JP2004270055A - 雑誌古紙配合更紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】嵩高で夾雑物が少なく、白色度および不透明度が高く、更に印刷適性、耐退色性の良好な更紙が得られるようにする。
【解決手段】全パルプ成分中の20〜50%が機械パルプ、50〜80%が雑誌古紙を含む古紙パルプとし、該パルプに対して1〜15kg/tの紙用嵩高剤を配合して得られた紙原料を抄紙、乾燥した後、紙面の平滑性としてマイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となるように平坦化処理したことにより、しなやかで嵩高な印刷適性の良好な更紙が得られるようにする。
【選択図】 なし
【解決手段】全パルプ成分中の20〜50%が機械パルプ、50〜80%が雑誌古紙を含む古紙パルプとし、該パルプに対して1〜15kg/tの紙用嵩高剤を配合して得られた紙原料を抄紙、乾燥した後、紙面の平滑性としてマイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となるように平坦化処理したことにより、しなやかで嵩高な印刷適性の良好な更紙が得られるようにする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、雑誌古紙パルプを配合した古紙パルプから得られる雑誌古紙配合更紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
木材資源の保護の観点から、古紙をパルプ原料として用いることが指向されているが、出版用紙においても同様であり、その古紙パルプの配合率を高める努力がなされている。
【0003】
一方、再生紙の原材料となる古紙パルプは、新聞紙やチラシ等の古紙から製造するのが一般的であり、雑誌や書物等の古紙は、再生板紙の原料パルプ(古紙パルプ)とする場合のほかほとんど利用されていない。これは、雑誌や書物等の古紙は、ホットメルト等の背糊が残存していたり、ポリカーボネイト樹脂コンパクトディスク(以下、単にCDともいう。)がページ間に挟まれていたりするため、生産性が下がる虞や、再生紙の品質劣化、印字障害等を招く虞があることによる。
【0004】
しかしながら、資源の有効利用という観点からは、雑誌や書物等の古紙も利用するのが望ましい。
【0005】
また、出版用紙は、特に良好な印刷適性を有することが重要であり、そのためには、平滑度が高いことが求められる。そのため、従来は、ホワイトカーボン等の填料が添加されるのが一般的とされている。
【0006】
また、近年、書籍等の出版用紙は、ユーザからしなやかさを求められており、嵩高な用紙が要望されている。しかしながら、嵩高にした用紙は表面の平滑性が劣り、印刷適性が低下するという問題がある。また、経済性の面から低米坪への移行が進んでおり、不透明度の向上が望まれている。更に、環境問題から古紙を高配合した用紙が望まれている。しかし、雑誌古紙のパルプ中の配合量を増やすと、夾雑物が増加し、著しく見栄えが悪くなるという問題もある。
【0007】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、嵩高で夾雑物が少なく、白色度および不透明度が高く、更に印刷適性、耐退色性の良好な更紙が得られるようにすることを目的とするものである。
【0008】
なお、この明細書において「雑誌古紙」という場合は、いわゆる「雑誌」のみからなる古紙のほか、新聞紙、チラシ、ピン付き雑誌、背糊付き雑誌、ビニール貼り雑誌、CD入り雑誌などが混在した「無選別古紙」をも含むものとする。
【0009】
なお、新聞、雑誌等からなる古紙パルプを使用して事務用紙(記録用紙)を製造する方法を開示した公知文献としては、たとえば特開2001−279588号公報等があるが、本願発明者の調査した範囲では、雑誌古紙を含む古紙パルプを原料として更紙を製造することを目的とし、更に、そのときの各種条件を規定することを意図した公知文献は発見することはできなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、全パルプ成分中の20〜50%が機械パルプ、50〜80%が雑誌古紙を含む古紙パルプであり、紙用嵩高剤を該古紙パルプに対して1〜15kg/t配合して得られた紙原料を抄紙、乾燥した後、紙面の平滑性としてマイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となるように平坦化処理したことを基本思想とする。
【0011】
上記紙用嵩高剤としては、特に限定するものではないが、KB115(花王株式会社製)等がある。なお、紙用嵩高剤の配合量は、製品の強度低下を抑制する見地から、対パルプで1〜15kg/tとするのが望ましい。
【0012】
また、上記機械パルプとしては、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなど公知のパルプが使用できる。中でもPGWは、長繊維に富み強度が強く、不透明度も高いため好適である。
【0013】
また、本願発明の雑誌古紙配合更紙を製造するにあたっては、雑誌古紙パルプまたは雑誌古紙を含む古紙パルプの脱墨性を向上させるために、古紙パルプの離解工程、粗選工程、精選工程、熟成工程、脱墨工程、洗浄工程等からなる脱墨工程中において複数段のフローテーションおよびデイスパーザー処理を行うことが推奨される。本願発明を実施するにあたっては、必要に応じて、かせいソーダ、炭酸ソーダ、珪酸ソーダ、過酸化水素、亜硫酸ソーダ、硫酸マグネシウム、トリポリ燐酸ソーダ、キレート剤、脱墨剤、捕集剤、発泡剤等の各種添加剤、あるいは各種助剤等を適宜使用することは何ら差支えない。
【0014】
また、前記平坦化処理は、金属ロールと42〜98度のショアーD硬度(ASTM規格、D−2240)を有する弾性ロールで構成された加圧ニップに通紙することにより行われるのが望ましい。
【0015】
また、J TAPPI No.21で規定されている10時間後の色差ΔE値が12.0以下とするのが望ましい。
【0016】
【発明の効果】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、全パルプ成分中の20〜50%が機械パルプ、50〜80%が雑誌古紙を含む古紙パルプとし、該パルプに対して1〜15kg/tの紙用嵩高剤を配合したことにより、しなやかで嵩高な出版用紙が得られるという効果がある。この嵩高剤の配合により印刷適性の低下が懸念されるが、平坦化処理によりマイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となるように調整することで嵩を維持したまま平滑性を向上させることができることとなり、印刷適性の良好な更紙が得られるという効果がある。
【0017】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、雑誌古紙パルプの処理工程において、複数段のフローテーションおよびディスパーザーにより処理を行うものとすることもでき、その場合、雑誌古紙の増配により懸念されるホットメルト等の背糊およびポリカーボネイト樹脂CD(コンパクトディスク)等の異物増加に対処(換言すれば、異物を除去)できることとなり、夾雑物が少なく白色度および不透明度の高い更紙が得られる。
【0018】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、金属ロールと42〜98度のショアーD硬度を有する弾性ロールで構成された加圧ニップに通紙することにより平坦化処理を行うこともでき、その場合、嵩を維持したまま平滑性を向上させることができる。
【0019】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、J TAPPI No.21で規定されている10時間後の色差ΔE値が12.0以下とすることもでき、その場合、機械パルプの配合により懸念される退色性をなくすることができ、耐退色性に優れた更紙が得られる。
【0020】
【実施例】
以下、本願発明のいくつかの好適な実施例1〜7を示すとともに、本願発明の技術的優位性を示すための比較対象としていくつかの比較例1〜5を示す。
【0021】
各実施例における古紙パルプの処理方法
図1は、各実施例における古紙パルプの処理方法を示す概要図であり、同図において、1はパルパー、2はターボセパレータ、3は高濃度クリーナー、4は粗選スクリーン、5はプレフローテーター、6はクリーナー、7は精選スクリーン、8は脱水機、9はディスパーザー、10は過酸化水素タワー、11はポストフローテーター、12はストックタンク、13は完成脱水機、14は高濃度ポンプ、15は高濃度タワーである。なお、パルパー1は、補助離解機1Aを付設された高濃度パルパーとされている。
【0022】
まず、原料となる雑誌古紙、即ち、新聞紙、チラシ、雑誌、書物等が混在した前記のような無選別古紙とNBKP、TMP等とを、パルパー1に投入する。パルパー1では、古紙を水で希釈、溶解(離解)し、繊維懸濁液にする。この場合、補助離解機は、原料を離解するパルピングゾーンと異物を除去しながら原料をブローするスクリーニングゾーンから成り立っており、パルピングゾーンで原料中の異物細分化が少なく、原形に近い状態またはその後の除塵工程で除去できる大きさを保ったまま原料を離解し、スクリーニングゾーンに送りストレーナーによって殆どの異物をこの段階で除去する。この繊維懸濁液は、ポンプ81によって、輸送管51を通してターボセパレータ2に送る。ターボセパレータ2では、繊維懸濁液中に残存するパルパー1において溶解しきれなかった古紙を溶解する。
【0023】
このようにして古紙を完全に溶解した後、繊維懸濁液は、ポンプ82によって、輸送管52を通して高濃度クリーナー3に送る。高濃度クリーナー3では、古紙に付いていたホッチキス等の重い異物を除去する(比重の違いを利用した異物の除去)。重い異物を除去した後、繊維懸濁液は、輸送管53を通してスクリーン4に送る。スクリーン4では、比較的大きい異物を除去する(体積の違いを利用した異物の除去)。
【0024】
異物を除去した後、繊維懸濁液は、輸送管54を通してプレフローテーター5に送る。プレフローテーター5では、加圧浮上効果によって、繊維に付着しているインクを除去する。
【0025】
インクを除去した後、繊維懸濁液は、ポンプ83によって、輸送管55を通してクリーナー6に送り、更に、輸送管56を通して、スクリーン7に送る。クリーナー6では比重の違いを利用して微細な異物を除去し、スクリーン7では体積の違いを利用して微細な異物を除去する。
【0026】
微細な異物を除去した後、繊維懸濁液は、輸送管57を通して脱水機8に送り脱水する。この脱水により高濃度になった繊維懸濁液は、ポンプ84によって、輸送管58を通してディスパーザー9に送る。ディスパーザー9では、クリーナー6およびスクリーン7で除去することができなかった異物を細かく分解し、インクとともに水中に分散させる。異物およびインクが分散した状態の繊維懸濁液は、輸送管59を通して過酸化水素タワー10に送る。過酸化水素タワー10では、過酸化水素によって繊維懸濁液中の繊維を漂白する。
【0027】
漂白した繊維懸濁液は、ポンプ85によって輸送管60を通してポストフローテーター11に送る。ポストフローテーター11では、加圧浮上効果によって、ディスパーザー9において分散させた異物およびインクを除去する。
【0028】
このようにして異物およびインクを完全に除去した後、繊維懸濁液は、輸送管61を通してストックタンク12に送る。ストックタンク12に貯留した繊維懸濁液は、適宜、ポンプ86によって、輸送管62を通して完成脱水機13に送る。完成脱水機13では、繊維懸濁液の濃度が約10質量%になるまで脱水を行い、古紙パルプを得る。この古紙パルプは、輸送管63および64を通して高濃度タワー15に送る。輸送管63と64との間には、高濃度ポンプ14を備えてあり、この高濃度ポンプ14によって、古紙パルプを高濃度タワー15の上部にポンプアツプするようになっている。高濃度タワー15では、古紙パルプに二酸化チオ尿素等の漂白剤を添加し、漂白するとともに、紙用嵩高剤を所定量配合する。漂白した古紙パルプは、高濃度タワー15にストックしておき、必要に応じポンプ87によって、輸送管65を通してペーパーマシンに送る。
【0029】
次に、繊維懸濁液の温度およびpHの調整について説明すると、雑誌古紙から抄紙機に持ちこまれる顔料の中で、炭酸カルシウムは酸性領域では炭酸ガスを発生させるとともに、系内にスケールを作り出すことになるため、本願発明においては、好ましくはpH4.5程度の酸性抄紙よりpH6〜8の疑似中性か、若しくはpH7近辺の中性抄紙が好ましい。
【0030】
次に、各実施例におけるpHの調整方法について説明すると、図示の実施例では、熱溶融性かつアルカリ溶融性材料の除去が完了するまでの間、繊維懸濁液のpHを6〜9とするのが好ましいが、その調成方法を特に限定するものではない。この調整方法としては、たとえば、古紙の離解に際して、アルカリを0.5質量%以下添加するとよい。この際使用するアルカリとしては、その種類を何ら限定するものではなく、水酸化ナトリウムや、硅酸ナトリウム等を使用することができる。
【0031】
各実施例および比較例における抄紙方法
表1に示す古紙パルプおよび紙用嵩高剤の配合量を有する原料パルプを用い、公知の方法により抄紙した。
【0032】
各比較例における古紙パルプの処理方法
図1とその説明で示した古紙パルプ処理方法で処理した。
【0033】
【表1】
【0034】
各実施例および比較例の評価は次の通りである。
【0035】
<操業性(発泡性)>
抄紙時、ワイヤーパートにおいて発泡が多く断紙が多発:×
抄紙時、発泡が若干見られる:△
抄紙時、発泡がほとんど見られない:〇
<しなやかさ>
緊度が0.6g/m3未満:〇
緊度が0.6g/m3以上0.8g/m3未満:△
緊度が0.8g/m3以上:×
<印刷適性(目視で判断)>
輪転機にて5000枚印刷後、印面のカスレが生じない:〇
輪転機にて5000枚印刷後、ベタ面での印刷は少し薄くなるが文字ははっきりしている:△
輪転機にて5000枚印刷後、ベタ面でのカスレが大きく、文字も部分的に欠けている。:×
<不透明性>
RI印刷機で印刷後、裏面への裏抜け状況を目視により評価した。
【0036】
裏抜けがほとんど見られない:〇
裏抜けが確認できる:×
<夾雑物>
10mm2/m2未満:〇
10mm2/m2以上20mm2/m2未満:△
20mm2/m2以上:×
<耐退色性>
J TAPPI No.21で規定されている10時間後の色差ΔE値が10. 0以下:〇
色差ΔE値が10.0超、12.0以下:△
色差ΔE値が12.0超:×
【0037】
実施例1〜7
各実施例とも、機械パルプを20〜50%、雑誌古紙を含む古紙パルプを50〜80%含有し、紙用嵩高剤の配合量が1〜15kg/tの範囲にあり、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となっている。また、ショアーD硬度が42〜98度の弾性ロールを用いた平坦化処理が行われている。いずれの実施例においても、色差ΔE値は12.0以下となっており、「操業性」、「しなやかさ」、「印刷適性」「不透明性」、「夾雑物」および「耐退色性」において良好な結果が得られている。
【0038】
また、各実施例で使用した古紙パルプは、その脱墨工程において2段以上の多段フローテーションおよびディスパーザー処理が行われており、その結果、良好な印刷適性を示している。
【0039】
比較例1〜5
比較例1および2の場合、機械パルプの含有量が50%を超え且つ古紙パルプの含有量が50%未満となっており、紙用嵩高剤が配合されておらず、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm超で、色差ΔE値が12.0を超えており、「しなやかさ」、「印刷適性」、「不透明性」および「耐退色性」において劣っている。比較例3の場合、紙用嵩高剤が配合されておらず、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm超となっていて、弾性ロールのショアーD硬度が下限よりやや小さくなっているため、「しなやかさ」、「印刷適性」および「不透明性」において劣っている。比較例4の場合、機械パルプの含有量が20%未満であり且つ古紙パルプの含有量が80%を超えており、紙用嵩高剤の配合量が上限を超え、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm超となっていて、ディスパーザー処理がなされず、弾性ロールが開放状態となっているため、「操業性」、「印刷適性」、「不透明性」および「夾雑物」において劣っている。比較例5の場合、機械パルプが含有量が0で、紙用嵩高剤の配合量が上限を超えており、1段フローテーションのみでディスパーザー処理が施されていないため、「操業性」、「印刷適性」、「不透明性」および「夾雑物」において劣っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例で使用する古紙パルプ処理装置の概要図である。
【符号の説明】
1はパルパー、1Aは補助離解機、2はターボセパレーター、3は高濃度クリーナー、4は粗選スクリーン、5はプレフローテーター、6はクリーナー、7は精選スクリーン、8は脱水機、9はディスパーザー、10は過酸化水素タワー、11はポストフローテーター、12はストックタンク、13は完成脱水機、14は高濃度ポンプ、15は高濃度タワー、51〜65は輸送管、81〜87はポンプ。
【発明の属する技術分野】
本願発明は、雑誌古紙パルプを配合した古紙パルプから得られる雑誌古紙配合更紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
木材資源の保護の観点から、古紙をパルプ原料として用いることが指向されているが、出版用紙においても同様であり、その古紙パルプの配合率を高める努力がなされている。
【0003】
一方、再生紙の原材料となる古紙パルプは、新聞紙やチラシ等の古紙から製造するのが一般的であり、雑誌や書物等の古紙は、再生板紙の原料パルプ(古紙パルプ)とする場合のほかほとんど利用されていない。これは、雑誌や書物等の古紙は、ホットメルト等の背糊が残存していたり、ポリカーボネイト樹脂コンパクトディスク(以下、単にCDともいう。)がページ間に挟まれていたりするため、生産性が下がる虞や、再生紙の品質劣化、印字障害等を招く虞があることによる。
【0004】
しかしながら、資源の有効利用という観点からは、雑誌や書物等の古紙も利用するのが望ましい。
【0005】
また、出版用紙は、特に良好な印刷適性を有することが重要であり、そのためには、平滑度が高いことが求められる。そのため、従来は、ホワイトカーボン等の填料が添加されるのが一般的とされている。
【0006】
また、近年、書籍等の出版用紙は、ユーザからしなやかさを求められており、嵩高な用紙が要望されている。しかしながら、嵩高にした用紙は表面の平滑性が劣り、印刷適性が低下するという問題がある。また、経済性の面から低米坪への移行が進んでおり、不透明度の向上が望まれている。更に、環境問題から古紙を高配合した用紙が望まれている。しかし、雑誌古紙のパルプ中の配合量を増やすと、夾雑物が増加し、著しく見栄えが悪くなるという問題もある。
【0007】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、嵩高で夾雑物が少なく、白色度および不透明度が高く、更に印刷適性、耐退色性の良好な更紙が得られるようにすることを目的とするものである。
【0008】
なお、この明細書において「雑誌古紙」という場合は、いわゆる「雑誌」のみからなる古紙のほか、新聞紙、チラシ、ピン付き雑誌、背糊付き雑誌、ビニール貼り雑誌、CD入り雑誌などが混在した「無選別古紙」をも含むものとする。
【0009】
なお、新聞、雑誌等からなる古紙パルプを使用して事務用紙(記録用紙)を製造する方法を開示した公知文献としては、たとえば特開2001−279588号公報等があるが、本願発明者の調査した範囲では、雑誌古紙を含む古紙パルプを原料として更紙を製造することを目的とし、更に、そのときの各種条件を規定することを意図した公知文献は発見することはできなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、全パルプ成分中の20〜50%が機械パルプ、50〜80%が雑誌古紙を含む古紙パルプであり、紙用嵩高剤を該古紙パルプに対して1〜15kg/t配合して得られた紙原料を抄紙、乾燥した後、紙面の平滑性としてマイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となるように平坦化処理したことを基本思想とする。
【0011】
上記紙用嵩高剤としては、特に限定するものではないが、KB115(花王株式会社製)等がある。なお、紙用嵩高剤の配合量は、製品の強度低下を抑制する見地から、対パルプで1〜15kg/tとするのが望ましい。
【0012】
また、上記機械パルプとしては、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなど公知のパルプが使用できる。中でもPGWは、長繊維に富み強度が強く、不透明度も高いため好適である。
【0013】
また、本願発明の雑誌古紙配合更紙を製造するにあたっては、雑誌古紙パルプまたは雑誌古紙を含む古紙パルプの脱墨性を向上させるために、古紙パルプの離解工程、粗選工程、精選工程、熟成工程、脱墨工程、洗浄工程等からなる脱墨工程中において複数段のフローテーションおよびデイスパーザー処理を行うことが推奨される。本願発明を実施するにあたっては、必要に応じて、かせいソーダ、炭酸ソーダ、珪酸ソーダ、過酸化水素、亜硫酸ソーダ、硫酸マグネシウム、トリポリ燐酸ソーダ、キレート剤、脱墨剤、捕集剤、発泡剤等の各種添加剤、あるいは各種助剤等を適宜使用することは何ら差支えない。
【0014】
また、前記平坦化処理は、金属ロールと42〜98度のショアーD硬度(ASTM規格、D−2240)を有する弾性ロールで構成された加圧ニップに通紙することにより行われるのが望ましい。
【0015】
また、J TAPPI No.21で規定されている10時間後の色差ΔE値が12.0以下とするのが望ましい。
【0016】
【発明の効果】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、全パルプ成分中の20〜50%が機械パルプ、50〜80%が雑誌古紙を含む古紙パルプとし、該パルプに対して1〜15kg/tの紙用嵩高剤を配合したことにより、しなやかで嵩高な出版用紙が得られるという効果がある。この嵩高剤の配合により印刷適性の低下が懸念されるが、平坦化処理によりマイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となるように調整することで嵩を維持したまま平滑性を向上させることができることとなり、印刷適性の良好な更紙が得られるという効果がある。
【0017】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、雑誌古紙パルプの処理工程において、複数段のフローテーションおよびディスパーザーにより処理を行うものとすることもでき、その場合、雑誌古紙の増配により懸念されるホットメルト等の背糊およびポリカーボネイト樹脂CD(コンパクトディスク)等の異物増加に対処(換言すれば、異物を除去)できることとなり、夾雑物が少なく白色度および不透明度の高い更紙が得られる。
【0018】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、金属ロールと42〜98度のショアーD硬度を有する弾性ロールで構成された加圧ニップに通紙することにより平坦化処理を行うこともでき、その場合、嵩を維持したまま平滑性を向上させることができる。
【0019】
本願発明の雑誌古紙配合更紙は、J TAPPI No.21で規定されている10時間後の色差ΔE値が12.0以下とすることもでき、その場合、機械パルプの配合により懸念される退色性をなくすることができ、耐退色性に優れた更紙が得られる。
【0020】
【実施例】
以下、本願発明のいくつかの好適な実施例1〜7を示すとともに、本願発明の技術的優位性を示すための比較対象としていくつかの比較例1〜5を示す。
【0021】
各実施例における古紙パルプの処理方法
図1は、各実施例における古紙パルプの処理方法を示す概要図であり、同図において、1はパルパー、2はターボセパレータ、3は高濃度クリーナー、4は粗選スクリーン、5はプレフローテーター、6はクリーナー、7は精選スクリーン、8は脱水機、9はディスパーザー、10は過酸化水素タワー、11はポストフローテーター、12はストックタンク、13は完成脱水機、14は高濃度ポンプ、15は高濃度タワーである。なお、パルパー1は、補助離解機1Aを付設された高濃度パルパーとされている。
【0022】
まず、原料となる雑誌古紙、即ち、新聞紙、チラシ、雑誌、書物等が混在した前記のような無選別古紙とNBKP、TMP等とを、パルパー1に投入する。パルパー1では、古紙を水で希釈、溶解(離解)し、繊維懸濁液にする。この場合、補助離解機は、原料を離解するパルピングゾーンと異物を除去しながら原料をブローするスクリーニングゾーンから成り立っており、パルピングゾーンで原料中の異物細分化が少なく、原形に近い状態またはその後の除塵工程で除去できる大きさを保ったまま原料を離解し、スクリーニングゾーンに送りストレーナーによって殆どの異物をこの段階で除去する。この繊維懸濁液は、ポンプ81によって、輸送管51を通してターボセパレータ2に送る。ターボセパレータ2では、繊維懸濁液中に残存するパルパー1において溶解しきれなかった古紙を溶解する。
【0023】
このようにして古紙を完全に溶解した後、繊維懸濁液は、ポンプ82によって、輸送管52を通して高濃度クリーナー3に送る。高濃度クリーナー3では、古紙に付いていたホッチキス等の重い異物を除去する(比重の違いを利用した異物の除去)。重い異物を除去した後、繊維懸濁液は、輸送管53を通してスクリーン4に送る。スクリーン4では、比較的大きい異物を除去する(体積の違いを利用した異物の除去)。
【0024】
異物を除去した後、繊維懸濁液は、輸送管54を通してプレフローテーター5に送る。プレフローテーター5では、加圧浮上効果によって、繊維に付着しているインクを除去する。
【0025】
インクを除去した後、繊維懸濁液は、ポンプ83によって、輸送管55を通してクリーナー6に送り、更に、輸送管56を通して、スクリーン7に送る。クリーナー6では比重の違いを利用して微細な異物を除去し、スクリーン7では体積の違いを利用して微細な異物を除去する。
【0026】
微細な異物を除去した後、繊維懸濁液は、輸送管57を通して脱水機8に送り脱水する。この脱水により高濃度になった繊維懸濁液は、ポンプ84によって、輸送管58を通してディスパーザー9に送る。ディスパーザー9では、クリーナー6およびスクリーン7で除去することができなかった異物を細かく分解し、インクとともに水中に分散させる。異物およびインクが分散した状態の繊維懸濁液は、輸送管59を通して過酸化水素タワー10に送る。過酸化水素タワー10では、過酸化水素によって繊維懸濁液中の繊維を漂白する。
【0027】
漂白した繊維懸濁液は、ポンプ85によって輸送管60を通してポストフローテーター11に送る。ポストフローテーター11では、加圧浮上効果によって、ディスパーザー9において分散させた異物およびインクを除去する。
【0028】
このようにして異物およびインクを完全に除去した後、繊維懸濁液は、輸送管61を通してストックタンク12に送る。ストックタンク12に貯留した繊維懸濁液は、適宜、ポンプ86によって、輸送管62を通して完成脱水機13に送る。完成脱水機13では、繊維懸濁液の濃度が約10質量%になるまで脱水を行い、古紙パルプを得る。この古紙パルプは、輸送管63および64を通して高濃度タワー15に送る。輸送管63と64との間には、高濃度ポンプ14を備えてあり、この高濃度ポンプ14によって、古紙パルプを高濃度タワー15の上部にポンプアツプするようになっている。高濃度タワー15では、古紙パルプに二酸化チオ尿素等の漂白剤を添加し、漂白するとともに、紙用嵩高剤を所定量配合する。漂白した古紙パルプは、高濃度タワー15にストックしておき、必要に応じポンプ87によって、輸送管65を通してペーパーマシンに送る。
【0029】
次に、繊維懸濁液の温度およびpHの調整について説明すると、雑誌古紙から抄紙機に持ちこまれる顔料の中で、炭酸カルシウムは酸性領域では炭酸ガスを発生させるとともに、系内にスケールを作り出すことになるため、本願発明においては、好ましくはpH4.5程度の酸性抄紙よりpH6〜8の疑似中性か、若しくはpH7近辺の中性抄紙が好ましい。
【0030】
次に、各実施例におけるpHの調整方法について説明すると、図示の実施例では、熱溶融性かつアルカリ溶融性材料の除去が完了するまでの間、繊維懸濁液のpHを6〜9とするのが好ましいが、その調成方法を特に限定するものではない。この調整方法としては、たとえば、古紙の離解に際して、アルカリを0.5質量%以下添加するとよい。この際使用するアルカリとしては、その種類を何ら限定するものではなく、水酸化ナトリウムや、硅酸ナトリウム等を使用することができる。
【0031】
各実施例および比較例における抄紙方法
表1に示す古紙パルプおよび紙用嵩高剤の配合量を有する原料パルプを用い、公知の方法により抄紙した。
【0032】
各比較例における古紙パルプの処理方法
図1とその説明で示した古紙パルプ処理方法で処理した。
【0033】
【表1】
【0034】
各実施例および比較例の評価は次の通りである。
【0035】
<操業性(発泡性)>
抄紙時、ワイヤーパートにおいて発泡が多く断紙が多発:×
抄紙時、発泡が若干見られる:△
抄紙時、発泡がほとんど見られない:〇
<しなやかさ>
緊度が0.6g/m3未満:〇
緊度が0.6g/m3以上0.8g/m3未満:△
緊度が0.8g/m3以上:×
<印刷適性(目視で判断)>
輪転機にて5000枚印刷後、印面のカスレが生じない:〇
輪転機にて5000枚印刷後、ベタ面での印刷は少し薄くなるが文字ははっきりしている:△
輪転機にて5000枚印刷後、ベタ面でのカスレが大きく、文字も部分的に欠けている。:×
<不透明性>
RI印刷機で印刷後、裏面への裏抜け状況を目視により評価した。
【0036】
裏抜けがほとんど見られない:〇
裏抜けが確認できる:×
<夾雑物>
10mm2/m2未満:〇
10mm2/m2以上20mm2/m2未満:△
20mm2/m2以上:×
<耐退色性>
J TAPPI No.21で規定されている10時間後の色差ΔE値が10. 0以下:〇
色差ΔE値が10.0超、12.0以下:△
色差ΔE値が12.0超:×
【0037】
実施例1〜7
各実施例とも、機械パルプを20〜50%、雑誌古紙を含む古紙パルプを50〜80%含有し、紙用嵩高剤の配合量が1〜15kg/tの範囲にあり、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となっている。また、ショアーD硬度が42〜98度の弾性ロールを用いた平坦化処理が行われている。いずれの実施例においても、色差ΔE値は12.0以下となっており、「操業性」、「しなやかさ」、「印刷適性」「不透明性」、「夾雑物」および「耐退色性」において良好な結果が得られている。
【0038】
また、各実施例で使用した古紙パルプは、その脱墨工程において2段以上の多段フローテーションおよびディスパーザー処理が行われており、その結果、良好な印刷適性を示している。
【0039】
比較例1〜5
比較例1および2の場合、機械パルプの含有量が50%を超え且つ古紙パルプの含有量が50%未満となっており、紙用嵩高剤が配合されておらず、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm超で、色差ΔE値が12.0を超えており、「しなやかさ」、「印刷適性」、「不透明性」および「耐退色性」において劣っている。比較例3の場合、紙用嵩高剤が配合されておらず、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm超となっていて、弾性ロールのショアーD硬度が下限よりやや小さくなっているため、「しなやかさ」、「印刷適性」および「不透明性」において劣っている。比較例4の場合、機械パルプの含有量が20%未満であり且つ古紙パルプの含有量が80%を超えており、紙用嵩高剤の配合量が上限を超え、マイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm超となっていて、ディスパーザー処理がなされず、弾性ロールが開放状態となっているため、「操業性」、「印刷適性」、「不透明性」および「夾雑物」において劣っている。比較例5の場合、機械パルプが含有量が0で、紙用嵩高剤の配合量が上限を超えており、1段フローテーションのみでディスパーザー処理が施されていないため、「操業性」、「印刷適性」、「不透明性」および「夾雑物」において劣っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例で使用する古紙パルプ処理装置の概要図である。
【符号の説明】
1はパルパー、1Aは補助離解機、2はターボセパレーター、3は高濃度クリーナー、4は粗選スクリーン、5はプレフローテーター、6はクリーナー、7は精選スクリーン、8は脱水機、9はディスパーザー、10は過酸化水素タワー、11はポストフローテーター、12はストックタンク、13は完成脱水機、14は高濃度ポンプ、15は高濃度タワー、51〜65は輸送管、81〜87はポンプ。
Claims (4)
- 全パルプ成分中の20〜50%が機械パルプ、50〜80%が雑誌古紙を含む古紙パルプであり、紙用嵩高剤を該古紙パルプに対して1〜15kg/t配合して得られた紙原料を抄紙、乾燥した後、紙面の平滑性としてマイクロトポグラフで測定した設定圧力25kgf/cm2における加圧開始10ミリ秒後のRp値が10μm以下となるように平坦化処理したことを特徴とする雑誌古紙配合更紙。
- 前記古紙パルプは、古紙処理工程において複数段のフローテーションおよびディスパーザーにより処理されたものであることを特徴とする前記請求項1記載の雑誌古紙配合更紙。
- 前記平坦化処理は、金属ロールと42〜98度のショアーD硬度を有する弾性ロールで構成された加圧ニップに通紙することにより得られるものであることを特徴とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の雑誌古紙配合更紙。
- J TAPPI No.21で規定されている10時間後の色差ΔE値が12.0以下であることを特徴とする前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の雑誌古紙配合更紙。
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---|---|---|---|---|
JP2009138308A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Daio Paper Corp | 印刷用紙 |
JP2013044053A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Marusumi Paper Co Ltd | 古紙脱墨パルプの製造方法 |
-
2003
- 2003-03-06 JP JP2003059892A patent/JP2004270055A/ja active Pending
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