JP2004266618A - アンテナユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】広角度に亘って均一の指向特性及び安定した利得が得られると共に、シールド効果を兼ね備えたアンテナユニットを提供することである。
【解決手段】導体基板13及びこの導体基板13に接地される平面状のアンテナエレメント12からなる放射器15と、前記アンテナエレメント12の放射面18に対向した反射面16を有するリフレクタ17とを備え、前記放射面18と反射面16との離間距離dを1/8波長以下に設定した。
【選択図】 図3
【解決手段】導体基板13及びこの導体基板13に接地される平面状のアンテナエレメント12からなる放射器15と、前記アンテナエレメント12の放射面18に対向した反射面16を有するリフレクタ17とを備え、前記放射面18と反射面16との離間距離dを1/8波長以下に設定した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフィスあるいはホーム内で使用されるワイヤレス機器に搭載可能な広角指向性を備えた小型のアンテナユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から放射器に反射板(リフレクタ)を組み合わせたアンテナユニットが実用化されている。このタイプのアンテナユニットは、指向性を狭めて高利得を得ることを目的としており、代表的なものとして、平面金属板を中央で折り曲げて形成されたリフレクタの間に放射器を設置した構造のコーナリフレクタアンテナがある。また、マイクロ波帯のアンテナユニットであれば、電磁ホーンのような開口面アンテナやリフレクタ付ダイポールアンテナのような主放射方向に大きな利得を有するアンテナエレメントを一次放射器とし、これをパラボラ型の反射面の焦点に対向するように配設することで、前記パラボラの主軸方向に利得を持たせた鋭いビーム状の指向性を得るものもある。
【0003】
また、パソコンやテレビのワイヤレス化に伴って、比較的帯域が広く小型化が可能な平面状のアンテナユニットも開発されてきている。このような平面状のアンテナユニットとしては、導体基板上に逆F型の平面アンテナエレメントを接地した逆F型アンテナや、誘電体ブロックの表面にアンテナエレメントとなるパターンを印刷形成した誘電体チップアンテナがある。例えば、特許文献1に示すような逆Fアンテナもその一つである。このようなアンテナユニットは、比較的広い指向性を備えると共に製作や調整が容易となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−22018号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリフレクタを備えたアンテナユニットにあっては、設置する方向によって、指向性や利得が変化してしまう場合がある。特に、主放射方向に対しては比較的高い利得が得られるものの、主放射方向から外れた領域では利得が低下してしまう。一方、逆F型アンテナや誘電体チップアンテナにあっては、広角な指向性を有しているものの、放射方向によってばらつきが大きいといった問題がある。このようなことから、ワイヤレス化が進むパソコン、テレビあるいはその周辺機器に搭載可能となり、且つ広角度に亘って均一な利得が得られるような小型のアンテナユニットが実用化されていなかった。
【0006】
そこで、本発明の第1の目的は、小型であると共に、広角度に亘って均一の指向特性及び安定した利得が得られるアンテナユニットを提供することである。
【0007】
また、本発明の第2の目的は、広角な指向特性及び安定した利得が得られると共に、ワイヤレス機器に組み込んだ際に、シールド効果も同時に得ることができるアンテナユニットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のアンテナユニットは、導体基板及びこの導体基板に接地される平面状のアンテナエレメントからなる放射器と、前記アンテナエレメントの放射面に対向した反射面とを備え、前記放射面と反射面との離間距離が1/8波長以下に設定されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、放射器からの一次放射による伝播領域と、反射面からの二次放射による伝播領域とが重なり合って広角で均一な指向特性を得ることができる。特に、前記放射器に備えるアンテナエレメントの放射面と、この放射面に対向して設けられる反射面との離間距離を送受信する波長の1/8以下に設定したことで、一次放射と二次放射の電波が打ち消し合うことなく、広い領域に亘って伝播させることが可能となる。
【0010】
また、本発明のアンテナユニットは、送信及び受信のいずれか一方又は双方の機能を備えた回路部と、導体基板及びこの導体基板に接地される平面状のアンテナエレメントからなる放射器と、この放射器と回路部との間にあって、前記アンテナエレメントの放射面に対向させた反射面とを備え、前記放射面と反射面との離間距離が1/8波長以下に設定されることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、放射器と回路部との間に反射面を挟んだ構成となるので、前記反射面が本来の放射器から発せられる電波を反射させる機能と、回路部から漏れる電磁波や外部の機器から進入する電磁波をシールドする機能を併せ持つことになる。このため、アンテナユニットを組み込む機器の電磁障害及び外部に及ぼす電磁妨害による影響が低減されると共に、小型化も図られる。
【0012】
また、前記反射面を伝播環境や条件に応じて放射面に対して平行面若しくは凸状面から選択することができる。
【0013】
前記放射面と反射面との離間距離は、送受信する周波数の波長に応じて設定されるが、放射器を構成する導体基板の一辺が1/4波長に対して、放射面と反射面との離間距離を1/8乃至1/25波長の範囲に設定した場合に、水平方向に対して略全方向に近い広角な指向性と最大利得が得られる。
【0014】
また、前記反射面を放射面の等倍以上の広さに形成することによって、反射波を広角度に伝播させて利得を高めることができる。さらに、送信及び受信のいずれか一方又は双方の機能を備えた回路部が内蔵されている機器に組み込んだ際に、回路部をシールドする面積が広くなるので、電磁波による障害を最小限に抑えることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係るアンテナユニットの実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明に係るアンテナユニットの第1実施形態を示したものである。このアンテナユニット11は、マイクロ波や準マイクロ波帯のワイヤレス機器などに搭載されるもので、アンテナエレメント12、このアンテナエレメント12が接地される導体基板13、この導体基板13に送信信号又は受信信号を通す給電線14とを備えた放射器15と、この放射器15から発せられる電波を所定方向に反射伝播させる反射面16を備えた反射板(リフレクタ17)とから構成されている。
【0017】
前記アンテナエレメント12は、図2に示すように、金属製の平板で形成された逆F型のエレメントを使用している。このアンテナエレメント12は、平板状の放射面18と、この放射面18の先端をL字状に折り曲げて導体基板13に接地する接地部12aと、前記放射面18の途中から導体基板13に繋がる給電部12bとで構成され、前記放射面18に対して略直線状に伝播する直線偏波特性を備えている。導体基板13は、両面若しくは片面に銅箔が貼着されたプリント基板が用いられ、一辺aが1/4波長の長さの四角形状で構成されている。この導体基板13は電気的にグランド面を構成し、片面に前記アンテナエレメント12が接地され、反対面に図示しないワイヤレス機器から送信信号又は受信信号を供給するための給電線14が接続される。
【0018】
前記リフレクタ17は、図1に示したように、四角形状の薄い金属板で構成され、アンテナエレメント12に対向する面が平坦な反射面16になっている。このリフレクタ17による反射効率を高めるためには、表面積を前記導体基板13と同じか、それ以上の大きさに形成する必要がある。ただし、あまり表面積を広げ過ぎると組み込む装置の小型化が図られないので、一辺aが1/4波長サイズに形成された導体基板13に対して、1.5〜2倍程度の広さに形成するのが好ましい。
【0019】
図3は、前記放射器15とリフレクタ17とで構成されたアンテナユニット11の水平断面を示したものである。図に示されるように、反射面16をアンテナエレメント12の放射面18から離間距離d(1/25波長分)に設定して配設する。このような離間距離dを保持することによって、アンテナエレメント12の放射面18から直接放射される直接波と反射面16によって反射された反射波とで水平方向に対して約270度の範囲で電波を伝搬させることが可能となる。本実施形態では、一辺aが1/4波長サイズの正方形状の導体基板13に対して、離間距離dを1/25波長に設定したときに、放射器15からの直接波とリフレクタ17による反射波が略均等となって、略全方向に近い指向特性が得られた。なお、リフレクタ17はアンテナエレメント12の放射面18に対して厳密に平行でなくてもよく、放射面18の中心を支点として、その両端が放射面18に対して±30°以内の傾きであれば、指向性及び利得に大きな変化がないので、実使用上問題ない。
【0020】
以上説明したように、前記構造のアンテナユニット11にあっては、放射面18と反射面16とを対向させると共に、1/8波長以下の離間距離dを保持しているため、アンテナエレメント12の放射面18から直線状に伝播する直接波(仮想線x)と、リフレクタ17によって前記直接波が逆方向に反射された反射波(仮想線y)とが打ち消し合うことなく、略全方向に近い範囲をカバーする指向性と高い利得が得られることとなる。
【0021】
図4は本発明に係るアンテナユニットの第2実施形態を示したものである。このアンテナユニット21は、導体基板23の上にパッチ状のアンテナエレメント22を備えた放射器25と、この放射器25に向かって凸状面27aを形成するリフレクタ27とで構成される。前記アンテナエレメント22は、図5に示すように、誘電体基板22aの上面に、パッチと呼ばれる導電箔の平面状放射体22bを印刷形成したものであり、主放射方向に対して円偏波特性を有している。このような構造からなる放射器25は、平面状放射体22bの表面(放射面28)が主放射方向となっており、この主放射方向に沿って右線円偏波が発生し、背面方向にはFB比10dB程度の左線円偏波が発生する。前記導体基板23は、第1実施形態と同様に、一辺aが1/4波長のサイズに形成される。
【0022】
一方、前記リフレクタ27は、図4に示したように、前記アンテナエレメント22の放射面28に向けた凸状面27aを形成しており、この凸状面27aが反射面26となっている。前記反射面26の曲率半径は任意に設定可能であるが、放射器25からの直接波とのバランス及びサイズ等を考慮してπ/2ラジアンに設定される。また、その表面積は、第1実施形態と同様に、1/4波長の導体基板23に対して1.5〜2倍程度に設定される。
【0023】
図6は、前記放射器25とリフレクタ27とを組み付けてアンテナユニット21を構成したときの水平断面図である。図に示すように、本実施形態では、アンテナエレメント22の放射面28の中心部28aと反射面26の中心部26aとの位置を合わせて配設しており、中心部28a,26aにおける離間距離dを1/25波長に設定してある。特に、本実施形態では、反射面26が放射面28に向かって凸状面27aを形成しているため、放射器25から発せられる直接波(仮想線x)を広角な反射波(仮想線y)として伝播させることができる。また、放射器25に円偏波特性を備えた誘電体パッチ型のアンテナエレメント22を使用しているため、マルチパス障害に対して強いといった利点がある。なお、本実施形態で説明した凸状面27aを有するリフレクタ27と、前記第1実施形態のような直線偏波特性を備えた逆F型のアンテナエレメント12との組み合わせによっても、略全方向に近い広角な指向特性が得られること勿論である。
【0024】
上記実施形態では、逆F型あるいは誘電体パッチ型のアンテナエレメント12,22と、リフレクタ17,27の反射面16,26との離間距離dを1/25波長に設定したが、1/8波長以下であれば、反射波の位相変化が小さいので、利得が低減することなく広角な指向性を得ることができる。したがって、この範囲での柔軟な設計が可能である。また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、図7中の(a)に示すように、アンテナエレメント12,22の放射面18,28と反射面16,26との中心が一致するように組み合わせたが、(b),(c)のように放射面18,28に対して反射面16,26が4/5以上重なる範囲であれば水平方向に対して約270度の広角な指向性及び均一な利得の改善効果が現れる。このため、アンテナユニットの設置位置や電波のレベルに応じてアンテナエレメント12,22の位置を調整し、最良の送受信状態に設定することができる。上記実施形態では反射面16,26を四角形状にしたが、このような形状に限られることなく、必要十分な反射率が確保できれば、円形や楕円形、その他の多角形状にしても同様の効果が得られる。
【0025】
図8は、上記第1実施形態で説明したアンテナユニット11をワイヤレス機器31の筐体32内に組み込んだときの実装形態を示したものである。前記ワイヤレス機器31は、例えば、パソコンやテレビに接続して使用される送受信装置として利用されるものであり、筐体32の内部には送受信回路や電源回路などで構成される回路部33と、放射器15及びリフレクタ17からなるアンテナユニット11とが組み込まれる。アンテナユニット11は、リフレクタ17を放射器15と回路部33との間に配置した状態で設置され、リフレクタ17の反射面16が回路部33とは反対側で放射器15と向き合っている。なお、前記アンテナユニット11は、導体基板13から延びる給電線14を介して回路部33から送信信号又は受信信号を供給している。
【0026】
従来、ワイヤレス機器には送受信を行う発振回路及び各種信号処理のためのデジタル回路を内蔵しているため、電磁放射対策や静電気障害対策として機器内に金属製のシールド板を設置する必要があったが、上述した実施形態では、回路部33とアンテナエレメント12との間をリフレクタ17で遮断する構造となっているのでシールド機能も併せ持つこととなり、放射器15及びリフレクタ17の指向特性や利得が回路部33から発せられる有害な電磁波又は外部から進入する電磁妨害による影響を受けにくくなる。また、別途筐体32内にシールド板を配置する必要がなくなることから、ワイヤレス機器の小型化及び製品コストの低減化が図られる。なお、回路部33からの電磁波の影響を低減するために、リフレクタ17のサイズが回路部33を完全にカバーするように形成するのが好ましい。このような筐体32の内部で発生する有害な電磁波や静電気を抑えることで、筐体32の外方向に面した主放射方向への指向特性が改善される。
【0027】
前記図8に示した実装形態では反射面が平坦なリフレクタ17について説明したが、反射波の指向性を変化させたい場合は、第2実施形態で示したような凸状面27aに形成されたリフレクタ27に置き換えてもよい。また、放射器のアンテナエレメントも第1実施形で示した逆F型あるいは第2実施形態で示した誘電体チップ型のいずれを選択することもできるが、円偏波特性を備えた誘電体チップ型を採用した場合は、マルチパス障害を低減させる効果がある。さらに、アンテナユニットを組み込む筐体の形状に応じて放射器とリフレクタとを中心から所定のオフセットを設けて対向配置することで、ワイヤレス機器に応じた最適な指向性及び利得を得ることができる。
【0028】
図9は上記第1実施形態及び第2実施形態のアンテナユニット11,21と従来の逆F型のアンテナユニットとの指向特性及び利得の違いを示したものである。ここで、(a)は本発明のアンテナユニット、(b)は従来の逆F型のアンテナユニットの特性である。この特性図は、サンプルとして、本発明のアンテナユニットと従来のアンテナユニットを2個ずつ用意し、送信や受信機能を備えた回路部が実装されたワイヤレス機器に搭載して電波伝搬方向及びその利得を測定したものである。この特性図からわかるように、本発明のアンテナユニットにあっては、従来のアンテナユニットに比べて、放射器からの直接波とリフレクタによる反射波との相乗効果によって、略全方向に近い範囲に亘って10dB以上の利得の改善効果が得られた。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のアンテナユニットによれば、小型及び薄型化が可能な平面状のアンテナエレメントと、このアンテナエレメントに対して1/8波長以下の距離をおいて配設した反射面とを組み合わせた構造にしたので、パソコン、テレビ等の小型のワイヤレス機器にも搭載することができる。また、略全方向に近い範囲の指向特性が得られることから、ワイヤレス機器を移動したり、設置場所を変えりした場合でも利得の変化のない良好な送受信状態を維持することができる。
【0030】
また、前記アンテナユニットをワイヤレス機器に組み込む際に、金属製の反射板を筐体内で送受信回路や電源回路等の電磁波を発する領域を遮蔽する位置に配置することによって、シールド効果も同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナユニットの第1実施形態の斜視図である。
【図2】上記第1実施形態におけるアンテナユニットの放射器の斜視図である。
【図3】上記第1実施形態におけるアンテナユニットの放射器とリフレクタとの位置関係を示す説明図である。
【図4】本発明に係るアンテナユニットの第2実施形態の斜視図である。
【図5】上記第2実施形態におけるアンテナユニットの放射器の斜視図である。
【図6】上記第2実施形態におけるアンテナユニットの放射器とリフレクタとの位置関係を示す説明図である。
【図7】アンテナエレメントと反射面との位置関係を示す説明図である。
【図8】上記第1実施形態のアンテナユニットの実装形態を示す斜視図である。
【図9】本発明のアンテナユニットと従来のアンテナユニットの指向性及び利得を比較した特性図である。
【符号の説明】
11,21 アンテナユニット
12,22 アンテナエレメント
13,23 導体基板
15,25 放射器
16,26 反射面
17,27 リフレクタ
18,28 放射面
31 ワイヤレス機器
32 筐体
33 回路部
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフィスあるいはホーム内で使用されるワイヤレス機器に搭載可能な広角指向性を備えた小型のアンテナユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から放射器に反射板(リフレクタ)を組み合わせたアンテナユニットが実用化されている。このタイプのアンテナユニットは、指向性を狭めて高利得を得ることを目的としており、代表的なものとして、平面金属板を中央で折り曲げて形成されたリフレクタの間に放射器を設置した構造のコーナリフレクタアンテナがある。また、マイクロ波帯のアンテナユニットであれば、電磁ホーンのような開口面アンテナやリフレクタ付ダイポールアンテナのような主放射方向に大きな利得を有するアンテナエレメントを一次放射器とし、これをパラボラ型の反射面の焦点に対向するように配設することで、前記パラボラの主軸方向に利得を持たせた鋭いビーム状の指向性を得るものもある。
【0003】
また、パソコンやテレビのワイヤレス化に伴って、比較的帯域が広く小型化が可能な平面状のアンテナユニットも開発されてきている。このような平面状のアンテナユニットとしては、導体基板上に逆F型の平面アンテナエレメントを接地した逆F型アンテナや、誘電体ブロックの表面にアンテナエレメントとなるパターンを印刷形成した誘電体チップアンテナがある。例えば、特許文献1に示すような逆Fアンテナもその一つである。このようなアンテナユニットは、比較的広い指向性を備えると共に製作や調整が容易となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−22018号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリフレクタを備えたアンテナユニットにあっては、設置する方向によって、指向性や利得が変化してしまう場合がある。特に、主放射方向に対しては比較的高い利得が得られるものの、主放射方向から外れた領域では利得が低下してしまう。一方、逆F型アンテナや誘電体チップアンテナにあっては、広角な指向性を有しているものの、放射方向によってばらつきが大きいといった問題がある。このようなことから、ワイヤレス化が進むパソコン、テレビあるいはその周辺機器に搭載可能となり、且つ広角度に亘って均一な利得が得られるような小型のアンテナユニットが実用化されていなかった。
【0006】
そこで、本発明の第1の目的は、小型であると共に、広角度に亘って均一の指向特性及び安定した利得が得られるアンテナユニットを提供することである。
【0007】
また、本発明の第2の目的は、広角な指向特性及び安定した利得が得られると共に、ワイヤレス機器に組み込んだ際に、シールド効果も同時に得ることができるアンテナユニットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のアンテナユニットは、導体基板及びこの導体基板に接地される平面状のアンテナエレメントからなる放射器と、前記アンテナエレメントの放射面に対向した反射面とを備え、前記放射面と反射面との離間距離が1/8波長以下に設定されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、放射器からの一次放射による伝播領域と、反射面からの二次放射による伝播領域とが重なり合って広角で均一な指向特性を得ることができる。特に、前記放射器に備えるアンテナエレメントの放射面と、この放射面に対向して設けられる反射面との離間距離を送受信する波長の1/8以下に設定したことで、一次放射と二次放射の電波が打ち消し合うことなく、広い領域に亘って伝播させることが可能となる。
【0010】
また、本発明のアンテナユニットは、送信及び受信のいずれか一方又は双方の機能を備えた回路部と、導体基板及びこの導体基板に接地される平面状のアンテナエレメントからなる放射器と、この放射器と回路部との間にあって、前記アンテナエレメントの放射面に対向させた反射面とを備え、前記放射面と反射面との離間距離が1/8波長以下に設定されることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、放射器と回路部との間に反射面を挟んだ構成となるので、前記反射面が本来の放射器から発せられる電波を反射させる機能と、回路部から漏れる電磁波や外部の機器から進入する電磁波をシールドする機能を併せ持つことになる。このため、アンテナユニットを組み込む機器の電磁障害及び外部に及ぼす電磁妨害による影響が低減されると共に、小型化も図られる。
【0012】
また、前記反射面を伝播環境や条件に応じて放射面に対して平行面若しくは凸状面から選択することができる。
【0013】
前記放射面と反射面との離間距離は、送受信する周波数の波長に応じて設定されるが、放射器を構成する導体基板の一辺が1/4波長に対して、放射面と反射面との離間距離を1/8乃至1/25波長の範囲に設定した場合に、水平方向に対して略全方向に近い広角な指向性と最大利得が得られる。
【0014】
また、前記反射面を放射面の等倍以上の広さに形成することによって、反射波を広角度に伝播させて利得を高めることができる。さらに、送信及び受信のいずれか一方又は双方の機能を備えた回路部が内蔵されている機器に組み込んだ際に、回路部をシールドする面積が広くなるので、電磁波による障害を最小限に抑えることが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係るアンテナユニットの実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明に係るアンテナユニットの第1実施形態を示したものである。このアンテナユニット11は、マイクロ波や準マイクロ波帯のワイヤレス機器などに搭載されるもので、アンテナエレメント12、このアンテナエレメント12が接地される導体基板13、この導体基板13に送信信号又は受信信号を通す給電線14とを備えた放射器15と、この放射器15から発せられる電波を所定方向に反射伝播させる反射面16を備えた反射板(リフレクタ17)とから構成されている。
【0017】
前記アンテナエレメント12は、図2に示すように、金属製の平板で形成された逆F型のエレメントを使用している。このアンテナエレメント12は、平板状の放射面18と、この放射面18の先端をL字状に折り曲げて導体基板13に接地する接地部12aと、前記放射面18の途中から導体基板13に繋がる給電部12bとで構成され、前記放射面18に対して略直線状に伝播する直線偏波特性を備えている。導体基板13は、両面若しくは片面に銅箔が貼着されたプリント基板が用いられ、一辺aが1/4波長の長さの四角形状で構成されている。この導体基板13は電気的にグランド面を構成し、片面に前記アンテナエレメント12が接地され、反対面に図示しないワイヤレス機器から送信信号又は受信信号を供給するための給電線14が接続される。
【0018】
前記リフレクタ17は、図1に示したように、四角形状の薄い金属板で構成され、アンテナエレメント12に対向する面が平坦な反射面16になっている。このリフレクタ17による反射効率を高めるためには、表面積を前記導体基板13と同じか、それ以上の大きさに形成する必要がある。ただし、あまり表面積を広げ過ぎると組み込む装置の小型化が図られないので、一辺aが1/4波長サイズに形成された導体基板13に対して、1.5〜2倍程度の広さに形成するのが好ましい。
【0019】
図3は、前記放射器15とリフレクタ17とで構成されたアンテナユニット11の水平断面を示したものである。図に示されるように、反射面16をアンテナエレメント12の放射面18から離間距離d(1/25波長分)に設定して配設する。このような離間距離dを保持することによって、アンテナエレメント12の放射面18から直接放射される直接波と反射面16によって反射された反射波とで水平方向に対して約270度の範囲で電波を伝搬させることが可能となる。本実施形態では、一辺aが1/4波長サイズの正方形状の導体基板13に対して、離間距離dを1/25波長に設定したときに、放射器15からの直接波とリフレクタ17による反射波が略均等となって、略全方向に近い指向特性が得られた。なお、リフレクタ17はアンテナエレメント12の放射面18に対して厳密に平行でなくてもよく、放射面18の中心を支点として、その両端が放射面18に対して±30°以内の傾きであれば、指向性及び利得に大きな変化がないので、実使用上問題ない。
【0020】
以上説明したように、前記構造のアンテナユニット11にあっては、放射面18と反射面16とを対向させると共に、1/8波長以下の離間距離dを保持しているため、アンテナエレメント12の放射面18から直線状に伝播する直接波(仮想線x)と、リフレクタ17によって前記直接波が逆方向に反射された反射波(仮想線y)とが打ち消し合うことなく、略全方向に近い範囲をカバーする指向性と高い利得が得られることとなる。
【0021】
図4は本発明に係るアンテナユニットの第2実施形態を示したものである。このアンテナユニット21は、導体基板23の上にパッチ状のアンテナエレメント22を備えた放射器25と、この放射器25に向かって凸状面27aを形成するリフレクタ27とで構成される。前記アンテナエレメント22は、図5に示すように、誘電体基板22aの上面に、パッチと呼ばれる導電箔の平面状放射体22bを印刷形成したものであり、主放射方向に対して円偏波特性を有している。このような構造からなる放射器25は、平面状放射体22bの表面(放射面28)が主放射方向となっており、この主放射方向に沿って右線円偏波が発生し、背面方向にはFB比10dB程度の左線円偏波が発生する。前記導体基板23は、第1実施形態と同様に、一辺aが1/4波長のサイズに形成される。
【0022】
一方、前記リフレクタ27は、図4に示したように、前記アンテナエレメント22の放射面28に向けた凸状面27aを形成しており、この凸状面27aが反射面26となっている。前記反射面26の曲率半径は任意に設定可能であるが、放射器25からの直接波とのバランス及びサイズ等を考慮してπ/2ラジアンに設定される。また、その表面積は、第1実施形態と同様に、1/4波長の導体基板23に対して1.5〜2倍程度に設定される。
【0023】
図6は、前記放射器25とリフレクタ27とを組み付けてアンテナユニット21を構成したときの水平断面図である。図に示すように、本実施形態では、アンテナエレメント22の放射面28の中心部28aと反射面26の中心部26aとの位置を合わせて配設しており、中心部28a,26aにおける離間距離dを1/25波長に設定してある。特に、本実施形態では、反射面26が放射面28に向かって凸状面27aを形成しているため、放射器25から発せられる直接波(仮想線x)を広角な反射波(仮想線y)として伝播させることができる。また、放射器25に円偏波特性を備えた誘電体パッチ型のアンテナエレメント22を使用しているため、マルチパス障害に対して強いといった利点がある。なお、本実施形態で説明した凸状面27aを有するリフレクタ27と、前記第1実施形態のような直線偏波特性を備えた逆F型のアンテナエレメント12との組み合わせによっても、略全方向に近い広角な指向特性が得られること勿論である。
【0024】
上記実施形態では、逆F型あるいは誘電体パッチ型のアンテナエレメント12,22と、リフレクタ17,27の反射面16,26との離間距離dを1/25波長に設定したが、1/8波長以下であれば、反射波の位相変化が小さいので、利得が低減することなく広角な指向性を得ることができる。したがって、この範囲での柔軟な設計が可能である。また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、図7中の(a)に示すように、アンテナエレメント12,22の放射面18,28と反射面16,26との中心が一致するように組み合わせたが、(b),(c)のように放射面18,28に対して反射面16,26が4/5以上重なる範囲であれば水平方向に対して約270度の広角な指向性及び均一な利得の改善効果が現れる。このため、アンテナユニットの設置位置や電波のレベルに応じてアンテナエレメント12,22の位置を調整し、最良の送受信状態に設定することができる。上記実施形態では反射面16,26を四角形状にしたが、このような形状に限られることなく、必要十分な反射率が確保できれば、円形や楕円形、その他の多角形状にしても同様の効果が得られる。
【0025】
図8は、上記第1実施形態で説明したアンテナユニット11をワイヤレス機器31の筐体32内に組み込んだときの実装形態を示したものである。前記ワイヤレス機器31は、例えば、パソコンやテレビに接続して使用される送受信装置として利用されるものであり、筐体32の内部には送受信回路や電源回路などで構成される回路部33と、放射器15及びリフレクタ17からなるアンテナユニット11とが組み込まれる。アンテナユニット11は、リフレクタ17を放射器15と回路部33との間に配置した状態で設置され、リフレクタ17の反射面16が回路部33とは反対側で放射器15と向き合っている。なお、前記アンテナユニット11は、導体基板13から延びる給電線14を介して回路部33から送信信号又は受信信号を供給している。
【0026】
従来、ワイヤレス機器には送受信を行う発振回路及び各種信号処理のためのデジタル回路を内蔵しているため、電磁放射対策や静電気障害対策として機器内に金属製のシールド板を設置する必要があったが、上述した実施形態では、回路部33とアンテナエレメント12との間をリフレクタ17で遮断する構造となっているのでシールド機能も併せ持つこととなり、放射器15及びリフレクタ17の指向特性や利得が回路部33から発せられる有害な電磁波又は外部から進入する電磁妨害による影響を受けにくくなる。また、別途筐体32内にシールド板を配置する必要がなくなることから、ワイヤレス機器の小型化及び製品コストの低減化が図られる。なお、回路部33からの電磁波の影響を低減するために、リフレクタ17のサイズが回路部33を完全にカバーするように形成するのが好ましい。このような筐体32の内部で発生する有害な電磁波や静電気を抑えることで、筐体32の外方向に面した主放射方向への指向特性が改善される。
【0027】
前記図8に示した実装形態では反射面が平坦なリフレクタ17について説明したが、反射波の指向性を変化させたい場合は、第2実施形態で示したような凸状面27aに形成されたリフレクタ27に置き換えてもよい。また、放射器のアンテナエレメントも第1実施形で示した逆F型あるいは第2実施形態で示した誘電体チップ型のいずれを選択することもできるが、円偏波特性を備えた誘電体チップ型を採用した場合は、マルチパス障害を低減させる効果がある。さらに、アンテナユニットを組み込む筐体の形状に応じて放射器とリフレクタとを中心から所定のオフセットを設けて対向配置することで、ワイヤレス機器に応じた最適な指向性及び利得を得ることができる。
【0028】
図9は上記第1実施形態及び第2実施形態のアンテナユニット11,21と従来の逆F型のアンテナユニットとの指向特性及び利得の違いを示したものである。ここで、(a)は本発明のアンテナユニット、(b)は従来の逆F型のアンテナユニットの特性である。この特性図は、サンプルとして、本発明のアンテナユニットと従来のアンテナユニットを2個ずつ用意し、送信や受信機能を備えた回路部が実装されたワイヤレス機器に搭載して電波伝搬方向及びその利得を測定したものである。この特性図からわかるように、本発明のアンテナユニットにあっては、従来のアンテナユニットに比べて、放射器からの直接波とリフレクタによる反射波との相乗効果によって、略全方向に近い範囲に亘って10dB以上の利得の改善効果が得られた。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のアンテナユニットによれば、小型及び薄型化が可能な平面状のアンテナエレメントと、このアンテナエレメントに対して1/8波長以下の距離をおいて配設した反射面とを組み合わせた構造にしたので、パソコン、テレビ等の小型のワイヤレス機器にも搭載することができる。また、略全方向に近い範囲の指向特性が得られることから、ワイヤレス機器を移動したり、設置場所を変えりした場合でも利得の変化のない良好な送受信状態を維持することができる。
【0030】
また、前記アンテナユニットをワイヤレス機器に組み込む際に、金属製の反射板を筐体内で送受信回路や電源回路等の電磁波を発する領域を遮蔽する位置に配置することによって、シールド効果も同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナユニットの第1実施形態の斜視図である。
【図2】上記第1実施形態におけるアンテナユニットの放射器の斜視図である。
【図3】上記第1実施形態におけるアンテナユニットの放射器とリフレクタとの位置関係を示す説明図である。
【図4】本発明に係るアンテナユニットの第2実施形態の斜視図である。
【図5】上記第2実施形態におけるアンテナユニットの放射器の斜視図である。
【図6】上記第2実施形態におけるアンテナユニットの放射器とリフレクタとの位置関係を示す説明図である。
【図7】アンテナエレメントと反射面との位置関係を示す説明図である。
【図8】上記第1実施形態のアンテナユニットの実装形態を示す斜視図である。
【図9】本発明のアンテナユニットと従来のアンテナユニットの指向性及び利得を比較した特性図である。
【符号の説明】
11,21 アンテナユニット
12,22 アンテナエレメント
13,23 導体基板
15,25 放射器
16,26 反射面
17,27 リフレクタ
18,28 放射面
31 ワイヤレス機器
32 筐体
33 回路部
Claims (6)
- 導体基板及びこの導体基板に接地される平面状のアンテナエレメントからなる放射器と、
前記アンテナエレメントの放射面に対向した反射面とを備え、
前記放射面と反射面との離間距離が1/8波長以下に設定されていることを特徴とするアンテナユニット。 - 送信及び受信のいずれか一方又は双方の機能を備えた回路部と、
導体基板及びこの導体基板に接地される平面状のアンテナエレメントからなる放射器と、
この放射器と回路部との間にあって、前記アンテナエレメントの放射面に対向させた反射面とを備え、
前記放射面と反射面との離間距離が1/8波長以下に設定されるアンテナユニット。 - 前記反射面が放射面に対して平行面若しくは凸状面を形成している請求項1又は2記載のアンテナユニット。
- 前記導体基板の一辺が1/4波長、放射面と反射面との離間距離が1/8乃至1/25波長の範囲に設定された請求項1又は2記載のアンテナユニット。
- 前記反射面が放射面と等倍若しくはそれ以上の広さに形成される請求項1又は2記載のアンテナユニット。
- 前記アンテナエレメントが逆F型又は誘電体パッチで構成される請求項1又は2記載のアンテナユニット。
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-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003055736A patent/JP2004266618A/ja active Pending
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