JP2004270136A - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーシング201内から前方に突出するようにノズル部30が設けられている。ケーシング201の前面に温風出口12が設けられている。また、ケーシング201内にエアーファン11aおよびヒータ11bが設けられている。ケーシング201の背面の下部に空気入口51aが設けられている。空気入口51aは、配管51を介してエアーファン11aの入口に接続されている。エアーファン11aの出口は、配管52を介して第1の切替弁15の入口に接続されている。第1の切替弁15の第1の出口は、配管53を介して温風出口12に接続されている。また、第1の切替弁15の第2の出口は、配管54を介して乾燥空気ノズル16に接続されている。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水源から供給される洗浄水を人体に噴出する衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人体の局部を洗浄するための人体洗浄ノズルを備えた衛生洗浄装置が広く知られている。この衛生洗浄装置は、洗浄水を人体洗浄ノズルに供給し、この人体洗浄ノズルから洗浄水を局部に向けて噴出するという構成を有している。
【0003】
このような衛生洗浄装置においては、洗浄時に人体洗浄ノズルの先端部が局部に接近して洗浄水を噴出する。そのため、人体洗浄ノズルが洗浄の際に汚水や汚物を浴びやすく、人体洗浄ノズルの先端部を洗浄する必要がある。
【0004】
そこで、人体の局部の洗浄の際に汚れた人体洗浄ノズルを洗浄するために、ノズル洗浄装置を備えた衛生洗浄装置が開発されている。この場合、局部の洗浄後に、人体洗浄ノズルに水を噴出することにより人体洗浄ノズルが洗浄される。
【0005】
しかしながら、水の噴出では人体洗浄ノズルの汚れを十分に除去することが困難であり、除菌効果も得られない。そのため、薬液を用いて人体洗浄ノズルを洗浄することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−93034号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の人体洗浄ノズルを備えた衛生洗浄装置においては、人体の局部洗浄の際に、人体洗浄ノズルから噴出された薬液の蒸気が、衛生洗浄装置の本体部内に浸入する場合がある。それにより、本体部内の部品が腐食し、故障してしまうことがある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、人体洗浄ノズル装置を十分に洗浄および除菌することができるとともに、本体部内の腐食または故障が防止される衛生洗浄装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
従来の課題を解決するために、洗浄水を人体に噴出する人体洗浄ノズル装置と、蒸気を噴出することにより人体洗浄ノズル装置を洗浄するノズル洗浄装置と、人体洗浄ノズル装置およびノズル洗浄装置の動作を制御する制御装置と、制御装置、人体洗浄ノズル装置およびノズル洗浄装置を少なくとも部分的に収容する本体部と、本体部内の圧力を外部の圧力よりも高くする加圧手段とを備えたものである。
【0010】
本発明に係る衛生洗浄装置においては、洗浄水が人体洗浄ノズル装置により人体に噴出される。また、ノズル洗浄装置により蒸気で人体洗浄ノズル装置が洗浄される。また、ノズル洗浄装置による人体洗浄ノズル装置の洗浄時に、加圧手段により衛生洗浄装置の本体部内が外部の圧力よりも高圧にされる。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、給水源から供給される洗浄水を人体に噴出する衛生洗浄装置であって、洗浄水を人体に噴出する人体洗浄ノズル装置と、蒸気を噴出することにより人体洗浄ノズル装置を洗浄するノズル洗浄装置と、人体洗浄ノズル装置およびノズル洗浄装置の動作を制御する制御装置と、制御装置、人体洗浄ノズル装置およびノズル洗浄装置を少なくとも部分的に収容する本体部と、本体部内の圧力を外部の圧力よりも高くする加圧手段とを備えたものである。
【0012】
本発明に係る衛生洗浄装置においては、洗浄水が人体洗浄ノズル装置により人体に噴出される。また、ノズル洗浄装置により蒸気で人体洗浄ノズル装置が洗浄される。また、ノズル洗浄装置による人体洗浄ノズル装置の洗浄時に、加圧手段により衛生洗浄装置の本体部内が外部の圧力よりも高圧にされる。
【0013】
このように、蒸気で人体洗浄ノズル装置が洗浄されるので、人体洗浄ノズル装置に付着した汚れが容易に除去されるとともに、除菌効果が得られる。また、本体部内が外部よりも高圧にされるので、ノズル洗浄装置から噴出される蒸気の本体部部内への浸入が防止される。これにより、本体部内の結露が防止され、本体部内の部品の腐食および故障を防止することができる。したがって、衛生洗浄装置の信頼性が向上する。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の衛生洗浄装置の構成において、加圧手段は、本体部内に空気を送り込む送風機を含むものである。この場合、送風機によって本体部内に送られる空気により、本体部内を外部の圧力よりも高圧にすることができる。それにより、ノズル洗浄装置から噴出される蒸気の本体部部内への浸入が防止される。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の衛生洗浄装置の構成において、送風機により本体部内に送り込まれた空気を乾燥させる乾燥手段をさらに備えたものである。
【0016】
この場合、送風機によって本体部内に送られる空気が、乾燥手段により乾燥される。それにより、本体部内の腐食または故障がさらに防止される。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の衛生洗浄装置の構成において、乾燥手段は、送風機により本体部内に送り込まれた空気が通過する経路に設けられた加熱手段を含むものである。
【0018】
それにより、送風機によって本体部内に送り込まれた空気は、その空気が通過する経路に設けられた加熱手段により加熱される。これにより、効率的に乾燥空気を生成することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4記載の衛生洗浄装置の構成において、乾燥手段は、送風機により本体部内に送り込まれた空気が通過する経路に設けられた乾燥剤を含むものである。
【0020】
それにより、送風機によって本体部内に送り込まれた空気は、その空気が通過する経路に設けられた乾燥剤により乾燥空気となる。これにより、効率的に乾燥空気を生成することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載の衛生洗浄装置の構成において、送風機により本体部内に送り込まれた空気を用いて人体の被洗浄部を乾燥させる乾燥装置をさらに備えたものである。
【0022】
この場合、乾燥装置により人体の被洗浄部に空気が噴出される。それにより、人体の被洗浄部を乾燥させることができる。
【0023】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の衛生洗浄装置の構成において、加圧手段は、送風機により本体部内に送り込まれた空気を本体部内に排出する第1の経路を含み、乾燥装置は、送風機により本体部内に送り込まれた空気を本体部外に排出する第2の経路を含むものである。
【0024】
この場合、本体部内の加圧のための加圧手段を本体部外への空気の排出のための乾燥装置と共用することができる。それにより、新たに本体部内に加圧手段を設ける必要がなくなる。これにより、本体部内の複雑化を回避することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の衛生洗浄装置の構成において、送風機により本体部内に送り込まれた空気を第1の経路および第2の経路のいずれか一方に選択的に導く経路切り替え手段をさらに備えたものである。
【0026】
この場合、加圧手段による本体部内の加圧と乾燥装置による空気の本体部外への排出とを経路切り替え手段により切り替えることができる。それにより、効率的に本体部内を加圧することができる。
【0027】
請求項9に記載の発明は、請求項2に記載の衛生洗浄装置の構成において、送風機により本体部内に送り込まれた空気の臭気を除去する脱臭装置をさらに備えたものである。
【0028】
この場合、脱臭装置により空気の臭気が除去される。それにより、衛生状態を確保することができる。
【0029】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の衛生洗浄装置の構成において、加圧手段は、送風機により本体部内に送り込まれた空気を本体部内に排出する第1の経路を含み、脱臭装置は、送風機により本体部内に送り込まれた空気を本体部外に排出する第2の経路と、送風機により本体部内に送り込まれた空気の臭気を除去する脱臭剤を収納する脱臭剤収納部とを含むものである。
【0030】
この場合、本体部内の加圧のための加圧手段を本体部外への空気の排出のための脱臭装置と共用することができる。それにより、新たに本体部内に加圧手段を設ける必要がなくなる。これにより、本体部内の複雑化を回避することができる。
【0031】
また、脱臭剤収納部に収納される脱臭剤により本体部内に送り込まれた空気の臭気が除去される。それにより、衛生状態を確保することができる。
【0032】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の衛生洗浄装置の構成において、送風機により本体部内に送り込まれた空気を第1の経路および第2の経路のいずれか一方に選択的に導く第1の経路切り替え手段をさらに備えたものである。
【0033】
この場合、加圧手段による本体部内の加圧と脱臭装置による空気の本体部外への排出とを経路切り替え手段により切り替えることができる。それにより、効率的に本体部内を加圧することができる。
【0034】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の衛生洗浄装置の構成において、本体部に設けられた便座部をさらに備え、脱臭装置は、便座部の側における本体部の部分に空気吸入口を有し、加圧手段は、脱臭装置の空気吸入口とは異なる本体部の位置に空気吸入口を有し、脱臭装置の空気吸入口および加圧手段の空気吸入口のいずれか一方から吸入された空気を送風機に導く第2の経路切り替え手段をさらに備えたものである。
【0035】
便座部の側における本体部の部分に脱臭装置の空気吸入口を設けることにより、効率的に空気に含まれる臭気を吸入することができる。また、脱臭装置の空気吸入口とは異なる本体部の位置に加圧手段の空気吸入口を設けることにより、効率的に空気を吸入することができる。さらに、第2の経路切り替え手段により効率的に送風機に空気を送り込むことができる。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0037】
(第1の実施例)
図1は本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置を便器に装着した状態を示す斜視図である。
【0038】
図1に示すように、便器600上に衛生洗浄装置100が装着される。タンク700は、水道配管に接続されており、便器600内に洗浄水を供給する。
【0039】
衛生洗浄装置100は、本体部200、遠隔操作装置300、便座部400および蓋部500により構成される。
【0040】
本体部200には、便座部400および蓋部500が開閉自在に取り付けられる。さらに、本体部200には、ノズル部30を含む洗浄水供給機構が設けられるとともに、制御部4が内蔵されている。本体部200の制御部4は、後述するように遠隔操作装置300により送信される信号に基いて、洗浄水供給機構を制御する。
【0041】
次に、図2は図1の遠隔操作装置300の一例を示す模式的平面図である。
図2に示すように、遠隔操作装置300は、表示パネル301、調整スイッチ302、おしりスイッチ303、停止スイッチ305、ビデスイッチ306、乾燥スイッチ307、ノズル洗浄スイッチ309、スピーカ310、LED(発光ダイオード)311およびチャイルドロックスイッチ312を備える。
【0042】
使用者により調整スイッチ302、おしりスイッチ303、停止スイッチ305、ビデスイッチ306、乾燥スイッチ307、ノズル洗浄スイッチ309およびチャイルドロックスイッチ312が押下操作される。それにより、遠隔操作装置300は、後述する衛生洗浄装置100の本体部200に設けられた制御部4に所定の信号を無線送信する。本体部200の制御部4は、遠隔操作装置300より無線送信される所定の信号を受信し、洗浄水供給機構等を制御する。
【0043】
例えば、使用者が、おしりスイッチ303またはビデスイッチ306を押下操作することにより図1の本体部200のノズル部30が移動して洗浄水が噴出する。停止スイッチ305を押下操作することによりノズル部30からの洗浄水の噴出が停止する。
【0044】
また、チャイルドロックスイッチ312を押下操作することにより、遠隔操作装置300から後述の制御部に送信される所定の信号が無効とされる。ノズル洗浄スイッチ309を押下操作することにより、本体部200のノズル部30の洗浄が行われる。この洗浄の詳細については後述する。乾燥スイッチ307を押下操作することにより人体の局部に対して図8に示す温風出口12より温風が噴出される。
【0045】
調整スイッチ302は水勢調整スイッチ302a,302bを含む。使用者が、水勢調整スイッチ302a,302bを押下操作することにより、ノズル部30より噴出される洗浄水の圧力が変化する。また、水勢調整スイッチ302a,302bの押下操作に伴って表示パネル301の棒グラフ状の点灯表示が変化する。
【0046】
以下、本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置100の本体部200について説明を行う。図3は本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置100の本体部200の構成を示す模式図である。
【0047】
図3に示す本体部200は、制御部4、分岐水栓5、ストレーナ6、逆止弁7、定流量弁8、止水電磁弁9、流量センサ10、熱交換器11、温度センサ12a,12b,12c、ポンプ13、切替弁14、瞬間加熱装置33およびノズル部30を含む。また、ノズル部30は、おしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3を含み、瞬間加熱装置33は、サーミスタ33a、サーミスタ33bおよび温度ヒューズ(図示せず)を備える。
【0048】
図3に示すように、水道配管201に分岐水栓5が介挿される。また、分岐水栓5と熱交換器11との間に接続される配管202に、ストレーナ6、逆止弁7、定流量弁8、止水電磁弁9、流量センサ10および温度センサ12aが順に介挿されている。さらに、熱交換器11と切替弁14との間に接続される配管203に、温度センサ12bおよびポンプ13が介挿されている。
【0049】
まず、水道配管201を流れる浄水が、洗浄水として分岐水栓5によりストレーナ6に供給される。ストレーナ6により洗浄水に含まれるごみや不純物等が除去される。次に、逆止弁7により配管202内における洗浄水の逆流が防止される。そして、定流量弁8により配管202内を流れる洗浄水の流量が一定に維持される。
【0050】
また、ポンプ13と切替弁14との間にはリリーフ管204が接続され、止水電磁弁9と流量センサ10との間には、逃がし水配管205が接続されている。リリーフ配管204には、リリーフ弁206が介挿されている。リリーフ弁206は、配管203の特にポンプ13の下流側の圧力が所定値を超えると開成し、異常時の機器の破損、ホースの外れ等の不具合を防止する。
【0051】
一方、定流量弁8によって流量が調節され供給される洗浄水のうちポンプ13で吸引されない洗浄水を逃がし水配管205から放出する。これにより、水道供給圧に左右されることなくポンプ13には所定の背圧が作用することになる。
【0052】
次いで、流量センサ10は、配管202内を流れる洗浄水の流量を測定し、制御部4に測定流量値を与える。また、温度センサ12aは、配管202内を流れる洗浄水の温度を測定し、制御部4に温度測定値を与える。
【0053】
続いて、熱交換器11は、制御部4により与えられる制御信号に基づいて、配管202を通して供給された洗浄水を所定の温度に加熱する。温度センサ12bは、熱交換器11により所定の温度に加熱された洗浄水の温度を測定し、制御部4に温度測定値を与える。
【0054】
ポンプ13は、熱交換器11により加熱された洗浄水を制御部4により与えられる制御信号に基づいて、切替弁14に圧送する。切替弁14は、制御部4により与えられる制御信号に基づいて、ノズル部30のおしりノズル1、ビデノズル2および瞬間加熱装置33のいずれか1つに洗浄水を供給する。
【0055】
ノズル部30のおしりノズル1またはビデノズル2に洗浄水が供給された場合、おしりノズル1またはビデノズル2より洗浄水が噴出される。一方、瞬間加熱装置33に洗浄水が供給された場合、瞬間加熱装置33により洗浄水が加熱され、加熱された洗浄水または加熱により発生した蒸気がノズル洗浄用ノズル3に供給される。温度センサ12cは、ノズル洗浄用ノズル3に供給される蒸気および温水の温度を測定し、制御部4に温度測定値を与える。
【0056】
以下、瞬間加熱装置33により加熱された洗浄水をノズル洗浄用高温水と呼び、瞬間加熱装置33の加熱により発生する蒸気をノズル洗浄用蒸気と呼ぶ。
【0057】
ノズル洗浄用ノズル3からノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気がおしりノズル1またはビデノズル2に噴出される。なお、瞬間加熱装置33においては、サーミスタ33a、サーモスタット33bおよび温度ヒューズにより洗浄水の過熱が防止される。
【0058】
おしりノズル1およびビデノズル2より噴出される洗浄水の流量ならびにノズル洗浄用ノズル3より噴出されるノズル洗浄用高温水およびノズル洗浄用蒸気の流量は、切替弁14により調整される。
【0059】
制御部4は、図1の遠隔操作装置300から無線送信される信号、流量センサ10から与えられる測定流量値および温度センサ12a,12b,12cから与えられる温度測定値に基づき止水電磁弁9、熱交換器11、ポンプ13、切替弁14および瞬間加熱装置33に対して制御信号を与える。
【0060】
なお、本体部200内の後述する防湿装置および乾燥装置の制御系の構成については、図9および図12を用いて説明する。
【0061】
図4は、瞬間加熱装置33の構造を示す一部切り欠き断面図である。図4において、瞬間加熱装置33は、ケーシング504、シーズヒータ505、熱伝導体506、配管510、サーミスタ33a、サーモスタット33bおよび温度ヒューズ33cを含む。
【0062】
ケーシング504は略直方体形状を有する。ケーシング504内には配管510とシーズヒータ505とが長手方向に延びるように所定の間隔をおいて併設されており、各々の両端部はケーシング504の両端面から外部へ突出している。
【0063】
ケーシング504内において、配管510およびシーズヒータ505は熱伝導体506に覆われている。シーズヒータ505は電熱線を内蔵し、電力が供給されることにより発熱する。
【0064】
上述のノズル洗浄時においては、切替弁14により洗浄水が給水口511から配管510内へ導入される。
【0065】
シーズヒータ505に電力が供給されると、シーズヒータ505により発生する熱が熱伝導体506を通じて配管510に伝達される。これにより、配管510内に導入された洗浄水が加熱され、ノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気が排出口512から排出される。
【0066】
ここで、図4において配管510の給水口511側を瞬間加熱装置33の上流側とし、排出口512側を瞬間加熱装置33の下流側とすると、サーミスタ33aおよびサーモスタット33bは瞬間加熱装置33の下流側に設けられている。また、温度ヒューズ33cはケーシング504の側面に設けられている。
【0067】
なお、本実施例において、サーミスタ33a、サーモスタット33bおよび温度ヒューズ33cは、各々動作基準温度が異なる。それにより、3段階の過熱防止の調整を行うことができる。さらに、サーミスタ33a、サーモスタット33bおよび温度ヒューズ33cの、いずれか1つが故障しても、残りの2つにより過熱が防止される。
【0068】
サーミスタ33aは、シーズヒータ505に取り付けられ、シーズヒータ505の温度を検知する。制御部4は、サーミスタ33aから与えられるシーズヒータ505の温度を判定し、過熱状態にある場合、シーズヒータ505の温度を低下させるように制御を行う。
【0069】
サーモスタット33bは、配管510内を流通する洗浄水の温度を検知可能に取り付けられる。配管510内を流通する洗浄水の温度がサーモスタット33bの動作基準温度を超過した場合、サーモスタット33bは、シーズヒータ505の電力供給を遮断するように動作する。
【0070】
最後に、温度ヒューズ33cは、ケーシング504に密着固定されている。ケーシング504の温度が温度ヒューズ33cの動作基準温度を超過した場合、温度ヒューズ33cが溶断することによりシーズヒータ505への電力供給が遮断される。
【0071】
以上のサーミスタ33a、サーモスタット33bおよび温度ヒューズ33cの働きにより、シーズヒータ505による洗浄水の過熱およびシーズヒータ505自体の過熱が防止される。
【0072】
なお、本実施例に係る瞬間加熱装置33においては、洗浄水の加熱手段としてシーズヒータ505を用いるが、これに限らず、マイカヒータ、セラミックヒータ、またはプリントヒータ等を用いてもよい。
【0073】
さらに、サーミスタ33a、サーモスタット33bおよび温度ヒューズ33cの各々が瞬間加熱装置33の過熱を防止しているが、サーミスタ33aまたはサーモスタット33bを制御部4と接続することにより、制御部4がサーミスタ33aまたはサーモスタット33bの温度測定値に基づいてシーズヒータ505の温度をフィードバック制御またはフィードフォワード制御してもよい。
【0074】
図5は、ノズル部30の一部を示す外観斜視図である。図5においては、円筒形状を有するおしりノズル1とビデノズル2とが隣接するように平行に設けられており、おしりノズル1およびビデノズル2の先端上部を覆うようにノズル洗浄用ノズル3が取り付けられている。
【0075】
ノズル洗浄用ノズル3の後端にはチューブ3tが接続されており、チューブ3tは瞬間加熱装置33の排出口512に接続される。これにより、瞬間加熱装置33からノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気がチューブ3tを通じてノズル洗浄用ノズル3に供給される。
【0076】
図6はおしりノズルから人体の被洗浄面に向けて洗浄水が噴出される場合のノズル部の模式的断面図であり、図7はノズル洗浄用ノズルからノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気が噴出される場合のノズル部の模式的断面図である。
【0077】
図6および図7において、ノズル部30は、その全体または一部が本体部200のケーシング内に収容されている。
【0078】
以下、おしりノズル1による人体の局部の洗浄をおしり洗浄と呼ぶ。
おしりノズル1は、ピストン20、シリンダ21およびスプリング23から構成されている。シリンダ21の後端面には洗浄水入口24aが設けられ、側部には洗浄水入口24bが設けられている。ピストン20の内部には第1の流路20aおよび第2の流路20bが形成され、ピストン20の先端部の上面には噴出孔25が設けられている。
【0079】
おしり洗浄の開始時にシリンダ21の洗浄水入口24bから洗浄水が供給される。これにより、図6に示すように、シリンダ21内に設けられたピストン20がスプリング23の弾性力に抗して本体部200のケーシング外部へ突出する。
【0080】
その後、シリンダ21の洗浄水入口24a,24bから洗浄水が供給される。これにより、洗浄水入口24aから供給された洗浄水がピストン20の第1の流路20aへ導入され、回転力が与えられつつ噴出孔25より噴出される。また、洗浄水入口24bから供給された洗浄水がピストン20の第2の流路20bへ導入され、噴出孔25より噴出される。
【0081】
このように、第1の流路20aから噴出孔25へ送られる洗浄水には回転力が与えられるので、噴出孔25から人体の被洗浄面に向けて噴出される洗浄水は広がり角度を有する。上述の切替弁14を用いて第1の流路20a内の洗浄水の流量と第2の流路20b内の洗浄水の流量との比を調整することにより、噴出孔25から噴出される洗浄水の広がり角度を調整することができる。
【0082】
おしり洗浄の終了時においては、シリンダ21の洗浄水入口24a,24bへの洗浄水の供給が停止される。それにより、図7に示すように、ピストン20がスプリング23の弾性力によりシリンダ21内に収納される。この場合、ピストン20は、スプリング23の弾性力によりシリンダ21内に収納された状態で保持されるので本体部200から突出しない。
【0083】
ノズル洗浄用ノズル3の後端面には洗浄水入口24cが設けられ、おしりノズル1の噴出孔25および上述のビデノズル2の噴出孔と対向するようにノズル洗浄用ノズル3の先端下面側にノズル洗浄孔24dが設けられている。ノズル洗浄用ノズル3の内部には、洗浄水入口24cとノズル洗浄孔24dとを連通する流路24eが形成されている。上述のように、洗浄水入口24cはチューブ3t(図5)を介して瞬間加熱装置33の排出口512に接続される。
【0084】
ノズル洗浄時においては、瞬間加熱装置33からノズル洗浄用ノズル3の洗浄水入口24cにノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気が供給される。それにより、図7に示すようにノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気が、流路24eを通じてノズル洗浄孔24dから矢印J1の方向に噴出される。
【0085】
ノズル洗浄用ノズル3のノズル洗浄孔24dから噴出されるノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気は、おしりノズル1の噴出孔25およびビデノズル2の噴出孔の周辺に噴出される。それにより、ノズル1の噴出孔25またはビデノズル2の噴出孔の周囲に付着した汚れがノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気により剥離され、便器600内に流される。その結果、おしりノズル1の噴出孔25およびビデノズル2の噴出孔の周辺の洗浄および除菌が行われる。
【0086】
本実施例においては、人体の局部乾燥用のエアーファンを防湿装置と共用する。
【0087】
図8は第1の実施例に係る衛生洗浄装置100の本体部200の構成を示す模式図である。図8(a)は本体部200の一部の模式的正面図であり、図8(b)は本体部200の模式的断面図である。
【0088】
図8(a)に示すように、ケーシング201内から前方に突出するようにノズル部30が設けられている。ケーシング201の前面に温風出口12が設けられている。また、ケーシング201内にエアーファン11aおよびヒータ11bが設けられている。
【0089】
図8(b)に示すように、ケーシング201の背面の下部に空気入口51aが設けられている。空気入口51aは、配管51を介してエアーファン11aの入口に接続されている。エアーファン11aの出口は、配管52を介して第1の切替弁15の入口に接続されている。
【0090】
第1の切替弁15の第1の出口は、配管53を介して温風出口12に接続されている。また、第1の切替弁15の第2の出口は、配管54を介して乾燥空気ノズル16に接続されている。
【0091】
エアーファン11a、ヒータ11b、配管51,52、第1の切替弁15、配管54および乾燥空気ノズル16が防湿装置を構成する。また、エアーファン11a、ヒータ11b、配管51,52、第1の切替弁15、配管53および温風出口12が乾燥装置を構成する。
【0092】
人体の局部乾燥を行う場合、空気入口51aからエアーファン11aにより吸入された空気は、ヒータ11bにより加熱される。加熱された空気は、配管52、第1の切替弁15および配管53を通って温風出口12より噴出される。
【0093】
本体部200内を防湿する場合、空気入口51aからエアーファン11aにより吸入された空気は、ヒータ11bにより加熱される。加熱された空気は、配管52、第1の切替弁15および配管54を通って乾燥空気ノズル16から本体部200内に噴出される。
【0094】
図9は図8の本体部200内の防湿装置および乾燥装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【0095】
図9に示すように、制御部4は、エアーファン11a、ヒータ11bの動作および第1の切替弁15の切り替えを制御する。一方、制御部4は、遠隔操作装置300から与えられる指令信号を受け取る。
【0096】
図10は制御部4による本体部200内の防湿装置の制御動作を示すフローチャートである。
【0097】
図10に示すように、制御部4は、初めに、ノズル洗浄スイッチ309がオンされたか否かを判別する(ステップS1)。ノズル洗浄スイッチ309がオンされた場合、制御部4は、ヒータ11bを作動させる(ステップS2)。ノズル洗浄スイッチ309がオンされていない場合、ステップS1に戻る。
【0098】
次に、制御部4は、第1の切替弁15により空気流路の切り替えを行う(ステップS3)。この場合、第1の切替弁15の第1の出口は閉じられ、第1の切替弁15の第2の出口が開放される。次に、制御部4は、エアーファン11aを作動させる(ステップS4)。
【0099】
続いて、制御部4は、ノズル洗浄スイッチ309がオフされたか否かを判別する(ステップS5)。ノズル洗浄スイッチ309がオフされていない場合、ノズル洗浄スイッチ309がオフされるまで待機する。ノズル洗浄スイッチ309がオフされた場合、制御部4は、ヒータ11bを停止させる(ステップS6)。
【0100】
次に、制御部4は、エアーファン11aを停止させる(ステップS7)。それにより、防湿装置による防湿動作が終了する。
【0101】
以上に示すように、本実施例においては、ノズル洗浄用ノズル3による人体洗浄ノズルの洗浄時に、エアーファン11aにより本体部200内に送り込まれる空気は、ヒータ11bにより加熱される。ヒータ11bにより加熱された空気は、本体部200内に排出される。それにより、本体部200内が外部の圧力よりも高圧にされる。これにより、ノズル洗浄用ノズル3から噴出される洗浄水の本体部部200内への浸入が防止される。これにより、本体部200内の結露が防止され、本体部200内の部品の腐食を防止することができる。したがって、衛生洗浄装置100の信頼性が向上する。
【0102】
また、本体部200内を防湿するために人体の局部乾燥用のエアーファン11aを防湿装置と共用する。それにより、新たに防湿装置を設ける必要がなく、本体部200内の複雑化を回避することができる。
【0103】
また、人体の局部乾燥用の配管経路とは別の防湿用の配管経路を設けることにより第1の切替弁15による空気流路の切り替えだけで乾燥空気を本体部200内に噴出することができる。それにより、効率的に本体部200内を防湿することができる。
【0104】
また、エアーファン11aに内蔵されているヒータ11bに通電することで乾燥空気を生成する。それにより、容易に乾燥空気を生成することができる。生成された乾燥空気を本体部200内に噴出することにより効率的に防湿することができる。
【0105】
さらに、人体洗浄ノズルのノズル洗浄が必要な時にのみ防湿装置を作動させて防湿する。それにより、防湿装置を作動させるための余分な電気代を削減することできる。
【0106】
(第2の実施例)
本実施例においては、図11に示す脱臭装置18を防湿装置と共用する。
【0107】
図11は第2の実施例に係る衛生洗浄装置100の本体部200aの構成を示す模式図である。図11(a)は本体部200aの一部の模式的正面図であり、図11(b)は本体部200aの模式的断面図である。
【0108】
図11(a)に示すように、ケーシング201内から前方に突出するようにノズル部30が設けられている。ケーシング201の前面に空気入口17が設けられている。また、ケーシング201内に脱臭装置18および乾燥剤供給装置19が設けられている。
【0109】
図11(b)に示すように、空気入口17は、配管55を介して第2の切替弁15aの第1の入口に接続されている。第2の切替弁15aの出口は、配管56を介して脱臭装置18の入口に接続されている。また、脱臭装置18の出口は、配管57を介して第3の切替弁15bの入口に接続されている。なお、脱臭装置18は、脱臭用エアーファン(図示せず)および脱臭剤供給装置(図示せず)からなる。
【0110】
第3の切替弁15bの第1の出口は、配管58を介してケーシング201外に通じる空気出口58aに接続されている。また、第3の切替弁15bの第2の出口は、配管60を介して乾燥空気ノズル19aに接続されており、配管60には乾燥剤供給装置19が介挿されている。さらに、ケーシング201の上方に設けられた空気入口59aは、配管59を介して第2の切替弁15aの第2の入口に接続されている。
【0111】
配管56,57,59,60、第2の切替弁15a、脱臭装置18、第3の切替弁15b、乾燥剤供給装置19および乾燥空気ノズル19aが防湿装置を構成する。また、空気入口17、配管55,56,57,58、第2の切替弁15a、脱臭装置18および第3の切替弁15bが脱臭用装置を構成する。
【0112】
脱臭を行う場合、空気入口17から脱臭装置18により吸入された空気は脱臭装置18により脱臭される。脱臭された空気は、配管57、第3の切替弁15bおよび配管58を通って空気出口58aより噴出される。
【0113】
本体部200a内を防湿する場合、空気入口59aから脱臭装置18により吸入された空気は、配管57、第3の切替弁15bおよび配管60を通って乾燥剤供給装置19に入る。ここで、この空気は、乾燥剤供給装置19により乾燥剤を供給される。それにより、乾燥空気となり、乾燥空気ノズル19aから本体部200a内に噴出される。なお、乾燥剤としてシリカゲル、活性アルミナ、塩化カルシウムおよび活性炭等を用いる。
【0114】
図12は図11の本体部200a内の防湿装置および脱臭用装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【0115】
図12に示すように、制御部4は、脱臭装置18の動作および第2の切替弁15a、第3の切替弁15bの切り替えを制御する。また、制御部4は、遠隔操作装置300から与えられる指令信号を受け取る。
【0116】
図13は制御部4による本体部200a内の防湿装置の制御動作を示すフローチャートである。
【0117】
図13に示すように、制御部4は、初めに、ノズル洗浄スイッチ309がオンされたか否かを判別する(ステップS21)。ノズル洗浄スイッチ309がオンされた場合、制御部4は、第2の切替弁15aおよび第3の切替弁15bにより空気流路の切り替えを行う(ステップS22)。この場合、第2の切替弁15aの第1の入口は閉じられ、第2の切替弁15aの第2の入口が開放される。
【0118】
また、第3の切替弁15bの第1の出口は閉じられ、第3の切替弁15bの第2の出口が開放される。ノズル洗浄スイッチ309がオンされていない場合、ステップS21に戻る。
【0119】
次に、制御部4は、脱臭装置18を作動させる(ステップS23)。次に、制御部4は、ノズル洗浄スイッチ309がオフされたか否かを判別する(ステップS24)。ノズル洗浄スイッチ309がオフされていない場合、ノズル洗浄スイッチ309がオフされるまで待機する。
【0120】
ノズル洗浄スイッチ309がオフされた場合、制御部4は、脱臭装置18を停止させる(ステップS25)。それにより、防湿装置による防湿動作が終了する。
【0121】
以上に示すように、本実施例においては、ノズル洗浄用ノズル3による人体洗浄ノズルの洗浄時に、脱臭装置18により空気が本体部200a内に吸入される。吸入された空気は、乾燥剤供給装置19により乾燥剤が供給される。それにより、乾燥空気となり、乾燥空気ノズル19aより噴出される。これにより、本体部200a内が外部の圧力よりも高圧にされる。これにより、ノズル洗浄用ノズル3から噴出される洗浄水の本体部部200a内への浸入が防止される。これにより、本体部200a内の結露が防止され、本体部200a内の部品の腐食を防止することができる。したがって、衛生洗浄装置100の信頼性が向上する。
【0122】
以上に示すように、本実施例においては、本体部200a内を防湿するために脱臭装置18を防湿装置と共用する。それにより、新たに防湿装置を設ける必要がなく、本体部200a内の複雑化を回避することができる。
【0123】
また、脱臭装置用の配管経路とは別の防湿用の配管経路を設けることにより第2の切替弁15aおよび第3の切替弁15bによる空気流路の切り替えだけで乾燥空気を本体部200a内に噴出することができる。それにより、効率的に本体部200a内を防湿することができる。
【0124】
また、乾燥剤供給装置19により空気に乾燥剤を供給することで乾燥空気を生成する。それにより、容易に乾燥空気を生成することができる。生成された乾燥空気を本体部200a内に噴出することにより効率的に防湿することができる。
【0125】
さらに、人体洗浄ノズルのノズル洗浄が必要な時にのみ防湿装置を作動させて防湿する。それにより、防湿装置を作動させるための余分な電気代を削減することできる。
【0126】
以上に示す第1および第2の実施例においては、おしりノズル1およびビデノズル2が人体洗浄ノズル装置に相当し、ノズル洗浄用ノズル3がノズル洗浄装置および噴出装置に相当し、制御部4が制御装置に相当し、エアーファン11aおよび脱臭装置18が送風機に相当する。また、ヒータ11bが加熱手段に相当し、エアーファン11aおよびヒータ11bが乾燥装置に相当し、配管54および配管60が第1の経路に相当し、配管53および配管58が第2の経路に相当する。さらに、脱臭装置18が脱臭剤収納部に相当し、第1の切替弁15が経路切り替え手段に相当し、第2の切替弁15aが第2の経路切り替え手段に相当し、第3の切替弁15bが第1の経路切り替え手段に相当し、空気入口17,59aが空気吸入口に相当する。
【0127】
【発明の効果】
本発明に係る衛生洗浄装置によれば、蒸気で人体洗浄ノズル装置が洗浄されるので、人体洗浄ノズル装置に付着した汚れが容易に除去されるとともに、除菌効果が得られる。また、本体部内が外部よりも高圧にされるので、ノズル洗浄装置から噴出される蒸気の本体部部内への浸入が防止される。これにより、本体部内の結露が防止され、本体部内の部品の腐食および故障を防止することができる。したがって、衛生洗浄装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置を便器に装着した状態を示す斜視図
【図2】図1の遠隔操作装置の一例を示す模式的平面図
【図3】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置の本体部の構成を示す模式図
【図4】瞬間加熱装置の構造を示す一部切り欠き断面図
【図5】ノズル部の一部を示す外観斜視図
【図6】おしりノズルから人体の被洗浄面に向けて洗浄水が噴出される場合のノズル部の模式的断面図
【図7】ノズル洗浄用ノズルからノズル洗浄用高温水またはノズル洗浄用蒸気が噴出される場合のノズル部の模式的断面図
【図8】第1の実施例に係る衛生洗浄装置の本体部の構成を示す模式図
【図9】図8の本体部内の防湿装置および乾燥装置の制御系の構成を示すブロック図
【図10】制御部4による本体部内の防湿装置の制御動作を示すフローチャート
【図11】第2の実施例に係る衛生洗浄装置の本体部の構成を示す模式図
【図12】図11の本体部内の防湿装置および脱臭装置の制御系の構成を示すブロック図
【図13】制御部4による本体部内の防湿装置の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 おしりノズル
2 ビデノズル
3 ノズル洗浄用ノズル
4 制御部
11a エアーファン
11b ヒータ
15 第1の切替弁
15a 第2の切替弁
15b 第3の切替弁
17 空気入口
18 脱臭装置
19 乾燥剤供給装置
30 ノズル部
33 瞬間加熱装置
59a 空気入口
100 衛生洗浄装置
200,200a 本体部
300 遠隔操作装置
Claims (12)
- 給水源から供給される洗浄水を人体に噴出する衛生洗浄装置であって、
前記洗浄水を人体に噴出する人体洗浄ノズル装置と、
蒸気を噴出することにより前記人体洗浄ノズル装置を洗浄するノズル洗浄装置と、
前記人体洗浄ノズル装置および前記ノズル洗浄装置の動作を制御する制御装置と、
前記制御装置、前記人体洗浄ノズル装置および前記ノズル洗浄装置を少なくとも部分的に収容する本体部と、
前記本体部内の圧力を外部の圧力よりも高くする加圧手段とを備えたことを特徴とする衛生洗浄装置。 - 前記加圧手段は、前記本体部内に空気を送り込む送風機を含むことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
- 前記送風機により本体部内に送り込まれた空気を乾燥させる乾燥手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
- 前記乾燥手段は、前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気が通過する経路に設けられた加熱手段を含むことを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
- 前記乾燥手段は、前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気が通過する経路に設けられた乾燥剤を含むことを特徴とする請求項3または4記載の衛生洗浄装置。
- 前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気を用いて人体の被洗浄部を乾燥させる乾燥装置をさらに備えたことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
- 前記加圧手段は、前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気を前記本体部内に排出する第1の経路を含み、
前記乾燥装置は、前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気を前記本体部外に排出する第2の経路を含むことを特徴とする請求項6記載の衛生洗浄装置。 - 前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気を前記第1の経路および前記第2の経路のいずれか一方に選択的に導く経路切り替え手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7記載の衛生洗浄装置。
- 前記送風機により本体部内に送り込まれた空気の臭気を除去する脱臭装置をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
- 前記加圧手段は、前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気を前記本体部内に排出する第1の経路を含み、
前記脱臭装置は、
前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気を前記本体部外に排出する第2の経路と、
前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気の臭気を除去する脱臭剤を収納する脱臭剤収納部とを含むことを特徴とする請求項9記載の衛生洗浄装置。 - 前記送風機により前記本体部内に送り込まれた空気を前記第1の経路および前記第2の経路のいずれか一方に選択的に導く第1の経路切り替え手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10記載の衛生洗浄装置。
- 前記本体部に設けられた便座部をさらに備え、
前記脱臭装置は、前記便座部の側における前記本体部の部分に空気吸入口を有し、
前記加圧手段は、前記脱臭装置の前記空気吸入口とは異なる前記本体部の位置に空気吸入口を有し、
前記脱臭装置の前記空気吸入口および前記加圧手段の前記空気吸入口のいずれか一方から吸入された空気を前記送風機に導く第2の経路切り替え手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11記載の衛生洗浄装置。
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JP2003057750A JP2004270136A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 衛生洗浄装置 |
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Publications (2)
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JP2004270136A true JP2004270136A (ja) | 2004-09-30 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101304487B1 (ko) | 2006-05-31 | 2013-09-05 | 파나소닉 주식회사 | 건조장치 및 이를 구비한 위생세정장치 |
WO2016082794A1 (zh) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | 刘洪文 | 马桶用洁身器 |
-
2003
- 2003-03-04 JP JP2003057750A patent/JP2004270136A/ja active Pending
Cited By (2)
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KR101304487B1 (ko) | 2006-05-31 | 2013-09-05 | 파나소닉 주식회사 | 건조장치 및 이를 구비한 위생세정장치 |
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