では図1と図2をあわせて参照することにより本願発明をより明白にすることができる。
【0067】
コンテンツ適時送信システム1においては、最初にユーザーが所定のコンテンツをダウンロードしたことをトリガーとして作動を開始する。
【0068】
図2の例では、最初にユーザーが所定の航空機のチケットを予約したことをトリガーとして処理を開始する。
【0069】
ユーザーが所定のコンテンツをダウンロードすると、センターサーバー制御手段4はそのユーザーとその要求とを特定してジョブを登録し、ジョブ管理を開始する。センターサーバー制御手段4は最初に送信したコンテンツに関連してすべてのコンテンツの送信が終了するまで各ジョブの実行を監視する。ジョブは、ユーザー名と送信すべきコンテンツとその送信タイミングの情報を含み、センターサーバー制御手段4はクロック手段8に手段によって計時し、処理すべきタイミングで自動的に各ジョブについて処理を行う。
【0070】
上記ジョブの登録をするために、センターサーバー制御手段4は、送信シーケンステーブル6を参照し、最初のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツを特定する。図2の例の場合、旅行用品の販売のためのコンテンツ、航空機の運航状況に関するコンテンツ、目的地周辺の交通機関に関するコンテンツ、ホテルの予約のためのコンテンツ、食事情報に関するコンテンツ、観光情報に関するコンテンツ等が後に送信すべきコンテンツとして選定されている。送信シーケンステーブル6から後に送信すべきコンテンツの在処を示すURLの情報も提供される。
【0071】
次にセンターサーバー制御手段4は、送信タイミング決定手段7に後に送信すべきコンテンツのそれぞれの送信タイミングを決定させる。送信タイミング決定手段7は、必要に応じて送信タイミング知識ベース7aを参照して後に送信すべき各コンテンツの送信タイミング(送信時刻)を決定する。
【0072】
送信タイミング(送信時刻)は単なる取り決めで予め定めておく場合もあれば、所定の入力条件から所定のロジックによって決定される場合もある。
【0073】
例えば、図2の例において、旅行用品の販売用のコンテンツは航空機のチケットが予約された後の一定時間後に送信するように予め定めておくことができる。一方、航空機の運航状況に関するコンテンツは当該航空機のフライトの直前に提供しなければならないので、航空機チケットの内容、すなわちフライト時刻から決定しなければならない。このような所定の演算を行う必要がある送信タイミングについて、送信タイミング知識ベース7aには先にダウンロードさせたコンテンツの種類、そのコンテンツの如何なる部分の情報を使用するか、該部分の情報について如何なる演算を行うか、というルールが収納されている。
【0074】
したがって、送信タイミングを決定するに際して、送信タイミング決定手段7は単に予め定められた送信タイミング(送信時刻)を検索するか、上記送信タイミング知識ベース7aのルールに基づいて所定の演算を行って送信タイミングを算出するようにする。
【0075】
なお、送信タイミングの決定は、最初のコンテンツのダウンロード後に全部が一度に決定されない場合がある。すなわち、コンテンツの送信シーケンスの途中においてユーザーがダウンロードしたコンテンツの内容によりその時点で再度送信タイミングを決定することがある。たとえば、送信シーケンスの途中でユーザーがチケットを購入する等の場合である。その場合は、センターサーバー制御手段4は送信シーケンスの途中で送信タイミング決定手段7に送信タイミングを決定させるように制御する。
【0076】
以上のようにして送信シーケンス、すなわち後に送信すべきコンテンツと送信タイミングが確定される。次に、コンテンツ適時送信システム1がユーザー情報処理装置2にコンテンツを送信する処理について説明する。
【0077】
センターサーバー制御手段4はクロック手段8により時間を計測し、登録されている各ジョブ(送信シーケンス)の送信タイミングを監視する。送信タイミングに至ると、センターサーバー制御手段4はユーザー情報処理装置2にコンテンツまたはコンテンツを要求するためのメニューを送信する。直接コンテンツを自動送信する場合とは、例えば図2の例において旅行用品販売用のコンテンツを自動的に送信するなどの場合である。一方、コンテンツを要求するためのメニューとは、例えば図2の例においてユーザーに「ホテルの予約」、「食事情報」、「観光情報」のメニューを送信し、ユーザーに選択させてから該コンテンツを送信する場合である。
【0078】
ユーザー情報処理装置2にコンテンツを送信する前に、センターサーバー制御手段4はアグリゲーション手段5にウェブサイト3にアクセスさせ、コンテンツを取得させる。センターサーバー制御手段4はアグリゲーション手段5に必要な画面データのURLを出力し、アグリゲーション手段5はそのURLのウェブサイト3にアクセスする。
【0079】
アグリゲーション手段5は、同じ情報に対する要求に対して複数のウェブサイトにアクセスする場合がある。例えば、航空機のチケットの予約をするような場合には、複数の航空機チケット販売用のウェブサイトにアクセスすることがある。図1において、ウェブサイト3がグループ3a,3b,・・・に分けられているのは、同じ情報に対する要求に対して同一グループ内の複数のウェブサイトにアクセスすることがあることを表している。
【0080】
アグリゲーション手段5がコンテンツを取得すると、アグリゲーション手段5はセンターサーバー制御手段4に出力し、センターサーバー制御手段4は当該コンテンツをウェブサーバー9またはワイヤレスサーバー10を通してユーザー情報処理装置2に送信する。
【0081】
以上の処理を必要な時に実行することにより、ユーザー情報処理装置2には必要な時に必要な情報すなわちコンテンツが自動的に送信されるようになる。ユーザーにとっては、必要な時に送信されるコンテンツであるので有用なコンテンツとして利用することができる。また、ウェブサイトにとっては、利用される確率が高いコンテンツを提供することができるようになる。
【0082】
また、本願発明によれば、アグリゲーション手段5が次々に分野の異なる複数のウェブサイトからコンテンツを収集して送信するので、ユーザーが関心を持つであろう多種類のコンテンツを1つのウェブサイトで保持する必要が無い。これにより、各ウェブサイトは専門とするコンテンツに特化しながら、ユーザーの多様な要求に応えることができる。
【0083】
一面、本願発明はユーザーの行動を予測し、ユーザーの行動に合わせて必要な時に必要な情報(コンテンツ)を自動的に提供するシステムと方法ということができる。
【0084】
すなわち、送信タイミング決定手段7はユーザーが最初にダウンロードしたコンテンツにより、ユーザーの行動が予見できることがある(図2の航空機チケットの予約がその場合に該当する)。その場合にはユーザーの行動のスケジュールに合わせて、適当なタイミングでユーザーが必要であろう情報(コンテンツ)を自動的に送信する。図2の例のように、航空機のチケットの予約すると、次に旅行用品に関するコンテンツを送信し、フライト直前になると航空機の運航状況のコンテンツを送信し、目的地に到着するであろう時刻に現地の交通機関のコンテンツを送信し、さらに所定時間が経過したときにホテルの予約や食事の情報等を送信する、という具合である。
【0085】
このように、特定のコンテンツの送信シーケンス、たとえば航空機のチケットの予約をトリガーとする関連コンテンツの適時送信システムに特化することにより、本願発明のコンテンツ適時送信システムおよび方法はユーザーの行動を予測して、その行動スケジュールに合わせて情報を提供するシステムと方法とすることができる。
【0086】
以上は本願発明のシステムと方法の核となる部分の処理であったが、次に付加的な機能を有するシステムと方法について以下に説明する。
【0087】
まずユーザーに成り代わってウェブサイト3にアクセスすることができる機能を有するシステムと方法について説明する。
【0088】
ウェブサイトのうち、例えば金融機関のウェブサイトは、ウェブ画面によってユーザーに残高照会あるいは金融取引のサービスを提供することがある。しかし、金融機関のウェブサイトや一部の他のウェブサイトにおいては、認証されたユーザーのみが当該サービスを利用することができるようにする必要がある。金融機関のウェブサイトは、アクセスを要求するユーザーに対して、ユーザーIDあるいはパスワードあるいは口座番号等の認証情報の入力を求めるユーザー認証画面を送信し、ユーザーに認証情報を入力させ、認証情報が入力されたユーザー認証画面を受信して認証情報を照合してユーザーのアクセスを許可するようにしている。
【0089】
エミュレーター11と認証情報データベース12を備えたコンテンツ適時送信システムにおいては、エミュレーター11がアグリゲーション手段5が受信したユーザー認証画面に対し、当該ユーザー認証画面の各欄に認証情報データベース12から取得したユーザーの認証情報を入力することができる。エミュレーター11は予めユーザー認証画面にいずれの欄にいずれの認証情報を入力すべきかを設定した定義ファイルを有しており、そのような定義ファイルによって正しい入力欄に正しい認証情報を入力できるようになっている。
【0090】
上記認証情報が入力されたユーザー認証画面をアグリゲーション手段5がウェブサイトに返送することにより、ウェブサイトにおいてはあたかもユーザー自身がアクセスを要求しているように送受信されるので、アグリゲーション手段5によるアクセスを許容し、アグリゲーション手段5に必要な情報を与えることができる。
【0091】
本システムによれば、ユーザーが必要な時に必要なコンテンツを送信するシステムと方法において、ユーザー認証を行うようなウェブサイトからのコンテンツを提供することができるようになる。例えば、必要な時に口座の残高の情報を自動的に提供することでできるようになり、たとえば株式取引等の関連情報の適時配信システムを構成する場合には、きわめて便利なコンテンツ適時送信システムとその方法を実現することができる。
【0092】
次に、コンテンツの情報を一時的にコンテンツ適時送信システム内に蓄積し、必要なときに必要な情報を迅速に提供することができる機能を有するシステムと方法について説明する。
【0093】
スクリーンスクレーパー手段13とデータベース化手段14とコンテンツ情報一時記憶データベース15を備えたコンテンツ適時送信システムは、コンテンツの情報を一時的にコンテンツ適時送信システム内に蓄積してユーザーに迅速に提供することができる。このシステムにおいては、アグリゲーション手段5がウェブサイト3から取得した画面データから、スクリーンスクレーパー手段13がテキストデータを取り出し、該テキストデータをデータベース化手段14に出力する。データベース化手段14は、スクリーンスクレーパー手段13から入力したテキストデータに対して属性情報を付してコンテンツ情報一時記憶データベース15に出力する。
【0094】
ここで、属性情報は、スクリーンスクレーパー手段13の定義ファイルが如何なるURLの如何なるウェブ画面から如何なる部分のテキストデータを何の情報として取り出すかについて予め定義しているので、データベース化手段14はスクリーンスクレーパー手段13の定義ファイルを参照することにより各テキストデータについて詳細に設定することができる。属性情報を付されたデータは、テキストデータはコンテンツ情報一時記憶データベース15のDBMSを介して適当な場所に記憶されることができる。そして、必要なときにテキストデータはDBMSにより検索されることができる。
【0095】
このコンテンツ適時送信システムによれば、頻繁に変わらない情報は、一時コンテンツ情報一時記憶データベース15に整理した形で記憶させ、このような情報が要求された時にはウェブサイト3にアクセスすることなく、コンテンツ情報一時記憶データベース15からデータを検索して迅速にユーザー情報処理装置2に送信することができる。これにより、情報を迅速に提供できる。また、コンテンツ情報一時記憶データベース15に蓄積された情報は、コンテンツからデータとして抽出されたものであるので、検索条件を設定することにより密度が高い情報を効率よく提供することができるようになる。
【0096】
次に、複数のコンテンツを取得した場合に、ユーザーにとって有利なコンテンツを選択して送信することができる機能を有するシステムと方法について説明する。
【0097】
アグリゲーション手段5とコンテンツ決定手段16を有するコンテンツ適時送信システム1は、ユーザーが必要とする情報に対してインターネットからもっとも有利な情報を検索して提供することができる。このシステムにおいては、一つの情報に対する要求に対してアグリゲーション手段5が複数のウェブサイトから複数のコンテンツを取得した場合に、まずスクリーンスクレーパー手段13が各コンテンツから必要な情報をテキストデータとして取り出す。そして、これらのテキストデータはコンテンツ決定手段16に入力され、コンテンツ決定手段16によって比較されて所与の条件により適合するテキストデータが確定される。
【0098】
たとえば航空機のチケット予約をする場合には、アグリゲーション手段5が複数の航空機のチケット予約サイトにアクセスし、それぞれ航空機のチケットの価格を含む画面データを取得する。次に、スクリーンスクレーパー手段13が各画面データから航空機の価格をテキストデータとして取り出し、コンテンツ決定手段16に出力する。前記価格のテキストデータを入力したコンテンツ決定手段16は、各航空機チケット予約サイトの価格を比較し、最も安価なコンテンツを特定し、当該ウェブサイトのコンテンツをセンターサーバー制御手段4に通知することができる。これにより、センターサーバー制御手段4は最も安価なチケットの情報を提供するコンテンツをユーザー情報処理装置2に送信することができる。
【0099】
このコンテンツ適時送信システムによれば、単にユーザーが必要な情報を必要な時に提供することができるのみならず、最もユーザーにとって有利な情報を提供することができるようになる。
【0100】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、センターサーバー制御手段とアグリゲーション手段と送信シーケンステーブルと送信タイミング決定手段とクロック手段とを有することにより、最初にユーザーが所定のコンテンツをダウンロードしたことをトリガーとして、該ユーザーが関心を持つであろう情報(コンテンツ)を該ユーザーが必要とするであろうタイミングで提供することができるようになる。
【0101】
これにより、本発明によれば、ユーザーには有用な情報を必要な時に提供することができ、且つ、ウェブサイトは1つのウェブサイトに全ての情報を保持する必要が無くそれぞれの専門とするコンテンツに特化しながら上述したような利用される確率が高いコンテンツを効率よく提供することができるシステムと方法を実現することができる。
【0102】
また、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、エミュレーターと認証情報データベースを備えることにより、ユーザー認証を行うウェブサイトからもコンテンツを取得してユーザーに提供することができるようになる。
【0103】
これにより、必要な時にユーザー認証が必要なウェブサイトからも必要な情報を取得してユーザーに自動的に送信することができるシステムと方法が実現される。
【0104】
また、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、スクリーンスクレーパー手段とデータベース化手段とコンテンツ情報一時記憶データベースを備えることにより、ウェブサイトから取得したコンテンツから必要な情報をテキストデータの形で取り出し、これをコンテンツ情報一時記憶データベースに記憶管理させておくことができるようになる。
【0105】
これにより、情報が必要な時にウェブサイトにアクセスすること無く、迅速にユーザーに情報を提供することができる。しかも、検索条件の適当な設定により密度の高い目的の情報を効率よく提供することができるようになる。
【0106】
これにより、ウェブサイトにアクセスするための通信の無駄を省き、迅速かつ密度の高い情報をユーザーに提供するシステムと方法を実現することができる。
【0107】
また、本発明のコンテンツの適時送信システムおよびその送信方法によれば、コンテンツ決定手段を備えることにより、同一の情報に対する要求に対して複数のコンテンツを取得した場合に、所与の条件により適合したコンテンツを提供することができるようになる。
【0108】
これにより、ユーザーに必要な時にユーザーにとってもっとも有利な情報を提供するシステムと方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるコンテンツの適時送信システムの構成と処理の流れを示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例である航空機のチケット予約に関するコンテンツの送信シーケンスを概念的に示した図。
【符号の説明】
1 コンテンツ適時送信システム
2 ユーザー情報処理装置
3 ウェブサイト
4 センターサーバー制御手段
5 アグリゲーション手段
6 送信シーケンステーブル
7 送信タイミング決定手段
7a 送信タイミング知識ベース
8 クロック手段
9 ウェブサーバー
10 ワイヤレスサーバー
11 エミュレーター
12 認証情報データベース
13 スクリーンスクレーパー手段
14 データベース化手段
15 コンテンツ情報一時記憶データベース
16 コンテンツ決定手段
Claims (10)
- コンテンツの送信順序を記憶したコンテンツの送信シーケンステーブルと、
所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段と、
計時するクロック手段と、
所定のウェブサイトにアクセスして所定の情報を収集するアグリゲーション手段と、
最初に所定のユーザー情報処理装置の要求に応じて所定のコンテンツを当該ユーザー情報処理装置にダウンロードさせ、前記コンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして前記送信シーケンステーブルを参照して後に送信すべきコンテンツを決定し、前記送信タイミング決定手段に前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定させ、前記クロック手段の計時に基づいて前記送信タイミング決定手段が決定した送信タイミングで、後に送信すべきコンテンツのメニューを前記ユーザー情報処理装置に送信し、あるいは、前記アグリゲーション手段に後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得させ、該コンテンツを前記ユーザー情報処理装置に送信する、センターサーバー制御手段と、
を有することを特徴とするコンテンツの適時送信システム。 - 前記送信タイミング決定手段は、所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定するためのルールを記憶した送信タイミング知識ベースを備え、前記送信タイミング知識ベースを用いて所定のコンテンツの送信後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの適時送信システム。
- ウェブサイトにアクセスするためのユーザーの認証情報を記憶する認証情報データベースと、
前記アグリゲーション手段がウェブサイトにアクセスする際に、前記アグリゲーション手段と協働してウェブサイトからの要求に応じて前記認証情報データベースからユーザーの認証情報を取得して前記アグリゲーション手段に出力するエミュレーターと、を有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの適時送信システム。 - 前記アグリゲーション手段が取得した画面データからテキストデータを取り出すスクリーンスクレーパー手段と、
前記スクリーンスクレーパー手段が取り出したテキストデータに属性情報を付してデータベースに記憶させるデータベース化手段と、
前記データベース化手段が出力したデータを記憶管理するコンテンツ情報一時記憶データベースと、を有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの適時送信システム。 - 前記アグリゲーション手段が取得した画面データからテキストデータを取り出すスクリーンスクレーパー手段と、
前記アグリゲーション手段によって取得された複数のコンテンツから前記スクリーンスクレーパー手段が取り出したテキストデータを比較し、いずれのコンテンツが所与の条件により適合するかを判断し、ダウンロードすべきコンテンツを決定するコンテンツ決定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの適時送信システム。 - 所定のユーザー情報処理装置の要求に応じて所定のコンテンツを当該ユーザー情報処理装置にダウンロードさせる工程と、
前記コンテンツをダウンロードさせたことをトリガーとして所定の記憶装置に記憶された送信シーケンスを参照して後に送信すべきコンテンツを決定する工程と、
前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを検索または算出する工程と、
前記送信タイミングで後に送信すべきコンテンツのメニューを前記ユーザー情報処理装置に送信し、あるいは、前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得して前記ユーザー情報処理装置に送信する工程と、を有することを特徴とするコンテンツの適時送信方法。 - 前記後に送信すべきコンテンツの送信タイミングを算出する工程は、コンテンツの内容に応じて送信タイミングを決定するルールを記憶した送信タイミング知識ベースを用いて、コンテンツの内容を解析して適当なタイミングで決定する、ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツの適時送信方法。
- ウェブサイトにアクセスするためのユーザーの認証情報を記憶装置に記憶させておく工程を有し、
前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得する工程において、前記ウェブサイトから要求されたユーザーの認証情報に対して前記記憶させておいたユーザーの認証情報を出力して当該ウェブサイトにアクセスする、ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツの適時送信方法。 - 前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトから取得する工程において、
前記ウェブサイトから取得した画面データからテキストデータを取り出す工程と、
前記テキストデータに属性情報を付して記憶装置に記憶させておく工程と、をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツの適時送信方法。 - 前記後に送信すべきコンテンツを少なくとも1つのウェブサイトにアクセスから取得する工程において、
複数のウェブサイトから取得したコンテンツの画面データからテキストデータを取り出す工程と、
前記取り出したテキストデータを比較していずれのコンテンツが所与の条件により適合するかを判断し、ダウンロードすべきコンテンツを決定する工程と、をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツの適時送信方法。
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