JP2004271488A - カーナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れるカーナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】このカーナビゲーション装置では、ステアリングホイル1の左側部分及び右側部分に第1及び第2の応力センサ6,7をそれぞれ設け、車両走行中において、運転者の左右の手がステアリングホイル1にあることが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されている場合には、操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方がステアリングホイル1にないことが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止される。
【選択図】 図1
【解決手段】このカーナビゲーション装置では、ステアリングホイル1の左側部分及び右側部分に第1及び第2の応力センサ6,7をそれぞれ設け、車両走行中において、運転者の左右の手がステアリングホイル1にあることが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されている場合には、操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方がステアリングホイル1にないことが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のカーナビゲーション装置では、運転への注意力を損なわないように、車両走行中は操作入力の全部又は一部(例えば、複雑な操作等)の受け付けを禁止するようになっているものがある。例えば、走行中は、表示地図の拡大縮小などのための簡単な操作入力の受け付けは許容されるが、目的地設定などのための複雑な操作入力の受け付けは禁止されるようになっている。
【0003】
また、運転者以外の他の搭乗者がある場合にも、走行中に操作入力の受け付けを完全に禁止してしまうと、他の搭乗者によるカーナビゲーション装置への操作入力も禁止されてしまい、不便であるため、この点について従来より対策が検討されている。
【0004】
この点に関する従来技術としては、特許文献1及び2に記載のものがある。特許文献1に記載の従来技術では、通常の操作部(表示装置に具備された各種キー)の他に、運転者の手の届かない位置に運転者以外の搭乗者が操作するための追加の操作部を設けている。そして、走行中に操作入力の受け付けが禁止されている状態であっても、その追加の操作部から操作が行われた際にはその操作入力を受け付け、利便性の向上を図っている。
【0005】
特許文献2に記載の従来技術では、運転席と助手席とのそれぞれにリモコンの受信部を設置し、走行中に操作入力の受け付けが禁止されている状態であっても、リモコンからの無線信号を助手席側の受信部が受信した場合にはその操作入力を受け付け、利便性の向上を図っている。
【0006】
なお、本願発明に関連するカーナビゲーション装置についての他の先行技術としては特許文献3に記載のものがあり、ステアリングホイルに設けるセンサ手段に関連する先行技術としては特許文献4に記載のものがある。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−164565号公報
【特許文献2】
特開平9−292261号公報
【特許文献3】
特開平7−270173号公報
【特許文献4】
特開2000−228126公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の従来技術では、通常の操作部の他に追加の操作部を助手席等に設ける必要があり、操作部の設置数の増加によるコストアップとなり、意匠性も劣る。
【0009】
また、上記の特許文献2に記載の従来技術では、リモコンの受信部を複数設置する必要があるとともに、リモコンと受信部との位置関係によっては運転席にて操作したリモコンからの無線信号が助手席の受信部に受信されて、操作入力が誤って受け付けられてしまうおそれがあり、操作入力の禁止の信頼性が低い。
【0010】
そこで、本発明は、操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数設ける必要がなく、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れるカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段は、操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置であって、ステアリングホイルにおける運転者によって把持される部分に設けられ、ステアリングホイルを把持する運転者の手を検出するセンサ手段と、操作入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段から入力される操作入力に応じてカーナビゲーションのための動作を行う装置本体と、前記入力受付手段を介した操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、運転者の左右の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には、前記受付禁止状態を解除して入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容する一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には、前記受付禁止状態を維持する受付制御手段と、を備えている。
【0012】
好ましくは、前記センサ手段は、運転者側からみて前記ステアリングホイルの左側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第1の応力センサと、運転者側からみて前記ステアリングホイルの右側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第2の応力センサと、を備えるのがよい。
【0013】
また、前記目的を達成するための技術的手段は、操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置であって、ステアリングホイルにおける運転者によって把持される部分に設けられ、ステアリングホイルを把持する運転者の手を検出するセンサ手段と、操作入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段から入力される操作入力に応じてカーナビゲーションのための動作を行う装置本体と、前記入力受付手段を介した操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、右ハンドル車の場合にあっては、運転者の左の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を解除して前記入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の左の手が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を維持する一方、左ハンドル車の場合にあっては、運転者の右の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を解除して前記入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の右の手が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を維持する受付制御手段と、を備えている。
【0014】
さらに、好ましくは、前記センサ手段は、右ハンドル車の場合にあっては、運転者側からみて前記ステアリングホイルの左側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第1の応力センサを備え、左ハンドル車の場合にあっては、運転者側からみて前記ステアリングホイルの右側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第2の応力センサを備えるのがよい。
【0015】
また、好ましくは、前記応力センサは、略平行に対向配置された略線状の第1及び第2の電極部材を備えた線状の形態を有し、その両電極部材が応力印加により互いに接触して電気的に導通することにより応力を検出するのがよい。
【0016】
さらに、好ましくは、前記応力センサは、前記第1の電極部材として備えられ、弾性材料により形成され、周方向の少なくとも一部の区間が弾性を有する導電部となっている弾性チューブと、前記第2の電極部材として備えられ、折曲げ可能な一方向に細長い細長形状を有し、前記弾性チューブ内に設けられ、少なくともその外周部が導電性を有する中心電極部材と、少なくともその外周部が絶縁性を有する細長形状であり、前記中心電極部材に所定の巻き付け間隔をあけて螺旋状に巻き付けられる絶縁線状部材と、を備えるのがよい。
【0017】
また、好ましくは、前記中心電極部材は、所定の引っ張り強度および折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する細長形状の中心部材と、前記中心部材の外周に螺旋状に横巻きされた導電性の金属線と、を備えるのがよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置のブロック図である。このカーナビゲーション装置は、図1に示すように、運転者の左右の手によるステアリングホイル1の把持の有無を検出するセンサ(センサ手段)2と、操作入力を受け付ける入力受付部(入力受付手段)3と、ナビゲーション装置本体(装置本体)4と、入力受付部3を介して受け付ける操作入力の少なくとも一部の受け付けを、センサ2の検出状況及び車両状況に応じて禁止又は禁止解除するための受付制御回路(受付制御手段)5とを備えている。
【0019】
入力受付部3は、カーナビゲーション装置に対する操作入力を受け付けるためのものであり、例えば、後述する装置本体4に備えられる図示しない表示装置に併設された操作スイッチ(タッチパネルも含む)、又は操作スイッチを備えたリモコン及びその受信部により構成される。
【0020】
装置本体4は、車室内のインストゥルメントパネル部等に備えられた図示しない表示装置と、入力受付部3を介して受け付けた操作入力の指示内容に従って、受信したGPS信号及び入力される車速等の各種車両情報に基づいて、表示装置のナビゲーションのための表示内容を制御してナビゲーション動作を行う図示しない本体部とを備えている。
【0021】
センサ2は、図2に示すように、運転者がステアリングホイル1を把持した際の手から受ける応力を検出する第1及び第2の応力センサ6,7を備えている。第1の応力センサ6は、運転者側からみてステアリングホイル1の握り部1aにおける左側部分の少なくとも一部に設けられ、第2の応力センサ7は、運転者側からみてステアリングホイル1の握り部1aにおける右側部分の少なくとも一部に設けられている。なお、図2において符号Aは、ステアリングホイル1の縦方向の中心線を示している。
【0022】
応力センサ6,7は、細長形状を有しており、図2に示すように、握り部1aの左側部分及び右側部分に沿ってその左右の各部分の延設方向のほぼ全区間に渡って配設されている。ここでは、応力センサ6,7の握り部1aの設置形態としては、例えば、図3に示すように、応力センサ6,7が握り部1aの外周に設けられた溝1bに埋め込まれて設置されている。
【0023】
応力センサ6,7は、図4に示すように、弾性導電チューブ(弾性チューブ)11と、中心電極部材13と、絶縁線状部材15とを備えている。
【0024】
弾性導電チューブ11は、図4に示すように、弾性材料により形成され、周方向の少なくとも一部の区間が弾性を有する導電部となっている(ここでは、弾性導電チューブ11の全体が導電ゴムや弾性導電樹脂等の弾性導電材料により形成されて周方向の全区間が導電部となっている)。
【0025】
中心電極部材13は、図5に示すように、折曲げ可能な一方向に細長い細長形状を有し、弾性導電チューブ11内に設けられる。この中心電極部材13は、図5に示すように、所定の引っ張り強度及び折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する断面円形の細長形状の折曲げ変形容易な中心部材21と、中心部材21の外周に所定のピッチで螺旋状に密に横巻きされた導電性の細径の金属線23とを備えている。金属線23の材料としては、ニッケル合金、銅、銅合金、ニクロム、ステンレス等が用いられる。ここで、金属線23は、位置ずれ防止等のため、図6に示すように、その断面の一部(ここでは半分程度)が中心部材21の表面にめり込むようにして巻き付けられている。
【0026】
中心部材21は、図4に示すように、高い引っ張り強度を有する中心補強部材(テンションメンバー)21aと、その中心補強部材21aの周囲に押出成形により設けられた弾性材料(ここでは弾性絶縁材料)からなる弾性層(ここでは弾性絶縁層)21bとを備えている。中心補強部材21aの材料としては、引っ張り強度の強い繊維(アラミド繊維等)を撚り合わせたあるいは束ねたものが用いられる。弾性絶縁層21bの弾性絶縁材料としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、EPDM等が用いられる。
【0027】
絶縁線状部材15は、少なくともその外周部が絶縁性を有する細長形状であり、本実施形態では、金属線と、その金属線の表面にエナメル等の絶縁材が塗布されて形成された絶縁被膜層とを備えて構成されている。そして、このような絶縁線状部材15は、図7に示すように、中心電極部材13に所定の巻き付け間隔Dをあけて螺旋状に巻き付けられている。ここで、巻き付け間隔D等は、図7に示すように、後述するようにセンサ感度等に合わせて容易に調節できるようになっている。
【0028】
このような応力センサ6,7の組み立ては、中心電極部材13の外周に巻き付け機等によって絶縁線状部材15を中心電極部材13の長手方向に連続的に巻き付け、絶縁線状部材15を中心電極部材13と共に弾性導電チューブ11内に挿入することにより行われる。
【0029】
このような構成により、応力センサ6,7に応力が印加されていない状態では、絶縁線状部材15によって中心電極部材13(特に、金属線23)と弾性導電チューブ11とを離間させて電気的に絶縁されるようになっている。
【0030】
一方、応力センサ6,7に所定強度以上の応力が印加されて、弾性導電チューブ11の内部空洞が押しつぶされるように弾性変形された際には、螺旋状に巻き付けられた絶縁線状部材15間の隙間部を介して弾性導電チューブ11と中心電極部材13との電気接触が許容されるようになっている。この応力センサ6,7では、この弾性導電チューブ11と中心電極部材13との電気的導通の有無を検出することにより、応力印加の有無を検知するようになっている。そして、応力印加の解除に伴って、弾性導電チューブ11は図4に示す元の形状に復帰し、弾性導電チューブ11と中心電極部材13との電気的接触は解消される。
【0031】
なお、弾性導電チューブ11及び中心電極部材13の一方側端部には、信号取り出し用のリード線が電気接続される。
【0032】
ここで、絶縁線状部材15の太さ(中心電極部材13の長手方向に対する幅W(図7参照)及び中心電極部材13の径方向に対する厚さ)及び巻き付け間隔D等は、応力印加時に弾性変形して弾性導電チューブ11が中心電極部材13に電気接触するのに必要な応力強度、すなわちセンサ感度が所望とするレベルになるように設定される。例えば、図7の例では、絶縁線状部材15の太さ(外径)は0.6mmに設定され、巻き付け間隔Dは約15mmに設定されているが、他の例では、絶縁線状部材15の太さ(外径)は0.3mmに設定され、巻き付け間隔Dは約5mmに設定される。
【0033】
このような応力センサ6,7の構成により、例えばステアリングホイル1が図2の回転操作位置にある状態では、応力印加により第1の応力センサ6の弾性導電チューブ11と中心電極部材13とが導通していることにより、運転者の左手がステアリングホイル1を把持していることを検出することができる。また、応力印加により第2の応力センサ7の弾性導電チューブ11と中心電極部材13とが導通していることにより、運転者の右手がステアリングホイル1を把持していることを検出することができる。
【0034】
受付制御回路5は、入力される車両情報に基づいて車両状況を認識するとともに、センサ2の第1及び第2の応力センサ6,7を介して運転者の左右の手のステアリングホイル1の把持状況を認識し、その認識した車両状況と左右の手のステアリングホイル1の把持状況とに基づいて、装置本体4による入力受付部3からの操作入力の受け付けの許容、禁止の制御を行っている。なお、図1に示す構成例では受付制御回路5を装置本体4と別構成としているが、装置本体4の前記本体部内に受付制御回路5を組み込んだ構成としてもよい。
【0035】
受付制御回路5に入力される車両情報としては、例えば、シフトポジションがパーキングに設定されているか否かを示す情報、車速に関する情報、シートベルトの装着の有無に関する情報、及びサイドブレーキの作動の有無に関する情報が考えられる。
【0036】
受付制御回路5の制御の具体例について説明する。例えば、車両が停止状態にあるときには、第1及び第2の応力センサ6,7の検出状況にかかわらずに、原則として入力受付部3からの操作入力がすべて受け付けられる。
【0037】
車両が走行中であるときには、運転者の運転への注意を損なわないようにするため、運転者の左右の手の少なくとも一方がステアリングホイル1を把持していないことが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が可能な状況にあるときには、入力受付部3から受け付けられる操作入力のうちの少なくとも一部の受け付けが禁止される(受付禁止状態)。このとき、操作入力のすべてを受付禁止にしてもよく、あるいは、操作入力のうちの操作が複雑なもの(目的地の設定等)のみ受付禁止にしてもよい。
【0038】
一方、車両が走行中であるときには、運転者の左右両方の手がステアリングホイル1を把持していることが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が不可能な状況にあるときには、入力受付部3からの操作入力の受け付けが許容される(受付禁止が解除された状態)。このときは、運転者自信は両手がステアリングホイル1にあるためカーナビゲーション装置の操作を行えないが、助手席等の他の搭乗者によって入力受付部3を介して操作入力を行うことができるようになっている。
【0039】
なお、受付制御回路5による制御の変形例として、右ハンドル車の場合にあっては、車両走行(例えば直進走行)中において、運転者の左の手がステアリングホイル1を把持していることが第1の応力センサ6を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の左の手がステアリングホイル1を把持していないことが第1の応力センサ6を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止されるようにしてもよい。また、左ハンドル車の場合にあっては、車両走行(例えば直進走行)中において、運転者の右の手がステアリングホイル1を把持していることが第2の応力センサ6を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の右の手がステアリングホイル1を把持していないことが第2の応力センサ7を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止されるようにしてもよい。このような構成の場合、右ハンドル車については第2の応力センサ7を省略してもよく、左ハンドル車については第1の応力センサ6を省略してもよい。
【0040】
以上のように、本実施形態によれば、車両走行中において、運転者の左右の手がステアリングホイル1にあることが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が不可能な状況にあるときには操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方がステアリングホイル1にないことが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が可能な状況にあるときには、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止されるようになっているため、従来のように操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数箇所に設けなくとも、運転中の運転者の注意を損なうことなく、走行中等における運転者以外の搭乗車による入力受付手段に対する操作入力を許容することができる。その結果、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れる。
【0041】
また、運転者からの手の応力をステアリングホイル1に設けた第1及び第2の応力センサ6,7により検出して運転者の手を検出する構成であるため、運転者の手がステアリングホイル1にあることを簡易な構成で検出することができる。
【0042】
さらに、ステアリングホイル1の左側部分及び右側部分にそれぞれ設けられた第1及び第2の応力センサ6,7により、運転者の左右の手を確実に検出することができる。
【0043】
また、応力センサ6,7の弾性導電チューブ11と中心電極部材13とが運転者の手からの応力印加により互いに接触して電気的に導通することにより運転者の手が検出されるため、簡易な構成により、ステアリングホイル1における運転者の手の検出を確実に行うことができる。
【0044】
さらに、応力センサ6,7が、中心電極部材13の外周部に絶縁線状部材15を巻き付け、その絶縁線状部材15を弾性導電チューブ11と中心電極部材13との間に介装する構成であるため、構造が簡単であるとともに、巻き付けた絶縁線状部材15を中心電極部材13とともに弾性導電チューブ11内に容易かつスムーズに挿入して組み立てを行うことができ、容易かつ低コストに製造することができる。
【0045】
また、中心電極部材13と弾性導電チューブ11との間に絶縁線状部材15が介装されているため、応力センサ6,7を大きな曲率で湾曲配置しても、中心電極部材13と弾性導電チューブ11の導電部とが不用意に接触して応力の誤検知が生じることがなく、適切に機能させることができる。
【0046】
さらに、絶縁線状部材15の太さおよび巻き付け間隔D等の少なくともいずれか一つを調節することにより、応力印加時に弾性変形して弾性導電チューブ11が中心電極部材13に電気接触するのに必要な応力強度、すなわちセンサ感度を容易に調節することができる。
【0047】
また、応力センサ6,7の中心電極部材13が、所定の引っ張り強度および折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する細長形状の中心部材21と、その中心部材21の外周に螺旋状に横巻きされた導電性の金属線23とを備えて構成されているため、応力センサ6,7を折曲げ変形させた状態で種々の配設形態に対応させて容易に配設することができるとともに、応力センサ6,7の機械的強度の向上も図れる。
【0048】
なお、応力センサ6,7を設けたステアリングホイル部の変形例として、図8に示すように、応力センサ6,7を設置した握り部1aの周囲に、握り部1aを覆うカバー31を装着してもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、操作入力の少なくとも一部の受け付けが車両状況に応じて禁止されている受付禁止状態において、運転者の左右の手がステアリングホイルにあることをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が不可能な状況にあるときには、受付禁止状態が解除されて入力受付手段からの操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方がステアリングホイルにないことをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が可能な状況にあるときには、受付禁止状態が維持されてるようになっているため、従来のように操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数箇所に設けなくとも、運転中の運転者の注意を損なうことなく、走行中等における運転者以外の搭乗車による入力受付手段に対する操作入力を許容することができる。その結果、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れる。
【0050】
請求項2に記載の発明によれば、運転者からの手の応力をステアリングホイルに設けた第1及び第2の応力センサにより検出して運転者の手を検出する構成であるため、運転者の手がステアリングホイルにあることを簡易な構成で検出することができる。
【0051】
また、ステアリングホイルの左側部分及び右側部分にそれぞれ設けられた第1及び第2の応力センサにより、運転者の左右の手を確実に検出することができる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、右ハンドル車の場合にあっては、操作入力の少なくとも一部の受け付けが車両状況に応じて禁止されている受付禁止状態において、運転者の左の手がステアリングホイルにあることをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が不可能な状況にあるときには、受付禁止状態が解除されて入力受付手段からの操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左の手がステアリングホイルにないことをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が可能な状況にあるときには、受付禁止状態が維持されるようになっているため、従来のように操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数箇所に設けなくとも、運転中の運転者の注意を損なうことなく、走行中等における運転者以外の搭乗車による入力受付手段に対する操作入力を許容することができる。また、左ハンドル車の場合には、操作入力の少なくとも一部の受け付けが車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、運転者の右の手がステアリングホイルにあるか否かにより同様な制御が行われるようになっている。その結果、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れる。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、運転者からの手の応力をステアリングホイルに設けた第1及び第2の応力センサにより検出して運転者の手を検出する構成であるため、運転者の手がステアリングホイルにあることを簡易な構成で検出することができる。
【0054】
また、ステアリングホイルの左側部分及び右側部分にそれぞれ設けられた第1及び第2の応力センサにより、運転者の左右の手を確実に検出することができる。
【0055】
請求項5に記載の発明によれば、応力センサの第1及び第2の電極部材が運転者の手からの応力印加により互いに接触して電気的に導通することにより運転者の手が検出されるため、簡易な構成により、ステアリングホイルにおける運転者の手の検出を確実に行うことができる。
【0056】
請求項6に記載の発明によれば、応力センサが、中心電極部材の外周部に絶縁線状部材を巻き付け、その絶縁線状部材を弾性チューブと中心電極部材との間に介装する構成であるため、構造が簡単であるとともに、巻き付けた絶縁線状部材を中心電極部材とともに弾性チューブ内に容易かつスムーズに挿入して組み立てを行うことができ、容易かつ低コストに製造することができる。
【0057】
また、中心電極部材と弾性チューブとの間に絶縁線状部材が介装されているため、応力センサを大きな曲率で湾曲配置しても、中心電極部材と弾性チューブの導電部とが不用意に接触して応力の誤検知が生じることがなく、適切に機能させることができる。
【0058】
請求項7に記載の発明によれば、中心電極部材が、所定の引っ張り強度および折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する細長形状の中心部材と、その中心部材の外周に螺旋状に横巻きされた導電性の金属線とを備えて構成されているため、応力センサを折曲げ変形させた状態で種々の配設形態に対応させて容易に配設することができるとともに、応力センサの機械的強度の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】応力センサが設けられたステアリングホイルの平面図である。
【図3】図2のステアリングホイルの要部断面図である。
【図4】応力センサの断面図である。
【図5】中心電極部材の側面図である。
【図6】中心電極部材の要部拡大断面図である。
【図7】絶縁線状部材が中心電極部材に巻き付けられた状態を示す図である。
【図8】図2のステアリングホイル部の変形例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイル
2 センサ
3 入力受付部
4 ナビゲーション装置本体
5 受付制御部
6 第1の応力センサ
7 第2の応力センサ
11 弾性導電チューブ
13 中心電極部材
15 絶縁線上部材
21 中心部材
21a 中心補強部材
21b 弾性絶縁層
23 金属線
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のカーナビゲーション装置では、運転への注意力を損なわないように、車両走行中は操作入力の全部又は一部(例えば、複雑な操作等)の受け付けを禁止するようになっているものがある。例えば、走行中は、表示地図の拡大縮小などのための簡単な操作入力の受け付けは許容されるが、目的地設定などのための複雑な操作入力の受け付けは禁止されるようになっている。
【0003】
また、運転者以外の他の搭乗者がある場合にも、走行中に操作入力の受け付けを完全に禁止してしまうと、他の搭乗者によるカーナビゲーション装置への操作入力も禁止されてしまい、不便であるため、この点について従来より対策が検討されている。
【0004】
この点に関する従来技術としては、特許文献1及び2に記載のものがある。特許文献1に記載の従来技術では、通常の操作部(表示装置に具備された各種キー)の他に、運転者の手の届かない位置に運転者以外の搭乗者が操作するための追加の操作部を設けている。そして、走行中に操作入力の受け付けが禁止されている状態であっても、その追加の操作部から操作が行われた際にはその操作入力を受け付け、利便性の向上を図っている。
【0005】
特許文献2に記載の従来技術では、運転席と助手席とのそれぞれにリモコンの受信部を設置し、走行中に操作入力の受け付けが禁止されている状態であっても、リモコンからの無線信号を助手席側の受信部が受信した場合にはその操作入力を受け付け、利便性の向上を図っている。
【0006】
なお、本願発明に関連するカーナビゲーション装置についての他の先行技術としては特許文献3に記載のものがあり、ステアリングホイルに設けるセンサ手段に関連する先行技術としては特許文献4に記載のものがある。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−164565号公報
【特許文献2】
特開平9−292261号公報
【特許文献3】
特開平7−270173号公報
【特許文献4】
特開2000−228126公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の従来技術では、通常の操作部の他に追加の操作部を助手席等に設ける必要があり、操作部の設置数の増加によるコストアップとなり、意匠性も劣る。
【0009】
また、上記の特許文献2に記載の従来技術では、リモコンの受信部を複数設置する必要があるとともに、リモコンと受信部との位置関係によっては運転席にて操作したリモコンからの無線信号が助手席の受信部に受信されて、操作入力が誤って受け付けられてしまうおそれがあり、操作入力の禁止の信頼性が低い。
【0010】
そこで、本発明は、操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数設ける必要がなく、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れるカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段は、操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置であって、ステアリングホイルにおける運転者によって把持される部分に設けられ、ステアリングホイルを把持する運転者の手を検出するセンサ手段と、操作入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段から入力される操作入力に応じてカーナビゲーションのための動作を行う装置本体と、前記入力受付手段を介した操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、運転者の左右の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には、前記受付禁止状態を解除して入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容する一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には、前記受付禁止状態を維持する受付制御手段と、を備えている。
【0012】
好ましくは、前記センサ手段は、運転者側からみて前記ステアリングホイルの左側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第1の応力センサと、運転者側からみて前記ステアリングホイルの右側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第2の応力センサと、を備えるのがよい。
【0013】
また、前記目的を達成するための技術的手段は、操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置であって、ステアリングホイルにおける運転者によって把持される部分に設けられ、ステアリングホイルを把持する運転者の手を検出するセンサ手段と、操作入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段から入力される操作入力に応じてカーナビゲーションのための動作を行う装置本体と、前記入力受付手段を介した操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、右ハンドル車の場合にあっては、運転者の左の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を解除して前記入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の左の手が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を維持する一方、左ハンドル車の場合にあっては、運転者の右の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を解除して前記入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の右の手が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を維持する受付制御手段と、を備えている。
【0014】
さらに、好ましくは、前記センサ手段は、右ハンドル車の場合にあっては、運転者側からみて前記ステアリングホイルの左側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第1の応力センサを備え、左ハンドル車の場合にあっては、運転者側からみて前記ステアリングホイルの右側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第2の応力センサを備えるのがよい。
【0015】
また、好ましくは、前記応力センサは、略平行に対向配置された略線状の第1及び第2の電極部材を備えた線状の形態を有し、その両電極部材が応力印加により互いに接触して電気的に導通することにより応力を検出するのがよい。
【0016】
さらに、好ましくは、前記応力センサは、前記第1の電極部材として備えられ、弾性材料により形成され、周方向の少なくとも一部の区間が弾性を有する導電部となっている弾性チューブと、前記第2の電極部材として備えられ、折曲げ可能な一方向に細長い細長形状を有し、前記弾性チューブ内に設けられ、少なくともその外周部が導電性を有する中心電極部材と、少なくともその外周部が絶縁性を有する細長形状であり、前記中心電極部材に所定の巻き付け間隔をあけて螺旋状に巻き付けられる絶縁線状部材と、を備えるのがよい。
【0017】
また、好ましくは、前記中心電極部材は、所定の引っ張り強度および折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する細長形状の中心部材と、前記中心部材の外周に螺旋状に横巻きされた導電性の金属線と、を備えるのがよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置のブロック図である。このカーナビゲーション装置は、図1に示すように、運転者の左右の手によるステアリングホイル1の把持の有無を検出するセンサ(センサ手段)2と、操作入力を受け付ける入力受付部(入力受付手段)3と、ナビゲーション装置本体(装置本体)4と、入力受付部3を介して受け付ける操作入力の少なくとも一部の受け付けを、センサ2の検出状況及び車両状況に応じて禁止又は禁止解除するための受付制御回路(受付制御手段)5とを備えている。
【0019】
入力受付部3は、カーナビゲーション装置に対する操作入力を受け付けるためのものであり、例えば、後述する装置本体4に備えられる図示しない表示装置に併設された操作スイッチ(タッチパネルも含む)、又は操作スイッチを備えたリモコン及びその受信部により構成される。
【0020】
装置本体4は、車室内のインストゥルメントパネル部等に備えられた図示しない表示装置と、入力受付部3を介して受け付けた操作入力の指示内容に従って、受信したGPS信号及び入力される車速等の各種車両情報に基づいて、表示装置のナビゲーションのための表示内容を制御してナビゲーション動作を行う図示しない本体部とを備えている。
【0021】
センサ2は、図2に示すように、運転者がステアリングホイル1を把持した際の手から受ける応力を検出する第1及び第2の応力センサ6,7を備えている。第1の応力センサ6は、運転者側からみてステアリングホイル1の握り部1aにおける左側部分の少なくとも一部に設けられ、第2の応力センサ7は、運転者側からみてステアリングホイル1の握り部1aにおける右側部分の少なくとも一部に設けられている。なお、図2において符号Aは、ステアリングホイル1の縦方向の中心線を示している。
【0022】
応力センサ6,7は、細長形状を有しており、図2に示すように、握り部1aの左側部分及び右側部分に沿ってその左右の各部分の延設方向のほぼ全区間に渡って配設されている。ここでは、応力センサ6,7の握り部1aの設置形態としては、例えば、図3に示すように、応力センサ6,7が握り部1aの外周に設けられた溝1bに埋め込まれて設置されている。
【0023】
応力センサ6,7は、図4に示すように、弾性導電チューブ(弾性チューブ)11と、中心電極部材13と、絶縁線状部材15とを備えている。
【0024】
弾性導電チューブ11は、図4に示すように、弾性材料により形成され、周方向の少なくとも一部の区間が弾性を有する導電部となっている(ここでは、弾性導電チューブ11の全体が導電ゴムや弾性導電樹脂等の弾性導電材料により形成されて周方向の全区間が導電部となっている)。
【0025】
中心電極部材13は、図5に示すように、折曲げ可能な一方向に細長い細長形状を有し、弾性導電チューブ11内に設けられる。この中心電極部材13は、図5に示すように、所定の引っ張り強度及び折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する断面円形の細長形状の折曲げ変形容易な中心部材21と、中心部材21の外周に所定のピッチで螺旋状に密に横巻きされた導電性の細径の金属線23とを備えている。金属線23の材料としては、ニッケル合金、銅、銅合金、ニクロム、ステンレス等が用いられる。ここで、金属線23は、位置ずれ防止等のため、図6に示すように、その断面の一部(ここでは半分程度)が中心部材21の表面にめり込むようにして巻き付けられている。
【0026】
中心部材21は、図4に示すように、高い引っ張り強度を有する中心補強部材(テンションメンバー)21aと、その中心補強部材21aの周囲に押出成形により設けられた弾性材料(ここでは弾性絶縁材料)からなる弾性層(ここでは弾性絶縁層)21bとを備えている。中心補強部材21aの材料としては、引っ張り強度の強い繊維(アラミド繊維等)を撚り合わせたあるいは束ねたものが用いられる。弾性絶縁層21bの弾性絶縁材料としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、EPDM等が用いられる。
【0027】
絶縁線状部材15は、少なくともその外周部が絶縁性を有する細長形状であり、本実施形態では、金属線と、その金属線の表面にエナメル等の絶縁材が塗布されて形成された絶縁被膜層とを備えて構成されている。そして、このような絶縁線状部材15は、図7に示すように、中心電極部材13に所定の巻き付け間隔Dをあけて螺旋状に巻き付けられている。ここで、巻き付け間隔D等は、図7に示すように、後述するようにセンサ感度等に合わせて容易に調節できるようになっている。
【0028】
このような応力センサ6,7の組み立ては、中心電極部材13の外周に巻き付け機等によって絶縁線状部材15を中心電極部材13の長手方向に連続的に巻き付け、絶縁線状部材15を中心電極部材13と共に弾性導電チューブ11内に挿入することにより行われる。
【0029】
このような構成により、応力センサ6,7に応力が印加されていない状態では、絶縁線状部材15によって中心電極部材13(特に、金属線23)と弾性導電チューブ11とを離間させて電気的に絶縁されるようになっている。
【0030】
一方、応力センサ6,7に所定強度以上の応力が印加されて、弾性導電チューブ11の内部空洞が押しつぶされるように弾性変形された際には、螺旋状に巻き付けられた絶縁線状部材15間の隙間部を介して弾性導電チューブ11と中心電極部材13との電気接触が許容されるようになっている。この応力センサ6,7では、この弾性導電チューブ11と中心電極部材13との電気的導通の有無を検出することにより、応力印加の有無を検知するようになっている。そして、応力印加の解除に伴って、弾性導電チューブ11は図4に示す元の形状に復帰し、弾性導電チューブ11と中心電極部材13との電気的接触は解消される。
【0031】
なお、弾性導電チューブ11及び中心電極部材13の一方側端部には、信号取り出し用のリード線が電気接続される。
【0032】
ここで、絶縁線状部材15の太さ(中心電極部材13の長手方向に対する幅W(図7参照)及び中心電極部材13の径方向に対する厚さ)及び巻き付け間隔D等は、応力印加時に弾性変形して弾性導電チューブ11が中心電極部材13に電気接触するのに必要な応力強度、すなわちセンサ感度が所望とするレベルになるように設定される。例えば、図7の例では、絶縁線状部材15の太さ(外径)は0.6mmに設定され、巻き付け間隔Dは約15mmに設定されているが、他の例では、絶縁線状部材15の太さ(外径)は0.3mmに設定され、巻き付け間隔Dは約5mmに設定される。
【0033】
このような応力センサ6,7の構成により、例えばステアリングホイル1が図2の回転操作位置にある状態では、応力印加により第1の応力センサ6の弾性導電チューブ11と中心電極部材13とが導通していることにより、運転者の左手がステアリングホイル1を把持していることを検出することができる。また、応力印加により第2の応力センサ7の弾性導電チューブ11と中心電極部材13とが導通していることにより、運転者の右手がステアリングホイル1を把持していることを検出することができる。
【0034】
受付制御回路5は、入力される車両情報に基づいて車両状況を認識するとともに、センサ2の第1及び第2の応力センサ6,7を介して運転者の左右の手のステアリングホイル1の把持状況を認識し、その認識した車両状況と左右の手のステアリングホイル1の把持状況とに基づいて、装置本体4による入力受付部3からの操作入力の受け付けの許容、禁止の制御を行っている。なお、図1に示す構成例では受付制御回路5を装置本体4と別構成としているが、装置本体4の前記本体部内に受付制御回路5を組み込んだ構成としてもよい。
【0035】
受付制御回路5に入力される車両情報としては、例えば、シフトポジションがパーキングに設定されているか否かを示す情報、車速に関する情報、シートベルトの装着の有無に関する情報、及びサイドブレーキの作動の有無に関する情報が考えられる。
【0036】
受付制御回路5の制御の具体例について説明する。例えば、車両が停止状態にあるときには、第1及び第2の応力センサ6,7の検出状況にかかわらずに、原則として入力受付部3からの操作入力がすべて受け付けられる。
【0037】
車両が走行中であるときには、運転者の運転への注意を損なわないようにするため、運転者の左右の手の少なくとも一方がステアリングホイル1を把持していないことが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が可能な状況にあるときには、入力受付部3から受け付けられる操作入力のうちの少なくとも一部の受け付けが禁止される(受付禁止状態)。このとき、操作入力のすべてを受付禁止にしてもよく、あるいは、操作入力のうちの操作が複雑なもの(目的地の設定等)のみ受付禁止にしてもよい。
【0038】
一方、車両が走行中であるときには、運転者の左右両方の手がステアリングホイル1を把持していることが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が不可能な状況にあるときには、入力受付部3からの操作入力の受け付けが許容される(受付禁止が解除された状態)。このときは、運転者自信は両手がステアリングホイル1にあるためカーナビゲーション装置の操作を行えないが、助手席等の他の搭乗者によって入力受付部3を介して操作入力を行うことができるようになっている。
【0039】
なお、受付制御回路5による制御の変形例として、右ハンドル車の場合にあっては、車両走行(例えば直進走行)中において、運転者の左の手がステアリングホイル1を把持していることが第1の応力センサ6を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の左の手がステアリングホイル1を把持していないことが第1の応力センサ6を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止されるようにしてもよい。また、左ハンドル車の場合にあっては、車両走行(例えば直進走行)中において、運転者の右の手がステアリングホイル1を把持していることが第2の応力センサ6を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の右の手がステアリングホイル1を把持していないことが第2の応力センサ7を介して検出されている場合には、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止されるようにしてもよい。このような構成の場合、右ハンドル車については第2の応力センサ7を省略してもよく、左ハンドル車については第1の応力センサ6を省略してもよい。
【0040】
以上のように、本実施形態によれば、車両走行中において、運転者の左右の手がステアリングホイル1にあることが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が不可能な状況にあるときには操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方がステアリングホイル1にないことが第1及び第2の応力センサ6,7を介して検出されており、運転者の入力受付部3への操作が可能な状況にあるときには、入力受付部3からの操作入力の少なくとも一部の受け付けが禁止されるようになっているため、従来のように操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数箇所に設けなくとも、運転中の運転者の注意を損なうことなく、走行中等における運転者以外の搭乗車による入力受付手段に対する操作入力を許容することができる。その結果、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れる。
【0041】
また、運転者からの手の応力をステアリングホイル1に設けた第1及び第2の応力センサ6,7により検出して運転者の手を検出する構成であるため、運転者の手がステアリングホイル1にあることを簡易な構成で検出することができる。
【0042】
さらに、ステアリングホイル1の左側部分及び右側部分にそれぞれ設けられた第1及び第2の応力センサ6,7により、運転者の左右の手を確実に検出することができる。
【0043】
また、応力センサ6,7の弾性導電チューブ11と中心電極部材13とが運転者の手からの応力印加により互いに接触して電気的に導通することにより運転者の手が検出されるため、簡易な構成により、ステアリングホイル1における運転者の手の検出を確実に行うことができる。
【0044】
さらに、応力センサ6,7が、中心電極部材13の外周部に絶縁線状部材15を巻き付け、その絶縁線状部材15を弾性導電チューブ11と中心電極部材13との間に介装する構成であるため、構造が簡単であるとともに、巻き付けた絶縁線状部材15を中心電極部材13とともに弾性導電チューブ11内に容易かつスムーズに挿入して組み立てを行うことができ、容易かつ低コストに製造することができる。
【0045】
また、中心電極部材13と弾性導電チューブ11との間に絶縁線状部材15が介装されているため、応力センサ6,7を大きな曲率で湾曲配置しても、中心電極部材13と弾性導電チューブ11の導電部とが不用意に接触して応力の誤検知が生じることがなく、適切に機能させることができる。
【0046】
さらに、絶縁線状部材15の太さおよび巻き付け間隔D等の少なくともいずれか一つを調節することにより、応力印加時に弾性変形して弾性導電チューブ11が中心電極部材13に電気接触するのに必要な応力強度、すなわちセンサ感度を容易に調節することができる。
【0047】
また、応力センサ6,7の中心電極部材13が、所定の引っ張り強度および折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する細長形状の中心部材21と、その中心部材21の外周に螺旋状に横巻きされた導電性の金属線23とを備えて構成されているため、応力センサ6,7を折曲げ変形させた状態で種々の配設形態に対応させて容易に配設することができるとともに、応力センサ6,7の機械的強度の向上も図れる。
【0048】
なお、応力センサ6,7を設けたステアリングホイル部の変形例として、図8に示すように、応力センサ6,7を設置した握り部1aの周囲に、握り部1aを覆うカバー31を装着してもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、操作入力の少なくとも一部の受け付けが車両状況に応じて禁止されている受付禁止状態において、運転者の左右の手がステアリングホイルにあることをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が不可能な状況にあるときには、受付禁止状態が解除されて入力受付手段からの操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方がステアリングホイルにないことをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が可能な状況にあるときには、受付禁止状態が維持されてるようになっているため、従来のように操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数箇所に設けなくとも、運転中の運転者の注意を損なうことなく、走行中等における運転者以外の搭乗車による入力受付手段に対する操作入力を許容することができる。その結果、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れる。
【0050】
請求項2に記載の発明によれば、運転者からの手の応力をステアリングホイルに設けた第1及び第2の応力センサにより検出して運転者の手を検出する構成であるため、運転者の手がステアリングホイルにあることを簡易な構成で検出することができる。
【0051】
また、ステアリングホイルの左側部分及び右側部分にそれぞれ設けられた第1及び第2の応力センサにより、運転者の左右の手を確実に検出することができる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、右ハンドル車の場合にあっては、操作入力の少なくとも一部の受け付けが車両状況に応じて禁止されている受付禁止状態において、運転者の左の手がステアリングホイルにあることをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が不可能な状況にあるときには、受付禁止状態が解除されて入力受付手段からの操作入力の受け付けが許容される一方、運転者の左の手がステアリングホイルにないことをセンサ手段が検出しており、運転者の入力受付手段への操作が可能な状況にあるときには、受付禁止状態が維持されるようになっているため、従来のように操作入力受付手段や無線信号の受信部を複数箇所に設けなくとも、運転中の運転者の注意を損なうことなく、走行中等における運転者以外の搭乗車による入力受付手段に対する操作入力を許容することができる。また、左ハンドル車の場合には、操作入力の少なくとも一部の受け付けが車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、運転者の右の手がステアリングホイルにあるか否かにより同様な制御が行われるようになっている。その結果、コストを抑制しつつ安全性にも配慮して、走行中等におけるカーナビゲーション装置の操作の利便性の向上が図れる。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、運転者からの手の応力をステアリングホイルに設けた第1及び第2の応力センサにより検出して運転者の手を検出する構成であるため、運転者の手がステアリングホイルにあることを簡易な構成で検出することができる。
【0054】
また、ステアリングホイルの左側部分及び右側部分にそれぞれ設けられた第1及び第2の応力センサにより、運転者の左右の手を確実に検出することができる。
【0055】
請求項5に記載の発明によれば、応力センサの第1及び第2の電極部材が運転者の手からの応力印加により互いに接触して電気的に導通することにより運転者の手が検出されるため、簡易な構成により、ステアリングホイルにおける運転者の手の検出を確実に行うことができる。
【0056】
請求項6に記載の発明によれば、応力センサが、中心電極部材の外周部に絶縁線状部材を巻き付け、その絶縁線状部材を弾性チューブと中心電極部材との間に介装する構成であるため、構造が簡単であるとともに、巻き付けた絶縁線状部材を中心電極部材とともに弾性チューブ内に容易かつスムーズに挿入して組み立てを行うことができ、容易かつ低コストに製造することができる。
【0057】
また、中心電極部材と弾性チューブとの間に絶縁線状部材が介装されているため、応力センサを大きな曲率で湾曲配置しても、中心電極部材と弾性チューブの導電部とが不用意に接触して応力の誤検知が生じることがなく、適切に機能させることができる。
【0058】
請求項7に記載の発明によれば、中心電極部材が、所定の引っ張り強度および折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する細長形状の中心部材と、その中心部材の外周に螺旋状に横巻きされた導電性の金属線とを備えて構成されているため、応力センサを折曲げ変形させた状態で種々の配設形態に対応させて容易に配設することができるとともに、応力センサの機械的強度の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】応力センサが設けられたステアリングホイルの平面図である。
【図3】図2のステアリングホイルの要部断面図である。
【図4】応力センサの断面図である。
【図5】中心電極部材の側面図である。
【図6】中心電極部材の要部拡大断面図である。
【図7】絶縁線状部材が中心電極部材に巻き付けられた状態を示す図である。
【図8】図2のステアリングホイル部の変形例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイル
2 センサ
3 入力受付部
4 ナビゲーション装置本体
5 受付制御部
6 第1の応力センサ
7 第2の応力センサ
11 弾性導電チューブ
13 中心電極部材
15 絶縁線上部材
21 中心部材
21a 中心補強部材
21b 弾性絶縁層
23 金属線
Claims (7)
- 操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置であって、
ステアリングホイルにおける運転者によって把持される部分に設けられ、ステアリングホイルを把持する運転者の手を検出するセンサ手段と、
操作入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段から入力される操作入力に応じてカーナビゲーションのための動作を行う装置本体と、
前記入力受付手段を介した操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、運転者の左右の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には、前記受付禁止状態を解除して入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容する一方、運転者の左右の手の少なくともいずれか一方が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には、前記受付禁止状態を維持する受付制御手段と、
を備える、カーナビゲーション装置。 - 請求項1に記載のカーナビゲーション装置において、
前記センサ手段は、
運転者側からみて前記ステアリングホイルの左側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第1の応力センサと、
運転者側からみて前記ステアリングホイルの右側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第2の応力センサと、
を備える、カーナビゲーション装置。 - 操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止するカーナビゲーション装置であって、
ステアリングホイルにおける運転者によって把持される部分に設けられ、ステアリングホイルを把持する運転者の手を検出するセンサ手段と、
操作入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段から入力される操作入力に応じてカーナビゲーションのための動作を行う装置本体と、
前記入力受付手段を介した操作入力の少なくとも一部の受け付けを車両状況に応じて禁止している受付禁止状態において、右ハンドル車の場合にあっては、運転者の左の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を解除して前記入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の左の手が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を維持する一方、左ハンドル車の場合にあっては、運転者の右の手が前記ステアリングホイルにあることを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を解除して前記入力受付手段からの操作入力の受け付けを許容し、運転者の右の手が前記ステアリングホイルにないことを前記センサ手段が検出している場合には前記受付禁止状態を維持する受付制御手段と、
を備える、カーナビゲーション装置。 - 請求項3に記載のカーナビゲーション装置において、
前記センサ手段は、
右ハンドル車の場合にあっては、運転者側からみて前記ステアリングホイルの左側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第1の応力センサを備え、
左ハンドル車の場合にあっては、運転者側からみて前記ステアリングホイルの右側部分に設けられ、運転者の手からの応力を検出する第2の応力センサを備える、カーナビゲーション装置。 - 請求項2又は4に記載のカーナビゲーション装置において、
前記応力センサは、
略平行に対向配置された略線状の第1及び第2の電極部材を備えた線状の形態を有し、その両電極部材が応力印加により互いに接触して電気的に導通することにより応力を検出する、カーナビゲーション装置。 - 請求項5に記載のカーナビゲーション装置において、
前記応力センサは、
前記第1の電極部材として備えられ、弾性材料により形成され、周方向の少なくとも一部の区間が弾性を有する導電部となっている弾性チューブと、
前記第2の電極部材として備えられ、折曲げ可能な一方向に細長い細長形状を有し、前記弾性チューブ内に設けられ、少なくともその外周部が導電性を有する中心電極部材と、
少なくともその外周部が絶縁性を有する細長形状であり、前記中心電極部材に所定の巻き付け間隔をあけて螺旋状に巻き付けられる絶縁線状部材と、
を備える、カーナビゲーション装置。 - 請求項6に記載のカーナビゲーション装置において、
前記中心電極部材は、
所定の引っ張り強度および折曲げ変形に対する復元性を有し、少なくとも外周部が弾性を有する細長形状の中心部材と、
前記中心部材の外周に螺旋状に横巻きされた導電性の金属線と、
を備える、カーナビゲーション装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-03-12 JP JP2003066427A patent/JP2004271488A/ja active Pending
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