JP2004267859A - 吹き付け装置 - Google Patents

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Akihiko Kubota
明彦 久保田
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Abstract

【課題】搬送路を小型でコンパクトに構成することにより、全体として小型化することができる吹き付け装置を提案すること。
【解決手段】吹き付け装置1は、吹き付け材料10を混合および攪拌するミキサー部2と、吹き付け材料10をホース4内を圧送して吹き付けノズル11から吹き出す送出部5と、ミキサー部4から送出部5へ吹き付け材料10を搬送する搬送部3とを有している。搬送部3は、ロータ31の外周面に形成された凹部33によって吹き付け材料10をロータ円周方向に沿って搬送している。よって、搬送部3の大きさとなるロータ直径寸法に比べて、吹き付け材料10の搬送経路長を長くできる。このため、搬送部3を大きくすることなく、搬送量の調整に必要な搬送経路長を確保することができる。従って、吹き付け装置1を小型に構成することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、傾斜した地表面に人工土などの吹き付け材料を吹き付けるために用いる小型でコンパクトな構成の吹き付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
傾斜した地表面などの崩れを防止するために、泥状の土砂などの吹き付け材料が地表面に吹き付けられる。吹き付け材料の吹き付けに用いられる吹き付け装置は、一般に、吹き付け材料を混合および攪拌するミキサー部と、ミキサー部から排出された混合・攪拌後の吹き付け材料を搬送する搬送部と、搬送部によって供給される吹き付け材料をホース内を圧送してその先端に取り付けられている吹き付けノズルから吹き出す送出部とを有している。混合・攪拌後の吹き付け材料を送出部に搬送する搬送部としては、ベルトコンベアを用いて搬送するもの、スクイズ型などのポンプを用いてホース内を搬送するものが一般的である(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−42466号公報(第3−5頁、図1)
【特許文献2】
特開2001−172975号公報(第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の吹き付け装置では、搬送部による吹き付け材料の搬送経路が長いので、装置全体を小型化・コンパクト化することが困難であった。
【0005】
本発明の課題は、搬送路を小型でコンパクトに構成することにより、吹き付け装置を全体として小型化することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の吹き付け装置は、
吹き付け材料を混合および攪拌するミキサー部と、
吹き付け材料をホース内を圧送してその先端に取り付けられている吹き付けノズルから吹き出す送出部と、
前記ミキサー部で攪拌・混合された吹き付け材料を前記送出部に搬送する搬送部とを有し、
前記搬送部は、ロータと、前記ロータの外周面に周方向に沿って所定の角度間隔で形成された複数の凹部とを備え、
前記ミキサー部から排出される吹き付け材料が第1の回転角度範囲内にある前記凹部によって受け取られ、前記凹部内の吹き付け材料が第2の回転角度範囲内において前記送出部に排出されることを特徴としている。
【0007】
本発明の吹き付け装置では、ロータの外周面に形成された凹部によって吹き付け材料をロータ円周方向に沿って搬送している。よって、搬送部の大きさとなるロータ直径寸法に比べて、吹き付け材料の搬送経路を長くできる。このため、搬送部を大きくすることなく、搬送量の調整に必要な搬送経路長を確保することができる。従って、吹き付け装置を小型に構成することができる。
【0008】
ここで、前記ロータの外周面は、前記第1の回転角度範囲および前記第2の回転角度範囲以外の部分が、円弧状の覆い板によって覆われていることが望ましい。
【0009】
この場合、前記覆い板を、調整可能なばね力によって前記ロータの外周面に押付けることが望ましい。
【0010】
また、前記ロータを前記ミキサー部の吹き付け材料排出口の直下に横置き状態に配置することが望ましく、この場合には、前記第1の回転角度範囲は前記吹き付け材料排出口から落下した吹き付け材料を受け取り可能な回転角度範囲であり、前記第2の回転角度範囲は前記凹部から吹き付け材料が自重により落下可能な回転角度範囲である。
【0011】
次に、前記送出部は、
前記第2の回転角度範囲内にある前記凹部から落下する吹き付け材料を受け取る材料受取部分を備えた材料圧送路と、
前記材料圧送路の下流端に接続されている前記ホースと、
前記材料圧送路に対して前記材料受取部分の上流側から第1の材料圧送用空気を供給すると共に、前記材料圧送路の下流端部分に第2の材料圧送用空気を供給する圧送用空気供給源とを備えた構成とすることができる。
【0012】
この場合、前記ロータの前記凹部を前記材料圧送路の材料圧送方向に平行に延びるように形成し、前記材料圧送方向の上流側端面および下流側端面を傾斜面とすると共に、前記下流側端面の傾斜角度よりも前記上流側端面の傾斜角度を小さくすることが望ましい。
【0013】
また、前記材料圧送路の前記材料受取部分を、前記第2の回転角度範囲内に位置する前記凹部に対峙する断面絞り部分と、前記断面絞り部分の上流側に形成された上流側傾斜面部分と、前記断面絞り部分の下流側に形成された下流側傾斜面部分とを備えた構成とし、前記下流側傾斜面部分の傾斜角度よりも前記上流側傾斜面の傾斜角度の方を小さくすることが望ましい。
【0014】
このように、ロータの凹部の形状および、材料圧送路の材料受取部分の形状を設定すると、ロータの凹部から材料受取部分に落下する吹き付け材料を、第1の材料圧送用空気によって円滑かつ効率良く圧送することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明を適用した吹き付け装置の実施例を説明する。
【0016】
図1は本例の吹き付け装置を示す概略縦断面図であり、図2は吹き付け装置の概略横断面図である。本例の吹き付け装置1は、投入された吹き付け材料10を混合および攪拌を行うミキサー部2と、ミキサー部2から排出される混合・攪拌後の吹き付け材料10を搬送する搬送部3と、搬送部3から供給される吹き付け材料10をホース4に圧送する送出部5と、これらミキサー部2、搬送部3、送出部5が組み込まれた箱型の装置ハウジング6とを有している。ホース4の先端には吹き付けノズル41が取り付けられており、ここから吹き付け材料10が傾斜した地表面11などに吹き付けられる。
【0017】
ミキサー部2は、上方が広がったホッパ21の内部を、装置前後方向に延びる垂直な仕切り板22によって左右に仕切ることにより形成した第1のミキサー室23および第2のミキサー室24を備えている。第1および第2のミキサー室23、24の上端を封鎖している装置ハウジング6の上面61には、これらのミキサー室23、24に吹き付け材料10を投入するための第1および第2の投入口62、63が形成されている。第1および第2の投入口62、63は、外側から第1および第2の蓋621、631によって開閉可能となっている。
【0018】
第1および第2のミキサー室23、24の内部には、それぞれ、前後方向に水平に延びる上部ローラ231、241および下部ローラ232、242が上下に配置されている。上部ローラ231、241に比べ、下部ローラ232、242は小径のローラから形成されている。上部ローラ231、241および下部ローラ232、242は、それらの回転軸の両端がホッパ21の前後の壁211、212から突き出て、装置ハウジング6の前後の壁64、65の外側に取り付けられた軸受641、642、651、652によって回転自在に支持されている。
【0019】
これらの上部ローラ231、241および下部ローラ232、242は、ホッパ21の外側に配置されたモータ25によって回転して、それらの外周面に形成されている螺旋状の羽根によって吹き付け材料10の混合・攪拌あるいは破砕を行う。
【0020】
ホッパ21の底面の前側部分には、第1および第2のミキサー室23、24から吹き付け材料10を下方に排出するための排出口26が形成されている。排出口26には、当該排出口26を開閉すると共に、その開度を調整するための開閉板261、262が取り付けられている。この排出口26の真下に搬送部3が配置されている。
【0021】
図3は、図1の吹き付け装置1の概略縦断面における搬送部3と送出部5を示す拡大図である。図4(a)および(b)は、図2の吹き付け装置1の概略横断面における搬送部3と送出部5を示す拡大図および送出部5とロータ31の凹部33を示す拡大図である。
【0022】
図3および図4も参照して説明すると、搬送部3は、ロータ31と、このロータ31を回転させるモータ32とを備えている。ロータ31は、排出口26の真下に横置き状態に配置され、ロータ31の真下には、送出部5が配置されている。ロータ31の外周面には、周方向に沿って所定の角度間隔で複数の凹部33が形成されている。複数の凹部33は、ロータ31において排出口26の下に位置する範囲、すなわち、ロータ31の回転軸310を中心とした第1の回転角度範囲R1においてミキサー部2から排出される吹き付け材料10を受け取る。吹き付け材料10を受け取った凹部33は、ロータ31がモータ32の駆動により回転すると下方に移動し、ロータ31において送出部5の真上に位置する範囲、すなわち、ロータ31の回転軸310を中心とした第2の回転角度範囲R2において吹き付け材料10を送出部5に排出する。
【0023】
ここで、第1の回転角度範囲R1は、材料排出口26から落下した吹き付け材料10を受け取り可能な回転角度範囲であり、第2の回転角度範囲R2は凹部33から吹き付け材料10が自重により落下可能な回転角度範囲となっている。
【0024】
また、ロータ31の外周面は、第1の回転角度範囲R1および第2の回転角度範囲R2以外の部分、すなわち、排出口26と送出部5の間から両側に露出している部分が円弧状の第1および第2の覆い板34、35によって覆われている。これら第1および第2の覆い板34、35は、ホッパ21における排出口26の外側壁と送出部5の間に円弧状に渡された取付板341、351に複数本のばね80を挟んで取り付けられ、ばね80のばね力によりロータの外周面に押し付けられている。ばね80のばね力は、第1および第2の覆い板34、35を押し付けてもロータ31が回転するように調整されている。
【0025】
また、ロータ31の前側端面は、装置ハウジング6の前壁64に複数本のばね81を挟んで取り付けられた押さえ板36で押さえられている。ばね81のばね力は、押さえ板36で押さえられてもロータ31が回転するように調整されている。また、ロータ31の後側端面は、ホッパ21における排出口26の外壁と送出部5の間に固定された固定板37に対向して配置されている。ロータ31は、前壁64および固定板37に取り付けられた軸受381、382によって回転軸310が回転可能に支持されている。回転軸310をモータ32によって回転させることにより、ロータ31が回転する。
【0026】
ここで、図5に示すように、押さえ板36の表面に円形の突起36Aを形成し、これに対峙しているロータ31の前側端面に突起36Aが摺動可能な状態で嵌め込まれた円形溝31Aを形成した構成を採用することも可能である。この場合には、固定板37の表面にも円形の突起37Aを形成し、これに対峙しているロータ31の後側端面に突起37Aが摺動可能な状態ではめ込まれた円形溝31Bを形成しておけばよい。このようにすれば、ロータ31の両端面と押さえ板36および固定板37との間の所定の気密性を保持できる。勿論、上記とは逆に突起および溝を他方の部材に形成してもよい。
【0027】
次に、送出部5は、ロータ31から吹き付け材料10を受け取る材料受取部分51を備えた材料圧送路50と、材料圧送路50の下流端に接続されているホース4と、材料圧送路50に対して材料受取部分51の上流側から第1の材料圧送用空気Aを供給すると共に、材料圧送路50の下流端部分に第2の材料圧送用空気Bを供給する圧送用空気供給源7とを備えている。
【0028】
材料圧送路50は、ロータ31の真下の装置ハウジング6の底面66に固定された材料受取部分51と、この材料受取部分51に対して上流側の上流側通路部分52と、材料受取部分51に対して下流側の下流側通路部分53を備えている。
【0029】
材料受取部分51は、ロータ31の第2の回転角度範囲における外周面を覆う円弧状の上面511を備えている。上面511には、ロータ31の最下部に位置する凹部33に重なる位置に開口512が形成されている。この開口512に重なる位置に、吹き付け材料10を収容したロータ31の凹部33が移動すると、吹き付け材料10が開口512を介して材料受取部分51に落下する。開口512には、材料受取部分51内部で上流側通路部分52と下流側通路部分53が連通している。
【0030】
上流側通路部分52は、上流端521が装置ハウジング6の前壁から突き出ている。この上流端521には、圧送用空気供給源7から第1の材料圧送用空気Aを供給するための第1の接続ホース71が接続されている。第1の接続ホース71から上流側通路部分52に第1の材料圧送用空気Aを供給することにより、開口512から材料受取部分51に落下した吹き付け材料10を下流側通路部分53に押し出すことができる。また、上流側通路部分52には、吹き付け材料10が圧送用空気供給源7へ逆流するのを防止するため、逆止弁522が取り付けられている。
【0031】
下流側通路部分53は、下流端531が装置ハウジング6の後壁から突き出ており、この下流端531にホース4が接続されている。また、下流側通路部分53には、空気通路部分54が接続されている。この空気通路部分54は、上流端541が装置ハウジング6の前壁64から突き出ている。この上流端541には、圧送用空気供給源7から第2の材料圧送用空気Bを供給するための第2の接続ホース72が接続されている。第2の接続ホース72を介して空気通路部分54から下流側通路部分53に第2の材料圧送用空気Bを供給することにより、材料受取部分51から第1の材料圧送用空気Aによって下流側通路部分53に押し出された吹き付け材料10をホース4内へ圧送する。これにより、吹き付け材料10をホース4の先端の吹き付けノズル41から吹き出させることができる。
【0032】
ここで、図4(b)を見ると分かるように、ロータ31の凹部33は材料圧送路50の材料圧送方向50aに平行に延びており、材料圧送方向50aの上流側端面331および下流側端面332が傾斜面とされ、下流側端面332の傾斜角度Dよりも上流側端面331の傾斜角度Cの方が小さくなっている。例えば、下流側端面332の傾斜角度Dが45度、上流側端面331の傾斜角度Cが30度となっている。
【0033】
また、凹部33から吹き付け材料10を受け取る材料圧送路50における材料受取部分51は、ロータ31の第2の回転角度範囲R2内に位置する凹部33に開口512を挟んで対峙する断面絞り部分513と、断面絞り部分513の上流側に形成された上流側傾斜面部分514と、断面絞り部分513の下流側に形成された下流側傾斜面部分515とを備えている。上流側傾斜面部分514と下流側傾斜面部分515では、下流側傾斜面部分515の傾斜角度Fよりも上流側傾斜面部分514の傾斜角度Eの方が小さくなっている。例えば、下流側傾斜面部分515の傾斜角度Fが45度、上流側傾斜面部分514の傾斜角度Eが30度となっている。
【0034】
(吹き付け動作)
このように構成された吹き付け装置1を用いた吹き付け動作について説明する。
【0035】
まず、傾斜した地表面11に吹き付ける土砂、コンクリートなどの吹き付け材料10を装置ハウジング6の上蓋621、631を開いてホッパ21の第1および第2のミキサー室23、24に投入する。
【0036】
第1および第2のミキサー室23、24に投入された吹き付け材料10は、第1のローラ231、241、および第2のローラ232、242によって混合される。このとき、吹き付け材料10に含まれる塊部分は、大径の第1のローラ231、241によって第1の状態10aに砕かれ、小径の第2のローラ232、242によって第1の状態10aから更に細かい第2の状態10bに砕かれる。
【0037】
この際、排出口26の開閉板261、262を閉じておき、混合および破砕が十分行われてから開閉板261、262を開いて排出口26から吹き付け材料10を搬送部3へ向けて排出する。また、開閉板261、262の開度を調整することにより、搬送部3に対する吹き付け材料10の供給量を調整することができる。
【0038】
排出口26から排出された吹き付け材料10は、ロータ31における第1の回転角度範囲R1に位置する凹部33に収容される。凹部33に収容された吹き付け材料10は、例えば、図3に矢印で示すG方向にロータ31が回転することにより、G方向に沿ってロータ3の周方向を下に向かって搬送される。この際、ロータ31の左右の外周面は、第1および第2の覆い板34、35によって覆われているので、周方向に搬送される吹き付け材料10が凹部33からこぼれ落ちることがない。
【0039】
ロータ31の周方向に搬送された吹き付け材料10は、ロータ31における第2の回転角度範囲R2において送出部5に供給される。送出部5では、ロータ31の最下部に位置する凹部33から落下する吹き付け材料10を材料圧送路50における材料受取部分51で受け取るとともに、第1の材料圧送用空気Aによって材料圧送路50の下流側通路部分53に押し出す。また、ロータ31の凹部33は、上流側端面331および下流側端面332が傾斜面とされ、下流側端面332の傾斜角度Dよりも上流側端面331の傾斜角度Cの方が小さくなっている。また、材料圧送路50の材料受取部分51では、下流側傾斜面部分515の傾斜角度Fよりも上流側傾斜面514の傾斜角度Eの方が小さくなっている。このようにロータの凹部33の形状および、材料圧送路50の材料受取部分51の形状を設定することにより、ロータの凹部33から材料受取部分51に落下する吹き付け材料10を第1の材料圧送用空気Aによって円滑かつ効率良く圧送することができる。また、空になった凹部33は、ロータ31の回転によって第2の回転角度範囲R2から第1の回転角度範囲R1へ移動して、排出口26から吹き付け材料10を受け取る。
【0040】
一方、材料圧送路50の下流側通路部分53に押し出された吹き付け材料10には、空気通路部分54を介して第2の材料圧送用空気Bが加えられる。この第2の材料圧送用空気Bが加えられた吹き付け材料10がホース4に供給され、ホース4の先端の吹き付けノズル41から地表面11に吹き付けられる。
【0041】
このように、本例の吹き付け装置1は、ロータ31の外周面に形成した凹部33に吹き付け材料を収容して周方向に移動させて、下方の送出部5に搬送する。よって、搬送部3の高さ寸法となるロータ31の直径寸法より、吹き付け材料10の搬送長さを長くできる。このため、搬送量の調整に必要な搬送長さを確保するとともに、搬送部3の高さを低くできるので、装置全体の高さを抑えることができる。従って、吹き付け装置1を小型に構成することができる。
【0042】
なお、上記の例では、搬送部3を挟んで上下にミキサー部2と送出部5を配置して吹き付け装置1を構成しているが、縦置きのロータを備えた搬送部を挟んで左右にミキサー部と送出部を配置して並べて吹き付け装置を構成することもできる。この場合は、搬送部の長さ寸法となるロータの直径寸法より、吹き付け材料の搬送長さを長くできる。従って、搬送長さを確保するとともに、装置全体の長さを抑えて吹き付け装置を小型に構成することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の吹き付け装置は、吹き付け材料を混合および攪拌するミキサー部と、吹き付け材料をホース内を圧送して吹き付けノズルから吹き出す送出部と、ミキサー部から送出部へ吹き付け材料を搬送する搬送部とを有し、搬送部がロータの外周面に形成された凹部によって吹き付け材料をロータ円周方向に沿って搬送している。よって、搬送部の大きさとなるロータ直径寸法に比べて、吹き付け材料の搬送経路を長くできる。このため、搬送部を大きくすることなく、搬送量の調整に必要な搬送経路長を確保することができる。従って、吹き付け装置を小型に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した吹き付け装置を示す概略縦断面図である。
【図2】図1に示す吹き付け装置の概略横断面図である。
【図3】図1の吹き付け装置の概略縦断面における搬送部と送出部を示す拡大図である。
【図4】(a)および(b)は、図2の吹き付け装置の概略横断面における搬送部と送出部を示す拡大図および送出部とロータの凹部を示す拡大図である。
【図5】図1の吹き付け装置の変形例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 吹き付け装置
2 ミキサー部
3 搬送部
4 ホース
5 送出部
6 装置ハウジング
7 圧送用空気供給源
10 吹き付け材料
11 地表面
21 ホッパ
22 仕切り板
23 第1のミキサー室
24 第2のミキサー室
25 モータ
26 排出口
31 ロータ
32 モータ
33 凹部
34 第1の覆い板
35 第2の覆い板
36 押さえ板
37 固定板
41 吹き付けノズル
50 材料圧送路
51 材料受取部分
52 上流側通路部分
53 下流側通路部分
54 空気通路部分
61 上面
62 第1の投入口
63 第2の投入口
71 第1の接続ホース
72 第2の接続ホース
80、81 バネ
231、241 上部ローラ
232、242 下部ローラ
261、262 開閉板
310 ロータの回転軸
331 上流側端面
332 下流側端面
341、351 取付板
511 上面
512 開口
513 断面絞り部分
514 上流側傾斜面部分
515 下流側傾斜面部分
A 第1の材料圧送用空気
B 第2の材料圧送用空気
C 上流側端面の傾斜角
D 下流側端面の傾斜角
E 上流側傾斜面部分の傾斜角
F 下流側傾斜面部分の傾斜角
R1 第1の回転角度範囲
R2 第2の回転角度範囲

Claims (7)

  1. 吹き付け材料を混合および攪拌するミキサー部と、
    吹き付け材料をホース内を圧送してその先端に取り付けられている吹き付けノズルから吹き出す送出部と、
    前記ミキサー部で攪拌・混合された吹き付け材料を前記送出部に搬送する搬送部とを有し、
    前記搬送部は、ロータと、前記ロータの外周面に周方向に沿って所定の角度間隔で形成された複数の凹部とを備え、
    前記ミキサー部から排出される吹き付け材料が第1の回転角度範囲内にある前記凹部によって受け取られ、前記凹部内の吹き付け材料が第2の回転角度範囲内において前記送出部に排出されることを特徴とする吹き付け装置。
  2. 請求項1において、
    前記ロータの外周面は、前記第1の回転角度範囲および前記第2の回転角度範囲以外の部分が、円弧状の覆い板によって覆われていることを特徴とする吹き付け装置。
  3. 請求項2において、
    前記覆い板は、調整可能なばね力によって前記ロータの外周面に押付けられていることを特徴とする吹き付け装置。
  4. 請求項1、2または3において、
    前記ロータは前記ミキサー部の吹き付け材料排出口の直下に横置き状態に配置されており、
    前記第1の回転角度範囲は前記吹き付け材料排出口から落下した吹き付け材料を受け取り可能な回転角度範囲であり、
    前記第2の回転角度範囲は前記凹部から吹き付け材料が自重により落下可能な回転角度範囲であることを特徴とする吹き付け装置。
  5. 請求項4において、
    前記送出部は、
    前記第2の回転角度範囲内にある前記凹部から落下する吹き付け材料を受け取る材料受取部分を備えた材料圧送路と、
    前記材料圧送路の下流端に接続されている前記ホースと、
    前記材料圧送路に対して前記材料受取部分の上流側から第1の材料圧送用空気を供給すると共に、前記材料圧送路の下流端部分に第2の材料圧送用空気を供給する圧送用空気供給源とを備えていることを特徴とする吹き付け装置。
  6. 請求項5において、
    前記ロータの前記凹部は前記材料圧送路の材料圧送方向に平行に延び、前記材料圧送方向の上流側端面および下流側端面が傾斜面とされており、前記下流側端面の傾斜角度よりも前記上流側端面の傾斜角度の方が小さいことを特徴とする吹き付け装置。
  7. 請求項6において、
    前記材料圧送路の前記材料受取部分は、前記第2の回転角度範囲内に位置する前記凹部に対峙する断面絞り部分と、前記断面絞り部分の上流側に形成された上流側傾斜面部分と、前記断面絞り部分の下流側に形成された下流側傾斜面部分とを備えており、
    前記下流側傾斜面部分の傾斜角度よりも前記上流側傾斜面の傾斜角度の方が小さいことを特徴とする吹き付け装置。
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JP2016187809A (ja) * 2016-06-29 2016-11-04 井関農機株式会社 籾摺選別機

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