JP2004267358A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】球受皿装置に貯留された全ての遊技球を、発射皿部材に容易に移し替えることのできる遊技球を提供する。
【解決手段】球受皿装置6を、遊技球を貯留可能な貯留皿部材20と、該貯留皿部材20の底面部21に形成された球抜孔24と、該球抜孔24を開放する上方の開放位置Iと上方から閉塞する下方の閉鎖位置IIとに変換可能な開閉蓋41と、該開閉蓋41を位置変換する操作部材50,60とで構成し、前記開閉蓋41の上面を、閉鎖位置IIで、前記貯留皿部材20の球貯留面25以上の高さに保持するようにした。このため、球抜孔24の閉塞時には、球貯留面25に遊技球Xが密嵌する形状の凹部が形成されることがなく、貯留する遊技球X全てを容易に掴み取ることが可能となる。
【選択図】 図11
【解決手段】球受皿装置6を、遊技球を貯留可能な貯留皿部材20と、該貯留皿部材20の底面部21に形成された球抜孔24と、該球抜孔24を開放する上方の開放位置Iと上方から閉塞する下方の閉鎖位置IIとに変換可能な開閉蓋41と、該開閉蓋41を位置変換する操作部材50,60とで構成し、前記開閉蓋41の上面を、閉鎖位置IIで、前記貯留皿部材20の球貯留面25以上の高さに保持するようにした。このため、球抜孔24の閉塞時には、球貯留面25に遊技球Xが密嵌する形状の凹部が形成されることがなく、貯留する遊技球X全てを容易に掴み取ることが可能となる。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面側の下部位置に球受皿装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機は、一般的にその前面下部に発射皿装置と球受皿装置が段設されており、発射皿装置に貯留した遊技球を球送り機構により一球ずつ発射レール始端の発射位置に自動的に供給し、発射ハンドルの回動操作によって発射位置の遊技球を発射鎚で打圧することにより、遊技球が遊技盤面に順次打ち出される。そして、遊技盤面の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が払い出される。この払い出された遊技球は発射皿装置に送られるが、発射皿装置が満杯になると自動的に下方の球受皿装置に流れるようになっており、該球受皿装置を最終的に遊技球を受け入れる受皿としている。この球受皿装置は、内部に遊技球を貯留する貯留開口を備え、該貯留開口の底面である球貯留面上に払い出された遊技球が停留する。ここで該球貯留面には下方へと連通する開閉可能の球抜孔が開口すると共に、該球抜孔の開口部方向に下り勾配が形成されており、該球抜孔を開放すると前記貯留開口内の遊技球が該球抜孔を介して下方に排出され、該球受皿装置の下方に載置した球受け箱に該遊技球が貯留される。
【0003】
そして、従来の球受皿装置は、貯留開口を形成する貯留皿部材と、該貯留皿部材の底面部に上下方向に形成された球抜孔と、該球抜孔を開放する開放位置と閉塞する閉鎖位置とに変換可能な開閉蓋と、該開閉蓋を位置変換する操作部材と、該開閉蓋を閉鎖位置へ付勢するコイルバネとで構成される。この開閉蓋は貯留皿部材の底面部に左右又は前後に摺動可能に保持されて、その閉鎖位置では球抜孔を横断状に閉塞する。また、操作部材は該開閉蓋と連係し、その端部を貯留皿部材の前面から突出する。そして、常態では、開閉蓋はコイルバネの付勢力により閉鎖位置に位置しており、前記操作部材の端部を付勢力に抗して操作すると、開閉蓋が開放位置へスライドして球抜孔が開放するようになっている。
【0004】
ここで、上述したような開閉蓋の変換機構を具備する球受皿装置にあっては、開閉蓋はその閉鎖位置で、球抜孔を横断するように閉塞するため、該球抜孔の閉塞状態では、閉塞した球抜孔の上部が貯留開口側に露出して、球貯留面に凹部が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−265527号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技中に発射皿装置内の遊技球が不足した時には、球受皿装置に貯留された遊技球を片手で掴んで発射皿装置に移し替え、発射用の遊技球として用いることが頻繁に行われる。しかし、従来の球受皿装置では、数個の遊技球が前記球貯留面の凹部に密嵌して掴み難い状態となっていることが多く、かかる凹部の遊技球を移し替えるのに時間がかかるという問題が生じている。
【0007】
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであり、球抜孔の閉塞時に、上述のような凹部が球貯留面に形成されず、貯留開口の全ての遊技球を容易に掴み得る構成の球受皿装置を備えた遊技機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前面下部に球受皿装置を備えた遊技機において、前記球受皿装置は、遊技球を貯留可能な貯留皿部材と、該貯留皿部材の底面部に形成された球抜孔と、該球抜孔を開放する開放位置と閉塞する閉鎖位置とに変換可能な開閉蓋と、該開閉蓋を位置変換する操作部材とを具備し、前記開閉蓋は、貯留皿部材の底面部に昇降可能に取り付けられ、常態では下方向の付勢力によって前記球抜孔を上方から閉塞する閉鎖位置に保持される一方、付勢力に抗して上昇させると、前記球抜孔を開放する開放位置に変換され、かつ前記開閉蓋の上面は、閉鎖位置で、前記貯留皿部材の球貯留面以上の高さに保持されるものであることを特徴とする遊技機である(請求項1)。
【0009】
ここで、開閉蓋の上面や球貯留面が傾斜させる場合には、閉鎖位置で開閉蓋の上面の最低部を、球貯留面の最高部以上の高さに保持する必要はなく、球貯留面の最低部以上の高さに保持すればよい。すなわち、閉鎖位置で、開閉蓋上面の最高部が、球貯留面の最高部より低い位置に保持されていても構わない。かかる構成にあっては、前記球抜孔を、昇降移動する開閉蓋が上方から被さるようにして閉塞し、該開閉蓋の上面を球貯留面以上の高さに保持するため、該球抜孔の閉鎖時に球抜孔が貯留開口に露出せず、従来のように遊技球が密嵌する凹部が球貯留面に形成されることがなく、貯留開口に貯留した遊技球全てを容易に掴むことが可能となる。また、従来構成と異なり、開閉蓋の閉鎖位置は開放位置の下方に設定されるため、開閉蓋の重力や該開閉蓋に連係する部材の重力により、開閉蓋を閉鎖位置に付勢する付勢力を構成することが可能である。すなわち、かかる構成では、従来のようにコイルバネ等の弾性材を用いることを要せず、その構造を簡素化することが可能である。
【0010】
ここで、開閉蓋の上面に、中央から外周方向に向かって下り傾斜面を形成した構成が提案される(請求項2)。かかる構成では、開閉蓋の上面が凸面状をなすこととなり、球抜孔の閉鎖状態で開閉蓋の上面に停留する遊技球は、球抜孔が開放されると、開閉蓋上に停留することなく、この傾斜面によって外周方向へと案内されて球貯留面に落下することとなる。尚、ここで中央から外周方向への下り傾斜面とは、厳密な中心位置から外周方向への均等な傾斜面のみを意味するものではなく、傾斜面最上部の中心位置からのズレや、傾斜面の凹凸を、遊技球が該傾斜面上で停留しない程度に許容するものである。
【0011】
また、開閉蓋の下方向への付勢力をバネによって生じさせることが提案される(請求項3)。かかる構成にあっては、開閉蓋又は該開閉蓋と連動する部材と、貯留皿部材との間にコイルバネや板バネ等のバネを装着し、その弾性力により該開閉蓋を下方に付勢するようにしたものである。このように、バネの弾力を付勢力として用いることにより、開閉蓋がスムーズに閉鎖位置に復帰すると共に、該開閉蓋が閉鎖位置に強く保持されることとなる。なお、開閉蓋には重力等の力も下方に付加されており、かかる構成は該開閉蓋の下方への付勢力をバネのみで生じさせるものではない。
【0012】
ここで、操作部材が、前記開閉蓋の下面から、前記球抜孔を介して、前記貯留皿部材下方へ突成されてなり、下端の押し上げ操作により前記開閉蓋が上昇するようにした構成が提案される(請求項4)。かかる構成にあっては、球抜孔を開放する際には、前記操作部材を押し上げる手が、自然と球抜孔の下方に位置することとなる。このため該操作部材を操作する手で、排出した遊技球を受け止めて、該遊技球を捕捉することや、その落下速度を緩めてやることが可能となる。
【0013】
また、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備する操作部材を備えてなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした構成(請求項6)でも、昇降操作部材を押し上げる手が、自然と球抜孔の下方に位置することとなり、該昇降操作部材を操作する手で、排出される遊技球を受け止めることが可能となる。
【0014】
ここで、前記貯留皿部材の奥部底面に下方へ開口する上下方向の案内保持孔を形成して、該案内保持孔内に前記昇降操作部を昇降可能に保持し、さらに該案内保持孔内に該昇降操作部を下方付勢するバネを装着した構成にあっては(請求項7)、開閉蓋と連係する操作部材を該バネにより下方付勢することにより、該開閉蓋が間接的に閉鎖位置に付勢されることとなる。
【0015】
また、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備する操作部材を備えてなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした構成が提案される(請求項5)。かかる構成では、貯留皿部材前面に突出する操作端部の押し下げにより球抜孔が開放することとなり、本発明の昇降移動する開閉蓋を備える球受皿装置にあっても、従来構成と同様に貯留皿部材前面での球抜孔の開放操作が可能となる。
【0016】
さらには、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備してなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第一操作部材と、前記貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備してなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第二操作部材とを備える構成も提案される(請求項8)。かかる構成では、第一操作部材と第二操作部材のいずれを操作しても、連動杆を介して前記開閉蓋が開放位置に変換して、球抜孔を開放されることとなる。このため、球受皿装置前面の第一操作部材を操作すれば、従来通りに容易に球抜孔を開放させることができるし、下方の第二操作部材を操作すれば、上述したように、操作部材を操作する手で、排出する遊技球を捕捉したり、その落下速度を緩めたりすることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第一実施例を、図面を参照して説明する。
遊技機1は、図1に示すように、外枠2の前面に開閉可能な前面枠3が配設され、該前面枠3には遊技盤面を覆うガラス扉4と、発射皿装置5とが夫々開閉可能に軸着される。また、前面枠3の下部には、前記発射皿装置5の下方に位置させて球受皿装置6が配設され、さらに球受皿装置6の右側方に発射ハンドル7が配設されている。そして、発射皿装置5と球受皿装置6は夫々遊技球を貯留する貯留開口8,9を備え、前面枠3には各貯留開口8,9と遊技機1背面とに連通する上部払出口10と下部払出口11が夫々形成される。
【0018】
ここで、前記発射皿装置5に貯留される遊技球は、発射ハンドル7の回動操作によって遊技盤面に順次打ち出され、図示しない入賞口に入賞すると所定数(例えば15個)の遊技球が賞球として遊技機1背面に配設される払出装置(図示省略)から払い出される。この払い出された遊技球は上部払出口10から発射皿装置5に送られるが、大当りの発生等により多数の遊技球が払出され、発射皿装置5の貯留開口8が満杯になると、遊技機1の背面に配設される図示しない振り分け通路を遊技球が流下して下部払出口11から球受皿装置6の貯留開口9に放出される。
【0019】
球受皿装置6の貯留開口9は略直方体形状をなし、後方で前記下部払出口11と連通すると共に、上方に開放してその開放部分から貯留した遊技球を取り出し可能となっている。また、貯留開口9の底面である球貯留面25には、開閉蓋41で被われた球抜孔24(図2参照)が形成されており、球受皿装置6の前面に突出する第一操作部材50や、下底面から突出する第二操作部材60(図2参照)を操作すると、該開閉蓋41が上昇して、該球抜孔24が開放し、貯留開口9の遊技球は該球抜孔24を介して機外へ排出されることとなる。そして、該球受皿装置6の下方には樹脂製の球受け箱(図示省略)を載置可能となっており、該球受皿装置6から排出した遊技球は、通常該球受け箱に貯留される。かかる球受皿装置6は、本発明の要部をなすものであり、以下にその構成について詳細に説明する。
【0020】
球受皿装置6は、図2,3に示すように、貯留開口9を形成する貯留皿部材20に、前記開閉蓋41を具備する開閉部材40、及び該開閉蓋41を位置変換する前記第一操作部材50、第二操作部材60を装着してなり、貯留開口9を下部払出口11に臨ませて、その後縁を前面枠3に固着される。
【0021】
貯留皿部材20の構成ついて図4〜9を参照して説明する。貯留開口9を形成する貯留皿部材20は、成形した数片の肉薄樹脂片を相互に固着してなり、上面に前記球貯留面25を形成する底面部21と、該底面部21から起立する前壁部22及び両側壁部23とで構成される。ここで該底面部21と前壁部22とは、前記肉薄樹脂片により外殻部を形成されて、1〜2センチ幅の肉厚板状をなし、その内部は中空となっている。そして前記球抜孔24が該底面部21を上下に貫通するように形成され、また、球抜孔24の前方には、第一操作部材50を装着する操作開口28が、球抜孔24の後方には第二操作部材60を装着する案内保持孔26が夫々形成される。
【0022】
前記球抜孔24は図4,8に示すように、上面略楕円形状をなし、該底面部21の中央位置に上下に貫通状に形成される。また、この球抜孔24の両側傍には、前記開閉部材40を昇降可能に保持する摺動溝27,27が球抜孔24に沿って上下に形成されている。また、図5に示すように、球貯留面25には該球抜孔24に向けて下り勾配が形成されており、貯留開口9の遊技球を該球抜孔24に案内するようになっている。
【0023】
そして、前記操作開口28は、図5〜7に示すように、球抜孔24の前方に前後方向に形成され、その前端を貯留皿部材20前面の中央下部に開口する。そして操作開口28の後端の両側には、前記摺動溝27と連通する連通孔31,31が形成され、さらに、操作開口28の両側には、第一操作部材50を傾動可能に軸支する支持部32,32が設けられている。
【0024】
また、前記案内保持孔26は、図6〜9に示すように、球抜孔24の後方に上下方向に形成され、その下端を底面部21の下底面に開口する。この案内保持孔26は、図9に示すように、左右に伸びる横溝34と、該横溝34の両側から前方に伸びる縦溝35,35とからなる底面コ字状をなし、該縦溝35,35の前端は前記摺動溝27に後方から連通する。また図6に示すように、横溝34内には案内保持孔26に保持した第二操作部材60を下方に付勢するコイルバネ70が上下方向に固着されており、さらに該横溝34の下縁には、装着した第二操作部材60を取り外し不可能に保持する係止爪33が形成される。
【0025】
次に開閉部材40について説明する。該開閉部材40は、図10に示すように、上部に具備する円形の開閉蓋41と、該開閉蓋41の下面両側に垂設する二本の連動杆42,42とにより構成される。該開閉蓋41は球抜孔24全体を閉塞できる大きさの円板状をなし、その上面は中央から外周方向に向かって下り傾斜面が形成された凸面状をなす。一方の連動杆42,42には、連結凹部44が内側に形成された嵌合部43が下端に形成される。この嵌合部43は前記摺動溝27に密嵌する上面矩形状をなし、該嵌合部43,43を上方から摺動溝27,27に挿入することにより、開閉部材40は、貯留皿部材20の底面部21に昇降可能に取り付けられる(図6,7参照)。ここで、図4に示すように、かかる開閉部材40の装着状態にあっては、開閉蓋41が前記球抜孔24及び摺動溝27の上方全体に位置することとなる。そして開閉蓋41の底面が球貯留面25に上方から接して、球抜孔24及び摺動溝27を上方から閉塞する位置を該開閉蓋41の閉鎖位置IIとすると共に、該開閉蓋41が球貯留面25の上方に位置し、該開閉蓋41と球貯留面25との間に遊技球が通過可能な間隙が形成される位置を開閉蓋41の開放位置Iとしている(図11,12参照)。
【0026】
さらに、各操作部材50,60について説明すると、第一操作部材50は、図10に示すように、円柱状の支軸51と、該支軸51の中央から突出する操作端部52と、該支軸の両側から操作端部52の反対側に突出する二本の連係端部53,53とで構成される。また支軸51の両端には支持突起54が形成されており、図5,6に示すように、前記操作開口28の前方から第一操作部材50を挿入し、前記操作開口28内の支持部32,32に該支持突起54,54を嵌着することにより第一操作部材50は上下に傾動可能に軸支される。そして、図6,7に示すように、かかる第一操作部材50の装着時には、前記連係端部53,53を操作開口28奥の連通孔31,31を介して前記摺動溝27に差し入れて、開閉部材40の連結凹部44に前方から係合させると共に、操作端部52を操作開口28の開口部から前方に突出させて外方から操作可能とする。すなわち、操作端部52を押し下げると、第一操作部材50が支軸51を中心として傾動して、該連係端部53により連結凹部44の上面を押圧し、開閉蓋41が上方の開放位置Iへと変位することとなる。
【0027】
一方、第二操作部材60は、図10に示すように、左右に長尺な軸部63の中央部から押圧端部64を下方に突成してなる昇降操作部61と、該軸部63の両側から前方に延出する二本の連係杆部62,62とからなる。そして、図6,7に示すように、この第二操作部材60は、前記案内保持孔26に下方から挿入されて該案内保持孔26内で昇降可能に保持される。ここで、かかる装着時には、前記連係杆部62,62の前端を、開閉部材40の各連結凹部44,44に後方から係合して、第二操作部材60と開閉部材40の昇降を連動させる。また、装着した第二操作部材60は、案内保持孔26内に配設された前記コイルバネ70により下方に付勢されると共に、前記係止爪33により案内保持孔26から脱落不可能に係止されて、常態ではその押圧端部64を貯留皿部材20の下底面から下方に突出した状態に保持される。すなわち、昇降操作部61の押圧端部64を該コイルバネ70の付勢力に抗して上方へ押し上げると、第二操作部材60が上昇し、該連係杆部62が連結凹部44の上面を押圧して、開閉蓋41を上方の開放位置Iへと変位させることとなる。
【0028】
次に、球受皿装置6の作動を説明する。
上述したように、案内保持孔26内のコイルバネ70により第二操作部材60が下方に付勢されるため、開閉部材40は、第二操作部材60の連係杆部62によりその連結凹部44の下面を押圧される。そして、図11に示すように、該開閉部材40は、該第二操作部材60のからの付勢力と自重により、常態でその開閉蓋41を下方の閉鎖位置IIに位置させて、保持される。かかる状態にあっては、球抜孔24は開閉蓋41に上方から閉塞されており、下部払出口11から排出された遊技球Xは、貯留開口9の球貯留面25上に貯留される。そして、かかる構成では、球抜孔24が上方から閉塞されるため、従来構成のように、球抜孔24の閉塞状態で、球抜孔24の上部が露出して、球貯留面25に凹部を形成されることがない。このため、この球受皿装置6では貯留した遊技球X全てを容易に掴みとることができ、該遊技球X全てを速やかに発射皿装置5に移し替えることができる。
【0029】
そして、貯留開口9に遊技球Xが貯留した状態で、第一操作部材50の操作端部52を下方に押圧操作すると、図12(イ)に示すように、該第一操作部材50が支軸51を中心に傾動して、連係端部53が開閉部材40の連結凹部44の上面を押圧し、開閉部材40を上述の下方への付勢力に抗して押し上げて、開放位置Iへと変位させる。そして、開放位置Iへの変位によって、球貯留面25と開閉蓋41との間に遊技球Xが通過可能な間隙が形成され、貯留開口9に貯留された遊技球Xは該間隙を通って、球抜孔24に流入し下方へと排出される。ここで、開閉蓋41の上面は外周方向に下り斜面が形成されるため、該開閉蓋41上に遊技球Xが停留することなく、全ての遊技球Xが円滑に排出される。また、かかる開閉蓋41の開放位置Iでは、嵌合部43と連係する、第二操作部材60も同じく上方に付勢されており、コイルバネ70が収縮して開閉部材40を強く下方に付勢する。このため、操作端部52の押し下げ操作を中止すれば、該コイルバネ70の付勢力により開閉部材40が下方に変位して、開閉蓋41は速やかに閉鎖位置IIへと復帰して、球抜孔24を再び閉塞する。
【0030】
また、図12(ロ)に示すように、第二操作部材60の昇降操作部61をコイルバネ70の付勢力に抗して押し上げ操作すると、連係杆部62で連結凹部44の上面を押圧して、開閉蓋41が開放位置Iへと変換され、第一操作部材50の時と同様に遊技球Xは球抜孔24から排出される。ここで、昇降操作部61は貯留皿部材20の奥底面から下方に突出しているから、昇降操作部61の押し上げ操作を行う手は、自然と球抜孔24の下方に添えられることとなり、開閉蓋41の変換操作を行う手で、排出する遊技球Xを受け止めることが可能となる。このため、片手で発射ハンドル7を握ったままでも、排出される遊技球Xの落下速度を緩めて、該遊技球が球受け箱で大きく跳ねることを防止できる。また、球受皿装置6内の遊技球Xを持って、遊技機の間を移動したい場合に、該遊技球Xが少量であれば、球抜孔24の下方に両手を添えて、昇降操作部61を押し上げて球抜孔24を開放すると同時に、排出される遊技球Xを両手で捕捉すれば、わざわざ該遊技球を球受け箱に入れなくても、該遊技球Xを移動先の遊技機の発射皿装置に移し替えることもできる。
【0031】
図13は第二実施例の開閉蓋41bを示し、かかる構成にあっては、開閉蓋41bは、該開閉蓋41bと操作部材とを一体的に構成する開閉操作部材80の上部に形成される。この開閉操作部材80は円板状の開閉蓋41bの下面外周部から、四本の保持脚部81を等間隔に突成してなり、該保持脚部81が操作部材を構成する。一方、図14に示すように、貯留皿部材20bには、開閉蓋41bと略同形状の球抜孔24bが前後に形成されており、開閉操作部材80は該球抜孔24bに上方から差し入れると、該球抜孔24bの内周面と、各保持脚部81の外周面とが近接して、開閉操作部材80は球抜孔24b内に上下に摺動可能に保持される。ここで図14(イ)に示すように、開閉操作部材80を球抜孔24bに挿入していくと、開閉蓋41bの下面外周部が球貯留面25bと当接する位置で下降不可能に係止されることとなり、かかる位置を開閉蓋41bの閉鎖位置IIとしている。そして、この閉鎖位置IIにあっては、該開閉蓋41bにより、球抜孔24bが上方から閉塞されて、貯留開口9bに遊技球Xを貯留可能となると共に、保持脚部81が貯留皿部材20bの下底面から下方に突出して、その下端を開閉蓋41bの昇降操作部82としている。そして、図14(ロ),(ハ)に示すように、前記昇降操作部82の押し上げると、開閉蓋41bが上方に変位して、開閉蓋41bと球貯留面25bとの間に間隙が生じ、貯留された遊技球Xは各保持脚部81の間から球抜孔24bに流入し、下方に排出される。尚、本実施例のその他の構成は第一実施例と同様であるため、重複する部分の説明は省略する。
【0032】
かかる構成にあっても、第一実施例と同様に、球抜孔24bの閉塞状態では球貯留面25bに凹部が形成されないため、貯留した遊技球X全てを容易に掴みとることができる。また、球抜孔24bの開放する際には、昇降操作部82を押し上げる手が自然と該球抜孔24bの下方に添えられるため、排出される遊技球Xを操作する手で受け止めて、該遊技球を捕捉したり、減速させたりすることが可能となる。また、この第二実施例においては、保持脚部81が貯留皿部材20bの下底面から大きく突出しているため、開閉蓋41bの昇降ストロークが大きく、図14(ロ),(ハ)に示すように、該開閉蓋41bと球貯留面25bとの距離を変更することにより遊技球Xの流量を調節できる。さらには、開閉蓋41bは操作部材と一体的に形成されており、また開閉操作部材80の自重により開閉蓋41bを閉鎖位置IIに付勢するため、開閉蓋41bの開閉機構が簡素であり、低コストで製造可能である。
【0033】
尚、本発明の遊技機は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、開閉蓋は円板形状に限定したものではなく、球抜孔を上方から完全に閉塞し得る形状であれば異なる形状でも構わない。また開閉蓋上面に形成する傾斜面は、断面円弧状のような滑面だけでなく、上部の遊技球全てを外方に案内し得る形状であれば溝部や角部が形成されていてもよいし、その最上部が中心位置に形成されている必要もない。さらに貯留皿部材についても、本実施例の構成に限らず、前面枠と一体的に形成した構成など多様な構成に本発明は適用できる。
【0034】
また、上述した実施例のように、操作部材を貯留皿部材の下底面から突出させて、遊技者が球抜孔の開放操作をする際に、操作する手が球抜孔の下方に自然と添えられるようにした構成は、従来構成のように開閉蓋を貯留皿部材の底面部に、前後又は左右に摺動可能に保持する構成にも適用できる。図15,16を参照して、以下にその構成の一実施例について説明する。尚、遊技機の基本構成は上述の実施例と同様であり、重複する部分の説明は省略する。この実施例にあっては、開閉蓋41cは、該開閉蓋41cと操作部材とを一体的に構成した開閉操作部材90に形成される。かかる開閉操作部材90は、図15に示すように、円板状の開閉蓋41cと、該開閉蓋41cの両側から前方に延成される連結杆93と、該連結杆93の先端に設けられる第一操作端91と、該開閉蓋41cの下面前部から下方に突成される第二操作端92とで構成される。
【0035】
一方、貯留皿部材20cの底面部21cには、球抜孔24cと横断状に交差する前後方向の摺動溝94が形成されており、前記開閉操作部材90はこの摺動溝94に前後に摺動可能に保持されて、開閉蓋41cで球抜孔24cを閉塞する後方の閉鎖位置IIと、球抜孔24cを開放する前方の開放位置Iとに位置変換可能に装着される。そして、開閉蓋41cの閉鎖位置IIにあっては、図16(イ)に示すように、第一操作端91が貯留皿部材20cの前方に突出すると共に、第二操作端92が球抜孔24cの下方に突出しており、図16(ロ)に示すように、第二操作端92を指先で押して、開閉操作部材90を前方にスライドさせて、開閉蓋41cを開放位置Iへ変位させると、球抜孔24cが開放されると共に、第二操作端92を押圧した手が自然と球抜孔24cの下方に添えられることとなる。このように、かかる構成にあっても、排出される遊技球Xを、球抜孔24cの開放操作をする手で受け止めることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明は、貯留皿部材の底面部に開閉蓋を昇降可能に取り付け、該開閉蓋を、常態では下方向の付勢力によって球抜孔24を上方から閉塞する閉鎖位置に保持する一方、付勢力に抗して上昇すると、前記球抜孔を開放する開放位置に変換可能とすると共に、該開閉蓋の上面を、閉鎖位置で、前記貯留皿部材の球貯留面以上の高さに保持するようにした遊技機であるから(請求項1)、球抜孔の閉鎖時には、球抜孔を上方から閉塞するため、球抜孔の上部が凹部を形成することなく、球受皿装置に貯留された遊技球全てを容易に移しかえることができる。また、開閉蓋が、重力や貯留される遊技球により下方の閉鎖位置に付勢されるため、開閉蓋を付勢する弾性材を要せず、低コストで作製し得る。
【0037】
ここで、開閉蓋の上面に、中央から外周方向に向かって下り傾斜面を形成した場合には(請求項2)、球抜孔を開放した時に、該開閉蓋の上面に遊技球が停留することがなく、貯留皿部材内に貯留した遊技球を球抜孔から円滑に排出できる。
【0038】
また、開閉蓋の下方向への付勢力をバネによって生じさせた場合には(請求項3、7)、該開閉蓋をよりスムーズに閉鎖位置に復帰させることができる。また、該開閉蓋が閉鎖位置に強く保持されるため、誤操作等により球抜孔が開放してしまうのを防止できる。
【0039】
そして、操作部材を、前記開閉蓋の下面から、前記球抜孔を介して、前記貯留皿部材下方へ突成されてなり、下端の押し上げ操作により前記開閉蓋が上昇することとなる構成(請求項4)や、開閉蓋の下面に連動杆が垂設し、貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備する操作部材を備えてなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした構成(請求項6)とした場合には、球抜孔の下方に手を添えた状態で該球抜孔を開放することとなる。このため、発射ハンドルを握ったままでも、操作部材を操作する手で、球抜孔から排出される遊技球を受け止め、落下速度を緩めることができ、遊技を行いながら、排出する遊技球が球受け箱内で跳ねて床面へ落下するのを防止できる。また、別の遊技機へ移動する際に、球受皿装置に少量の遊技球が残されている場合には、かかる遊技球を排出すると同時に、該遊技球を両手で受け止め捕捉して、別の遊技機の発射球皿装置へ移すことが可能となり、球受け箱を使って該遊技球を移動する手間を省くことができる。
【0040】
一方で、前記開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備する操作部材を備えてなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした場合には(請求項5)、従来構成同様に、貯留皿部材の前面部位での操作により、球抜孔を容易に開放できる。
【0041】
さらには、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備してなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第一操作部材と、前記貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備してなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第二操作部材とを備えた場合には(請求項8)、二つの操作部材を、その特性に応じて使い分けることができるため、利便性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機1の斜視図である。
【図2】球受皿装置6を分解して示す遊技機1下部の斜視図である。
【図3】球受皿装置6の斜視図である。
【図4】球受皿装置6の平面図である。
【図5】球受皿装置6の正面図である。
【図6】図4のA−A間の縦断側面図である。
【図7】図4のB−B間の縦断側面図である。
【図8】貯留皿部材20の平面図である。
【図9】貯留皿部材20の底面図である。
【図10】開閉部材40と、第一操作部材50、第二操作部材60を示す斜視図(イ),(ロ)であり、(イ)は各部材の分解状態を示し、(ロ)は各部材の係合態様を示す。
【図11】前面枠3及び貯留皿部材20を縦断して、球抜孔24閉塞時の球受皿装置6を示す説明図である。
【図12】前面枠3及び貯留皿部材20を縦断して、球抜孔24開放時の球受皿装置6を示す説明図であり、(イ)は第一操作部材50を操作した状態を、(ロ)は第二操作部材60を操作した状態を示す。
【図13】第二実施例の開閉操作部材80を示す斜視図である。
【図14】貯留皿部材20bを縦断して、第二実施例の球受皿装置6bの作動を示す説明図である。
【図15】変形例における開閉操作部材90の斜視図である。
【図16】変形例における球受皿装置6cの球抜孔の開放を説明する縦断側面図(イ),(ロ)である。
【符号の説明】
1 遊技機
6,6b,6c 球受皿装置
9,9b 貯留開口
20,20b,20c 貯留皿部材
21,21c 底面部
22 前壁部
23 側壁部
24,24b,24c 球抜孔
25,25b 球貯留面
26 案内保持孔
40 開閉部材
41,41b,41c 開閉蓋
42 連動杆
50 第一操作部材
52 操作端部
53 連係端部
60 第二操作部材
61 昇降操作部
62 連係杆部
70 コイルバネ
80 開閉操作部材
81 保持脚部
I 開放位置
II 閉鎖位置
X 遊技球
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面側の下部位置に球受皿装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機は、一般的にその前面下部に発射皿装置と球受皿装置が段設されており、発射皿装置に貯留した遊技球を球送り機構により一球ずつ発射レール始端の発射位置に自動的に供給し、発射ハンドルの回動操作によって発射位置の遊技球を発射鎚で打圧することにより、遊技球が遊技盤面に順次打ち出される。そして、遊技盤面の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が払い出される。この払い出された遊技球は発射皿装置に送られるが、発射皿装置が満杯になると自動的に下方の球受皿装置に流れるようになっており、該球受皿装置を最終的に遊技球を受け入れる受皿としている。この球受皿装置は、内部に遊技球を貯留する貯留開口を備え、該貯留開口の底面である球貯留面上に払い出された遊技球が停留する。ここで該球貯留面には下方へと連通する開閉可能の球抜孔が開口すると共に、該球抜孔の開口部方向に下り勾配が形成されており、該球抜孔を開放すると前記貯留開口内の遊技球が該球抜孔を介して下方に排出され、該球受皿装置の下方に載置した球受け箱に該遊技球が貯留される。
【0003】
そして、従来の球受皿装置は、貯留開口を形成する貯留皿部材と、該貯留皿部材の底面部に上下方向に形成された球抜孔と、該球抜孔を開放する開放位置と閉塞する閉鎖位置とに変換可能な開閉蓋と、該開閉蓋を位置変換する操作部材と、該開閉蓋を閉鎖位置へ付勢するコイルバネとで構成される。この開閉蓋は貯留皿部材の底面部に左右又は前後に摺動可能に保持されて、その閉鎖位置では球抜孔を横断状に閉塞する。また、操作部材は該開閉蓋と連係し、その端部を貯留皿部材の前面から突出する。そして、常態では、開閉蓋はコイルバネの付勢力により閉鎖位置に位置しており、前記操作部材の端部を付勢力に抗して操作すると、開閉蓋が開放位置へスライドして球抜孔が開放するようになっている。
【0004】
ここで、上述したような開閉蓋の変換機構を具備する球受皿装置にあっては、開閉蓋はその閉鎖位置で、球抜孔を横断するように閉塞するため、該球抜孔の閉塞状態では、閉塞した球抜孔の上部が貯留開口側に露出して、球貯留面に凹部が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−265527号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技中に発射皿装置内の遊技球が不足した時には、球受皿装置に貯留された遊技球を片手で掴んで発射皿装置に移し替え、発射用の遊技球として用いることが頻繁に行われる。しかし、従来の球受皿装置では、数個の遊技球が前記球貯留面の凹部に密嵌して掴み難い状態となっていることが多く、かかる凹部の遊技球を移し替えるのに時間がかかるという問題が生じている。
【0007】
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであり、球抜孔の閉塞時に、上述のような凹部が球貯留面に形成されず、貯留開口の全ての遊技球を容易に掴み得る構成の球受皿装置を備えた遊技機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前面下部に球受皿装置を備えた遊技機において、前記球受皿装置は、遊技球を貯留可能な貯留皿部材と、該貯留皿部材の底面部に形成された球抜孔と、該球抜孔を開放する開放位置と閉塞する閉鎖位置とに変換可能な開閉蓋と、該開閉蓋を位置変換する操作部材とを具備し、前記開閉蓋は、貯留皿部材の底面部に昇降可能に取り付けられ、常態では下方向の付勢力によって前記球抜孔を上方から閉塞する閉鎖位置に保持される一方、付勢力に抗して上昇させると、前記球抜孔を開放する開放位置に変換され、かつ前記開閉蓋の上面は、閉鎖位置で、前記貯留皿部材の球貯留面以上の高さに保持されるものであることを特徴とする遊技機である(請求項1)。
【0009】
ここで、開閉蓋の上面や球貯留面が傾斜させる場合には、閉鎖位置で開閉蓋の上面の最低部を、球貯留面の最高部以上の高さに保持する必要はなく、球貯留面の最低部以上の高さに保持すればよい。すなわち、閉鎖位置で、開閉蓋上面の最高部が、球貯留面の最高部より低い位置に保持されていても構わない。かかる構成にあっては、前記球抜孔を、昇降移動する開閉蓋が上方から被さるようにして閉塞し、該開閉蓋の上面を球貯留面以上の高さに保持するため、該球抜孔の閉鎖時に球抜孔が貯留開口に露出せず、従来のように遊技球が密嵌する凹部が球貯留面に形成されることがなく、貯留開口に貯留した遊技球全てを容易に掴むことが可能となる。また、従来構成と異なり、開閉蓋の閉鎖位置は開放位置の下方に設定されるため、開閉蓋の重力や該開閉蓋に連係する部材の重力により、開閉蓋を閉鎖位置に付勢する付勢力を構成することが可能である。すなわち、かかる構成では、従来のようにコイルバネ等の弾性材を用いることを要せず、その構造を簡素化することが可能である。
【0010】
ここで、開閉蓋の上面に、中央から外周方向に向かって下り傾斜面を形成した構成が提案される(請求項2)。かかる構成では、開閉蓋の上面が凸面状をなすこととなり、球抜孔の閉鎖状態で開閉蓋の上面に停留する遊技球は、球抜孔が開放されると、開閉蓋上に停留することなく、この傾斜面によって外周方向へと案内されて球貯留面に落下することとなる。尚、ここで中央から外周方向への下り傾斜面とは、厳密な中心位置から外周方向への均等な傾斜面のみを意味するものではなく、傾斜面最上部の中心位置からのズレや、傾斜面の凹凸を、遊技球が該傾斜面上で停留しない程度に許容するものである。
【0011】
また、開閉蓋の下方向への付勢力をバネによって生じさせることが提案される(請求項3)。かかる構成にあっては、開閉蓋又は該開閉蓋と連動する部材と、貯留皿部材との間にコイルバネや板バネ等のバネを装着し、その弾性力により該開閉蓋を下方に付勢するようにしたものである。このように、バネの弾力を付勢力として用いることにより、開閉蓋がスムーズに閉鎖位置に復帰すると共に、該開閉蓋が閉鎖位置に強く保持されることとなる。なお、開閉蓋には重力等の力も下方に付加されており、かかる構成は該開閉蓋の下方への付勢力をバネのみで生じさせるものではない。
【0012】
ここで、操作部材が、前記開閉蓋の下面から、前記球抜孔を介して、前記貯留皿部材下方へ突成されてなり、下端の押し上げ操作により前記開閉蓋が上昇するようにした構成が提案される(請求項4)。かかる構成にあっては、球抜孔を開放する際には、前記操作部材を押し上げる手が、自然と球抜孔の下方に位置することとなる。このため該操作部材を操作する手で、排出した遊技球を受け止めて、該遊技球を捕捉することや、その落下速度を緩めてやることが可能となる。
【0013】
また、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備する操作部材を備えてなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした構成(請求項6)でも、昇降操作部材を押し上げる手が、自然と球抜孔の下方に位置することとなり、該昇降操作部材を操作する手で、排出される遊技球を受け止めることが可能となる。
【0014】
ここで、前記貯留皿部材の奥部底面に下方へ開口する上下方向の案内保持孔を形成して、該案内保持孔内に前記昇降操作部を昇降可能に保持し、さらに該案内保持孔内に該昇降操作部を下方付勢するバネを装着した構成にあっては(請求項7)、開閉蓋と連係する操作部材を該バネにより下方付勢することにより、該開閉蓋が間接的に閉鎖位置に付勢されることとなる。
【0015】
また、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備する操作部材を備えてなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした構成が提案される(請求項5)。かかる構成では、貯留皿部材前面に突出する操作端部の押し下げにより球抜孔が開放することとなり、本発明の昇降移動する開閉蓋を備える球受皿装置にあっても、従来構成と同様に貯留皿部材前面での球抜孔の開放操作が可能となる。
【0016】
さらには、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備してなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第一操作部材と、前記貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備してなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第二操作部材とを備える構成も提案される(請求項8)。かかる構成では、第一操作部材と第二操作部材のいずれを操作しても、連動杆を介して前記開閉蓋が開放位置に変換して、球抜孔を開放されることとなる。このため、球受皿装置前面の第一操作部材を操作すれば、従来通りに容易に球抜孔を開放させることができるし、下方の第二操作部材を操作すれば、上述したように、操作部材を操作する手で、排出する遊技球を捕捉したり、その落下速度を緩めたりすることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第一実施例を、図面を参照して説明する。
遊技機1は、図1に示すように、外枠2の前面に開閉可能な前面枠3が配設され、該前面枠3には遊技盤面を覆うガラス扉4と、発射皿装置5とが夫々開閉可能に軸着される。また、前面枠3の下部には、前記発射皿装置5の下方に位置させて球受皿装置6が配設され、さらに球受皿装置6の右側方に発射ハンドル7が配設されている。そして、発射皿装置5と球受皿装置6は夫々遊技球を貯留する貯留開口8,9を備え、前面枠3には各貯留開口8,9と遊技機1背面とに連通する上部払出口10と下部払出口11が夫々形成される。
【0018】
ここで、前記発射皿装置5に貯留される遊技球は、発射ハンドル7の回動操作によって遊技盤面に順次打ち出され、図示しない入賞口に入賞すると所定数(例えば15個)の遊技球が賞球として遊技機1背面に配設される払出装置(図示省略)から払い出される。この払い出された遊技球は上部払出口10から発射皿装置5に送られるが、大当りの発生等により多数の遊技球が払出され、発射皿装置5の貯留開口8が満杯になると、遊技機1の背面に配設される図示しない振り分け通路を遊技球が流下して下部払出口11から球受皿装置6の貯留開口9に放出される。
【0019】
球受皿装置6の貯留開口9は略直方体形状をなし、後方で前記下部払出口11と連通すると共に、上方に開放してその開放部分から貯留した遊技球を取り出し可能となっている。また、貯留開口9の底面である球貯留面25には、開閉蓋41で被われた球抜孔24(図2参照)が形成されており、球受皿装置6の前面に突出する第一操作部材50や、下底面から突出する第二操作部材60(図2参照)を操作すると、該開閉蓋41が上昇して、該球抜孔24が開放し、貯留開口9の遊技球は該球抜孔24を介して機外へ排出されることとなる。そして、該球受皿装置6の下方には樹脂製の球受け箱(図示省略)を載置可能となっており、該球受皿装置6から排出した遊技球は、通常該球受け箱に貯留される。かかる球受皿装置6は、本発明の要部をなすものであり、以下にその構成について詳細に説明する。
【0020】
球受皿装置6は、図2,3に示すように、貯留開口9を形成する貯留皿部材20に、前記開閉蓋41を具備する開閉部材40、及び該開閉蓋41を位置変換する前記第一操作部材50、第二操作部材60を装着してなり、貯留開口9を下部払出口11に臨ませて、その後縁を前面枠3に固着される。
【0021】
貯留皿部材20の構成ついて図4〜9を参照して説明する。貯留開口9を形成する貯留皿部材20は、成形した数片の肉薄樹脂片を相互に固着してなり、上面に前記球貯留面25を形成する底面部21と、該底面部21から起立する前壁部22及び両側壁部23とで構成される。ここで該底面部21と前壁部22とは、前記肉薄樹脂片により外殻部を形成されて、1〜2センチ幅の肉厚板状をなし、その内部は中空となっている。そして前記球抜孔24が該底面部21を上下に貫通するように形成され、また、球抜孔24の前方には、第一操作部材50を装着する操作開口28が、球抜孔24の後方には第二操作部材60を装着する案内保持孔26が夫々形成される。
【0022】
前記球抜孔24は図4,8に示すように、上面略楕円形状をなし、該底面部21の中央位置に上下に貫通状に形成される。また、この球抜孔24の両側傍には、前記開閉部材40を昇降可能に保持する摺動溝27,27が球抜孔24に沿って上下に形成されている。また、図5に示すように、球貯留面25には該球抜孔24に向けて下り勾配が形成されており、貯留開口9の遊技球を該球抜孔24に案内するようになっている。
【0023】
そして、前記操作開口28は、図5〜7に示すように、球抜孔24の前方に前後方向に形成され、その前端を貯留皿部材20前面の中央下部に開口する。そして操作開口28の後端の両側には、前記摺動溝27と連通する連通孔31,31が形成され、さらに、操作開口28の両側には、第一操作部材50を傾動可能に軸支する支持部32,32が設けられている。
【0024】
また、前記案内保持孔26は、図6〜9に示すように、球抜孔24の後方に上下方向に形成され、その下端を底面部21の下底面に開口する。この案内保持孔26は、図9に示すように、左右に伸びる横溝34と、該横溝34の両側から前方に伸びる縦溝35,35とからなる底面コ字状をなし、該縦溝35,35の前端は前記摺動溝27に後方から連通する。また図6に示すように、横溝34内には案内保持孔26に保持した第二操作部材60を下方に付勢するコイルバネ70が上下方向に固着されており、さらに該横溝34の下縁には、装着した第二操作部材60を取り外し不可能に保持する係止爪33が形成される。
【0025】
次に開閉部材40について説明する。該開閉部材40は、図10に示すように、上部に具備する円形の開閉蓋41と、該開閉蓋41の下面両側に垂設する二本の連動杆42,42とにより構成される。該開閉蓋41は球抜孔24全体を閉塞できる大きさの円板状をなし、その上面は中央から外周方向に向かって下り傾斜面が形成された凸面状をなす。一方の連動杆42,42には、連結凹部44が内側に形成された嵌合部43が下端に形成される。この嵌合部43は前記摺動溝27に密嵌する上面矩形状をなし、該嵌合部43,43を上方から摺動溝27,27に挿入することにより、開閉部材40は、貯留皿部材20の底面部21に昇降可能に取り付けられる(図6,7参照)。ここで、図4に示すように、かかる開閉部材40の装着状態にあっては、開閉蓋41が前記球抜孔24及び摺動溝27の上方全体に位置することとなる。そして開閉蓋41の底面が球貯留面25に上方から接して、球抜孔24及び摺動溝27を上方から閉塞する位置を該開閉蓋41の閉鎖位置IIとすると共に、該開閉蓋41が球貯留面25の上方に位置し、該開閉蓋41と球貯留面25との間に遊技球が通過可能な間隙が形成される位置を開閉蓋41の開放位置Iとしている(図11,12参照)。
【0026】
さらに、各操作部材50,60について説明すると、第一操作部材50は、図10に示すように、円柱状の支軸51と、該支軸51の中央から突出する操作端部52と、該支軸の両側から操作端部52の反対側に突出する二本の連係端部53,53とで構成される。また支軸51の両端には支持突起54が形成されており、図5,6に示すように、前記操作開口28の前方から第一操作部材50を挿入し、前記操作開口28内の支持部32,32に該支持突起54,54を嵌着することにより第一操作部材50は上下に傾動可能に軸支される。そして、図6,7に示すように、かかる第一操作部材50の装着時には、前記連係端部53,53を操作開口28奥の連通孔31,31を介して前記摺動溝27に差し入れて、開閉部材40の連結凹部44に前方から係合させると共に、操作端部52を操作開口28の開口部から前方に突出させて外方から操作可能とする。すなわち、操作端部52を押し下げると、第一操作部材50が支軸51を中心として傾動して、該連係端部53により連結凹部44の上面を押圧し、開閉蓋41が上方の開放位置Iへと変位することとなる。
【0027】
一方、第二操作部材60は、図10に示すように、左右に長尺な軸部63の中央部から押圧端部64を下方に突成してなる昇降操作部61と、該軸部63の両側から前方に延出する二本の連係杆部62,62とからなる。そして、図6,7に示すように、この第二操作部材60は、前記案内保持孔26に下方から挿入されて該案内保持孔26内で昇降可能に保持される。ここで、かかる装着時には、前記連係杆部62,62の前端を、開閉部材40の各連結凹部44,44に後方から係合して、第二操作部材60と開閉部材40の昇降を連動させる。また、装着した第二操作部材60は、案内保持孔26内に配設された前記コイルバネ70により下方に付勢されると共に、前記係止爪33により案内保持孔26から脱落不可能に係止されて、常態ではその押圧端部64を貯留皿部材20の下底面から下方に突出した状態に保持される。すなわち、昇降操作部61の押圧端部64を該コイルバネ70の付勢力に抗して上方へ押し上げると、第二操作部材60が上昇し、該連係杆部62が連結凹部44の上面を押圧して、開閉蓋41を上方の開放位置Iへと変位させることとなる。
【0028】
次に、球受皿装置6の作動を説明する。
上述したように、案内保持孔26内のコイルバネ70により第二操作部材60が下方に付勢されるため、開閉部材40は、第二操作部材60の連係杆部62によりその連結凹部44の下面を押圧される。そして、図11に示すように、該開閉部材40は、該第二操作部材60のからの付勢力と自重により、常態でその開閉蓋41を下方の閉鎖位置IIに位置させて、保持される。かかる状態にあっては、球抜孔24は開閉蓋41に上方から閉塞されており、下部払出口11から排出された遊技球Xは、貯留開口9の球貯留面25上に貯留される。そして、かかる構成では、球抜孔24が上方から閉塞されるため、従来構成のように、球抜孔24の閉塞状態で、球抜孔24の上部が露出して、球貯留面25に凹部を形成されることがない。このため、この球受皿装置6では貯留した遊技球X全てを容易に掴みとることができ、該遊技球X全てを速やかに発射皿装置5に移し替えることができる。
【0029】
そして、貯留開口9に遊技球Xが貯留した状態で、第一操作部材50の操作端部52を下方に押圧操作すると、図12(イ)に示すように、該第一操作部材50が支軸51を中心に傾動して、連係端部53が開閉部材40の連結凹部44の上面を押圧し、開閉部材40を上述の下方への付勢力に抗して押し上げて、開放位置Iへと変位させる。そして、開放位置Iへの変位によって、球貯留面25と開閉蓋41との間に遊技球Xが通過可能な間隙が形成され、貯留開口9に貯留された遊技球Xは該間隙を通って、球抜孔24に流入し下方へと排出される。ここで、開閉蓋41の上面は外周方向に下り斜面が形成されるため、該開閉蓋41上に遊技球Xが停留することなく、全ての遊技球Xが円滑に排出される。また、かかる開閉蓋41の開放位置Iでは、嵌合部43と連係する、第二操作部材60も同じく上方に付勢されており、コイルバネ70が収縮して開閉部材40を強く下方に付勢する。このため、操作端部52の押し下げ操作を中止すれば、該コイルバネ70の付勢力により開閉部材40が下方に変位して、開閉蓋41は速やかに閉鎖位置IIへと復帰して、球抜孔24を再び閉塞する。
【0030】
また、図12(ロ)に示すように、第二操作部材60の昇降操作部61をコイルバネ70の付勢力に抗して押し上げ操作すると、連係杆部62で連結凹部44の上面を押圧して、開閉蓋41が開放位置Iへと変換され、第一操作部材50の時と同様に遊技球Xは球抜孔24から排出される。ここで、昇降操作部61は貯留皿部材20の奥底面から下方に突出しているから、昇降操作部61の押し上げ操作を行う手は、自然と球抜孔24の下方に添えられることとなり、開閉蓋41の変換操作を行う手で、排出する遊技球Xを受け止めることが可能となる。このため、片手で発射ハンドル7を握ったままでも、排出される遊技球Xの落下速度を緩めて、該遊技球が球受け箱で大きく跳ねることを防止できる。また、球受皿装置6内の遊技球Xを持って、遊技機の間を移動したい場合に、該遊技球Xが少量であれば、球抜孔24の下方に両手を添えて、昇降操作部61を押し上げて球抜孔24を開放すると同時に、排出される遊技球Xを両手で捕捉すれば、わざわざ該遊技球を球受け箱に入れなくても、該遊技球Xを移動先の遊技機の発射皿装置に移し替えることもできる。
【0031】
図13は第二実施例の開閉蓋41bを示し、かかる構成にあっては、開閉蓋41bは、該開閉蓋41bと操作部材とを一体的に構成する開閉操作部材80の上部に形成される。この開閉操作部材80は円板状の開閉蓋41bの下面外周部から、四本の保持脚部81を等間隔に突成してなり、該保持脚部81が操作部材を構成する。一方、図14に示すように、貯留皿部材20bには、開閉蓋41bと略同形状の球抜孔24bが前後に形成されており、開閉操作部材80は該球抜孔24bに上方から差し入れると、該球抜孔24bの内周面と、各保持脚部81の外周面とが近接して、開閉操作部材80は球抜孔24b内に上下に摺動可能に保持される。ここで図14(イ)に示すように、開閉操作部材80を球抜孔24bに挿入していくと、開閉蓋41bの下面外周部が球貯留面25bと当接する位置で下降不可能に係止されることとなり、かかる位置を開閉蓋41bの閉鎖位置IIとしている。そして、この閉鎖位置IIにあっては、該開閉蓋41bにより、球抜孔24bが上方から閉塞されて、貯留開口9bに遊技球Xを貯留可能となると共に、保持脚部81が貯留皿部材20bの下底面から下方に突出して、その下端を開閉蓋41bの昇降操作部82としている。そして、図14(ロ),(ハ)に示すように、前記昇降操作部82の押し上げると、開閉蓋41bが上方に変位して、開閉蓋41bと球貯留面25bとの間に間隙が生じ、貯留された遊技球Xは各保持脚部81の間から球抜孔24bに流入し、下方に排出される。尚、本実施例のその他の構成は第一実施例と同様であるため、重複する部分の説明は省略する。
【0032】
かかる構成にあっても、第一実施例と同様に、球抜孔24bの閉塞状態では球貯留面25bに凹部が形成されないため、貯留した遊技球X全てを容易に掴みとることができる。また、球抜孔24bの開放する際には、昇降操作部82を押し上げる手が自然と該球抜孔24bの下方に添えられるため、排出される遊技球Xを操作する手で受け止めて、該遊技球を捕捉したり、減速させたりすることが可能となる。また、この第二実施例においては、保持脚部81が貯留皿部材20bの下底面から大きく突出しているため、開閉蓋41bの昇降ストロークが大きく、図14(ロ),(ハ)に示すように、該開閉蓋41bと球貯留面25bとの距離を変更することにより遊技球Xの流量を調節できる。さらには、開閉蓋41bは操作部材と一体的に形成されており、また開閉操作部材80の自重により開閉蓋41bを閉鎖位置IIに付勢するため、開閉蓋41bの開閉機構が簡素であり、低コストで製造可能である。
【0033】
尚、本発明の遊技機は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、開閉蓋は円板形状に限定したものではなく、球抜孔を上方から完全に閉塞し得る形状であれば異なる形状でも構わない。また開閉蓋上面に形成する傾斜面は、断面円弧状のような滑面だけでなく、上部の遊技球全てを外方に案内し得る形状であれば溝部や角部が形成されていてもよいし、その最上部が中心位置に形成されている必要もない。さらに貯留皿部材についても、本実施例の構成に限らず、前面枠と一体的に形成した構成など多様な構成に本発明は適用できる。
【0034】
また、上述した実施例のように、操作部材を貯留皿部材の下底面から突出させて、遊技者が球抜孔の開放操作をする際に、操作する手が球抜孔の下方に自然と添えられるようにした構成は、従来構成のように開閉蓋を貯留皿部材の底面部に、前後又は左右に摺動可能に保持する構成にも適用できる。図15,16を参照して、以下にその構成の一実施例について説明する。尚、遊技機の基本構成は上述の実施例と同様であり、重複する部分の説明は省略する。この実施例にあっては、開閉蓋41cは、該開閉蓋41cと操作部材とを一体的に構成した開閉操作部材90に形成される。かかる開閉操作部材90は、図15に示すように、円板状の開閉蓋41cと、該開閉蓋41cの両側から前方に延成される連結杆93と、該連結杆93の先端に設けられる第一操作端91と、該開閉蓋41cの下面前部から下方に突成される第二操作端92とで構成される。
【0035】
一方、貯留皿部材20cの底面部21cには、球抜孔24cと横断状に交差する前後方向の摺動溝94が形成されており、前記開閉操作部材90はこの摺動溝94に前後に摺動可能に保持されて、開閉蓋41cで球抜孔24cを閉塞する後方の閉鎖位置IIと、球抜孔24cを開放する前方の開放位置Iとに位置変換可能に装着される。そして、開閉蓋41cの閉鎖位置IIにあっては、図16(イ)に示すように、第一操作端91が貯留皿部材20cの前方に突出すると共に、第二操作端92が球抜孔24cの下方に突出しており、図16(ロ)に示すように、第二操作端92を指先で押して、開閉操作部材90を前方にスライドさせて、開閉蓋41cを開放位置Iへ変位させると、球抜孔24cが開放されると共に、第二操作端92を押圧した手が自然と球抜孔24cの下方に添えられることとなる。このように、かかる構成にあっても、排出される遊技球Xを、球抜孔24cの開放操作をする手で受け止めることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明は、貯留皿部材の底面部に開閉蓋を昇降可能に取り付け、該開閉蓋を、常態では下方向の付勢力によって球抜孔24を上方から閉塞する閉鎖位置に保持する一方、付勢力に抗して上昇すると、前記球抜孔を開放する開放位置に変換可能とすると共に、該開閉蓋の上面を、閉鎖位置で、前記貯留皿部材の球貯留面以上の高さに保持するようにした遊技機であるから(請求項1)、球抜孔の閉鎖時には、球抜孔を上方から閉塞するため、球抜孔の上部が凹部を形成することなく、球受皿装置に貯留された遊技球全てを容易に移しかえることができる。また、開閉蓋が、重力や貯留される遊技球により下方の閉鎖位置に付勢されるため、開閉蓋を付勢する弾性材を要せず、低コストで作製し得る。
【0037】
ここで、開閉蓋の上面に、中央から外周方向に向かって下り傾斜面を形成した場合には(請求項2)、球抜孔を開放した時に、該開閉蓋の上面に遊技球が停留することがなく、貯留皿部材内に貯留した遊技球を球抜孔から円滑に排出できる。
【0038】
また、開閉蓋の下方向への付勢力をバネによって生じさせた場合には(請求項3、7)、該開閉蓋をよりスムーズに閉鎖位置に復帰させることができる。また、該開閉蓋が閉鎖位置に強く保持されるため、誤操作等により球抜孔が開放してしまうのを防止できる。
【0039】
そして、操作部材を、前記開閉蓋の下面から、前記球抜孔を介して、前記貯留皿部材下方へ突成されてなり、下端の押し上げ操作により前記開閉蓋が上昇することとなる構成(請求項4)や、開閉蓋の下面に連動杆が垂設し、貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備する操作部材を備えてなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした構成(請求項6)とした場合には、球抜孔の下方に手を添えた状態で該球抜孔を開放することとなる。このため、発射ハンドルを握ったままでも、操作部材を操作する手で、球抜孔から排出される遊技球を受け止め、落下速度を緩めることができ、遊技を行いながら、排出する遊技球が球受け箱内で跳ねて床面へ落下するのを防止できる。また、別の遊技機へ移動する際に、球受皿装置に少量の遊技球が残されている場合には、かかる遊技球を排出すると同時に、該遊技球を両手で受け止め捕捉して、別の遊技機の発射球皿装置へ移すことが可能となり、球受け箱を使って該遊技球を移動する手間を省くことができる。
【0040】
一方で、前記開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備する操作部材を備えてなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにした場合には(請求項5)、従来構成同様に、貯留皿部材の前面部位での操作により、球抜孔を容易に開放できる。
【0041】
さらには、開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備してなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第一操作部材と、前記貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備してなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第二操作部材とを備えた場合には(請求項8)、二つの操作部材を、その特性に応じて使い分けることができるため、利便性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機1の斜視図である。
【図2】球受皿装置6を分解して示す遊技機1下部の斜視図である。
【図3】球受皿装置6の斜視図である。
【図4】球受皿装置6の平面図である。
【図5】球受皿装置6の正面図である。
【図6】図4のA−A間の縦断側面図である。
【図7】図4のB−B間の縦断側面図である。
【図8】貯留皿部材20の平面図である。
【図9】貯留皿部材20の底面図である。
【図10】開閉部材40と、第一操作部材50、第二操作部材60を示す斜視図(イ),(ロ)であり、(イ)は各部材の分解状態を示し、(ロ)は各部材の係合態様を示す。
【図11】前面枠3及び貯留皿部材20を縦断して、球抜孔24閉塞時の球受皿装置6を示す説明図である。
【図12】前面枠3及び貯留皿部材20を縦断して、球抜孔24開放時の球受皿装置6を示す説明図であり、(イ)は第一操作部材50を操作した状態を、(ロ)は第二操作部材60を操作した状態を示す。
【図13】第二実施例の開閉操作部材80を示す斜視図である。
【図14】貯留皿部材20bを縦断して、第二実施例の球受皿装置6bの作動を示す説明図である。
【図15】変形例における開閉操作部材90の斜視図である。
【図16】変形例における球受皿装置6cの球抜孔の開放を説明する縦断側面図(イ),(ロ)である。
【符号の説明】
1 遊技機
6,6b,6c 球受皿装置
9,9b 貯留開口
20,20b,20c 貯留皿部材
21,21c 底面部
22 前壁部
23 側壁部
24,24b,24c 球抜孔
25,25b 球貯留面
26 案内保持孔
40 開閉部材
41,41b,41c 開閉蓋
42 連動杆
50 第一操作部材
52 操作端部
53 連係端部
60 第二操作部材
61 昇降操作部
62 連係杆部
70 コイルバネ
80 開閉操作部材
81 保持脚部
I 開放位置
II 閉鎖位置
X 遊技球
Claims (8)
- 前面側の下部位置に球受皿装置を備えた遊技機において、
前記球受皿装置は、遊技球を貯留可能な貯留皿部材と、該貯留皿部材の底面部に形成された球抜孔と、該球抜孔を開放する開放位置と閉塞する閉鎖位置とに変換可能な開閉蓋と、該開閉蓋を位置変換する操作部材とを具備し、
前記開閉蓋は、貯留皿部材の底面部に昇降可能に取り付けられ、常態では下方向の付勢力によって前記球抜孔を上方から閉塞する閉鎖位置に保持される一方、付勢力に抗して上昇させると、前記球抜孔を開放する開放位置に変換され、かつ前記開閉蓋の上面は、閉鎖位置で、前記貯留皿部材の球貯留面以上の高さに保持されるものであることを特徴とする遊技機。 - 前記開閉蓋の上面には、中央から外周方向に向かって下り傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記開閉蓋の下方向への付勢力をバネによって生じさせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
- 前記操作部材は、前記開閉蓋の下面から、前記球抜孔を介して、前記貯留皿部材下方へ突成されてなり、下端の押し上げ操作により前記開閉蓋が上昇することとなるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
- 前記開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、
前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備する操作部材を備えてなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。 - 前記開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、
前記貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備する操作部材を備えてなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。 - 前記貯留皿部材の奥部底面に下方へ開口する上下方向の案内保持孔を形成して、該案内保持孔内に前記昇降操作部を昇降可能に保持し、さらに該案内保持孔内に該昇降操作部を下方付勢するバネを装着したことを特徴とする請求項6記載の遊技機。
- 前記開閉蓋の下面には連動杆が垂設され、
前記貯留皿部材の下部前面に上下方向への傾動操作可能に軸支され、該貯留皿部材前方へ突出する操作端部と、前記連動杆に係合する連係端部とを具備してなり、前記操作端部を下方へ押し下げると、前記連係端部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第一操作部材と、
前記貯留皿部材の奥部下底面に、昇降操作可能に保持され、下端を該貯留皿部材下方へ突出する昇降操作部と、前記連動杆と係合する連係杆部とを具備してなり、該昇降操作部の下端を上方へ押し上げると、該連係杆部が上昇して前記連動杆を上方へ押し上げる第二操作部材とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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Cited By (2)
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JP2019058797A (ja) * | 2019-01-25 | 2019-04-18 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
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-
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- 2003-03-06 JP JP2003060325A patent/JP2004267358A/ja not_active Withdrawn
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