JP2004270532A - 車両の自動停止再始動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性が広い。
【解決手段】アイドルストップ制御装置30は、モードスイッチ48で選択設定されたエンジン自動停止実行距離Laを読み込み、また、各センサ、スイッチ等から得られる情報を基にエンジン1を自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定する。そして、エンジン自動停止条件が成立している場合には、前回エンジン自動停止からの距離Lを算出し、この前回エンジン自動停止からの距離Lがエンジン自動停止実行距離La以上であればエンジン自動停止実行条件が成立として、エンジン1を自動停止させる信号をエンジン制御装置31に出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】アイドルストップ制御装置30は、モードスイッチ48で選択設定されたエンジン自動停止実行距離Laを読み込み、また、各センサ、スイッチ等から得られる情報を基にエンジン1を自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定する。そして、エンジン自動停止条件が成立している場合には、前回エンジン自動停止からの距離Lを算出し、この前回エンジン自動停止からの距離Lがエンジン自動停止実行距離La以上であればエンジン自動停止実行条件が成立として、エンジン1を自動停止させる信号をエンジン制御装置31に出力する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの自動停止と再始動とが可能な車両の自動停止再始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、燃費の低減や、排気ガスの低減を目的として、信号待ちや、電車通過待ち、人待ち等をしている際の車両停止時等、エンジンの作動が不要の時には自動的に車両を停止して、エンジン作動が必要になった時には再びエンジンを始動する車両の自動停止再始動制御装置が開発され、実用化されている。
【0003】
このような車両でエンジンの自動停止を行う場合、その判定条件として、例えば特開2000−274273号公報では、エンジン暖機が完了したことを確認した上で、ブレーキペダルが踏み込まれ、車速がゼロとなり、アクセルペダルがオフとなって、さらにエンジン回転数がアイドル回転数であるか判定し、設定したディレイ時間後にエンジンを自動停止することが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−274273号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエンジンの自動停止を行うと、再発進が遅れてしまうため、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、運転者の好みによっては停車してもエンジンの停止は実行したくない場合がある。また、これとは逆に、積極的にエンジンの自動停止を行って、燃費の低減や、排気ガスの低減、騒音の低減等を図りたい場合がある。この道路状況や運転状況、運転者の好みを、上述の特許文献1のようにブレーキペダル、アクセルペダルの状態、車速等の条件だけで判定することは極めて困難であった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い車両の自動停止再始動制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、エンジンを自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定するエンジン自動停止条件判定手段と、車両の走行状態や運転状態の各状態毎のエンジンを自動停止させる閾値を予めそれぞれの状態のモードの閾値として設定し、これらモードの閾値から何れかのモードの閾値を選択自在とするモード閾値選択手段と、上記モード閾値選択手段で選択設定するモードの閾値に対応する比較値を算出する比較値算出手段と、上記比較値と上記選択設定したモードの閾値とを比較して今回エンジン自動停止実行条件が成立しているか否か判定するエンジン自動停止実行条件判定手段と、上記エンジン自動停止条件が成立し、且つ、上記エンジン自動停止実行条件が成立した際に上記エンジンを自動停止させるエンジン自動停止手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの距離の閾値であることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項3記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1又は請求項2記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの時間の閾値であることを特徴としている。
【0010】
また、請求項4記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの最大車速の閾値であることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項5記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも上記エンジン自動停止条件成立の継続時間の閾値であることを特徴としている。
【0012】
また、請求項6記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくともブレーキ踏力の閾値であることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項7記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくともハンドル角の閾値であることを特徴としている。
【0014】
また、請求項8記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段で選択設定したモードの閾値は、ハンドル角に応じて補正することを特徴としている。
【0015】
すなわち、請求項1記載の車両の自動停止再始動制御装置は、エンジン自動停止条件判定手段でエンジンを自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定する。車両の走行状態や運転状態の各状態毎のエンジンを自動停止させる閾値を予めそれぞれの状態のモードの閾値として設定し、これらモードの閾値から、モード閾値選択手段により、何れかのモードの閾値を選択設定し、比較値算出手段でモード閾値選択手段で選択設定するモードの閾値に対応する比較値を算出する。また、エンジン自動停止実行条件判定手段で比較値と選択設定したモードの閾値とを比較して今回エンジン自動停止実行条件が成立しているか否か判定する。そして、エンジン自動停止手段は、エンジン自動停止条件が成立し、且つ、エンジン自動停止実行条件が成立した際にエンジンを自動停止させる。
【0016】
この際、モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、具体的には、請求項2記載のように、少なくとも前回エンジン自動停止からの距離の閾値であっても良く、請求項3記載のように、少なくとも前回エンジン自動停止からの時間の閾値であっても良く、請求項4記載のように、少なくとも前回エンジン自動停止からの最大車速の閾値であっても良く、請求項5記載のように、少なくともエンジン自動停止条件成立の継続時間の閾値であっても良く、請求項6記載のように、少なくともブレーキ踏力の閾値であっても良く、或いは、請求項7記載のように、少なくともハンドル角の閾値であっても良い。
【0017】
また、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置では、モード閾値選択手段で選択設定したモードの閾値は、請求項8記載のように、ハンドル角に応じて補正することにより、ドライバの旋回意思をも制御に反映でき、より精度の良い制御が行える。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3は本発明の実施の第1形態を示し、図1は車両の自動停止再始動制御装置を搭載した車両全体の概略説明図、図2は自動停止再始動制御のフローチャート、図3はハンドル角により設定するエンジン自動停止実行距離に対する補正値の特性図である。
【0019】
図1において、符号1は車両前部に配置されたエンジンを示し、このエンジン1による駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2からトランスファ3に伝達される。
【0020】
更に、このトランスファ3に伝達された駆動力は、リヤドライブ軸4、プロペラシャフト5、ドライブピニオン軸部6を介して後輪終減速装置7に入力される一方、リダクションドライブギヤ、リダクションドリブンギヤ、フロントドライブ軸を介して前輪終減速装置(以上、フロント駆動系は図示せず)に入力される。
【0021】
後輪終減速装置7に入力された駆動力は、後輪左ドライブ軸8rlを経て左後輪9rlに、後輪右ドライブ軸8rrを経て右後輪9rrに伝達される。前輪終減速装置に入力された駆動力は、前輪左ドライブ軸8flを経て左前輪9flに、前輪右ドライブ軸8frを経て右前輪9frに伝達される。
【0022】
次に、この車両に車載される各エレクトロニクス系について説明する。
本車両は、42Vの高電圧系と14Vの低電圧系の2つの電圧系統を有して構成されている。
【0023】
符号11は、インバータ装置を示し、このインバータ装置11には、エンジン1のクランクスプロケット12によりベルト13を介して回転軸端部のプーリ14が回転され発電を行うと共に、最初の始動時以外の再始動等におけるエンジン1の始動を行うモータ/ジェネレータ15が電気的に接続されている。
【0024】
インバータ装置11には、充放電可能な36Vバッテリ16と接続された42V系の配線が接続され、この42V系の配線には、最初のエンジン始動時のみ使用するスタータモータ17や、電動モータによるパワーステアリング装置18等が接続されている。
【0025】
また、インバータ装置11側面には、42V系の配線が接続されて、42V電圧を14V電圧に変換するDC−DCコンバータ19が略一体的に併設されている。このDC−DCコンバータ19に接続される配線には、充放電可能な12Vバッテリ20が接続され、その他各種ランプ、オーディオ、及び、後述する各制御装置等の14V負荷21が接続されている。
【0026】
車両には、後述の図2に示すフローチャートに従って、車両の自動停止再始動制御を実行するアイドルストップ制御装置30が搭載されており、このアイドルストップ制御装置30には、エンジン1における周知の各種制御を実行するエンジン制御装置31、主に36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理するバッテリ管理装置32等が、例えば、車両の通信ネットワークとしてISOの標準プロトコルの一つであるCAN(Controller Area Network)等により接続されている。
【0027】
アイドルストップ制御装置30には、ブレーキペダル41の踏み込みストロークを検出するブレーキペダル踏み込み量センサ42(ブレーキ油圧を検出するものでも良い)、アクセルペダル43の踏み込みストロークを検出するアクセルペダル踏み込み量センサ44が接続されている。また、アイドルストップ制御装置30には、ハンドル角θHを検出するハンドル角センサ45、車速Vを検出する車速センサ46、選択されたシフトポジション(P、R、N、D、3速、2速、1速の各レンジ位置)を検出するシフトポジションスイッチ47、エンジン1の自動停止を実行する条件判定の閾値をドライバが選択的に設定するモード閾値選択手段を構成するモードスイッチ48等が接続されている。このモードスイッチ48について、更に、詳述すると、燃費向上を重視して走行したい場合に選択するECOモード、車庫入れ運転を行う場合に選択する車庫入れモード、道路が渋滞状態の場合に選択する渋滞モード、エンジン1の急発進を可能とするスポーツモード、坂道でのエンジン1の発進を無理なく行えるようにする坂道モードの5つのモードのうち、何れかのモードが選択可能となっている。そして、ECOモード及び渋滞モードの場合は、閾値が予め低く設定されており、エンジン1が自動停止し易くなっている。逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、閾値が予め高く設定されており、エンジン1が自動停止し難くなっている。
【0028】
そして、アイドルストップ制御装置30は、後述の図2に示すフローチャートに従って、モードスイッチ48で選択設定された閾値を読み込み、また、各センサ、スイッチ等から得られる情報を基にエンジン1を自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定する。そして、エンジン自動停止条件が成立している場合には、閾値に対応する比較値を算出し、この比較値と先に読み込んだ閾値とを比較して、今回エンジン自動停止実行条件が成立しているか否か判定し、エンジン自動停止実行条件が成立した際には、エンジン1を自動停止させる信号をエンジン制御装置31に出力するようになっている。こうして、アイドルストップ制御装置30は、エンジン自動停止条件判定手段、モード閾値選択手段、比較値算出手段、エンジン自動停止実行条件判定手段、エンジン自動停止手段の機能を有して構成されている。
【0029】
また、バッテリ管理装置32は、36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理すべく、36Vバッテリ16におけるバッテリ温度TBaを検出するバッテリ温度センサ51、バッテリ電圧VBaを検出するバッテリ電圧計52、バッテリ電流IBaを検出するバッテリ電流計53が接続されている。そして、これらの情報から36Vバッテリ16の状態を推定し、場合によっては(バッテリ残存容量が少ないと推定される場合には)アイドルストップ制御装置30に対してアイドルストップの禁止指令等を出力する。また、バッテリ管理装置32は、36Vバッテリ16の状態や、アイドルストップ制御装置30から入力される回生指令等をも考慮して、インバータ装置11に対しては、36Vバッテリ16に対して充電する際の様々な状況に応じた目標とする電圧値(充電せずも含む)を出力するようになっている。
【0030】
次に、アイドルストップ制御装置30における自動停止再始動制御を図2のフローチャートで説明する。まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で制御に必要なパラメータを読み込み、S102に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としてのエンジン自動停止実行距離Laを読み込む。このエンジン自動停止実行距離Laは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め短い距離に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め長い距離に設定される。例えば、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合のエンジン自動停止実行距離Laに設定される閾値Leco、Ljam、Lgar、Lspo、Lsloは、それぞれ10m、15m、20m、500m、100mに設定されている。
【0031】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定される。ここで、エンジン自動停止条件とは、例えば、ブレーキペダル41が踏み込まれ、アクセルペダル43が踏まれておらず、シフトポジションがP、N、D、3速、2速、1速の何れかで、車速Vが略ゼロであり、且つ、バッテリ管理装置32からアイドルストップの禁止指令がない場合である。
【0032】
S103の判定の結果、エンジン自動停止条件が不成立と判定された場合には、S104に進み、現在、エンジン1が自動停止中か否か判定し、自動停止中でなければ、そのままプログラムを抜ける。逆に、エンジン1が自動停止中の場合には、S105に進み、エンジン1を再始動するようにエンジン制御装置31とインバータ装置11に対して信号を出力し、プログラムを抜ける。
【0033】
一方、S103の判定の結果、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S106に進み、比較値として前回エンジン自動停止からの距離Lを算出する。
【0034】
次に、S107に進むと、S102で読み込んだエンジン自動停止実行距離Laをハンドル角θHで補正する。このエンジン自動停止実行距離Laのハンドル角θHによる補正は、例えば、図3に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、長い距離の補正値となり、この補正値とS102で求めたエンジン自動停止実行距離Laとを加算することにより、最終的なエンジン自動停止実行距離Laが補正算出される。
【0035】
そして、S108に進み、S106で算出した前回エンジン自動停止からの距離Lと最終的なエンジン自動停止実行距離Laとが比較され、前回エンジン自動停止からの距離Lが、最終的なエンジン自動停止実行距離Laより小さい場合(L<Laの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、前回エンジン自動停止からの距離Lが、最終的なエンジン自動停止実行距離La以上の場合(L≧Laの場合)には、S109に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0036】
このように、本実施の第1形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行距離Laは長めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行距離Laは短めに設定されるのである。
【0037】
また、本実施の第1形態によれば、エンジン自動停止実行距離Laをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、エンジン自動停止実行距離Laが長い距離に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0038】
尚、本実施の第1形態で説明する、図2のフローチャートにおいて、S102の手順は、S103の手順の後であっても、S106の手順の後であっても良い。
【0039】
次に、図4及び図5は本発明の実施の第2形態を示し、図4は自動停止再始動制御のフローチャート、図5はハンドル角により設定するエンジン自動停止実行時間に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第2形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、エンジン自動停止実行時間とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0040】
すなわち、図4に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S201に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としてのエンジン自動停止実行時間Taを読み込む。このエンジン自動停止実行時間Taは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め短い時間に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め長い時間に設定される。例えば、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合のエンジン自動停止実行時間Taに設定される閾値Teco、Tjam、Tgar、Tspo、Tsloは、それぞれ10秒、20秒、180秒、300秒、60秒に設定されている。
【0041】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S202に進み、比較値として前回エンジン自動停止からの時間Tを算出する。
【0042】
次に、S203に進むと、S201で読み込んだエンジン自動停止実行時間Taをハンドル角θHで補正する。このエンジン自動停止実行時間Taのハンドル角θHによる補正は、例えば、図5に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、長い時間の補正値となり、この補正値とS201で求めたエンジン自動停止実行時間Taとを加算することにより、最終的なエンジン自動停止実行時間Taが補正算出される。
【0043】
そして、S204に進み、S202で算出した前回エンジン自動停止からの時間Tと最終的なエンジン自動停止実行時間Taとが比較され、前回エンジン自動停止からの時間Tが、最終的なエンジン自動停止実行時間Taより小さい場合(T<Taの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、前回エンジン自動停止からの時間Tが、最終的なエンジン自動停止実行時間Ta以上の場合(T≧Taの場合)には、S205に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0044】
このように、本実施の第2形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行時間Taは長めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行時間Taは短めに設定されるのである。
【0045】
また、本実施の第2形態によれば、エンジン自動停止実行時間Taをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、エンジン自動停止実行時間Taが長い時間に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0046】
尚、本実施の第2形態で説明する、図4のフローチャートにおいて、S201の手順は、S103の手順の後であっても、S202の手順の後であっても良い。
【0047】
次に、図6及び図7は本発明の実施の第3形態を示し、図6は自動停止再始動制御のフローチャート、図7はハンドル角により設定するエンジン自動停止実行車速に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第3形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、エンジン自動停止実行車速とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0048】
すなわち、図6に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S301に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としてのエンジン自動停止実行車速Vaを読み込む。このエンジン自動停止実行車速Vaは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め低い車速に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め高い車速に設定される。ここで、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合のエンジン自動停止実行車速Vaに設定される閾値は、それぞれVeco、Vjam、Vgar、Vspo、Vsloとなっている。
【0049】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S302に進み、比較値として前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxを算出する。
【0050】
次に、S303に進むと、S301で読み込んだエンジン自動停止実行車速Vaをハンドル角θHで補正する。このエンジン自動停止実行車速Vaのハンドル角θHによる補正は、例えば、図7に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、大きい車速の補正値となり、この補正値とS301で求めたエンジン自動停止実行車速Vaとを加算することにより、最終的なエンジン自動停止実行車速Vaが補正算出される。
【0051】
そして、S304に進み、S302で算出した前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxと最終的なエンジン自動停止実行車速Vaとが比較され、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが、最終的なエンジン自動停止実行車速Vaより小さい場合(Vmax<Vaの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが、最終的なエンジン自動停止実行車速Va以上の場合(Vmax≧Vaの場合)には、S305に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0052】
このように、本実施の第3形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行車速Vaは高めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行車速Vaは低めに設定されるのである。
【0053】
また、本実施の第3形態によれば、エンジン自動停止実行車速Vaをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、エンジン自動停止実行車速Vaが高い車速に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0054】
尚、本実施の第3形態で説明する、図6のフローチャートにおいて、S301の手順は、S103の手順の後であっても、S302の手順の後であっても良い。
【0055】
次に、図8及び図9は本発明の実施の第4形態を示し、図8は自動停止再始動制御のフローチャート、図9はハンドル角により設定する停車意思判定時間に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第4形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、停車意思判定時間とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0056】
すなわち、図8に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S401に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としての停車意思判定時間Txを読み込む。この停車意思判定時間Txは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め長い時間に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め短い時間に設定される。ここで、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合の停止意思判定時間Txに設定される閾値は、それぞれTxeco、Txjam、Txgar、Txspo、Txsloとなっている。
【0057】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S402に進み、比較値としてエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyを算出する。
【0058】
次に、S403に進むと、S401で読み込んだ停車意思判定時間Txをハンドル角θHで補正する。この停車意思判定時間Txのハンドル角θHによる補正は、例えば、図9に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、長い時間の補正値となり、この補正値とS401で求めた停車意思判定時間Txとを加算することにより、最終的な停車意思判定時間Txが補正算出される。
【0059】
そして、S404に進み、S402で算出したエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyと最終的な停車意思判定時間Txとが比較され、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが、最終的な停車意思判定時間Txより小さい場合(Ty<Txの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが、最終的な停車意思判定時間Tx以上の場合(Ty≧Txの場合)には、S405に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0060】
このように、本実施の第4形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、停車意思判定時間Txは長めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、停車意思判定時間Txは短めに設定されるのである。
【0061】
また、本実施の第4形態によれば、停車意思判定時間Txをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、停車意思判定時間Txが長い時間に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0062】
尚、本実施の第4形態で説明する、図8のフローチャートにおいて、S401の手順は、S103の手順の後であっても、S402の手順の後であっても良い。
【0063】
次に、図10及び図11は本発明の実施の第5形態を示し、図10は自動停止再始動制御のフローチャート、図11はハンドル角により設定する停止許可のブレーキ踏力に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第5形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、停止許可のブレーキ踏力とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0064】
すなわち、図10に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S501に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としての停止許可のブレーキ踏力Baを読み込む。この停止許可のブレーキ踏力Baは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め大きな力に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め小さな力に設定される。ここで、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合の停止許可のブレーキ踏力Baに設定される閾値は、それぞれBeco、Bjam、Bgar、Bspo、Bsloとなっている。
【0065】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S502に進み、比較値としてブレーキ踏力Bを算出する。
【0066】
次に、S503に進むと、S501で読み込んだ停止許可のブレーキ踏力Baをハンドル角θHで補正する。この停止許可のブレーキ踏力Baのハンドル角θHによる補正は、例えば、図11に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、大きな力の補正値となり、この補正値とS501で求めた停止許可のブレーキ踏力Baとを加算することにより、最終的な停止許可のブレーキ踏力Baが補正算出される。
【0067】
そして、S504に進み、S502で算出したブレーキ踏力Bと最終的な停止許可のブレーキ踏力Baとが比較され、ブレーキ踏力Bが、最終的な停止許可のブレーキ踏力Baより小さい場合(B<Baの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、ブレーキ踏力Bが、最終的な停止許可のブレーキ踏力Ba以上の場合(B≧Baの場合)には、S505に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0068】
このように、本実施の第5形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、停止許可のブレーキ踏力Baは大きめに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、停止許可のブレーキ踏力Baは小さめに設定されるのである。
【0069】
また、本実施の第5形態によれば、停止許可のブレーキ踏力Baをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、停止許可のブレーキ踏力Baが大きな力に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0070】
尚、本実施の第5形態で説明する、図10のフローチャートにおいて、S501の手順は、S103の手順の後であっても、S502の手順の後であっても良い。
【0071】
次に、図12〜図17は本発明の実施の第6形態を示し、図12は自動停止再始動制御のフローチャート、図13は図12から続くフローチャート、図14は図13から続くフローチャート、図15は図14から続くフローチャート、図16は図15から続くフローチャート、図17は図16から続くフローチャートである。尚、本実施の第6形態は、前述の各第1〜第5形態が、モード毎に設定される閾値の種類を、エンジン自動停止実行距離、エンジン自動停止実行時間、エンジン自動停止実行車速、停車意思判定時間、停止許可のブレーキ踏力の何れか一つの実施形態であるのに対し、これら全てと、更にハンドル角をその閾値に加えたことが異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0072】
すなわち、図12に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S601で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S602に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している位置を入力する。
【0073】
次いで、S603に進み、前回エンジン自動停止からの距離Lを算出し、S604に進み、前回エンジン自動停止からの時間Tを算出し、S605に進み、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxを算出し、S606に進んで、ブレーキ踏力Bを算出し、S607に進んで、ハンドル角の絶対値|θH|を算出する。
【0074】
そして、S608に進み、エンジン自動停止条件(例えば、ブレーキペダル41が踏み込まれ、アクセルペダル43が踏まれておらず、シフトポジションがP、N、D、3速、2速、1速の何れかで、車速Vが略ゼロであり、且つ、バッテリ管理装置32からアイドルストップの禁止指令がない場合)が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件が成立していないと判定された場合には、S609に進む。
【0075】
S609では、エンジン自動停止中か否か判定され、エンジン自動停止中ではない場合にはそのままプログラムを抜ける。逆に、エンジン1が自動停止中の場合には、S610に進み、エンジン1を再始動するようにエンジン制御装置31とインバータ装置11に対して信号を出力し、プログラムを抜ける。
【0076】
一方、S608の判定の結果、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S611に進み、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyを算出し、S612に進む。
【0077】
S612では、モードスイッチ48で選択設定されたモードがECOモードか否か判定され、ECOモードの場合は、S613で前回エンジン自動停止からの距離LがECOモードにおけるエンジン自動停止実行距離Leco以上か、S614で前回エンジン自動停止からの時間TがECOモードにおけるエンジン自動停止実行時間Teco以上か、S615で前回エンジン自動停止からの最大車速VmaxがECOモードにおけるエンジン自動停止実行車速Veco以上か、S616でブレーキ踏力BがECOモードにおける停止許可のブレーキ踏力Beco以上か、S617でハンドル角の絶対値|θH|がECOモードにおけるハンドル角θHeco以下か、S618でエンジン自動停止条件成立の継続時間TyがECOモードにおける停車意思判定時間Txeco以上か判定する。
【0078】
そして、上述のS613〜S618の全ての条件が成立する場合は、S619に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS613〜S618の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0079】
一方、S612のモード判定でECOモードではないと判定した場合には、S620に進み、渋滞モードか否か判定され、渋滞モードの場合は、S621で前回エンジン自動停止からの距離Lが渋滞モードにおけるエンジン自動停止実行距離Ljam以上か、S622で前回エンジン自動停止からの時間Tが渋滞モードにおけるエンジン自動停止実行時間Tjam以上か、S623で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが渋滞モードにおけるエンジン自動停止実行車速Vjam以上か、S624でブレーキ踏力Bが渋滞モードにおける停止許可のブレーキ踏力Bjam以上か、S625でハンドル角の絶対値|θH|が渋滞モードにおけるハンドル角θHjam以下か、S626でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが渋滞モードにおける停車意思判定時間Txjam以上か判定する。
【0080】
そして、上述のS621〜S626の全ての条件が成立する場合は、S627に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS621〜S626の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0081】
また、S620のモード判定で渋滞モードではないと判定した場合には、S628に進み、車庫入れモードか否か判定され、車庫入れモードの場合は、S629で前回エンジン自動停止からの距離Lが車庫入れモードにおけるエンジン自動停止実行距離Lgar以上か、S630で前回エンジン自動停止からの時間Tが車庫入れモードにおけるエンジン自動停止実行時間Tgar以上か、S631で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが車庫入れモードにおけるエンジン自動停止実行車速Vgar以上か、S632でブレーキ踏力Bが車庫入れモードにおける停止許可のブレーキ踏力Bgar以上か、S633でハンドル角の絶対値|θH|が車庫入れモードにおけるハンドル角θHgar以下か、S634でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが車庫入れモードにおける停車意思判定時間Txgar以上か判定する。
【0082】
そして、上述のS629〜S634の全ての条件が成立する場合は、S635に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS629〜S634の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0083】
更に、S628のモード判定で車庫入れモードではないと判定した場合には、S636に進み、スポーツモードか否か判定され、スポーツモードの場合は、S637で前回エンジン自動停止からの距離Lがスポーツモードにおけるエンジン自動停止実行距離Lspo以上か、S638で前回エンジン自動停止からの時間Tがスポーツモードにおけるエンジン自動停止実行時間Tspo以上か、S639で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxがスポーツモードにおけるエンジン自動停止実行車速Vspo以上か、S640でブレーキ踏力Bがスポーツモードにおける停止許可のブレーキ踏力Bspo以上か、S641でハンドル角の絶対値|θH|がスポーツモードにおけるハンドル角θHspo以下か、S642でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyがスポーツモードにおける停車意思判定時間Txspo以上か判定する。
【0084】
そして、上述のS637〜S642の全ての条件が成立する場合は、S643に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS637〜S642の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0085】
また、S636のモード判定でスポーツモードではないと判定した場合には、S644に進み、坂道モードか否か判定され、坂道モードの場合は、S645で前回エンジン自動停止からの距離Lが坂道モードにおけるエンジン自動停止実行距離Lslo以上か、S646で前回エンジン自動停止からの時間Tが坂道モードにおけるエンジン自動停止実行時間Tslo以上か、S647で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが坂道モードにおけるエンジン自動停止実行車速Vslo以上か、S648でブレーキ踏力Bが坂道モードにおける停止許可のブレーキ踏力Bslo以上か、S649でハンドル角の絶対値|θH|が坂道モードにおけるハンドル角θHslo以下か、S650でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが坂道モードにおける停車意思判定時間Txslo以上か判定する。
【0086】
そして、上述のS644、及び、S645〜S650の全ての条件が成立する場合は、S651に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS644、及び、S645〜S650の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0087】
このように、本実施の第6形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。そして、本実施の第6形態によれば、前回エンジン自動停止からの距離L、前回エンジン自動停止からの時間T、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmax、ブレーキ踏力B、ハンドル角の絶対値|θH|、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyの6種類のパラメータからエンジン自動停止を判定するようになっているので、走行状態や運転状態に応じた細やかな制御が可能となる。
【0088】
尚、本実施の第6形態では、上述の如く6種類のパラメータでエンジン自動停止を判定するようになっているが、略同様にして、2、3、4、或いは、5種類のパラメータでエンジン自動停止を判定するようにしても良い。
【0089】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による、車両の自動停止再始動制御装置を搭載した車両全体の概略説明図
【図2】同上、自動停止再始動制御のフローチャート
【図3】同上、ハンドル角により設定するエンジン自動停止実行距離に対する補正値の特性図
【図4】本発明の実施の第2形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図5】同上、ハンドル角により設定するエンジン自動停止実行時間に対する補正値の特性図
【図6】本発明の実施の第3形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図7】同上、ハンドル角により設定するエンジン自動停止実行車速に対する補正値の特性図
【図8】本発明の実施の第4形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図9】同上、ハンドル角により設定する停車意思判定時間に対する補正値の特性図
【図10】本発明の実施の第5形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図11】同上、ハンドル角により設定する停止許可のブレーキ踏力に対する補正値の特性図
【図12】本発明の実施の第6形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図13】図12から続くフローチャート
【図14】図13から続くフローチャート
【図15】図14から続くフローチャート
【図16】図15から続くフローチャート
【図17】図16から続くフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン
11 インバータ装置
15 モータ/ジェネレータ
30 アイドルストップ制御装置(エンジン自動停止条件判定手段、モード閾値選択手段、比較値算出手段、エンジン自動停止実行条件判定手段、エンジン自動停止手段)
31 エンジン制御装置
32 バッテリ管理装置
42 ブレーキペダル踏み込み量センサ
45 ハンドル角センサ
46 車速センサ
48 モードスイッチ(モード閾値選択手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの自動停止と再始動とが可能な車両の自動停止再始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、燃費の低減や、排気ガスの低減を目的として、信号待ちや、電車通過待ち、人待ち等をしている際の車両停止時等、エンジンの作動が不要の時には自動的に車両を停止して、エンジン作動が必要になった時には再びエンジンを始動する車両の自動停止再始動制御装置が開発され、実用化されている。
【0003】
このような車両でエンジンの自動停止を行う場合、その判定条件として、例えば特開2000−274273号公報では、エンジン暖機が完了したことを確認した上で、ブレーキペダルが踏み込まれ、車速がゼロとなり、アクセルペダルがオフとなって、さらにエンジン回転数がアイドル回転数であるか判定し、設定したディレイ時間後にエンジンを自動停止することが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−274273号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエンジンの自動停止を行うと、再発進が遅れてしまうため、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、運転者の好みによっては停車してもエンジンの停止は実行したくない場合がある。また、これとは逆に、積極的にエンジンの自動停止を行って、燃費の低減や、排気ガスの低減、騒音の低減等を図りたい場合がある。この道路状況や運転状況、運転者の好みを、上述の特許文献1のようにブレーキペダル、アクセルペダルの状態、車速等の条件だけで判定することは極めて困難であった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い車両の自動停止再始動制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、エンジンを自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定するエンジン自動停止条件判定手段と、車両の走行状態や運転状態の各状態毎のエンジンを自動停止させる閾値を予めそれぞれの状態のモードの閾値として設定し、これらモードの閾値から何れかのモードの閾値を選択自在とするモード閾値選択手段と、上記モード閾値選択手段で選択設定するモードの閾値に対応する比較値を算出する比較値算出手段と、上記比較値と上記選択設定したモードの閾値とを比較して今回エンジン自動停止実行条件が成立しているか否か判定するエンジン自動停止実行条件判定手段と、上記エンジン自動停止条件が成立し、且つ、上記エンジン自動停止実行条件が成立した際に上記エンジンを自動停止させるエンジン自動停止手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの距離の閾値であることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項3記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1又は請求項2記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの時間の閾値であることを特徴としている。
【0010】
また、請求項4記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの最大車速の閾値であることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項5記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも上記エンジン自動停止条件成立の継続時間の閾値であることを特徴としている。
【0012】
また、請求項6記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくともブレーキ踏力の閾値であることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項7記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくともハンドル角の閾値であることを特徴としている。
【0014】
また、請求項8記載の本発明による車両の自動停止再始動制御装置は、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置において、上記モード閾値選択手段で選択設定したモードの閾値は、ハンドル角に応じて補正することを特徴としている。
【0015】
すなわち、請求項1記載の車両の自動停止再始動制御装置は、エンジン自動停止条件判定手段でエンジンを自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定する。車両の走行状態や運転状態の各状態毎のエンジンを自動停止させる閾値を予めそれぞれの状態のモードの閾値として設定し、これらモードの閾値から、モード閾値選択手段により、何れかのモードの閾値を選択設定し、比較値算出手段でモード閾値選択手段で選択設定するモードの閾値に対応する比較値を算出する。また、エンジン自動停止実行条件判定手段で比較値と選択設定したモードの閾値とを比較して今回エンジン自動停止実行条件が成立しているか否か判定する。そして、エンジン自動停止手段は、エンジン自動停止条件が成立し、且つ、エンジン自動停止実行条件が成立した際にエンジンを自動停止させる。
【0016】
この際、モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、具体的には、請求項2記載のように、少なくとも前回エンジン自動停止からの距離の閾値であっても良く、請求項3記載のように、少なくとも前回エンジン自動停止からの時間の閾値であっても良く、請求項4記載のように、少なくとも前回エンジン自動停止からの最大車速の閾値であっても良く、請求項5記載のように、少なくともエンジン自動停止条件成立の継続時間の閾値であっても良く、請求項6記載のように、少なくともブレーキ踏力の閾値であっても良く、或いは、請求項7記載のように、少なくともハンドル角の閾値であっても良い。
【0017】
また、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置では、モード閾値選択手段で選択設定したモードの閾値は、請求項8記載のように、ハンドル角に応じて補正することにより、ドライバの旋回意思をも制御に反映でき、より精度の良い制御が行える。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3は本発明の実施の第1形態を示し、図1は車両の自動停止再始動制御装置を搭載した車両全体の概略説明図、図2は自動停止再始動制御のフローチャート、図3はハンドル角により設定するエンジン自動停止実行距離に対する補正値の特性図である。
【0019】
図1において、符号1は車両前部に配置されたエンジンを示し、このエンジン1による駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2からトランスファ3に伝達される。
【0020】
更に、このトランスファ3に伝達された駆動力は、リヤドライブ軸4、プロペラシャフト5、ドライブピニオン軸部6を介して後輪終減速装置7に入力される一方、リダクションドライブギヤ、リダクションドリブンギヤ、フロントドライブ軸を介して前輪終減速装置(以上、フロント駆動系は図示せず)に入力される。
【0021】
後輪終減速装置7に入力された駆動力は、後輪左ドライブ軸8rlを経て左後輪9rlに、後輪右ドライブ軸8rrを経て右後輪9rrに伝達される。前輪終減速装置に入力された駆動力は、前輪左ドライブ軸8flを経て左前輪9flに、前輪右ドライブ軸8frを経て右前輪9frに伝達される。
【0022】
次に、この車両に車載される各エレクトロニクス系について説明する。
本車両は、42Vの高電圧系と14Vの低電圧系の2つの電圧系統を有して構成されている。
【0023】
符号11は、インバータ装置を示し、このインバータ装置11には、エンジン1のクランクスプロケット12によりベルト13を介して回転軸端部のプーリ14が回転され発電を行うと共に、最初の始動時以外の再始動等におけるエンジン1の始動を行うモータ/ジェネレータ15が電気的に接続されている。
【0024】
インバータ装置11には、充放電可能な36Vバッテリ16と接続された42V系の配線が接続され、この42V系の配線には、最初のエンジン始動時のみ使用するスタータモータ17や、電動モータによるパワーステアリング装置18等が接続されている。
【0025】
また、インバータ装置11側面には、42V系の配線が接続されて、42V電圧を14V電圧に変換するDC−DCコンバータ19が略一体的に併設されている。このDC−DCコンバータ19に接続される配線には、充放電可能な12Vバッテリ20が接続され、その他各種ランプ、オーディオ、及び、後述する各制御装置等の14V負荷21が接続されている。
【0026】
車両には、後述の図2に示すフローチャートに従って、車両の自動停止再始動制御を実行するアイドルストップ制御装置30が搭載されており、このアイドルストップ制御装置30には、エンジン1における周知の各種制御を実行するエンジン制御装置31、主に36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理するバッテリ管理装置32等が、例えば、車両の通信ネットワークとしてISOの標準プロトコルの一つであるCAN(Controller Area Network)等により接続されている。
【0027】
アイドルストップ制御装置30には、ブレーキペダル41の踏み込みストロークを検出するブレーキペダル踏み込み量センサ42(ブレーキ油圧を検出するものでも良い)、アクセルペダル43の踏み込みストロークを検出するアクセルペダル踏み込み量センサ44が接続されている。また、アイドルストップ制御装置30には、ハンドル角θHを検出するハンドル角センサ45、車速Vを検出する車速センサ46、選択されたシフトポジション(P、R、N、D、3速、2速、1速の各レンジ位置)を検出するシフトポジションスイッチ47、エンジン1の自動停止を実行する条件判定の閾値をドライバが選択的に設定するモード閾値選択手段を構成するモードスイッチ48等が接続されている。このモードスイッチ48について、更に、詳述すると、燃費向上を重視して走行したい場合に選択するECOモード、車庫入れ運転を行う場合に選択する車庫入れモード、道路が渋滞状態の場合に選択する渋滞モード、エンジン1の急発進を可能とするスポーツモード、坂道でのエンジン1の発進を無理なく行えるようにする坂道モードの5つのモードのうち、何れかのモードが選択可能となっている。そして、ECOモード及び渋滞モードの場合は、閾値が予め低く設定されており、エンジン1が自動停止し易くなっている。逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、閾値が予め高く設定されており、エンジン1が自動停止し難くなっている。
【0028】
そして、アイドルストップ制御装置30は、後述の図2に示すフローチャートに従って、モードスイッチ48で選択設定された閾値を読み込み、また、各センサ、スイッチ等から得られる情報を基にエンジン1を自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定する。そして、エンジン自動停止条件が成立している場合には、閾値に対応する比較値を算出し、この比較値と先に読み込んだ閾値とを比較して、今回エンジン自動停止実行条件が成立しているか否か判定し、エンジン自動停止実行条件が成立した際には、エンジン1を自動停止させる信号をエンジン制御装置31に出力するようになっている。こうして、アイドルストップ制御装置30は、エンジン自動停止条件判定手段、モード閾値選択手段、比較値算出手段、エンジン自動停止実行条件判定手段、エンジン自動停止手段の機能を有して構成されている。
【0029】
また、バッテリ管理装置32は、36Vバッテリ16の充電状態、放電状態を管理すべく、36Vバッテリ16におけるバッテリ温度TBaを検出するバッテリ温度センサ51、バッテリ電圧VBaを検出するバッテリ電圧計52、バッテリ電流IBaを検出するバッテリ電流計53が接続されている。そして、これらの情報から36Vバッテリ16の状態を推定し、場合によっては(バッテリ残存容量が少ないと推定される場合には)アイドルストップ制御装置30に対してアイドルストップの禁止指令等を出力する。また、バッテリ管理装置32は、36Vバッテリ16の状態や、アイドルストップ制御装置30から入力される回生指令等をも考慮して、インバータ装置11に対しては、36Vバッテリ16に対して充電する際の様々な状況に応じた目標とする電圧値(充電せずも含む)を出力するようになっている。
【0030】
次に、アイドルストップ制御装置30における自動停止再始動制御を図2のフローチャートで説明する。まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で制御に必要なパラメータを読み込み、S102に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としてのエンジン自動停止実行距離Laを読み込む。このエンジン自動停止実行距離Laは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め短い距離に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め長い距離に設定される。例えば、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合のエンジン自動停止実行距離Laに設定される閾値Leco、Ljam、Lgar、Lspo、Lsloは、それぞれ10m、15m、20m、500m、100mに設定されている。
【0031】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定される。ここで、エンジン自動停止条件とは、例えば、ブレーキペダル41が踏み込まれ、アクセルペダル43が踏まれておらず、シフトポジションがP、N、D、3速、2速、1速の何れかで、車速Vが略ゼロであり、且つ、バッテリ管理装置32からアイドルストップの禁止指令がない場合である。
【0032】
S103の判定の結果、エンジン自動停止条件が不成立と判定された場合には、S104に進み、現在、エンジン1が自動停止中か否か判定し、自動停止中でなければ、そのままプログラムを抜ける。逆に、エンジン1が自動停止中の場合には、S105に進み、エンジン1を再始動するようにエンジン制御装置31とインバータ装置11に対して信号を出力し、プログラムを抜ける。
【0033】
一方、S103の判定の結果、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S106に進み、比較値として前回エンジン自動停止からの距離Lを算出する。
【0034】
次に、S107に進むと、S102で読み込んだエンジン自動停止実行距離Laをハンドル角θHで補正する。このエンジン自動停止実行距離Laのハンドル角θHによる補正は、例えば、図3に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、長い距離の補正値となり、この補正値とS102で求めたエンジン自動停止実行距離Laとを加算することにより、最終的なエンジン自動停止実行距離Laが補正算出される。
【0035】
そして、S108に進み、S106で算出した前回エンジン自動停止からの距離Lと最終的なエンジン自動停止実行距離Laとが比較され、前回エンジン自動停止からの距離Lが、最終的なエンジン自動停止実行距離Laより小さい場合(L<Laの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、前回エンジン自動停止からの距離Lが、最終的なエンジン自動停止実行距離La以上の場合(L≧Laの場合)には、S109に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0036】
このように、本実施の第1形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行距離Laは長めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行距離Laは短めに設定されるのである。
【0037】
また、本実施の第1形態によれば、エンジン自動停止実行距離Laをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、エンジン自動停止実行距離Laが長い距離に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0038】
尚、本実施の第1形態で説明する、図2のフローチャートにおいて、S102の手順は、S103の手順の後であっても、S106の手順の後であっても良い。
【0039】
次に、図4及び図5は本発明の実施の第2形態を示し、図4は自動停止再始動制御のフローチャート、図5はハンドル角により設定するエンジン自動停止実行時間に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第2形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、エンジン自動停止実行時間とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0040】
すなわち、図4に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S201に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としてのエンジン自動停止実行時間Taを読み込む。このエンジン自動停止実行時間Taは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め短い時間に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め長い時間に設定される。例えば、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合のエンジン自動停止実行時間Taに設定される閾値Teco、Tjam、Tgar、Tspo、Tsloは、それぞれ10秒、20秒、180秒、300秒、60秒に設定されている。
【0041】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S202に進み、比較値として前回エンジン自動停止からの時間Tを算出する。
【0042】
次に、S203に進むと、S201で読み込んだエンジン自動停止実行時間Taをハンドル角θHで補正する。このエンジン自動停止実行時間Taのハンドル角θHによる補正は、例えば、図5に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、長い時間の補正値となり、この補正値とS201で求めたエンジン自動停止実行時間Taとを加算することにより、最終的なエンジン自動停止実行時間Taが補正算出される。
【0043】
そして、S204に進み、S202で算出した前回エンジン自動停止からの時間Tと最終的なエンジン自動停止実行時間Taとが比較され、前回エンジン自動停止からの時間Tが、最終的なエンジン自動停止実行時間Taより小さい場合(T<Taの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、前回エンジン自動停止からの時間Tが、最終的なエンジン自動停止実行時間Ta以上の場合(T≧Taの場合)には、S205に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0044】
このように、本実施の第2形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行時間Taは長めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行時間Taは短めに設定されるのである。
【0045】
また、本実施の第2形態によれば、エンジン自動停止実行時間Taをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、エンジン自動停止実行時間Taが長い時間に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0046】
尚、本実施の第2形態で説明する、図4のフローチャートにおいて、S201の手順は、S103の手順の後であっても、S202の手順の後であっても良い。
【0047】
次に、図6及び図7は本発明の実施の第3形態を示し、図6は自動停止再始動制御のフローチャート、図7はハンドル角により設定するエンジン自動停止実行車速に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第3形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、エンジン自動停止実行車速とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0048】
すなわち、図6に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S301に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としてのエンジン自動停止実行車速Vaを読み込む。このエンジン自動停止実行車速Vaは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め低い車速に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め高い車速に設定される。ここで、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合のエンジン自動停止実行車速Vaに設定される閾値は、それぞれVeco、Vjam、Vgar、Vspo、Vsloとなっている。
【0049】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S302に進み、比較値として前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxを算出する。
【0050】
次に、S303に進むと、S301で読み込んだエンジン自動停止実行車速Vaをハンドル角θHで補正する。このエンジン自動停止実行車速Vaのハンドル角θHによる補正は、例えば、図7に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、大きい車速の補正値となり、この補正値とS301で求めたエンジン自動停止実行車速Vaとを加算することにより、最終的なエンジン自動停止実行車速Vaが補正算出される。
【0051】
そして、S304に進み、S302で算出した前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxと最終的なエンジン自動停止実行車速Vaとが比較され、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが、最終的なエンジン自動停止実行車速Vaより小さい場合(Vmax<Vaの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが、最終的なエンジン自動停止実行車速Va以上の場合(Vmax≧Vaの場合)には、S305に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0052】
このように、本実施の第3形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行車速Vaは高めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、エンジン自動停止実行車速Vaは低めに設定されるのである。
【0053】
また、本実施の第3形態によれば、エンジン自動停止実行車速Vaをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、エンジン自動停止実行車速Vaが高い車速に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0054】
尚、本実施の第3形態で説明する、図6のフローチャートにおいて、S301の手順は、S103の手順の後であっても、S302の手順の後であっても良い。
【0055】
次に、図8及び図9は本発明の実施の第4形態を示し、図8は自動停止再始動制御のフローチャート、図9はハンドル角により設定する停車意思判定時間に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第4形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、停車意思判定時間とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0056】
すなわち、図8に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S401に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としての停車意思判定時間Txを読み込む。この停車意思判定時間Txは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め長い時間に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め短い時間に設定される。ここで、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合の停止意思判定時間Txに設定される閾値は、それぞれTxeco、Txjam、Txgar、Txspo、Txsloとなっている。
【0057】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S402に進み、比較値としてエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyを算出する。
【0058】
次に、S403に進むと、S401で読み込んだ停車意思判定時間Txをハンドル角θHで補正する。この停車意思判定時間Txのハンドル角θHによる補正は、例えば、図9に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、長い時間の補正値となり、この補正値とS401で求めた停車意思判定時間Txとを加算することにより、最終的な停車意思判定時間Txが補正算出される。
【0059】
そして、S404に進み、S402で算出したエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyと最終的な停車意思判定時間Txとが比較され、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが、最終的な停車意思判定時間Txより小さい場合(Ty<Txの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが、最終的な停車意思判定時間Tx以上の場合(Ty≧Txの場合)には、S405に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0060】
このように、本実施の第4形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、停車意思判定時間Txは長めに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、停車意思判定時間Txは短めに設定されるのである。
【0061】
また、本実施の第4形態によれば、停車意思判定時間Txをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、停車意思判定時間Txが長い時間に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0062】
尚、本実施の第4形態で説明する、図8のフローチャートにおいて、S401の手順は、S103の手順の後であっても、S402の手順の後であっても良い。
【0063】
次に、図10及び図11は本発明の実施の第5形態を示し、図10は自動停止再始動制御のフローチャート、図11はハンドル角により設定する停止許可のブレーキ踏力に対する補正値の特性図である。尚、本実施の第5形態は、前記実施の第1形態がモード毎に異なって設定される閾値をエンジン自動停止実行距離としているのに対し、停止許可のブレーキ踏力とした点が異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0064】
すなわち、図10に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S101で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S501に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している閾値としての停止許可のブレーキ踏力Baを読み込む。この停止許可のブレーキ踏力Baは、前述の如く、ECOモード及び渋滞モードの場合は、予め大きな力に設定され、逆に、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合は、予め小さな力に設定される。ここで、ECOモード、渋滞モード、車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの場合の停止許可のブレーキ踏力Baに設定される閾値は、それぞれBeco、Bjam、Bgar、Bspo、Bsloとなっている。
【0065】
次いで、S103に進むと、エンジン自動停止条件が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S502に進み、比較値としてブレーキ踏力Bを算出する。
【0066】
次に、S503に進むと、S501で読み込んだ停止許可のブレーキ踏力Baをハンドル角θHで補正する。この停止許可のブレーキ踏力Baのハンドル角θHによる補正は、例えば、図11に示すように、ハンドル角θHの絶対値|θH|が大きいほど、すなわち、ステアリングホイールを大きく切っている程、大きな力の補正値となり、この補正値とS501で求めた停止許可のブレーキ踏力Baとを加算することにより、最終的な停止許可のブレーキ踏力Baが補正算出される。
【0067】
そして、S504に進み、S502で算出したブレーキ踏力Bと最終的な停止許可のブレーキ踏力Baとが比較され、ブレーキ踏力Bが、最終的な停止許可のブレーキ踏力Baより小さい場合(B<Baの場合)には、そのままプログラムを抜ける。逆に、ブレーキ踏力Bが、最終的な停止許可のブレーキ踏力Ba以上の場合(B≧Baの場合)には、S505に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。
【0068】
このように、本実施の第5形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。すなわち、エンジン1の自動停止をできるだけ回避したい走行状態や運転状態の場合では、ドライバは車庫入れモード、スポーツモード、及び、坂道モードの何れかのモードを選択するため、停止許可のブレーキ踏力Baは大きめに設定される。これとは逆に、ドライバがエンジン1の自動停止を積極的に行いたい場合には、ドライバはECOモード及び渋滞モードの何れかのモードを選択するため、停止許可のブレーキ踏力Baは小さめに設定されるのである。
【0069】
また、本実施の第5形態によれば、停止許可のブレーキ踏力Baをハンドル角θHで補正するようになっているので、ステアリングホイールを大きく切っている、すなわち、大きく旋回しようとしているときほど、停止許可のブレーキ踏力Baが大きな力に補正され、エンジン1の自動停止が実行されずらくなり、実際の運転状況をより積極的に反映した正確な制御が行えるようになっている。
【0070】
尚、本実施の第5形態で説明する、図10のフローチャートにおいて、S501の手順は、S103の手順の後であっても、S502の手順の後であっても良い。
【0071】
次に、図12〜図17は本発明の実施の第6形態を示し、図12は自動停止再始動制御のフローチャート、図13は図12から続くフローチャート、図14は図13から続くフローチャート、図15は図14から続くフローチャート、図16は図15から続くフローチャート、図17は図16から続くフローチャートである。尚、本実施の第6形態は、前述の各第1〜第5形態が、モード毎に設定される閾値の種類を、エンジン自動停止実行距離、エンジン自動停止実行時間、エンジン自動停止実行車速、停車意思判定時間、停止許可のブレーキ踏力の何れか一つの実施形態であるのに対し、これら全てと、更にハンドル角をその閾値に加えたことが異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるため説明は省略する。
【0072】
すなわち、図12に示す自動停止再始動制御のフローチャートにおいて、S601で制御に必要なパラメータを読み込んだ後は、S602に進み、ドライバがモードスイッチ48で選択設定している位置を入力する。
【0073】
次いで、S603に進み、前回エンジン自動停止からの距離Lを算出し、S604に進み、前回エンジン自動停止からの時間Tを算出し、S605に進み、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxを算出し、S606に進んで、ブレーキ踏力Bを算出し、S607に進んで、ハンドル角の絶対値|θH|を算出する。
【0074】
そして、S608に進み、エンジン自動停止条件(例えば、ブレーキペダル41が踏み込まれ、アクセルペダル43が踏まれておらず、シフトポジションがP、N、D、3速、2速、1速の何れかで、車速Vが略ゼロであり、且つ、バッテリ管理装置32からアイドルストップの禁止指令がない場合)が成立しているか否か判定され、エンジン自動停止条件が成立していないと判定された場合には、S609に進む。
【0075】
S609では、エンジン自動停止中か否か判定され、エンジン自動停止中ではない場合にはそのままプログラムを抜ける。逆に、エンジン1が自動停止中の場合には、S610に進み、エンジン1を再始動するようにエンジン制御装置31とインバータ装置11に対して信号を出力し、プログラムを抜ける。
【0076】
一方、S608の判定の結果、エンジン自動停止条件成立と判定された場合には、S611に進み、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyを算出し、S612に進む。
【0077】
S612では、モードスイッチ48で選択設定されたモードがECOモードか否か判定され、ECOモードの場合は、S613で前回エンジン自動停止からの距離LがECOモードにおけるエンジン自動停止実行距離Leco以上か、S614で前回エンジン自動停止からの時間TがECOモードにおけるエンジン自動停止実行時間Teco以上か、S615で前回エンジン自動停止からの最大車速VmaxがECOモードにおけるエンジン自動停止実行車速Veco以上か、S616でブレーキ踏力BがECOモードにおける停止許可のブレーキ踏力Beco以上か、S617でハンドル角の絶対値|θH|がECOモードにおけるハンドル角θHeco以下か、S618でエンジン自動停止条件成立の継続時間TyがECOモードにおける停車意思判定時間Txeco以上か判定する。
【0078】
そして、上述のS613〜S618の全ての条件が成立する場合は、S619に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS613〜S618の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0079】
一方、S612のモード判定でECOモードではないと判定した場合には、S620に進み、渋滞モードか否か判定され、渋滞モードの場合は、S621で前回エンジン自動停止からの距離Lが渋滞モードにおけるエンジン自動停止実行距離Ljam以上か、S622で前回エンジン自動停止からの時間Tが渋滞モードにおけるエンジン自動停止実行時間Tjam以上か、S623で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが渋滞モードにおけるエンジン自動停止実行車速Vjam以上か、S624でブレーキ踏力Bが渋滞モードにおける停止許可のブレーキ踏力Bjam以上か、S625でハンドル角の絶対値|θH|が渋滞モードにおけるハンドル角θHjam以下か、S626でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが渋滞モードにおける停車意思判定時間Txjam以上か判定する。
【0080】
そして、上述のS621〜S626の全ての条件が成立する場合は、S627に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS621〜S626の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0081】
また、S620のモード判定で渋滞モードではないと判定した場合には、S628に進み、車庫入れモードか否か判定され、車庫入れモードの場合は、S629で前回エンジン自動停止からの距離Lが車庫入れモードにおけるエンジン自動停止実行距離Lgar以上か、S630で前回エンジン自動停止からの時間Tが車庫入れモードにおけるエンジン自動停止実行時間Tgar以上か、S631で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが車庫入れモードにおけるエンジン自動停止実行車速Vgar以上か、S632でブレーキ踏力Bが車庫入れモードにおける停止許可のブレーキ踏力Bgar以上か、S633でハンドル角の絶対値|θH|が車庫入れモードにおけるハンドル角θHgar以下か、S634でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが車庫入れモードにおける停車意思判定時間Txgar以上か判定する。
【0082】
そして、上述のS629〜S634の全ての条件が成立する場合は、S635に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS629〜S634の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0083】
更に、S628のモード判定で車庫入れモードではないと判定した場合には、S636に進み、スポーツモードか否か判定され、スポーツモードの場合は、S637で前回エンジン自動停止からの距離Lがスポーツモードにおけるエンジン自動停止実行距離Lspo以上か、S638で前回エンジン自動停止からの時間Tがスポーツモードにおけるエンジン自動停止実行時間Tspo以上か、S639で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxがスポーツモードにおけるエンジン自動停止実行車速Vspo以上か、S640でブレーキ踏力Bがスポーツモードにおける停止許可のブレーキ踏力Bspo以上か、S641でハンドル角の絶対値|θH|がスポーツモードにおけるハンドル角θHspo以下か、S642でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyがスポーツモードにおける停車意思判定時間Txspo以上か判定する。
【0084】
そして、上述のS637〜S642の全ての条件が成立する場合は、S643に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS637〜S642の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0085】
また、S636のモード判定でスポーツモードではないと判定した場合には、S644に進み、坂道モードか否か判定され、坂道モードの場合は、S645で前回エンジン自動停止からの距離Lが坂道モードにおけるエンジン自動停止実行距離Lslo以上か、S646で前回エンジン自動停止からの時間Tが坂道モードにおけるエンジン自動停止実行時間Tslo以上か、S647で前回エンジン自動停止からの最大車速Vmaxが坂道モードにおけるエンジン自動停止実行車速Vslo以上か、S648でブレーキ踏力Bが坂道モードにおける停止許可のブレーキ踏力Bslo以上か、S649でハンドル角の絶対値|θH|が坂道モードにおけるハンドル角θHslo以下か、S650でエンジン自動停止条件成立の継続時間Tyが坂道モードにおける停車意思判定時間Txslo以上か判定する。
【0086】
そして、上述のS644、及び、S645〜S650の全ての条件が成立する場合は、S651に進み、エンジン自動停止の信号をエンジン制御装置31に出力してプログラムを抜ける。また、上述のS644、及び、S645〜S650の条件の一つでも成立しない場合には、そのままプログラムを抜ける。
【0087】
このように、本実施の第6形態によれば、ドライバがモードスイッチ48を操作して、走行状態や運転状態に応じたモードを選択的に設定できるようになっているので、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置となっている。そして、本実施の第6形態によれば、前回エンジン自動停止からの距離L、前回エンジン自動停止からの時間T、前回エンジン自動停止からの最大車速Vmax、ブレーキ踏力B、ハンドル角の絶対値|θH|、エンジン自動停止条件成立の継続時間Tyの6種類のパラメータからエンジン自動停止を判定するようになっているので、走行状態や運転状態に応じた細やかな制御が可能となる。
【0088】
尚、本実施の第6形態では、上述の如く6種類のパラメータでエンジン自動停止を判定するようになっているが、略同様にして、2、3、4、或いは、5種類のパラメータでエンジン自動停止を判定するようにしても良い。
【0089】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、渋滞等の道路状況や、車庫入れ等の運転状況、ドライバの好みをエンジンの自動停止再始動の制御に的確に反映させることができ、自然で使いやすく汎用性の広い装置とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による、車両の自動停止再始動制御装置を搭載した車両全体の概略説明図
【図2】同上、自動停止再始動制御のフローチャート
【図3】同上、ハンドル角により設定するエンジン自動停止実行距離に対する補正値の特性図
【図4】本発明の実施の第2形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図5】同上、ハンドル角により設定するエンジン自動停止実行時間に対する補正値の特性図
【図6】本発明の実施の第3形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図7】同上、ハンドル角により設定するエンジン自動停止実行車速に対する補正値の特性図
【図8】本発明の実施の第4形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図9】同上、ハンドル角により設定する停車意思判定時間に対する補正値の特性図
【図10】本発明の実施の第5形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図11】同上、ハンドル角により設定する停止許可のブレーキ踏力に対する補正値の特性図
【図12】本発明の実施の第6形態による、自動停止再始動制御のフローチャート
【図13】図12から続くフローチャート
【図14】図13から続くフローチャート
【図15】図14から続くフローチャート
【図16】図15から続くフローチャート
【図17】図16から続くフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン
11 インバータ装置
15 モータ/ジェネレータ
30 アイドルストップ制御装置(エンジン自動停止条件判定手段、モード閾値選択手段、比較値算出手段、エンジン自動停止実行条件判定手段、エンジン自動停止手段)
31 エンジン制御装置
32 バッテリ管理装置
42 ブレーキペダル踏み込み量センサ
45 ハンドル角センサ
46 車速センサ
48 モードスイッチ(モード閾値選択手段)
Claims (8)
- エンジンを自動停止する予め設定したエンジン自動停止条件が成立しているか否か判定するエンジン自動停止条件判定手段と、
車両の走行状態や運転状態の各状態毎のエンジンを自動停止させる閾値を予めそれぞれの状態のモードの閾値として設定し、これらモードの閾値から何れかのモードの閾値を選択自在とするモード閾値選択手段と、
上記モード閾値選択手段で選択設定するモードの閾値に対応する比較値を算出する比較値算出手段と、
上記比較値と上記選択設定したモードの閾値とを比較して今回エンジン自動停止実行条件が成立しているか否か判定するエンジン自動停止実行条件判定手段と、
上記エンジン自動停止条件が成立し、且つ、上記エンジン自動停止実行条件が成立した際に上記エンジンを自動停止させるエンジン自動停止手段と、
を備えたことを特徴とする車両の自動停止再始動制御装置。 - 上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの距離の閾値であることを特徴とする請求項1記載の車両の自動停止再始動制御装置。
- 上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの時間の閾値であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の自動停止再始動制御装置。
- 上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも前回エンジン自動停止からの最大車速の閾値であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置。
- 上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくとも上記エンジン自動停止条件成立の継続時間の閾値であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置。
- 上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくともブレーキ踏力の閾値であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置。
- 上記モード閾値選択手段におけるエンジンを自動停止させる閾値は、少なくともハンドル角の閾値であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置。
- 上記モード閾値選択手段で選択設定したモードの閾値は、ハンドル角に応じて補正することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の自動停止再始動制御装置。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7354379B2 (en) | 2004-12-28 | 2008-04-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Engine automatic stop restart control apparatus, vehicle equipped with engine automatic stop restart control apparatus, and engine automatic stop restart method |
JP2010030430A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両のアイドルストップ制御装置 |
JP2012091598A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
JP2013036379A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のエンジン自動停止制御装置 |
KR102225748B1 (ko) * | 2019-09-03 | 2021-03-11 | 한국과학기술원 | 교통 정체 상황을 고려한 지능형 isg 제어를 위한 전자 장치 및 그의 동작 방법 |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003061954A patent/JP2004270532A/ja active Pending
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