JP2004270536A - エンジンの動弁駆動装置 - Google Patents

エンジンの動弁駆動装置 Download PDF

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Koichi Nikaido
耕一 二階堂
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】タイミングチェーンの短縮化および1本あたりのタイミング合わせ位置の抑制により、組立性の向上が得られるエンジンの動弁駆動装置を提供する。
【解決手段】左右のシリンダ部4、5にそれぞれ左側カム軸14および右側カム軸16を有すシリンダヘッド8、9を備え、クランク軸11と左側カム軸14との間にアイドラ軸18を配置し、クランク軸11と右側カム軸16との間に補機類用駆動軸20を配置し、クランク軸スプロケット12とアイドラ軸スプロケット19と補機類駆動軸スプロケット21とに巻き掛けられたセンタタイミングチェーン26と、アイドラ軸スプロケット19と左側カム軸スプロケット17とに巻き掛けられた第1タイミングチェーン25と、補機類駆動軸スプロケット21と右側カム軸スプロケット17とに巻き掛けられた第2タイミングチェーン27とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの動弁駆動装置に関し、特にタイミングチェーンを用いたエンジンの動弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車用エンジンには、クランク軸の長さが大幅に短縮でき、高い捩り剛性と低振動化、高回転域での回転安定性に優れ、かつエンジン全長の短縮による小形化および軽量化など種々のメリットを備えた水平対向型エンジンやV型エンジンが開発されている。この種のエンジンは、左右の各シリンダ部にそれぞれシリンダヘッドが設置され、かつ各シリンダヘッドに回転することにより各気筒の吸気弁および排気弁を所定のタイミングで開閉駆動するカム軸を備えた動弁機構が設けられている。これらの左右のシリンダヘッドに設けられた各カム軸をクランク軸の回転力によって回転させる動弁駆動装置が種々提案されている。
【0003】
例えば、図6に示すようにV型エンジンにおいて、シリンダブロック101の下部に配置されたクランク軸102にクランク軸スプロケット103が設けらており、左右のシリンダヘッドのそれぞれの吸気側カム軸110a、110bに設けた第1カム軸スプロケット111a、111bとクランク軸スプロケット103との間に略三角形をなすように1本の第1タイミングチェーン112が巻き掛けられている。また、各吸気側カム軸110a、110bには、第1カム軸スプロケット111a、111bに重ねて小径な第2カム軸スプロケット113a、113bが設けられており、排気側カム軸114a、114bの各カム軸スプロケット115a、115bと第2カム軸スプロケット113a、113bとの間にそれぞれ第2タイミングチェーン116a、116bが巻き掛けられている。そして、回転するクランク軸102によって左右シリンダヘッドに配置された吸気側カム軸110a、110bが回転駆動され、かつ第2タイミングチェーン116a、116bを介して各排気側カム軸114a、114bが連動する構成になっている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、他の動弁駆動装置としては、図7に示すように水平対向型エンジンにおいて、シリンダブロック121の上部に配置されたクランク軸122にクランク軸スプロケット123を設け、下部に配置されたアイドラ軸124に一体形成された第1アイドラ軸スプロケット125aおよび第2アイドラ軸スプロケット125bを設け、左右のシリンダヘッド側の吸気側カム軸126a、126bに第1カム軸スプロケット127a、127bを設け、排気側カム軸128a、128bに第2カム軸スプロケット129a、129bが設けられている。
【0005】
クランク軸スプロケット123と第1アイドラ軸スプロケット125aと左側シリンダヘッド側の第1カム軸スプロケット127aと第2カムスプロケット129aとに第1タイミングチェーン130が略四角形に巻き掛けられ、第2アイドラ軸スプロケット125bと右側のシリンダヘッド側の第1カム軸スプロケット127bと第2カム軸スプロケット129bに第2タイミングチェーン131が略三角形に巻き掛けられている。
【0006】
そして、回転するクランク軸122に設けられたクランク軸スプロケット123によって第1タイミングチェーン130を介して第1アイドラ軸スプロケット125a、左側シリンダヘッド側の第1カム軸スプロケット127a、第2カム軸スプロケット129aが回転駆動されて吸気側カム軸126aおよび排気側カム軸128aが連動し、かつ第1アイドラ軸スプロケット125aと一体に回転する第2アイドラ軸スプロケット125bによって第2タイミングチェーン131を介して右側シリンダヘッド側の第1カム軸スプロケット127bおよび、第2カム軸スプロケット129bが回転駆動され、吸気側カム軸126bおよび排気側カム軸128bが連動するように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
さらに、動弁駆動装置としては、水平対向型エンジンにおいて、クランク軸に設けられたクランク軸スプロケットと、左右のシリンダヘッドに各々配置された吸気側カム軸に設けられた第1カム軸スプロケットおよび排気側カム軸に設けられた第2カム軸スプロケットに1本のタイミングチェーンが掛け渡されている。そして、回転するクランク軸によって、一本のタイミングチェーンを介して左右シリンダヘッドの吸気側カム軸および排気側カム軸が連動するものがある。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−33896号公報(段落番号0008、図1)
【特許文献2】
特開平10−61414号公報(段落番号0028〜0033、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の動弁駆動装置によると、クランク軸102に設けられたクランク軸スプロケット103と、左右の吸気側カム軸110a、110bに設けた第1カム軸スプロケット111a、111bの間に第1タイミングチェーン112が巻き掛けられ、かつ各第1カム軸スプロケット111a、111bに重ねて設けられた第2カム軸スプロケット113a、113bと排気側カム軸114a、114bのカム軸スプロケット115a、115bとの間に第2タイミングチェーン116a、116bが巻き掛けられる。
【0010】
よって、第1タイミングチェーン112の巻き掛けにあたり、クランク軸スプロケット103と左右の第1カム軸スプロケット111a、111bとの3箇所のタイミング合わせ位置があり、それぞれの第2タイミングチェーン116a、116bにおけるタイミング合わせ位置は、第2カム軸スプロケット113a、113bとカム軸スプロケット115a、115bの2箇所であり、第1タイミングチェーン112および第2タイミングチェーン116a、116bにおける1タイミングチェーンあたりのタイミング合わせ位置が比較的少なく設定される。
【0011】
しかし、クランク軸スプロケット103と、このクランク軸スプロケット103から離れた左右のシリンダヘッドに設けた各第1カム軸スプロケット111a、111bの間に巻き掛けられる第1タイミングチェーン112は、その全長が極めて長く取り扱いが厄介で組み立て作業性に影響を及ぼすおそれがある。
【0012】
上記特許文献2に記載の動弁駆動装置によると、クランク軸122に設けられたクランク軸スプロケット123と、第1アイドラ軸スプロケット125aと、左側のシリンダヘッドに設けられた第1カム軸スプロケット127aと、第2カム軸スプロケット129aとに第1タイミングチェーン130が略四角形に巻き掛けられ、第2アイドラ軸スプロケット125bと、右側のシリンダヘッドに設けられた第1カム軸スプロケット127bと、第2カム軸スプロケット129bとに第2タイミングチェーン131が略三角形に巻き渡される。
【0013】
よって、第1タイミングチェーン130の巻き掛けあたり、タイミング合わせ位置がクランク軸スプロケット123、第1アイドラ軸スプロケット125a、第1カム軸スプロケット127a、第2カム軸スプロケット129aの4箇所であり、第2タイミングチェーン131におけるタイミング合わせ位置は、第2アイドラ軸スプロケット125b、第1カム軸スプロケット127b、第2カムスプロケット129bの3箇所であり、特に第1タイミングチェーン130のタイミング合わせ位置が4箇所と多く、第1タイミングチェーン130の巻き掛け作業が極めて厄介になり、組み立て作業効率の低下および作業負担の増大を招く要因となる。
【0014】
また、第1タイミングチェーン130は、クランク軸スプロケット123および第1アイドラ軸スプロケット125aから離れた第1カム軸スプロケット127a、第2カム軸スプロケット129aに巻き掛けられることから全長が長く設定され、かつ第2タイミングチェーン131は第2アイドラ軸スプロケット125bおよびこの第2アイドラ軸スプロケット125bから離れた第1カム軸スプロケット127b、第2カム軸スプロケット129bに巻き掛けられることから長く設定されて第1タイミングチェーン130および第2タイミング131の取り扱いが厄介で組み立て作業性に影響を及ぼすおそれがある。
【0015】
さらに、上記1本のタイミングチェーンを介して左右のシリンダヘッドに設けられた吸気側カム軸および排気側カム軸を連動させる動弁駆動装置によると、タイミングチェーンの巻き掛けにあたり、クランク軸スプロケットと、左右の吸気側カム軸に設けられた第1カムスプロケット、および左右の排気側カム軸に設けられた第2カムスプロケットのタイミング位置を合わせる必要があり、タイミング合わせ位置が5箇所と多く、その巻き掛け作業が極めて厄介であり、またタイミングチェーンの全長が極めて長く設定されて取り扱いが煩雑になり組み立て作業性に影響を及ぼすおそれがある。
【0016】
また、タイミングチェーンの全長が長く、使用によるタイミングチェーン自体の摩耗や弾性あるいは熱膨張による伸びが著しく、吸気弁および排気弁の開閉タイミングに影響して、エンジンの諸性能に影響することが懸念される。
【0017】
したがって、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、タイミングチェーン1本あたりのタイミング合わせ位置を抑制し、かつタイミングチェーンの短縮化による組み立て作業性の向上が期待できるエンジンの動弁駆動装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載のエンジンの動弁駆動装置の発明は、クランクケースおよび左右のシリンダ部を有するシリンダブロックと、該シリンダブロックの左右のシリンダ部にそれぞれ設置され吸気弁および排気弁を開閉駆動する左側カム軸および右側カム軸をそれぞれ有する左右のシリンダヘッドを備えたエンジンの動弁駆動装置において、上記クランクケース部に配置されたクランク軸に設けられたクランク軸スプロケットと、上記左側カム軸に設けられた左側カム軸スプロケットと、上記右側カム軸に設けられた右側カム軸スプロケットと、上記クランク軸と左側カム軸との間に配置された第1中間軸に設けられた第1中間軸スプロケットと、上記クランク軸と右側カム軸との間に配置された第2中間軸に設けられた第2中間軸スプロケットと、上記クランク軸スプロケットと第1中間軸スプロケットと第2中間軸スプロケットとに巻き掛けられたセンタタイミングチェーンと、上記第1中間軸スプロケットと左側カム軸スプロケットとに巻き掛けられた第1タイミングチェーンと、上記第2中間軸スプロケットと右側カム軸スプロケットとに巻き掛けられた第2タイミングチェーンとを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項1の発明によると、クランク軸と左側カム軸との間に第1中間軸スプロケットが設けられた第1中間軸を配置し、クランク軸と右側カム軸との間に第2中間軸スプロケットが設けられた第2中間軸を配置することによって、第1中間軸スプロケットと左側カム軸スプロケットに巻き掛けられる第1タイミングチェーン、第2中間軸スプロケットと右側カム軸スプロケットに巻き掛けられる第2タイミングチェーン、クランク軸スプロケットと第1中間軸スプロケットと第2中間軸スプロケットとに巻き掛けられるセンタタイミングチェーンの各タイミングチェーンの全長の短縮化が得られてその取り扱い性が向上する。
【0020】
さらに、第1タイミングチェーンのタイミング合わせ位置が第1中間軸スプロケットと左側カム軸スプロケットとの2箇所、第2タイミングチェーンのタイミング合わせ位置が第2中間軸スプロケットと右側カム軸スプロケットとの2箇所、センタタイミングチェーンのタイミング合わせ位置がクランク軸スプロケットと第1中間軸スプロケットと第2中間軸スプロケットとの3箇所であり、それぞれタイミングチェーンのタイミング合わせ位置が2箇所または3箇所と少なく巻き付け作業が極めて容易になり、エンジンの組み立て作業の効率化が得られ、かつ作業負担の軽減が期待できる。
【0021】
請求項2に記載の発明は、請求項1のエンジンの動弁駆動装置において、上記第1中間軸と左側カム軸との間の離間距離と、上記第2中間軸と右側カム軸との間の離間距離が、ほぼ等しいことを特徴とする。
【0022】
請求項2の発明によると、第1中間軸と左側カム軸との間の離間距離と、第2中間軸と右側カム軸との間の離間距離をほぼ等しくすることによって、等長の第1タイミングチェーンと第2タイミングチェーンを使用することが可能になり、第1タイミングチェーンと第2タイミングチェーンの汎用性が得られ、構成部材管理の簡素化および製造コストの低減が得られる。
【0023】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のエンジンの動弁駆動装置において、上記第1中間軸と左側カム軸との間で上記第1タイミングチェーンの緩み側に配置されて該第1タイミングチェーンに張力を付与する第1チェーンテンショナと、上記第2中間軸と左側カム軸との間で上記第2タイミングチェーンの緩み側に配置されて該第2タイミングチェーンに張力を付与する第2チェーンテンショナとを備え、上記第1チェーンテンショナと第2チェーンテンショナが同一形状であることを特徴とする。
【0024】
請求項3の発明によると、同一形状のチェーンテンショナを第1チェーンテンショナと第2チェーンテンショナとに使用することによってチェーンテンショナの汎用性が得られ、構成部材管理の簡素化および製造コストの低減が得られる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかのエンジンの動弁駆動装置において、上記左側シリンダ部と右側シリンダ部とのクランク軸延在方向のオフセットにより形成されるバンクオフセット空間内に上記第1タイミングチェーンまたは第2タイミングチェーンのいずれか一方の回転動作空間を収めたことを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明によると、左右のシリンダ部のオフセットにより生じたバンクオフセット空間内に、第1タイミングチェーンあるいは第2タイミングチェーンの回転動作空間を収めることによって、エンジンのコンパクト化が図られる。
【0027】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかのエンジンの動弁駆動装置において、上記第1中間軸および第2中間軸の少なくともいずれか一方が補機類用駆動軸であることを特徴とする。
【0028】
請求項5の発明によると、第1中間軸および第2中間軸が燃料ポンプ等の補機類用駆動軸の機能を兼備し、構成の簡素化およびエンジンのコンパクト化が得られる。
【0029】
【実施の形態】
本発明によるエンジンの動弁駆動装置の実施の形態を水平対向型エンジンを例に図1乃至図5を参照して説明する。
【0030】
図1は本実施の形態における動弁駆動装置10を備えた水平対向型エンジンのエンジン本体1の概略正面図、図2は図1の上面図である。
【0031】
エンジン本体1は、クランクケース部3から左右方向に180°開いた左側バンクLHおよび右側バンクRHを形成する左側シリンダ部4と右側シリンダ部5を備えたシリンダブロック2を有している。左側シリンダ部4内の気筒6a、6bと右側シリンダ部5内の気筒6c、6dの位置が後述するクランク軸11の延在方向、すなわちエンジンの前後方向にオフセットして配置され、エンジン正面10は右側シリンダ部5側の正面10aが左側シリンダ部4側の正面10bよりもエンジン前方側に突出したバンクオフセットが形成され、左側シリンダ部4側の前面10bの前方にバンクオフセット空間Sが形成されている。
【0032】
左側シリンダ部4のトップデッキ4aに左側シリンダヘッド8が、右側シリンダ部5のトップデッキ5aに右側シリンダヘッド9がそれぞれ図示しないヘッドガスケットを介して取り付けられている。
【0033】
シリンダブロック2の中央部、すなわちクランクケース部3の中央部には、エンジン本体1の前後方向に延在するクランク軸11が回転自在に配置され、右側シリンダ4側の正面10aから突出したクランク軸11の先端部11aにクランク軸スプロケット12が設けられている。
【0034】
左側シリンダヘッド8および右側シリンダヘッド9には、それぞれ吸気弁・排気弁用の左側カム軸14および右側カム軸16が、クランク軸11と平行に延在して回転自在に軸支されている。左側カム軸14および右側カム軸16のエンジン前面10から突出する先端部14a、16aにはそれぞれ左側カム軸スプロケット15および右側カム軸スプロケット17が設けられている。
【0035】
シリンダブロック2には、クランク軸11と左側カム軸14との間でクランク軸11より上方に位置して左側シリンダ部4側の正面10bからクランク軸11と平行に第1中間軸であるアイドラ軸18が突設している。このアイドラ軸18の先端部18aに大径の第1アイドラ軸スプロケット19aと小径の第2アイドラ軸スプロケット19bが重ねられて一体的に形成された第1中間軸スプロケットであるアイドラ軸スプロケット19が、第1アイドラ軸スプロケット19a側がエンジン前方側となって回転自在に軸支されている。
【0036】
さらに、シリンダブロック2には、クランク軸11と右側カム軸16との間でアイドラ軸18より上方に位置して燃料ポンプ等の補機類を駆動するための第2中間軸である補機類用駆動軸20がクランク軸11と平行に延在して回転自在に軸支されている。補機類用駆動軸20のエンジン前面10から突出する先端部20aに、大径の第1補機類駆動軸スプロケット21aと小径の第2補機類駆動軸スプロケット21bが一体的に形成された第2中間軸スプロケットである補機類駆動軸スプロケット21が、第2補機類駆動軸スプロケット21bがエンジン前方側となって設けられている。
【0037】
アイドラ軸18と左側カム軸14との離間距離Laと、補機類用駆動軸20と右側カム軸16との離間距離Lbと、アイドラ軸16と補機類用駆動軸20との離間距離Lcがそれぞれほぼ等しく設定されている。
【0038】
アイドラ軸スプロケット19の第2アイドラ軸スプロケット19bと左側カム軸スプロケット15との間に第1タイミングチェーン25を巻き掛け、クランク軸スプロケット12と第1アイドラ軸スプロケット19aと第1補機類駆動軸スプロケット21aとにセンタタイミングチェーン26を略三角形に巻き掛け、さらに第2補機類駆動軸スプロケット21bと右側カム軸スプロケット17に第2タイミングチェーン27を巻き掛ける。
【0039】
より具体的に説明すると、第1タイミングチェーン25の巻き掛け部は、例えば図3に示す要部拡大説明図に示すように、アイドラ軸スプロケット19の第2アイドラ軸スプロケット19bと左側カム軸スプロケット15との間に巻き掛けられる第1タイミングチェーン25の引っ張り側となるアイドラ軸スプロケット19が設けられたアイドラ軸18と左側カム軸スプロケット15が設けられた左側カム軸14との間で下側にチェーンガイド31が設けられている。一方、第1タイミングチェーン25の緩み側となるアイドラ軸スプロケット19が設けられたアイドラ軸18と左側カム軸スプロケット15が設けられた左側カム軸14との間で上側にテンションアジャスタレバー32aとテンションアジャスタ32bからなる第1チェーンテンショナであるチェーンテンショナ32が配設されている。
【0040】
そして、チェーンテンショナ32のテンションアジャスタレバー32aを係止手段によって退避位置に保持した状態で、予め第2アイドラ軸スプロケット19bに付された合わせマーク19cと第1タイミングチェーン25に付された合わせマーク25cを一致、すなわちタイミング位置合わせし、かつ左側カム軸スプロケット15に付された合わせマーク15dと第1タイミングチェーン25に付された合わせマーク25dを位置合わせし、これら合わせマーク19cと25cおよび合わせマーク15dと25dの2箇所のタイミング合わせ位置が位置合わせされた状態で第1タイミングチェーン25を第2アジャスタスプロケット19bと左側カム軸スプロケット15に巻き掛ける。
【0041】
しかる後、係止手段によるテンションアジャスタレバー32aの保持を解除してテンションアジャスタ32bによりテンションアジャスタレバー32aを第1タイミングチェーン25の緩み側に押圧して下方に付勢することによって、第1タイミングチェーン25に予め設定された張力を与え、第1タイミングチェーン25の巻き掛け作業が完了する。
【0042】
センタタイミングチェーン26の巻き掛け部は、図4に要部拡大説明図に示されるように、クランク軸スプロケット12とアイドラ軸スプロケット19の第1アイドラ軸スプロケット19aと補機類用駆動軸スプロケット21の第1補機類駆動軸スプロケット21aとに巻き掛けられるセンタタイミングチェーン26の引っ張り側となるクランク軸スプロケット12とアイドラ軸スプロケット19との間で下側、およびアイドラ軸スプロケット19と補機類駆動軸スプロケット21との間で上側にそれぞれチェーンガイド33、34が設けられている。一方、センタタイミングチェーン26の緩み側となるクランク軸スプロケット12が設けられるクランク軸11と補機類駆動軸スプロケット21が設けられる補機類用駆動軸20との間で下側にテンションアジャスタレバー35aとテンションアジャスタ35bからなるチェーンテンショナ35が配設されている。
【0043】
そして、チェーンテンショナ35のテンションアジャスタレバー35aを係止手段によって退避位置に保持した状態で、予めクランク軸スプロケット12に付された合わせマーク12eとセンタタイミングチェーン26に付された合わせマーク26eを位置合わせし、第1アイドラ軸スプロケット19aに付された合わせマーク19fとセンタタイミングチェーン26に付された合わせマーク26fを位置合わせし、かつ第1補機類駆動軸スプロケット21aに付された合わせマーク21gとセンタタイミングチェーン26の合わせマーク26gを位置合わせする。
【0044】
これら合わせマーク12eと26e、合わせマーク19fと26f、合わせマーク21gと26gの3箇所のタイミング合わせ位置が位置合わせされた状態で、センタタイミングチェーン26をクランク軸スプロケット12とアイドラ軸スプロケット19の第1アイドラ軸スプロケット19aと補機類駆動軸スプロケット21の第1補機類駆動軸スプロケット21aとに巻き掛ける。
【0045】
しかる後、係止手段によるテンションアジャスタレバー35aの保持を解除してテンションアジャスタ35bによりテンションアジャスタレバー35aをセンタタイミングチェーン26の緩み側に押圧して上方に付勢することによって、センタタイミングチェーン26に予め設定された張力を与え、センタタイミングチェーン26の巻き掛け作業が完了する。
【0046】
第2タイミングチェーン27の巻き掛け部は、例えば図5に示す要部拡大説明図に示されるように、補機類駆動軸スプロケット21の第2補機類駆動軸スプロケット21bと右側カム軸スプロケット17との間に巻き掛けられる第2タイミングチェーン27の引っ張り側となる補機類駆動軸スプロケット21と右側カム軸スプロケット17との間で上側にチェーンガイド37が設けられている。一方、第2タイミングチェーン27の緩み側となる補機類駆動軸スプロケット21を設ける補機類用駆動軸20と右側カム軸スプロケット17が設けられる右側カム軸6との間で下側にテンションアジャスタレバー38aとテンションアジャスタ38bからなる第2チェーンテンショナであるチェーンテンショナ38が配設されている。
【0047】
そして、チェーンテンショナ38のテンションアジャスタレバー38aを係止手段によって退避位置に保持した状態で、予め第2補機類駆動軸スプロケット21bに付された合わせマーク21iと第2タイミングチェーン27に付された合わせマーク27iを位置合わせし、かつ右側カム軸スプロケット17に付された合わせマーク17jと第2タイミングチェーン27に付された合わせマーク27jを位置合わせし、これら合わせマーク21iと27iおよび合わせマーク17jと27jの2箇所のタイミング合わせ位置が位置合わせされた状態で第2タイミングチェーン27を第2補機類駆動軸スプロケット21bと右側カム軸スプロケット17に巻き掛ける。
【0048】
しかる後、係止手段によるテンションアジャスタレバー38aの保持を解除してテンションアジャスタ38bによりテンションアジャスタレバー38aを第2タイミングチェーン27の緩み側に押圧して上方に付勢することによって、第2タイミングチェーン27に予め設定された張力を与え、第2タイミングチェーン25の巻き掛け作業が完了する。
【0049】
このように構成されたエンジンの動弁駆動装置は、クランク軸11の図中時計回り方向の回転により、クランク軸スプロケット12が矢印f方向に回転し、センタチェーン26を介してアイドラ軸スプロケット19および補機類駆動軸スプロケット21が同回転方向に回転し、回転する補機類用駆動軸20によって燃料ポンプ等の補機類が作動する。
【0050】
アイドラ軸スプロケット19の回転により、第2アイドラ軸スプロケット19bおよび左側カム軸スプロケット15に巻き掛けられた第1タイミングチェーン25を介して減速されて左側カム軸スプロケット15が回転し、左側シリンダヘッド8に設けられた左側カム軸14が回転駆動され、各気筒6a、6b毎に対応して左側シリンダヘッド8に設けられた吸気弁および排気弁が所定タイミングで開閉駆動する。
【0051】
同様に補機類駆動軸スプロケット21の回転により、第2補機類駆動軸スプロケット21bおよび右側カム軸スプロケット17に巻き掛けられた第2タイミングチェーン27を介して減速されて右側カム軸スプロケット17が回転し、右側シリンダヘッド9に設けられた右側カム軸16が回転駆動され、各気筒6c、6d毎に対応して右側シリンダヘッド9に設けられた吸気弁および排気弁が所定タイミングで開閉駆動する。
【0052】
このように構成された本実施の形態の動弁装置によると、クランク軸スプロケット12が設けられるクランク軸11と左側カム軸スプロケット15が設けられる左側カム軸14との間にアイドラ軸スプロケット19を配設し、かつクランク軸11と右側カム軸スプロケット17が設けられる右側カム軸16との間に補機類駆動軸スプロケット21が設けられた補機類用駆動軸20を配置することによって、アイドラ軸スプロケット19と左側カム軸スプロケット15に巻き掛けられる第1タイミングチェーン25および補機類スプロケット21と右側カム軸スプロケット17に巻き掛けられる第2タイミングチェーン27の短縮化を図ると共に、クランク軸スプロケット12とアイドラ軸スプロケット19と補機類駆動軸スプロケット19とに巻き掛けられるセンタタイミングチェーン26の全長の短縮化が可能になり、センタタイミングチェーン26、第1タイミングチェーン25、第2タイミングチェーン27の取り扱い性が向上する。
【0053】
さらに、第1タイミングチェーン25の巻き掛け作業が、第2アイドラ軸スプロケット19bの合わせマーク19cと第1タイミングチェーン25の合わせマーク25c、および左側カム軸スプロケット15の合わせマーク15dと第1タイミングチェーン25の合わせマーク25dの2箇所のタイミング合わせ位置によって可能になる。また、センタタイミングチェーン26の巻き掛け作業が、クランク軸スプロケット12の合わせマーク12eとセンタタイミングチェーン26の合わせマーク26e、第1アイドラ軸スプロケット19aの合わせマーク19fとセンタタイミングチェーン26の合わせマーク26f、第1補機類駆動軸スプロケット21aの合わせマーク21gとセンタタイミングチェーン26の合わせマーク26gの3箇所のタイミング合わせ位置によって行われる。さらに、第2タイミングチェーン27の巻き掛け作業は、第2補機類駆動軸スプロケット21bの合わせマーク21iと第2タイミングチェーン27の合わせマーク27iおよび右側カム軸スプロケット17の合わせマーク17jと第2タイミングチェーン27の合わせマーク27jの2箇所のタイミング合わせ位置によって行われる。
【0054】
したがって、第1タイミングチェーン25、センタタイミングチェーン26、第2タイミングチェーン27のそれぞれの一本あたりのタイミング合わせ位置が2箇所あるいは3箇所と少なく、組み立て作業が極めて容易になり、エンジンの組み立て作業性が大幅に向上し、作業の効率化は得られると共に、作業負担の軽減が期待できる。
【0055】
一方、図2に示すようにセンタタイミングチェーン26を巻き掛ける第1アイドラ軸スプロケット19aおよび第1タイミングチェーン25が巻き掛けられる第2アイドラ軸スプロケット19bが一体形成されたアイドラ軸スプロケット19を軸支するアイドラ軸18を、左側シリンダ部4側の正面10bに設けることによって、センタタイミングチェーン26を右側シリンダ5側の正面10aの前方に配置した状態で第1タイミングチェーン25を左側シリンダ部4側の正面10aの前方に配置することが可能になり、第1タイミングチェーン25および左側カム軸スプロケット15、すなわち第1タイミングチェーン25の回転動作空間をバンクオフセット空間内S内に配置することが可能になり、エンジンのコンパクト化が図れる。
【0056】
さらに、アイドラ軸18と左側カム軸14との離間距離Laと、補機類用駆動軸20と右側カム軸16との離間距離Lbをほぼ等しく設定することから、等長の第1タイミングチェーン25と第2タイミングチェーン27を使用することが可能になり、第1タイミングチェーン25と第2タイミングチェーン27の汎用性が得られ、構成部材管理の簡素化および製造コストの低減が得られる。
【0057】
また、アイドラ軸18と左側カム軸14との間に配置されて第1タイミングチェーン25に張力を付与するチェーンテンショナ32と、補機類用駆動軸20と左側カム軸16との間に配置されて第2タイミングチェーン27に張力を付与するチェーンテンショナ38とに同一形状のチェーンテンショナを使用することが可能になり、第1チェーンテンショナ32と第2チェーンテンショナ38とに、同一形状のチェーンテンショナを使用することによってチェーンテンショナの汎用性が得られ、構成部材管理の簡素化および製造コストの低減が得られる。同様チェーンガイド31とチェーンガイド37においても同一形状のチェーンガイドを使用すること可能であり、チェーンガイドの汎用性による製造コストの低減も期待できる。
【0058】
さらに、補機類用駆動軸20および補機類駆動軸スプロケット21が、それぞれセンタタイミングチェーン26と第2タイミングチェーン27との間の動力を伝達するアイドラ軸およびアイドラ軸スプロケットとしての機能を兼備することから、それぞれを別個に配置する場合に比べ構成の構成の簡素化およびエンジンのコンパクト化が得られる。
【0059】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、左側シリンダ部4に対し右側シリンダ部5が前方にオフセットして左側シリンダ部4側の前面10bの前方にバンクオフセット空間Sが形成された場合を例に説明したが、右側シリンダ部5に対し左側シリンダ部4が前方にオフセットして右側シリンダ部5側の前方にバンクオフセット空間Sが形成される場合には、このバンクオフセット空間S内に、第2タイミングチェーン27の回転動作空間を配置することにより、同様にエンジンのコンパクト化が図れる。また、上記実施の形態では第1中間軸としてアイドラ軸18を設けたが、アイドラ軸18に代えて補機類用駆動軸を配置したり、第2中間軸は補機類用駆動軸20に代えてアイドラ軸を配置することも可能である。
【0060】
さらに、上記実施の形態では水平対向型エンジンを例に説明したが、左右のシリンダ部を有するV型エンジンに適用することもできる。また、補機類は燃料ポンプに限定されることなく、オイルポンプ等の他の補機類に変更することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明した本発明によるエンジンの動弁駆動装置によると、クランク軸と左側カム軸との間におよびクランク軸と右側カム軸との間にそれぞれ第1中間軸スプロケットおよび第2中間軸スプロケットが設けられた第1中間軸と第2中間軸を配置することによって、第1中間軸スプロケットと左側カム軸スプロケットに巻き掛けられた第1タイミングチェーン、第2中間軸スプロケットと右側カム軸スプロケットに巻き掛けられた第2タイミングチェーン、クランク軸スプロケットと第1中間軸スプロケットと第2中間軸スプロケットとに巻き掛けられたセンタタイミングチェーンのそれぞれのタイミングチェーンの全長が短縮化でき、その取り扱い性が向上する。さらに、第1タイミングチェーン、第2タイミングチェーン、およびセンタタイミングチェーンの各タイミングチェーンの1本あたりのタイミング合わせ位置の数が抑制されて、タイミングチェーンの巻き付け作業が極めて容易になり、エンジンの組み立て作業の効率化が得られ、さらに作業負担の軽減が期待できる。
【0062】
さらに、第1中間軸と左側カム軸との間の離間距離と、第2中間軸と右側カム軸との間の離間距離をほぼ等しくすることによって、等長のタイミングチェーンを使用することが可能になり、汎用性が得られ、構成部材管理の簡素化および製造コストの低減が得られる。
【0063】
また、左右のシリンダ部のオフセットにより生じたバンクオフセット空間内に、第1タイミングチェーンあるいは第2タイミングチェーンの回転動作空間を収めることによってエンジンのコンパクト化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンジンの動弁駆動装置の実施の形態の概要を示す水平対向型エンジンの概略正面図である。
【図2】同じく、図1の上面図である。
【図3】同じく、要部拡大説明図である。
【図4】同じく、要部拡大説明図である。
【図5】同じく、要部拡大説明図である。
【図6】従来の動弁駆動装置の説明図である。
【図7】同じく、従来の動弁装置の説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体
2 シリンダブロック
3 クランクケース部
4 左側シリンダ部
5 右側シリンダ部
8 左側シリンダヘッド
9 右側シリンダヘッド
10 エンジン正面
11 クランク軸
12 クランク軸スプロケット
12e 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
14 左側カム軸
15 左側カム軸スプロケット
15d 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
16 右側カム軸
17 右側カム軸スプロケット
17j 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
18 アイドラ軸(第1中間軸)
19 アイドラ軸スプロケット(第1中間軸スプロケット)
19c 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
19f 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
20 補機類用駆動軸(第2中間軸)
21 補機類駆動軸スプロケット(第2中間軸スプロケット)
21g 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
21i 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
25 第1タイミングチェーン
25c 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
25d 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
26 センタタイミングチェーン
26e 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
26f 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
26g 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
27 第2タイミングチェーン
27i 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
27j 合わせマーク(タイミング合わせ位置)
32 チェーンテンショナ(第1チェーンテンショナ)
35 チェーンテンショナ(第2チェーンテンショナ)
38 チェーンテンショナ
La アイドラ軸と左側カム軸との離間距離
Lb 補機類用駆動軸と右側カム軸との離間距離
Lc アイドラ軸と燃料ポンプ用駆動軸との離間距離

Claims (5)

  1. クランクケースおよび左右のシリンダ部を有するシリンダブロックと、該シリンダブロックの左右のシリンダ部にそれぞれ設置され吸気弁および排気弁を開閉駆動する左側カム軸および右側カム軸をそれぞれ有する左右のシリンダヘッドを備えたエンジンの動弁駆動装置において、
    上記クランクケース部に配置されたクランク軸に設けられたクランク軸スプロケットと、
    上記左側カム軸に設けられた左側カム軸スプロケットと、
    上記右側カム軸に設けられた右側カム軸スプロケットと、
    上記クランク軸と左側カム軸との間に配置された第1中間軸に設けられた第1中間軸スプロケットと、
    上記クランク軸と右側カム軸との間に配置された第2中間軸に設けられた第2中間軸スプロケットと、
    上記クランク軸スプロケットと第1中間軸スプロケットと第2中間軸スプロケットとに巻き掛けられたセンタタイミングチェーンと、
    上記第1中間軸スプロケットと左側カム軸スプロケットとに巻き掛けられた第1タイミングチェーンと、
    上記第2中間軸スプロケットと右側カム軸スプロケットとに巻き掛けられた第2タイミングチェーンとを備えたことを特徴とするエンジンの動弁駆動装置。
  2. 上記第1中間軸と左側カム軸との間の離間距離と、上記第2中間軸と右側カム軸との間の離間距離が、ほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの動弁駆動装置。
  3. 上記第1中間軸と左側カム軸との間で上記第1タイミングチェーンの緩み側に配置されて該第1タイミングチェーンに張力を付与する第1チェーンテンショナと、
    上記第2中間軸と右側カム軸との間で上記第2タイミングチェーンの緩み側に配置されて該第2タイミングチェーンに張力を付与する第2チェーンテンショナとを備え、
    上記第1チェーンテンショナと第2チェーンテンショナが同一形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの動弁駆動装置。
  4. 上記左側シリンダ部と右側シリンダ部とのクランク軸延在方向のオフセットにより形成されるバンクオフセット空間内に上記第1タイミングチェーンまたは第2タイミングチェーンのいずれか一方の回転動作空間を収めたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンの動弁駆動装置。
  5. 上記第1中間軸および第2中間軸の少なくともいずれか一方が補機類用駆動軸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンの動弁駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007255416A (ja) * 2006-03-17 2007-10-04 Weber Technology Ag 補助シャフトを有するvエンジン
JP2011122510A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Fuji Heavy Ind Ltd 内燃機関の動弁駆動装置

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