JP2004265843A - 回路遮断器の外部操作ハンドル装置 - Google Patents

回路遮断器の外部操作ハンドル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回路遮断器の外部操作ハンドル装置において、回路遮断器がトリップ状態であっても扉を閉じられる構成を得る。
【解決手段】操作ユニット2の内部に、係合傾斜面7aを有すると共に付勢ばねに8より所定方向に付勢されたオン・トリップ用スライダ7を備え、開いた状態にある扉1を閉じるとき、ハンドル6がオン状態またはトリップ状態に回動されているときは、シャフト5の先端に形成された係合突起5aがオン・トリップ用スライダ7の係合傾斜面7aに係合して、扉1を閉じるための押圧力がオン・トリップ用スライダ7を付勢ばね8に抗してスライドさせて扉1が閉じられるようにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、配電盤や制御盤に収容された配線用遮断器や漏電遮断器などの回路遮断器を盤の扉の外側から開閉操作し、併せて盤の扉の開閉を規制するようになされた回路遮断器の外部操作ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回路遮断器の外部操作ハンドル装置は、盤の扉に設置された操作ユニットと、盤内に設置された回路遮断器の前面に搭載されたドライブユニットと、両ユニットを結合するためのシャフトなどから構成されている。
操作ユニットには、回動自在に操作できるようになされたハンドルが設けられている。そのハンドルの操作位置に合わせてON(オン位置)、OFF(オフ位置)、TRIPPED(トリップ位置)及びRESET(リセット位置)の表示が操作ユニットの前面に施されている。
【0003】
シャフトはドライブユニット側に設けられ、扉の開閉に対応して、ハンドルに係脱可能に連結される。従って、扉を閉じた状態において、シャフトはハンドルと一体に回動してその操作をドライブユニットに伝達する。ドライブユニットはシャフトの回動動作を直線往復運動に変換し、回路遮断器の開閉レバーを往復駆動(開閉駆動)する構成になされている。
また、回路遮断器の外部操作ハンドル装置は、通常、盤の扉を不用意に開くことがないように、扉のロック機構を備えている。また、盤あるいは回路遮断器などの都合によっては、上記のロックを解除する機能も備えていることもある。
(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−254343号公報(段落0005−0006)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回路遮断器の外部操作ハンドル装置は、盤の扉を不用意に開放されないためのロック、及び、その解除を行う機能を併せ持っている。また、近年のこの種の装置では、一般に、ハンドルがオン位置及びオフ位置では扉を閉じることができるが、トリップ位置ではこれを閉じることができないような構成になっている。このため、不足電圧引き外し装置付の回路遮断器に外部操作ハンドル装置を装着したものにおいては、回路遮断器がトリップ状態(ハンドルがトリップ位置)のときに、回路遮断器をオン位置またはオフ位置にしようとしても、回路遮断器が無電圧のときには回路遮断器に装着された不足電圧引き外し装置(所定の電圧以下のときに回路遮断器をトリップさせる装置)が作動し、トリップ状態(トリップ位置)になる。このため、扉を閉めることが出来ない状態が生じるという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、回路遮断器がトリップ状態であっても扉を閉められることができる回路遮断器の外部操作ハンドル装置を提供することを目的としている。また、ハンドルがオン位置にある状態において扉を開く必要を生じたときには、簡単な操作でロックを外して扉を開くことできる機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回路遮断器の外部操作ハンドル装置は、前面に扉を有する箱形の盤の内部に設置された回路遮断器の前面に、シャフトを有するドライブユニットが搭載され、上記扉に回路遮断器を操作するハンドルを有する操作ユニットが設置され、扉を閉じたとき、ドライブユニットのシャフトの先端に形成された係合突起と、扉に設置された操作ユニットとが結合するように構成されたものにおいて、操作ユニットの内部に、係合傾斜面を有すると共に付勢ばねにより所定方向に付勢されたオン・トリップ用スライダを備え、扉を開くとき、ハンドルがオン状態またはトリップ状態に回動されているときは、シャフトの先端に形成された係合突起がオン・トリップ用スライダに係合して扉が開かれるのを阻止し、開いた状態にある扉を閉じるとき、ハンドルがオン状態またはトリップ状態に回動されているときは、シャフトの先端に形成された係合突起がオン・トリップ用スライダの係合傾斜面に係合して、扉を閉じるための押圧力がオン・トリップ用スライダを付勢ばねに抗してスライドさせることにより、開いた扉が閉じられ、かつ、シャフトの係合突起が操作ユニットに結合されるようにした。
【0008】
また、ハンドルがオフ状態のとき、ハンドルに形成された嵌装溝に対して出し入れできるように設けられたロックプレートと、このロックプレートの出し入れに従動して回動するようになされたローラと、このローラに一体的に形成された作動カムを備え、ロックプレートを引き出したとき、ローラの作動カムがオフ用スライダに係合してオフ用スライダを付勢ばねに抗して所定位置にスライドさせる。このスライドにより、シャフトの先端に形成された係合突起がオフ用スライダに係合して扉の開放が阻止されるようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回路遮断器の外部操作ハンドル装置を前面側から見た外観を示す斜視図、図2は図1の外部操作ハンドル装置の構成を示す分解斜視図、図3は図1の外部操作ハンドル装置の構成を示す一部破断平面図、図4は図3のA−A線における断面図である。
【0010】
外部操作ハンドル装置は、図1に示すように、前面に扉1を有する箱形の配電盤あるいは分電気盤(図示せず)に装着される。この場合、外部操作ハンドル装置は操作ユニット2とドライブユニット4に分離できるように構成され、ハンドル6を有する操作ユニット2は扉1に装着されている。また、ドライブユニット4は、配電盤あるいは分電気盤(以下盤という)の箱内に設置された回路遮断器3の前面に搭載されている。ドライブユニット4には中央部に突出するシャフト5があり、このシャフト5は、扉1を閉じたときシャフト5の先端に形成された係合突起5aを介して操作ユニット2と結合するようになされている。なお、この実施例の場合、シャフト5は四角形の棒材を切削して形成され、係合突起5aは細いステンレス棒をシャフト5の先端に圧入して形成されている。
【0011】
上記の構成において、操作ユニット2がシャフト5に結合された状態でハンドル6を回動すると、ドライブユニット4のドライブ機構(図示せず)により回路遮断器3が開閉される。この場合、上記のドライブ機構は、従来の機構と同様のもので、例えば、シャフト5の回転運動を直線往復運動に変換して回路遮断器3の起倒形ハンドルをオン・オフ操作する機構を用いるが、この部分は発明の主要部ではないため説明を省略する。
【0012】
操作ユニット2は図2に示すような部品により構成されている。即ち、スライダ部11は、オン・トリップ用スライダ7(以下オン用スライダ7という)と、このオン用スライダ7をシャフト5に係合させる方向に付勢する第1の付勢ばね8と、オン用スライダ7に隣接して配置されたオフ用スライダ9と、このオフ用スライダー9をシャフト5に係合させない方向(オン用スライダ7の付勢に対し逆方向)に付勢する第2の付勢ばね10を有し、合成樹脂製のハンドルベース12とハンドルカバー13との間にあってスライドできるように挟持されている。なお、第1の付勢ばね8は、図3に示すように、ハンドルカバー13の内側から突出したばね止め13bに当接してばねの働きがなされる。第2の付勢ばね10は、一端がハンドルカバー13の内側に当接してばねの働きがなされる。なお、オン用スライダ7には、シャフト5の係合突起5aが係合するように一部分を折り曲げて形成された係合傾斜面7aがあるが、この係合動作については後述する。なお、操作ユニット2は、小ねじ1aにより盤の扉1に設置される。
【0013】
ハンドル6は、ハンドルカバー13の前面側に回動できるように嵌装され、背面側にはシャフト5の先端に形成された係合突起5aが挿入される結合穴(図示せず)が設けてある。ハンドルカバー13にはハンドル6のノブ6aの操作位置に合わせてON(オン位置)、OFF(オフ位置)、及びRESET(リセット位置)の表示(図5から図9に示す)が施されている。また、ハンドル6の側面にはロックプレート14を出し入れできるように形成された嵌装溝6bがある。この、ロックプレート14は、配線回路の点検・修理などに際し、回路遮断器のオフ状態を維持するものである。上記のように、嵌装溝6bに嵌装されたロックプレート14には、図4にも示すように、第3の付勢ばね15がばね収納孔14aに設けてある。この第3の付勢ばね15は、ハンドル6に設けた貫通孔6cに挿通されたピン16に一端が当接して、常時は、ロックプレート14をハンドル6の内部に引き入れるように働いている。このロックプレート14は、ロック孔14cに後述のように南京錠18をかけるために設けたものであるが、引き出すときは指先でつまんで引き出すように構成されている。
【0014】
ローラ17は、図10にも記載したように、前面側に第一の作動カム17aが、また、背面側に第二の作動カム17bが合成樹脂で一体に形成されている。このローラ17はハンドルべ−ス12のローラ孔12aと、ハンドルカバー13のローラ孔13aとにより回動自在に保持され、ハンドルカバー13のローラ孔13aからは第一の作動カム17aの部分が露出しており、ねじ回しをねじ回し用溝17cにはめてローラ17を回動できるようになされている。このローラ17の回動は、第一の作動カム17aが前記のロックプレート14に形成された係合凹部14bと係合し、ロックプレート14を引き出したとき、図8に示すように矢印方向に回動する。背面側の第二の作動カム17bは、図11に示すように、ローラ17が回動したとき、スライダ部11と係合してオン用スライダ7とオフ用スライダ9を図11に矢印で示すように互いに逆方向にスライドさせる。
【0015】
図5から図7はこの発明の実施の形態1における回路遮断器の外部操作ハンドル装置の動作を説明するために、係合突起5aと、ハンドル6と、スライダ部11の関係を示すもので、図5はON(オン位置)、図6はOFF(オフ位置)、図7はTRIPPED(トリップ位置)を示し、夫々、(a)は 操作ユニットの平面図、(b)はスライダ部11と係合突起5aの関係図、(c)は上記(b)に示す関係を矢印方向から見た関係図である。
【0016】
次に、この発明の実施の形態1における回路遮断器の外部操作ハンドル装置の動作について説明する。
ハンドル6をオン位置に回動操作すると、回路遮断器3はドライブユニット4を介してオン状態になされる。ハンドル6をオフ位置に回動操作すると、回路遮断器3はドライブユニット4を介してオフ状態になされる。一方、オン状態で通電電流が所定値を超過した過電流状態になると、回路遮断器3は開閉機構の鎖錠が外れてトリップし、回路遮断器3の開閉レバー(図示せず)がオン位置とオフ位置のほぼ中間に移行する。その移行により、ハンドル6はドライブユニット4から逆駆動されてトリップ位置まで移行する。
【0017】
トリップした回路遮断器3をリセットするには、ハンドル6をトリップ位置からオフ位置の僅かに先のリセット位置まで反時計方向に回動させる。これにより開閉機構が再鎖錠され、回路遮断器3はオフ状態に復帰する。
【0018】
外部操作ハンドル装置を備えた回路遮断器において、盤の扉1は、開いても差し支えない状態のとき以外の状態では、扉1が不用意に開かれないように開放のロック、及びその解除を行う機能を併せて備えている。即ち、扉1は回路遮断器3のオン状態、及びトリップ状態では開くことができないようにロックされている。これを開くことができるようにするには、ハンドル6をオフ位置まで回動しなければならないように構成されている。この扉1のロックの機構は、シャフト5に設けられた係合突起5aと、スライダ部11との係合により行われ、ハンドル6がオン位置からオフ位置手前の間にある場合は係合突起5aとスライダ−部11が係合するため、扉1は開くことができない。即ちオン位置では図5のように、また、トリップ位置では図7に示すように係合突起5aとスライダ−部11が係合する。
【0019】
しかし、ハンドル6を図6に示すオフ位置まで回動させると上記係合が外れるので、扉1は図示しないヒンジを支点に開くことが可能となる。なお、扉1が開かれた状態においては、シャフト5はドライブユニット4に片持ち支持されてそのままの状態に保持される。開いた扉1を閉じる場合は、図6に示すオフ位置では、上記の通りスライダ−部11に対して係合突起5aの係合が外れており閉じることが可能である。
【0020】
図5のオン位置、及び、図7のトリップ位置ではスライダ−部11のオン用スライダ7と係合突起5aが係合するので扉1を開くことができないし、当然ながら、扉1が開いた状態にあるならば扉1を閉じることができない。即ち、回路遮断器の点検時あるいは取り替え時など、回路遮断器がオン位置、あるいはトリップ位置で扉1が開いていることがある。この状態における扉1の閉合は、次に示すようになされる。扉1を閉じるとき、オン用スライダ7の係合傾斜面7aと係合突起5aが係合すると、扉1を閉じるための押圧力の分力が、付勢ばね8に抗して図5及び図7に示す矢印B方向にオン用スライダ7をスライドさせる。このスライドにより、オン用スライダ7と係合突起5aの係合が解除されるので、扉1を閉じることができるようになる。なお、この実施の形態においては、オフ用スライダ9を省略した構造であっても実施は可能である。また、オフ用スライダ9は、ローラ17によらず、他の手段でスライドさせることも可能である。
【0021】
実施の形態2.
次に、南京錠18によるオフ位置でのロック操作(以下、オフロック操作という)について、図8及び図9を参照して回路遮断器の外部操作ハンドル装置の動作を説明する。図8はロック操作前、図9はロック操作後で、夫々、(a)は操作ユニットの平面図、(b)はスライダ部11と係合突起5aの関係図、(c)は上記(b)に示す関係を矢印方向から見た関係図である。
【0022】
南京錠18によるオフロック操作は、ハンドル6がオフ位置においてのみ可能である。即ち、ハンドルカバー13には、ロックプレート用溝13c(図2)が設けられており、ロックプレ−ト14はこのロックプレート用溝13cに嵌まった状態で図8の矢印C方向に引出される。ロックプレ−ト14が引き出されると、図8に示すように連動してロ−ラ−17が矢印D方向に回動し、ロ−ラ−17の第二の作動カム17bが、オフ用スライダ−9の従動節部9a(図9)を押圧することにより、オフ用スライダ−9が図9に示すように矢印E方向にスライドする。このスライドにより、オフ用スライダ9のロック片9bが係合突起5aと係合するため、扉1の開放をロックさせる。次に、ロックプレ−ト14のロック孔14cに南京錠18を嵌挿させることにより、オフ用スライダ9をスライドさせた状態にロックすることになる。このようにして回路遮断器3をオフロックすることができる。なお、上記と同時に、ロ−ラ−17の第二の作動カム17bは、オン用スライダ−7の従動節部7aを押圧することになり、オン用スライダ−7を図9に示す矢印E方向とは逆方向にスライドさせるが、このスライドは上記のロックには関係しない。
【0023】
実施の形態3.
前記のように、ハンドル6がオン位置にあるときは、オン用スライダ−7と係合突起5aが係合するので、不用意に扉1が開かれることはない。しかし、回路遮断器がオン状態であっても、盤1の内部を点検・確認など行う必要が生じる場合がある。このときは、図5に示すように、ローラ17の一端が操作ユニット2の前面に露出するように構成されているので、このローラ17をねじ回しなど手動で回動することにより、閉じた状態にある扉1を開くことができる。即ち、ローラ17を回動すると、オン用スライダ−7がB方向にスライドして、係合突起5aの係合がなくなるので扉1を開くことができる。なお、このとき、ロックプレ−ト14は、ハンドル6と共に回動して第一の作動カム17aと係合しない状態にあるので、ロックプレ−ト14が引き出されることはない。
【0024】
【発明の効果】
この発明の回路遮断器の外部操作ハンドル装置は、以上説明したように構成されており、扉に固定され回路遮断器がオフ状態のときに扉を開閉可能とし、回路遮断器がオンまたはトリップ状態のときに扉の閉が可能であるので、回路遮断器が無電圧のときに回路遮断器に装着された不足電圧引き外し装置が作動しても、扉を閉じることができる。なお、この発明は、不足電圧引き外し装置付の回路遮断器に用いるとき、重要な効果を奏するが、不足電圧引き外し装置付ではない回路遮断器において使用する場合、必要に応じてオン状態で、扉を開くことができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における回路遮断器の外部操作ハンドル装置の関係を示す斜視図である。
【図2】図1の外部操作ハンドル装置の構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1の外部操作ハンドル装置の一部破断正面図である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】ハンドルがオン状態のときの説明図である。
【図6】ハンドルがオフ状態のときの説明図である。
【図7】ハンドルがトリップ状態のときの説明図である。
【図8】南京錠によるオフロック操作の操作前の説明図である。
【図9】南京錠によるオフロック操作の操作後の説明図である。
【図10】ローラの外観説明図である。
【図11】スライダとローラの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 扉、2 操作ユニット、3 回路遮断器、4 ドライブユニット、5 シャフト、5a 係合突起、6 ハンドル、7 オン・トリップ用スライダ、7a係合傾斜面、8 第1の付勢ばね、9 オフ用スライダ、10 第2の付勢ばね、11 スライダー部、12 ハンドルベース、13 ハンドルカバー、14ロックプレート、14c ロック孔、17 ローラー、17a 作動カム、17b 作動カム、18 ロック手段(南京錠)。

Claims (4)

  1. 前面に扉を有する箱形の盤の内部に設置された回路遮断器の前面に、シャフトを有するドライブユニットが搭載され、上記扉に上記回路遮断器を操作するハンドルを有する操作ユニットが設置され、上記扉を閉じたとき、上記ドライブユニットのシャフトの先端に形成された係合突起と上記扉に設置された操作ユニットとが結合するように構成された回路遮断器の外部操作ハンドル装置において、上記操作ユニットの内部に、係合傾斜面を有すると共に付勢ばねにより所定方向に付勢されたオン・トリップ用スライダを備え、上記扉を開くとき、上記ハンドルがオン状態またはトリップ状態に回動されているときは、上記シャフトの先端に形成された係合突起が上記オン・トリップ用スライダに係合して上記扉が開かれるのを阻止し、開いた状態にある上記扉を閉じるとき、上記ハンドルがオン状態またはトリップ状態に回動されているときは、上記シャフトの先端に形成された係合突起が上記オン・トリップ用スライダの係合傾斜面に係合して、上記扉を閉じるための押圧力が上記オン・トリップ用スライダを上記付勢ばねに抗してスライドさせることにより、開いた上記扉が閉じられ、かつ、上記シャフトの係合突起が上記操作ユニットに結合されるようにしたことを特徴とする回路遮断器の外部操作ハンドル装置。
  2. 上記オン・トリップ用スライダに隣接して、付勢ばねにより上記オン・トリップ用スライダとは逆方向に付勢されたオフ用スライダを備え、ハンドルがオフ状態にあるとき、上記オフ用スライダを上記付勢ばねに抗してスライドさせることにより、シャフトの先端に形成された係合突起が上記オフ用スライダと係合して、閉じた状態にある上記扉が開かれるのを阻止するようにしたことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器の外部操作ハンドル装置。
  3. 上記ハンドルがオフ状態のとき、上記ハンドルに形成された嵌装溝に対して出し入れできるように設けられたロックプレートと、このロックプレートの出し入れに従動して回動するようになされたローラと、このローラに一体的に形成された作動カムを備え、上記ロックプレートを引き出したとき、上記作動カムが上記オフ用スライダと係合することにより、上記オフ用スライダが付勢ばねに抗してスライドするようにしたことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器の外部操作ハンドル装置。
  4. 上記ローラに一体的に形成された作動カムが、上記ロックプレートを引き出したとき、上記オン・トリップ用スライダ及びオフ用スライダと係合して、上記両スライダがそれぞれ付勢ばねに抗してスライドするように構成すると共に、上記ハンドルがオン状態のとき、操作ユニットの前面に上記ローラの一端が露出するように構成され、上記露出したローラを手動で回動することにより、閉じた状態にある扉を開くことができるようにしたことを特徴とする請求項3記載の回路遮断器の外部操作ハンドル装置。
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