JP2004269068A - 紙搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙スキューを抑えることができる紙搬送装置を、簡単な構成により安価に提供する。
【解決手段】板バネ32の一側に設けた支持腕34に従動ローラ31を回転自在に支持して、駆動ローラに向けて付勢する。板バネ32の中間部に貫通孔38を形成し、他側に段付き曲げ部33を形成する。板バネ32を保持するための支持部材としてのガイド板9に支持孔36を形成し、この支持孔近傍に、貫通孔38に対応する受け突起37を形成する。板バネ32の貫通孔38を受け突37に挿入するとともに、段付き曲げ部33をガイド板9の支持孔36挿入して板バネ32をガイド板9により保持することで、板バネ32が外力によって受け突起37を中心に回動しうるように構成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、ファクシミリ、レーザプリンタ、これらの複合機などの画像形成装置に設けられる紙搬送装置(原稿、記録紙等の用紙を搬送するための装置)および、これを配備した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の紙搬送装置においては、用紙搬送用の駆動ローラに押圧される従動ローラの支持機構として、以下のものが提案されている(特許文献1)。この支持機構では、従動ローラを板バネのバネ力により駆動ローラに圧接させるとともに、従動ローラを支持部材に固定した構造となっている。しかしながら、このような構造では、上記板バネの組付け性が悪いうえ、部品点数を多いという不具合があった。
【0003】
そこで、この不具合を解消し、併せて駆動ローラと従動ローラとの動作が確実な紙搬送装置が提案された(特許文献2)。この紙搬送装置は、紙搬送用の駆動ローラと、この駆動ローラに押圧される従動ローラとによって用紙を所定方向に搬送するものにおいて、一端部に段付き曲げ部が形成された板バネの他端部によって従動ローラを、回転可能にかつ駆動ローラに向けて付勢するように支持し、支持部材に形成された支持孔に上記板バネの段付き曲げ部を挿入して保持した構造となっている。
【0004】
上記従来の紙搬送装置における板バネ固定構造を、図面をもとに説明する。図7は従来の紙搬送装置の一例を示す要部斜視図、図8は従来の紙搬送装置の別例を示す要部斜視図であり、図9は従来の紙搬送装置の、更に別の例を示す斜視図である。
【0005】
図7では、従動ローラ101を板バネ102の一端部102a(自由端)に回動可能に、かつ駆動ローラ103に向けて付勢するように支持する。また、板バネ102の他端部102bを、これに形成された貫通孔を板状の支持部材104(図略)に突設された突起104aに圧入することで固定している。
【0006】
図8では、板バネ102の一端部102a(自由端)に従動ローラ101を回転可能に支持し、この板バネ102の他端部102bを、板状の支持部材104(図略)上にネジ105で固定している。
【0007】
図9(上記特許文献2中、図2を参照)において、排紙ローラ対23は、駆動ローラ30と、ガイド板45に支持された従動ローラ31とを備えて構成されている。この排紙ローラ対23においては、板バネ132の一端部132a(自由端)に設けた支持腕134で従動ローラ31を回転可能に支持し、板バネ132の長手方向中間部に貫通孔138を2つ、相互に適宜間隔を開けて形成する。ガイド板(支持部材)45には、貫通孔である支持孔136と、上記貫通孔138,138に対応する位置に受け突起137,137を設ける。そして、板バネ132の他端部132bおよび段付き曲げ部133を支持孔136に挿入するとともに、貫通孔138,138を受け突起137,137に挿入した構造となっている。
【0008】
しかしながら、上記図7〜図9の構造では、板バネを組み付け治具で所定部位に圧入固定したり、ネジ止めしたりするものであるため、板バネの位置精度や固定圧の管理が難しいという不具合があった。また、ネジで固定する場合には板バネが、締結時のトルクでネジ固定部を中心に湾曲する問題があった。さらに、上記受け突起(2ヶ所)で位置規制しようとしても、突起間の間隔が狭いため、位置精度を上げるのが容易でないという問題もあった。
【0009】
上記従来技術ではさらに、板バネが支持部材上に固着(完全に固定)された状態にあるため、搬送途中の用紙に発生しやすい、いわゆるスキュー(斜行)を防止するための機構を別途配備する必要があった。
【0010】
連続用紙に発生するスキューを補正することにより、用紙を適正な方向に搬送するための機構として、スキュー補正ローラを配備した「連続用紙搬送スキュー防止装置」が提案されている(特許文献3,4)。しかしながら、これらのスキュー防止装置では、スキュー補正ローラの動作を制御するための制御機構等の構造が複雑となるため、コストが高くなる問題があった。
【0011】
【特許文献1】
特開昭63−66583号公報
【特許文献2】
特開平9−188449号公報
【特許文献3】
実開平7−9858号公報
【特許文献4】
実開平7−9859号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、その目的は、紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、板バネの位置精度や固定圧の管理を容易なものとし、併せて、駆動ローラに対する従動ローラの平行度のズレを自動的に修正することにより用紙スキューを抑えることができる紙搬送装置を、簡単な構成で提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の紙搬送装置は、板バネの一端部に従動ローラを回転自在に設け、板バネの中間部を適宜の支持部材に係止することで、外力により板バネが前記中間部を中心に回動自在とするとともに、板バネの他端部を適宜の支持部材で保持したものである。この紙搬送装置では、従動ローラ軸心が駆動ローラ軸心からズレよようとすると、駆動ローラから従動ローラに、上記軸心のズレを補正する向きの力が発生する結果、従動ローラ軸心を常時、駆動ローラ軸心と平行に保持することが可能となり、駆動ローラに対する従動ローラの平行度不良に起因する用紙スキューが的確に抑えられる。
【0014】
すなわち、請求項1に係る発明は、紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、板バネの一側に従動ローラを回転自在に設け、板バネの中間部を適宜の支持部材に係止して、外力により板バネが前記中間部を中心に回動自在とするとともに、板バネの他側を適宜の支持部材で保持したことを特徴とする紙搬送装置である。
【0015】
請求項2に係る発明は、紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、板バネの一側に従動ローラの支持部を、中間部に貫通孔を、他側に段付き曲げ部をそれぞれ設け、板バネ支持用の支持部材の適所に一つの突起と、板バネ保持用の支持孔とを形成し、板バネの貫通孔を前記突起に、板バネが外力により前記突起を中心に回動しうるように挿入するとともに、板バネの段付き曲げ部を前記支持部材の支持孔に挿入して保持したことを特徴とする紙搬送装置である。
【0016】
請求項3に係る発明は、紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、板バネの一側に従動ローラの支持部を、中間部に貫通孔を、他側に段付き曲げ部をそれぞれ設け、板バネ支持用の支持部材の適所に一つのネジ穴および、板バネ保持用の支持孔を形成し、前記ネジ穴に段付きネジを、板バネの前記貫通孔を介して螺合し、板バネが外力により前記段付きネジの段部を中心に回動しうるように挿入するとともに、板バネの段付き曲げ部を前記支持部材の支持孔に挿入して保持したことを特徴とする紙搬送装置である。
【0017】
請求項4に係る発明は、紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、板バネの一側に従動ローラの支持部を、中間部に貫通孔を、他側に段付き曲げ部をそれぞれ設け、板バネ支持用の支持部材の適所に一つの支持座と、直径が前記支持座よりも小さいボスと、該ボスにネジ穴とをそれぞれ同心状に設け、板バネが外力により前記ボスを中心に回動しうるように、板バネの貫通孔を前記ボスに挿入するとともに、座金付きネジを、前記貫通孔を介して前記ボスのネジ穴に螺合し、板バネの段付き曲げ部を前記支持部材の支持孔に挿入して保持したことを特徴とする紙搬送装置である。
【0018】
請求項5に係る発明は、前記支持部材がプラスチック製の板体であることを特徴とする請求項2,3または4に記載の紙搬送装置である。
【0019】
請求項6に係る発明は、前記支持部材では前記突起と支持部材本体とを、プラスチック成形により一体成形するとともに、板バネの貫通孔の直径を、前記突起の直径が熱膨張で拡大しても前記貫通孔内周面と突起外周面との間に適宜寸法の隙間が残るように設定したことを特徴とする請求項2に記載の紙搬送装置である。
【0020】
請求項7に係る発明は、前記段付きネジの段部高さを板バネの厚さよりも高くし、かつ前記段付きネジの頭部直径を前記貫通孔の直径よりも大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の紙搬送装置である。
【0021】
請求項8に係る発明は、前記支持部材では前記支持座およびボスと支持部材本体とを、プラスチック成形により一体成形するとともに、板バネの貫通孔の直径を、前記ボスの直径が熱膨張で拡大しても前記貫通孔内周面と前記ボス外周面との間に適宜寸法の隙間が残るように設定したことを特徴とする請求項4に記載の紙搬送装置である。
【0022】
請求項9に係る発明は、前記支持部材のボス高さを板バネの厚さよりも高くし、かつ前記座金付きネジの座金外径を前記貫通孔の直径よりも大きくしたことを特徴とする請求項4に記載の紙搬送装置である。
【0023】
請求項10に係る発明は、前記支持部材が用紙の搬送をガイドするガイド板であることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の紙搬送装置である。
【0024】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の紙搬送装置を備えたことを特徴とする電子写真方式の画像形成装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施の形態
図1は、本発明が適用される電子写真方式の画像形成装置の一例に係るもので、その要部構造を示している。図2は上記画像形成装置に配備される紙搬送装置の分解斜視図、図3はこの紙搬送装置の作用説明図である。図1において、本発明に係る紙搬送装置20−1は、後に詳細説明するように、駆動ローラ30、従動ローラ31等で構成されている。
【0026】
まず、図1の画像形成装置の構成および動作について説明する。給紙カセット1内の用紙Pは、図略の上昇機構によって給紙ローラ2に押し当てられている。分離パッド3が給紙ローラ2に対向して配置され、この分離パッド3は、圧縮スプリング3aにより、給紙ローラ2に向けて付勢されている。図示されない制御装置からの給紙信号によって給紙ローラ2が回転すると、給紙カセット1内の最上紙のみが分離され、レジストローラ対6に向けて給紙される。用紙がこのレジストローラ対6に到着した後も、給紙ローラ2が所定時間回転してから停止することで、レジストローラ対6と給紙ローラ2の間で用紙Pの撓み(タワミ)が形成される。その後、レジストローラ対6が再度駆動され、用紙Pの搬送も再スタートし、用紙はガイド板9で案内されてドラム状の感光体7と転写ローラ8とのニップ部において、感光体7上のトナー像が用紙に転写される。
【0027】
ついで、定着ローラ10aと加圧ローラ10bからなる熱定着装置10を通過する間にトナー像が定着された後、回動自在の分離爪13で案内されながら、正転する排紙ローラ対11(正逆転が可能)を介して図略のスタッカ上に排出される。この場合、分離爪13は図1において、「白抜き」で示す回動位置にある。以上は、用紙の片面側にのみ画像を形成する場合であるが、用紙の両面に画像を形成する場合には、さらに以下の工程で処理される。
【0028】
すなわち、用紙Pの後端部が分岐爪13を通過した後には、分岐爪13がハッチングを施した位置に回動し、ついで排紙ローラ対11が逆転を開始する。これにより用紙Pは紙搬送装置20−1に向けて搬送され、用紙通路9aを介してレジストローラ対6に搬送され、以下、上記した場合と同様の工程により用紙裏面に画像が形成される。この場合、用紙Pは駆動ローラ30と、ガイド板9に保持された駆動ローラ31とのニップ部を通過する。
【0029】
つぎに、上記紙搬送装置20−1の構成および動作について、図2および図3を参照して説明する。板バネ32の一端部32aに設けた支持腕34に従動ローラ31を回転自在に支持して、駆動ローラ30に向けて付勢する。板バネ32の中間部に貫通孔38を、他端部に段付き曲げ部33をそれぞれ形成する。板バネ32を保持するための支持部材としてのガイド板9に支持孔36を形成し、この支持孔近傍に、貫通孔38に対応する受け突起37を形成する。板バネ32の貫通孔38を受け突起37に挿入するとともに、段付き曲げ部33をガイド板9の支持孔36挿入して板バネ32をガイド板9により保持することで、板バネ32が外力によって受け突起37を中心に回動しうるように構成する。
【0030】
用紙搬送工程においては従動ローラ31が駆動ローラ30に押圧されているため、従動ローラ31の軸心が駆動ローラ30の軸心に対して傾いていると、板バネ32に上記傾きをなくす向きのトルクが発生するため、従動ローラ31は常に駆動ローラ30に対し平行に保持される。また、板バネ32の回動範囲は、段付き曲げ部33が支持孔36内で動くことができる範囲に限定される。以下、さらに詳細に説明する。
【0031】
図2において紙搬送装置20−1は、位置を固定して設けられた駆動ローラ30と、この駆動ローラに接触して共に回転する従動ローラ31と、この従動ローラを支持する、例えばバネ鋼からなる板バネ32と、この板バネを支持する上記ガイド板9とからなり、上記従動ローラ31は、板バネ32の一端部32aに設けた支持腕34に回転自在に支持されている。
【0032】
ガイド板9への板バネ32の取り付けは、以下のように行う。ガイド板9の適所に支持孔36を形成し、この支持孔の近傍に受け突起37を一つ設ける。このガイド板9は、たとえばプラスチックの成形により作製する。つまり、受け突37をガイド板9本体と一体に成形する。板バネ32では、一端部32aに支持腕34を設け、長手方向中間部に貫通孔38を形成する。また、板バネ32の他端部32bを断面L字状に折り曲げる。符号33は、この折り曲げで形成された段付き曲げ部である。そして、支持孔36に段付き曲げ部33を挿入するとともに、貫通孔38を受け突起37に挿入する(図6を参照)。これにより板バネ32がガイド板9に保持される。
【0033】
この紙搬送装置20−1においては、駆動ローラ30の軸心30aと、従動ローラ31の軸心31aが平行で、かつこれらの軸心が用紙の走行方向と直交する方向にあることが必要であり、これにより、用紙を安定して所定位置に向けて搬送することができる。しかし、板バネ32が例えば、図3に示すように左側に傾くと、従動ローラ31の軸心30aと、駆動ローラ30の軸心30aとの平行関係が崩れ、この状態で従動ローラ31が駆動ローラ30に圧接する。
【0034】
ところが、駆動ローラ30の回転により従動ローラ31が回転すると、板バネ32に、受け突起37を回動中心とする右回りのトルクが働く。つまり、従動ローラ31の傾きをなくす向きの回転力が作用する。そして、従動ローラの軸心30aが駆動ロータの軸心31aと平行になったところで、上記回転力がゼロになる結果、駆動ローラ30が回転しているときには、従動ローラ31は常に駆動ローラ30に対し平行に保持されることになり、従動ローラと駆動ローラの平行度不良に起因する用紙スキューを的確に抑えることができる。また、板バネ32が過大に回動したときには、上記支持孔36に挿入された段付き曲げ部33が支持孔36の内周面に衝合するので、板バネ32の回動範囲が支持孔36内に限定される。
【0035】
第2の実施の形態
図4は紙搬送装置の分解斜視図である。この紙搬送装置20−2の特徴は、板バネ32をガイド板9に段付きネジ40で係止するとともに、この板バネ32をネジ40を中心に回動自在とした点である。ガイド板9に支持孔36および、その近傍にネジ穴39を、板バネ32に貫通孔38を、それぞれ形成する。段付き曲げ部33を支持孔36挿入し、貫通孔38をネジ穴39に合わせ、段付きネジ40(頭部直下に段部40aを設けたもの:ヘッダー加工品)をネジ穴39にネジ込むことで、板バネ32をガイド板9に係止する。上記段付きネジ40では、段部40aの高さ(長さ)を板バネ32の厚さよりも高くし(長くし)、この段部40aの周りを板バネ32が回動できるようにする。このような構成によれば、従動ローラと駆動ローラの平行度不良に起因する用紙スキューを確実に低減することが可能となる。
【0036】
なお、図2の紙搬送装置20−1では、従動ローラ31が熱定着装置などの高温部の近傍に位置している場合、受け突起37が熱膨張して、この受け突起37・貫通孔38間のクリアランスが無くなったり、受け突起37が熱変形して板バネ32が円滑に回動しなくなったりすることがあるが、本実施の形態に係る紙搬送装置20−2では、上記段付きネジ40を使用することで、高温環境下においても、安定した板バネ32の回動動作が得られる。
【0037】
第3の実施の形態
図5は紙搬送装置の分解斜視図、図6はその組付け状態の断面図である。この紙搬送装置20−3では、板バネ32に貫通孔38を形成する。また、ガイド板9には支持孔36を形成し、この支持孔の近傍に支持座42を突出形成するとともに、この支持座42の中心部に、ネジ穴39付きのボス41を形成する。これらボス41および支持座42は、プラスチック成形によりガイド板9本体と一体に成形する。
【0038】
そして、支持孔36に板バネ32の段付き曲げ部33を挿入し、貫通孔38をボス41に挿入し、座金50a付きネジ50を、貫通孔38を介してネジ穴39に螺合することで、板バネ32をガイド板9に係止する。この場合、ボス41のの高さを板バネ32の厚さよりも高くすることによって、板バネ32がボス41の周りに、より円滑に回動できるように構成する。すなわち図6に示すとおり、板バネ32上面とネジ50の座金50aの間に適宜寸法の隙間tを形成する。このような構成によれば、従動ローラと駆動ローラの平行度不良に起因する用紙スキューを確実に低減することが可能となる。
【0039】
図5では上記ネジ50として、十字穴付きのタッピンねじ座付き六角2種を用いているが、小ネジやバインドネジ等を標準に使用している場合には、締結部品の種類が増加するのを抑えるために、小ネジやバインドネジをそのまま使用し、板バネ32の抜け止め用に座金を追加しても良い。
【0040】
なお、板バネ32がボス41を中心に回動するとき、回動摩擦力が発生するが、ガイド板9に支持座42を一体成形することで、その摩擦力を最小限に抑えることが可能になる。また、本実施の形態では、貫通孔38の返り面が図5,6の上側にあるように、この貫通孔を形成することで、板バネ32回動時の板バネ32と支持座42との回動摩擦力を抑えることができる。また、従動ローラ31が熱定着装置等の高温部の近傍に位置している場合には、ボス41が熱膨張してボス41・貫通孔38間のクリアランスが無くなったり、熱でボス41が変形して板バネ32が円滑に回動しなくなったりすることがあるが、これに対しては、ボス41と貫通孔38の間に、上記熱膨張を考慮して、あらかじめ隙間Sを形成しておくことで、上記不具合を解消することができる。
【0041】
なお、上記したそれぞれの実施の形態では、板バネ32の段付き曲げ部を支持孔36に挿入することで、板バネ32の過大な回動を抑えるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなたち例えば、段付き曲げ部を設けることなく、板バネ32の他側(従動ローラ支持側と反対側)を平板状とし、ガイド板9の表面に一対の衝合板を互いに対向して突設し、上記平板状部を上記一対の衝合板間の対向間隙に挿入するとともに、該平板状部の裏面をバネ力でガイド板9表面に圧接させた構造とすることもできる。
【0042】
また、上記した各実施の形態は、用紙の両面に画像を形成する画像形成装置に配備された、裏面印刷用の用紙搬送ローラ対に係るものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子写真方式の画像形成装置に配備され、かつ駆動ローラとこれに圧接される従動ローラとを備えたローラ対からなる紙搬送装置に広く適用できるものである。その具体例としては、熱定着装置を構成する定着ローラと加圧ローラとからなるローラ対、熱定着後の用紙を画像形成装置外に排出するための排紙装置を構成する、排紙ローラとこれに圧接するローラとからなる排紙ローラ対、あるいは給紙カセット内の用紙を画像形成部に向けて搬送するための給紙装置を構成する、給紙ローラとこれに圧接するローラとからなる給紙ローラ対等が挙げられる。さらに本発明は、画像形成装置以外の装置に配備される、シート状またはフィルム状の部材の搬送装置にも広く応用することができるものである。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1の発明では紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、板バネの一側に従動ローラを回転自在に設け、板バネの中間部を適宜の支持部材に係止して、外力により板バネが前記中間部を中心に回動自在とするとともに、板バネの他側を適宜の支持部材で保持した構成としたので、板バネの位置精度や固定圧の管理が容易なものとなり、加えて、駆動ローラに対する従動ローラの平行度のズレを自動的に修正することにより用紙スキューを的確に抑えることができる。
【0044】
請求項2に係る発明では支持部材に形成した突起を中心に板バネが回動しうるように、請求項3の発明では板バネが段付きネジの段部を中心に回動しうるように、請求項4の発明では、板バネが支持部材のボスを中心に回動しうるように、それぞれ構成したので、構造がより簡単で用紙スキューの抑止機能にも優れた紙搬送装置を安価に提供することができる。
【0045】
請求項5の発明では、支持部材をプラスチック製板体としたので、この支持部材を低コストで作製することができる。請求項6〜請求項9の発明では所定の構成としたので、支持部材を安価に提供することができるうえ、この紙搬送装置を高温環境下で使用した場合にも、板バネの確実な回動動作による用紙スキュー抑止機能を発揮することが可能となる。
【0046】
請求項10の発明は、請求項2〜9のいずれかに記載の紙搬送装置において、支持部材が用紙の搬送をガイドするガイド板であることから、駆動ローラ、従動ローラ等の構成部品を簡便・安価に取り付けることができる。
【0047】
請求項11の発明に係る画像形成装置は、請求項10の紙搬送装置を備えたものであるから、請求項2〜9のいずれかに係る紙搬送装置による効果が得られるのに加え、この紙搬送装置を簡便・安価に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電子写真方式の画像形成装置の要部構造を示す概略説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る紙搬送装置の分解斜視図である。
【図3】図2の紙搬送装置の作用説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る紙搬送装置の分解斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る紙搬送装置の分解斜視図である。
【図6】図5の紙搬送装置の組付け状態を示す断面図である。
【図7】従来の紙搬送装置の一例を示す要部斜視図である。
【図8】従来の紙搬送装置の別例を示す要部斜視図である。
【図9】従来の紙搬送装置の、更に別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:給紙カセット
2:給紙ローラ
3:分離パッド
3a:圧縮スプリング
6:レジストローラ対
7:感光体
8:転写ローラ
9:ガイド板
9a:用紙通路
10:熱定着装置
10a:定着ローラ
10b:加圧ローラ
11:排紙ローラ対
13:分岐爪
20−1:紙搬送装置
20−2:紙搬送装置
20−3:紙搬送装置
23:排紙ローラ対
30:駆動ローラ
30a,31a:軸心
31:従動ローラ
32:板バネ
32a:一端部
32b:他端部
33:段付き曲げ部
34:支持腕
36:支持孔
37:受け突起
38:貫通孔
39:ネジ穴
40:段付きネジ
40a:段部
41:ボス
42:支持座
45:ガイド板
50:ネジ
50a:座金
101:従動ローラ
102:板バネ
102a:一端部
102b:他端部
103:駆動ローラ
104:支持部材
104a:突起
105:ネジ
132:板バネ
132a:一端部
132b:他端部
133:段付き曲げ部
134:支持腕
136:支持孔
137:受け突起
138:貫通孔
P:用紙
S,t:隙間

Claims (11)

  1. 紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、板バネの一側に従動ローラを回転自在に設け、板バネの中間部を適宜の支持部材に係止して、外力により板バネが前記中間部を中心に回動自在とするとともに、板バネの他側を適宜の支持部材で保持したことを特徴とする紙搬送装置。
  2. 紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、
    板バネの一側に従動ローラの支持部を、中間部に貫通孔を、他側に段付き曲げ部をそれぞれ設け、
    板バネ支持用の支持部材の適所に一つの突起と、板バネ保持用の支持孔とを形成し、板バネの貫通孔を前記突起に、板バネが外力により前記突起を中心に回動しうるように挿入するとともに、
    板バネの段付き曲げ部を前記支持部材の支持孔に挿入して保持したことを特徴とする紙搬送装置。
  3. 紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、
    板バネの一側に従動ローラの支持部を、中間部に貫通孔を、他側に段付き曲げ部をそれぞれ設け、
    板バネ支持用の支持部材の適所に一つのネジ穴および、板バネ保持用の支持孔を形成し、
    前記ネジ穴に段付きネジを、板バネの前記貫通孔を介して螺合し、
    板バネが外力により前記段付きネジの段部を中心に回動しうるように挿入するとともに、
    板バネの段付き曲げ部を前記支持部材の支持孔に挿入して保持したことを特徴とする紙搬送装置。
  4. 紙搬送用の駆動ローラと、板バネのバネ力により駆動ローラに圧接される従動ローラとによって用紙を所定方向へ搬送する紙搬送装置において、
    板バネの一側に従動ローラの支持部を、中間部に貫通孔を、他側に段付き曲げ部をそれぞれ設け、
    板バネ支持用の支持部材の適所に一つの支持座と、直径が前記支持座よりも小さいボスと、該ボスにネジ穴とをそれぞれ同心状に設け、
    板バネが外力により前記ボスを中心に回動しうるように、板バネの貫通孔を前記ボスに挿入するとともに、座金付きネジを、前記貫通孔を介して前記ボスのネジ穴に螺合し、
    板バネの段付き曲げ部を前記支持部材の支持孔に挿入して保持したことを特徴とする紙搬送装置。
  5. 前記支持部材が、プラスチック製の板体であることを特徴とする請求項2,3または4に記載の紙搬送装置。
  6. 前記支持部材では前記突起と支持部材本体とを、プラスチック成形により一体成形するとともに、板バネの貫通孔の直径を、前記突起の直径が熱膨張で拡大しても前記貫通孔内周面と突起外周面との間に適宜寸法の隙間が残るように設定したことを特徴とする請求項2に記載の紙搬送装置。
  7. 前記段付きネジの段部高さを板バネの厚さよりも高くし、かつ前記段付きネジの頭部直径を前記貫通孔の直径よりも大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の紙搬送装置。
  8. 前記支持部材では前記支持座およびボスと支持部材本体とを、プラスチック成形により一体成形するとともに、板バネの貫通孔の直径を、前記ボスの直径が熱膨張で拡大しても前記貫通孔内周面と前記ボス外周面との間に適宜寸法の隙間が残るように設定したことを特徴とする請求項4に記載の紙搬送装置。
  9. 前記支持部材のボス高さを板バネの厚さよりも高くし、かつ前記座金付きネジの座金外径を前記貫通孔の直径よりも大きくしたことを特徴とする請求項4に記載の紙搬送装置。
  10. 前記支持部材が、用紙の搬送をガイドするガイド板であることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の紙搬送装置。
  11. 請求項10に記載の紙搬送装置を備えたことを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
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