JP2004267396A - 足温浴器 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない湯で足を暖めることができる足温浴器を提供する。
【解決手段】上面が開口した内容器1と、この内容器1を覆う外容器4と、内容器1内の湯を排出する出水口2と、出水口2に連なる貯湯部5と、内容器1内に湯を放出するノズル6と、貯湯部5とノズル6を結ぶ温水路3と、内容器1内に放出する湯を加熱する加熱装置7と、この加熱装置7により加熱された湯をノズル6から内容器1内に噴出せしめる電動ポンプ8とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】上面が開口した内容器1と、この内容器1を覆う外容器4と、内容器1内の湯を排出する出水口2と、出水口2に連なる貯湯部5と、内容器1内に湯を放出するノズル6と、貯湯部5とノズル6を結ぶ温水路3と、内容器1内に放出する湯を加熱する加熱装置7と、この加熱装置7により加熱された湯をノズル6から内容器1内に噴出せしめる電動ポンプ8とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湯を用いて足を暖める足温浴器に関し、詳しくはその湯量の軽減と皮膚の摩擦及び軟水化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の足温浴器として実用化されているものに特開平7−100180号公報(特許文献1)に示すものがある。
【0003】
このものは、本出願人の発明に係るものであって、図3に示すように、電気絶縁材料で成形され、上面が開口した内容器21の外側底面に、内容器21の耐熱温度以下の温度に制御される防水型の発熱体22を設けるとともに、これらの内容器21及び発熱体22を電気絶縁材料で成形され、外郭を構成する外容器23と内容器21の上面開口部を塞ぐ外蓋27で覆い、さらに、外容器23の内側と外側の上部に前記発熱体22の発熱量を制御する制御体24と発熱体22の発熱量を設定する設定手段25を設け、内容器21の外側底面に温度過昇防止装置26を取り付けたものである。
【0004】
このものの使用方法は、外蓋27を取り外し、あらかじめ適当な温度に調整した湯28を内容器21の中に入れ、そののち外蓋27を取り付けて電源を接続し、設定手段25を使用者の好みの温度、例えば40℃にセットする。
【0005】
これによって発熱体22に通電が開始され、制御体24が通電動作を制御するまで発熱を続け、設定された温度に達すると通電を停止する動作を繰返して湯28の温度を一定に保つ。
【0006】
使用者は外蓋27を取り外して湯28の中に浴用薬剤29を規定量投入し、椅子(図示せず)に腰掛けて内容器1内の湯28に足を入れ、15〜30分間その状態を保つ。これによって使用者の血行を良くすることが出来る。
【0007】
そして、この使用中、万一制御体24の動作が不良となり、発熱体22に設定温度以上に通電されると、発熱体22の温度が上り、これとともに温度過昇防止装置26の温度が上り、遂には発熱体22を電源から遮断し、発熱を停止させて器具の安全を保つ。この時、発熱体22の飽和温度が内容器21の耐熱温度以下であれば温度過昇防止装置26が動作しない場合でも内容器21には損傷はなく、使用者の安全が確保出来るものである。
【0008】
また内容器21は合成樹脂で出来ているため、防水性が高く、しかも電気絶縁性も高いため使用者を感電から守るものである。
【0009】
この足温浴器は、上記したように、椅子等に腰をかけて内容器21内の湯28に両足を浸し、15〜30分間その状態を保つだけで、湯28のエネルギーと浴用薬剤29の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来るという効果があり、市場で大変好評を博している。
【0010】
しかし、一方で、この足温浴器は、使用に際して内容器21内にバケツなどで湯や水を運び入れるか、又は水や湯の出るところまで器体を持って行き、水道の蛇口か温水の給水口から直接注水する必要があった。
【0011】
このため、この給水作業は女性や高齢者にとって大変な作業であり、また、給水後は10リットルの水を入れると、全体の重量が15kgにもなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0012】
そこで、この課題を解決するものとして、同じく本出願人の発明に係る特開平11−89909号公報(特許文献2)が公知である。
【0013】
このものは、図2に示すように、外蓋27を前蓋27aと後蓋27bの二つに区分するとともに、前蓋27aの下面に内容器21側に向かって突出する突起30を設け、さらに、この前蓋27aに錘31を取り付けるか、又は外容器23と内容器21との間に掛止部(図示せず)を設けて内容器21内に湯を入れたときに前蓋27aが浮き上がらないようにしたものである。
【0014】
このように構成することによって、使用時に外蓋27の後蓋27bのみ取り外し、内容器21内の湯に足を入れると、足の体積と突起30の体積によって押しのけられた湯の面が上昇するため、使用時に少ない湯で使用者の足の周りをくるぶしの上までを覆うことができ、少量の湯で使用時の効果を失うことなく、従来通りの加温が可能となるものであり、湯の量が少なくて女性や高齢者でも湯の交換が容易となるものである。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−100180号公報
【特許文献2】
特開平11−89909号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の足温浴器において、前者に示すものは上記したように、使用に際しての給水作業が女性や高齢者にとって大変であり、また、給水後は全体の重量が重くなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0017】
一方、後者に示すものは、少量の湯でも使用時の効果を失うことがないという利点はあるが、使用に際して内容器21に水を入れた後に前蓋27aを被せて突起30を水中に沈めるために水を押し上げる力が必要となる。そして、前蓋27aと内容器21間の摩擦力は前記した押し上げ力を超える力が要求されるため前蓋27aの押しこみ力もこれ以上にしなければならず、前蓋27aを被せるときには単なる外蓋27の載置に比較して大きな力が必要であった。
【0018】
また、突起30を内容器21内に沈めるために外容器23と内容器21との間に掛止部(図示せず)を設けるものは、掛止部の操作性及び機能面で劣ってしまうものであった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、上面が開口した内容器と、この内容器を覆う外容器と、内容器内の湯を排出する出水口と、出水口に連なる貯湯部と、内容器内に湯を放出するノズルと、貯湯部とノズルを結ぶ温水路と、内容器内に放出する湯を加熱する加熱装置と、この加熱装置により加熱された湯をノズルから内容器内に噴出せしめる電動ポンプとを備えたものである。
【0020】
また、請求項2では、内容器の内側下部にかかと部の表皮を滑らかにする回転体を備えたものである。
【0021】
さらに、請求項3では、内容器内に供給される水を軟水化する軟水化装置を備えたものである。
【0022】
上記の構成によって、ノズルから噴出した湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に出水口から排出されて再度加熱装置で加熱され、再びノズルに達して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1に従って説明する。
【0024】
図において、1は上面が開口した内容器で、耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、使用者の足を収納するのに適した容積を有している。
【0025】
2は内容器1の内側底面に設けた出水口で、内容器1内に放出された湯水を排水するところである。
【0026】
4は外容器で、内容器1と同様に耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、外郭を構成して内容器1を収納している。
【0027】
5は貯湯部で、前記出水口2の出口に接続されており、出水口2から排水される湯を貯湯するところである。なお、この貯湯部5は内容器1内の底部で代用することもできる。
【0028】
6は拡散型のノズルで、内容器1内の底部に貯湯される湯より上部に位置するように内容器1の側面に相対向するように取り付けられており、その噴出口は内容器1に入れられる足の前後に向けて開口している。
【0029】
3は温水路で、貯湯部5とノズル6とを結ぶものであり、その途中にはノズル6から内容器1内に湯を噴出させるための電動ポンプ8が取り付けられている。
【0030】
7は加熱装置で、出水口2から排出された温度の低い湯を加熱して適温に昇温させるものであり、温水路3の途中又は全部の内側又は外側に取り付けられている。9は加熱制御体で、加熱装置7の加熱量を制御するものである。
【0031】
10は温度検知装置で、内容器1の外側底部に取り付けられており、内容器1の温度制御に用いられている。11は外蓋で、内容器1の上面開口部に被せられており、内容器1からの放熱を軽減する。
【0032】
13は樹脂等によって成形された回転体で、内容器1内の底部で足の裏面を摩擦するのに適した位置に設けられ、足裏との接触面に微細な凹凸や網目等が施されており、内容器1の外側底面に設けられた駆動体12によって駆動される。
【0033】
14は軟水化装置で、内容器1と外容器4との間で、上面開口部が外容器4の上面と略同一面となるように設置された収納ケース15と、この収納ケース15内に収納された、例えばスチレン系樹脂よりなるイオン交換樹脂16と、収納ケース15の上面開口部を覆う蓋17と、内容器1への水の注ぎ口18とで構成されている。
【0034】
19は外容器4の上面に設けられた湯温設定手段である。
【0035】
本発明は上記の構成よりなり、その使用方法は、まず軟水化装置14の蓋17を外し、ヤカン等によりあらかじめ適当な温度に調整された温水を収納ケース15内に注ぐ。この注がれた温水にはカルシュウムイオンやマグネシウムイオンが含まれているが、これらのイオンはイオン交換樹脂16によって除去されて軟水となり、注ぎ口18から内容器1内に供給される。その後、蓋17を収納ケース15に被せて収納ケース15内にごみ等が入らないようにする。
【0036】
次に電源を入れるとともに、湯温設定手段19により内容器1内に放出される湯の温度を使用者の好みの温度、例えば38〜42℃の間にセットする。これによって電動ポンプ8が駆動するとともに、加熱装置7に通電が開始され、内容器1の出水口2、貯湯部5を通して温水路3内に流入した湯が加熱され、電動ポンプ8の圧力によりノズル6から内容器1内に放出する。
【0037】
使用者は外蓋11を取り外して湯の中に浴用薬剤を規定量投入し、椅子に腰掛けて内容器1の中に足を入れ、適当な時間(15〜30分間)その状態を保つ。
【0038】
このとき、ノズル6は足の前後方向からくるぶしの上7〜8cmまでかかるように湯を拡散して放出する。
【0039】
これによって、湯のエネルギーと浴用薬剤の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来る。
【0040】
また、これとともに、使用する湯が軟水化されているため、カルシウムイオンやマグネシウムイオンが除去され、皮膚に無用な刺激を与えることがなくなり、金属アレルギー者に対する刺激を少なくすることができる。
【0041】
さらに、駆動体12が駆動して回転体13が回転し、その上に乗せられた足の裏面をやさしく摩擦するため、古くなった皮膚組織が剥がれ、平滑な皮膚が生成されるものである。
【0042】
使用後は、電源を遮断すれば、加熱装置7、電動ポンプ8及び回転体13への通電が停止し、運転が終了する。このとき、内容器1又は貯湯部5に溜まっている湯は別途の方法により排水する。
【0043】
上記本発明によれば、ノズル6から噴出した温水は拡散して使用者の足にかかり、足を暖めた後に出水口2から排出されて再度加熱装置7で加熱され、再びノズル6に達して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器1に入れる水を無理なく軽減することができるものであり、これによって、給水作業が女性や高齢者にとっても大変楽であり、また、器体を使用する場所まで運ぶ必要がなくなるものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、請求項1に示すように、上面が開口した内容器と、この内容器を覆う外容器と、内容器内の湯を排出する出水口と、出水口に連なる貯湯部と、内容器内に湯を放出するノズルと、貯湯部とノズルを結ぶ温水路と、内容器内に放出する湯を加熱する加熱装置と、この加熱装置により加熱された湯をノズルから内容器内に噴出せしめる電動ポンプとを備えたものである。
【0045】
また、請求項2に示すように、内容器の内側下部にかかと部の表皮を滑らかにする回転体を備えたものである。
【0046】
さらに、請求項3に示すように、内容器内に供給される水を軟水化する軟水化装置を備えたものである。
【0047】
上記の構成によって、ノズルから噴出した湯は拡散して使用者の足にかかり、足を暖めた後に出水口から排出されて再度加熱装置で加熱され、再びノズルに達して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器に入れる湯を無理なく軽減することができるものである。
【0048】
また、これによって、内容器への給水作業が女性や高齢者にとっても大変楽である。
【0049】
また、使用する湯が軟水化されているため、カルシウムイオンやマグネシウムイオンが除去され、皮膚に無用な刺激を与えることがなくなり、金属アレルギー者に対する刺激を少なくすることができるものである。
【0050】
さらに、内容器内で回転体が回転し、その上に乗せられた足の裏面をやさしく摩擦するため、古くなった皮膚組織が剥がれ、平滑な皮膚を生成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す足温浴器の縦断面図である。
【図2】従来の足温浴器の縦断面図である。
【図3】従来の他の足温浴器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 内容器
2 出水口
3 温水路
4 外容器
5 貯湯部
6 ノズル
7 加熱装置
8 電動ポンプ
13 回転体
14 軟水化装置
16 イオン交換樹脂
【発明の属する技術分野】
本発明は、湯を用いて足を暖める足温浴器に関し、詳しくはその湯量の軽減と皮膚の摩擦及び軟水化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の足温浴器として実用化されているものに特開平7−100180号公報(特許文献1)に示すものがある。
【0003】
このものは、本出願人の発明に係るものであって、図3に示すように、電気絶縁材料で成形され、上面が開口した内容器21の外側底面に、内容器21の耐熱温度以下の温度に制御される防水型の発熱体22を設けるとともに、これらの内容器21及び発熱体22を電気絶縁材料で成形され、外郭を構成する外容器23と内容器21の上面開口部を塞ぐ外蓋27で覆い、さらに、外容器23の内側と外側の上部に前記発熱体22の発熱量を制御する制御体24と発熱体22の発熱量を設定する設定手段25を設け、内容器21の外側底面に温度過昇防止装置26を取り付けたものである。
【0004】
このものの使用方法は、外蓋27を取り外し、あらかじめ適当な温度に調整した湯28を内容器21の中に入れ、そののち外蓋27を取り付けて電源を接続し、設定手段25を使用者の好みの温度、例えば40℃にセットする。
【0005】
これによって発熱体22に通電が開始され、制御体24が通電動作を制御するまで発熱を続け、設定された温度に達すると通電を停止する動作を繰返して湯28の温度を一定に保つ。
【0006】
使用者は外蓋27を取り外して湯28の中に浴用薬剤29を規定量投入し、椅子(図示せず)に腰掛けて内容器1内の湯28に足を入れ、15〜30分間その状態を保つ。これによって使用者の血行を良くすることが出来る。
【0007】
そして、この使用中、万一制御体24の動作が不良となり、発熱体22に設定温度以上に通電されると、発熱体22の温度が上り、これとともに温度過昇防止装置26の温度が上り、遂には発熱体22を電源から遮断し、発熱を停止させて器具の安全を保つ。この時、発熱体22の飽和温度が内容器21の耐熱温度以下であれば温度過昇防止装置26が動作しない場合でも内容器21には損傷はなく、使用者の安全が確保出来るものである。
【0008】
また内容器21は合成樹脂で出来ているため、防水性が高く、しかも電気絶縁性も高いため使用者を感電から守るものである。
【0009】
この足温浴器は、上記したように、椅子等に腰をかけて内容器21内の湯28に両足を浸し、15〜30分間その状態を保つだけで、湯28のエネルギーと浴用薬剤29の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来るという効果があり、市場で大変好評を博している。
【0010】
しかし、一方で、この足温浴器は、使用に際して内容器21内にバケツなどで湯や水を運び入れるか、又は水や湯の出るところまで器体を持って行き、水道の蛇口か温水の給水口から直接注水する必要があった。
【0011】
このため、この給水作業は女性や高齢者にとって大変な作業であり、また、給水後は10リットルの水を入れると、全体の重量が15kgにもなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0012】
そこで、この課題を解決するものとして、同じく本出願人の発明に係る特開平11−89909号公報(特許文献2)が公知である。
【0013】
このものは、図2に示すように、外蓋27を前蓋27aと後蓋27bの二つに区分するとともに、前蓋27aの下面に内容器21側に向かって突出する突起30を設け、さらに、この前蓋27aに錘31を取り付けるか、又は外容器23と内容器21との間に掛止部(図示せず)を設けて内容器21内に湯を入れたときに前蓋27aが浮き上がらないようにしたものである。
【0014】
このように構成することによって、使用時に外蓋27の後蓋27bのみ取り外し、内容器21内の湯に足を入れると、足の体積と突起30の体積によって押しのけられた湯の面が上昇するため、使用時に少ない湯で使用者の足の周りをくるぶしの上までを覆うことができ、少量の湯で使用時の効果を失うことなく、従来通りの加温が可能となるものであり、湯の量が少なくて女性や高齢者でも湯の交換が容易となるものである。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−100180号公報
【特許文献2】
特開平11−89909号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の足温浴器において、前者に示すものは上記したように、使用に際しての給水作業が女性や高齢者にとって大変であり、また、給水後は全体の重量が重くなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0017】
一方、後者に示すものは、少量の湯でも使用時の効果を失うことがないという利点はあるが、使用に際して内容器21に水を入れた後に前蓋27aを被せて突起30を水中に沈めるために水を押し上げる力が必要となる。そして、前蓋27aと内容器21間の摩擦力は前記した押し上げ力を超える力が要求されるため前蓋27aの押しこみ力もこれ以上にしなければならず、前蓋27aを被せるときには単なる外蓋27の載置に比較して大きな力が必要であった。
【0018】
また、突起30を内容器21内に沈めるために外容器23と内容器21との間に掛止部(図示せず)を設けるものは、掛止部の操作性及び機能面で劣ってしまうものであった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、上面が開口した内容器と、この内容器を覆う外容器と、内容器内の湯を排出する出水口と、出水口に連なる貯湯部と、内容器内に湯を放出するノズルと、貯湯部とノズルを結ぶ温水路と、内容器内に放出する湯を加熱する加熱装置と、この加熱装置により加熱された湯をノズルから内容器内に噴出せしめる電動ポンプとを備えたものである。
【0020】
また、請求項2では、内容器の内側下部にかかと部の表皮を滑らかにする回転体を備えたものである。
【0021】
さらに、請求項3では、内容器内に供給される水を軟水化する軟水化装置を備えたものである。
【0022】
上記の構成によって、ノズルから噴出した湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に出水口から排出されて再度加熱装置で加熱され、再びノズルに達して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1に従って説明する。
【0024】
図において、1は上面が開口した内容器で、耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、使用者の足を収納するのに適した容積を有している。
【0025】
2は内容器1の内側底面に設けた出水口で、内容器1内に放出された湯水を排水するところである。
【0026】
4は外容器で、内容器1と同様に耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、外郭を構成して内容器1を収納している。
【0027】
5は貯湯部で、前記出水口2の出口に接続されており、出水口2から排水される湯を貯湯するところである。なお、この貯湯部5は内容器1内の底部で代用することもできる。
【0028】
6は拡散型のノズルで、内容器1内の底部に貯湯される湯より上部に位置するように内容器1の側面に相対向するように取り付けられており、その噴出口は内容器1に入れられる足の前後に向けて開口している。
【0029】
3は温水路で、貯湯部5とノズル6とを結ぶものであり、その途中にはノズル6から内容器1内に湯を噴出させるための電動ポンプ8が取り付けられている。
【0030】
7は加熱装置で、出水口2から排出された温度の低い湯を加熱して適温に昇温させるものであり、温水路3の途中又は全部の内側又は外側に取り付けられている。9は加熱制御体で、加熱装置7の加熱量を制御するものである。
【0031】
10は温度検知装置で、内容器1の外側底部に取り付けられており、内容器1の温度制御に用いられている。11は外蓋で、内容器1の上面開口部に被せられており、内容器1からの放熱を軽減する。
【0032】
13は樹脂等によって成形された回転体で、内容器1内の底部で足の裏面を摩擦するのに適した位置に設けられ、足裏との接触面に微細な凹凸や網目等が施されており、内容器1の外側底面に設けられた駆動体12によって駆動される。
【0033】
14は軟水化装置で、内容器1と外容器4との間で、上面開口部が外容器4の上面と略同一面となるように設置された収納ケース15と、この収納ケース15内に収納された、例えばスチレン系樹脂よりなるイオン交換樹脂16と、収納ケース15の上面開口部を覆う蓋17と、内容器1への水の注ぎ口18とで構成されている。
【0034】
19は外容器4の上面に設けられた湯温設定手段である。
【0035】
本発明は上記の構成よりなり、その使用方法は、まず軟水化装置14の蓋17を外し、ヤカン等によりあらかじめ適当な温度に調整された温水を収納ケース15内に注ぐ。この注がれた温水にはカルシュウムイオンやマグネシウムイオンが含まれているが、これらのイオンはイオン交換樹脂16によって除去されて軟水となり、注ぎ口18から内容器1内に供給される。その後、蓋17を収納ケース15に被せて収納ケース15内にごみ等が入らないようにする。
【0036】
次に電源を入れるとともに、湯温設定手段19により内容器1内に放出される湯の温度を使用者の好みの温度、例えば38〜42℃の間にセットする。これによって電動ポンプ8が駆動するとともに、加熱装置7に通電が開始され、内容器1の出水口2、貯湯部5を通して温水路3内に流入した湯が加熱され、電動ポンプ8の圧力によりノズル6から内容器1内に放出する。
【0037】
使用者は外蓋11を取り外して湯の中に浴用薬剤を規定量投入し、椅子に腰掛けて内容器1の中に足を入れ、適当な時間(15〜30分間)その状態を保つ。
【0038】
このとき、ノズル6は足の前後方向からくるぶしの上7〜8cmまでかかるように湯を拡散して放出する。
【0039】
これによって、湯のエネルギーと浴用薬剤の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来る。
【0040】
また、これとともに、使用する湯が軟水化されているため、カルシウムイオンやマグネシウムイオンが除去され、皮膚に無用な刺激を与えることがなくなり、金属アレルギー者に対する刺激を少なくすることができる。
【0041】
さらに、駆動体12が駆動して回転体13が回転し、その上に乗せられた足の裏面をやさしく摩擦するため、古くなった皮膚組織が剥がれ、平滑な皮膚が生成されるものである。
【0042】
使用後は、電源を遮断すれば、加熱装置7、電動ポンプ8及び回転体13への通電が停止し、運転が終了する。このとき、内容器1又は貯湯部5に溜まっている湯は別途の方法により排水する。
【0043】
上記本発明によれば、ノズル6から噴出した温水は拡散して使用者の足にかかり、足を暖めた後に出水口2から排出されて再度加熱装置7で加熱され、再びノズル6に達して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器1に入れる水を無理なく軽減することができるものであり、これによって、給水作業が女性や高齢者にとっても大変楽であり、また、器体を使用する場所まで運ぶ必要がなくなるものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、請求項1に示すように、上面が開口した内容器と、この内容器を覆う外容器と、内容器内の湯を排出する出水口と、出水口に連なる貯湯部と、内容器内に湯を放出するノズルと、貯湯部とノズルを結ぶ温水路と、内容器内に放出する湯を加熱する加熱装置と、この加熱装置により加熱された湯をノズルから内容器内に噴出せしめる電動ポンプとを備えたものである。
【0045】
また、請求項2に示すように、内容器の内側下部にかかと部の表皮を滑らかにする回転体を備えたものである。
【0046】
さらに、請求項3に示すように、内容器内に供給される水を軟水化する軟水化装置を備えたものである。
【0047】
上記の構成によって、ノズルから噴出した湯は拡散して使用者の足にかかり、足を暖めた後に出水口から排出されて再度加熱装置で加熱され、再びノズルに達して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器に入れる湯を無理なく軽減することができるものである。
【0048】
また、これによって、内容器への給水作業が女性や高齢者にとっても大変楽である。
【0049】
また、使用する湯が軟水化されているため、カルシウムイオンやマグネシウムイオンが除去され、皮膚に無用な刺激を与えることがなくなり、金属アレルギー者に対する刺激を少なくすることができるものである。
【0050】
さらに、内容器内で回転体が回転し、その上に乗せられた足の裏面をやさしく摩擦するため、古くなった皮膚組織が剥がれ、平滑な皮膚を生成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す足温浴器の縦断面図である。
【図2】従来の足温浴器の縦断面図である。
【図3】従来の他の足温浴器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 内容器
2 出水口
3 温水路
4 外容器
5 貯湯部
6 ノズル
7 加熱装置
8 電動ポンプ
13 回転体
14 軟水化装置
16 イオン交換樹脂
Claims (3)
- 上面が開口した内容器(1)と、この内容器(1)を覆う外容器(4)と、内容器(1)内の湯を排出する出水口(2)と、出水口(2)に連なる貯湯部(5)と、内容器(1)内に湯を放出するノズル(6)と、貯湯部(5)とノズル(6)を結ぶ温水路(3)と、内容器(1)内に放出する湯を加熱する加熱装置(7)と、この加熱装置(7)により加熱された湯をノズル(6)から内容器(1)内に噴出せしめる電動ポンプ(8)とを備えたことを特徴とする足温浴器。
- 内容器(1)の内側下部にかかと部の表皮を滑らかにする回転体(13)を備えたことを特徴とする請求項1記載の足温浴器。
- 内容器(1)内に供給される水を軟水化する軟水化装置(14)を備えたことを特徴とする請求項1記載の足温浴器。
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JP2003060901A JP2004267396A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 足温浴器 |
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Publications (1)
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Cited By (1)
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-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003060901A patent/JP2004267396A/ja active Pending
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CN102743122A (zh) * | 2012-07-16 | 2012-10-24 | 周大章 | 足浴盆 |
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