JP2004270956A - 赤外線輻射ヒータ - Google Patents

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Tadao Suzuki
直男 鈴木
Shigenori Hirooka
成典 廣岡
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Shizuoka Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】燃焼室内での温度維持を損ねないで赤外線の輻射率を高めることが可能な構成を備えた赤外線輻射ヒータを提供する。
【解決手段】燃料と空気とを混合させて燃焼室2B内で燃焼させるバーナ6を備え、上記燃焼室2Bの一方に赤外線を輻射するための輻射体8を設けた赤外線輻射ヒータ1において、上記輻射体8として、複数枚隣り合わせた状態で配置されている耐熱性金属細線で形成された金網で構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線輻射ヒータに関し、さらに詳しくは、空気と燃料との混合機を燃焼室内で燃焼させる型式における放熱ディスクの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、赤外線輻射ヒータとしては、燃焼室内で発生した燃焼ガスを赤熱筒体内に導いて赤熱筒体を赤熱させて赤外線を放射させるようにした構成(例えば、特許文献1)、あるいは、燃焼室内の一面を放熱口部とし、その放熱口部に放熱ディスクを配置してこれを燃焼ガスに接触させて加熱することにより放熱ディスク外方に向けて赤外線を輻射する構成(例えば特許文献2)がある。
【0003】
【特許文献1】
特開昭55−150404号公報(第3頁左上欄第11行乃至右上欄第7行、第2図)
【特許文献2】
特開昭52−26748号公報(第2頁右上欄第11行乃至左下欄第2行、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記各文献に示されている赤外線輻射ヒータのうちで、輻射体として放熱ディスクを用いる構成の場合には次のような問題があった。
放熱ディスク(以下、便宜上、輻射体という)を用いた場合には、燃焼室内で発生した800℃程度の燃焼ガスを排気する必要があるために、特許文献2に示されているように、燃焼ガスと接触する位置に設けてある輻射体に細孔を明ける場合がある。
しかし、細孔の大きさは赤外線放射量に影響し、細孔の形成条件によっては燃焼室内での温度維持ができなくなったり所定の赤外線輻射量が得られなくなる虞がある。つまり、細孔の開口面積が大きくなると赤外線の輻射面積が小さくなるばかりでなく、開口率が大きすぎると燃焼室内での内圧が低くなる。このため、輻射体の面積減少による赤外線輻射量の低下や、内圧低下により燃焼ガスと輻射体との接触状態が悪化することが原因する熱交換率の低下による輻射体の温度低下が発生し、燃焼室内での温度維持も困難となる虞がある。ちなみに、赤外線の輻射率つまり、燃焼時に発生する熱エネルギーのうちで赤外線として輻射されたエネルギーの比率に関しては、25パーセント以下程度ときわめて低いのが現状である。
燃焼ガスと放熱ディスクとの接触による熱交換率を維持するための内圧に見合う送風量を設定すると送風ファンの出力増加を招くことになり、装置の大型化やランニングコストの上昇を招く虞がある。
【0005】
本発明の目的は、上記従来の赤外線輻射ヒータ、特に放熱ディスクを用いた構成における問題に鑑み、燃焼室内での温度維持を損ねないで赤外線の輻射率を高めることが可能な構成を備えた赤外線輻射ヒータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、燃料と空気とを混合させて燃焼室内で燃焼させるバーナを備え、上記燃焼室の一方に赤外線を輻射するための輻射体を設けた赤外線輻射ヒータにおいて、上記輻射体として、複数枚隣り合わせた状態で配置されている耐熱性金属細線で形成された金網で構成されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記載の発明は、上記金網は隣り合わせて重ねて配置されていることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の記載の発明は、上記金網は、輻射体の表面積に対する開口率が30%以上となるメッシュ寸を設定されていることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明に加えて、上記金網は、鉄−クロムを用い、線径が0.24mmの細線をメッシュ寸が30メッシュ(30本/in)により形成されていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る赤外線輻射ヒータを示す図であり、同図において赤外線輻射ヒータ1は、燃焼装置2を備えており、燃焼装置2は基台3に搭載されている。
基台3は、燃料タンクを兼ねた構造とされ、長手方向一方の底面には車輪4が、そして長手方向他方には脚5がそれぞれ設けられて移動できるようになっている。
【0011】
燃焼装置2は、基台3の上面に搭載されたケーシング2Aとケーシング2Aの内部に収容されている燃焼室2Bとを備えている。
燃焼室2Bは、断熱材を用いて内部に燃焼空間を形成された構造を有し、基台3の長手方向に平行する方向の一方面にはバーナ6および送風ファン7がそれぞれ設けられ、基台3の長手方向に平行する方向の他方面には輻射体8が設けられている。
バーナ6は、先に挙げた特許文献に示されているものと同様にガンタイプのものが用いられており、バーナ6における火炎噴射側には火炎の拡散部材9が配設されている。
【0012】
輻射体8は、本実施形態における特徴部であり、燃焼室2Bを覆うことができる大きさを持つ複数の金網で構成されている。
輻射体8として用いられる金網は、耐熱性金属の細線が用いられて輻射体8の表面積に対して30%以上の開口率を有するメッシュ寸法のもので構成されており、本実施形態では、0.24mmの線径を有する鉄−クロムの細線が30メッシュ(30本/in)に設定された金網が複数隣り合わせて重ねられて配置されることにより輻射体8が構成されている。
輻射体8を構成する金網は、詳細を説明しないが、熱による伸びを考慮してその伸びを吸収できる状態で燃焼室2Bを構成している断熱材に固定されている。
【0013】
輻射体8を構成する金網を隣り合わせて重ねる場合には、互いにある程度の隙間間隔を設けて離した状態あるいは接触に近い状態まで近接させる状態、また、条件によっては接触させた状態のいずれかが選択される。これらの各状態は、金網相互間での熱授受量や排気量に影響するので、金網の耐熱条件や燃焼条件などを考慮して選択することが好ましい。また、メッシュの形成方向を相互に異ならせたりあるいは細線を細切れにして積層させる状態で成形するようにしても良い。
【0014】
本実施形態は以上のような構成であるから、燃焼室2B内でバーナ6および送風ファン7による混合気が燃焼すると、燃焼ガスが輻射体8に放射され、輻射体8を構成する金網の赤化により赤外線が輻射される。
輻射体8を構成する金網は、メッシュ寸により開口率が薄板ディスクの場合の1〜5%に比べて30%と大きい状態であるが、各金網が隣り合わせて重ねられていることにより、燃焼室2B内での燃焼ガスと輻射体8との接触状態が良好となり両者間での熱交換率が向上するので輻射量を増加させることができる。
特に、輻射体8が熱容量の小さい細線を用いた金網であるので、金網全域で均等の熱分布、いわゆる温度分布が得られ、しかも、金網相互で輻射熱を受け合うことができることにより、輻射体8の温度を高めることができ、赤外線の輻射量を増加させることができる。
【0015】
本発明者は、本実施形態による赤外線輻射ヒータ1と従来の放熱ディスクを用いた赤外線輻射ヒータとを、放射効率、放射強度に関して比較実験したところ、図2乃至図4に示す結果を得た。これら実験に用いた従来の放熱ディスクはステンレス(SUS)製が用いられている。
放熱効率は、放熱部の中心水平面を放射強度が一様と仮定した上で33点法により半球面の放射量を算出し(図2)、放射効率=放射熱量/燃焼量として求めた。なお、図3は測定位置として設定した赤外線輻射ヒータから1m,離れた位置での放熱効率を示し、図4は、図3に示した結果を棒グラフで示したものである。
図2乃至図4からも明らかなように、放射強度において従来のものに比べて向上した結果が得られる本実施形態では放熱効率も従来のものに比べて向上する結果が得られた。
なお、金網を用いる燃焼装置の例として、芯燃焼式の石油ストーブがあるが、この場合の金網は芯部分で燃え切らなかった未燃ガスを二次燃焼させる目的で設けられているだけであり、また、特許文献1に示されているように、赤熱筒体に設けた構成も存在するものの、本実施形態の構成と違って燃焼室には設けられておらず燃焼室の一部という考えはないものである。
【0016】
【発明の効果】
請求項1,3および4記載の発明によれば、メッシュ状の金網を複数配置した輻射体を用いることにより、複数の金網で構成される輻射体全体での表面積を簡単にディスクで構成した輻射体と同じ程度あるいはそれ以上とすることができる。しかも、熱容量の小さい細線で金網を構成しているので、金網全体での燃焼ガスとの接触が均等に行われると共に金網相互での輻射熱の受け合いができることになり、輻射体全域での温度分布の均一化と授受熱の増加により、輻射体全体での赤外線輻射量を増加させることが可能となる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、複数配置された金網が隣り合わせて重ねて配置されていることにより、燃焼ガスと輻射体との接触による熱交換率を低下させることがない。これにより、燃焼ガスと接触する輻射体の温度を低下させることがなく、輻射体からの赤外線の輻射量を損なうことがない。しかも、輻射体と燃焼ガスとの熱交換率を損ねないので、同じ輻射量のヒータとした場合には少ない燃焼量ですむので、燃焼のためのエネルギーコストを低減することが可能となる。しかも、燃焼室内での内圧を低くできることでファンによる送風量を低減できるので、送風ファンの出力を低下させて装置の大型化やランニングコストの上昇を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による赤外線輻射ヒータの構成を説明するための断面図である。
【図2】図1に示した赤外線輻射ヒータと従来の放熱ディスクを用いたヒータとの放熱効率に関わる輻射熱の放射量を算出した結果を示す線図である。
【図3】図2に示した放熱効率の比較結果を示す表図である。
【図4】図3に示した結果を別の形式で示した棒グラフである。
【符号の説明】
1 赤外線輻射ヒータ
2 燃焼装置
2B 燃焼室
6 バーナ
7 送風ファン
8 輻射体

Claims (4)

  1. 燃料と空気とを混合させて燃焼室内で燃焼させるバーナを備え、上記燃焼室の一方に赤外線を輻射するための輻射体を設けた赤外線輻射ヒータにおいて、
    上記輻射体として、複数配置されている耐熱性金属細線で形成された金網で構成されていることを特徴とする赤外線輻射ヒータ。
  2. 請求項1記載の赤外線輻射ヒータにおいて、
    上記金網は隣り合わせて重ねて配置されていることを特徴とする赤外線輻射ヒータ。
  3. 請求項1または2記載の赤外線輻射ヒータにおいて、
    上記金網は、輻射体の表面積に対する開口率が30%以上となるメッシュ寸を設定されていることを特徴とする赤外線輻射ヒータ。
  4. 請求項3記載の赤外線輻射ヒータにおいて、
    上記金網は、鉄−クロムを用い、線径が0.24mmの細線をメッシュ寸が30メッシュ(30本/in)により形成されていることを特徴とする赤外線輻射ヒータ。
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