JP2004268695A - 車両用シート - Google Patents

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cushion pad
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Hidehiro Uno
秀広 宇野
Noriyuki Sasaki
敬之 佐々木
Noriyuki Shimizu
教之 清水
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】自動車用等の車両用シートにおいて、車両走行状態等に合わせて防振特性を最適化し、乗り心地を向上することができるものを提供する。
【解決手段】座部のクッションパッド2を下方から支持する板状フレーム3には、後方の凹部3a中に開口31が設けられる。この開口31の周囲を包み込むように、下方からバット状金具12が押し付けられ、これにより、クッションパッド2の連続気泡と連通する空気室11が形成されている。空気室11は、空気配管17及び電磁バルブ15を通じて外気と流通可能となっている。低周波領域の振動がクッションパッド2に加わる際には、電磁バルブ15が閉じられ、クッションパッド2内の空気が、クッションパッド2の表皮と板状フレーム3との間の隙間等を通じて外気と流通する。これにより、粘性損失により減衰を受け共振倍率も低下する。一方、高周波領域の振動が加わるときは、逆に、電磁バルブ15を開放する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両用シートに関する。特には、乗員の乗り心地を改善する機構を備えた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両走行時に振動を受ける車両用シートには、乗員への振動の伝達を軽減し、乗り心地を良好に保つべく、弾性樹脂発泡体等のクッション材料が座部及び背もたれ部に配されている。
【0003】
このような車両用シートにあって、振動の減衰及び乗り心地の向上を図るべくエアダンパーを設けたものが種々提案されている(例えば、特開平9−117345,特開2000−168418)。
【0004】
特開平9−117345の車両用シートにおいては、座部のクッションパッドと、この下面を覆って支持する板状フレームとの間に、空気室をなす間隙を設けるとともに、この空気室に対応して、板状フレームに小穴を設けている。すなわち、空気室が、板状フレームに設けた小穴を通じて外気と連通されることで、エアダンパーとして機能する。
【0005】
このような構造であると、ある程度の振動減衰を実現できるが、充分な体積の空気室を設けることが困難である他、車両走行状態等に応じて防振機能を最適化することはできない。
【0006】
一方、特開2000−168418の車両用シートにおいては、座部のクッションパッドを載置する板状フレームを、複数のエアダンパ及びリンク機構を介して、下方のベースフレームから支持している。また、エアダンパー同士が空気配管を介して互いに流通可能となっているとともに、エアダンパー内の空気が、逆止弁を通じて外部に排出可能となっている。
【0007】
このような構造であると、かなりの減衰機能とともに、座面の傾きを抑制する機能を発揮することができる。しかし、やはり、車両走行状態等に応じて防振機能を最適化することは困難である。また、エアダンパ及びリンク機構を設けるために、コストが上昇する他、その配置のためのかなりのスペースを要する。
【0008】
他方、路面状況や乗員の個人差等に応じて、防振特性の最適化を行うことのできる車両用シートが、最近提案された(特開2001−211956)。
【0009】
特開2001−211956の車両用シートにおいては、座部のクッションパッドが載置される板状フレームに、開口面積の調節可能な開閉窓を設けることが提案されている。開閉窓は、操作レバーにより、乗員の好みに応じて調節可能である。ここで、クッションパッドの上面及び側端面は、非通気性または低通気性の表皮により覆われている。
【0010】
このような車両用シートであると、通気性を有するクッションパッドとの減衰特性及び振動伝達特性を調整可能である。しかし、開閉窓の可動部を設けるための機構が複雑となるにも拘わらず、車両走行状態等に応じてリアルタイムの調整や制御を行うことは困難である。
【0011】
【特許文献1】特開平9−117345号公報
【0012】
【特許文献2】特開2000−168418号公報
【0013】
【特許文献3】特開2001−211956号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、自動車用等の車両用シートであってエアクッションを備えたものにおいて、乗員の着座状態や車両走行状態等に合わせてエアクッションの防振特性、特には振動減衰特性を最適化することにより、乗り心地を向上することができるものを提供しようとする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用シートは、乗員の臀部及び大腿部を支持するクッションパッドと、これを下方から支持するフレームとを含んでなる車両用シートであって、前記クッションバッドが連続気泡の発泡樹脂体からなるものにおいて、前記クッションパッドの下方に、該クッションパッドの連続気泡と連通する空気室が備えられ、前記空気室が、可変絞り弁または開閉弁を通じて外気と連通可能に設けられており、乗員の着座状態、車両の走行状態、または、前記クッションパッドの受ける振動の周波数分布もしくは強度に基づいて、前記可変絞り弁の絞り度の調整または前記開閉弁の開閉を行うことにより、前記のクッションパッド及び空気室による防振特性を調整するための機構が備えられたことを特徴とする。
【0016】
上記構成によると、車両走行状態や振動周波数等に応じて防振特性を適宜調整することで、乗り心地を改善することができる。
【0017】
好ましくは、前記クッションパッドの連続気泡が、乗員の臀部を支持する領域にて、前記フレームに設けられた一つまたは複数の開口を通じて前記空気室に連通している。
【0018】
このような構成であると、防振特性の調整・制御が容易である。
【0019】
また、前記空気室が、前記板状フレームに気密に接続される金具により形成するならば、部品及び組立のコストを低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について、図1〜2を用いて説明する。
【0021】
図1の部分断面側面図には、本実施例の車両用シート(座席)1について模式的に示す。
【0022】
実施例における車両用シート1は、乗用車用であり、3点固定式シートベルト4が備えられている。座部のクッションパッド2、背もたれ部5及びヘッドレスト51が、それぞれ、軟質ウレタン樹脂発泡体等の樹脂発泡体と、これを覆うクロスやレザー等の表皮とからなっている。背もたれ部5及びこれに固定されたヘッドレスト51は、略水平に配されるクッションパッド2に対してリクライニング可能に設けられている。
【0023】
座部のクッションパッド2は、スチール板等からなる板状フレーム3上に載置されて支持されている。クッションパッド2は、連続気泡を有する樹脂発泡体が、非通気性または低通気性の表皮により、下面を除いて覆われたものである。すなわち、クッションパッド2内の空気が、表皮及び板状フレーム3により包み込まれている。
【0024】
図示の例において、クッションパッド2は、乗員の臀部を支持する領域2aにおいて、乗員の座骨の下端に対応する個所を中心に、レンズ状に下面側に膨出した形状をなしている。そして、下面が平坦な大腿部支持領域2bにおいては、厚みが比較的小さい。
【0025】
図2に示すように、下方の板状フレーム3は、クッションパッド2の下面形状に対応した形状をなしている。すなわち、大腿部支持領域2bに対応する領域では、平板状の部分3bをなしており、その後方には、クッションパッド2の臀部支持領域2aの膨出を受け入れる凹部3aを有する。この凹部3aの底部には、円形ないし楕円形状の開口31が備えられる。
【0026】
また、図1〜2に示すように、板状フレーム3の凹部3aの下面には、バット(角形槽)状金具12が接続している。詳しくは、板状フレーム3の凹部3aの壁面に、下方から、バット状金具12の四周の上端縁が気密に押し付けられている。これにより、板状フレーム3の凹部3aと、バット状金具12との間に、一つの空気室11が形成される。この空気室11は、板状フレーム3の開口31を通じて、クッションパッド2の樹脂発泡体がなす連続気泡と連通している。
【0027】
したがって、乗員を支持するクッションパッド2が振動による変形を受けた際、クッションパッド2内の空気は、空気室11内の空気とのみ、流動による損失をほとんど受けずに、相互に流通することができる。
【0028】
バット状金具12の底壁12aには、略中央に、空気配管17からの流通口17aが設けられ、空気配管17の途中に、電磁バルブ15が配されている。電磁バルブ15は、不図示の制御部により、車両走行中を通じて自動的に、開閉または絞り度の調整が行われる。
【0029】
電磁バルブ15に対する自動制御は、次のように行われる。
【0030】
車両用シート1に作用する振動が低周波領域(例えば3Hz以下)にあるときには、電磁バルブ15を完全に閉鎖するか、またはこれに近い状態にまで絞り込む。すなわち、クッションパッド2内の空気が表皮と板状フレーム3との間、または表皮中の隙間を通じてのみ、外気と流通するため、粘性抵抗による損失が大きくなり、変形状態からの復元の速度も低下する。低周波領域では、このような振動減衰効果が大きいために、クッションパッド2の共振倍率も低下する。
【0031】
一方、車両用シート1に作用する振動が高周波領域(例えば4Hz以上)にあるときには、電磁バルブ15を全開またはこれに近い状態にまで開放して、クッションパッド2内の空気を外気と抵抗なく流通させる。これにより、共振倍率を下げる。
【0032】
また、低周波領域と高周波領域との中間領域(例えば3〜4Hz)にあるときには、電磁バルブ15の絞り度を適宜に調整して、半開またはこれに近い状態に保つことにより、共振倍率を小さく保つ。すなわち、電磁バルブ15の絞り度または開閉度は、共振倍率を低減するのに最適な状態になるように、車両用シートが受ける振動周波数領域に応じて連続的に変化させるのが好ましい。
【0033】
しかし、場合によっては、振動周波数のピーク値が所定値に達した際に全開と完全閉鎖の状態間での切替を行うものであっても良い。
【0034】
図3の上面図には、変形例の車両用シート1における板状フレーム3について示す。
【0035】
上記実施例に係る図1〜2では、板状フレーム3の凹部3aに設けられた開口31が、1〜2個の比較的大きなものであるように描いたが、変形例においては、開口31が、多数の円形の小穴として設けられている。他の構成は実施例と全く同一である。
【0036】
変形例のように開口31を構成しても実施例の場合と同一の効果が得られる。また、変形例のようであると、クッションパッド2の臀部支持領域2aの下面を全体にわたって支持することができる点で有利である。
【0037】
上記実施例及び変形例においては、板状フレーム3の開口31及び空気室11を乗員の臀部を支持する領域2aの下方に設けたが、場合によっては、他の個所に設けることもできる。例えば、クッションパッドの側端面または後方端面に空気室が接続するのであっても良い。
【0038】
【発明の効果】
車両走行状態や振動周波数等に応じて防振特性を最適化することで、乗り心地を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両用シートについて模式的に示す部分断面側面図である。
【図2】実施例の車両用シートに用いる板状フレーム及びこの下面に接続するバット状金具について模式的に示す斜視図である。
【図3】変形例車両用シートに用いる板状フレームの模式的な上面図である。
【符号の説明】
1 車両用シート
11 空気室
12 バット状金具
15 電磁バルブ
17 空気配管
2 クッションパッド
2a 臀部支持領域
3 板状フレーム
3a 板状フレームの凹部
31 開口
5 背もたれ部

Claims (3)

  1. 乗員の臀部及び大腿部を支持するクッションパッドと、これを下方から支持するフレームとを含んでなる車両用シートであって、前記クッションバッドが連続気泡の発泡樹脂体からなるものにおいて、
    前記クッションパッドの下方に、該クッションパッドの連続気泡と連通する空気室が備えられ、
    前記空気室が、可変絞り弁または開閉弁を通じて外気と連通可能に設けられており、
    乗員の着座状態、車両の走行状態、または、前記クッションパッドの受ける振動の周波数分布もしくは強度に基づいて、前記可変絞り弁の絞り度の調整または前記開閉弁の開閉を行うことにより、前記のクッションパッド及び空気室による防振特性を調整するための機構が備えられたことを特徴とする車両用シート。
  2. 前記クッションパッドの連続気泡は、乗員の臀部を支持する領域にて、前記フレームに設けられた一つまたは複数の開口を通じて前記空気室に連通していることを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記空気室が、前記板状フレームに気密に接続される金具により形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の車両用シート。
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