JP2003089113A - 樹脂材の破砕混合装置 - Google Patents

樹脂材の破砕混合装置

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JP2003089113A
JP2003089113A JP2001283643A JP2001283643A JP2003089113A JP 2003089113 A JP2003089113 A JP 2003089113A JP 2001283643 A JP2001283643 A JP 2001283643A JP 2001283643 A JP2001283643 A JP 2001283643A JP 2003089113 A JP2003089113 A JP 2003089113A
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crushing
crushed
resin
tank
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Tomio Hama
富夫 濱
Akio Nodera
晃生 野寺
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HARMO SOKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂廃材を破砕した破砕材と樹脂のバージン
材とを好適に混合して、高品質の樹脂材として再利用可
能とする。 【解決手段】 樹脂廃材を破砕する破砕機10と、破砕
機により破砕された破砕材とバージン材とを所定割合で
混合する混合部30とを備えた樹脂材の破砕混合装置に
おいて、前記バージン材を収容するタンク20と、前記
破砕機10によって破砕された破砕材を収納する収納部
19と、前記タンクと前記収納部の各々に連通して設け
られ、電動モータ36a、36bにより回転駆動されて
バージン材と破砕材とを各々タンクと収納部とから送出
する搬送スクリューと、該搬送スクリューにより送出さ
れたバージン材と破砕材とを受ける容器状に形成され、
バージン材と破砕材が混合された樹脂材を収容する混合
タンク40に向けて排出口が設けられるとともに、底面
が前記排出口が低位となるよう設置された混合シュータ
と、前記電動モータによる前記搬送スクリューの回転数
を各々制御してバージン材と破砕材との混合割合を調節
するコントローラ24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂材の破砕混合装
置に関し、より詳細にはスプルー、ランナー等の樹脂廃
材を破砕するとともに、破砕材と樹脂のバージン材とを
所定割合で混合して再利用可能な樹脂材として提供する
樹脂材の破砕混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機等の樹脂成形機を用いた樹脂
成形においては、スプルー、ランナーといった樹脂廃材
が生じる。これらの樹脂廃材は、製品によっては製品に
使用される樹脂の分量よりも多くなるといったことがあ
り、再利用できない樹脂は除いて、通常はバージン材と
混ぜ合わせて樹脂成形用の樹脂材として再利用されてい
る。樹脂廃材を再利用する際には、用途に応じてバージ
ン材との混合割合を、たとえば、バージン材70%に対
して樹脂廃材の破砕物30%といった割合に調節して利
用する。
【0003】樹脂のバージン材と混合して再利用するた
め樹脂廃材は小さく破砕して使用する。樹脂廃材とバー
ジン材とを混合する装置としては、あらかじめ樹脂廃材
を小さく破砕した破砕材とバージン材とを混合する操作
を単独で行う装置の他に、樹脂廃材を破砕する機能とバ
ージン材と破砕材とを混合する機能とを備えた装置があ
る。樹脂廃材の破砕とバージン材との混合操作を行う装
置としては、スプルー、ランナー等の樹脂廃材を破砕す
る破砕装置とバージン材を収納するタンクとを並置し、
タンクから供給されるバージン材と破砕装置によって破
砕されて排出される破砕材とをローター式計量機によっ
て計量して混合するもの(特開平5−305614号公
報)、バージン材を収容したタンクからバージン材を徐
々に供給するとともに、破砕装置の破砕材の排出口に仕
切り板を設け、仕切り板を開閉制御してバージン材と混
合される破砕材の量を調節し、撹拌羽根を用いてバージ
ン材と破砕材とを混合するもの(特開平11−5836
8号公報)等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】樹脂成形時に生じるス
プルー、ランナー等の樹脂廃材は、上述したように、破
砕装置を用いて小さく粉砕して樹脂材として再利用され
る。しかしながら、従来の樹脂廃材の破砕装置では、樹
脂廃材を破砕した際に破砕材の大きさやかたちが不揃い
になるため、バージン材との混合割合が正確に調節でき
ないという問題やバージン材と破砕材とが混合しにくい
といった問題があった。また、樹脂廃材を破砕した際に
樹脂粉が生じ、樹脂材として再利用する際に粉塵が生じ
るといった問題があった。また、従来の樹脂材の破砕混
合装置の場合はバージン材や破砕材を計量するための計
量装置の構造が複雑になるという問題もあった。
【0005】そこで、本発明はこれらの課題を解決すべ
くなされたものであり、その目的とするところは、バー
ジン材と破砕材とを精度よく高精度の割合で混合するこ
とができ、粉塵等を発生させずに品質のよい樹脂材とし
て利用することができ、計量装置等の構成についても簡
素に形成することができる樹脂材の破砕混合装置を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の構成を備える。すなわち、樹脂廃材を破
砕する破砕機と、破砕機により破砕された破砕材とバー
ジン材とを所定割合で混合する混合部とを備えた樹脂材
の破砕混合装置において、前記バージン材を収容するタ
ンクと、前記破砕機によって破砕された破砕材を収納す
る収納部と、前記タンクと前記収納部の各々に連通して
設けられ、電動モータにより回転駆動されてバージン材
と破砕材とを各々タンクと収納部とから送出する搬送ス
クリューと、該搬送スクリューにより送出されたバージ
ン材と破砕材とを受ける容器状に形成され、バージン材
と破砕材が混合された樹脂材を収容する混合タンクに向
けて排出口が設けられるとともに、底面が前記排出口が
低位となるよう設置された混合シュータと、前記電動モ
ータによる前記搬送スクリューの回転数を各々制御して
バージン材と破砕材との混合割合を調節するコントロー
ラとを備えることを特徴とする。なお、本発明において
樹脂材という場合は、通常の樹脂材の他にゴム等の処理
物をも含むものとする。
【0007】また、前記破砕機が、樹脂廃材を粒状に破
砕する可動粒断刃と固定粒断刃とを備えた粒断機である
ことにより、粒の大きさの揃った破砕材として得ること
ができることから、バージン材と破砕材との混合を高精
度で行うことができ、好適な樹脂材として提供すること
が可能となる。また、前記タンクと前記破砕材の収納部
に各々連通してフィーダが設けられ、各々のフィーダに
連通して先端部が前記混合シュータ内に延出するととも
に、前記搬送スクリューが軸線方向を揃えて内部に配置
される筒部が設けられていることは、バージン材と破砕
材とを確実に混合シュータに送出できる点で好適であ
る。また、前記混合シュータが、前記排出口側が徐々に
幅狭となる漏斗状に形成されていることは、バージン材
と破砕材が混合シュータ内で跳ね返りながら排出口まで
運ばれ、バージン材と破砕材とが混合しやすくなるとい
う効果がある。また、前記収納部に連通するフィーダ
に、フィーダ内に一定量の破砕材が溜まった際に、破砕
材の自重を利用して破砕材を混合シュータとは別の余剰
タンクに排出するエスケープシュータが設けられている
ことを特徴とする。また、前記収納部に、収納部内に溜
まった破砕材の量を検知するレベル計が設けられている
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面とともに詳細に説明する。図1は、樹脂材
の破砕混合装置の一実施形態の正面図である。同図で1
0は樹脂廃材を破砕する破砕機、20は樹脂のバージン
材を収容するタンク、30はバージン材と破砕材とを所
定割合で混合する混合部である。本実施形態の破砕混合
装置において使用する破砕機10は、樹脂廃材を粒状に
破砕することができる粒断作用を備えるものである。本
出願人は先に、スプルー、ランナー等の樹脂廃材を粒状
に破砕する粒断機について提案した(特開平10−11
8515号公報)。本実施形態で使用している破砕機1
0はこの粒断機と同一のものである。
【0009】図6に破砕機10の本体部分についてその
主要構成部分を示す。12は本体上部に配置した回転破
砕刃、13はホッパ11から投入される樹脂廃材を回転
破砕刃12との間で粗く破砕する固定刃である。14は
軸14bの外面上に多数個の剪断刃14aを軸線方向に
連接して取り付けた可動粒断刃、15は剪断刃14aと
の間で樹脂廃材を粒断する固定粒断刃である。回転破砕
刃12が一方向に回転駆動されるのに対し、可動粒断刃
14は固定粒断刃15に対して剪断刃14aが接離する
ように軸14bを支点として揺動駆動される。そして、
回転破砕刃12によって粗く破砕された樹脂廃材は、可
動粒断刃14が軸14bを支点として揺動し、剪断刃1
4aと固定粒断刃15とが噛合することによって粒断さ
れる。
【0010】剪断刃14aと固定粒断刃15による粒断
作用は、樹脂廃材を粒断する大きさに合わせて数mm程
度の小さな刃に剪断刃14aを形成すること、これらの
剪断刃14aの各々に噛合するように固定粒断刃15を
形成することによってなされる。図7に、可動粒断刃1
4の斜視図と組み立て斜視図を示す。可動粒断刃14は
同一形状に形成した剪断刃14aを互いに隣接させ、係
止金具16によって軸14bに固定して形成される。
【0011】図8は、可動粒断刃14と固定粒断刃15
によって樹脂廃材17を粒断する際の作用を示す説明図
である。説明上、丸棒状の樹脂廃材17が可動粒断刃1
4と固定粒断刃15の刃先間にくわえ込まれて破砕され
る様子を示している。剪断刃14aと固定粒断刃15と
の剪断作用は、まず剪断刃14aと固定粒断刃15との
一次剪断により図8(b)に示すように、樹脂廃材17が
櫛状に剪断されて突起部17aが残り、続く、剪断刃1
4aと固定粒断刃15との二次剪断により、図8(c)に
示すように、突起部17aが剪断され断面形状で半円状
の樹脂廃材17bが残る。この一次剪断と二次剪断は可
動粒断刃14が固定粒断刃15と噛合する一回の揺動動
作によってなされる操作であり、この一回のストローク
で樹脂廃材は2度粒断されることになる。
【0012】このように本実施形態の樹脂材の破砕混合
装置で使用している破砕機10の作用における最大の特
徴は、樹脂廃材17を可動粒断刃14と固定粒断刃15
による剪断作用によって粒断する点にある。可動粒断刃
14と固定粒断刃15とは小さな剪断刃を連接すること
によって、樹脂廃材17を確実にその刃先間にとらえて
剪断することができ、剪断刃によって剪断することで粒
のそろった破砕作用をなすことが可能となる。実際に上
述した粒断機による破砕操作によれば、粉がほとんど発
生せず、きれいに粒のそろった破砕をなすことができ
る。樹脂廃材17を破砕した際に粒の揃った破砕作用を
行えることは、以下に説明するバージン材と破砕材との
混合操作に対してきわめて有効である。
【0013】なお、樹脂廃材を粒断した後の破砕物は、
図1に示す破砕機10の本体下部に取り付けられた破砕
材の収納部19に落下して収容される。図6に示すよう
に、破砕機10の本体下部には開口孔18が設けられ、
破砕材は開口孔18から下方に落下する。収納部19は
破砕材を一定量収容する部分であり、収納部19に一定
量以上の破砕材がたまったところで、バージン材との混
合操作がなされる。本機を樹脂成形機と連動させて使用
する場合は、樹脂成形機で生じたスプール、ランナー等
の樹脂廃材が順次ホッパー11に投入され、破砕機10
で順次破砕(粒断)されて収納部19に収納されていく
ことになる。
【0014】図1に示すように、上記破砕機10が機枠
22の上部の一方側に設置されるのに対して、樹脂のバ
ージン材を収容するタンク20は機枠22の上部の他方
側に設置される。タンク20の上部にホッパーを設け
て、随時バージン材を補給するように構成してもよい
し、バッチ方式でバージン材を補給してもよい。24は
タンク20の前面に設けたコントローラである。コント
ローラ24にはバージン材と破砕材の混合割合をコント
ロールするためのスピードコントロールスイッチ26
a、26bが設けられている。もちろん、コントローラ
24は装置の適宜位置に設けることができる。
【0015】バージン材と破砕材とを所定割合で混合す
る混合部30は機枠22の略中央部に配置されている。
32はタンク20から混合部30へバージン材を供給す
るためのフィーダ、34は破砕材を収容している収納部
19から破砕材を混合部30へ供給するためのフィーダ
である。なお、33はタンク20からバージン材の供給
を停止させる際に使用するシャッターである。本実施形
態の樹脂材の破砕混合装置は、フィーダ32、34から
供給されるバージン材と破砕材とを各々搬送スクリュー
を利用して輸送し、搬送スクリューによる輸送量を調節
することによってバージン材と破砕材との混合割合を調
節している。図1で36a、36bは各々バージン材と
破砕材とを輸送する搬送スクリューを駆動するための電
動モータである。
【0016】搬送スクリューによって輸送されてくるバ
ージン材と破砕材とは混合シュータで混合される。38
は混合シュータに異物等が入り込まないように保護する
カバーである。カバー38は混合シュータに脱着自在に
設けられるが、図はカバー38によって混合シュータを
覆った状態で混合シュータは図にはあらわれていない。
40は混合部30により所定の混合割合にバージン材と
破砕材とが混合された樹脂材を収容する混合タンクであ
る。42は混合タンク40の下部に設けられたダクト、
44は混合タンク40内に収容されている樹脂材の分量
を検知するレベル計である。
【0017】46は余分の破砕材を収納するための余剰
タンクである。破砕機10ではホッパ11に投入された
樹脂廃材を次々と粒断し、破砕材が収納部19に溜めら
れていく。収納部19に溜められた破砕材は混合部30
でバージン材と混合して使用されていくが、混合部30
に送られて使用される破砕材の分量よりも破砕機10か
ら収納部19に送られてくる破砕材の分量が多くなっ
て、フィーダ34および収納部19が破砕材によって満
たされるようになると、破砕機10で一度粒断した破砕
材が次々と圧縮されて塊状となったり溶融したりすると
いった事態が生じる。したがって、フィーダ34と収納
部19には一定以上破砕材が滞留しないようにする必要
があり、余剰タンク46はこのために設けている。
【0018】48はフィーダ34の側面に設けたエスケ
ープシュータである。エスケープシュータ48の内部に
は開閉蓋が設けられており、フィーダ34から供給され
る破砕材の量が一定量以上となった際に開閉蓋が開いて
余剰の破砕材を余剰タンク46に落とし込む作用をな
す。
【0019】49は収納部19内に溜まった破砕材の量
を検知するレベル計である。このレベル計49は収納部
19内に一定以上破砕材が溜まったときには、装置を停
止させ、警報を発するためのものである。上述したよう
に、フィーダ34や収納部19内にある程度破砕材が溜
まったときは、エスケープシュータ48を経由して破砕
材の余剰分を余剰タンク46に落下させるのであるが、
余剰タンク46にも破砕材が一杯となって収納部19ま
で影響が及ぶことがあり得る。そのような場合には装置
の動作を停止させる必要があるからである。
【0020】図2は、上述した混合部30において、バ
ージン材と破砕材とを所定割合で混合するための構成部
分を示す。上述したように、タンク20に連通するフィ
ーダ32から供給されるバージン材50は搬送スクリュ
ー55aにより混合シュータ60に向けて輸送され、収
納部19に連通するフィーダ34から供給される破砕材
52は搬送スクリュー55bにより混合シュータ60に
向けて輸送される。フィーダ32、34には混合シュー
タ60に向けて各々筒部56a、56bが延設され、筒
部56a、56bの先端が混合シュータ60内に僅かに
延出している。搬送スクリュー55a、55bは筒部5
6a、56b内で回転し、筒部56a、56bの先端か
ら混合シュータ60内に各々バージン材50と破砕材5
2を送出する。
【0021】混合シュータ60は、図2に示すように左
右対称形の皿状に形成したもので、混合タンク40に向
く下側が漏斗状に徐々に幅狭になる形状に形成されてい
る。62が排出口である。混合シュータ60の側面部は
板材を折り曲げて遮蔽壁64とし、筒部56a、56b
から送り出されてくるバージン材50と破砕材52が混
合シュータ60から外に落下しないようにする。また、
混合シュータ60はバージン材50と破砕材52とを混
合タンク40に落下させるため、排出口62が低位とな
るように傾斜させて取り付ける。すなわち、混合シュー
タ60の底面は排出口62が低位となる傾斜面となって
おり、筒部56a、56bから送り出されたバージン材
50と破砕材52は混合シュータ60の底面をすべって
混合タンク40に落下する。
【0022】筒部56a、56bが混合シュータ60の
上部側で対向位置にあることから、筒部56aから送り
出されたバージン材50は対向側の遮蔽壁64bに当た
り、筒部56bから送り出された破砕材52は対向側の
遮蔽壁64aに当たって、遮蔽壁64a、64b間で跳
ね返り、バージン材50と破砕材52とが混じり合って
排出口62から落下する。
【0023】バージン材50と破砕材52との混合割合
は搬送スクリュー55a、55bの回転数を調節するこ
とによって調整することができる。搬送スクリュー55
a、55bは各々電動モータ36a、36bによって回
転駆動されている。搬送スクリュー55a、55bの外
周面にはバージン材50と破砕材52とを先送りするた
めの羽根が設けられており、搬送スクリュー55a、5
5bの回転速度を上げれば輸送量は増大し、回転速度を
下げれば輸送量は減少する。前述したコントローラ24
に設けたスピードコントロールスイッチ26a、26b
はこの電動モータ36a、36bを制御して搬送スクリ
ュー55a、55bの速度を制御するためのものであ
る。電動モータ36a、36bは搬送スクリュー55
a、55bの回転数を任意に調節することが可能であ
り、これによってバージン材50と破砕材52との混合
割合を任意に設定することができる。
【0024】本実施形態の樹脂材の破砕混合装置におい
ては、破砕機10として樹脂廃材を粒状に剪断する粒断
機を使用したことにより、破砕材52がバージン材50
と同様な粒の揃ったペレット状のものとして得ることが
でき、バージン材50と同様に搬送スクリュー55bを
用いて破砕材52を輸送して所要の混合割合の樹脂材を
得ることが可能となる。実際には、樹脂成形に使用した
樹脂材料の相違、比重の相違、スプルーやランナーの形
状の相違によって、搬送スクリューによる輸送量が変動
するから、輸送量を実施に計量して搬送スクリューの回
転数を設定する。粒断による破砕材は全体としてのばら
つきはきわめて小さいから、搬送スクリューの回転数の
設定によって十分に精度の高い混合割合の樹脂材を得る
ことができる。
【0025】図2で、48aはエスケープシュータ48
の内部に取り付けた開閉蓋である。この開閉蓋48aは
その上端で回動可能に軸支されており、破砕機10で粒
断されてフィーダ34に供給されてくる破砕材52の自
重によって開き、余剰タンク46に余剰分の破砕材52
を落下させる。搬送スクリュー55bによって搬送され
る破砕材52の分量と、破砕機10から供給される破砕
材52の分量が等しい場合には開閉蓋48aは開かない
が、通常は破砕機10から供給される分量の方が多いの
で、開閉蓋48aが開いて余剰材が余剰タンク46に落
下する。
【0026】図3は、開閉蓋48aが開いた状態を示す
例で、混合タンク40が満杯となり、搬送スクリュー5
5a、55bが停止している状態である。この状態でも
破砕機10によって粒断された破砕材52は次々とフィ
ーダ34内に落下してくる。このときは、開閉蓋48a
が破砕材52の重さによって開き、破砕材52は余剰タ
ンク46に落下する。
【0027】なお、図4は混合タンク40に設けたレベ
ル計44の構成を示す。44がモータ、45がモータ4
4の出力軸にスリップ機構を介して取り付けられたパド
ルである。図4(a)は、混合タンク40に樹脂材54が
所定量溜まった状態で、パドル45は樹脂材54が溜ま
っていることによって回転しない。この状態は、樹脂材
54が一定量溜まっている状態である。図4(b)は、樹
脂材54の量が減って、パドル45が回転する状態であ
る。パドル45が回転することによって樹脂材54が減
った状態にあることが検知される。樹脂成形機と連動し
て本装置を使用している場合は、レベル計44によって
混合タンク40内の樹脂材54が満杯になったことが検
知されるとバージン材50と破砕材52の混合操作が停
止され、樹脂材54の分量が減ると、その分の混合操作
がなされる。
【0028】図5は、本装置を樹脂成形装置と連動して
使用する際の使用例を示す。タンク20へバージン材を
供給するには、タンク20にホッパー21を取り付け、
ホッパー21に吸引ホース72を介して吸引ユニット7
0を接続し、バージン材料を収容した材料タンク80と
ホッパー21とを搬送ホース82によって接続する。タ
ンク20内のバージン材の分量を検知する検知装置を設
けておき、タンク20内のバージン材が一定量以下にな
ったら、吸引ユニット70を作動させて材料タンク80
からホッパー21を経由してタンク20にバージン材を
供給する。
【0029】図5に示す例では、バージン材と破砕材と
を混合して得られた樹脂材をホッパードライヤ90によ
りいったん乾燥させて使用する。74はホッパー92に
接続する吸引ユニットであり、混合タンク40のダクト
42とホッパー92とを搬送ホース94によって接続
し、ホッパードライヤ90と樹脂成形機とを搬送ホース
96によって接続する。吸引ユニット74を作動させる
ことにより、混合タンク40から樹脂材がホッパー92
を経由してホッパードライヤ90に送入され、ホッパー
ドライヤ90で樹脂材が乾燥された後、搬送ホース96
を介して樹脂成形機に供給される。
【0030】なお、樹脂材を樹脂成形機と連動して使用
する方法としては種々の方法が可能である。たとえば、
本実施形態の破砕混合装置でバージン材を供給するホッ
パー21としてホッパードライヤを取り付け、ホッパー
ドライヤでバージン材を乾燥させた後、破砕材と混合
し、混合後の樹脂材をそのまま樹脂成形機に供給するこ
とも可能である。また、樹脂材を樹脂成形機と連動して
使用せず、収納タンクに保管しておいて利用することも
もちろん可能である。この場合は、破砕混合装置によっ
て得られた樹脂材を吸引ユニットを用いて収納タンクに
吸引して収容しておけばよい。また、樹脂成形機と収納
タンクとを併用することも可能である。すなわち、破砕
混合装置によって得られた樹脂材を樹脂成形機に供給し
て再利用するとともに、樹脂材のうちの余剰分を収納タ
ンクに収容して保管する構成とすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る樹脂材の破砕混合装置によ
れば、上述したように、樹脂のバージン材と樹脂廃材の
破砕材とを簡単な装置構成によって混合して樹脂材とし
て再利用することができ、バージン材と破砕材との混合
割合も任意に設定することが可能となる。また、破砕機
として粒断機を使用した場合は、破砕材の粒が揃うこ
と、破砕時に樹脂粉が生じないことから、高精度にバー
ジン材と破砕材との混合割合を設定することができ、樹
脂廃材をきわめて好適に再利用することができる等の著
効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂材の破砕混合装置の実施形態
の構成を示す正面図である。
【図2】バージン材と破砕材とを混合する混合部の構成
を示す説明図である。
【図3】開閉蓋が開いて余剰の破砕材が余剰タンクに落
下している状態を示す説明図である。
【図4】混合タンクの構成を示す説明図である。
【図5】バージン材料と樹脂材の搬送方法を示す説明図
である。
【図6】破砕機の本体部分の構成を示す断面図である。
【図7】可動粒断刃の構成を示す斜視図である。
【図8】破砕機により樹脂廃材を破砕した例を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 破砕機 11 ホッパ 12 回転破砕刃 14 可動粒断刃 14a 剪断刃 15 固定粒断刃 17 樹脂廃材 19 収納部 20 タンク 21 ホッパー 26a、26b スピードコントロールスイッチ 30 混合部 32、34 フィーダ 36a、36b 電動モータ 38 カバー 40 混合タンク 42 ダクト 44 レベル計 46 余剰タンク 48 エスケープシュータ 49 レベル計 50 バージン材 52 破砕材 54 樹脂材 55a、55b 搬送スクリュー 56a、56b 筒部 60 混合シュータ 62 排出口 64、64a、64b 遮蔽壁 80 材料タンク 90 ホッパードライヤ
フロントページの続き Fターム(参考) 4D065 CA02 CA16 CC01 EB14 ED18 4F201 AA50 AC01 AL03 AL16 AP13 BA01 BC02 BC06 BC12 BC15 BC17 BC27 BC37 BK02 BK04 BK33 BK71 BK73 BN31 BQ02 BQ15 BQ16 BQ32 BQ54 4F301 BE30 BE32 BF32 CA09 CA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂廃材を破砕する破砕機と、破砕機に
    より破砕された破砕材とバージン材とを所定割合で混合
    する混合部とを備えた樹脂材の破砕混合装置において、 前記バージン材を収容するタンクと、 前記破砕機によって破砕された破砕材を収納する収納部
    と、 前記タンクと前記収納部の各々に連通して設けられ、電
    動モータにより回転駆動されてバージン材と破砕材とを
    各々タンクと収納部とから送出する搬送スクリューと、 該搬送スクリューにより送出されたバージン材と破砕材
    とを受ける容器状に形成され、バージン材と破砕材が混
    合された樹脂材を収容する混合タンクに向けて排出口が
    設けられるとともに、底面が前記排出口が低位となるよ
    う設置された混合シュータと、 前記電動モータによる前記搬送スクリューの回転数を各
    々制御してバージン材と破砕材との混合割合を調節する
    コントローラとを備えることを特徴とする樹脂材の破砕
    混合装置。
  2. 【請求項2】 前記破砕機が、樹脂廃材を粒状に破砕す
    る可動粒断刃と固定粒断刃とを備えた粒断機であること
    を特徴とする請求項1記載の樹脂材の破砕混合装置。
  3. 【請求項3】 前記タンクと前記破砕材の収納部に各々
    連通してフィーダが設けられ、 各々のフィーダに連通して先端部が前記混合シュータ内
    に延出するとともに、前記搬送スクリューが軸線方向を
    揃えて内部に配置される筒部が設けられていることを特
    徴とする請求項1または2記載の樹脂材の砕混合装置。
  4. 【請求項4】 前記混合シュータが、前記排出口側が徐
    々に幅狭となる漏斗状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の樹脂材の破砕混合装置。
  5. 【請求項5】 前記収納部に連通するフィーダに、フィ
    ーダ内に一定量の破砕材が溜まった際に、破砕材の自重
    を利用して破砕材を混合シュータとは別の余剰タンクに
    排出するエスケープシュータが設けられていることを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載の樹脂材の破砕
    混合装置。
  6. 【請求項6】 前記収納部に、収納部内に溜まった破砕
    材の量を検知するレベル計が設けられていることを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5記載の樹脂材の破
    砕混合装置。
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