JP2004357955A - 足温浴器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容器内に入れる湯の量を無理なく軽減するとともに、電気的な安全性を高めた足温浴器を提供する。
【解決手段】内容器1の底部に形成される貯湯部3と、内容器1内に臨ませた噴射ノズル部12と、内容器1内の湯を加熱する加熱装置5と、内容器1内の湯を移動、巡回させる電動ポンプ6とよりなり、前記電動ポンプ6のローター9と、このローター9に連結された水車部10を内容器1内において噴射ノズル部12の湯道内に臨ませ、電動ポンプ6の磁界部7を外カバー8で水密的に覆って内容器1の側壁面に取り付けた。
【選択図】 図1
【解決手段】内容器1の底部に形成される貯湯部3と、内容器1内に臨ませた噴射ノズル部12と、内容器1内の湯を加熱する加熱装置5と、内容器1内の湯を移動、巡回させる電動ポンプ6とよりなり、前記電動ポンプ6のローター9と、このローター9に連結された水車部10を内容器1内において噴射ノズル部12の湯道内に臨ませ、電動ポンプ6の磁界部7を外カバー8で水密的に覆って内容器1の側壁面に取り付けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湯を用いて足を暖める足温浴器に関し、詳しくはその湯量の軽減と温熱効果の増大に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の足温浴器として実用化されているものに特開平7−100180号公報(特許文献1)に示すものがある。
【0003】
このものは、本出願人の発明に係るものであって、図2に示すように、電気絶縁材料で成形され、上面が開口した内容器21の外側底面に内容器21の耐熱温度以下の温度に制御される防水型の発熱体22を設けるとともに、これらの内容器21及び発熱体22を電気絶縁材料で成形され、外郭を構成する外容器23と内容器21の上面開口部を塞ぐ外蓋27で覆い、さらに、外容器23の内側と外側の上部に前記発熱体22の発熱量を制御する制御体24と発熱体22の発熱量を設定する設定手段25を設け、内容器21の外側底面に温度過昇防止装置26を取り付けたものである。
【0004】
このものの使用方法は、外蓋27を取り外し、内容器21の中にあらかじめ適当な温度に調整した湯28を入れ、そののち外蓋27を取り付けて電源を接続し、設定手段25を使用者の好みの温度、例えば40℃にセットする。
【0005】
これによって発熱体22に通電が開始され、制御体24が通電動作を制御するまで発熱を続け、設定された温度に達すると通電を停止する動作を繰返して湯28の温度を一定に保つ。
【0006】
使用者は外蓋27を取り外して湯28の中に浴用薬剤29を規定量投入し、椅子(図示せず)に腰掛けて内容器21内の湯28に足を入れ、15〜30分間その状態を保つ。これによって使用者の血行を良くすることが出来る。
【0007】
そして、この使用中、万一制御体24の動作が不良となり、発熱体22に設定温度以上に通電されると、発熱体22の温度が上り、これとともに温度過昇防止装置26の温度が上り、遂には発熱体22を電源から遮断し、発熱を停止させて器具の安全を保つ。この時、発熱体22の飽和温度が内容器21の耐熱温度以下であれば温度過昇防止装置26が動作しない場合でも内容器21には損傷はなく、使用者の安全が確保出来るものである。
【0008】
また、内容器21は合成樹脂で出来ているため、防水性が高く、しかも電気絶縁性も高いため使用者を感電から守るものである。
【0009】
この足温浴器は、上記したように、椅子等に腰をかけて内容器21内の湯28に両足を浸し、15〜30分間その状態を保つだけで、湯28のエネルギーと浴用薬剤29の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来るという効果があり、市場で大変好評を博している。
【0010】
しかし、一方で、この足温浴器は、使用に際して内容器21内にバケツなどで湯や水を運び入れるか、又は水や湯の出るところまで器体を持って行き、水道の蛇口か温水の給水口から直接注水する必要があった。
【0011】
このため、この給水作業は女性や高齢者にとって大変な作業であり、また、給水後は10リットルの水を入れると、全体の重量が15kgにもなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0012】
そこで、上記の課題を解決するものとして、実開昭59−96024号公報(特許文献2)、特開昭59−115046号公報(特許文献3)及び特開2002−153537号公報(特許文献4)に示すものがある。
【0013】
前記実開昭59−96024号公報(特許文献2)及び特開昭59−115046号公報(特許文献3)に示すものは、浴槽底部の後方から通水パイプにより温水を浴槽底面下に導き、浴槽内正面のジェット水流噴射口上面に形成した空気取入口より空気を取入れ、通水パイプの噴射口付近にて空気を混合し、気泡を含むジェット水流を浴槽内の足部正面方向に噴射させると共に、前記通水パイプの中途部に温水を常温に保つ為のヒーターパイプ部分及び温水を循環しジェット水流を噴射するためのポンプ機構、排水パイプへの切り替え弁を介在したものである。
【0014】
また、特開2002−153537号公報(特許文献4)に示すものも概略上記の構成と同じであり、ジェット水流噴射口から浴槽内にジェット噴流を噴射して足にマッサージ効果を持たせ、血液の流れにより全身に湯の熱を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来るようにするものである。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−100180号公報
【特許文献2】
実開昭59−96024号公報
【特許文献3】
特開昭59−115046号公報
【特許文献4】
特開2002−153537号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の足温浴器において、特許文献1に示すものは、上記したように使用に際しての給水作業が女性や高齢者にとって大変であり、また、給水後は全体の重量が重くなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0017】
一方、特許文献2、3、4に示すものは、温水によるジェット噴流を噴射して足にマッサージ効果を持たせる方式であるため、少量の湯でも使用時における足温浴の効果を失うことがないという利点はあるが、しかし、一方で、この足温浴器は、ポンプ機構とジェット水流を噴射する噴射口とを繋ぐ温水路が内容器の外側に配管されているため、温水路の表面からの放熱が多量で噴射口から噴出される湯の温度が低くなるという欠点があり、そのために発熱体の通電時間を長くして湯温を一定に保つ必要があり、大きなエネルギーを消費する必要があった。
【0018】
また、全体として温水路の継ぎ目が多く、水密作業に手間取るという欠点もあった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、上面が開口した内容器と、この内容器を覆う外容器と、内容器の底部に形成される貯湯部と、内容器内に臨ませた噴射ノズル部と、内容器内の湯を加熱する加熱装置と、内容器内の湯を移動、巡回させる電動ポンプとよりなり、前記電動ポンプのローターと、このローターに連結された水車部を内容器内において噴射ノズル部の湯道内に臨ませ、電動ポンプの磁界部を外カバーで水密的に覆って内容器の側壁面に取り付けたものである。
【0020】
また、請求項2では、電動ポンプの磁界部を合成樹脂製の外カバーで水密的に覆い、該外カバーを内容器の外側壁面に内容器内の湯が内容器の外部に漏れないように水密状態に取り付けたものである。
【0021】
さらに、請求項3では、噴射ノズル部に内容器内の湯面上に開口するように気道部を備えたものである。
【0022】
上記の構成によって、噴射ノズル部から噴出した気泡流の湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に加熱装置で再度加熱され、再び噴射ノズル部に流入して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができるものである。
【0023】
また、電動ポンプの磁界部を外カバーによって水密的に覆うことにより電気的な安全性を高めると共に、内容器の外側壁面に内部の湯が漏れないように水密状態に取り付けてあるため,組立時の水密作業個所が少なくなり、作業時間が大きく軽減できる。
【0024】
さらに、噴射ノズル部に気道部を設けて湯に気泡を混入させ、気泡の破裂時に超音波を発生させることにより温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1に従って説明する。
【0026】
図において、1は上面が開口した内容器で、耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、使用者の足を収納するのに適した容積を有している。
【0027】
2は外容器で、内容器1と同様に耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、外郭を構成して内容器1を収納している。
【0028】
3は貯湯部で、内容器1内の底部に形成されている。4は足乗せ台で、内容器1内の底面上に載置されている。
【0029】
5は発熱体よりなる加熱装置で、内容器1内の貯湯部3に貯められた湯を加熱して適温に昇温させるものであり、貯湯部3と対向した内容器1の外側面又は外側底面の全部又は一部に取り付けられている。
【0030】
6は電動ポンプで、磁界部7と、この磁界部7に樹脂を充填して水密的に覆った合成樹脂製の外カバー8と、永久磁石等によって成形され、磁界部7の内周面と対向するように外カバー8の凹部内に回転自在に取り付けられたローター9と、このローター9に連結された水車部10とで構成されている。
【0031】
そして、外カバー8はローター9と水車部10が貯湯部3内の湯中に臨むように内容器1の外側壁面に取り付けネジ11により固定されている。なお、このとき磁界部7の一部又は全部も貯湯部3内の湯中に臨むようにしてもよい。
【0032】
12は噴射ノズル部で、内容器1内の湯を移動、巡回させるためのものであり、内容器1内に入れられる足の前方に向けて開口した噴射口13と、内容器1内の湯を吸い上げる吸湯部14及び内容器1の湯面上に開口した気道部15とで構成されており、内部の湯道にこれらの噴射口13、吸湯部14及び気道部15と連通するように水車部10を臨ませている。そして、この噴射ノズル部12は内容器1の水中部側において電動ポンプ6部の外カバー8に取り付けられている。
なお、このときローター9の先端を図示するように湯道内の内壁に回転自在に支持するようにすると良い。
【0033】
16は加熱制御体で、加熱装置5の加熱量を制御するものである。17は湯温設定手段で、内容器1の上面に設けられ、内容器1内の湯温と電動ポンプ6の運転制御等を行なうものである。
【0034】
18は外蓋で、内容器1の上面開口部に被せられており、内容器1からの放熱を軽減するものである。
【0035】
本発明は上記の構成よりなり、その使用方法は、まず、あらかじめ適当な温度に調整された温水を適量内容器1内に満たす。その後、蓋18を内容器1の上面に被せて湯の放熱を防ぐとともに、ゴミの侵入を防ぐ。
【0036】
次に電源を入れ、湯温設定手段17により内容器1内の湯の温度を使用者の好みの温度、例えば38〜42℃の間にセットする。これによって、加熱装置5に通電が開始され、内容器1及び貯湯部3を通して湯が加熱設定温度に達する。
【0037】
その後、使用者が電動ポンプ6の運転を指示すると、電動ポンプ6が運転を開始し、ローター9に連結された水車部10の回転により吸湯部14と気道部15から湯と空気を噴射ノズル部12の湯道内に吸い込み、気泡が混じった温水を噴射口13から内容器1内に放出し、内容器1内を移動、巡回した後に吸湯部14に至るサイクルを繰り返す。
【0038】
使用者は外蓋18を取り外して湯の中に浴用薬剤を規定量投入し、椅子に腰掛けて内容器1の中に足を入れ、適当な時間(15〜30分間)その状態を保つ。
【0039】
このとき、噴射ノズル部12の噴射口13からは足の前後方向からくるぶしの上7〜8cmまで湯がかかるように湯を拡散して放出する。
【0040】
これによって、湯のエネルギーと浴用薬剤の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来る。また、気泡の破裂時に超音波を発生するため温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができる。
【0041】
使用後は、使用者の指示によって電源を遮断すれば、加熱装置5及び電動ポンプ6等への通電が停止し、それぞれの運転が終了する。
【0042】
上記本発明によれば、電動ポンプ6のローター9と、このローター9に連結された水車部10を内容器1内において噴射ノズル部12の湯道内に臨ませ、電動ポンプ6の磁界部7を外カバー8で水密的に覆って内容器1の側壁面に取り付けたものであるため、噴射ノズル部12から噴出した気泡流の湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に加熱装置5で再度加熱され、再び噴射ノズル部12に流入して噴出するサイクル動作を行ない、使用者の血行を良くして疲労を回復し、健康を維持するため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができる。
【0043】
また、電動ポンプ6の磁界部7を合成樹脂製の外カバー8で水密的に覆い、該外カバー8を内容器1の外側壁面に内容器1内の湯が内容器1の外部に漏れないように水密状態に取り付けたものであるため、電気的な安全性を高めると共に、組立時の水密作業個所が少なくなり、作業時間が大きく軽減できる。
【0044】
さらに、噴射ノズル部12に内容器1内の湯面上に開口するように気道部15を備えたものであるため、湯に気泡を混入させ、気泡の破裂時に超音波を発生させることにより温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができるものである。
【0045】
【発明の効果】
上記したように、本発明によれば、噴射ノズル部から噴出した気泡流の湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に加熱装置で再度加熱され、再び噴射ノズル部に流入して噴出するサイクル動作を行ない、使用者の血行を良くして疲労を回復し、健康を維持するため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができるものである。
【0046】
また、電動ポンプの磁界部を外カバーによって水密的に覆うことにより電気的な安全性を高めると共に、内容器の外側壁面に内部の湯が漏れないように水密状態に取り付けてあるため,組立時の水密作業個所が少なくなり、作業時間が大きく軽減できる。
【0047】
さらに、噴射ノズル部に気道部を設けて湯に気泡を混入させ,気泡の破裂時に超音波を発生させることにより温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す足温浴器の縦断面図である。
【図2】従来の足温浴器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 内容器
2 外容器
3 貯湯部
5 加熱装置
6 電動ポンプ
7 磁界部
8 外カバー
9 ローター
10 水車部
11 取り付けネジ
12 噴射ノズル部
13 噴射口
14 吸湯部
15 気道部
【発明の属する技術分野】
本発明は、湯を用いて足を暖める足温浴器に関し、詳しくはその湯量の軽減と温熱効果の増大に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の足温浴器として実用化されているものに特開平7−100180号公報(特許文献1)に示すものがある。
【0003】
このものは、本出願人の発明に係るものであって、図2に示すように、電気絶縁材料で成形され、上面が開口した内容器21の外側底面に内容器21の耐熱温度以下の温度に制御される防水型の発熱体22を設けるとともに、これらの内容器21及び発熱体22を電気絶縁材料で成形され、外郭を構成する外容器23と内容器21の上面開口部を塞ぐ外蓋27で覆い、さらに、外容器23の内側と外側の上部に前記発熱体22の発熱量を制御する制御体24と発熱体22の発熱量を設定する設定手段25を設け、内容器21の外側底面に温度過昇防止装置26を取り付けたものである。
【0004】
このものの使用方法は、外蓋27を取り外し、内容器21の中にあらかじめ適当な温度に調整した湯28を入れ、そののち外蓋27を取り付けて電源を接続し、設定手段25を使用者の好みの温度、例えば40℃にセットする。
【0005】
これによって発熱体22に通電が開始され、制御体24が通電動作を制御するまで発熱を続け、設定された温度に達すると通電を停止する動作を繰返して湯28の温度を一定に保つ。
【0006】
使用者は外蓋27を取り外して湯28の中に浴用薬剤29を規定量投入し、椅子(図示せず)に腰掛けて内容器21内の湯28に足を入れ、15〜30分間その状態を保つ。これによって使用者の血行を良くすることが出来る。
【0007】
そして、この使用中、万一制御体24の動作が不良となり、発熱体22に設定温度以上に通電されると、発熱体22の温度が上り、これとともに温度過昇防止装置26の温度が上り、遂には発熱体22を電源から遮断し、発熱を停止させて器具の安全を保つ。この時、発熱体22の飽和温度が内容器21の耐熱温度以下であれば温度過昇防止装置26が動作しない場合でも内容器21には損傷はなく、使用者の安全が確保出来るものである。
【0008】
また、内容器21は合成樹脂で出来ているため、防水性が高く、しかも電気絶縁性も高いため使用者を感電から守るものである。
【0009】
この足温浴器は、上記したように、椅子等に腰をかけて内容器21内の湯28に両足を浸し、15〜30分間その状態を保つだけで、湯28のエネルギーと浴用薬剤29の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来るという効果があり、市場で大変好評を博している。
【0010】
しかし、一方で、この足温浴器は、使用に際して内容器21内にバケツなどで湯や水を運び入れるか、又は水や湯の出るところまで器体を持って行き、水道の蛇口か温水の給水口から直接注水する必要があった。
【0011】
このため、この給水作業は女性や高齢者にとって大変な作業であり、また、給水後は10リットルの水を入れると、全体の重量が15kgにもなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0012】
そこで、上記の課題を解決するものとして、実開昭59−96024号公報(特許文献2)、特開昭59−115046号公報(特許文献3)及び特開2002−153537号公報(特許文献4)に示すものがある。
【0013】
前記実開昭59−96024号公報(特許文献2)及び特開昭59−115046号公報(特許文献3)に示すものは、浴槽底部の後方から通水パイプにより温水を浴槽底面下に導き、浴槽内正面のジェット水流噴射口上面に形成した空気取入口より空気を取入れ、通水パイプの噴射口付近にて空気を混合し、気泡を含むジェット水流を浴槽内の足部正面方向に噴射させると共に、前記通水パイプの中途部に温水を常温に保つ為のヒーターパイプ部分及び温水を循環しジェット水流を噴射するためのポンプ機構、排水パイプへの切り替え弁を介在したものである。
【0014】
また、特開2002−153537号公報(特許文献4)に示すものも概略上記の構成と同じであり、ジェット水流噴射口から浴槽内にジェット噴流を噴射して足にマッサージ効果を持たせ、血液の流れにより全身に湯の熱を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来るようにするものである。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−100180号公報
【特許文献2】
実開昭59−96024号公報
【特許文献3】
特開昭59−115046号公報
【特許文献4】
特開2002−153537号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の足温浴器において、特許文献1に示すものは、上記したように使用に際しての給水作業が女性や高齢者にとって大変であり、また、給水後は全体の重量が重くなるため、女性や高齢者にとって器体を使用する場所まで運ぶことが大変であった。
【0017】
一方、特許文献2、3、4に示すものは、温水によるジェット噴流を噴射して足にマッサージ効果を持たせる方式であるため、少量の湯でも使用時における足温浴の効果を失うことがないという利点はあるが、しかし、一方で、この足温浴器は、ポンプ機構とジェット水流を噴射する噴射口とを繋ぐ温水路が内容器の外側に配管されているため、温水路の表面からの放熱が多量で噴射口から噴出される湯の温度が低くなるという欠点があり、そのために発熱体の通電時間を長くして湯温を一定に保つ必要があり、大きなエネルギーを消費する必要があった。
【0018】
また、全体として温水路の継ぎ目が多く、水密作業に手間取るという欠点もあった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、上面が開口した内容器と、この内容器を覆う外容器と、内容器の底部に形成される貯湯部と、内容器内に臨ませた噴射ノズル部と、内容器内の湯を加熱する加熱装置と、内容器内の湯を移動、巡回させる電動ポンプとよりなり、前記電動ポンプのローターと、このローターに連結された水車部を内容器内において噴射ノズル部の湯道内に臨ませ、電動ポンプの磁界部を外カバーで水密的に覆って内容器の側壁面に取り付けたものである。
【0020】
また、請求項2では、電動ポンプの磁界部を合成樹脂製の外カバーで水密的に覆い、該外カバーを内容器の外側壁面に内容器内の湯が内容器の外部に漏れないように水密状態に取り付けたものである。
【0021】
さらに、請求項3では、噴射ノズル部に内容器内の湯面上に開口するように気道部を備えたものである。
【0022】
上記の構成によって、噴射ノズル部から噴出した気泡流の湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に加熱装置で再度加熱され、再び噴射ノズル部に流入して噴出するサイクル動作を行なうため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができるものである。
【0023】
また、電動ポンプの磁界部を外カバーによって水密的に覆うことにより電気的な安全性を高めると共に、内容器の外側壁面に内部の湯が漏れないように水密状態に取り付けてあるため,組立時の水密作業個所が少なくなり、作業時間が大きく軽減できる。
【0024】
さらに、噴射ノズル部に気道部を設けて湯に気泡を混入させ、気泡の破裂時に超音波を発生させることにより温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1に従って説明する。
【0026】
図において、1は上面が開口した内容器で、耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、使用者の足を収納するのに適した容積を有している。
【0027】
2は外容器で、内容器1と同様に耐熱温度が120℃程度のポリプロピレン樹脂等の電気絶縁材料により成形され、外郭を構成して内容器1を収納している。
【0028】
3は貯湯部で、内容器1内の底部に形成されている。4は足乗せ台で、内容器1内の底面上に載置されている。
【0029】
5は発熱体よりなる加熱装置で、内容器1内の貯湯部3に貯められた湯を加熱して適温に昇温させるものであり、貯湯部3と対向した内容器1の外側面又は外側底面の全部又は一部に取り付けられている。
【0030】
6は電動ポンプで、磁界部7と、この磁界部7に樹脂を充填して水密的に覆った合成樹脂製の外カバー8と、永久磁石等によって成形され、磁界部7の内周面と対向するように外カバー8の凹部内に回転自在に取り付けられたローター9と、このローター9に連結された水車部10とで構成されている。
【0031】
そして、外カバー8はローター9と水車部10が貯湯部3内の湯中に臨むように内容器1の外側壁面に取り付けネジ11により固定されている。なお、このとき磁界部7の一部又は全部も貯湯部3内の湯中に臨むようにしてもよい。
【0032】
12は噴射ノズル部で、内容器1内の湯を移動、巡回させるためのものであり、内容器1内に入れられる足の前方に向けて開口した噴射口13と、内容器1内の湯を吸い上げる吸湯部14及び内容器1の湯面上に開口した気道部15とで構成されており、内部の湯道にこれらの噴射口13、吸湯部14及び気道部15と連通するように水車部10を臨ませている。そして、この噴射ノズル部12は内容器1の水中部側において電動ポンプ6部の外カバー8に取り付けられている。
なお、このときローター9の先端を図示するように湯道内の内壁に回転自在に支持するようにすると良い。
【0033】
16は加熱制御体で、加熱装置5の加熱量を制御するものである。17は湯温設定手段で、内容器1の上面に設けられ、内容器1内の湯温と電動ポンプ6の運転制御等を行なうものである。
【0034】
18は外蓋で、内容器1の上面開口部に被せられており、内容器1からの放熱を軽減するものである。
【0035】
本発明は上記の構成よりなり、その使用方法は、まず、あらかじめ適当な温度に調整された温水を適量内容器1内に満たす。その後、蓋18を内容器1の上面に被せて湯の放熱を防ぐとともに、ゴミの侵入を防ぐ。
【0036】
次に電源を入れ、湯温設定手段17により内容器1内の湯の温度を使用者の好みの温度、例えば38〜42℃の間にセットする。これによって、加熱装置5に通電が開始され、内容器1及び貯湯部3を通して湯が加熱設定温度に達する。
【0037】
その後、使用者が電動ポンプ6の運転を指示すると、電動ポンプ6が運転を開始し、ローター9に連結された水車部10の回転により吸湯部14と気道部15から湯と空気を噴射ノズル部12の湯道内に吸い込み、気泡が混じった温水を噴射口13から内容器1内に放出し、内容器1内を移動、巡回した後に吸湯部14に至るサイクルを繰り返す。
【0038】
使用者は外蓋18を取り外して湯の中に浴用薬剤を規定量投入し、椅子に腰掛けて内容器1の中に足を入れ、適当な時間(15〜30分間)その状態を保つ。
【0039】
このとき、噴射ノズル部12の噴射口13からは足の前後方向からくるぶしの上7〜8cmまで湯がかかるように湯を拡散して放出する。
【0040】
これによって、湯のエネルギーと浴用薬剤の作用により足の皮膚を通して人体を加熱し、血液の流れにより全身に湯の熱や薬剤の作用を伝え、血行を良くして疲労を回復し、健康を維持することが出来る。また、気泡の破裂時に超音波を発生するため温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができる。
【0041】
使用後は、使用者の指示によって電源を遮断すれば、加熱装置5及び電動ポンプ6等への通電が停止し、それぞれの運転が終了する。
【0042】
上記本発明によれば、電動ポンプ6のローター9と、このローター9に連結された水車部10を内容器1内において噴射ノズル部12の湯道内に臨ませ、電動ポンプ6の磁界部7を外カバー8で水密的に覆って内容器1の側壁面に取り付けたものであるため、噴射ノズル部12から噴出した気泡流の湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に加熱装置5で再度加熱され、再び噴射ノズル部12に流入して噴出するサイクル動作を行ない、使用者の血行を良くして疲労を回復し、健康を維持するため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができる。
【0043】
また、電動ポンプ6の磁界部7を合成樹脂製の外カバー8で水密的に覆い、該外カバー8を内容器1の外側壁面に内容器1内の湯が内容器1の外部に漏れないように水密状態に取り付けたものであるため、電気的な安全性を高めると共に、組立時の水密作業個所が少なくなり、作業時間が大きく軽減できる。
【0044】
さらに、噴射ノズル部12に内容器1内の湯面上に開口するように気道部15を備えたものであるため、湯に気泡を混入させ、気泡の破裂時に超音波を発生させることにより温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができるものである。
【0045】
【発明の効果】
上記したように、本発明によれば、噴射ノズル部から噴出した気泡流の湯は使用者の足にかかり、足を暖めた後に加熱装置で再度加熱され、再び噴射ノズル部に流入して噴出するサイクル動作を行ない、使用者の血行を良くして疲労を回復し、健康を維持するため、内容器に入れる水を無理なく軽減することができるものである。
【0046】
また、電動ポンプの磁界部を外カバーによって水密的に覆うことにより電気的な安全性を高めると共に、内容器の外側壁面に内部の湯が漏れないように水密状態に取り付けてあるため,組立時の水密作業個所が少なくなり、作業時間が大きく軽減できる。
【0047】
さらに、噴射ノズル部に気道部を設けて湯に気泡を混入させ,気泡の破裂時に超音波を発生させることにより温熱効果とマッサージ効果及び洗浄効果を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す足温浴器の縦断面図である。
【図2】従来の足温浴器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 内容器
2 外容器
3 貯湯部
5 加熱装置
6 電動ポンプ
7 磁界部
8 外カバー
9 ローター
10 水車部
11 取り付けネジ
12 噴射ノズル部
13 噴射口
14 吸湯部
15 気道部
Claims (3)
- 上面が開口した内容器(1)と、この内容器(1)を覆う外容器(2)と、内容器(1)の底部に形成される貯湯部(3)と、内容器(1)内に臨ませた噴射ノズル部(12)と、内容器(1)内の湯を加熱する加熱装置(5)と、内容器(1)内の湯を移動、巡回させる電動ポンプ(6)とよりなり、前記電動ポンプ(6)のローター(9)と、このローター(9)に連結された水車部(10)を内容器(1)内において噴射ノズル部(12)の湯道内に臨ませ、電動ポンプ(6)の磁界部(7)を外カバー(8)で水密的に覆って内容器(1)の側壁面に取り付けたことを特徴とする足温浴器。
- 電動ポンプ(6)の磁界部(7)を合成樹脂製の外カバー(8)で水密的に覆い、該外カバー(8)を内容器(1)の外側壁面に内容器(1)内の湯が内容器(1)の外部に漏れないように水密状態に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の足温浴器。
- 噴射ノズル部(12)に内容器(1)内の湯面上に開口するように気道部(15)を備えたことを特徴とする請求項1記載の足温浴器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003160237A JP2004357955A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 足温浴器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004357955A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013042944A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Panasonic Corp | 足浴装置 |
CN104337437A (zh) * | 2013-07-24 | 2015-02-11 | 谢守辉 | 动态磁化水洗脚盆 |
CN105534356A (zh) * | 2016-02-05 | 2016-05-04 | 黄文佳 | 一种智能足浴机 |
CN106152471A (zh) * | 2016-08-12 | 2016-11-23 | 芜湖蓓慈电器有限公司 | 一种供水机构及含有该机构的加热系统 |
CN108836149A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-11-20 | 李林涛 | 一种智能组合系统 |
-
2003
- 2003-06-05 JP JP2003160237A patent/JP2004357955A/ja active Pending
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