JP2004268419A - 連結式印具及び印具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、例えば異なる製作者(メーカー)により印部(印面及びその印面を備えた印部や芯材、スポンジ材等)が製作されるような場合等において、各印面の平坦性を常時確保し常時明瞭、鮮明な印影を得ることができるようにした連結式印具を提供する。
【解決手段】本発明の連結式印具は、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面5aを備えた印部5を、把持体として形成された印具本体2の端面に配置した二以上複数の印具1を具備し、夫々重合状態に相互に着脱可能としつつ任意複数の各印具1を連続して連結し得るようにした各凸部3、この凸部3が嵌着脱自在となる各凹溝部4を各印具本体2に設けてなる連結式印具60であって、前記印部5の印具本体2の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置(例えば0乃至1mm)までの範囲で変位させ、重合状態に連結される各印具1における印部5の各印面5aが平坦となるように調整可能な印部位置調整機構部を各印具に備えたことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、一端面に文字、記号等の押捺されるべき印部を有する任意複数の印具を重合状態に連続して連結した連結式印具及び当該連結式印具を構成する印具の改良に関するものである。
【従来の技術】
この種の連結式印具の従来例としては、例えば、登録実用新案第3062454号公報に開示され図30に示すように、連結式印具100は、一端面に氏名、住所のような文字、記号等が付された押捺されるべき印部101を有し、且つ、上辺102、下辺103、左辺104、右辺105を有する把持体106として形成された二以上複数(3連結)の印具107を具備している。
前記各印具107の各把持体106の上辺102、下辺103に、他の把持体106の上辺102、下辺103と夫々積層状に相互に着脱自在としつつ任意複数の各印具107を積層状に連続して連結し得るようにした各凸部108、この凸部108が嵌着脱自在となる各凹溝部109を設けている。
従って、この連結式印具100は、各印具107の各凸部108と各凹溝部109とが夫々嵌着脱脱自在であるので、任意数の各印具107を積層状に連続して連結し氏名、会社名、電話番号等を多段配置に押捺できる。
前記文字、記号等の押捺されるべき部分を有する印部101は、ゴム材から形成されている。
印部101の背面には、図31、図32に示すように、両面接着テープ材等の接着面131によりスポンジ材132が積層接着され、このスポンジ材132の背面には、積層材である芯材134が両面接着テープ材等の接着面131により積層接着され、この積層材である芯材134の背面が印具107の一端面に両面接着テープ材等の接着面131により接着、貼着されている。
図31、図32中の133は剥離紙である。実際には、当該剥離紙133を剥して接着面を表出して図32の状態の印部101全体を印具107の一端に接着する。
【特許文献1】
登録実用新案第3062454号公報
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の連結式印具100においては、例えば、これが3連結である場合において、これら3連結の各印具107の社名、氏名、住所、所属部署名等の文字等が付された各印面及びその印面を備えた印部101や芯材134、スポンジ材132が同一の製作者(メーカー)で作成された場合には、印部101の印面が同一高さに作成されることから、3連結の各印具107の印面の平坦(フラット)が同一高さになり、これら3連結の各印具107の印面に付された文字等を何等問題なく押捺し明瞭な印影を得ることができる。
しかしながら、例えば、転勤、会社自体の名称変更、住所変更、代表者の変更等があった場合、3連結の各印具107の印面の一部又は大部分を変更する必要が生じる。
このような印面の一部又は大部分を変更する必要が生じた場合において、同一の製作者(メーカー)ではなく、異なる製作者(メーカー)により印部101や芯材134、スポンジ材132が製作されるような場合には、製作者毎に仕様、製作精度が異なることから、3連結の各印具107の印面が平坦にならず微少なずれが生じることが多く、この結果、3連結の各印具107の印部101による印影が不均一になってしまい明瞭さに欠け、3連結の印具107からなる連結式印具100全体を作り直さなければならないという不都合があった。
また、例えば3連結の各印具107の個々の印面が多数回の使用を経て不均一に摩耗してしまい各印面が平坦で無くなった場合にも、上述したと同様な問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、異なる製作者(メーカー)により印部が製作されるような場合においても、また、多数回の使用を経て各印面の不均一性が生じたような場合においても、各印面の平坦性を常時確保し常時明瞭、鮮明な印影を得ることができる連結式印具及び当該連結式印具を構成する印具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る連結式印具は、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにした二以上複数の印具を具備し、夫々重合状態に相互に着脱可能としつつ任意複数の各印具を連続して連結し得るようにした連結式印具であって、前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、重合状態に連結される各印具における印部の各印面が平坦となるように調整可能な印部位置調整機構部を各印具に備えたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明に係る連結式印具は、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにした二以上複数の印具を具備し、夫々重合状態に相互に着脱可能としつつ任意複数の各印具を連続して連結し得るようにした各凸部、この凸部が嵌着脱自在となる各凹溝部を各印具本体に設けてなる連結式印具であって、前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、重合状態に連結される各印具における印部の各印面が平坦となるように調整可能な印部位置調整機構部を前記各印具に備えたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明に係る連結式印具は、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにした二以上複数の印具を具備し、夫々重合状態に相互に着脱可能としつつ任意複数の各印具を連続して連結し得るようにした各凸部、この凸部が嵌着脱自在となる各凹溝部を各印具本体に設けてなる連結式印具であって、前記印具本体の中心部において回動可能に支持され、前記印部を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させるリフト量を有するように形成されるとともに、操作部及び変位指標部を一体に有する板カムと、板カムのカム面に接するカム受部と、印具本体に印部の変位方向に沿って設けた案内片に係合する長穴状の案内溝と、印具本体に設けたバネ受けに接触して板カムの回動に応じて印部に変位方向の付勢力を付与するバネ片とを具備するとともに、一端側を下面に印面を備えた印部を装着するようにした印部装着台に着脱自在に嵌着したスライド体と、前記印具本体の背面側に接合され、前記操作部を露出させる操作部用窓と、変位指標部の変位位置を示す目盛部とを設けた背面板と、からなる印部位置調整機構部を各印具に備えたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明に係る連結式印具は、請求項1乃至3のいずれかに記載の連結式印具において、前記各印具本体及び各印部の厚さは、押捺されるべき文字、記号等の量に応じて各印具本体毎に異なるものであることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明に係る連結式印具は、請求項1乃至3のいずれかに記載の連結式印具において、前記変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲は、0乃至1mmであることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明に係る連結式印具は、請求項3乃至5のいずれかに記載の連結式印具において、前記印部装着台とスライド体は、一体形成してなるものであることを特徴とするものである。
請求項1乃至6記載の発明によれば、前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲(例えば0乃至1mm)で変位させ、重合状態に連結される各印具における印部の各印面が平坦となるように調整可能な前記板カム、スライド体、背面板から構成される印部位置調整機構部を各印具に備えているので、異なる製作者(メーカー)により各印部(印面及びその印面を備えた印部や芯材、スポンジ材等)が製作され不均一性が生じた場合においても、また、多数回の使用を経て各印面の不均一性が生じた場合においても、各印面の平坦性を常時確保し常時明瞭、鮮明な印影を得ることができる連結式印具を提供できる。
請求項7記載の発明に係る印具は、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにしたとともに、重合すべき他の印具を連続して連結し得るようにした印具であって、前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、印部の印面の位置を調整可能な印部位置調整機構部を備えたことを特徴とするものである。
請求項8記載の発明に係る印具は、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにしたとともに、重合すべき他の印具を連続して連結し得るようにした凸部、この凸部が嵌着脱自在となる凹溝部を印具本体に形成した印具であって、前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、印部の印面の位置を調整可能な印部位置調整機構部を備えたことを特徴とするものである。
請求項9記載の発明に係る印具は、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにしたとともに、重合すべき他の印具を連続して連結し得るようにした凸部、この凸部が嵌着脱自在となる凹溝部を印具本体に形成した印具であって、前記印具本体の中心部において回動可能に支持され、前記印部を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させるリフト量を有するように形成されるとともに、操作部及び変位指標部を一体に有する板カムと、板カムのカム面に接するカム受部と、印具本体に印部の変位方向に沿って設けた案内片に係合する長穴状の案内溝と、印具本体に設けたバネ受けに接触して板カムの回動に応じて印部に変位方向の付勢力を付与するバネ片とを具備するとともに、一端側を下面に印面を備えた印部を装着するようにした印部装着台に着脱自在に嵌着したスライド体と、前記印具本体の背面側に接合され、前記操作部を露出させる操作部用窓と、変位指標部の変位位置を示す目盛部とを設けた背面板と、からなる印部位置調整機構部を備えたことを特徴とするものである。
請求項10記載の発明に係る印具は、請求項7乃至9のいずれかに記載の印具において、前記変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲は、0乃至1mmであることを特徴とするものである。
請求項11記載の発明に係る印具は、請求項9又は10記載の印具において、前記印部装着台とスライド体は、一体形成してなるものであることを特徴とするものである。
請求項7乃至11記載の発明によれば、前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲(例えば0乃至1mm)で変位させ印具における印部の位置調整可能な前記板カム、スライド体、背面板から構成される印部位置調整機構部を備えているので、前記連結式印具を構成し得る印具を提供できる。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1乃至図6は、本発明の実施の形態に係る連結式印具60(図7参照)を構成する印具1を示すものである。
この印具1は、重合すべき他の印具1を連続して連結し得るようにした凸部3、この凸部3が嵌着脱自在となる凹溝部4を両面に有し、例えば略直方体状の把持体として形成された印具本体2と、後記スライド体30の下端側に着脱自在に嵌着されるようにした印部装着台50を介して印具本体2の端面に配置されて、押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部5と、前記印部5の印具本体2の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、印部5の印面5aの位置を後記スライド体30及び印部装着台50を介して調整可能とした印部位置調整機構部10とを有している。
印部5の背面には、従来図である図31、図32に示すように、例えば、両面接着テープ材等の接着面によりスポンジ材(図示せず)が積層接着され、このスポンジ材の背面には、積層材である芯材(図示せず)が両面接着テープ材等の接着面により積層接着され、この積層材である芯材の背面が印部装着台50の一端面に両面接着テープ材等の接着面により接着、貼着されるようになっている。
印部位置調整機構部10は、前記印具本体2の背面側に設けた凹陥部の中心部において回動可能に支持され、前記印部5を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させるリフト量を有するようにカム面20aが形成されるとともに、操作部21及び変位指標部22を一体に有する板カム20と、板カム20のカム面20aに接するカム受部31と、印具本体2に印部5の変位方向に沿って設けた一対の案内片6に係合する一対の長穴状の案内溝32と、印具本体2に設けた一対の略L状のバネ受け7に接触して板カム20の回動に応じて印部5に変位方向の付勢力を付与する一対のバネ片33とを具備するとともに、一端側を印部5に着脱自在に嵌着したスライド体30と、前記印具本体2の背面側に接合され、前記操作部21を露出させる弧状の操作部用窓41と、前記変位指標部22の変位位置を示す目盛部42とを設けた背面板40とを有している。
前記印部5を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させるための板カム20のカム面20aのリフト量は例えば1mmに設定している。
図示する実施の形態では、前記スライド体30の下端側に印部装着台50を着脱自在に嵌着するように構成しているが、スライド体30と印部装着台50とを一体形成しても良い。
次に、図8乃至図12を参照して、印具本体2について詳述する。
印具本体2の正面側には、図8に示すように、前記一対の凹溝部4が両側辺近傍に形成されているとともに、中央部には多数の小幅の突条部8を列設し、全体として略六角形状を呈する六角形状凹凸部9が設けられている。六角形状凹凸部9の上部には文字表示部11が形成され、また、六角形状凹凸部9の下部には寸法表示部12が形成されている。
更に、印具本体2の下端両隅部には、図8乃至図12に各々示すように、一対の印部装着台50の嵌め込み片13が設けられている。
印具本体2の背面側には、図9、図10、図11に示すように、前記板カム20、スライド体30等を嵌装するための凹陥部が設けられ、この凹陥部の中心部には前記板カム20を回動可能に支持するための円形突部14が形成されている。
円形突部14の両側に前記一対の案内片6が形成され、また、一対の案内片6の下側に前記一対のバネ受け7が左右対称配置に形成されている。更に、印具本体2の両側辺には一対の把持用凹部15が設けられている。
次に、図13乃至図15を参照して、スライド体30について詳述する。
スライド体30は、上辺に凹陥部が形成され、その中央部に前記板カム20のカム面20aに接する平坦なカム受部31が設けれている。
前記カム受部31の下側には、左右対称配置に前記印具本体2に設けた一対の略L状のバネ受け7の領域に嵌着されて接触し、板カム20の回動に伴って撓み、スライド体30自体を介して前記印部装着台50に板カム20の回動量に応じた変位方向の付勢力を付与する片持梁構造で左右対称の一対のバネ片33が設けられている。
また、カム受部31の両側には、前記一対の案内片6に係合し、前記スライド体30の直線的なスライドを案内する一対の長穴状の案内溝32が設けられている。前記案内片6と、案内溝32との寸法関係は、印部装着台50の変位方向で案内片6よりも案内溝32の方が例えば1mm分大きくなるように設定している。
スライド体30の下端側には、前記印部装着台50に嵌着させる嵌着片34が形成され、更に、嵌着部34には細長い一対の係合突片35が左右対称配置に設けられている。
次に、図16乃至図18を参照して、板カム20について詳述する。
板カム20は、図16乃至図18に示すように、印具本体2の円形突部14(図9参照)に嵌合する嵌合孔23を中心部に有し、印具本体2の中心部において回動可能に支持されるようになっている。
板カム20には、前記スライド体30を介して印部装着台50を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させるリフト量(例えば1mm)を有するようにカム面20aが形成されるとともに、回動操作用の回動操作部21及び板カム20の回動位置を指示するための変位指標部22を一体に設けている。
回動操作部21には、操作用突起21aが設けられ、変位指標部22には位置決め突起22aが設けられている。
次に、図19乃至図22を参照して、背面板40について詳述する。
背面板40は、透明又は有色透明の樹脂板製で、前記印具本体2の背面側に嵌着接合され、前記板カム20の操作部21を露出させる弧状の操作部用窓41と、前記変位指標部22の変位位置を示す目盛部42とを具備している。背面板40の正面側の中央部には、前記印具本体2の円形突部14に嵌着する嵌着突起43が設けられている。
目盛部42は、図19に示すように、前記嵌着突起43を中心とする弧状配置の合計11個の凹部44を有している。この凹部44は、変位指標部22の位置決め突起22aと係合するようになっている。
また、前記目盛部42には、図20に示すように、背面板40の背面側に前記合計11個の凹部44に対応する配置の目盛45が設けられている。更に、目盛45には例えば0とか、0.5とか、1.0等前記リフト量を示す数字が付されている。
背面板40の背面側には台形状を呈する突条部46、彫刻部47が設けられている。なお、図19中、48は取り付け用の凸部である。
次に、図23乃至図29を参照して、印部装着台50について詳述する。
前記印部装着台50は、前記印具本体2と同一幅、同一厚さを有する直方体状に形成され、図23乃至図27に示すように、一端面(下端面)に前記印面5aを具備した印部5を備えている。
また、印部装着台50の他端面(上面)側から内方に向けて、前記印具本体2の印部装着台50の嵌め込み片13(図8参照)及び前記スライド体30の嵌着片34(図13参照)が着脱自在に嵌着される嵌着凹部50bが穿設されている。嵌着凹部50bの底面には印部装着台50の嵌め込み片13及びスライド体30の位置決め用突部50cが形成されている。
更に、前記印部装着台50の正面側、背面側の内壁には、図28、図29に示すように、前記スライド体30の係合突片35が係合する係合長溝16が形成されている。
本発明の実施の形態に係る印具1は、上述した構成からなるものであり、次に例えば同一構造であるが厚さの異なる(厚さt1,t2,t3)3個の印具1を、前記凸部3、凹溝部4の嵌着により重合し連結した連結式印具60について図7を参照して説明する。
この連結式印具60において、例えば3個の印具1の各印部5の印面5aが図7に示す平坦面70と合致する場合には、3連結の各印面5aに付された文字等を何等問題なく押捺し明瞭な印影を得ることができる。
しかし、例えば、転勤、会社自体の名称変更、住所変更、代表者の変更等があった場合、3連結の各印具1の印面5aの一部、例えば、3個の印具1の内、真ん中の印具1の印面5a、従って、その印部5(印面5a及びその印面5aを備えた印部5や芯材、スポンジ材等)を変更した場合には、製作者毎に仕様、製作精度が異なることから、3連結の各印具1の印面5aが平坦にならず図7に示すように微少なずれαが生じる。3個の印具1の内、例えば真ん中の印具1の印面5aのみが例えば摩耗で消耗した場合も同様である。
このような場合には、3連結の各印具1の内、真ん中の印具1を取り外し、その印部5を前記印部装着台50を介して、当該印具1の印部位置調整機構部10により位置調整する。
即ち、図3に示すように、操作部用窓41に露出している操作部21の操作用突起21aを操作し、板カム20を矢印方向に回動させる。その結果、板カム20のカム面20aは、前記印部5を前記印部装着台50を介して変位無しの初期位置0から最突出位置(1mm)までの範囲で変位させるリフト量(例えば1mm)を有しているので、板カム20の回動に伴いスライド体30のカム受部31、従って、スライド体30自体が、図3において下方にスライドし、これに伴い印部5の印面5aの位置も図3において下方に変位する。
このとき、スライド体30の一対の長穴状の案内溝32が一対の案内片6により直線的に案内されるので、前記印部装着台50、印部5の印面5aの位置も前後、左右に傾きが生じないように水平状態で変位させることができる。
また、前記一対のバネ片33は、印具本体2に設けた一対の略L状のバネ受け7に接触して板カム20の回動に応じて前記印部装着台50、印部5に変位方向の付勢力を付与するので、印部5の突出位置を常に維持できる。
更に、前記目盛部42により変位指標部22の変位位置を把握することで、印部5の印面5aの突出量を目視で知ることができる。
このようにして、例えば3連結の各印具1の内、真ん中の印具1の印部5を位置調整した後、再び3連結構成に組み上げることで、図7に示すように、3個の印具1の各印部5の印面5aを、図7に示す平坦面70と合致させる。この結果、例えば3連結の各印面5aに付された文字等を何等問題なく押捺し、3連配置の常時明瞭な印影を得ることができる。
なお、連結式印具60の連結個数は、上述した3連結構成とする他、押捺すべき印面5aの文字内容に応じて2連、4連等任意数として実施できる。
【発明の効果】
本発明によれば、異なる製作者(メーカー)により各印部(印面及びその印面を備えた印部や芯材、スポンジ材等)が製作され不均一性が生じた場合や、多数回の使用を経て各印面の不均一性が生じた場合においても、各印面の平坦性を常時確保し常時明瞭、鮮明な印影を得ることができる連結式印具を提供できる。
また、本発明によれば、前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲(例えば0乃至1mm)で変位させ印具における印部の位置調整可能な前記板カム、スライド体、背面板から構成される印部位置調整機構部を備えているので、前記連結式印具を構成し得る印具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る連結式印具を構成する印具の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る連結式印具を構成する印具の背面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る連結式印具を構成する印具の背面側からみた部分断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る連結式印具を構成する印具の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る連結式印具を構成する印具の側面図である。
【図6】図3のA−A線断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る3連結構成の連結式印具の印面調整状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る印具における印具本体の正面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る印具における印具本体の背面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る印具における印具本体の側面図である。
【図11】図9のB−B線断面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る印具における印具本体の底面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る印具におけるスライド体の背面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る印具におけるスライド体の正面図である。
【図15】図14のC−C線断面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る印具における板カムの背面図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る印具における板カムの正面図である。
【図18】図16のD−D線断面図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る印具における背面板の正面図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る印具における背面板の背面図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る印具における背面板の側面図である。
【図22】図20のE−E線断面図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る印具における印部の正面図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る印具における印部の平面図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る印具における印部の背面図である。
【図26】本発明の実施の形態に係る印具における印部の側面図である。
【図27】図24のF−F線断面図である。
【図28】図24のG−G線断面図である。
【図29】図24のH−H線断面図である。
【図30】従来の連結式印具の分解斜視図である。
【図31】従来の印具におけるスポンジ材、芯材、剥離紙の概念図、斜視図である。
【図32】従来の印具における印部、スポンジ材の断面図である。
【符号の説明】
1 印具
2 印具本体
3 凸部
4 凹溝部
5 印部
5a 印面
6 案内片
7 バネ受け
8 突条部
9 六角形状凹凸部
10 印部位置調整機構部
11 文字表示部
12 寸法表示部
13 印部用嵌め込み片
14 円形突部
15 把持用凹部
16 係合長溝
20 板カム
20a カム面
21 回動操作部
21 操作部
21a 操作用突起
22 変位指標部
22a 位置決め突起
23 嵌合孔
30 スライド体
31 カム受部
32 案内溝
33 バネ片
34 嵌着片
35 係合突片
40 背面板
41 操作部用窓
42 目盛部
43 嵌着突起
44 凹部
45 目盛
46 突条部
47 彫刻部
50 印部装着台
50b 嵌着凹部
50c 用突部
60 連結式印具
70 平坦面

Claims (11)

  1. 押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにした二以上複数の印具を具備し、夫々重合状態に相互に着脱可能としつつ任意複数の各印具を連続して連結し得るようにした連結式印具であって、
    前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、重合状態に連結される各印具における印部の各印面が平坦となるように調整可能な印部位置調整機構部を各印具に備えたことを特徴とする連結式印具。
  2. 押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにした二以上複数の印具を具備し、夫々重合状態に相互に着脱可能としつつ任意複数の各印具を連続して連結し得るようにした各凸部、この凸部が嵌着脱自在となる各凹溝部を各印具本体に設けてなる連結式印具であって、
    前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、重合状態に連結される各印具における印部の各印面が平坦となるように調整可能な印部位置調整機構部を各印具に備えたことを特徴とする連結式印具。
  3. 押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにした二以上複数の印具を具備し、夫々重合状態に相互に着脱可能としつつ任意複数の各印具を連続して連結し得るようにした各凸部、この凸部が嵌着脱自在となる各凹溝部を各印具本体に設けてなる連結式印具であって、
    前記印具本体の中心部において回動可能に支持され、前記印部を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させるリフト量を有するように形成されるとともに、操作部及び変位指標部を一体に有する板カムと、
    板カムのカム面に接するカム受部と、印具本体に印部の変位方向に沿って設けた案内片に係合する長穴状の案内溝と、印具本体に設けたバネ受けに接触して板カムの回動に応じて印部に変位方向の付勢力を付与するバネ片とを具備するとともに、一端側を下面に印面を備えた印部を装着するようにした印部装着台に着脱自在に嵌着したスライド体と、
    前記印具本体の背面側に接合され、前記操作部を露出させる操作部用窓と、変位指標部の変位位置を示す目盛部とを設けた背面板と、
    からなる印部位置調整機構部を各印具に備えたことを特徴とする連結式印具。
  4. 前記各印具本体及び各印部の厚さは、押捺されるべき文字、記号等の量に応じて各印具本体毎に異なるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の連結式印具。
  5. 前記変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲は、0乃至1mmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の連結式印具。
  6. 前記印部装着台とスライド体は、一体形成してなるものであることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の連結式印具。
  7. 押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにしたとともに、重合すべき他の印具を連続して連結し得るようにした印具であって、
    前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、印部の印面の位置を調整可能な印部位置調整機構部を備えたことを特徴とする印具。
  8. 押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにしたとともに、重合すべき他の印具を連続して連結し得るようにした凸部、この凸部が嵌着脱自在となる凹溝部を印具本体に形成した印具であって、
    前記印部の印具本体の端面に対する位置を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させ、印部の印面の位置を調整可能な印部位置調整機構部を備えたことを特徴とする印具。
  9. 押捺されるべき文字、記号等が形成された印面を備えた印部を、把持体として形成された印具本体の端面に配置するようにしたとともに、重合すべき他の印具を連続して連結し得るようにした凸部、この凸部が嵌着脱自在となる凹溝部を印具本体に形成した印具であって、
    前記印具本体の中心部において回動可能に支持され、前記印部を変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲で変位させるリフト量を有するように形成されるとともに、操作部及び変位指標部を一体に有する板カムと、
    板カムのカム面に接するカム受部と、印具本体に印部の変位方向に沿って設けた案内片に係合する長穴状の案内溝と、印具本体に設けたバネ受けに接触して板カムの回動に応じて印部に変位方向の付勢力を付与するバネ片とを具備するとともに、一端側を下面に印面を備えた印部を装着するようにした印部装着台に着脱自在に嵌着したスライド体と、
    前記印具本体の背面側に接合され、前記操作部を露出させる操作部用窓と、変位指標部の変位位置を示す目盛部とを設けた背面板と、
    からなる印部位置調整機構部を備えたことを特徴とする印具。
  10. 前記変位無しの初期位置から最突出位置までの範囲は、0乃至1mmであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の印具。
  11. 前記印部装着台とスライド体は、一体形成してなるものであることを特徴とする請求項9又は10記載の印具。
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